特許第6974537号(P6974537)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974537
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】データセンタ熱除去システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/20 20060101AFI20211118BHJP
   H05K 7/18 20060101ALI20211118BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20211118BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20211118BHJP
   F24F 11/30 20180101ALI20211118BHJP
   F24F 11/65 20180101ALI20211118BHJP
   F24F 11/46 20180101ALI20211118BHJP
【FI】
   G06F1/20 D
   G06F1/20 B
   G06F1/20 C
   H05K7/18 K
   H05K7/20 U
   F24F5/00
   F24F11/30
   F24F11/65
   F24F11/46
【請求項の数】20
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-94113(P2020-94113)
(22)【出願日】2020年5月29日
(62)【分割の表示】特願2017-535686(P2017-535686)の分割
【原出願日】2015年12月30日
(65)【公開番号】特開2020-155140(P2020-155140A)
(43)【公開日】2020年9月24日
【審査請求日】2020年5月29日
(31)【優先権主張番号】62/098,176
(32)【優先日】2014年12月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517228216
【氏名又は名称】ルフェーヴル, デイル
(73)【特許権者】
【識別番号】517228227
【氏名又は名称】チョイ, ケネス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ルフェーヴル, デイル
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, ケネス
【審査官】 佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/145219(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0111937(US,A1)
【文献】 特表2010−517177(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0185446(US,A1)
【文献】 特開2014−089695(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/142344(WO,A1)
【文献】 特開2014−183062(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/150583(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/20
H05K 7/18
H05K 7/20
F24F 5/00
F24F 11/30
F24F 11/65
F24F 11/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データセンタ環境における熱を除去し空気を冷却するためのシステムであって、前記システムは、
外側空気を取り込むための取り入れ端および冷却された空気をデータセンタに供給するための排出端を有する冷房ユニットであって、前記データセンタは、暖かい側および冷たい側を含む、冷房ユニットと、
暖かい空気を前記データセンタから引き出すための少なくとも1つの通気口と、
少なくとも1つのファンと、
温度センサであって、前記温度センサは、前記冷房ユニットの取り入れ口に、前記冷房ユニットの外側に、または前記データセンタ内の場所に位置している、温度センサと、
前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口を通して前記データセンタ内の空気循環を制御するための前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口に通信可能に接続されているコントローラと
を備え、
前記コントローラは、プロセッサと、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体と、記憶された命令とを備え、前記記憶された命令は、
前記温度センサから温度読み取り値を受け取ることと、
前記温度読み取り値に応答して、前記データセンタに対する標的温度を維持するように前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口を通して可能にされる空気の体積を変動させることであって、前記変動させることは、前記温度読み取り値が第1の閾値に到達するかまたは第1の閾値を超過するときにデジタル信号を前記冷房ユニットにおよび前記少なくとも1つの通気口に送信することにより前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口を通して可能にされる空気の体積を制御することを含み、前記変動させることは、さらに、前記温度読み取り値が第2の閾値に近づくかまたは第2の閾値を下回って降下するときにデジタル信号を前記冷房ユニットにまたは前記少なくとも1つの通気口に送信することにより前記冷房ユニットまたは前記少なくとも1つの通気口を通って流動する空気を制限することを含む、ことと、
前記冷却された空気を前記データセンタの前記冷たい側に供給することによって前記冷房ユニットが前記データセンタを加圧している間に、前記少なくとも1つのファンの動作を調節することにより、前記データセンタの前記暖かい側の圧力を前記データセンタの前記冷たい側の圧力より低く保つことによって前記暖かい空気が前記冷房ユニットに戻ることなく前記少なくとも1つの通気口を通して前記データセンタから排出されるようにすることと
を実行するように前記プロセッサによって翻訳可能である、システム。
【請求項2】
前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体の前記排出端に前記筐体を通って流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
蒸発している噴霧を提供することにより前記筐体内の前記空気を冷却するための蒸発性冷却器と、
少なくとも1つの噴霧冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧冷却要素が前記蒸発性冷却器から下流に配置されておりかつ噴霧凝縮のための表面を有することにより、前記筐体内の前記空気が前記蒸発性冷却器によって提供される前記蒸発している噴霧によっておよび前記少なくとも1つの噴霧冷却要素を通過することによって冷却されるようになっている、少なくとも1つの噴霧冷却要素と
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記冷房ユニットは、さらに、前記筐体を通って流動する前記空気をフィルタリングする少なくとも1つのフィルタユニットを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記冷房ユニットは、さらに、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する前記空気をさらに冷却するために前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素から下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記冷房ユニットは、さらに、
前記筐体の前記取り入れ端にまたは前記筐体の前記取り入れ端の近くに位置付けられている第1の冷房器ユニットと、
前記筐体の前記排出端にまたは前記筐体の前記排出端の近くに位置付けられている第2の冷房器ユニットと
