(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6973862
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】端末装置、システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20211118BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-174289(P2019-174289)
(22)【出願日】2019年9月25日
(65)【公開番号】特開2021-51569(P2021-51569A)
(43)【公開日】2021年4月1日
【審査請求日】2019年9月25日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】小林 広幸
【審査官】
石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】
特許第4854813(JP,B1)
【文献】
特開2004−287626(JP,A)
【文献】
特開2004−078675(JP,A)
【文献】
特開2002−258222(JP,A)
【文献】
特開2006−331365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力する入力部と、
最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得する取得部と、
前記第2パラメータ情報の中に、過去から現在までに購入した前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報であって前記入力部に入力された前記第1パラメータ情報に一致するものが有る場合、前記一致する前記第1パラメータ情報を所定パラメータ情報として抽出する抽出部と、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示する表示部と、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記選択コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知する通知部と、
を備える端末装置。
【請求項2】
前記コンタクトレンズの購入履歴情報は、ユーザ名、購入日時、購入価格、購入店舗に関する情報、購入した前記コンタクトレンズの種類及び前記コンタクトレンズの型番のうち少なくとも1つを含み、
前記購入履歴情報は、過去から現在までに購入した前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報をさらに含む、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1パラメータ情報及び前記第2パラメータ情報のうち少なくともいずれかの情報を保存する保存部をさらに備え、
前記保存部は、前記購入履歴情報を保存する、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報は、QRコード、カメラ、又は手動操作により入力される、
請求項1から3のいずれか1つに記載の端末装置。
【請求項5】
前記所定コンタクトレンズは、最も売れている前記コンタクトレンズ、同一のグレードの前記コンタクトレンズであって製造メーカが異なる前記コンタクトレンズ、販売価格が第1所定金額以下の前記コンタクトレンズ、前記販売価格が第2所定金額よりも高い前記コンタクトレンズ、及び、度数が異なる前記コンタクトレンズのうち少なくとも1つに基づいて抽出される、
請求項1から4のいずれか1つに記載の端末装置。
【請求項6】
前記所定コンタクトレンズに関する情報は、前記所定コンタクトレンズの前記販売価格を含む、
請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記ユーザがサンプルとして装着したいと選択した前記選択コンタクトレンズのパラメータ情報である第3パラメータ情報を取得し、
前記抽出部は、前記第2パラメータ情報の中に前記第3パラメータ情報に一致するものが有る場合、前記一致する前記第3パラメータ情報を前記所定パラメータ情報として抽出する、
請求項1から6のいずれか1つに記載の端末装置。
【請求項8】
端末装置と、サーバと、店舗と、を備え、
前記端末装置は、
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力する入力部と、
最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を前記サーバから取得する取得部と、
前記第2パラメータ情報の中に、過去から現在までに購入した前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報であって前記入力部に入力された前記第1パラメータ情報に一致するものが有る場合、前記一致する前記第1パラメータ情報を所定パラメータ情報として抽出する抽出部と、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示する表示部と、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記選択コンタクトレンズを取り扱う前記店舗に通知する通知部と、を有し、
前記サーバは、
前記第2パラメータ情報を前記端末装置に通知するサーバ通知部を有し、
前記店舗は、前記選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記端末装置から取得する店舗取得部を有し、
前記店舗は、前記購入希望日までに前記ユーザが選択した前記選択コンタクトレンズを取得する、
システム。
【請求項9】
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力することと、
最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得することと、
前記第2パラメータ情報の中に、過去から現在までに購入した前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報であって前記入力された前記第1パラメータ情報に一致するものが有る場合、前記一致する前記第1パラメータ情報を所定パラメータ情報として抽出することと、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示することと、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記選択コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することと、
