(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサと、無線送受信機と、内部アンテナと、外部アンテナとを有するモバイル送受信機を動作させる方法であって、前記内部アンテナおよび外部アンテナのそれぞれは、スイッチを介して前記無線送受信機に結合されており、前記方法は、
前記無線送受信機のためのアクティブアンテナを前記外部アンテナに切り替えることと、
前記外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたかどうかを判定することと、
前記外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたとき、
前記無線送受信機のための前記アクティブアンテナを前記外部アンテナから前記内部アンテナに切り替えることと、
前記無線送受信機によって、前記内部アンテナを介して、アセット追跡サービスに、前記外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたことの通知を送信することと、
前記モバイル送受信機が搭載されているコンテナのドアが開放されているかまたは閉鎖されているかを判定することと
を含み、
前記外部アンテナに切り替えることは、前記モバイル送受信機が搭載されている前記コンテナの前記ドアが閉鎖されていると判定されたときに行われ、
前記内部アンテナに切り替えることは、前記モバイル送受信機が搭載されている前記コンテナの前記ドアが開放されていると判定と判定されたときに行われる、方法。
前記外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたとき、前記無線送受信機によって、前記内部アンテナを介して、データログの少なくとも一部を最後の既知の位置とともに、前記アセット追跡サービスに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されなかったとき、前記無線送受信機によって、データログの少なくとも一部をアセット追跡サービスに前記外部アンテナを介して送信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
前記モバイル送受信機はさらに、衛星受信機と、さらなる内部アンテナと、さらなる外部アンテナとを備え、前記さらなる内部アンテナおよびさらなる外部アンテナのそれぞれは、さらなるスイッチを介して前記衛星受信機に結合されており、前記方法は、
前記衛星受信機のためのアクティブアンテナを前記さらなる外部アンテナに切り替えることと、
前記さらなる外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたかどうかを判定することと、
前記さらなる外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたとき、
前記衛星受信機のための前記アクティブアンテナを前記さらなる外部アンテナから前記さらなる内部アンテナに切り替えることと、
前記無線送受信機によって、アセット追跡サービスに、前記さらなる外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションが検出されたことの通知を送信することと
を含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
前記モバイル送受信機は、出荷用コンテナに搭載されるように構成される2つの部分から成る相互接続されたモジュールであり、前記相互接続されたモジュールは、前記出荷用コンテナの内部上に位置し、前記内部アンテナを担持する内部モジュールと、前記出荷用コンテナの外部上に位置し、前記外部アンテナを担持する外部モジュールとを備える、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
その上に有形に記憶される実行可能命令を有する非一過性機械可読媒体であって、前記実行可能命令は、プロセッサと、メモリと、衛星受信機と、少なくとも1つの無線送受信機とを備えるモバイル送受信機のプロセッサによって実行されたとき、前記モバイル送受信機に、請求項1から15のいずれか1項に記載の方法を行わせる、非一過性機械可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1および2を参照すると、本開示のモバイル送受信機102の例示的実施形態が、説明されるであろう。モバイル送受信機102は、モバイル送受信機102の動作全体を制御する、少なくとも1つのプロセッサ104を備える。プロセッサ104は、コンポーネントとプロセッサ104との間に通信パスを提供する、通信バス(図示せず)を介して、複数のコンポーネントに結合される。モバイル送受信機102はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)108と、読取専用メモリ(ROM)110と、フラッシュ消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)(「フラッシュメモリ」)または他の好適な形態のメモリであり得る、永続性(不揮発性)メモリ112と、シリアルデータポート(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)データポート)等のデータポート122と、モバイル送受信機102の環境を感知するための複数の環境センサ130とを備える。センサ130は、光センサ131と、温度センサ132と、圧力センサ133と、湿度センサ134と、ジャイロスコープ135と、加速時計136と、1つまたはそれを上回る飛行時間(ToF)センサ137と、可能性として、ドア接触スイッチ(図示せず)等の他のセンサとを備えてもよい。
【0023】
モバイル送受信機102はまた、全地球または地域的衛星ナビゲーションシステムの一部である、複数の衛星を備える、衛星ネットワーク180から衛星信号を受信するための衛星受信機120を備える。いくつかの実施形態では、衛星信号の受信および送信の両方が可能である衛星送受信機が、衛星信号を受信のみすることができる、衛星受信機の代わりに提供されてもよい。
【0024】
モバイル送受信機102は、衛星受信機120によって衛星ネットワーク180内の複数の衛星から受信された信号を使用して、その位置を判定することができる。少なくともいくつかの実施形態では、衛星ネットワーク180は、全地球のカバレッジを用いて、自律的地理空間測位を提供する、少なくとも1つの全地球的航法衛星システム(GNSS)の一部である、複数の衛星を備える。例えば、衛星ネットワーク180は、GNSS衛星の集合であってもよい。例示的GNSSは、米国のNAVSTAR全地球測位システム(GPS)またはロシアの全地球的航法衛星システム(GLONASS)を含む。展開されている、または開発中である、他の衛星ナビゲーションシステムは、欧州連合のGalileo測位システム、中国のBeiDou衛星測位システム(BDS)、インドの地域的衛星測位システム、および日本の衛星測位システムを含む。
