(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報配信装置、情報配信方法及び情報配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報配信装置、情報配信方法及び情報配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理の一例〕
図1は、実施形態に係る情報配信システム1の情報処理の一例を示す図である。
図1では、配信元P11がユーザ(U11乃至U13)に対してライブ配信を行う場合を示す。なお、ライブ配信の対象となるユーザの数は、
図1に示す例に限らず、1人、2人、又は4人以上であってもよいものとする。同様に、ライブ配信の配信元の数に限りはないものとする。
図1では、配信元P11は、株主総会KS11の会場でプレゼンしているスピーカである。また、ユーザ(U11乃至U13)は、例えば、株主番号や株主番号をハッシュ化したものとURLのQRコード(登録商標)と等に基づいてライブ配信にログインして参加しているユーザである。なお、ユーザ(U11乃至U13)は、株主総会KS11の会場に参加していても、参加していなくてもよいものとする。また、ライブ配信は、撮影装置VC11(例えば、ビデオカメラ)によって撮影されるものとする。
【0011】
コンテンツサーバ200は、ユーザ(U11乃至U13)の端末装置10(40−1乃至40−3)にライブ動画を配信する。また、コンテンツサーバ200は、所定のタイミングT11で、ライブ動画とともに、コンテンツBT11へのリンク(例えば、コンテンツサーバ200が保持するコンテンツBT11のURL)が設定されたコンテンツ(以下、適宜、「リンクコンテンツ」とする。)を配信する(ステップS101)。
【0012】
ここで、コンテンツBT11は、例えば、株主総会における起案内容や、同意するか否かを受け付けるためのコンテンツである。コンテンツBT11には、画像BN11をビーコンサーバ300から取得して表示させるための情報が含まれている。具体的には、コンテンツBT11には、画像BN11の所在を示すURL(例えば、ビーコンサーバ300のURL)と、画像BN11をビーコンサーバ300から取得してコンテンツBT11内に配置して表示するといった指示情報とがHTMLで記載されている。例えば、指示情報は、コンテンツBT11内に表示する配置位置に関する情報(例えば、座標情報)を含む。このため、ユーザは特定の操作を行わずとも閲覧したら、ビーコンサーバ300に対して画像データの配信要求が行われることとなる。このため、ライブ動画と重畳したリンクコンテンツに対してユーザが操作を行った端末装置10は、ビーコンサーバ300にアクセスすることとなる。
【0013】
端末装置10は、コンテンツサーバ200から配信されたリンクコンテンツを受信すると、ライブ動画と重畳して表示する。そして、端末装置10は、コンテンツBT11を受信すると、ビーコンサーバ300にアクセスし(ステップS102)、画像BN11を取得し(ステップS103)、コンテンツBT11内に配置して画面上に表示する。そして、端末装置10は、ユーザからの投票等を受け付ける。
【0014】
ビーコンサーバ300は、各端末装置10がアクセスした日時を管理する。具体的には、ビーコンサーバ300は、画像BN11にアクセスしたアクセス元の端末装置10と、アクセスした日時とを対応付けて保持する。より具体的には、ビーコンサーバ300は、画像BN11を取得した日時として、各端末装置10のID(例えば、IPアドレス等)と、アクセス日時とを対応付けて保持する。この結果、各端末装置10が株主総会にアクセスしていれば、ビーコンサーバ300にログが残ることになる。この情報は、コンテンツBT11を配信した際に、投票に参加したユーザがライブ動画を閲覧していた旨を示す情報となる。
【0015】
続いて、異なるタイミングT12で処理を行う場合を説明する。ここで、画像BN11と同様の画像BN12をビーコンサーバ300から取得して表示させるための情報が含まれているコンテンツBT12が準備されているものとする。以下、画像BN12に関して、ステップS101乃至ステップS103と同様の処理を行う。なお、画像BN11の場合と同様の説明は適宜省略する。
【0016】
端末装置10は、コンテンツBT12へのリンクが設定されたリンクコンテンツをライブ動画に重畳して表示する。このため、ライブ動画と重畳したリンクコンテンツに対してユーザが操作を行った端末装置10は、ビーコンサーバ300にアクセスすることとなる。
【0017】
コンテンツサーバ200は、画像BN12が配置されているコンテンツBT12を配信する。端末装置10は、このようなコンテンツBT12を受信すると、ビーコンサーバ300にアクセスし、画像BN12を取得し、コンテンツBT12内に配置して画面上に表示する。
【0018】
ビーコンサーバ300は、各端末装置10がアクセスした日時を管理する。具体的には、ビーコンサーバ300は、画像BN12にアクセスしたアクセス元の端末装置10と、アクセスした日時とを対応付けて保持する。より具体的には、ビーコンサーバ300は、画像BN12を取得した日時として、各端末装置10のIDと、アクセス日時とを対応付けて保持する。この情報は、コンテンツBT12を配信した際に、投票に参加したユーザがライブ動画を閲覧していた旨を示す情報となる。
【0019】
情報配信装置100は、タイミングごとに異なる画像BNを用いて、ユーザがライブ動画を閲覧しているかを判定する。
図1では、ユーザU11及びユーザU12が、ライブ動画を閲覧しているユーザであり、ユーザU13が、ライブ動画を閲覧していないユーザである場合を示す。情報配信装置100は、ユーザU13を、ログインしたがライブ動画を閲覧していないユーザと判定する。
【0020】
具体的には、情報配信装置100は、ビーコンサーバ300から画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を取得する(ステップS104)。また、情報配信装置100は、取得したアクセス情報に基づいて、リンクコンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを推定する(ステップS105)。また、情報配信装置100は、ライブ動画の閲覧状況の推定結果を配信元P11に提供する(ステップS106)。例えば、情報配信装置100は、図示されていない配信元P11の端末装置(以下、適宜、「配信端末50」とする。)に配信する。これにより、配信元P11は、例えば株主総会の決議等において、何人がライブ動画を閲覧して、何人が投票して、何人が賛成であるか等をリアルタイムに把握することができる。