を備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記冷房ユニットは、さらに、前記第1の冷房器ユニットと前記第2の冷房器ユニットとの間で前記筐体内に配置されている少なくとも1つの冷凍器要素を備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの冷凍器要素は、使用されないとき、自動的に、前記冷房ユニットの前記筐体の内壁に対して揺り戻るように移動可能である、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記冷房ユニット、前記少なくとも1つの通気口、前記データセンタ、またはそれらの組み合わせにおける条件を感知するための複数のセンサをさらに備え、前記複数のセンサは、前記冷房ユニット、前記少なくとも1つの通気口、前記データセンタ、またはそれらの組み合わせにおける前記条件を反映するセンサ読み取り値を生成し、前記コントローラは、少なくとも部分的に前記センサ読み取り値に基づいて前記制御することを実行する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、サーバマシン上にホストされたウェブベースのアプリケーションを備え、前記ウェブベースのアプリケーションは、前記コントローラの動作を制御および監視するためのユーザインターフェースを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記標的温度を維持するために必要な空気の体積を制御するように前記少なくとも1つのファンのアクティブ化および非アクティブ化、前記少なくとも1つのファンの速度、前記少なくとも1つの通気口の開閉、前記冷房ユニットの少なくとも1つのルーバの開閉、またはそれらの組み合わせを制御するために構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
データセンタ環境における熱を除去し空気を冷却するための方法であって、前記方法は、
冷房ユニットによって、冷却された空気をデータセンタに供給することであって、前記データセンタは、暖かい側および冷たい側を含み、前記冷房ユニットは、外側空気を取り込むための取り入れ端および前記冷却された空気を前記データセンタに供給するための排出端を有する、ことと、
少なくとも1つの通気口によって、暖かい空気を前記データセンタから引き出すことと、
前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口に通信可能に接続されているコントローラによって、前記データセンタ内の空気循環を制御することと
を含み、
前記制御することは、
温度センサから温度読み取り値を受け取ることであって、前記温度センサは、前記冷房ユニットの取り入れ口に、前記冷房ユニットの外側に、または前記データセンタ内の場所に位置している、ことと、
前記温度読み取り値に応答して、前記データセンタに対する標的温度を維持するように前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口を通して可能にされる空気の体積を変動させることであって、前記変動させることは、前記温度読み取り値が第1の閾値に到達するかまたは第1の閾値を超過するときにデジタル信号を前記冷房ユニットにおよび前記少なくとも1つの通気口に送信することにより前記冷房ユニットおよび前記少なくとも1つの通気口を通して可能にされる空気の体積を制御することを含み、前記変動させることは、さらに、前記温度読み取り値が第2の閾値に近づくかまたは第2の閾値を下回って降下するときにデジタル信号を前記冷房ユニットにおよび前記少なくとも1つの通気口に送信することにより前記冷房ユニットまたは前記少なくとも1つの通気口を通って流動する空気を制限することを含む、ことと、
前記冷却された空気を前記データセンタの前記冷たい側に供給することによって前記冷房ユニットが前記データセンタを加圧している間に、少なくとも1つのファンの動作を調節することにより、前記データセンタの前記暖かい側の圧力を前記データセンタの前記冷たい側の圧力より低く保つことによって前記暖かい空気が前記冷房ユニットに戻ることなく前記少なくとも1つの通気口を通して前記データセンタから排出されるようにすることと
を含む、方法。
【請求項12】
前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体の前記排出端に前記筐体を通って流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
蒸発している噴霧を提供することにより前記筐体内の前記空気を冷却するための蒸発性冷却器と、
少なくとも1つの噴霧冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧冷却要素が前記蒸発性冷却器から下流に配置されておりかつ噴霧凝縮のための表面を有することにより、前記筐体内の前記空気が前記蒸発性冷却器によって提供される前記蒸発している噴霧によっておよび前記少なくとも1つの噴霧冷却要素を通過することによって冷却されるようになっている、少なくとも1つの噴霧冷却要素と
を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記冷房ユニットは、さらに、前記筐体を通って流動する前記空気をフィルタリングする少なくとも1つのフィルタユニットを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記冷房ユニットは、さらに、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する前記空気をさらに冷却するために前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素から下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記冷房ユニットは、さらに、
前記筐体の前記取り入れ端にまたは前記筐体の前記取り入れ端の近くに位置付けられている第1の冷房器ユニットと、
前記筐体の前記排出端にまたは前記筐体の前記排出端の近くに位置付けられている第2の冷房器ユニットと
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記冷房ユニットは、さらに、前記第1の冷房器ユニットと前記第2の冷房器ユニットとの間で前記筐体内に配置されている少なくとも1つの冷凍器要素を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの冷凍器要素は、使用されないとき、自動的に、前記冷房ユニットの前記筐体の内壁に対して揺り戻るように移動可能である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
複数のセンサを介して、前記冷房ユニット、前記少なくとも1つの通気口、前記データセンタ、またはそれらの組み合わせにおける条件を感知することをさらに含み、前記複数のセンサは、前記冷房ユニット、前記少なくとも1つの通気口、前記データセンタ、またはそれらの組み合わせにおける前記条件を反映するセンサ読み取り値を生成し、前記コントローラは、少なくとも部分的に前記センサ読み取り値に基づいて前記制御することを実行する、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記コントローラは、サーバマシン上にホストされたウェブベースのアプリケーションを備え、前記ウェブベースのアプリケーションは、前記コントローラの動作を制御および監視するためのユーザインターフェースを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記コントローラは、前記標的温度を維持するために必要な空気の体積を制御するように前記少なくとも1つのファンのアクティブ化および非アクティブ化、前記少なくとも1つのファンの速度、前記少なくとも1つの通気口の開閉、前記冷房ユニットの少なくとも1つのルーバの開閉、またはそれらの組み合わせを制御するために構成されている、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮出願第62/098,176号(2014年12月30日出願、名称「DATA CENTER HEAT REMOVAL SYSTEMS AND METHODS」)からの優先権の利益を主張し、上記出願は、付属物を含むその全体が、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
(著作権通知)
本特許文書の開示の一部は、著作権保護を受ける内容を含む。本所有権者は、特許文書または特許開示書のいずれか1つによるファクシミリ複写物には、複写物が特許商標庁の特許ファイルまたは記録として世に出現している限り異論はないが、他の場合に全ての著作権は完全に留保する。
【0003】
(技術分野)
本開示は、概して、データセンタに関する。より具体的には、本開示は、データセンタサーバを冷却し、熱をデータセンタから除去するための新しく改良されたシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
データセンタは、コンピュータシステムおよび空調システム等の関連付けられた構成要素を格納するために使用される設備である。大規模データセンタは、数百個のサーバを含むことができ、データセンタコンピュータ機器および冷却機器に給電するために、小規模な町程度のエネルギーを要求し得る。
