(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明に係るデータ収集装置、データ収集方法およびデータ収集プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0022】
[1.概要]
(1)会計における月度締めのタイミングの違い(月ずれ)について
会計における月度締めのタイミングは、業界の商慣習、繁忙期および給与締め等の違いから、個社ごとに異なることが多く、例えば、月末締、15日締および20日締等が存在する。特に、複数業種および複数業態の複合体である連結グループ企業内の会社間においては、月度締めのタイミングは異なる、すなわち、月ずれが存在することが多い。
【0023】
このように、グループ企業内の会社間で月度締めのタイミングが異なる場合、従来、以下のような問題があった。すなわち、グループ会社全体の会計分析を行う際に、個社の該当月度がグループ会社のどの月度と対応づくのかを自動的に判別できなかった。具体的には、グループ会社(G社)内において、G社を基準として月ずれのないA社と月ずれのあるB社とが存在する場合に、
図6に示すように、B社の2016/04/21〜2016/05/20の期間が、A社の2016/04/01〜2016/04/30の期間および2016/05/01〜2016/05/31の期間のどちらに対応するのかを、自動的に判別できなかった。言い換えると、
図6に示すように、個社であるB社の決算期19の月度番号2を、グループ会社内の会社であるA社の4月と5月のどちらに対応させるかを自動的に判別できなかった。
【0024】
そこで、本実施形態においては、グループ企業内の会社間で月ずれが存在する場合においても、同一の「会計月度」を用いて分析することにより、マスタによる個々の期間同士の紐付け設定が必要なくなるようにした。具体的には、A社の2016/04/01〜2016/04/30の期間に対して「4月」という会計月度を設定し、一方で、B社の2016/03/21〜2016/04/20の期間に対しても「4月」という会計月度を設定しておけば、会計月度「4月」を用いることにより、個々の期間同士の紐付けをマスタによってしなくても、前記両期間における売上金額等の比較分析を行うことができる。
【0025】
(2)決算期の違い(期ずれ)について
決算期についても、以下の1〜4に示すように、グループ企業内の会社間において異なることがある。
1.会計における決算期は、会社ごとに定められている。
2.連結会計上、連結グループの決算期もある。この場合、グループ内の主要会社の決算期と合わせることが多い。
3.個社の会計方針、個社がある国の法制度および親会社の連結スケジュール上のメリット等を考慮して、連結グループ内の会社間で決算期は異なる、すなわち、期ずれが存在することが多い。
4.連結会計上、連結決算期(連結グループ会社の決算期)と個社決算期(個社の決算期)との間にずれがある場合には、日本会計基準では、以下のa〜cに示すように決算を行う。
a.決算期間のずれが3か月以内であれば、個社の決算期をそのまま使用してもよい。
b.決算期間のずれが3か月以内ではない場合、または、3か月以内であっても選択によって、連結グループ会社の決算期に合わせて仮決算を行う必要がある。
c.上記a(個社の決算期を使用)と上記b(グループ会社の決算期を使用)のどちらの方式を選択するかを決めることにより、データ収集時にどの月が紐づくか(金額データをどの月のものとして収集するか)が一通りに決まる。
【0026】
ここで、会社間における決算の比較分析法は、複数存在するが、例えば、以下の1〜2に示す比較分析法がよく用いられる。
1.一つ目は、同一月比較分析法である。この分析法は、各月ごとに最新の経営状況を把握するために、会社間における今(現在の年月)同士の売上金額等の比較を行うという方法である。この分析法は、具体的には、A社とC社との間で3か月の期ずれが存在する場合に、
図5の垂直矢印で示すように、両社の同じ年月同士を比較(両社の2017年4月同士を比較)するという方法である。
2.二つ目は、経過月比較分析法である。この分析法は、年次決算または四半期決算等のタイミングで、親会社の決算期間に合わせて、売上金額等の比較を行うという方法である。この分析法は、個社の過去の年度との比較を行いたい(例えば、今期前期の第一四半期同士を比較したい)場合等に、需要が高まる。この分析法は、具体的には、A社とC社との間で3か月の期ずれが存在する場合に、
図5の斜め矢印で示すように、期首からの経過月が同じ年月同士を比較(A社の50期の1月目である2017年4月とC社の20期の1月目である2017年1月とを比較)するという方法である。
【0027】
このように、分析視点によって2つの比較分析法のどちらを用いるのかを切り換えたいという需要があるものの、従来、以下のような問題があった。すなわち、同一月比較分析法と経過月比較分析法のどちらの分析法を用いるにしても、
図7に示すように、比較対象となる2社の決算期と月度番号の組合せをすべて紐付けるマスタ設定が必要となる。この場合、下記に示す1〜4の理由により、運用負荷が非常に高くなってしまうという問題があった。
1.グループ企業内で、期ずれおよび月ずれがない個社同士についても、決算期および月度番号の紐付けが必要となる。このため、紐付けに必要なデータ量は順次増加していく。
2.個社の数が多い場合、紐付けの設定量が多くなる。すなわち、(会社数×月数)分の紐付けが必要となってしまう。
3.個社で決算期の変更があった場合、予め設定しておいた紐付けデータを変更しなければならない。
4.同一月比較分析法と経過月比較分析法の両方を行いたい場合、
図7に示すように、同一月比較分析法用のマスタと経過月比較分析法用のマスタの両方を用意する必要がある。
【0028】
そこで、本実施形態においては、比較対象となる2社の月同士の紐付け(比較対象となる2社の決算期および月度番号の紐付け)を自動で行えるようにした。ただし、決算期間の変更がある場合には、例外的に、マスタによる事前の紐付け設定が必要となる。
【0029】
(3)まとめ
以上をまとめると、月ずれおよび期ずれがある際の従来の問題は、以下のとおりであった。すなわち、従来、個社ごとの「会計月度開始日〜会計月度終了日」とグループ会社の「会計月度開始日〜会計月度終了日」とを、各々、マスタにより紐付けることで、グループ会社間における月ずれおよび期ずれに対応していた。しかしながらこの場合、会社ごとおよび合算対象月ごとに紐付けデータを保持する必要があり、設定の運用負荷が高い(特に、会社数が多い時には極めて運用負荷が高い)という問題があった。
【0030】
