特許第6974032号(P6974032)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6974032画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974032
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20211118BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   G06T7/00 510F
   G06T7/00 660A
   G06T1/00 340A
【請求項の数】9
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-102653(P2017-102653)
(22)【出願日】2017年5月24日
(65)【公開番号】特開2018-197980(P2018-197980A)
(43)【公開日】2018年12月13日
【審査請求日】2020年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【弁理士】
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】田中 賢治
【審査官】 新井 則和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−082729(JP,A)
【文献】 特開2007−272811(JP,A)
【文献】 特開2007−026316(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0115877(US,A1)
【文献】 特開2013−141092(JP,A)
【文献】 特開2016−043652(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00−7/90
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部およびディスプレイを備える画像表示装置であって、
複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段、
前記画像表示装置の周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段、
前記撮影画像から、前記ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する顔検出手段、
前記顔検出手段によって複数の前記第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像を前記ディスプレイに表示させる表示手段
前記ディスプレイに表示された前記複数の第1画像の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段
前記認証用の第1画像に対応する前記ユーザに対応する前記登録ユーザの候補が前記記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報を前記ディスプレイに表示させる候補提示手段、および
前記ディスプレイに表示された前記複数の識別情報の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段を備える、画像表示装置。
【請求項2】
前記認証用の第1画像と、前記登録用の顔画像とに基づいて、前記複数の登録ユーザの候補の各々に優先度を設定する第1優先度設定手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記複数の登録ユーザの候補の各々の優先度に応じて、前記複数の識別情報を配置する、請求項記載の画像表示装置。
【請求項3】
入力部およびディスプレイを備える画像表示装置であって、
複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段、
前記画像表示装置の周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段、
前記撮影画像から、前記ユーザの顔画像を検出する顔検出手段、
前記顔検出手段によって検出された前記ユーザの顔画像と、前記記憶手段に記憶された前記登録用の顔画像とに基づいて、前記ユーザが前記登録ユーザであるかどうかを判断する判断手段、
前記判断手段によって前記登録ユーザであると判断された前記ユーザの顔画像に対応する第1画像が複数存在する場合に、当該複数の第1画像を前記ディスプレイに表示させる表示手段
前記ディスプレイに表示された前記複数の第1画像の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段、および
前記複数の第1画像の各々に対応する複数の特定用情報を前記ディスプレイに表示させる特定用情報提示手段を備え、
前記第1特定手段は、前記ディスプレイに表示された前記複数の特定用情報の中から、前記入力部における操作入力に応じて選択された前記特定用情報に対応する前記第1画像を、前記認証用の第1画像として特定する、画像表示装置。
【請求項4】
前記複数の第1画像に対応する前記ユーザの顔画像の各々が検出された位置に応じて、前記複数の第1画像の各々に優先度を設定する第2優先度設定手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記第1画像の優先度に応じて、前記複数の特定用情報を配置する、請求項記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記認証用の第1画像に対応する前記ユーザに対応する前記登録ユーザの候補が複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報を前記ディスプレイに表示させる候補提示手段、および
前記ディスプレイに表示された前記複数の識別情報の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段をさらに備える、請求項3または4記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記認証用の第1画像と、前記登録用の顔画像とに基づいて、前記複数の登録ユーザの候補の各々に優先度を設定する第1優先度設定手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記複数の登録ユーザの候補の各々の優先度に応じて、前記複数の識別情報を配置する、請求項記載の画像表示装置。
【請求項7】
請求項1ないしのいずれかに記載の画像表示装置を備える、画像形成装置。
【請求項8】
入力部、ディスプレイ、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段および周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段を備える画像表示装置の制御プログラムであって、
前記画像表示装置のプロセッサを、
前記撮影画像から、前記ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する顔検出手段、
前記顔検出手段によって複数の前記第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像を前記ディスプレイに表示させる表示手段
前記ディスプレイに表示された前記複数の第1画像の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段
前記認証用の第1画像に対応する前記ユーザに対応する前記登録ユーザの候補が前記記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報を前記ディスプレイに表示させる候補提示手段、および
前記ディスプレイに表示された前記複数の識別情報の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段として機能させる、画像表示装置の制御プログラム。
【請求項9】
入力部、ディスプレイ、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段および周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段を備える画像表示装置の制御方法であって
記撮影画像から、前記ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する検出ステップ、
