特許第6974076号(P6974076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974076
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】製氷装置用駆動ユニットおよび製氷装置
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/10 20060101AFI20211118BHJP
【FI】
   F25C1/10 301B
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-166790(P2017-166790)
(22)【出願日】2017年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-45043(P2019-45043A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年8月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 俊二
【審査官】 西山 真二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0345851(US,A1)
【文献】 特開2013−004622(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0360219(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0276295(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25C 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動機構と、前記駆動機構に対する給電および制御の少なくとも一方を行う回路基板と、前記駆動機構および前記回路基板が内側に配置されたケースと、を有し、
前記ケースは、前記ケースの厚さ方向の一方側に位置する第1端板部と、前記第1端板部に対して前記厚さ方向の他方側で対向する第2端板部と、前記第1端板部と前記第2端板部との間を前記厚さ方向で区画する隔壁部材と、を有し、
前記回路基板は、前記第1端板部と前記隔壁部材との間に区画された基板配置室に配置され、
前記駆動機構は、前記第2端板部と前記隔壁部材との間に区画された駆動室に配置されており、
前記第1端板部と前記隔壁部材との間には、複数の支柱が設けられ、
前記複数の支柱は各々、前記第1端板部から前記隔壁部材に向けて突出した第1柱状部と、前記隔壁部材から前記第1柱状部に向けて突出した第2柱状部と、を備え、
前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に前記回路基板が支持され、
前記第1柱状部および前記第2柱状部のうち、一方の柱状部は、先端部から突出して他方の柱状部の先端部で開口する穴に嵌る凸部を備えていることを特徴とする製氷装置用駆動ユニット。
【請求項2】
前記回路基板に形成された開口部を前記凸部が貫通して前記穴に嵌った状態で、前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に前記回路基板が支持されていることを特徴とする請求項1に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項3】
前記一方の柱状部は、前記先端部に複数の突条部が形成されており、
前記回路基板において前記複数の突条部が当接する個所、および前記複数の突条部の少なくとも一方が部分的に潰れた状態で前記一方の柱状部が前記回路基板に接していることを特徴とする請求項2に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項4】
前記回路基板は、前記複数の支柱のうち、一部の複数の支柱によって支持された第1回路基板と、前記複数の支柱のうち、別の複数の支柱によって支持された第2回路基板と、を含むことを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項5】
前記第1回路基板は、前記複数の支柱のうち、3本の支柱によって支持され、
前記第2回路基板は、前記複数の支柱のうち、別の3本の支柱によって支持されていることを特徴とする請求項に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項6】
前記隔壁部材には、前記隔壁部材を前記厚さ方向で貫通する貫通部が形成されており、
前記駆動室側と前記基板配置室側とは、前記貫通部を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項7】
前記ケースは、前記厚さ方向の一方側に向けて、前記第1端板部を構成する第1ケース部材と、前記隔壁部材を構成する第2ケース部材と、前記第2端板部を構成する第3ケース部材と、を備えていることを特徴とする請求項1から6までの何れか一項に記載の製氷装置用駆動ユニット。
【請求項8】
請求項1からまでの何れか一項に記載の製氷装置用駆動ユニットを備えた製氷装置であって、
前記駆動機構は、製氷皿に反転動作および前記反転動作に連動した捻り動作を行わせることを特徴とする製氷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケース内に駆動機構および回路基板が配置された製氷装置用駆動ユニットおよび製氷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫に搭載される製氷装置は、貯水用凹部が上向きに配置された製氷皿と、駆動ユニットを有しており、駆動ユニットは、例えば、上下方向と交差する方向に延在する軸線周りに製氷皿を反転駆動するとともに、製氷皿に捻り動作を行って製氷皿からの離氷を行う。一方、駆動ユニットとして、ケースの厚さ方向の一方側から第1ケース部材、第2ケース部材(隔壁部材)、および第3ケース部材が重ねて配置されたギアードが提案されており、第1ケース部材と第2ケース部材との間に制御用の回路基板が配置され、第2ケース部材と第3ケース部材との間に駆動機構が配置されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】US 2015/0345851
