(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
使用時に汚染される可能性がある少なくとも1つのチャネル(11、31、32)を備える内視鏡を洗浄するための方法であって、前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)のチャネル壁は、光触媒反応が可能な特性を有する材料で形成され、
−前記内視鏡を再処理装置(40)に接続するステップと、
−前記チャネルの表面の有機残留物の分解を目的として、前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)で光触媒処理を実行するステップと、
−前記内視鏡をすすぐステップと
を含み、
前記光触媒処理は、UVプローブ(80)が前記チャネルに挿入されてUV照射をすることにより行われ、
前記再処理装置(40)は、液体または空気媒体を前記チャネルに供給するための入口部分と、前記UVプローブを前記チャネルに挿入するための入口部分とが合流した共通部分を前記チャネルに接続させるように構成されたアダプタ(421)を備え、
前記光触媒処理を実行するステップと前記内視鏡をすすぐステップは、前記アダプタの前記チャネルへの接続を維持した状態で行う、方法。
前記UVプローブ(80)は、対応するチャネルに到達したときに動作し、所定の時間にわたってUV−A放射を放出し、その後、前記UVプローブ(80)は、オフにして所定の距離だけ前進させ、所定の時間にわたってUV−A放射を放出するように再び動作する、
請求項1又は2に記載の方法。
使用時に汚染される可能性がある少なくとも1つのチャネル(11、31、32)を備える内視鏡を洗浄するための洗浄装置(40)であって、前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)のチャネル壁は、光触媒反応が可能な特性を有する材料で形成され、前記洗浄装置は、
光触媒処理を実行するための一体型UVプローブ(80)と、
液体または空気媒体を前記チャネルに供給するための入口部分と、前記一体型UVプローブを前記チャネルに挿入するための入口部分とが合流した共通部分を前記チャネルに接続させるように構成されたアダプタ(421)と、
を備え、
前記光触媒処理を行うこと、及び前記液体または空気媒体を前記チャネルに供給することは、前記アダプタの前記チャネルへの接続を維持した状態で行うように構成されている、洗浄装置。
前記一体型UVプローブ(80)が、前記一体型UVプローブ(80)に一体化され、前記UVプローブ(80)を前方に移動させることができる推進手段を備える、請求項10に記載の洗浄装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、内視鏡が接触した病原菌が次の使用中に別の患者に移されることがさらに確実に防止される内視鏡を提供することである。さらに、内視鏡を洗浄するための改良された洗浄方法および改良された洗浄装置が提供されるべきである。
【0006】
内視鏡を洗浄するための本発明の方法は、請求項
1に示されている。内視鏡を洗浄するための本発明の洗浄装置は、請求項
10に示されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
有利なさらなる発展は、従属請求項の主題である。
【0008】
本発明において、内視鏡は、
内視鏡の屈曲を可能にし、前記屈曲に追従して弾性を有するチャネル要素に、使用時に汚染される可能性がある少なくとも1つのチャネルを備える。少なくとも1つのチャネルのチャネル壁は、
光触媒性物質が添加されているプラスチック、あるいは光触媒性物質と配合されるプラスチックで形成される。
【0009】
そのような内視鏡では、チャネル壁での光触媒プロセスは、単純なUV処理、すなわちUV光への曝露によってもたらされ得る。この光触媒プロセス中、ラジカルが水または空気から形成される。これらのラジカルは、次に微生物学的汚染物質を酸化的に分解する。
【0010】
このようにして、光触媒性物質は、チャネル壁の材料に一体化することができる。
【0011】