【0021】
なお、上記実施形態では、情報配信装置100が、ビーコンサーバ300からアクセス情報を取得する場合を示したが、この例に限られない。例えば、情報配信装置100は、各端末装置10からアクセス情報を取得してもよいし、外部の情報処理装置からアクセス情報を取得してもよい。
【0022】
なお、上記実施形態では、所定の操作者の一例として、配信元P11が株主総会KS11の会場のスピーカである場合を示したが、この例に限られない。例えば、配信元P11は、株主総会KS11の運営者や管理者であってもよい。
【0023】
〔2.情報配信システムの構成〕
図2に示す情報配信システム1について説明する。
図2に示すように、情報配信システム1は、端末装置10と、情報配信装置100と、コンテンツサーバ200と、ビーコンサーバ300とが含まれる。端末装置10と、情報配信装置100と、コンテンツサーバ200と、ビーコンサーバ300とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図2は、実施形態に係る情報配信システム1の構成例を示す図である。なお、
図2に示した情報配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報配信装置100や、複数台のコンテンツサーバ200や、複数台のビーコンサーバ300が含まれてもよい。
【0024】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0025】
情報配信装置100は、リンクコンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを推定するために用いられる。情報配信装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、ビーコンサーバ30等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0026】
コンテンツサーバ200は、ビーコンサーバ300から画像BNを取得して表示させるためのコンテンツBTを配信するために用いられる。コンテンツサーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、端末装置10等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0027】
ビーコンサーバ300は、画像BNを配信するために用いられる。ビーコンサーバ300は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、端末装置10等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0028】
〔3.端末装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0029】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報配信装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0030】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。
図1に示す例では、ユーザ(U11乃至U13)からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0031】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、ビーコンサーバ300から取得した画像BNを表示する。
【0032】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、ビーコンサーバ300から画像BNを取得して表示するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0033】
図3に示すように、制御部14は、受信部141と、表示部142と、送信部143とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0034】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報配信装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、コンテンツBTへのリンクが設定されたリンクコンテンツを受信する。また、例えば、受信部141は、ビーコンサーバ300から画像BNを受信する。
【0035】
(表示部142)
表示部142は、各種情報を表示する。例えば、表示部142は、コンテンツBTへのリンクが設定されたリンクコンテンツを表示する。また、例えば、表示部142は、画像BNを、コンテンツBT内に配置して画面上に表示する。
【0036】
(送信部143)
送信部143は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。送信部143は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部143は、情報配信装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部143は、ビーコンサーバ300へのアクセス情報を送信する。
【0037】
〔4.情報配信装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報配信装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報配信装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報配信装置100は、情報配信装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0038】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ビーコンサーバ300等との間で情報の送受信を行う。
