特許第6973330号(P6973330)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6973330
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】自動倉庫
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/14 20060101AFI20211111BHJP
   B65G 1/04 20060101ALI20211111BHJP
【FI】
   B65G1/14 E
   B65G1/04 521
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-156397(P2018-156397)
(22)【出願日】2018年8月23日
(65)【公開番号】特開2020-29345(P2020-29345A)
(43)【公開日】2020年2月27日
【審査請求日】2020年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 豊
(72)【発明者】
【氏名】上田 信
【審査官】 中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭49−095376(JP,A)
【文献】 特開平06−127642(JP,A)
【文献】 実開昭47−019983(JP,U)
【文献】 特開2005−329954(JP,A)
【文献】 米国特許第04273494(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00−1/133,1/14−1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納する物品収納棚と、前記物品収納棚に設けられて物品を搬送する物品搬送装置と、を備えた自動倉庫であって、
前記物品収納棚は、鉛直方向に沿って配置された複数の柱部材と、水平方向に沿って配置された複数の梁部材と、水平方向に沿って配置されると共に前記物品搬送装置の搬送経路を構成する経路構成部材と、を有し、前記柱部材と前記梁部材との交差部分に当該柱部材と当該梁部材とを剛体接合する剛体接合部が形成され、
複数の前記柱部材は、水平方向に沿う第1方向と当該第1方向に対して鉛直方向視で直交する第2方向とのそれぞれに沿って間隔を空けて並ぶように配置され、
前記経路構成部材は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に亘って配置され、
複数の前記梁部材のそれぞれは、前記第2方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に接合され、
複数の前記梁部材のうちの一対の対象梁部材が、前記第1方向に隣り合う一対の前記柱部材における前記第1方向に互いに対向する側に接合されると共に、同じ高さで前記第1方向に対向するように配置され、
一対の前記対象梁部材は、前記物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に配置され、
前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置され、一対の前記対象梁部材を連結する第1ブレース部材が設けられている、自動倉庫。
【請求項2】
複数の前記柱部材のうちの前記第1方向に隣り合う一対の前記柱部材を対象柱部材として、鉛直方向及び水平方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置され、一対の前記対象柱部材を連結する第2ブレース部材が設けられている、請求項1に記載の自動倉庫。
【請求項3】
一対の前記対象梁部材と前記第1ブレース部材とが連結されたユニットである第1トラスユニットを複数備えると共に、一対の前記対象柱部材と前記第2ブレース部材とが連結されたユニットである第2トラスユニットを複数備え、
前記第1方向に隣り合う一対の前記第2トラスユニットの間に前記第1トラスユニットが配置されるように、複数の前記第1トラスユニットと複数の前記第2トラスユニットとが互いに接合されている、請求項2に記載の自動倉庫。
【請求項4】
前記柱部材における当該柱部材が延在する方向に直交する断面の形状と、前記梁部材における当該梁部材が延在する方向に直交する断面の形状とが、同じである、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動倉庫。
【請求項5】
前記剛体接合部に、補強部材が設けられ、
前記柱部材と前記梁部材とのそれぞれが、前記補強部材に対して、締結部材により締結固定されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の自動倉庫。
【請求項6】
前記経路構成部材が、前記物品搬送装置を支持すると共に、前記補強部材に支持されている、請求項5に記載の自動倉庫。
【請求項7】
前記第1ブレース部材とは別に、一対の前記対象梁部材を連結する連結部材が設けられ、
前記連結部材は、前記第1方向に沿って延在すると共に一対の前記対象梁部材の前記第1方向の間隔を固定している、請求項1から6のいずれか一項に記載の自動倉庫。
【請求項8】
前記第1ブレース部材の端部と前記連結部材の端部とが、共通の締結部材により、前記対象梁部材に対して締結固定されている、請求項7に記載の自動倉庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を収納する物品収納棚と、前記物品収納棚に設けられて物品を搬送する物品搬送装置と、を備えた自動倉庫に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記の特許文献1(特許第3126943号公報)には、物品を収納する物品収納棚としてのラックが開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1のラック(1)は、物品搬送装置としてのフォークリフトが当該ラック(1)の内部に出入りすることが可能な出入口(8)備えている。そして、床面からラック(1)の天井部までの範囲に広がる空間が、出入口(8)からラック(1)の内部に亘って形成されて、フォークリフトの移動経路を構成している。このように、特許文献1では、物品搬送装置の移動経路を確保するために、移動経路に重なる位置に部材を配置することができず、ラック(1)の強度を高めるための梁部材(10、11)やブレース部材(16、17、23、25)の配置に制約がある。これにより、特許文献1の技術では、地震等に起因して生じる水平力に対するラック(1)の強度を高く確保することが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3126943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記実状に鑑みて、物品を搬送する物品搬送装置を備えた自動倉庫において、物品搬送装置の動作を妨げることなく物品収納棚の全体の強度を高く確保することができる技術の実現が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る自動倉庫は、物品を収納する物品収納棚と、前記物品収納棚に設けられて物品を搬送する物品搬送装置と、を備えた自動倉庫であって、前記物品収納棚は、鉛直方向に沿って配置された複数の柱部材と、水平方向に沿って配置された複数の梁部材と、水平方向に沿って配置されると共に前記物品搬送装置の搬送経路を構成する経路構成部材と、を有し、前記柱部材と前記梁部材との交差部分に当該柱部材と当該梁部材とを剛体接合する剛体接合部が形成され、複数の前記柱部材は、水平方向に沿う第1方向と当該第1方向に対して鉛直方向視で直交する第2方向とのそれぞれに沿って間隔を空けて並ぶように配置され、前記経路構成部材は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に亘って配置され、複数の前記梁部材のそれぞれは、前記第2方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に接合され、複数の前記梁部材のうちの一対の対象梁部材が、前記第1方向に隣り合う一対の前記柱部材における前記第1方向に互いに対向する側に接合されると共に、同じ高さで前記第1方向に対向するように配置され、一対の前記対象梁部材は、前記物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に配置され、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置され、一対の前記対象梁部材を連結するブレース部材が設けられている。
