(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6973921
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】充電システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20211118BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20211118BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20211118BHJP
G06Q 50/06 20120101ALI20211118BHJP
B60L 53/00 20190101ALN20211118BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/02 F
H02J13/00 301A
G06Q50/06
!B60L53/00
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-171985(P2017-171985)
(22)【出願日】2017年9月7日
(65)【公開番号】特開2019-47709(P2019-47709A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年5月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】特許業務法人なじま特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 聡
(72)【発明者】
【氏名】丸山 禎浩
(72)【発明者】
【氏名】稲森 正悟
【審査官】
赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−514599(JP,A)
【文献】
特開2012−058153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00−3/12
B60L 7/00−13/00
B60L 15/00−58/40
G06Q 10/00−10/10
G06Q 30/00−30/08
G06Q 50/00−50/20
G06Q 50/26−99/00
G16Z 99/00
H02J 7/00−7/12
H02J 7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証操作がされる認証部を備えた車両充電装置と、認証部の認証操作に対して車両充電装置の利用認証を行う認証センタと、複数の認証センタ及び複数の車両充電装置と接続される中継サーバを備えた充電システムであって、
前記中継サーバは、車両充電装置から送信された車両充電装置の状態に関するスタンド情報を保存するデータベースを備えるものであり、複数の車両充電装置からの認証情報を、それぞれ対応する認証センタに送信可能であり、かつ、複数の認証センタから送られた判定結果をそれぞれ対応する車両用充電装置に返信可能である充電システム。
【請求項2】
中継サーバは、外部端末と通信する外部通信手段を備えた請求項1に記載の充電システム。
【請求項3】
中継サーバは、車両充電装置が接続される認証センタを切り替えるセンタ切替手段を備えた請求項1又は2に記載の充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、ICカードに基づいて認証処理を行い、登録者であることを確認後に充電を開始するように構成された充電システムが知られている。認証処理は認証センタが行っているが、認証センタに対して車両充電装置が直接接続されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−213497号公報
【0004】
ところで、認証センタは複数あり、運営する企業、団体がそれぞれ異なり、認証センタ毎に車両充電装置に要求する情報、準拠規格などに違いがあった。そのため、認証センタ毎に車両充電装置の仕様を変更する必要があった。また、認証サーバは、車両充電装置の利用を認証することが目的であり、接続された各車両充電装置の保守を目的とする情報を把握していなかった。そのため、各車両充電装置の保守を目的とする情報を把握するためには、各車両充電装置から情報収集する必要があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明の課題は、認証サーバ毎に車両充電装置の仕様を変更する必要がなく、車両充電装置とサーバとのインターフェースを共通化できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、認証操作がされる認証部を備えた車両充電装置と、認証部の認証操作に対して車両充電装置の利用認証を行う認証センタとを備えた充電システムであって、複数の認証センタ及び複数の車両充電装置と接続される中継サーバを備え、前記中継サーバは、車両充電装置からの認証情報を、対応する認証センタに送信する充電システムとする。
【0007】