検出ステップによって複数の前記第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像を前記ディスプレイに表示させる表示ステップ
前記表示ステップによって前記ディスプレイに表示された前記複数の第1画像の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定ステップ
前記認証用の第1画像に対応する前記ユーザに対応する前記登録ユーザの候補が前記記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報を前記ディスプレイに表示させる候補提示ステップ、および
前記ディスプレイに表示された前記複数の識別情報の中から、前記入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定ステップを含む、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、顔画像を用いたユーザ認証を行う、画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の背景技術の一例が特許文献1に開示される。背景技術の画像形成装置は、第1カメラおよび第2カメラを備える。背景技術の画像形成装置では、第1カメラの撮影画像を解析することによって、画像形成装置の正面側の検出範囲に存在する人物を検知する。そして、検出範囲に存在する人物が検知された場合に、第2カメラによってその人物の顔画像が撮影され、顔画像を用いたユーザ認証が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−212624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、背景技術の画像形成装置では、人物の存在を検知する検知手段としての第1カメラおよび認証用の顔画像を取得する顔画像取得手段としての第2カメラを備えるので、製造コストが増大するという問題がある。
【0005】
この問題を解決するために、検知手段および顔画像取得手段の両方の機能を持つカメラを用いることが考えられる。このようなカメラを用いる場合、人物の存在を検知するために広い範囲を撮像する必要があり、検出範囲に複数の人物が存在することがある。ここで、検出範囲に複数の人物が存在する場合、複数の顔画像が検出されるので、誰が使用者であるかを特定しなければユーザ認証ができないという問題がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、複数の顔画像が検出された場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる、画像表示装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、入力部およびディスプレイを備える画像表示装置であって、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段、画像表示装置の周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段、撮影画像から、ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する顔検出手段、顔検出手段によって複数の第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像をディスプレイに表示させる表示手段、ディスプレイに表示された複数の第1画像の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段、認証用の第1画像に対応するユーザに対応する登録ユーザの候補が記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報をディスプレイに表示させる候補提示手段、およびディスプレイに表示された複数の識別情報の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段を備える、画像表示装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属、認証用の第1画像と、登録用の顔画像とに基づいて、複数の登録ユーザの候補の各々に優先度を設定する第1優先度設定手段をさらに備え、表示手段は、複数の登録ユーザの候補の各々の優先度に応じて、複数の識別情報を配置する、画像表示装置である
【0011】
第3の発明は、入力部およびディスプレイを備える画像表示装置であって、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段、画像表示装置の周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段、撮影画像から、ユーザの顔画像を検出する顔検出手段、顔検出手段によって検出されたユーザの顔画像と、記憶手段に記憶された登録用の顔画像とに基づいて、ユーザが登録ユーザであるかどうかを判断する判断手段、判断手段によって登録ユーザであると判断されたユーザの顔画像に対応する第1画像が複数存在する場合に、当該複数の第1画像をディスプレイに表示させる表示手段、ディスプレイに表示された複数の第1画像の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段、および複数の第1画像の各々に対応する複数の特定用情報をディスプレイに表示させる特定用情報提示手段を備え、第1特定手段は、ディスプレイに表示された複数の特定用情報の中から、入力部における操作入力に応じて選択された特定用情報に対応する第1画像を、認証用の第1画像として特定する、画像表示装置である
【0013】
第4の発明は、第3の発明に従属、複数の第1画像に対応するユーザの顔画像の各々が検出された位置に応じて、複数の第1画像の各々に優先度を設定する第2優先度設定手段をさらに備え表示手段は、第1画像の優先度に応じて、複数の特定用情報を配置する、画像表示装置である
【0014】
第5の発明は、第3または第4の発明に従属、認証用の第1画像に対応するユーザに対応する登録ユーザの候補が複数存在する場合に、複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報をディスプレイに表示させる候補提示手段およびディスプレイに表示された複数の識別情報の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段をさらに備える、画像表示装置である
【0015】
第6の発明は、第5の発明に従属、認証用の第1画像と、登録用の顔画像とに基づいて、複数の登録ユーザの候補の各々に優先度を設定する第1優先度設定手段をさらに備え表示手段は、複数の登録ユーザの候補の各々の優先度に応じて、複数の識別情報を配置する、画像表示装置である
【0016】
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明の画像表示装置を備える画像形成装置である。
【0017】
第8の発明は、入力部、ディスプレイ、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段および周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段を備える画像表示装置の制御プログラムであって、画像表示装置のプロセッサを、撮影画像から、ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する顔検出手段、顔検出手段によって複数の第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像をディスプレイに表示させる表示手段ディスプレイに表示された複数の第1画像の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定手段、認証用の第1画像に対応するユーザに対応する登録ユーザの候補が記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報をディスプレイに表示させる候補提示手段、およびディスプレイに表示された複数の識別情報の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定手段として機能させる、画像表示装置の制御プログラムである
【0018】
