(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
温度・気圧を検出するセンサーと第1の警告表示部とを少なくとも有し、所定エリア内の地点に設置され、設置された地点の第1の位置情報と、前記センサーで検出した気温・気圧の測定データとを送出する複数の第1の子機と、
前記所定エリア内の家屋に設置され、設置された地点の第2の位置情報を送出すると共に、警告表示を行う第2の警告表示部を備える第2の子機と、
前記第1の子機から送出された前記第1の位置情報および前記センサー情報と、前記第2の子機から送出された前記第2の位置情報とを受け取って情報提供部へ送出する親機と、
該親機から受け取った前記第1の位置情報および前記測定データと前記第2の位置情報とをデータベースに格納し、該データベース内における前記所定エリア内から取得した前記測定データの最大値と最小値および標準偏差を算出し、前記データベース内の前記所定エリア内から取得した前記測定データの偏差が前記標準偏差を超えた際に、前記親機へ警告表示を行う指示を送出する前記情報提供部とを備え、
前記親機は、前記情報提供部から受け取った警告表示を行う指示を前記第1の子機および前記第2の子機へ送出し、前記第1の子機および前記第2の子機は、前記親機から警告表示を行う指示を受け取った際に、前記第1の警告表示部および前記第2の警告表示部において警告表示を行うことを特徴とする気象情報警告システム。
前記第1の子機および前記第2の子機は、設置された地点の位置情報に、前記第1の子機および前記第2の子機の各々を識別する識別情報を付けて前記親機へ送出すると共に、前記第1の子機は前記測定データと、該測定データの取得時刻とからなるセンサー情報に、前記識別情報を付けて前記親機へ送出し、
前記情報提供部は、標準偏差を超えた前記センサー情報における測定データを送出した第1の子機を特定し、特定された第1の子機が設置された地点の周囲に設置されている前記第1の子機および前記第2の子機に対して、前記警告表示を行う指示を前記親機を介して送出することを特徴とする請求項1に記載の気象情報警告システム。
前記第2の子機は、警報を行う警報装置を備えており、前記第2の子機は、前記親機から警告表示を行う指示を受け取った際に、前記警報装置において警報を発することを特徴とする請求項1または2に記載の気象情報警告システム。
前記情報提供部において、前記データベース内の前記所定エリア内から取得した前記センサー情報における測定データが有意な変化をしたと判断した際に、前記情報提供部に登録されている前記所定エリア内の登録者の端末へ作成した警告メッセージを配信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の気象情報警告システム。
前記情報提供部が前記登録者より、警告メッセージに対応してマップの閲覧要求を受け取った際に、前記登録者のいる地点のエリアの地図を設定した第1レイヤーの表示情報と、前記エリア内に設置されている複数の前記第1の子機が設置されている各地点に表示する前記第1の子機のアイコンを、当該第1の子機が検出した前記センサー情報の値を表す表示態様とした第2レイヤーの表示情報とからなるマップを作成して、前記登録者に配信するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の気象情報警告システム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の第1実施例にかかる気象情報警告システム1の構成を
図1に示す。この本発明にかかる気象情報警告システム1では、取得した気象情報が局所的に異常を示した際に、異常が発生したことの警告や警報を行うことができる。
図1に示す本発明の第1実施例にかかる気象情報警告システム1は、親機14Aと複数台の子機15a,15b,・・・,15iからなる閉域通信網16を備えている。閉域通信網16は、任意のエリアをカバーするよう設置されている。閉域通信網16は、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。閉域通信網16は親機14Aを備えており、i台の子機15a,15b,・・・,15iが閉域通信網16に属している。親機14Aは、閉域通信網16に割り当てられたエリア内のそれぞれ所定の地点に設置されたi台の子機15a〜15iと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機15a〜15iは同じ構成とされ、設置された地点の気温と気圧を検出するセンサーをそれぞれが備えている。子機15a〜15iが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機15a〜15iのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機14Aに送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機15a〜15iは、備えられたセンサーが所定時間間隔で検出した気温・気圧の測定データに取得時刻の情報を付加したセンサー情報に子機IDを付けて親機14Aに送出している。また、子機15a〜15iは、備えられたセンサーが検出した測定データにおける前回と今回の差が所定の閾値を超えた際に、警告表示を行う前記警告表示器を備えている。
【0012】
ここで、子機15a〜15iの構成を説明するが、子機15a〜15iは同じ構成とされていることから子機15として示す。
図2に子機15の構成を示す機能ブロック図を示す。
子機15は
図2に示すように、マイクロコントローラ21、気温・気圧のセンサー22、位置測位装置23、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25、記憶装置26とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置27を備えている。マイクロコントローラ21は、子機15の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ21は、センサー22で検出した気温・気圧の測定データを取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付した測定データをセンサー情報として記憶装置26に書き込む。また、子機15の子機IDと設置された地点の座標である位置情報を記憶装置26に書き込む。この場合、子機15の位置情報は、子機15における位置測位装置23がGPS等を使用して測位した座標の位置情報、あるいは、直接入力した子機15の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置27から電源が投入された際には、子機15を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、記憶装置26に書き込まれている当該子機15の位置情報に、当該子機15に割り当てられている一意の子機IDを付加して、閉域通信網通信I/F25から親機14Aへ送信する。マイクロコントローラ21は、所定時間間隔でセンサー22から測定データを取り込み、その測定データと取得した時刻情報とからなるセンサー情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F25を介して親機14Aへ送信する。また、マイクロコントローラ21が、センサー22から取得した気温・気圧の測定データの前回と今回のデータ値の差が、記憶装置26に記憶されている気象異常の閾値を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ21は、気象異常が発生したと云う警告表示を警告表示器24を点灯させることにより行う。これにより、子機15を観察することで、当該子機の設置地点において気象異常が発生したことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。
なお、閉域通信網通信I/F25をワイヤレスとし、電源装置27を大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成すると、商用電源を利用できない地点においても子機15を設置することができ、任意の場所に子機15を設置可能とすることができる。
【0013】
マイクロコントローラ21の構成について説明すると、
図4にマイクロコントローラ21の構成を示す機能ブロック図を示す。
図4に示すようにマイクロコントローラ21は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されている。CPU41は、ROM42に記憶された制御プログラムを実行することにより、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。また、電源投入時には、CPU41がROM42に格納されている初期設定プログラムを実行し、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。マイクロコントローラ21は、I/O44を介して子機15のバスに接続されている。
【0014】
次に、
図3に親機14Aの構成を示す機能ブロック図を示す。
親機14Aは
図3に示すように、マイクロコントローラ31、閉域通信網通信I/F33、記憶装置34と、データ処理部35とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置36を備えている。マイクロコントローラ31は、前述した
