特許第6974530号(P6974530)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

特許6974530ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム
<>
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000002
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000003
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000004
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000005
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000006
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000007
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000008
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000009
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000010
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000011
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000012
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000013
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000014
  • 特許6974530-ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974530
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/40 20160101AFI20211118BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20211118BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   H02J50/40
   H02J50/10
   H02J7/00 301D
【請求項の数】4
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2020-68505(P2020-68505)
(22)【出願日】2020年4月6日
(62)【分割の表示】特願2015-231062(P2015-231062)の分割
【原出願日】2015年11月26日
(65)【公開番号】特開2020-103041(P2020-103041A)
(43)【公開日】2020年7月2日
【審査請求日】2020年4月7日
(31)【優先権主張番号】特願2015-135457(P2015-135457)
(32)【優先日】2015年7月6日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松野 浩和
【審査官】 坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−039271(JP,A)
【文献】 特開2013−031323(JP,A)
【文献】 特開2013−089156(JP,A)
【文献】 特開2010−219591(JP,A)
【文献】 特開2014−050128(JP,A)
【文献】 特開2015−125480(JP,A)
【文献】 特開2013−130773(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0246374(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0126413(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/40
H02J 50/10
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された商品コードに基づいて商品取引処理を行うPOS端末と、前記POS端末を操作する人を検知するセンサと、前記センサが前記人を検知すると前記POS端末にワイヤレス給電するワイヤレス給電装置と、を備えたワイヤレス給電システムであって、
前記POS端末は、前記センサが第1の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記入力された商品コードを記憶して前記商品取引処理のプログラムを終了させ、
前記ワイヤレス給電装置は、前記センサが前記第1の所定時間より長い第2の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記ワイヤレス給電を停止する制御を行う
ワイヤレス給電システム。
【請求項2】
前記ワイヤレス給電装置は、前記POS端末に接続される電子機器に給電する給電対象エリアを備える
請求項1に記載のワイヤレス給電システム。
【請求項3】
入力された商品コードに基づいて商品取引処理を行うPOS端末にワイヤレス給電を行うワイヤレス給電装置であって、
センサからの信号に基づいて前記POS端末を操作する人を検知する検知部と、
前記検知部が第1の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記POS端末に対して当該POS端末に入力された商品コードを記憶して前記商品取引処理のプログラムを終了させるための信号を送信する制御部と
記検知部が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記ワイヤレス給電を停止する制御を行う給電制御部と、
を備えるワイヤレス給電装置。
【請求項4】
入力された商品コードに基づいて商品取引処理を行うPOS端末にワイヤレス給電を行うワイヤレス給電装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
センサからの信号に基づいて前記POS端末を操作する人を検知する検知部と、
前記検知部が第1の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記POS端末に対して当該POS端末に入力された商品コードを記憶して前記商品取引処理のプログラムを終了させるための信号を送信する制御部と
記検知部が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記ワイヤレス給電を停止する制御を行う給電制御部と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
POS本体と周辺機器との外部配線を取り除き、全ての通信をワイヤレスで行うことを可能にするPOSシステムの開発が進められている。しかし、昨今では、ワイヤレスの利点を損なわないために、各機器の電力ケーブルをも取り除き、各機器の給電をワイヤレスにより行うことが試行されている。
【0003】
各機器に対するワイヤレスによる給電は給電装置により行われる。例えば電磁誘導方式の給電装置では、給電装置で発生させる磁力線の密度等を変化させ、各機器に相互誘導による誘導起電力を発生させる。しかし、上記給電方式では伝送による電力損失が有線に比べると比較的高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、電力の無駄な伝送を減らすワイヤレス給電システム、ワイヤレス給電装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のワイヤレス給電システムは、入力された商品コードに基づいて商品取引処理を行うPOS端末と、前記POS端末を操作する人を検知するセンサと、前記センサが前記人を検知すると前記POS端末にワイヤレス給電するワイヤレス給電装置と、を備えたワイヤレス給電システムであって、前記POS端末は、前記センサが第1の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記入力された商品コードを記憶して前記商品取引処理のプログラムを終了させ、前記ワイヤレス給電装置は、前記センサが前記第1の所定時間より長い第2の所定時間の間継続して人を検知しない場合に、前記ワイヤレス給電を停止する制御を行うものである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態の一例として示すワイヤレスPOSシステムの外観斜視図である。
図2図2は、給電台のハードウエアブロック図である。
図3図3は、POS端末のハードウエアブロック図である。
図4図4は、プリンタのハードウエアブロック図である。
図5図5は、ハンドスキャナのハードウエアブロック図である。
図6図6は、ワイヤレスPOSシステム全体の各部の配置構成の一例を示す図である。
図7図7は、給電台の動作の一例を示すフロー図である。