第9の発明は、入力部、ディスプレイ、複数の登録ユーザの各々に対応する登録用の顔画像を記憶する記憶手段および周囲に存在するユーザの像を含む撮影画像を撮影する撮影手段を備える画像表示装置の制御方法であって、撮影画像から、ユーザの顔画像に対応する第1画像を検出する検出ステップ、検出ステップによって複数の第1画像が検出された場合に、当該複数の第1画像をディスプレイに表示させる表示ステップ、表示ステップによってディスプレイに表示された複数の第1画像の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の第1画像を特定する第1特定ステップ、認証用の第1画像に対応するユーザに対応する登録ユーザの候補が記憶手段に複数存在する場合に、当該複数の登録ユーザの候補の各々に対応する複数の識別情報をディスプレイに表示させる候補提示ステップ、およびディスプレイに表示された複数の識別情報の中から、入力部における操作入力に応じて認証用の識別情報を特定する第2特定ステップを含む、制御方法である。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、複数の顔画像が検出された場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0023】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1はこの発明の一実施例である画像形成装置の外観を示す斜視図である。
図2図2図1に示す画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図3図3は画像形成装置の周囲に設定される範囲を説明するための平面図である。
図4図4は範囲に人が存在する場合を示す平面図である。
図5図5は撮影画像の一例を示す図解図である。
図6図6は顔検出前の認証画面の一例を示す図解図である。
図7図7は顔検出後の認証画面の一例を示す図解図である。
図8図8図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
図9図9図2に示すCPUの認証処理の一例を示すフロー図である。
図10図10は第2実施例の認証画面の一例を示す図解図である。
図11図11は第2実施例の認証処理の一例を示すフロー図である。
図12図12は第2実施例の認証画面の他の例を示す図解図である。
図13図13は第3実施例のユーザ特定画面の一例を示す図解図である。
図14図14は第3実施例の認証処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施例]
図1はこの発明の一実施例である画像形成装置10の外観構成を示す正面図である。図1を参照して、第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。なお、この発明は複合機だけでなく、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)およびファクシミリのような他の画像形成装置に適用可能である。また、この発明は画像形成装置だけでなく、画像表示機能を備えていれば良いので、タブレット端末、スマートフォン、PCおよび電子机(デジタルテーブル)などの各種の画像表示機能を備える情報機器ないし電子機器に適用することも可能である。さらに、この発明は、インフォメーションディスプレイおよび電子黒板などの画像表示装置にも適用可能である。
【0026】
なお、この明細書では、ユーザの立ち位置に対向する面、つまり後述する操作パネル26が設けられる側の面を前面(正面)として画像形成装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定し、画像形成装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから画像形成装置10を見た状態を基準として規定する。
【0027】
画像形成装置10は、画像読取部30、画像形成部32、手差し給紙部34、給紙装置38および排紙トレイ40を含む装置本体36を備える。
【0028】
画像読取部30は、透明材によって形成される原稿載置台を備え、装置本体36に内蔵される。原稿載置台の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー30aが開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー30aには、手差し給紙部34が設けられる。また、原稿押えカバー30aには、手差し給紙部34に載置された原稿を自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)が設けられる。
【0029】
また、画像読取部30は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部30は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
【0030】
画像形成部32は、装置本体36に内蔵され、画像読取部30の下方に設けられる。この画像形成部32は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置などを備える。画像形成部32は、手差し給紙部34または給紙装置38等から搬送される記録媒体(用紙)上に電子写真方式によって画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ40に排出する。ただし、用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部30で読み取った画像データ、または外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。また、記録媒体としては、紙からなる用紙に限定されず、OHPフィルムなどの紙以外のシートも用いられる。
【0031】
排紙トレイ40は、画像読取部30および画像形成部32の間に設けられる。排紙トレイ40の底面は、画像形成部32によって区画される。また、排紙トレイ40の天面は、画像読取部30によって区画される。さらに、排紙トレイ40の左側面(正面から見た左側面)は、連結筐体42の右側面で規定される。つまり、排紙トレイ40の前面側、背面側および左側面側は、開口する。排紙トレイ40の底面は、連結筐体42側に向かって下り勾配となる傾斜面を有する。
【0032】
また、画像読取部30の前面側には、操作パネル(入力部に相当)26が設けられる。操作パネル26は、タッチパネル20付きのディスプレイ22および複数の操作ボタン26aを含む。
【0033】
タッチパネル20付きのディスプレイ22には、各種設定または印刷指示などをユーザから受け付けるためのソフトウェアキーおよびメッセージ等が表示される。一例として、ディスプレイ22には、画像形成装置10が実行可能な各種のジョブから所望のジョブを選択するための画面であるホーム画面または後述する認証画面100(図6参照)等が表示される。ただし、この第1実施例では、ジョブは、コピー(原稿のスキャンを含む)、印刷およびファックスの送信などを意味する。
【0034】
操作ボタン26aは、ハードウェアキーであって、たとえば、ホームキー、省電力キーおよび主電源キーなどが含まれる。ホームキーは、ホーム画面をディスプレイ22に表示させるためのキーである。省電力キーは、消費電力が制限される省電力状態(省電力モード)と、消費電力が制限されない通常状態(通常モード)とを切り替えるためのキーである。
【0035】
なお、ソフトウェアキーとは、たとえばタッチパネル20付きのディスプレイ22の表示面上にソフトウェア的に再現されたキー(アイコン)のことを言う。これに対して、ハードウェアキーとは、物理的な装置として設けられたキー(ボタン)のことを言う。また、操作パネル26における操作入力とは、ソフトウェアキーにおける操作入力(たとえばタッチパネル20へのタッチ入力)およびハードウェアキーにおける操作入力(操作ボタン26aのボタン操作)などの操作パネル26の各部への操作入力を意味する。
【0036】
また、操作パネル26の前面中央には、装置本体36の前方または近傍に存在する人を検出するための人検出センサ50および装置本体36の前方または近傍に存在する人の顔画像を撮影する撮影手段としてのカメラ52が設けられる。
【0037】
図2図1に示す画像形成装置10の電気的な構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置10はCPU12を含む。CPU12には、バス60を介してRAM14、HDD28、タッチパネル制御回路16、表示制御回路18、操作ボタン検出回路24、人検出センサ50、カメラ52、画像読取部30、画像形成部32および通信回路54が接続される。また、タッチパネル制御回路16にはタッチパネル20が接続され、表示制御回路18にはディスプレイ22が接続され、操作ボタン検出回路24には操作ボタン26aが接続される。
【0038】