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,製氷皿に反転動作および離氷動作を行わせた際に製氷皿から反力を受けるため、特許文献1に記載の駆動ユニットでは、ケースが歪んで動作に不具合が発生しやすい等の問題点がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、駆動ユニットのケースの強度を高めることができる製氷装置用駆動ユニットおよび製氷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る製氷装置用駆動ユニットは、駆動機構と、前記駆動機構に対する給電および制御の少なくとも一方を行う回路基板と、前記駆動機構および前記回路基板が内側に配置されたケースと、を有し、前記ケースは、前記ケースの厚さ方向の一方側に位置する第1端板部と、前記第1端板部に対して前記厚さ方向の他方側で対向する第2端板部と、前記第1端板部と前記第2端板部との間を前記厚さ方向で区画する隔壁部材と、を有し、前記回路基板は、前記第1端板部と前記隔壁部材との間に区画された基板配置室に配置され、前記駆動機構は、前記第2端板部と前記隔壁部材との間に区画された駆動室に配置されており、前記第1端板部と前記隔壁部材との間には、複数の支柱が設けられ、前記複数の支柱は各々、前記第1端板部から前記隔壁部材に向けて突出した第1柱状部と、前記隔壁部材から前記第1柱状部に向けて突出した第2柱状部と、を備え、前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に前記回路基板が支持され、前記第1柱状部および前記第2柱状部のうち、一方の柱状部は、先端部から突出して他方の柱状部の先端部で開口する穴に嵌る凸部を備えていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る製氷装置用駆動ユニットにおいて、回路基板は、第1端板部と隔壁部材との間に区画された基板配置室に配置され、駆動機構は、第2端板部と隔壁部材との間に区画された駆動室に配置されている。このため、駆動室の駆動機構に塗布したグリスや、駆動室に侵入した水が回路基板に付着しにくい。また、基板配置室(第1端板部および隔壁部材)は、支柱によって補強されている。従って、駆動ユニットのケースの強度を高めることができるので、ケースは、離氷動作を行った際の反力に耐えることができる。
【0010】
本発明において、前記回路基板に形成された開口部を前記凸部が貫通して前記穴に嵌った状態で、前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に前記回路基板が支持されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、支柱を利用して回路基板を支持することができる。
【0011】
本発明において、前記一方の柱状部は、前記先端部に複数の突条部が形成されており、前記回路基板において前記複数の突条部が当接する個所、および前記複数の突条部の少なくとも一方が部分的に潰れた状態で前記一方の柱状部が前記回路基板に接している態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1柱状部および第2柱状部の高さ寸法のばらつきを回路基板あるいは突条部の潰れ度合によって吸収することができるので、回路基板を適正に支持することができる。
【0012】
本発明において、前記回路基板は、前記複数の支柱のうち、一部の複数の支柱によって支持された第1回路基板と、前記複数の支柱のうち、別の複数の支柱によって支持された第2回路基板と、を含む態様を使用することができる。
【0013】
本発明において、前記第1回路基板は、前記複数の支柱のうち、3本の支柱によって支持され、前記第2回路基板は、前記複数の支柱のうち、別の3本の支柱によって支持されている態様を使用することができる。かかる態様によれば、複数の支柱において、第1柱状部および第2柱状部の高さ寸法がばらついても、第1回路基板および第2回路基板を各々、適正に支持することができる。
【0014】
本発明において、前記隔壁部材には、前記隔壁部材を前記厚さ方向で貫通する貫通部が形成されており、前記駆動室側と前記基板配置室側とは、前記貫通部を介して電気的に接続されている態様を使用することができる。
【0015】
本発明において、前記ケースは、前記厚さ方向の一方側に向けて、前記第1端板部を構成する第1ケース部材と、前記隔壁部材を構成する第2ケース部材と、前記第2端板部を構成する第3ケース部材と、を備えている態様を採用することができる。
【0016】
本発明は、製氷装置用駆動ユニットを備えた製氷装置において、前記駆動機構が製氷皿に反転動作および前記反転動作に連動した捻り動作を行わせる場合に適用した場合、より効果的である。かかる態様の場合、駆動ユニットは、離氷動作を行った際に大きな反力を製氷皿から受けることになるが、本発明によれば、かかる反力にもケースが耐えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る製氷装置用駆動ユニットにおいて、回路基板は、第1端板部と隔壁部材との間に区画された基板配置室に配置され、駆動機構は、第2端板部と隔壁部材との間に区画された駆動室に配置されている。このため、駆動室の駆動機構に塗布したグリスや、駆動室に侵入した水が回路基板に付着しにくい。また、基板配置室(第1端板部および隔壁部材)は、支柱によって補強されている。従って、駆動ユニットのケースの強度を高めることができるので、ケースは、離氷動作を行った際の反力に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明を適用した製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた斜視図である。
図2図1に示す製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。
図3図1に示す製氷装置を第2側板部が位置する側、かつ斜め下方からみた斜視図である。
図4図2に示す駆動ユニットのXZ断面図である。
図5図2に示す駆動ユニットを分解した様子を製氷皿が位置する側からみたときの分解斜視図である。
図6図2に示す駆動ユニットを分解した様子を製氷皿とは反対側からみたときの分解斜視図である。
図7図5に示す駆動機構の斜視図である。
図8図5に示す第1ケース部材を製氷皿の側からみたときの斜視図である。
図9図5に示す第2ケース部材を第1ケース部材の側からみたときの斜視図である。
図10図5に示す第2ケース部材を回路基板とともに第1ケース部材の側からみたときの斜視図である。
図11図10に示す第1回路基板と重なる位置に端子ホルダを配置した様子を第2方向の一方側からみた斜視図である。
図12図10に示す第1回路基板と重なる位置に端子ホルダを配置した様子を第2方向の他方側からみた斜視図である。
図13図9に示す端子ホルダが配置されている部分のXY断面図である。
図14図11等に示す端子ホルダの斜視図である。
図15図11に示すホルダ支持部等の斜視図である。
図16図11に示すホルダ支持部等の平面図である。
図17図11に示す端子ホルダをホルダ支持部の間に挿入する様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、互いに交差する3方向を第1方向X(長さ方向)、第2方向Y(幅方向)、および第3方向Z(上下方向)として説明する。また、第1方向Xの一方側にX1を付し、第1方向Xの他方側にX2を付し、第2方向Yの一方側にY1を付し、第2方向Yの他方側にY2を付し、第3方向Z(上下方向)の一方側(上側)Z1を付し、第3方向Z(上下方向)の他方側(下側)Z2を付して説明する。
【0020】
(全体構成)