図4に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には親機14A用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ31では、ROM42に記憶されている親機14A用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、親機14Aの動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラ31におけるCPU41は、閉域通信網通信I/F33を介して子機15から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きのセンサー情報を受信して記憶装置34に設定したバッファに書き込む。そして、CPU41がバッファ内のセンサー情報の最大値と最小値との差が、記憶装置34に記憶されている気象異常を示す閾値を超えたと判断した際に、データ処理部35は子機15に警告表示の指示を送出する。この場合、データ処理部35は、閾値を超えたセンサー情報を送出した子機15の子機IDから、当該子機15が設置されている位置情報を検出し、当該子機15の周囲の局所的な地域に設置されている子機15へ警告表示の変更指示を送出する。なお、電源装置36は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置36を、使用電力容量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成すると共に、閉域通信網通信I/F33をワイヤレスとすると、商用電源を利用できない地点においても親機14Aを設置することができるようなる。
【0015】
次に、本発明の第1実施例にかかる気象情報警告システム1において、親機14Aと子機15の設置位置を概略的な地図で
図5に示す。
図5は、親機14Aと子機15が現実に設置される位置を示している。
図5に示すように、エリアAは、ブロックA−1〜ブロックA−9の9ブロックからなり、各ブロック間には道路が走っている。エリアAを管轄する親機14AがエリアAの中央のブロックA−5に設置されており、ブロックA−1〜ブロックA−9の各ブロック内に、それぞれ15台の子機15が設置されると共に、各ブロック間の道路に複数の子機15が設置されている。親機14Aは二重丸の図形で示されており、各子機15の設置位置は円が半截された図形で示されており、半截された図形によりセンサー22が温度センサーと気圧センサーとを備えていることを示している。なお、局所的に起きる急激な気象の変化を監視するために、数百m以下の短い設置間隔とされて、センサー22を備える子機15が設置されている。
【0016】
ここで、子機15において、電源装置27を大容量キャパシタ、あるいは、2次電池と充電用の太陽光パネルとから構成すると共に、閉域通信網通信I/F25を、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網用のインタフェースとすることにより、子機15を道路や道路以外の地面の任意の場所に設置することができるようになる。これにより、子機15は、エリアAの道路、エリアAの各ブロック内の道路以外の公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などにも設置可能となる。
【0017】
上記したように親機14Aおよび複数の子機15が設置されたエリアAにおいて、10:00の時点での気温・気圧の情報が
図5に示されている。各子機15の設置位置に示されている半截された円の上半部は温度、下半部は気圧を示している。色調の濃淡が気温・気圧の振れ幅を示している。
図5では、一定の気温と一定の気圧となっていることが示されている。
時刻が10:00から5分経過した10:05となった時刻におけるエリアAの気温・気圧の情報が
図6に示されている。
図6を参照すると、ブロックA−4の略中央付近の子機15において、周囲に比べ気温の変動が発生していると共に、気圧の変動が発生していることが分かる。特に、変動が発生している子機15の中央部の子機15においては、センサー22から取得した気温・気圧のセンサー情報の前回と今回のデータ値の差が、記憶装置26に記憶されている気象異常の閾値を超えており、この子機15においては、警告表示器24により警告表示が行われている。この警告は、例えば、気温・気圧が気象異常の閾値を超えた変動幅とされていることから竜巻が発生する危険の警告とされる。
【0018】
時刻10:05にブロックA−4の略中央付近での気温・気圧変動を検知した後、発生箇所の周囲の子機15における警告表示器24により警告表示が行われる時刻10:10の態様が
図7に示されている。警告表示の指示は、子機15に備えられた記憶装置26に格納された一定時間前のセンサー情報の測定データと、今回取得されたセンサー情報の測定データとのデータ値の相対比較により、子機15自身が警告表示の指示を行う。さらに、親機14AではエリアAに設置された全ての子機15から受信した、各子機15のセンサー情報が取得時刻毎および子機ID毎に記憶装置34内のバッファに格納されており、バッファ内の子機15のセンサー情報の全体より相対値を検知して、急激な気候変動が起きたと判断された際に、親機14Aは発生箇所の周囲の局所的な地域に設置されている子機15に対して警告表示の指示を行う。発生箇所の周囲の子機15は、各子機15の設置位置の位置情報から決定することができる。なお、各子機15から送出された各子機15の設置位置の位置情報および各子機15の子機IDは親機14Aの記憶装置34に格納されている。
発生箇所の周囲の子機15による警告表示は、
図7に示すようにブロックA−4の周囲のブロックであるブロックA−1、ブロックA−5,ブロックA−7,ブロックA−8に設置された局所的な地域の子機15で警告表示されることから、これらのブロックの人たちに近くで急激な気候変動が発生しており、竜巻等の気象異常が発生する恐れがあることを通知することができる。
【0019】
子機15の構成例および警告表示の態様の一例を
図8に示す。
図8(a)は子機15のハードウェアの構成の一例を示す図であり、
図8(b)は子機15の警告表示の態様を示す図である。
図8(a)に示すように、子機15は、円筒状のポール部101aと、ポール部101aの下端に固着されている円盤状の基部101bとから構成されている。ポール部101aと基部101b内は収納空間とされており、この収納空間に
図2に示す子機15を構成するマイクロコントローラ21,センサー22,位置測位装置23,警告表示器24,閉域通信網通信25,記憶装置26,電源装置27が収納されている。位置測位装置23が備える位置測位用アンテナ(例えば、GPSアンテナ)や閉域通信網通信I/F25が備える閉域通信用アンテナは、ポール部101aの表面や表面から突出して設けられてもよい。ポール部101aの上半部には警告表示部111が設けられており、警告表示部111の内側に警告表示器24が配置されている。ポール部101aおよび基部101bは樹脂製とされるが、位置測位用アンテナと閉域通信用アンテナが動作可能であれば金属製としてもよい。
【0020】
なお、警告表示部111の開口部に、反射ガラスや反射シートを埋め込むようにすると、
図8(a)に示す構成の子機15は視線誘導標としても機能するようになる。この視線誘導標は、視程不良時に自動車のヘッドライトを反射し、路側や道路線形の視認性を高め、ドライバーの視線を正しく誘導する路側や道路に設置される道路付属物である。
上記したように、子機15は、道路に設置されることが主とされる道路付属物に収納されたり、道路付属物に取り付けることができる。道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などの、道路法、道路法施行令、道路構造令などで規定される道路付属物や構造物が含まれる。道路付属物は、自立する構成のものが多くされており、子機15を自立する構成の道路付属物に収納あるいは取り付けることにより、子機15を、道路または道路以外の公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などにも設置可能となり、
図5に示すようにエリアAの道路または各ブロック内の道路以外の場所に設置できるようになる。
【0021】
図8(a)に示す構成の子機15において、警告表示部111の内側に配置された警告表示器24は、例えば発光ダイオード(LED)などのリング状の発光デバイスが4段縦に並べて構成されており、警告表示器24の発光を警告表示部111を介して外部から視認することができる。警告表示器24では、
図8(b)に示すように1段の発光から4段の発光まで発光パターンを変化させることで、気温・気圧のセンサー情報の変動の幅を示すようにしている。すなわち、
図8(b)の右端に示すように警告表示部111を介して全段の発光が視認される場合は、子機15の設置地点においては気象異常が発生するおそれが高いことが分かる。
【0022】
次に、子機15において実行される子機処理のフローチャートを
図9に示す。子機15が所定の地点に設置されて、電源装置27がオンされると
図9に示す子機処理をマイクロコントローラ21が開始する。子機処理は、実際には、マイクロコントローラ21内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ21が実行するものとして説明する。
子機処理が開始されると、ステップS10にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、子機15が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS11に進む。ステップS11でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該子機15に一意に割り当てられている子機IDを付加して、当該子機15が属する親機14Aに閉域通信網16を介して送信する。次いで、ステップS12にてマイクロコントローラ21は、所定の時間、例えば1分とされるt時間待機してからステップS13に進む。ステップS13でマイクロコントローラ21は、センサー22で検出されている気温・気圧を計測すると共に、測定データの取得時刻を検出する。次いで、ステップS14にてマイクロコントローラ21は計測された測定データとその取得時刻からなるセンサー情報を閉域通信網16を介して属する親機14Aに送信する。
【0023】