【0025】
モバイル送受信機102はまた、少なくともデータ通信を交換するための1つまたはそれを上回る無線送受信機を備える。無線送受信機は、少なくとも、異なる無線データ通信プロトコルおよび規格を使用して、セルラーネットワーク160等の複数の異なる無線アクセスネットワーク(RAN)と通信するためのセルラー(RF)送受信機114を備える。モバイル送受信機102は、その地理的カバレッジエリア内のセルラーネットワーク160の複数の固定送受信機基地局(そのうちの1つが、
図1に示される)のうちの任意の1つと通信してもよい。モバイル送受信機102は、要求されたネットワーク登録および/またはアクティブ化プロシージャが完了した後、セルラーネットワーク160を経由して、信号を送信および受信してもよい。説明される実施形態では、セルラー送受信機114は、例えば、スイスのu−blox Holding AGからのTOBY−L2シリーズ無線送受信機等、例えば、複数の4Gロングタームエボリューション(LTE)またはLTEアドバンストバンドならびにグローバル3Gおよび2Gバンドを含み得る、複数の無線周波数をサポートする、マルチバンド送受信機である。他の実施形態では、複数の専用送受信機が、4G LTE、3G、および2G無線サービス等の異なる無線サービスをサポートするために提供されてもよい。
【0026】
セルラー送受信機114によって使用され得る、技術の実施例は、LTE、LTEアドバンスト、汎用パケット無線サービス(GPRS)、Mobitex(TM)、およびData TAC(TM)を含む。セルラー送受信機114によって使用され得る、他の例示的技術は、高度携帯電話システム(AMPS)、時分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(W−CDMA)、パーソナル通信サービス(PCS)、GSM(登録商標)(モバイル通信のためのグローバルシステム)、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)、統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSPDA)、エボリューションデータオプティマイズド(EvDO)、GSM(登録商標)エボリューションのための拡張データレート(EDGE)等を含む。別個および統合された他のタイプの通信ネットワークもまた、モバイル送受信機102と併用されてもよい。モバイル送受信機102はまた、3GSM(登録商標)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、4G等の他の通信規格に準拠してもよい。前述の技術は、実施例によって使用され、排他的ではない。説明される実施形態は、RANの任意の特定の特性または能力に依存しない。
【0027】
無線送受信機はまた、WLANアクセスポイント(AP)を介してWLAN150と通信するための無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)送受信機116を備えてもよい。WLAN150は、IEEE802.11x規格(時として、Wi−Fi(R)とも称される)に準拠する、Wi−Fi無線ネットワークを備えてもよい。他の通信プロトコルも、他の実施形態では、WLAN104のために使用されてもよい。
【0028】
無線送受信機はまた、コンピュータ240と通信するために、Bluetooth(登録商標)送受信機118等の短距離無線送受信機を備えてもよい。モバイル送受信機102は、代替として、データポート122(例えば、USBポート)等の物理的リンクを使用して、コンピュータ240と通信してもよい。Bluetooth送受信機118は、Bluetooth低エネルギー(BluetoothSmart)を含む、任意の好適なバージョンのBluetoothプロトコルと互換性があり得る。Bluetooth(登録商標)の代わりに、またはそれに加え、限定ではないが、近距離通信(NFC)、IEEE802.15.3a(超広帯域無線(UWB)とも称される)、Z−Wave、ZigBee、ANT/ANT+、または赤外線(例えば、Infrared Data Association(IrDA)通信)を含む、他の短距離無線通信技術も、提供されてもよい。
【0029】
モバイル送受信機102によって受信されたデータは、デコーダ(図示せず)によって解凍および解読されてもよい。モバイル送受信機102の通信サブシステムはまた、1つまたはそれを上回るアンテナと、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のプロセッサと、局部発振器(LO)とを含む。通信サブシステムの具体的設計および実装は、モバイル送受信機102によって実装される無線通信技術に依存する。
【0030】
ネットワークアクセス要件は、セルラーネットワーク160のタイプに応じて変動する。説明される実施形態では、モバイル送受信機102は、プロセッサ104によってデータを記憶し、読み取るために、スマートカード142を受容するためのスマートカードインターフェース140を含む。スマートカード142は、GSM(登録商標)ネットワークにおいて使用するためのサブスクライバ識別モジュール(SIM)カードまたは無線ネットワークアクセスを提供する関連無線ネットワークタイプにおいて使用するための他のタイプのスマートカードであってもよい。少なくともいくつかの実施形態では、スマートカード142は、少なくともSIMと、USIMアプリケーションとを含有する、ユニバーサル集積回路カード(UICC)である。UICCは、大部分の現代のGSM(登録商標)およびUMTSネットワークにおいて使用される、スマートカードである。GSM(登録商標)ネットワークのためのSIMカードが、実施例として説明されるが、用語「スマートカード」は、ユニバーサルサブスクライバ識別モジュール(USIM)、可撤性ユーザ識別モジュール(R−UIM)、またはCDMAサブスクライバ識別モジュール(CSIM)、もしくはUMTSおよびCDMAネットワークにおいて使用される他の類似技術を提供するためのあらゆるタイプのスマートカードおよび他の類似技術を包含することが意図される。
【0031】
モバイル送受信機102はまた、バッテリ146を電源として含む。バッテリ146は、再充電可能または非再充電可能バッテリであってもよい。バッテリ146は、電力をモバイル送受信機102のコンポーネントのうちの少なくともいくつかに提供する。バッテリインターフェース144は、バッテリ146のための機械的および電気的接続を提供する。バッテリインターフェース144は、電力V+をモバイル送受信機102の回路に提供する、レギュレータ(図示せず)に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、バッテリ146は、5〜7年のアクティブサービス等、比較的に長い耐用年数を有することが期待される、大容量の非再充電可能なシールされたバッテリである。
【0032】