CPU12は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。RAM14は、CPU12のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
【0039】
HDD28は、画像形成装置10の主記憶装置であって、CPU12が画像形成装置10の各部位の動作を制御するための制御プログラムおよびデータ等を適宜記憶する。また、HDD28は、登録されたユーザ(登録ユーザ)の認証情報を記憶する。登録ユーザの認証情報には、識別情報および比較画像が含まれる。識別情報は、たとえばユーザID、氏名等の登録ユーザを特定するための情報である。比較画像は、登録ユーザの顔画像(登録用の顔画像)である。
【0040】
ただし、HDD28に代えて、またはHDD28とともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
【0041】
タッチパネル制御回路16は、タッチパネル20に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル20のタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)を検出して、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU12に出力する。
【0042】
タッチパネル20は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例では、タッチパネル20としては、静電容量方式のタッチパネルが用いられ、ディスプレイ22の表示面上にタッチパネル20が設けられる。ただし、タッチパネル20とディスプレイ22とが一体的に形成されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
【0043】
表示制御回路18は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU12の指示の下、GPUは、RAM14に記憶された画像生成データ74b(図8参照)を用いてディスプレイ22に種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイ22に出力する。ディスプレイ22としては、たとえばLCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
【0044】
操作ボタン検出回路24は、上述した操作ボタン26aの操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU12に出力する。
【0045】
人検出センサ50は、画像形成装置10の周囲に設定される範囲A(図3参照)に人(ユーザ)が存在するかどうかを検出するためのセンサであり、たとえば距離センサである。たとえば、距離センサとしては、赤外線センサ、超音波センサおよびレーザ距離センサ等が用いられる。この距離センサは、距離データをCPU12に出力する。CPU12は、人検出センサ50から出力された距離データが示す距離が範囲Aを規定する所定距離以内であるかどうかに応じて、画像形成装置10の前(前方)に人(ユーザ)が存在するかどうかを判断する。したがって、範囲Aは、画像形成装置10の前に人が存在するかどうかを判断するために設定された範囲ということができる。
【0046】
なお、人検出センサ50としては、距離センサに代えて、焦電センサまたは床センサ(圧力センサ)などを用いることもできる。焦電センサを用いる場合には、焦電センサが範囲Aにおける温度変化を検出し、CPU12は、焦電センサの出力に応じて、範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。また、床センサを用いる場合には、画像形成装置10の範囲Aに対応する床面の範囲に床センサが設けられ、CPU12は、床センサの出力に応じて、範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。
【0047】
図3は、画像形成装置10の周囲に設定される範囲Aを説明するための平面図である。図4は範囲Aに人が存在する場合を示す平面図である。
【0048】
図3に示すように、範囲Aは、画像形成装置10を使用(操作)する可能性がある人が存在すると考えられる範囲であり、一例として、半径が第1距離L1の半円で定義される。ただし、第1距離L1は、画像形成装置10の装置本体36の前面の中央からの水平方向における距離であり、この第1実施例では、装置本体36の前面の中央から左右方向の両端部までの長さ以上に設定される。すなわち、第1実施例では、範囲Aは、画像形成装置10(装置本体36)の前面側(前方)であり、当該画像形成装置10を操作可能な位置(たとえば、操作パネル26に手が届く位置)に存在する人を検出可能な範囲に設定される。また、範囲Aは、複数の人が存在できる程度の大きさ(広さ)に設定される。
【0049】
ただし、範囲Aの大きさおよび形状は、上記のように、画像形成装置10の前面側であり、当該画像形成装置10を操作可能な位置に存在する人を検出可能な範囲であれば、適宜変更可能である。また、詳細な説明は省略するが、人検出センサ50の個数は1つに限定される必要はなく、設定した範囲Aに存在する人を検出できれば2つ以上でもよい。
【0050】
なお、人検出センサ50の検出可能範囲は、範囲Aを含んでいればよく、範囲Aと一致する必要はない。また、範囲Aに固定的な障害物が存在する場合は、当該障害物を検出結果から予め除外するようにしてもよい。
【0051】
図4に示すように、範囲Aに人が存在する場合には、人検出センサ50は、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データをCPU12に出力する。CPU12は、第1距離L1よりも短い距離の距離データを受信(取得)すると、範囲Aに人が存在すると判断する。また、範囲Aに人が存在しない場合には、人検出センサ50は、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データをCPU12に出力する。CPU12は、第1距離L1よりも長い距離の距離データを受信すると、範囲Aに人が存在しないと判断する。
【0052】
なお、詳細な説明は省略するが、第1実施例では、第1距離L1と等しい距離の距離データを受信した場合には、CPU12は、範囲Aに人が存在すると判断するようにしてある。ただし、この場合、CPU12は、範囲Aに人が存在しないと判断するようにしてもよい。
【0053】
また、詳細な説明は省略するが、CPU12は、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データを受信した後に、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを受信すると、人が範囲A外から範囲A内に入ったと判断する。また、CPU12は、第1距離L1よりも短い距離に対応する距離データを受信した後に、第1距離L1よりも長い距離に対応する距離データを受信すると、人が範囲A内から範囲A外に出たと判断する。
【0054】
カメラ52は、画像形成装置10(装置本体36)の前方を撮像する。ただし、カメラ52の撮影範囲は、少なくとも範囲Aを含む。このカメラ52は、撮像素子(イメージセンサ)、レンズおよび駆動回路を有し、撮像素子から取り込んだ可視光としての撮像光を、電気信号へと変換することにより撮像を行う。この撮像素子の例としては、CCDイメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が挙げられる。また、レンズは、イメージセンサの受光部に入射光を結像するための光学素子である。このレンズとしては、魚眼レンズが用いられる。魚眼レンズが用いられるのは、カメラ52の視野角を広げるためである。駆動回路は、CPU12の指示の下、イメージセンサを駆動する。イメージセンサは、範囲Aに人が存在する場合に駆動され、範囲Aに人が存在しない場合には駆動されない(停止される)。つまり、イメージセンサは、人が範囲A外から範囲A内に入ったと判断されたときに駆動され、人が範囲A内から範囲A外に出たと判断されたときに停止される。ただし、範囲Aに人が存在する場合であっても、後述するユーザ認証が終了した場合には、イメージセンサは停止される。
【0055】
通信回路54は、インターネットなどのネットワークに接続するための通信回路である。この通信回路54は、有線通信回路または無線通信回路であり、CPU12からの指示に従って、ネットワークを介して、サーバ等の外部コンピュータと通信する。
【0056】
なお、図2に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
