(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
その中に形成される複数の空洞を有する基板と、前記空洞の開放端を閉鎖するシール層とを備えるマイクロセル電気泳動媒体であって、前記空洞は、請求項1に記載の電気泳動媒体で充填される、マイクロセル電気泳動媒体。
電気泳動ディスプレイであって、前記電気泳動ディスプレイは、電気泳動媒体の層と、前記電気泳動媒体の層に隣接して配置され、電場をそこに印加するように配列される少なくとも1つの電極とを備え、前記電気泳動媒体は、請求項1に記載の電気泳動媒体である、電気泳動ディスプレイ。
【背景技術】
【0002】
用語「双安定性」および「双安定」は、当技術分野におけるそれらの従来の意味で本明細書において使用され、少なくとも1つの光学特性が異なる第1の表示状態および第2の表示状態を有する表示要素を備えるディスプレイであって、有限持続時間のアドレス指定パルスを用いて、任意の所与の要素が駆動された後、その第1の表示状態または第2の表示状態のうちのいずれかをとり、アドレス指定パルスが終了した後に、表示要素の状態を変化させるために要求されるアドレス指定パルスの最小持続時間の少なくとも数倍(例えば、少なくとも4倍)その状態が持続するようなディスプレイを指す。米国特許第7,170,670号では、グレースケールが可能ないくつかの粒子ベースの電気泳動ディスプレイが、それらの極限の黒色および白色状態においてだけではなく、それらの中間グレー状態においても安定し、同じことが、いくつかの他のタイプの電気光学ディスプレイにも当てはまることが示されている。このタイプのディスプレイは、適切には、双安定性ではなく「多安定性」と呼ばれるが、便宜上、用語「双安定性」が、双安定性ディスプレイおよび多安定性ディスプレイの両方を網羅するために本明細書において使用され得る。
【0003】
長年にわたり研究および開発の関心の対象である1つのタイプの電気光学ディスプレイは、粒子ベースの電気泳動ディスプレイであり、粒子ベースの電気泳動ディスプレイでは、複数の荷電粒子が、電場の影響下で流体を通して移動する。電気泳動ディスプレイは、液晶ディスプレイと比較したとき、良好な輝度およびコントラスト、広視野角、状態双安定、ならびに低電力消費の属性を有することができる。それにもかかわらず、これらのディスプレイの長期の画像品質に関する問題は、その広範な使用を妨げている。例えば、電気泳動ディスプレイを構成する粒子は、沈降する傾向があり、これらのディスプレイに関する不十分な運用寿命をもたらす。
【0004】
Massachusetts Institute of Technology(MIT)、E Ink Corporation、E Ink California,LLC.、および関連企業に譲渡された、または、それらの名義の多数の特許および出願が、カプセル化された電気泳動媒体およびマイクロセル電気泳動媒体ならびに他の電気光学媒体に使用される種々の技術を説明している。カプセル化された電気泳動媒体は、多数の小型カプセルを備え、その自体の各々は、電気泳動により移動可能な粒子を流体媒体中に含有する内相と、内相を囲むカプセル壁とを備える。典型的には、カプセルは、それ自体が、ポリマー結合剤内に保持され、2つの電極間に位置付けられるコヒーレント層を形成する。マイクロセル電気泳動ディスプレイでは、荷電粒子および流体は、マイクロカプセル内にカプセル化されないが、代わりに、担体媒体(典型的には、ポリマーフィルム)内に形成される複数の空洞内に保たれる。これらの特許および出願に説明される技術は、以下を含む:
(a) 電気泳動粒子、流体、および、流体添加物(例えば、米国特許第5,961,804号、第6,017,584号、第6,120,588号、第6,120,839号、第6,262,706号、第6,262,833号、第6,300,932号、第6,323,989号、第6,377,387号、第6,515,649号、第6,538,801号、第6,580,545号、第6,652,075号、第6,693,620号、第6,721,083号、第6,727,881号、第6,822,782号、第6,831,771号、第6,870,661号、第6,927,892号、第6,956,690号、第6,958,849号、第7,002,728号、第7,038,655号、第7,052,766号、第7,110,162号、第7,113,323号、第7,141,688号、第7,142,351号、第7,170,670号、第7,180,649号、第7,226,550号、第7,230,750号、第7,230,751号、第7,236,290号、第7,247,379号、第7,277,218