図8図8は、POS端末の動作の一例を示すフロー図である。
図9図9は、プリンタの動作の一例を示すフロー図である。
図10図10は、ハンドスキャナの動作の一例を示すフロー図である。
図11図11は、変形例の給電台のハードウエアブロック図である。
図12図12は、変形例のハンドスキャナのハードウエアブロック図である。
図13図13は、変形例の給電台の動作の一例を示すフロー図である。
図14図14は、変形例のハンドスキャナの動作の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照してワイヤレス給電システム及びワイヤレス給電装置の実施形態を詳細に説明する。ここでは、実施形態のワイヤレス給電システムをワイヤレスPOS(Point of Sales)システムへ適用した例を示す。
【0008】
(実施形態)
図1は、実施形態の一例として示すワイヤレスPOSシステムの外観斜視図である。図1のワイヤレスPOSシステム1は、給電台10と、給電台10上に載置される各種電子機器とを備える。ここでは電子機器の一例として、POS端末(本体)11と、その周辺機器としてのプリンタ12やハンドスキャナ13を示している。
【0009】
給電台10は、各種電子機器に対してワイヤレスにより給電を行うワイヤレス給電装置の一例として示すものである。給電台10は、サッカー台などに平置きして設置するタイプのものであり、電源ケーブルCA1を介してAC(交流)電源D1などからの電力供給を受けて動作する。
【0010】
給電台10は、給電台10の筐体上面に各電子機器を載置する載置エリアA1、A2、A3を有する。本例では、各電子機器が給電台10からワイヤレスによる給電を受けるエリア(給電対象エリア)を載置エリアA1、A2、A3に設定している。載置エリアA1、A2、A3にはユーザが各電子機器を載置する際の位置合わせを行うことができるように中心マークや窪みなどを形成している。給電台10は、更に、筐体上面の各電子機器の載置エリアA1、A2、A3の近傍に、筐体内部の給電部が動作中であることを操作者に発光により知らせるためのLED10−1、10−2、10−3を設けている。また、不図示であるが、プリンタ12とハンドスキャナ13のそれぞれの載置エリアA2、A3の位置に、電子機器が載置されているかを検知するための機器検知センサを設けている。つまり、機器検知センサにより、各電子機器が給電対象エリアにあるか否かを検知する。給電台10の正面には、操作者が操作エリアに居ることを検知するための人感センサ10−5を設けている。
【0011】
給電台10は、内部に、電子機器をワイヤレス方式により給電する給電部や、ワイヤレス給電の給電開始や給電停止などを制御する給電制御部などを有する。ここで、給電部は、電磁誘導方式により給電を行うものとする。なお、給電方式を電磁誘導方式に限定するものではない。電磁誘導方式の他にも、電磁界共鳴方式や電波受信方式などの給電方式を採用しても良い。給電部や給電制御部を含む給電台10の内部構成については、後に詳しく説明する。
【0012】
POS端末11は、客と商品取引処理等を行うためのPOS本体装置である。ここでは、一例としてキーボードB1や表示部B2などが一体に構成されたPOS本体装置を示す。
【0013】
キーボードB1には、商品キーや会計キーや締めキーなどの各種キーk1が配列されている。表示部B2は、POS端末11が算出した会計金額などを表示するLED表示パネルや液晶表示ディスプレイ等である。
【0014】
POS端末11は内部にマザーボードを備え、マザーボードとキーボードB1や表示部B2などが電気的に接続されている。また、マザーボードに、周辺機器と無線通信を行うための無線通信部を設けている。これにより、POS端末11は、周辺機器と適宜無線通信を行って商品取引処理等を行う。更に、POS端末11は、内部に、給電台10からワイヤレスで伝送された電力を取り出すための受電部を備えている。受電部は、給電台10から電磁誘導作用を受けると、相互誘導により誘導起電力を発生する。これにより、POS端末11は、給電台10からワイヤレスで伝送された電力を上記受電部で取り出し、その電力を使ってPOS端末11の各部を駆動する。
【0015】
プリンタ12は、POS端末11から取引内容等を示す印字データをレシートR1に熱転写などにより印字する印字装置である。プリンタ12は、POS端末11と無線通信を行う無線通信部を有し、POS端末11から無線通信により印字データを受信する。
【0016】
ハンドスキャナ13は、商品バーコードを読み取るためのハンディタイプのスキャナである。ハンドスキャナ13は、POS端末11と無線通信を行う無線通信部を有し、ハンドスキャナ13で読み取ったバーコード情報をPOS端末11に無線通信により送信する。
【0017】
図2は、給電台10のハードウエアブロック図である。
図2に示す給電台10は、電力伝送部として、給電コイル部100や、DC部102や、電源制御部103や、AC部104や、切替スイッチSW1、SW2、SW3などを備える。また、給電台10は、切替スイッチSW1〜SW3の切り替えに係る一連の制御を行うための制御部として、制御部101や、人感センサ10−5や、LED10−1や、LED10−2や、LED10−3や、第一の機器検知センサ107や、第二の機器検知センサ108などを備える。
【0018】
上記各部の内の主に給電コイル部100が上記「給電部」に対応する。また、主に制御部101や切替スイッチSW1〜SW3などが上記「給電制御部」に対応する。また、主に人感センサ10−5が「検知部」に対応する。また、主に第一の機器検知センサ107や第二の機器検知センサ108が「機器検知部」に対応する。ハンドスキャナ13が備える後述の使用状態検知センサ133(図5参照)も「機器検知部」に対応する。
【0019】
DC部102は、AC電源D1(図1参照)からの交流電力を直流電力に変換して電源制御部103に供給するAC(交流)/DC(直流)変換回路である。
【0020】
電源制御部103は、制御部101や、AC部104や、人感センサ10−5や、LED10−1〜LED10−3や、第一の機器検知センサ107や、第二の機器検知センサ108等の各部に、DC部102から伝送される直流電力を駆動電力として供給する回路である。電源制御部103は、各部に電力を供給する際に、それぞれの対応電圧に電圧を降下させるなどの調整を行う。
【0021】
AC部104は、電源制御部103からの直流電力を交流電力に変換して給電コイル部100等に供給するDC/AC変換回路である。
【0022】
給電コイル部100は、銅等の金属線を巻回してなる一次コイルL1を有する回路である。給電コイル部100では、AC部104の交流電圧が印加されると一次コイルL1に交流電流が流れ、一次コイルL1を貫通する磁力線の方向や磁束密度が時間的に変化する。これにより、一次コイルL1に対向する位置に配置された電子機器において、内部の受電部に備えられた二次コイルを貫通する磁力線の方向や磁束密度が時間的に変化し、相互誘導による誘導起電力が発生する。
【0023】
本例において、給電台10は3つの電子機器に対して給電を行う。このため、給電コイル部100は3つの一次コイルL1−1、L1−2、L1−3を有する。各一次コイルL1−1、L1−2、L1−3は相互に並列に接続され、それぞれの一次コイルL1−1、L1−2、L1−3の両端子間に、AC部104からの等しい交流電圧が印加される。従って、それぞれの一次コイルL1−1、L1−2、L1−3には等しい交流電流が流れ、共に同じ給電能力を発揮する。なお、各一次コイルL1−1、L1−2、L1−3のそれぞれの給電能力は、給電対象の電子機器に応じて異ならせても良い。
【0024】
なお、本例では、電源制御部103とAC部104の間に、電源制御部103からAC部104へ向けての電力伝送ラインを切断するための切替スイッチSW1を設けている。更に、一次コイルL1の内の、一次コイルL1−2、L1−3には、それぞれに直列に、電流をオフするための切替スイッチSW2、SW3を設けている。切替スイッチSW1〜SW3は、MOSFET等のスイッチングデバイスにより構成する。
【0025】
人感センサ10−5は、赤外線センサ又は超音波センサなどを有し、所定範囲にいる人を検知する装置である。人感センサ10−5が赤外線センサを有するものであるとする。この場合、赤外線センサは、例えば所定範囲に赤外光を照射し、その反射光を感知して電気信号として出力する。人感センサ10−5は、赤外線センサの出力信号の信号レベルが所定の閾値を超えた場合に、人が居るものとして検知して制御部101に検知信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。
【0026】
LED10−1と、LED10−2と、LED10−3は、制御部101からのオン信号(例えばHIGHレベル信号)によりLEDを発光させる装置である。
【0027】
第一の機器検知センサ107及び第二の機器検知センサ108は、赤外線センサ、超音波センサ、圧力センサ、又はマイクロスイッチなどを有し、給電台10上に載置された電子機器を検知する装置である。第一の機器検知センサ107及び第二の機器検知センサ108は、例えば赤外線センサの場合、その出力レベルが所定の閾値を超えると、電子機器があるものとして検知して制御部101に検知信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。また、マイクロスイッチ等の接触式のセンサの場合には、給電台10上に電子機器が載置されている間、接触によりスイッチが押される。このため、第一の機器検知センサ107及び第二の機器検知センサ108は、その間、制御部101に検知信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。
