(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のポリマーが、3000〜100000の平均分子量Mw、若しくは3未満の多分散度Mw/Mn、又はこれらの混合を有し、Mnが平均モル質量である、請求項1〜3のいずれかに記載の水溶性単位用量物品。
前記第1のポリマーが、両親媒性グラフトポリマーの10重量%未満のグラフトされていない形態のポリビニルエステル(B)を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の水溶性単位用量物品。
洗浄作業後に布地上に残る残留界面活性剤を低減するための第1のポリマーと第2のポリマーとの組み合わせの使用であって、前記第1及び第2のポリマーが水溶性単位用量物品に配合され、前記第1のポリマーが両親媒性グラフトポリマーであり、前記第2のポリマーがポリエステルテレフタレートであり、前記水溶性単位用量物品は液体洗濯洗剤組成物を含み、前記液体洗濯洗剤組成物は、
a.前記液体洗濯洗剤組成物の1重量%〜3重量%の第1のポリマーと、
b.前記液体洗濯洗剤組成物の0.25重量%〜3重量%の第2のポリマーと、
c.前記液体洗濯洗剤組成物の50重量%以下の非石鹸アニオン性界面活性剤と、を含む、使用。
【発明を実施するための形態】
【0011】
水溶性単位用量物品
本発明は、水溶性フィルムと、液体洗濯洗剤組成物と、を含む、水溶性単位用量物品を開示する。水溶性フィルム及び液体洗剤組成物について、以下により詳細に説明する。
【0012】
水溶性単位用量物品は、単位用量物品が水溶性フィルムによって取り囲まれた少なくとも1つの内部区画を含むような形状の水溶性フィルムを含む。単位用量物品は、内部区画を画定するように互いに封止された、第1の水溶性フィルムと、第2の水溶性フィルムとを含んでよい。水溶性単位用量物品は、保管中に洗剤組成物が区画から漏れ出さないように構成される。しかしながら、水溶性単位用量物品を水に加えると、水溶性フィルムが溶解して、内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。
【0013】
区画は、洗剤組成物を保持する、単位用量物品内の密閉された内部空間を意味する、と理解すべきである。製造中、第1の水溶性フィルムは、洗剤組成物が添加される開口区画を含むような形状でよい。次に、区画の開口部を閉じる向きで、第1のフィルムを第2の水溶性フィルムで覆う。次いで、第1及び第2のフィルムは、封止領域に沿って共に封止される。
【0014】
単位用量物品は、2つ以上の区画、更には少なくとも2つの区画、又は更には少なくとも3つの区画を含んでよい。区画は、重ね合わせる配置で、すなわち、一方が他方の上に位置するように配置されてよい。このような配向では、単位用量物品は、上部、中央部及び下部の3つのフィルムを含む。代替的に、区画は、隣り合った配置で、すなわち、一方が他方に隣接する配向で位置してよい。区画は、更には「タイヤ及びリム」構成での配置であってよく、すなわち、第1の区画は、第2の区画に隣接して位置するが、第1の区画は、第2の区画を少なくとも部分的に取り囲み、第2の区画を完全には囲まない。代替的に、1つの区画が別の区画内に完全に囲まれてもよい。
【0015】
単位用量物品が少なくとも2つの区画を含む場合、区画の一方が他方の区画より小さくてもよい。単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。重ね合わせられた区画は、好ましくは、隣り合って配置される。
【0016】
多区画配向では、本発明による洗剤組成物が区画の少なくとも1つ内に含まれてもよい。例えば、洗濯洗剤組成物は1つの区画のみに含まれてもよく、あるいは2つの区画、又は更には3つの区画に含まれてもよい。
【0017】
各区画は、同一の組成物又は異なる組成物を含んでもよい。異なる組成物は全て同一形態であってもよく、又は異なる形態であってもよい。
【0018】
水溶性単位用量物品は少なくとも2つの内部区画を含んでよく、液体洗濯洗剤組成物が本区画の少なくとも1つ内に含まれ、好ましくは、単位用量物品が少なくとも3つの区画を含み、洗剤組成物が本区画の少なくとも1つ内に含まれる。
【0019】
図1は、本発明による水溶性単位用量物品(1)を開示する。水溶性単位用量物品(1)は、第1の水溶性フィルム(2)と第2の水溶性フィルム(3)を含み、これらは密封領域(4)で共に封止されている。液体洗濯洗剤組成物(5)は、水溶性可溶性単位用量物品(1)内に含まれる。
【0020】
水溶性フィルム
本発明のフィルムは、水溶性又は水分散性である。好ましくは、水溶性フィルムの厚さは、20μm〜150μm、好ましくは35μm〜125μm、更により好ましくは50μm〜110μm、最も好ましくは約76μmである。
【0021】
好ましくは、最大孔径が20μmのガラスフィルタの使用後に、本明細書に記載の方法によって測定したフィルムの水溶性は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更には少なくとも95%である。
