(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記デバイスの前記検出された位置又は検出された向きが、ロボットアーム又はエンドエフェクタの制御のために入力される、請求項1に記載のハンドヘルドユーザインターフェースデバイス。
前記可撓性ハウジングを圧搾する前記ユーザの前記手を検出するように構成された静電容量センサを更に備える、請求項1に記載のハンドヘルドユーザインターフェースデバイス。
前記静電容量センサが、前記可撓性ハウジング上の前記ユーザの前記手によって実行されたジェスチャを検出するように構成された複数の別個のセンサ領域を備える、請求項9に記載のハンドヘルドユーザインターフェースデバイス。
前記内腔が、近位端及び遠位端を有し、前記近位端及び前記遠位端のうちの少なくとも1つが、着脱可能なアダプタに連結するように構成された係合機構を備える、請求項1に記載のハンドヘルドユーザインターフェースデバイス。
前記追跡センサシステムの少なくとも一部分が、前記内腔及び前記可撓性ハウジングのうちの少なくとも1つから取り外し可能である、請求項1に記載のハンドヘルドユーザインターフェースデバイス。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】有線ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の例示的な概略図である。
【
図1B】無線ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の例示的な概略図である。
【
図1C】ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の縦断面図である。
【
図2A】光学センサを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の縦断面図である。
【
図2B】光学センサを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の縦断面図である。
【
図2C】有線追跡センサシステムのための光学センサ及び歪みリリーフを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の縦断面図である。
【
図3A】静電容量センサを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の縦断面図である。
【
図3B】静電容量センサを有する部材の例示的な概略図である。
【
図4A】ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスで使用するための静電容量センサの変形例である。
【
図4B】ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスで使用するための静電容量センサの変形例である。
【
図4C】ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスで使用するための部材上に配設された静電容量センサの例示的な図である。
【
図5】ユーザの手に保持された、静電容量センサ及びジェスチャ追跡領域を有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの変形例の図である。
【
図6A】モジュール式交換式アダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の縦断面図である。
【
図6B】モジュール式交換式アダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図6C】モジュール式交換式アダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図7A】光学追跡アダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の斜視図である。
【
図7B】光学追跡アダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の斜視図である。
【
図7C】ユーザの手に保持された、
図7A及び7Bに示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの例示的な図である。
【
図8A】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の側面図及び斜視図である。
【
図8AA】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の側面図及び斜視図である。
【
図8B】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図8BB】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図8C】
図8Bに示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの例示的な図である。
【
図8D】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図8DD】スタイラスアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面図及び斜視図である。
【
図9A】ディスクアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の斜視図及び側面図である。
【
図9B】ディスクアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの1つの変形例の斜視図及び側面図である。
【
図9C】
図9A及び
図9Bに示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの例示的な図である。
【
図10A】異なるサイズ及び形状の例示的なユーザインターフェースデバイスの例示的な概略図である。
【
図10B】異なるサイズ及び形状の例示的なユーザインターフェースデバイスの例示的な概略図である。
【
図10C】異なるサイズ及び形状の例示的なユーザインターフェースデバイスの例示的な概略図である。
【
図11A】角度付きアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の斜視図及び側面図である。
【
図11B】角度付きアダプタを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の斜視図及び側面図である。
【
図12】別個の内側及び外側ハウジング層を有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の縦断面図である。
【
図13A】
図12に示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの組み立て方法のステップを示す。
【
図13B】
図12に示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの組み立て方法のステップを示す。
【
図13C】
図12に示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの組み立て方法のステップを示す。
【
図13D】
図12に示すハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの組み立て方法のステップを示す。
【
図14A】静電容量圧搾センサ及び静電容量ジェスチャ追跡センサを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面断面図及び縦断面図である。
【
図14B】静電容量圧搾センサ及び静電容量ジェスチャ追跡センサを有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの別の変形例の側面断面図及び縦断面図である。
【
図14E】ハウジング内に配設された電気接触板を有するハンドヘルドユーザインターフェースデバイスの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の様々な態様及び変形例の非限定例が本明細書に記載され、かつ添付図面において示される。以下の説明は、本発明をこれらの実施形態に限定することを意図するものではなく、当業者が本発明を作製及び使用することを可能にすることを意図するものではない。
【0014】
図1A〜1Cにおいて一般に示されるように、ロボットシステムを制御するためのハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100は、部材110と、部材の周囲に少なくとも部分的に配設され、ユーザの手に保持されるように構成されたハウジング120と、デバイスの少なくとも一部分の位置及び/又は配向のうちの少なくとも1つを検出するように構成された追跡センサシステム140と、を含むことができる。デバイスの検出された位置及び/又は配向は、ロボットシステムの制御に相関可能とすることができる。例えば、ユーザインターフェースデバイス100は、ロボットアーム、ロボットアームの遠位端に連結されたエンドエフェクタ若しくはツール(例えば、把捉具若しくはジョー)、グラフィカルユーザインターフェース、又はロボットシステムの他の好適な態様若しくは機構のうちの少なくとも一部分を制御することができる。更なる例示的相関は、以下に更に詳細に記載される。
【0015】
ユーザインターフェースデバイスは、異なる制御モード間の切り替え(例えば、ロボットアームの制御とエンドエフェクタの制御との間、ロボットアーム又はエンドエフェクタの制御とグラフィカルユーザインターフェースとの間での切り替えなど)を可能にするためのクラッチ機構を含むことができる。以下で更に詳細に説明される様々なユーザ入力のうちの1つ以上は、係合されると、ユーザインターフェースデバイスの位置及び/若しくは配向(又は圧搾、ジェスチャ、若しくは他の好適な入力)の相関を、ロボットシステムの異なる制御に変更するクラッチとして機能することができる。例えば、デバイスのジェスチャタッチ領域への触れること、ハウジングを圧搾すること、ディスクアダプタを押す又は傾けることなどは、クラッチとして機能することができる。
【0016】