少なくとも1つのチャネルのチャネル壁は、光触媒性物質と配合されるプラスチックで作ることができる。配合中、プラスチックの処理は、所望の特性を達成するように追加の物質(充填剤、添加剤など)を混合することによって行われる。配合は、選択された添加剤が供給口を通して添加され、その中でプラスチックが添加剤と均一に混合される押出機で行うことができる。このようにして、光触媒性物質をプラスチック中に均一に分散させることを達成することができる。
【0012】
あるいは、少なくとも1つのチャネルのチャネル内壁を光触媒性物質で被覆することができる。
【0013】
光触媒反応が可能な特性を有する材料は、親水特性も有する材料であり得る。これらの親水特性により、チャネル内壁の表面に、不純物を容易に除去することができる水層が形成される。このようにして、内視鏡の使用中に非常に有利である、自己洗浄型の汚れ除去面が提供される。
【0014】
光触媒性物質は、酸化チタンであり得る。
【0015】
特に、光触媒性物質は、アナターゼ変性の酸化チタンであり得る。
【0016】
さらに、光触媒性物質は、アナターゼ−ルチル混合物の酸化チタンであり得る。
【0017】
UV安定剤および/または熱安定剤を光触媒性物質に添加することができる。
【0018】
作業チャネルのチャネル壁は、弾性的に形成することができる。
【0019】
少なくとも1つのチャネルのプラスチックは、可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミドであり得る。そのようなチャネルは、可撓性と剛性の必要な組合せを有する。
【0020】
内視鏡を洗浄するための本発明の方法は、
−内視鏡を再処理装置に接続するステップと、
−チャネルの表面の有機残留物の分解を目的として、少なくとも1つのチャネル
にUVプローブを挿入して前記UVプローブからUV照射をすることにより光触媒処理を実行するステップと、
−内視鏡をすすぐステップと
を含む。
また、本発明の方法は、内視鏡の屈曲を可能にし、前記屈曲に追従して弾性を有するチャネル要素に、使用時に汚染される可能性がある少なくとも1つのチャネル(11、31、32)を備える内視鏡を洗浄するための方法である。前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)のチャネル壁は、光触媒性物質が添加されているプラスチック、あるいは光触媒性物質と配合されるプラスチックで形成される。前記方法は、
−前記内視鏡を再処理装置(40)に接続するステップと、
−前記チャネルの表面の有機残留物の分解を目的として、前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)で光触媒処理を実行するステップと、
−前記内視鏡をすすぐステップと
を含む。
【0021】
光触媒処理は、少なくとも1つのチャネルを通してUVプローブを少なくとも案内することによって実行することができる。
【0022】
UVプローブは、UV−Aプローブであってもよい。
【0023】
内視鏡を洗浄するための本発明の洗浄装置は、光触媒処理を実行するため
に、前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)に挿入される一体型UVプローブを備える。
洗浄装置が洗浄する内視鏡は、内視鏡の屈曲を可能にし、前記屈曲に追従して弾性を有するチャネル要素に、使用時に汚染される可能性がある少なくとも1つのチャネル(11、31、32)を備える内視鏡を洗浄する。前記少なくとも1つのチャネル(11、31、32)のチャネル壁は、光触媒性物質が添加されているプラスチック、あるいは光触媒性物質と配合されるプラスチックで形成される。
洗浄装置は、液体または空気媒体を前記チャネルに供給するための入口部分と、前記一体型UVプローブを前記チャネルに挿入するための入口部分とが合流した共通部分を前記チャネルに接続させるように構成されたアダプタ(421)を備え、前記光触媒処理を行うこと、及び前記液体または空気媒体を前記チャネルに供給することは、前記アダプタの前記チャネルへの接続を維持した状態で行うように構成されている。
【0024】
内視鏡は、十二指腸内視鏡であり得る。しかしながら、内視鏡は、任意の他の内視鏡でもあり得る。すべての内視鏡は、微生物学的汚染物質をより良好に分解することができるように本発明に従って設計することができるチャネルを有する。