予め秤量した3Lのビーカーに、5グラム±0.1グラムのフィルム材料を入れ、2L±5mLの蒸留水を添加する。これを、電磁攪拌器(Lablineモデル番号1250又は等価物)及び5cmの電磁攪拌子により、30℃にて30分間、600rpmで激しく攪拌する。次いで、混合物を、上記で定義した孔径(最大20μm)の折り畳んだ定性分析用焼結ガラスフィルタにより濾過する。任意の従来の方法によって、回収した濾液から水を乾燥させ、残った材料の重量を求める(これが溶解画分又は分散画分である)。次いで、溶解度又は分散性の百分率を計算することができる。
【0022】
好ましいフィルム材料は、好ましくはポリマー材料である。フィルム材料を、当該技術分野において公知の、例えば、ポリマー材料の注型成形、吹込成形、押出成形又は吹込押出成形によって得ることができる。
【0023】
パウチ材料として使用するのに好適な好ましいポリマー、コポリマー又はこれらの誘導体は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチンを含む多糖類、キサンタン及びカラゴムなどの天然ゴムから選択される。より好ましいポリマーは、ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、並びにこれらの組み合わせから選択される。好ましくは、パウチ材料中のポリマー、例えば、PVAポリマーの濃度は、少なくとも60%である。ポリマーは、任意の重量平均分子量を有してもよく、好ましくは、約1000〜1,000,000、より好ましくは、約10,000〜300,000、更により好ましくは、約20,000〜150,000である。
【0024】
好ましくは、水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールポリマー又はコポリマー、好ましくは、ポリビニルアルコールポリマー及び/又はポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含み、好ましくは、スルホン化及びカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコールホモポリマーとカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含む。
【0025】
好ましいフィルムは、冷水、すなわち、加熱されていない蒸留水中で良好な溶解を示すものである。好ましくは、このようなフィルムは、24℃、更により好ましくは10℃の温度で、良好な溶解を示す。良好な溶解とは、上述の最大孔径が20μmのガラスフィルタの使用後に、本明細書に記載の方法により測定したフィルムの示す水溶性が、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更には少なくとも95%であることを意味する。
【0026】
好ましいフィルムには、Monosolによって商品参照番号M8630、M8900、M8779、M8310として供給されているものがある。
【0027】
フィルムは、不透明、透明又は半透明であってもよい。フィルムは、印刷された領域を含んでもよい。
【0028】
印刷領域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。
【0029】
フィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、サッカロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してよい。好適な濃度としては、1〜5000ppm、又は更には100〜2500ppm、又は更には250〜2000rpmが挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
液体洗濯洗剤組成物
水溶性単位用量物品は、液体洗濯洗剤組成物を含む。「液体洗濯洗剤組成物」という用語は、布地を濡らし、処理することが可能な液体を含む、任意の洗濯洗剤組成物を指し、限定するものではないが、液体、ゲル、ペースト、分散液などが挙げられる。液体組成物は、好適に細分された形態の固体又は気体を含み得るが、液体組成物は、錠剤又は顆粒などの、全体として非流動性である形態を除外する。
【0031】
理論に束縛されるものではないが、好ましくは、ポリマーを液体洗濯洗剤に配合するが、その理由は、洗浄液中へのより迅速な放出が可能となるためである。これは、未溶解の粉末ペースト状相における固着のリスクが最小化された迅速かつ低温の洗浄サイクルにおいて特に有益である。
【0032】
液体洗剤組成物は、布地の手洗い作業に使用されてもよいし、自動洗濯機での布地洗濯作業に使用されてもよい。
【0033】
