(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】ミッドソールと、ミッドソールのせん断耐力および曲げ耐力に選択的に影響を及ぼすアウトソールとを有する、シューソールの実施形態である。ソールはさらに、ミッドソールに部分的に埋め込まれた補強用の要素と、ヒールクリップとを備える。
【
図2】
図3〜
図9の測定に使用した種々のソールを有するシューズを示す。
【
図3a】足が地面に接するときのeTPU製のミッドソールとEVA製のミッドソールとの垂直の圧縮の比較を示す。
【
図3b】足が地面に接するときのeTPU製のミッドソールとEVA製のミッドソールとの垂直の圧縮の比較を示す。
【
図4】ステップサイクル全体の間のeTPU製のミッドソールおよびEVA製のミッドソールの垂直の圧縮の測定値を示す。
【
図5a】ステップ中にかかと領域から前足部領域への足のローリング運動の間の、eTPU製のミッドソールおよびEVA製のソールの外側の側壁における局部的な材料の伸長の比較を示す。
【
図5b】ステップ中にかかと領域から前足部領域への足のローリング運動の間の、eTPU製のミッドソールおよびEVA製のソールの外側の側壁における局部的な材料の伸長の比較を示す。
【
図6a】3つの異なるソールに関する、完全なステップサイクル中の
図7a〜
図7cに示す測定区分の互いに反対側の端部における2つの測定点の相対的な変位の測定値を示す。
【
図6b】3つの異なるソールに関する、完全なステップサイクル中の
図7a〜
図7cに示す測定区分の互いに反対側の端部における2つの測定点の相対的な変位の測定値を示す。
【
図6c】3つの異なるソールに関する、完全なステップサイクル中の
図7a〜
図7cに示す測定区分の互いに反対側の端部における2つの測定点の相対的な変位の測定値を示す。
【
図8】外側かかと領域で地面に接するときの3つの異なるミッドソールのソール材料に加えられる水平せん断作用の比較を示す。
【
図9】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)における種々のミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用の測定値を示す。
【
図10a】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)および内側方向(ML方向)における様々なミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用の別の測定値を示す。
【
図10b】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)および内側方向(ML方向)における様々なミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用の別の測定値を示す。
【
図10c】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)および内側方向(ML方向)における様々なミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用の別の測定値を示す。
【
図10d】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)および内側方向(ML方向)における様々なミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用の別の測定値を示す。
【
図11】ステップサイクル全体の間の長手方向(AP方向)における、それぞれ異なるミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用のいくつかの測定値の平均値を示す。
【
図12】ステップサイクル全体の間の内外方向(ML方向)における、それぞれ異なるミッドソールのソール材料のかかと領域におけるせん断作用のいくつかの測定値の平均値を示す。
【
図13a】前足部領域においてステップの終わりに足が地面を押して離れるとき(
図13e参照)の、種々のミッドソールのソール材料上にかかる足底のせん断作用を示す。
【
図13b】前足部領域においてステップの終わりに足が地面を押して離れるとき(
図13e参照)の、種々のミッドソールのソール材料上にかかる足底のせん断作用を示す。
【
図13c】前足部領域においてステップの終わりに足が地面を押して離れるとき(
図13e参照)の、種々のミッドソールのソール材料上にかかる足底のせん断作用を示す。
【
図13d】前足部領域においてステップの終わりに足が地面を押して離れるとき(
図13e参照)の、種々のミッドソールのソール材料上にかかる足底のせん断作用を示す。
【
図13e】前足部領域においてステップの終わりに足が地面を押して離れるとき(
図13e参照)の、種々のミッドソールのソール材料上にかかる足底のせん断作用を示す。
【
図14a-b】本発明の一態様によるソールを有するシューズの好ましい実施形態を示す。
【
図14c】本発明の一態様によるソールを有するシューズの好ましい実施形態を示す。
【
図15a-b】本発明の一態様によるソールを有するシューズの別の好ましい実施形態を示す。
【
図15c】本発明の一態様によるソールを有するシューズの別の好ましい実施形態を示す。
【
図16】ミッドソールと、ミッドソールのせん断耐力および曲げ耐力に選択的に影響を及ぼすアウトソールとを有するシューソールの好ましい実施形態を示す。
【
図17】ミッドソールと、ミッドソールのせん断耐力および曲げ耐力に選択的に影響を及ぼすアウトソールとを有するシューソールの特に好ましい実施形態を示す。
【
図18】ミッドソールのせん断耐力および曲げ耐力に選択的に影響を及ぼすアウトソールに関する可能な実施形態の概略図である。
【
図19】互いに対して摺動移動できる第1および第2のプレート要素を備えるミッドソールの2つの実施形態を通るML方向概略断面図である。
【
図20】互いに対して摺動移動できる第1および第2のプレート要素を備えるミッドソールの2つの実施形態を通るML方向概略断面図である。
【
図21a-b】ブランクからレーザー切断した制御要素を備えた本発明によるソールの実施形態を有する本発明によるシューズの実施形態を示す。
【
図22a】本発明によるシューソールの実施形態を有する本発明によるシューズの現時点で好ましい別の実施形態を示す。
【
図22b】本発明によるシューソールの実施形態を有する本発明によるシューズの現時点で好ましい別の実施形態を示す。
【
図22c】本発明によるシューソールの実施形態を有する本発明によるシューズの現時点で好ましい別の実施形態を示す。
【
図22d】本発明によるシューソールの実施形態を有する本発明によるシューズの現時点で好ましい別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の詳細な説明では、スポーツシューズに関連する現時点で好ましい本発明の実施形態を説明している。しかし、本発明はそれらの実施形態に限定されないことを強調しておく。本発明は、例えば、安全靴、カジュアルシューズ、トレッキングシューズ、ゴルフシューズ、ウインターシューズ、または他のシューズのために使用することもでき、同様に防護服ならびにスポーツウェアおよびスポーツ用品のパッドのために使用することもできる。
【0032】
図1に本発明の一態様によるソール100を示す。ソール100は、ランダムに配置された発泡材料の粒子を含む緩衝要素110と、緩衝要素のせん断耐力に選択的に影響を及ぼす制御要素130とを備える。
【0033】
好ましい実施形態では、緩衝要素110は、