図1は、本発明を適用した製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め上方からみた斜視図である。図2は、図1に示す製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め上方からみた分解斜視図である。図3は、図1に示す製氷装置1を第2側板部42が位置する側、かつ斜め下方からみた斜視図である。
【0021】
図1図3に示す製氷装置1は、貯水用凹部20(セル)が第3方向Zの一方側Z1(上側)に向けて配置された製氷皿2と、製氷皿2に対して第1方向Xの一方側X1に配置された駆動ユニット3(製氷装置用駆動ユニット)と、駆動ユニット3が搭載される搭載部40を備えたフレーム4とを有している。製氷装置1は、冷蔵庫本体(図示せず)に搭載され、冷蔵庫では、給水タンク(図示せず)の水を給水パイプ(図示せず)を通じて製氷皿2の貯水用凹部20に充填し、製氷を行う。そして、製氷が完了すると、駆動ユニット3は、離氷動作として、製氷皿2に第1方向Xに延在する軸線L0(第1軸線)周りの
反転動作、および反転動作に連動する捻り動作を行わせることにより、製氷皿2の氷を貯氷容器(図示せず)へ落下させる。給水パイプは、水道に直結される場合もある。
【0022】
(製氷皿2の構成)
製氷皿2は、樹脂材料で平面形状が略四角形になるように成形された部材であって、弾性変形可能な材料からなる。製氷皿2において、貯水用凹部20は、第1方向Xおよび第2方向Yに複数配列されている。例えば、製氷皿2では、略四角形の枠部25の内側に、第2方向Yに並ぶ2つの貯水用凹部20が組になって第1方向Xに4列配置されている。製氷皿2の枠部25において、第1方向Xの一方側X1に位置する壁部26には、軸線L0上で駆動ユニット3の出力軸33と連結された連結部(図示せず)が形成されており、第1方向Xの他方側X2に位置する壁部27には、軸線L0上でフレーム4に回転可能に支持される軸部28が形成されている。製氷皿2の壁部27には、製氷皿2が軸線L0周りに回転した際にフレーム4と当接する回転規制部29が形成されており、回転規制部29は、製氷皿2の回転を阻止することにより、製氷皿2に捻り動作を行わせる。
【0023】
製氷皿2において、第3方向Zの他方側Z2の位置する下面2aには、複数の貯水用凹部20の形状が各々、反映された複数の凸部21が配列されている。製氷皿2の下面2aには、製氷皿2の温度を検知する温度センサ8が配置され、温度センサ8は、製氷皿2の下面2aに固定されたカバー部材9で覆われている。温度センサ8から駆動ユニット3の内部に向けては信号配線88、89が延在している。本形態において、温度センサ8は、サーミスタ80である。
【0024】
(フレーム4等の構成)
フレーム4は、製氷皿2の第2方向Yの一方側Y1の第1側面2bに沿って第1方向Xに延在する第1側板部41と、製氷皿2の第2方向Yの他方側Y1の第2側面2cに沿って第1方向Xに延在する第2側板部42とを備えており、第1側板部41と第2側板部42とは第2方向Yで平行に対向している。第2側板部42と製氷皿2との間には、基端側が駆動ユニット3に連結された検氷レバー6が配置されている。
【0025】
第1側板部41の上端41e(第3方向Zの一方側Z1の縁)からは第2側板部42に向けて第1上板部410が張り出しており、第1上板部410は、第2方向Yの一方側Y1に向かう途中位置で下方に折れ曲がった後、第2側板部42に向けて張り出している。第2側板部42の上端42e(第3方向Zの一方側Z1の縁)の付近からは第1側板部41に向けて第2上板部420が張り出しており、製氷皿2は、第1上板部410と第2上板部420との間で上方(第3方向Zの一方側Z1)に向けて開放状態にある。第2上板部420には、検氷レバー6の上端部が内側に位置する開口部420aが形成されている。
【0026】
第1側板部41および第2側板部42の第1方向Xの一方側X1の端部は、第2方向Yからみたときに駆動ユニット3と重なっている。第1側板部41と第2側板部42とは、第1方向Xの一方側X1の端部に位置する板状の第1壁部43と、第1方向Xの他方側X2の端部に位置する第2壁部44とによって連結されている。第1側板部41と第2側板部42とは、第2方向Yの他方側Y2において駆動ユニット3を上側から覆う上板部45によっても連結されている。従って、本形態では、フレーム4において、第1側板部41、第2側板部42、第1壁部43、および上板部45によって囲まれた空間が、駆動ユニット3の搭載部40になっており、搭載部40は、下方(第3方向Zの他方側Z2)が開放状態にある。第2壁部44は、板状の複数のリブが互いに連結された多孔性の壁になっており、その中央に製氷皿2の軸部28を回転可能に支持する軸穴440が形成されている。
【0027】
第1側板部41において製氷皿2が位置する側の壁(内壁411)には、複数の補強用リブ411a、411b、411cが上下方向に延在するように形成されている。第1側板部41において製氷皿2とは反対側の壁(外壁)において、第1側板部41の上端41eおよび下端41fには、駆動ユニット3より第1方向Xの他方側X1に、製氷装置1を冷蔵庫本体(図示せず)に搭載する際にフレーム4を冷蔵庫本体に固定する複数の取り付け部414が形成されている。第1側板部41の下端41fには、第1方向Xで隣り合う取り付け部414の間に、切り欠き417が形成されており、駆動ユニット3への給電を行う配線5は、駆動ユニット3から第1側板部41の内壁411に沿って第1方向Xの他方側X2に延在した後、切り欠き417から外側に引き出されている。
【0028】
従って、離氷動作を行うために、駆動ユニット3が製氷皿2に捻り動作を行わせた際、その反力によって、フレーム4に大きな力が加わっても、かかる力が第1側板部41の切り欠き417の側に伝わることを、切り欠き417より第1方向Xの一方側X1で冷蔵庫本体に固定された取り付け部414によって抑制される。それ故、第1側板部41では切り欠き417付近に応力が集中することを抑制することができるので、第1側板部41が切り欠き417付近で破損することを抑制することができる。
【0029】
(駆動ユニット3の構成)
図4は、図2に示す駆動ユニット3のXZ断面図であり、支柱75を通る位置で切断した様子が示されている。図5は、図2に示す駆動ユニット3を分解した様子を製氷皿2が位置する側からみたときの分解斜視図である。図6は、図2に示す駆動ユニット3を分解した様子を製氷皿2とは反対側からみたときの分解斜視図である。
【0030】
図2において、駆動ユニット3は、直方体状に成形されたケース7の内側に、出力軸33を駆動するための駆動機構15(図7参照)が配置されており、駆動機構15において、駆動源の回転力は歯車伝達機構を介してカム歯車32に伝達される、カム歯車32には、製氷皿2が連結される出力軸33が一体成形されている。出力軸33は、ケース7の穴7aからケース7の外方に突出している。出力軸33は、製氷皿2の氷を離氷させる場合には、軸線L0を中心に反時計回りCCWの方向に回転して製氷皿2を反転させ、製氷皿2を元の位置に戻す場合には、時計回りCWの方向に回転する。
【0031】