液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.25重量%〜5重量%、更により好ましくは0.5重量%〜4重量%、最も好ましくは0.75重量%〜3重量%の第1のポリマーであって、両親媒性グラフトポリマーである第1のポリマーを含む。第1のポリマーは、液体洗濯洗剤組成物に完全に溶解してもよく、部分的に溶解してもよく、分散粒子であってもよく、又はこれらの混合であってもよい。第1のポリマーについては、以下でより詳細に記載する。
【0034】
液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.15重量%〜5重量%、更により好ましくは0.2重量%〜4重量%、最も好ましくは0.25重量%〜3重量%の第2のポリマーであって、ポリエステルテレフタレートである第2のポリマーを含む。第2のポリマーは、液体洗濯洗剤組成物に完全に溶解してもよく、部分的に溶解してもよく、分散粒子であってもよく、又はこれらの混合であってもよい。第2のポリマーについては、以下でより詳細に記載する。
【0035】
液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の50重量%以下、好ましくは5重量%〜50重量%、より好ましくは7.5重量%〜45重量%、更により好ましくは10重量%〜40重量%、又は更により好ましくは12重量%〜37重量%、最も好ましくは15重量%〜30重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む。非石鹸アニオン性界面活性剤については、以下でより詳細に記載する。
【0036】
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.2重量%〜7重量%、より好ましくは0.3重量%〜5重量%の、第1のポリマーと第2のポリマーとの組み合わせを含む。換言すれば、2つのポリマーの全濃度は、液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.2重量%〜7重量%、より好ましくは0.3重量%〜5重量%であり得る。
【0037】
液体洗濯洗剤組成物は、好ましくは、当該液体洗濯洗剤組成物の0重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜8重量%、より好ましくは0.1重量%〜6重量%、最も好ましくは0.15重量%〜4重量%の非イオン性界面活性剤を含む。好ましくは、非イオン性界面活性剤は、アルコールアルコキシレート、オキソ合成アルコールアルコキシレート、ゲルベ(Guerbet)アルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコールアルコキシレート、又はこれらの混合物から選択される。
【0038】
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗剤組成物の1.5重量%〜20重量%、より好ましくは2重量%〜15重量%、更により好ましくは3重量%〜10重量%、最も好ましくは4重量%〜8重量%の石鹸、好ましくは脂肪酸塩、より好ましくはアミン中和された脂肪酸塩を含み、好ましくは、当該アミンは、アルカノールアミン、より好ましくは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択され、より好ましくは、モノエタノールアミンである。
【0039】
液体洗濯洗剤組成物は、カチオン性多糖類、好ましくは、カチオン変性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン変性ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン及び疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン及び疎水変性ヒドロキシプロピルセルロース、又はこれらの混合物、より好ましくは、カチオン変性ヒドロキシエチルセルロース、カチオン及び疎水変性ヒドロキシエチルセルロース、又はこれらの混合物から選択される、カチオン性多糖類を含む。カチオン性多糖類は、好ましくは、液体洗濯洗剤組成物の0.05重量%〜3重量%、好ましくは0.1重量%〜2重量%、より好ましくは0.2重量%〜1重量%、最も好ましくは0.25重量%〜0.75重量%存在する。
【0040】
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、アルコキシル化ポリエチレンイミン、好ましくは、エトキシル化ポリエチレンイミンを含む。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%〜7重量%、より好ましくは1重量%〜5重量%のエトキシル化ポリエチレンイミンを含む。
【0041】