【0057】
このような構成の画像形成装置10では、ユーザ認証が行われることがある。たとえば、ユーザが画像形成装置10において提供される所定のアプリケーションの使用または所定のジョブの実行を希望する場合に、そのユーザがアプリケーションの使用またはジョブの実行を許可されている登録ユーザであるかどうかを判断するユーザ認証が行われる。
【0058】
ユーザ認証の方法として、ユーザの顔画像を用いた認証処理(顔認証処理)が知られている。顔認証処理では、カメラ52によって撮影された撮影画像から範囲Aに存在する人の顔画像を検出して、その顔画像を用いて顔認証処理を行う。このとき、範囲Aに複数の人が存在する場合には、複数の顔画像が検出されることがある。複数の顔画像が検出された場合には、誰が使用者であるかを特定しなければ顔認証処理ができないという問題がある。
【0059】
そこで、この第1実施例では、複数の顔画像が検出された場合に、タッチ入力に応じて複数の顔画像の中から認証用の顔画像を特定して、誰が使用者であるかを特定するようにした。
【0060】
図5は撮影画像90の一例を示す図解図である。図6は顔検出前の認証画面100の一例を示す図解図である。図7は顔検出後の認証画面100の一例を示す図解図である。
【0061】
以下、第1実施例の画像形成装置10の動作例を説明するが、登録ユーザが顔認証処理を実行する場合について説明する。ここでは、登録していないユーザが顔認証処理を実行する場合についての説明は省略することにする。
【0062】
範囲A内に人(登録ユーザ)が存在する場合、カメラ52のイメージセンサが駆動され、撮影が開始される。図5に示すように、撮影が開始されると、カメラ52は、画像形成装置10の周囲に設定された撮影範囲を撮影した撮影画像90をCPU12に出力する。図5に示す例では、カメラ52の撮影範囲に存在する人数は、3人(ユーザA〜C)である。このため、撮影画像90には、ユーザA〜Cの像が含まれる。ただし、ユーザA〜Cのそれぞれは、登録ユーザであるものとする。
【0063】
上述したように、カメラ52は、魚眼レンズを有するので、撮影画像データ74cに対応する撮影画像90は、歪みを有する。このため、撮影画像データ74cに対応する撮影画像90の歪みを補正した認証用画像が生成される。図6に示すように、認証用画像が生成されると、この認証用画像を含む認証画面100がディスプレイ22に表示される。また、認証用画像から顔画像(第1画像に相当)が検出(識別)される。
【0064】
顔画像の検出方法としては、たとえば、所定サイズの領域単位で画像の特徴量を抽出し、Haar−Like特徴量を利用した顔画像の識別器に基づいて顔領域を検出(識別)する方法がある。顔領域は矩形で検出され、検出結果としては矩形の左上端の画像中の座標および矩形の立て幅と横幅(または矩形の右下端の画像中の座標)が出力される。この顔領域に含まれる画像が顔画像となる。また、顔画像の他の検出方法としては、Viola−Jones法など、様々な方法が提案されているが、本発明では特定の方法に限定することなく使用することができる。ただし、第1実施例のように、カメラ52の撮影範囲に複数の人が存在する場合は、それぞれの人に対応する複数の顔画像が検出される。
【0065】
また、カメラ52の撮影範囲に、人物の顔を含むポスター等の、顔画像を誤検出するような物が存在する場合には、そのポスター等を顔画像の検出結果から予め除外するようにしてもよい。たとえば、異なる時刻に撮影された複数の撮影画像90において、同じ位置に顔画像が検出される場合に、自動的にその顔画像を検出結果から除外するようにしても良いし、認証画面100において顔画像の検出結果から除外する領域(範囲)をユーザが手動で設定するようにしても良い。
【0066】
図7に示すように、複数の顔画像が検出されると、複数の顔画像の各々の顔領域を示す複数の枠画像102がディスプレイ22(認証画面100)に表示される。図7に示す例では、ユーザAの顔画像に対応する枠画像102A、ユーザBの顔画像に対応する枠画像102BおよびユーザCの顔画像に対応する枠画像102Cがディスプレイ22に表示される。
【0067】
これらの枠画像102A〜102Cのそれぞれは、ソフトウェアキーとして機能する。ただし、枠画像102A〜102Cのそれぞれの枠の内側が、タッチ有効範囲に設定される。つまり、認証画面100において複数の顔画像が検出されると、ユーザが自分の顔画像(枠画像102)を選択することができる画面をディスプレイ22に表示する。
【0068】
そして、枠画像102A〜102Cのいずれかがタッチ(選択)されると、選択された枠画像102に対応する顔画像が、認証用の顔画像として特定される。認証用の顔画像が特定されると、認証用の顔画像を用いた顔認証(認証用の顔画像に対応するユーザについての顔認証)が実行される。たとえば、枠画像102Cの範囲内が選択された場合には、枠画像102Cに対応する顔画像が認証用の顔画像として特定され、ユーザCについての顔認証が実行される。
【0069】
顔画像を用いた顔認証処理の具体的な方法としては、本出願人による特開2004−265267号公報に記載されているので、参照されたい。簡単に説明すると、まず、認証用の顔画像から特徴点(目、鼻、口等の顔の中の特定の部位の座標)を抽出し、各特徴点における特徴量を計算する。次に、認証用の顔画像の特徴量と、予めHDD28に記憶されている複数の比較画像の特徴量とを比較して、認証用の顔画像に対する複数の比較画像の各々の一致度を算出(設定)する。
【0070】
そして、複数の比較画像の中に、認証用の顔画像に対する一致度が所定の閾値以上である比較画像が存在するか否かに応じて、登録ユーザか否かが判断される。ここでは、或る比較画像の一致度が閾値以上である場合に、認証用の顔画像に対応するユーザと、その比較画像に対応する登録ユーザが同一人物であると判断される。すなわち、認証用の顔画像に対応するユーザが、登録ユーザであると判断される。
【0071】
登録ユーザであると判断された場合、ユーザ認証は成功であり、画像形成装置10は認証用の顔画像に対応するユーザのログインを許可する。この場合、ユーザ認証に成功した旨がユーザに報知される。たとえば、ユーザ認証に成功した旨のメッセージなどがディスプレイ22に表示される。その後、ディスプレイ22には、ホーム画面が表示される。
【0072】
一方、登録ユーザでないと判断された場合、ユーザ認証は失敗であり、画像形成装置10は認証用の顔画像に対応するユーザのログインを許可しない。この場合、ユーザ認証に失敗した旨がユーザに報知される。たとえば、ユーザ認証に失敗した旨のメッセージなどがディスプレイ22に表示される。その後、ディスプレイ22には、認証画面100が表示されても良いし、ホーム画面が表示されても良い。ただし、ユーザ認証に失敗した後にホーム画面が表示される場合には、画像形成装置10において提供される所定のアプリケーションおよび所定のジョブの一部が使用(実行)不可となっていることがある。
【0073】
なお、カメラ52の撮影範囲に存在する人数が1人の場合(検出された顔画像が1つの場合)は、検出された顔画像が自動的に認証用の顔画像として特定され、その顔画像に対応するユーザについての顔認証が実行される。なお、カメラ52の撮影範囲に存在する人数が1人の場合であっても、顔画像の検出方法および顔認証の方法は上述した方法を用いることができる。
【0074】
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU12がRAM14に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
【0075】
図8図2に示すRAM14のメモリマップ70の一例を示す図解図である。図8に示すように、RAM14は、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を含む。RAM14のプログラム記憶領域72には、上述したように、制御プログラムが記憶される。制御プログラムは、表示プログラム72a、操作検出プログラム72b、存在判断プログラム72c、撮影プログラム72d、歪み補正プログラム72e、顔検出プログラム72f、特定プログラム72g、特徴量算出プログラム72h、一致度設定プログラム72i、認証プログラム72jおよび通信プログラム72kを含む。
【0076】
表示プログラム72aは、後述する画像生成データ74bを用いて、ホーム画面または認証画面100などの各種の画面をディスプレイ22に表示するためのプログラムである。
【0077】
