特許第6973467号(P6973467)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セイコーエプソン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000002
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000003
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000004
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000005
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000006
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000007
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000008
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000009
  • 特許6973467-プロジェクター、及び投射光学装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6973467
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】プロジェクター、及び投射光学装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/00 20060101AFI20211118BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   G03B21/00 D
   H04N5/74 A
【請求項の数】6
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2019-216680(P2019-216680)
(22)【出願日】2019年11月29日
(65)【公開番号】特開2021-86091(P2021-86091A)
(43)【公開日】2021年6月3日
【審査請求日】2020年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保田 真司
【審査官】 塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0329006(US,A1)
【文献】 特開2016−075897(JP,A)
【文献】 特開2006−201494(JP,A)
【文献】 特開2017−173488(JP,A)
【文献】 特開2013−092542(JP,A)
【文献】 特開2005−004089(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0242506(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/00
G09G 5/00−5/42
H04N 5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像光を生成する光学ユニットを備えるプロジェクター本体と、
前記プロジェクター本体の装着部に装着され、前記光学ユニットで生成された前記画像光を投射面に投射する投射光学装置と、
を備え、
前記投射光学装置は、第1投射光学装置と第2投射光学装置とを含み、
前記第1投射光学装置、又は前記第2投射光学装置は、前記プロジェクター本体の装着部に装着され、
前記第1投射光学装置は、第1光路を有し、
前記第2投射光学装置は、前記第1光路と異なる第2光路を有し、
前記第1投射光学装置が前記プロジェクター本体に装着された場合には、前記第1投射光学装置は第1方向に画像光を投射し、
前記第2投射光学装置が前記プロジェクター本体に装着された場合には、前記第2投射光学装置は、前記第1方向と異なる方向の第2方向に画像光を投射し、
前記第2投射光学装置の筐体は、撮像装置が取り付けられる第1取付部を有し、
前記プロジェクター本体は、前記撮像装置が取り付けられる第2取付部を備え、
前記撮像装置が前記第2取付部に取り付けられた場合には、前記撮像装置の撮像範囲は、前記第1投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含み、
前記撮像装置が前記第1取付部に取り付けられた場合には、前記撮像装置の撮像範囲は、前記第2投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含む、プロジェクター。
【請求項2】
前記投射光学装置は、前記プロジェクター本体に着脱可能に構成される、請求項1に記載のプロジェクター。
【請求項3】
前記第1取付部は、前記撮像装置が着脱可能に構成される、請求項1又は請求項2に記載のプロジェクター。
【請求項4】
前記第2投射光学装置は、第1端部と第2端部とを備え、
前記第1端部は、前記光学ユニットに対向するように前記プロジェクター本体に装着され、
前記第2端部からは、前記画像光が前記投射面に投射され、
前記第1取付部は、前記第2端部に配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプロジェクター。
【請求項5】
前記第2投射光学装置は、U字状の光路を有する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプロジェクター。
【請求項6】
画像光を生成する光学ユニットを備えるプロジェクター本体の装着部に装着され、前記光学ユニットで生成された前記画像光を投射面に投射する投射光学装置であって、
前記投射光学装置は、U字状の光路を有し、第1端部と第2端部とを備え、
前記投射光学装置の筐体は、撮像装置が装着される取付部を備え、
前記第1端部は、前記光学ユニットに対向するように前記プロジェクター本体に装着され、
前記第2端部からは、前記画像光が前記投射面に投射され、
前記取付部は、前記第2端部に配置され、
前記取付部に装着された前記撮像装置の撮像範囲は、前記投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含む、投射光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクター、及び投射光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラの撮像画像に基づいて、プロジェクターの投射画像を調整する種々の技術が知られている。
例えば、特許文献1には、デジタルカメラが脱着自在に装着されるプロジェクターの本体部と、プロジェクターの本体に取り付けられ表示用データを照射する投射レンズと、デジタルカメラが装着されたとき投射レンズからオートホワイトバランス調整用チャートを投影すると共に、投影されたオートホワイトバランス調整用チャートの画像を撮像し取り込んだデジタルカメラからの各色信号に基づき、投射レンズから投影する表示用データのホワイトバランス調整を行う制御部と、を備えるプロジェクターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−347871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のプロジェクターでは、ホワイトバランス調整等の投射画像の調整を容易に行うことが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターでは、光学ユニットで生成された画像光を投射面に投射する投射光学装置がプロジェクターの本体に装着されている場合には、カメラが投射画像を撮像する困難になる可能性がある。例えば、いわゆる「屈曲型投射光学装置」がプロジェクターの本体に装着されている場合には、カメラが投射画像を撮像する困難になる可能性がある。その結果、プロジェクターが投射画像の調整を実行することが困難になる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する一態様は、画像光を生成する光学ユニットを備えるプロジェクター本体と、前記プロジェクター本体の装着部に装着され、前記光学ユニットで生成された前記画像光を投射面に投射する投射光学装置と、を備え、前記投射光学装置の筐体は、撮像装置が装着される第1取付部を有し、前記第1取付部に取り付けられた前記撮像装置の撮像範囲は、前記投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含む、プロジェクターである。
【0006】
上記プロジェクターにおいて、前記投射光学装置は、前記プロジェクター本体に着脱可能に構成されてもよい。
【0007】
上記プロジェクターにおいて、前記投射光学装置は、第1投射光学装置と第2投射光学装置とを含み、前記第1投射光学装置は、第1光路を有し、前記第2投射光学装置は、前記第1光路と異なる前記第2光路を有し、前記第1投射光学装置が前記プロジェクター本体に装着された場合には、前記第1投射光学装置は第1方向に画像光を投射し、前記第2投射光学装置が前記プロジェクター本体に装着された場合には、前記第2投射光学装置は、前記第1方向と異なる方向の第2方向に画像光を投射してもよい。
【0008】
上記プロジェクターにおいて、前記第1取付部は、前記撮像装置が着脱可能に構成されてもよい。
【0009】
上記プロジェクターにおいて、前記第1取付部は、前記投射光学装置の筐体において、前記画像光を投射する側に配置されてもよい。
【0010】
上記プロジェクターにおいて、前記第1取付部は、前記投射光学装置の筐体において、前記プロジェクター本体から離間する側に配置されてもよい。
【0011】
上記プロジェクターにおいて、前記プロジェクター本体は、前記撮像装置が取り付けられる第2取付部を備え、前記第2取付部に取り付けられた前記撮像装置の撮像領域は、前記投射光学装置が投射する画像光による投射画像の少なくとも一部を含んでもよい。
【0012】
上記課題を解決する別の一態様は、画像光を生成する光学ユニットを備えるプロジェクター本体の装着部に装着され、前記光学ユニットで生成された前記画像光を投射面に投射する投射光学装置であって、前記投射光学装置の筐体は、撮像装置が装着される取付部を備え、前記取付部に装着された前記撮像装置の撮像範囲は、前記投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含む、投射光学装置である。
