(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記評価を異ならせるステップは、前記指示位置の特定方向への移動により前記他の利用者に対する評価を上げるとともに、当該指示位置が当該特定方向とは反対方向に移動した場合には当該他の利用者に対する評価を下げる
請求項4記載のプログラム。
前記他の利用者の画像が表示されてから特定の時間内に前記表示部において指示がされない場合に、当該他の利用者に対する評価を予め定められた評価とするステップをコンピュータに実行させる、
請求項1乃至5のいずれか1項記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<情報処理システム1>
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成例を示した図である。
本実施の形態に係る情報処理システム1は、管理装置10と、複数の利用者端末20とを有する。管理装置10および利用者端末20は、ネットワーク30を介して互いに接続されている。
【0010】
情報処理システム1は、管理装置10が特定のサービスを提供することにより、利用者端末20を操作する利用者がそのサービスを利用することを可能とする。更に説明すると、情報処理システム1は、例えば、管理装置10が一の利用者と他の利用者とを結び付けるサービスを提供することにより、その結び付いた利用者間で情報の送受信をする機会を提供するものである。より具体的には、管理装置10が提供するサービスにより、例えば、異性や同性との出会いを求める利用者同士が管理装置10やネットワーク30を介して結び付けられて、一の利用者が他の利用者にメッセージを送信したり、利用者同士がメッセージのやり取りをしたりすることが可能になる。
なお、以下の説明では、一の利用者と他の利用者とを結び付けるサービスを「マッチングサービス」と称する場合がある。また、マッチングサービスを利用する利用者のうち、一の利用者を、単に「一の利用者」と称し、一の利用者ではない他の利用者を、単に「他の利用者」と称する場合がある。
【0011】
管理装置10は、コンピュータ装置によって構成される。この管理装置10は、情報処理システム1におけるサーバとして機能する。管理装置10は、上述したように、マッチングサービスを提供する。より具体的には、管理装置10は、例えば、利用者端末10にインストールされるアプリケーションを介して利用者端末20と情報のやり取りをする形式でマッチングサービスを提供したり、利用者端末10からアクセス可能なWebサイトの形式でマッチングサービスを提供したりする。そして、詳細は後述するが、例えば、管理装置10は、一の利用者が操作する利用者端末20に対して、他の利用者の情報を提供する。
【0012】
利用者端末20は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータあるいはデスクトップ型コンピュータ等のコンピュータ装置によって構成される。この利用者端末20は、情報処理システム1におけるクライアントとして機能する。また、利用者端末20は、管理装置10が提供するマッチングサービスを利用する利用者によって操作される。詳細は後述するが、例えば、利用者端末20は、マッチングサービスを利用する一の利用者に向けて他の利用者の画像を表示したり、表示された他の利用者に対する評価を一の利用者から受け付けたりする。
【0013】
なお、
図1には3つの利用者端末20を示したが、利用者端末20の数は3つに限定されない。
また、以下の説明では、マッチングサービスを利用するために一の利用者が操作する利用者端末20を「一の利用者端末20」と称し、他の利用者が操作する利用者端末20を「他の利用者端末20」と称する場合がある。
【0014】
ネットワーク30は、管理装置10、利用者端末20における情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネットや公衆回線、LAN(Local Area Network)を含む。また、ネットワーク30は、有線通信によるネットワークおよび無線通信によるネットワークを含む。
【0015】
<管理装置10のハードウェア構成>
図2は、管理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図2に示すように、管理装置10は、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、通信I/F105とを備える。
【0016】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、管理装置10の各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD104は、マッチングサービスの実現に用いられる各種データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F105は、ネットワーク30(
図1参照)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0017】
ここで、CPU101によって実行されるプログラムは、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、管理装置10へ提供しうる。また、CPU101によって実行されるプログラムは、ネットワーク30を介して管理装置10へダウンロードしてもよい。例えば、管理装置10の各機能を実現するプログラムを、アプリケーションとして管理装置10へダウンロードしてもよい。