【0005】
したがって、データセンタによって消費されるエネルギー使用量は、主要なコスト懸念である。データセンタ内のエネルギーコストは、コンピューティング、ネットワーキングアクティビティ、およびエネルギーを使用して、副産物として熱を発生させる電力変換から生じる。しかしながら、エネルギーコストの大部分は、データセンタからの熱の除去に関連付けられる。能動的熱管理機器(すなわち、空調システム)は、実質的に100%未満の効率であり、それは、熱監視および管理機器が、それ自体の動作を通して熱を発生させるので、熱除去問題をデータセンタに加えることを意味する。
【0006】
従来のデータセンタ環境では、所望の温度は、暖房、換気、空調(HVAC)を使用して維持される。典型的には、周囲温度は、サーモスタットによって監視され、サーモスタットは、暖房または空調をオンおよびオフにし、サーモスタットによって設定される温度を維持する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態は、コンピューティング機器、ネットワーキング機器、および/または配電システムを有する、データセンタ環境から熱を除去するために、能動的および受動的サーマルデータセンタプロセスの組み合わせを可能にするシステムおよび方法を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態では、データセンタ熱除去システムは、調節可能熱フィード(thermal feed)冷気取り入れシステムと、1つ以上の暖気通路および1つ以上の冷気通路を含む冷気および暖気のための分配システムと、自然発生対流プロセスを使用して、データセンタ機器を通して冷たい空気を引き込み、暖かい空気を排出するための対流システムとを含み得る。すなわち、いくつかの実施形態は、単独で、またはファンもしくは他の空気循環デバイスの能動的使用と組み合わせてのいずれかにおいて、受動的圧力差を利用して、暖かい空気を排出し、冷たい空気を取り込む。加えて、いくつかの実施形態は、熱交換器を使用し得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、これらの構成要素は、相互交換可能かつモジュール式であり、熱をデータセンタから除去する効率的方法を提供する新規解決策の基礎である。
【0010】
実施形態は、データセンタからの熱除去のために、暖気通路と冷気通路との間の圧力差の使用を含む自然対流を利用する。実施形態はまた、冷気の取り入れのために、噴霧器および/または冷凍器ボックスからの冷気を使用し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセスを使用して、2つの異なる圧力領域をデータセンタ内に形成し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセスを使用して、個々のサーバの冷気通路入力と暖かい通路へのその出力との間の気圧差を最大化し得る。いくつかの実施形態は、自然プロセス駆動多段空気冷却を可能にする。
【0011】
有利には、実施形態は、データセンタ内の気候(温度、湿度、気流、および空気品質等を含むことができる)を効率的に管理し、空気分配のためのエネルギーの使用を最小化する。いくつかの実施形態は、それ自体の動作を通して熱を発生させる能動的熱管理機器の使用を最小化する。いくつかの実施形態は、可動冷却部品の使用を最小化し、排除する。いくつかの実施形態は、サーバ加熱および冷却に関連付けられた保守コストを最小化する。いくつかの実施形態は、コンピューティングサービスのコストを管理する。
【0012】
いくつかの実施形態では、データセンタ熱除去のためのシステムは、調節可能圧送式冷気取り入れシステムと、1つ以上の熱交換器と、冷気および暖気(冷たい通路および暖かい通路)のための分配システムと、組み込まれたサーバファンとともに、データセンタ機器を通して冷たい空気を引き込むための対流システムとを含む。システムはさらに、自然発生対流プロセスを利用して、暖かい空気を排出し、したがって、相対的真空を生成し、冷たい空気を引き込み得る(かつ暖気の廃棄のための調節可能ファンを最適に使用し得る)。したがって、実施形態は、密閉された暖低圧エリアと、冷圧エリアとを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態は、自動的に、冷却のために対流を利用し得る。いくつかの実施形態は、多段冷却を可能にするように設計される。いくつかの実施形態は、圧力を利用して、暖かい空気を排出し、冷たい空気を引き込む。多数の追加の実施形態も、可能である。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却するためのシステムであって、前記システムは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、それを通って空気が流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、システム。
(項目2)
前記少なくとも1つの冷房器ユニットから延びている少なくとも1つの冷凍器要素をさらに備え、前記少なくとも1つの冷凍器要素は、前記排出端に近接して前記筐体内に配置されている、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記筐体は、輸送コンテナから成る、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、金属コイルを備えている、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を管理および制御するための制御アルゴリズムを実装するコントローラをさらに備えている、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記コントローラに通信可能に接続されている複数のセンサをさらに備え、前記複数のセンサは、前記データセンタ環境における環境条件を感知し、前記データセンタ環境における感知された環境条件を反映する読み取り値を前記コントローラに提供する、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記動作を管理および制御する、項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記1つ以上のファンは、少なくとも1つの変速ファンを含む、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記データセンタ環境は、少なくとも1つのサーバポッドと、冷気通路とを有する、データセンタを含み、前記少なくとも1つのサーバポッドは、前記冷気通路に面したスクリーン付き開口部と、少なくとも1つのサーババンクと、暖気通路とを有し、前記暖気通路における空気は、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の少なくとも1つのサーババンクによって加熱され、前記筐体の排出端からの空気は、前記データセンタの冷気通路に方向付けられ、前記システムは、前記暖気通路における空気を通気するために、前記少なくとも1つのサーバポッド内に封入される少なくとも1つの通気口をさらに備え、前記通気することは、冷たい空気が、前記冷気通路から前記スクリーン付き開口部および前記少なくとも1つのサーババンクを通して、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の前記暖気通路の中に引き込まれるようにする、項目1に記載のシステム。
(項目10)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却する方法であって、前記方法は、
冷房ユニットを提供することであって、前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、空気が少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、ことと、
コントローラに通信可能に接続された複数のセンサを介して、環境条件を感知することであって、前記環境条件は、前記データセンタ環境における複数の場所での温度、気圧、および湿度を含む、ことと、
前記コントローラによって、前記データセンタ環境における複数の場所での温度、気圧、および湿度を含む前記感知された環境条件に基づいて、前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を制御することと
を含む、方法。
(項目11)
前記制御することは、
前記コントローラによって、所望の空気流量を決定することと、
前記決定された所望の空気流量に基づいて、前記1つ以上のファンを選択的にアクティブ化し、前記アクティブ化されたファンの各々のための速度を設定することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記制御することは、