【0013】
上記課題を解決する更に別の一態様は、画像光を生成する光学ユニットを備える含むプロジェクター本体と、前記プロジェクター本体の装着部に装着され、前記光学ユニットで生成された前記画像光を投射面に投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターの制御方法であって、撮像装置が、前記投射光学装置の筐体の取付部に取付けられた場合に、前記撮像装置に前記投射光学装置が投射する投射画像の少なくとも一部を含む範囲を撮像させ、前記撮像装置の撮像画像に基づいて、前記投射光学装置から投射する画像光を調整する、プロジェクターの制御方法である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る第1状態の表示システムの構成の一例を示す図。
図2】本実施形態に係る第2状態の表示システムの構成の一例を示す図。
図3】本実施形態に係るプロジェクターの構成の一例を示す図。
図4】第1状態でのプロジェクターへのカメラの配置の一例を示す図。
図5】第2状態でのプロジェクターへのカメラの配置の一例を示す図。
図6】投射光学装置の構成の一例を示す斜視図。
図7】カメラの構成の一例を示す図。
図8】カメラの動作の一例を示すフローチャート。
図9】プロジェクターの動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0016】
[1.表示システムの構成]
[1−1.第1状態の表示システムの構成]
図1は、本実施形態に係る第1状態の表示システム1の構成の一例を示す図である。
図1には、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を記載している。Z軸は、鉛直方向を示す。X軸、及びY軸は、水平方向と平行である。X軸は左右方向を示し、Y軸は前後方向を示す。
表示システム1は、プロジェクター200Aと、プロジェクター200Bと、カメラ100Aと、カメラ100Bと、制御装置500と、画像供給装置600と、を備える。
画像供給装置600は、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々と通信可能に接続され、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々に対して画像データを送信する。画像供給装置600は、例えば、パーソナルコンピューター、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤー等で構成される。
画像供給装置600は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルにより、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々とUSB接続される。
【0017】
本実施形態では、画像供給装置600は、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々とUSB接続されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。画像供給装置600とプロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々とを接続するためのインターフェースは、VGA(Video Graphics Array)や、D端子、S端子等のアナログインターフェイスであってもよい。また、画像供給装置600とプロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々とを接続するためのインターフェースは、例えば、DVI(Digital Visual Interface)や、HDMI(登録商標:High−Definition Multimedia Interface)、Display Port、HDBaseT(登録商標)等のデジタルインターフェイスであってもよい。また、プロジェクター200と接続するためのインターフェースは、Ethernet(登録商標)、IEEE1394等の通信インターフェースであってもよい。
また、画像供給装置600がWi−Fi(登録商標)等の無線通信を介して画像データをプロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々に送信してもよい。
【0018】
第1状態の表示システム1において、プロジェクター200Aは、プロジェクター本体20Aと、投射光学装置400Aとを備え、プロジェクター200Bは、プロジェクター本体20Bと、投射光学装置400Bとを備える。投射光学装置400Aは、プロジェクター本体20Aの装着部210Aに装着される。投射光学装置400Bは、プロジェクター本体20Bの装着部210Bに装着される。
投射光学装置400Aは、画像光PLAを、プロジェクター本体20Aを基準として第1方向D1に投射する。換言すれば、投射光学装置400Aは、いわゆる、「ストレート投射光学装置」である。プロジェクター200Aは、投射光学装置400Aを介して、画像光PLAをスクリーンSCに投射する。投射光学装置400Bは、画像光PLBを、プロジェクター本体20Aを基準として第1方向D1に投射する。換言すれば、投射光学装置400Bは、いわゆる、「ストレート投射光学装置」である。プロジェクター200Bは、投射光学装置400Bを介して、画像光PLBをスクリーンSCに投射する。第1方向D1は、図1では、Y軸の正方向を示す。
プロジェクター200Aは、装着部210AがY軸の正方向に向くように配置される。装着部210Aに装着される投射光学装置400Aの投射口は、Y軸の正方向に向く。プロジェクター200Bは、装着部210BがY軸の正方向に向くように配置される。装着部210Bに装着される投射光学装置400Bの投射口は、Y軸の正方向に向く。Y軸の正方向は、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々からスクリーンSCに向かう方向を示す。
装着部210Aには、プロジェクター本体20Aの内部で生成される画像光PLAを外部に投射可能に開口QAが形成される。プロジェクター200Aにおいて、開口QAを備える面がスクリーンSCと対向する。装着部210Bには、プロジェクター本体20Bの内部で生成される画像光PLBを外部に投射可能に開口QBが形成される。プロジェクター200Bおいて、開口QBを備える面がスクリーンSCと対向する。
投射光学装置400Aと投射光学装置400Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、投射光学装置400Aと投射光学装置400Bとを区別しない場合には、投射光学装置400と記載する場合がある。
投射光学装置400は、「第1投射光学装置」の一例に対応する。
スクリーンSCは、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々に対して、Y軸の正方向側に配置される。
スクリーンSCは、「投射面」の一例に対応する。
【0019】
プロジェクター200Aは、画像供給装置600から画像データを受信し、受信した画像データに対応する画像光PLAを投射光学装置400Aが投射して、投射画像PAをスクリーンSCに表示する。プロジェクター200Bは、画像供給装置600から画像データを受信し、受信した画像データに対応する画像光PLBを投射光学装置400Bが投射して、投射画像PBをスクリーンSCに表示する。
本発明の実施形態では、投射画像PAと投射画像PBとが並べて表示される、いわゆるタイリング表示される場合について説明する。以下の説明において、投射画像PAと投射画像PBとを区別しない場合には、投射画像Pと記載する場合がある。
プロジェクター200Aは、カメラ取付部260Aを有し、カメラ取付部260Aには、カメラ100Aが取付けられる。カメラ100Aは、プロジェクター200Aと通信可能に接続される。例えば、カメラ100Aのコネクター241Aが、USBケーブルCBを介して、プロジェクター本体20のコネクター241Bに接続され、プロジェクター200AとUSB規格に則って通信可能に接続される。
プロジェクター200Bは、カメラ取付部260Bを有し、カメラ取付部260Bには、カメラ100Bが取付けられる。カメラ100Bは、プロジェクター200Bと通信可能に接続される。具体的には、カメラ100Bのコネクター241Aが、USBケーブルCBを介して、プロジェクター本体20のコネクター241Bに接続され、プロジェクター200BとUSB規格に則って通信可能に接続される。
【0020】
プロジェクター200Aとプロジェクター200Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、プロジェクター200Aとプロジェクター200Bとを区別しない場合には、プロジェクター200と記載する場合がある。また、カメラ取付部260Aとカメラ取付部260Bとを区別しない場合には、カメラ取付部260と記載する場合がある。
カメラ取付部260は、「第2取付部」の一例に対応し、後述するカメラ取付部911は、「第1取付部」の一例に対応する。
カメラ取付部260は、カメラ取付部260に取付けられたカメラ100が、投射光学装置400からの投射画像Pを撮影可能に配置される。
プロジェクター200の構成については、後述にて図3及び図4を参照して説明する。
【0021】
図1には、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々をスクリーンSCに対してY軸の負方向に床置きした床置き設置の例を図示するが、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々を天井から吊り下げて設置してもよい。また、本発明の実施形態では、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々が平面のスクリーンSCに投射する場合を例示するが、投射対象はスクリーンSCに限らず、建物の壁面等の平面であってもよく、曲面や凹凸面であってもよい。
【0022】
カメラ100Aは、投射画像PAを含む撮像範囲を撮像し、撮像画像を形成する。撮像画像を示すデータは、プロジェクター200Aが投射画像PAを調整する場合に用いられる。プロジェクター200Aによる投射画像PAの調整は、投射画像PAのサイズや投射画像PAの形状の調整や、投射画像PAの色みや投射画像PAの明るさの調整、及び、タイリング表示の調整を含む。なお、カメラ100が、これらの調整データを生成してもよい。