【0018】
<利用者端末20のハードウェア構成>
図3は、利用者端末20のハードウェア構成例を示した図である。
図3に示すように、利用者端末20は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、記憶部204と、操作パネル205と、スピーカ206と、マイク207と、カメラ208と、GPSセンサ209と、通信I/F210とを備える。
【0019】
CPU201は、ROM203等に記憶された各種プログラムをRAM202にロードして実行することにより、利用者端末20の各機能を実現する。
RAM202は、CPU201の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM203は、CPU201が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部204は、マッチングサービスの利用の際に用いられるアプリケーション等の各種アプリケーションのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
【0020】
操作パネル205は、画像を表示するとともに、操作者からの操作を受け付ける。この操作パネル205は、液晶ディスプレイ等で構成された表示パネル、表示パネルの上に配置され、操作者による接触が行われたことを検出するタッチパネル、操作者により押下される物理キー等から構成される。そして、操作パネル205は、例えば、各種画像を表示パネルに表示したり、タッチパネルおよび物理キーにより操作者からの操作を受け付けたりする。
なお、操作パネル205で接触を検出する手段としては、接触による圧力をもとに検出する手段や、接触した物の静電気をもとに検出する手段等、どのようなものが用いられてもよい。
また、以下の説明では、操作者の指が操作パネル205に触れる操作を接触操作として説明するが、接触操作は、操作者の指が接触するものに限られない。例えば、操作者が持つスタイラスペン等により接触操作が行われることとしてもよい。
更に、利用者端末20は、キーボードやマウス等の入力デバイスを備えてもよい。
【0021】
スピーカ206は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク207は、利用者の発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ208は、レンズと、CMOS(Complementary Metal‐Oxide Semiconductor)等の撮像素子(画像センサ)とを含み、被写体を撮影する。
【0022】
GPSセンサ209は、GPS(Global Positioning System)信号を取得し、利用者端末20の位置情報を取得する。
通信I/F210は、ネットワーク30(
図1参照)等を介して他の通信機器との間でデータを送受信する。
【0023】
ここで、CPU201によって実行されるプログラムは、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、利用者端末20へ提供し得る。また、CPU201によって実行されるプログラムは、管理装置10等からネットワーク30を介して利用者端末20へダウンロードしてもよい。例えば、マッチングサービスの各機能を実現するプログラムを、アプリケーションとして管理装置10から利用者端末20へダウンロードしてもよい。
【0024】
<利用者端末20の構成例>
図4は、利用者端末20の構成例を説明するための図である。
利用者端末20は、他利用者情報取得部21と、操作受付部22と、表示制御部23と、評価決定部24と、評価送信部25とを有する。以下では、
図4に示す利用者端末20が、一の利用者が操作する一の利用者端末20であるものとして説明する。
【0025】
他利用者情報取得部21は、管理装置10から、他の利用者の情報を取得する。ここで取得される情報には、他の利用者の画像が含まれる。
【0026】
操作受付部22は、一の利用者が操作パネル205において指示する操作を受け付ける。操作受付部22は、例えば、「タップ」、「スワイプ」等の操作を受け付ける。「タップ」とは、操作パネル205を軽く叩くようにして一の利用者の指が触れる操作である。「スワイプ」とは、一の利用者が操作パネル205に指を接触させつつ、その接触位置を移動させる操作である。
【0027】
表示制御部23は、操作パネル205の表示を制御するための制御信号を生成し、操作パネル205の表示を制御する。例えば、表示制御部24は、マッチングサービスにより提供される各種画像を操作パネル205に表示する。より具体的には、例えば、表示制御部24は、他の利用者の画像を操作パネル205に表示する。また、例えば、表示制御部24は、一の利用者が他の利用者を評価することにより、その評価を示す画像を操作パネル205に表示する。
【0028】
評価決定部24は、操作受付部22が受け付けた一の利用者の操作を基に、他の利用者に対する評価を決定する。より具体的には、評価決定部23は、他の利用者の画像が操作パネル205に表示された場合に、一の利用者が操作パネル205において指示する指示位置の移動量に応じて他の利用者に対する評価を異ならせる処理を行う。この処理の詳細については、後述する。
【0029】
評価送信部25は、他の利用者に対する評価の情報を管理装置10に送信する。
【0030】
<利用者端末20の処理手順>
次に、