一般に、ロボット外科システムを制御するためのユーザインターフェースは、少なくとも1つのハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100を含むことができ、又は少なくとも2つのハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100(例えば、ユーザの左手によって保持される第1のユーザインターフェースデバイス、及びユーザの右手によって保持される第2のユーザインターフェースデバイス)、3つのハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100、又は任意の好適な数を含むことができる。各ユーザインターフェースデバイス100は、ロボットシステムの異なる態様又は特徴を制御するように構成することができる。例えば、ユーザの左手に保持されたユーザインターフェースデバイスは、ユーザに提供されたカメラビューの左側に表されるエンドエフェクタを制御するように構成することができ、一方で、ユーザの右手に保持されたユーザインターフェースデバイスは、カメラビューの右側に表されるエンドエフェクタを制御するように構成することができる。ユーザインターフェースデバイス100への制御入力は、例えば、診断、外科、腹腔鏡若しくは最小侵襲外科処置、又は他のロボット処置を提供する過程の間に、ユーザコマンドとして、ユーザによって提供することができる。
【0017】
いくつかの変形例では、ハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100は、手に保持され、自由空間で操作されるように構成された、非接地のユーザインターフェースデバイスとすることができる。例えば、ユーザインターフェースデバイス100は、ユーザが自分の腕、手、及び/又は指を動かす際に、ユーザの指の間に保持され、ユーザによって自由に移動(例えば、並進、回転、傾斜など)するように構成することができる。追加的に又は代替的に、ハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100は、ユーザインターフェースデバイス100がユーザの一部分に(例えば、ユーザの指、手、及び/若しくは腕に)直接、又はグローブ、ハンドストラップ、スリーブなどの任意の好適な機構を介して連結され得るという点で、身体接地されたユーザインターフェースデバイスとすることができる。そのような身体接地されたユーザインターフェースデバイスは、ユーザが自由空間内でユーザインターフェースデバイスを操作することを依然として可能にし得る。したがって、ユーザインターフェースデバイス100が(固定コンソールなどに恒久的に装着又は接地されるのとは対照的に)非接地又は身体接地される変形例では、ユーザインターフェースデバイス100は、人間工学的であり得、例えば、ユーザが、接地されたシステムの固定された性質によって邪魔されない自然な身体運動を用いて、ユーザインターフェースデバイスを制御することを可能にすることなどにより、デクテラス制御を提供することができる。
【0018】
ハンドヘルドユーザインターフェースデバイス100は、
図1Aに示すように、有線接続(例えば、ユーザインターフェースデバイス100を外部制御システムに連結するワイヤ150を有する)を含むことができる。ワイヤは、例えば、ユーザインターフェースデバイス100に電力を供給し、(例えば、追跡センサアセンブリ及び/又は以下に説明する静電容量センサ、光学センサなどの他のセンサから)センサ信号を搬送することができる。一実施例では、
図2Aに示すように、有線接続(例えば、追跡センサシステム)は、ハウジングに固定することができ、又は他の方法でOリング244、エポキシなどで支持され得、これは、有線接続がハンドヘルドユーザインターフェース200の残りの部分から係合解除するのを防止するのに役立つ。別の例として、
図2Cに示されるように、有線接続(例えば、追跡センサシステム)は、ユーザインターフェースデバイスが操作される際に、屈曲し、かつワイヤが経験する歪みを低減するのに役立つ歪みリリーフ243によって、追加的に又は代替的に支持され得る。別の例として、
図2Bに示すように、有線接続は、歪みリリーフを省略することができる。代替的に、ユーザインターフェースデバイスは、
図1B(並びに
図7A及び
図7B)に示すように無線とすることができ、かつ無線周波数信号(例えば、WiFi(登録商標)若しくは400〜500mmの範囲などの短距離など)、又はBluetooth(登録商標)などの他の好適な無線通信プロトコルなどの無線通信を介して、コマンド及び他の信号を伝達することができる。他の無線接続は、以下に更に説明するように、ユーザインターフェースデバイス100上の光学マーカを検出するように構成された光学読取センサ及び/若しくはカメラ、赤外線センサ、超音波センサ、又は他の好適なセンサなどのセンサを用いて容易にすることができる。
ハウジング
【0019】
ハウジング120は、ユーザの手に保持されるように構成することができ、一般に、ユーザが相互作用し得る把持容積を提供することができる。例えば、ハウジング120の少なくとも一部分は、把捉され、挟持され、丸められ、圧搾され、振盪されるか、又は他の方法でユーザの手の指の間に保持若しくは操作されるように構成することができる。
【0020】
図1Bに示すように、いくつかの変形例では、ハウジングは、一般に少なくとも第1の部分120a及び第2の部分120bを含むことができる。ハウジングは、第1の部分120aが近位に向けられ(すなわち、第1の部分120aはハウジングの近位部分である)、第2の部分120bが遠位に向けられる(すなわち、第2の部分120bはハウジングの遠位部分である)ようにユーザの手に保持されるように構成することができ、別の方法としては、異なる変形例及び/又は用途では、第1の部分120a及び第2の部分120bは、それぞれ遠位及び近位に、又は他の好適な方向に向けることができる。
【0021】
図1A〜
図1Cに示されるように、ハウジング120は、一般に丸みを帯びることができ、第1の部分120a及び第2の部分120bは、輪郭付けされているか又はテーパ状である。例えば、ハウジング120は、一般に卵形又は卵様形状とすることができる(例えば、第1の部分120aは、より長くすることができ、第2の部分120bよりもより緩やかな輪郭又はテーパを有することができる)。ハウジング120は、長手方向軸を中心に半径方向に対称なプロファイルを有することができる。ハウジングは、一般に長さ(長手方向軸に沿って測定される)及び幅(長手方向軸に対して横方向に測定される)を有することができ、長さは幅よりも長い。第1及び第2の部分120a及び120bは、異なる曲率半径を有することができる。
【0022】
いくつかの変形例では、ハウジング120は、少なくとも1つの円周リップ又は部分的な円周リップ又は隆起リング125を画定することができる。リップ125は、ユーザインターフェースデバイス100の表面上のユーザの把持部の位置に関する触覚基準点を提供し、改善された把持部などのための摩擦非平坦表面を提供することができる。例えば、リップ125は、ハウジングの第1の部分120aと第2の部分120bとの間に配設することができるが、代替的に、リップ125は、ハウジングの任意の好適な部分上に配設することができる。いくつかの変形例では、ハウジング120は、追加的に又は代替的に、他のテクスチャ強化部(例えば、パターンを形成する複数のリップ又は隆起面、1つ以上の陥凹溝など)を含むことができる。
【0023】
ハウジング120は、異なる手のサイズ及び/又は形状に対してカスタマイズ又は設計され得る。例えば、ハウジング120は、様々な手のサイズ及び/又は形状に好適な複数のハウジングサイズから選択され得る。別の例として、ハウジング120は、特定のユーザの手に対して(例えば、少なくとも部分的に金型に基づいて)カスタマイズされ得る。ハウジング120は、周囲長、長さ、及び/又は任意の好適な寸法若しくは他の特徴において変化することができる。例えば、
図10Aに示すユーザインターフェースデバイス1000aの1つの例示的な変形例に対して、
図10Bに示すユーザインターフェースデバイス1000bは、周囲長をより広くすることができ、
図10Cに示すユーザインターフェースデバイス1000cは、より長くすることができる。更に、異なるハウジング部分(例えば、第1の部分120a及び第2の部分120b)は、個別に又は一緒に変化することができる。例えば、ハウジング120の第1の変形例及び第2の変形例は、それらの両方が同じサイズ及び形状を有する第1の部分120aを有するという点で同様とし得るが、第1の変形例がより狭い第2の部分120bを有し、第2の変形例がより広い第2の部分120bを有するという点で異なり得る。別の例として、ハウジング120の第3の変形例は、より長い第1の部分120a及びより広い第2の部分120bを含むハウジング120の第4の変形例に対して、より短い第1の部分120a及びより狭い第2の部分120bを含むことができる。更に、ハウジングの外面上のテクスチャ模様は、高さ及び/又は厚さなどで変化することができる。テクスチャ模様の形状、テクスチャ模様の他の特別な構成(例えば、識別コードなど)は、いくつかの例では、ハウジングのサイズ及び/又は形状を示す特定のSKU又は部品番号に対応することができる。
【0024】
図1Cに示すように、ハウジング120は、内壁122及び外壁124を含むことができる。内壁122は、部材110を受容するように構成された内腔を画定することができる。内壁122と外壁124とは協働して、内壁と外壁との間に容積126を画定することができ、その結果、ハウジング120はブラダを含む。
【0025】
ハウジング120は適合性かつ変形可能とすることができ、ハウジングの変形はロボットシステムの制御と相関可能である(例えば、ハウジングを圧搾することは、ジョーを有するエンドエフェクタの挟持制御と相関する場合がある)。例えば、ハウジング120の容積126は、流体で充填され得る。例えば、容積126又はブラダは、加圧ガス(例えば、空気)、流体(例えば、シリコーン油、生理食塩水、水など)、又は半流体物質で充填され得る。追加的に又は代替的に、ハウジング120は、シリコーン、ラテックス、若しくは他の好適なポリマーなどの可撓性材料又は合金から少なくとも部分的に作製することができる。ハウジング材料は、好適な医療グレード材料とすることができる。更に、ハウジング材料の少なくとも一部分は(例えば、オートクレーブ、ワイプダウンなどによって)滅菌可能とすることができ、及び/又は処分を容易にするためにデバイスの残りの部分から取り外し可能とすることができる。