カメラ100Bは、投射画像PBを含む撮像範囲を撮像し、撮像画像を形成する。撮像画像を示すデータは、プロジェクター200Bが投射画像PBを調整する場合に用いられる。プロジェクター200Bによる投射画像PBの調整は、投射画像PBのサイズや投射画像PBの形状の調整や、投射画像PBの色みや投射画像PBの明るさの調整、及び、タイリング表示の調整を含む。なお、カメラ100が、これらの調整データを生成してもよい。
カメラ100Aとカメラ100Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、カメラ100Aとカメラ100Bとを区別しない場合には、カメラ100と記載する場合がある。
カメラ100は、「撮像装置」の一例に対応する。
カメラ100及びカメラ取付部260の構成については、後述にて図4及び図5を参照して説明する。
【0023】
制御装置500は、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bと通信可能に接続される。具体的には、制御装置500は、ネットワークハブHBを介して、Ethernet(登録商標)規格に則って、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bと通信可能に接続される。
制御装置500は、例えば、パーソナルコンピューターで構成され、プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々に対して指示情報を出力する。プロジェクター200A及びプロジェクター200Bの各々は、制御装置500からの指示情報に従って、動作する。
【0024】
[1−2.第2状態の表示システムの構成]
図2は、本実施形態に係る第2状態の表示システム1Aの構成の一例を示す図である。
第2状態の表示システム1Aは、プロジェクター300Aとプロジェクター300Bとを備える。プロジェクター300Aは、プロジェクター本体20Aと投射光学装置410Aを備え、プロジェクター300Bは、プロジェクター本体20Bと投射光学装置410Bを備える。投射光学装置410Aは、プロジェクター本体20Aの装着部210Aに装着される。投射光学装置410Bは、プロジェクター本体20Bの装着部210Bに装着される。
カメラ100Aは、投射光学装置410Aに取り付けられ、カメラ100Bが、投射光学装置410Bに取り付けられる。以下では、表示システム1Aにおいて、表示システム1からの変更点について主に説明する。
プロジェクター300Aとプロジェクター300Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、プロジェクター300Aとプロジェクター300Bとを区別しない場合には、プロジェクター300と記載する場合がある。
【0025】
プロジェクター300Aは、装着部210AがY軸の負方向に向くように配置される。装着部210Aに装着される投射光学装置410Aの投射口は、Y軸の正方向に向く。プロジェクター300Bは、装着部210BがY軸の負方向に向くように配置される。装着部210Bに装着される投射光学装置410Bの投射口は、Y軸の正方向に向く。
Y軸の負方向は、スクリーンSCからプロジェクター300A及びプロジェクター300Bに向かう方向を示す。プロジェクター300Aにおいて、開口QAを備える面はスクリーンSCと対向しない。プロジェクター300Bおいて、開口QBを備える面はスクリーンSCと対向しない。
投射光学装置410Aは、プロジェクター本体20Aを基準として第2方向D2に、画像光PLAを投射する。換言すれば、投射光学装置410Aは、いわゆる「屈曲型投射光学装置」である。プロジェクター300Aは、投射光学装置410Aを介して、画像光PLAをスクリーンSCに投射する。投射光学装置410Bは、プロジェクター本体20Bを基準として第2方向D2に、画像光PLBを投射する。換言すれば、投射光学装置410Bは、いわゆる「屈曲型投射光学装置」である。プロジェクター300Bは、投射光学装置410Bを介して、画像光PLBをスクリーンSCに投射する。第2方向D2は、図2では、Y軸の正方向を示す。
投射光学装置410Aと投射光学装置410Bとは、互いに略同一の構成を有する。以下の説明において、投射光学装置410Aと投射光学装置410Bとを区別しない場合には、投射光学装置410と記載する場合がある。
投射光学装置410は、「第2投射光学装置」の一例に対応する。
スクリーンSCは、プロジェクター300A及びプロジェクター300Bの各々に対して、Y軸の正方向側に配置される。
第2方向D2は、プロジェクター300Aを基準として、第1方向D1と反対方向を示す。また、第2方向D2は、プロジェクター300Bを基準として、第1方向D1と反対方向を示す。第1方向D1は、図2では、Y軸の負方向を示す。第2方向D2は、図2では、Y軸の正方向を示す。
【0026】
第2状態の表示システム1Aにおいて、カメラ100Aは、カメラ取付部260Aから取り外され、投射光学装置410Aのカメラ取付部911Aに取り付けられる。カメラ100Aは、プロジェクター300Aと通信可能に接続される。例えば、カメラ100Aのコネクター241Aは、USBケーブルCBを介してプロジェクター本体20のコネクター241Bに接続され、プロジェクター300AとUSB規格に則って接続される。
第2状態の表示システム1Aにおいて、カメラ100Bは、カメラ取付部260Bから取り外され、投射光学装置410Aのカメラ取付部911Bに取り付けられる。カメラ100Bは、プロジェクター300Bと通信可能に接続される。例えば、カメラ100Bのコネクター241Aは、USBケーブルCBを介して、プロジェクター本体20のコネクター241Bに接続され、プロジェクター300BとUSB規格に則って接続される。
カメラ取付部911は、「第1取付部」の一例に対応する。また、カメラ取付部911は、「取付部」の一例に対応する。
カメラ取付部911は、カメラ取付部911に取り付けられたカメラ100が、投射光学装置410からの投射画像Pを撮影可能に配置される。
【0027】
カメラ100Aは、投射光学装置410Aにおいて、Z軸の正方向側に配置され、カメラ100Bは、投射光学装置410Bにおいて、Z軸の正方向側に配置される。
換言すれば、カメラ取付部911Aは、投射光学装置410Aにおいて、プロジェクター300Aから離間する側に配置される。また、カメラ取付部911Bは、投射光学装置410Bにおいて、プロジェクター300Bから離間する側に配置される。
【0028】
投射光学装置410Aと投射光学装置410Bとは、略同一の構成を有する。以下の説明において、投射光学装置410Aと投射光学装置410Bとを区別しない場合には、投射光学装置410と記載する場合がある。また、カメラ取付部911Aとカメラ取付部911Bとを区別しない場合には、カメラ取付部911と記載する場合がある。
投射光学装置410の構成については、後述にて図5及び図6を参照して説明する。
【0029】
[2.プロジェクターの構成]
図3は、本実施形態に係るプロジェクター200及びプロジェクター300の構成の一例を示す図である。
プロジェクター200及びプロジェクター300は、同一の構成を有する。プロジェクター200及びプロジェクター300の各々は、プロジェクター本体20と、リモコン5とを備える。
プロジェクター本体20には、投射光学装置400及び投射光学装置410が着脱可能に構成される。プロジェクター200では、プロジェクター本体20に投射光学装置400が装着され、プロジェクター300では、プロジェクター本体20に投射光学装置410が装着される。
プロジェクター200及びプロジェクター300には、カメラ100が着脱可能に構成される。プロジェクター200では、カメラ100は、図1に示すカメラ取付部260に設置される。プロジェクター300では、カメラ100は、図2に示すカメラ取付部911に設置される。
プロジェクター本体20は、図1及び図2に示す筐体ENと、筐体ENに収納された第1制御部250と、投射光学装置400及び投射光学装置410が装着される装着部210と、光学ユニット213と、光学ユニット213を駆動する駆動部220とを備える。光学ユニット213は、光学的な画像の形成を行い、画像光PLを生成する。
装着部210には、投射光学装置400及び投射光学装置410が着脱可能に構成される。具体的には、図1に示す第1状態の表示システム1では、投射光学装置400が装着部210に装着される。図2に示す第2状態の表示システム1Aでは、投射光学装置410が装着部210に装着される。
光学ユニット213は、光源部211及び光変調装置212を備える。駆動部220は、光源駆動部221及び光変調装置駆動部222を備える。
【0030】
光源部211は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ、又は、LED(Light Emitting Diode)やレーザー光源等の固体光源を備える。
また、光源部211は、光源が発した光を光変調装置212に導くリフレクター、及び補助リフレクターを備えてもよい。更に、光源部211は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置212に至る経路上で低減させる調光素子等を備えてもよい。
光源駆動部221は、第1内部バス207に接続され、同じく第1内部バス207に接続された第1制御部250の指示に従って、光源部211の光源を点灯及び消灯させる。
【0031】
光変調装置212は、例えば、R、G及びBの三原色に対応した3枚の液晶パネル215を備える。Rは赤色を示し、Gは緑色を示し、Bは青色を示す。すなわち、光変調装置212は、R色光に対応した液晶パネル215と、G色光に対応した液晶パネル215と、B色光に対応した液晶パネル215とを備える。
光源部211が発する光はR,G,Bの3色の色光に分離され、それぞれ対応する液晶パネル215に入射される。3枚の液晶パネル215の各々は、透過型の液晶パネルであり、透過する光を変調して画像光PLを生成する。各液晶パネル215を通過して変調された画像光PLは、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、光学ユニット213に射出される。
本実施形態では、光変調装置212が光変調素子として透過型の液晶パネル215を備える場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。光変調素子は反射型の液晶パネルであってもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)であってもよい。
【0032】
光変調装置212は、光変調装置駆動部222によって駆動される。光変調装置駆動部222は、第1画像処理部245に接続される。