【0039】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、コンテンツ情報記憶部121と、ビーコン情報記憶部122と、アクセス情報記憶部123とを有する。
【0040】
コンテンツ情報記憶部121は、ビーコンサーバ300から画像BNを取得して表示させるためのコンテンツBTのコンテンツ情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部121の一例を示す。
図5に示すように、コンテンツ情報記憶部121は、「コンテンツID」、「コンテンツ情報」といった項目を有する。
【0041】
「コンテンツID」は、コンテンツBTを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ情報」は、コンテンツBTに含まれるコンテンツ情報を示す。
図5に示す例では、「コンテンツ情報」に「コンテンツ#11」や「コンテンツ#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、HTMLで記載された情報等が格納される。
【0042】
ビーコン情報記憶部122は、画像BNの画像データを記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るビーコン情報記憶部122の一例を示す。
図6に示すように、ビーコン情報記憶部122は、「画像ID」、「画像データ」といった項目を有する。
【0043】
「画像ID」は、画像BNを識別するための識別情報を示す。「画像データ」は、画像データを示す。
図6に示す例では、「画像データ」に「画像データ#11」や「画像#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、画像データ等が格納される。
【0044】
アクセス情報記憶部123は、ビーコンサーバ300から画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るアクセス情報記憶部123の一例を示す。
図6に示すように、アクセス情報記憶部123は、「アクセスID」、「画像ID」、「ユーザID」、「アクセス日時」といった項目を有する。
【0045】
「アクセスID」は、アクセス情報を識別するための識別情報を示す。「画像ID」は、画像BNを識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、画像BNを取得した端末装置10のユーザを識別するための識別情報を示す。「アクセス日時」は、端末装置10が画像BNにアクセスした日時を示す。
【0046】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0047】
図4に示すように、制御部130は、動画配信部131と、コンテンツ配信部132と、取得部133と、推定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0048】
(動画配信部131)
動画配信部131は、所定のライブ動画を含む動画コンテンツを配信する。また、動画配信部131は、動画コンテンツを各端末装置10に配信する。
【0049】
動画配信部131は、コンテンツBTへのリンクが設定されたリンクコンテンツを含む動画コンテンツを配信する。
【0050】
動画配信部131は、所定の操作者の操作に従って、リンクを配信する。例えば、動画配信部131は、所定の操作者が指示したタイミングでリンクを配信する。また、動画配信部131は、所定の時間間隔(例えば、30分ごと、1時間ごと)で、リンクを配信する。
【0051】
動画配信部131は、所定の条件を満たすユーザの端末装置10に配信する。例えば
図1に示す場合、動画配信部131は、株主総会の動画像を、参加資格を有するユーザとして認証されたユーザの端末装置10に配信する。
【0052】
(コンテンツ配信部132)
コンテンツ配信部132は、動画配信部131により動画コンテンツが配信されている端末装置10に対して、ビーコンサーバ300から画像BNを取得して表示させるためのコンテンツBTを配信する。
【0053】
コンテンツ配信部132は、第1画像を取得して表示させるための第1コンテンツを配信する。また、コンテンツ配信部132は、第1コンテンツと異なるタイミングで、第2画像を取得して表示させるための第2コンテンツを配信する。
【0054】
コンテンツ配信部132は、所定の操作者の操作に従って、リンクコンテンツを配信する。例えば、コンテンツ配信部132は、所定の操作者が指示したタイミングでリンクコンテンツを配信する。また、コンテンツ配信部132は、所定の時間間隔(例えば、30分ごと、1時間ごと)で、リンクコンテンツを配信する。
【0055】
コンテンツ配信部132は、リンクコンテンツをユーザが選択した端末装置10にコンテンツBTを配信する。
【0056】
コンテンツ配信部132は、コンテンツBTへのユーザのアクセスタイミングが集中せずに一様分布になるように、一部ずつのユーザに分けて端末装置10にリンクコンテンツを配信する。
【0057】
(取得部133)
取得部133は、各種情報を取得する。取得部133は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部133は、ビーコンサーバ300等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0058】
取得部133は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部133は、コンテンツ情報記憶部121やビーコン情報記憶部122やアクセス情報記憶部123から各種情報を取得する。
【0059】
取得部133は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部133は、コンテンツ情報記憶部121やビーコン情報記憶部122やアクセス情報記憶部123に各種情報を格納する。
【0060】