製氷皿2に対して第2方向Yの一方側Y1で隣り合う位置には、検氷レバー6が配置されており、駆動ユニット3には、カム歯車32と連動して検氷レバー6を軸線L1(第2軸線)周りに回転させる検氷機構11(図7参照)や、図3を参照して説明した温度センサ8から信号配線88、89を介して信号が入力されるスイッチ機構等が構成されている。検氷機構11は、貯氷容器内の氷の量が満氷であるのか不足しているのかを識別するための機構であり、検氷レバー6を貯氷容器内に下降させた際、所定位置より下降した場合に氷が不足していると判断する。
【0032】
図4図5および図6において、ケース7は、軸線L0方向(ケース7の厚さ方向)の一方側(第1方向Xの一方側X1)に位置する第1端板部701と、第1端板部701に対して軸線L0方向の他方側(第1方向Xの他方側X2)で対向する第2端板部702と、第1端板部701と第2端板部702との間を軸線L0方向(第1方向X)で区画する隔壁部材703とを有している。従って、第1端板部701と第2端板部702との間は、隔壁部材703によって、第1方向Xの一方側X2の基板配置室706が区画されており、基板配置室706には、AC−DCコンバータ等が構成された給電用の第1回路基板51と、制御用の第2回路基板52と、電源スイッチ53とが配置されている。
【0033】
本形態において、ケース7は、第1方向X(ケース7の厚さ方向)の一方側X1から他方側X2に順に重ねて配置された樹脂製の第1ケース部材71、樹脂製の第2ケース部材
72、および樹脂製の第3ケース部材73を備えており、第1ケース部材71の底板部711によって第1端板部701が構成され、第3ケース部材73の底板部731によって第2端板部702が構成され、第2ケース部材72の底板部721によって隔壁部材703が構成されている。第2ケース部材72と第3ケース部材73とはネジ781および枠状凸部791によって連結され、第1ケース部材71と第2ケース部材72とは枠状凸部792によって連結されている。また、第1ケース部材71と第2ケース部材72と第3ケース部材73とはネジ782によって連結されている。
【0034】
(駆動機構15の構成)
図7は、図5に示す駆動機構15の斜視図であり、カム歯車32を外した状態を示してある。図5および図7に示すように、第2ケース部材72は、略四角形の底板部721と、底板部721の外縁から第1方向Xの一方側X1および他方側X2に突出した角筒状の胴部722とを有している。第2ケース部材72において、底板部721に対して第1方向Xの他方側X2には、胴部722の内側に駆動機構15が設けられている。駆動機構15は、駆動源として、モータ34を備えており、モータ34の胴部の反出力側(第2方向Yの他方側Y2の面)にはモータ基板340が固定されている。モータ34は、DCモータであり、モータ34の回転は、モータ34のモータ軸34aに連結されたウォーム350、第1歯車351、第2歯車352、および第3歯車353を介してカム歯車32に減速して伝達される。カム歯車32の第3ケース部材73に対向する面には、溝326が周方向に沿って形成されており、この溝326内には第3ケース部材73に形成された突起(図示せず)が挿入されてカム歯車32の回転角度範囲が制限されている。
【0035】
本形態においては、検氷動作を開始した後の最初の信号出力、および駆動時間に基づいてカム歯車32を逆回転させる制御を行っている。そのため、満氷時にはカム歯車32を、例えば42度回転させた時点でモータ34を停止させ、その後逆回転させるような制御を行っている。また、氷が不足していた時にはカム歯車32を、例えば160度回転させた時点でモータ34を停止させ、その後逆回転させるような制御を行っている。
【0036】
カム歯車32は、第1方向Xの一方側X1および他方側X2に突出するように出力軸33が一体成形されている。カム歯車32の側方には、押圧式スイッチ371、スイッチ押圧レバー372、およびコイルスプリング373が重ねて配置されており、スイッチ押圧レバー372は、コイルスプリング373によって押圧式スイッチ371に向けて付勢されている。押圧式スイッチ371は、検氷動作において氷の不足と満氷とを識別するため、オン/オフのいずれかとなる。
【0037】
出力軸33においてカム歯車32から第1方向Xの一方側X1に突出した部分の外周面には、円筒状のフリクション部材36が嵌められている。フリクション部材36は、出力軸33との摩擦力により出力軸33と一体に回転可能である。フリクション部材36の第1方向Xの一方側X1の端部には、切り欠き形状の溝361が形成されており、溝361の両端に第2ケース部材72に形成された凸部(図示せず)が当接可能となっている。従って、フリクション部材36は、溝361の両端と第2ケース部材72の凸部とが当接する範囲でのみ回転可能であり、フリクション部材36の回転が阻止された以降は、出力軸33のみが軸線L0回りに回転する。
【0038】
フリクション部材36の外周面には、後述する検氷軸31の回転を阻止する凸部(図示せず)が設けられており、凸部は、カム歯車32が離氷位置側に回転する場合は検氷軸31の係合凸部(図示せず)と係合せず、カム歯車32が製氷位置側に回転する場合にのみ検氷軸31の係合凸部と係合し、検氷軸31の回転を阻止する。検氷軸31の回転が阻止されると、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作阻止部31dが、スイッチ押圧レバー372の回転範囲内に入り込めず、押圧式スイッチ371が自在にオン/オフ切り換え
可能となる。従って、押圧式スイッチ371は、離氷位置から製氷位置に検氷レバー6が戻る際には必ず途中でオンとなる。
【0039】
カム歯車32の第2ケース部材72に対向する面には、スイッチ押圧レバーを駆動するスイッチ押圧レバー用カム面(図示せず)と、検氷軸31を駆動する検氷軸用カム面(図示せず)が設けられている。検氷軸31は、検氷レバー6に連結されている。検氷軸31は、軸線L1方向の一方端L1a側にカム歯車32の検氷軸用カム面に摺動する摺動部31aを備え、カム歯車32の回転角度に応じて回転し、検氷レバー6を動作させる。検氷軸31の外周面には、軸線L1方向の一方端L1a側から他方端L1b側に向けて、ケース受け部31g、摺動部31a、バネ係合部(図示せず)、ガイド用凸部31h、スイッチ押圧動作阻止部31d、スラスト抜け防止突堤31e、およびレバー連結部31fが径方向外側に突出するように設けられており、摺動部31aに対して周方向の反対側に、フリクション部材36と係合する凸部(図示せず)が形成されている。
【0040】
検氷機構11は、摺動部31aを検氷軸用カム面側に圧接する方向に検氷軸31を軸線L1周りに付勢する付勢部材38を有している。本形態において、付勢部材38は、第2ケース部材72の底板部721に配置された圧縮コイルバネ380からなる。
【0041】
このように構成された検氷機構11では、検氷軸用カム面に沿って動作する検氷軸31の動きを検氷レバー6に伝え、検氷軸31の回転に対応して押圧式スイッチ371から信号が出力される。従って、氷が不足しているか否かを判定することができるので、適正なタイミングで離氷動作を行うことができる。
【0042】
(基板配置室706の構成)
図8は、図5に示す第1ケース部材71を製氷皿2の側からみたときの斜視図である。図9は、図5に示す第2ケース部材72を第1ケース部材71の側からみたときの斜視図である。図10は、図5に示す第2ケース部材72を回路基板とともに第1ケース部材71の側からみたときの斜視図である。