【0007】
本構成によれば、経路構成部材が複数の柱部材に亘って配置されていると共に、物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置において複数の柱部材に接合されて梁部材が配置されている。また、本構成によれば、一対の柱部材に接合された一対の対象梁部材の配置空間を利用して、物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に第1ブレース部材を設けることができる。従って、物品を搬送する物品搬送装置を備えた自動倉庫において、物品搬送装置の動作を妨げることなく物品収納棚の全体の強度を高く確保することができる。
【0008】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】自動倉庫の一部を示す斜視図
図2】自動倉庫の一部を示す鉛直方向視図(平面視図)
図3】自動倉庫の一部を示す第2方向視図
図4】自動倉庫の一部を示す第1方向視図
図5】搬送台車の斜視図
図6】柱部材と梁部材との接合部分を示す第1方向視図
図7】梁部材と第1ブレース部材との連結部分を示す斜視図
図8】梁部材と第1ブレース部材との連結部分を示す第2方向視図
図9】柱部材と第2ブレース部材との連結部分を示す斜視図
図10】柱部材と第2ブレース部材との連結部分を示す鉛直方向視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.第1実施形態
自動倉庫の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
〔自動倉庫の全体構成〕
図1〜4に示すように、自動倉庫100は、物品Wを収納する物品収納棚Sと、物品収納棚Sに設けられて物品Wを搬送する子台車T2(物品搬送装置の一例)と、を備えている。本実施形態では、自動倉庫100は、自動倉庫100の内部を移動する搬送台車Tを備えており、上述の子台車T2は、この搬送台車Tに備えられている。また、図示の例では、物品Wはパレット99であり、子台車T2は、荷物98が載せられた状態のパレット99や、荷物98が載せられていない状態のパレット99を搬送する。例えば、パレット99は、図示しないフォークリフトやスタッカクレーン等の搬送装置によって自動倉庫100に搬送される。但し、上記のような構成に限定されることなく、物品Wは、荷物98そのものであってもよく、これ以外にも、例えばコンテナ(折り畳みコンテナ等も含む)等の他の物であってもよい。
【0012】
物品収納棚Sは、鉛直方向に沿って配置された複数の柱部材2と、水平方向に沿って配置された複数の梁部材1と、水平方向に沿って配置されると共に子台車T2の搬送経路を構成する経路構成部材3と、を有している。なお、本明細書において「ある特定の方向に沿う」とは、当該特定の方向に完全に平行である場合の他、設置や組付け等の製造上の誤差の範囲内において当該特定の方向に対して僅かに傾いている状態も含む概念である。また、例えば「平行状」や「直交状」など、「状」を用いて方向や部材の形状等を説明する場合においても、上記と同じ趣旨である。例えば「平行状」という場合には、厳密に平行であることに限らず、平行に沿う方向に対して僅かに傾いている状態も含む。
【0013】
複数の柱部材2は、水平方向に沿う第1方向Xと当該第1方向Xに対して鉛直方向視で直交する第2方向Yとのそれぞれに沿って間隔を空けて並ぶように配置されている。本実施形態では、複数の柱部材2は、第1方向Xに等間隔に配置され、また、第2方向Yに等間隔に配置されている。なお、第1方向Xにおいて隣り合う2つの柱部材2の間隔と、第2方向Yにおいて隣り合う2つの柱部材2の間隔とは、同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0014】
複数の梁部材1のそれぞれは、第2方向Yに沿って並ぶ複数の柱部材2に接合されている。第2方向Yに沿って並ぶ複数(図示の例では4本)の柱部材2に接合される梁部材1が、鉛直方向に沿って複数(図示の例では3本)配置されており、本実施形態では、これら複数の梁部材1は、鉛直方向に等間隔に配置されている。
【0015】
経路構成部材3は、第1方向Xに沿って並ぶ複数の柱部材2に亘って配置されている。本実施形態では、第1方向Xに沿って並ぶ複数の柱部材2に亘って配置される経路構成部材3が、鉛直方向に沿って複数(図示の例では3本)配置されている。図4に示す例では、1本の柱部材2を同じ高さにおいて第2方向Yに挟むように、一対の経路構成部材3が配置されている。そして、柱部材2を挟んで配置される一対の経路構成部材3は、鉛直方向に沿って複数組(図示の例では3組)配置されており、本例では、これら複数組の一対の経路構成部材3は、鉛直方向に等間隔に配置されている。
【0016】
本実施形態では、第2方向Yに隣り合う一対の柱部材2の間に配置される一対の経路構成部材3が、第1方向Xに沿って子台車T2の搬送経路を形成すると共に、物品Wを支持するように構成されている。物品Wは、当該一対の経路構成部材3に支持された状態で物品収納棚Sに収納される。本実施形態では、物品収納棚Sは、第2方向Yに隣り合う一対の柱部材2の間に配置される一対の経路構成部材3によって、第1方向Xに沿って複数の物品Wを収納可能に構成されている。また、物品収納棚Sには、上記のような物品Wを支持する一対の経路構成部材3が、第2方向Y及び鉛直方向のそれぞれに沿って複数組設けられている。これにより物品収納棚Sは、複数の物品Wを、第1方向X、第2方向Y、及び鉛直方向に沿って並べて収納可能に構成されている。
【0017】
図1図3に示すように、本実施形態では、物品収納棚Sには、第2方向Yに沿って並ぶ複数の柱部材2に亘って配置された親レールL1と、第1方向Xに沿って並ぶ複数の柱部材2に亘って配置された子レールL2と、が設けられている。図示の例では、一対の親レールL1が、第2方向Yに沿って延在すると共に第1方向Xに離間して配置される一対のレール部材によって構成されている。子レールL2は、上述の経路構成部材3によって構成されており、より詳細には、一対の子レールL2が、第2方向Yに隣り合う一対の柱部材2の間に配置された一対の経路構成部材3によって構成されている。そして、一対の子レールL2(以下、単に子レールL2という場合がある)は、第2方向Y及び鉛直方向に沿って複数設けられている。図3に示すように、一対の親レールL1(以下、単に親レールL1という場合がある)は、鉛直方向において子レールL2に対応して設けられており、図示の例では、鉛直方向に3つ設けられている。鉛直方向で対応する親レールL1と子レールL2とは、同じ高さに配置されている。図2に示す例では、第2方向Yに沿って並ぶ複数の子レールL2と1つの親レールL1とが、互いに対応すると共に、同じ高さに配置されている。なお、図4では、便宜上、親レールL1を省略している。
【0018】
上述の搬送台車Tは、親レールL1に対応して備えられており、図示の例では、鉛直方向に並んで設けられた3つの親レールL1に対応して、合計で3つの搬送台車Tが自動倉庫100に備えられている。搬送台車Tは、子台車T2を備えることで、親レールL1と子レールL2とに亘って移動するように構成されている。これにより、搬送台車Tは、物品収納棚Sの各部に物品Wを搬送するように構成されている。なお、図1〜3では、親レールL1に対して第1方向Xの一方側に物品収納棚Sが備えられている場合を例示しているが、親レールL1に対して第1方向Xの両側に物品収納棚Sが備えられていてもよい。この場合には、搬送台車Tは、双方の物品収納棚Sに対して物品Wを搬送するように構成される。以下、自動倉庫100の各部の構成について詳細に説明する。