好ましくは、液体洗剤組成物は、カルボキシメチルセルロース又はその誘導体、好ましくは、カルボキシメチルセルロース、疎水変性カルボキシメチルセルロース、又はこれらの混合物から選択され、より好ましくは、疎水変性カルボキシメチルセルロースである、カルボキシメチルセルロース又はその誘導体を更に含む。カルボキシメチルセルロースは、好ましくは、液体洗濯洗剤組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.25重量%〜5重量%、更により好ましくは0.5重量%〜4重量%、最も好ましくは0.75重量%〜3重量%存在する。
【0042】
本明細書で使用される場合、「セルロース」という用語は、天然セルロース及び合成セルロースを含む。セルロースは、植物から抽出されるか、又は微生物によって生成されてもよい。
【0043】
カルボキシメチルセルロースを生成する方法は、当該技術分野において十分に説明されている。
【0044】
疎水変性カルボキシメチルセルロースを生成するための様々な方法が、当該技術分野において開示されている。
【0045】
カルボキシメチルセルロースポリマーとしては、Finnfix GDA(CP Kelcoによって販売)、例えば、商品名Finnfix SH1(CP Kelco)として販売されているカルボキシメチルセルロースのアルキルケテン二量体誘導体、又は商品名Finnfix V(CP Kelcoによって販売)として販売されているブロック系カルボキシメチルセルロース等の、疎水変性カルボキシメチルセルロースが挙げられる。
【0046】
水溶性単位用量物品は、好ましくは、当該単位用量物品の15重量%以下の水を含み、好ましくは当該単位用量物品の0.1重量%〜15重量%、より好ましくは1重量%〜12.5重量%の水を含む。
【0047】
好ましくは、水溶性単位用量物品は、液体洗濯洗剤組成物の10重量%〜60重量%、好ましくは12重量%〜50重量%、最も好ましくは15重量%〜40重量%の非水性溶媒を含み、好ましくは、当該非水性溶媒は、1,2−プロパンジオール、グリセロール、ソルビトール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、又はこれらの混合物から選択される。
【0048】
液体洗濯洗剤組成物は、更なるポリマー、ビルダー、移染防止剤、分散剤、酵素、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、再付着防止剤、抑泡剤、審美的染料、乳白剤、香料、香料送達系、構造化剤、ヒドロトロープ、加工助剤、顔料、及びこれらの混合物から選択される補助成分を更に含み得る。
【0049】
好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、pHが6〜10、より好ましくは、6.5〜8.9、最も好ましくは7〜8である。液体洗濯洗剤組成物のpHは、20℃における脱塩水中の10%希釈液として測定してもよい。
【0050】
第1のポリマー
第1のポリマーは、両親媒性グラフトポリマーである。好ましくは、第1のポリマーは、ポリアルキレンオキシド及びビニルエステルに基づいており、好ましくは、グラフト基材としての水溶性ポリアルキレンオキシド(A)と、ビニルエステル成分(B)の重合によって形成される側鎖とに基づいており、当該ポリマーは、アルキレンオキシド50単位当たり平均<1個のグラフト部位を有し、より好ましくは、グラフトされていないアルキレンオキシド単位に対するグラフトされているアルキレンオキシド単位のモル比は、0.002〜0.05、好ましくは0.002〜0.035、より好ましくは0.003〜0.025、最も好ましくは0.004〜0.02である。
【0051】
第1のポリマーは、好ましくは、3000〜100 000の平均分子量Mwを有する。好ましくは、第1のポリマーは、3未満の多分散度Mw/Mnを有し、Mnは平均モル質量である。
【0052】
第1のポリマーは、当該第1のポリマーの20重量%〜70重量%、好ましくは25重量%〜60重量%の、グラフト基材としてのポリアルキレンオキシド(A)、好ましくは水溶性ポリアルキレンオキシド(A)を有し得る。好ましくは、ポリアルキレンオキシドグラフト基材(A)は、ポリエチレングリコールである。
【0053】
好ましくは、第1のポリマーは、30重量%〜80重量%のビニルエステル成分(B)を含み、好ましくは、当該ビニルエステル成分(B)は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、又はこれらの混合物(B1)と、任意に、C1〜C8アルキルアクリレート(B2)、より好ましくは70重量%〜100重量%の酢酸ビニル(B1)と0重量%〜30重量%のC1〜C8アルキルアクリレート(B2)とを含む。
【0054】
好ましくは、第1のポリマーは、両親媒性グラフトポリマーの10重量%未満のグラフトされていない形態のポリビニルエステル(B)を含む。
【0055】
好ましくは、第1のポリマーは、以下の構造による、ポリエチレングリコールグラフト基材及び酢酸ビニル側鎖であり、