【0043】
図8に示すように、第1ケース部材71は、四角形の底板部711(第1端板部701)の外縁から第1方向Xの他方側X2に折れ曲がった胴部712を有しており、胴部712は、第2ケース部材72の胴部722と重なる。本形態では、図4に示すように、ケース7は、第1端板部701(第1ケース部材71の底板部711)と、隔壁部材703(第2ケース部材72の底板部721)との間には、底板部711、721を支える丸棒状の複数の支柱75が設けられている。本形態において、複数の支柱75は各々、第1端板部701から隔壁部材703に向けて突出した丸棒状の第1柱状部751と、隔壁部材703から第1端板部701の第1柱状部751に向けて突出した丸棒状の第2柱状部752とを備えている。
【0044】
より具体的には、図8に示すように、第1端板部701において胴部712から離間した位置からは、第1方向Xの他方側X2に向けて計6本の第1柱状部751が突出している。また、図9に示すように、隔壁部材703において6本の第1柱状部751の各々に対して第1方向Xで重なる位置からは、第1方向Xの一方側X1に向けて計6本の第2柱状部752が突出している。従って、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを重ねた際、第1柱状部751と第2柱状部752とによって支柱75が構成される。また、第1柱状部751と第2柱状部752との間には回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)が支持される。
【0045】
本形態では、図4に示すように、複数の支柱75のうち、一部の複数の支柱においては、第1柱状部751と第2柱状部752とが第2回路基板52を間に挟んだ状態で当接し
て第2回路基板52を支持している。また、図4には図示されていないが、複数の支柱75のうち、別の複数の支柱75においては、第1柱状部751と第2柱状部752とが第1回路基板51を間に挟んだ状態で当接して第1回路基板51を支持している。
【0046】
より具体的には、図8に示すように、第1端板部701において、計6本の第1柱状部751のうち、第2回路基板52が配置される領域で三角形を形成するように配置された3本の第1柱状部751aは、他の第1柱状部751bより外径が太く、先端部751eでは、穴751fが開口している。また、第1柱状部751aの先端部751eは、円環状の面になっており、先端部751eには、穴751fの周りに複数の突条部751gが放射状に形成されている。また、計6本の第1柱状部751のうち、第1回路基板51が配置される領域で三角形を形成するように配置された3本の第1柱状部751bでも、第1柱状部751aと同様、先端部751eでは、穴751fが開口している。第1柱状部751bの先端部751eも、第1柱状部751aの先端部751eと同様、円環状の面になっており、先端部751eには、穴751fの周りに複数の突条部751gが放射状に形成されている。本形態において、6本の第1柱状部751は、先端部751eの高さが等しく、突条部751gの高さも等しい。
【0047】
これに対して、図9に示すように、隔壁部材703において、計6本の第2柱状部752のうち、第2回路基板52が配置される領域で三角形を形成するように配置された3本の第2柱状部752aは、他の第2柱状部752bより外径が太く、先端部752eからは軸状の凸部752fが突出している。また、計6本の第2柱状部752のうち、第1回路基板51が配置される領域で三角形を形成するように配置された3本の第2柱状部752bでも、第1柱状部751aと同様、先端部752eからは軸状の凸部752fが突出している。従って、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを重ねた際、第1柱状部751の穴751fに第2柱状部752の凸部752fが嵌る。隔壁部材703において、第1回路基板51と第2回路基板52とが配置される領域の間には、仕切り板723aおよび板状のフック723bが形成されており、仕切り板723aに対して第2方向Yの他方側で対向する位置にフック723cが形成されている。隔壁部材703には凹部703aおよび凸部703bが形成されているが、6本の第2柱状部752の先端部752eの高さは同一である。凸部752fは、第1柱状部751に形成した突条部751gより突出寸法が低い。
【0048】
本形態では、図10に示すように、第1回路基板51には、第2柱状部752aの凸部752fが貫通する開口部511が形成されており、第2回路基板52には、第2柱状部752bの凸部752fが貫通する開口部521が形成されている。従って、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを重ねた際、第2柱状部752bの凸部752fは、第1回路基板51および第2回路基板52の開口部511、521を貫通して第1柱状部751の穴751fに嵌る。その結果、第1回路基板51および第2回路基板52は各々、第1柱状部751の先端部751eと第2柱状部752の先端部752eとの間に挟まれ、第1端板部701および隔壁部材703から離間した状態で支持される。
【0049】
ここで、第1柱状部751の先端部751eには突条部751gが形成されており、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを重ねた際、第1ケース部材71の胴部712と第2ケース部材72の胴部722とが当接する前に、第1柱状部751の先端部751eに形成された突条部751gが第2柱状部752の先端部752eに当接する。従って、第1柱状部751および第2柱状部752の高さ寸法のばらつきを、第1回路基板51および第2回路基板52において第1柱状部751の突条部751gが当接する部分、あるいは突条部751gの潰れ度合によって吸収することができる。それ故、第1ケース部材71の胴部712と第2ケース部材72の胴部722とを当接させて、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを確実に位置決めすることができる。また、第1回路基板5
1および第2回路基板52が傾くことも防止することができる。本形態では、第1柱状部751および第2柱状部752の高さ寸法のばらつきを、第1回路基板51および第2回路基板52において第1柱状部751の突条部751gが当接する部分の潰れ度合によって吸収するようになっている。
【0050】
本形態では、隔壁部材703において、第1回路基板51と第2回路基板52とが配置される領域の間には、仕切り板723aと、2つのフック723b、723cとが形成されており、第1回路基板51は、第2方向Yにおいて対向する2つの縁が各々、フック723b、723cによって第1方向Xの一方側X1から支持されている。従って、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを重ねて連結する際、第1回路基板51および第2回路基板52の開口部511、521に対して、隔壁部材703に形成した第2柱状部752の凸部752fを嵌めた状態で、第1回路基板51をフック723b、723cによって隔壁部材703に仮止めすることができる。