【0019】
〔搬送台車〕
搬送台車Tは、自動倉庫100の内部と外部との間で物品Wを搬送する。本実施形態では、親レールL1及び子レールL2に対応して、複数の搬送台車Tが備えられている。
【0020】
図5に示すように、搬送台車Tは、第2方向Yに沿って移動する移動体としての親台車T1と、第1方向Xに沿って移動する移動体としての子台車T2と、を備えている。親台車T1は、親レールL1を走行するように構成されており、子台車T2は、子レールL2を走行するように構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、親台車T1及び子台車T2のうち少なくとも一方が、例えばローラコンベヤやベルトコンベヤ等の非移動体として構成されていてもよい。本実施形態では、子台車T2が、「物品搬送装置」に相当する。
【0021】
親台車T1は、物品W及び子台車T2を第2方向Yに沿って搬送するように構成されている。図5に示す例では、親台車T1は、親本体部T11と、親レールL1における上方を向く面を転動する走行輪T12と、物品Wを支持すると共に当該物品Wを横方向(第1方向X)に送るコンベヤT13と、子台車T2を支持する子台車支持部T14と、を備えている。親台車T1は、親本体部T11に備えられた走行駆動部(不図示)の駆動力により親レールL1を走行する。例えば、走行駆動部は、電動モータ等の駆動力源と、当該駆動力源によって回転駆動されると共に走行輪T12に駆動連結される駆動軸と、を備えているとよい。
【0022】
コンベヤT13は、鉛直方向視で、子台車支持部T14を第2方向Yで挟むように配置されており、その上面で物品Wを支持するように構成されている。また、子台車支持部T14は、鉛直方向視で、コンベヤT13と重複しないように配置されており、その上面で子台車T2を支持するように構成されている。コンベヤT13の上面は、子台車支持部T14の上面よりも上方に配置されている。親台車T1は、自動倉庫100の外部(不図示)において、コンベヤT13によって物品Wの授受を行う。そして、親台車T1は、自動倉庫100の内部において、コンベヤT13によって物品Wを支持した状態で親レールL1を走行し、当該物品Wを第2方向Yに沿って搬送する。
【0023】
子台車T2は、物品Wを第1方向Xに沿って搬送するように構成されている。ここで上述のように、親台車T1において、物品Wを支持可能なコンベヤT13の上面は、子台車T2を支持する子台車支持部T14の上面よりも上方に配置されていることから、子台車T2は、子台車支持部T14に支持された状態で、コンベヤT13との間で物品Wの授受を行うことが可能となっている。具体的には、子台車T2は、物品Wが載置されると共に、コンベヤT13の上面よりも上方に位置する第1上昇位置とコンベヤT13の上面よりも下方に位置する第1下降位置との間で昇降する物品載置部T24を備えている。説明を加えると、物品WがコンベヤT13の上面によって支持された状態で、物品載置部T24が第1下降位置から第1上昇位置に上昇することで、子台車T2は、コンベヤT13(親台車T1)から物品Wを受け取る。そして、物品Wが物品載置部T24に載置された状態で、物品載置部T24が第1上昇位置から第1下降位置に下降することで、子台車T2は、コンベヤT13(親台車T1)に物品Wを引き渡す。そして、子台車T2は、物品Wが物品載置部T24に載置された状態で第1方向Xに沿って移動することで、当該物品Wを第1方向Xに沿って搬送する。なお、図5では、子台車T2が、親台車T1に対して第1方向Xに相対移動中である状態を示しており、この状態では、上述したような子台車T2と親台車T1(コンベヤT13)との間での物品Wの授受は行われない。
【0024】
図6に示す例では、子台車T2は、子本体部T21と、子台車支持部T14(図5参照)および子レールL2における上方を向く面を転動する走行輪T22と、親本体部T11(図5参照)および子レールL2における鉛直面に接触して子本体部T21を第1方向Xに沿って案内する案内輪T23と、上述の物品載置部T24と、を備えている。子台車T2は、子本体部T21に備えられた走行駆動部(不図示)の駆動力により子レールL2を走行する。例えば、走行駆動部は、電動モータ等の駆動力源と、当該駆動力源によって回転駆動されると共に走行輪T22に駆動連結される駆動軸と、を備えているとよい。また、子台車T2は、子本体部T21に備えられた昇降駆動部(不図示)により物品載置部T24を昇降させる。例えば、昇降駆動部は、モータやソレノイド等を用いて構成される。
【0025】
物品載置部T24、詳細には、物品載置部T24の上面は、子レールL2を構成する経路構成部材3の物品支持部32の上面よりも上方に位置する第2上昇位置と、当該物品支持部32の上面よりも下方に位置する第2下降位置との間で昇降するように構成されている。そして、詳細は後述するが、第2方向Yに離間する一対の経路構成部材3のそれぞれが有する物品支持部32(一対の物品支持部32)が、物品Wを支持可能であると共に、鉛直方向視で、子レールL2上の子台車T2(詳細には子台車T2の物品載置部T24)を第2方向Yで挟むように配置される。換言すれば、物品載置部T24は、鉛直方向視で、上記一対の物品支持部32(以下、単に物品支持部32という場合がある。)と重複しないように配置されている。
【0026】
このような構成により、子台車T2は、物品支持部32との間で物品Wの授受を行うことが可能となっている。説明を加えると、物品Wが物品支持部32によって支持された状態で、物品載置部T24が第2下降位置から第2上昇位置に上昇することで、子台車T2は、物品支持部32(経路構成部材3)から物品Wを受け取る。そして、物品Wが物品載置部T24に載置された状態で、物品載置部T24が第2上昇位置から第2下降位置に下降することで、子台車T2は、物品支持部32(経路構成部材3)に物品Wを引き渡す。なお、本実施形態では、コンベヤT13の上面よりも上方に位置する第1上昇位置と、物品支持部32の上面よりも上方に位置する第2上昇位置とは、同じ高さに設定されている。同様に、コンベヤT13の上面よりも下方に位置する第1下降位置と、物品支持部32の上面よりも下方に位置する第2下降位置とも、同じ高さに設定されている。また本例では、コンベヤT13の上面と物品支持部32の上面とも、同じ高さとなっている。但し、このような構成に限定されることなく、コンベヤT13の上面と物品支持部32の上面とは、異なる高さであってよい。また、第1上昇位置と第2上昇位置とが異なる高さに設定され、第1下降位置と第2下降位置とも異なる高さに設定されてもよい。
【0027】
〔物品収納棚〕
図1図4に示すように、物品収納棚Sは、複数の柱部材2と複数の梁部材1と複数の経路構成部材3と、を備えている。そして、柱部材2と梁部材1とは、第1方向X視において互いに交差するように配置されており(図4参照)、柱部材2と経路構成部材3とは、第2方向Y視において互いに交差するように配置されている(図3参照)。また、柱部材2と梁部材1との交差部分には、当該柱部材2と当該梁部材1とを剛体接合する剛体接合部Jが形成されている。本実施形態では、剛体接合部Jに、補強部材4が設けられている。そして、本例では、柱部材2と梁部材1とのそれぞれが、補強部材4に対して、締結部材B(後述する第1締結部材B1及び第2締結部材B2)により締結固定されている。また、物品収納棚Sには、物品収納棚Sの強度を確保するための第1ブレース部材5が設けられており、更に本実施形態では、第1ブレース部材5に加えて、第2ブレース部材6が設けられている。
【0028】
〔補強部材〕
補強部材4は、板状に形成されており、柱部材2と梁部材1との間に設けられている。補強部材4は、柱部材2と梁部材1との接合部(剛体接合部J)の剛性を高めるための部材である。また、本例では、補強部材4は、経路構成部材3を支持するための部材でもある。
【0029】