モバイル送受信機102はまた、交流電流(AC)電力アダプタ等の外部電源152に接続するための電力ポート等、電力インターフェースを含んでもよい。モバイル送受信機102は、バッテリ146ではなく、外部電源152を使用することもできる。バッテリ146が再充電可能である場合、外部電源152は、バッテリ146を再充電するために使用されてもよい。
【0033】
再び
図1を参照すると、本開示のモバイル送受信機102が動作し得る、例示的通信システム100が、説明されるであろう。モバイル送受信機102は、典型的には、セルラーネットワーク160を使用して、アセット追跡サービス(例えば、サーバまたはフリート管理システム)200にアクセスする。アセット追跡サービス200は、1つまたはそれを上回るサーバモジュールとして実装され、典型的には、ファイアウォール210の背後に位置してもよい。アセット追跡サービス200は、複数の管理されるモバイル送受信機102にわたる運営制御および管理能力を提供する。アセット追跡サービス200は、ハードウェアまたは構成情報が、API場所および機能定義以外の機能性にアクセスする必要がないように、アセット追跡サービス200の機能性のアクセスおよび抽象化を提供する、サーバベースのシステム、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、および/またはエンドポイントを含む、種々の構成として、ハードウェアまたはソフトウェア内に具現化されてもよい。
【0034】
アセット追跡サービス200は、アセット追跡サービス200と複数の管理されるモバイル送受信機102との間で交換されるデータのセキュアな伝送を提供する。アセット追跡サービス200とモバイル送受信機102との間の通信は、例えば、高度暗号化規格(AES)または三重データ暗号化規格(三重DES)暗号化を使用して、暗号化されてもよい。
【0035】
モバイル送受信機102は、衛星受信機120によって衛星ネットワーク180内の複数の衛星から受信された信号を使用して、その位置を判定する。例えば、モバイル送受信機102は、他の可能性の中でもとりわけ、規則的間隔において、所定のスケジュールに従って、またはトリガイベントに応答して、衛星受信機120を使用して、その場所を判定してもよい。場所が判定される頻度またはスケジュールは、固定される、もしくは構成可能であってもよい。モバイル送受信機102は、典型的には緯度および経度の観点からの判定された場所と、その場所が判定された時間とを、モバイル送受信機102のメモリ112内に記憶されるデータログに記憶する。したがって、データログは、アセット追跡ログを提供する。
【0036】
モバイル送受信機102はまた、センサ130のうちの1つまたはそれを上回るものを使用して、モバイル送受信機102の環境を感知または測定してもよい。例えば、センサ130は、他のパラメータの中でもとりわけ、温度、圧力、および湿度、ならびにドア開放または移動イベントを測定するために使用されてもよい。センサ130を介して得られるセンサデータおよびセンサデータが得られた時間もまた、メモリ112内に記憶される、データログ(すなわち、アセット追跡ログ)に記憶される。場所データと同様に、モバイル送受信機102は、他の可能性の中でもとりわけ、規則的間隔において、所定のスケジュールに従って、またはトリガイベントに応答して、センサデータを収集してもよい。センサデータが得られる頻度またはスケジュールは、固定される、もしくは構成可能であってもよい。
【0037】
モバイル送受信機102は、他の可能性の中でもとりわけ、規則的間隔において、所定のスケジュールに従って、またはトリガイベントに応答して、アセット追跡サービス200に接続し、アセット追跡ログ内に記憶される場所および/またはセンサデータを報告することを試みる。モバイル送受信機102がアセット追跡サービス200に接続することを試みる頻度またはスケジュールは、固定される、もしくは構成可能であってもよい。モバイル送受信機102は、典型的には、セルラー送受信機114等の無線送受信機を使用して、アセット追跡サービス200に接続することを試みる。モバイル送受信機102は、それぞれが1つまたはそれを上回る無線サービスへのアクセスを提供する複数の無線送受信機によって提供される、複数の無線サービスへのアクセスを有する。説明される実施形態では、複数の無線送受信機は、セルラー送受信機114と、WLAN送受信機116と、Bluetooth送受信機118とを備える。無線送受信機は、いくつかの実施形態では、マルチバンドセルラー送受信機114であり得る、複数のセルラー送受信機114を含んでもよい。モバイル送受信機102はまた、コンピュータ240を介して、直接または間接的にのいずれかにおいて、物理的リンクを使用して、アセット追跡サービス200に接続することを試み得る。モバイル送受信機102によってサポートされる各無線サービスは、規格または仕様によって定義されてもよい。無線サービスの非限定的実施例は、本開示のいずれかに説明され、4Gロングタームエボリューション(LTE)、3Gおよび2G、WLAN、ならびにBluetooth(登録商標)を含む。
【0038】
モバイル送受信機102が、Bluetooth(登録商標)および/またはUSBを介して、セルラーネットワーク160、WLAN150、またはコンピュータ240に接続すると、モバイル送受信機102は、通信ネットワーク230を使用して、ファイアウォール210を通して、データログまたはデータログの一部(すなわち、データログの報告されていない部分)をアセット追跡サービス200に送信することができる。データログ情報は、例えば、専用メッセージフォーマットを含む、任意の好適なメッセージフォーマットを使用して送信されてもよい。モバイル送受信機102データログは、典型的には、報告されたデータログ内のデータおよび報告されていないデータログ内のデータに関するインジケータを含む。例えば、いくつかの実施形態では、データログは、記録識別子(ID)を含み、それによって識別される、一連の記録を備える。各記録はまた、記録が行われた時間、場所データおよび/またはセンサデータ、ならびに記録がアセット追跡サービス200に報告されたかどうかを示す報告ステータスを含む。報告されていない記録がアセット追跡サービス200に報告された後、データログ内のその対応する報告ステータスフィールドは、更新される。
【0039】
モバイル送受信機102は、使用されていないとき、あるデバイスコンポーネントの電源を落とし、バッテリ電力を節約する。例えば、モバイル送受信機102は、報告時間/サイクル後、セルラー送受信機114のために低電力モードを始動する。低電力モードは、セルラー送受信機114が給電されないオフモード(オフ状態としても知られる)または低電力消費を伴うスリープモード(スタンバイモードまたは動作一時停止モードとしても知られる)であってもよい。セルラー送受信機114は、次いで、次の報告時間/サイクルにおいて、低電力モードからアクティブ化される。任意の他の無線送受信機も同様に、報告時間/サイクル後、低電力モードに置かれる。衛星受信機120およびセンサ130もまた、場所またはセンサデータを得ていないとき、低電力モードに置かれ、次いで、次の測定時間/サイクルにおいて、低電力モードからアクティブ化されてもよい。