【0051】
(端子ホルダ55等の構成)
図11は、図10に示す第1回路基板51と重なる位置に端子ホルダ55を配置した様子を第2方向Yの一方側Y1からみた斜視図である。図12は、図10に示す第1回路基板51と重なる位置に端子ホルダ55を配置した様子を第2方向Yの他方側Y2からみた斜視図である。図13は、図9に示す端子ホルダ55が配置されている部分のXY断面図である。図14は、図11等に示す端子ホルダ55の斜視図である。図15は、図11に示すホルダ支持部等の斜視図である。図16は、図11に示すホルダ支持部等の平面図である。図17は、図11に示す端子ホルダ55をホルダ支持部の間に挿入する様子を示す説明図である。
【0052】
図9図10図11および図12に示すように、本形態では、第1回路基板51等と図7に示すモータ基板340とを隔壁部材703を介して電気的に接続するにあたって、隔壁部材703の第2方向Yの他方側Y2かつ第3方向Zの他方側Z2の角付近で、直方体形状の端子ホルダ55に保持された複数の端子550の一方端を第1回路基板51の端子穴515に通した状態で、複数の端子550の一方端を第1回路基板51に電気的に接続する。
【0053】
図12および図13に示すように、端子ホルダ55は、モータ基板340に固定されており、複数の端子550の他方端はモータ基板340に電気的に接続されている。ここで、端子ホルダ55は、第2方向Yの一方側Y1の第1側面551と、第2方向Yの他方側Y2の第2側面552と、第1方向Xの一方側X1で端子550の一方端が突出する端面558とを有している。
【0054】
また、端子ホルダ55の第1側面551の端面558側の端部には、第3方向Zの略中央部分から第2方向Yの一方側Y1に突出した第1係合凸部553が形成され、第2側面552の端面558側の端部には、第3方向Zの略中央部分から第2方向Yの他方側Y2に突出した第2係合凸部554が形成されている。さらに、端子ホルダ55の第1側面551の端面558とは反対側の端部には、第3方向Zの両端部の各々からストッパ用凸部555が突出している。
【0055】
図11および図13に示すように、第1係合凸部553の第1方向Xの一方側X1の端面は、第1係合凸部553の突出方向の先端側が第1側面551側の根元部分より第1方向Xの他方側X2に位置するように斜めに傾いた傾斜部553aになっている。また、図12および図13に示すように、第2係合凸部554の第1方向Xの一方側X1の端面は、第2係合凸部554の突出方向の先端側が第2側面552側の根元部分より第1方向Xの他方側X2に位置するように斜めに傾いた傾斜部554aになっている。
【0056】
かかる端子ホルダ55を配置するにあたって、隔壁部材703には、第3方向Zに長手方向を向けた貫通部74が形成されており、貫通部74には、第1方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて端子ホルダ55が挿入されている。
【0057】
隔壁部材703には、貫通部74の第2方向Yの一方側Y1の第1縁741から第1方向Xの一方側Xに向けて起立した板状の第1ホルダ支持部76と、貫通部74の第2方向Yの他方側Y2の第2縁742から第1方向Xの一方側Xに向けて起立した板状の第2ホルダ支持部77とが板厚方向を第2方向Yに向けて配置されている。このため、第1ホルダ支持部76は、板厚方向において貫通部74が位置する内面760が支持面として端子ホルダ55の第1側面551に弾性をもって当接し、第2ホルダ支持部77は、板厚方向において貫通部74が位置する内面770が支持面として端子ホルダ55の第2側面552に弾性をもって当接している。従って、端子ホルダ55は、第2方向Yの両面が各々、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77によって弾性をもって支持されている。
【0058】
この状態で、第1係合凸部553は、第1ホルダ支持部76の先端部762に第1方向の一方側X1から係合し、第2係合凸部554は、第2ホルダ支持部77の先端部772に第1方向の一方側X1から係合している。また、端子ホルダ55のストッパ用凸部555は、隔壁部材703に対して第1方向Xの他方側X2から係合している。
【0059】
本形態において、第1係合凸部553の第1側面551からの突出高さは、第1係合凸部553の突出方向における第1ホルダ支持部76の厚さより低く、第2係合凸部554の第2側面552からの突出高さは、第2係合凸部554の突出方向における第2ホルダ支持部77の厚さより低い。また、第1ホルダ支持部76の内面760、および第2ホルダ支持部77の内面770は、隔壁部材703に対する垂直面になっている。
【0060】
ここで、第1ホルダ支持部76には、第1方向Xの他方側X2の端部から一方側X1に向かう途中位置まで第1ガイド溝761が形成されている。また、第2ホルダ支持部77には、第1方向Xの他方側X2の端部から一方側X1に向かう途中位置まで第2ガイド溝771が形成されている。第1ガイド溝761および第2ガイド溝771は、図17に示すように、端子ホルダ55を貫通部74に対して第1方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて挿入した際、第1係合凸部553および第2係合凸部554をガイドする。
【0061】
このように構成した隔壁部材703の貫通部74に対して端子ホルダ55を第1方向Xの他方側X2から一方側X1に向けて挿入すると、第1係合凸部553および第2係合凸部554が第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77の第1ガイド溝761および第2ガイド溝771にガイドされながら、端子ホルダ55が第1方向Xの一方側X1に挿入される。そして、第1係合凸部553および第2係合凸部554が第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77の先端部762、772に当接すると、第1係合凸部553および第2係合凸部554は、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77を外側に向けて撓ませながら第1ガイド溝761および第2ガイド溝771から抜け、第1ホルダ支持部76の先端部762、および第2ホルダ支持部77の先端部772に第1方向の一方側X1から係合する。その際の端子ホルダ55のストッパ用凸部555が隔壁部材703に対して第1方向Xの他方側X2から係合するので、端子ホルダ55は、それ以上、第1方向Xの一方側X1に移動しない。それ故、他の構成を採用しなくても、端子ホルダ55自身によって、貫通部74への端子ホルダ55の挿入深さを調整し、保持することができる。
【0062】
本形態において、第1ホルダ支持部76の内面760、および第2ホルダ支持部77の
内面770は、隔壁部材703に対する垂直面になっている。このため、貫通部74を通って端子ホルダ55を第1ホルダ支持部76と第2ホルダ支持部77との間に挿入しやすく、かつ、端子ホルダ55を第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77によって適正に支持することができる。