図6に示すように、補強部材4は、補強部材本体部40を備えている。補強部材本体部40は、第2方向Y及び鉛直方向に沿う平板状に形成されており、図7に示すように、柱部材2の柱背壁部21に当接する第1面40aと、梁部材1の梁背壁部11に当接する第2面40bと、を有している。第1面40aと第2面40bとは、第1方向Xにおいて互いに反対側を向いている。
【0030】
図6に示すように、補強部材本体部40は、補強部材4に接合される梁部材1よりも上側に突出した上側突出部41と、当該梁部材1よりも下側に突出した下側突出部42と、を有している。
【0031】
上側突出部41の第2方向Yの幅は、柱部材2の第2方向Yの幅よりも広く形成されている。換言すれば、上側突出部41は、第1方向X視において、柱部材2と重複する重複部分と、柱部材2と重複しない非重複部分とを有している。上側突出部41には、柱部材2と接合される上側柱接合部41Lが設けられている。上側柱接合部41Lは、上側突出部41における柱部材2との重複部分(第1方向X視における重複部分)に設けられている。本実施形態では、上側柱接合部41Lには、補強部材本体部40を第1方向Xに貫通する複数の補強部材締結孔4h(図8も参照)が設けられており、これら補強部材締結孔4hのそれぞれに第1締結部材B1が挿入される。ここで、第1締結部材B1は、例えばボルトである。そして、補強部材締結孔4hに挿入された第1締結部材B1が、後述する柱部材2の柱側被接合部26を構成する柱締結孔2h(図8も参照)の雌ねじ部に螺合することによって、柱部材2と補強部材4とが締結固定される。これにより、柱部材2と補強部材4とが接合される。
【0032】
これら複数の補強部材締結孔4hは、柱部材2と重複する重複部分の中で、互いに間隔を空けて配置されている。図示の例では、上側柱接合部41Lには、4つの補強部材締結孔4hが、第2方向Y及び鉛直方向のそれぞれに間隔を空けて配置されている。このように、互いに間隔を空けて複数の補強部材締結孔4hを設けたことにより、第1方向X視で、補強部材4が柱部材2に対して回転することが規制される。よって、柱部材2と補強部材4との接合部の剛性を高く確保することができ、ひいては、補強部材4に接合された梁部材1と柱部材2との接合部(剛体接合部J)の剛性も高く確保することができる。
【0033】
更に、本実施形態では、補強部材本体部40の下側突出部42にも、柱部材2を接合する下側柱接合部42Lが設けられている。これにより、柱部材2と補強部材4との接合部の剛性を更に高めることができ、柱部材2と梁部材1との接合部の剛性も更に高めることができる。
【0034】
下側突出部42の構成について具体的に説明する。本実施形態では、下側突出部42の第2方向Yの幅は、柱部材2の第2方向Yの幅に対応するように形成されている。そのため、下側突出部42は、第1方向X視において柱部材2と重複する重複部分を有する。本例では、上側突出部41と異なり、下側突出部42は、大部分が柱部材2と重複する重複部分であり、柱部材2と重複しない非重複部分は小さい。
【0035】
下側突出部42の下側柱接合部42Lは、下側突出部42における柱部材2との重複部分(第1方向X視における重複部分)に設けられている。本実施形態では、下側柱接合部42Lには、補強部材本体部40を第1方向Xに貫通する複数の補強部材締結孔4h(図8も参照)が設けられており、これら補強部材締結孔4hのそれぞれに第1締結部材B1が挿入される。そして、上側柱接合部41Lと同様に、補強部材締結孔4hに挿入された第1締結部材B1が、柱部材2の柱側被接合部26を構成する柱締結孔2h(図8も参照)の雌ねじ部に螺合することによって、柱部材2と補強部材4とが締結固定される。なお、下側柱接合部42Lにおいても、上側柱接合部41Lと同様、複数(本例では4つ)の補強部材締結孔4hが、柱部材2と重複する重複部分の中で、互いに間隔を空けて配置されている。
【0036】
図6に示すように、補強部材本体部40は、第1方向X視で梁部材1と重複する梁部材重複部43を有している。梁部材重複部43は、上側突出部41と下側突出部42との間に形成されている。本実施形態では、梁部材重複部43には、梁部材1を接合する梁接合部43Lが設けられている。梁接合部43Lは、梁部材重複部43における、第1方向X視で柱部材2とは重複しない部分に形成されている。図6に示す例では、梁接合部43Lは、梁部材重複部43における柱部材2に対して第2方向Yの両側のそれぞれに形成されている。但し、図4及び図7等に示すように、物品収納棚Sにおける第2方向Yの端に配置される補強部材4については、梁接合部43Lは、梁部材重複部43における柱部材2に対して第2方向Yの内側のみに形成される。なお、ここでの「内側」とは、第1方向X視における物品収納棚Sの外縁から当該物品収納棚Sの中心に向かう側を指す。
【0037】
本実施形態では、梁接合部43Lには、補強部材本体部40を第1方向Xに貫通する複数の補強部材締結孔4h(図8も参照)が設けられており、これら補強部材締結孔4hのそれぞれに第2締結部材B2が挿入される。ここで、第2締結部材B2は、例えばボルトである。そして、補強部材締結孔4hに挿入された第2締結部材B2が、梁部材1の梁側被接合部16を構成する梁締結孔1h(図8も参照)の雌ねじ部に螺合することによって、梁部材1と補強部材4とが締結固定される。なお、梁接合部43Lにおいても、上側柱接合部41Lや下側柱接合部42Lと同様に、複数(本例では4つ)の補強部材締結孔4hが、互いに間隔を空けて配置されている。
【0038】
図6に示すように、補強部材4は、経路構成部材3を支持する支持部44を備えている。支持部44は、梁部材1よりも上方に配置されており、本実施形態では、梁部材1より上方の上側突出部41に形成されている。説明を加えると、支持部44は、上側突出部41における第2方向Yの両側部に形成されている(但し、物品収納棚Sにおける第2方向Yの端に配置される補強部材4に関する場合を除く)。図4に示すように、第2方向Yに隣り合う一対の補強部材4における第2方向Yで互いに近接する側の支持部44によって、第2方向Yに隣り合う一対の経路構成部材3が支持されている。
【0039】
本実施形態では、支持部44は、補強部材本体部40から第1方向Xに向かって延びる板状に形成されている。ここでは、支持部44は、第1方向Xに沿うと共に第2方向Y又は鉛直方向に沿う板状に形成されている。これにより、第1方向Xに沿って延びる経路構成部材3を安定して支持することができる。例えば支持部44は、補強部材本体部40を構成する平板状部材の外縁部の一部を第1方向Xに向かって屈曲することにより形成される。
【0040】
図6に示すように、本実施形態では、支持部44は、第2方向Yに沿って延びる第1支持部44aと、第1支持部44aよりも、上方且つ第2方向Yで上側柱接合部41Lに近接して配置されて、第2方向Yに沿って延びる第2支持部44bと、鉛直方向及び第2方向Yにおける第1支持部44aと第2支持部44bとの間に配置されて、鉛直方向に沿って延びる第3支持部44cと、を有している。言い換えると、支持部44は、第1支持部44a、第3支持部44c、及び第2支持部44bにより形成された階段状の支持面を有する。詳細は後述するが、支持部44の第1支持部44a、第2支持部44b、及び第3支持部44cは、支持対象である経路構成部材3の断面形状に沿うように配置されている。
【0041】
〔経路構成部材〕
経路構成部材3は、物品搬送装置としての子台車T2の搬送経路を構成すると共に、物品収納棚Sに収納される物品Wを支持するための部材である。経路構成部材3は、第1方向X(水平方向)に沿って配置され、柱部材2に支持されている。本実施形態では、図4に示すように、1本の柱部材2における第2方向Yの両側において、経路構成部材3が支持されている。そして、第2方向Yで隣り合う一対の柱部材2の間において第2方向Yに対向するように、一対の経路構成部材3が配置されている。上述のように、第2方向Yに隣り合う一対の柱部材2の間に配置される一対の経路構成部材3によって、子台車T2が走行するための子レールL2が構成されている。
【0042】
本実施形態では、経路構成部材3は、子台車T2を支持すると共に、補強部材4に支持されている。従って、本例では、経路構成部材3は、補強部材4を介して柱部材2に間接的に支持されている。より具体的には、図6に示すように、経路構成部材3は、補強部材4における支持部44によって下方及び第2方向Yから支持されている。経路構成部材3の自重及び経路構成部材3が支える物品Wや子台車T2等の荷重は、補強部材4に伝達されると共に、当該補強部材4を介して柱部材2に伝達される。
