(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
登録装置によって登録された商品を購入する客を撮像した第1撮像画像と、複数ある会計装置を各々識別する会計装置識別子のうち、前記登録が完了した商品の会計処理を行うよう指定された一の会計装置の会計装置識別子と、を対応付けて管理する管理手段と、
前記会計装置が前記会計処理を開始するにあたり、当該会計装置を操作する客を撮像した第2撮像画像に写っている客が、当該会計装置の会計装置識別子に対応する前記第1撮像画像に写っている客と一致するかを判定する判定手段と、
前記判定手段が不一致と判定したことを条件に、前記第2撮像画像に写った客が操作する前記会計装置で実行される前記会計処理を抑制する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記判定手段が不一致と判定したことを条件に、前記第2撮像画像に写った客と同じ客が写っている第1撮像画像に対応する会計装置識別子を、前記第2撮像画像に写った客が操作する前記会計装置に通知する管理装置。
前記制御手段は、前記特定手段が前記第1撮像画像を特定できないことを条件に、前記第2撮像画像に写った客が操作する前記会計装置で実行される前記会計処理を抑制する請求項2に記載の管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る管理装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下に示す実施形態では、本発明をスーパーマーケット等の店舗に適用した例について説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態に係る店舗レイアウトの一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、店舗は、商品の登録及び会計に係るチェックアウト領域A1に、登録装置10と、会計装置20とを備える。
【0010】
登録装置10は、店員により操作され、客が購入する商品の登録処理を行う。会計装置20は、客により操作され、登録装置10によって登録された商品の会計処理を行う。つまり、登録装置10及び会計装置20は、セミセルフ等と呼ばれるチェックアウト(登録・会計)方式を実現する。なお、登録装置10及び会計装置20の台数は特に問わないものとするが、効率性の観点から会計装置20の台数は、登録装置10の台数以上とすることが好ましい。
【0011】
図1のレイアウトにおいて、商品を購入する客は、商品を買い物カゴ等に入れて登録装置10に運ぶ。登録装置10の店員は、商品に付されたバーコードを後述する読取部14で読み取る等により商品の登録を順次行う。商品の登録が完了すると、登録装置10が自動で又は当該登録装置10を操作する店員が手動で、空いている会計装置20を一つ選択(指定)する。登録装置10では、会計装置20が指定されると、その会計装置20宛に登録した各商品の代金等を含んだ会計情報を送信する。そして、店員は、指定した会計装置20を会計先として客に伝える。
【0012】
登録装置10で登録が完了すると、客は、店員から指定された会計装置20に商品(買い物カゴ)を移動する。そして、客は会計装置20を操作することで、先に送信された会計情報に基づく会計処理を実行する。このように、セミセルフでは、登録と会計とを分担することができるため、レジ待ち時間の短縮等、処理の効率化を図ることができる。
【0013】
しかしながら、上記したセミセルフの形態では、客が指定された会計装置20以外の他の会計装置20に移動してしまうと、誤った会計情報で会計処理が行われてしまう可能性がある。そこで、本実施形態の店舗では、後述するチェックアウトシステム(管理サーバ40)により、客が指定された会計装置20以外の他の会計装置20に移動した場合に、誤った会計情報で会計が行われてしまうことを抑制する。以下、本実施形態に係るチェックアウトシステムについて説明する。
【0014】
図2は、チェックアウトシステムの構成の一例を模式的に示す図である。同図に示すように、チェックアウトシステムは、上述した登録装置10及び会計装置20とともに、第1カメラ31、第2カメラ32及び管理サーバ40を備える。登録装置10、会計装置20及び管理サーバ40は、イントラネット等のネットワークN1に接続される。
【0015】
第1カメラ31は、登録装置10を操作する店員に商品の登録を依頼した客を撮像するための撮像装置である。第1カメラ31は、登録装置10の各々に設けられる(
図1参照)。より好ましくは、第1カメラ31は、登録装置10の各々において、客の顔を撮像することが可能な位置に設けられる。登録装置10と第1カメラ31とは、接続線L1により接続される。第1カメラ31の設置位置は特に問わず、登録装置10と一体的に設けられてもよいし、監視カメラ等の形態で店舗の天井等に設けられてもよい。