【0025】
本発明の上述の態様は、適宜組み合わせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を図面を参照しながら実施形態により詳細に説明する。
【0029】
以下、本発明の第1の実施形態について
図1を参照しながら説明する。
【0030】
まず、本発明の十二指腸内視鏡の内視鏡ヘッド1について
図1を参照しながら説明する。
【0031】
本発明による内視鏡の内視鏡ヘッド1は、円筒体として形成され、内視鏡ヘッド1の長手方向に沿って延びる作業チャネル11を備える。例えば、食道、十二指腸、胆管、胆嚢、膵管、膵臓などを検査するためのマイクロツールは、作業チャネル11内に案内される。
【0032】
遠位側には、内視鏡ヘッド1は、照明手段17およびカメラ18が既知の方法で設けられる光学系延長部12を含み、この光学系延長部12は、
図1の右側に示されている。光学系延長部12は、カメラと照明を有する側面部分を形成する。言い換えれば、光学系延長部12は、カメラと照明を有するハウジング突出部である。このハウジング突出部は、マイクロツールの位置および操作移動がカメラ18の視野内に十分に収まるように、アルバランレバー2に横方向に隣接して配置される。
【0033】
作業チャネル11は、遠位端から離間している内視鏡ヘッド1のある部分で終わっており、そこの部分では、作業チャネル11の遠位出口開口部111が形成されている。
【0034】
作業チャネル11の遠位出口111の遠位側には、内視鏡ヘッド1に対して移動することができるアルバランレバー2が配置される。したがって、作業チャネル11は、アルバランレバー2に向かって遠位方向に延びる。
【0035】
アルバランレバー2は、内視鏡ヘッド1の作業チャネル11を通して案内可能なマイクロツールが内視鏡ヘッド1の横方向(
図1では上方向)に撓むように接触することができるツール案内面20を備え、それによりマイクロツールを、例えば、胆管に挿入することができる。ツール案内面20は、作業チャネル11の遠位端開口部111とは反対側に配置される(
図1参照)。
【0036】
アルバランレバー2は、接続片29によって内視鏡ヘッド1に接続される。接続片29は、アルバランレバー2に固定された牽引ワイヤが案内されるパイプ部分とすることができ、内視鏡の近位側の作動時に、この牽引ワイヤが引っ張られ、したがってアルバランレバー2を旋回させる。
【0037】
作業チャネル11は、内視鏡に配置されて内視鏡ヘッド1の遠位端に延びる、管状またはパイプ形状の要素として形成される。この管状またはパイプ形状の要素は、内視鏡の屈曲を可能にし、そしてこれらの屈曲に追従するように弾性である。さらに、この管状またはパイプ形状の要素は、チャネル壁を有する。チャネル壁の内周面は、案内されているマイクロツールに面している。
【0038】
作業チャネル11、すなわち管状またはパイプ形状の要素は、可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミドなどのプラスチックで作られている。これらは、単なる例である。他のプラスチックも、同様に使用することができる。
【0039】
光触媒性物質が、プラスチックに混合されている。したがって、光触媒性物質と混合されたプラスチック材料を押し出すことにより管状またはパイプ形状の要素を製造することによって、作業チャネル11を形成することができる。
【0040】
光触媒性物質としては、例えば、二酸化チタン(酸化チタン(IV))を使用することができる。
【0041】
二酸化チタンは、ルチル、アナターゼおよびブルッカイトの3つの変性で天然に存在する。
【0042】
ルチル変性の二酸化チタンは、例えばプラスチック技術における着色添加剤として従来使用されてきた。
【0043】
ルチル変性と比較して、アナターゼ変性の二酸化チタンは、より高い光活性を有する。アナターゼ変性のこの特性は、本発明によれば、光触媒反応(光酸化)に使用される。アナターゼ変性の二酸化チタンは、これまで、例えばニコチン煙、煤煙または藻類などの汚染物質を分解する壁の特色に使用されてきた。
【0044】