【0028】
制御部101は、各種センサなどからの入力信号などに応じて給電台10の各部を制御する。制御部101は、時間を計時するための計時部としてタイマ等を有し、タイマ等を給電台10の各部の制御に使用する。
【0029】
第一に、制御部101は、人感センサ10−5から未検知を示す信号(例えばLOWレベル信号)が入力された場合、切替スイッチSW1に対してオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW1が開き、AC部104や給電コイル部100への電力伝送ラインが切断される。
【0030】
第二に、制御部101は、人感センサ10−5から検知信号(例えばHIGHレベル信号)が入力された場合、切替スイッチSW1に対してオン信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW1が閉じ、AC部104や給電コイル部100への電力伝送ラインが接続される。
【0031】
第三に、制御部101は、第一の機器検知センサ107から未検知を示す信号が入力された場合、一次コイルL1−2の切替スイッチSW2に対してオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW2が開く。
【0032】
第四に、制御部101は、第二の機器検知センサ108から未検知を示す信号が入力された場合、一次コイルL1−3の切替スイッチSW3に対してオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW3が開く。
【0033】
第五に、制御部101は、第一の機器検知センサ107から検知を示す信号(例えばHIGHレベル信号)が入力された場合、一次コイルL1−2の切替スイッチSW2に対してオン信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW2が閉じる。
【0034】
第六に、制御部101は、第二の機器検知センサ108から検知を示す信号(例えばHIGHレベル信号)が入力された場合、一次コイルL1−3の切替スイッチSW3に対してオン信号(例えばHIGHレベル信号)を出力する。これにより、切替スイッチSW3が閉じる。
【0035】
第七に、制御部101は、切替スイッチSW1〜SW3の状態に応じ、LED10−1や、LED10−2や、LED10−3に対してオン信号(例えばHIGHレベル信号)又はオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、オン信号ではLEDが点灯し、オフ信号ではLEDが消灯する。
【0036】
図3は、POS端末11のハードウエアブロック図である。
図3に示すPOS端末11は、マザーボードの情報処理部として、操作部111や、表示部112や、無線通信部113や、制御部114などを有する。各部はバスBUS1により接続される。また、電力伝送部として、受電コイル部115や電源制御部116などを有する。
【0037】
操作部111は、キーボードと電気的に接続されており、キーボードからの入力を所定の命令コードやデータコードに変換して制御部114に出力する回路である。
【0038】
表示部112は、制御部114が指定した表示情報をLEDパネルや液晶表示パネルに表示させる回路である。
【0039】
無線通信部113は、周辺機器(本例ではプリンタ12とハンドスキャナ13)と無線通信を行うための回路である。無線通信部113は、周辺機器と無線通信の確立や切断を行う。無線通信部113は、無線通信の確立後、例えば、プリンタ12に対して印字命令や印字データなどを送信する。また、無線通信装置は、ハンドスキャナ13からハンドスキャナ13が読み取った商品コードデータなどを受信する。無線通信部113の通信方式には、Bluetooth(登録商標)などを利用する。なお、この他にも、無線LAN(Local Area Network)通信、NFC(Near Field Communication)などを適用しても良い。
【0040】
制御部114は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのコンピュータを有する。制御部114は、駆動電力が投入されると、CPUがROMに記憶された商品取引処理のプログラムを実行してPOS端末10の各部を制御することにより、商品取引処理を行う。制御部114は、操作部111からの入力命令に基づいて次のような入出力処理を伴って商品取引処理を行う。例えば、制御部114はその商品取引処理において、操作部111や無線通信部113から商品コードデータを受け付け、その商品コードデータに対応する商品情報を取引情報としてRAMに蓄積する。また、制御部114は、商品コードデータを受け付ける度にその商品情報を表示部112に出力することで商品情報をLED表示パネル等に表示させる。
【0041】
受電コイル部115は、銅等の金属線を巻回してなる二次コイルL2−1を有する。受電コイル部115は、給電台10の一次コイルL1−1において磁力線の方向や磁束密度の時間的変化があると、二次コイルL2−1を貫通する磁力線の方向や磁束密度が時間的に変化し、誘導起電力を発生させる。受電コイル部115は、更に、整流回路や保護回路等を有する。受電コイル部115は、二次コイルL2−1に発生した誘導起電力を、整流回路等を通じて直流電力に変換する。また、受電コイル部115は、保護回路等により過電流・過電圧等を防ぎ、安定した直流電圧を電源制御部116に供給する。
【0042】
電源制御部116は、受電コイル部115から供給される直流電力を図3の破線矢印で示すようにPOS端末11の各部に駆動電力として供給する。
【0043】
図4は、プリンタ12のハードウエアブロック図である。
図4に示すプリンタ12は、情報処理部として、操作部121や、表示部122や、無線通信部123や、印字部124や、制御部125などを有する。各部はバスBUS2により接続される。また、電力伝送部として、バッテリ126や、受電コイル部127や、電源制御部128などを有する。
【0044】
操作部121は、操作ボタンと電気的に接続されており、操作ボタンからの入力を所定の命令コードやデータコードに変換して制御部125に出力する回路である。
【0045】
表示部122は、制御部125が指定した表示情報をLEDパネルや液晶表示パネルに表示させる回路である。
【0046】
無線通信部123は、POS端末11と無線通信を行うための回路である。無線通信部123は、POS端末11と無線通信を確立し、例えば印字命令や印字データをPOS端末11から受信する。また、無線通信部123は、POS端末11から通信切断を示す命令を受信するなどすると、無線通信を切断する。無線通信部123の通信方式には、Bluetooth(登録商標)などを利用する。なお、この他にも、無線LAN通信、NFCなどを適用しても良い。
【0047】
印字部124は、ロール状のレシート用紙から印字分量のレシート用紙を引き出して外部に排出する搬送部や、引き出したレシート用紙上に印字データを転写する転写部等を有する。
【0048】
制御部125は、CPUやROMやRAMなどのコンピュータを有する。制御部125は、CPUがROMに記憶された印字処理のプログラムを実行してプリンタ12の各部を制御することにより、印字処理を行う。印字処理は、例えば無線通信部123が受信した印字命令に基づいて行う。
【0049】
受電コイル部127は、銅等の金属線を巻回してなる二次コイルL2−2を有する。受電コイル部127は、POS端末11の受電コイル部115と同様に二次コイルL2−2に誘導起電力を発生させる。受電コイル部127は、二次コイルL2−2に発生した誘導起電力により二次コイルL2−2を流れる電流を、整流回路等を通じて直流に変換し、その直流電力をバッテリ126に充電する。
【0050】
バッテリ126は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の充放電を繰り返すことのできる二次電池を充電池として有する。更に、バッテリ126は、整流回路等から供給される直流電力を上記充電池に蓄電するための回路を有する。この回路には一定の直流電圧を供給するための回路や過電流・過電圧等を防ぐ保護回路等が設けられている。
【0051】
電源制御部128は、プリンタ12の各部に対するバッテリ126からの駆動電力の供給を制御する。本例において、電源制御部128は、二次コイルL2−2の端子間の電圧をモニタする。
【0052】
具体的に、二次コイルL2−2の端子間に誘導起電力の発生を示す電圧が印加されるとする。すると、電源制御部128は、POS端末11から送信された印字命令の受信処理を行う処理部(例えば制御部125や無線通信部123など)に対する電力伝送ラインを接続する。つまり、電源制御部128は、印字命令の受信処理を行う処理部に対し、バッテリ126の電力の供給を開始する。これにより、誘導起電力が発生している間、プリンタ12は、POS端末11から送信される印字命令の受信処理を行うための処理部を起動させておく。
【0053】