図5を参照しながら、利用者端末20の処理手順について説明する。
図5は、一の利用者端末20において一の利用者が他の利用者を評価する際の処理手順の一例を示したフローチャートである。
なお、以下では、処理のステップを記号の「S」と表記する場合がある。
【0031】
マッチングサービスを利用する前提として、利用者は、例えば、利用者端末20から管理装置10にアクセスして、マッチングサービスの各機能を実現するアプリケーションを管理装置10からダウンロードする。そして、利用者は、利用者端末20にて、ダウンロードしたアプリケーションをインストールして、マッチングサービスの利用を開始する。また、利用者は、マッチングサービスの利用を開始するに際して、マッチングサービスの画面上で自己の情報を入力する。ここで入力される情報には、例えば、利用者の氏名、性別、年齢、職業、血液型、利用者の画像等が含まれる。利用者の画像は、利用者の顔や全身等の利用者の外見を表す画像である。利用者がこれらの情報を入力すると、入力された情報は、利用者端末20から管理装置10へ送信される。このようにして、各利用者の情報が管理装置10に蓄積される。
【0032】
ここで、一の利用者が一の利用者端末20を操作してマッチングサービスの利用を開始すると、そのマッチングサービスの利用中、管理装置10は、評価の対象となる評価対象者の情報として、他の利用者の情報を一の利用者端末20に送信する。これにより、一の利用者端末20の他利用者情報取得部21は、管理装置10から、他の利用者の情報を取得する(S101)。ここで取得される情報は、他の利用者が入力した情報であり、上述したように、他の利用者の画像が含まれている。
【0033】
次に、表示制御部23は、S101で取得された他の利用者の画像を操作パネル205に表示する(S102)。
次に、評価決定部24は、操作受付部22において、一の利用者が操作パネル205に指を接触させる操作(例えば、タップ操作やスワイプ操作)を受け付けたか否かを判定する(S103)。
【0034】
S103で肯定の判断(YES)がされた場合、評価決定部24は、接触位置の移動量に応じて、他の利用者に対する評価を決定する(S104)。ここで、評価決定部24は、一の利用者が操作パネル205に指を接触させつつ、その接触位置を移動させる移動量に応じて、他の利用者に対する評価を決定する。付言すると、接触位置が移動している間、移動量に応じて他の利用者に対する評価が変化し、一の利用者が指を操作パネル205から離すことにより、他の利用者に対する評価が確定される。
次に、評価送信部25は、他の利用者に対する評価として、S104で決定された評価の情報を管理装置10に送信する(S105)。これにより、管理装置10は、一の利用者端末20から送信されてきた評価の情報を取得する。そして、本処理フローは終了する。
【0035】
一方、S103で否定の判断(NO)がされた場合、評価決定部24は、他の利用者の画像が操作パネル205に表示されてから特定の時間(例えば、5秒間)が経過したか否かを判定する(S106)。
S106で否定の判断(NO)がされた場合、S103に移行する。
S106で肯定の判断(YES)がされた場合、即ち、他の利用者の画像が操作パネル205に表示されてから特定の時間内に、操作パネル205において指を接触させる操作が行われない場合、評価決定部24は、他の利用者に対する評価を予め定められた評価とすることを決定する(S107)。このような構成により、操作パネル205にて指示して他の利用者を評価する手段と、指示せずに他の利用者を評価する手段とを併用することができる。そして、S105に移行する。
【0036】
なお、ここでは特定の時間内に、操作パネル205において指を接触させる操作が行われない場合、他の利用者に対する評価を予め定められた評価とすることを決定する(S107)ことを説明したが、この処理はあくまで例示であり、他の処理を行ってもよい。例えば、操作パネル205において指を接触させる操作が一定時間行われない場合に、それ以降の処理を行わない態様であってもよい。すなわち、
図5に示す例とは異なり、指を接触させる操作がなされるまで待機する処理としてもよい。この処理により、利用者の意図しない評価が入力されることが抑制される。
【0037】
<利用者端末20の処理の具体例>
次に、
図6および
図7を参照しながら、利用者端末20の処理について、具体例を挙げて説明する。
図6および
図7は、一の利用者端末20において一の利用者が他の利用者を評価する際の処理の具体例を説明するための図である。この例では、一の利用者を利用者A、一の利用者端末20を利用者端末20Aとする。また、他の利用者を利用者B、他の利用者端末20を利用者端末20Bとする。
なお、以下に示すステップ(即ち、符号のS)は、
図5の各ステップに対応する。
【0038】
まず、利用者Aは、利用者端末20Aから管理装置10にアクセスして、マッチングサービスの各機能を実現するアプリケーションを管理装置10からダウンロードする。そして、利用者Aは、利用者端末20Aにて、ダウンロードしたアプリケーションをインストールして、マッチングサービスの利用を開始する。利用者Aによるマッチングサービスの利用中、利用者端末20Aの他利用者情報取得部21は、管理装置10から、評価の対象となる評価対象者の情報として、利用者Bの情報を取得する(S101)。付言すると、利用者Bは、既にマッチングサービスの利用を開始しており、利用者Bの氏名、性別、年齢、職業、血液型、利用者Bの画像等の情報が管理装置10に格納されている。
【0039】
次に、表示制御部23は、取得した利用者Bの画像を操作パネル205に表示する(S102)。