号、第7,286,279号、第7,312,916号、第7,375,875号、第7,382,514号、第7,390,901号、第7,411,720号、第7,473,782号、第7,532,388号、第7,532,389号、第7,572,394号、第7,576,904号、第7,580,180号、第7,679,814号、第7,746,544号、第7,767,112号、第7,848,006号、第7,903,319号、第7,951,938号、第8,018,640号、第8,115,729号、第8,199,395号、第8,257,614号、第8,270,064号、第8,305,341号、第8,361,620号、第8,363,306号、第8,390,918号、第8,582,196号、第8,593,718号、第8,654,436号、第8,902,491号、第8,961,831号、第9,052,564号、第9,114,663号、第9,158,174号、第9,341,915号、第9,348,193号、第9,361,836号、第9,366,935号、第9,372,380号、第9,382,427号、および第9,423,666号、ならびに米国特許出願公開第2003/0048522号、第2003/0151029号、第2003/0164480号、第2003/0169227号、第2003/0197916号、第2004/0030125号、第2005/0012980号、第2005/0136347号、第2006/0132896号、第2006/0281924号、第2007/0268567号、第2009/0009852号、第2009/0206499号、第2009/0225398号、第2010/0148385号、第2011/0217639号、第2012/0049125号、第2012/0112131号、第2013/0161565号、第2013/0193385号、第2013/0244149号、第2014/0011913号、第2014/0078024号、第2014/0078573号、第2014/0078576号、第2014/0078857号、第2014/0104674号、第2014/0231728号、第2014/0339481号、第2014/0347718号、第2015/0015932号、第2015/0177589号、第2015/0177590号、第2015/0185509号、第2015/0218384号、第2015/0241754号、第2015/0248045号、第2015/0301425号、第2015/0378236号、第2016/0139483号、および第2016/0170106号参照)
(b) カプセル、結合剤、および、カプセル化プロセス(例えば、米国特許第6,922,276号および第7,411,719号参照)
(c) マイクロセル構造、壁材料、および、マイクロセルを形成する方法(例えば、米国特許第6,672,921号、第6,751,007号、第6,753,067号、第6,781,745号、第6,788,452号、第6,795,229号、第6,806,995号、第6,829,078号、第6,833,177号、第6,850,355号、第6,865,012号、第6,870,662号、第6,885,495号、第6,906,779号、第6,930,818号、第6,933,098号、第6,947,202号、第6,987,605号、第7,046,228号、第7,072,095号、第7,079,303号、第7,141,279号、第7,156,945号、第7,205,355号、第7,233,429号、第7,261,920号、第7,271,947号、第7,304,780号、第7,307,778号、第7,327,346号、第7,347,957号、第7,470,386号、第7,504,050号、第7,580,180号、第7,715,087号、第7,767,126号、第7,880,958号、第8,002,948号、第8,154,790号、第8,169,690号、第8,441,432号、第8,582,197号、第8,891,156号、第9,279,906号、第9,291,872号、および第9,388,307号、ならびに米国特許出願公開第2003/0175480号、第2003/0175481号、第2003/0179437号、第2003/0203101号、第2013/0321744号、第2014/0050814号、第2015/0085345号、第2016/0059442号、第2016/0004136号、および第2016/0059617号参照)
(d) マイクロセルを充填およびシールするための方法(例えば、米国特許第7,144,942号および第7,715,088号参照)