そこで、本実施形態においては、同一月比較分析法および経過月比較分析法において、紐付け設定を、事前にマスタで設定するのではなく、自動で判別して実現することを可能とした。これによって、設定の運用負荷低減をしつつ、期ずれによる仮決算をしているかどうかに関わらず、同一月比較分析法および経過月比較分析法を動的に切り替えられる(所望の分析法用のデータを素早く抽出できる)ようになった。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0031】
[2.構成]
本実施形態に係るデータ収集装置100の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、データ収集装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
データ収集装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、データ収集装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0033】
データ収集装置100は、
図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。データ収集装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0034】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、データ収集装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、データ収集装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
【0035】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114を、表示部としてのモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0036】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0037】
記憶部106は、例えば、決算期マスタ106aと、第一マスタおよび第二マスタとしての月度期間マスタ106bと、紐付けマスタ106cと、収集対象データ106dと、収集結果データとしてのグループ収集結果データ106eと、区分マスタとしての会社マスタ106fと、を備えている。
【0038】
なお、以下においては、
図2に示すように、グループ企業内に、以下のA社〜C社が存在する場面を想定して、説明を進める。
親会社A社 4月期首 月末締
子会社B社(月ずれあり) 4月期首 20日締
子会社C社(期ずれあり) 1月期首 月末締
なお、連結会計上、A社を親会社とした場合に、A社単体の合計情報とグループ全体を合算した連結会計情報とは区別するものとするため、以下の説明においては、親会社単体を指す場合には「A社」と表記し、連結グループ全体(A社、B社およびC社)を指す場合には「G社」と表記する。G社とA社との間には期ずれおよび月ずれのいずれも存在しない。
【0039】
また、本実施形態においては、第一の会社の売上金額等と第二の会社の売上金額等を比較することを目的としているが、前記第一の会社は、グループ企業内の子会社(B社またはC社)であることが好ましく、前記第二の会社は、前記グループ企業内の親会社(G社またはA社)であることが好ましい。
【0040】
決算期マスタ106aは、各会社の決算期を管理するためのマスタである。決算期マスタ106aは、
図3に示すように、例えば、決算期の期数(決算期)、期首日および期末日等を含む。
図3に示すように、G社、A社およびB社は4月期首であるのに対し、C社は1月期首である(期ずれがある)。
【0041】
月度期間マスタ106bは、各会社の会計の月度締日等を管理するためのマスタである。月度期間マスタ106bは、
図4に示すように、例えば、決算期の期数(決算期)、当該決算期内の月度番号(月度番号)、当該期数および当該月度番号の組合せに対応する会計期間(月度開始日から月度終了日までの期間)、ならびに、当該組合せに対応する会計年月(会計月度)等を含む。
図4に示すように、G社、A社およびC社は月末締であるのに対し、B社は20日締である(月ずれがある)。
【0042】
紐付けマスタ106cは、前記第一の会社と前記第二の会社の期間同士を紐付けるためのマスタである。紐付けマスタ106cは、
図7に示すように、例えば、前記第一の会社についての会社識別情報(会社)、決算期の期数(決算期)および当該決算期内の月度番号(月度番号)と、前記第二の会社についての会社識別情報(会社)、決算期の期数(決算期)および当該決算期内の月度番号(月度番号)と、を含む。なお、
図7においては、前記第一の会社は、紐付けマスタ106cの右列に示す会社(A社、B社およびC社)であり、前記第二の会社は、紐付けマスタ106cの左列に示す会社(G社)である。
【0043】
収集対象データ106dは、収集対象となるデータである。収集対象データ106dの種類としては、特に限定されないが、例えば、仕訳明細データ、販売の受注数データ、販売の受注金額データ、残業時間データ、取引先名一覧データおよび担当者名一覧データ等があげられる。収集対象データ106dが、仕訳明細データである場合、収集対象データ106dは、例えば、収集対象項目としての金額、当該収集対象項目の発生日としての前記金額の発生日および勘定科目等を含む。前記金額の種類は、特に限定されないが、例えば、売上金額(
図11に示す)、仕入金額および当座預金額等があげられる。
【0044】
グループ収集結果データ106eは、収集対象データ106dを収集した結果のデータである。グループ収集結果データ106eは、
図11にMA3で示すように、会社識別情報(C社)、前記第一の会社(C社)についての会計年月(MA3の同一月比較年月の列)、前記第二の会社(A社)についての会計年月(MA3の経過月比較年月の列)、勘定科目および収集対象項目(売上金額)等を含む。
【0045】
会社マスタ106fは、紐付けマスタ106cの設定がない場合に、前記第一の会社と前記第二の会社の期間をどのようなルールで紐付けるか設定するためのマスタである。会社マスタ106fは、
図13に示すように、例えば、前記第一の会社の会社識別情報(会社)と、「先区分」、「後区分」および「同一区分(常に同一)」のいずれか1つの区分と、を含む。
【0046】
「先区分」は、前記第二の会社の会計月度を当該会計月度より先の前記第一の会社の会計月度と紐付ける場合の区分である。一般的には、グループ全体の分析を行う際は、親会社(第二の会社)の決算期を元にした視点で分析することが多く、子会社(第一の会社)のデータはすでに存在することが望ましいため、この紐付けが一番よく用いられる。例えば、
図12に示すように、G社の50期の月度番号(1)は、C社の20期の月度番号(1)と紐付けられる。