また、車両充電装置は、車両充電装置の状態に関するスタンド情報を中継サーバへ送信し、中継サーバは、スタンド情報を保存するデータベースと、外部端末と通信する外部通信手段を備えた構成とすることが好ましい。
【0008】
また、中継サーバは、車両充電装置が接続される認証センタを切り替えるセンタ切替手段を備えた構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、認証サーバ毎に車両充電装置の仕様を変更する必要がなく、車両充電装置とサーバとのインターフェースを共通化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】充電システムの概略を示す図である。ただし、矢印は車両認証時の情報の流れを表している
【
図2】充電システムの概略を示す図である。ただし、矢印は設定変更時の情報の流れを表している。
【
図4】スタンド情報を外部端末に送る流れを示すフロー図である。
【
図5】車両充電装置の設定変更の流れを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に発明を実施するための形態を示す。
図1及び
図2に示されていることから理解されるように、本実施形態の充電システム10は、認証操作がされる認証部21を備えた車両充電装置2を備えている。この車両充電装置2は車両の充電を行うために用いられる。また、認証部21の認証操作に対して車両充電装置2の利用認証を行う認証センタ3を備えている。更には、複数の認証センタ3及び複数の車両充電装置2と接続される中継サーバ5を備えている。この中継サーバ5は、車両充電装置2からの認証情報を、対応する認証センタ3に送信する。このため、認証サーバ毎に車両充電装置2の仕様を変更する必要がなく、車両充電装置2とサーバとのインターフェースを共通化することが可能となる。
【0012】
本実施形態の車両充電装置2は接続された車両を充電するものであり、中継サーバ5に接続される。車両充電装置2に備えられた認証部21は、認証センタ3へ識別コードなどを送るが、実施形態では、ICカードなどの認証キーがかざされた場合、中継サーバ5を経由して、認証センタ3へ識別コード(英数字で構成された文字列など)を送る。その際、利用する車両充電装置2の識別コードも送られる。なお、中継サーバ5を経由して、認証センタ3から利用許可の返信があった後、車両への充電を開始する。
【0013】
実施形態の車両充電装置2は、中継サーバ5に対して、車両充電装置2の状態に関するスタンド情報を送信することができる構成である。スタンド情報とは、車両充電装置2の利用状況、異常情報(温度異常、電波異常、通信異常など)、故障情報(認証部21の故障、センサ部24の故障など)、車両充電装置2のバージョン情報など、車両充電装置2の現在の状態や過去の履歴、将来の警告に関する情報である。また、車両充電装置2に設けたセンサ部24で検知した地震や火災、水害等の情報であってもよい。
【0014】
また、車両充電装置2は、車両充電装置2の利用終了後、利用時間や電力量などの利用実績に関する情報を認証センタ3へ送ることができる構成である。
【0015】
次に認証センタ3について説明する。認証センタ3は認証部21の認証操作に対して車両充電装置2の利用認証を行うものであり、中継サーバ5に接続されている。認証センタ3は、利用者が車両充電装置2を利用することを認証するための認証情報を認証DB(認証データベース)32に登録している。なお、認証情報とは、利用者の個人情報、車両情報、クレジットカード情報など、車両充電装置2の利用及び、料金の支払いに必要な情報をいう。
【0016】
認証センタ3は、中継サーバ5を経由して車両充電装置2から送られた識別コードと、認証DB32に登録された認証情報とを照合し、利用認証の可否を判定するよう構成されている。また、中継サーバ5を経由して、判定結果を車両充電装置2へ返信するよう構成されている。
【0017】
充電終了後、認証センタ3は、車両充電装置2の利用実績に関する情報を受信し、利用実績に応じて、利用者への使用料の請求と、車両充電装置2の設置事業者への支払いなどの決済処理を行うよう構成されている。
【0018】
次に中継サーバ5について説明する。中継サーバ5は、複数の認証センタ3と複数の車両充電装置2に接続している。中継サーバ5は、車両充電装置2からの認証情報を認証センタ3へ送り、認証センタ3からの判定結果を車両充電装置2へ送るよう構成されている。また、実施形態の中継サーバ5は、各車両充電装置2からのスタンド情報を受信し、管理するよう構成されている。
【0019】
実施形態の中継サーバ5は、全ての認証センタ3と通信を可能とする仕様で構成されており、車両充電装置2が接続される認証センタ3を切り替えるセンタ切替手段54を備えている。なお、車両充電装置2と中継サーバ5との間のインターフェースは共通化しており、車両充電装置2は、各認証センタ3の仕様にあわせた情報の送信をする必要が無い。
【0020】
ここで、充電の流れについて説明する。なお、概略は
図3に示したとおりである。先ず、利用者が、車両充電装置2の認証部21に認証キーをかざす。その後、車両充電装置2が、認証キーに記憶された識別コードを中継サーバ5に送信する。
【0021】