(e) 電気光学材料を含有するフィルムおよびサブアセンブリ(例えば、米国特許第6,982,178号および第7,839,564号参照)
(f) バックプレーン、接着剤層、および、他の補助層、ならびに、ディスプレイにおいて使用される方法(例えば、米国特許第7,116,318号および第7,535,624号参照)
(g) 色形成および色調節(例えば、米国特許第7,075,502号および第7,839,564号参照)
(h) ディスプレイを駆動するための方法(例えば、米国特許第7,012,600号および第7,453,445号参照)
(i) ディスプレイの用途(例えば、米国特許第7,312,784号および第8,009,348号参照)
【0005】
前述の特許および出願の多くは、カプセル化電気泳動媒体内の離散マイクロカプセルを囲む壁が、連続相と置換され、したがって、いわゆるポリマー分散電気泳動ディスプレイを生産し得、ポリマー分散電気泳動ディスプレイにおいて、電気泳動媒体は、電気泳動流体の複数の離散液滴と、ポリマー材料の連続相とを備え、そのようなポリマー分散電気泳動ディスプレイ内の電気泳動流体の離散液滴が、いかなる離散カプセル膜も各個々の液滴と関連付けられない場合でも、カプセルまたはマイクロカプセルと見なされ得ることを認識する(例えば、前述の米国特許第6,866,760号参照)。故に、本願の目的のために、そのようなポリマー分散電気泳動媒体は、カプセル化電気泳動媒体の亜種と見なされる。
【0006】
電気泳動媒体は、多くの場合、(例えば、多くの電気泳動媒体では、ディスプレイを通した可視光の透過を粒子が実質的に遮断するため)不透明であり、反射モードで動作するが、多くの電気泳動ディスプレイは、1つのディスプレイ状態が実質的に不透明でありかつ1つが光透過性であるいわゆる「シャッタ」モードで動作するように作製されることができる(例えば、米国特許第5,872,552号、第6,130,774号、第6,144,361号、第6,172,798号、第6,271,823号、第6,225,971号、および第6,184,856号参照)。電気泳動ディスプレイと類似するが電場強度の変動に依拠する誘電泳動ディスプレイは、類似するモードで動作することができる(米国特許第4,418,346号参照)。他のタイプの電気光学ディスプレイもまた、シャッタモードで動作することが可能であり得る。シャッタモードで動作する電気光学媒体は、フルカラーディスプレイのための多層構造において有用であり得、そのような構造では、ディスプレイの視認面に隣接する少なくとも1つの層は、シャッタモードで動作し、視認面からより遠くにある第2の層を暴露または隠蔽する。
【0007】
カプセル化された電気泳動ディスプレイは、典型的には、従来の電気泳動デバイスのクラスタ化および沈降故障モードに悩まされることがなく、さらなる利点(例えば、多種多様な可撓性および剛性を有する基板上にディスプレイを印刷またはコーティングする能力)を提供する。(単語「印刷」の使用は、あらゆる形態の印刷およびコーティングを含むことを意図され、前計量コーティング(例えば、パッチダイコーティング、スロットまたは押出コーティング、スライドまたはカスケードコーティング、カーテンコーティング)、ロールコーティング(例えば、ナイフオーバーロールコーティング、フォワードおよびリバースロールコーティング、グラビアコーティング)、浸漬コーティング、スプレーコーティング、メニスカスコーティング、スピンコーティング、ブラシコーティング、エアナイフコーティング、シルクスクリーン印刷プロセス、静電印刷プロセス、熱印刷プロセス、インクジェット印刷プロセス、電気泳動堆積(米国特許第7,339,715号参照)、ならびに他の類似する技術を含むが、これらに限定されない。)したがって、結果として生じるディスプレイは、可撓性であり得る。さらに、ディスプレイ媒体は(種々の方法を使用して)印刷され得るため、ディスプレイ自体は、安価に作製されることができる。
【0008】
電気泳動媒体の性能における1つの重要な要因は、流体(時として、文献では、「懸濁流体」、「分散流体」、「誘電流体」、または、時として非論理的に、「溶媒」もしくは「溶媒混合物」とも称される)の選択肢である。主な難点は、そのような流体に関する望ましい基準の数、および、基準の全てを同時に満たすことの難点である。そのような基準の中でもとりわけ、以下が挙げられる。
a) 印加される電場内における荷電粒子の高速移動を可能にするための低粘度
b) 荷電粒子が高電場を被り、したがって、可能な限り急速に移動することを可能にするための低誘電定数
c) 例えば、特に屋外で使用される場合に媒体が暴露され得る放射線と、流体中に溶解し得るガス(特に、酸素)とに対する化学的安定性