光変調装置駆動部222には、第1画像処理部245からR,G,Bの各原色に対応する画像データが入力される。光変調装置駆動部222は、入力された画像データを液晶パネル215の動作に適したデータ信号に変換する。光変調装置駆動部222は、変換したデータ信号に基づいて、各液晶パネル215の各画素に電圧を印加し、各液晶パネル215に画像を描画する。
【0033】
投射光学装置400及び投射光学装置410の各々は、入射された画像光PLをスクリーンSC上に結像させるレンズやミラー等を備える。また、投射光学装置400及び投射光学装置410の各々は、スクリーンSCに投射される画像を拡大又は縮小させるズーム機構や、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構等を備えてもよい。
投射光学装置400は、画像光PLを入射方向に沿って、投射する。投射光学装置410は、短焦点化等を目的として、画像光PLを屈曲させて投射する。
【0034】
プロジェクター本体20は、第1操作部231、リモコン受光部233、入力インターフェース235、第1記憶部237、画像インターフェース241、フレームメモリー243、第1画像処理部245及び第1制御部250を更に備える。入力インターフェース235、第1記憶部237、画像インターフェース241、第1画像処理部245及び第1制御部250は、第1内部バス207を介して互いにデータ通信可能に接続される。
【0035】
第1操作部231は、プロジェクター本体20の筐体ENの表面に設けられた各種のボタンやスイッチを備え、これらのボタンやスイッチの操作に対応した操作信号を生成して、入力インターフェース235に出力する。入力インターフェース235は、第1操作部231から入力された操作信号を第1制御部250に出力する回路である。
【0036】
リモコン受光部233は、リモコン5から送信される赤外線信号を受光し、受光した赤外線信号をデコードして操作信号を生成する。リモコン受光部233は、生成した操作信号を入力インターフェース235に出力する。入力インターフェース235は、リモコン受光部233から入力された操作信号を第1制御部250に出力する回路である。
【0037】
第1記憶部237は、例えば、ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置である。第1記憶部237は、第1制御部250が実行するプログラムや、第1制御部250が処理したデータ、画像データ等を記憶する。
【0038】
画像インターフェース241は、コネクター及びインターフェース回路を備え、プロジェクター200及びプロジェクター300に画像データを供給する画像供給装置600に有線接続が可能に構成される。
本実施形態では、画像インターフェース241は、例えば、USB規格に則って画像供給装置600と画像データ等をやり取りするためのインターフェース回路である。また、画像インターフェース241は、例えば、USB規格に則ってカメラ100と画像データ等をやり取りするためのインターフェース回路である。
【0039】
第1インターフェース部242は、制御装置500とEthernet(登録商標)規格に従って通信を実行する通信インターフェースである。第1インターフェース部242は、Ethernet(登録商標)ケーブルを接続するコネクター、及びコネクターを伝送される信号を処理するインターフェース回路を備える。
第1インターフェース部242は、コネクター及びインターフェース回路を有するインターフェース基板であり、第1制御部250の第1プロセッサー255等が実装されるメイン基板に接続される。或いは、第1インターフェース部242を構成するコネクター及びインターフェース回路が、第1制御部250のメイン基板に実装される。第1インターフェース部242は、例えば、種々の設定情報、及び種々の指示情報を制御装置500から受信する。
【0040】
第1制御部250は、第1メモリー256及び第1プロセッサー255を備える。
第1メモリー256は、第1プロセッサー255が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第1メモリー256は、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、第1メモリー256は、第1プロセッサー255のワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。第1メモリー256は、第1制御部250により処理されるデータや、第1プロセッサー255が実行する第1制御プログラム、及び画像データを記憶する。
【0041】
第1制御部250は、第1プロセッサー255が第1制御プログラムを実行することによって、プロジェクター200及びプロジェクター300の各部の動作を制御する。
例えば、第1制御部250は、画像インターフェース241を介して、画像供給装置600から供給される画像に対応する画像光PLを生成する。
また、例えば、第1制御部250は、画像インターフェース241を介して、カメラ100から供給される撮像画像に基づいて、画像光PLを調整する。
【0042】
第1プロセッサー255は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第1プロセッサー255として機能する構成であってもよい。第1プロセッサー255は、第1制御プログラムを実行してプロジェクター200及びプロジェクター300の各部を制御する。例えば、第1プロセッサー255は、第1操作部231やリモコン5により受け付けた操作に対応した画像処理の実行指示と、この画像処理に用いるパラメーターとを第1画像処理部245に出力する。パラメーターには、例えば、スクリーンSCに投射する画像の幾何的な歪みを補正するための幾何補正パラメーター等が含まれる。また、第1プロセッサー255は、光源駆動部221を制御して光源部211の点灯と消灯とを制御し、また光源部211の輝度を調整する。
【0043】
第1画像処理部245及びフレームメモリー243は、例えば、集積回路により構成することができる。集積回路は、LSI、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)を含む。PLDには、例えば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラーユニット(MCU)、SoC(System−on−a−chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
【0044】
第1画像処理部245は、画像インターフェース241を介して、画像供給装置600から入力された画像データをフレームメモリー243に展開する。フレームメモリー243は、複数のバンクを備える。各バンクは、1フレーム分の画像データを書き込み可能な記憶容量を有する。フレームメモリー243は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成される。
【0045】
第1画像処理部245は、フレームメモリー243に展開した画像データに対して、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。
また、第1画像処理部245は、垂直同期信号の入力フレーム周波数を描画周波数に変換した垂直同期信号を生成する。生成した垂直同期信号を出力同期信号という。第1画像処理部245は、生成した出力同期信号を光変調装置駆動部222に出力する。
【0046】
第1制御部250は、第1検出部251と、第2検出部252と、処理実行部253と、を備える。具体的には、第1プロセッサー255が、第1制御プログラムを実行することによって、第1検出部251、第2検出部252及び処理実行部253として機能する。
【0047】
第1検出部251は、カメラ100が投射光学装置410のカメラ取付部911に取り付けられているか否かを検出する。
例えば、カメラ取付部911には、スイッチ又は電気接点が配置される。第1検出部251は、カメラ取付部911に配置されたスイッチ又は電気接点からの信号に基づいて、カメラ100が投射光学装置410のカメラ取付部911に取り付けられているか否かを検出する。第1検出部251は、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着されていること検出して、プロジェクター300にカメラ100が取り付けられていることを検出してもよい。
カメラ取付部911については、後述にて図6を参照して説明する。
【0048】
第2検出部252は、カメラ100がプロジェクター本体20のカメラ取付部260に装着されているか否かを検出する。
例えば、カメラ取付部260には、スイッチ又は電気接点が配置される。第2検出部252は、カメラ取付部260に配置されたスイッチ又は電気接点からの信号に基づいて、カメラ100がプロジェクター本体20のカメラ取付部260に取り付けられているか否かを検出する。第2検出部252は、投射光学装置400がプロジェクター本体20に装着されていること検出して、プロジェクター200にカメラ100が取り付けられていることを検出してもよい。
カメラ取付部260については、後述にて図4を参照して説明する。
【0049】
処理実行部253は、第1検出部251の検出結果、及び第2検出部252の検出結果に基づいて、カメラ取付部911又はカメラ取付部260に装着されたカメラ100、プロジェクター200及びプロジェクター300の各々の動作を制御する。
例えば、処理実行部253は、プロジェクター200及びプロジェクター300からスクリーンSCに向けて画像光PLを投射させ、スクリーンSCに表示された投射画像Pを、カメラ取付部911又はカメラ取付部260に取り付けられたカメラ100に撮像させ、撮像画像を生成させる。そして、処理実行部253は、カメラ100が生成した撮像画像を取得して、撮像画像に基づいて、画像光PLを調整することによって、投射画像Pの位置、大きさ、色、明るさ等を調整する。
投射画像Pは、例えばパターン画像である。パターン画像は、例えば特定色のベタパターンである。特定色は、例えば白色である。
【0050】
[3.カメラ取付部及びカメラの構成]
図4は、プロジェクター本体20のカメラ取付部260及びカメラ100の構成の一例を示す図である。
カメラ取付部260は、カメラ100が着脱可能に構成される。カメラ取付部260は、プロジェクター本体20に形成される。
【0051】
プロジェクター本体20は、筐体ENを備える。筐体ENは、図3に示す光学ユニット213、駆動部220、第1操作部231、リモコン受光部233、入力インターフェース235、第1記憶部237、画像インターフェース241、フレームメモリー243、第1画像処理部245及び第1制御部250を収容する。筐体ENは、直方体状に形成される。