前記感知された温度および感知された湿度が、前記噴霧器が気温を低下させることにおいて効果的であろうことを前記コントローラに示す場合、前記コントローラによって、前記噴霧器をアクティブ化することを含む、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記制御することは、
前記筐体の前記取り入れ端における温度を感知することと、
前記筐体の前記取り入れ端における感知された温度が閾値を上回る場合、前記コントローラによって、前記少なくとも1つの冷房器ユニットをアクティブ化することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記制御することは、
前記コントローラによって、所望の空気流量を決定することと、
データセンタ排出場所において気圧を感知することと、
データセンタ取り入れ場所において気圧を感知することと、
前記データセンタ排出場所および取り入れ場所における前記感知された気圧に基づいて、1つ以上の変速ファンを選択的にアクティブ化し、各アクティブ化された変速ファンのための速度を設定することと
を含む、項目10に記載の方法。
(項目15)
データセンタ環境における熱を除去し、空気を冷却するためのシステムを改造する方法であって、
冷房ユニットを提供することであって、前記冷房ユニットは、
取り入れ端および排出端を有する筐体と、
空気が前記取り入れ端から前記筐体を通って前記排出端に流動するように方向付けるために前記筐体内に配置されている1つ以上のファンと、
前記筐体内の空気を冷却するための噴霧をスプレーするためのノズルを有する噴霧器と、
前記噴霧器から下流に配置されている少なくとも1つの噴霧器冷却要素であって、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、空気が少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動することを可能にするように構築され、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素は、前記筐体内の空気をさらに冷却する噴霧凝縮のために構成された金属表面を有する、少なくとも1つの噴霧器冷却要素と、
前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素を通って流動する空気をさらに冷却するために、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素の下流に位置付けられている少なくとも1つの冷房器ユニットと
を備えている、ことと、
複数のセンサを前記データセンタ環境において設置することと、
前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットを制御するための制御アルゴリズムを実装するコントローラに前記複数のセンサを通信可能に接続することと、
前記冷房ユニットの前記筐体の前記取り入れ端が前記データセンタ環境の外側にさらされた状態で、前記冷房ユニットを前記データセンタ環境において設置することと、
前記冷房ユニットの前記筐体の前記排出端を前記データセンタ環境の内側に、少なくとも1つのサーバポッドに近接した冷気通路と連通するように設置することと、
前記コントローラに通信可能に接続された複数のセンサを介して、前記データセンタ環境における環境条件を感知することと、
前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記コントローラによって、前記1つ以上のファン、前記噴霧器、前記少なくとも1つの噴霧器冷却要素、および前記少なくとも1つの冷房器ユニットの動作を制御することと
を含む、方法。
(項目16)
前記少なくとも1つのサーバポッドは、前記冷気通路に面したスクリーン付き開口部と、少なくとも1つのサーババンクと、暖気通路とを備え、前記暖気通路における空気は、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の少なくとも1つのサーババンクによって加熱され、前記暖気通路における空気を通気することは、冷たい空気が、前記冷気通路から前記スクリーン付き開口部および前記少なくとも1つのサーババンクを通して、前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の暖気通路の中に引き込まれるようにする、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記少なくとも1つのサーバポッドのための封入または密閉された排出通気口フードを提供することをさらに含み、前記封入または密閉された排出通気口フードは、空気を前記少なくとも1つのサーバポッドの内側の暖気通路から通気口に方向付けるために構築されている、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、1つ以上の変速ファンを選択的にアクティブ化し、各アクティブ化された変速ファンのための速度を設定するように構成されている、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記噴霧器を選択的にアクティブ化するように構成されている、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記コントローラは、前記データセンタ環境における前記感知された環境条件に基づいて、前記少なくとも1つの冷房器ユニットを選択的にアクティブ化するように構成されている、項目15に記載の方法。
【0014】
本開示のこれらおよび他の側面は、以下の説明および付随の図面と併せて検討されることによって、さらに認識および理解されるであろう。しかしながら、以下の説明は、本開示の種々の実施形態およびその多数の具体的詳細を示すが、限定ではなく、例証として与えられることを理解されたい。多くの代用、修正、追加、および/または再配列が、その精神から逸脱することなく、本開示の範囲内で行われ得、本開示は、全てのそのような代用、修正、追加、および/または再配列を含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
付随の本明細書の一部を形成する図面は、本開示のある側面を描写するために含まれる。図面に図示される特徴は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。本開示およびその利点のより完全な理解は、付随の図面(類似参照番号は、類似特徴を示す)と関連して検討される、以下の説明を参照することによって得られ得る。
図1図1は、いくつかの実施形態による、データセンタのために構成され、冷房ユニットを有する例示的データセンタ熱除去システムを図示する略図を描写する。
図2図2は、本明細書に開示される例示的データセンタ熱除去システムを実装する、データセンタの例示的サーバポッドの斜視図である。
図3図3は、いくつかの実施形態による、冷房ユニットの例示的配列のブロック図である。
図4図4−7は、いくつかの実施形態による、例示的冷房ユニットの図である。
図5図4−7は、いくつかの実施形態による、例示的冷房ユニットの図である。
図6図4−7は、いくつかの実施形態による、例示的冷房ユニットの図である。
図7図4−7は、いくつかの実施形態による、例示的冷房ユニットの図である。
図8図8は、いくつかの実施形態による、データセンタ内の所望の温度を維持するように構成される、例示的データセンタ熱除去システムを図示するブロック図である。
図9図9は、いくつかの実施形態による、例示的データセンタ熱除去システムのための論理制御略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、いくつかの実施形態による、熱除去システムが実装され得る、1つの例示的データセンタ環境の説明である。図1は、いくつかの実施形態による、データセンタ熱除去システムのレイアウトを図式的に図示する略図を描写する。図1の例では、データセンタ100のためのデータセンタ熱除去システムは、冷房ユニット102を含む。以下により詳細に説明されるであろうように、冷房ユニット102は、筐体と、空気をデータセンタの外側から引き込むために構成される1つ以上のファンまたは類似デバイスと、空気を冷却するための1つ以上の噴霧器と、気温をさらに低下させるための1つ以上の冷房器ユニットとを含み得る。
【0017】
データセンタ100は、1つ以上のサーバポッド106aおよび106bを含み得る。サーバポッド106aおよび106bは、壁107、ドア116a、116b、116c、116d、および天井(図示せず)を有する独立した部屋または封入体として具現化され得る。サーバポッド106aおよび106bは、それぞれ、サーバ108a、108b、108c、および108dの1つ以上のバンクを格納するように構成される。サーババンク108a、108b、108c、および108dは、互いの上方に搭載されるサーバのラックを備え得る。2つのサーバポッドが図示されるが、実際は、データセンタは、より多くを採用し得ることに留意されたい。したがって、図は、一例にすぎない。