【0016】
登録装置10は、店員の操作に応じて商品の登録処理を実行する商品データ処理装置である。また、登録装置10は、第1カメラ31と協働し、登録処理の間に撮像された撮像画像(以下、第1撮像画像という)を管理サーバ40に送信する。なお、撮像画像は、静止画及び動画を含む概念である。
【0017】
図3は、登録装置10の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、登録装置10は、制御部11を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やSoC(System-on-a-Chip)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のコンピュータ構成を有する。
【0018】
制御部11には、バス等を介して、表示部12、操作部13、読取部14、記憶部15、接続インタフェース16及び通信インタフェース17等が接続される。
【0019】
表示部12は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部12は、制御部11の制御の下、登録された商品の商品名や商品コード等、各種の情報を表示する。操作部13は、各種の操作キーやポインティングデバイスを有し、オペレータ(店員)の操作を受け付ける。例えば、操作部13は、登録の開始や終了を指示するための操作キーや、商品コードや商品の個数等を入力するための置数キー等を有する。なお、操作部13は、表示部12の表示面上に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0020】
読取部14は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを読み取り可能なコードリーダである。例えば、読取部14は、商品に付されたコードシンボルから、当該コードシンボルに保持された商品コードを読み取る。ここで、商品コードは、商品を識別するための識別情報であって、商品の種別毎に固有の識別情報が付与されているものとする。
【0021】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部15は、制御部11により実行されるプログラム及び当該プログラムの実行に用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部15は、各商品の商品コードと、当該商品の商品名及び単価等を含む商品情報とを対応付けた商品マスタ(図示せず)を予め記憶する。また、記憶部15は、店員の顔と客の顔とを識別するため、各店員の顔画像や当該顔画像から抽出された特徴情報を予め記憶してもよい。
【0022】
接続インタフェース16は、第1カメラ31と接続可能なインタフェースである。接続インタフェース16は、第1カメラ31から入力される第1撮像画像を受け付ける。通信インタフェース17は、ネットワークN1に接続可能な通信インタフェースである。通信インタフェース17は、ネットワークN1に接続された外部装置(例えば、会計装置20、管理サーバ40)と各種情報を送受信する。
【0023】
上記構成の登録装置10において、店員の操作により商品に付されたコードシンボルが読取部14で読み取られると、制御部11は、読取部14から入力される商品コードをRAM等に記憶することで商品の登録を行う。また、制御部11は、商品の点数(個数)が入力されると、その点数を商品コードと対応付けて登録する。また、制御部11は、一取引に係る商品の登録処理が行われている間、第1カメラ31で撮像された第1撮像画像を取得する。
【0024】
制御部11は、一取引分の商品の登録が完了すると、それまでに登録された商品コード及び点数に基づいて会計情報を生成する。ここで、会計情報は、例えば、各商品(商品コード)の商品名や代金、総支払額等を含む。また、会計情報は、ジャーナルIDを含む。ジャーナルIDは、他の会計情報と一意に識別することが可能な会計識別子であり、制御部11によって付与される。なお、商品名や代金の導出は、商品マスタに登録された商品情報に基づいて行われるものとする。
【0025】
また、制御部11は、操作部13等を介して、店員により特定の会計装置20が指定されると、その会計装置20宛に会計情報を送信する。さらに、制御部11は、登録処理中に取得した第1撮像画像と、指定された会計装置20の会計装置IDと、会計情報に含まれたジャーナルIDとを含んだ登録情報を、管理サーバ40に送信する。ここで、会計装置IDは、会計装置20の各々を一意に識別することが可能な会計装置識別子である。なお、管理サーバ40に送信する第1撮像画像の枚数(静止画)や時間数(動画)は特に問わないものとする。
【0026】