【0043】
図6に示すように、本実施形態では、経路構成部材3は、補強部材4の第1支持部44aに下方から支持されると共に子台車T2を下方から支持する装置支持部31と、補強部材4の第2支持部44bに下方から支持されると共に物品Wを下方から支持する物品支持部32と、補強部材4の第3支持部44cに第2方向Yから支持されると共に子台車T2を第2方向Yから支持して第1方向Xに案内する装置案内部33と、を有している。
【0044】
本実施形態では、装置支持部31は、上方を向く水平面を有しており、当該水平面が、子台車T2の走行輪T22が転動する転動面となる。物品支持部32は、上方を向く水平面を有しており、当該水平面が、物品Wの底面が支持される支持面となる。装置案内部33は、第2方向Yを向く鉛直面を有しており、当該鉛直面が、子台車T2の案内輪T23が転動する転動面となる。そして、装置案内部33は、鉛直方向における装置支持部31と物品支持部32との間に配置されて両者を連結している。図示の例では、装置支持部31、装置案内部33、及び物品支持部32が、全体として階段状の面を形成している。
【0045】
本実施形態では、経路構成部材3は、補強部材4に係止して、当該経路構成部材3が補強部材4に対して第2方向Yに移動することを規制する係止部34を有している。本例では、係止部34は、補強部材4の支持部44を第2方向Yの両側から挟む第1係止部34aと第2係止部34bとを含んでいる。図6に示すように、第1係止部34aは、装置支持部31における装置案内部33と連結する端部とは第2方向Yにおける反対側の端部に連結しており、下方に突出している。そして、第2係止部34bは、物品支持部32における装置案内部33と連結する端部とは第2方向Yにおける反対側の端部に連結しており、下方に突出している。なお、経路構成部材3は、図示しない締結部材等によって補強部材4に対して固定される構成であると好適である。
【0046】
〔梁部材〕
図1図4に示すように、梁部材1は、第2方向Yに沿って配置される部材であり、柱部材2に接合されている。本実施形態では、梁部材1は、補強部材4を介して柱部材2に接合されている。
【0047】
図7及び図8に示すように、梁部材1は、中空の角柱部材により構成されている。本実施形態では、梁部材1は、第2方向Y視で当該梁部材1と接合する補強部材4に対して対向するように形成された梁背壁部11と、梁背壁部11の上端部に連結されて第1方向Xにおける補強部材4とは反対側に延びる上壁部12と、梁背壁部11の下端部に連結されて第1方向Xにおける補強部材4とは反対側に延びる下壁部13と、第1方向Xにおいて梁背壁部11の側とは反対側に開口する梁開口部14と、を有している。上壁部12と下壁部13とは鉛直方向において対向している。また、本例では、梁部材1は、当該梁部材1の鉛直方向の幅を梁背壁部11から梁開口部14にかけて狭くする梁絞り部15を更に有している。梁絞り部15により、梁開口部14の鉛直方向の幅が、梁背壁部11の鉛直方向の幅よりも狭くなっている。本実施形態では、梁部材1における当該梁部材1が延在する方向(第2方向Y)に直交する断面の形状と、柱部材2における当該柱部材2が延在する方向(鉛直方向)に直交する断面の形状(図10参照)とが、同じとなっている。
【0048】
図6に示すように、梁背壁部11における補強部材4に対応する位置には、当該補強部材4に接合される梁側被接合部16が形成されている。詳細には、梁側被接合部16は、補強部材4の梁接合部43Lに対応する位置に配置されている。図8に示すように、本実施形態では、梁側被接合部16は、梁背壁部11を第1方向Xに貫通する梁締結孔1hを有して構成されている。梁締結孔1hは、補強部材4の梁接合部43Lに形成された補強部材締結孔4hに対応して設けられている。本例では、梁接合部43Lにおける4つの補強部材締結孔4hに対応して、4つの梁締結孔1hが設けられており、この4つの梁締結孔1hによって梁側被接合部16が構成されている。
【0049】
図7及び図8に示すように、本実施形態では、梁部材1は、第1ブレース部材5に連結される梁側被連結部17を有している。本例では、梁側被連結部17は、上壁部12及び下壁部13を鉛直方向に一体的に貫通する貫通孔を有している。詳細は後述するが、梁側被連結部17の貫通孔には、第3締結部材B3(締結部材)が挿入されて、第1ブレース部材5が連結される。ここで、第3締結部材B3は、例えばボルトである。
【0050】
このように構成された梁部材1が、図1図4に示すように、第2方向Yに沿って並ぶ複数の柱部材2に接合されている。そして、第2方向Yに沿って並ぶ複数の柱部材2に接合される梁部材1が、鉛直方向に沿って並んで配置されると共に、第1方向Xに沿って並ぶ複数の柱部材2のそれぞれに対応して配置されている。換言すれば、物品収納棚Sには、第2方向Yに沿って配置される梁部材1が、第1方向X及び鉛直方向のそれぞれに複数並んで配置されている。
【0051】
ここで、図3に示すように、複数の梁部材1のうち、第1方向Xに隣り合う一対の柱部材2における第1方向Xに互いに対向する側に接合されると共に、同じ高さで第1方向Xに対向するように配置される一対の梁部材1を、一対の対象梁部材1Xとする。物品収納棚Sには、複数組(図示の例では6組)の一対の対象梁部材1Xが、第1方向X及び鉛直方向に並んで配置されている。
【0052】
図4に示すように、一対の対象梁部材1Xは、子台車T2の移動軌跡及び当該子台車T2によって搬送される物品Wの移動軌跡(本例では、荷物98が載せられた状態のパレット99及び当該荷物98の移動軌跡)と重複しない位置に配置されている。なお、図4において仮想線で示される領域が、子台車T2、物品Wとしてのパレット99、及び物品Wに支持される荷物98の移動軌跡である。本実施形態では、一対の対象梁部材1Xは、それぞれの対象梁部材1Xが接合された補強部材4に支持された経路構成部材3よりも下方に配置されている。すなわち、一対の対象梁部材1Xは、経路構成部材3における装置支持部31及び物品支持部32(図6参照)よりも下方に配置されており、子台車T2の移動軌跡及び物品W(荷物98を含む)の移動軌跡よりも下方に配置される。また、一対の対象梁部材1Xは、当該一対の対象梁部材1Xより下方を通る子台車T2の移動軌跡及び当該子台車T2によって搬送される物品Wの移動軌跡よりも上方に配置されている。
【0053】
図2に示すように、一対の対象梁部材1Xの間には、当該一対の対象梁部材1Xを連結する第1ブレース部材5が設けられている。第1ブレース部材5は、第1方向X及び第2方向Yに対して傾斜する方向に沿って延在するように配置されている。また、第1ブレース部材5は、同じ高さで第1方向Xに対向する一対の対象梁部材1Xの間に配置されて、当該一対の対象梁部材1Xを連結していることから、水平方向に沿って配置されている。本実施形態では、一対の対象梁部材1Xに対して、複数(図示の例では3本)の第1ブレース部材5が、第2方向Yに間隔を空けて設けられている。これら複数の第1ブレース部材5は、対象梁部材1に対する鉛直方向視での角度が互いに同じとなるように配置されている。但し、上記のような構成に限定されることなく、例えば後述する対象柱部材2に対する第2ブレース部材6の配置構成(図3参照)のように、一対の対象梁部材1Xに設けられる複数の第1ブレース部材5は、第2方向Yに隣り合う2本の第1ブレース部材5の端部同士が連結された状態で設けられていてもよい。また、複数の第1ブレース部材5は、対象梁部材1Xに対する鉛直方向視での傾斜角度を互いに異ならせて配置されていてもよい。
【0054】
図7及び図8に示すように、第1ブレース部材5は、中空の角柱部材により構成されており、その両端部のそれぞれにおいて、対象梁部材1Xと連結している(図7及び図8では、片側の端部のみを示している)。図8に示すように、第1ブレース部材5の両端部には、当該第1ブレース部材5を鉛直方向に貫通する第1ブレース締結孔5hを有する第1ブレース連結部5Cが形成されている。また、第1ブレース部材5の両端部には、後述する第1連結部材7と嵌合する第1ブレース部材側嵌合部51が形成されている。本例では、第1ブレース部材側嵌合部51は、水平方向に開口したスリット状に形成されている。上述の第1ブレース締結孔5hは、鉛直方向視で第1ブレース部材側嵌合部51と重複するように配置されている。
