【0061】
本明細書中では、発明を実施するため本発明者が知っている最良の形態を含め、本発明の好ましい実施の形態について説明している。当業者にとっては、上記説明を読んだ上で、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で発明が実施されることを予定している。従って本発明は、準拠法で許されているように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載の内容の修正及び均等物をすべて含む。更に、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、好ましい実施の形態で考えられるすべての変形における上記要素のいずれの組合せも本発明に包含される。
1. 第1の態様の分注器は;
充填済注射器と共に使用し、あらかじめ決められた体積の材料を前記充填済注射器から分注する分注器であって;
前記注射器が、前記材料を収容する注射器本体と、前記注射器本体内に装着された注射器プランジャであって、前記注射器の分注端を通じて前記注射器本体から前記材料を押し出す注射器プランジャとを有し;
前記分注器は;
前記注射器を受けるように構成された注射器装着領域と、
前記注射器の前記分注端と嵌合するように構成された注射器分注端収容空洞と、出口と、を有するノズル部と、
を含む分注器本体と;
前記分注器本体に担持された分注器プランジャとを備え;
前記ノズル部は前記注射器分注端収容空洞を前記出口と流体連通させる流体流路を画成し、前記出口が前記流体流路を前記ノズル部の外部の環境と流体連通させ、前記流体流路があらかじめ決められた体積を有する計量空洞を含み;
前記分注器プランジャは、前記出口が前記注射器分注端収容空洞と流体連通するように前記分注器プランジャを前記計量空洞から後退させた後退状態と、前記分注器プランジャが前記計量空洞を貫通している押圧状態とを有し、前記後退状態から前記押圧状態へと移行する際に、前記計量空洞内の材料を排出する。
2. 第2の態様の分注器は、上記第1の態様において、前記分注器プランジャが、外周形状を有する先端部を含み、前記計量空洞が、前記先端部の前記外周形状に対応する内周形状を有する。
3. 第3の態様の分注器は、上記第2の態様において、前記先端部の前記外周形状が第一の直径を有する円筒形であり、前記計量空洞の前記内周形状が第二の直径を有する円筒形であり、前記第一の直径及び前記第二の直径が実質的に同一である。
4. 第4の態様の分注器は、上記第1の態様において、前記分注器プランジャが、前記分注器本体の遠位端を越えて軸方向外方に延在するヘッド部を含み、前記ヘッド部は、前記注射器を前記注射器装着領域内に装着したときに前記注射器プランジャに隣接して位置する。
5. 第5の態様の分注器は、上記第1の態様において、前記分注器本体が、前記注射器を前記注射器装着領域内に装着したときに前記注射器の協働装着構成体と係合するように構成された装着構成体を含む。
6. 第6の態様の分注器は、上記第5の態様において、前記分注器本体の前記装着構成体が、前記注射器本体の協働外方延在フランジ部を受ける凹状溝である。
7. 第7の態様の分注器は、上記第1の態様において、前記注射器分注端収容空洞は、前記注射器を前記分注器本体に装着したときに、前記注射器本体の前記分注端と嵌まり合って前記注射器分注端収容空洞と前記分注端との間に密封を形成してこれらの間で流体が迂回することを防止するように構成されている。
8. 第8の態様の分注器は、上記第1の態様において、前記注射器分注端収容空洞と前記計量空洞とが互いに対して横方向にオフセットしており、前記流体流路が、前記計量空洞を前記注射器分注端収容空洞と流体接続する横方向に延在する接続部を含む。
9. 第9の態様の分注器は、上記第2の態様において、前記ノズル部が、前記流体流路と流体連通するプランジャ空洞を含み、前記プランジャ空洞が、前記計量空洞と軸方向に整列しており、前記後退状態において、前記分注器プランジャの前記先端部が前記プランジャ空洞内に位置する。
10. 第10の態様の分注器は、上記第8の態様において、前記ノズル部が、前記注射器分注端収容空洞から横方向にオフセットしたプランジャ空洞を含み、前記プランジャ空洞は前記流体流路と流体連通し、前記プランジャ空洞は前記計量空洞と軸方向に整列しており、前記後退状態において、前記分注器プランジャの先端部が前記プランジャ空洞内に位置する。
11. 第11の態様のシステムは;
あらかじめ決められた体積の材料を充填済注射器から分注するシステムであって;
充填済注射器と;
分注器本体と、分注器プランジャと、を有する分注器とを備え;
前記充填済注射器は、
前記材料を収容する注射器本体と、
前記注射器の分注端を通じて前記注射器本体から前記材料を押し出すための、前記注射器本体内に装着された注射器プランジャとを含み;