筐体ENは、前面筐体EN1と、側面筐体EN2と、上面筐体EN3と、背面筐体EN4とを備える。前面筐体EN1には、装着部210の開口Qが形成される。開口Qは、光学ユニット213からの画像光PLを通過させる。また、開口Qには、第1状態では、投射光学装置400が挿入され、第2状態では、投射光学装置410が挿入される。
【0052】
第1状態では、カメラ取付部260は、上面筐体EN3の前右隅部に配置される。カメラ取付部260には、カメラ100が着脱可能に構成される。
カメラ取付部260には、例えば、図略のネジ孔が形成され、図略のボルトがネジ孔に螺合されることによって、カメラ100がカメラ取付部260に固定される。
【0053】
背面筐体EN4には、コネクター241Bが配置される。コネクター241Bは、図3に示す画像インターフェース241を構成する。すなわち、コネクター241Bは、インターフェース回路を介して第1制御部250と通信可能に接続される。コネクター241Bは、例えばUSB規格のコネクターである。
カメラ100がカメラ取付部260に装着される場合に、コネクター241Bには、カメラ100に接続されたUSBケーブルCBの端部に配置されたコネクターCNが接続される。
USBケーブルCBは、カメラ100の背面側、すなわちY軸の負方向側から筐体ENの外部に出て、上面筐体EN3上にY軸方向に沿って配置され、更に、背面筐体EN4上にZ軸方向に沿って配置され、コネクター241Aに接続される。
上面筐体EN3及び背面筐体EN4の各々には、USBケーブルCBを着脱自在に支持する図略の支持部材が配置される。
【0054】
[4.カメラ取付部及び投射光学装置の構成]
図5は、投射光学装置410の構成の一例を示す図である。
投射光学装置410は、プロジェクター本体20に着脱可能に構成される。図5は、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着されたプロジェクター300を示す。図5に示すプロジェクター300は、図2に示す第2状態の表示システム1Aを構成する。
【0055】
投射光学装置410は、U字状に形成され、一方側の端部を示す第1端部E1が、プロジェクター本体20の筐体ENに形成された開口Qに挿入され、光学ユニットに対向するようにプロジェクター本体20に装着される。投射光学装置410の他方側の端部を示す第2端部E2の投射口からは、画像光PLがスクリーンSCに投射される。
図5に示すように、投射光学装置410は、第1光学系41、第2光学系42、第1ミラー43、第2ミラー44及び筐体EMを備える。筐体EMは、第1光学系41、第2光学系42、第1ミラー43、及び第2ミラー44を収容する。筐体EMは、U字状に形成される。
【0056】
第1光学系41は、中間像を形成する。第1光学系41は、第1レンズ群411と、第2レンズ群412と、を備える。第1レンズ群411には、プロジェクター本体20の光学ユニット213から出射された光が入射する。第2レンズ群412は、第1レンズ群411の光軸411Axに交差する光軸412Axを有する。
本実施形態では、光軸411Axは、Y軸と平行であり、光軸412AxはZ軸と平行である。なお、図5では、便宜上、第1レンズ群411、第2レンズ群412及び第3レンズ群423の各々を、1つのレンズで示している。
【0057】
第1ミラー43は、第1レンズ群411と第2レンズ群412との間、すなわち、第1光学系41内の光路上に配置される。第1ミラー43は、第1レンズ群411を透過した光を第2レンズ群412に向けて反射する。換言すれば、第1ミラー43は、第1レンズ群411を透過した光を、Z軸の正方向、すなわち、上方向に向けて反射する。
第2ミラー44は、第1光学系41と第2光学系42との間に配置され、第2レンズ群412を透過した光をY軸の正方向に向けて反射する。
【0058】
第2光学系42は、中間像を拡大する。第2光学系42は、第3レンズ群423を備える。第3レンズ群423は、光軸412Axに交差する光軸42Axに沿って配置される。
本実施形態では、光軸42Axは、例えばY軸と平行である。
第1レンズ群411、第2レンズ群412及び第3レンズ群423は、「投射レンズ群」の一例に対応する。
【0059】
プロジェクター本体20の筐体ENに収容された光学ユニット213は、光源部211及び光変調装置212を備え、画像光PLを、Y軸の負方向に出射する。画像光PLは、投射光学装置410の第1レンズ群411を透過して、第1ミラー43で反射されて、Z軸の正方向に向かう。そして、第1ミラー43で反射された画像光PLは、第2レンズ群412を透過して中間像を形成する。また、第2レンズ群412を透過した画像光PLは、第2ミラー44で反射されて、Y軸の正方向に向かう。そして、第2ミラー44で反射された画像光PLは第3レンズ群423を透過して、スクリーンSCに投射され、スクリーンSCに投射画像Pが形成される。
すなわち、投射光学装置410は、第1レンズ群411、第1ミラー43、第2レンズ群412、第2ミラー44、及び第3レンズ群423を順次経由するU字状の光路を有する。
投射光学装置410の光路は、「第2光路」の一例に対応する。
【0060】
なお、投射光学装置400については、その構成の記載を省略するが、投射光学装置400は、直線状の光路を有する。投射光学装置400の直線状の光路は、「第1光路」の一例に対応する。
【0061】
筐体EMの第2端部E2の上面には、カメラ取付部911が配置される。換言すれば、カメラ取付部911は、投射光学装置410の筐体EMにおいて、画像光PLを投射する側に配置される。画像光PLを投射する側は、筐体EMの第2端部E2に対応する。また、カメラ取付部911は、投射光学装置410の筐体EMにおいて、プロジェクター本体20から離間する側に配置される。プロジェクター本体20から離間する側は、図5では、筐体EMの第2端部E2においてZ軸の正方向側、すなわち上側を示す。
【0062】
カメラ取付部911には、カメラ100がY軸の正方向側に配置されたスクリーンSCに形成された投射画像Pを撮像するように配置される。すなわち、第1レンズ111及び第2レンズ121の各々がY軸の正方向を向くように、カメラ100がカメラ取付部911に配置される。Y軸の正方向は、図2の前方向を示す。
カメラ取付部911にカメラ100が装着された場合には、カメラ100の撮像範囲は、投射光学装置410が投射する画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。具体的には、カメラ取付部911にカメラ100が装着された場合には、第1撮像部110の撮像範囲、及び第2撮像部120の撮像範囲の少なくとも一方は、投射光学装置410が投射する画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。
【0063】
図6は、投射光学装置410の構成の一例を示す斜視図である。
カメラ取付部911は、投射光学装置410の筐体EMに配置される。図6は、投射光学装置410の外観を示す。
図6に示すように、筐体EMは、第1カバー91と、第2カバー92と、第3カバー93と、第1保持部材6と、第2保持部材7と、取付カバー8とを備える。
第1カバー91は、第2端部E2に配置される。第1カバー91は、射出側レンズ423fを収容する。射出側レンズ423fは、図5に示す第3レンズ群423のうち最も光路下流側、すなわち、Y軸の正方向端に配置されるレンズを示す。第1カバー91は、四角筒状に形成される。
【0064】
第2カバー92及び第3カバー93は、図5に示す第3レンズ群423と、第2ミラー44とを収容する。第2カバー92及び第3カバー93の各々は、第1カバー91に対してY軸の負方向側に配置され、第1カバー91と接続される。第2カバー92は、第3カバー93と接続されて、第2カバー92及び第3カバー93は、四角筒状に形成される。
第2カバー92は、第3レンズ群423及び第2ミラー44の上側、すなわちZ軸の正方向側を覆うように配置される。
第3カバー93は、第3レンズ群423及び第2ミラー44の下側、すなわちZ軸の負方向側を覆うように配置される。
【0065】
第1保持部材6は、図5に示す第1光学系41の第2レンズ群412を収容する。第1保持部材6は、四角筒状に形成される。第1保持部材6の上端は、第2カバー92及び第3カバー93の下端と接続される。
第2保持部材7は、図5に示す第1ミラー43を収容する。第2保持部材7は、第1保持部材6と、取付カバー8との間に配置される。第1保持部材6の下端は、第2保持部材7に接続され、取付カバー8の後端、すなわち、Y軸の負方向端は、第2保持部材7に接続される。
【0066】
取付カバー8は、第1端部E1に配置される。取付カバー8は、図6に示す第1光学系41の第1レンズ群411を収容する。取付カバー8は、円筒状に形成される。取付カバー8の後端、すなわち、Y軸の負方向端には、複数の突起83が形成される。
第1端部E1がプロジェクター本体20の装着部210の開口Qに挿入されることにより、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着される。
複数の突起83の各々は、取付カバー8の外周面から外側に向けて突出して形成される。突起83は、プロジェクター本体20の図略の着脱機構に係合される。すなわち、複数の突起83が、プロジェクター本体20の図略の着脱機構に係合されることによって、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着される。
【0067】
カメラ取付部911は、第1カバー91の上面に配置される。カメラ取付部911は、カメラ100が着脱可能に構成される。
カメラ取付部911には、図略のネジ孔が形成され、図略のボルトがネジ孔に螺合されることによって、カメラ100がカメラ取付部911に固定される。
カメラ100は、第1レンズ111と第2レンズ121とが、Y軸の正方向を向くようにカメラ取付部911に取り付けられる。
【0068】
カメラ100に接続されたUSBケーブルCBは、例えば、筐体EMに配置された溝部GRに嵌め込まれる。溝部GRは、第2カバー92の上面に形成される。また、第1保持部材6の後面、すなわち、Y軸の負方向側の面にも、溝部が形成されている。第1保持部材6の後面に形成された溝部の上端は、溝部GRに接続される。
【0069】
カメラ100をカメラ取付部911に装着する場合には、以下の手順をユーザーが実行する。まず、ボルトをカメラ取付部911に形成されたネジ孔に螺合することによって、カメラ100をカメラ取付部911に固定する。次に、カメラ100の背面側から出ているUSBケーブルCBを、溝部GRにY軸方向に沿って配置する。更に、USBケーブルCBを、前面筐体EN1上にZ軸の正方向に向けて配置し、USBケーブルCBを、上面筐体EN3上にY軸の負方向に向けて配置し、USBケーブルCBの端部に配置されたコネクターCNを、コネクター241Bに接続する。