【0056】
【化1】
好ましくは、エチレンオキシド/酢酸ビニルの含有量は30%/70%〜50%/50%であり、好ましくは、当該両親媒性グラフトポリマーは、10000g/モル〜20000g/モル、より好ましくは、10000g/モル〜15000g/モルの平均モル質量(Mn)値を有し、好ましくは、当該両親媒性グラフトポリマーは、20000g/モル〜30000g/モル、好ましくは、25000g/モル〜30000g/モルの平均分子量(Mw)を有し、より好ましくは、1〜3、好ましくは1.5〜2.5の多分散度Mw/Mnが得られ、好ましくは、当該両親媒性グラフトポリマーは、ポリエチレングリコールポリマーグラフト基材当たりのグラフトされている単位の平均度が2.7未満、好ましくは0.5〜2.5、より好ましくは1〜2であり、好ましくは、当該両親媒性グラフトポリマーは、30〜70、より好ましくは40〜60、最も好ましくは50〜55の平均n値を有する。
【0057】
第2のポリマー
第2のポリマーは、ポリエステルテレフタレートである。好ましくは、第2のポリマーは、1つ以上のアニオン性基がグラフトしたポリエステルテレフタレート骨格であり、より好ましくは、第2のポリマーは、プロピレンテレフタレートのアニオン性ポリエステルである。
【0058】
好適なアニオン性ポリエステルは、テレフタル酸、5−スルホイソフタル酸又は5−スルホイソフタル酸の塩から、エチレングリコール又はポリエチレングリコール、プロピレングリコール又はポリプロピレングリコール、及びポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルから、任意に重縮合可能な3〜6個の官能基、特に酸、アルコール又はエステル官能基を有する更なるモノマーから誘導されるものである。特に、好適なポリエステルは、構造単位(I)〜(III)を含む:
(I) −[(OCHR
1−CHR
2)
a−O−OC−Ar−CO−]
d
(II) −[(OCHR
3−CHR
4)
b−O−OC−sAr−CO−]
e
(III) −[(OCHR
5−CHR
6)
c−OR
7]
f
(式中、
a、b及びcは、1〜200であり、
d、e及びfは、1〜50であり、
Arは、1,4−置換フェニレンであり、
sArは、5位がSO
3Meで置換されている1,3−置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−、若しくはテトラアルキルアンモニウム(ここで、そのアルキル基が、(C
1〜C
22)アルキル若しくは(C
2〜C
10)ヒドロキシアルキル、又はこれらの混合物である)であり、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、及びR
6は、独立して、H又は(C
1〜C
18)n−若しくはイソ−アルキル、好ましくはメチルから選択され、
R
7は、直鎖若しくは分枝鎖(C
1〜C
18)アルキル、又は直鎖若しくは分枝鎖(C
2〜C
30)アルケニル、又は5〜9個の炭素原子を有するシクロアルキル基、(C
6〜C
30)アリール基、又は(C
6〜C
50)アリールアルキル基、好ましくは、フェニル若しくはベンジルである)。
【0059】
上記に定義したとおりのアニオン性ポリエステル(式中、R
1〜R
6は独立してH又はメチルであり、R
7はメチルであり、a、b及びcは1〜200、好ましくは1〜20の数であり、より好ましくはa及びbは1であり、cは2〜10の数であり得る)が好ましい。本明細書では、dは、1〜25、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の数であり、eは、1〜30、好ましくは2〜15、より好ましくは3〜10の数であり、fは、0.05〜15、好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.25〜3の数である。
【0060】
これらの値は、常に、システムごとに変化する自然分布の統計的平均値であることが、専門家には明らかである。
【0061】
上記構造単位(I)〜(III)から得られる直鎖ポリエステルの他に、架橋又は分枝状のポリエステル構造も本発明の目的のために可能であり、このようなポリマーは、エステル化反応が可能な少なくとも3個〜最大6個の官能基を有する架橋性多官能性構造単位を更に含む。官能基は、例えば、酸、アルコール、エステル、無水物、又はエポキシ基であってよい。架橋性モノマーの重量分率は、ポリエステルの全量に基づいて、好ましくは0〜10%、より好ましくは0〜5%、最も好ましくは0〜3%である。好ましくは、アニオン性ポリエステルは、架橋を有しない直鎖アニオン性ポリエステルである。
【0062】
本発明によるポリエステルは、一般に、700〜50000g/モル、好ましくは800〜25000g/モル、より好ましくは1000〜15000g/モル、最も好ましくは1200〜12000g/モルの範囲の数平均分子量を有する。
【0063】