図6(A)に示す例では、利用者端末20Aの操作パネル205に、利用者Bの画像である他利用者画像211が表示されている。また、評価値画像212は、他の利用者(この例では、利用者B)に対する評価の値を示す画像である。評価の値はパーセンテージで表され、その値が大きいほど評価が高いことを意味する。図示の例では、利用者Bに対する評価はまだ行われていないため、評価値画像212に評価の値は示されていない。ここで、表示制御部23は、評価値画像212を、操作パネル205における利用者Bの他利用者画像211と重なる位置に表示してもよい。
【0040】
次に、
図6(B)に示すように、利用者Aが操作パネル205に指を接触させると(S103でYES)、利用者Bに対する評価を決定する処理が開始される(S104)。ここで、評価決定部24は、利用者Aが操作パネル205に指を接触させて接触位置を移動させる移動量に応じて、利用者Bに対する評価を異ならせる。更に説明すると、評価決定部24は、利用者Aによる接触位置の移動量の増加に伴って、利用者Bに対する評価を上げる(即ち、評価を高める)処理を行う。
【0041】
図6(B)に示す例では、利用者Aは、接触を開始した点Aから指を動かしていないため、接触位置の移動量は「0」であり、利用者Bに対する評価の値は「0%」となる。そのため、評価値画像212には「0%」と示されている。この状態で、利用者Aが点Aから図中上方向に指を動かすと、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価の値が「0%」から増加していき、評価値画像212に表示される評価の値も増加していく。
【0042】
次に、
図6(C)に示す例は、利用者Aが、点Aから図中上方向に指を動かして点Bまで移動させた状態を示している。図示の例では、接触位置の移動量はL1であり、移動量L1に応じた評価として、利用者Bに対する評価の値は「30%」となる。そのため、評価値画像212には「30%」と示されている。
【0043】
付言すると、マッチングサービスでは、接触位置の移動量を基に評価の値を算出する規則(以下、「評価規則」と称する)が予め定められている。この評価規則は、接触位置の移動量と評価の値とを対応付ける規則として捉えることもできる。評価決定部24は、この評価規則に基づいて、移動量に応じた評価を決定する。図示の例では、評価決定部24は、評価規則に基づいて、移動量L1に応じた評価として、評価の値を「30%」と決定する。ここで、評価規則は、マッチングサービス提供側である管理装置10が予め設定してもよいが、評価する側の利用者が設定することとしてもよい。また、利用者が設定を変更できるようにしてもよい。例えば、利用者の中には、接触操作の際に指を大きく動かす癖のある利用者もいれば、指をあまり動かさない利用者もいると考えられる。そこで、指をあまり動かさない利用者であれば、接触位置の移動量に対して評価の値の変化が大きくなるように評価規則を設定することが考えられる。
【0044】
また、接触位置の移動量の増加に伴って、評価領域画像213の表示領域が拡張する。評価領域画像213は、評価を直感的に把握できるようにするための画像であり、接触位置の移動量の増加に伴って、言い換えると、他の利用者(この例では、利用者B)に対する評価の向上に伴って、評価領域画像213の表示領域が拡張する。このような構成により、利用者Bに対する評価を把握し易くなる。また、表示制御部23は、評価領域画像213を、利用者Bの他利用者画像211に重ねて操作パネル205に表示する。評価領域画像213を利用者Bの他利用者画像211に重ねて表示することにより、更に、利用者Bに対する評価を把握し易くなる。
【0045】
次に、
図6(D)に示す例は、利用者Aが、点Bから図中上方向に指を動かして点Cまで移動させた状態を示している。図示の例では、接触位置の移動量はL2であり、移動量L2に応じた評価として、利用者Bに対する評価の値は「60%」となる。そのため、評価値画像212には「60%」と示されている。また、接触位置の移動量の増加に伴って、評価領域画像213の表示領域が拡張している。
【0046】
ここで、利用者Aが指を操作パネル205から離すと、利用者Bに対する評価の値が「60%」として確定される。
図6(E)に示す例は、利用者Bに対する評価が確定された状態を示している。評価が確定されると、評価が確定されたことを示す表示態様がなされる。図示の例では、評価が確定されたことを示す表示態様として、評価値画像212を囲む評価確定画像214が表示されている。また、評価送信部25は、利用者Aによる利用者Bに対する評価として、「60%」という評価の値を管理装置10に送信する(S105)。
【0047】
また、利用者Bの画像が操作パネル205に表示されてから特定の時間内に、利用者Aが操作パネル205に指を接触させる操作を行わない場合(S103でNO、S106でYES)、評価決定部24は、利用者Bに対する評価を予め定められた評価とすることを決定する(S107)。例えば、評価決定部24は、利用者Bに対する評価の値を「0%」とすることを決定する。そして、評価送信部25は、利用者Aによる利用者Bに対する評価として、「0%」という評価の値を管理装置10に送信する(S105)。なお、予め定められた評価(この例では「0%」)は、マッチングサービス提供側である管理装置10が予め設定してもよいし、評価する側の利用者が設定することとしてもよい。また、利用者が設定を変更できるようにしてもよい。
【0048】