図1に示すように、ミッドソールまたはミッドソールの一部分としてそれぞれ設けられる。緩衝要素110は、ランダムに配置された発泡材料の粒子を含む。一実施形態では、緩衝要素110全体が発泡材料から成る。しかし、ここでは、種々の発泡材料、またはいくつかの異なる発泡材料の混合物を、緩衝要素110の様々な部分領域に使用することができる。別の実施形態では、緩衝要素110の1つまたは複数の部分領域のみが発泡材料から成り、緩衝要素110の残りが発泡でない材料から成る。例えば、緩衝要素110が、1つまたは複数の発泡材料の粒子製の中心領域を含むことができ、前記中心領域は、ソールの形態の安定性を高めるために発泡でない材料製のフレームによって囲繞されている。発泡および/または発泡でない材料の適切な組み合わせによって、所望の緩衝特性および安定特性を有する緩衝要素110を製造することができる。
【0034】
発泡材料の粒子は、具体的には、以下の材料のうちの1つまたは複数を含むことができる:発泡エチレン酢酸ビニル(eEVA)、発泡熱可塑性ウレタン(eTPU)、発泡ポリプロピレン(ePP)、発泡ポリアミド(ePA)、発泡ポリエーテルブロックアミド(ePEBA)、発泡ポリオキシメチレン(ePOM)、発泡ポリスチレン(PS)、発泡ポリエチレン(ePE)、発泡ポリオキシエチレン(ePOE)、発泡エチレンプロピレンジエンモノマー(eEPDM)。これらの材料はそれぞれ、特定の特徴的な特性を有し、それらの特性は、ソールに関する要件のプロフィルに応じてシューソールの製造のために好都合に用いることができる。具体的にはeTPUは優れた緩衝特性を有しており、これは低温でも高温でも変わらない。さらに、eTPUは非常に弾性があり、圧縮中に、例えば地面を踏んだときに蓄積したエネルギーをほぼ全て、それに続いて膨張する間に足に戻す。一方、EVAは、例えば、強度が高いことを特徴とし、したがって、例えば、緩衝要素110の形態の安定性を高めるように発泡材料の領域または緩衝要素110全体を囲繞するフレームの構築に適している。
【0035】
緩衝要素110の製造のために様々な材料または異なる材料の混合物を使用すると、種々の固有のせん断抵抗力を有する領域を備えた緩衝要素110をさらに設けることが可能になる。制御要素130に関連して、本明細書で説明するように、これは、シューソール100の構築の際に設計の自由度を有意に上昇させ、それにより、シューソール100のせん断挙動に選択的に影響を及ぼす可能性を有意に上昇させる。
【0036】
好ましい実施形態では、制御要素130は、
図1に示すように、アウトソールとしてまたはアウトソールの一部分として設けられる。制御要素130は、本明細書では、好ましくは、ゴム、発泡でない熱可塑性ウレタン、テキスタイル材料、PEBA、ならびにフォイルまたはフォイル様の材料うちの1つまたは複数を含む。特に有利な実施形態では、緩衝要素110および制御要素130は、共通の材料クラスの材料から、具体的には発泡熱可塑性ウレタンおよび/または発泡でない熱可塑性ウレタンから製造される。それにより、例えば、さらに接着剤を使用せずに単一のモールド型に1つの一体型の部片として緩衝要素110および制御要素130を設けることができるので、製造プロセスが有意に単純化される。
【0037】
緩衝要素110のせん断挙動に選択的に影響を及ぼすために、制御要素は、種々のサイズ、硬さ、および膨張のいくつかの突起132と、種々の長さ、厚さ、および構造の突出部または隆起部135と、種々の直径の開口部および凹所138とを有する。それらの設計の可能性を変更することによって、制御要素130によって及ぼされる緩衝要素110のせん断挙動への影響を選択的に制御することができる。
【0038】
図16a〜
図16bに、例えば、本発明によるシューズ用ソール1610の実施形態1600を示す。そのソール1610は、ミッドソールとして設けられる緩衝要素1630を備え、ランダムに配置された、発泡材料粒子1635を含む。
図16aは負荷のない状態を示し、
図16bは地面に接触した1650後の負荷のかかった状態を示す。ソール1610はさらに、アウトソールとして設けられた制御要素1620を備え、いくつかの突起1622ならびにいくつかの凹所/窪み1628を備える。ここでは、制御要素1620の材料は、好ましくは、ミッドソール1630の材料よりも強度/剛性が高い。例えば、制御要素1620は、突起1622をその上に選択的に施すことができるフォイルとして設けることができる。例えば、制御要素1620はTPU製のフォイルとすることができ、その上にやはりTPUから作製された突起1622を施すことができる。こうした好ましい実施形態は、フォイルおよび突起が、例えば、付加的な結合剤を使用せずに化学結合でき、極めて安定性および耐性があるという利点を有する。他の実施形態では、制御要素は他の/付加的な材料を含む。
【0039】
図16bに示すように、制御要素1620の材料はすでに言及したように好ましくはミッドソール1630の材料よりも剛性/強度が高いので、突起1622は地面に接触1650した後でミッドソール1630の材料に押し込まれる。それにより、領域1660および1670は、ミッドソール1630の材料が様々な程度に圧縮されるように形成される。
【0040】
具体的には、突起1622が負荷を受けてミッドソール1630に押し込まれる領域1670のミッドソールの材料は、制御要素が凹所/窪み1628を備える領域1660よりも、高い程度で圧縮される。それにより起こるミッドソール材料の種々の圧縮は、対応する領域1660および1670のミッドソール材料の伸長能力(stretching capacity)および/またはせん断耐力に選択的に影響を及ぼす。例えば、ミッドソール材料の伸長能力は、より小さい圧縮の領域1660と比べて、さらに圧縮される領域1670では小さくなる。さらに、それにより、アウトソール1620においてミッドソール1630が固定され、したがって、地面へのグリップ力が増すことにつながる。
【0041】
したがって、ミッドソール1630の伸長能力および/またはせん断耐力を、様々な突起1622を有する制御要素1620の種々の設計によって、個々の部分領域において選択的に促進または抑制することができる。
【0042】
突起1622は様々な設計のものとすることができる。例えば、突起1622は、尖った形、円錐形、またはピラミッド形とすることができ、円筒とすることができ、半球とすることができ、制御要素1620は波様などにすることができる。突起1622は、ここでは、一種の固定点として働き、その固定点はミッドソール材料の目標とする局部の圧縮を可能にする。ここでは、突起1622の間隔を広くすると、突起1622の間隔を狭くするときよりも、例えば、ミッドソール材料の伸長の動きを大きくすることができる。それにより、ミッドソール1630のせん断耐力に選択的に影響を及ぼすこともできる。
【0043】
図17に、本発明によるソール1710の特に好ましい実施形態1700を示す。そのソール1710は、ミッドソールとして設けられた緩衝要素1730を備え、負荷のない状態でランダムに配置された発泡材料の粒子1735を含む。ソール1710はさらに、アウトソールとして設けられた制御要素1720を備え、前記制御要素はいくつかの突起1722およびいくつかの凹所/窪み1728を備える。制御要素1720の材料は、ここでは、好ましくは、ミッドソール1730の材料よりも強度/剛性が高い。
図17に示す制御要素の対称の波様の設計により、一方で、上記に説明したように、負荷下でのアウトソール1720へのミッドソール1730の固定が特に良好にすることが可能になり、したがって、地面のグリップが特に良好になる。さらに、このように設計された制御要素1720を、製造プロセス中に、製造に用いるモールド型に問題なく導入することができる。
【0044】