なお、第1撮像画像は、後述する処理において、同一の客を識別(認識)する際の基準画像となる。そのため、制御部11は、客の顔等の特徴的な部分が撮像された第1撮像画像を管理サーバ40に送信することが好ましい。そこで、例えば、制御部11は、登録処理中に撮像された第1撮像画像のうち、顔面積や同一人物の顔が出現する頻度等に基づいて管理サーバ40に送信する第1撮像画像を選定する構成としてもよい。以下、第1撮像画像の選定に係る処理について説明する。
【0027】
図4は、登録装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、登録処理のバックグラウンドで実行される処理である。また、本処理において、顔検出や顔認識等に係る技術は、公知の技術を用いるものとする。
【0028】
まず、制御部11は、操作部13等を介して登録開始の指示を受け付けると(ステップS11)、第1カメラ31に撮像を開始させる(ステップS12)。
【0029】
続いて、制御部11は、第1カメラ31から入力される第1撮像画像から、顔を表す顔領域を検出したか否かを判定する(ステップS13)。第1撮像画像から顔領域を検出できない場合(ステップS13;No)、制御部11は、ステップS17に移行する。また、制御部11は、第1撮像画像から顔領域を検出すると(ステップS13;Yes)、その顔領域の特徴と、記憶部15に記憶された各店員の顔の特徴とを比較することで、撮像された人物が店員か否かを判別する(ステップS14)。
【0030】
撮像された人物が店員の場合(ステップS14;Yes)、制御部11は、ステップS13に処理を戻す。また、撮像された人物が店員以外、つまり客の場合(ステップS14;No)、制御部11は、顔領域の面積を導出し(ステップS15)、その面積の降順(又は昇順)に第1撮像画像をRAM等に一時記憶する(ステップS16)。
【0031】
続いて、制御部11は、操作部13等を介して登録完了の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS17)。ここで、登録完了の指示を受け付けない場合(ステップS17;No)、制御部11は、ステップS13に処理を戻す。つまり、商品の登録が行われている間、第1カメラ31で撮像された客の顔領域を含む第1撮像画像が、その顔領域の面積の順に一時記憶されることになる。
【0032】
制御部11は、登録完了の指示を受け付けると(ステップS17;Yes)、それまでに登録された商品に基づいて会計情報を生成する。次いで、制御部11は、会計先となる会計装置20(会計装置ID)を指定すると(ステップS18)、その指定した会計装置20宛に会計情報を送信する(ステップS19)。なお、会計装置20の指定は、店員の操作により指定された会計装置20を受け付けることで行ってもよいし、制御部11が自動で指定してもよい。
【0033】
続いて、制御部11は、一時記憶された第1撮像画像の間で顔領域の特徴を照合することで、同一の人物(客)をそれぞれ識別(認識)する。次いで、制御部11は、識別した客の中から、最も多く出現した客の顔を特定する(ステップS20)。例えば、第1カメラ31が撮像する第1撮像画像の中には、取引に係る客以外の他の客(例えば、順番待ちの客等)が含まれる場合がある。そこで、制御部11は、ステップS20において、第1撮像画像の各々に含まれた客をそれぞれ認識し、その出現数が最も多い客を取引に係る客として特定する。
【0034】
続いて、制御部11は、ステップS20で特定した客の顔領域が含まれた第1撮像画像の中から、その顔領域の面積が最大となる第1撮像画像を選定する(ステップS21)。そして、制御部11は、ステップS21で選定した第1撮像画像と、ステップS18で指定した会計装置IDと、会計情報のジャーナルIDとを含んだ登録情報を生成し、管理サーバ40に送信する(ステップS22)。
【0035】
上記の処理により、登録装置10は、客の特徴(顔)が表れた第1撮像画像を管理サーバ40に送信することができる。したがって、第1撮像画像を用いた客の認識精度を向上させることができる。
【0036】
図2に戻り、第2カメラ32は、会計装置20を操作する客を撮像するための撮像装置である。第2カメラ32は、会計装置20の各々に設けられる(
図1参照)。より好ましくは、第2カメラ32は、会計装置20の各々において、客の顔を撮像することが可能な位置に設けられる。会計装置20と第2カメラ32とは、接続線L2により接続される。なお、第2カメラ32の設置位置は特に問わず、会計装置20と一体的に設けられてもよいし、監視カメラ等の形態で店舗の天井等に設けられてもよい。
【0037】
会計装置20は、登録装置10から送信された会計情報に基づいて会計処理を実行する商品データ処理装置である。また、会計装置20は、第2カメラ32と協働し、会計処理の間に撮像された撮像画像(以下、第2撮像画像という)を管理サーバ40に送信する。
【0038】