【0026】
いくつかの変形例では、
図1Cに示されるように、内壁122及び外壁124は、同じ一体形成されたハウジング120の一部とすることができるが、他の変形例では、ハウジングは、内壁122の少なくとも一部及び外壁124の少なくとも一部を形成する複数の別個に形成された部分を含むことができる。例えば、
図12に示されるように、ハウジング1220の1つの変形例は、内壁を形成する内側ハウジング層1222と、外壁を形成する外側ハウジング層1224と、を含むことができる。ハウジングは、内側ハウジング層1222の内腔内に配設され、部材(図示せず)を受容するように構成されたライナ1221を更に含むことができる。ライナ1221は、ハウジング1220に構造支持体を提供するための剛性又は半剛性部材(例えば、ナイロン、ポリカーボネート、又は任意の好適な材料から作製される)を含むことができる。例えば、内側ハウジング層1222は、ライナ1221を受容し(例えば、摩擦嵌合を介して)、かつそれに連結する管状部分1222tと、管状部分1222tに連結されたフレア部分1222fと、を含むことができる。フレア部分1222fは、内側ハウジング層1222及びライナ1221が協働して内側ハウジング層1222とライナ1221との間の容積を画定するように、半径方向外側に広がるか、又はフレア状になることができる。体積は、
図1Cを参照して、上述した体積126と同様の方法で機能することができる。例えば、内側及び外側ハウジング層は、可撓性で柔軟な材料(例えば、シリコーン)で作製されて、内側ハウジング層1222の変形を可能にすることができる(例えば、以下に記載される1つ以上の静電容量圧搾センサで測定される)。内側ハウジング層1222の変形及び結果として生じる容積の変形は、ロボットシステムの制御に相関可能とすることができる。1つの内側ハウジング層1222及び1つの外側ハウジング層1224のみが
図12に示されているが、他の変形例では、任意の好適な数の層(例えば、3つ、4つなど)がハウジング1220内に含まれてもよいことを理解されたい。更に、任意の層は、一緒に接合された1つ以上の部分を含むことができる(例えば、内側ハウジング層1222は、フレア部分1222fから別個に形成され、かつ後で連結される管状部分1222tを含むことができる)。
【0027】
図12に示されるハウジング1220及びライナ1221の部分的アセンブリの例示的な方法は、
図13A〜13Dのシーケンスによって示される。
図13Aは、ライナ1221を示す。
図13Bに示されるように、内側ハウジング層1222は、ライナ1221を通過し、
図12に示される管状部分1222tの内腔内でライナ1221を受容することによって、ライナ1221に(例えば、摩擦嵌合を介して)連結することができる。例えば、内側ハウジング層1222は、ライナ1221上を長手方向に通過又は摺動することができる。別の例として、内側ハウジング層1222は、内側ハウジング層1222が横方向に開いてライナ1221の少なくとも一部を包囲することを可能にする、長手方向スリット又は他の開口部を含むことができる。
図13Cに示すように、外側ハウジング層1224は、内側ハウジング層1222及びライナ1221のサブアセンブリを包囲することができる。最後に、
図13Dに示すように、カラー1227は、外側ハウジング層1224を内側ハウジング層1222及びライナ1221のサブアセンブリに固定することができる(例えば、外側ハウジング層1224が滑り落ちるのを防止するのに役立つ)。カラー1227は、例えば、
図12の断面詳細に示されるように、ライナ1221にねじ係合し、カラー1227とライナ1221との間の外側ハウジング層1224の端部を圧縮することができる。代替的に、カラー1227は、スナップ嵌め又は他の好適な方法を介して、外側ハウジング層1224を内側ハウジング層1222及び/又はライナ1221に係合及び固定することができる。
部材
【0028】
図1Cに示すように、ユーザインターフェースデバイス100は、少なくとも1つの部材110を含むことができる。部材は、一般に、円形の断面形状を有することができる。部材110は、部材110上又は部材110内に配設された追跡センサシステムが、回転(例えば、ロール、ピッチ、若しくはヨー)によるデバイスの配向の変化と、並進又は変位によるデバイスの絶対位置の変化との間をより容易かつ正確に区別することができるように、ハウジング120内の中心長手方向軸に沿って(例えば、ハウジング120が半径方向に対称である変形例では、回転軸に沿って)配設することができる。代替的に、他の変形例では、部材110は、回転軸から部材110の任意のオフセットに対する好適な補償を伴って、ハウジング120の任意の好適な部分に含まれるか、又は配設することができる。部材110は、ハウジング120の長さに実質的に沿って、又はハウジング120の長さの任意の好適な部分に沿って延在することができる。
【0029】
いくつかの変形例では、部材110は、様々な電子機器及び/又は他の構成要素を受容するように構成された内腔又は他の内部容積を含むことができる。例えば、内部容積は、以下に更に詳細に記載される1つ以上のセンサを有する少なくとも1つのプリント回路基板160(PCB)を含むことができる。別の例として、
図2Aに示すように、電池282は、PCB及びユーザインターフェースデバイス110内の他の電気的構成要素に電力を供給するために、内部容積内に配設することができる。電池282は、モータ280に隣接して示されているが、電池は、代替的に、ハウジング内の任意の好適な位置に配置することができる。更に、様々な電子機器及び/又は他の構成要素は、部材110の内部容積の外側に配設することができる。例えば、
図2A〜
図2Cを参照して以下で更に説明するように、1つ以上の近接センサ(例えば、光学センサ)は、部材110の外側表面上に配設することができる。別の例として、
図3A〜
図3Cを参照して以下で更に説明するように、1つ以上の静電容量センサは、部材110の外側表面上に配設することができる。
【0030】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、少なくとも1つのモータを含むことができる。例えば、
図1Cに示すように、モータ180は、部材110の内部容積内に少なくとも部分的に配設された部材110の第1の端部に配設することができる。同様に、
図2Aに示すように、モータ280は、部材210の第1の端部に配設することができる。しかしながら、モータは、部材110内又はその周囲の任意の好適な位置に配置されてもよい。モータ180は、回転モータ、直線運動モータ、又は他の好適な振動又は他の触覚フィードバックモータを含むことができる。モータ180は、触覚フィードバックの形態でユーザに触覚フィードバックを提供するように制御することができる。例えば、コントローラは、トリガ事象に応答してモータ180を作動させて、その事象の発生をユーザに伝達することができる。異なるパターン(例えば、デューティサイクル、不規則的なオンオフサイクルのパターン、速度など)は、ユーザに異なる事象を示すことができる。ユーザへの触覚フィードバックをトリガする事象の例としては、エンドエフェクタの作動(例えば、焼灼ツールの発射)、ユーザインターフェースデバイスの通信の損失(例えば、電力損失、追跡可能なワークスペースの外側のユーザインターフェースデバイスの移動などに起因する)、較正された又は既知の基準フレームに対するユーザインターフェースデバイスの位置ずれ、ロボットシステムの構成要素間(例えば、ロボットアーム間)の潜在的な衝突の検出などが挙げられる。
【0031】
更に、オーディオ(ユーザインターフェースデバイス若しくはユーザコンソールの他の態様から発せられたトーン、警告など)などの他のフィードバックキュー、及び/又は視覚(例えば、LED若しくは他のディスプレイを介してユーザインターフェースデバイスから放射された光)などの他のフィードバックキューを追加的に又は代替的に使用して、特定の事象についての情報をユーザに伝達することができる。例えば、ユーザインターフェースデバイスは、1つ以上のLED(例えば、RGB、白色、他の好適な色など)を含むことができ、これらは、異なるタイミング又は空間パターンで、単独で又は組み合わせて照明して、異なる誤差コード又は他の情報を示すことができる。
【0032】
いくつかの変形例では、別個の部材110は、ユーザインターフェースデバイスから省略することができる。これらの変形例において、本明細書で部材110に含まれるものとして本明細書に記載される追跡センサシステム、モータ、センサ電子機器は、代替的に、ハウジングのライナ部材(例えば、
図12に示されるようなライナ1221)部分内に収容され得る。
追跡センサシステム
【0033】
図2Aに示すように、ユーザインターフェースデバイスは、自由空間内のユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向を検出するように構成された追跡センサシステム240を含むことができる。例えば、追跡センサシステム240は、ユーザインターフェースデバイスの物理的変位(例えば、XYZ空間又は他の好適な座標系内)、ロール、ピッチ、及びヨーを含む、最大6自由度を測定することが可能である磁気追跡プローブ242を含むことができる。好適な磁気追跡プローブ又は他のセンサは、当業者に既知である。追跡プローブ242は、
図2Aに示すように、部材210の内部容積内、又はユーザインターフェースデバイスの部材若しくはハウジング上の任意の好適な位置内など、部材210内に配設することができる。
【0034】
追跡センサシステム240は、ユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向を追跡するための他の種類のセンサを追加的に又は代替的に含むことができる。例えば、追跡センサシステム240は、1つ以上のジャイロスコープ、1つ以上の加速度計、及び/又は1つ以上の磁力計を含むことができる。そのようなセンサの一部又は全ては、慣性測定ユニット(IMU)の一部とすることができる。これら及び他の好適なセンサは、