図18に、本発明による制御要素1800a、1800b、1800c、および1800dの別の実施形態を概略的に示す。好ましくは、アウトソールとしてまたはその一部分として設けられる実施形態1800a、1800b、1800c、および1800dは、いくつかの突起1810と、例えば、2つの突起を互いに連結できる窪みおよび/または補強用突出部1820を備える。ここでは、突起1810は、上記ですでに論じたように、いくつかの異なる形状、サイズ、高さなどを有することができる。同じことが窪みおよび/または補強用突出部1820に適用される。ソールの特性に選択的に影響を及ぼすために、例えば、それらの幅/厚さおよび/または奥行/高さならびに制御要素1800a、1800b、1800c、および1800d上でのそれらの位置および向きを、それぞれの要件に従ってソールに適合させることができる。ここでは、窪みおよび/または補強用突出部1820を必ずしも2つの突起1810の間に配置する必要はないが、本発明に従って制御要素を設計するように独立型の可能性として働くことを、ここでも明示的に強調しておく。具体的には、こうした補強用突出部は、内側中足領域(1455参照)において、そこでのソールの安定性を向上させ、その領域でのミッドソール材料のせん断耐力および伸長能力を低減させるために好都合に用いることができる。
【0045】
加えて、制御要素が、本発明の別の態様によれば、付加的な機能上の要素、例えば、ねじり要素および/または補強用の要素などを構成要素として備え、それと一体の1つの部片として製造することができる。
【0046】
さらに、制御要素を完全なアウトソールとして設けることができる。しかし、別の実施形態では、アウトソールが、互いに連結することもできるいくつかの個々の独立の制御要素を備える。
【0047】
好ましい実施形態では、第2の領域と比べてせん断耐力が低い第1の領域は中足部の内側領域に位置し、第2の領域はかかとの外側領域に位置する。特に好ましい実施形態では、制御要素130は、具体的には、中足部領域の内側縁部に安定用の隆起部135、ならびにかかとおよびつま先に向かうほど直径が大きいいくつかの開口部を備える。このように調節された緩衝要素110のせん断挙動は、好都合に、怪我のリスクを最小限に抑えると共に、ランナーの運動器官の自然の生理学的なプロセスをサポートし、ランナーの着用の快適性および効率を向上させる。
【0048】
緩衝要素110のせん断挙動に影響を及ぼすことに加えて、制御要素は、緩衝要素の曲げ抵抗力に影響を及ぼすこともできる。例えば、制御要素130がある領域で緩衝要素130にしっかりと取り付けられている場合は、制御要素130の曲げ抵抗力は緩衝要素の曲げ抵抗力110に影響を及ぼす。制御要素130の曲げ抵抗力は、その一部に関して、例えば、上記で言及した制御要素130の設計の選択肢に応じて変わる。そのため、
図1に示す好ましい実施形態では、かかとおよびつま先領域の曲げ抵抗力は、補強用隆起部135によって安定している中足部領域よりも低い。
【0049】
別の好ましい実施形態では、ソール100はさらに分離領域160を備える。その領域では、緩衝要素110と制御要素130とは互いに直接連結されていない。一実施形態では、その領域では緩衝要素110と制御要素130との間には全く連結がない。好ましい実施形態では、緩衝要素110と制御要素130とは、せん断耐力を有する材料によってその領域で結合している。特に好ましい実施形態では、せん断耐力を有するその材料には、例えば、以下の材料のうちの1つまたは複数が含まれる:eTPU、フォーム材料、またはゲル。それにより、制御要素130に対して緩衝要素110がさらにせん断運動することが可能になり、したがって、ソール100のせん断挙動に影響を及ぼす可能性がさらに生じる。こうした分離領域160は、好ましくは、外側かかと領域に位置する。というのは、その領域では、さらに以下により詳細に示すように、ランニング中に最も強いせん断力が生じるからである。
【0050】
図19に、ランダムに配置された発泡材料の粒子1910を含み本明細書で説明する本発明の他の態様と好都合に組み合わせることができる、本発明によるミッドソール1900の実施形態を通る内外方向の断面図を示す。
図19に示す実施形態では、ミッドソール1900全体が発泡材料から成る。しかし、これが単に本発明によるミッドソール1900の特定の例であることが当業者には明らかであり、他の実施形態ではミッドソール1900の1つまたは複数の部分領域のみが発泡材料の粒子1910を含むことができる。ミッドソールはさらに、互いに対して摺動できる第1のプレート要素1920および第2のプレート要素1930を備える。プレート要素1920および1930がいくつかの方向に摺動移動できる設計が特に好ましい。好ましい実施形態では、2つのプレート要素1920および1930は、ミッドソール1900の材料によって、特に好ましくはミッドソール1900の発泡材料1910によって、完全に囲繞される。しかし、他の実施形態では、プレート要素1920および1930は、ミッドソール1900の材料によって部分的にのみ囲繞される。
【0051】
好ましくは、2つのプレート要素1920および1930は
図19に示すように、互いに正反対に配置されるようにミッドソール1900のかかと領域に配置される。別の実施形態では、潤滑剤またはゲルなどが2つのプレート要素1920と1930との間にあり、それにより、摺動移動によって起きるプレート要素1920、1930の摩耗が打ち消され摺動が容易になる。
【0052】
2つのプレート要素1920および1930の摺動移動により、こうした構成は、例えば、着用者が地面を踏むときに着用者の運動器官に作用する水平せん断力をそれぞれ吸収または低減することができる。それにより、具体的には着用者が走って/速く歩いているときに、関節の摩耗および着用者の怪我を予防する。他の実施形態では、図示の構成は、ステップのときの足のローリングをさらにサポートするために、例えば、ミッドソール1900の異なる領域に配置することもできる。
【0053】
別の実施形態(図示せず)では、2つのプレート要素1920および1930はそれぞれ、さらに、湾曲した摺動面を備える。好ましい実施形態では、2つの摺動面の曲率は、それら2つの摺動面が明確に合うように選択される。曲率の度合いおよび向きを適切に選択することによって、例えば地面を踏むときに、好ましくは第2のプレート要素1930に対する第1のプレート要素1920の摺動移動が起こる方向に影響を及ぼすことが可能になる。これは、やはり、それぞれ、ミッドソールによって吸収されるかまたは着用者に伝わるせん断力に影響を与える。
【0054】
互いに対して摺動でき本発明に属する本明細書で説明する実施形態の1つまたは複数と好都合に組み合わせることができるこうしたプレート要素の別の好ましい実施形態は、DE10244433B4およびDE10244435B4に存在するはずである。
【0055】
ちょうどここで説明した機能に関しては、ミッドソール1900の材料が復元力による2つのプレート要素1920および1930の摺動移動を打ち消す場合はさらに有利である。好ましくは、こうした復元力は、2つのプレート要素1920および1930がミッドソール1900の材料によって、具体的にはミッドソール1900の発泡材料1910によって囲繞され、ミッドソール1900の材料が摺動移動の方向において2つのプレート要素1920および1930に隣接する領域においてそれぞれ第1のプレート要素1920および第2のプレート要素1930の動きによって圧縮されることに起因する。材料、具体的にはミッドソール1900の発泡材料1910の弾性特性によって、この効果に複雑な仕組みを必要とせずにそれぞれ第1のプレート要素1920および第2のプレート要素1930の摺動移動を打ち消す復元力が生じる。
【0056】