【0055】
図1図3に示すように、本実施形態では、第1ブレース部材5とは別に、一対の対象梁部材1Xを連結する第1連結部材7(連結部材に相当)が設けられている。第1連結部材7は、第1方向Xに沿って延在すると共に一対の対象梁部材1Xの第1方向Xの間隔を固定している。
【0056】
図7及び図8に示すように、第1連結部材7は、中空の角柱部材により構成されており、その両端部のそれぞれにおいて対象梁部材1Xと連結している(図7及び図8では、片側の端部のみを示している)。図8に示すように、第1連結部材7の両端部には、当該第1連結部材7を鉛直方向に貫通する第1連結部材締結孔7hを有する第1連結部7Cが形成されている。また、第1連結部材7の両端部には、第1ブレース部材5と嵌合する第1連結部材側嵌合部71が形成されている。本例では、第1連結部材側嵌合部71は、水平方向に開口したスリット状に形成されている。上述の第1連結部材締結孔7hは、鉛直方向視で第1連結部材側嵌合部71と重複するように配置されている。なお、本実施形態では、第1ブレース部材5における当該第1ブレース部材5が延在する方向に直交する断面の形状と、第1連結部材7における当該第1連結部材7が延在する方向に直交する断面の形状とが、同じとなっている。
【0057】
図8に示すように、第1ブレース部材側嵌合部51と第1連結部材側嵌合部71とは、対象梁部材1Xの梁開口部14に挿入された状態で、鉛直方向視において重なると共に互いに噛み合うように嵌合している。上述のように、梁開口部14の鉛直方向の幅は、梁背壁部11の鉛直方向の幅に比べて狭くなっていることから、上壁部12と下壁部13とによって、第1ブレース部材側嵌合部51と第1連結部材側嵌合部71とを適切に支持可能となっている。
【0058】
そして、本実施形態では、第1ブレース部材5の端部と第1連結部材7の端部とが、共通の第3締結部材B3(締結部材)により、対象梁部材1Xに対して締結固定されている。より詳細には、第1ブレース部材5の端部に形成された第1ブレース部材側嵌合部51と、第1連結部材7の端部に形成された第1連結部材側嵌合部71とが、互いに嵌合すると共に対象梁部材1Xの梁開口部14に挿入された状態で、梁側被連結部17の貫通孔と第1ブレース締結孔5hと第1連結部材締結孔7hとが鉛直方向視で重複し、これらの孔に対して1つの第3締結部材B3が挿入される。これにより、第1ブレース部材5の端部と第1連結部材7の端部とが対象梁部材1Xに対して締結固定される。
【0059】
〔柱部材〕
図1図4に示すように、柱部材2は、鉛直方向に沿って配置される部材であり、梁部材1に接合されている。本実施形態では、柱部材2は、補強部材4を介して梁部材1に接合されている。
【0060】
図9及び図10に示すように、柱部材2は、中空の角柱部材により構成されている。本実施形態では、柱部材2は、鉛直方向視で当該柱部材2と接合する補強部材4に対して対向するように形成された柱背壁部21と、柱背壁部21における第2方向Yの両端部のそれぞれに連結されて第1方向Xにおける補強部材4とは反対側に延びる側壁部22,23と、第1方向Xにおいて柱背壁部21の側とは反対側に開口する柱開口部24と、を有している。一対の側壁部22、23は、第2方向Yにおいて対向している。また、本例では、柱部材2は、当該柱部材2の第2方向Yの幅を柱背壁部21から柱開口部24にかけて狭くする柱絞り部25を更に有している。柱絞り部25により、柱開口部24の第2方向Yの幅が、柱背壁部21の第2方向Yの幅よりも狭くなっている。本実施形態では、柱部材2における当該柱部材2が延在する方向(鉛直方向)に直交する断面の形状(図10参照)と、梁部材1における当該梁部材1が延在する方向(第2方向Y)に直交する断面の形状(図8参照)とが、同じとなっている。
【0061】
図6に示すように、柱背壁部21における補強部材4に対応する位置には、当該補強部材4に接合される柱側被接合部26が形成されている。詳細には、柱側被接合部26は、補強部材4の上側柱接合部41L及び下側柱接合部42Lに対応する位置に配置されている。図10に示すように、本実施形態では、柱側被接合部26は、柱背壁部21を第1方向Xに貫通する柱締結孔2hを有して構成されている。柱締結孔2hは、補強部材4の上側柱接合部41L及び下側柱接合部42Lに形成された補強部材締結孔4hに対応して設けられている。本例では、上側柱接合部41L及び下側柱接合部42Lのそれぞれにおける4つの補強部材締結孔4hに対応して、4つの柱締結孔2hが設けられており、この4つの柱締結孔2hによって柱側被接合部26が構成されている。
【0062】
図9及び図10に示すように、本実施形態では、柱部材2は、第2ブレース部材6に連結される柱側被連結部27を有している。図示の例では、柱側被連結部27は、一対の側壁部22、23を第2方向Yに一体的に貫通する貫通孔を有して構成されている。詳細は後述するが、柱側被連結部27の貫通孔には、第3締結部材B3(締結部材)が挿入されて、第2ブレース部材6が連結される。
【0063】
このように構成された複数の柱部材2が、図1図4に示すように、第1方向X及び第2方向Yに並んで配置されている。第1方向Xに並ぶ複数の柱部材2は、第1方向Xに沿って配置される経路構成部材3を支持している。第2方向Yに並ぶ複数の柱部材2は、第2方向Yに沿って配置される梁部材1に接合されている。
【0064】
図1図3に示すように、本実施形態では、物品収納棚Sにおける第1方向Xの一端において第2方向Yに沿って並ぶ複数の柱部材2は、親レールL1に接合されている。なお、本実施形態において、親レールL1は、梁部材1に用いられる部材と同じ中空の角柱部材を用いて構成され、補強部材4を介して柱部材2に接合されている。そして、本例では、図5に示すように、親レールL1は、上記角柱部材の内部に取り付けられた角パイプを更に有しており、これにより、搬送台車T等の荷重を支持し得る強度の確保を図っている。
【0065】
ここで、図2に示すように、複数の柱部材2のうち、第1方向Xに隣り合う一対の柱部材2を対象柱部材2Xとする。具体的には、一対の対象柱部材2Xは、複数の柱部材2のうち、第1方向Xに隣り合うと共に、それぞれの柱開口部24を第1方向Xに対向させている一対の柱部材2である。物品収納棚Sには、複数組(図示の例では12組)の一対の対象柱部材2Xが、第1方向X及び第2方向Yに並んで配置されている。
【0066】
図3に示すように、一対の対象柱部材2Xの間には、当該一対の対象柱部材2Xを連結する第2ブレース部材6が設けられている。第2ブレース部材6は、鉛直方向及び水平方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置されている。本実施形態では、一対の対象柱部材2Xに対して、複数(図示の例では4本)の第2ブレース部材6が、鉛直方向に並んで設けられている。また、鉛直方向において隣り合う2本の第2ブレース部材6は、互いの端部同士が連結されている。そして、鉛直方向において隣り合う2本の第2ブレース部材6は、第2方向Y視において、それぞれの端部同士の連結部分を通ると共に第1方向Xに沿う仮想線を基準として線対称となるように、対象柱部材2Xに対する第2方向Y視での傾斜角度を異ならせて配置されている。但し、このような構成に限定されることなく、上述の対象梁部材1Xに対する第1ブレース部材5の配置構成(図2参照)のように、一対の対象柱部材2Xに設けられる複数の第2ブレース部材6は、互いに鉛直方向に間隔を空けて配置されていてもよい。また、例えば、対象柱部材2Xに対する第2方向Y視での傾斜角度が互いに同じとなるように配置されていてもよい。
【0067】