カメラ100をカメラ取付部911から取り外す場合には、カメラ100をカメラ取付部911に装着する場合の手順と逆の手順をユーザーが実行する。
【0070】
[5.カメラの構成]
図4に戻って、カメラ100の構成について説明する。
図4に示すように、カメラ100は、筐体ENと、第1撮像部110と、第2撮像部120と、制御基板130とを備える。筐体ENは、第1撮像部110、第2撮像部120、及び制御基板130を収容する。筐体ENは、直方体状に形成される。筐体ENの前面側には、開口Q1と開口Q2とが形成される。
【0071】
第1撮像部110は、第1レンズ111と、第1撮像素子112とを備える。
第1レンズ111は、例えば、いわゆるズームレンズである。すなわち、第1レンズ111は、撮像範囲の広狭を調整する。第1レンズ111は、開口Q1に挿通して配置される。
第1撮像素子112は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等からなり、画像信号を生成する。画像信号は、制御基板130に配置された出力回路150に伝送される。
【0072】
第2撮像部120は、第2レンズ121と、第2撮像素子122とを備える。
第2レンズ121は、例えば、いわゆる広角レンズである。すなわち、第1レンズ111は、標準レンズよりも画角の広いレンズである。標準レンズは、画角が46度程度、焦点距離が50mm程度のレンズを示す。第2レンズ121は、開口Q2に挿通して配置される。
第2撮像素子122は、CCDやCMOS等からなり、画像信号を生成する。画像信号は、制御基板130に配置された出力回路150に伝送される。
制御基板130及び出力回路150については、後述にて図5を参照して詳細に説明する。
【0073】
カメラ取付部260には、カメラ100がY軸の正方向側に配置されたスクリーンSCに形成された投射画像Pを撮像するように配置される。すなわち、カメラ100は、カメラ100の第1レンズ111及び第2レンズ121がY軸の正方向側を向くように、カメラ取付部260に配置される。Y軸の正方向側は、図1の前側を示す。
カメラ取付部260にカメラ100が装着された場合には、カメラ100の撮像範囲は、プロジェクター200の画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。具体的には、カメラ取付部260にカメラ100が装着された場合には、第1撮像部110の撮像範囲、及び第2撮像部120の撮像範囲の少なくとも一方は、プロジェクター200の画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。
【0074】
カメラ100は、カメラ取付部260に着脱可能に構成される。
カメラ100をカメラ取付部260に装着する場合には、以下の手順をユーザーが実行する。まず、ボルトをカメラ取付部260に形成されたネジ孔に螺合することによって、カメラ100をカメラ取付部260に固定する。次に、カメラ100の背面側から出ているUSBケーブルCBを、上面筐体EN3上にY軸方向に沿って配置する。更に、USBケーブルCBを、背面筐体EN4上にZ軸方向に沿って配置し、USBケーブルCBの端部に配置されたコネクターCNを、コネクター241Bに接続する。
カメラ100をカメラ取付部260から取り外す場合には、カメラ100をカメラ取付部260に装着する場合の手順と逆の手順をユーザーが実行する。
【0075】
本実施形態では、カメラ100が、第1撮像部110及び第2撮像部120を備えるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ100が、少なくとも1つの撮像部を備えればよい。例えば、カメラ100が、第1撮像部110を備え、第2撮像部120を備えなくてもよい。また、例えば、カメラ100が、第2撮像部120を備え、第1撮像部110を備えなくてもよい。
【0076】
図7は、カメラ100の構成の一例を示す図である。
図7に示すように、制御基板130には、第2制御部140、出力回路150、第2画像処理部160及びUSBインターフェース(USB I/F)部170が配置される。第2内部バス190は、第2制御部140と、第2画像処理部160と、USBインターフェース部170とを通信可能に接続する。
【0077】
第2制御部140は、第2メモリー146及び第2プロセッサー145を備え、カメラ100の各部を制御する。
第2メモリー146は、第2プロセッサー145が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第2メモリー146は、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置により構成される。また、第2メモリー146は、第2プロセッサー145のワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。第2メモリー146は、第2制御部140により処理されるデータや、第2プロセッサー145が実行する第2制御プログラムを記憶する。
【0078】
第2プロセッサー145は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第2プロセッサー145として機能する構成であってもよい。第2プロセッサー145は、第2制御プログラムを実行してカメラ100の各部を制御する。例えば、第2プロセッサー145は、第1撮像部110及び第2撮像部120の各々によって撮像された画像を示す画像データを、USBインターフェース部170を介して、プロジェクター200及びプロジェクター300に送信する。
【0079】
USBインターフェース部170は、USB規格に則って、外部機器と制御データや画像データ等をやり取りするインターフェース回路である。本発明の実施形態では、USBインターフェース部170は、プロジェクター200及びプロジェクター300の画像インターフェース241のコネクター241Aと接続される。
【0080】
出力回路150は、第1撮像部110及び第2撮像部120から入力される撮像画像データを、第2画像処理部160に伝送する。具体的には、出力回路150は、第2制御部140から入力される制御データに従って、第1撮像部110又は第2撮像部120の撮像画像データを、第2画像処理部160に伝送する。
【0081】
第2画像処理部160は、第1撮像部110及び第2撮像部120に接続され、第2制御部140から入力される制御データに従って、第1撮像部110及び第2撮像部120の各々を駆動する。また、第2画像処理部160は、出力回路150が出力する撮像画像データを、第2制御部140が処理可能な画像データの形態に変換する等の画像処理を実行し、処理後のデータを第2制御部140に出力する。
【0082】
第2制御部140から第2画像処理部160に入力される制御データは、例えば、フォーカス調整の実行を指示する制御データ、及び、光学ズーム倍率を指定する制御データとすることができる。第2制御部140からフォーカス調整の実行を指示する制御データが入力された場合に、第2画像処理部160は、出力回路150が出力する撮像画像データに基づいて合焦状態を判定し、第1撮像部110又は第2撮像部120に駆動信号を出力する。
第2画像処理部160は、例えば、撮像画像データに対してエッジ検出、コントラスト測定等の画像処理を行い、第1撮像部110又は第2撮像部120の合焦状態を判定する。
【0083】
本実施形態では、第2制御部140がUSBインターフェース部170を介して画像データをプロジェクター200に送信するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。プロジェクター200と接続するためのインターフェースは、VGAや、D端子、S端子等のアナログインターフェイスであってもよい。また、プロジェクター200と接続するためのインターフェースは、例えば、DVIや、HDMI(登録商標)、Display Port、HDBaseT(登録商標)等のデジタルインターフェイスであってもよい。また、プロジェクター200と接続するためのインターフェースは、Ethernet(登録商標)、IEEE1394等の通信インターフェースであってもよい。
また、第2制御部140がWi−Fi(登録商標)等の無線通信を介して画像データをプロジェクター200及びプロジェクター300に送信してもよい。
なお、プロジェクター200及びプロジェクター300とカメラ100とは、プロジェクター200及びプロジェクター300からカメラ100に電力を供給可能に接続されることが好ましい。換言すれば、プロジェクター200及びプロジェクター300とカメラ100とは、USBインターフェース又はEthernet(登録商標)で接続されることが好ましい。
【0084】
カメラ100の第2制御部140は、選択部141と、撮像処理部142とを備える。具体的には、第2制御部140の第2プロセッサー145が、第2メモリー146に記憶された第2制御プログラムを実行することによって、選択部141及び撮像処理部142として機能する。
【0085】
選択部141は、撮像画像データを出力する撮像部として、第1撮像部110又は第2撮像部120を選択する。例えば、選択部141は、プロジェクター200及びプロジェクター300からの指示に従って、撮像画像データを出力する撮像部として、第1撮像部110又は第2撮像部120を選択する。
【0086】
撮像処理部142は、プロジェクター200及びプロジェクター300からの指示に対応する処理を実行する。
例えば、プロジェクター200及びプロジェクター300から画像送信指示を受け付けた場合には、撮像処理部142は、プロジェクター200及びプロジェクター300からスクリーンSCに表示された投射画像Pの撮影を実行し、撮影画像情報をプロジェクター200に送信する。
画像送信指示は、投射画像Pの撮影を実行し、撮影画像情報をプロジェクター200及びプロジェクター300に送信することを示す指示である。
【0087】
[6.プロジェクター及びカメラの動作]
次に、図8及び図9を参照して、プロジェクター200、プロジェクター300及びカメラ100の動作について説明する。