図20に、ランダムに配置された発泡材料の粒子2010を含むミッドソール2000に関してちょうどここで論じた実施形態の変形形態の内外方向の断面図を示す。ミッドソールは、プレート要素2020および第2のそり形の要素2030を備える。その2つの要素2020、2030は、互いに対して摺動移動を行うことができる。第2の要素2030のそり形の設計によって、こうした摺動移動の好ましい方向が予め決定される。しかし、好ましい実施形態では、第1の要素2020と第2のそり形の要素2030との間に空隙2040があり、その空隙2040により2つの要素2030および2040が互いに対して少し摺動移動することも可能になり、上記で言及した好ましい方向にない。空隙2030のサイズを適合させることによって、好ましい方向にないこうした摺動移動の範囲を、ソールのニーズおよび要件に個別に適合させることができる。そのため、非常に小さい空隙2040により、2つの要素2020および2030がほとんど排他的に好ましい方向に摺動移動することが可能になり、それによりソールの安定性を向上させることができる。しかし、空隙2040が大きいと、好ましくない方向へも顕著な摺動移動が促進される。これにより、例えば、地面に接するときにソールによって水平せん断力をより良好に吸収することが可能になる。
【0057】
図1に示す好ましい実施形態では、緩衝要素110はさらに、要素120を、例えばねじり要素または補強用の要素を、少なくとも部分的に囲繞する。好ましい実施形態では、要素120は、変形剛性が緩衝要素110の発泡材料よりも高い。したがって、その要素120は、ソール100の弾性特性およびせん断特性にさらに影響を及ぼすように働くことができる。別の実施形態では、要素120、例えば、光学的なデザインとして働く要素、および/または電子部品を受容する要素、および/または電子部品もしくは他の任意の機能上の要素とすることもできる。要素120は、別の要素、例えば電子部品などを受容するように働く場合は、好ましくは外側からアクセスできる中空の領域を有する。
図1に示す実施形態では、こうした空洞は、例えば、凹所140の領域に配置されてもよい。好ましい実施形態では、要素120は、例えば接着結合によって、緩衝要素110と結合していない。具体的には、その要素は、好ましい実施形態では、緩衝材料110の発泡材料との結合部を備えていない。緩衝要素110が要素を部分的に囲繞するので、要素120を固定するためのこうした結合部は必要ない。したがって、やはり、シューズを製造するために接着不能な材料を使用することもできる。別の実施形態では、要素120は、例えば、結合、例えば接着結合によって個々の領域で制御要素130と連結/結合することもでき、または1つの一体型の部片として設けることもできる。
【0058】
図1に示す実施形態では、ソール100はさらに、ヒールクリップ150を備える。好ましくは、ヒールクリップ150は外側フィンガ部および内側フィンガ部を備え、それらフィンガ部は、互いから独立しておりかかとの外側および内側を取り囲む。それにより、同時に足を動かすための空間を過剰に制限することなしに、ソール100上に足を良好に固定することが可能になる。別の好ましい実施形態では、ヒールクリップ150はさらに、アキレス腱の領域に凹所を備える。それにより、特にヒールクリップ150の上側縁部がかかとの上方の領域でのアキレス腱に摩擦または擦れることが防止される。好ましい実施形態では、ヒールクリップ150はさらに、制御要素130および/または要素120に、例えば結合剤によって結合することもでき、あるいは1つの一体型の部片としてそれと一緒に設けることもできる。
【0059】
図2に、ソールの弾性特定およびせん断特性の測定を行うために使用した、様々な材料の4つの異なるシューズ200、220、240、および260を示す。それらの最も重要な測定結果を以下の
図3〜9にまとめている。
【0060】
シューズ200は、例えば、DE10244433B4およびDE10244435B4に記載されているように、アッパー205ならびにシューソール210および摺動要素212を有するシューズである。
【0061】
シューズ220は、アッパー225ならびにeTPU製のミッドソール230を備え、ミッドソール230はEVA製のフレームによって囲繞されている。EVAは、例えば、密度0.2g/cm
3、アスカーC硬度55の圧縮成形020 55C CMEVAとすることができる。
【0062】
シューズ240は、アッパー245ならびにEVA製ミッドソール250を備える。
【0063】
さらに、シューズ260は、アッパー265ならびにeTPU製ミッドソール270を備える。
【0064】
図3a、
図3b、および
図4に、eTPU製(シューズ260)およびEVA製(シューズ240)のソールの垂直(すなわち、足から地面への方向)の圧縮を示す。
【0065】
様々な材料およびソールの設計のこれらのおよび別の論じた特性の測定に関して、各測定ごとに、1回のステップサイクル中に「ステージ」と呼ばれる多数の(100を超える)写真を撮った。これらに1から連続して番号を付けた。したがって、各測定ごとに、撮影番号または「ステージ」と各ステップ内のその撮影時点とは1対1に対応している。しかし、異なる測定間には個々のステージに関して一定の時間のオフセットが存在する場合があり、すなわち様々な測定による同一の番号を有するステージが必ずしもそれぞれの測定で測定されるステップ中の同じ時点に対応するとは限らないことに留意されたい。
【0066】
図3aおよび
図3bの写真300aおよび300bは、かかとが地面に接触している間に撮られた。
図3aおよび
図3bに、ソールの負荷のない状態と比べたそれぞれのミッドソール領域の圧縮をパーセントで示す。予想通り、かかとが地面に接触している間に前足部領域では圧縮は起きない(320a、320b参照)。しかし、かかと領域では、顕著な圧縮がeTPU製ソールで明白である(310a参照)。したがって、それらの測定によれば、eTPUは垂直の負荷の下では、EVAよりもずっと激しく降伏している。さらに、eTPUソールの圧縮中に蓄積されたエネルギーは、本質的に、ステップ中にランナーに戻る。これはランニング効率を有意に向上させる。
【0067】
これは
図4でも確認できる。水平軸上には、各ステージの番号、すなわち時間が示されており、垂直軸上には、ミッドソールの垂直の圧縮が示されている。eTPU製ソール270に関する測定値410を、EVA製ソール250に関する測定値420と同様に示している。垂直の負荷が最大のときには、EVAミッドソール250は約1.3mmしか押し下げることができないが、eTPUミッドソール270は約4.3mm押し下げることができる。概略的には、eTPUに関する垂直の圧縮の値はEVAと比べて2:1から3:1であり、一部の実施形態ではこれよりもさらに大きい。
【0068】
図5aおよび
図5bに、やはりかかとが地面に接する瞬間の、eTPUミッドソール270(測定500a)およびEVAミッドソール250(測定500b)の外側の側壁内の、ソールの負荷のない状態と比べたミッドソール材料局部的な材料の伸長を示す。しかし、ソール負荷のない状態と比べた材料の伸長をパーセントで示すのに加えて、
図5aおよび
図5bの写真は、伸長ベクトルの形態で材料の伸長の方向も示す。これらの写真から、eTPUミッドソール270では、EVAミッドソール250よりも材料の伸長が有意に大きいことを理解することができる。これは、EVAと比べてeTPUのせん断耐力が良好だからである。したがって、eTPUは、ランニング中のせん断力を吸収する緩衝要素を製造するのに特に適切である。ここで論じる実施例では、eTPUの場合の材料の伸長はEVAの場合よりも2〜3倍大きい。より正確には、eTPUの材料の伸長は平均で6〜7%の伸長であり、最大の伸長は8〜9%であり、EVAの材料の伸長は平均で2%の伸長であり、最大の伸長は3〜4%である。
【0069】