【0047】
「後区分」は、前記第二の会社の会計月度を当該会計月度より後の前記第一の会社の会計月度と紐付ける場合の区分である。例えば、
図12に示すように、G社の50期の月度番号(1)は、C社の21期の月度番号(1)と紐付けられる。
【0048】
「同一区分(常に同一)」は、前記第二の会社の会計月度を当該会計月度と同じ前記第一の会社の会計月度と紐付ける場合の区分である。例えば、
図12に示すように、G社の2017年4月は、C社の2017年4月と紐付けられる。
【0049】
制御部102は、データ収集装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0050】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く会計年月を取得することにより、前記第一の会社についての会計年月と、前記発生日と紐付く前記収集対象データに含まれる収集対象項目と、を含む収集結果データを作成する同一月収集手段としての同一月収集部102aと、(2)前記発生日と、前記第一マスタに含まれる期数、月度番号および会計期間と、第二の会社についての決算期の期数と当該決算期内の月度番号と当該期数および当該月度番号の組合せに対応する会計年月とを含む第二マスタに含まれる期数および月度番号と、に基づいて、前記第二マスタに含まれる会計年月を取得することにより、前記第二の会社についての会計年月と、前記発生日と紐付く前記収集対象データに含まれる収集対象項目と、を含む収集結果データを作成する経過月収集手段としての経過月収集部102bと、(3)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く、前記第一の会社についての期数および月度番号を取得する紐−第一期数等取得手段としての紐−第一期数等取得部102b1と、(4)前記紐付けマスタを参照して、前記紐−第一期数等取得手段で取得した前記第一の会社についての期数および月度番号と紐付く、前記第二の会社についての期数および月度番号を取得する紐−第二期数等取得手段としての紐−第二期数等取得部102b2と、(5)前記第二マスタを参照して、前記紐−第二期数等取得手段で取得した期数および月度番号と紐付く会計年月を取得する紐−年月取得手段としての紐−年月取得部102b3と、(6)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く会計年月を取得する同−第一年月取得手段としての同−第一年月取得部102b4と、(7)前記第二マスタを参照して、前記同−第一年月取得手段で取得した会計年月と同じ会計年月を取得する同−第二年月取得手段としての同−第二年月取得部102b5と、(8)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く期数および月度番号を取得する先−期数等取得手段としての先−期数等取得部102b6と、(9)前記第一マスタを参照して、前記先−期数等取得手段で取得した期数と紐付く最大の月度番号を取得する先−第一最大月度取得手段としての先−第一最大月度取得部102b7と、(10)前記第一マスタを参照して、前記先−期数等取得手段で取得した期数および前記先−第一最大月度取得手段で取得した最大の月度番号と紐付く会計年月を取得し、更に、前記第二マスタを参照して、当該取得した会計年月と紐付く期数を取得する先−期数取得手段としての先−期数取得部102b8と、(11)前記第二マスタを参照して、前記先−期数取得手段で取得した期数と紐付く最大の月度番号を取得する先−第二最大月度取得手段としての先−第二最大月度取得部102b9と、(12)前記先−第一最大月度取得手段で取得した最大の月度番号と前記先−第二最大月度取得手段で取得した最大の月度番号とが同じであるか否かを判定する先−判定手段としての先−判定部102b10と、(13)前記先−判定手段が前記同じであると判定した場合、前記第二マスタを参照して、前記先−期数取得手段で取得した期数および前記先−期数等取得手段で取得した月度番号と紐付く会計年月を取得する先−年月取得手段としての先−年月取得部102b11と、(14)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く期数および月度番号を取得する後−期数等取得手段としての後−期数等取得部102b12と、(15)前記第一マスタを参照して、前記後−期数等取得手段で取得した期数と紐付く最大の月度番号を取得する後−第一最大月度取得手段としての後−第一最大月度取得部102b13と、(16)前記第一マスタを参照して、前記後−期数等取得手段で取得した期数と紐付く最小の月度番号を取得する後−最小月度取得手段としての後−最小月度取得部102b14と、(17)前記第一マスタを参照して、前記後−期数等取得手段で取得した期数および前記後−最小月度取得手段で取得した最小の月度番号と紐付く会計年月を取得し、更に、前記第二マスタを参照して、当該取得した会計年月と紐付く期数を取得する後−期数取得手段としての後−期数取得部102b15と、(18)前記第二マスタを参照して、前記後−期数取得手段で取得した期数と紐付く最大の月度番号を取得する後−第二最大月度取得手段としての後−第二最大月度取得部102b16と、(19)前記後−第一最大月度取得手段で取得した最大の月度番号と前記後−第二最大月度取得手段で取得した最大の月度番号とが同じであるか否かを判定する後−判定手段としての後−判定部102b17と、(20)前記後−判定手段が前記同じであると判定した場合、前記第二マスタを参照して、前記後−期数取得手段で取得した期数および前記後−期数等取得手段で取得した月度番号と紐付く会計年月を取得する後−年月取得手段としての後−年月取得部102b18と、(21)参照先として前記同一月収集手段が作成した前記収集結果データが指定された場合、当該収集結果データを参照して、指定された会計年月と紐付く収集対象項目を抽出し、参照先として前記経過月収集手段が作成した前記収集結果データが指定された場合、当該収集結果データを参照して、指定された会計年月と紐付く収集対象項目を抽出する抽出手段としての抽出部102cと、(22)前記第一マスタを参照して、前記発生日が属する会計期間を取得し、当該取得した会計期間と紐付く会計年月を取得する月−年月取得手段としての月−年月取得部102dと、を備えている。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
【0051】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。
【0052】
[3−1.期ずれの解決方法の概要]
本項目では、期ずれの解決方法の概要を、
図9〜