図5は、会計装置20の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、会計装置20は、制御部21を備える。制御部21は、CPUやSoC、ROM、RAM等のコンピュータ構成を有する。
【0039】
制御部21には、バス等を介して、表示部22、操作部23、印字部24、記憶部25、接続インタフェース26及び通信インタフェース27等が接続される。
【0040】
表示部22は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部22は、制御部21の制御の下、会計情報等の各種の情報を表示する。操作部23は、各種の操作キーやポインティングデバイスを有し、オペレータ(客)の操作を受け付ける。例えば、操作部23は、会計処理の開始や完了を指示する操作キー等を有する。なお、操作部23は、表示部22の表示面上に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0041】
印字部24は、サーマルプリンタ等の印字装置である。印字部24は、制御部21の制御の下、会計(会計情報)の内訳等をレシート用紙等の紙媒体に印字する。記憶部25は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部25は、制御部21により実行されるプログラム及び当該プログラムの実行に用いられる各種データを記憶する。
【0042】
接続インタフェース26は、第2カメラ32と接続可能なインタフェースである。接続インタフェース26は、第2カメラ32から入力される第2撮像画像を受け付ける。通信インタフェース27は、ネットワークN1に接続可能な通信インタフェースである。通信インタフェース27は、ネットワークN1に接続された外部装置(例えば、登録装置10、管理サーバ40)と各種情報を送受信する。
【0043】
また、制御部21には、バス等を介して、硬貨や紙幣の入金を受け付ける金銭入金装置や、釣り銭等を払い出す金銭出金装置等が接続される(何れも図示せず)。
【0044】
上記構成の会計装置20において、制御部21は、登録装置10から送信された会計情報をRAMに一時記憶し、当該会計情報に係る会計処理の開始指示を待機する。客は、登録装置10の店員により指定された会計装置20に移動すると、操作部23を介して会計処理の開始を指示する。制御部21は、会計処理の開始指示に応じて、第2カメラ32の撮像を開始し、当該第2カメラ32で撮像された第2撮像画像を管理サーバ40に送信する。そして、制御部21は、管理サーバ40からの応答情報に基づいて、会計処理を実行又は抑制する。以下、会計装置20の動作について説明する。
【0045】
図6は、会計装置20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部21は、操作部23を介して会計処理の開始指示を受け付けると(ステップS31)、第2カメラ32の撮像を開始させる(ステップS32)。次いで、制御部21は、第2カメラ32で撮像された第2撮像画像と、自己の会計装置20を識別する識別情報とを含んだ照合情報を、管理サーバ40に送信する(ステップS33)。なお、制御部21は、第2撮像画像の送信に際し、登録装置10と同様の選定処理を行ってもよい。具体的には、制御部21は、
図4で説明したステップS13〜S16、S20、S21の処理を実行することで、顔領域の面積や客の出現頻度等に基づき、送信する第2撮像画像を選定してもよい。
【0046】
続いて、制御部21は、管理サーバ40からの応答を待機し(ステップS34;No)、応答情報を受け付けると(ステップS34;Yes)、その内容が会計処理の実行を指示するものか否かを判定する(ステップS35)。応答情報が会計処理の実行を指示する場合(ステップS35;Yes)、制御部21は、RAMに一時記憶された会計情報に基づいて会計処理を開始する(ステップS36)。より詳細には、RAMに一時記憶された会計情報のうち、応答情報に含まれたジャーナルIDに対応する会計情報に基づいて会計処理を実行する。
【0047】
制御部21は、商品代金の入金等により会計処理が完了すると、その内訳を示したレシートを印字部24から出力させる(ステップS37)。そして、制御部21は、会計処理の完了を管理サーバ40に通知し(ステップS38)、本処理を終了する。なお、制御部21は、会計処理の完了に伴い、当該会計処理で使用した会計情報をRAMから削除する。
【0048】
一方、ステップS35において、応答情報が会計処理の抑制を指示する場合(ステップS35;No)、制御部21は、会計処理の実行を抑制する(ステップS39)。次いで、制御部21は、応答情報に会計装置IDが含まれるか否かを判定する(ステップS40)。応答情報に会計装置IDが含まれる場合(ステップS40;Yes)、制御部21は、その会計装置IDが指示する会計装置20を会計先として報知し(ステップS41)、本処理を終了する。