さらに、測定により、eTPUミッドソール270およびEVAミッドソール250の外側の側壁における材料の伸長が、ランニング中の中足骨のアーチの自然の形状を追従する、すなわちシューズが足のローリングの動きを追従することが明らかである。これは、着用の快適性および足のフィット感に有利である。
【0070】
図6a〜
図6cに、
図7a〜
図7cに示す測定区分710a、710b、および710cの互いに反対側の端部にそれぞれ位置する2つの測定点の相対的なオフセットの測定値610a、610b、および610cをミリメートルで示す。測定値610a、610b、および610cはそれぞれ、完全なステップサイクルを含む。
図7a〜
図7cには、各測定に使用したシューズを開始時の位置で示している。
【0071】
図6a、
図7aに、DE10244433B4およびDE10244435B4に記載されているような、シューソール210および摺動要素212を有するシューズ200に関する測定結果および測定点を示す。
【0072】
図6b、
図7bに、eTPU製のミッドソール230およびEVAリムを有するシューズ200の関する測定結果および測定点を示す。
【0073】
図6c、
図7cに、EVAソール250を有するシューズに関する測定結果および測定点を示す。
【0074】
シューズ200の摺動要素212およびEVAリム230を有するeTPUソールにより、2つの測定点の間のオフセットをEVAミッドソール250よりも有意に大きくできることが明らかに明白である。これは、上側ミッドソール面に対する下側ミッドソール面のせん断耐力が良好であり、したがって、ランニング中に生じるせん断力の吸収能力が良好であることを意味する。構造が単純なシューズ220では最大2.5mmのオフセット値が可能であり(
図6b参照)、摺動要素212を有するシューズ200ではオフセット値が最大約2mmしか可能でない(
図6a参照)ことに留意されたい。対照的に、EVAミッドソール250を有するシューズ240は、オフセット値が最大約0.5mmしか可能でない(
図6c参照)。
【0075】
図8a〜
図8cに、摺動要素212を有するシューズ200(測定800a)、EVAリム230を有するeTPUミッドソールを備えたシューズ220(測定800b)、およびEVAミッドソール250を有するシューズ240(測定800c)のせん断挙動の別の測定値を示す。かかとが地面に接する瞬間のソール材料の局部的なオフセットを負荷のない状態と比べて示している。
【0076】
摺動要素212を有するシューズ200およびEVAリム230を有するeTPUミッドソールを備えたシューズ220が、EVAミッドソール250を有するシューズ240よりも、かかと領域でせん断耐力が実質的に高いことが明らかに明白である。
【0077】
図9に、やはり、4つの異なるシューズに関する完全なステップサイクル中の長手方向(AP方向)のミッドソール材料のせん断の測定の測定結果を示す。
【0078】
曲線910に、やはり、かかとが地面に接したときの最大のせん断が約2mmである、摺動要素212を有するシューズ200に関する
図6aの測定結果を示す。曲線930は、やはり、かかとが地面に接している間の最大のせん断が約2.5mmの、EVAリム230を有するeTPUミッドソールを備えたシューズ220に関する
図6bの測定結果を示す。曲線940は、やはり、地面がかかとで衝撃を受けている間の最大のせん断が約0.5mmである、EVAミッドソール250を有するシューズ240に関する
図6cの測定結果を示す。最後に、曲線920に、かかとが地面に接している間の最大のせん断が約1.8mmである、eTPUミッドソール270を有するシューズ260に関して同じ手法で実行された測定の測定結果示す。
【0079】
したがって、eTPUミッドソール270を有するシューズ260、および特にEVAリム230を有するeTPUミッドソールを備えたシューズ220は、非常に良好なせん断耐力を有し、したがって、主として、ミッドソールの構築に非常に適していることを認識することができる。
【0080】
図10〜
図13に、種々に設計されたソールのせん断耐力の別の測定値を示す。
【0081】
図10a〜
図10dに、測定区分の長さの変化の測定値を示す。その測定区分の一方は、ステップサイクル中のソールのかかと領域において長手方向(AP方向)に配置され、他方は内外方向(ML方向)に配置されている。これらの長さの変化は、各ソールの足底のせん断耐力についての情報を提供する。
【0082】
図10aに、例えばシューズ240のような、アウトソールがなくEVAミッドソールを有するシューズに関する、AP方向に延びる測定区分1015aの長さ1010aの変化と、ML方向に延びる測定区分1025aの長さ1020aの変化を示す。測定値は、最大の長さ変化がAP方向では約1.2mm、ML方向では約0.3mmであることを示す。
【0083】
図10bに、例えばシューズ260のような、アウトソールがなくeTPUミッドソールを有するシューズに関する、AP方向に延びる測定区分1015bの長さ1010bの変化と、ML方向に延びる測定区分1025bの長さ1020bの変化を示す。測定値は、最大の長さ変化がAP方向では約3.5mm、ML方向では約1.5mmであることを示す。
【0084】
図10cに、例えばシューズ200のような、摺動要素を有するシューズに関する、AP方向の測定区分1015cの長さ1010cの変化と、ML方向に延びる測定区分1025cの長さ1020cの変化を示す。測定値は、最大の長さ変化がAP方向では約3.2mm、ML方向では約0.7mmであることを示す。
【0085】
図10dに、eTPUを含むミッドソールならびにアウトソールとして設けられた制御要素1450を備えた、
図1および
図14a〜
図14cによるシューズ1400の好ましい実施形態(以下参照)に関する、AP方向に延びる測定区分1015dの長さ1010dの変化と、ML方向に延びる測定区分1025dの長さ1020dの変化を示す。測定値は、AP方向の最大の長さ変化が約3.4mm、ML方向のマイナスの長さ変化が約0.5mmであることを示す。具体的には、ML方向のマイナスの長さとは、中足部領域のシューズの安定性が非常に良好であり、制御要素1450の内側の補強1455の影響を反映していることを意味する。
【0087】
図11に、例えばシューズ200のような摺動要素を有するシューズ(曲線1110参照)と、例えばシューズ260のようなeTPUミッドソールを有するシューズ(曲線1120参照)と、例えばシューズ240のようなEVAミッドソールを有するシューズ(曲線1130参照)と、
図14a〜
図14cによるシューズ1400(曲線1140参照)に関する完全なステップサイクル中のAP方向に延びる測定区分の長さの平均の変化を示す。
【0088】
図12に、例えばシューズ200のような摺動要素を有するシューズ(曲線1210参照)と、例えばシューズ260のようなeTPUミッドソールを有するシューズ(曲線1220参照)と、例えばシューズ240のようなEVAミッドソールを有するシューズ(曲線1230参照)と、
図14a〜
図14cによるシューズ1400(曲線1240参照)に関する完全なステップサイクル中のML方向に延びる測定区分の長さの平均の変化を示す。
【0089】
図11および
図12から推測できるように、特に好ましい実施形態によるシューズ1400は、AP方向の最大の長さ変化が3mm超であり、4つ全てのテストしたシューズのタイプのうちでせん断耐力が最良である。同時に、シューズ1400は、
図12から理解できるようにML方向の十分な安定性を示す。せん断力がランニング中に主にAP方向に生じるときに、ML方向の足の曲げ/スリップは可能な限り避けるべきなので、こうしたシューズの特性の組み合わせは特に有利である。
【0090】