図9及び図10に示すように、第2ブレース部材6は、中空の角柱部材により構成されており、その両端部のそれぞれにおいて、対象柱部材2Xと連結している(図9及び図10では、片側の端部のみを示している)。図10に示すように、第2ブレース部材6の両端部には、当該第2ブレース部材6を第2方向Yに貫通する第2ブレース締結孔6hを有する第2ブレース連結部6Cが形成されている。また、第2ブレース部材6の両端部には、後述する第2連結部材8と嵌合する第2ブレース部材側嵌合部61が形成されている。本例では、第2ブレース部材側嵌合部61は、鉛直方向に開口したスリット状に形成されている。上述の第2ブレース締結孔6hは、第2方向Y視で第2ブレース部材側嵌合部61と重複するように配置されている。
【0068】
図1図3に示すように、本実施形態では、第2ブレース部材6とは別に、一対の対象柱部材2Xを連結する第2連結部材8が設けられている。第2連結部材8は、第1方向Xに沿って延在すると共に一対の対象柱部材2Xの第1方向Xの間隔を固定している。図3に示すように、本実施形態では、一対の対象柱部材2Xに対して、一対の第2連結部材8が設けられている。具体的には、一対の第2連結部材8のうち一方が、一対の対象柱部材2Xにおける上端部分を連結するように設けられており、他方が、一対の対象柱部材2Xにおける下端部分を連結するように設けられている。そして、一対の対象柱部材2Xにおける上端部分を連結する第2連結部材8は、一対の対象柱部材2Xを連結する複数の第2ブレース部材6のうち最も上側に配置された第2ブレース部材6と連結されている。また、一対の対象柱部材2Xにおける下端部分を連結する第2連結部材8は、一対の対象柱部材2Xを連結する複数の第2ブレース部材6のうち最も下側に配置された第2ブレース部材6と連結されている。但し、上記のような構成に限定されることなく、第2連結部材8は、一対の対象柱部材2Xにおける上端部分及び下端部分以外の部分を連結するように設けられていてもよい。また、第2連結部材8は、一対の対象柱部材2Xを連結する複数の第2ブレース部材6に連結していなくてもよい。
【0069】
図9及び図10に示すように、第2連結部材8は、中空の角柱部材により構成されており、その両端部のそれぞれにおいて対象柱部材2Xと連結している(図9及び図10では、片側の端部のみを示している)。図10に示すように、第2連結部材8の両端部には、当該第2連結部材8を第2方向Yに貫通する第2連結部材締結孔8hを有する第2連結部8Cが形成されている。また、第2連結部材8の両端部には、第2ブレース部材6と嵌合する第2連結部材側嵌合部81が形成されている。本例では、第2連結部材側嵌合部81は、鉛直方向に開口したスリット状に形成されている。上述の第2連結部材締結孔8hは、第2方向Y視で第2連結部材側嵌合部81と重複するように配置されている。なお、本実施形態では、第2ブレース部材6における当該第2ブレース部材6が延在する方向に直交する断面の形状と、第2連結部材8における当該第2連結部材8が延在する方向に直交する断面の形状とが、同じとなっている。
【0070】
図10に示すように、第2ブレース部材側嵌合部61と第2連結部材側嵌合部81とは、対象柱部材2Xの柱開口部24に挿入された状態で、第2方向Y視において重なると共に互いに噛み合うように嵌合している。上述のように、柱開口部24の第2方向Yの幅は、柱背壁部21の第2方向Yの幅に比べて狭くなっていることから、一対の側壁部22、23によって、第2ブレース部材側嵌合部61と第2連結部材側嵌合部81とを適切に支持可能となっている。
【0071】
そして、本実施形態では、第2ブレース部材6の端部と第2連結部材8の端部とが、共通の第3締結部材B3により、対象柱部材2Xに対して締結固定されている。より詳細には、第2ブレース部材6の端部に形成された第2ブレース部材側嵌合部61と、第2連結部材8の端部に形成された第2連結部材側嵌合部81とが、互いに嵌合すると共に対象柱部材2Xの柱開口部24に挿入された状態で、柱側被連結部27の貫通孔と第2ブレース締結孔6hと第2連結部材締結孔8hとが第2方向Y視で重複し、これらの孔に対して1つの第3締結部材B3が挿入される。これにより、第2ブレース部材6の端部と第2連結部材8の端部とが対象柱部材2Xに対して締結固定される。
【0072】
〔トラスユニット〕
ここで、図2に示すように、本実施形態では、一対の対象梁部材1Xと第1ブレース部材5とが連結されて、第1トラスユニットU1を構成している。第1トラスユニットU1は、第2方向Yに沿う姿勢で配置される。また、図3に示すように、一対の対象柱部材2Xと第2ブレース部材6とが連結されて、第2トラスユニットU2を構成している。第2トラスユニットU2は、鉛直方向に沿う姿勢で配置される。
【0073】
図1図4に示すように、本実施形態では、自動倉庫100は、第1トラスユニットU1を複数備えると共に、第2トラスユニットU2を複数備えている。図1に示すように、物品収納棚Sは、鉛直方向に複数並べて配置された第1トラスユニットU1により構成される第1トラスユニット群と、第2方向Yに複数並べて配置された第2トラスユニットU2により構成される第2トラスユニット群とを、組み合わせて構成されている。本実施形態では、更に、第1トラスユニット群が第1方向Xに間隔を空けて複数の並べて配置されていると共に、第2トラスユニット群も第1方向Xに間隔を空けて複数の並べて配置されている。そして、鉛直方向に隣り合う一対の第1トラスユニットU1の間であって、かつ、第2方向Yに隣り合う一対の第2トラスユニットU2の間に、物品搬送装置としての子台車T2の移動軌跡及び当該子台車T2によって搬送される物品Wの移動軌跡(本例では、荷物98が載せられた状態のパレット99及び当該荷物98の移動軌跡)が設定されている。これにより、この自動倉庫100では、子台車T2及び物品Wの移動軌跡と、第1トラスユニットU1を構成する第1ブレース部材5及び第2トラスユニットU2を構成する第2ブレース部材6とが、互いに重複しないようになっている。従って、ブレース部材(第1ブレース部材5及び第2ブレース部材6)によって物品収納棚Sの強度を高く確保できると共に、当該ブレース部材が物品Wの搬送の妨げとならないようにできる。更には、このような構成を、複数のユニット(第1トラスユニットU1及び第2トラスユニットU2)を組み合わせることにより実現できるため、設置現場での組み立て作業の簡略化も図ることができる。
【0074】
図2及び図3に示すように、本実施形態では、第1方向Xに隣り合う一対の第2トラスユニットU2の間に第1トラスユニットU1が配置されるように、複数の第1トラスユニットU1と複数の第2トラスユニットU2とが互いに接合されている。図3に示すように、第1方向Xに隣り合う一対の第2トラスユニットU2の間には、鉛直方向に沿って並ぶ複数の第1トラスユニットU1により構成される第1トラスユニット群が配置されている。また、図2に示すように、第1方向Xに隣り合う一対の第1トラスユニットU1の間には、第2方向Yに沿って並ぶ複数の第2トラスユニットU2により構成される第2トラスユニット群が配置されている。
【0075】
2.その他の実施形態
次に、自動倉庫のその他の実施形態について説明する。
【0076】
(1)上記の実施形態では、柱部材2における当該柱部材2が延在する方向に直交する断面の形状と、梁部材1における当該梁部材1が延在する方向に直交する断面の形状とが、同じである例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、両者の断面形状は異なっていてもよい。
【0077】
(2)上記の実施形態では、剛体接合部Jに補強部材4が設けられ、柱部材2と梁部材1とが、補強部材4を介して剛体接合している例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、柱部材2と梁部材1とは、剛体接合部Jにおいて直接接合されていてもよい。この場合、補強部材4が設けられない構成とすることができる。またこの場合、経路構成部材3は、柱部材2又は梁部材1によって直接支持される。
【0078】
(3)上記の実施形態では、物品収納棚Sには、第1ブレース部材5とは別に、一対の対象梁部材1Xを連結すると共に一対の対象梁部材1Xの第1方向Xの間隔を固定する第1連結部材7が設けられている例について説明した。しかし、第1連結部材7は、必須の構成要素ではなく、物品収納棚Sに設けられていなくてもよい。なお、一対の対象柱部材2Xを連結する第2連結部材8についても同様に、必須の構成要素ではない。