【0049】
ここで、管理サーバ40から通知される会計装置IDは、後述するように、第2カメラ32で撮像されている客が、会計先として店員から指定された会計装置20に対応する。つまり、その客の会計情報が送信された正しい会計装置20を意味する。そこで、制御部21は、ステップS41において、例えば
図7に示すような報知画面を表示部22に表示させることで、正しい会計装置20への移動を促す。
【0050】
図7は、会計装置20の表示部22に表示される報知画面の一例を示す図である。
図7の報知画面では、会計を行うことができない旨を示すメッセージとともに、正しい会計装置20(会計装置IDがM2)に移動することを促すメッセージを表示している。これにより、客は、報知画面を確認することで、今いる会計装置20が誤りであるとともに、会計先となる正しい会計装置20を容易に把握できる。なお、報知画面は、
図7の例に限らないものとする。
【0051】
また、ステップS40において、応答情報に会計装置IDが含まれない場合(ステップS40;No)、制御部21は、エラーを報知し(ステップS42)、本処理を終了する。ここで、応答情報に会計装置IDが含まれない場合には、後述するように、その客の撮像が登録装置10で行われていないことを意味する。つまり、登録装置10で商品の登録を行っていない、会計処理とは無関係の客を意味する。そこで、制御部21は、ステップS42において、エラーを示す報知画面を表示部22に表示させる。なお、ステップS42で表示される報知画面は特に問わないものとする。例えば、会計の対象者でないことを伝えるメッセージや、会計装置20から離れることを促すメッセージを表示してもよい。
【0052】
また、制御部21は、ステップS41及びステップS42において、店員に報知を行う構成としてもよい。この場合、報知方法は特に問わず、種々の形態が可能である。例えば、制御部21は、通信インタフェース27を介して、登録装置10や店員が携帯する情報機器等の外部装置に、指定された会計装置20以外に客がいることを報知するメッセージを送信してもよい。また、制御部21は、図示しない発光装置や音声出力装置を駆動させることで、光や音により、指定された会計装置20以外に客がいることを店員に報知してもよい。これにより、客が指定された会計装置20以外の誤った会計装置20にいる場合に、その旨を客に報知するとともに店員にも報知することができる。また、これにより、店員が客を正しい会計装置20に案内することができるため、利便性の更なる向上を図ることができる。
【0053】
図2に戻り、管理サーバ40は、第1カメラ31及び第2カメラ32で撮像された撮像画像に基づき、会計装置20で行われる客の会計処理を管理するサーバ装置である。以下、管理サーバ40について説明する。
【0054】
図8は、管理サーバ40の構成の一例を示す図である。
図8に示すように、管理サーバ40は、制御部41を備える。制御部41は、CPUやSoC、ROM、RAM等のコンピュータ構成を有する。
【0055】
制御部41には、バス等を介して記憶部42が接続される。記憶部42は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部42は、制御部41により実行されるプログラム及び当該プログラムの実行に用いられる各種データを記憶する。また、記憶部42は、登録装置10で商品の登録が完了した客の会計先を管理するための管理テーブルT1(
図9参照)を記憶する。
【0056】
また、制御部41には、バス等を介して通信インタフェース(I/F)43が接続される。通信インタフェース43は、ネットワークN1に接続し、他の装置(登録装置10、会計装置20等)との間で各種情報の授受を行う。
【0057】
また、制御部41は、
図8に示すように、情報受信部411、特徴抽出部412、登録処理部413、照合処理部414、会計先判定部415及び消込処理部416等の機能部を備える。これらの機能部は、記憶部42に記憶されたプログラムの実行によりソフトウェア的に、或いは制御部41が備える専用プロセッサ等によりハードウェア的に実現される。
【0058】
情報受信部411は、通信インタフェース43を介して、登録装置10及び会計装置20から送信される各種の情報を受信する。より詳細には、情報受信部411は、登録装置10の各々から送信され登録情報を受信する。また、情報受信部411は、会計装置20の各々から送信される照合情報を受信する。
【0059】
特徴抽出部412は、情報受信部411が受信した登録情報及び照合情報の各々に含まれた撮像画像(第1撮像画像、第2撮像画像)から、当該撮像画像に含まれた(写った)人物(客)の特徴を表す特徴情報を抽出する。ここで、特徴情報は、例えば、撮像画像に含まれた顔領域の特徴を表す特徴量である。また、撮像画像中の人物がサングラスやマスク等を装着している等により、顔領域を検出できない場合がある。このような場合、特徴抽出部412は、その人物の服装や髪形、体型等の他の要素から、当該要素の特徴を特徴情報として抽出する。以下、第1撮像画像及び第2撮像画像の各々から抽出される特徴情報を、それぞれ第1特徴情報及び第2特徴情報をいう。なお、特徴情報の抽出方法は、特に問わず、顔認識や画像認識等の公知の技術を用いてもよい。