別の好ましい実施形態では、緩衝要素により、下側のソール面は上側のソール面に対して1mm超、好ましくは1.5mm超、特に好ましくは2mm超のAP方向のせん断運動が可能になる。緩衝要素のせん断耐力の異なる値の間から選択することにより、シューソールをニーズおよびランナーの生理学的な条件に個別に適合させることが可能である。ここで論じる値は、緩衝要素のせん断耐力の典型的な好ましい値の印象を得るためには、当業者にはガイドランとしてのみ役立つ。個別のケースでは、これらの値は、理想的には、着用者の要望およびニーズに特に適合しなければならない。
【0091】
図13a〜
図13dに、
図13eに概略的に示すように足が前足部を介して地面を押して離れる瞬間の、シューズの負荷のない状態と比べた様々なシューソールの足底の材料の伸長をパーセントで示す。
図13a〜
図13dに、さらに、材料の伸長の方向を局部的に示す伸長ベクトルを示す。
図13aに、EVAミッドソールを有するシューズ240に関する測定値1300aを示し、
図13bに、eTPUミッドソールを有するシューズ260に関する測定値1300bを示す。
図13cに、例えばシューズ200のような摺動要素を有するシューズに関する測定値1300cを示し、
図13dに、eTPUを含むミッドソールならびにアウトソールとして設けられた制御要素1450を備えた、
図1および
図14a〜
図14cによるシューズ1400の好ましい実施形態に関する測定値1300dを示す(以下参照)。
【0092】
図から明確に理解できるように、この足/シューズの位置(すなわち前足部領域上で足が地面を押して離れるとき、
図13e参照)では、シューズ240および260の材料の主な負荷および変形は前足部領域の中心部に局部的に生じる(
図13aおよび
図13b参照)(他の足の位置では、主な負荷および変形をかかと領域に観察することもできる)。しかし、摺動要素を有するシューズおよびシューズ1400の場合は、材料の伸長はアウトソールの形状を追従する。
図13dでは、具体的には、開口部1452、突出部1458、および突起1459を有するアウトソール1450の構造を見ることができる。さらに、
図14は、前足部領域のほとんど全ての伸長ベクトルがAP方向に平行に延びる、すなわち材料がほぼ排他的にAP方向に伸長することを示し、一方でML方向の安定性が良好であることを示す。これは、安定性を失うことなく動的に足を離すのに望ましい。ML方向のソールの安定性が不十分な場合は、特にランニング速度が速いときにおよび例えばカーブまたは平坦でない地形上で、足が横に滑るまたは曲がる危険な状態になる。
【0093】
制御要素1450は、例えばアウトソールの形態で、特定のせん断挙動および/または伸長挙動もしくは特定の安定性が必要な予め画定されたゾーンを形成するのに寄与する。制御要素1450の設計を各スポーツの要件に適合させることができる。直線的なスポーツは例えば横向きのスポーツよりもソールのせん断挙動および安定性に関する種々の要件を有する。したがって、制御要素1450およびソールの概念を特定のスポーツのために個別に設計することができる。例えば、(屋内)フットボール、バスケットボール、またはランニングスポーツなどのスポーツのために、最良の重要なせん断ゾーンおよび安定性ゾーンを決定し個別に適合させることができる。例えば、多くの応用分野で、こうした好ましいせん断ゾーンおよび/または伸長ゾーンは足の親指の下およびかかと領域に位置する。さらに、本明細書で説明する本発明に関する態様によって、裸足で歩くときのように足のローリングを理想的に模倣できるソールを製造することができる。
【0094】
図14a〜
図14cに、緩衝要素1410および制御要素1450を有するシューズ1400の好ましい実施形態を示す。前記緩衝要素は、ミッドソールの一部分として部分的にまたはミッドソールとして設けられ、ランダムに配置された、発泡材料粒子、具体的にはeTPUの粒子を含み、制御要素1450は、アウトソールの一部分としてまたはアウトソールとして設けられ、かかとの外側領域に比べて中足部の内側領域のミッドソール1410のせん断耐力を低減する。さらに、
図14a〜
図14に示すシューズは、アッパー1420を備える。好ましい実施形態では、シューズ1400はさらに、
図1および対応する実施形態に関連して上記ですでに論じたように、ヒールクリップ1430ならびに付加的なねじり要素または補剛要素1440を備える。
【0095】
好ましい一実施形態では、アウトソールとして設けられた制御要素1450は発泡材料を含まない。制御要素は、ゴム、熱可塑性ウレタン、テキスタイル材料、PEBA、またはフォイルおよびフォイル様の材料、あるいはこうした材料の組み合わせからそれぞれ作製されることが特に好ましい。上記ですでに言及したように制御要素1450および緩衝要素1410が共通のクラスの材料による材料から製造される場合にさらに有利である。さらに、制御要素1450は、好ましくは、種々のサイズのいくつかの開口部1452と、中足部の内側領域にある隆起部1455と、いくつかの突出部1458および突起1459を備える。これらの要素は、すでに論じたように、制御要素1450の可撓性および剛性の特性に影響を及ぼすように働き、それは、一部はソールの、具体的にはミッドソール1410のせん断耐力および曲げ剛性に影響を及ぼす。具体的には好ましい本実施形態では制御要素1450がアウトソールの一部分として設けられているので、突起1459および突出部1458は、さらに、地面へのグリップ力を増すことができる。
【0096】
中足部の内側領域の隆起部1455ならびに直径が一様でないいくつかの開口部1452を有する
図14a〜
図14cに示す好ましい実施形態により、特にかかと領域、とりわけ外側かかと領域の良好なせん断耐力、ならびに内側中足領域の良好な安定性が可能になる。すでに何度か言及したように、特性のこうした組み合わせは、ランニングシューズの場合に使用するのに特に有利である。しかし、特性の他の組み合わせも可能であり、本明細書に示す設計の選択肢および実施形態により、当業者が所望の特性を有するシューズを製造することが可能になる。
【0097】
図15a〜
図15cに、本発明の一態様によるシューズ1500の別の好ましい実施形態を示す。シューズ1500は、ミッドソールの一部分としてまたはミッドソールとして設けられた緩衝要素1510を備え、ミッドソールはランダムに配置された、発泡材料粒子、例えばeTPUを含む。さらに、シューズ1500は、アウトソールの一部分としてまたはアウトソールとして設けられた制御要素1540を備え、アウトソールは、すでに繰り返し論じたように緩衝要素1510のせん断耐力および曲げ剛性に選択的に影響を及ぼすことができる。シューズはさらに、アッパー1520ならびにヒールクリップ1530を備える。
【0098】
図21a〜
図21bに、本発明によるシューズ2100の別の好ましい実施形態を示す。シューズ2100はソールを備え、そのソールは、ランダムに配置された発泡材料の粒子を含む緩衝要素2110を備える。ここで示す例示的な実施形態では、緩衝要素2110はミッドソール2110として設けられる。しかし、例えば、単にその一部でもよい。
【0099】
シューズ2100はさらにアッパー2120を備える。アッパー2120は、様々な材料から、様々な製造方法によって作製することができる。アッパー2120は、具体的には、縦編み、横編み、織物、または編組とすることができ、天然または合成の材料を含むことができ、繊維または撚糸、複数の積層した材料、複合材料を含むことができ、以下同様である。
【0100】
シューズ2100のソールはさらに、この場合はアウトソール2150として設けられた制御要素2150を備える。他の場合では、単にアウトソールの一部分であってもよく、ミッドソールの一部分であってもよい。制御要素2150には発泡材料が使われていない。制御要素/アウトソール2150に適切な材料は、ゴム、発泡でない熱可塑性ウレタン、テキスタイル材料、PEBA、ならびにフォイルおよびフォイル様の材料を含むことができる。