図8は、カメラ100の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップSA101において、カメラ100は、プロジェクター200又はプロジェクター300から電力が供給されているか否かに基づいて、カメラ100がプロジェクター本体20に装着されているか否かを判定する。例えば、プロジェクター200又はプロジェクター300から電力が供給されている場合には、第2制御部140は、カメラ100がプロジェクター本体20に装着されていると判定し、プロジェクター200又はプロジェクター300から電力が供給されていない場合には、第2制御部140は、カメラ100がプロジェクター本体20に装着されていないと判定する。
カメラ100がプロジェクター本体20に装着されていないと第2制御部140が判定した場合(ステップSA101;NO)には、処理が待機状態になる。カメラ100がプロジェクター本体20に装着されていると第2制御部140が判定した場合(ステップSA101;YES)には、処理がステップSA103に進む。
【0088】
そして、ステップSA103において、第2制御部140は、コネクターCNを有効化する。換言すれば、第2制御部140は、コネクターCNを介して情報を送受信するようにコネクターCNを設定する。例えば、コネクターCNとプロジェクター200又はプロジェクター300のコネクター241Bとが接続することによって、プロジェクター200又はプロジェクター300から電力が供給され、コネクターCNの通信接続が有効化される。
次に、ステップSA105において、第2制御部140は、プロジェクター200又はプロジェクター300からの指示を受け付けたか否かを判定する。
プロジェクター200及びプロジェクター300からの指示を受け付けていないと第2制御部140が判定した場合(ステップSA105;NO)には、処理が待機状態になる。プロジェクター200又はプロジェクター300からの指示を受け付けたと第2制御部140が判定した場合(ステップSA105;YES)には、処理がステップSA107に進む。
そして、ステップSA107において、第2制御部140は、プロジェクター200からの指示に対応する処理を実行する。
第2制御部140が、例えば、撮像画像データを出力する撮像部を選択する指示を受け付けた場合には、選択部141は、プロジェクター200からの指示に従って、撮像画像データを出力する撮像部として、第1撮像部110又は第2撮像部120を選択する。
第2制御部140が、例えば、画像送信指示を受け付けた場合には、撮像処理部142が、プロジェクター200又はプロジェクター300からスクリーンSCに表示された投射画像Pの撮影を実行し、撮影画像情報をプロジェクター200又はプロジェクター300に送信する。
【0089】
次に、ステップSA109において、第2制御部140は、選択部141又は撮像処理部142の処理が終了したか否かを判定する。
選択部141又は撮像処理部142の処理が終了していないと第2制御部140が判定した場合(ステップSA109;NO)には、処理がステップSA107に戻る。選択部141又は撮像処理部142の処理が終了したと第2制御部140が判定した場合(ステップSA109;YES)には、処理がステップSA111に進む。
そして、ステップSA111において、第2制御部140は、プロジェクター200又はプロジェクター300からの指示に対応する処理が完了したことを示す処理完了情報をプロジェクター200又はプロジェクター300に送信する。その後、処理がステップSA101にリターンする。
【0090】
図9は、プロジェクター200及びプロジェクター300の動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップSB101において、第1検出部251は、カメラ100が投射光学装置410のカメラ取付部911に装着されているか否かを判定する。
カメラ100が投射光学装置410のカメラ取付部911に装着されていると第1検出部251が判定した場合(ステップSB101;YES)には、処理がステップSB105に進む。カメラ100が投射光学装置410のカメラ取付部911に装着されていないと第1検出部251が判定した場合(ステップSB101;NO)には、処理がステップSB103に進む。
そして、ステップSB103において、第2検出部252は、カメラ100がプロジェクター本体20のカメラ取付部260に装着されているか否かを判定する。
カメラ100がプロジェクター本体20のカメラ取付部260に装着されていないと第2検出部252が判定した場合(ステップSB103;NO)には、処理がステップSB101に戻る。カメラ100がプロジェクター本体20のカメラ取付部260に装着されていると第2検出部252が判定した場合(ステップSB103;YES)には、処理がステップSB105に進む。
【0091】
そして、ステップSB105において、第1制御部250は、コネクター241Bを有効化する。換言すれば、第1制御部250は、コネクター241Bを介して情報を送受信するようにコネクター241Bを設定する。また、第1制御部250は、コネクター241Bを介して電力を供給するようにコネクター241Bを設定する。
次に、ステップSB107において、第1制御部250は、プロジェクター200又はプロジェクター300からカメラ100に電力を供給する。具体的には、プロジェクター200又はプロジェクター300は、コネクター241Bと、コネクターCNとを介して、カメラ100に電力を供給する。
【0092】
次に、ステップSB109において、第1制御部250は、リモコン5又は第1操作部231から処理を指示する操作を受け付けたか否かを判定する。
リモコン5又は第1操作部231から処理を指示する操作を受け付けていないと第1制御部250が判定した場合(ステップSB109;NO)には、処理が待機状態になる。リモコン5又は第1操作部231から処理を指示する操作を受け付けたと第1制御部250が判定した場合(ステップSB109;YES)には、処理がステップSB111に進む。
そして、ステップSB111において、第1制御部250は、ステップSB109において受け付けた処理に対応する指示をカメラ100に送信する。
次に、ステップSB113において、処理実行部253は、ステップSB109において受け付けた処理を実行する。
例えば、処理実行部253は、プロジェクター200又はプロジェクター300からスクリーンSCに向けて画像光PLを投射し、スクリーンSCに表示された投射画像Pを、カメラ100に撮像させ、撮像画像を生成させる。そして、処理実行部253は、カメラ100が生成した撮像画像を取得して、撮像画像に基づいて、画像光PLを調整することによって、投射画像Pの位置、大きさ、色、明るさ等を調整する。
次に、ステップSB115において、第1制御部250は、カメラ100から処理完了情報を受信したか否かを判定する。処理完了情報は、ステップSB111において、第1制御部250がカメラ100に送信した指示に対応する処理が完了したことを示す。
カメラ100から処理完了情報を受信していないと第1制御部250が判定した場合(ステップSB115;NO)には、処理がステップSB115に戻る。カメラ100から処理完了情報を受信したと第1制御部250が判定した場合(ステップSB111;YES)には、処理がステップSB117に進む。
そして、ステップSB117において、第1制御部250は、ステップSB109において受け付けた処理が終了したか否かを判定する。
処理が終了していないと第1制御部250が判定した場合(ステップSB117;NO)には、処理がステップSB113に戻る。処理が終了したと第1制御部250が判定した場合(ステップSB117;YES)には、処理がステップSB101にリターンする。
【0093】
[7.本発明の実施形態及び作用効果]
以上、図1図9を参照して説明したように、本実施形態に係るプロジェクター200、300は、画像光PLを生成する光学ユニット213を備えるプロジェクター本体20と、プロジェクター本体20の装着部210に装着され、光学ユニット213で生成された画像光PLをスクリーンSCに投射する投射光学装置400、410と、を備え、投射光学装置400、410の筐体EMは、カメラ100が装着されるカメラ取付部911を備え、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像範囲は、投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含む。
すなわち、投射光学装置400、410の筐体EMは、カメラ100が装着されるカメラ取付部911を備え、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像範囲は、投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含む。したがって、投射光学装置400、410がプロジェクター本体20に装着された場合に、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像画像を用いて投射画像Pの調整を実行することができる。
【0094】
また、投射光学装置400、410は、プロジェクター本体20に着脱可能に構成される。
すなわち、画像光PLを投射する投射光学装置400、410は、プロジェクター本体20に着脱可能に構成される。したがって、投射光学装置400、410を装着することによって、画像光PLを投射できる。
【0095】
また、投射光学装置400、410は、投射光学装置400と投射光学装置410とを含み、投射光学装置400は、第1光路を有し、投射光学装置410は、第1光路と異なる第2光路を有し、投射光学装置400がプロジェクター本体20に装着された場合には、投射光学装置400は第1方向D1に画像光PLを投射し、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着された場合には、投射光学装置410は、第1方向D1と異なる方向の第2方向D2に画像光PLを投射する。
すなわち、投射光学装置400がプロジェクター本体20に装着された場合には、投射光学装置400は第1方向D1に画像光PLを投射し、投射光学装置410がプロジェクター本体20に装着された場合には、投射光学装置410は、第1方向D1と異なる方向の第2方向D2に画像光PLを投射する。よって、投射光学装置400をプロジェクター本体20に装着することによって、第1方向D1に画像光PLを投射でき、投射光学装置410をプロジェクター本体20に装着することによって、第2方向D2に画像光PLを投射できる。したがって、プロジェクター本体20に装着する投射光学装置を変更することによって、画像光PLの投射方向を変更できる。例えば、プロジェクター本体20に装着する投射光学装置を、投射光学装置400から投射光学装置410に変更することによって、画像光PLの投射方向を第1方向D1から第2方向D2に変更できる。
【0096】
また、カメラ取付部911は、カメラ100が着脱可能に構成される。