【0018】
サーバポッド106aおよび106bは、1つ以上の「冷気通路」115を介して、冷たい空気を冷房ユニット102から引き込むための開口部112を含む。データセンタが多数のサーバポッドを含む例では、追加の冷気通路が、他のサーバポッド間に形成され得る。サーバポッド106aおよび106bはさらに、サーバのバンク108aおよび108b(同様に、サーババンク108cおよび108d)が、それぞれ、「暖気通路」110aおよび110bによって分離されるように構成され得る。動作時、冷気は、冷気通路115から引き込まれ、サーババンク108aおよび108b(同様に、サーババンク108cおよび108d)を横断して流動し、空気は、サーバによって加熱される。暖気通路110aおよび110b内に隔離された加熱された空気は、次いで、それぞれのポッド106aおよび106bの天井内の通気口117aおよび117bへと上方に、それを通して引き込まれる。暖気通路110aおよび110bから抜け出る加熱された空気は、暖気通路110aおよび110b内により低い圧力をもたらし、冷たい空気を冷気通路115から引き込ませるであろう。空気循環は、供給側または排出側もしくは両方を通して可能にされる空気の体積を変動させることによって、制御されることができる(以下に詳細に説明される)。
【0019】
故に、サーババンク108a、108b、108c、および108dによって加熱される空気は、自然対流を介して、ポッド106aおよび106bの上部に上昇し、通気口117aおよび117bを通して通気されるであろう。いくつかの実施形態は、暖気流のための密閉されたフード(例えば、図2に示されるフード211参照)を提供する。いくつかの実施形態では、追加のファンが、通気口117aおよび117b内に、またはそれと併せて提供され、加熱された空気を引き出すことを補助し、および/または所望の圧力差を維持し得る。
【0020】
図1における例示的流動線(線114aおよび114bによって表される)によって図示されるように、空気は、冷房ユニット102から1つ以上の冷気通路115の中に流動し、そこから、開口部112を介して、サーバポッド106aおよび106bの中に引き込まれる。サーバポッド106aおよび106bの内側では、サーバの内部ファン(図示せず)が、空気を、サーバを横断して、暖気通路110aおよび110bの中に引き込み得る。暖気通路110aおよび110bから、加熱された空気は、通気口117aおよび117bを通して通気される。
【0021】
いくつかの実施形態では、通気口117aおよび117bは、空気をそれらの中に引き込むファンを具備するか、またはファンに関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、ファンは、暖気通路110aおよび110b内の圧力が冷気通路115内の圧力より低くなることを確実にするために利用され得る1つ以上の圧力センサに結合され、またはそれによって制御される。例えば、暖気通路110aまたは110b内の圧力が、冷気通路115内の圧力と同一またはより高いことが検出される場合、それぞれのファンが、通気口117aおよび117bを通して通気するために、より高速で動作させられ、暖気通路110aおよび110b内のより多くの空気を上に引き込み得る。これは、所望の圧力差および/または所望の空気流量が、維持または別様に制御され得ることを確実にする。
【0022】
図2は、複数のサーババンク(図示せず)を格納する、データセンタの例示的サーバポッドを図示する、斜視図である。明確にするために、1つのみのサーバポッドが、示される。図2のデータセンタは、図1に示されるデータセンタ100の実施形態であり得る。この例では、サーバポッド206aおよび隣接するサーバポッド(図示せず)は、冷気通路215によって分離される。サーバポッド206aの側面は、冷たい空気をサーバポッド206aの中に通すためのスクリーン付き開口部212を含む。図示されるように、サーバポッド206aは、サーバポッド206aの内側の暖気通路(図示せず)への開口部を画定するアクセスドア216aを含む。図示される例では、(サーバポッド206a内側の)サーバポッド暖気通路は、封入体またはフード211を介して、サーバポッド206aの天井からデータセンタの天井へと延びている。冷気通路215は、冷たい空気で加圧され、それは、次いで、矢印214によって図示されるように、サーバポッド206aのラックを通して引き込まれる。空気は、次いで、封入または密閉されたフード211を介して、サーバポッド206aの上部から引き出される。
【0023】
図1に関して上で述べたように、データセンタ熱除去システムは、冷房ユニット102等の1つ以上の冷房ユニットを含み得る。図3は、いくつかの実施形態による、データセンタ内で使用され得る、冷房ユニット300の1つの例示的配列のブロック図である。冷房ユニット300は、以下に説明される冷房ユニットの種々の構成要素を格納するための構造または筐体を含み得る。一例では、筐体は、1つの非限定的実施例によると、長さ約20フィート、高さ7フィート10インチ、および幅7フィート8インチである、輸送コンテナ筐体を備え得る。他のタイプおよびサイズも、使用され得る。
【0024】
図3に示される例示的冷房ユニット300では、冷房ユニット300を通る気流の方向は、冷房ユニット300の各端部における矢印によって示される。周囲空気が、第1の端部301において冷房ユニット300に進入し(矢印303によって示される)、第2の端部305からデータセンタの中に退出する(矢印307によって示される)。図3に図示される例では、冷房ユニット300は、第1のファンユニット314と、第1のフィルタ312と、第2のファンユニット310と、噴霧器308と、冷房器ユニット306と、第3のファンユニット304と、第2の噴霧器302とを含む。いくつかの実施形態では、構成要素の各々は、コンテナの断面を横断して延びているように構成され得る。さらに、いくつかの実施形態では、構成要素のうちの1つ以上のものは、必要ではないこともある。例えば、いくつかの実施形態では、冷房器ユニット306は、データセンタ熱除去システムとともに構成されるデータセンタの外側の空気が、通常、十分に冷たい温度にあり(例えば、データセンタが位置する、気候、場所、および/または高度に応じて)、人工冷却が必要ではなくてもよい場合、本明細書に開示されるデータセンタ熱除去システム(例えば、図1に示されるデータセンタ100)によって要求されないこともある。さらに、いくつかの実施形態では、空気の湿度は、1つのみの噴霧器が必要とされる程度のものであり得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、冷房ユニット300内のファンユニットの数および構成は、所望に応じて、気流要件に基づいて選定され得る。いくつかの実施形態では、ファンユニット314、310、および304の各々は、約72,000CFMの空気を移動させることが可能な4つの44インチドラムファンを含み得る。ファンユニットの制御は、以下に詳細に説明される。フィルタユニット312は、いくつかの実施形態では、4段Hepaフィルタとして実装され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、冷房器ユニット306は、側面から45度で互いに出合うように延びているコイルを伴って、冷房ユニット300の両側に冷房器を含むように構成され得る。いくつかの実施形態では、コイルユニットは、使用されないとき、モータを使用して、冷房ユニットの側面にヒンジで動き得るようにヒンジで取り付けられ得る。
【0027】
データセンタ熱除去システムのいくつかの実施形態では、種々のタイプのセンサが、データセンタ内の種々の条件を感知するためにデータセンタ内に設置されることができる。いくつかの実施形態では、感知された条件は、データベース内に記憶され、制御システムによって使用され、冷房ユニットおよび関連付けられたファン、通気口等(以下に説明される)の構成要素の動作を制御する。制御システムは、冷房ユニット300またはデータセンタ自体もしくは両方に関連付けられ得る。センサは、温度センサ、湿度センサ、気流センサ、圧力センサ、および/または他のタイプの環境センサを含み得る。いくつかの実施形態では、各冷房ユニット300は、78度以下で、最大60,000CFMの空気をデータセンタに提供し得る。他の実施形態では、各冷房ユニット300は、所望に応じて、より多いまたはより少ない容量を提供し得る。
【0028】
冷房ユニット300がデータセンタを加圧している間、データセンタの(例えば、図1の通気口117aおよび117bまたは図2のフード211のための)変速天井ファンは、暖気通路内の圧力をシステムの冷却側より低く保つように調節され得る。温度が閾値(例えば、65度)を下回ると、ファンのうちの1つは、減速または遮断され、圧力を低下させ得、天井ファンは、減速し、放出されている空気の量を減少させるであろう。