次いで、ステップS15にてマイクロコントローラ21は、閉域通信網通信I/F25により当該子機15が属する親機14Aから警告表示の変更指示を受信したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が警告表示の変更指示を受信したと判断した場合(YES)は、ステップS16に分岐してマイクロコントローラ21は、変更指示に応じて警告表示の点灯あるいは消灯を警告表示器24で行う。また、ステップS15でマイクロコントローラ21が警告表示変更指示を受信していないと判断した場合(NO)は、ステップS17に進みマイクロコントローラ21は、センサー情報における前回と今回取得した測定データの差が、記憶装置26に記憶されている気象異常の閾値を超えたか否かを判断する。ここで、測定データの差が閾値以上になったとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)は、ステップS18に進んでマイクロコントローラ21は、警告表示器24を点灯させて警告表示を行う。これにより、
図6に示すように子機15において警告表示が行われる。また、ステップS17で測定データの差が閾値未満とマイクロコントローラ21が判断した場合(NO)は、ステップS19に進みマイクロコントローラ21は、警告表示器24の警告表示が点灯している場合は、その警告表示を消灯する。ステップS16,ステップS18またはステップS19の処理が終了すると、ステップS12に戻りステップS12ないしステップS19の処理が繰り返し行われるようになる。これにより、子機15は、t期間ごとにセンサー22から取得した気温・気圧の測定データとその取得時刻からなるセンサー情報を親機14Aに送信し、測定データの差が閾値以上となった場合には警告表示器24で警告表示を行うようになる。
なお、子機処理は子機15の電源装置27がオンされている限り実行されており、電源装置27がオフされた際に子機処理は終了する。
【0024】
次に、親機14Aにて実行される親機処理のフローチャートを
図10に示す。親機14Aが所定の場所に設置されて、電源装置36がオンされると
図10に示す親機処理をマイクロコントローラ31が開始する。
親機処理が開始されると、ステップS30にてマイクロコントローラ31は、当該親機14Aに属している子機15から送信されたデータを受信する。このデータは、子機IDを付加した子機15が設置された地点の位置情報、あるいは、子機15が取得した気温・気圧の測定データとその取得時刻からなるセンサー情報である。次いで、ステップS31にてマイクロコントローラ31は、受信した子機ID付きの位置情報を記憶装置34に保存すると共に、センサー情報における測定データを記憶装置34内のバッファに保存する。次いで、ステップS32にてマイクロコントローラ31は、バッファ内の測定データの最大値と最小値の差が気象異常の閾値以上となったか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31が最大値と最小値の差が閾値以上となったと判断した場合(YES)は、ステップS34に分岐してマイクロコントローラ31は、現在状態を「異常」とする。また、マイクロコントローラ31が最大値と最小値の差が閾値未満と判断した場合(NO)はステップS33に進み、マイクロコントローラ31は、現在状態を「正常」とする。
【0025】
ステップS33あるいはステップS34の処理が終了すると、ステップS35にてマイクロコントローラ31は、状態が変化したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31が状態が変化したと判断した場合(YES)は、ステップS36に進む。ステップS36でマイクロコントローラ31は、状態が正常から異常に変化した場合はデータ処理部35から子機15へ警告表示器24を点灯させる警告表示変更指示を送出し、現在状態が異常から正常に変化した場合はデータ処理部35から子機15へ警告表示器を消灯させる警告表示変更指示を送出する。警告表示器24を点灯させる警告表示変更指示を送出する子機15は、最大値と最小値の差が閾値以上となった測定データを検出した子機15の周囲の局所的な地域に設置されている子機15とされる。すなわち、最大値と最小値の差が閾値以上となった測定データを検出した子機15の識別は、バッファ内の子機ID付きの測定データから識別することができ、当該子機15の周囲の局所的な地域に設置されている子機15は記憶装置34に保存されている子機ID付きの位置情報から決定することができる。これにより、最大値と最小値の差が閾値以上となった測定データを検出した子機15の周囲の局所的な地域に設置されている子機15において
図7に示すように警告表示が行われるようになる。また、ステップS35でマイクロコントローラ31が、現在状態が以前と比べて変化していないと判断した場合(NO)、あるいは、ステップS36の処理が終了した場合は、ステップS30に戻り、ステップS30ないしステップS36の処理が繰り返し行われるようになる。親機処理は、電源装置36がオフされた際に終了する。
【0026】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2について以下に説明する。第2実施例の気象情報警告システム2の構成を
図11に示す。この本発明の第2実施例の気象情報警告システム2では、取得した気象情報が局所的に異常を示した際に、異常が発生したことの警告や警報を行うことができる。
図11に示す第2実施例の気象情報警告システム2は、端末群10と情報提供部12と閉域通信網19とを備えており、各部の間は通信網で接続されている。すなわち、情報提供部12と端末群10とは不特定多数の利用者によって共有して利用される拠点間を結ぶ公衆通信網やインターネット通信網からなる通信網11で接続され、閉域通信網19の親機14Bと情報提供部12とは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13で接続される。
【0027】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における閉域通信網19は、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。閉域通信網19は親機14Bを備えており、複数台の第1の子機17a,17b,・・・,17iと第2の子機18a、18b、・・・18jとの異なる構成の2種類の子機が閉域通信網19に属している。親機14Bは、閉域通信網19に割り当てられたエリア内のそれぞれ所定の地点に設置されたi台の第1の子機17a〜17iおよびj台の第2の子機18a〜18jと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。第1の子機17a〜17iは同じ構成とされ、設置された地点の気温と気圧を検出するセンサーをそれぞれが備え、道路や道路外野路面状に設置される子機とされている。第2の子機18a〜18jは同じ構成とされるが、気温と気圧を検出するセンサーを備えておらず、家屋内に設置される子機とされている。第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機14Bに送信して、相互の間の通信を確立する。そして、第1の子機17a〜17iは、備えられたセンサーが所定時間間隔で検出した気温・気圧の測定データとその取得時刻の情報とからなるセンサー情報に子機IDを付加して親機14Bに送出している。また、子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jは、警告表示を行う警告表示器を備えている。
【0028】
ここで、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jについて説明する。以下の説明では、同じ構成とされることから第1の子機17a〜17iを第1の子機17、第2の子機18a〜18jを第2の子機18として説明する。
図12に第1の子機17の構成を示す機能ブロック図を示し、
図13に第2の子機18の構成を示す機能ブロック図を示す。
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第1の子機17は
図12に示すように、マイクロコントローラ21、気温・気圧のセンサー22、位置測位装置23、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25とを備え、これらをバスにより接続している。第1の子機17は、道路や道路外の地面上に設置されることを前提としている。また、各部へ電源を供給する電源装置27を備えている。マイクロコントローラ21は、第1の子機17の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ21は、第1の子機17が設置された地点の位置情報に、当該第1の子機17に割り当てられている一意の子機IDを付加し、閉域通信網通信I/F25を介して親機14Bへ送出する。また、センサー22で検出した気温・気圧の測定データを取得して、取得した測定データに取得した時刻情報を付加したセンサー情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F25を介して親機14Bへ送出する。この場合、第1の子機17の位置情報は、第1の子機17における位置測位装置23がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した第1の子機17の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置27から電源が投入された際には、第1の子機17を初期化する。マイクロコントローラ21は、所定時間間隔でセンサー22から測定データを取り込み、取得した時刻情報を付加したセンサー情報に子機IDを付加し、所定時間間隔で閉域通信網通信I/F25を介して親機14Bへ送信する。また、親機14Bから閉域通信網通信I/F25を介して警告表示を行う警告表示変更指示を受信した場合は、マイクロコントローラ21は、警告表示変更指示に応じて警告表示器24を点灯させる警告表示を行う。これにより、第1の子機17を観察することで、当該子機の設置地点の周辺において気象異常が発生したことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。
なお、閉域通信網通信I/F25をワイヤレスとし、電源装置27を大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成すると、商用電源を利用できない地点においても第1の子機17を設置することができ、任意の場所に第1の子機17を設置可能とすることができる。
【0029】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第2の子機18は