更に、上述した例では、接触位置の移動量の増加に伴って、言い換えると、他の利用者に対する評価の向上に伴って、評価領域画像213の表示領域を拡張することとしたが、表示領域を拡張することに替えて、あるいは表示領域を拡張することとともに、評価領域画像213の色を変化させることとしてもよい。例えば、他の利用者に対する評価の値が0%以上50%未満の場合には評価領域画像213は青色に表示され、50%以上80%未満の場合には緑色に表示され、80%以上の場合には赤色に表示される。このように、接触位置の移動量に応じて、言い換えると、他の利用者に対する評価に応じて、評価領域画像213の表示領域や色等の表示態様を変化させることとしてもよい。
【0049】
次に、利用者Bに対する評価が終了した後、続けて、利用者Bとは別の利用者に対する評価が行われる場合には、別の利用者の画像が新たに表示される。
図6(F)に示す例では、評価の対象となる別の利用者(例えば、利用者C)の他利用者画像215が表示されている。利用者Aが、利用者Bを評価した場合と同様に利用者Cに対する評価を行うと、利用者Cに対する評価の値が管理装置10に送信される。
【0050】
このようにして、一の利用者が操作パネル205に接触する接触位置を移動させることにより、他の利用者に対する評価が行われる。そのため、他の利用者を評価する際に、例えば、「30%」、「60%」等の文字を入力して評価する構成と比較して、簡易な操作で他の利用者を評価できるようになる。さらに説明をすると、一の利用者のワンアクションにより、他の利用者の評価が可能となる。
【0051】
なお、管理装置10は、一の利用者端末20から、他の利用者に対する評価の情報を取得すると、評価の情報に応じた処理を実行する。例えば、他の利用者に対する評価の値が予め定められた閾値(例えば、50%)を超えている場合、他の利用者端末20に対して一の利用者の情報を送信して、他の利用者に一の利用者を紹介する。他の利用者が、その紹介に応答すると、一の利用者と他の利用者とが結び付けられて、相互に情報のやり取りを行うことが可能になる。一方、他の利用者に対する評価の値が予め定められた閾値以下の場合、管理装置10は、他の利用者端末20に対して一の利用者の情報を送信しない。
【0052】
ここで、管理装置10は、他の利用者端末20に対して、一の利用者の情報に加えて、一の利用者が行った評価の情報を送信してもよい。より具体的には、例えば、一の利用者が他の利用者をどの程度高く評価したかを示す情報を送信したり、一の利用者による評価の値(例えば、「60%」という値)をそのまま送信したりしてもよい。更に、評価に応じて、他の利用者端末20における表示態様を異ならせてもよい。例えば、一の利用者による評価が特に高い場合(例えば、評価の値が100%の場合)には、他の利用者端末20において特別の画像が表示される。他の利用者としては、一の利用者による評価が高いほど、応答しようという気持ちになり易い。このようにして、利用者同士を結び付けるマッチングが行われる。
【0053】
また、管理装置10は、一の利用者端末20から取得する評価の情報を解析して、一の利用者による評価の傾向を把握する。より具体的には、例えば、一の利用者がどのような外見を好む傾向にあるかを把握する。そして、管理装置10は、その傾向に従って、一の利用者の好みに合うと予想される他の利用者の画像を優先して、一の利用者に提供する。一の利用者としては、自己の好みに合うと予想される他の利用者の画像が優先的に表示されるため、例えば、管理装置10が不作為に選んだ他の利用者の画像を提供する構成と比較して、自己の好みに合う他の利用者とマッチングして情報のやり取りを行い易くなる。一の利用者が他の利用者を評価する度に、その評価の情報が管理装置10に送信されるため、一の利用者が評価を行えば行うほど、解析の精度は向上することになる。
【0054】
また、評価決定部24は、一の利用者による接触位置の特定方向への移動により他の利用者に対する評価を上げるとともに、接触位置が当該特定方向とは反対方向に移動した場合には、他の利用者に対する評価を下げる(即ち、評価を低める)こととしてもよい。より具体的には、
図6に示す例では、接触位置の図中上方向への移動により利用者Bに対する評価を上げることとしたが、接触位置が図中上方向とは反対方向(即ち、図中下方向)に移動した場合に、利用者Bに対する評価を下げることとしてもよい。このような構成により、他の利用者(この例では、利用者B)に対する評価の調整や修正が容易になる。
【0055】
図7(A)に示す例は、利用者Aが、接触を開始した点Aから図中上方向に指を動かして点Bまで移動させた状態を示しており、この状態での利用者Bに対する評価の値は「30%」である。次に、利用者Aは、点Bから図中下方向に指を動かすと、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価の値が「30%」から減少していく。
図7(B)に示す例では、利用者Aが、点Bから図中下方向に指を動かして点Dまで移動させた状態を示しており、この状態での利用者Bに対する評価の値は「30%」から「25%」に減少している。また、利用者Bに対する評価の低下に伴って、評価領域画像213の表示領域が縮小する。ここで、利用者Aが、点Dから再び図中上方向に指を動かすと、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価の値が「25%」から増加し、評価領域画像213の表示領域が拡張する。
【0056】
また、
図6および
図7に示す例では、利用者Aが接触位置を図中上方向に移動させることにより、利用者Bに対する評価を上げることとしたが、利用者Bに対する評価を上げる際の接触位置の移動方向は、図中上方向に限られない。