を備える端末装置の方法。
【請求項10】
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力することと、
最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得することと、
前記第2パラメータ情報の中に、過去から現在までに購入した前記コンタクトレンズの前記第1パラメータ情報であって前記入力された前記第1パラメータ情報に一致するものが有る場合、前記一致する前記第1パラメータ情報を所定パラメータ情報として抽出することと、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示することと、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記選択コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置、システム、方法、及びプログラムに関し、特に、ユーザがコンタクトレンズを容易に購入することが可能な端末装置、システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトレンズは「医薬品」ではなく「高度管理医療機器」である。このため、ユーザがコンタクトレンズを購入する場合、処方箋の提出は必要無い。しかしながら、購入する際のトラブルを防止するため、販売者(店舗)がユーザに処方箋の提出を要求する場合がある。この場合、ユーザは、処方箋を店舗へ提出しコンタクトレンズを購入する。ユーザがその後、コンタクトレンズを再び購入する際には、処方箋は以前に購入した店舗にしか残っていない。よって、ユーザは、コンタクトレンズを以前に購入した店舗で購入するか、又は、別の店舗で購入する場合には、眼科医の診察を再び受けて取得した処方箋を当該別の店舗に提出する必要があった。このように、ユーザのコンタクトレンズを購入する際の利便性が損なわれていた。すなわち、ユーザがコンタクトレンズを容易に購入することが難しい場合があった。
【0003】
特許文献1の0022段落には、患者がインターネットを介して処方箋を入手する場合、カードR/Wや子カードのリーダなどでICカードのIDを読み取り、別途に患者の端末に入力したパスワードなどの本人認証データと共に、インターネットを介して、端末へ送信する。端末は受信したIDと本人認証データを電子カルテでチェックし、該当する患者への処方箋に電子署名を付与して、患者の端末へ転送する。患者は入手した処方箋を販売業者の端末へ転送することが開示されている。特許文献1には、最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報の中から、コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出し、所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、選択コンタクトレンズの購入希望日と、をコンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することは開示されていない。
【0004】
特許文献2の0045段落には、最新の診察情報と希望情報に基づいて、今回の交換に対応可能なコンタクトレンズ提供店と交換可能なメーカ別のコンタクトレンズ製品情報をユーザ端末上に提示することが開示されている。特許文献2には、最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報の中から、コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出し、所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、選択コンタクトレンズの購入希望日と、をコンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することは開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−78675号公報
【特許文献2】特開2012−226686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のとおり、ユーザがコンタクトレンズを容易に購入することが難しいという課題があった。
【0007】
本開示の目的は、上述した課題を解決する端末装置、システム、方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る端末装置は、
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力する入力部と、
最新の前記コンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得する取得部と、
前記第2パラメータ情報の中から、前記第1パラメータ情報を含む前記コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出する抽出部と、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示する表示部と、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知する通知部と、
を備える。
【0009】
本開示に係るシステムは、
端末装置と、サーバと、店舗と、を備え、
前記端末装置は、
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力する入力部と、
最新の前記コンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を前記サーバから取得する取得部と、
前記第2パラメータ情報の中から、前記第1パラメータ情報を含む前記コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出する抽出部と、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示する表示部と、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記コンタクトレンズを取り扱う前記店舗に通知する通知部と、を有し、
前記サーバは、
前記第2パラメータ情報を前記端末装置に通知するサーバ通知部を有し、
前記店舗は、前記選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記端末装置から取得する店舗取得部を有し、
前記店舗は、前記購入希望日までに前記ユーザが選択した前記選択コンタクトレンズを取得する。
【0010】
本開示に係る方法は、