【0040】
データロギングおよびデータ報告サイクルは、典型的には、異なり、一致する必要がないが、サイクルは、典型的には、様々な程度に重複する。例えば、各報告サイクルは、典型的には、それぞれが場所データおよび/またはセンサデータを含む、データログのいくつかの記録を報告することを伴う。サイクルは、場所データおよび/またはセンサデータが、ある時間において、共通プロセスの一部として捕捉され得る、もしくはログデータをアセット追跡サービス200に報告する直前に行われる別個のプロセスの一部として捕捉され得るという点において、重複してもよい。例えば、無線送受信機は、衛星受信機120および/またはセンサ130がウェイクアップされ、場所データならびに/もしくはセンサデータが捕捉されると同時に、または直後に、報告するためにウェイクアップされてもよい。
【0041】
通信システム100は、例証目的のためだけに提供される。通信システム100は、モバイル送受信機102と併用するための多数の可能性として考えられる通信ネットワーク構成の1つの可能性として考えられる構成にすぎない。好適な変形例が、当業者に理解され、本開示の範囲内にあることが意図される。例えば、個々のネットワークが、便宜上、表されるが、各タイプの複数のネットワークおよび示されるネットワークに接続される中間ネットワークが提供されてもよいことを理解されたい。また、
図1に表される通信リンクは、X.25またはインターネットプロトコル(IP)ベースのアドレス指定およびルーティング技法等のパケットデータ技術を使用して通信し得る、パブリックおよび/またはプライベートネットワークを使用して実装されることができる。いくつかの接続は、例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)技術を使用して、セキュアな接続として実装されることができる。
【0042】
ここで
図3を参照すると、本開示の例示的実施形態による、無線通信サブシステム300が、説明されるであろう。無線通信サブシステム300は、アンテナと、参照番号306a、306b、…306nによって個々に表される複数の無線送受信機および/または受信機306とを要求する機能を管理するデジタルベースバンドプロセッサ304を含む。無線送受信機/受信機306はそれぞれ、参照番号310a、310b、…310nによって個々に表される内部アンテナ310と、参照番号312a、312b、…312nによって個々に表される外部アンテナ312とに結合される、参照番号308a、308b、…308nによって個々に表されるスイッチ308に結合される。外部アンテナ312は、典型的には、出荷用コンテナ400の外側に位置することと関連付けられた低減されたRF干渉のため、一次アンテナとしての役割を果たす一方、内部アンテナ310は、典型的には、出荷用コンテナ400の内側に位置することと関連付けられた増加されたRF干渉のため、二次アンテナとしての役割を果たす。
【0043】
少なくともいくつかの実施形態では、外部アンテナ312は、共通外部アンテナモジュール内に提供され、外部アンテナモジュールの接地ピンは、例えば、モバイル送受信機102がウェイクアップすると監視され得る、プロセッサ104の汎用入力/出力(GPIO)ピンに接続される。外部アンテナモジュールの接地ピンが検出されないとき、これは、外部アンテナモジュールが接続解除されている、電子故障が外部アンテナモジュール内で生じている、もしくは外部アンテナ312および/または外部筐体モジュール504が別様に損傷もしくは不正開封されたことのインジケーションである。他の実施形態では、各外部アンテナ312の接地ピンは、プロセッサ104のGPIOピンに個々に接続されてもよい。
【0044】
前述のように、無線送受信機/受信機306は、例えば、複数の4Gロングタームエボリューション(LTE)またはLTEアドバンストバンドならびにグローバル3Gおよび2Gバンドを含み得る、複数の無線周波数バンドをサポートする、マルチバンドセルラー送受信機等の少なくとも1つのセルラー送受信機114と、少なくとも1つの衛星受信機120とを含む。
【0045】
セルラー送受信機114および衛星受信機120のための共通ベースバンドプロセッサ304が説明されるが、他の実施形態では、別個のベースバンドプロセッサが、衛星受信機120およびセルラー送受信機114のために提供され得る。無線通信サブシステム300では、セルラー送受信機114および衛星受信機120は、個々に切り替えられ、独立して動作可能である。その結果、衛星受信機120は、外部アンテナ312を使用する一方、セルラー送受信機114は、内部アンテナ310を使用する、またはその逆であることができ、衛星受信機120およびセルラー送受信機114の両方は、外部アンテナ312を使用することができる、または衛星受信機120およびセルラー送受信機114の両方は、内部アンテナ30を使用することができる。ベースバンドプロセッサ304またはメインプロセッサ104は、センサ130からの信号品質および補助情報等の要因に応じて、衛星受信機120およびセルラー送受信機114のために、内部アンテナ310または外部アンテナ312のいずれかを選択する。無線送受信機/受信機306(例えば、衛星受信機120およびセルラー送受信機114)のそれぞれはまた、別個に、電源オン、電源オフにされる、またはスリープモードに置かれてもよい。
【0046】
説明される実施形態で使用される用語「スイッチ」および「切替」は、アクティブアンテナを変更させることに制限されることを意図するものではない。代わりに、本用語は、個別のスイッチ308に、特定のアンテナがまだアクティブアンテナではない場合、特定のアンテナをアクティブアンテナにする命令することを含むことが意図される。スイッチ308は、実装に応じて、電子スイッチ、ソリッドステートスイッチ、または電子機械(例えば、中継器)を備えてもよい。スイッチ308は、プロセッサ104または通信サブシステム等の他の回路によって、種々のアンテナを選択するように命令されてもよい。
【0047】
示されないが、無線送受信機/受信機306のそれぞれは、概して、アンテナとデジタルベースバンドプロセッサ304との間の全てのコンポーネントを含む、RFフロントエンド回路(送受信機モジュール/受信機モジュールとしても知られる)を有する。例えば、セルラー送受信機のRFフロントエンド回路は、受信機と、送信機と、局部発振器(LO)とを含む。受信機は、信号増幅、周波数下方変換、フィルタ処理、チャネル選択等、ならびにアナログ/デジタル変換(ADC)のような一般的受信機機能を行う。受信された信号のADCは、デジタルベースバンドプロセッサ304によって行われるべき復調およびデコード等のより複雑な通信機能を可能にする。類似様式において、伝送されるべき信号は、例えば、デジタルベースバンドプロセッサ304によって、変調およびエンコーディングを含め、処理される。処理された信号は、アンテナを介して、デジタル/アナログ変換(DAC)、周波数上方変換、フィルタ処理、増幅、および伝送のために、送信機に入力される。伝送機能を欠いている受信機は、典型的には、受信するために要求されるコンポーネントを省略する。