取得部133は、画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を取得する(以下、適宜、「第1取得部133」とする。)。例えば、取得部133は、画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を、画像BNごとに取得する(以下、適宜、「第2取得部133」とする。)。
【0061】
(推定部134)
推定部134は、取得部133により取得されたアクセス情報に基づいて、リンクコンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを推定する(以下、適宜、「第1推定部134」とする。)。例えば、推定部134は、リンクコンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザの数を推定する。
【0062】
推定部134は、アクセス情報に基づいて、各リンクコンテンツの配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを、リンクコンテンツごとに推定する(以下、適宜、「第2推定部134」とする。)。
【0063】
推定部134は、所定の時間内にユーザがリンクコンテンツを閲覧した場合、ライブ動画を閲覧したユーザと推定する。また、推定部134は、所定の時間内にユーザがリンクコンテンツを閲覧しなかった場合、ライブ動画を閲覧していないユーザと推定する。なお、所定の時間内とは、例えば、リンクコンテンツが配信されたタイミングを基準として、そのタイミングからの所定の時間内である。なお、所定の時間は、予め定められていてもよいし、所定の操作者が例えばライブ配信中に入力したものであってもよい。
【0064】
また、例えば株主総会の会議の場合等、ユーザがライブ配信のオンライン上ではなく、会場にいる場合が考えられる。このユーザは、例えば株主総会の会議に会場で参加している参加者である。このように、ユーザが会場にいる場合には、推定部134は、オンライン上でライブ動画を閲覧しているユーザの数に、会場にいるユーザの数を加算して、ライブ動画を閲覧しているユーザの数としてもよい。ただし、ユーザがオンライン上でも会場でもライブ動画を閲覧している場合には、ユーザの数が重複して加算されてしまう可能性がある。推定部134は、足しあげに基づく加算ではなく、名寄せに基づく加算に基づいて、ライブ動画を閲覧しているユーザの数を推定してもよい。
【0065】
(提供部135)
提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を通知する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を配信する。提供部135は、端末装置10等の他の情報処理装置へ各種情報を提供する。
【0066】
提供部135は、ライブ動画の閲覧状況の推定結果を提供する。例えば、提供部135は、推定結果を所定の操作者に提供する。
【0067】
〔5.コンテンツサーバの構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係るコンテンツサーバ200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係るコンテンツサーバ200の構成例を示す図である。
図8に示すように、コンテンツサーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、コンテンツサーバ200は、コンテンツサーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0068】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報配信装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0069】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、コンテンツ情報記憶部121と同様の情報を記憶する。このため、説明を省略する。
【0070】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツサーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0071】
図8に示すように、制御部230は、動画配信部231と、コンテンツ配信部232とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0072】
(動画配信部231)
動画配信部231は、動画配信部131と同様の機能を有する。このため、説明を省略する。
【0073】
(コンテンツ配信部232)
コンテンツ配信部232は、コンテンツ配信部132と同様の機能を有する。このため、説明を省略する。
【0074】
〔6.ビーコンサーバの構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係るビーコンサーバ300の構成について説明する。
図9は、実施形態に係るビーコンサーバ300の構成例を示す図である。
図9に示すように、ビーコンサーバ300は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。なお、ビーコンサーバ300は、ビーコンサーバ300の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0075】
(通信部310)
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報配信装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0076】
(記憶部320)
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図9に示すように、記憶部320は、ビーコン情報記憶部321と、アクセス情報記憶部322とを有する。
【0077】
ビーコン情報記憶部321は、ビーコン情報記憶部122と同様の情報を記憶する。このため、説明を省略する。
【0078】
アクセス情報記憶部322は、アクセス情報記憶部123と同様の情報を記憶する。このため、説明を省略する。
