【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態は、コンピューティング機器、ネットワーキング機器、および/または配電システムを有する、データセンタ環境から熱を除去するために、能動的および受動的サーマルデータセンタプロセスの組み合わせを可能にするシステムおよび方法を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態では、データセンタ熱除去システムは、調節可能熱フィード(thermal feed)冷気取り入れシステムと、1つ以上の暖気通路および1つ以上の冷気通路を含む冷気および暖気のための分配システムと、自然発生対流プロセスを使用して、データセンタ機器を通して冷たい空気を引き込み、暖かい空気を排出するための対流システムとを含み得る。すなわち、いくつかの実施形態は、単独で、またはファンもしくは他の空気循環デバイスの能動的使用と組み合わせてのいずれかにおいて、受動的圧力差を利用して、暖かい空気を排出し、冷たい空気を取り込む。加えて、いくつかの実施形態は、熱交換器を使用し得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、これらの構成要素は、相互交換可能かつモジュール式であり、熱をデータセンタから除去する効率的方法を提供する新規解決策の基礎である。
【0010】
実施形態は、データセンタからの熱除去のために、暖気通路と冷気通路との間の圧力差の使用を含む自然対流を利用する。実施形態はまた、冷気の取り入れのために、噴霧器および/または冷凍器ボックスからの冷気を使用し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセスを使用して、2つの異なる圧力領域をデータセンタ内に形成し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセスを使用して、個々のサーバの冷気通路入力と暖かい通路へのその出力との間の気圧差を最大化し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセス駆動多段空気冷却を可能にする。
【0011】
有利には、実施形態は、データセンタ内の気候(温度、湿度、気流、および空気品質等を含むことができる)を効率的に管理し、空気分配のためのエネルギーの使用を最小化する。いくつかの実施形態は、それ自体の動作を通して熱を発生させる能動的熱管理機器の使用を最小化する。いくつかの実施形態は、可動冷却部品の使用を最小化し、排除する。いくつかの実施形態は、サーバ加熱および冷却に関連付けられた保守コストを最小化する。いくつかの実施形態は、コンピューティングサービスのコストを管理する。
【0012】
いくつかの実施形態では、データセンタ熱除去のためのシステムは、調節可能圧送式冷気取り入れシステムと、1つ以上の熱交換器と、冷気および暖気(冷たい通路および暖かい通路)のための分配システムと、組み込まれたサーバファンとともに、データセンタ機器を通して冷たい空気を引き込むための対流システムとを含む。システムはさらに、自然発生対流プロセスを利用して、暖かい空気を排出し、したがって、相対的真空を生成し、冷たい空気を引き込み得る(かつ暖気の廃棄のための調節可能ファンを最適に使用し得る)。したがって、実施形態は、密閉された暖低圧エリアと、冷圧エリアとを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態は、自動的に、冷却のために対流を利用し得る。いくつかの実施形態は、多段冷却を可能にするように設計される。いくつかの実施形態は、圧力を利用して、暖かい空気を排出し、冷たい空気を引き込む。多数の追加の実施形態も、可能である。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却するためのシステムであって、前記システムは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、それを通って空気が流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、システム。
(項目2)
前記少なくとも1つの冷房器ユニットから延びている少なくとも1つの冷凍器要素をさらに備え、前記少なくとも1つの冷凍器要素は、前記排出端に近接して前記筐体内に配置されている、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記筐体は、輸送コンテナから成る、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、金属コイルを備えている、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を管理および制御するための制御アルゴリズムを実装するコントローラをさらに備えている、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記コントローラに通信可能に接続されている複数のセンサをさらに備え、前記複数のセンサは、前記データセンタ環境における環境条件を感知し、前記データセンタ環境における感知された環境条件を反映する読み取り値を前記コントローラに提供する、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記動作を管理および制御する、項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記1つ以上のファンは、少なくとも1つの変速ファンを含む、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記データセンタ環境は、少なくとも1つのサーバポッドと、冷気通路とを有する、データセンタを含み、前記少なくとも1つのサーバポッドは、前記冷気通路に面したスクリーン付き開口部と、少なくとも1つのサーババンクと、暖気通路とを有し、前記暖気通路における空気は、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の少なくとも1つのサーババンクによって加熱され、前記筐体の排出端からの空気は、前記データセンタの冷気通路に方向付けられ、前記システムは、前記暖気通路における空気を通気するために、前記少なくとも1つのサーバポッド内に封入される少なくとも1つの通気口をさらに備え、前記通気することは、冷たい空気が、前記冷気通路から前記スクリーン付き開口部および前記少なくとも1つのサーババンクを通して、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の前記暖気通路の中に引き込まれるようにする、項目1に記載のシステム。