中継サーバ5が識別コードを受信した後、中継サーバ5の選択手段51が、識別コードを読み取り、車両充電装置2が契約している認証センタ3を選択する。その後、中継サーバ5が、選択した認証センタ3に対して、識別コードを送信する。
【0022】
認証センタ3の判定部31が、受信した識別コードと認証DB32とを照合し、利用者が会員登録されているか否かを判定する。そして、認証センタ3の判定部31が、判定結果を中継サーバ5へ送信する。
【0023】
中継サーバ5の選択手段51が、判定結果を読み取り、認証センタ3が結果を送信する車両充電装置2を選択する。その後、中継サーバ5が、選択した車両充電装置2に対して、判定結果を送信する。
【0024】
判定結果が「認証不可」の場合には、車両充電装置2は、その旨を表示し、充電を行えないものとする。判定結果が「認証可」の場合には、車両充電装置2は、充電制御部22によって休止状態が解除される。なお、休止状態が解除されるとは、車両充電装置2から充電コネクタが取外し可能となることをいう。
【0025】
「認証可」となった場合、車両充電装置2から充電コネクタを外し、車両に接続することによって、充電が開始する。充電終了後、車両充電装置2が利用実績(充電時間、充電した電力量など)を認証センタ3に送信する。認証センタ3は、利用実績に応じ、認証DB32に登録されたクレジットカードなどから利用料金を支払わせる。
【0026】
実施形態における中継サーバ5は、外部端末6へ情報を送信可能な外部通信手段52を備えている。例えば、
図4に概略を示すように、車両充電装置2のスタンド情報を中継サーバ5のDB(データベース)53に保存し、外部端末6の操作者が求める情報を外部通信手段52によって通信することができる。
【0027】
また、外部端末6は中継サーバ5へ情報を送信することができる。例えば、車両充電装置2の各種設定の変更や、システムのバージョンアップ等を行う場合に、外部端末6を操作することによって、車両充電装置2の設定などを変更することができる。なお、各種設定の変更とは、「車両充電装置2の暗証番号の変更や表示方法、表示内容の変更」や「車両充電装置2が接続される認証センタ3の変更」や「車両充電装置2の利用可能時間、利用条件の変更」など、車両充電装置2に設定されている事項を変更することである。
【0028】
具体的には、
図5に概略を示すように、外部端末6が中継サーバ5に対して設定の変更内容の情報を送信すると、当該情報を受信した中継サーバ5は、指定された車両充電装置2を選択し、その車両充電装置2に対して設定の変更内容の情報を送信する。当該情報を受信した車両充電装置2が設定部23で設定を行うことで、車両充電装置2の設定の変更を行うことができる。
【0029】
ところで、従来の構成では、車両充電装置2が認証センタ3に直接接続されていたため、接続される認証センタ3専用の車両充電装置2を開発製造する必要があった。そのため、認証センタ3の切り替えには、車両充電装置2の仕様変更か、複数の認証センタ3に対応する車両充電装置2を開発製造する必要があり、コストが高かった。また、接続していた認証センタ3が廃止された場合などには、車両充電装置2に対して直接設定変更を行わなければならなかった。
【0030】
これに対し、本発明では中継サーバ5に、車両充電装置2が接続される認証センタ3を切り替えるセンタ切替手段54を設けている。このため、接続される認証センタ3を変更することが可能となり、認証センタ3の選択性が向上する。
【0031】
また、従来の構成では、認証情報のみを車両充電装置2から認証センタ3に送信していた。このため、車両充電装置2から得られるメーカー固有の情報を活用するためには、各車両充電装置2から直接情報を得る必要があった。
【0032】
それに対して、本発明では、認証情報は認証センタ3に送信しつつ、各車両充電装置2のスタンド情報を中継サーバ5のDB53に集約することができる。このため、メーカー固有の情報を活用しサービスの差別化を図ることが可能となる。また、スタンド情報を用いて、車両充電装置2の保守サービス提供することができる。
【0033】
また、中継サーバ5にネットワークを介してPCなどの外部端末6に接続することによって、中継サーバ5が集約したスタンド情報を外部端末6で確認することが可能となる。このような構成とすることで、保守サービスを充実させることが可能となる。なお、外部端末6を確認する者としては、サービス提供者でも良いし、車両充電装置2を管理する設置事業者や保守事業者であってもよい。
【0034】
一方で、中継サーバ5に接続されるPCなどを利用することで、中継サーバ5に接続される各車両充電装置2の設定を変更することが可能となる。例えば、充電スタンドの利用可能時間の変更や、認証が必要な状態から認証が不要な状態への変更を行うことが可能となる。
【0035】
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、車両充電装置のスタンド情報などを中継サーバのデータベースに保管せず、外部端末と車両充電装置が中継サーバを経由して情報のやり取りをできるようにすることも可能である。
【符号の説明】
【0036】
2 車両充電装置
3 認証センタ
5 中継サーバ
6 外部端末
10 充電システム
21 認証部
52 外部通信手段
53 データベース
54 センタ切替手段