【0048】
各セルラー送受信機114は、少なくともいくつかの実施形態では、RF指向性結合器を含む。RF指向性結合器は、1つの伝送ライン内を通る特定の割合の電力を別の接続またはポートを通して外に結合するために使用される、RF受動デバイスである。
図3Bに示されるように、RF指向性結合器350は、4つのポートデバイス:入力ポート355、伝送ポート360、結合ポート365、および隔離ポート370である。RF指向性結合器は、典型的には、容量結合を使用する。しかしながら、任意の好適な構造が、RF指向性結合器のために使用されてもよい。RF指向性結合器1000は、典型的には、結合ポート365を使用して、伝送信号をアンテナ(例えば、内部アンテナ310または外部アンテナ312)からサンプリングし、アンテナが、伝送の間、伝送しているかどうかを判定するために使用されてもよい。アンテナが、伝送の間、伝送していない場合、これは、アンテナが、異常アンテナ条件を有する、例えば、アンテナが、接続解除されている、損傷されている、または故障している場合があることのインジケーションである。アンテナが、伝送の間、伝送している場合、これは、正常アンテナ条件、すなわち、アンテナが、正常に動作および機能しており、損傷されていないことのインジケーションである。
【0049】
図5は、本開示の一例示的実施形態による、モバイル送受信機102のモバイル送受信機筐体500を図示する。筐体500は、例えば、出荷用コンテナのドアを通して、出荷用コンテナに搭載されるように構成される、2つの部分から成る相互接続されたモジュールである。筐体500は、内部モジュール502と、外部モジュール504とを備える。内部モジュール502は、出荷用コンテナの内部上、例えば、出荷用コンテナのドアの内側表面上に搭載されるように構成される。外部モジュール504は、出荷用コンテナの外部上、例えば、出荷用コンテナのドアの外側表面上に搭載されるように構成される。外部モジュールは、外部アンテナ312を担持する。内部モジュールは、内部アンテナ310と、モバイル送受信機102の他の電子コンポーネントの大部分とを担持する。
【0050】
内部モジュール502および外部モジュール504は、出荷用コンテナ400または他のアセットに搭載されたとき、例えば、搭載ねじ(またはボルト)によって、相互に接続される。一対の搭載ねじが、示される実施形態では使用される。異なる数の搭載ねじが、他の実施形態では、提供され得る。モバイル送受信機102を搭載することに備えて、3つの孔が、穿孔または同等物を使用して、出荷用コンテナのドア内に形成される。代替として、孔は、出荷用コンテナ内に行われてもよい。孔のうちの2つは、搭載ねじを受容するために提供される一方、第3の孔は、搭載されたモバイル送受信機102内の外部モジュール504内に担持されるべきセルラー送受信機114および衛星受信機120ならびに関連付けられた回路のための外部アンテナ等、内部モジュール502から電子機器を通して通過するために使用される。示される実施形態では、2つの孔512が、搭載ねじを受容するために、内部モジュール502の正面パネル510内に形成される。対応する孔は、内部モジュール502の底部内に位置する。内部モジュール502の底部内の孔はまた、電子機器を受容するために提供される。内部モジュール502の正面パネル510はまた、透明パネル等の光透過パネル520を含む。
【0051】
筐体500は、透過パネル520と反対に位置するセンサ130のうちの少なくともいくつかを受容するためのセンサコンパートメントを画定する。センサコンパートメントは、光センサ131と、1つまたはそれを上回るTOFセンサ137とを担持する。説明される実施形態では、2つのTOFセンサ137が、センサコンパートメント内に担持される。いくつかの実施形態では、一方のTOFセンサ137は、長距離感知のために構成されてもよく、他方のTOFセンサ137は、短距離感知のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、TOFセンサ137の測定範囲は、例えば、ソフトウェアを使用して、構成可能であってもよい。少なくともいくつかの実施形態では、各TOFセンサ137は、受容された集積回路(IC)、発光ダイオード(LED)エミッタ、およびLEDを備える。TOFセンサ137は、センサコンパートメント内に担持されるフレキシブルPCB等の印刷回路基板(PCB)上に、光センサ131とともに搭載されてもよい。
【0052】
光センサ131は、透過パネル520を通してモバイル送受信機102の外側の光を感知するために、センサコンパートメント内に構成され、位置付けられる。第1のセンサ137は、モバイル送受信機102の外側にある(すなわち、モバイル送受信機102が出荷用コンテナに搭載されたとき、出荷用コンテナの内部にある)透過パネル520を通して、第1の方向における物体を検出するために、センサコンパートメント内に構成され、位置付けられる。例えば、第1のTOFセンサ137は、モバイル送受信機102と第1の方向における最近傍物体との間の距離を測定し、出荷用コンテナが装填されている(例えば、1つまたはそれを上回る物体が検出される)かまたは装填されていない(例えば、物体が検出されない)かを判定することによって、出荷用コンテナの内部の物体を検出するために使用されてもよい。第2のTOFセンサ137は、第2のTOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の第2の方向における距離を測定するために、センサコンパートメント内に構成され、位置付けられる。第2のTOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の距離は、固定されるべきである。感知される距離の増加等、第2のTOFセンサ137によって測定された距離の変更は、外部モジュール504が損傷されている場合がある、または改竄されている場合があるという点において、外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションを提供する。説明される実施形態では、TOFセンサ137は、一方のセンサが、距離を測定し、他方のセンサが、外部アンテナモジュールの有無を検出するために使用されるように、反対方向に面するように構成される。代替として、他の実施形態では、TOFセンサ137は、正確度の増加のために、同一方向に面し、異なる範囲内の距離、すなわち、短距離および長距離を測定するように構成されてもよい。代替として、2つのTOFセンサ137は、同一方向に面し、異なる範囲内の距離を測定するように構成されてもよい一方、1つまたはそれを上回るTOFセンサは、反対方向に面し、外部アンテナモジュールの有無を検出する。
【0053】