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力することと、
最新の前記コンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得することと、
前記第2パラメータ情報の中から、前記第1パラメータ情報を含む前記コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出することと、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示することと、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することと、
を備える。
【0011】
本開示に係るプログラムは、
処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を入力することと、
最新の前記コンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を取得することと、
前記第2パラメータ情報の中から、前記第1パラメータ情報を含む前記コンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出することと、
前記所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示することと、
前記所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、前記選択コンタクトレンズの購入希望日と、を前記コンタクトレンズを取り扱う店舗に通知することと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、ユーザがコンタクトレンズを容易に購入することが可能な端末装置、システム、方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施の形態に係る端末装置を例示するブロック図である。
【
図2】実施の形態に係るシステムを例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明を省略する。
【0015】
[実施の形態]
実施の形態に係る端末装置を説明する。
図1は、実施の形態に係る端末装置を例示するブロック図である。
図2は、実施の形態に係るシステムを例示するブロック図である。
【0016】
図1に示すように、実施の形態に係る端末装置11は、入力部111と取得部112と抽出部113と表示部114と通知部115とを備える。端末装置11は、例えば、スマートフォンである。
【0017】
ユーザは、処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を、端末装置11の入力部111に入力する。具体的には、ユーザは、眼科医の診察を受けた後、スマートフォンが有するアプリケーションを起動し、アプリケーションを使用して、処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報(コンタクトレンズの処方箋)を入力し、端末装置11に保存(登録)する。尚、スマートフォンが有するアプリケーションを、スマートフォンアプリと称する。また、コンタクトレンズの第1パラメータ情報とは、コンタクトレンズの処方箋の内容である。
【0018】
コンタクトレンズの第1パラメータ情報は、QRコード(登録商標)、カメラ、又はユ−ザの手動操作により入力される。
【0019】
図2に示すように、処方箋に記載されたコンタクトレンズの第1パラメータ情報は、例えば、QRコードで示される場合がある。この場合、コンタクトレンズの第1パラメータ情報は、QRコードを読み取ることにより、端末装置11に入力される。また、処方箋に記載されたコンタクトレンズの第1パラメータ情報は、カメラを使用してその情報を写真として取り込むことにより、端末装置11に入力されてもよい。また、処方箋に記載されたコンタクトレンズの第1パラメータ情報は、ユーザの手動操作により、端末装置11に入力されてもよい。
【0020】
端末装置11は、保存部(図示せず)をさらに備える。第1パラメータ情報は、例えば、スマートフォンアプリによってスマートフォン(端末装置11)の保存部に保存される。また、保存部は、購入履歴情報も保存する。
【0021】
購入履歴情報は、ユーザ名(購入者名)、購入日時、購入価格(例えば、定価や販売価格)、購入店舗に関する情報(例えば、店舗名や店舗場所)、購入したコンタクトレンズの種類及びコンタクトレンズの型番のうち少なくとも1つを含む情報である。
【0022】
取得部112は、最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を、例えば、常に最新のコンタクトレンズに関する情報を有するサーバ12から取得する。具体的には、端末装置11のスマートフォンアプリは、スマートフォン(端末装置11)内に常に購入可能なコンタクトレンズの最新情報を取得しこれを更新する。
【0023】
第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報のうち少なくともいずれかの情報は、例えば、スマートフォンアプリによってスマートフォン(端末装置11)の保存部に保存される。
【0024】
抽出部113は、サーバ12から取得した第2パラメータ情報の中から、ユーザのコンタクトレンズの購入履歴情報に一致する所定パラメータ情報を抽出する。尚、ユーザのコンタクトレンズの購入履歴情報は、ユーザが眼科医の診察を受けた際に取得した処方箋に記載されたコンタクトレンズのパラメータ情報である第1パラメータ情報を含む。
【0025】
表示部114は、抽出部113が抽出した所定パラメータ情報に対応する所定コンタクトレンズに関する情報を表示する。
【0026】
具体的には、端末装置11のスマートフォンアプリを使用して、保存部に保存した処方箋のコンタクトレンズのパラメータ情報(第1パラメータ情報)及び購入履歴情報に基づいて、コンタクトレンズの候補(所定コンタクトレンズ)に関する情報を表示部114に表示する。
【0027】
所定コンタクトレンズは、最も売れているコンタクトレンズ、同一のグレードのコンタクトレンズであって製造メーカが異なるコンタクトレンズ、販売価格が第1所定金額以下のコンタクトレンズ、販売価格が第2所定金額よりも高いコンタクトレンズ、及び、度数が異なるコンタクトレンズのうち少なくとも1つに基づいて抽出されてもよい。
【0028】
尚、所定コンタクトレンズに関する情報は、所定コンタクトレンズの販売価格を含んでもよい。
【0029】
ユーザは、コンタクトレンズの製造メーカを指定することにより、抽出される所定コンタクトレンズの絞込を行ってもよい。
【0030】