【0079】
(制御部330)
制御部330は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、ビーコンサーバ300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部330は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0080】
図9に示すように、制御部330は、受信部331と、送信部332とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、
図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0081】
(受信部331)
受信部331は、画像BNの画像データの配信要求を受信する。
【0082】
(送信部332)
送信部332は、受信した配信要求に基づいて、画像BNデータを送信する。
【0083】
送信部332は、画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を送信する。
【0084】
〔7.情報処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る情報配信システム1による情報処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る情報配信システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0085】
図10に示すように、情報配信装置100は、所定のビーコンサーバから画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を取得する(ステップS201)。情報配信装置100は、取得したアクセス情報に基づいて、リンクコンテンツ配信時(タイミングT11)にライブ動画を閲覧していたユーザに関する情報を推定する(ステップS202)。また、情報配信装置100は、異なるタイミングで、所定のビーコンサーバから画像BNを取得した端末装置10を示すアクセス情報を取得する(ステップS203)。情報配信装置100は、リンクコンテンツ配信時(タイミングT12)にライブ動画を閲覧していたユーザに関する情報を推定する(ステップS204)。情報配信装置100は、タイミングT11からタイミングT12まで、ライブ動画を閲覧していたユーザに関する情報を推定する(ステップS205)。
【0086】
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る情報配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報配信システム1の他の実施形態について説明する。
【0087】
上記実施形態において、ユーザはライブ配信にログインしたユーザ本人である場合を示したが、ユーザ本人に限らず代理人であってもよい。この場合、情報配信装置100は、代理人用のログイン機能を提供してもよい。例えば、情報配信装置100は、ユーザ本人がログインして代理人用のQRコード(登録商標)の発行を依頼すると、代理人に代理人用のQRコード(登録商標)を送信してもよい。また、情報配信装置100は、代理人用のQRコード(登録商標)が発行された場合、ユーザ本人がログインしたとしても、ユーザ本人と代理人との両方を1人のユーザとみなして処理を行ってもよい。この際、情報配信装置100は、ユーザ本人と代理人とのうち、例えば、早くログインしたものをユーザとみなして処理を行ってもよい。また、情報配信装置100は、ユーザ本人と代理人とのうち、例えば、ユーザ本人を優先してユーザとみなして処理を行ってもよい。また、情報配信装置100は、例えば、ユーザ本人と代理人とのうち、重複したとみなされるものを強制的にログアウトさせる等の処理を行ってもよい。
【0088】
上記実施形態において、情報配信装置100は、プロキシファイト対応のための機能を提供してもよい。例えば、情報配信装置100は、ユーザが誰に委任するかを選択して、依頼された側が受託許可を行うと、票数が増える等の機能を提供してもよい。この際、情報配信装置100は、依頼される側が委任してほしい旨の希望通知を、株主名簿等に記載の参加者全員に送信するための処理を行ってもよい。
【0089】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報配信装置100は、動画配信部131と、コンテンツ配信部132とを有する。動画配信部131は、所定のライブ動画を含む動画コンテンツを端末装置10に配信する。また、コンテンツ配信部132は、動画コンテンツが配信されている端末装置10に対して、所定のビーコンサーバ300から画像を取得して表示させるためのコンテンツを配信する。
【0090】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0091】
また、実施形態に係る情報配信装置100は、ビーコンサーバ300から画像を取得した端末装置10を示すアクセス情報を取得する第1取得部133と、第1取得部133により取得されたアクセス情報に基づいて、コンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを推定する第1推定部134と、を更に有する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ビーコンサーバ300で管理された画像へのアクセス情報に基づいて、コンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0093】
また、第1推定部134は、ライブ動画を閲覧していたユーザの数を推定する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、コンテンツ配信時にライブ動画を閲覧していたユーザの数を適切に推定することができる。
【0095】
また、コンテンツ配信部132は、ビーコンサーバ300から第1画像を取得して表示させるための第1コンテンツと、ビーコンサーバ300から第2画像を取得して表示させるための第2コンテンツとを異なるタイミングで配信する。