図4は、モバイル送受信機102を搭載するために好適な例示的出荷用コンテナ400を図示する。出荷用コンテナ400は、一対の相互係止ドア410、412を含む。モバイル送受信機102は、ドア410、412のうちの1つを通して搭載され、内部モジュール502は、ドア410または412の内側にあって、外部モジュール504は、ドア410または412の外側にある。ドア412上のモバイル送受信機102のための好適な搭載場所は、参照番号420、430および440によって表される。モバイル送受信機102のための例示的搭載場所は、ドア412上に位置するが、モバイル送受信機102は、出荷用コンテナ400の任意のドア、または可能性として、出荷用コンテナ400の壁上に搭載され得ることを理解されたい。搭載ねじ610が、モバイル送受信機筐体500の内部モジュール502の正面パネル510内の搭載孔512の中に受容され、モバイル送受信機筐体500の外部モジュール504の内側のねじ山孔(図示せず)内に固着される。いくつかの実施形態では、内部モジュール502および外部モジュール504はさらに、好適な両面接着剤ストリップまたはテープ等の好適な搭載接着剤を使用して、コンテナドア412に固着されてもよい。
【0054】
図6Aから6Cは、出荷用コンテナ400のドア412に搭載されるモバイル送受信機102を図示する。
図6Aは、出荷用コンテナ400のドア412に搭載されるモバイル送受信機筐体500の正面図である。
図6Bは、出荷用コンテナ400のドア412に搭載されるモバイル送受信機筐体500の側面図である。
図6Cは、出荷用コンテナ400のドアに搭載されるモバイル送受信機筐体500の断面図である。光センサ131およびTOFセンサ137を受容するためのセンサコンパートメントは、参照番号530によって表され、透過パネル520と反対に位置する。
【0055】
図7Aは、本開示の一例示的実施形態による、GNSS追跡デバイス等のモバイル送受信機102を動作させる方法700の例示的フローチャートを示す。本方法は、モバイル送受信機102のプロセッサによって実行されるソフトウェアによって実施されてもよい。そのような方法700を実施するためのソフトウェアのコーディングは、本開示を提供される当業者の範囲内である。方法700は、図示および/または説明されるもの以外の付加的またはそれより少ないプロセスを含有してもよく、他の実施形態では、異なる順序で行われてもよい。プロセッサによって方法700を行うために実行可能な機械可読コードは、モバイル送受信機102のメモリ等の機械可読媒体内に記憶されてもよい。
【0056】
702では、モバイル送受信機102が、ある非アクティブ期間後、ウェイクアップする。例えば、モバイル送受信機102は、プロセッサ104、セルラー送受信機114、または衛星受信機120のうちの1つまたはそれを上回るものが低電力モードであった、スリープモードからウェイクアップしてもよい。ウェイクアップは、任意の数の正常または異常イベントによってトリガされてもよい。例えば、モバイル送受信機102は、タイマまたはスケジュールされたウェイクアップイベント、もしくはセンサ130のうちの1つまたはそれを上回るものの測定によって生じるトリガ/アラームに従って、ウェイクアップしてもよい。セルラー送受信機114および/または衛星受信機120のウェイクアップは、実施形態に応じて、メインプロセッサ104またはベースバンドプロセッサ304によって行われ得る、セルラー送受信機114および/または衛星受信機120を低電力モードからアクティブ化することを含んでもよい。
【0057】
704では、モバイル送受信機102は、セルラー送受信機114等の特定の無線送受信機の外部アンテナ312に切り替える、および/または衛星受信機120等の特定の無線受信機の外部アンテナに切り替えてもよい。
【0058】
706では、モバイル送受信機102は、外部アンテナ312の異常アンテナ条件のインジケーションが存在するかどうかを判定する。外部アンテナの異常アンテナ条件312は、限定ではないが、外部アンテナ312への損傷、外部アンテナ312の改竄、外部アンテナ312の故障、および外部アンテナ312の接続解除を含む。インジケーションは、外部アンテナ312の異常アンテナ条件の存在を示すが、決定的ではない。いくつかの異なるアプローチが、外部アンテナ312の異常アンテナ条件のインジケーションが存在するかどうかを判定するために使用されることができ、その実施例は、以下に説明される。モバイル送受信機102が、外部アンテナ312の異常アンテナ条件のインジケーションが存在することを判定すると、712において、モバイル送受信機102は、特定の無線送受信機または無線受信機の内部アンテナ310に切り替える。
【0059】
714では、モバイル送受信機102は、セルラー送受信機114に関する無線信号が利用可能であるかどうかを判定する。本動作は、どの無線送受信機または無線受信機が異常アンテナ条件のインジケーションが706において存在する外部アンテナ312を有すると判定されたかにかかわらず、行われてもよい。本動作は、セルラー送受信機114が、無線サービスに関する無線信号を検索するステップと、任意の応答が走査に応答して受信されたかどうかを判定するステップとを含む。
【0060】
無線信号が利用可能であるとき、処理は、720に進み、そこで、モバイル送受信機102は、無線サービスを選択し、それにアクセスする、または接続し、通知メッセージ(例えば、アラームまたはアラート)をアセット追跡サービス200に送信する。通知メッセージは、特定の無線送受信機または無線受信機に関する外部アンテナ312の異常アンテナ条件が存在することのインジケーションを提供する。
【0061】
722では、モバイル送受信機102は、随意に、データロギングを行ってもよい。データロギングは、センサ130を使用したその場所の判定および/またはその環境の感知を含んでもよい。その場所を判定するとき、モバイル送受信機102は、衛星受信機120を使用して、その場所を判定し、判定された場所および判定された場所と関連付けられた時間をメモリ112内のデータログに記憶する。その場所を感知するとき、モバイル送受信機102は、随意に、センサ130のうちの1つまたはそれを上回るものを介して、モバイル送受信機102の環境を感知する。センサ130を介して得られるセンサデータおよびセンサデータが得られた時間は、メモリ112内に記憶されるデータログに記憶される。
【0062】
724では、モバイル送受信機102は、随意に、無線サービスを使用して、データログの少なくとも一部をアセット追跡サービス200に送信してもよい。モバイル送受信機102はまた、随意に、衛星受信機120が、機能しており、および/または現在の位置を提供することが可能である場合、データログの一部として、または別個に、現在の位置であり得る、最後の既知の位置を送信してもよい。代替として、現在の位置は、セルラーネットワーク160へのモバイルデータ接続に基づいて、携帯電話基地局またはエリアを識別するセルラー送受信機から(例えば、携帯電話基地局のデータベースから)推測されてもよい。
【0063】
726では、モバイル送受信機102が、無線サービスを使用して、データログの少なくとも一部をアセット追跡サービス200に送信した後、低電力モードが、プロセッサ104、セルラー送受信機114または衛星受信機12のうちの1つまたはそれを上回るもののために始動されてもよい。