図13に示すように、マイクロコントローラ21、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25および警報装置28を備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置27を備えており、第2の子機18は、家屋内に設置されることを前提としている。マイクロコントローラ21は、第2の子機18の動作を統括制御する制御手段である。具体的には、マイクロコントローラ21は、親機14Bから警告表示変更指示を受信した際に、警告表示変更指示を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置27から電源が投入された際には、第2の子機18を初期化する。そして、テンポラリメモリに書き込まれている警告表示変更指示に応じた警告表示を警告表示器24で行うよう、警告表示器24を制御するとともに、警報装置28で警告表示変更指示に応じた警報を発するよう警報装置28を制御する。これにより、第2の子機18を家屋内に設置することで、家屋の周辺において気象異常が発生するおそれがある時に警告表示および警報が発せられることから、屋外にいなくても家屋の周辺において気象異常が発生するおそれがあることが分かるようになる。すなわち、急激な気温変化等があった場合は、各家屋内に設置された第2の子機18が警告・警報により居住者に気象異常が発生するおそれがあることを通知することから、気象異常の情報を取得するよう居住者に促すことができるようになる。
マイクロコントローラ21は、上述した
図4に示す構成とされていることから、その説明は省略する。
【0030】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第2の子機18のハードウェアの構成の一例を
図20(a)(b)に示す。
図20(a)は第2の子機18の構成を示す正面図であり、
図20(b)は第2の子機18の構成を示す下面図である。
図20a)(b)に示すように、第2の子機18は所定厚さの直方体状のケースを備え、このケースの上面から閉域通信網用のアンテナ25aが突出して設けられている。ただし、親機14Bとの距離によってはアンテナ25aに替えて内部アンテナを設けるようにしてもよい。ケースの前面の中央には警報装置28が設けられ、右上側にLED等のランプからなる警告表示器24が設けられ、左下側に停止スイッチ27bが設けられている。また、ケースの内部には警報装置28、警告表示器24、マイクロコントローラ21、閉域通信網通信I/F25の回路部が収納され、電源コネクタ27aがケースの下面に設けられている。電源コネクタ27aには、商用電源に装着されたACアダプタの電源ケーブルの先端に設けられているプラグが装着され、これにより、所定電圧に降圧された直流電圧が第2の子機18に供給されるようになる。また、電源コネクタ27aをUSBコネクタとして、USB端子を有する機器から第2の子機18に電源を供給するようにしてもよい。また、ケースの背面には、第2の子機18を家屋の壁面等に取り付ける取付部29が設けられている。取付部29は、例えば磁石や接着剤等とされる。
【0031】
次に、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における親機14Bの構成を示す機能ブロック図を
図14に示す。
親機14Bは
図14に示すように、マイクロコントローラ31、広域通信網通信I/F32、閉域通信網通信I/F33とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置36を備えている。マイクロコントローラ31は、前述した
図4に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には親機14B用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ31では、ROM42に記憶されている親機14B用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、親機14Bの動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラ31におけるCPU41は、閉域通信網通信I/F33を介して第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jから送信された子機ID付きの位置情報と、第1の子機17a〜17iから送信された子機ID付きのセンサー情報とを受信して広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12に送信する。そして、情報提供部12から警告表示の変更指示を受信した場合は、警告表示変更指示を閉域通信網通信I/F33を介して第1の子機17a〜17iへ送信して、警告表示変更指示に応じて第1の子機17の警告表示器24を点灯させる警告表示を行わせる。さらに、警告表示変更指示を閉域通信網通信I/F33を介して第2の子機18a〜18jへ送信して、警告表示変更指示に応じて第2の子機18a〜18jの警告表示器24を点灯させる警告表示を行わせると共に、警報装置28で警告表示変更指示に応じた警報が発せられるようにする。この場合、情報提供部12から送信される警告表示変更指示は、第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jの内の気象異常が発生するおそれがある局所的な地域に設置されている第1の子機17および第2の子機18に対する警告表示変更指示とされる。
なお、電源装置36は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置36は、商用電源に替えて使用電力容量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成するようにしてもよい。
【0032】
上述したように、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における閉域通信網19において、親機14Bが閉域通信網19に属する第1の子機17a〜17iおよび第2の子機18a〜18jから送出された子機ID付きの設置された地点の位置情報、子機ID付きのセンサー情報(測定データ+時刻情報)を受信すると、親機14Bは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13を介して情報提供部12に、受信した子機ID付きの設置された地点の位置情報および子機ID付きのセンサー情報を送る。情報提供部12は、情報配信サーバー12aとデータ処理サーバー12bとデータベース部12cとを備えており、情報提供部12の構成を
図15(a)に示す。
図15(a)に示す構成の本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における情報提供部12では、親機14Bから広域通信網13を介して送られてきたデータが広域通信網通信I/F12dを介して受信されて、データ処理サーバー12bに渡される。データ処理サーバー12bは、受信したデータが子機ID付きの位置情報であった場合は、その位置情報を子機IDと関連付けてデータベース部12cのセンサー座標DB(DB:データベース)51に書き込む。この位置情報は、地図上の座標を示している。また、子機ID付きのセンサー情報(測定データ+時刻情報)の場合は、現在時刻と共に子機ID付きのセンサー情報(測定データ+時刻情報)を子機IDおよび取得時刻と関連付けてデータベース部12cのセンサー情報DB52に書き込む。これにより、親機14Bから送出された第1の子機17a〜17iで検出されたセンサー情報(測定データ+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
【0033】
データベース部12cは、第1の子機17および第2の子機18の各々の位置情報を子機IDと関連付けて記憶するセンサー座標DB51、センサー情報を子機IDおよび取得時刻と関連付けて記憶するセンサー情報DB52と、センサー情報DB52に記憶されているセンサー情報に基づいて算出された気温・気圧の測定データの標準偏差を記憶するセンサー値標準偏差DB53、例えば日本全国とされるマップを作成するための地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している地図情報DB54、気象異常が発生するおそれがあることを報知する地域毎の登録者の情報が記憶されている登録者情報DB55を備えている。
情報配信サーバー12a内に設けられているデータ処理装置50は、センサー情報DB52に記憶されているセンサー情報に基づいて気温・気圧の測定データの標準偏差を算出する。算出された標準偏差はセンサー値標準偏差DB53に記憶される。また、データ処理装置50は、センサー情報DB52に記憶されているセンサー情報に基づいて所定のエリア内の気温・気圧の測定データの最大値および最小値を算出して、その偏差を算出する。そして、偏差が標準偏差を超えたときに、警告表示の変更指示を作成する。この警告表示変更指示は、情報配信サーバー12aから広域通信網通信I/F12dを介して広域通信網13に送出され、親機14Bが指示を受信する。警告表示変更指示を受信した親機14Bは上述した動作を行う。
【0034】
また、データ処理装置50は、閲覧要求を情報配信サーバー12aが受け付けた際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのマップを作成する。このマップは、例えば第1レイヤーの表示情報と、第1レイヤーに重ねられる第2レイヤーの表示情報とから構成される。第1レイヤーの表示情報として、所定のエリアの地図情報が地図情報DB54から読み出されて設定され、第2レイヤーの表示情報として、第1の子機17a〜17iの設置位置に対応する位置に配置される子機を示すアイコンが設定される。この各第1の子機17を示すアイコンにおいては、当該第1の子機17で計測された気温・気圧の測定データの変動の大きさが色調の濃淡で示される。作成されるマップについては後述する。
【0035】