(項目10)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却する方法であって、前記方法は、
冷房ユニットを提供することであって、前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、空気が少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、ことと、
コントローラに通信可能に接続された複数のセンサを介して、環境条件を感知することであって、前記環境条件は、前記データセンタ環境における複数の場所での温度、気圧、および湿度を含む、ことと、
前記コントローラによって、前記データセンタ環境における複数の場所での温度、気圧、および湿度を含む前記感知された環境条件に基づいて、前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を制御することと
を含む、方法。
(項目11)
前記制御することは、
前記コントローラによって、所望の空気流量を決定することと、
前記決定された所望の空気流量に基づいて、前記1つ以上のファンを選択的にアクティブ化し、前記アクティブ化されたファンの各々のための速度を設定することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記制御することは、
前記感知された温度および感知された湿度が、前記噴霧器が気温を低下させることにおいて効果的であろうことを前記コントローラに示す場合、前記コントローラによって、前記噴霧器をアクティブ化することを含む、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記制御することは、
前記筐体の前記取り入れ端における温度を感知することと、
前記筐体の前記取り入れ端における感知された温度が閾値を上回る場合、前記コントローラによって、前記少なくとも1つの冷房器ユニットをアクティブ化することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記制御することは、
前記コントローラによって、所望の空気流量を決定することと、
データセンタ排出場所において気圧を感知することと、
データセンタ取り入れ場所において気圧を感知することと、
前記データセンタ排出場所および取り入れ場所における前記感知された気圧に基づいて、1つ以上の変速ファンを選択的にアクティブ化し、各アクティブ化された変速ファンのための速度を設定することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目15)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却するためのシステムを改造する方法であって、
冷房ユニットを提供することであって、前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、空気が少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、ことと、
複数のセンサを前記データセンタ環境において設置することと、
前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットを制御するための制御アルゴリズムを実装するコントローラに前記複数のセンサを通信可能に接続することと、
前記冷房ユニットの前記筐体の前記取り入れ端が前記データセンタ環境の外側にさらされた状態で、前記冷房ユニットを前記データセンタ環境において設置することと、
前記冷房ユニットの前記筐体の前記排出端を前記データセンタ環境の内側に、少なくとも1つのサーバポッドに近接した冷気通路と連通するように設置することと、
前記コントローラに通信可能に接続された複数のセンサを介して、前記データセンタ環境における環境条件を感知することと、
前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記コントローラによって、前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を制御することと
を含む、方法。
(項目16)
前記少なくとも1つのサーバポッドは、前記冷気通路に面したスクリーン付き開口部と、少なくとも1つのサーババンクと、暖気通路とを備え、前記暖気通路における空気は、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の少なくとも1つのサーババンクによって加熱され、前記暖気通路における空気を通気することは、冷たい空気が、前記冷気通路から前記スクリーン付き開口部および前記少なくとも1つのサーババンクを通して、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の暖気通路の中に引き込まれるようにする、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記少なくとも1つのサーバポッドのための封入または密閉された排出通気口フードを提供することをさらに含み、前記封入または密閉された排出通気口フードは、空気を前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の暖気通路から通気口に方向付けるために構築されている、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、1つ以上の変速ファンを選択的にアクティブ化し、各アクティブ化された変速ファンのための速度を設定するように構成されている、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記噴霧器を選択的にアクティブ化するように構成されている、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記少なくとも1つの冷房器ユニットを選択的にアクティブ化するように構成されている、項目15に記載の方法。
【0014】
本開示のこれらおよび他の側面は、以下の説明および付随の図面と併せて検討されることによって、さらに認識および理解されるであろう。しかしながら、以下の説明は、本開示の種々の実施形態およびその多数の具体的詳細を示すが、限定ではなく、例証として与えられることを理解されたい。多くの代用、修正、追加、および/または再配列が、その精神から逸脱することなく、本開示の範囲内で行われ得、本開示は、全てのそのような代用、修正、追加、および/または再配列を含む。