【0064】
決定ブロック706に戻ると、無線信号が利用不可能であるとき、動作は、726に進んでもよく、そこで、低電力モードは、プロセッサ104、セルラー送受信機114、または衛星受信機12のうちの1つまたはそれを上回るもののために始動されてもよい。
【0065】
図7Bは、本開示の一例示的実施形態による、GNSS追跡デバイス等のモバイル送受信機102を動作させる方法730の例示的フローチャートを示す。方法730は、上記に説明される方法700に類似する。方法730は、飛行時間(ToF)センサ137(距離センサ)を使用して、外部筐体モジュール504までの距離が変化しているかどうかを判定する。
【0066】
731では、モバイル送受信機102が、ある非アクティブ期間後、ウェイクアップした後、モバイル送受信機102は、TOFセンサ137と外部筐体モジュール504の正面パネル510の内側表面との間の距離を測定するように位置付けられ、構成される、TOFセンサ137をアクティブ化する。
【0067】
732では、モバイル送受信機102は、TOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の距離が閾値量を上回って基準距離から変化しているかどうかを判定する。基準距離は、固定距離または以前に測定された距離であってもよい。モバイル送受信機102が、TOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の距離が閾値量を上回って基準距離から変化していることを判定すると、738では、モバイル送受信機102は、内部アンテナ310に切り替える。閾値量を上回って基準距離から変化しているTOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の距離の変化は、外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312への損傷もしくは外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312の改竄のインジケーションである。
【0068】
モバイル送受信機102が、TOFセンサ137と正面パネル510の内側表面との間の距離が閾値量を上回って基準距離から変化していないことを判定すると、738では、モバイル送受信機102は、外部アンテナ312に切り替える。
【0069】
736では、モバイル送受信機102は、随意に、外部アンテナ312を使用してセルラー送受信機114に関する無線信号が利用可能であるかどうか、および/または外部アンテナ312の信号強度を判定する。本動作は、セルラー送受信機114が、無線サービスに関する無線信号を検索するステップ、任意の応答が走査に応答して受信されたかどうかを判定するステップ、および/または外部アンテナ312の信号強度(例えば、受信された信号強度インジケータ(RSSI))を測定するステップとを含む。
【0070】
無線信号が利用可能であって、および/または外部アンテナ312の信号強度が閾値を超えるとき、処理は、722に進み、そこで、モバイル送受信機102は、随意に、データロギングを行ってもよい。無線信号が利用不可能であって、および/または外部アンテナ312の信号強度が閾値を超えないとき、処理は、738に進み、そこで、モバイル送受信機102は、内部アンテナ310に切り替える。
【0071】
図7Cは、本開示の一例示的実施形態による、GNSS追跡デバイス等のモバイル送受信機102を動作させる方法740の例示的フローチャートを示す。方法740は、上記に説明される方法700および730に類似する。方法740は、他のセンサ130と組み合わせて、内部アンテナ310および外部アンテナ312の信号強度を測定し、外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312が、損傷もしくは改竄されているかどうか、または外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312の損傷もしくは改竄が、疑われるかどうかを判定し、要求される場合、アンテナを切り替える。
【0072】
742では、モバイル送受信機102は、センサ130のうちの1つまたはそれを上回るものを使用して、出荷用コンテナドアの状態、すなわち、出荷用コンテナ400のドアが開放されているかまたは閉鎖されているかを判定する。本判定は、ドア接触スイッチ(図示せず)、TOFセンサ137、または他の好適なセンサに基づいてもよい。モバイル送受信機102が、ドアが開放されている(閉鎖されていない)ことを判定すると、748では、モバイル送受信機102は、内部アンテナ310に切り替える。
【0073】
モバイル送受信機102が、ドアが閉鎖されていることを判定すると、744では、モバイル送受信機102は、外部アンテナ312に切り替える。746では、モバイル送受信機102は、随意に、外部アンテナ312を使用して、セルラー送受信機114に関する無線信号が利用可能であるかどうか、および/または外部アンテナ312の信号強度を判定する。本動作は、セルラー送受信機114が、無線サービスに関する無線信号を検索するステップと、任意の応答が走査に応答して受信されたかどうかを判定するステップ、および/または外部アンテナ312の信号強度(例えば、受信された信号強度インジケータ(RSSI))測定するステップとを含む。
【0074】
無線信号が利用可能であって、および/または外部アンテナ312の信号強度が閾値を超えるとき、処理は、722に進み、そこで、モバイル送受信機102は、随意に、データロギングを行ってもよい。無線信号が利用不可能である、および/または外部アンテナ312の信号強度が閾値を超えないとき、処理は、748に進み、そこで、モバイル送受信機102は、内部アンテナ310に切り替える。
【0075】
図7Dは、本開示の一例示的実施形態による、GNSS追跡デバイス等のモバイル送受信機102を動作させる方法750の例示的フローチャートを示す。方法750は、上記に説明される方法740ならびに方法700および730に類似する。方法750は、他のセンサ130と組み合わせて、RF結合器350を使用して、外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312が損傷もしくは改竄されているかどうか、または外部筐体モジュール504および/または外部アンテナ312の損傷もしくは改竄が疑われるかどうかを判定し、要求される場合、アンテナを切り替える。出荷用コンテナ400のドアが開放または閉鎖されているかどうかを判定する動作が、
図7Dに示されるが、本動作は、随意であって、いくつかの実施形態では、省略されてもよい。
【0076】
752では、モバイル送受信機102が、外部アンテナ312に切り替えた後、モバイル送受信機102は、外部アンテナ312を使用して、受信機能(Rx)をアクティブ化する、または行い、閾値持続時間にわたって、外部アンテナ312を使用して、受信された通信を監視する。