よって、カメラ取付部911からカメラ100を取り外して、別の位置に、例えば、カメラ取付部260にカメラ100を装着できる。したがって、投射光学装置410がプロジェクター本体20から取り外された場合であっても、カメラ100を活用できる。
【0097】
また、カメラ取付部911は、投射光学装置400、410の筐体EMにおいて、画像光PLを投射する側に配置される。
よって、投射光学装置400、410の筐体EMの他の位置、例えば投射光学装置400、410の筐体EMにおける投射方向の中央部、にカメラ100が配置される場合と比較して、カメラ100の撮像領域に筐体EMが含まれることを抑制できる。したがって、カメラ100が投射画像Pを撮像できる。
【0098】
また、カメラ取付部911は、投射光学装置400、410の筐体EMにおいて、プロジェクター本体20から離間する側に配置される。
よって、ユーザーがカメラ取付部911にカメラ100を着脱する際に、プロジェクター本体20が邪魔になることを抑制できる。したがって、ユーザーは、カメラ取付部911にカメラ100を容易に装着でき、カメラ取付部911からカメラ100を容易に取り外すことができる。
【0099】
また、プロジェクター本体20は、カメラ100が取り付けられるカメラ取付部260を備え、カメラ取付部260に取り付けられたカメラ100の撮像領域は、投射光学装置400、410が投射する画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。
すなわち、カメラ取付部260に取り付けられたカメラ100の撮像領域は、投射光学装置400、410が投射する画像光PLによる投射画像Pの少なくとも一部を含む。したがって、カメラ取付部260に装着されたカメラ100の撮像画像を用いて投射画像Pの調整を実行することができる。
【0100】
本発明の実施形態に係る投射光学装置400、410は、画像光PLを生成する光学ユニット213を備えるプロジェクター本体20の装着部210に装着され、光学ユニット213で生成された画像光PLをスクリーンSCに投射する投射光学装置400、410であって、投射光学装置400、410の筐体EMは、カメラ100が装着されるカメラ取付部911を備え、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像範囲は、投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含む。
よって、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像範囲は、投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含むため、カメラ100をカメラ取付部911に装着することによって、カメラ100は投射画像Pを撮影できる。したがって、プロジェクター200、300は、カメラ100の撮影画像を用いて投射画像Pの調整を実行することができる。
【0101】
本発明の実施形態に係るプロジェクター200、300の制御方法は、画像光PLを生成する光学ユニット213を備える含むプロジェクター本体20と、プロジェクター本体20の装着部210に装着され、光学ユニット213で生成された画像光PLをスクリーンSCに投射する投射光学装置400、410と、を備えるプロジェクター200、300の制御方法であって、カメラ100が、投射光学装置400、410の筐体EMのカメラ取付部911に取付けられた場合に、カメラ100に投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含む範囲を撮像させ、カメラ100の撮像画像に基づいて、投射光学装置400、410から投射する画像光PLを調整する。
すなわち、カメラ100が、投射光学装置400、410の筐体EMのカメラ取付部911に取付けられた場合に、カメラ100に投射光学装置400、410が投射する投射画像Pの少なくとも一部を含む範囲を撮像させ、カメラ100の撮像画像に基づいて、投射光学装置400、410から投射する画像光PLを調整する。したがって、投射光学装置400、410がプロジェクター本体20に装着された場合に、カメラ取付部911に装着されたカメラ100の撮像画像を用いて投射画像Pの調整を実行することができる。
【0102】
[8.他の実施形態]
上述した本実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の本実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
本実施形態では、「撮像装置」が、カメラ100として構成される場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。「撮像装置」が、第1撮像部110、及び第2撮像部120の少なくとも一方と、第2制御部140とを備えればよい。
【0103】
本実施形態では、投射光学装置410がU字状の光路を有するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。投射光学装置410が第1方向D1と相違する第2方向に画像光PLを投射すればよい。例えば、投射光学装置410がL字状の光路を有してもよい。
【0104】
本実施形態では、カメラ取付部911が投射光学装置410に配置されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ取付部911が投射光学装置に配置されればよい。例えば、カメラ取付部911が投射光学装置400に配置されてもよい。
【0105】
本実施形態では、カメラ取付部911は、カメラ100が着脱可能に構成されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ取付部911は、カメラ100が装着されればよい。例えば、カメラ取付部911とカメラ100とが一体に構成されてもよい。換言すれば、投射光学装置410の第1カバー91とカメラ100とが一体に構成されてもよい。
【0106】
本実施形態では、カメラ取付部260は、カメラ100が着脱可能に構成されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ取付部260は、カメラ100が装着されればよい。例えば、カメラ取付部260とカメラ100とが一体に構成されてもよい。換言すれば、プロジェクター200又はプロジェクター300とカメラ100とが一体に構成されてもよい。
【0107】
本実施形態では、カメラ取付部260は、プロジェクター本体20に形成されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、カメラ取付部260がプロジェクター本体20に着脱可能に、いわゆるアダプター形式で、配置される形態でもよい。この形態では、プロジェクター200の構成を簡素化できる。
【0108】
また、図3及び図6の各々に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター200、プロジェクター300及びカメラ100の各々の他の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0109】
また、図8及び図9の各々に示すフローチャートの処理単位は、第2制御部140又は第1制御部250の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図8及び図9の各々に示すフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0110】
また、プロジェクター200又はプロジェクター300の制御方法は、プロジェクター200又はプロジェクター300が備える第1プロセッサー255に、プロジェクター200又はプロジェクター300の制御方法に対応した第1制御プログラムを実行させることで実現できる。また、この第1制御プログラムは、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像処理装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。また、プロジェクター200又はプロジェクター300の制御方法に対応した第1制御プログラムをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置からプロジェクター200又はプロジェクター300に、第1制御プログラムをダウンロードすることでプロジェクター200又はプロジェクター300の制御方法を実現することもできる。
【符号の説明】
【0111】
1、1A…表示システム、5…リモコン、20、20A、20B…プロジェクター本体、41…第1光学系、42…第2光学系、43…第1ミラー、44…第2ミラー、100、100A、100B…カメラ(撮像装置)、110…第1撮像部、111…第1レンズ、112…第1撮像素子、120…第2撮像部、121…第2レンズ、122…第2撮像素子、130…制御基板、140…第2制御部、141…選択部、142…撮像処理部、145…第2プロセッサー、146…第2メモリー、150…出力回路、160…第2画像処理部、170…USBインターフェース部、200、200A、200B、300、300A、300B…プロジェクター、210、210A、210B…装着部、211…光源部、212…光変調装置、213…光学ユニット、215…液晶パネル、220…駆動部、221…光源駆動部、222…光変調装置駆動部、231…第1操作部、235…入力インターフェース、241…画像インターフェース、241A、241B…コネクター、245…画像処理部、250…第1制御部、251…第1検出部、252…第2検出部、253…処理実行部、255…第1プロセッサー、256…第1メモリー、260、260A、260B…カメラ取付部(第2取付部)、400、400A、400B…投射光学装置(第1投射光学装置)、410、410A、410B…投射光学装置(第2投射光学装置)、411…第1レンズ群、411Ax…光軸、412…第2レンズ群、412Ax…光軸、423…第3レンズ群、500…制御装置、600…画像供給装置、6…第1保持部材、7…第2保持部材、8…取付カバー、91…第1カバー、92…第2カバー、93…第3カバー、911、911A、911B…カメラ取付部(第1取付部、取付部)、AX…光軸、D1…第1方向、D2…第2方向、EN、EM…筐体、P、PA、PB…投射画像、PL、PLA、PLB…画像光、SC…スクリーン(投射面)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9