【0060】
登録処理部413は、会計を行う各客を管理テーブルT1に登録するための機能部である。より詳細には、登録処理部413は、特徴抽出部412により第1撮像画像から抽出された第1特徴情報を、管理テーブルT1に登録する。
【0061】
ここで、
図9は、管理テーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。
図9に示すように、管理テーブルT1は、会計装置20の各々に対応する会計装置IDと、第1特徴情報及びジャーナルIDを格納するためのデータ格納領域とを対応付けて記憶する。ここで、M1〜M6は、
図1に示した6台の会計装置20の会計装置IDである。
【0062】
登録処理部413は、登録情報に含まれた会計装置IDのデータ格納領域に、当該登録情報に含まれた第1撮像画像から抽出された第1特徴情報と、当該登録情報に含まれたジャーナルIDとを登録(格納)する。なお、会計装置IDに対応付けられるデータ格納領域の個数は一に限らず、複数個であってもよい。
【0063】
図8に戻り、照合処理部414は、第2撮像画像と、第1撮像画像の各々とを照合し、この第2撮像画像に写った客と同じ客が写っている第1撮像画像を特定する。より詳細には、照合処理部414は、第2撮像画像から抽出された第2特徴情報と、管理テーブルT1に登録された第1特徴情報の各々とを照合し、この第2特徴情報で特徴が表された客と同一の客の特徴を表した第1特徴情報を特定する。
【0064】
具体的には、照合処理部414は、第2特徴情報と第1特徴情報の各々との類似度を算出し、その類似度が閾値以上となる第1特徴情報が存在するか否かを判定する。類似度が閾値以上の第1特徴情報が存在する場合、照合処理部414は、その第1特徴情報に対応する客が第2撮像画像に対応する客と同一人物と判定する。ここで、特徴情報間の照合や類似度の判定は、顔認証やパターン認識等の公知の技術を用いることが可能である。なお、類似度が閾値以上の第1特徴情報が複数存在する場合、照合処理部414は、類似度が最も高い一の第1特徴情報を特定する。
【0065】
会計先判定部415は、照合処理部414により特定された第1特徴情報が対応付けられている会計装置IDと、照合情報に含まれた会計装置IDとが一致するか否かを判定する。ここで、会計先判定部415は、会計装置IDが一致することを条件に、照合情報を送信した会計装置20が客の会計先と判定する。この場合、会計先判定部415は、会計処理の開始を指示する制御情報と、照合処理部414により特定された第1特徴情報が対応付けられているジャーナルIDとを含んだ応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する。
【0066】
また、会計先判定部415は、会計装置IDが不一致となることを条件に、照合情報を送信した会計装置20が客の非会計先と判定する。この場合、会計先判定部415は、会計処理の抑制を指示する制御情報と、照合処理部414により特定された第1特徴情報が対応付けられている会計装置IDとを含んだ応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する。
【0067】
また、会計先判定部415は、照合処理部414が第2特徴情報に対応する第1特徴情報が特定できないことを条件に、照合情報を送信した会計装置20の客が会計処理とは無関係の人物であると判定する。この場合、会計先判定部415は、会計処理の抑制を指示する制御情報を含んだ応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する。
【0068】
このように、照合処理部414及び会計先判定部415は、会計装置20が会計処理を開始するにあたり、当該会計装置20を操作する客を撮像した第2撮像画像に写っている客が、当該会計装置20の会計装置IDに対応する第1撮像画像に写っている客と一致するか否かを判定する。
【0069】
なお、本実施形態では、第2撮像画像に写った客と同じ客が写っている第1撮像画像(第1特徴情報)を特定した後、その第1撮像画像に対応する会計装置IDと、第2撮像画像に写った客が操作する会計装置20の会計装置IDとの一致判定を行う構成としたが、処理の順序はこれに限らないものとする。例えば、制御部41は、第2撮像画像に写った客が操作する会計装置20の会計装置IDに対応付けられた第1撮像画像(第1特徴情報)を管理テーブルT1から絞り込んだ後、当該第1撮像画像と第2撮像画像とを用いて客の同一判定を行ってもよい。
【0070】