d) 多種多様な電気泳動粒子および流体中に存在する他の成分(例えば、電荷制御剤)との化学的親和性
e) 電気泳動媒体をカプセル化するために使用される壁材料および/または電気泳動媒体を囲む連続相材料との化学的親和性
f) 多くの電気泳動粒子の挙動が流体中に存在する微量の水によっても影響されるため、低吸水性
g) 多くの場合、比較的に高密度な金属酸化物顔料である電気泳動粒子が流体に沈降する傾向を低減させるための高密度
h) 媒体を通して流動する電流を低減させ、故に、電力消費を低減させるための高電気抵抗率
【0009】
付加的基準が、マイクロセルにおいて使用するために意図される電気泳動媒体に適用される。マイクロセルセルディスプレイ(上記の副段落5(c)に列挙された特許および出願参照)は、典型的には、一連の陥凹を基板内に形成することと、電気泳動媒体をこれらのセルの中に充填することと、充填されたセルにわたってシール層を形成することとを含む、いわゆる「充填およびシール」プロセスによって生産される。セルが、(セル内の気泡を回避するため)媒体で完全に充填されるが、過度に充填されないことが不可欠である(これは、シール層をセル壁に固着させる際に難点を生じさせる)ため、流体は、低蒸気圧を有し、セルの充填の間、蒸発を低減させるべきである。(流体蒸発に関するこの問題は、類似組成物の他の用途(例えば、非カプセル化単回使用トナー組成物が使用中に有意な流体蒸発に耐え得る電子写真用トナー)では、殆ど懸念されないことに留意されたい。)また、流体の性質は、付随の図面の
図1に図示される「たるみ」として知られる問題を最小限にするように選定されることが望ましい。
図1は、充填されたマイクロセル媒体(概して、100として指定される)を通した概略断面図であり、充填されたマイクロセル媒体は、基板102を備え、基部104とセル壁106とを有する一連のマイクロセルが、基板102上に形成され、セルが、電気泳動媒体108で充填される。セルは、シール層110によってシールされる。
図1に図示されるように、セルの幅は、隣接するセル壁106間にシール層110の実質的に支持されていない「区域」(run)が存在するように、セル壁106の高さを実質的に上回り、電気泳動媒体108およびシール層110の機械的性質に応じて、各セルの中心部における電気泳動媒体の深度がセル壁106の高さ未満であるように、シール層110が各セルの中心部において「たるむ」傾向が存在する。過剰なたるみは、シール層の破損または亀裂、影響を受けたセルからの流体の結果として生じる損失、および切り替えの妨害または不存在につながり得る。中程度のたるみは、シール層の表面粗度につながり得、光散乱に起因する関連付けられた光学問題を伴い、また、典型的には、シール層をバックプレーンまたは他の電極構造に取り付けるために使用されるもの等の積層プロセスの間、空隙作成に関する問題を生じさせ得る。
【0010】
電気泳動媒体において使用するための流体の選択肢に関する前述の問題は、文献において頻繁に認められているが、解決にはほど遠い。多くの場合、先行技術は、最適流体に関する指針を伴わずに、可能性として考えられる流体の冗長な一覧を記載し、流体の性質の任意の例示が提供されないため、明らかに、新しい電気泳動媒体毎に流体を最適化することを読者に委ねている。
【0011】
例えば、米国特許第5,453,121号は、「インクジェット」用のインク組成物を説明しており、液体は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素溶媒、ポリシロキサン、またはそれらの混合物から成る群から選択される、あるいは、オリーブ油、紅花油、ヒマワリ油、大豆油、および亜麻仁油、またはそれらの混合物から成る群から選択される植物油である。これらの溶媒は、非常にわずかな溶媒を用いて液滴形成を可能にするように選定されるが、議論される液体の唯一の関連する物理的性質は、それらの電気抵抗である。
【0012】
米国特許第5,457,002号は、電子写真において使用されるためのトナーのための担体流体を説明しており、低揮発度および低粘度が、C
9−C
11αオレフィンの三量体を使用して取得され得ることを報告している。これらの材料は、それらの比較的に高粘度(40℃において、〜約20センチストーク)のため、電気泳動ディスプレイにおいて使用するためには適切ではない。
【0013】
米国特許第5,411,656号は、立体的に歪んだアルケン5−エチリデン−2−ノルボルネン(CAS番号16219−75−3)を含有する電気泳動媒体を説明している。しかしながら、この化合物は、わずかな割合でのみ流体中に存在し、主要流体としてではなく塩素ガス吸収のための添加剤として意図される。