【0096】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ライブ配信中、ライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。また、これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ログインしたが、ライブ動画を閲覧していないユーザを適切に推定することができる。
【0097】
また、実施形態に係る情報配信装置100は、ビーコンサーバ300から画像を取得した端末装置10を示すアクセス情報を、画像ごとに取得する第2取得部133と、第2取得部133により取得されたアクセス情報に基づいて、各コンテンツの配信時にライブ動画を閲覧していたユーザを、コンテンツごとに推定する第2推定部134と、を更に有する。
【0098】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ライブ配信中、ライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。また、これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、ログインしたが、ライブ動画を閲覧していないユーザを適切に推定することができる。
【0099】
また、コンテンツ配信部132は、所定の操作者の操作に従って、コンテンツを配信する。
【0100】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、所定の操作者の操作のタイミングにおけるライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0101】
また、コンテンツ配信部132は、所定の時間間隔で、コンテンツを配信する。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、所定の時間間隔でライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0103】
また、動画配信部131は、コンテンツへのリンクが設定されたリンクコンテンツを含む動画コンテンツを配信する。また、コンテンツ配信部132は、リンクコンテンツをユーザが選択した端末装置10にコンテンツを配信する。
【0104】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、リンクコンテンツの閲覧をトリガとして、ライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0105】
また、動画配信部131は、所定の操作者の操作に従って、リンクを配信する。
【0106】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、所定の操作者の操作のタイミングにおけるライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0107】
また、動画配信部131は、所定の時間間隔で、リンクを配信する。
【0108】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、所定の時間間隔でライブ動画を閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0109】
また、動画配信部131は、株主総会の動画像を、参加資格を有するユーザとして認証されたユーザの端末装置10に配信する。
【0110】
これにより、実施形態に係る情報配信装置100は、株主総会をオンライン上で閲覧していたユーザを適切に推定することができる。
【0111】
〔10.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報配信装置100、コンテンツサーバ200、及びビーコンサーバ300は、例えば、
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図1は、端末装置10、情報配信装置100、コンテンツサーバ200、及びビーコンサーバ300の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0112】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0113】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0114】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0115】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0116】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報配信装置100、コンテンツサーバ200、及びビーコンサーバ300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130、230および330の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0117】
〔11.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0118】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0119】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0120】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0121】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る情報配信装置は、動画配信部と、コンテンツ配信部とを備える。動画配信部は、所定のライブ動画を含む動画コンテンツを端末装置に配信する。コンテンツ配信部は、動画コンテンツが配信されている端末装置に対して、所定のビーコンサーバから画像を取得して表示させるためのコンテンツを配信する。