【0063】
また、第1係合凸部553の第1側面551からの突出高さは、第1係合凸部553の突出方向における第1ホルダ支持部76の厚さより低く、第2係合凸部554の第2側面552からの突出高さは、第2係合凸部554の突出方向における第2ホルダ支持部77の厚さより低い。また、第1係合凸部553および第2係合凸部554の第1方向Xの一方側X1の端面に傾斜部553a、554aが形成されている。このため、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77を外側に向けて撓ませながら第1係合凸部553および第2係合凸部554を第1ガイド溝761および第2ガイド溝771から抜け出させる際、第1係合凸部553および第2係合凸部554が第1ガイド溝761および第2ガイド溝771の端部に引っ掛かるという事態が発生しにくい。それ故、第1ホルダ支持部76の先端部762、および第2ホルダ支持部77の先端部772に容易に係合させることができる。また、第1係合凸部553および第2係合凸部554において、第1ホルダ支持部76の先端部762、および第2ホルダ支持部77の先端部772と当接する部分が面になっているため、第1係合凸部553および第2係合凸部554は、第1ホルダ支持部76の先端部762、および第2ホルダ支持部77の先端部772からはずれにくい。
【0064】
また、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77が貫通部74の第1縁741および第2縁742の延在方向の中央に配置されており、第1縁741または第2縁742の延在方向の両端側の各々からは、第1縁741または第2縁742の延在方向に板厚方向を向けた板状の第3ホルダ支持部78が突出している。かかる第3ホルダ支持部78は、端子ホルダ55の第1側面551と第2側面552とが対向する方向では弾性変形不能である。本形態では、第1縁741の延在方向の両端側の各々から第3ホルダ支持部78が突出し、第3ホルダ支持部78は、端子ホルダ55の第1側面551を支持している。かかる態様によれば、第3ホルダ支持部78が板厚方向と直交する方向から端子ホルダ55を確実に支持するため、端子ホルダ55が傾く等の事態が発生しにくい。
【0065】
(動作)
本形態の製氷装置1において、製氷工程では、貯水用凹部20が上方を向くように水平に配置された製氷皿2に対して給水パイプ(図示せず)を通じて水が供給され、貯水用凹部20に水が充填さる。その後、冷却部(図示せず)から供給された冷気により、製氷皿2内に充填された水を冷却する。製氷が完了したか否かは、製氷皿2に取り付けられた温度センサ8(サーミスタ80)により、製氷皿2の温度が所定温度以下となったか否かで判断される。
【0066】
製氷が完了すると、検氷レバー6により、製氷皿2の下方に設置された貯氷容器(図示せず)の氷量の検出が行なわれる。具体的には、検氷レバー6が駆動ユニット3に駆動されて下降する。その際、検氷レバー6が所定位置まで下降する場合には、貯氷容器内が満氷でないと判断される。一方、所定位置まで下降する前に、検氷レバー6が貯氷容器内の氷に接触する場合には、貯氷容器内が満氷であると判断される。貯氷容器内が満氷の場合には、所定時間待機した後、再度、検氷レバー6により貯氷容器内の氷量の検出が行なわれる。
【0067】
貯氷容器内が満氷でない場合には、製氷皿2の離氷動作が行なわれる。具体的には、駆動ユニット3の出力軸33の回転駆動により、製氷皿2が軸線L0を中心に反時計周りCC2Wに回転する。水平に配置された最初の位置より90°以上の所定の回転角(例えば
120°)まで製氷皿2が回転したときに、製氷皿2の回転規制部29がフレーム4に当接する。この状態で、製氷皿2がさらに回転しようとしても回転は妨げられ、製氷皿2には捻りが加えられ、変形する。これにより、製氷皿2内の氷が製氷皿2から剥離し、製氷皿2の下方に設置された図示しない貯氷容器内に落下する。
【0068】
しかる後には、駆動ユニット3が、貯水用凹部20が上方を向くように軸線L0を中心に時計周りCWに製氷皿2を逆回転させ、上記の動作が繰り返される。
【0069】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)は、第1端板部701と隔壁部材703との間に区画された基板配置室706に配置され、駆動機構15は、第2端板部702と隔壁部材703との間に区画された駆動室707に配置されている。このため、駆動室707は、第1回路基板51および第2回路基板52が配置されていないので、駆動室707の駆動機構15に塗布したグリスや、駆動室707に進入した水が第1回路基板51および第2回路基板52に付着しにくい。また、駆動室707は、第1回路基板51および第2回路基板52が配置されていないので、スペース的に余裕がある。従って、駆動室707(隔壁部材703および第2端板部702)についてはリブ等によって補強することができる。また、基板配置室706(第1端板部701および隔壁部材703)は、支柱75によって補強されている。従って、駆動ユニット3のケース7の強度を高めることができるので、ケース7は、離氷動作を行った際の反力に耐えることができる等、十分な強度を有する。特に本形態では、駆動機構15が製氷皿2に反転動作および前記反転動作に連動した捻り動作を行わせるため、駆動ユニット3は、離氷動作を行った際に大きな反力を製氷皿2から受けることになるが、本形態によれば、かかる反力にもケース7が耐えることができる。
【0070】
また、複数の支柱75は各々、第1端板部701から隔壁部材703に向けて突出した第1柱状部751と、隔壁部材703から第1端板部701に向けて突出して第1柱状部751に突き当たった第2柱状部752とを備え、回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)は第1柱状部751と第2柱状部752との間に支持されている。このため、第1回路基板51および第2回路基板52は、第1端板部701および隔壁部材703から離間しているので、第1回路基板51および第2回路基板52に実装する電子部品の高さ等に対する制約を緩和することができる。また、第1柱状部751の穴751fに第2柱状部752の凸部752fが嵌っているので、第1端板部701と隔壁部材703とを軸線L0に対して交差する方向で確実に位置決めすることができるとともに、軸線L0に対して交差する方向のケース7の強度を高めることができる。
【0071】
また、第1柱状部751および第2柱状部752の高さ寸法のばらつきを突条部751gの潰れ度合によって吸収することができるので、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを適正に重ね合せることができるとともに、回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)を適正に支持することができる。また、第1回路基板51および第2回路基板52は各々、3本の支柱75によって支持されているため、3本の支柱75において第1柱状部751および第2柱状部752の高さ寸法がばらついても、第1回路基板51および第2回路基板52を各々、適正に支持することができる。