図2Aに示すように、部材210内のPCB260上に、又はユーザインターフェースデバイスの部材若しくはハウジング上の任意の好適な位置に配設することができる。磁気追跡プローブ242及びIMUなどの複数のセンサからの読み取り値を使用して、ユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向の追跡を改善することができる。例えば、追跡プローブ242及びIMUからのセンサ読み取り値は、冗長性目的で使用することができ、どちらかが失敗するか、又はそうでなければ信頼できない(例えば、後述のように、信号の干渉により)場合に、互いを裏付ける、及び/又はバックアップ追跡機能を提供する。別の例として、追跡プローブ242及び/又はIMUからのセンサ読み取り値を組み合わせて(例えば、平均化)、センサからの信号読み取り値の全体的な品質を改善することができる。
【0035】
図2Aに示すように、いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、追跡センサシステム240(例えば、磁気追跡プローブ242)の少なくとも一部分との干渉を引き起こし、ユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向の不正確な判定をもたらし得るモータ280などの電気的構成要素を含む場合がある。そのような変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、様々な方法で干渉を考慮することができる。例えば、モータ280及び/又は任意の他の構成要素の作動によって引き起こされる干渉によって潜在的に悪影響を受ける信号を無視するために、追跡プローブ242からのセンサ読み取り値は、モータ280が作動された後の所定の時間窓に対して無視することができる。この時間窓の間、干渉(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などから)影響を受けない1つ以上の他のセンサからの測定値は、ユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向を追跡するために、代わりに使用され得る。別の例として、信号干渉を補償するために、モータ280又は他の構成要素の作動によって引き起こされる干渉の所定のモデルに基づいて、センサ読み取りに好適なオフセット及び/又は因子が適用され得る。
他のセンサ
【0036】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、様々な種類のユーザ制御入力及び/又は他の状態を検出するための1つ以上のセンサを含むことができる。例えば、1つ以上のセンサは、ロボットアーム、エンドエフェクタ、グラフィカルユーザインターフェースのナビゲーションなどのロボットシステムの制御に相関可能であり得る、ユーザインターフェースデバイスの把持又は圧搾、ジェスチャ(例えば、スワイプ)、ユーザからの切断(例えば、ユーザインターフェースデバイスの落下)などを検出するように構成することができる。
圧搾センサ
屈曲アームを有する近接センサ
【0037】
1つの変形例では、
図2A〜
図2Cに示されるように、ユーザインターフェースデバイス200は、ハウジングの変形を検出するように構成された近接センサ270の形態の少なくとも1つの把持又は圧搾センサを含むことができ、ハウジングの検出された変形は、ロボットシステムの制御と相関可能とすることができる。
図2Aに示すように、近接センサ270は、部材210内に配設され、ハウジング220の変形に応じて屈曲するように構成された可撓性部材又はアーム272と共に使用することができる。アーム272は、第1の端部272a(例えば、近位端)及び第2の端部272b(例えば、遠位端)を有することができる。第1の端部272aは、機械的干渉、エポキシ、又は他の好適な取り付け方法などで、部材210に固定することができる。第2の端部272b及び第2の端部272b上に配設されたブロック274は、アーム272の撓みを伴う第1の端部272aに対して自由に移動することができる。
【0038】
ユーザがハウジング220を把持又は圧搾すると、圧力が増加してハウジングの内壁222が変形する。ハウジングの内壁222が変形すると、内壁222はブロック274を変位させ、アーム272を偏向させる。ブロック274と反対側のPCB260上に配設することができる近接センサ270は、ブロック272に対する近接度(又は距離の変化)を測定することによって、ハウジングの変形を検出するように構成することができる。アーム272の屈曲度に関連するハウジングのこの変形は、エンドエフェクタ(例えば、開閉ジョー)又はロボットシステムの他の好適な制御(例えば、グラフィカルユーザインターフェース上の要素の選択)の動作に相関可能とすることができる。
【0039】
ハウジングの変形と近接センサ測定との間の関係は、1つ以上の様々な方法でアーム272の偏向を調整することによって較正され得る。例えば、アーム272の偏向は、材料の種類(例えば、鋼、アルミニウム)、長さ、厚さ、断面形状、及び/又はアーム272の他の特徴を選択することによって調整することができる。別の例として、調整されたばねは、アームの屈曲に抵抗するためにアームに(例えば、近位端272aで)連結され得る。更に別の例として、
図2B及び
図2Cに示されるように、いくつかの変形例では、ハウジングの内壁222は、より薄い部分223がハウジングを圧搾するユーザに応じてより容易に変形する(及びより撓みを引き起こす)ように、ブロック274と位置合わせされたより薄い部分223を含むことができる。同様に、内壁222の部分223は、ユーザがハウジングを圧搾することに応じて、より厚い部分があまり容易に変形しない(及び撓みがより少ない)ように、より厚く作製され得る。更に別の例として、ユーザがハウジングを圧搾したことに応じて、ブラダ又は内部容積226内の圧力の量を増加又は減少させてハウジングの変形量を変化させることができる。
【0040】
1つのアーム272及び近接センサ272の構成のみが
図2A〜
図2Cに示されているが、複数のアーム272及び近接センサ272がユーザインターフェースデバイス内に含まれてもよいことを理解されたい。例えば、2つ、3つ、又は任意の好適な数のアーム及びセンサ構成が、部材210の周囲に分散され得る。アーム及びセンサ構成は、部材210の周囲で、及び/又は部材210に沿って任意の好適なパターンで、長手方向に均等に又は不均等に分散され得る。複数のアーム及びセンサ構成を含めることは、例えば、把持又は圧搾の位置を検出する際により多くの解像度を提供することができる(例えば、ハウジングの近位端の圧搾とハウジングの遠位端の圧搾との間を区別するため)。
【0041】
追加的に又は代替的に、近接センサ270は、ユーザがハウジングを圧搾することに応答してハウジング(又は内壁222に連結された他の要素)の内壁222への近接度(又は距離の変化)を検出することによって、ハウジング210の変形を直接測定するために使用することができる。
【0042】
近接センサ270は、ハウジングのアーム272、ブロック271及び/又は内壁222への近接度又は距離の変化を検出するための任意の好適な種類の近接センサを含むことができる。例えば、近接センサ270は、戻り電磁放射線(例えば、赤外線)を放射及び/又は検出する光学センサを含むことができる。他の実施例では、近接センサ270は、静電容量センサ、超音波センサ、磁気センサ、誘導センサ、又は他の好適な種類の近接センサを含むことができる。
静電容量センサ
【0043】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、1つ以上の静電容量センサを含む少なくとも1つの圧搾センサを含むことができる。例えば、
図3A〜
図3Cに示されるような1つの変形例では、ユーザインターフェースデバイス300は、ハウジングとハウジングを保持するユーザの手との間の相互作用を検出するように構成された静電容量センサ370を含む、少なくとも1つの圧搾センサを含むことができる。例えば、静電容量センサ370は、部材310の外部表面上に配設され、かつハウジング及び部材310を保持する(導電性表面としての)ユーザの手の間の近接度(又は距離の変化)を測定することによって、手に基づくハウジングの圧搾を検出するように構成されたセンサパッド372を含むことができる。代替的に、センサパッド372は、ハウジング310の内壁上又はユーザインターフェースデバイス内の他の好適な固定基準点上に配設することができる。
【0044】
図3Bに示すように、センサパッド372は、部材310の外部表面の周囲に巻き付くことができ、部材310内のスロットを通過して、部材310内に配設されたPCB360に連結する端子端部を有することができる。
図4A及び
図4Bは、
図3A〜
図3Cに示されるセンサパッド372と同様の静電容量センサパッド520の例を示す。静電容量センサパッド520は、例えば、1つ以上の別個の導電性領域522を有するフレックス回路を含むことができる。導電性領域522は、静電容量センサパッド520が
図4Cに示されるように部材510の周囲に巻き付けられるとき、導電性領域522が部材510の周囲のリングとして円周方向に配置されるように、静電容量センサパッド570の幅に沿って配置することができる。
【0045】
図4A及び
図4Bに示される静電容量センサパッド520の例では、静電容量センサパッド520は、6つの別個の領域522を含むことができる。しかしながら、静電容量センサパッド520は、6つ未満の領域(例えば、2つ、3つ、4つ、若しくは5つ)、又は6つを超える領域(例えば、7、8、9、10など)を含んでもよいことを理解されたい。更に、静電容量センサパッド520とユーザの手との間の近接度に基づいてハウジングの圧搾を検出する目的で、静電容量センサパッド520が、部材510の周囲に完全に又は部分的に周囲方向に延在する(例えば、ユーザがハウジングを把捉する可能性がある下にある好適な位置のセットまで延在する)1つの領域522のみを含むことで十分であり得る。
【0046】
領域522は、任意の好適な形状及び構成を有することができる。例えば、
図4Aに示すように、領域522の形状は、一般に、指先のインプリント輪郭又はパターンに近似することができる。別の例として、
図4Bに示すように、領域522の形状は山形パターンを有することができる。しかしながら、領域522の一部又は全部は、矩形、円形、平行四辺形、湾曲、又は他の好適な形状であってもよい。更に、領域522は、
図4A及び
図4Bでは一直線の配列として示されているが、他の実施例では、領域522は、任意の好適なサイズの任意の他の好適な直線配列、又は任意の他の好適なパターン若しくは構成で配置することができる。
【0047】