光触媒反応の間、紫外線への曝露によって、細胞壁を損傷させるラジカルが作業チャネル11に形成され、ラジカルは、微生物を効果的に殺す。したがって、本発明に従って設計された作業チャネル11は、抗菌効果を有する。
【0045】
エネルギーが豊富な紫外線への曝露によって、電子がより高いエネルギーレベルに持ち上げられ、そして酸素空孔を介して、二酸化チタンの表面に拡散することができ、そこで電子は分子と共に上述のラジカルを形成する。作業チャネル11内に水または空気中の湿気が存在すると、酸化還元反応が起こり、その間に活性酸素種(ROS)が形成される可能性がある。得られたラジカルは、特に反応性である。
【0046】
本発明に従って使用される二酸化チタンの他の効果は、UV照射によって引き起こされる、極めて小さい表面接触角を有する強い親水(超親水)特性である。このようにして、液滴ではなく薄い水層が作業チャネル11内の表面に形成される。これにより、作業チャネル11のチャネル内壁は、超親水面となる。この親水特性は、UV照射で活性化した後にのみ発生する。このようにして、水湿潤特性が作業チャネル11内の表面に付与される。これにより、作業チャネル11からの汚れ粒子および有害な微生物の除去が容易になる。
【0047】
二酸化チタンのこれらの光触媒効果は、本発明では作業チャネル11に使用されている。特に、アナターゼ変性の二酸化チタンは、作業チャネル11用のプラスチックに添加剤として混合されており、このようにして、いわゆる化合物が形成される。この配合中、光触媒特性がプラスチックに付与される(例えば可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミド)。
【0048】
アナターゼ変性の二酸化チタンの混合とは別に、UV安定剤および/または熱安定剤もまた、プラスチックの配合中に添加することができる(例えば可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミド)。
【0049】
UV安定剤は、プラスチックを紫外線照射による老化から保護する。UV安定剤の種類は、限定されない。内視鏡における用途に適している限り、任意のUV安定剤を添加剤としてプラスチックに添加することができる。
【0050】
熱安定剤は、プラスチックを高温の有害な影響から保護する。熱安定剤の種類は、限定されない。内視鏡における用途に適している限り、任意の熱安定剤を添加剤としてプラスチックに添加することができる。
【0051】
アナターゼ変性の二酸化チタンは、ルチル変性の二酸化チタンと比較して比較的高価である。添加材料のコストを下げるために、アナターゼ変性の二酸化チタンをルチル変性の二酸化チタンで希釈することができる。このように、ルチル変性の二酸化チタンをアナターゼ変性の二酸化チタンにさらに混合すると、コストを下げることができる。
【0052】
したがって、代替として、アナターゼ変性の二酸化チタンとルチル変性の二酸化チタンとの混合物を作業チャネル11用のプラスチックに混合することができる。UV安定剤および/または熱安定剤もまた、この混合物に添加することができる。
【0053】
したがって、作業チャネル11のチャネル壁は、光触媒反応が可能な特性を有する。したがって、紫外線照射の適用によって、汚れ粒子および有害な微生物は、作業チャネル11からより容易にかつより効率的に除去することができる。
【0055】
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0056】
第1の実施形態では、作業チャネル11、すなわち管状またはパイプ形状の要素は、酸化チタンが光触媒性物質として混合されているプラスチック(例えば可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミド)で作られている。
【0057】
一方、第2の実施形態では、作業チャネル11、すなわち管状またはパイプ形状の要素は、酸化チタンが混合されていないプラスチック(例えば可撓性ポリエーテルエーテルケトンまたはポリアミド)で作られている。
【0058】
その代わりに、作業チャネル11のチャネル内壁は、光触媒性物質で被覆されている。任意の適切なコーティング方法(例えば浸漬)を適用することができる。