消込処理部416は、管理テーブルT1に登録された第1特徴情報及びジャーナルIDの消し込みを行う機能部である。具体的には、消込処理部416は、会計先判定部415が会計処理の開始を指示する応答情報を会計装置20に送信すると、この応答情報に含まれたジャーナルIDが格納されているデータ格納領域をクリアする。なお、消込処理部416は、会計装置20からの会計処理の完了通知に応じて、当該会計処理に係る第1特徴情報及びジャーナルIDの消し込みを行う構成としてもよい。これにより、会計処理が完了した客の第2撮像画像が会計装置20で撮像された場合であっても、当該客の会計処理が二重で実行されてしまうことを防ぐことができる。
【0071】
以下、上記した構成の管理サーバ40の動作について説明する。
図10は、管理サーバ40が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
まず、情報受信部411は、登録情報又は照合情報が送信されるまで待機する(ステップS51;No→ステップS52;No)。特徴抽出部412は、情報受信部411が登録情報を受信したことを条件に(ステップS51;Yes)、この登録情報に含まれた第1撮像画像から第1特徴情報を抽出する(ステップS53)。
【0073】
続いて、登録処理部413は、抽出された第1特徴情報と、登録情報に含まれたジャーナルIDとを、当該登録情報に含まれた会計装置IDに関連付けて、管理テーブルT1に登録する(ステップS54)。そして、登録処理部413は、ステップS51に処理を戻す。
【0074】
また、特徴抽出部412は、情報受信部411が照合情報を受信したことを条件に(ステップS51;No→ステップS52;Yes)、この照合情報に含まれた第2撮像画像から第2特徴情報を抽出する(ステップS55)。続いて、照合処理部414は、抽出された第2特徴情報と、管理テーブルT1に登録された第1特徴情報の各々とを照合する(ステップS56)。
【0075】
照合の結果、第2特徴情報と同一人物の特徴を表した第1特徴情報が存在しない場合(ステップS57;No)、会計先判定部415は、会計処理の抑制を指示する応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する(ステップS58)。そして、会計先判定部415は、ステップS51に処理を戻す。
【0076】
また、照合の結果、第2特徴情報と同一人物の特徴を表した第1特徴情報が存在する場合(ステップS57;Yes)、照合処理部414は、その第1特徴情報を特定する(ステップS59)。次いで、会計先判定部415は、特定された第1特徴情報に対応する会計装置IDと、照合情報に含まれた会計装置IDとを比較し、一致するか否かを判定する(ステップS60)。
【0077】
ここで、会計先判定部415は、会計装置IDが不一致であることを条件に(ステップS61;No)、会計処理の抑制を指示する応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する(ステップS62)。より詳細には、会計先判定部415は、会計処理の抑制を指示する制御情報と、特定された第1特徴情報に対応する会計装置IDとを含んだ応答情報を会計装置20に送信する。次いで、照合処理部414は、ステップS51に処理を戻す。
【0078】
また、会計先判定部415は、会計装置IDが一致したことを条件に(ステップS61;Yes)、会計処理の実行を指示する応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する(ステップS63)。より詳細には、会計先判定部415は、会計処理の実行を指示する制御情報と、特定した会計装置IDに対応するジャーナルIDとを含んだ応答情報を会計装置20に送信する。
【0079】
続いて、消込処理部416は、ステップS59で特定された第1特徴情報と当該第1特徴情報に対応するジャーナルIDとの組を管理テーブルT1から削除し(ステップS64)、ステップS51に処理を戻す。なお、消込処理部416は、会計装置20からの完了通知に応じて、ステップS64を実行してもよい。
【0080】
以上のように、本実施形態のチェックアウトシステムでは、商品の会計を行う客が、指定された会計装置20以外の他の会計装置20で会計処理の開始を指示した場合に、その会計処理の実行を抑制する。これにより、会計装置20は、客から会計処理の開始が指示された場合であっても、この会計装置20が指定された会計先と異なる場合には、会計処理は実行されないため、誤った会計情報で会計処理が行われてしまうことを防止することができる。
【0081】
また、本実施形態のチェックアウトシステムでは、商品の会計を行う客が、指定された会計装置20以外の他の会計装置20で会計処理の開始を指示した場合に、会計先となる正しい会計装置20を客に報知させる。これにより、会計装置20では、客が指定された会計装置20以外の他の会計装置20に移動してしまった場合に、報知される情報(報知画面)に基づき正しい会計装置20に移動することができるため、客の利便性を向上させることができる。