いくつかの変形例では、静電容量センサ370を有するユーザインターフェースデバイス300は、特定のユーザに対する静電容量検出を較正するための較正ルーチンを組み込むことができる。異なるユーザは、異なるサイズの手を有し得、その結果、ハウジングに接触する皮膚表面積の異なるベースラインレベルをもたらす。その結果、異なるユーザは、静電容量センサパッド370から同じ信号レベルを生成するために、異なる量の力及び/又は変形/変位を適用する必要がある場合がある。較正なしでは、異なるユーザは、同じ効果又は制御入力を生成するために、異なる量の力を適用する必要がある場合がある。較正ルーチンの一例としては、ユーザが所定の基準量の力でハウジングを圧搾するときに生成される信号レベルを記録することと、その力と結果として生じる信号レベルとの間の関係を使用して、その特定のユーザに対する(例えば、エンドエフェクタを作動させるための)入力を制御する信号レベルを制御することと、を含むことができる。しかしながら、個々のユーザ間の差異を補償する他の好適な較正ルーチンが、追加的に又は代替的に使用されてもよい。
【0048】
一部の変形例では、静電容量センサ370間の静電容量の変化は、複数の所定の閾値と比較することができる。例えば、静電容量の変化が第1のより低い閾値を超える場合、これは、ユーザがハウジングを軽く圧搾したことを示すことができ、この光圧搾動作はロボット外科システムのための第1のユーザコマンドに相関することができる。別の例として、静電容量の変化が第2のより高い閾値を超える場合、これは、ユーザがハウジングをより重く圧搾したことを示すことができ、このより重い圧搾動作は、ロボット外科システムのための第2のユーザコマンドに相関することができる。
【0049】
測定された静電容量の変化及び/又は測定された静電容量の変化の持続時間は、追加的に及び/又は代替的に、特定のユーザコマンドのシーケンスと相関させることができる。例えば、2つ(以上)の連続して検出される圧搾は、特定のユーザコマンドに対する「ダブルクリック」動作と同様に解釈され得る。別の例として、周期的に連続して検出される圧搾(例えば、長い、短い、長い)は、別のユーザコマンドとして解釈することができる。
【0050】
別の例示的な変形例では、
図14A〜
図14Cに示されるように、ユーザインターフェースデバイス1400は、ユーザの手がハウジングと相互作用する結果として、ハウジング1420の2つの層状部分間の相互作用を検出するように構成された静電容量センサ1430を含む、少なくとも1つの圧搾センサを含むことができる。
図12に示されるハウジング1220と同様に、ハウジング1420は、内側ハウジング層1422及び外側ハウジング層1424を含むことができる。内側ハウジング層1422は、ライナ1421(又は代替的に、
図1Cを参照して上述した部材110と同様の部材)の上に配設され、ライナ1421(又は他の部材)と協働して、ライナ1421の外側表面と内側ハウジング層1422の内側表面との間に変形可能な容積を形成することができる。静電容量センサ1430は、静電容量センサ1430が、第1の導電性表面と第2の導電性表面との間の近接度を測定することによって、ハウジングの圧搾を検出するように構成され得るように、第1の導電性表面(又は電極)及び第2の導電性表面(又は電極)を含むことができる。例えば、
図14Cに示すように、静電容量センサ1430は、ライナ1421の表面上に配設された第1の導電性表面1432(例えば、電極)と、第1及び第2の導電性表面1432及び1434が互いに対向するように、内側ハウジング層1422上に配設された第2の導電性表面1434(例えば、電極)と、を含むことができる。第1の導電性表面1432は接地電極とすることができ、第2の導電性表面1434は、静電容量信号を提供するための活性「グリッパ」電極とすることができ、又はその逆とすることができる。ライナ1421と内側ハウジング層1422との間の距離は、第1の導電性表面1432と第2の導電性表面1434との間の静電容量に基づいて測定することができる。一般に、ハウジング1420が(例えば、ユーザインターフェースデバイス1400を保持するユーザの手によって)圧搾されるとき、内側ハウジング層1422は、ライナ1421に向かって圧縮され得、それによって第1及び第2の導電性表面1432及び1434は互いに向かって移動する。第1の導電性表面1432と第2の導電性表面1434との間の測定された距離は、ハウジング1420上のユーザによって付与される圧搾の量に比例することができる。したがって、ハウジング1420を圧搾するユーザ動作は、第1の導電性表面1432と第2の導電性表面1434との間で測定された静電容量の変化をもたらすることができる。静電容量の変化が所定の閾値を超えると、この静電容量の変化は、ユーザがハウジングを圧搾したことを示すことができ、この動作はロボット外科システムの特定のユーザコマンドに相関することができる。
【0051】
静電容量センサ370について上述したものと同様に、一部の変形例では、第1の導電性表面1432と第2の導電性表面1434との間の静電容量の変化は、複数の所定の閾値と比較され得る。測定された静電容量の変化及び/又は測定された静電容量の変化の持続時間は、追加的に及び/又は代替的に、特定のユーザコマンドのシーケンスと相関させることができる。
【0052】
いくつかの変形例では、第1の導電性表面1432は、導電性パッド、導電性テープ、導電性布地、又は銅、銀、セラミック、若しくは他の好適な導電性材料を含む他の好適な表面を含むことができる。第1の導電性表面1432は、ライナ1421(又は上述の部材110と同様のものなどの他の部材)の周囲の少なくとも一部の周囲に巻き付けることができる。第1の導電性表面1432は、いくつかの変形例では、第2の導電性表面1434に面する単一の導電性領域を含むことができる。単一の導電性領域は、例えば、ユーザが親指と2本の指との間でハウジング1420を圧搾するときに通常屈曲するハウジング1420の一部分に対向する部材1410の領域上に配置することができる。例えば、単一の導電性領域と第2の導電性表面1434との間の静電容量の変化は、圧搾ユーザコマンドに相関させることができる。他の変形例では、第1の導電性表面1432は、部材1410の周囲に、及び/又は部材1410に沿って軸方向に配置された複数の別個の導電性領域を含むことができる。複数の導電性領域は、例えば、異なるジェスチャに相関し得る静電容量値の空間解像度を提供することができる。例えば、(例えば、部材1410の遠位端に向かって)第1の導電性表面1432の第1の導電性領域と、(例えば、ユーザが第1の導電性領域の上に重なるハウジングの部分を圧搾する結果としての)第2の導電性表面1434との間で測定された静電容量の変化は、第1のユーザコマンドに相関させることができる。同様に、(例えば、部材1410の近位端に向かって)第1の導電性表面1432の第2の導電性領域と、(例えば、ユーザが第2の導電性領域の上に重なるハウジングの部分を圧搾する結果としての)第2の導電性表面1434との間で測定された静電容量の変化は、第2のユーザコマンドに相関させることができる。更に、いくつかの変形例では、静電容量の変化の位置は、上述の静電容量の変化のタイミング及び/又は持続時間と組み合わせて分析することができ、その結果、ハウジングの異なる種類の圧搾を、異なるユーザコマンドに相関させることができる。
【0053】
第1の導電性表面1432と同様に、第2の導電性表面1434は、導電性パッド、導電性テープ、導電性布地、又は銅、銀、セラミック、若しくは他の好適な導電性材料を含む他の好適な表面を含むことができる。いくつかの変形例では、第2の導電性表面1434は、可撓性かつ柔軟であり得、その結果、第2の導電性表面1434が
図14Cに示されるように内側ハウジング層1422に連結されると、第2の導電性表面1434は、ハウジングが圧搾されたときに内側ハウジング層1422と共に移動することができる。例えば、第2の導電性表面は、内側ハウジング層1422に連結された(例えば、接着裏材を介して)導電性銀コーティングされた布地を含むことができる。第2の導電性表面1434は、第1の導電性表面1432に面する内側ハウジング層1422の内側表面の少なくとも一部に沿って配設することができる。第1の導電性表面1432と同様に、第2の導電性表面1434は、第2の導電性表面1434に面する単一の導電性領域(例えば、内側ハウジング層1422の周囲に配設された内側リング)を含むことができる。単一の導電性領域は、例えば、ユーザが親指と2本の指との間でハウジング1420を圧搾するときに通常屈曲するハウジング1420の領域に配置することができる。例えば、単一の導電性領域と第1の導電性表面1434との間の静電容量の変化は、圧搾ユーザコマンドに相関させることができる。他の変形例では、第2の導電性表面1434は、内側ハウジング層1422の周囲及び/又は長手方向に周囲方向に配置された複数の別個の導電性領域を含むことができる。複数の導電性領域は、例えば、第1の導電性表面1432内の複数の導電領域について上述したものと同様に、異なるジェスチャに相関し得る静電容量値における空間解像度を提供する導電性領域とすることができる。
ジェスチャ検出センサ
【0054】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、ハウジングとハウジングを保持するユーザの手との間の相互作用を検出するように構成された静電容量センサの形態の1つ以上のジェスチャ検出センサを含むことができる。例えば、静電容量センサを使用して、スワイプ、タッピング、タッピング及び保持、ダブルクリックなどのジェスチャを検出することができる。ジェスチャは、例えば、グラフィカルユーザインターフェースをナビゲート(例えば、異なる画面をナビゲートし、アイテムの選択又は確認を示すなど)するために使用することができる。追加的に又は代替的に、ジェスチャは、ロボットシステムの異なる態様の制御を切り替える(例えば、ロボットアームの制御とエンドエフェクタの制御との間の区別、又はエンドエフェクタの制御とグラフィカルユーザインターフェースとの間の区別など)などの指クラッチとして使用することができる。
【0055】
例えば、
図3A〜
図3Cに示されるように、ハウジングの圧搾を検出することに関して上述した静電容量センサ370は、ジェスチャを検出するために追加的に又は代替的に使用することができる。したがって、
図4A及び
図4Bを参照して上述したように、異なる区域にわたるジェスチャの検出を可能にするために、1つ以上の別個の導電性領域522を有する静電容量センサ520は、空間解像度を有する静電容量検出を提供するように構成することができる。例えば、