【0029】
図4−7は、いくつかの実施形態による、例示的冷房ユニットの図である。他の構成およびレイアウトも、可能である。図4−7では、筐体壁は、筐体の内側の冷房ユニット構成要素を示すために隠されている。図4は、冷房ユニットの等角図である。図5は、図4に示される冷房ユニットの上面図である。図6は、図4に示される冷房ユニットの側面図である。図7は、図4に示される冷房ユニットの端面図である。
【0030】
上で述べたように、いくつかの実施形態では、冷房ユニットは、標準的輸送コンテナを使用して格納されることができる。典型的輸送コンテナは、一端にドアを有する、鋼鉄ボックスから成る。標準的輸送コンテナは、冷房ユニット筐体として良好に機能するが、カスタマイズされた筐体も、使用されることができる。一例では、標準的20フィート冷凍器輸送コンテナが、使用される。この例では、取り入れ場所(以下に説明される)が、コンテナの一端に形成される。
【0031】
図4−7に示されるように、冷房ユニット400は、一端にドア412を有する、筐体410を含む。冷房ユニット400の使用中、ドア412は、開放されるか、または完全に除去される。図4−6では、冷房ユニット400を通る気流の方向は、右から左である。
【0032】
冷房ユニット400の右端には、筐体410内に開口部を形成し、空気が外側から冷房ユニット400の中に引き込まれることを可能にする複数の通気口414がある。図4に示される実施例では、通気口414は、端部と、筐体410の3つの側面とに形成される。通気口414の下流には、1つ以上のファン416がある。図4−7に示される実施例では、4つのファンが、筐体410の断面を実質的に覆うように配列される。より多いまたはより少ないファンも、使用され得る。以下により詳細に説明されるように、ファン416は、単速または変速であり得、一緒に、または独立して、制御され得る。ファン416は、通気口414を介して、空気を冷房ユニット400の中に引き込み、空気をフィルタ418を通して押し進める。一例では、ファン416は、42インチドラムファンであり、各々、18,200立方フィート/分(CFM)の空気を移動させることが可能である。図4−7の実施例では、4つのファンが、取り入れ側に設置される。他の例(例えば、図3)では、5つ以上のファンが、筐体410の排出端に設置される。一例では、フィルタは、両側から45度に角度付けられ、より多くの表面積を提供する、3段積み重ねフィルタである。
【0033】
フィルタ418の下流には、噴霧器420がある。示される実施例では、噴霧器420は、筐体410の上部近傍にあり、下に向いた一連の噴霧器ノズルを備えている。噴霧器420がアクティブ化されると、空気が冷房ユニット400を通して流動するにつれて、水の微細な噴霧422が下向きにスプレーされる。温度および相対湿度に応じて、噴霧器420は、空気の温度を約10度低下させることができる。
【0034】
噴霧器420の下流には、噴霧器冷却要素424がある。明確にするために、噴霧器冷却要素424は、図4に示されず、図5−6に示される。噴霧器冷却要素424は、金属材料から作製され、噴霧凝縮のための表面を提供することによって、空気をさらに冷却することに役立つ。空気が噴霧器冷却要素424を通して流動するにつれて、空気は、噴霧を蒸発させることによって冷却されるだけでなく、噴霧器冷却要素424を通過することによっても冷却される。噴霧器冷却要素424は、噴霧凝縮のための金属表面を提供しながら、空気がそれを通して流動することを可能にする任意の構成であることができる。噴霧器冷却要素424の実施例は、当業者が理解するであろうように、コイル、金属格子、またはメッシュ等を含むことができる。
【0035】
噴霧器420および噴霧器冷却要素424の下流には、筐体410の反対壁上に搭載される、一対の冷房器426がある。冷房器426は、空気を冷房するように構成される、従来の既製の空調または冷凍器ユニットであることができる。空気がさらに冷却される必要がある場合、冷房器426のうちの1つ以上のものが、オンにされることができる。図5−6は、冷房器426間の筐体410内に配置される冷凍器コイル428等の冷凍器要素も示す。冷凍器要素428は、冷房器ユニット400の中に延びている冷房器426からのパイプ類の延長部であり、空気との熱伝達を改善する。一例では、冷凍器要素428は、筐体410の側面から45度の角度で延びているように構成される。一例では、冷凍器要素428は、使用されないとき、自動的に、筐体410の内壁に対してヒンジで動いて戻るように移動可能である。
【0036】
冷房ユニットの構成は、所望に応じて、多くの構成をとることができることに留意されたい。例えば、図3に示される冷房ユニット300は、3つの組のファンと、2つの組の噴霧器とを有する。局所気候、データセンタサイズ、コスト限定等の種々の要因に応じて、冷房ユニットは、所望の性能およびコストを平衡させるような方法で構成されることができる。
【0037】
上で述べたように、データセンタの温度は、データセンタ内の種々の条件を感知し、適宜、システムの種々の構成要素を制御することによって、制御および維持されることができる。図8は、可能な最もエネルギー効率的様式において所望のデータセンタ温度を維持するように構成されるシステム800を図示するブロック図である。システム800は、システム800の種々の構成要素とインターフェースをとり、それらを制御可能なコントローラ810を有する。コントローラ810は、システム800の構成要素とインターフェースをとる単一デバイスから成り得るか、または一緒に機能する複数のデバイスを含み得る。例えば、データセンタは、別個のファンコントローラ、冷房器コントローラ等を有し得る。一例では、ウェブベースのアプリケーションが、サーバ812上で起動し、コントローラ810の動作を制御する。1つ以上のクライアントデバイス814が、技術者によって使用され、ウェブベースのアプリケーションを介して、コントローラを構成および監視することができる。
【0038】
システム800は、複数のセンサ816を使用して、データセンタ内の種々の条件を感知する。センサは、温度センサ、湿度センサ、気流センサ、および/または圧力センサ、ならびに任意の他の所望のセンサを含み得る。温度センサは、暖気通路、冷気通路、サーバポッド、冷房ユニット、排出通気口、個々のサーバ等における温度を感知し得る。周囲温度は、屋外または冷房ユニットの取り入れ部分においても感知されることができる。同様に、湿度センサも、所望に応じて、データセンタ内の任意の場所で湿度を感知することができる。圧力センサは、データセンタ内の種々の場所における気圧を感知する。データセンタ全体を通して気圧を監視することによって、システムを通る所望の気流が、維持されることができる。一例では、気圧は、冷気通路、暖気通路、および排出通気口において感知される。システム800は、所望の任意の他のタイプのセンサも使用し得る。
【0039】
システム800は、システムのファン818の動作を制御し、システム全体を通して所望の気流を維持する。例えば、データセンタは、冷房ユニット(例えば、図4におけるファン416)および排出通気口(例えば、図1における通気口117aおよび117b)においてファンを有し得る。コントローラ810は、ファンをオンまたはオフにするかどうかを制御し、変速ファンが使用されるとき、その速度を制御する。コントローラ810は、所望の気流、したがって、温度を維持するためのファンの最も効率的使用方法を決定可能である。例えば、標的温度を維持するために所与の量の気流が必要とされる場合、コントローラは、個々のファンを選択的にアクティブ化し、それらを所望の速度に制御し、可能な最も少量の電気を使用して、所望の気流を達成することができる。
【0040】
システム800は、システムが閉鎖可能通気口を装備する場合、システム内の通気口820の開閉を制御することもできる。例えば、冷房ユニットの取り入れ通気口は、コントローラ810によって開閉され得るルーバを含み得る。同様に、排出通気口も、コントローラ810によって開閉されることができる。通気口820は、開閉されるだけではなく、所望の量だけ開放され、通気口820を通して気流の量をさらに制御することができる。
【0041】
システム800は、システムの噴霧器822(例えば、図4における噴霧器420)の動作をも制御し、システム内の気温を低下させる。上で述べたように、噴霧器822のアクティブ化は、正しい条件下において、気温を約10度低下させることができる。噴霧器822は、低湿度条件において最も効果を有する。空気の湿度を把握することによって、コントローラ810は、噴霧器822のアクティブ化が有益な効果を有するであろうときを決定することができる。
【0042】
システム800は、システムの冷房器ユニット824(例えば、図4における冷房器426)の動作をも制御し、気温を低下させる。冷房器ユニット824をアクティブ化することによって、気温は、有意に低下され、所望の気温を達成することに役立つことができる。
【0043】