【0072】
また、隔壁部材703の貫通部74を介して基板配置室706と駆動室707とを電気的に接続するにあたって、貫通部74に挿入した端子ホルダ55を隔壁部材703から起立した第1ホルダ支持部76と第2ホルダ支持部77とによって両側から支持している。また、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77には、第1ガイド溝761および第2ガイド溝771が形成されている。このため、貫通部74に端子ホルダ55を挿入した際、端子ホルダ55の第1係合凸部553が第1ガイド溝761にガイドされ、端子
ホルダ55の第2係合凸部554が第2ガイド溝771にガイドされる。また、第1係合凸部553および第2係合凸部554は、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77を板厚方向に撓ませて第1ガイド溝761および第2ガイド溝771から抜け出た後、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77に第1方向Xの一方側X1から係合している。このため、端子ホルダ55が貫通部74から第1方向Xの他方側X2に抜けることを防止した状態に端子ホルダ55を容易に設置することができる。
【0073】
また、第1ホルダ支持部76および第2ホルダ支持部77は、端子ホルダ55に弾性をもって支持している。従って、端子ホルダ55に保持された端子550に対して電気的な接続を行う際、端子ホルダ55の位置を多少ずらすことができるので、端子550に対する電気的な接続を容易に行うことができる。例えば、本形態では、第1回路基板51の端子穴515に端子550を通した後、第1回基板51と端子550とをハンダ付けにより電気的に接続する。その際、端子ホルダ55の位置を微調整しながら、第1回路基板51の端子穴515に端子550を通すことができる。また、本形態では、第1回路基板51の端子穴515に端子550を通した後、端子ホルダ55とともに第1回路基板51の位置を微調整して、第1回路基板51をフック723b、723cによって仮止めすることができる。この場合でも、第1ケース部材71と第2ケース部材72とを連結させると、第1回路基板51が第1柱状部751aと第2柱状部752aとの間に固定されるため、端子ホルダ55の位置がずれることはない。
【0074】
[他の実施形態]
上記実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上記実施形態では、第1柱状部751と第2柱状部752とが当接して支柱75を構成し、第1柱状部751と第2柱状部752の間に回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)が支持されていた。但し、第1柱状部751と第2柱状部752とが当接せずに、第1柱状部751および第2柱状部752が各々、回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)の互いに反対側の面に当接して回路基板を支持するとともに、支柱75を構成している態様であってもよい。例えば、上記実施形態において、第2柱状部752の凸部752fが第1柱状部751の穴751fに挿入された状態で、第2柱状部752の凸部752fが第1柱状部751の穴751fの内面に非接触状態にあってもよい。また、第1柱状部751の先端部751e、および第2柱状部752の先端部752eに穴や凸部が形成されずに、第1柱状部751の先端部751eと第2柱状部752の先端部752eとの間に回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)が挟まれている態様であってもよい。また、第1柱状部751および第2柱状部752の一方のみが形成され、一方の柱状部によって支柱75が構成されている態様を採用してもよい。
【0075】
上記実施形態では、第1柱状部751と第2柱状部752の間に回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)が支持されていたが、第1柱状部751、および第2柱状部752が回路基板(第1回路基板51および第2回路基板52)を支持せずに、支柱75を構成している態様であってもよい。
【0076】
上記実施形態では、第2柱状部752に凸部752fを形成し、第1柱状部751に穴751fを形成したが、回路基板を保持することのみを目的とする場合、第1柱状部751に凸部752fを形成し、第2柱状部752に穴751fを形成してもよい。
【0077】
上記実施形態では、第1ホルダ支持部76、および第2ホルダ支持部77の各々に第1係合凸部553および第2係合凸部554をガイドする第1ガイド溝761、および第2ガイド溝771が形成されていたが、第2係合凸部554および第2ガイド溝771が形成されていない態様を採用してもよい。この場合、第2ホルダ支持部77については、弾
性をもって端子ホルダ55を支持する態様、および弾性をもたずに端子ホルダ55を支持する態様のいずれであってもよい。
【0078】
上記実施形態では、離氷動作を行う際、駆動ユニット3が製氷皿2に反転動作および捻り動作を行わせたが、製氷皿2から氷を掻き出す掻き出し部材を駆動ユニット3が駆動する製氷装置1に本発明を適用してもよい。
【0079】
上記実施形態では、駆動源にDCモータを用いたが、ACモータ、コンデンサモータ、ステッピングモータを用いてもよい。また、ソレノイド等、モータ以外の駆動源を採用しても良い。また、氷化する液体としては、水の他にジュース等の飲み物や検査試薬等の非飲料等を採用することができる。また、貯氷容器内の氷が出来上がったか否かを検知する手段としては、サーミスタ80の他に形状記憶合金等を利用したバイメタル等を用いてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…製氷装置、2…製氷皿、3…駆動ユニット(製氷装置用駆動ユニット)、4…フレーム、6…検氷レバー、7…ケース、8…温度センサ、9…カバー部材、11…検氷機構、15…駆動機構、20…貯水用凹部、31…検氷軸、33…出力軸、34…モータ、51…第1回路基板、52…第2回路基板、55…端子ホルダ、71…第1ケース部材、72…第2ケース部材、73…第3ケース部材、74…貫通部、75…支柱、76…第1ホルダ支持部、77…第2ホルダ支持部、78…第3ホルダ支持部、80…サーミスタ、340…モータ基板、550…端子、551…第1側面、552…第2側面、553…第1係合凸部、554…第2係合凸部、553a、554a…傾斜部、555…ストッパ用凸部、701…第1端板部、702…第2端板部、703…隔壁部材、706…基板配置室、707…駆動室、741…第1縁、742…第2縁、751、751a、751b…第1柱状部、751e、752e、762、772…先端部、751f…穴、751g…突条部、752、752a、752b…第2柱状部、752f…凸部、760、770…内面、761…第1ガイド溝、771…第2ガイド溝
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