ユーザは、表示部114が表示する内容(所定コンタクトレンズに関する情報)に基づいてコンタクトレンズを選択する。選択後、さらに店舗13への購入希望日(来店希望日)をユーザに入力させる。
【0031】
具体的には、ユーザは、端末装置11のスマートフォンアプリを使用して、コンタクトレンズの候補(所定コンタクトレンズ)の中から、サンプルとして装着したいコンタクトレンズを選択する。また、ユーザは、購入希望日(来店希望日)を選択する。
【0032】
取得部112は、ユーザがサンプルとして装着したいと選択した選択コンタクトレンズのパラメータ情報である第3パラメータ情報をサーバ12から改めて取得してもよい。
【0033】
尚、購入希望日は、選択されたコンタクトレンズが店舗13の在庫に無かった場合に製造メーカから取り寄せ可能な最短日を考慮したものとする。
【0034】
通知部115は、所定コンタクトレンズの中からユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、ユーザが選択した選択コンタクトレンズの購入希望日と、をコンタクトレンズを取り扱う店舗13に通知する。
【0035】
店舗13は、端末装置11の通知部115又はスマートフォンアプリから情報を取得し、購入希望日(来店希望日)までに、ユーザが選択したコンタクトレンズのサンプルを用意しておく。尚、ユーザを顧客又は購入者と称することもある。
【0036】
実施の形態に係るシステムを説明する。
図2に示すように、システム10は、端末装置11とサーバ12と店舗13とを備える。端末装置11は、
図1を使用して既に説明したのでここでは説明を省略する。
【0037】
サーバ12は、最新のコンタクトレンズのパラメータ情報である第2パラメータ情報を端末装置11に通知するサーバ通知部121を有する。
【0038】
店舗13は、ユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、選択コンタクトレンズの購入希望日と、を端末装置11から取得する店舗取得部131を有する。店舗13は、購入希望日までにユーザが選択した選択コンタクトレンズを取得して用意しておく。
【0039】
ユーザは、店舗13の来店時、選択した選択コンタクトレンズを装着し、その場で選択コンタクトレンズを購入することができる。尚、ユーザが選択コンタクトレンズを購入した場合、購入履歴情報が端末装置11(スマートフォン)に保存され、次回購入時の参考となる。
【0040】
また、ユーザは、事前にコンタクトレンズを選択するので、前回の購入時とはメーカやグレードが異なるコンタクトレンズを実際に店舗13で装着してから購入することができる。これにより、選択(注文)したコンタクトレンズの度数違い、又はコンタクトレンズ装着時の違和感等の理由で返品や交換となるリスクを低減することができる。
【0041】
また、ユーザは、事前に購入するコンタクトレンズを選択しているので、店舗13へ何度も足を運ぶ必要が無く、事前に選択しない場合と比べて利便性が向上する。
【0042】
実施の形態に係る端末装置11は、ユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、選択コンタクトレンズの購入希望日と、をコンタクトレンズを取り扱う店舗13に通知する。
【0043】
これにより、ユーザは、実際に購入する予定の選択コンタクトレンズが店舗13に有ることを前提に来店することができるので、何度も店舗13に来店する必要が無くなる。そしてユーザは、来店時に自身が選択した選択コンタクトレンズを購入することができ、利便性が向上する。
【0044】
その結果、実施の形態によれば、ユーザがコンタクトレンズを容易に購入することが可能な端末装置、システム、方法、及びプログラムを提供することができる。
【0045】
コンタクトレンズは多種多様な種類が存在し、1つの店舗が全ての種類の在庫を持つことは、店舗スペースの観点から難しい。ユーザに適したコンタクトレンズが店舗に在庫として存在しなかった場合、ユーザから注文を受け、ユーザ宅へ発送する、又は、店舗での引き取りとなる。このような場合、ユーザがコンタクトレンズを受け取るまで数日間待たされることになり、ユーザがコンタクトレンズの購入を諦めてしまい、これは、販売機会の損失となっていた。
【0046】
実施の形態に係る端末装置11は、ユーザが選択した選択コンタクトレンズに関する情報と、選択コンタクトレンズの購入希望日と、をコンタクトレンズを取り扱う店舗13に通知する。そして、店舗13は、購入希望日までにユーザが選択した選択コンタクトレンズを取得し用意しておく。これにより、実施の形態によれば、販売機会の損失を低減することができる。
【0047】
尚、実施の形態について、コンタクトレンズの購入を例に挙げて説明したが、これには限定されない。実施の形態は、コンタクトレンズの購入以外、例えば、商品の種類が多く商品在庫を店舗に置いておくのが難しいものを購入する場合にも適用できる。
【0048】
ここで、実施の形態の特徴を以下に示す。
実施の形態の特徴は、
コンタクトレンズの購入履歴情報と、コンタクトレンズのパラメータ情報等を含む処方箋情報とを、ユーザが端末装置11に保存(登録)し、
ユーザが購入する際に、ユーザにコンタクトレンズの候補(所定コンタクトレンズ)の中からコンタクトレンズを選択させ、
ユーザの購入希望日(来店希望日)と、購入希望のコンタクトレンズの種類とを、店舗13が在庫として事前に用意するために店舗13に事前に通知する、
システムである。
【0049】
尚、上記の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、各構成要素の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0050】
上記の実施の形態において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実態のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(具体的にはフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(具体的には光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(具体的には、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM))、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0051】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0052】
10…システム
11…端末装置
111…入力部
112…取得部
113…抽出部
114…表示部
115…通知部
12…サーバ
121…サーバ通知部
13…店舗
131…店舗取得部