【0014】
米国特許第7,079,305号およびE Ink Corporationのその他は、カプセル化された電気泳動媒体のための適切な溶媒が、低誘電定数、高体積抵抗率、低粘度(5センチストーク未満)、低毒性、低水溶解度、高比重、高沸点、および低屈折率、ならびに、電気泳動粒子との密度整合および化学的親和性を有するべきであることを教示しており、「有機溶媒(例えば、ハロゲン化有機溶媒、飽和線形または分岐鎖炭化水素、シリコーン油、および低分子量ハロゲン含有ポリマー)は、いくつかの有用な懸濁流体である」と述べている。米国特許第7,079,305号の第15欄65行〜第16欄27行は、脂肪族および芳香族炭化水素、ハロカーボン、シリコーン、ならびにハロゲン化オリゴマーおよびポリマーを含む可能性のある流体の長い一覧を含有する。
【0015】
米国特許第7,545,557号は、化学的不活性、粒子との密度整合、粒子との化学的親和性、低誘電定数、および低粘度(例えば、0.5〜5センチストーク)を有する流体を備える、電気泳動媒体を説明している。推定上これらの基準を満たす溶媒は、本明細書に説明されるように、飽和線形または分岐鎖炭化水素、シリコーン油、および低MWハロゲン化ポリマーを含む。具体的な好ましい流体に関する指針は、提供されていない。
【0016】
米国特許第7,679,814号は、可変透過率電気泳動媒体内の低減されたヘイズのための部分的に水素化された芳香族炭化水素およびテルペンの混合物の使用を説明している。
【0017】
米国特許第8,786,935号は、電気泳動ディスプレイのための流体が、好ましくは、低粘度および低誘電定数を有することを教示し、炭化水素(例えば、Isopar、デカリン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、パラフィン油)、シリコーン油、芳香族炭化水素(トルエン、アルキルナフタレンを含む)、およびハロゲン化溶媒(例えば、Halocarbon Product Corpからのハロカーボン油または3M CompanyからのFC−43)を列挙している。本特許は、このかなり冗長なリストから最適な溶媒を選択する方法に関する指針を与えていない。
【0018】
米国特許第8,670,174号は、ハイライトまたはマルチカラー電気泳動ディスプレイにおいて使用するための非極性溶媒を説明しており、米国特許第5,582,700号および第7,940,450号と本質的に同一の文言を使用して、適切な溶媒が、「C
1−30アルカン、C
2−30アルケン、C
3−30アルキン、C
3−30アルデヒド、C
3−30ケトン、C
2−30エーテル、C
2−30エステル、C
3−30チオエステル、テルペン、C
2−30オルガノシラン、C
2−30オルガノシロキサンなどを含み得、そのような非極性溶媒が、単独で、または組み合わせて、使用され得る」と述べている。再び、最適な流体をこの長い一覧から選択する方法に関する指針は、提供されていない。
【0019】
米国特許第7,390,901号および第8,361,620号は、高比重と、不活性と、湿度に対して鈍感と、低誘電定数と、低粘度と、低蒸気圧とを含むハロゲン化流体の具体的な利点について議論している。これらの流体は、ハロゲン化保護ポリマーまたはフッ素化色素を伴う粒子に有用である。しかしながら、ハロゲン化流体の使用は、ハロゲン化補助材料(例えば、電荷制御剤)の使用を要求する傾向にあり、使用され得る電気泳動粒子のタイプを制限し、これは、フルカラーディスプレイにおいて特に問題である。
【0020】
米国特許第9,341,915号は、イソパラフィンの混合物中に分散される荷電顔料粒子を備える電気泳動流体を説明し、混合物は、8、9、および10個の炭素原子を有するイソパラフィンを含み、8個未満の炭素原子を有するイソパラフィンおよび10個を上回る炭素原子を有するイソパラフィンの総パーセンテージは、混合物の0%を上回り、かつ20%未満である。
【0021】
実験的に、Isopar Eは、カプセル化された電気泳動ディスプレイにおいて良好な結果を与えるが、高流体損失およびたるみに起因して、マイクロセルディスプレイにおいて不良な結果を与えることが見出されている。Isopar Eより低い蒸気圧を有するIsopar Gは、より少ない流体損失およびより少ないたるみをもたらすが、Isopar Gのより高い粘度は、より低速の切り替え速さをもたらす。
【0022】
現在、限定された種類のC
9流体が、マイクロセル電気泳動ディスプレイにおいて、低流体損失および低いたるみを伴う優れた結果を与えることが見出されている。これらの流体はまた、他のタイプの電気泳動媒体においても有用であり得る。