好適な汚れ除去ポリマーは、TexCare(登録商標)シリーズのポリマー、例えば、TexCare(登録商標)SRN240、特にTexCare(登録商標)SRA300としてClariantによって販売されている。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Solvayにより、Repel−o−Tex(登録商標)シリーズのポリマー、例えば、Repel−o−Tex(登録商標)SF2及びRepel−o−Tex(登録商標)Crystalとして販売されている。
【0064】
非石鹸アニオン性界面活性剤
好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルコキシル化アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含む。より好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤は、線状アルキルベンゼンスルホネート及びアルコキシル化アルキルサルフェートの混合物、より好ましくは線状アルキルベンゼンスルホネート及びエトキシル化アルキルサルフェートの混合物である。
【0065】
好ましくは、線状アルキルベンゼンスルホネートとアルコキシル化アルキルサルフェートとの重量比、より好ましくは線状アルキルベンゼンスルホネートとエトキシル化アルキルサルフェートとの重量比は、1:2〜20:1、好ましくは1.1:1〜15:1、より好ましくは1.2:1〜10:1、更により好ましくは1.3:1〜5:1、最も好ましくは1.4:1〜3:1である。
【0066】
直鎖アルキルベンゼンスルホネートのエトキシル化アルキルサルフェートに対する重量比は、1:10〜20:1、好ましくは1:7〜3:1、より好ましくは1:5〜1.5:1であり得る。
【0067】
好ましくは、液体組成物中の全アニオン性界面活性剤(すなわち、当該液体組成物中に存在する全てのアニオン性界面活性剤):非イオン性界面活性剤の重量比は、5:1〜23:1である。好ましくは、非石鹸アニオン性界面活性剤は、アミン、好ましくは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択されるアミン、より好ましくはモノエタノールアミンで中和される。
【0068】
作製工程
当業者であれば、一般的に知られている製造技術を使用して、本発明の水溶性単位用量物品及び液体洗濯洗剤組成物を作製する方法を認識するであろう。
【0069】
洗浄プロセス
本発明の更なる態様は、布地を洗浄するプロセスであって、
a.本発明による水溶性単位用量物品を、水溶性フィルムを溶解させ、洗濯洗剤組成物を300〜3000倍、好ましくは300〜800倍希釈して洗浄液を形成するのに十分な水と合わせる工程と、
b.当該洗浄液を、洗浄される少なくとも1枚の布地と合わせる工程と、を含み、
任意に、当該少なくとも1枚の布地が、残留界面活性剤、好ましくは、その上に沈着した非石鹸アニオン性界面活性剤を含む、プロセスである。非石鹸アニオン性界面活性剤は、上記のとおりである。
【0070】
使用
本発明の別の態様は、洗浄作業後に布地上に残る残留界面活性剤を低減するための第1のポリマーと第2のポリマーとの組み合わせの使用であって、当該第1及び第2のポリマーが水溶性単位用量物品に配合され、当該第1のポリマーが両親媒性グラフトポリマーであり、当該第2のポリマーがポリエステルテレフタレートである使用である。
【0071】
第1のポリマー及び第2のポリマーは、上記のとおりである。好ましくは、残留界面活性剤は、上記のような非石鹸アニオン性界面活性剤である。
【0072】
本明細書にて開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【実施例】
【0073】
洗浄サイクルの最後に布地上に残るアニオン性界面活性剤の量に対する、可溶性単位用量洗濯組成物中に両親媒性グラフトポリマー及びポリエステル系汚れ除去ポリマーを含む本発明による二重ポリマー系を配合することの影響を、フルスケールの洗浄試験を実施し、当該布地から残留アニオン性界面活性剤を抽出し、分析滴定を通して当該アニオン性界面活性剤の量を定量することを通して、綿及びポリエステルの布地の両方について評価した。
【0074】
処方の組成:
個々の成分を混合することを通して、以下の基本処方組成物を調製した。
【0075】
【表1】
*EO鎖当たり20の平均エトキシル化度、及び約600のMWを有するポリエチレンイミン骨格を有するエトキシル化ポリエチレンイミン
【0076】
脱塩水中でポリマー出発物質を混合することによって、脱塩水中に予め溶解させたポリマー溶液を別々に調製した。
−両親媒性グラフトポリマー
**溶液:水中7%活性物質
−Texcare SRA300溶液:水中1.5%活性物質