さらに、データ処理装置50は、センサー情報DB52に記憶されているセンサー情報に基づいて所定のエリア内の気温・気圧の測定データが有意な変化をしたことを検出した場合は、登録者情報DB55から、所定のエリア内において登録されている登録者情報を検索し、検索された対象とする登録者に対応する端末群10の携帯電話10aあるいはPC10bに対し、気象情報が発生するおそれがあることのメッセージを電子メール等で報知する。この場合、登録者にショートメッセージサービス(SMS)で送ることができる場合は、SMSを用いてメッセージを報知する。この報知を受けた登録者が、自身の携帯電話10aあるいはPC10bから情報提供部12にマップの閲覧要求を行うと、その登録者に登録されている携帯電話10aあるいはPC10bに、上記したようにデータ処理装置50で作成された閲覧要求した登録者のいる地点、あるいは登録者が指定した地点を含む所定のエリアのマップが、情報配信サーバー12aから配信される。登録者の携帯電話10aあるいはPC10bのディスプレイには、配信されたマップが表示されて閲覧できる。すなわち、登録者が閲覧者となる。なお、携帯電話10aあるいはPC10bはGPS等を利用して現在の位置情報を検出し、閲覧要求に位置情報を付加して送出することができる。
また、データ処理装置50は、閲覧要求された現在の時刻のリアルタイムのマップを含む、直近の過去から現在の時刻までのいくつかのマップが作成されており、閲覧者は、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に応じたエリアの時々刻々と推移するリアルタイムのマップを閲覧できる。
【0036】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における情報配信サーバー12aの構成を
図15(b)に示す。
図15(b)に示す情報配信サーバー12aは、CPU61、ROM62、RAM63、I/O64、データ処理装置50を備え、これらをバス65で接続して構成されている。CPU61は、情報配信サーバー12aの動作を統括制御する制御手段であり、ROM62に記憶された制御プログラムをCPU61が実行することにより、気象異常が発生するおそれがあることを電子メール等で報知したり、閲覧要求があった際に、データ処理装置50に閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのマップを作成させて配信したりする上記した動作が行われる。
【0037】
また、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2におけるデータ処理サーバー12bおよびデータ処理装置50は
図15(c)に示す構成とすることができる。
図15(c)に示すデータ処理装置50(データ処理サーバー12b)は、CPU71、ROM72、RAM73、I/O74を備え、これらをバス75で接続して構成されている。データ処理装置50の場合は、ROM72にデータ処理装置50の動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、警告表示変更指示の作成やマップを作成する処理が行われる。また、データ処理サーバー12bの場合は、ROM72にデータ処理サーバー12bの動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、第1の子機17および第2の子機18の位置情報を子機IDと関連付けてセンサー座標DB51に書き込むと共に、第1の子機17からのセンサー情報(測定データ+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
【0038】
次に、本発明の第2実施例にかかる気象情報警告システム2において、親機14Bと第1の子機17および第2の子機18の設置位置を概略的な地図で
図16に示す。
図16は、親機14Bと第1の子機17および第2の子機18が現実に設置される位置を示している。
図16に示すように、エリアAは、ブロックA−1〜ブロックA−9の9ブロックからなり、各ブロック間には道路が走っている。エリアAを管轄する親機14BがエリアAの中央のブロックA−5に設置されており、ブロックA−1〜ブロックA−9の各ブロック内に、それぞれ14台の第1の子機17と1台の第2の子機18が設置されると共に、各ブロック間の道路に複数の第1の子機17が設置されている。親機14Bの設置位置は二重丸の図形で示されており、第1の子機17の設置位置は円が半截された図形で示されており、半截された図形によりセンサー22が温度センサーと気圧センサーとを備えていることを示している。第2の子機18の設置位置は、家の概略図形で示されている。なお、局所的に起きる急激な気象の変化を監視するために、数百m以下の短い設置間隔とされて、センサー22を備える第1の子機17が設置されている。
【0039】
ここで、第1の子機17において、電源装置27を大容量キャパシタ、あるいは、2次電池と充電用の太陽光パネルとから構成すると共に、閉域通信網通信I/F25を、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網用のインタフェースとすることにより、第1の子機17を道路や道路以外の地面の任意の場所に設置することができるようになる。これにより、第1の子機17は、エリアAの道路、エリアAの各ブロック内の道路以外の公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などにも設置可能となる。
また、第2の子機18は上記したように
図20(a)(b)に示す構成とされ、家屋の屋内に設置されている。
【0040】
上記したように親機14Bおよび複数の第1の子機17および第2の子機18が設置されたエリアAにおいて、10:00の時点での気温・気圧の情報が
図16に示されている。第1の子機17の各子機の設置位置に示されている半截された円の上半部は温度、下半部は気圧の変動情報を示している。色調の濃淡が気温・気圧の振れ幅を示している。
図16では、一定の気温と一定の気圧となっていることが示されている。
時刻が10:00から5分経過した10:05となった時刻におけるエリアAの気温・気圧の情報が
図17に示されている。
図17を参照すると、ブロックA−4の略中央部付近の第1の子機17において、周囲に比べ気温の変動が発生していると共に、気圧の変動が発生しているが分かる。
【0041】
時刻10:05にブロックA−4の略中央付近での気温・気圧変動を検知した後、発生箇所の周囲の第1の子機17および第2の子機18における警告表示器24により警告表示が行われる時刻10:10の態様が
図18に示されている。警告表示変更指示は、上述したように情報提供部12のデータ処理装置50が、センサー情報DB52に記憶されているエリアA内の気温・気圧の測定データの最大値および最小値を算出して、その偏差を算出し、偏差が標準偏差を超えたことを検出したときに作成され、警告表示変更指示は、情報配信サーバー12aから送出されて、広域通信網13および親機14Bを介して第1の子機17および第2の子機18が受信する。警告表示変更指示には、警告表示の変更指示を行う子機の子機IDが1つ以上添付されており、親機14Bは添付された子機IDの子機IDの子機に対して警告表示変更指示を送信し、警告表示変更指示を受信した子機は、警告表示変更指示に応じて警告表示器24の点灯あるいは消灯を行う。例えば、データ処理装置50がエリアAの測定データに基づいて上述した動作を行い、急激な気候変動が起きたと判断した際に作成された警告表示変更指示は、気候変動の発生箇所の周囲の局所的な地域に設置されている第1の子機17が受信すると共に、第2の子機18が受信し、両子機において、警告表示器24を点灯させて警告表示を行うようになる。第2の子機18ではさらに警報装置28により警報を発する。気候変動の発生箇所の周囲の第1の子機17は、センサー座標DB51に子機IDに関連させて記憶された第1の子機17の設置位置の位置情報から決定することができる。
気候変動の発生箇所の周囲の局所的な地域に設置されている第1の子機17および第2の子機18による警告表示は、
図18に示すようにブロックA−4内および、その周囲のブロックであるブロックA−1、ブロックA−5,ブロックA−7,ブロックA−8の局所的な地域に設置された第1の子機17と、各ブロックの第2の子機18で警告表示されることから、これらのブロックの人たちに近くで急激な気候変動が発生しており、竜巻が発生する恐れがあることを通知することができる。
【0042】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2において、閲覧者が閲覧するマップの一例を
図19に示す。マップは、上述した第1レイヤーおよび第2レイヤーの表示情報からなり、閲覧者の携帯電話10aあるいはPC10bのブラウザで第1レイヤーに第2レイヤーが重ねられて表示されるが、
図19では第1レイヤーの地図を省略して示している。また、
図19に示すハザードマップが示されるエリアは、地点Aに閲覧者が位置するエリアAとされており、時刻が気温・気圧変動を検知した時刻10:10の時のマップとされている。第1の子機17を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、気温・気圧を表せるよう半截された円形の図形とされ、半截された上半部と下半部の部位において気温・気圧の振れ幅が色調の濃淡で示されている。すなわち、第1の子機17のアイコンにおいてアイコンの上半分あるいは下半分の表示色が濃い色で示されている第1の子機17の設置位置においては、急激な気候変動が生じていることが分かる。
【0043】
第1の子機17は、前述した
図8(a)に示す構成とすることができ、警告表示器24では、
図8(b)に示すように1段の発光から4段の発光まで発光パターンを変化させることで、気温・気圧のセンサー情報の変動の幅が示される。すなわち、
図8(b)の右端に示すように警告表示部111を介して全段の発光が視認される場合は、第1の子機17の設置地点においては気象異常が発生するおそれが高いことが分かる。
なお、第1の子機17を自立する構成の道路付属物に収納あるいは取り付けることにより、第1の子機17を、道路または道路以外の公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などにも設置可能となり、