図11を用いて詳細に説明する。本実施形態においては、例えば、グループ収集結果データ106e中に、同一月比較年月分析法(会社間における今現在の年月同士の売上金額等の比較を行う方法)用の列と、経過月比較年月分析法(片方の会社の決算期に合わせて、売上金額等の比較を行う方法)用の列と、を保持することで、分析法を動的に切り替えられるようにした。また、本実施形態においては、例えば、個社の決算期とグループ会社の決算期とがずれている状態や決算期間の長さの違いを判別し、紐付けるべき月度をルールに従って自動判断できるようにした。
【0053】
経過月比較分析法を行う際の、G社(グループ会社)とC社(子会社)との月度の紐付きを、
図9を用いて説明する。
図9の決算期変更前に示すように、C社の方がG社より3か月決算期が早い場合、月度の紐付きは、
図9の決算期変更前に斜め矢印で示すとおりとなる。ここで、仮に、C社の20期が3か月の短縮決算となった場合、C社の21期からは、G社とC社との間での決算期のずれはなくなり、月度の紐付きは、
図9の決算期変更後に垂直矢印で示すとおりとなる。この際に、短縮決算となったC社の20期の1Q(Qとは、四半期を指す。以下同じ。)の3か月分を、G社のどの月に紐付けるかの設定が必要となる。
【0054】
C社の20期の1Qの紐付けの方法を、
図10を用いて説明する。紐付けの方法としては、以下の3通りがある。一つ目の方法は、C社の20期の1Qを、G社の翌期の1月目に集約するという方法である。すなわち、
図10の設定例(1)の紐付けマスタ106cに示すように、C社の20期の月度番号(1)〜(3)を、すべてG社の50期の月度番号(1)に紐付けるという方法である。二つ目の方法は、C社の20期の1Qを、G社の前期の12月目に集約するという方法である。すなわち、
図10の設定例(2)の紐付けマスタ106cに示すように、C社の20期の月度番号(1)〜(3)を、すべてG社の49期の月度番号(12)に紐付けるという方法である。三つ目の方法は、紐付け設定をしないという方法である。この場合、
図10の設定例(3)に示すように、C社の20期の月度番号(1)〜(3)は、それぞれ、G社の49期の月度番号(10)〜(12)と紐付く。
【0055】
なお、短縮決算等による決算期の変更がある場合であっても、紐付けマスタ106cの設定をせずに、集約先をG社(親会社)の前期末にするか翌期首にするかを、マスタ制御により自動的に行ってもよい。
【0056】
グループ収集結果データ106eにおける、同一月比較分析法用の列および経過月比較分析法用の列の具体例について、
図11を用いて説明する。
図11に示すC社の収集対象データ106d(仕訳明細)に含まれるX月の金額を、同一月比較分析法用の列として収集する場合、X月の金額としてデータ収集される。例えば、
図11のC社の収集対象データ106dに示す2017/01/10の金額10,000円は、
図11のグループ収集結果データ106eにMA1で示すように、「2017/01」のデータとして収集される。これに対して、
図11に示すC社の収集対象データ106d(仕訳明細)に含まれるX月の金額を、経過月比較分析法用の列として収集する場合、(X+3)月の金額としてデータ収集される。これは、前々段落および前段落で説明したとおり、C社の決算期は、G社より3か月早いため、C社のX月は、G社でいうと(X+3)月に対応するためである。例えば、
図11のC社の収集対象データ106dに示す2017/01/10の金額10,000円は、
図11のグループ収集結果データ106eにMA2で示すように、「2017/04」のデータとして収集される。
【0057】
ここで、本実施形態に係るデータ収集装置100は、同一月収集部102aまたは経過月収集部102bを備えている。経過月収集部102bが行うデータ収集は、紐付けマスタ106cの設定がある場合のデータ収集、会社マスタ106fにおける区分が「同一区分」である場合のデータ収集、会社マスタ106fにおける区分が「先区分」である場合のデータ収集および会社マスタ106fにおける区分が「後区分」である場合のデータ収集の4種類に分かれる。このため、以下、この順で項目立てて説明する。
【0058】
[3−2.同一月収集部102aが行うデータ収集]
本項目では、同一月収集部102aが行うデータ収集について、
図14を用いて詳細に説明する。
【0059】
本項目では、以下の収集条件でデータ収集するものとする。
(収集条件)
収集したいグループ会社月度:2017/04
収集対象会社:C社(期ずれあり)
【0060】
まず、
図14に示すように、前記(収集条件)が指定されると、G社の月度期間マスタ106bを参照して、会計月度2017/04が取得される。一方、同一月収集部102aは、
図14に示すように、C社の月度期間マスタ106bを参照して、収集対象データ106dに含まれる発生日(2017/04/10)が属する、月度開始日から月度終了日までの期間(2017/04/01〜2017/04/30)を取得し、当該取得した期間と紐付く会計月度(2017/04)を取得する。これにより、同一月収集部102aは、
図14のグループ収集結果データ106eに示すように、C社についての会計月度2017/04と、前記発生日(2017/04/10)と紐付く収集対象データ106dに含まれる金額(40,000円)と、を含むグループ収集結果データ106eを作成する。なお、グループ収集結果データ106eにおける会計月度2017/07がどのように取得されるかについては、以下の項目[3−3]で詳細に説明する。
【0061】
[3−3.経過月収集部102bが行うデータ収集]
本項目では、経過月収集部102bが行うデータ収集について詳細に説明する。経過月収集部102bが行うデータ収集は、前述のとおり、4種類のデータ収集に更に分かれる。しかしながら、当該4種類のデータ収集のいずれを行うにしても、経過月収集部102bが実行する以下の処理は共通する。すなわち、経過月収集部102bは、収集対象データ106dに含まれる発生日と、C社(子会社)の月度期間マスタ106bに含まれる決算期、月度番号および月度開始日から月度終了日までの期間と、G社(親会社)の月度期間マスタ106bに含まれる決算期および月度番号と、に基づいて、G社の月度期間マスタ106bに含まれる会計月度を取得することにより、G社についての会計月度と、前記発生日と紐付く収集対象データ106dに含まれる金額と、を含むグループ収集結果データ106eを作成する。
【0062】
(A)紐付けマスタ106cの設定がある場合のデータ収集
本項目では、紐付けマスタ106cの設定がある場合のデータ収集について、
図4および
図15を用いて詳細に説明する。本項目の処理を行う際の状況およびマスタ設定は以下のとおりである。
【0063】
状況:C社の決算期変更があったため、C社の20期の月度番号(1)〜(3)を、G社の翌期(50期)の月度番号(1)に集約したい