【0059】
光触媒性物質としては、第1の実施形態と同様の酸化チタン化合物を使用することができる。
【0060】
得られる効果および利点は、第1の実施形態と同様である。
【0062】
第1の実施形態では、作業チャネル11には、光触媒性物質として酸化チタンが設けられる。本発明は、内視鏡の各チャネルに適用することができる。
【0063】
この第3の実施形態では、例えば、少なくとも1つのジェットチャネル31には、光触媒性物質として酸化チタンが設けられる。
【0064】
さらに、第3の実施形態は、内視鏡を洗浄するための特定の洗浄装置40に関する。
【0065】
以下、洗浄装置40について
図2〜
図4を参照しながら説明する。
【0066】
図2は、本発明の洗浄装置の概略斜視図を示す。
【0067】
洗浄装置40は、箱状構造として形成され、その上側には、既知の洗浄容器41と、媒体供給ユニット42とを備える。
【0068】
洗浄容器41は、従来技術から知られているように構成される。内視鏡は、既知の方法で、すなわち螺旋状に洗浄容器41に入れることができる。洗浄容器41に入れられた内視鏡は、例えば、光触媒処理、すすぎプロセス、消毒プロセスなどが施される。
【0069】
また、媒体供給ユニット42は、洗浄装置40の上側にも設けられる。媒体供給ユニット42は、それぞれの端子に、すなわち内視鏡のそれぞれのチャネル開口部に接続することができる複数のアダプタ421を備える。
図2では、5つのアダプタ421が一例として示されている。これらのアダプタ421は、空気、圧縮空気、水、すすぎ水、消毒剤などを接続された内視鏡に供給する。さらに、媒体供給ユニット42は、アダプタ421の各々において、UVプローブ80用の入口を提供するように構成される。より正確には、各アダプタ421は、液体または空気媒体用の入口4212と、UVプローブ80用の入口4211とを有する。ここで、
図3に示すように、それぞれのアダプタ421は、液体または空気媒体用の入口4212およびUVプローブ80用の入口4211が共通の入口に開口する、Y状構造を有することができる。共通の入口は、供給管に接続され、供給管は、作業チャネル、空気/水チャネル、またはジェットチャネルに接続される。
【0070】
UVプローブ80は、好ましくは、UV−Aプローブである。このUVプローブ80は、可撓性ケーブル81を介して洗浄装置40の作動ユニット(図示せず)に固定される。UVプローブ80はまた、場合によっては洗浄装置40に一体化されてもよい。
【0071】
したがって、
図2に示すように、例えば5つの供給管422が媒体供給ユニット42に設けられる。
【0072】
この第3の実施形態では、これらの供給管422は、ジェットチャネル31用の供給管4221として、空気−水チャネル32用の供給管4222および供給管4223として、作業チャネル11の近位出口112用の供給管として、かつ内視鏡の遠位端(例えば
図1の作業チャネル11の遠位端)用の供給管として設けられる。
【0073】
以下、本発明による洗浄装置の適用および洗浄方法について説明する。
【0074】
使用後、本発明による内視鏡は、
図2に示すように、洗浄装置40の洗浄容器41に入れられる。内視鏡プラグ3は、対応する供給管422に接続される。この例では、
図4に示すように、供給管4221の末端は、内視鏡プラグ3のジェットチャネル31に接続され、供給管4222の末端および供給管4223の末端は、内視鏡プラグ3の空気−水チャネル32の近位開口部に接続される。さらに、作業チャネル11の近位出口112用の供給管の末端は、内視鏡制御体35において作業チャネル11の近位端112に接続される。さらに、内視鏡の遠位端用の供給管の末端は、
図2に示すように、作業チャネル11の遠位端に接続される。内視鏡プラグ3は、内視鏡制御体35に接続するためのケーブル30を有する。
【0075】
次に、光触媒処理が行われる。これに関して、UVプローブ80は、それぞれのアダプタ421のそれぞれの入口4211を介して媒体供給ユニット42内を前進する。UVプローブ80に一体化され、ケーブル81を介して作動される推進手段は、UVプローブ80の前方移動を可能にする。
【0076】