操作検出プログラム72bは、画像形成装置10の各部への操作を検出するためのプログラムである。たとえば、操作検出プログラム72bは、タッチパネル20から出力されたタッチ座標データを取得して、ディスプレイ22に表示される各種の画面に含まれるソフトウェアキーが操作されたことを検出するためのプログラムである。また、操作検出プログラム72bは、操作ボタン26aからの操作入力を検出するためのプログラムでもある。さらに、操作検出プログラム72bは、タッチパネル20から出力されたタッチ座標データを取得して、複数の枠画像102の中から、ユーザに選択された枠画像102を検出するためのプログラムでもある。
【0078】
存在判断プログラム72cは、人検出センサ50によって出力される距離データを取得して、当該距離データが示す距離が所定距離(第1実施例では、第1距離L1)以内であるかどうかに応じて、範囲Aに人が存在するかどうかを判断するためのプログラムである。
【0079】
撮影プログラム72dは、カメラ52のイメージセンサを駆動させて、撮影画像90を撮影(取得)するためのプログラムである。ただし、CPU12は、撮影プログラム72dに従って、範囲Aに人が存在すると判断された場合にカメラ52のイメージセンサを駆動させ、範囲Aに人が存在しないと判断された場合にカメラ52のイメージセンサを停止させる。
【0080】
歪み補正プログラム72eは、撮影画像データ74cに対応する撮影画像90の歪みを補正した認証用画像に対応する認証用画像データ74dを生成するためのプログラムである。
【0081】
顔検出プログラム72fは、認証用画像データ74dに対応する認証用画像から顔領域を検出して、顔領域に含まれる顔画像に対応する顔画像データ74eを生成するためのプログラムである。
【0082】
特定プログラム72gは、操作検出プログラム72bに従って検出されたユーザに選択された枠画像102に応じて、認証用の顔画像を特定するためのプログラムである。
【0083】
特徴量算出プログラム72hは、認証用の顔画像に対応する顔画像データ74eから、認証用の顔画像の特徴量を算出するためのプログラムである。また、特徴量算出プログラム72hは、後述する認証情報データ74fの各々に含まれる比較画像データから、その比較画像データに対応する複数の比較画像の特徴量を算出するためのプログラムである。ただし、比較画像の特徴量は、その比較画像に対応する登録ユーザが登録されたときに算出され、認証情報データ74fの一部としてHDD28に記憶される。
【0084】
一致度設定プログラム72iは、認証用の顔画像の特徴量と、複数の比較画像の特徴量の各々とを比較して、複数の比較画像の各々に、認証用の顔画像に対する一致度を設定するためのプログラムである。
【0085】
認証プログラム72jは、複数の比較画像の各々に設定された認証用の顔画像に対する一致度に応じて、上述したような方法で、顔認証を行うためのプログラムである。
【0086】
通信プログラム72kは、外部のコンピュータなどと、ネットワークを介して通信するためのプログラムである。
【0087】
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域72には、画像読取プログラムおよび画像形成プログラムなども記憶される。画像読取プログラムは、画像読取部30を制御して、原稿の画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像信号(画像データ)を出力するためのプログラムである。画像形成プログラムは、画像形成部32を制御して、多色または単色の画像を用紙に印刷するためのプログラムである。また、プログラム記憶領域72には、画像形成装置10が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
【0088】
RAM14のデータ記憶領域74には、操作入力データ74a、画像生成データ74b、撮影画像データ74c、認証用画像データ74d、顔画像データ74eおよび認証情報データ74fなどが記憶される。
【0089】
操作入力データ74aは、たとえば操作検出プログラム72bに従って検出(取得)されたタッチ座標データまたは/および操作データである。検出されたタッチ座標データまたは/および操作データは、時系列に従って記憶される。
【0090】
画像生成データ74bは、ディスプレイ22に表示される、ホーム画面または認証画面100などの各種の画面に対応する表示画像データを生成するためのポリゴンデータまたはテクスチャデータ等のデータである。また、画像生成データ74bには、たとえば枠画像102等のソフトウェアキーの画像データ等も含まれる。
【0091】
撮影画像データ74cは、撮影プログラム72dに従ってカメラ52で撮影された撮影画像90についての画像データである。
【0092】
認証用画像データ74dは、歪み補正プログラム72eに従って撮影画像90に歪み補正処理を施して生成した認証用画像についての画像データである。
【0093】
顔画像データ74eは、顔検出プログラム72fに従って生成した顔画像についての画像データである。この顔画像データ74eは、認証用画像データ74dの一部(認証用画像における顔領域に含まれる部分)をコピーしたデータである。
【0094】
認証情報データ74fは、複数の登録ユーザの各々の認証情報についてのデータであり、識別情報についての識別情報データ、比較画像についての比較画像データおよび比較画像の特徴量についてのデータを含む。この認証情報データ74fは、HDD28から読み出され、RAM14に記憶される。
【0095】
なお、図示は省略するが、データ記憶領域74には、制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、制御プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)およびレジスタが設けられたりする。
【0096】
図9図2に示すCPU12の認証処理の一例を示すフロー図である。この認証処理は、画像形成装置10の主電源がオンされたり、画像形成装置10がスタンバイ状態(省電力モード)から復帰されたりしたときに開始される。
【0097】
図9に示すように、CPU12は、認証処理を開始すると、ステップS1で、範囲Aに人が存在するかどうかを判断する。ステップS1で“NO”であれば、つまり、範囲Aに人が存在しないと判断した場合は、ステップS1に戻る。また、ステップS1で“YES”であれば、つまり、範囲Aに人が存在すると判断した場合は、ステップS3で、認証情報をHDD28から読み出して、ステップS5に進む。
【0098】
続いて、ステップS5で、カメラ52による撮影を開始して、ステップS7で、カメラ52で撮影された撮影画像90から認証用画像を生成して、ステップS9で、認証用画像から顔画像を検出して、ステップS11に進む。
【0099】
ステップS11では、複数の顔画像が検出されたかどうかを判断する。ステップS11で“NO”であれば、つまり、複数の顔画像が検出されない場合は、検出された顔画像を認証用の顔画像として特定し、後述するステップS17に進む。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまり、複数の顔画像が検出された場合は、ステップS13で、複数の顔画像を含む認証画面100をディスプレイ22に表示して、ステップS15で、認証用の顔画像が特定されたかどうかを判断する。
【0100】
ステップS15で“NO”であれば、つまり、認証用の顔画像が特定されない場合は、ステップS15に戻る。一方、ステップS15で“YES”であれば、つまり、認証用の顔画像が特定された場合は、ステップS17で、認証用の顔画像に対応するユーザについての顔認証を実行する。
【0101】
続いて、ステップS19で、認証が成功したかどうかを判断する。ステップS19で“YES”であれば、つまり、認証が成功した場合は、ステップS21で、認証用の顔画像に対応するユーザのログインを許可し、認証に成功した旨をユーザに報知して、認証処理を終了する。一方、ステップS19で“NO”であれば、つまり、認証が失敗した場合は、ステップS23で、認証用の顔画像に対応するユーザのログインを不許可とし、認証に失敗した旨をユーザに報知して、認証処理を終了する。
【0102】
この第1実施例によれば、複数の顔画像が検出されると、ユーザが自分の顔画像を選択することができる画面をディスプレイ22に表示するので、複数の顔画像が検出された場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0103】
また、第1実施例によれば、複数の顔画像を含む認証画面100をディスプレイ22に表示させ、複数の顔画像の中から、タッチ入力に応じて認証用の顔画像を特定するので、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0104】