前記分注器本体は、
前記注射器を受けるように構成された注射器装着領域と、
前記注射器の前記分注端と嵌まり合うように構成された注射器分注端収容空洞と、出口とを有するノズル部とを含み、
前記ノズル部は、前記注射器分注端収容空洞を前記出口と流体連通させる流体流路を画成し、前記出口が前記流体流路を前記ノズル部の外部の環境と流体連通させ、前記流体流路があらかじめ決められた体積を有する計量空洞を含み;
前記分注器プランジャは、前記分注器本体に担持され、前記出口が前記注射器分注端収容空洞と流体連通するように前記分注器プランジャを前記計量空洞から後退させた後退状態と、前記分注器プランジャが前記計量空洞を貫通している押圧状態とを有し、前記後退状態から前記押圧状態へと移行する際に、前記計量空洞内の前記材料を排出する。
12. 第12の態様のシステムは、上記第11の態様において、前記分注器プランジャが、外周形状を有する先端部を含み、前記計量空洞が、前記先端部の前記外周形状に対応する内周形状を有する。
13. 第13の態様のシステムは、上記第12の態様において、前記先端部の前記外周形状が第一の直径を有する円筒形であり、前記計量空洞の前記内周形状が第二の直径を有する円筒形であり、前記第一の直径及び前記第二の直径が実質的に同一である。
14. 第14の態様のシステムは、上記第11の態様において、前記分注器本体が、前記注射器を前記注射器装着領域内に装着したときに、前記注射器が前記注射器装着領域から外れないように、前記注射器の協働装着構成体と係合するように構成された装着構成体を含む。
15. 第15の態様のシステムは、上記第14の態様において、前記分注器本体の装着構成体が凹状溝であり、前記注射器の協働装着構成体が、前記注射器を前記分注器に装着したときに前記凹状溝に受け入れられる前記注射器本体の外方延在フランジ部である。
16. 第16の態様のシステムは、上記第11の態様において、前記注射器分注端収容空洞は、前記注射器本体の前記分注端と嵌まり合って前記注射器分注端収容空洞と前記分注端との間に密封を形成してこれらの間で流体が迂回することを防止するように構成されている。
17. 第17の態様のシステムは、上記第11の態様において、前記注射器分注端収容空洞と前記計量空洞とが互いに対して横方向にオフセットしており、前記流体流路が、前記計量空洞を前記注射器分注端収容空洞と流体接続する横方向に延在する接続部を含む。
18. 第18の態様のシステムは、上記第12の態様において、前記ノズル部が、前記流体流路と流体連通するプランジャ空洞を含み、前記プランジャ空洞が、前記計量空洞と軸方向に整列しており、前記後退状態において、前記分注器プランジャの前記先端部が前記プランジャ空洞内に位置する。
19. 第19の態様のシステムは、上記第17の態様において、前記ノズル部が、前記注射器分注端収容空洞から横方向にオフセットしたプランジャ空洞を含み、前記プランジャ空洞は前記流体流路と流体連通し、前記プランジャ空洞は前記計量空洞と軸方向に整列しており、前記後退状態において、前記分注器プランジャの先端部が前記プランジャ空洞内に位置する。
20. 第20の態様の分注方法は;
あらかじめ決められた量の材料を分注する方法であって;
充填済注射器を供給する工程と;
分注器本体と、分注器プランジャと、を有する分注器を供給する工程とを備え;
前記充填済注射器は、
前記材料を収容する注射器本体と、
前記注射器の分注端を通じて前記注射器本体から前記材料を押し出すための、前記注射器本体内に装着された注射器プランジャとを含み;
前記分注器本体は、
前記注射器を受けるように構成された注射器装着領域と、
前記注射器の前記分注端と嵌合するように構成された注射器分注端収容空洞と、出口とを有するノズル部とを含み、
前記ノズル部は、前記注射器分注端収容空洞を前記出口と流体連通させる流体流路を画成し、前記出口が前記流体流路を前記ノズル部の外部の環境と流体連通させ、前記流体流路があらかじめ決められた体積を有する計量空洞を含み;
前記分注器プランジャは、前記分注器本体に担持され、前記出口が前記注射器分注端収容空洞と流体連通するように前記分注器プランジャを前記計量空洞から後退させた後退状態と、前記分注器プランジャが前記計量空洞を貫通している押圧状態とを有し、前記後退状態から前記押圧状態へと移行する際に、前記計量空洞内の前記材料を排出し;
さらに、前記分注器プランジャが前記後退状態において、前記材料の一部が前記出口から出て前記計量空洞を満たすまで、前記材料を前記注射器本体から前記流体流路を通じて分注するように前記注射器プランジャを作動させる工程と;
前記出口から出た前記材料の部分を除去する工程と;
前記材料を前記計量空洞から分注するために前記分注器プランジャを前記後退状態から前記押圧状態へ移行させるように前記分注器プランジャを押圧する工程とを備える。