図4では、UVプローブ80が内視鏡プラグ3のジェットチャネル31内をどのように前方に移動するかが示されている。本発明によれば、このジェットチャネル31には、実施形態1に記載のように、光触媒性物質が設けられる。UVプローブ80がジェットチャネル31に到達するとすぐに、UVプローブ80は動作し、UV−A放射が恒久的に放出される。動作状態では、UVプローブ80は、ジェットチャネル31全体を通って移動する。ジェットチャネル31の端部では、動作状態にあるUVプローブ80は、再びジェットチャネル31全体を通って元に戻る。あるいは、UVプローブ80は、前方移動中にのみ作動することができる。
【0077】
UV−A放射を光触媒性物質が設けられたジェットチャネル31のチャネル壁に放出することによって、微生物学的汚染物質は、光触媒反応によって酸化的に分解される。このようにして、チャネル表面の有機残留物が分解される。光触媒処理は、内視鏡のすべてのまたは選択されたチャネルにおいて適切に行うことができる。
【0078】
光触媒処理の後、内視鏡はすすがれる。
【0079】
媒体供給ユニット42では、すすぎ媒体がそれぞれのアダプタ421のそれぞれの入口4212を介して内視鏡の適切なチャネルに導入される。
【0080】
すすぎプロセスの後、内視鏡は消毒される。
【0081】
媒体供給ユニット42では、消毒剤媒体がそれぞれのアダプタ421のそれぞれの入口4212を介して内視鏡の適切なチャネルに導入される。
【0082】
したがって、微生物学的残留物は、特に有利な方法で内視鏡から除去することができる。
【0084】
アルバランレバー2は、省略することができる。本発明は、アルバランレバーのない内視鏡にも適用することができる。
【0085】
実施形態において、「酸化チタン」という用語は、二酸化チタン(酸化チタン(IV))を意味する。本発明は、二酸化チタン(酸化チタン(IV))に限定されない。例えば、加熱により活性化される酸化チタン(II)もまた、適用することができる。空気中で加熱すると、酸化チタン(II)は、温度に応じて他の酸化チタンに変換する。したがって、350℃以上の温度で酸化チタン(IV)が生成される。
【0086】
本発明は、酸化チタンそれ自体にも限定されない。任意の適切な光触媒性物質を使用することができる。
【0087】
実施形態において、作業チャネル11またはジェットチャネル31または空気−水チャネル32には、光触媒性物質として酸化チタンが設けられる。本発明は、これに限定されない。例えば、以下のチャネルには、本発明に従って光触媒性物質を設けることができる:
−例えば、カメラ窓を洗い流すための水を導く水チャネル;
−吸引された液体が通って近位方向に導かれる吸引チャネル;
−牽引ワイヤが案内されて作動可能な要素(例えばアルバランレバー)を作動させる牽引ワイヤチャネル;
−空気を遠位方向に導く空気チャネル;
−採取された生検標本が近位方向に導かれる生検チャネル;
−水と空気の両方を導く水−空気複合チャネル;
−追加のすすぎチャネルとしての水ジェットチャネル。
【0088】
上記のリストは、単に例を含むにすぎず、限定として理解されるべきではない。使用時に汚染される可能性がある内視鏡の任意のチャネルには、光触媒性物質として酸化チタンを設けることができる。
【0089】
第3の実施形態では、UVプローブ80は対応するチャネルに到達したときに動作し、UV−A放射が恒久的に放出される。あるいは、UV−A放射を断続的に放出することができる。制御を適用することができ、その間にUVプローブ80は対応するチャネルに到達したときに動作し、所定の時間にわたってUV−A放射を放出する。その後、UVプローブ80は、オフにして所定の距離だけ前進させ、所定の時間にわたってUV−A放射を放出するように再び動作する。
【0090】
本発明は、十二指腸内視鏡に適用することができる。本発明の原理は、超音波内視鏡および任意の他の種類の内視鏡にも適用することができる。
【0091】
実施形態において、UVプローブ80は、チャネル表面の有機残留物の分解を目的として、光触媒処理を実行するように光触媒性物質を含むチャネルを通して案内される。あるいは、適切な強度のUV源を外部から適用することができる。
【0092】
本発明は、UV処理を適用することができる限り、内視鏡用の任意の種類の洗浄装置に使用することができる。