なお、第1実施例では、人検出センサ50として距離センサを用いるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、人検出センサ50として、カメラ52を用いても良い。この場合には、カメラ52で撮影された撮影画像から人の有無を検出することができる。ただし、この場合には、カメラ52のイメージセンサは、画像形成装置10の主電源がオンされた状態では常に駆動される。
【0105】
また、第1実施例では、カメラ52のレンズが魚眼レンズである場合を例に挙げて説明したが、これに限定される必要は無い。たとえば、カメラ52のレンズとしては、広角レンズまたは標準レンズなどを用いることができる。なお、カメラ52のレンズが標準レンズである場合は、歪みを補正する処理を省略することができる。
【0106】
さらに、第1実施例では、カメラ52が1つである場合を例に挙げて説明したが、これに限定される必要は無い。たとえば、カメラが2つ以上設けられていても良いし、可動式のカメラを用いて異なる撮影範囲を撮影しても良い。これらの場合、複数の撮影画像が合成および補正されて認証用画像が生成される。
【0107】
さらにまた、第1実施例では、タッチパネル20へのタッチ入力によって認証用の顔画像が特定されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、操作ボタン26aのボタン操作によって認証用の顔画像が特定されるようにしても良い。
【0108】
また、第1実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。たとえば、第1実施例ではステップS3で認証情報を読み出すようにしたが、認証情報は、ステップS17で顔認証を実行するときまでに読み出されていれば良い。このため、認証情報を読み出す処理は、ステップS17の前までの範囲で処理される順番を適宜変更することが可能である。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、顔認証処理において、認証用の顔画像に対応する登録ユーザの候補が複数存在すること以外は第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
【0109】
顔認証処理において、認証用の顔画像に対する一致度が所定の閾値以上である比較画像が複数存在することがある。つまり、認証用の顔画像に対応する登録ユーザの候補が複数存在することがある。この場合、どのユーザのログインを許可するかを特定する必要がある。以下、登録ユーザの候補を候補ユーザと呼ぶことがある。また、候補ユーザに対応する比較画像に設定された一致度のことを、単に候補ユーザの一致度と呼ぶことがある。
【0110】
図10は第2実施例の認証画面100の一例を示す図解図である。図10に示すように、第2実施例では、複数の候補ユーザが存在する場合には、複数の候補ユーザの各々に対応する複数の識別情報に対応する画像(識別情報アイコン)104が認証画面100に設けられる(ディスプレイ22に表示される)。
【0111】
識別情報アイコン104は、HDD28に記憶される候補ユーザの識別情報を含む画像である。たとえば、候補ユーザの識別情報は、その候補ユーザの氏名、ユーザID、社員番号および登録用の顔画像などである。図10に示す例では、識別情報アイコン104には、その候補ユーザの氏名が表示される。
【0112】
また、識別情報アイコン104は、略矩形状の枠で囲まれた画像であり、ソフトウェアキーとして機能する。ただし、複数の識別情報アイコン104の各々の枠の内側が、タッチ有効範囲に設定される。
【0113】
図10に示す例では、ユーザCの顔画像が、認証用の顔画像として特定されており、ユーザCの顔画像に対応する3人の候補ユーザの各々に対応する3つの識別情報アイコン104A〜104Cがディスプレイ22に表示される。識別情報アイコン104A〜104Cは、上下方向に並ぶように配置される。
【0114】
また、識別情報アイコン104A〜104Cの各々には、対応する候補ユーザの一致度に応じて優先度が設定される。ただし、候補ユーザの一致度と識別情報アイコン104の優先度は対応しており、候補ユーザの一致度が高ければ識別情報アイコン104の優先度が高くなり、候補ユーザの一致度が低ければ識別情報アイコン104の優先度が低くなる。
【0115】
識別情報アイコン104A〜104Cは、優先度に応じて配置される。たとえば、図10に示す例では、識別情報アイコン104A〜104Cは、上側から優先度が高い順に配置される。したがって、最も上側に配置される識別情報アイコン104Aの優先度が最も高い。また、上から2番目に配置される識別情報アイコン104Bの優先度は2番目に高い。
【0116】
ただし、上述した複数の識別情報アイコン104の配列は一例であり、これに限定される必要は無く、適宜変更可能である。たとえば、複数の識別情報アイコン104は、下側から優先度が高い順に配置されても良い。また、優先度が最も高い識別情報アイコン104が上下方向の中央に配置されるようにしても良い。
【0117】
なお、複数の識別情報アイコン104が左右方向に並ぶように配置されても良い。この場合、複数の識別情報アイコン104は、左側から優先度が高い順に配置されても良いし、右側から優先度が高い順に配置されても良い。また、優先度が最も高い候補ユーザに対応する識別情報アイコン104が左右方向の中央に配置されるようにしても良い。
【0118】
また、複数の識別情報アイコン104の各々に優先度に応じて優先順位が設定され、複数の識別情報アイコン104の近傍に優先順位に対応する数字(番号)が表示されるようにしても良い。さらに、優先度が最も高い識別情報アイコン104が、優先度が低い識別情報アイコン104よりも大きく表示されるようにしても良い。
【0119】
さらにまた、図10に示す例では、候補ユーザが3人である場合について説明したが、候補ユーザが4人以上存在する場合には、全ての候補ユーザの各々に対応する識別情報アイコン104を表示させても良いし、優先度が高い一部の識別情報アイコン104を抽出し、抽出された識別情報アイコン104を表示させても良い。
【0120】
そして、識別情報アイコン104A〜104Cのいずれかがタッチ(選択)されると、選択された識別情報アイコン104に対応する識別情報が、認証用の識別情報として特定される。画像形成装置10は、認証用の識別情報に対応する候補ユーザについての顔認証を実行する。ただし、上述したように、複数の候補ユーザの各々は、いずれも登録ユーザである。このため、複数の識別情報のいずれが認証用の識別情報として特定されたとしても、ユーザ認証が成功する。
【0121】
図示は省略するが、RAM14に記憶された制御プログラムは、候補ユーザの一致度に応じて識別情報アイコン104に優先度を設定する優先度設定プログラムを含む。
【0122】
また、特定プログラム72gは、ユーザに選択された識別情報アイコン104に応じて、認証用の識別情報を特定するためのプログラムでもある。画像形成装置10の上記のような動作は、CPU12が制御プログラムを実行することによって実現される。
【0123】
以下、フロー図を用いて、第2実施例における認証処理について説明するが、第1実施例で説明した認証処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
【0124】
図11は第2実施例の認証処理の一例を示すフロー図である。図11に示すように、CPU12は、認証処理を開始すると、ステップS17で認証用の顔画像に対応するユーザについての顔認証を実行すると、続くステップS31で、候補ユーザが複数存在するかどうかを判断する。
【0125】
ステップS31で“NO”であれば、つまり、候補ユーザが複数存在しない場合は、ステップS19に進み、認証が成功したかどうかを判断する。一方、ステップS31で“YES”であれば、つまり、候補ユーザが複数存在する場合は、ステップS33で、複数の候補ユーザの各々に対応する複数の識別情報毎の識別情報アイコン104をディスプレイ22に表示して、ステップS35で、認証用の識別情報が特定されたかどうかを判断する。
【0126】
ステップS35で“NO”であれば、つまり、認証用の識別情報が特定されない場合は、ステップS35に戻る。一方、ステップS35で“YES”であれば、つまり、認証用の識別情報が特定された場合は、ステップS37で、認証用の顔画像に対応するユーザのログインを許可し、認証に成功した旨をユーザに報知して、認証処理を終了する。
【0127】
この第2実施例では、認証用の顔画像に対応する登録ユーザの候補が複数存在する場合に、複数の候補ユーザの各々に対応する複数の識別情報毎の識別情報アイコン104をユーザに提示し、タッチ入力に応じて特定された認証用の識別情報に対応する候補ユーザについてのログインを許可する。このため、認証用の顔画像に対応する登録ユーザの候補が複数存在する場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0128】