【0079】
(4)上記の実施形態では、第1ブレース部材5の端部と第1連結部材7の端部とが、共通の第3締結部材B3により、対象梁部材1Xに対して締結固定されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1ブレース部材5の端部と第1連結部材7の端部とは、それぞれ別の締結部材により固定されていてもよい。なお、第2ブレース部材6の端部と第2連結部材8の端部とを固定する構成についても同様であり、それぞれ別の締結部材が用いられてもよい。
【0080】
(5)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0081】
3.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した自動倉庫の概要について説明する。
【0082】
本開示に係る自動倉庫は、物品を収納する物品収納棚と、前記物品収納棚に設けられて物品を搬送する物品搬送装置と、を備えた自動倉庫であって、前記物品収納棚は、鉛直方向に沿って配置された複数の柱部材と、水平方向に沿って配置された複数の梁部材と、水平方向に沿って配置されると共に前記物品搬送装置の搬送経路を構成する経路構成部材と、を有し、前記柱部材と前記梁部材との交差部分に当該柱部材と当該梁部材とを剛体接合する剛体接合部が形成され、複数の前記柱部材は、水平方向に沿う第1方向と当該第1方向に対して鉛直方向視で直交する第2方向とのそれぞれに沿って間隔を空けて並ぶように配置され、前記経路構成部材は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に亘って配置され、複数の前記梁部材のそれぞれは、前記第2方向に沿って並ぶ複数の前記柱部材に接合され、複数の前記梁部材のうちの一対の対象梁部材が、前記第1方向に隣り合う一対の前記柱部材における前記第1方向に互いに対向する側に接合されると共に、同じ高さで前記第1方向に対向するように配置され、一対の前記対象梁部材は、前記物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に配置され、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置され、一対の前記対象梁部材を連結するブレース部材が設けられている。
【0083】
本構成によれば、経路構成部材が複数の柱部材に亘って配置されていると共に、物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置において複数の柱部材に接合されて梁部材が配置されている。また、本構成によれば、一対の柱部材に接合された一対の対象梁部材の配置空間を利用して、物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に第1ブレース部材を設けることができる。従って、物品を搬送する物品搬送装置を備えた自動倉庫において、物品搬送装置の動作を妨げることなく物品収納棚の全体の強度を高く確保することができる。
【0084】
ここで、
複数の前記柱部材のうちの前記第1方向に隣り合う一対の前記柱部材を対象柱部材として、鉛直方向及び水平方向に対して傾斜する方向に沿って延在するように配置され、一対の前記対象柱部材を連結する第2ブレース部材が設けられていると好適である。
【0085】
本構成によれば、一対の対象梁部材を連結する第1ブレース部材に加えて、一対の対象柱部材を連結する第2ブレース部材を設けることができる。そして、この第2ブレース部材は、第1方向に隣り合う一対の対象柱部材を連結するように設けられているため、当該一対の対象柱部材の配置空間を利用して、物品搬送装置の移動軌跡及び当該物品搬送装置によって搬送される物品の移動軌跡と重複しない位置に第2ブレース部材を設けることができる。従って、物品を搬送する物品搬送装置を備えた自動倉庫において、物品搬送装置の動作を妨げることなく物品収納棚の全体の強度を更に高く確保することができる。
【0086】
ここで、上記構成において、
一対の前記対象梁部材と前記第1ブレース部材とが連結されたユニットである第1トラスユニットを複数備えると共に、一対の前記対象柱部材と前記第2ブレース部材とが連結されたユニットである第2トラスユニットを複数備え、前記第1方向に隣り合う一対の前記第2トラスユニットの間に前記第1トラスユニットが配置されるように、複数の前記第1トラスユニットと複数の前記第2トラスユニットとが互いに接合されていると好適である。
【0087】
本構成によれば、一対の対象梁部材と第1ブレース部材とが連結されてユニット化された第1トラスユニットと、一対の対象柱部材と第2ブレース部材とが連結されてユニット化された第2トラスユニットと、をそれぞれ複数用い、これらを互いに接合することで物品収納棚の基本的な枠組みを形成することができる。従って、本構成によれば、設置現場での組み立て作業の簡略化を図ることが可能となる。
【0088】
ここで、
前記柱部材における当該柱部材が延在する方向に直交する断面の形状と、前記梁部材における当該梁部材が延在する方向に直交する断面の形状とが、同じであると好適である。
【0089】
本構成によれば、断面形状が同一の部材を用いて柱部材及び梁部材を構成することができる。これにより、自動倉庫の材料費を低減することができる。
【0090】
また、
前記剛体接合部に、補強部材が設けられ、前記柱部材と前記梁部材とのそれぞれが、前記補強部材に対して、締結部材により締結固定されていると好適である。
【0091】
本構成によれば、補強部材により剛体接合部の強度を向上させることができる。また、柱部材と梁部材とのそれぞれが、補強部材に対して締結固定される構成であるため、設置現場での組み立て作業の簡略化を図ることが可能となる。
【0092】
ここで、前記剛体接合部に、補強部材が設けられた構成において、
前記経路構成部材が、前記物品搬送装置を支持すると共に、前記補強部材に支持されていると好適である。
【0093】
本構成によれば、経路構成部材に作用する物品搬送装置の支持荷重を、補強部材を介して柱部材に伝達することができる。これにより、例えば、物品搬送装置の支持荷重が梁部材には作用し難い構成とすることができ、梁部材の剛性不足が生じ難い。
【0094】
また、
前記第1ブレース部材とは別に、一対の前記対象梁部材を連結する連結部材が設けられ、前記連結部材は、前記第1方向に沿って延在すると共に一対の前記対象梁部材の前記第1方向の間隔を固定していると好適である。
【0095】
本構成によれば、一対の対象梁部材の第1方向の間隔を固定できるため、自動倉庫の組み立て精度の向上を図ることができる。
【0096】
ここで、前記第1ブレース部材とは別に、一対の前記対象梁部材を連結する連結部材が設けられた構成において、
前記第1ブレース部材の端部と前記連結部材の端部とが、共通の締結部材により、前記対象梁部材に対して締結固定されていると好適である。
【0097】
本構成によれば、第1ブレース部材と連結部材とを対象梁部材に対してまとめて固定することができる。従って、締結部材の数を削減できると共に、締結固定のための作業工数も低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本開示に係る技術は、物品を収納する物品収納棚と、前記物品収納棚に設けられて物品を搬送する物品搬送装置と、を備えた自動倉庫に利用することができる。
【符号の説明】
【0099】
100 :自動倉庫
S :物品収納棚
T2 :子台車(物品搬送装置)
1 :梁部材
1X :対象梁部材
2 :柱部材
2X :対象柱部材
3 :経路構成部材
L2 :子レール(経路構成部材)
4 :補強部材
5 :第1ブレース部材
6 :第2ブレース部材
7 :第1連結部材(連結部材)
W :物品
99 :パレット(物品)
B1 :第1締結部材
B2 :第2締結部材
B3 :第3締結部材
J :剛体接合部
U1 :第1トラスユニット
U2 :第2トラスユニット
X :第1方向
Y :第2方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10