図8は、他の利用者に対する評価を上げる際の接触位置の移動方向の他の例を説明するための図である。
図8(A)に示す例では、図中上方向を基準として30度傾いた矢印方向に接触位置を移動させることにより、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価を上げる処理が行われる。また、
図8(B)に示すように、図中右方向に接触位置を移動させることにより、利用者Bに対する評価を上げることとしてもよい。更に、
図8(C)に示すように、図中下方向に接触位置を移動させることにより、利用者Bに対する評価を上げることとしてもよい。このように、接触位置を特定方向に移動させることにより、接触位置の移動量に応じて、他の利用者に対する評価を上げる処理が行われる。
【0057】
また、
図6〜
図8に示す例では、評価決定部24は、利用者Aが接触位置を直線方向に沿って移動させた場合に利用者Bに対する評価を異ならせることとしたが、接触位置の移動方向は直線方向に限られない。
図9は、他の利用者に対する評価をする際の接触位置の移動方向の他の例を説明するための図である。
図9(A)に示す例では、評価決定部24は、円弧状に沿って接触位置が移動した場合に、接触位置の移動量に応じて利用者Bに対する評価を異ならせる。より具体的には、例えば、利用者Aが接触位置を図示の矢印方向に移動させることにより、利用者Bに対する評価を上げる処理が行われる。また、評価を直感的に把握できるようにするための評価領域画像213の形状は扇形となり、接触位置の移動量の増加に伴って、扇形の評価領域画像213の表示領域が拡張する。
【0058】
また、
図9(B)に示すように、左右交互に曲がった稲妻形に接触位置を移動させることにより、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価を異ならせることとしてもよい。更に、
図9(C)に示すように、波線状に接触位置を移動させることにより、接触位置の移動量に応じて、利用者Bに対する評価を異ならせることとしてもよい。また、
図9(D)に示すように、操作パネル205上で指をこするようにして、一の方向と反対方向とに繰り返し指を動かすことにより、利用者Bに対する評価を異ならせることとしてもよい。この場合、例えば、指をこする動作をすればするほど、利用者Bに対する評価が上がり、評価領域画像213の表示領域が拡張する。
【0059】
また、本実施の形態において、一の利用者が他の利用者を評価する際の操作態様を、一の利用者自身が設定できるようにしてもよい。一の利用者が他の利用者を評価する際の操作としては、上述した例のように、直線方向に指を動かす操作、円弧状に沿って指を動かす操作等がある。また、直線方向にも、上方向や斜め方向、右方向、下方向等がある。これらの操作のうち、どの操作を行い易いかは、例えば個々の利用者の癖、利き手(左手、右手)、操作する指(人差し指、親指等)によって異なると考えられる。そこで、例えば、設定画面において、評価する際の接触位置の移動方向として、「直線方向」又は「円弧状」のどちらを採用するかの選択を受け付ける。また、「直線方向」の場合、「上下方向」又は「左右方向」のどちらを採用するかの選択を受け付ける。例えば、円弧状に沿った接触操作を行い易いと考える一の利用者は、「円弧状」を選択する。その結果、一の利用者が他の利用者を評価する際、一の利用者が円弧状に沿って接触位置を移動させることにより、接触位置の移動量に応じて他の利用者に対する評価を異ならせる処理が行われるようになる。
【0060】
また、本実施の形態において、評価対象者である他の利用者の画像を表示するとともに、他の利用者の画像以外の情報を表示することとしてもよい。他の利用者の画像以外の情報としては、例えば、他の利用者の年齢や職業、血液型等が挙げられる。ただし、異性や同性との出会いを目的とする場合、評価対象者である他の利用者の外見が重要な要素になる。そこで、他の利用者の外見を分かり易くするために、他の利用者の画像は他の情報(例えば、他の利用者の年齢や職業、血液型)よりも優先的に表示される。より具体的には、例えば、他の利用者の画像の表示領域が、他の情報の表示領域よりも大きくなるように表示される。また、例えば、他の利用者の画像の表示領域が、予め定められた大きさ(例えば、予め定められた面積)を超えるように表示される。更に、例えば、操作パネル205の画面全体のうち他の利用者の画像の占める割合が、予め定められた割合を超えるように表示される。また、異性や同性との出会いを目的とする場合に重要性の低い情報を表示しないこととしてもよい。例えば、他の利用者のニックネームは表示されるとしても、他の利用者の氏名は表示されない。
なお、他の利用者の画像とともに他の情報を表示する場合、他の情報も含めて解析が行われる。例えば、他の利用者の画像とともに他の利用者の年齢を表示する場合、一の利用者による評価の情報を解析することにより、一の利用者がどのような外見および年齢を好む傾向にあるかが把握される。
【0061】
ここで、評価者である一の利用者が、評価対象者である他の利用者の情報として表示する情報の種類や表示態様を設定できるようにしてもよい。例えば、一の利用者は、マッチングにおいて相手の年齢を重視する場合、他の利用者の画像とともに表示する情報として、「年齢」の項目を選択する。また、「年齢」が他の利用者の画像の右上に表示されるように設定する。その結果、一の利用者が他の利用者を評価する際、他の利用者の画像とともに、その画像の右上に他の利用者の年齢が表示されるようになる。
【0062】
