特許第6973914号(P6973914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6973914-換気扇装置 図000002
  • 特許6973914-換気扇装置 図000003
  • 特許6973914-換気扇装置 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6973914
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】換気扇装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20211118BHJP
   F24C 15/20 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   F24F7/06 101Z
   F24C15/20 F
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-149895(P2017-149895)
(22)【出願日】2017年8月2日
(65)【公開番号】特開2019-27730(P2019-27730A)
(43)【公開日】2019年2月21日
【審査請求日】2020年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100562
【氏名又は名称】アール・ビー・コントロールズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
(72)【発明者】
【氏名】荒木 洋一
(72)【発明者】
【氏名】下浦 芳範
【審査官】 渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−340377(JP,A)
【文献】 特開2001−241716(JP,A)
【文献】 特開昭60−223957(JP,A)
【文献】 実開昭58−153937(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
F24C 15/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に設定された調理スペースと生活スペースとの間に設けられたアイランド式のキッチンのコンロの上方に取り付けられ、コンロで発生する調理排気を吸引する排気吸引口が下方に向かって開口し、排気吸引口から吸引した調理排気を室外へと導く排気通路を内部に備えた換気扇装置において、コンロの上方に取り付けられた状態で上記生活スペース側の室内空気を吸引して上記調理スペース側に略水平方向に排出する循環気通路を上記排気通路とは別に設けたことを特徴とする換気扇装置。
【請求項2】
上記排気通路に設けた送風ファンと上記循環気通路に設けた送風ファンとを同一のモータで駆動することを特徴とする請求項1に記載の換気扇装置。
【請求項3】
上記循環気通路に空気清浄装置を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換気扇装置。
【請求項4】
上記循環気通路に空気温度を調節する空気調和装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の換気扇装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイランド式のキッチンのコンロの上方に設置される換気扇装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンロの上方に設置される換気扇装置は、コンロでの加熱調理の際に発生する熱気や煙、あるいは臭いなどの調理排気を送風ファンで吸引して室外に排気することによって、調理排気が室内に充満しないようにする機能を有している。この調理排気を室外に排出する機能の他に、調理排気を吸引する排気吸引口に隣接して別途の吸気口を設け、上記送風ファンとは別の循環用ファンによって、この吸気口から室内空気を吸引し、吸引した室内空気を換気扇装置の側面から室内へと戻すことによって、室内空気を循環させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このほかに、調理排気を換気扇内部に設けたフィルタを通過させることによって清浄化して、室外ではなく室内に戻すことによって室内の空気を循環させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−89739号公報(図1(b))
【特許文献2】特開2013−104618号公報(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アイランド式のキッチンでは、コンロやシンクが壁から離れた位置に設けられ、このコンロやシンクによって室内が調理スペースと生活スペースとに分割される。一般的にエアコンなど室内の環境を快適にする設備は生活スペース側に設けられることが多いので、生活スペース側の空気が調理スペース側に循環しなければ、調理スペース側の環境は必ずしも快適にならない。そこで、生活スペース側から室内空気を調理スペース側へと循環させるサーキュレータなどを用いることも考えられるが、新たに設けるサーキュレータ等は床置き型が多いので、邪魔になるという不具合がある。
【0006】
一方、上記従来の換気扇装置では、いずれもコンロに対面する下方から吸い込んだ空気を室内へと排出するため、コンロで加熱された高温の空気を室内に循環させることになる。冬場であればまだしも、夏場であれば温風が調理スペースに循環されることになり、調理スペースの環境がさらに悪化することになる。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、アイランド式のキッチンであっても調理スペースの環境を快適にすることのできる換気扇装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明による換気扇装置は、室内に設定された調理スペースと生活スペースとの間に設けられたアイランド式のキッチンのコンロの上方に取り付けられ、コンロで発生する調理排気を吸引する排気吸引口が下方に向かって開口し、排気吸引口から吸引した調理排気を室外へと導く排気通路を内部に備えた換気扇装置において、コンロの上方に取り付けられた状態で上記生活スペース側の室内空気を吸引して上記調理スペース側に略水平方向に排出する循環気通路を上記排気通路とは別に設けたことを特徴とする。
【0009】
高温であり、また油煙などを含む調理排気を室外に排出する排気通路とは別に上記循環気通路を設け、この循環気通路を介して生活スペース側の快適な環境の空気を調理スペース側に循環させることによって、調理スペースの環境を快適にする。
【0010】
なお、室内空気を循環させるための送風ファンを調理排気を排出するための送付ファンとは別に設けてもよいが、上記排気通路に設けた送風ファンと上記循環気通路に設けた送風ファンとを同一のモータで駆動すると、換気扇装置のコストを低減し、また換気扇装置内部の設置スペースを少なくすることができる。
【0011】
生活スペース側の環境は快適に調節されているが、さらに、上記循環気通路に空気清浄装置を設けてもよい。
【0012】
また、上記循環気通路に空気温度を調節する空気調和装置を設けることも考えられる。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明は、別途サーキュレータなどの空気循環のための装置を設置することなく、生活スペース側の室内空気を調理スペース側に循環させることができるので、調理スペース側の環境を快適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
図2】室内空気の流れを示す側面概略図
図3】2つの送風ファンの配置状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照して、IKはひとつの室内に設定された調理スペースKTと生活スペースLVとの間に形成されたアイランド式のキッチンであり、このキッチンIKの上面には水回りのシンクSと加熱調理を行うコンロKとが設けられている。
【0016】
コンロKでは加熱調理時の熱気や油煙、あるいは臭いなどの調理排気が発生するため、その調理排気を室外へと排出するための換気扇装置1がコンロKの上方に設置されている。この換気扇装置1の下部には四方に広がるフード11が設けられており、このフード11内に調理排気を吸引するための排気吸引口21が形成されている。なお、31は生活スペースLV側の空気を吸入するための吸引口である。
【0017】
図2を参照して、この吸引口31から吸引された生活スペースLVの室内空気は、換気扇装置1の側面であって、調理スペースKT側に開口する排出口32から調理スペースKTへと排出される。なお、この排出口32には加熱冷却機能を備えた空調ユニット4を設け、調理スペースKTへと排出される空気を加熱し、あるいは冷却して所望する温度に調節できるようにした。また、この空調ユニット4には集塵フィルタなどを設置して排出される空気を清浄化するようにした。
【0018】
図3を参照して、換気扇装置1内には調理排気を排出するための排気通路2と、上記生活スペースLVの室内空気を調理スペースKT側に送るための循環気通路3とが互いに独立して設けられている。これら排気通路2および循環気通路3には各々送風ファン52,53が設けられている。
【0019】
これら送風ファン52,53は共に、ターボファンであり、共通の回転軸51に連結され、その回転軸51は1個のモータ5によって駆動されるように構成されている。従って、このモータ5を駆動することによって調理排気が室外に排出されると共に、生活スペースLVの室内空気が調理スペースKT側に循環されることになる。
【0020】
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【符号の説明】
【0021】
1 換気扇装置
2 排気通路
3 循環気通路
4 空調ユニット
5 モータ
11 フード
21 排気吸引口
31 吸引口
32 排出口
51 回転軸
52,53 送風ファン
図1
図2
図3