【0082】
また、本実施形態のチェックアウトシステムでは、登録装置10で商品の登録を行った客以外の無関係の人物が、会計装置20で会計処理の開始を指示した場合に、その会計処理の実行を抑制し、エラーを報知させる。これにより、会計装置20では、無関係の人物から会計処理の開始が指示された場合に、会計処理の実行を抑制し、エラーを報知することができるため、誤って会計処理が行われてしまうことを防止することができる。
【0083】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0084】
例えば、上記の実施形態では、会計装置20において、会計処理の開始が指示されたことを条件に、照合情報を管理サーバ40に送信する構成としたが、会計処理の開始が指示される前に照合情報を送信してもよい。この場合、例えば制御部21は、第2カメラ32の第2撮像画像から顔領域を検出すると、当該第2撮像画像を含んだ照合情報を管理サーバ40に送信する。これにより、会計装置20では、会計処理の開始指示に先駆けて照合情報を送信することができる。
【0085】
また、上記の実施形態では、管理サーバ40(登録処理部413)は、第1撮像画像から抽出された第1特徴情報を管理テーブルT1に登録し管理する構成としたが、これに限らず、第1撮像画像を管理テーブルT1に登録して管理してもよい。この場合、特徴抽出部412は、照合処理部414と協働することで、第2撮像画像と照合する際に第1撮像画像の各々から第1特徴情報を抽出する。
【0086】
また、上記の実施形態では、各会計装置20の各々で行われる会計処理を管理サーバ40が管理する構成としたが、これに限らず、他の装置が管理する構成としてもよい。例えば、登録装置10や会計装置20のうち、代表となる一の装置が管理サーバ40の機能を備えることで、各会計装置20の各々で行われる会計処理を管理してもよい。また、管理サーバ40が、管理テーブルT1、情報受信部411、特徴抽出部412、登録処理部413及び消込処理部416の機能を備え、会計装置20の各々が、照合処理部414及び会計先判定部415の機能を備えることで、個々の会計装置20で会計処理の実行可否を決定してもよい。
【0087】
また、上記の実施形態では、登録装置10及び会計装置20が撮像画像を送信する構成としたが、これに限らず、各カメラが直接送信する構成としてもよい。
【0088】
また、上記の実施形態では、客が購入する商品が登録装置10で登録されてから、当該客が指定された会計装置20に移動するまでの時間、つまり会計装置20で撮像されるまでの時間は特に問わないものとしたが、当該時間を制限してもよい。
【0089】
この構成を採用する場合、例えば、登録装置10の制御部11は、客を撮像した第1撮像画像と、会計装置IDと、ジャーナルIDともに、その取引が行われた日時を示す日時情報とを含んだ登録情報を生成し、管理サーバ40に送信する。これにより、登録情報に含まれる第1撮像画像(第1特徴情報)、ジャーナルID及び日時情報は、会計装置IDに関連付けて、管理サーバ40の管理テーブルT1に登録される。また、会計装置20の制御部21は、第2撮像画像と、自己の会計装置20の識別情報とともに、その第2撮像画像が撮像された日時を示す日時情報とを含んだ照合情報を管理サーバ40に送信する。
【0090】
一方、管理サーバ40の照合処理部414は、会計装置IDが一致すると判定すると、その一致判定に係る第1撮像画像及び第2撮像画像の日時情報を比較することで、客が登録装置10から会計装置20に移動するまでに要した時間を算出する。そして、管理サーバ40の会計先判定部415は、算出された時間が所定時間(例えば1時間等)を上回る場合、会計処理の抑制を指示する応答情報を、照合情報を送信した会計装置20に送信する。この場合、会計先判定部415は、客に商品の再登録を行うことを促すメッセージを、会計装置20の表示部22に表示させてもよい。また、会計先判定部415は、会計装置20が保持する会計情報を破棄するよう会計装置20を制御してもよい。
【0091】
また、日時の計時は管理サーバ40側で行う構成としてもよい。この場合、管理サーバ40の登録処理部413は、情報受信部411が登録情報を受信した日時を取引が行われた日付情報とし、会計装置ID等と関連付けて管理テーブルT1に登録する。また、管理サーバ40の照合処理部414は、情報受信部411が照合情報を受信した日時を客が会計装置20に到着した日時情報として取り扱う。これにより、上記と同様の処理を行うことができる。なお、所定時間を上回った登録情報(第1特徴情報、ジャーナルID等)については、管理サーバ40の消込処理部416が、管理テーブルT1から削除してもよいし、使用不可を示すフラグ情報等を対応付けることで使用不可としてもよい。