また、利用者が評価される際に自己のアピールしたい情報を見てもらい易くするために、評価者の画面上に表示する情報の種類や表示態様を、評価される利用者自身が設定できるようにしてもよい。例えば、利用者は、マッチングにおいて自己の趣味をアピールしたい場合、自己が評価される際に表示する情報として、「趣味」の項目を選択する。また、「趣味」が自己の画像の右上に表示されるように設定する。その結果、この利用者が評価される際、評価者の利用者端末20の画面上には、当該利用者の画像とともに、その画像の右上に当該利用者の趣味が表示されるようになる。
【0063】
また、一の利用者が他の利用者を評価する際に、一の利用者が評価を開始してから特定の時間(例えば、10秒間)を経過しても評価を終了させない場合、他の利用者の情報を追加で表示したり他の利用者の画像の表示領域を拡張したりしてもよい。付言すると、例えば、一の利用者が評価の判断に迷った場合や評価の判断が遅かった場合、他の利用者の情報を追加で表示したり他の利用者の画像の表示領域を拡張したりしてもよい。より具体的には、例えば、他の利用者の画像が操作パネル205に表示された際に、一の利用者が接触操作を開始してから特定の時間を経過しても接触操作を継続しており、他の利用者に対する評価が終了していない場合、他の利用者の情報が追加で操作パネル205に表示される。追加で表示される情報は、例えば、他の利用者の年齢や職業、血液型等である。また、追加で表示される情報の種類や表示態様について、上述した例と同様に、評価者である利用者が設定したり、評価される側の利用者が設定したりすることができるようにしてもよい。
【0064】
<変形例>
次に、本実施の形態に係る変形例について説明する。なお、以下の説明においては、上記実施形態の構成と同一の部分には同一の符号をつけ、その詳細な説明は省略する。
【0065】
(他の利用者に対する評価をする際の処理の他の例)
図10を参照しながら、他の利用者に対する評価をする際の処理の他の例について説明する。上述した例では、操作パネル205における接触位置の移動量に応じて評価を異ならせることとしたが、他の利用者に対する評価をする際の処理としては、このような構成に限られない。
例えば、操作パネル205における接触位置の接触時間に応じて、他の利用者に対する評価を異ならせることとしてもよい。
図10(A)は、操作パネル205における接触位置の接触時間に応じて他の利用者に対する評価を異ならせる場合について説明するための図である。この構成では、一の利用者が操作パネル205に指を接触させると、その接触時間に応じて、他の利用者に対する評価が行われる。より具体的には、例えば、接触時間が長いほど、他の利用者に対する評価が高くなる。
【0066】
また、例えば、操作パネル205における接触位置の移動速度に応じて、他の利用者に対する評価を異ならせることとしてもよい。
図10(B)は、操作パネル205における接触位置の移動速度に応じて他の利用者に対する評価を異ならせる場合について説明するための図である。この構成では、一の利用者が操作パネル205に指を接触させて接触位置を移動させると、その移動速度Vに応じて、他の利用者に対する評価が行われる。例えば、移動速度Vとして、接触位置の初速や、指を操作パネル205から離す際の接触位置の移動速度、接触を開始してから指を操作パネル205から離すまでの間の接触位置の平均の移動速度等に応じて、他の利用者に対する評価が行われる。より具体的には、例えば、移動速度Vが大きいほど、他の利用者に対する評価が高くなる。
【0067】
更に、例えば、操作パネル205における接触位置に応じて、他の利用者に対する評価を異ならせることとしてもよい。
図10(C)は、操作パネル205における接触位置に応じて他の利用者に対する評価を異ならせる場合について説明するための図である。図示の例では、「0%」、「50%」、「100%」などの目盛りが付された目盛板を示す目盛板画像216が表示されている。ここで、一の利用者が目盛板画像216に指を接触させると、その接触位置に対応する値が、他の利用者に対する評価の値となる。この例では、接触位置に対応する値は「75%」であるため、他の利用者に対する評価の値は「75%」となる。なお、目盛板画像216は、「0%」乃至「100%」の範囲に限定されない。「0」乃至「10」、「0」乃至「1000」などの他の数値の範囲で規定してもよいし、「AAAA〜CCC」などの記号による範囲で規定してもよい。
【0068】
(指示操作の他の例)
上述した例では、一の利用者が片手でスワイプ操作をするなど、操作パネル205上での一の利用者の接触操作により指示を行い、その指示位置の移動量に応じて他の利用者に対する評価を異ならせることとした。しかし、本実施の形態において、一の利用者が操作パネル205において指示する操作は、接触操作に限られない。例えば、一の利用者がマウス等の入力デバイスを用いて、操作パネル205において指示することとしてもよい。より具体的には、例えば、一の利用者が、所謂ドラッグアンドドロップ操作やスライド操作といった、マウス等の入力デバイスを用いて操作パネル205において指示する指示位置の移動量に応じて、他の利用者に対する評価を異ならせることとしてもよい。
【0069】
(評価対象者に対する評価の他の例)
上述した例では、一の利用者は、マッチングサービスの利用中に、一の利用者と結び付く候補となる他の利用者を評価することとした。ここで、一の利用者がアプリケーションをインストールしてマッチングサービスを初めて利用する際に、他の利用者を評価することとしてもよい。例えば、一の利用者がマッチングサービスを初めて利用する際、複数の他の利用者が順番に表示されるため、一の利用者は、表示される他の利用者に対する評価を順番に行う。一定数(例えば、10人)の他の利用者を評価すると、管理装置10は、その評価の情報を解析して、一の利用者による評価の傾向を把握する。それ以降、管理装置10は、その傾向に従って、一の利用者の好みに合うと予想される他の利用者の画像を優先して、一の利用者に提供する。