図5に示す例示的な実例の把持部に示されるように、ハウジングは、導電領域522の下にある少なくとも1つのジェスチャタッチ領域422(破線境界線によって示される)を含むことができる。この実施例では、ユーザの人差し指は、ジェスチャタッチ領域422の表面に接触してジェスチャすることができ、ジェスチャタッチ領域422の下の部材上の導電性領域522は、ユーザの人差し指による接触を検出することができる。アルゴリズムは、異なるジェスチャとして、導電性領域522からの信号を(例えば、接触の数、接点の位置、接触のタイミングなどに基づいて)解釈することができる。タップアンドホールドジェスチャは、いくつかの変形例では、指クラッチ機構として解釈することができる。追加的に又は代替的に、静電容量センサ520の他の部分は、別個の導電性領域を含み、他のジェスチャ検出領域を提供することができる。
【0056】
いくつかの変形例では、
図14C及び
図14Dに示されるように、ユーザインターフェースデバイスは、(例えば、上述の静電容量センサ1430と同様に)圧搾を検出し、ジェスチャを検出するための、別個の静電容量センサを含むことができる。例えば、ハウジングの圧搾を検出するための上記の第1及び第2の導電性表面1432及び1434(例えば、接地電極及びグリッパ電極)に加えて、ユーザインターフェースデバイスは、ハウジング1420の表面上でユーザによって行われたジェスチャを検出するように構成された、ジェスチャ追跡センサ1450内の第3の導電性表面1452(例えば、「タッチ」電極)を更に含むことができる。
【0057】
図14Dは、静電容量圧搾センサ1430及び静電容量ジェスチャ追跡センサ1450の両方を含む、例示的なハウジングの一部分の詳細な概略図である。圧搾センサ1430は、ライナ1421に連結された第1の導電性表面1432(例えば、接地電極)と、上記のように内側ハウジング層1422の内側表面に連結された第2の導電性表面1434(例えば、グリッパ電極)と、を含むことができる。ユーザの手が、垂直矢印によって表されるようにハウジングを圧搾すると、ユーザの指Fは、内側ハウジング層1422(及びハウジングの他の部分)をライナ1421に向かって圧縮することができ、それによって、上述のように、第1の導電性表面1432と第2の導電性表面1434との間の距離を変化させることができる。加えて、静電容量ジェスチャ追跡センサ1450は、内側ハウジング層1422と外側ハウジング層1424との間に配設された第3の導電性表面1452を含むことができる。第3の導電性表面1452(例えば、タッチ電極)は、ハウジングのユーザの手による接触の数、位置、タイミング、などに基づいて静電容量を検出するための、上述の静電容量センサ370と同様の1つ以上の別個の導電性領域を含むことができる。ユーザの手が水平矢印によって表されるようにジェスチャを実行するとき、ユーザの指Fは、外側ハウジング層1424の表面を横切って移動し、第3の導電性表面1452上の別個の導電性領域のうちの1つ以上によって測定される静電容量の変化を引き起こすことができる。したがって、そのような変化は、上述のように、1つ以上の様々なユーザコマンドに解釈及び相関させることができる。
【0058】
ハウジングは、内側ハウジング層1422の外側表面上に配設された少なくとも1つのシールド層1442を更に含むことができる。シールド層は、圧搾センサ1430の導電性表面1432及び1434からの電磁干渉に対して、ジェスチャ追跡センサ1450の導電性表面1452を保護することができる。シールド層1442は、第2の導電性表面1434と第3の導電性表面1452との間に配設することができる(例えば、内側ハウジング層1422に連結される)。追加的に又は代替的に、ハウジングは、圧搾センサ1430の導電性表面1432及び1434からの導電性又は電気信号に対して、ジェスチャ追跡センサ1450の導電性表面1452を保護するための少なくとも1つの絶縁層1444を更に含むことができる。絶縁層1444は、第2の導電性表面1434と第3の導電性表面1452との間に配設することができる(例えば、シールド層1442に連結される)。絶縁層1444は、例えば、フォーム、プラスチック、又は低導電性を有する任意の好適な材料を含むことができる。いくつかの変形例では、ハウジングは、1つの複合層内で組み合わされた絶縁材料及びシールド材料を含むことができる。更に、シールド及び絶縁層は、第2の導電性表面1434と第3の導電性表面1452との間の特定の順序で示されているが、それらの層状構成は、
図14Dに示されるものとは逆となってもよいことを理解されたい。
【0059】
代替的に、ユーザインターフェースデバイスは、静電容量圧搾センサ1430を省略することができる(例えば、本明細書に記載されるものなどの別の好適な圧搾センサを含むか、又は圧搾センサを省略する)が、ジェスチャを検出するためのタッチ電極としての導電性表面1452を依然として含むことができる。
温度センサ
【0060】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、1つ以上の温度センサを含むことができる。1つの変形例では、1つ以上の温度センサは、ユーザの温度を検出するように構成することができる。例えば、
図5に示すように、温度センサ426は、ハウジング420の外部表面上に配置することができ、ユーザの指の接触に基づいてユーザの温度を測定するように構成することができる。ユーザの温度は、ユーザの応力レベルの指標として使用することができる。ユーザの温度が閾値レベルを超えて上昇した場合、ユーザインターフェースデバイスは、警告システムを介して(例えば、コントローラを介して)ユーザに危険を示すことができ、ユーザにロボットシステムの動作を中断するように促すことができる。追加的に又は代替的に、異なる温度を有する異なるユーザが静電容量センサパッド372から同じ信号レベルを生成するために異なる量の力を印加する必要があり得るため、ユーザの温度は、静電容量センサ370について上述したものと同様の較正ルーチンのためのデータを提供するために使用することができる。
【0061】
別の変形例では、1つ以上の温度センサは、ユーザインターフェースデバイス内の温度及び/又は周囲温度を検出するように構成することができる。例えば、温度センサは、部材内のPCB(例えば、
図2A及び
図2Bに示されるPCB260、
図3A〜
図3Cに示されるPCB360)上に配設することができる。ユーザインターフェースデバイス内の温度及び/又は周囲温度は、処置の最初の較正ルーチンの一部として、及び/又は処置全体にわたって動的に、静電容量センサ及び他のセンサ測定におけるドリフトを補正又は補償するために使用することができる。
落下センサ
【0062】
いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、ユーザインターフェースデバイスとロボットシステムの制御との間の通信の中断をトリガするために、ユーザの手がユーザインターフェースデバイスから切り離されたときを判定するように構成された1つ以上の落下検出センサを含むことができ、それによって、ロボットシステムへの不注意又は意図しないコマンドを回避する。
【0063】
1つの変形例では、落下検出センサは、
図3A〜
図3Cを参照して上述した静電容量センサ370及び/又は
図14A〜14Dを参照して説明された静電容量センサ1430及び静電容量センサ1450のいずれかと同様の静電容量センサを含むことができる。そのような(例えば、ハウジング及び/又はハウジング上のジェスチャの圧搾を検出するための)静電容量センサは、ユーザがもはやユーザインターフェースデバイスを保持していないときを検出するために、追加的に又は代替的に使用することができる。例えば、静電容量領域522は、所定の閾値を下回る静電容量の急激な低下によりユーザの指がもはやハウジングに近接していないときを検出するために使用することができる。
【0064】
別の変形例では、落下検出センサは、個々のセンサであっても、IMUの一部として組み込まれ得る、少なくとも1つの加速度計及び/又は少なくとも1つのジャイロスコープを含むことができる。加速度計及び/又はジャイロスコープは、ユーザがもはやユーザインターフェースデバイスを保持しておらず、その後、ユーザインターフェースデバイスが下方に落とされるときの重力による突然の下方への落下を検出するように構成することができる。
【0065】
別の変形例では、ユーザインターフェースデバイスの追跡センサシステム(例えば、
図1Cに示す追跡センサシステム140、
図2Aに示す追跡センサシステム240、
図3Aに示す追跡センサシステム340など)を、落下検出センサとして使用することができる。例えば、加速度計及び/又はジャイロスコープのように、追跡センサシステム140は、ユーザがもはやユーザインターフェースデバイスを保持していないときの重力による突然の下方への落下を検出することができる。同様に、他の変形例では、任意の他の好適な追跡センサ(例えば、アダプタに取り付けられたものなどの光学マーカを含む光学追跡)を使用して、ユーザがユーザインターフェースデバイスを落下させることから生じる下方への落下を検出することができる。
【0066】
上述の落下検出センサのうちの任意の1つ以上は、単独で、又は任意の好適な方法で組み合わせて使用することができる。例えば、複数の落下検出センサ(例えば、静電容量センサ、IMU、及び追跡センサシステムの組み合わせ)を使用して、ユーザがユーザインターフェースデバイスを落下させたかどうかを確認するのに役立つ冗長性を提供することができる。
アダプタ
【0067】
一般に、いくつかの変形例では、
図6Aに示すように、ロボットシステムを制御するためのハンドヘルドユーザインターフェースデバイス600は、第1の端部612(例えば、近位端)と、第2の端部614(例えば、遠位端)と、を有する、部材610を含むことができ、第1の端部及び/又は第2の端部は、着脱可能なアダプタに連結するように構成された係合機構を含む。上記の変形例と同様に、ユーザインターフェースデバイス600は、部材610の周囲に少なくとも部分的に配設され、ユーザの手に保持されるように構成されたハウジング620と、デバイスの少なくとも一部分の位置及び/又は配向を検出するための追跡プローブ642及び/又は他のセンサを含む追跡センサシステムと、を含むことができる。着脱可能なアダプタは、他の種類の着脱可能なアダプタと交換可能とすることができ、それによって、様々な組み合わせにおける異なるフォームファクタ、異なる機能的特徴、及び/又は異なる追跡技術などのユーザインターフェースデバイスの複数の構成を可能にするモジュール設計を容易にする。着脱可能なアダプタの例は、
図6A〜