更に、電源制御部128は、無線通信部123による印字命令の受信に基づき、プリンタ12の残りの各部に対する電力伝送ラインを接続してバッテリ126からの電力の供給を開始する。これにより、プリンタ12は、印字命令の受信をトリガに全体を起動する。
【0054】
また、電源制御部128は、制御部125が印字処理を実行し終えると、上記残りの各部に対する電力の供給を停止する。これにより、プリンタ12は、次の印字命令の受信があるまで、省エネモードで待機する。
【0055】
また、当該省エネモードにおいて、無線通信部123がPOS端末11から通信切断命令を受信すると、電源制御部128は制御部125の指示により全ての電力供給を停止する。つまり、プリンタ12の電源をオフする。
【0056】
ここでは省エネモードとして、無線通信に係る処理部に電力を供給し、その他の各部への電力の供給を停止するものを示したが、これに限るものではない。全ての内の一部への電力の供給を停止するものであっても良い。以下でも、特に説明しないが、省エネモードとは、全ての内の一部への電力の供給を停止するものとする。
【0057】
図5は、ハンドスキャナ13のハードウエアブロック図である。
図5に示すハンドスキャナ13は、情報処理部として、無線通信部131や、スキャニング部132や、制御部134などを有する。各部はバスBUS3により接続される。また、電力伝送部として、使用状態検知センサ133や、バッテリ135や、受電コイル部136や、電源制御部137などを有する。
【0058】
制御部134は、CPUやROMやRAMなどのコンピュータを有する。制御部134は、CPUがROMに記憶された読取処理のプログラムを実行して各部を制御することにより、読取処理を行う。制御部134は、例えば電源が供給されることによりROMのプログラムが起動し、読取処理を行う。読取処理において、制御部134は、スキャニング部132を駆動し、スキャニング部132で読み取ったバーコード情報をRAM上で商品コードデータに複合化する。更に、制御部134は、その商品コードデータの送信を無線通信部131へ指示する。制御部134は、時間を計時するための計時部としてタイマ等も有し、ハンドスキャナ13の停止時間などを計時する。
【0059】
無線通信部131は、POS端末11と無線通信を行う回路である。無線通信部131は、POS端末11と無線通信を確立し、POS端末11に対して商品コードデータ等を送信する。無線通信部131の通信方式には、Bluetooth(登録商標)などを利用する。なお、この他にも、無線LAN通信、NFCなどを適用しても良い。
【0060】
スキャニング部132は、レーザ光を照射する照射部や、反射光をCCD(Charge-Coupled Device)等のラインセンサで読取る読取部などを有する。
【0061】
使用状態検知センサ133は、操作者によるハンドスキャナ13の使用状態を検知するセンサ装置である。例えば、加速度センサや、角速度センサや、温度センサや、圧力センサなどのような感知センサを有する。使用状態検知センサ133は、感知センサからの出力値が所定の閾値を超えると、電源制御部137にハンドスキャナ13の起動を指示する信号(起動信号)を出力する。
【0062】
例えば感知センサが加速度センサや角速度センサの場合、使用状態検知センサ133は、ハンドスキャナ13が静止しているときの所定範囲の出力値を基準にする。操作者がハンドスキャナ13を手に取ると、ハンドスキャナ13を持ち上げるときの加速度やハンドスキャナを傾けたときの角速度が上記出力値の範囲を上回る。使用状態検知センサ133はそれを検知して電源制御部137にハンドスキャナ13の起動を指示する信号を出力する。
【0063】
また、感知センサが温度センサの場合、使用状態検知センサ133は、操作者がハンドスキャナ13を手にしていないときの握り位置の所定範囲の温度を基準にする。操作者がハンドスキャナ13を手に取ると、ハンドスキャナ13の握り位置の温度が上記温度の範囲を上回る。使用状態検知センサ133はそれを検知して電源制御部137にハンドスキャナ13の起動を指示する信号を出力する。
【0064】
また、感知センサが圧力センサの場合、使用状態検知センサ133は、操作者がハンドスキャナ13を手にしていないときの握り位置の所定範囲の圧力値を基準にする。操作者がハンドスキャナ13を手に取ると、ハンドスキャナ13の握り位置の圧力値が上記圧力値の範囲を上回る。使用状態検知センサ133はそれを検知して電源制御部137にハンドスキャナ13の起動を指示する信号を出力する。
【0065】
受電コイル部136は、銅等の金属線を巻回してなる二次コイルL2−3を有する。受電コイル部136は、POS端末11の受電コイル部115と同様に二次コイルL2−3に誘導起電力を発生させる。受電コイル部136は、二次コイルL2−3に発生した誘導起電力により二次コイルL2−3を流れる電流を、整流回路等を通じて直流に変換し、その直流電力をバッテリ135に充電する。
【0066】
バッテリ135は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の充放電を繰り返すことのできる二次電池を充電池として有する。更に、バッテリ135は、整流回路等から供給される直流電力を上記充電池に蓄電するための回路を有する。この回路には一定の直流電圧を供給するための回路や過電流・過電圧等を防ぐ保護回路等が設けられている。
【0067】
電源制御部137は、ハンドスキャナ13の各部に対するバッテリ135からの駆動電力の供給を制御する。本例において、電源制御部137は、二次コイルL2−3の端子間の電圧をモニタする。
【0068】
具体的に、二次コイルL2−3の端子間に誘導起電力の発生を示す電圧が印加されるとする。すると、電源制御部137は、使用状態検知センサ133に対する電力伝送ラインを接続し、バッテリ135の電力の供給を開始する。これにより、誘導起電力が発生している間、ハンドスキャナ13の使用状態を検知するための機能を起動させておく。
【0069】
更に、電源制御部137は、使用状態検知センサ133からハンドスキャナ13の起動を指示する信号が入力されると、ハンドスキャナ13の各部への電力伝送ラインを接続する。つまり、電源制御部137は、ハンドスキャナ13の各部への電力の供給を開始する。これにより、ハンドスキャナ13は、全体を起動し、POS端末11と無線接続して読取処理を開始する。
【0070】
また、電源制御部137は、ハンドスキャナ13の起動を指示する信号がハンドスキャナ13の起動後の一定時間入力されない場合に、一部の電力の供給を停止する。例えば、使用状態検知センサ133と、POS端末11と通信を行う処理部(例えば制御部134や無線通信部131など)とを残して、それ以外の各部への電力供給を停止する。これにより、次の商品コードの読み取りまで、ハンドスキャナ13は省エネモードで待機する。
【0071】
また、上記省エネモードにおいて、無線通信部131がPOS端末11から通信切断命令を受信すると、電源制御部137は、制御部134からの指示により、電力の供給を全て停止する。つまり、ハンドスキャナ13の電源をオフする。
【0072】
図6は、ワイヤレスPOSシステム全体の各部の配置構成の一例を示す図である。図6は、ワイヤレスPOSシステム全体を正面方向から示したものである。
【0073】
図6は、給電台10をサッカー台などに平置きして設け、給電台10上に電子機器としてPOS端末11、プリンタ12、及びハンドスキャナ13を載置した状態の各部の配置構成を示している。以下、主な配置構成について説明する。
【0074】
給電台10において、筐体内部の給電コイル部100は、各電子機器に対応する3つの一次コイルL1−1、L1−2、L1−3をそれぞれの中心軸を同図の上方に向けて設けている。
【0075】
LED10−1、LED10−2、及びLED10−3は、それぞれ、給電台10の筐体上面の各載置エリアA1、A2、A3近傍に、操作者がLEDの発光を視認できる位置に設けている。
【0076】
人感センサ10−5は、POS端末11やハンドスキャナ13などの操作エリア内の操作者を検知する位置に設ける。例えば、人感センサ10−5が赤外線センサや超音波センサの場合、給電台10の筐体正面(図1参照)などに設ける。
【0077】
第一の機器検知センサ107は、給電台10の載置エリアA1の筐体内部に埋め込むなどして設ける。第一の機器検知センサ107は、プリンタ12が載置エリアA1に載置されている状態と、載置エリアA1から持ち上げられたときの状態とを、区別して検知し、それぞれを区別する信号を制御部101に出力する。
【0078】
第二の機器検知センサ108は、給電台10の載置エリアA3の筐体内部に埋め込むなどして設ける。第二の機器検知センサ108は、ハンドスキャナ13が載置エリアA3に載置されている状態と、載置エリアA3から持ち上げられたときの状態とを、区別して検知し、それぞれを区別する信号を制御部101に出力する。
【0079】
POS端末11、プリンタ12、ハンドスキャナ13は、それぞれ、受電コイル部115、受電コイル部127、受電コイル部136を下部に設けている。各受電コイル部115、127、136は、それぞれ、二次コイルL2−1、L2−2、L2−3の中心軸を同図の下方に向けて設けている。本実施形態では、POS端末11、プリンタ12、ハンドスキャナ13は、それぞれ、各載置エリアA1、A2、A3に載置された状態のとき、給電台10がワイヤレスで伝送する電力を最も効率良く取得する。
【0080】
次に、ワイヤレスPOSシステム全体の動作フローを説明する。