図16に示すようにエリアAの道路または各ブロック内の道路以外の場所に設置できるようになる。
【0044】
次に、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第1の子機17において実行される第1子機処理のフローチャートを
図21に示す。第1の子機17が所定の地点に設置されて、電源装置27がオンされると
図21に示す第1子機処理をマイクロコントローラ21が開始する。
子機処理が開始されると、ステップS20にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、第1の子機17が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS21に進む。ステップS21でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該第1の子機17に一意に割り当てられている子機IDを付加して、当該第1の子機17が属する親機14Bに閉域通信網19を介して送信する。次いで、ステップS22にてマイクロコントローラ21は、所定の時間、例えば1分とされるt時間待機してからステップS23に進む。ステップS23でマイクロコントローラ21は、センサー22で検出されている気温・気圧を計測すると共に、測定データの取得時刻を検出する。次いで、ステップS24にてマイクロコントローラ21は計測された測定データとその取得時刻からなるセンサー情報に子機IDを付加して閉域通信網19を介して属する親機14Bに送信する。
【0045】
次いで、ステップS25にてマイクロコントローラ21は、閉域通信網通信I/F25により親機14Bから警告表示の変更指示を受信したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が警告表示の変更指示を受信したと判断した場合(YES)は、ステップS26に進みマイクロコントローラ21は、変更指示に応じて警告表示の点灯あるいは消灯を警告表示器24で行う。また、ステップS25でマイクロコントローラ21が警告表示変更指示を受信していないと判断した場合(NO)は、ステップS22に戻りステップS22ないしステップS26の処理が繰り返し行われるようになる。これにより、第1の子機17は、t期間ごとにセンサー22から取得した気温・気圧の測定データとその取得時刻からなるセンサー情報を親機14Aに送信する。
なお、第1子機処理は第1の子機17の電源装置27がオンされている限り実行されており、電源装置27がオフされた際に第1子機処理は終了する。
【0046】
次に、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における第2の子機18において実行される第2子機処理のフローチャートを
図22に示す。第2の子機18が所定の地点に設置されて、電源装置27がオンされると
図22に示す第2子機処理をマイクロコントローラ21が開始する。
子機処理が開始されると、ステップS40にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、第2の子機18が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS41に進む。ステップS41でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該第2の子機18に一意に割り当てられている子機IDを付加して、当該第2の子機18が属する親機14Bに閉域通信網19を介して送信する。次いで、ステップS42にてマイクロコントローラ21は、閉域通信網通信I/F25により親機14Bから警告表示の点灯指示、警報指示を受信したか否かを判断する。この警告表示の点灯指示、警報指示は、警告表示変更指示により指示される。ここで、マイクロコントローラ21が警告表示の変更指示を受信したと判断した場合(YES)は、ステップS43に分岐しマイクロコントローラ21は、変更指示に応じて警告表示の点灯あるいは消灯を警告表示器24で行うと共に、警報装置28において変更指示に応じた警報を発する処理あるいは発している警報の作動を停止する処理を行う。また、ステップS42でマイクロコントローラ21が警告表示変更指示を受信していないと判断した場合(NO)は、ステップS44に進みマイクロコントローラ31は、停止スイッチ27bが押されて操作されたか否かを判断する。ここで、停止スイッチ27bが操作されたとマイクロコントローラ31が判断した場合は、ステップS45に進みマイクロコントローラ31は、警告表示器24を消灯すると共に警報装置28の作動を停止する。また、ステップS44でマイクロコントローラ21が停止スイッチ27bが操作されていないと判断した場合(NO)、あるいはステップS43またはステップS45の処理が終了した場合は、ステップS42に戻りステップS42ないしステップS45の処理が繰り返し行われるようになる。
なお、第2子機処理は第2の子機18の電源装置27がオンされている限り実行されており、電源装置27がオフされた際に第2子機処理は終了する。
【0047】
次に、本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における親機14Bにて実行される親機処理のフローチャートを
図23に示す。親機14Bが所定の場所に設置されて、電源装置36がオンされると
図23に示す親機処理をマイクロコントローラ31が開始する。
親機処理が開始されると、ステップS130にてマイクロコントローラ31は、当該親機14Bに属している第1の子機17および第2の子機18から送信されたデータを受信する。このデータは、子機IDを付加した第1の子機17および第2の子機18が設置された地点の位置情報、あるいは、第1の子機17で取得された気温・気圧の測定データとその取得時刻からなるセンサー情報である。次いで、ステップS131にてマイクロコントローラ31は、受信した子機ID付きの位置情報とセンサー情報とを情報提供部12のデータ処理サーバー12b送信する。次いで、ステップS132にてマイクロコントローラ31は、情報配信サーバー12aよりデータを受信したか否かを判断する。このデータは、情報配信サーバー12aから送信される警告表示変更指示のデータであり、急激に測定データが変化した第1の子機17の周囲の第1の子機17の子機IDと、第2の子機18の子機IDとが添付されている。ここで、マイクロコントローラ31が情報配信サーバー12aからデータを受信したと判断した場合(YES)は、ステップS133でマイクロコントローラ31は、警告表示変更指示のデータを添付されている子機IDの第1の子機17および第2の子機18に送信する。ステップS132でマイクロコントローラ31が、情報配信サーバー12aからデータを受信していないと判断した場合(NO)と、ステップS133の処理が終了した場合は、ステップS130に戻り、ステップS130ないしステップS133の処理が繰り返し行われるようになる。親機処理は、電源装置36がオフされた際に終了する。
【0048】
本発明の第2実施例の気象情報警告システム2における情報提供部12は、親機14Bから送信された子機IDを付加した第1の子機17および第2の子機18の位置情報、および、子機IDを付加した第1の子機17からのセンサー情報(測定データ+取得時刻)を、広域通信網通信I/F12dを介して受信し、データ処理サーバー12bがセンサー座標DB51あるいはセンサー情報DB52に格納する。データ処理サーバー12bが実行するDB書込処理のフローチャートを
図24に示す。
図24に示すDB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源が投入されたときに起動する。起動されるとステップS40でCPU71は、親機14Bからデータを受信する。受信できない場合は、受信できるまで待機する。受信するデータは、子機IDを付加した第1の子機17および第2の子機18の位置情報、あるいは、第1の子機17が取得した測定データとその取得時刻からなる子機ID付きのセンサー情報である。次いで、ステップS41でCPU71は、受信したデータが、子機IDを付加した第1の子機17および第2の子機18の位置情報の場合は、I/O74を介してセンサー座標DB51にその子機IDに関連つけて位置情報を書き込み、第1の子機17が取得した子機ID付きのセンサー情報の場合は、I/O74を介してセンサー情報DB52に取得時刻と測定データを取得した第1の子機17の子機IDに関連して書き込む。ステップS41の処理が終了するとステップS40にリターンして、ステップS40,S41の処理が繰り返し実行される。DB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源がオフされた際に終了する。
【0049】
次に、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で実行されるデータ処理装置処理のフローチャートを
図25に示す。
図25に示すデータ処理装置処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。
データ処理装置処理が起動されるとステップS50でCPU71は、所定の時間t(例えば、1分)だけ待機してステップS51に進む。ステップS51でCPU71は、センサー情報DB52に記憶されている所定のエリアAにおけるセンサー情報の測定データの最大値と最小値とを算出する。次いで、ステップS52でCPU71は、所定のエリアAにおけるセンサー情報の測定データの標準偏差を算出してセンサー値標準偏差DB53に書き込む。そして、ステップS53でCPU71は、センサー情報DB52に記憶されている所定のエリアAにおけるセンサー情報の測定データの最大値と最小値との偏差が、センサー値標準偏差DB53に記憶されている標準偏差を超えたか否かを判断する。ここで、標準偏差を超えたとCPU71が判断した場合(YES)はステップS55に分岐し、ステップS55でCPU71は、警告・警報作動指示である警告表示変更指示を作成する。警告表示変更指示には、最大値と最小値の偏差が標準偏差を超えた測定データを検出した第1の子機17の周囲の局所的な地域に設置されている第1の子機17および第2の子機18に送信するための、子機IDが添付されている。この場合、最大値と最小値の偏差が標準偏差を超えた測定データを検出した第1の子機17の識別は、センサー情報DB52内の子機IDに関連させて保存されているセンサー情報から識別することができ、当該第1の子機17の周囲の第1の子機17はセンサー座標DB51に子機IDに関連させて保存されている位置情報から決定することができる。また、ステップS53でCPU71が、標準偏差を超えていないと判断した場合(NO)はステップS54に進みCPU71は、第1の子機17および第2の子機18に対する警告・警報停止指示である警告表示変更指示を作成する。ステップS54あるいはステップS55の処理が終了すると、ステップS50に戻りステップS50ないしステップS55の処理が繰り返し行われるようになる。これにより、t間隔毎に警告・警報作動指示あるいは警告、警報停止指示である警告表示変更指示が作成されるようになる。データ処理装置処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