また、本実施の形態において、一の利用者が評価するのは、マッチングサービスを利用する他の利用者でなくてもよい。例えば、マッチングサービスにおいて、評価対象者の画像を予め用意しておき、その画像を一の利用者端末20に表示して、一の利用者が評価することとしてもよい。このような構成であっても、一の利用者による評価の傾向を把握することが可能である。
【0070】
(評価の情報を表示しない例)
上述した例では、他利用者画像211(
図6参照)として、利用者を示す画像を表示することを説明した。ここで、他利用者画像211は、利用者を示す画像であれば特に限定されるものではなく、利用者を撮影した写真(静止画)や動画、利用者を示すアイコンやキャラクター画像などの図形でもよい。また、他利用者画像211は、利用者の年齢や職業、趣味などの利用者に関する情報を示す文字列などでもよい。
【0071】
(評価の情報を表示しない例)
上述した例では、一の利用者が一の利用者端末20にて他の利用者を評価した場合、その評価の情報として、他利用者画像211とともに、評価値画像212(
図6参照)や評価領域画像213(
図6参照)を一の利用者端末20に表示した。しかし、本実施の形態では、このような評価の情報を表示しなくてもよい。例えば、一の利用者が一の利用者端末20にて他の利用者を評価する際、他利用者画像211を表示する一方で、評価値画像212(
図6参照)や評価領域画像213(
図6参照)などの評価の情報を一の利用者端末20に表示せずに、一の利用者の操作によって評価が確定すると、確定した評価の情報を評価送信部25が管理装置10に送信することとしてもよい。
【0072】
(マッチングサービスの他の例)
本実施の形態において、管理装置10が提供するマッチングサービスとしては、一の利用者と他の利用者とを結び付けるものであればよく、異性や同性との出会いを求める利用者同士を結び付けることを目的とするもののほかに、企業と人材とを結び付けることを目的とするものや、仕事を依頼する発注者側と仕事を受ける受注者側とを結び付けることを目的とするもの等が存在する。マッチングサービスの内容や目的によって、評価対象者の情報として表示される情報の種類は異なる。
例えば、企業と人材とを結び付ける場合、企業の採用担当者の利用者端末20には、就職希望者の画像や年齢、経歴、希望職種等の情報が表示される。企業の採用担当者はこれらの情報を確認して就職希望者に対する評価を行う。また、例えば、就職希望者が企業を評価する場合、就職希望者の利用者端末20には、企業の企業名や事業内容等の情報が表示される。就職希望者はこれらの情報を確認して企業に対する評価を行う。更に、例えば、発注者側と受注者側とを結び付ける場合、発注者側の利用者端末20には、仕事の受注を希望する者の画像や事業内容等の情報が表示される。発注者側はこれらの情報を確認して受注を希望する者に対する評価を行う。
【0073】
なお、ここでの利用者は、管理装置10が提供するマッチングサービスを利用する主体、すなわち利用主体と言い替えてもよい。この利用者としては、例えば、企業や事業体などが含まれる。さらに説明をすると、利用者としては、複数の人員によって構成されるグループや組織が含まれる。言い替えると、利用者は、1人によって構成されてもよいし、複数人によって構成されてもよい。
【0074】
(マッチングサービスを提供しない例)
上述した例では、管理装置10がマッチングサービスを提供するものとしたが、本実施の形態に係る技術は、管理装置10がマッチングサービスを提供しない場合であっても適用することが可能である。付言すると、評価の対象となる評価対象者の画像等の情報を表示して、操作者の指示操作を受け付ける場合であれば、本実施の形態に係る技術を適用することが可能である。例えば、利用者端末20の操作者が、操作パネル205にてマッチングサービスとは関係しないWebサイトを閲覧している際に、評価対象者の画像が表示された場合、操作者が操作パネル205において指示する指示位置の移動量に応じて、その評価対象者に対する評価を異ならせる処理を行ってもよい。
【0075】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0076】
利用者端末20は、操作端末の一例である。管理装置20は、一の利用者と他の利用者とを結び付けるサービスを提供する管理装置の一例である。操作パネル205は、表示部の一例である。評価値画像212、評価領域画像213は、他の利用者に対する評価を示す画像の一例である。
【課題】評価の対象となる評価対象者を評価する際に、文字を入力して評価する構成と比較して、簡易な操作で評価することが可能なプログラム及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】管理装置と、複数の利用者端末とが、ネットワークを介して通信する情報処理システムにおいて、コンピュータ装置によって構成される管理装置のプログラムは、一の利用者と他の利用者とを結び付けるサービスにおいて他の利用者の画像を表示部に表示するステップと、他の利用者の画像が表示部に表示された場合に、一の利用者が表示部において指示する指示位置の移動量に応じて他の利用者に対する評価を異ならせるステップとを実行させる。