本実施形態のワイヤレスPOSシステム1(図6参照)は、操作者がPOS端末11を給電台10上に載置した状態で使用する態様のものである。プリンタ12やハンドスキャナ13は、それぞれ、駆動用のバッテリを搭載している。このため、プリンタ12やハンドスキャナ13については、バッテリの充電により、給電台10上以外の場所でも使用することができる。
【0081】
以下では、POS端末11とプリンタ12とハンドスキャナ13とが給電台10上の各載置エリアA1、A2、A3に予め載置されている場合の動作フローを一例として説明する。なお、以下の説明で、給電台10にはAC電源D1(図1参照)から電力が供給されているものとする。
【0082】
図7は、給電台10の動作の一例を示すフロー図である。
先ず、制御部101は、操作エリアにおける操作者の有無を検知する(S1)。制御部101は例えば次のようにして操作者の有無を検知する。
【0083】
人感センサ10−5として赤外線センサを使用する場合、先ず人感センサ10−5が操作エリアに赤外光を照射する。更に、人感センサ10−5は、操作エリアからの反射光を感知し、その変換後の電気信号をモニタする。そして、人感センサ10−5は、電気信号の信号レベルが所定の閾値を超えた場合に、制御部101に検知信号(例えばHIGHレベルの信号)を出力する。制御部101は、人感センサ10−5から検知信号の入力があると、操作エリアに操作者が居るものとして検知する(ステップS1:Yes判定)。一方、制御部101は人感センサ10−5から検知信号の入力が無い場合(例えばLOWレベルの信号入力のままである場合)、操作エリアに操作者がいないものとして検知する(ステップS1:No判定)。制御部101は、ステップS1のNo判定の場合、検知信号が入力されるまで待機する。
【0084】
ステップS1がYes判定の場合、制御部101は、続いて載置エリアA2におけるプリンタ12の有無を検知する(S2)。具体的に、制御部101は、第一の機器検知センサ107からの入力信号レベルに基づき、プリンタ12が載置エリアA2に載置されているか否かを検知する。本例ではプリンタ12が載置エリアA2に予め載置されていると先にも述べた。従って、制御部101は、第一の機器検知センサ107から検知信号(例えばHIGHレベルの信号)が入力されるため、プリンタ12が載置エリアA2に載置されているものとして検知する(ステップS2:Yes判定)。
【0085】
ステップS2でYes判定の場合、制御部101は切替スイッチSW2に対してオン信号(例えばHIGHレベルの信号)を出力する(S3)。これにより、残りの切替スイッチSW1がON状態になれば一次コイルL1−2に電流が流れるようになる。
【0086】
一方、ステップS2でNo判定の場合、制御部101は切替スイッチSW2に対してオフ信号(例えばLOWレベルの信号)を出力する(S4)。これにより、一次コイルL1−2に電流が流せなくなる。
【0087】
ステップS3、S4に続き、制御部101は、載置エリアA3におけるハンドスキャナ13の有無を検知する(S5)。具体的に、制御部101は、第二の機器検知センサ108からの入力信号レベルに基づき、ハンドスキャナ13が載置エリアA3に載置されているか否かを検知する。本例ではハンドスキャナ13が載置エリアA3に予め載置されていると先にも述べた。従って、制御部101は、第二の機器検知センサ108から検知信号(例えばHIGHレベルの信号)が入力されるため、ハンドスキャナ13が載置エリアA3に載置されているものとして検知する(ステップS5:Yes判定)。
【0088】
ステップS5でYes判定の場合、制御部101は切替スイッチSW3に対してオン信号(例えばHIGHレベルの信号)を出力する(S6)。これにより、残りの切替スイッチSW1がON状態になれば一次コイルL1−3に電流が流れるようになる。
【0089】
一方、ステップS5でNo判定の場合、制御部101は切替スイッチSW3に対してオフ信号(例えばLOWレベルの信号)を出力する(S7)。これにより、一次コイルL1−3に電流が流せなくなる。
【0090】
なお、一次コイルL1−1については、常時AC部104と接続されているため、切替スイッチSW1がON状態であれば、常時電流を流せるようになっている。
【0091】
次に、制御部101は、切替スイッチSW1に対してオン信号(例えばHIGHレベルの信号)を出力する(S8)。これにより、電源制御部103とAC部104との間の電力伝送ラインが閉じ、一次コイルL1−1に交流電流が流れる。また、切替スイッチSW2がオン状態であれば、一次コイルL1−2にも交流電流が流れることになる。また、切替スイッチSW3がオン状態であれば、一次コイルL1−3にも交流電流が流れることになる。本例の場合、切替スイッチSW2、SW3が共にオン状態であるため、一次コイルL1−1、L1−2、L1−3のそれぞれに交流電流が流れる。従って、POS端末11、プリンタ12、ハンドスキャナ13に対してのワイヤレス給電が開始される。
【0092】
次に制御部101は、切替スイッチSW1、SW2、SW3のオン状態の組み合わせからLED10−1、10−2、10−3に対してオン信号を出力する(S9)。具体的に、切替スイッチSW1がオン状態の場合、LED10−1にオン信号を出力し、LED10−2、10−3にオフ信号を出力する。切替スイッチSW1、SW2がオン状態の場合、LED10−1、10−2にオン信号を出力し、LED10−3にオフ信号を出力する。また、切替スイッチSW1、SW3がオン状態の場合、LED10−1、10−3にオン信号を出力し、LED10−2にオフ信号を出力する。また、切替スイッチSW1、SW2、SW3がオン状態の場合、LED10−1、10−2、10−3にオン信号を出力する。また、切替スイッチSW1、SW2、SW3がオフ状態の場合、LED10−1、10−2、10−3にオフ信号を出力する。
【0093】
次に、制御部101は、操作エリアにおける操作者の有無を検知する(S10)。検知方法はステップS1と同様である。そのため、ここでは具体的な説明を省略する。
【0094】
ステップS10がYes判定の場合、制御部101は、ステップS2に戻り、ステップS2からの動作を実行する。
【0095】
ステップS2からの2巡目以後の動作において、例えば操作者によりプリンタ12が給電台10の載置エリアA2から別の場所に移動させられたとする。つまり、給電対象エリアから給電対象エリア外へプリンタ12が移動したとする。この場合、第一の機器検知センサ107から検知信号が出力されない。このため、ステップS2がNo判定となり、制御部101は、切替スイッチSW2に対してオフ信号を出力し、一次コイルL1−2からの給電を停止する。
【0096】
また、ハンドスキャナ13が操作者による使用のため給電台10から上方へ持ち上げられたとする。これは、給電対象エリアから給電対象エリア外へハンドスキャナ13が移動したことを意味する。この場合、第二の機器検知センサ108から検知信号が出力されない。このため、ステップS5がNo判定となり、制御部101は、切替スイッチSW3に対してオフ信号を出力し、一次コイルL1−3からの給電を停止する。つまり、給電台10上の電子機器が載置されている載置エリアに対しての給電を行い、電子機器が載置されていない載置エリアに対しての給電は適宜停止する。
【0097】
次に、ステップS10がNo判定の場合について説明する。
ステップS10がNo判定になるときは、操作者が操作エリアから離れるなどして操作者が検知できなくなった場合などである。この場合、制御部101はタイマにより経過時間をカウントアップする(S11)。
【0098】
続いて、制御部101は、経過時間の累計値が1分に達したか否かを判定する(S12)。ステップS12において、経過時間の累計値が1分に達しない場合には(ステップS12:No判定)、ステップS10に戻る。また、ステップS12において、経過時間の累計値が1分に達した場合には(ステップS12:Yes判定)、切替スイッチSW1、SW2、SW3の全てにオフ信号を出力する(S13)。ステップS13の後はステップS1に戻る。
【0099】
操作者は商品取引処理中に操作エリアから一旦離れ、商品取引処理の続きを操作エリアに戻って処理を再開することもある。本例では、操作者が操作エリアから一時的に離れる時間を1分に設定し、操作者が操作エリアを離れて1分が経過するまでは給電を維持し、商品取引処理を引き続き行うことができるようにしている。1分を経過するようなケースは、操作者が商品取引処理を終了して操作エリアを離れる場合と考えられるため、1分が経過すると、制御部101は給電を停止する。なお、ここでは1分に設定したが、時間は適宜設定して良い。
【0100】
図8は、POS端末11の動作の一例を示すフロー図である。
先ず、受電コイル部115の二次コイルL2−1に誘導起電力が発生する(S21)。具体的に、給電台10は動作フロー図(図7参照)のステップS8において一次コイルL1−1に交流電流を流す。これにより、二次コイルL2−1に電磁誘導作用による誘導起電力が発生する。
【0101】
次に、電源制御部116が受電コイル部115で発生した誘導起電力に基づいてPOS端末11の各部に電力を供給する(S22)。
次に、制御部114は、ステップS22における電源の投入により、各種プログラムを起動する(S23)。
【0102】
次に、制御部114は、プリンタ12及びハンドスキャナ13と通信を確立する(S24)。例えば、制御部114がプリンタ12及びハンドスキャナ13に通信の確立を示す信号を送信し、プリンタ12及びハンドスキャナ13からの応答信号により通信を確立する。
【0103】