図6C、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8DD、
図9A〜
図9C、及び
図11A〜
図11Bに関連して以下に記載される。
【0068】
図6Aに示すように、部材610上の係合機構は、着脱可能なアダプタ上のねじ付きインターフェースに連結するように構成されたねじ山を含むことができる。より具体的には、部材610の第1の端部612は、第1の係合機構(例えば、近位係合機構)を含むことができ、部材610の第2の端部614は、第2の係合機構(例えば、遠位係合機構)を含むことができる。第1の係合機構は、第1のアダプタ630a(例えば、近位アダプタ)のねじ山634aと係合するように構成されたねじ山616aを含むことができ、それによってアダプタ630aを部材610に取り外し可能に連結する。同様に、第2の係合機構は、第2のアダプタ630b(例えば、遠位アダプタ)のねじ山634bと係合するように構成されたねじ山616bを含むことができる。更に、第1のアダプタ630a及び第2のアダプタ630bを部材610に連結することは、第1のアダプタ630a及び第2のアダプタ630bをハウジング620に隣接させ、ユーザによる安全かつ快適な取り扱いのために滑らかな表面を維持することができる。代替的に、他の変形例では、アダプタ630は、ねじ山又は他の好適なインターフェースを介してハウジング620に直接連結することができる。同様に、
図2Aに示される部材210は、第1のアダプタ230aを部材210に連結するための第1の係合機構216a、及び第2のアダプタ230bを部材210に連結するための第2の係合機構216bを含むことができる。同様に、
図3B及び
図3Cに示される部材310は、第1のアダプタ330aを部材310に連結するための第1の係合機構、及び第2のアダプタ330bを部材310に連結するための第2の係合機構を含むことができる。図に示される係合機構はねじ山を含むが、部材610上の係合機構の他の例としては、スナップ式若しくはスナップ嵌め機構(例えば、隆起部、リップ部、タブ部など)、ヒンジ、破断可能な接着剤(例えば、接着力が低い場合)、エラストマーインターフェース(例えば、Oリング、ラップアラウンド弾性バンド)、又は部材及び/若しくはハウジングをアダプタに着脱可能に連結するのに好適な任意の他の連結機構が挙げられる。
【0069】
例えば、
図6Aに示すように、ユーザインターフェースデバイス600の1つの変形例は、部材610の一方の端部を被覆し、部材610上のねじ山616aと取り外し可能に係合するねじ山634aを有するキャップアダプタ630aを含むか、又は連結するように構成することができる。キャップアダプタ630aは、ユーザインターフェースデバイス600の全体的な卵形又は他の丸みを帯びた本体形状を促進するように成形され得る。キャップアダプタ630aは、1つ以上のワイヤがユーザインターフェースデバイスの中又は外を通過することを可能にする少なくとも1つの孔632又は他の通路を有することができるが、他の変形例(例えば、無線ユーザインターフェースデバイス内)では、孔632は省略される場合がある。更に、
図6Aは、アダプタ、追跡プローブ642用のプローブハウジング630bの別の変形例を示す。プローブハウジング630bは、部材610上のねじ山616bと取り外し可能に係合するねじ山634bを含むことができる。プローブハウジング630bは、追跡プローブ642を保護し、追跡プローブ642を部材610に挿入及び固定するための車両を提供するように構成することができる。
【0070】
別の例として、
図6B及び
図6Cに示されるように、ユーザインターフェースデバイス600’の別の変形例は、部材(図示せず)の一方の端部を被覆し、
図6Aに示される変形例と同様のねじ山616aと取り外し可能に係合するねじ山を有するキャップアダプタ630aを含むか、又は連結するように構成することができる。更に、
図6B及び
図6Cは、アダプタ別の変形例である、ディスクアダプタ630b’を示し、これは、部材上の対応するねじ山と取り外し可能に係合するねじ山634bを含むことができる。ディスクアダプタ630b’は、例えば、
図9A及び
図9Bに関連して以下に記載されるものと同様とすることができる。
【0071】
図7A〜
図7Bに示されるように、ユーザインターフェースデバイス700の1つの変形例は、光学追跡アダプタ730を含むことができ、又はこれに連結するように構成することができ、これは、部材に取り外し可能に連結して、その位置及び/又は配向が、光学追跡アダプタ730を監視するカメラで追跡可能であるユーザインターフェースデバイス700を形成することができる。光学追跡アダプタ730は、光学追跡アダプタ730の少なくとも1つの面上に配設された1つ以上の光学追跡マーカ732を含むことができる。一実施例では、光学追跡マーカ732は、受動的であり、光学追跡アダプタ730を監視する戦略的に配置されたカメラでユーザインターフェースデバイスの位置及び/又は配向が検出され得るように、再帰性反射性材料を含む。カメラは、赤外線(IR)光(又は他の好適な発光)を用いてユーザインターフェースデバイス700のワークスペースを照明することができ、光学追跡マーカ732は、カメラにIR光を反射し戻すことができる。別の例として、光学追跡マーカ732は、戦略的に配置されたカメラに向けてIR光(又は他の好適な発光)を放射する能動的なものとする(例えば、発光ダイオードを含む)ことができる。光学追跡システム732からの光のこの反射又は発光に基づいて、光学追跡システムは、ユーザインターフェースデバイス700の三次元位置及び/又は配向を判定することができる。例えば、
図7Cに示すように、ユーザは、光学追跡アダプタ730が外向きに面するように、ユーザインターフェースデバイス700のハウジング720を保持し得、かつ周囲のカメラの視線内にあり得る。光学追跡マーカは、光学追跡マーカが反射又は放射し得る光の角度の範囲を増加させるために球形とすることができるが、他の種類の光学トラッカ(例えば、平坦なマーカ)は、追加的に又は代替的に使用することができる。
【0072】
図7Bに示すように、光学追跡アダプタ730の1つの変形例は、一般に、ハウジング720から外向きにフレア状になる切頭三角錐の形状である。しかしながら、光学追跡アダプタ730は、四角錐形、球形、角柱形、又は光学追跡マーカ732のための表面を提供してカメラに向けて光を反射若しくは放射するための任意の他の好適な形状であってもよい。
【0073】
図8A、
図8AA、
図8B、
図8BB、
図8D、及び
図8DDに示されるように、ユーザインターフェースデバイス800の1つの変形例は、近位スタイラスアダプタ830a及び/又は遠位スタイラスアダプタ830bを含むか、又は連結するように構成することができる。近位スタイラスアダプタ830aは、
図8Cに示すように、ユーザインターフェースデバイス800がユーザの手の上に静置されることを可能にする静置面を提供するように細長くすることができる。近位スタイラスアダプタ830aは、快適な周囲長にテーパダウンすることができ、及び/又は円形の断面形状、三角形の断面形状、若しくは他の多角形の断面形状を含むことができる。異なる長さ、周囲長、ハウジング820からスタイラスアダプタ830aの端部に向かう曲率若しくはテーパの半径、断面形状、及び/又は他の寸法は、異なるユーザの手のサイズ若しくは形状、ユーザの好み、及び/又は用途に対してカスタマイズされ得るか、又は別様に利用可能であり得る。例えば、
図8B及び
図8BBに示される近位スタイラスアダプタ830aは、一般に、
図8A及び
図8AAに示される近位スタイラスアダプタ830aよりも幅が狭く、より長い。別の例として、
図8D及び
図8DDに示される近位スタイラスアダプタ830aは、一般に、
図8B及び
図8BBに示される近位スタイラスアダプタ830aよりも長い。更に、いくつかの変形例では、
図8A及び
図8AAに示されるように、ユーザインターフェースデバイス800は、1つ以上のボタン834(ハウジングの一方又は両方の端部に円周方向リングとして示されるが、代替的に、近位スタイラスアダプタ及び/又は遠位スタイラスアダプタの細長い表面上に配設することができる)を含むことができる。更に、そのようなリングボタン又は他の好適なボタンは、任意の他の好適な種類の近位及び/又は遠位アダプタに含まれ得る。
【0074】
近位スタイラスアダプタ830aと部材(図示せず)又はハウジング820との間のインターフェースは、上述の係合機構と同様とすることができる。一実施例では、近位スタイラスアダプタ830aは、近位スタイラスアダプタ830aがハウジング820の長手方向軸に対してある角度(例えば、ハウジング820の長手方向軸に対して直交、90度超、又は90度未満)に配向し得るように、継手832でヒンジ(又はボール継手など)を介して部材又はハウジング820に接続することができる。この角度付きスタイラス構成は、特定の用途におけるユーザインターフェースデバイスのより人間工学的制御を提供するのに有用であり得る。一例として、
図11A及び
図11Bに示されるように、ユーザインターフェースデバイス1100の1つの変形例は、角度が付けられ(例えば、ほぼ直角に)、ユーザの手の掌に保持されるように構成された近位スタイラスアダプタ1130a、及び/又は遠位スタイラスアダプタ1130b(例えば、遠位スタイラスアダプタ830bと同様とし得る)を含むか、又は連結するように構成することができる。ユーザの指にアクセス可能である近位スタイラスアダプタ1130aの表面などのユーザインターフェースデバイス1100の少なくとも一部分は、ロボットシステムの態様を制御するためのユーザ入力を更に受信するように構成された1つ以上のボタン1134を含むことができる。そのようなボタンは、例えば、際立った形状(例えば、円、三角形、正方形、星形など)及び/若しくはテクスチャ(例えば、バンプ付き若しくはバンプなしなど、窪んでいる若しくは窪んでいない)を有して、ユーザが、タッチに基づいて異なるボタン間を区別することを可能にするのに役立ち得、並びに/又は異なる視覚的インジケータ(例えば、色)を有して、ユーザが、それらの外観に基づいて異なるボタン間を区別することを可能にするのに役立ち得る。ボタンの一部又は全ては、追加的に又は代替的に、タッチセンサ又は他の好適なセンサを含むことができ、これにより、例えば、オーディオフィードバック(例えば、音又はビープなど)を可能にして、特定のボタンが接触されるか又は他の方法で係合されたときに、ユーザが異なるボタン間を区別することを可能にすることができる。
【0075】