また、第2実施例によれば、複数の識別情報アイコン104の各々に対応する候補ユーザの一致度に応じて優先度を設定し、複数の識別情報アイコン104が優先度に応じて配置されるので、ユーザが識別情報アイコン104を認識および選択し易くなる。
【0129】
なお、第2実施例では、識別情報アイコン104が認証画面100に設けられるようにしたが、これに限定される必要は無い。図12は第2実施例の候補選択画面120の一例を示す図解図である。図12に示すように、候補ユーザが複数存在する場合に、複数の候補ユーザの各々に対応する複数の識別情報毎の識別情報アイコン104を含む候補選択画面120がディスプレイ22に表示されるようにしても良い。
【0130】
図12に示す例では、候補選択画面120が認証画面100の下側に重なるように表示される。この候補選択画面120には、識別情報アイコン104A〜104Gが含まれる。たとえば、識別情報アイコン104A〜104Gには、対応する候補ユーザの比較画像が含まれる。これらの識別情報アイコン104A〜104Gは、左右方向に並ぶように配置される。たとえば、識別情報アイコン104A〜104Gのうち、優先度が最も高い識別情報アイコン104Dが左右方向の中央に配置される。
【0131】
ただし、候補選択画面120における複数の識別情報アイコン104の配置態様は、特に限定される必要は無く、適宜変更可能である。
【0132】
この場合には、上述した第2実施例の認証処理のステップS33において複数の識別情報アイコン104を表示する場合に、複数の識別情報アイコン104を含む候補選択画面120をディスプレイ22に表示する。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10では、認証用画像から複数の登録ユーザの顔画像が検出された場合に、認証画面100に代えて認証用の顔画像を特定するための特定用画面130がディスプレイ22に表示されるようにした以外は第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
【0133】
図13は第3実施例の特定用画面130の一例を示す図解図である。第3実施例では、複数の顔画像が検出された時点で、複数の顔画像の各々について顔認証が実行される。
【0134】
ここで、複数の顔画像の中で、登録ユーザであると判断された顔画像が2つ以上存在する場合(認証用画像に2人以上の登録ユーザが含まれる場合)に、図13に示すような特定用画面130がディスプレイ22に表示される。
【0135】
特定用画面130には、登録ユーザであると判断された顔画像に対応する複数の画像(特定用アイコン)106が設けられる(ディスプレイ22に表示される)。図13に示す例では、3人の登録ユーザの各々に対応する3つの特定用アイコン106A〜106Cが特定用画面130に設けられる。
【0136】
特定用アイコン106は、顔画像に対応する登録ユーザの識別情報を含む画像である。たとえば、特定用アイコン106に含まれる識別情報は、その登録ユーザの氏名、ユーザID、社員番号および登録用の顔画像などである。図13に示す例では、特定用アイコン106には、登録ユーザの氏名および登録用の顔画像が表示される。
【0137】
また、特定用アイコン106は、略矩形状の枠で囲まれた画像であり、ソフトウェアキーとして機能する。ただし、複数の特定用アイコン106の各々の枠の内側が、タッチ有効範囲に設定される。
【0138】
また、図13に示す例では、特定用アイコン106A〜106Cは、上下方向に並ぶように配置される。ただし、特定用アイコン106A〜106Cは、対応する顔画像の各々が検出された位置(画像形成装置10に対する顔画像の位置)に応じて設定された優先度に応じて配置される。たとえば、特定用アイコン106A〜106Cの各々には、対応する顔画像の位置が画像形成装置10の左右方向の中央に近い順に優先度が設定される。そして、特定用アイコン106A〜106Cは、上側から優先度の高い順に配置される。
【0139】
ただし、顔画像の位置が画像形成装置10の左右方向の中央に近いかどうかは、認証用画像における顔画像の位置から判断される。ここで、カメラ52が設けられる位置によっては、認証用画像の左右方向の中央位置が画像形成装置10の左右方向の中央位置と一致しない場合がある。この場合には、画像形成装置10におけるカメラ52の位置に応じて、認証用画像における画像形成装置10の左右方向の中央位置が設定される。
【0140】
なお、特定用アイコン106の配置態様は、特に限定される必要は無く、適宜変更可能である。たとえば、特定用アイコン106が左右方向に並ぶように配置されても良い。
【0141】
そして、特定用アイコン106A〜106Cのいずれかがタッチ(選択)されると、選択された特定用アイコン106に対応する登録ユーザが、認証するユーザとして特定される。つまり、認証用の顔画像が特定される。認証するユーザが特定されると、画像形成装置10は、認証するユーザのログインを許可する。
【0142】
なお、特定用画面130をディスプレイ22に表示せずに、登録ユーザであると判断された顔画像に対応する枠画像102が認証画面100に表示されるようにしても良い。この場合、選択された枠画像102に対応する登録ユーザが、認証するユーザとして特定される。
【0143】
また、複数の顔画像の中で、登録ユーザであると判断された顔画像が1つの場合(認証用画像に含まれる登録ユーザが1人の場合)には、自動的に、その顔画像に対応するユーザのログインを許可する。なお、第1実施例と同様に認証画面100を表示して、その顔画像がタッチされた場合に、その顔画像に対応するユーザのログインを許可するようにしても良い。
【0144】
以下、フロー図を用いて、第3実施例における認証処理について説明するが、第1実施例で説明した認証処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
【0145】
図14は第3実施例の認証処理の一例を示すフロー図である。図14に示すように、CPU12は、認証処理を開始すると、ステップS11で“YES”であれば、ステップS51で、複数の顔画像の各々について顔認証を実行し、ステップS53で、複数の登録ユーザが存在するかどうかを判断する。ここでは、登録ユーザであると判断された顔画像が2つ以上存在するかどうかを判断する。
【0146】
ステップS53で“NO”であれば、つまり、登録ユーザが1人である場合は、ステップS21に進み、そのユーザのログインを許可し、認証に成功した旨をユーザに報知して、認証処理を終了する。一方、ステップS53で“YES”であれば、つまり、複数の登録ユーザが存在する場合は、ステップS55で、複数の登録ユーザの各々に対応する複数の特定用アイコン106をディスプレイ22に表示して、ステップS57で、認証するユーザが特定されたかどうかを判断する。
【0147】
ステップS57で“NO”であれば、つまり、認証するユーザが特定されない場合は、ステップS57に戻る。一方、ステップS57で“YES”であれば、つまり、認証するユーザが特定された場合は、ステップS21に進み、そのユーザのログインを許可し、認証に成功した旨をユーザに報知して、認証処理を終了する。
【0148】
なお、ステップS11までの処理およびステップS17以降の処理の内容については、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
【0149】
この第3実施例によれば、認証用画像から複数の登録ユーザの顔画像が検出された場合に、認証用の顔画像を特定し、特定した登録ユーザについてのログインを許可する。このため、認証用画像に複数の登録ユーザの顔画像が存在する場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0150】
また、第3実施例によれば、複数の顔画像の各々に対応する複数の特定用アイコン106をユーザに提示し、選択された特定用アイコン106に対応する登録ユーザについてのログインを許可する。このため、認証用画像に複数の登録ユーザの顔画像が存在する場合でも、適切かつ簡単にユーザ認証を行うことができる。
【0151】
さらに、第3実施例によれば、複数の特定用アイコン106が、対応する顔画像の画像形成装置10に対する位置に応じて設定された優先度に応じて配置されるので、ユーザが特定用アイコン106を認識および選択し易くなる。
【0152】
なお、上述の実施例で挙げた具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0153】
10 …画像形成装置
12 …CPU
14 …RAM
28 …記憶部
30 …画像読取部
32 …画像形成部
50 …人検出センサ
52 …カメラ
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