次に、制御部114は、商品コードデータの受け付けを行う(S25)。具体的に、制御部114は、操作部111から入力される商品コードデータや、ハンドスキャナ13から無線通信部113に送信される商品コードデータを受け付ける。更に、制御部114は、受け付けた商品コードデータを基に、商品単価等の対応する商品データをデータベース等から抽出し、商品単価等を表示部112に表示する。
【0104】
次に、制御部114は、精算処理を行う(S26)。具体的に、制御部114は、ステップS25において抽出した一取引分の商品データを基に商品総額を算出し、客に対する請求額を表示部112に表示する。また、客からの預り金額やつり銭等を表示部112に表示するなどして一取引分の商品の精算処理を行う。
【0105】
次に、制御部114は、印字指示を行う(S27)。具体的に、制御部114は、プリンタ12に対して印字命令を送信し、印字を指示する。制御部114は、プリンタ12から応答があると、プリンタ12に印字データを送信して印字出力を実行させる。
【0106】
次に、制御部114は、シャットダウンするか否かを判定する(S28)。制御部114は、一取引が終了するごとに操作者に処理の継続又は終了を確認し、継続を示す入力があるとステップS25に戻り、次の取引処理を行う。
【0107】
一方、ステップS28において、終了を示す入力があった場合、制御部114は、シャットダウン処理を行い、プログラムを正常に終了させる(S29)。
【0108】
終了後、操作者が操作エリアから出ると、給電台10はそれを検知して1分後に給電を停止する。従って、POS端末11では、誘導起電力が消滅し、各部への電力供給が停止する(S30)。
【0109】
このように、本例のPOS端末11は、一取引の終了後に、操作者に対して取引処理を継続するか終了するかの問い合わせを行う。そして、操作者が取引処理を終了する場合に、POS端末11は給電台10が電力供給を停止する1分未満にシャットダウン処理を完了させる。
【0110】
なお、POS端末11のシャットダウンのタイミングは、これに限定されるものではない。例えば、ステップS23からステップS27において操作者に要求される各入力処理において、操作者から入力が一定時間行われない場合にシャットダウンを行うようにしても良い。これは、操作者が操作途中に操作エリアを1分以上離れることを想定した場合のものであり、例えば次のようにしてシャットダウンを行う。
【0111】
シャットダウン時間を考慮し、給電台10の給電を停止するための判定時間を1分から例えば2分に延ばし、POS端末11の判定時間を30秒などに設定する。また、POS端末11において、未入力時間が30秒継続した場合に、設定データや、それまでに入力した入力データ等をハードディスク等に退避させ、それからシャットダウンを行わせる。操作者が操作エリアに再び戻った際には、POS端末11において、元の設定データや入力データをハードディスク等から読み出させ、中断途中から処理を再開させる。操作者が2分経過する前に操作エリアに戻った場合は、給電されたままであるため、終了したプログラムを再び起動させる。
【0112】
また、POS端末11が操作エリア内の操作者を検知するためのセンサを別途備え、そのセンサから未検知の出力信号が例えば30秒間続いた場合にシャットダウンを行っても良い。このとき、給電台10の給電を停止するための判定時間は2分などとする。
【0113】
また、操作者が操作エリアから離れている状態を給電台10の人感センサ10−5が検知するようにしても良い。その場合、例えば離れている状態が30秒間続いたときに、制御部101がPOS端末11に所定の信号を送信するようにする。POS端末11は、その信号をトリガにシャットダウンを行う。
【0114】
図9は、プリンタ12の動作の一例を示すフロー図である。
先ず、プリンタ12は誘導起電力の発生を検知する(S41)。具体的には、電源制御部128が二次コイルL2−2の端子間の電圧をモニタして誘導起電力の発生を検知する(S41)。誘導起電力が発生していない場合、電源制御部128は誘導起電力が発生するまでモニタし続ける(ステップS41:No判定)。
【0115】
プリンタ12は、誘導起電力を検知すると(S41:Yes判定)、通信処理に係る処理部を起動した状態(省エネモード)で待機する(S42)。具体的には、電源制御部128が、通信処理に係る制御部125や無線通信部123などにバッテリ126からの電力を供給する。これにより、通信処理機能を起動させた状態にしておく。POS端末11から通信確立の要求があると、POS端末11に応答するなどして通信を確立する。
【0116】
続いて、プリンタ12は印字命令を受信し(S43)、プリンタ12全体を起動する(S44)。具体的には、POS端末11からの印字命令が無線通信部123において受信されたか否かを制御部125が判定する。制御部125は、印字命令が受信されるまで待機し(ステップS43:No判定)、印字命令が受信されると(ステップS43:Yes判定)、プリンタ12各部へのバッテリ126の電力の供給を開始させるための制御信号(起動信号)を電源制御部128に出力する。制御部125は、印字処理に係る残りのプログラムを起動する(S44)。
【0117】
続いて、プリンタ12は、印字命令に基づいて印字処理を実行する(S45)。具体的に、制御部125は、印字命令を受け付けると、無線通信部123を介してPOS端末11から印字データを取得する。そして、制御部125は、印字部124などを制御することにより、印字データをレシート用紙に印字させて外部に排出させる。
【0118】
続いて、プリンタ12は、ステップS44において追加で起動させた部分の電源を落とす(S46)。具体的には、バッテリ126の電力の供給を停止させるための制御信号を制御部125が電源制御部128に出力する。これにより、電源制御部128は通信処理に係る処理部以外への電力供給を全て停止する。
【0119】
続いて、プリンタ12は、全ての電源を落とすか否かを判定する(S47)。具体的に、POS端末11では一取引が終了するごとに操作者に処理の継続又は終了を確認する。従って、プリンタ12では、制御部125が継続又は終了を示す信号を受信し、継続する場合は、ステップS43から処理を繰り返す。
【0120】
一方、ステップS47において、制御部114は、終了を示す信号を受信すると、全ての処理を終了し、通信に係る処理部へのバッテリ126からの電力供給を停止する(S48)。
【0121】
その後、操作者が操作エリアから出ると、給電台10はそれを検知して1分後に給電を停止する。従って、プリンタ12では、誘導起電力が消滅し、バッテリ126への電力供給が停止する。
【0122】
図10は、ハンドスキャナ13の動作の一例を示すフロー図である。
先ず、ハンドスキャナ13は誘導起電力の発生を検知する(S51)。具体的には、電源制御部137が二次コイルL2−3の端子間の電圧をモニタして誘導起電力の発生を検知する。誘導起電力が発生していない場合、電源制御部137は誘導起電力が発生するまでモニタし続ける(ステップS51:No判定)。給電台10において操作エリアの操作者が検知されると、二次コイルL2−3に誘導起電力が発生し、バッテリ135の充電が開始される。
【0123】
ハンドスキャナ13は、誘導起電力を検知すると(ステップS51:Yes判定)、一部の機能を起動させた状態(省エネモード)で待機する(S52)。具体的には、電源制御部137が、使用状態検知センサ133にバッテリ135からの電力を供給し、その機能を起動させておく。これにより、電源制御部137は、使用状態検知センサ133からの出力をモニタする。電源制御部137は、操作者がハンドスキャナ13を手にすることにより出力されるハンドスキャナ13の起動を示す信号を検知することになる。
【0124】
続いて、ハンドスキャナ13は、自装置が使用状態にあるか否かを判定し(S53)、使用状態にあると自装置全体を起動する(S54)。具体的には、電源制御部137が使用状態検知センサ133からの入力信号をモニタする(S53)。そして、その入力信号がハンドスキャナ13の起動を指示する信号(起動信号)であると(ステップS53:Yes判定)、電源制御部137は全体を起動する。すなわち、電源制御部137はハンドスキャナ13の残りの各部にバッテリ135の電力を供給して全体を起動する(S54)。なお、ハンドスキャナ13の起動を指示する信号は、操作者がハンドスキャナ13を手にすることにより使用状態検知センサ133が電源制御部137に対して出力する。その信号の入力が使用状態検知センサ133から無い場合、電源制御部137は、それが入力されるまで使用状態検知センサ133の入力信号をモニタする(ステップS53:No判定)。
【0125】
続いて、ハンドスキャナ13は商品バーコードの読取及び送信処理を行う(S55)。具体的に、操作者がハンドスキャナ13の赤外光を商品タグに照射する。これにより、商品タグに付された商品バーコードをスキャニング部132から読み取る。そして、その読み取った商品バーコードは、制御部134が商品コードデータに複合化し、その商品コードデータを無線通信部131からPOS端末11に送信する。
【0126】
続いて、ハンドスキャナ13は自装置の動作を判定する(S56)。具体的には、制御部134が使用状態検知センサ133からの入力信号をモニタする。その入力信号がハンドスキャナ13の起動を指示する信号である場合(ステップS56:No判定)、ハンドスキャナ13は、ステップS55の処理を繰り返し行う。
【0127】