遠位スタイラスアダプタ830bは、細長く、かつ細かい点までテーパ状とすることができる。遠位スタイラスアダプタ830bは、例えば、ユーザインターフェースデバイス上のペン様把持部がユーザに追加の精度又は快適性を提供することができる精密作業用途(例えば、焼灼)のためにユーザインターフェースデバイス800を修正するために使用することができる。遠位スタイラスアダプタ830bは、一般に円形の断面形状、三角形の断面形状、又は他の多角形の断面形状を含むことができる。遠位スタイラスアダプタ830bは、近位スタイラスアダプタ830aよりも短くすることができるが、近位スタイラスアダプタ830aのように、遠位スタイラスアダプタ830bは、異なるユーザの手のサイズ若しくは形状、ユーザの好み、及び/又は用途に関して、長さ、周囲長、曲率若しくはテーパの半径、断面形状、及び/又は他の寸法で変化することができる。
【0076】
近位スタイラスアダプタ830a及び/又は遠位スタイラスアダプタ830bは、剛性材料又は半剛性材料(例えば、硬質プラスチック)を含むことができる。一部の変形例では、近位スタイラスアダプタ830a及び/又は遠位スタイラスアダプタ830bは、可撓性又は適合性材料(例えば、シリコーン)を含むことができる。
【0077】
図9A及び
図9Bに示すように、ユーザインターフェースデバイス900の1つの変形例は、ディスクアダプタ930を含むか、又は連結するように構成することができる。
図9Cに示すように、ディスクアダプタ930は、ジョイスティックと同様に、傾斜するように構成することができる。ディスクアダプタ930は、追加的に又は代替的に、ボタンと同様に、側面(すなわち、面内)に横方向に変位され、及び/又は軸方向に変位されるように構成することができる。更に他の変形例では、ディスクアダプタ930は、ステアリング車輪と同様に、軸方向に回転するように構成することができる。ディスクアダプタは、例えば、方向関連制御入力(例えば、カメラビューパニング)を示すことができ、制御モード間を切り替えるための指クラッチとして使用することができ、及び/又は、エンドエフェクタの作動(例えば、ツールの発射)若しくはグラフィカルユーザインターフェースアイテムの選択などを示すボタンとして使用することができる。
【0078】
ディスクアダプタ930の形状及び/又はサイズは、ユーザの手、ユーザの好み、及び/又は用途の異なる種類(例えば、サイズ、形状など)に対して変化することができる。例えば、
図9Bに示すように、ディスクアダプタ930は、ステム932を部材及び/又はハウジング920に取り付けられた固体の平坦な円板を含むことができる。しかしながら、ディスクアダプタ930は、代替的に、非円形ディスク(例えば、楕円形若しくは多角形)、リング、より球状の円板、又は他の好適な形状の取り付け部を含んでもよいことを理解されたい。更に、ステム932の長さ及び/又はディスクの直径若しくは厚さは、異なるユーザに対して変化することができる。
【0079】
ユーザインターフェースデバイスの別の変形例は、ピンチアダプタを含むか、又は連結するように構成することができる。例えば、ピンチアダプタは、ユーザの第1の指(例えば、親指)とインターフェースするように構成された第1の枢動可能部材(例えば、親指)と、第1及び第2の指が把捉して第1及び第2の枢動可能部材を一緒に挟持させ得るように、ユーザの第2の指(例えば、人差し指)とインターフェースするように構成された第2の枢動可能部材と、を含むことができる。ピンチアダプタは、例えば、ジョー又は他のエンドエフェクタの作動の機構に基づく制御を提供するために使用することができる。第1の部材及び/又は第2の部材は、テクスチャ機構(例えば、リボン、パターン化された隆起点)及び/又は摩擦材料(例えば、シリコーン又は他のゴム)を含み、ユーザの指と第1の部材及び/又は第2の部材との間の係合の滑りを低減することができる。更に、部材は、ユーザの指を受容するように輪郭付けられ得る。ストラップ、リング、フック、及び/又は他の好適な取り付け部を使用して、ユーザの指をピンチ部材にしっかりと連結することができる。更に、部材及び/又は取り付け部の長さ、幅、輪郭、形状、及びサイズ、並びに/又は他の寸法は、異なるユーザに関して異なることができる。
滅菌性及び処分性
【0080】
外科又は他の医療用途などのいくつかの用途では、ユーザインターフェースデバイスの滅菌性を維持することが重要であり得る。いくつかの変形例では、ハンドヘルドユーザインターフェースデバイスは、部材と、部材の周囲に少なくとも部分的に配設されたハウジングと、上述の追跡センサシステムと、を含むことができ、追跡センサシステムの少なくとも一部分が、部材及びハウジングのうちの少なくとも1つの処分を可能にするために、部材から取り外し可能である。いくつかの変形例では、部材(及びその関連するセンサ及び他の電子機器)並びに/又はハウジングは、再滅菌の代わりに各使用後に処分するためにより経済的に実用的又は便利である安価な材料で作製され得る。別の変形例では、部材及び追跡センサシステムは、ハウジングの少なくとも一部分の処分を可能にするためにハウジングから取り外し可能とすることができる。
【0081】
図14Eに示すように、部材及び追跡センサシステムがハウジングから取り外し可能であるいくつかの変形例では、部材/追跡センサシステムとハウジングとの間の確実かつ容易に可逆的な接続を容易にすることが望ましい場合がある。例えば、図を参照して上述したように、ハウジング上の電子機器への、及び電子機器からの(例えば、
図14A〜14Dを参照して上述したように、静電容量圧搾及び/又はジェスチャ追跡センサへの、及び静電容量圧搾及び/又はジェスチャ追跡センサからの)電子信号の通信は、「ブルズアイ」又は環状導電性接触板1412を介して達成することができる。接触板1412は、例えば、内側ハウジング層1422内に配設されたライナ1421の端部のスロットに配置することができる。導電性接触板1412は、部材から電気接点をハウジングから電気接点に接続するための導電性領域の同心リングを含むことができる。例えば、
図14Dに示すように、部材1450は、接触板1412上の同心導電リングに対応する様々な半径方向距離で互いに離間した1つ以上の導電性(例えば、金)ピン1452a〜1452cを含むことができる。したがって、ライナ1421内の部材1450の位置合わせ及び位置決めは、ピン1452a〜1452cと、接触板1412上のそれぞれの導電性領域との間の所望の電気接点を自動的に達成する。例えば、ピン1452aは、一般に部材1450の中心に配置することができ、ピン1452bは、部材1450の中心から離れた中程度の半径方向距離に配置することができ、ピン1452cは、部材1450の中心から離れて遠い半径方向距離に配置することができる。
【0082】
いくつかの変形例では、ピン1452a〜1452cは、共通の電気接地に連結された少なくとも1つの「接地」ピンと、1つ以上のセンサに連結するための1つ以上の「信号」ピンと、を含むことができる。例えば、上述の静電容量センサ1430では、ライナ1421上に配設された第1の導電性表面1432は、接触板1412を介して接地ピンに電気的に連結された接地面とすることができる。加えて、内側ハウジング層1422上に配設された第2の導電性表面1434は、静電容量測定を提供するために、接触板1412を介して信号ピンに電気的に連結される活性面とすることができる。ハウジング1420内に少なくとも部分的に配設された任意の他のセンサは、追加的に又は代替的に接触板1412を介して部材1450に通信可能に連結されてもよいことを理解されたい。
【0083】
部材1450がライナ1421に挿入されるとき、ピン1452a、1452b、及び1452cは、それらの遠位端が中央領域1412a、中央リング1412b、及び外側リング1412cにそれぞれ接触するように、好適な長さとすることができる。この接触により、接触板1412を介した静電容量センサ1430及び/又は他のハウジングセンサの電気通信を容易にする。確実な電気的接続は、単に部材をハウジングに固定することによって達成することができる。例えば、この変形例では、ピンと接触板との間の接続を固定するために専用の別個のコネクタアダプタ又はラッチを必要としない。同様に簡潔に、接触板1412からピン1452a〜1452cの切断は、単に部材をハウジングから取り外すことによって達成される。したがって、この電気的接続構成は、より容易でより簡単な滅菌又はハウジングの処分のために、部材(及び/又は追跡センサシステム)及びハウジングのより容易な部分アセンブリ及び分解を可能にすることができる。しかしながら、任意の好適な接続スキームは、ワイヤ、リボンケーブル、導電性トレースなどの、ハウジング及び部材上の電子機器の通信を容易にし得る。
【0084】
更に、光学トラッカアダプタ、スタイラスアダプタ、又はディスクアダプタなどの任意のアダプタは、使い捨てとすることができる。部材、ハウジング、及びアダプタのうちの1つ以上は、単一使用とすることができ、これは、単一の使用後に処分するために追跡センサシステムから分離することができることを意味する。代替的に、部材、ハウジング、及びアダプタのうちの1つ以上は、限定された使用とすることができ、これは、限定された回数の使用後(例えば、5〜10回の使用の後)に処分するために追跡センサシステムから分離することができることを意味する。代替的に、追跡センサシステムを含むユーザインターフェースデバイス全体は、使い捨てとすることができる。
【0085】
追加的に又は代替的に、いくつかの変形例では、ユーザインターフェースデバイスは、滅菌性を維持するためにユーザインターフェースデバイスの使用ごとに置き換えられ得るバッグ又は他のカバーなどの滅菌ドレープで被覆され得る。
【0086】
前述の説明は、説明目的であり、特定の専門用語を使用して、本発明の徹底した理解を提供するものである。しかしながら、特定の詳細が、本発明の実施のために必ずしも必要ではないことが、当業者に明らかであろう。したがって、本発明の特定の実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これらは、網羅的であること、又は開示される正確な形態に本発明を限定することを意図するものではない。明らかに、上記の教示を考慮することで、多くの修正及び変形が可能である。本発明の原理及びその実際の適用を最も良く説明するために、実施形態が選択され、記載され、そのため、当業者ならば、本発明と、様々な変更を伴う様々な実施形態を、想定される特定の用途に適したものとして最も良く利用することができる。以下の特許請求の範囲及びその均等物が、本発明の範囲を規定することを意図している。