紐付けマスタ106c:
図15に示す設定
G社およびC社の月度期間マスタ106b:
図4に示す設定
【0064】
まず、紐−第一期数等取得部102b1は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、
図15の収集対象データ106dに含まれる発生日(例えば、2017/01/10)が属する会計期間(2017/01/01〜2017/01/31)を取得し、当該取得した会計期間(2017/01/01〜2017/01/31)と紐付く、C社についての決算期20および月度番号(1)を取得する。
【0065】
次に、紐−第二期数等取得部102b2は、
図15の紐付けマスタ106cを参照して、紐−第一期数等取得部102b1で取得したC社についての決算期20および月度番号(1)と紐付く、G社についての決算期50および月度番号(1)を取得する。
【0066】
最後に、紐−年月取得部102b3は、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、紐−第二期数等取得部102b2で取得した決算期50および月度番号(1)と紐付く会計月度(2017/04)を取得する。
【0067】
なお、詳細な説明は省略するが、同様の方法で、
図15の収集対象データ106dに含まれる発生日2017/02/10および2017/03/10についても、会計月度(2017/04)を取得することができる。
【0068】
このようにして、
図15のグループ収集結果データ106eに四角で囲んで示すデータを収集することができる。
【0069】
(B)会社マスタ106fにおける区分が「同一区分」である場合のデータ収集
本項目では、会社マスタ106fにおける区分が「同一区分」である場合のデータ収集について、
図4および
図16を用いて詳細に説明する。本項目の処理を行う際の状況およびマスタ設定は以下のとおりである。
【0070】
状況:C社で仮決算を3月に行った
G社およびC社の月度期間マスタ106b:
図4に示す設定
会社マスタ106fにおける区分:「同一区分」
【0071】
まず、同−第一年月取得部102b4は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、
図16の収集対象データ106dに含まれる発生日(
図16の収集対象データ106dに四角で囲んで示す2017/04/10)が属する会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)を取得し、当該取得した会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)と紐付く会計月度(2017/04)を取得する。
【0072】
次に、同−第二年月取得部102b5は、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、同−第一年月取得部102b4で取得した会計月度(2017/04)と同じ会計月度(2017/04)を取得する。以上のようにして、収集対象データ106dに含まれる発生日2017/04/10について、
図16のグループ収集結果データ106eに四角で囲んで示すように、会計月度2017/04を取得することができる。
【0073】
なお、詳細な説明は省略するが、同様の方法で、収集対象データ106dに含まれる発生日2017/01/10については、会計月度2017/01を取得することができ、発生日2017/02/10については、会計月度2017/02を取得することができ、発生日2017/03/10については、会計月度2017/03を取得することができ、発生日2017/05/10については、会計月度2017/05を取得することができ、発生日2017/06/10については、会計月度2017/06を取得することができる。
【0074】
このようにして、
図16のグループ収集結果データ106eの経過月比較年月の例のデータを収集することができる。
【0075】
(C)会社マスタ106fにおける区分が「先区分」である場合のデータ収集
本項目では、会社マスタ106fにおける区分が「先区分」である場合のデータ収集について、
図4および
図17を用いて詳細に説明する。本項目の処理を行う際のマスタ設定は以下のとおりである。
【0076】
G社およびC社の月度期間マスタ106b:
図4に示す設定
会社マスタ106fにおける区分:「先区分」
【0077】
(C−1)処理対象取得
まず、先−期数等取得部102b6は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、
図17の収集対象データ106dに含まれる発生日(
図17の収集対象データ106dに四角で囲んで示す2017/04/10)が属する会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)を取得し、当該取得した会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)と紐付く決算期20および月度番号(4)を取得する。言い換えると、先−期数等取得部102b6は、個社年月2017/04から、個社月度番号(4)を取得する。
【0078】
(C−2)期末取得
次に、先−第一最大月度取得部102b7は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、先−期数等取得部102b6で取得した決算期20と紐付く最大の月度番号(12)を取得する。言い換えると、先−第一最大月度取得部102b7は、会社マスタ106fにおける「紐づけ方法」が「先」の場合、個社の期末月度(2017/12の月度番号(12))を取得する。
【0079】
(C−3)グループ決算期取得
次に、先−期数取得部102b8は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、先−期数等取得部102b6で取得した決算期20および先−第一最大月度取得部102b7で取得した最大の月度番号(12)と紐付く会計月度(2017/12)を取得し、更に、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、当該取得した会計月度(2017/12)と紐付く決算期50を取得する。言い換えると、先−期数取得部102b8は、グループの同一月度の決算期(2017/4〜2018/3である50期)を取得する。
【0080】
(C−4)期末月度番号取得
次に、先−第二最大月度取得部102b9は、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、先−期数取得部102b8で取得した決算期50と紐付く最大の月度番号(12)を取得する。言い換えると、先−第二最大月度取得部102b9は、(C−3)で取得した決算期の最大月度(50期の期末月度番号(12))を取得する。