ステップS56がYes判定になった場合、制御部134はタイマにより経過時間をカウントアップする(S57)。
【0128】
続いて、ハンドスキャナ13は、経過時間の累計値が1分に達したか否かを判定する(S58)。具体的には制御部134が判定する。ステップS58において、経過時間の累計値が1分に達しない場合には(ステップS58:No判定)、ステップS56に戻る。また、ステップS58において、経過時間の累計値が1分に達した場合には(ステップS58:Yes判定)、制御部134が電源制御部137に省エネモードを示す信号を出力する(S59)。これにより、電源制御部137は、使用状態検知センサ133と、POS端末11との無線通信に係る処理部を残し、それ以外のスキャニング部132などに対してのバッテリ135の電力供給を停止する。
【0129】
続いて、ハンドスキャナ13は、全ての電源を落とすか否かを判定する(S60)。具体的に、POS端末11では一取引が終了するごとに操作者に処理の継続又は終了を確認する。従って、ハンドスキャナ13では、制御部134が継続又は終了を示す信号を受信し、継続する場合には、ステップS53から処理を繰り返す。
【0130】
一方、ステップS60において、ハンドスキャナ13は、終了を示す信号を受信すると、バッテリ135からの電力供給を全て停止する(S61)。
【0131】
その後、操作者が操作エリアから出ると、給電台10はそれを検知して1分後に給電を停止する。従って、ハンドスキャナ13では、誘導起電力が消滅し、バッテリ135への電力供給が停止する。
【0132】
以上では、ステップS56においてハンドスキャナ13の動作を判定した。そして、ハンドスキャナの動きがない(停止している)場合に、その状態が1分間継続しているかを判定した。しかし、1分という時間は一例であり、適宜変更しても良い。
【0133】
本実施形態では、ワイヤレス給電装置の一例として、台に平置きして設置するタイプの給電台を示した。しかし、ワイヤレス給電装置をこのタイプのものに限定するものではない。ワイヤレス給電装置は、電子機器に対してワイヤレスで給電できるものであれば他の形態であっても良い。例えば、台に縦置きにして電子機器の側面から給電を行うタイプのものに変形を行うなどしても良い。
【0134】
また、本実施形態では、一例としてキーボードや表示部などが一体に構成されたものをPOS本体装置とし、プリンタやハンドスキャナを周辺機器として示した。しかし、ワイヤレスPOSシステムの構成をこの組合せに限定するものではない。キーボードや表示部などをPOS本体装置の周辺機器とするものであっても良い。また、プリンタやスキャナがPOS本体装置に一体に構成されたものであっても良い。更に、POS本体装置にバッテリを搭載し、POS本体装置をバッテリにより駆動させるように変形しても良い。この場合、POS本体装置のバッテリがフル充電された場合に給電台からの給電を停止させることができる。
【0135】
また、本実施形態では、機器検知センサにおいて、電子機器が載置エリアに載置されている状態と、載置エリアから持ち上げられたときの状態とを区別して検知できるようにした。つまり、給電台上面を給電対象エリアとして設定し、給電台以上の上方のエリアを給電対象エリア外として設定した。しかし、これは、給電対象エリアと給電対象エリア外との境界の一例を示したにすぎず、給電対象エリアをその範囲に限定するものではない。給電台上面から所定の高さまでのエリアを給電対象エリアとしても良い。給電対象エリアは、機器検知センサの適宜選択や、機器検知センサの閾値の調節などにより適宜変更して良い。
【0136】
また、本実施形態では、電子機器が給電対象エリアにあるか否かを給電台に設けた機器検知センサにより検知した。しかし、その機器検知センサは、各電子機器側に設けても良い。その場合、各電子機器から機器検知センサの出力信号を給電台に送信する。給電台では、その送信された信号を受け付けることにより、制御部101が切替スイッチなどを制御する。
【0137】
以上のように、本実施形態のワイヤレス給電システム及びワイヤレス給電装置では、操作者が操作エリアに居る場合に、操作者が使用する電子機器に対して給電台がワイヤレス給電を行う。そして、操作者が操作エリアから立ち去ると、その給電台はワイヤレス給電を停止する。このため、電子機器を使用しないときの給電台からの無駄な給電が抑止される。
【0138】
また、各電子機器においては、操作者が操作エリアに居る場合であっても、それぞれの電子機器が使用されていない間は省エネモードで動作する。そのため、給電台からワイヤレスにより伝送される電力を無駄に消費することなく、最大限にバッテリに充電させることができる。従って、バッテリをより短時間でフル充電させることに繋がるため、電子機器からフル充電を示す信号を給電台に送信しさえすれば、給電台からの電力の伝送を早めに停止させることも可能となる(変形例参照)。
【0139】
また、電子機器の中には、ハンドスキャナのように、使用中において給電台に置いたり手に取って持ち上げたりする電子機器がある。給電台から伝送された電力は電子機器が持ち上げた状態においてはその電子機器で殆ど或いは全く取り出せない。本実施形態では、電子機器が持ち上げられた状態における給電台からのワイヤレス給電を停止するため、その間の給電台からの無駄な給電も抑止される。
【0140】
このように、本実施形態のワイヤレス給電システム及びワイヤレス給電装置では、電力の無駄な伝送を減らすことができる。これにより、伝送による電力損失(電力が損失する機会)を減少させることができる。
【0141】
(変形例)
続いて、フル充電状態のバッテリに対する給電を停止させるための、実施形態のワイヤレス給電システムの変形例を示す。以下、実施形態のワイヤレス給電システムと共通する箇所については、参照する図に同一の番号を付すなどして説明を適宜省略する。先ず、変形例のワイヤレス給電システムの給電台及び電子機器のハードウエア構成について説明する。
【0142】
図11は、変形例の給電台のハードウエアブロック図である。図11に示す給電台20は、実施形態の給電台10(図2参照)において、無線通信部200を更に設け、制御部101(図2参照)を制御部201に置き換えたものである。
【0143】
無線通信部200は、バッテリを有する電子機器との間で無線通信を行う無線通信回路である。バッテリを有する電子機器は、本実施形態においてはプリンタ12及びハンドスキャナ13である。無線通信部200は、バッテリを有する各電子機器と無線通信を確立し、各電子機器が送信するフル充電を示す信号を受信する。無線通信部200は、各電子機器の内の何れかからフル充電を示す信号を受信すると、電子機器の識別情報とフル充電を示す信号を制御部201に出力する。無線通信部200の通信方式はBluetooth(登録商標)などを適用する。なお、通信方式は、これに限らず、その他のものであっても良い。
【0144】
制御部201は、実施形態の制御部101(図2参照)において、更に無線通信部200がバス接続されたものである。制御部201は、無線通信部200から出力される各電子機器の識別情報とフル充電を示す信号に応じて切替スイッチSW2、SW3を制御する。
【0145】
具体的に、制御部201は、無線通信部200からプリンタ12を示す識別情報とフル充電を示す信号が通知されると、切替スイッチSW2にオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、一次コイルL1−2への電力伝送ラインを強制的に切断する。また、制御部201は、無線通信部200からハンドスキャナ13を示す識別情報とフル充電を示す信号が通知されると、切替スイッチSW3にオフ信号(例えばLOWレベル信号)を出力する。これにより、一次コイルL1−3への電力伝送ラインを強制的に切断する。
【0146】
図12は、変形例のハンドスキャナのハードウエアブロック図である。図12に示すハンドスキャナ23は、実施形態のハンドスキャナ13(図5参照)において、第2の無線通信部231とフル充電検知部232とを更に設けたものである。
【0147】
第2の無線通信部231は、給電台20の無線通信部200との間で無線通信を行う回路である。第2の無線通信部231は、自機の識別情報を給電部20の無線通信部200に対して送信し、第2の無線通信部231と無線通信部200との間で無線通信を確立する。第2の無線通信部231は、フル充電検知部232からフル充電を示す信号の入力があると、そのフル充電を示す信号を給電部20の無線通信部200に対して送信する。第2の無線通信部231の通信方式は無線通信部200と同じBluetooth(登録商標)などを適用する。
【0148】
フル充電検知部232は、バッテリ135が備える充電池の端子間電圧をモニタし、端子間電圧がフル充電状態を満たす値になると、フル充電を示す信号を第2の無線通信部231に出力する。フル充電検知部232は、予めフル充電状態の基準とする端子間電圧の値を有する。この値は、充電100%の実測値が望ましいが、充電100%と予測される値でも良い。また、充電池は使用回数や経過時間等により劣化するため、これらの因子を考慮し、基準とする端子間電圧の値を適宜減少させていくなどして良い。
【0149】
変形例のプリンタについても、実施形態のプリンタ12(図4参照)において第2の無線通信部とフル充電検知部とを更に設けることにより変形する。変形例のハンドスキャナ23と略同様の説明となる。具体的に、当該第2の無線通信部は、給電部20の無線通信部200に対して送信する識別情報が変形例のプリンタの識別情報となる。それ以外は、ハンドスキャナ23の第2の無線通信部231と略同様に説明できるため、これ以上の説明を省略する。