【0101】
制御要素2150により、緩衝要素2110の第2の領域内のせん断運動に比べて、緩衝要素2110の第1の領域内のせん断運動が低減される。せん断の低減は、例えば、制御要素2150が連続した領域の材料を含む領域2160、2165において起きる。制御要素2150に孔2152、2155、2158が点在する「材料ウェブ」2170、2175の領域で起きることもある。これらの孔2152、2155、2158の領域では、例えば、せん断運動は比較的増大することがある。
【0102】
この文献で説明するように緩衝要素のせん断運動を制御するという発明の概念についての説明を考慮に入れると、連続した材料領域(領域2160、2165のような)、「材料ウェブ」(ウェブ2170のような)および孔(孔2152、2155、2158のような)の種々の設計および構成を選択することにより、せん断特性および他の特性、例えば、シューズ2100のミッドソール2110の曲げ剛性、ねじり剛性または全体の減衰の挙動に、所望に応じて多数の手法で影響を与えることができることが当業者には明らかである。すでにここまでで説明したように、そうした影響は、さらにもっと制御要素2150の隆起部、突出部、突起を場合によっては含むことで微調整することができる。
【0103】
この場合は、制御要素2150はブランク(図示せず)からレーザー切断される。これは、制御要素2150をシューズ2100のソールの残りの部分に、具体的にはミッドソール2110に固定する前に行うことができ、好ましくは、少なくとも大部分が自動的に行われる。しかし、原則的に、ブランクは、例えば、最初にミッドソール2110に配置してもよく、次いで、ブランクを切断し、最後にブランクの切り抜き部分を取り除く。そのために、ミッドソール2110とブランクとの間に結合剤を塗布することができる。その結合剤は、すぐに完全に硬化することはないが、やはり、ブランクを切断のためにミッドソール2110(またはシューズ2100の他の部分)に固定するのに十分な接着力は提供する。切断のためには、切断装置内で3次元の配置を可能にするように、ブランクを含むシューズ2100を、例えば、シューズ型上に配置することができる。結合剤が完全に硬化していないのでブランクの切り抜き部片を取り除くことまだ可能であり、取り除いた後で、結合剤は完全に硬化するまでそのままにしておいてもよく、加熱、冷却、通電、または他の手段によってそれを促進させてもよい。
【0104】
最も単純な形態では、ブランクは、例えば、上記で言及した制御要素/アウトソールの製造に適した材料のうちの1つまたは複数を含む材料の層として設けることができる。例えば、レーザー切断プロセスによって微調整できる基本パターンをすでに提供できる、予め画定された孔、隆起部、突出部、突起などを有するブランクを種々のサイズ、厚さで設けることも可能である。こうした基本パターンは、例えば特定のスポーツ活動の間に起きる特定の移動パターンに例えば適合させることができ、種々のブランクを、種々のスポーツ活動のためのシューズ2100の製造に用いることもできる。例には、ランニングシューズ、テニスシューズ、バスケットボールシューズ、フットボールシューズなどのためのブランクが含まれてよい。こうした手法は、ブランクを迅速に事前に大量に生産でき、その際により効率的かつより迅速に個別のカスタマイズを実行できるという利点を有することができる。そのために、ブランクは、すでに足またはソールの概略的な輪郭を備えていてもよい。
【0105】
これは、具体的にはレーザー切断によるカスタマイズが、例えば、切断装置および製造装置のために限られた空間しかない売り場、スポーツイベントの売店などの現場で行われる場合に特に重要になることがある。
【0106】
制御要素2150をレーザー切断すると、制御要素2150の設計の自由度を高くすることができる。すでに言及したように、制御要素2150、ソール、およびシューズ2100の個別のカスタマイズの機会を提供することもできる。例えば、各ソールまたはシューズ2100の多数のファッションデザインおよび対応する個性化を可能にすることができる。こうしたカスタマイズは、スポーツに特有のものでもよく、または顧客の典型的な動きもしくは顧客に関連した動きによるものでもよい。さらに、レーザー切断は、大部分を自動化することができ、例えば、オンラインツールまたは他の管理方法をベースとすることができる。
【0107】
図21a〜
図21bの説明全体を通してレーザー切断について言及してきたが、他の技法も原則的に可能である。例にはCNC切断、打ち抜き加工、ウォータージェット加工がある。
【0108】
最後に、
図22a〜
図22dに、本発明によるシューズ2200a、2200b、2200c、および2200dの現時点で好ましい別の実施形態を示す。
【0109】
図22a〜
図22dの主な目的は、当業者に本発明の範囲および別の可能な実施形態をより良く理解してもらうことである。したがって、実施形態2200a、2200b、2200c、および2200dは簡潔にしか論じない。個別の態様についての詳細な記述については、本明細書にすでに記載した本発明によるシューズ、ソール、ミッドソール、緩衝要素、および制御要素の実施形態の記述、具体的には実施形態100、1400、1500、1600、1700、1800a〜1800d、1900、2000、および2100の議論を参照する。それら実施形態に関連して論じた特定、選択、および機能は、適用可能な限り、実施形態2200a、2200b、2200c、および2200dにも適用する。
【0110】
シューズ2200a、2200b、2200c、2200dはそれぞれ、ランダムに配置された発泡材料の粒子を含む各緩衝要素2210a、2210b、2210c、および2210dを備えたソールを有する。シューズ2200aおよび2200bの緩衝要素2210aおよび2210bは前足部領域にわたってのみ延びるが、シューズ2200cおよび2200dの緩衝要素2210cおよび2210dはシューズ2200c、2200dのソール全体にわたって延びる。ここで示す緩衝要素2210a、2210b、2210c、および2210dは、それぞれのミッドソールの一部分として設けられる。しかし、緩衝要素の他の配置も考えられる。
【0111】
シューズ2200a、2200b、2200c、および2200dのソールはそれぞれ、さらに、発泡材料が使われていない制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dを備える。制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dはそれぞれ、各緩衝要素2210a、2210b、2210c、および2210dの第2の領域内のせん断運動と比べて各緩衝要素2210a、2210b、2210c、および2210dの第1の領域内のせん断運動を低減させる。ここで示す実施形態2200a、2200b、2200c、および2200dでは、制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dは、それぞれのアウトソールの一部分として設けられる。
【0112】
制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dはさらに、各緩衝要素2210a、2210b、2210c、および2210dの曲げ抵抗力を選択的に上昇させる目的で働くことができる。
【0113】