【0081】
(C−5)月度番号比較
次に、先−判定部102b10は、先−第一最大月度取得部102b7で取得した最大の月度番号(12)と先−第二最大月度取得部102b9で取得した最大の月度番号(12)とが同じであるか否かを判定する。本例の場合、先−判定部102b10は、同じであると判定する。言い換えると、先−判定部102b10は、(C−2)および(C−4)で取得した決算期の最大月度(個社:(12)、グループ:(12))を比較する。
【0082】
(C−6)結果判定
最後に、先−年月取得部102b11は、先−判定部102b10が同じであると判定した場合、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、先−期数取得部102b8で取得した決算期50および先−期数等取得部102b6で取得した月度番号(4)と紐付く会計月度(2017/07)を、
図17の「一致時」に示すように取得する。言い換えると、先−年月取得部102b11は、(C−5)の比較において、個社の最大月度とグループの最大月度とが一致する場合には、グループ決算期(50期)の個社月度番号(4)に該当する2017/07を取得する。
【0083】
これに対して、先−年月取得部102b11は、先−判定部102b10が同じではないと判定した場合、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、収集対象データ106dに含まれる発生日(
図17の収集対象データ106dに四角で囲んで示す2017/04/10)が属する会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)と紐付く会計月度(2017/04)を、
図17の「不一致時」に示すように取得する。言い換えると、(C−5)の比較において、個社の最大月度とグループの最大月度とが不一致の場合(すなわち、決算期変更がある場合)には、収集対象のグループ月度に該当する2017/04を取得する。
【0084】
なお、詳細な説明は省略するが、同様の方法で、収集対象データ106dに含まれる発生日2017/01/10については、会計月度2017/04を取得することができ、発生日2017/02/10については、会計月度2017/05を取得することができ、発生日2017/03/10については、会計月度2017/06を取得することができ、発生日2017/05/10については、会計月度2017/08を取得することができ、発生日2017/06/10については、会計月度2017/09を取得することができる。
【0085】
このようにして、
図17のグループ収集結果データ106eの経過月比較年月の例のデータを収集することができる。
【0086】
(D)会社マスタ106fにおける区分が「後区分」である場合のデータ収集
本項目では、会社マスタ106fにおける区分が「後区分」である場合のデータ収集について、
図4および
図18を用いて詳細に説明する。本項目の処理を行う際のマスタ設定は以下のとおりである。
【0087】
G社およびC社の月度期間マスタ106b:
図4に示す設定
会社マスタ106fにおける区分:「後区分」
【0088】
(D−1)処理対象取得
まず、後−期数等取得部102b12は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、収集対象データ106dに含まれる発生日(
図18には示していないが、2017/04/10であるとする)が属する会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)を取得し、当該取得した会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)と紐付く決算期20および月度番号(4)を取得する。言い換えると、後−期数等取得部102b12は、個社年月2017/04から、個社月度番号(4)を取得する。
【0089】
(D−2)期末取得
次に、後−第一最大月度取得部102b13は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、後−期数等取得部102b12で取得した決算期20と紐付く最大の月度番号(12)を取得する。言い換えると、後−第一最大月度取得部102b13は、会社マスタ106fにおける「紐づけ方法」が「後」の場合、個社の期末月度(2017/12の月度番号(12)を取得する。
【0090】
(D−2)´期首取得
次に、後−最小月度取得部102b14は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、後−期数等取得部102b12で取得した決算期20と紐付く最小の月度番号(1)を取得する。言い換えると、後−最小月度取得部102b14は、会社マスタ106fにおける「紐づけ方法」が「後」の場合、個社の期首月度(2017/1の月度番号(1)を取得する。
【0091】
(D−3)グループ決算期取得
次に、後−期数取得部102b15は、
図4のC社の月度期間マスタ106bを参照して、後−期数等取得部102b12で取得した決算期20および後−最小月度取得部102b14で取得した最小の月度番号(1)と紐付く会計月度(2017/01)を取得し、更に、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、当該取得した会計月度(2017/01)と紐付く決算期49を取得する。言い換えると、後−期数取得部102b15は、グループの同一月度の決算期(2016/4〜2017/3である49期)を取得する。
【0092】
(D−4)期末月度番号取得
次に、後−第二最大月度取得部102b16は、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、後−期数取得部102b15で取得した決算期49と紐付く最大の月度番号(12)を取得する。言い換えると、後−第二最大月度取得部102b16は、(D−3)で取得した決算期の最大月度(49期の期末月度番号(12))を取得する。
【0093】
(D−5)月度番号比較
次に、後−判定部102b17は、後−第一最大月度取得部102b13で取得した最大の月度番号(12)と後−第二最大月度取得部102b16で取得した最大の月度番号(12)とが同じであるか否かを判定する。本例の場合、後−判定部102b17は、同じであると判定する。言い換えると、後−判定部102b17は、(D−2)および(D−4)で取得した決算期の最大月度(個社:(12)、グループ:(12))を比較する。
【0094】
(D−6)結果判定