コントローラ810はまた、所望に応じて、種々の他の構成要素を制御し得る。加えて、コントローラ810およびウェブベースのアプリケーションは、システム800の動作の種々の側面を監視、ログ付け、および報告することができる。システム800は、クライアントデバイスまたは独立型インジケータおよびデバイスのいずれかを介して、モニタ、視覚的インジケータ、アラーム等を含み、ユーザまたは技術者が、システム800の動作を監視することを可能にし得る。
【0044】
システム800は、可能な最も効率的様式においてサーバポッド内の所望の標的温度を達成するように制御される。データセンタを冷却するコストを決定する主要要因は、電気使用量である。気温を低下させることに寄与するシステム800の種々の構成要素の各々は、異なる電気量を使用する。したがって、コントローラ810は、電気使用量が最小化されるようにシステム構成要素を制御することによって、標的温度を達成および維持するように構成される。
【0045】
コントローラの目標は、最も少ない可能な電気量を使用して、所望の標的温度を維持することである。冷房器ユニットが、ファンおよび噴霧器より有意に多くの電力を使用し得るとき、コントローラは、冷房器ユニットを使用せずに所望の標的温度を維持する、または少なくとも冷房器ユニットの使用を最小化しようとするであろう。同様に、コントローラは、ファンを選択的にアクティブ化し、速度を制御し、最少量の電力を使用して、所望の気流を達成するであろう。
【0046】
一例では、コントローラ810は、アルゴリズムを使用して、システムを制御する。アルゴリズムは、可能であるとき、冷房器ユニット824を使用せずに、所望の標的温度を維持し得る。例えば、正しい条件下、所望の標的温度は、ファン818のみのアクティブ化および速度を制御することによって維持されることができる。正しい条件(例えば、比較的に低湿度レベル)下、噴霧器822が、ファンとともに使用され得る。噴霧器822の使用は、ファン使用量が減少されることを可能にし、電力使用量をさらに低下させ得る。
【0047】
制御アルゴリズムは、センサを介して、システム内の条件(例えば、温度、湿度、気圧差)を把握し、適宜、システムを制御することができる。例えば、X度の温度降下が必要とされると仮定する。外側周囲気温、システム内の種々の温度、およびシステム内の相対気圧を把握することによって、コントローラは、Y立方フィートの気流が所望の標的温度に到達するために必要とされることを決定することができる。コントローラは、次いで、システム内のファンを選択的にアクティブ化し、その速度を制御し、決定された空気流量を達成する。コントローラは、噴霧器のアクティブ化が、気温、したがって、所望の空気流量に及ぼすであろう影響も考慮する。感知された条件が、噴霧器の使用が有益であろうことを示すとき、噴霧器は、アクティブ化されるであろう。その結果、コントローラは、可能な最も効率的方法において、好ましくは、冷房器ユニットに依拠せずに、ファンおよび噴霧器の組み合わせを使用して、所望の標的温度を維持することができる。外側周囲温度が十分に高い(一例では、おそらく、78度)場合、所望の標的温度は、ファンおよび噴霧器のみを用いて達成不可能であり得る。その場合、コントローラは、冷房器ユニットのうちの1つ以上のものをオンに、気温を所望の標的レベルまで下げるであろう。
【0048】
図9は、感知された条件に基づく冷房ユニット内のファン(例えば、図4におけるファン416)の制御の実施例を図示する論理制御略図である。図9に図示される実施例では、コントローラは、冷房ユニットの取り入れ口における空気の温度に基づいて、システムを通る気流の量を制御する。一般に、より冷たい空気は、データセンタを冷却するためにより少ない気流を要求する一方、より暖かい空気は、データセンタを冷却するためにより多くの気流を要求する。
【0049】
図9に示されるように、コントローラは、温度読み取り値を1つ以上の温度センサから得る。温度センサは、冷房ユニットの取り入れ口、冷房ユニットの外側、または任意の他の好適な場所に位置し得る。この例では、センサが、華氏約50度の気温を報告する場合、コントローラは、50CFM/kWで稼働するように、デジタル信号を冷房ユニットファンに送信する。図9における空気流量値によって示されるように、所望の流量は、データセンタ内で消費されている電力量、この例では、50CFM/kWにも依存する。言い換えると、より多くの電力がデータセンタによって消費されているとき、より多くの熱が発生され、したがって、より多くの気流が必要とされる。所望の流量は、ファンを選択的にアクティブ化し、かつアクティブ化されたファンの速度を設定することによって達成されることができる。いくつかの例では、空気流量はまた、排出ファンを制御することによって微調整され得る。センサが、華氏約70度の気温を報告する場合、コントローラは、126CFM/kWで稼働するように、デジタル信号を冷房ユニットファンに送信する。センサが、華氏約90度の気温を報告する場合、コントローラは、225CFM/kWで稼働するように、デジタル信号を冷房ユニットファンに送信する。
【0050】
システムの他の構成要素(例えば、噴霧器、冷却器等)は、当業者が理解するであろうように、任意の所望の感知された条件に基づいて、類似様式で制御されることができる。システムの異なる構成要素のアクティブ化は、互いに影響し得ることにも留意されたい。例えば、噴霧器がアクティブ化される場合、噴霧器を伴わない所望の空気流量と比較して、より低い空気流量が所望され得る。
【0051】
データセンタの温度を所望のレベルまで低下させるだけではなく、所望のレベルをあまりにも下回って温度を降下させないことが重要であることに留意されたい。いくつかのサーバ機器の信頼性は、比較的に一定の温度に依拠する。したがって、いくつかの条件(例えば、冬期)では、外側周囲空気は、コントローラが気温を所望の標的値まで保つために気流を制限するだけで十分であるほど冷たいであろう。
【0052】
前述のシステムは、新しいデータセンタの中に構築される、または既存のデータセンタの中に改造されることができる。システムが既存のデータセンタの中に改造される実施例では、1つ以上の冷房ユニットの各々が、図1に図示されるように、データセンタ壁内に形成される開口部内に据え付けられることができる。各暖気通路では、排出通気口/フード(例えば、図1における通気口117aおよび117b)が、暖かい空気をデータセンタから引き出すために生成される。コントローラおよび種々のセンサ(例えば、温度、湿度、および/または圧力等)も、システムの動作を監視および制御するために据え付けられることができる。
【0053】
本開示のこれらおよび他の側面ならびにその種々の特徴および有利な詳細は、本明細書に図示される、例示的、したがって、非限定的である、実施形態を参照して、より完全に説明される。しかしながら、発明を実施するための形態および具体的実施例は、好ましい実施形態を示すが、限定としてではなく、例証として与えられるにすぎないことを理解されたい。公知のプログラミング技法、コンピュータソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングプラットフォーム、およびプロトコルの説明は、本開示を詳細において不必要に曖昧にしないように省略され得る。本発明の根本概念の精神および/または範囲内にある種々の代用、修正、追加、および/または再配列は、本開示から、当業者に明白となるであろう。
【0054】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態は、ソフトウェアまたはハードウェアもしくは両方の組み合わせにおいて、制御論理の形態で実装されることができる。制御論理は、コンピュータ読み取り可能な媒体等の情報記憶媒体内に、情報処理デバイスに種々の実施形態に開示される一組のステップを行うように指示するように適合される複数の命令として記憶され得る。本明細書に提供される本開示および教示に基づいて、当業者は、本発明を実装するための他の方式および/または方法を理解するであろう。
【0055】
ソフトウェアプログラミングまたはコードにおいて本明細書に説明されるステップ、動作、方法、ルーチン、またはその一部のいずれかを実装することも、本発明の精神および範囲内であり、そのようなソフトウェアプログラミングまたはコードは、コンピュータ読み取り可能な媒体内に記憶されることができ、プロセッサによって、コンピュータに、本明細書に説明されるステップ、動作、方法、ルーチン、またはその一部のいずれかを行わせるように動作させられることができる。本発明は、ソフトウェアプログラミングまたはコードを使用することによって、1つ以上の制御システム内に実装され得る。特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、光学的、化学的、生物学的、量子力学的、またはナノ工学システム、構成要素、および機構を使用することによって、温度、湿度、および/または圧力センサを含む、種々のタイプのセンサが、使用され得る。本発明の機能は、分散型またはネットワーク化システム、ハードウェア構成要素、および/または回路を含む、種々の手段によって達成されることができる。別の実施例では、データの通信または転送(または別様に、ある場所から別の場所に移動する)は、有線、無線、または任意の他の手段によるものであり得る。