各緩衝要素2210a、2210b、2210c、2210dまたはソールのせん断運動および曲げ剛性に影響を及ぼすためには、制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dは、種々の配置、形状、サイズ、ソール領域などのいくつかの孔または開口部2252a、2252b、2252c、2252dを備える。制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dはさらに、「ウェブ」または材料メッシュ2258a、2258b、2258c、2258dを個々の開口部2252a、2252b、2252c、2252dの間に備える。
【0114】
開口部2252a、2252b、2252cおよび材料メッシュ2258a、2258b、2258cは、実施形態2200a、2200bおよび2200cではダイヤモンド形に構成されるが、開口部2252dおよび材料メッシュ2258dは概して平行四辺形を形成する。しかし、この文献を通してすでに何度か論じ図示したように、例えばシューズ2200dのかかと領域において、他の構成も可能である。さらに、制御要素2250a、2250b、2250c、および2250dは、別の突起、突出部などを備えることもできる。例えば、
図22aに示すように、制御要素2250aはいくつかの突起2259aを備える。
【0115】
ダイヤモンド形または平行四辺形の開口部2252a、2252b、2252c、2252dおよび材料メッシュ2258a、2258b、2258c、2258dの何度も繰り返す構成は、具体的には、ソールが主にそれに沿ってせん断または屈曲できる1つまたは複数の好ましい方向をもたらすことができる。孔および材料の領域の正確なパターンおよび配置によって、特定のソールまたはシューズに関する所与の要件プロフィルにそれらの好ましい方向を調節することができる。
【0116】
本発明の理解を容易にするために、以下で別の実施例を説明する。
【実施例】
【0117】
1 a.ランダムに配置された発泡材料の粒子を含む緩衝要素と、
b.発泡材料が使われていない制御要素とを備えるシューズ用の、特にスポーツシューズ用のソールであって、
c.制御要素により、緩衝要素の第2の領域内のせん断運動に比べて、緩衝要素の第1の領域内のせん断運動が低減される、
ソール。
【0118】
2 発泡材料の粒子が、発泡エチレン酢酸ビニル、発泡熱可塑性ウレタン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリアミド、発泡ポリエーテルブロックアミド、発泡ポリオキシメチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリオキシエチレン、発泡エチレンプロピレンジエンモノマーのうちの1つまたは複数を含む、実施例1に記載のソール。
【0119】
3 制御要素が、ゴム、熱可塑性ウレタン、テキスタイル材料、ポリエーテルブロックアミド、フォイルまたはフォイル様の材料のうちの1つまたは複数を含む、前記実施例1から2の1つに記載のソール。
【0120】
4 緩衝要素の第1の領域の固有のせん断抵抗力が緩衝要素の第2の領域よりも高い、実施例1から3の1つに記載のソール。
【0121】
5 制御要素が、第2の領域における緩衝要素のせん断運動を制御する第2の制御領域よりも、第1の領域における緩衝要素のせん断運動を制御する第1の制御領域において厚さが大きくおよび/または孔が少ない前記実施例1から4の1つに記載のソール。
【0122】
6 緩衝要素がミッドソールの一部分として設けられる、前記実施例1から5の1つに記載のソール。
【0123】
7 制御要素がアウトソールの一部分として設けられる、実施例6に記載のソール。
【0124】
8 アウトソールが、ミッドソールの緩衝要素の第2の領域に直接取り付けられていない分離領域を備える、実施例7に記載のソール。
【0125】
9 制御要素および緩衝要素が共通のクラスの材料、具体的には熱可塑性ウレタンから製造される、前記実施例1から8の1つに記載のソール。
【0126】
10 第1の領域が内側中足領域に位置し、第2の領域が外側かかと領域に位置する、前記実施例1から9の1つに記載のソール。
【0127】
11 制御要素がさらに、第1の領域における緩衝要素の曲げ抵抗力を第2の領域に比べて増大させる、前記実施例1から10の1つに記載のソール。
【0128】
12 緩衝要素の少なくとも一部分を囲繞する、発泡でない材料、具体的にはエチレン酢酸ビニルから作製されたフレームをさらに備える、前記実施例1から11の1つに記載のソール。
【0129】
13 緩衝要素により、下側のソール面は上側のソール面に対して1mm超、好ましくは1.5mm超、特に好ましくは2mm超の長手方向のせん断運動が可能になる、前記実施例1から12の1つに記載のソール。
【0130】
14 制御要素がブランクからレーザー切断される、前記実施例1から13の1つに記載のソール。
【0131】
15 前記実施例1から14の1つに記載のソールを備えるシューズ、特にスポーツシューズ。
なお、本発明には以下の態様が含まれることを付記する。
〔態様1〕
a.ランダムに配置された発泡材料の粒子を含むミッドソールと、
b.アウトソールと
を備えるシューズ用のソールであって、
c.前記アウトソールにより、前記ミッドソールの第2の領域内のせん断運動に比べて、前記ミッドソールの第1の領域内のせん断運動が低減され、
前記アウトソールが、前記第1の領域に対応する位置に複数の突起を備え、前記突起は、前記ミッドソールの局部の圧縮を可能にする固定点として働く、前記ソール。
〔態様2〕
発泡材料の前記粒子が、発泡エチレン酢酸ビニル、発泡熱可塑性ウレタン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリアミド、発泡ポリエーテルブロックアミド、発泡ポリオキシメチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリオキシエチレン、発泡エチレンプロピレンジエンモノマーのうちの1つまたは複数を含む、態様1に記載のソール。
〔態様3〕
前記アウトソールが、ゴム、熱可塑性ウレタン、テキスタイル材料、ポリエーテルブロックアミド、フォイル、またはフォイル様の材料のうちの1つまたは複数を含む、態様1または2に記載のソール。
〔態様4〕
前記ミッドソールの第1の領域の固有のせん断抵抗力が、前記ミッドソールの第2の領域よりも高い、態様1から3のいずれか一項に記載のソール。
〔態様5〕
前記アウトソールが、前記第2の領域における前記ミッドソールのせん断運動を制御する第2の制御領域よりも、前記第1の領域における前記緩衝要素のせん断運動を制御する第1の制御領域において、厚さが大きい且つ/または孔が少ない、態様1〜4のいずれか1項に記載のソール。
〔態様6〕
前記アウトソールが、前記ミッドソールの第2の領域に直接取り付けられていない分離領域を備える、態様1〜5のいずれか一項に記載のソール。
〔態様7〕
前記アウトソールおよび前記ミッドソールが熱可塑性ウレタンから製造される、態様1から6のいずれか一項に記載のソール。
〔態様8〕
前記第1の領域が内側中足領域に位置し、前記第2の領域が外側かかと領域に位置する、態様1から7のいずれか一項に記載のソール。
〔態様9〕
前記アウトソールがさらに、前記第1の領域における前記ミッドソールの曲げ抵抗力を前記第2の領域に比べて増大させる、態様1から8のいずれか一項に記載のソール。
〔態様10〕
前記ミッドソールの少なくとも一部分を囲繞する、エチレン酢酸ビニルから作製されたフレームをさらに備える態様1から9のいずれか一項に記載のソール。
〔態様11〕
前記ミッドソールにより、下側のソール面は上側のソール面に対して1mm超の長手方向のせん断運動が可能になる、態様1から10のいずれか一項に記載のソール。
〔態様12〕
前記アウトソールには発泡材料が使われていない、態様1〜11のいずれか一項に記載のソール。
〔態様13〕
態様1から12のいずれか一項に記載のソールを備えるシューズ。