【0077】
754では、モバイル送受信機102は、受信機能の実施の間、任意の時間において、無線信号が検出されたかどうかを判定する。無線信号が検出されたとき、処理は、722に進み、モバイル送受信機102は、随意に、データロギングを行ってもよい。無線信号が存在しなかったとき、処理は、756に進み、モバイル送受信機102は、外部アンテナ312を使用して、伝送機能(Tx)をアクティブ化する、または行う。
【0078】
758では、モバイル送受信機102は、伝送信号を外部アンテナ312からサンプリングする、RF結合器350を監視し、外部アンテナ312が実際に伝送しているかどうかを判定する。外部アンテナ312が、伝送機能の間、伝送していない場合、これは、外部アンテナ312が、損傷されている、接続解除されている、または故障していることのインジケーションである。外部アンテナ312が、伝送機能の間、伝送している場合、これは、正常アンテナ条件、すなわち、外部アンテナ312が正常に動作および機能しており、損傷されていないことのインジケーションである。
【0079】
760では、モバイル送受信機102は、伝送機能の実施の間、任意の時間において、無線信号が検出されたかどうかを判定する。無線信号が検出されたとき、処理は、722に進み、そこで、モバイル送受信機102は、随意に、データロギングを行ってもよい。無線信号が存在しなかったとき、処理は、762に進み、そこで、モバイル送受信機102は、内部アンテナ310に切り替える。
【0080】
方法700、730、740、および750は、独立して説明されたが、本方法は、同時に使用され得る。加えて、方法700、730、740、および750は、主に、特定の無線送受信機の文脈において説明されたが、本方法は、それぞれが複数のアンテナ構成を有する複数の無線送受信機/受信機に適用されることができる。
図8は、本開示の一実施形態による、アンテナを選択する方法800の例示的実施形態を図示する。本方法は、モバイル送受信機102のプロセッサによって実行されるソフトウェアによって実施されてもよい。そのような方法800を実施するためのソフトウェアのコーディングは、本開示を提供される当業者の範囲内である。方法800は、図示および/または説明されるもの以外の付加的もしくはそれより少ないプロセスを含有してもよく、他の実施形態では、異なる順序で行われてもよい。方法800を行うためにプロセッサによって実行可能な機械可読コードは、モバイル送受信機102のメモリ等の機械可読媒体内に記憶されてもよい。
【0081】
801では、モバイル送受信機102が、ある非アクティブ期間後、ウェイクアップする。802では、モバイル送受信機102は、評価のための無線送受信機/受信機(例えば、セルラー送受信機114)を選択する。
【0082】
804では、モバイル送受信機102は、評価のために、選択された無線送受信機/受信機のためのアンテナを選択する。典型的には、無線送受信機/受信機は、内部アンテナ310と、外部アンテナ312とを有し、外部アンテナ312は、一次アンテナとしての役割を果たし、したがって、典型的には、最初に選択される。しかしながら、いくつかの実施形態では、外部アンテナ312は、一次アンテナではなくてもよい。同様に、複数のアンテナ構成を伴う、無線送受信機/受信機のいくつかの実施形態では、一次および二次アンテナ間または内部および外部アンテナ間に区別がなくてもよい。
【0083】
806では、モバイル送受信機102は、選択されたアンテナに切り替え、測定する。808では、モバイル送受信機102は、無線送受信機/受信機の他のアンテナが評価を要求するかどうかを判定する。無線送受信機/受信機の他のアンテナが評価を要求する場合、動作804および806は、無線送受信機/受信機のアンテナの全てが評価されるまで繰り返される。該当しない場合、動作は、810に進む。
【0084】
810では、モバイル送受信機102は、特定の無線送受信機/受信機に関する複数のアンテナからの所望の信号品質を伴う、アンテナを判定および選択する。
【0085】
812では、モバイル送受信機102は、選択されたアンテナに切り替える。
【0086】
814では、モバイル送受信機102は、他の無線送受信機/受信機が評価を要求するかどうかを判定する。例えば、1つを上回るセルラー送受信機114が存在する場合、各セルラー送受信機114が、評価されるであろう。同様に、衛星受信機120も、評価されるであろう。他の無線送受信機/受信機が、評価を要求する場合、動作802および812は、各無線送受信機/受信機が評価されるまで繰り返される。該当しない場合、動作は、終了する。
【0087】
本開示は、外部アンテナ312の異常アンテナ条件のインジケーションを検出する(例えば、損傷もしくは改竄または疑われる損傷もしくは改竄を検出する)、アセット追跡のための方法およびモバイル送受信機を提供する。本開示のモバイル送受信機は、セルラー送受信機と、衛星受信機とを備え、それぞれ、内部アンテナと、外部アンテナとを有する。有利には、本開示は、外部アンテナおよび/または外部アンテナ筐体の損傷もしくは改竄または疑われる損傷もしくは改竄等の外部アンテナの異常アンテナ条件のインジケーションを検出するためのソリューションを提供し、外部アンテナ312の異常アンテナ条件のインジケーションが存在するとき(例えば、一次外部アンテナが機能していないとき、または外部アンテナおよび/または外部アンテナ筐体の損傷もしくは改竄が、検出される、もしくは疑われるとき)、一次外部アンテナから二次内部アンテナに動作を切り替える。
【0088】
本明細書に説明されるフローチャートおよび図面内のステップならびに/または動作は、例示目的のためだけのものである。本開示の教示から逸脱することなく、これらのステップおよび/または動作の多くの変形例が存在し得る。例えば、ステップは、異なる順序で行われてもよい、またはステップは、追加される、削除される、もしくは修正されてもよい。
【0089】
本開示は、少なくとも部分的に、方法の観点から説明されるが、当業者は、本開示がまた、説明される方法の側面および特徴のうちの少なくともいくつかを、ハードウェアコンポーネント、ソフトウェア、またはその2つの任意の組み合わせを用いて、もしくは任意の他の様式において、行うための種々のコンポーネントを対象とすることを理解するであろう。さらに、本開示はまた、本明細書に説明される方法を行うためのその上に記憶されるプログラム命令を含む、事前に記録された記憶デバイスまたは他の類似の機械可読媒体も対象とする。
【0090】
本開示は、請求項の主題から逸脱することなく、他の具体的形態で具現化されてもよい。説明される例示的実施形態は、あらゆる点において、例証にすぎず、制限ではないと見なされるべきである。本開示は、本技術における全ての好適な変更を網羅および包含することを意図する。本開示の範囲は、したがって、前述の説明によってではなく、添付の請求項によって説明される。請求項の範囲は、実施例に記載される実施形態によって限定されるべきではなく、全体として本説明に一致する最も広義な解釈が与えられるべきである。