【0050】
次に、情報配信サーバー12aで実行される情報配信サーバー処理のフローチャートを
図26に示す。
図26に示す情報配信サーバー処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。
情報配信サーバー処理が起動されるとステップS60でCPU61は、データ処理装置50で親機14Bへのデータである警告表示変更指示が作成されたか否かを判断する。ここで、親機14Bへのデータが作成されていない場合(NO)は作成されるまで待機し、親機への配信データが作成されたとCPU61が判断した場合(YES)は、CPU61は、親機14Bへ、データ処理装置処理のステップS54あるいはステップS55で作成されたデータである警告表示変更指示を送信する。ステップS60の処理は繰り返し実行される。情報配信サーバー処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
【0051】
上記したように、データ処理装置50では、所定時間t毎に第1の子機17で取得された気温・気圧の測定データにおける最大値と最小値の偏差が標準偏差を超えたか否かを監視しており、標準偏差を超えていれば警告・警報を行う警告表示変更指示のデータを作成し、標準偏差を超えなくなった場合には、警告・警報を停止する警告表示変更指示のデータを作成する。次いで、閉域通信網19の親機14Bに作成されたデータを送信する。このデータを受信した親機は、警告表示変更指示に添付されている子機IDの第1の子機17および第2の子機18に警告表示変更指示を送信する。この警告表示変更指示を受信した第1の子機17は、警告表示変更指示に応じた警告表示を行い、第2の子機18は警告表示変更指示に応じた警告表示を行うと共に警報を発する。これにより、標準偏差を超えて気象異常が発生するおそれがある場合には、
図18に示すように気候変動の発生箇所の周囲の局所的な地域に設置されている第1の子機17において警告表示が行われると共に、第2の子機18において警告表示と警報が作動される。すなわち、急激な気温変化等があった場合は、気候変動の発生箇所の周囲の局所的な地域に設置されている第1の子機17における警告表示と、各家屋内に設置された第2の子機18における警告・警報とにより、気候変動の発生箇所の周辺の通行者や居住者に気象異常が発生するおそれがあることを通知できることから、気象異常の情報を取得するよう通行者や居住者に促すことができるようになる。
【0052】
次に、情報配信サーバー12aで実行されるメッセージ配信処理(1)のフローチャートを
図27に示す。
図27に示すメッセージ配信処理(1)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように
図15(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理(1)が起動されるとステップS70で、CPU61はセンサー情報DB52に記憶されている所定のエリアAにおけるセンサー情報の測定データにおいてデータが有意な変化をしたか否かを判断する。ここで、データが有意な変化をしてないとCPU61が判断した場合(NO)はデータが変化するまでステップS70で待機される。ステップS70でデータが有意な変化をしたとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS71に進み警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、測定データの変化に基づいて気象異常が発生するおそれがあるとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、気象異常が発生するおそれが去ったとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS72でCPU61は、気象異常が発生するおそれがあるエリアAにおいて登録者情報DB55に登録されている登録者を抽出する。そして、ステップS73でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS74に分岐してステップS72で抽出した登録者に作成したメッセージを配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS74の処理が終了した場合は、ステップS70にリターンしてステップS70ないしステップS74の処理が繰り返し実行される。このように、警告/警告解除メッセージが作成されて、その領域にいる登録者にメッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく気象異常が発生するおそれがある/気象異常が発生するおそれが去ったことを知ることができる。
【0053】
次に、情報配信サーバー12aで実行される別のメッセージ配信処理(2)のフローチャートを
図28に示す。
図28に示すメッセージ配信処理(2)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように
図15(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理(1)が起動されるとステップS80で、CPU61はセンサー情報DB52に記憶されている所定のエリアAにおけるセンサー情報の測定データにおいてデータが有意な変化をしたか否かを判断する。ここで、データが有意な変化をしてないとCPU61が判断した場合(NO)はデータが有意な変化をするまでステップS80で待機される。ステップS80でデータが有意な変化をしたとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS81に進み警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、測定データの変化に基づいて気象異常が発生するおそれがあるとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、気象異常が発生するおそれが去ったとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS72でCPU61は、気象異常が発生するおそれがあるエリアAに属する携帯電話基地局を指定する。そして、ステップS83でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS84に分岐してステップS82で指定した携帯電話基地局から作成したメッセージを登録者情報DB55に登録されている登録者に配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS84の処理が終了した場合は、ステップS80にリターンしてステップS80ないしステップS84の処理が繰り返し実行される。このように、警告/警告解除メッセージが作成されて、その領域にいる登録者にメッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく気象異常が発生するおそれがある/気象異常が発生するおそれが去ったことを知ることができる。
【0054】
次に、情報配信サーバー12aで実行される閲覧要求処理のフローチャートを
図29に示す。
図29に示す閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように
図15(b)の構成とされている。
閲覧要求処理が起動されるとステップS90で、CPU61はマップの閲覧要求があったか否かを判断する。ここで、閲覧要求がないとCPU61が判断した場合(NO)は、閲覧要求があるまでステップS90で待機される。閲覧者が自身の携帯電話10aあるいはPC10bから閲覧要求を行い、ステップS90で閲覧要求があったとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS91に進みマップをCPU61が作成する。次いで、ステップS92でCPU61は、作成したマップを閲覧要求した閲覧者に配信する。ステップS92の処理が終了するとステップS90にリターンして、ステップS90ないしステップS92の処理が繰り返し実行されることから、閲覧要求がある毎にマップが作成されて、閲覧要求した閲覧者に配信されるようになる。閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
【0055】
閲覧要求処理のステップS91で実行されるマップ作成処理のフローチャートを
図30に示す。
図30に示すマップ作成処理は、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で実行される。