最後に、後−年月取得部102b18は、後−判定部102b17が同じであると判定した場合、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、後−期数取得部102b15で取得した決算期49および後−期数等取得部102b12で取得した月度番号(4)と紐付く会計月度(2016/07)を、
図18の「一致時」に示すように取得する。言い換えると、後−年月取得部102b18は、(D−5)の比較において、個社の最大月度とグループの最大月度とが一致する場合には、グループ決算期(49期)の個社月度番号(4)に該当する2016/07を取得する。
【0095】
これに対して、後−年月取得部102b18は、後−判定部102b17が同じではないと判定した場合、
図4のG社の月度期間マスタ106bを参照して、収集対象データ106dに含まれる発生日(
図18には示していないが、2017/04/10であるとする)が属する会計期間(2017/04/01〜2017/04/30)と紐付く会計月度(2017/04)を、
図18の「不一致時」に示すように取得する。言い換えると、(D−5)の比較において、個社の最大月度とグループの最大月度とが不一致の場合(すなわち、決算期変更がある場合)には、収集対象のグループ月度である2017/04を取得する。
【0096】
以上、[3−1]〜[3−3]で説明したように、本実施形態に係るデータ収集装置100は、同一月収集部102aまたは経過月収集部102bを備えれば、第一の会社の期間と第二の会社の期間を予め紐付け設定せずとも、前記第一の会社におけるある期間の売上金額等のデータを、当該ある期間に対応する前記第二の会社の期間の売上金額等として変換してデータ収集できる。このため、例えば、従来のように、両社の対応する期間同士を予めマスタで紐付け設定する必要がなくなるため、データ収集の運用負荷を大幅に低減することができる。
【0097】
しかしながら、本実施形態に係るデータ収集装置100は、以下の[3−4]で説明する抽出処理を行うために、同一月収集部102aおよび経過月収集部102bの両方を備えることが好ましい。
【0098】
[3−4.抽出部102cが行う抽出処理]
本項目では、抽出部102cが行う抽出処理について、
図19を用いて詳細に説明する。
【0099】
本実施形態に係るデータ収集装置100は、同一月収集部102aおよび経過月収集部102bの両方を備えることにより、
図19に示すように、C社についての同一月比較分析法用の列およびC社についての経過月比較分析法用の列の両方を収集することができる。これにより、以下の抽出処理を行うことができる。
【0100】
すなわち、
図19の帳票出力時の画面に示すように、参照先として同一月収集部102aが作成したグループ収集結果データ106eが指定された場合(
図19の帳票出力時の画面において、分析方法として「同一月比較分析」が選択された場合)、抽出部102cは、指定された会計年月(
図19の帳票出力時の画面において、対象期間として入力された「2017/04/01〜2017/06/30」)と紐付く収集対象項目(
図19のグループ収集結果データ106eの同一月比較年月の列に四角で囲んだ2017/04、2017/05および2017/06とそれぞれ紐付く金額である40,000円、50,000円および60,000円)を抽出する。
【0101】
これにより、例えば、A社の期間を基準として、売上金額等の比較を行うことができる。具体的には、「A社の2017/04の売上金額400,000(
図19のA社の収集対象データ106dに示す)に対応する売上金額は、前段落で述べたとおり、C社の2017/04の売上金額40,000円である」という比較を行うことができる。
【0102】
これに対して、
図19の帳票出力時の画面に示すように、参照先として経過月収集部102bが作成したグループ収集結果データ106eが指定された場合(
図19の帳票出力時の画面において、分析方法として「経過月比較分析」が選択された場合)、抽出部102cは、指定された会計年月(
図19の帳票出力時の画面において、対象期間として入力された「2017/04/01〜2017/06/30」)と紐付く収集対象項目(
図19のグループ収集結果データ106eの経過月比較年月の列に四角で囲んだ2017/04、2017/05および2017/06とそれぞれ紐付く金額である10,000円、20,000円および30,000円)を抽出する。
【0103】
これにより、例えば、A社の期間を基準として、売上金額等の比較を行うことができる。具体的には、「A社の2017/04の売上金額400,000(
図19のA社の収集対象データ106dに示す)に対応する売上金額は、前段落で述べたとおり、C社の2017/04の売上金額10,000円である(なお、この売上金額10,000円は、実際には、
図19のC社の収集対象データ106dに示すように、C社の2017/01の売上金額だが、C社の決算期はA社より3か月早いため、経過月収集部102bによって、2017/04の売上金額として変換されて収集されている)」という比較を行うことができる。すなわち、簡潔にいうと、A社の2017年4月基準で、A社の2017年4月の売上金額(400,000円)とC社の2017年1月の売上金額(10,000円)との比較を行うことができる。
【0104】
このように、本実施形態に係るデータ収集装置100は、同一月収集部102aおよび経過月収集部102bの両方を備えることにより、グループ収集結果データ106eにおいて、同一月比較分析法用の列および経過月比較分析法用の列のいずれか片方の列だけではなく、両方の列を予め準備しておくことができる。これにより、抽出部102cは、オペレータにより選択された比較分析法に対応する列を、迅速に抽出することができるため、帳票出力時のレスポンスが従来に比べて大幅に早くなる。
【0105】
[3−5.帳票出力の対象となる期間の例]
本項目では、帳票出力の対象となるG社の期間と帳票出力の対象となるC社の期間との比較を、
図20〜22に示す。
【0106】
まず、
図20は、以下の条件の場合に、帳票出力の対象となるG社の期間と帳票出力の対象となるC社の期間との比較を示す図である。
【0107】
(条件)
帳票出力時に指定する期間:G社の「2017/5/1〜2017/7/31」
期ずれ:なし
分析法:経過月比較分析法または同一月比較分析法
【0108】
図20にハッチングで示すように、グループ会社(G社)の「2017/5/1〜2017/7/31」に対応する期間は、子会社(C社)の「2017/5/1〜2017/7/31」であることがわかる。なお、
図20に示す記号および用語の意味は、以下1〜8に示すとおりであり、このことは、以下の
図21および
図22においても同様である。
1.セット残高とは、導入開始時に入力した残高である。
2.繰越残高とは、対象期間開始時の残高である。