【0150】
次に、給電台20と各電子機器の動作について説明する。電子機器としてのPOS端末11の動作は実施形態に示す動作(図8参照)と同様であるため省略する。バッテリを有する電子機器(プリンタ及びハンドスキャナ)の動作は、何れも同様の追加ステップにより説明できるため、一例としてハンドスキャナ23の動作について説明する。
【0151】
図13は、給電台20の動作の一例を示すフロー図である。図13は、実施形態に示す給電台10の動作フロー図(図7参照)においてステップS2〜ステップS3、ステップS5〜ステップS6、ステップS9〜ステップS10を変形したものである。図13において、実施形態と動作が共通する箇所には同じステップ番号を付している。以下では、実施形態と動作の異なるステップS70〜ステップS75について説明する。
【0152】
ステップS2がYes判定の場合、制御部201は、プリンタがフル充電状態かを判定する(S70)。具体的には、制御部201は、後述するステップS72の判定でプリンタをフル充電状態と判定した場合に、その判定状態を保持する。そして、制御部201は、その後のステップS70において、上記判定状態から、プリンタがフル充電状態であると判定する(ステップS70:Yes判定)。判定状態が保持されていない場合、制御部201は、プリンタはフル充電状態でないと判定する(ステップS70:No判定)。ステップS70がNo判定の場合、制御部201はステップS3の動作を行う。ステップS70がYes判定の場合、制御部201は、ステップS3を行わずにステップS5を行う。
【0153】
ステップS5がYes判定の場合、制御部201は、ハンドスキャナ23がフル充電状態かを判定する(S71)。具体的には、制御部201は、後述するステップS74の判定でハンドスキャナ23をフル充電状態と判定した場合に、その判定状態を保持する。そして、制御部201は、その後のステップS71において、上記判定状態から、ハンドスキャナ23がフル充電状態であると判定する(ステップS71:Yes判定)。判定状態が保持されていない場合、制御部201は、ハンドスキャナ23はフル充電状態でないと判定する(ステップS71:No判定)。ステップS71がNo判定の場合、制御部201はステップS6の動作を行う。ステップS71がYes判定の場合、制御部201は、ステップS6を行わずにステップS8を行う。
【0154】
ステップS9の後、制御部201は、無線通信部200からプリンタのフル充電を示す信号が通知されたかを判定する(S72)。具体的には、プリンタから通信接続の要求があると、制御部201の指示の下、無線通信部200がプリンタと無線通信を確立する。無線通信部200は、プリンタからフル充電を示す信号が送信されると、プリンタの識別情報とフル充電を示す信号とを制御部201に通知する。制御部201は、その通知によりプリンタのフル充電を示す信号が通知されたと判定する。制御部201は、この判定情報を一定期間(例えばステップS1を再び行うまで)保持する。
【0155】
ここで、無線通信部200からプリンタのフル充電を示す信号が通知されるとする(ステップS72:Yes判定)。この場合、制御部201は、切替スイッチSW2に対してオフ信号(例えばLOWレベルの信号)を出力する制御を行う(S73)。これにより、一次コイルL1−2の電力伝送ラインを強制的に切断する。ステップS73の後、制御部201はハンドスキャナ23を通信相手に同様の動作(ステップS74〜ステップS75)を行う。
【0156】
一方、プリンタからの通信接続がなく、無線通信部200からプリンタのフル充電を示す信号が通知されないとする(ステップS72:No判定)。その場合、制御部201は、切替スイッチSW2をオフすることなく、ハンドスキャナ23を通信相手にステップS74〜ステップS75の動作を行う。
【0157】
ステップS74〜ステップS75の動作において、制御部201は、先ず、無線通信部200からハンドスキャナ23のフル充電を示す信号が通知されたかを判定する(S74)。具体的には、ハンドスキャナ23から通信接続の要求があると、制御部201の指示の下、無線通信部200がハンドスキャナ23と無線通信を確立する。無線通信部200は、ハンドスキャナ23からフル充電を示す信号が送信されると、ハンドスキャナ23の識別情報とフル充電を示す信号とを制御部201に通知する。制御部201は、その通知によりハンドスキャナ23のフル充電を示す信号が通知されたと判定する。制御部201は、この判定情報を一定期間(例えばステップS1を再び行うまで)保持する。
【0158】
ここで、無線通信部200からハンドスキャナ23のフル充電を示す信号が通知されるとする(ステップS74:Yes判定)。その場合、制御部201は、切替スイッチSW3に対してオフ信号(例えばLOWレベルの信号)を出力する制御を行う(S75)。これにより、一次コイルL1−3の電力伝送ラインを強制的に切断する。ステップS75の後、制御部201は、実施形態において説明したステップS10からの動作を行う。
【0159】
一方、ハンドスキャナ23から通信接続がなく、無線通信部200からハンドスキャナ23のフル充電を示す信号が通知されないとする(ステップS74:No判定)。その場合、制御部201は、切替スイッチSW3をオフすることなく、ステップS10からの動作を行う。
【0160】
図14は、ハンドスキャナ23の動作の一例を示すフロー図である。図14は、実施形態に示すハンドスキャナ13の動作フロー図(図10参照)においてステップS52〜ステップS53を変形したものである。図14において、実施形態と動作が共通する箇所には同じステップ番号を付している。以下では、主に、実施形態と動作の異なるステップS80〜ステップS82について説明する。
【0161】
ステップS51がYes判定の場合、ハンドスキャナ23は、一部の機能を起動させた状態(省エネモード)で待機する(S80)。具体的に、電源制御部137が使用状態検知センサ133や制御部134や第2の無線通信部231やフル充電検知部232など、一部にバッテリ135からの電力を供給する。この電力により、ハンドスキャナ23は、使用状態を検知する機能や、フル充電を示す信号を送信するための通信機能及び検知機能など、一部の必要最低限の機能を起動する(省エネモード)。
【0162】
続いて、ハンドスキャナ23は、充電池がフル充電の状態かを判定する(S81)。具体的には、フル充電検知部232が充電池の端子間電圧をモニタして基準値を上回るかを判定する。端子間電圧が基準値以上となる場合、フル充電検知部232は充電池がフル充電の状態にあるものと判定し、フル充電を示す信号を第2の無線通信部231へ出力する(ステップS81:Yes判定)。端子間電圧が基準値未満である場合、フル充電検知部232は充電池がフル充電の状態にないものと判定し、フル充電未満であることを示す信号を第2の無線通信部231へ出力する(ステップS81:No判定)。
【0163】
ステップS81がNo判定の場合、続いてハンドスキャナ23は、実施形態に示すステップS53と同様の動作としてステップS53−1を行う。すなわち、ハンドスキャナ23は、使用状態検知センサ133からの入力信号をモニタし、入力信号に基づき、自装置が使用状態にあるか否かを判定する。自装置が使用状態にない場合(ステップS53−1:No判定)、ハンドスキャナ23は、ステップS81の判定を再び行う。
【0164】
ステップS81がYes判定になると、ハンドスキャナ23は、続いて、充電池がフル充電であることを給電台20に送信する(S82)。具体的には、第2の無線通信部231が、給電台20の無線通信部200と無線通信を確立し、更に無線通信部200に対してフル充電を示す信号を送信する。その後、ハンドスキャナ23は、ステップS53−2を行う。ハンドスキャナ23は、ステップS53−2において、ステップS53−1と同様、使用状態検知センサ133からの入力信号をモニタし、入力信号に基づき、自装置が使用状態にあるか否かを判定する。自装置が使用状態にない場合(ステップS53−2:No判定)、ハンドスキャナ23は、自装置が使用状態であることを示す信号が入力されるまで、上記入力信号をモニタし続ける。
【0165】
ステップS53−1またはステップS53−2がYes判定になると、ハンドスキャナ23は、実施形態に示すステップS54からの動作を行う。
なお、変形例では、電子機器が有する第2の無線通信部から給電部の無線通信部に対して無線通信を要求する説明を行ったが、給電部の無線通信部から第2の無線通信部に対して無線通信を要求するものとしても良い。
【0166】
以上の実施形態及び変形例において、ワイヤレス給電システム及びワイヤレス給電装置についての構成を説明したが、この実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0167】
10 給電台
10−5 人感センサ
10−1〜10−3 LED
100 給電コイル部
101 制御部
102 DC部
103 電源制御部
104 AC部
107 第一の機器検知センサ
108 第二の機器検知センサ
SW1〜SW3 切替スイッチ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0168】
【特許文献1】特開2006−314181号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14