閲覧要求処理のステップS91の処理が開始されると、ハザードマップを作成処理が開始され、ステップS100で、閲覧者のいる地点、あるいは、閲覧者が指定した地点の座標と閲覧要求の現在の時刻とをCPU71が検出する。そして、ステップS101でCPU71は、検出した座標の地点を含む所定範囲のエリアを設定し、当該エリアの地図を地図情報DB54から取得して該地図をマップの第1レイヤーの表示情報として設定する。次いで、ステップS102でCPU71は、センサー情報DB52から、設定したエリアの各第1の子機17の取得時刻が同時刻のセンサー情報を取得する。この場合、センサー情報DB52から読み出される同時刻のセンサー情報は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻とのセンサー情報とされ、読み出されたセンサー情報は時刻毎にまとめられる。そして、ステップS103でCPU71は、センサー座標DB51から、設定したエリアの各第1の子機17の座標を取得し、各第1の子機17の設置位置に、各第1の子機17を表すアイコンを配置し、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、第1の子機17を示すアイコンにおいては、当該第1の子機17で計測された気温・気圧の測定データの変動の大きさが色調の濃淡で示される。次いで、ステップS104でCPU71は、第1レイヤーの表示情報に、第2レイヤーの表示情報および時刻毎の第2レイヤーの表示情報を重ねた画像データを時刻毎に分けて作成し、設定したエリアの時刻毎のマップを作成する。ステップS104の処理が終了すると、マップ作成処理は終了し、閲覧請求処理のステップS92にリターンする。
なお、第1の子機17を示すアイコンにおいては、気温・気圧を表せるよう半截された円形の図形とされ、半截されたそれぞれの半円形の部位において気温・気圧の振れ幅が色調の濃淡で示されている。すなわち、アイコンの上半分あるいは下半分の表示色が濃い色で示されている第1の子機17の設置位置においては、急激な気候変動が生じていることになる。
【0056】
ところで、閲覧者が情報提供部12にマップの閲覧要求を行うのは、自身の携帯電話10aあるいはPC10bにおけるブラウザから行い、情報提供部12の情報配信サーバー12aから配信されてきたマップの画像データは、ブラウザで表示されるようになる。この場合、閲覧者に配信されるマップは、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のマップとされる。これにより、閲覧者は、時間の推移に伴う気温・気圧の変化を、画面をスクロールすることにより観察することができる。なお、現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のマップを動画に編集して配信することにより、閲覧者は過去の時刻から現在の時刻までのマップの変化が、動画とされたマップにより観察することができる。
【0057】
本発明の実施例にかかる気象情報警告システムにおいて、子機15や第1の子機17を道路付属物に収納あるいは取り付けることにより、道路または道路以外の場所に設置できると説明した。この場合、子機15や第1の子機17における子機の機能を備える端末装置を道路付属物に一体化あるいは装着してもよい。さらには、子機の機能に加えて親機14Aあるいは親機14Bの機能を備える端末装置としてもよい。このような端末装置を道路または道路以外の場所に設置できる道路付属物に一体化あるいは装着することで、第1実施例にかかる子機15および親機14A、あるいは、第2実施例にかかる親機14Bおよび第1の子機17を、道路または道路以外の所望の場所に設置できるようになる。
【0058】
子機の機能に加えて親機の機能を備える端末装置300の構成の一例を
図31に示す。
図31に示す端末装置300は、マイクロコントローラ301、センサー302、位置測位装置303、警告表示器304、閉域通信網通信I/F305、広域通信網通信I/F306、記憶装置307とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置308を備えている。マイクロコントローラ301は、端末装置300の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ301は、マイクロコントローラ301に記憶されている端末装置300用の制御プログラムを実行することにより、子機15あるいは第1の子機17の機能を備える端末装置300として動作する。すなわち、所定時間間隔でセンサー22から気温・気圧の測定データを取り込むと共に、取得した時刻情報を取り込んで、センサー情報(測定データ+取得時刻)を記憶装置307に書き込む。また、端末装置300が設置された地点の位置情報が検出された際に、その位置情報を記憶装置307に書き込む。この場合、端末装置300の位置情報は、位置測位装置303がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した端末装置300の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置308から電源が投入された際には、端末装置300を初期化する。そして、記憶装置307に書き込まれている位置情報およびセンサー情報に、当該端末装置300に割り当てられている一意の子機IDを付加して閉域通信網通信I/F305を介して親機へ送信する。また、子機15として機能させる場合は、マイクロコントローラ301が、センサー302から取得した気温・気圧の測定データの前回と今回のデータ値の差が、記憶装置307に記憶されている気象異常の閾値を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ301は、気象異常が発生したと云う警告表示を警告表示器304を点灯させることにより行う。さらに、親機から警告表示変更指示を受信した場合は、警告表示変更指示に応じて警告表示器304を点灯して警告表示をおこなう、あるいは、警告表示器304を消灯させて警告表示を停止させる。
【0059】
警告表示器304は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置308は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
また、マイクロコントローラ301に記憶されている端末装置300用の制御プログラムを実行することにより、端末装置300を親機14Aあるいは親機14Bとしても用いることができる。この場合、端末装置300は、閉域通信網通信I/F305介して子機15あるいは第1の子機17から送信された子機ID付きのセンサー情報を受信して、広域通信網通信I/F306を介して情報提供部12に送信する。また、警告表示を作動させるあるいは警告表示を停止させる警告表示変更指示を、閉域通信網に属する子機に閉域通信網通信305を介して送信するが、親機14Aとして機能させる場合は、マイクロコントローラ301は、記憶装置307内の測定データの最大値と最小値との差が、記憶装置307に記憶されている気象異常を示す閾値を超えたと判断した場合に、子機15に警告表示の変更指示を送出する。また、親機14Bとして機能させる場合は、マイクロコントローラ301は、情報提供部12から警告表示変更指示を受信した場合に、第1の子機17に警告表示の変更指示を送出する。
【0060】
以上説明した端末装置300を視線誘導標200と一体化した構成の例を
図32に示す。
図32は視線誘導標200の構成を示す斜視図であり、視線誘導標200は、子機15や第1の子機17における子機の機能を備える端末装置あるいは上述した端末装置300のいずれかの端末装置001を内蔵している。視線誘導標200は、円筒状の縦に細長い樹脂製の円筒状ケース210と、円筒状ケース210の下端に装着される樹脂製あるいは金属製の基部213とから構成され、円筒状ケース210と基部213からなるケース内に端末装置001が内蔵されている。視線誘導標200の基部213の下面からは固定用のボルトが突出して設けられており、このボルトを道路等に設けられたアンカーナットに螺着することにより、視線誘導標200を設置することができる。また、基部213の内部に水や砂をつめて設置することも可能であり、この場合は、視線誘導標200を道路や道路以外の地面上に置くだけで子機や親機として利用することができる。これにより、視線誘導標200は容易に設置することができたり、必要な時だけ(例えば、気象警報時)設置して、その後は撤去する等柔軟に対応できるようになる。視線誘導標200の縦方向の長さL1は約300mm〜1200mmとされ、基部213の外径R1は約200mmとされる。
【0061】
視線誘導標200における円筒状ケース210の上面には、太陽光パネル211とGPS(Global Positioning System)アンテナ212とが設けられている。太陽光パネル211は、端末装置001の電源装置を構成する二次電池を充電する発電手段であり、GPSアンテナ212は、GPS衛星からの電波を受信して、端末装置001の位置測位装置に供給しており、これにより視線誘導標200が設置された位置の座標を割り出している。図示していないが二次電池および位置測位装置、マイクロコントローラは、基部213の内部の収納空間に収納されている。円筒状ケース210の上部には矩形状の開口部210aが縦に3つ並んで形成されている。この開口部210aには、反射ガラスや反射シートが埋め込まれて、視線誘導標200の機能を奏している。なお、開口部210aの内側の位置に、気象異常が発生する恐れがあることを表示する警告表示器の発光部が配置されている。円筒状ケース210の内部の空間には、端末装置001を構成する広域通信網用アンテナ部、閉域通信網用アンテナ部、気温・気圧のセンサーなどが収納されている。
【0062】
図32に示す視線誘導標200を設置する態様を示す斜視図を
図33(a)(b)に示す。
端末装置001と一体化された視線誘導標200を道路や道路以外の地面に設置する際には、道路や道路以外の地面を直方体状に切り出して示すグランド80に断面が略円形の取付孔80aを穿ち、この取付孔80a内に樹脂製あるいは金属製のアンカーナット81を固着する。視線誘導標200の基部213の下面からはボルト213aが突出するよう設けられており、このボルト213aをアンカーナット81に螺着する。これにより、グランドに視線誘導標200を設置することができる。
このように、視線誘導標200は自立可能とされ、閉域通信網はワイヤレスとされると共に、外部からの電源供給を必要としない独立電源部を備えていることから、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となり、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。