3.作表上の期首とは、本来の期首とは異なる仮想的な期首である。作表上の期首を用いることによって、仮想会計期間による分析をすることができる。
4.(5)の時点のBS(Balance Sheet)科目の繰越残高=(1)の時点のBS科目のセット残高+(2)の期間のBS科目の金額+(3)の期間のBS科目の金額
5.(5)の時点のPL(Profit & Loss Statement)科目の繰越残高=(3)の期間のPL科目の金額
6.発生金額(科目関係なし)=(4)の期間の金額
7.BS科目の累計金額=(5)の時点のBS科目の繰越残高+発生金額
8.PL科目の累計金額=(5)の時点のPL科目の繰越残高+発生金額
【0109】
次に、
図21は、以下の条件の場合に、帳票出力の対象となるG社の期間と帳票出力の対象となるC社の期間との比較を示す図である。
【0110】
(条件)
帳票出力時に指定する期間:G社の「2017/5/1〜2017/7/31」
期ずれ:あり
分析法:経過月比較分析法
【0111】
図21にハッチングで示すように、グループ会社(G社)の「2017/5/1〜2017/7/31」に対応する期間は、子会社(C社)の「2017/2/1〜2017/4/30」であることがわかる。
【0112】
最後に、
図22は、以下の条件の場合に、帳票出力の対象となるG社の期間と帳票出力の対象となるC社の期間との比較を示す図である。
【0113】
(条件)
帳票出力時に指定する期間:G社の「2018/3/1〜2018/5/31」
期ずれ:あり
分析法:経過月比較分析法
その他:C社の2018年1〜3月が短縮決算となり、4月以降が、G社と同様の決算期(すなわち、期ずれがない)に変更となった。
【0114】
図22にハッチングで示すように、グループ会社(G社)の2018/3に対応する期間は子会社(C社)の2017/12であり、グループ会社(G社)の2018/4に対応する期間は子会社(C社)の2018/1〜4であり(短縮決算)、グループ会社(G社)の2018/5に対応する期間は子会社(C社)の2018/5(期ずれがなくなった)である。
【0115】
[3−6.月−年月取得部102dが行う年月取得処理]
本項目では、月−年月取得部102dが行う年月取得処理について、
図8を用いて詳細に説明する。
【0116】
月−年月取得部102dは、
図8のB社の月度期間マスタ106bを参照して、B社の収集対象データ106dに含まれる発生日(2017/03/25)が属する会計期間(2017/03/21〜2017/04/20)を取得し、当該取得した会計期間(2017/03/21〜2017/04/20)と紐付く会計月度(2017/04)を取得する。また、月−年月取得部102dは、これと同様の方法で、
図8のB社の収集対象データ106dに含まれる発生日2017/04/15については、会計月度2017/04を取得することができ、発生日2017/04/25については、会計月度2017/05を取得することができる。このようにして、月−年月取得部102dは、
図8のグループ収集結果データ106eに示すように、B社について、会計月度2017/04(売上金額は1,000円)、会計月度2017/04(売上金額は2,000円)および会計月度2017/05(売上金額は3,000円)を取得することができる。
【0117】
月−年月取得部102dは、
図8のA社の収集対象データに含まれる発生日についても、前段落と同様の方法で、
図8に示すように、会計月度を取得することができる。このようにして、月−年月取得部102dは、
図8のグループ収集結果データ106eに示すように、A社について、会計月度2017/03(売上金額は10,000円)、会計月度2017/04(売上金額は20,000円)および会計月度2017/04(売上金額は30,000円)を取得することができる。
【0118】
このように、本実施形態に係るデータ収集装置100が月−年月取得部102dを備えれば、会計月度に注目して、第一の会社と第二の会社との売上金額等を比較できる。このため、従来のように、例えば、B社の2017/04/21〜2017/05/20が、A社の2017/04/01〜2017/04/30および2017/05/01〜2017/05/31のどちらに対応するか判別できないといったことが生じる可能性はなくなり、B社の2017/04/21〜2017/05/20は、会計月度2017/05に該当するため、同一の会計月度2017/05を有するA社の2017/05/01〜2017/05/31に対応するということが即座に判別できる。
【0119】
なお、本明細書においては、期ずれおよび月ずれのいずれか一方が存在する場合の例しか示していないが、本実施形態に係るデータ収集装置100によれば、期ずれおよび月ずれの両方が存在する場合においても、[3−2]および[3−3]の期ずれの具体的な解決方法と[3−6]の月ずれの具体的な解決方法とを組み合わせることによって、第一の会社と第二の会社の対応する期間の売上金額等の比較を行うことができる。
【0120】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0121】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0122】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0123】
また、データ収集装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0124】
例えば、データ収集装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてデータ収集装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0125】
また、このコンピュータプログラムは、データ収集装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0126】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0127】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0128】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0129】
また、データ収集装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、データ収集装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0130】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。