【0056】
「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、命令実行システム、装置、システム、またはデバイスによって、もしくはそれと併せて使用するために、プログラムを含有、記憶、通信、伝搬、もしくはトランスポートすることができる、任意の媒体であり得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではなく、単なる一例として、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、装置、システム、デバイス、伝搬媒体、もしくはコンピュータメモリであることができる。そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能なであり、ヒト読み取り可能な(例えば、ソースコード)または機械読み取り可能な(例えば、オブジェクトコード)であり得る、ソフトウェアプログラミングまたはコードを含むであろう。非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体の例として、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、ハードドライブ、データカートリッジ、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスケット、フラッシュメモリドライブ、光学データ記憶デバイス、コンパクトディスク読み取り専用メモリ、ならびに他の適切なコンピュータメモリおよびデータ記憶デバイスが挙げられ得る。例証的実施形態では、ソフトウェア構成要素の一部または全部は、単一サーバコンピュータまたは別個のサーバコンピュータの任意の組み合わせ上に常駐し得る。当業者が理解し得るように、本明細書に開示される実施形態を実装するコンピュータプログラム製品は、コンピューティング環境内の1つ以上のプロセッサによって翻訳可能なコンピュータ命令を記憶する、1つ以上の非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体を含み得る。
【0057】
「プロセッサ」は、データ、信号、または他の情報を処理する、任意のハードウェアシステム、機構、または構成要素を含む。プロセッサは、中央処理ユニット、複数の処理ユニット、機能性を達成するための専用回路、または他のシステムを伴うシステムを含むことができる。処理は、地理的場所に限定される、または時間的制限を有する必要はない。例えば、プロセッサは、「リアルタイム」、「オフライン」、「バッチモード」等でその機能を行うことができる。処理の一部は、異なる時間および異なる場所で、異なる(または、同一の)処理システムによって行うことができる。
【0058】
当業者は、好適な制御システムが、中央処理ユニット(「CPU」)、少なくとも1つの読み取り専用メモリ(「ROM」)、少なくとも1つのランダムアクセスメモリ(「RAM」)、少なくとも1つのハードドライブ(「HD」)、および1つ以上の入力/出力(「I/O」)デバイスを含むことができることを理解されるであろう。I/Oデバイスは、キーボード、モニタ、プリンタ、電子ポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド等)等を含むことができる。本発明の実施形態では、制御システムは、ネットワーク接続を経由して、少なくとも1つのデータベースへのアクセスを有することができる。
【0059】
ROM、RAM、およびHDは、CPUによって実行可能である、またはCPUによって実行可能であるようにコンパイルもしくは解釈可能である、コンピュータ実行可能命令を記憶するためのコンピュータメモリである。好適なコンピュータ実行可能命令は、コンピュータ読み取り可能な媒体(例えば、ROM、RAM、および/またはHD)、ハードウェア回路等、または任意のそれらの組み合わせ上に常駐し得る。本開示では、用語「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、ROM、RAM、およびHDに限定されず、プロセッサによって読み取られ得る、任意のタイプのデータ記憶媒体を含むことができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例として、限定ではないが、揮発性および不揮発性コンピュータメモリならびにランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、ハードドライブ、データカートリッジ、直接アクセス記憶デバイスアレイ、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスケット、フラッシュメモリドライブ、光学データ記憶デバイス、コンパクトディスク読み取り専用メモリ、および他の適切なコンピュータメモリおよびデータ記憶デバイス等の記憶デバイスが挙げられ得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、データカートリッジ、データバックアップ磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスケット、フラッシュメモリドライブ、光学データ記憶ドライブ、CD−ROM、ROM、RAM、HD等を指し得る。
【0060】
本明細書で使用される場合、用語「comprises(〜を備えている)」、「comprising(〜を備えている)」、「includes(〜を含む)」、「including(〜を含む)」、「has(〜を有する)」、「having(〜を有する)」、またはその任意の他の変形例は、非排他的包含を対象とするように意図される。例えば、要素のリストを含む、プロセス、製品、物品、または装置は、必ずしも、それらの要素によって限定されず、明示的に列挙されない、そのようなプロセス、製品、物品、もしくは装置に固有である、他の要素を含み得る。
【0061】
さらに、用語「or(または)」は、本明細書で使用される場合、別様に示されない限り、概して、「and/or(および/または)」を意味すると意図される。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれかを1つによって満たされる:Aは、真であり(または存在し)、Bは、偽であり(または存在せず)、Aは、偽であり(または存在せず)、Bは、真であり(または存在し)、AおよびBの両方とも、真である(または存在する)。付随の付録を含む、本明細書で使用されるように、「a」または「an」(先行詞が「a」または「an」であるときは、「the」)によって先行される用語は、別様に明確に示されない限り、そのような用語の単数形および複数形の両方を含む(すなわち、「a」または「an」の参照は、単数形のみまたは複数形のみを明確に示す)。また、本明細書の説明および付随の付録に使用されるように、「in(〜内)」の意味は、文脈によって明確に別様に示されない限り、「in(〜内)」および「on(〜上)」を含む。
【0062】
加えて、本明細書に与えられる任意の実施例または例証は、それとともにそれらが利用される、任意の用語または複数の用語の制限、限定、またはその明示的定義として、いかようにも見なされるべきではない。代わりに、これらの実施例または例証は、1つの特定の実施形態に関して、単なる例証として説明されるものと見なされるべきである。当業者は、それとともにこれらの実施例または例証が利用される、任意の用語または複数の用語が、それとともに、または明細書のいずれかに与えられる場合がある、もしくはそうではない場合がある、他の実施形態ならびにその実装および適応を包含し、そのような実施形態は全て、その用語または複数の用語の範囲内に含まれることが意図されることを理解されるであろう。そのような非限定的実施例および例証を指定する言語として、限定ではないが、「for example(例えば)」、「for instance(例えば)」、「e.g.(例えば)」、「in one embodiment(一実施形態では)」等が挙げられる。
【0063】
本発明の当業者は、開示される実施形態が、前述の具体的実施例に加え、様々な分野に関連性を有することを認識するであろう。例えば、前述の実施例は、データセンタの文脈において説明されるが、本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、他のタイプの環境、状況等において機能するように適合または別様に実装されることができる。本文脈では、明細書および図は、限定的ではなく、例証意味におけるものと見なされ、そのような修正は全て、本開示の範囲内に含まれることが意図される。故に、本開示の範囲は、以下の請求項およびその法的均等物によって決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9