**ポリエチレングリコール骨格(Pluriol E6000)と疎水性酢酸ビニル側鎖とを含むポリエチレングリコールグラフトポリマーであって、ポリエチレングリコール骨格ポリマーのポリマー系40重量%と、グラフトされている酢酸ビニル側鎖のポリマー系60重量%とを含む、ポリエチレングリコールグラフトポリマー
【0077】
試験レッグ(Test legs):
以下の表に示す活性ポリマー濃度が得られるように、予め溶解させたポリマー溶液を22.7gの基本処方と混合した。それぞれの試験レッグにおける活性ポリマーを計算するために、予め溶解させたポリマー溶液からの追加水(add-on water)は考慮しなかった。例えば、0.34gの100%活性ポリマーを22.7gの基本処方に添加して1.5%活性ポリマー処方組成物を得、その結果、全ての基本レッグ活性成分が全ての試験レッグにわたって一定に保たれた。試験レッグBは、本発明の範囲外の比較例であるnilポリマー試験レッグAとは対照的に、二重両親媒性グラフトポリマーポリエステル系汚れ除去ポリマー系を含む、本発明による処方組成物を記載する。
【0078】
【表2】
【0079】
試験方法:
洗浄サイクル:
nilポリマーベース及び混合ポリマーベース組成物を、10個のテリー織綿布地トレーサ(型番:Calderon RN37004−LL−B2布地、トレーサ当たり59g−Calderon Textiles LLC、Indianapolisから供給)又は10個の100%ポリエステル白色布地トレーサ(30cm×30cm−トレーサ当たり11g−Maison Doree、Brusselsから供給)と共に、Miele W1714自動洗濯機に添加した。30℃の15gpgの水を使用する30分の急ぎサイクルを選択した。この洗浄工程を更に3回繰り返した。4サイクル後、綿テリー織タオル及びポリエステル布地トレーサをライン乾燥させ、残りのアニオン性界面活性剤の含有量を分析定量するために提出した。
【0080】
残りのアニオン性界面活性剤の含有量の分析定量:
布地トレーサ上に残るアニオン性界面活性剤(LAS)を布地トレーサから抽出し、本明細書に記載の試験方法に従って分析的に定量した。
【0081】
抽出プロセス:
Accelerated Solvent Extractor(ASE)タイプDionex ASE100を使用して、布地トレーサからアニオン性界面活性剤を抽出した。したがって、22〜25gの布地サンプルを66mLのASEサンプルホルダ内に入れ、800mLクロロホルム/200mLアセトニトリル/25mL酢酸の抽出溶媒混合物を使用して抽出した。
【0082】
抽出条件は以下のとおり設定した:
・温度:80℃
・静的時間:5分
・フラッシュボリューム:70%
・パージ時間120s
・静的サイクル:2
【0083】
次いで、100mLのメスフラスコを使用して、回収した抽出物をクロロホルムで100mLに更に希釈した。混合後、25mLの得られた混合物を、抽出されたアニオン性界面活性剤の含有量を分析定量するために提出した。
【0084】
アニオン性界面活性剤の滴定プロセス:
抽出されたアニオン性界面活性剤の量を、手作業による滴定を通して分析的に定量した。この方法は、アニオン性界面活性剤の、染料との複合体形成特性に基づくものである。クロロホルム(25mL)に溶解させたアニオン性界面活性剤を含有する抽出サンプルを、カチオン性及びアニオン性の複合体形成染料(臭化ジミジウム及びダイサルフィンブルーVN150、両方ともSigmaから入手可能)の、20mL混合指示薬水溶液と混合する。アニオン性界面活性剤カチオン性染料複合体は、有機層に可溶性であり、赤−ピンク色を与える。界面活性剤をHyamine 1622(Sigmaから入手可能)の0.004N溶液で滴定する。Hyamine 1622は、ピンク色を生じさせる染料−界面活性剤複合体中の染料を優先的に置換する。Hyamine 1622が染料を置換すると、有機層中の色は、終点においてピンク色から灰色に変化する。これは、全ての赤色染料がHyamine 1622で置換された場合である。過剰なHyamine 1622を添加した場合、アニオン性染料と複合体を形成して有機層を青色にし、これはエンドポイントを超えてしまったことを示す。したがって、抽出溶液中に存在するアニオン性界面活性剤の量は、エンドポイントに達するために使用された滴定剤の量から計算することができ、抽出プロセスにおける布地の出発重量を考慮して元の布地トレーサ上に存在するアニオン性界面活性剤の量を逆計算することができる。
【0085】
試験結果:
布地上に残るアニオン性界面活性剤濃度を以下の表にまとめる。両親媒性グラフトポリマー及びポリエステル系汚れ除去ポリマーの両方を含む、本発明による二重ポリマー系を含む可溶性単位用量洗濯組成物が、これらのポリマーを含まず、したがって本発明の範囲外である組成物と比較して、綿テリー織タオル及び合成ポリエステル布地の両方にわたって、統計的に優れた界面活性剤すすぎプロファイルを示すことをデータは明らかに示す。
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】