(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の情報分析システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
<情報分析システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る情報分析システム1について説明する。
図1に、情報分析システム1の全体構成を示す。
【0020】
図1に示すように、情報分析システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、情報分析装置30と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網40を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0021】
車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、車両50aを識別するための移動体識別情報と共に、情報分析装置30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両50aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両50aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。また、これ以外にも、車載ナビゲーション装置10は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン等の電子機器により実現することができる。
【0022】
携帯端末20は、車両50bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両50bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、車両50bを識別するための移動体識別情報と共に、情報分析装置30に対して適宜送信される。なお、移動体識別情報は、携帯端末20が車両50bから取得してもよいし、携帯端末20自身の識別情報を移動体識別情報とみなしても良い。
携帯端末20は、所定のアプリケーションがインストールされた、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
【0023】
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両50aの組と、携帯端末20と車両50bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両50aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両50bを区別することなく説明する場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両50」と呼ぶ。
【0024】
情報分析装置30は、本実施形態特有の処理として、移動体である各車両50の位置情報等に基づいて、詳細な分析を行う装置である。
具体的に、情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両50の位置情報を取得する。また、情報分析装置30は、各車両50の位置情報に基づいて、各車両50の施設への訪問に関するデータを記憶する訪問情報データベースを作成する。また、情報分析装置30は、各車両50が通行可能な道路と各車両50が訪問可能な施設の位置とを含む地図情報を記憶する。
【0025】
更に、情報分析装置30は、分析情報を利用するユーザから、ユーザの所望の条件に沿った分析情報を得るために入力される分析条件を受け付ける。ここで、分析条件は、分析情報を生成するために分析の対象とする店舗の指定等を含む条件である。分析条件の詳細については、
図4を参照して後述する。
【0026】
そして、情報分析装置30は、訪問情報データベース内の情報と、地図情報とに基づいて、受け付けた分析条件に応じた分析を行う。例えば、情報分析装置30は、分析条件にて指定されている施設を分析対象の施設と決定する。また、訪問情報データベース内の情報と、地図情報とに基づいて、分析対象とした施設に訪問した車両50の台数と、分析対象とした施設に対応する領域内を通過した車両50の台数を特定する。
【0027】
また、情報分析装置30は、特定した、分析対象とした施設に訪問した車両50の台数を、施設に対応する領域内を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出する。
このようにして情報分析装置30は、移動体である車両50から取得した位置情報等の情報に基づいて、受け付けた分析条件に応じた分析を行うことができる。
【0028】
また、情報分析装置30は、このようにして算出した移動体訪問率等の分析情報を、ユーザに対して提示する。つまり、ユーザは、自身が入力した所望の分析条件に沿った分析情報を得ることができる。
【0029】
ユーザは、情報分析装置30から提示された、この分析情報を、様々な用途に利用することができる。
この点、一般的な技術では、単に車両での訪問数にのみ基づいた分析を行っていたので、施設への訪問の理由が、立地によるものなのか施設のブランド力によるものなのか、或いは別の要因なのか、判別が困難であった。これに対して、情報分析装置30によれば、訪問数のみならず、上述の施設に対応する領域内を通過した移動体の台数等を考慮した上で、より分析を行うことができる。
【0030】
そのため、ユーザは、例えば、同一道路に面している、同じような立地の複数の施設それぞれの移動体訪問率等を比較することにより、訪問への訪問の理由が、立地によるものなのか施設のブランド力によるものなのか、或いは別の要因なのか、等の判別をより容易に行うことができる。
【0031】
なお、本実施形態における分析情報を利用するユーザは、例えば、新たな出店を検討している店舗を運営する事業者であってもよいし、この事業者に対してコンサルティングを行うコンサルタントであってもよい。つまり、本実施形態における分析情報は、様々なユーザが様々に利用することができる。
【0032】
このような情報分析装置30は、例えばサーバ装置やパーソナルコンピュータに、本実施形態を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
【0033】
通信網40は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
【0034】
車両50は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両50は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
【0035】
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて
図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
【0036】
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
【0037】
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
【0038】
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、情報分析装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121及び移動体識別情報122を図示する。
【0039】
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにする。
また、移動体識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。移動体識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網40に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を移動体識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を移動体識別情報122として利用することができる。
【0040】
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
【0041】
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)或いはWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置(例えば、情報分析装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、情報分析装置30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121及び移動体識別情報122以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0042】
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
【0043】
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度を更に高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
【0044】
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
【0045】
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
【0046】
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
【0047】
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
【0048】
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111及び位置情報送信部112を備える。
【0049】
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、更に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
【0050】
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び移動体識別情報122を、情報分析装置30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、情報分析装置30に対する位置情報121及び移動体識別情報122の送信は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報分析装置30に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、移動体識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
【0051】
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両50aの移動経路を特定するための位置情報121と、移動体識別情報122とを、情報分析装置30に対して送信する。
【0052】
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。更に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報分析装置30に送信することができる。
【0053】
この場合、出発位置を表す位置情報121であることを示す起動情報や、駐車位置を表す位置情報121であることを示す停止情報を、位置情報121に追加してから、情報分析装置30に送信するようにしてもよい。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
【0054】
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両50aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が情報分析装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
【0055】
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて
図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0056】
図2に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
【0057】
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。
【0058】
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両50bの移動経路を特定するための位置情報221と、移動体識別情報222とを、情報分析装置30に対して送信する。
【0059】
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両50bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチをオンにすると、車両50bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び移動体識別情報222が携帯端末20から情報分析装置30に送信される。この場合、車両50bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。
【0060】
更に、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフにされると、車両50bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報分析装置30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
【0061】
なお、車両50bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両50bが測位する位置情報を位置情報121として情報分析装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
【0062】
<情報分析装置30が備える機能ブロック>
次に、情報分析装置30が備える機能ブロックについて
図4のブロック図を参照して説明をする。
【0063】
図4に示すように、情報分析装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含んで構成される。
【0064】
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報分析装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
【0065】
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、及び訪問情報データベース322を図示する。
【0066】
地図情報321には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
【0067】
道路情報としては道路の位置及び形状や、道路の種別や信号機の位置等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の移動体識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
【0068】
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
【0069】
訪問情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報121及び位置情報221、並びに、移動体識別情報122及び移動体識別情報222に基づいて構築されたデータベースである。訪問情報データベース322は、後述の訪問情報データベース更新部311により構築される。訪問情報データベース322の詳細については、訪問情報データベース更新部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に移動体識別情報122及び移動体識別情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体識別情報」と呼ぶ。
【0070】
通信部33は、DSP等を有し、3G、LTE、4G或いはWi−Fi(登録商標)といった通信規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び移動体識別情報を受信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0071】
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU、RAM、ROM、及びI/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
【0072】
制御部31は、機能ブロックとして、訪問情報データベース更新部311、分析条件受付部312、及び訪問率算出部313を含む。
訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築すると共に、訪問情報データベース322を適宜更新する部分である。訪問情報データベース322のデータ構造の一例について
図5を参照して説明する。
【0073】
図5に示すように、訪問情報データベース322は、車両50が訪問した施設を識別するための「施設識別情報」を含む。また、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両50の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「移動体識別情報」を含む。更に、訪問情報データベース322は、施設識別情報に対応する施設に訪れた車両50の車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から受信した「位置情報」に基づいて訪問情報データベース更新部311が特定した、「移動日時」、及び「移動経路情報」を含む。
そして、訪問情報データベース更新部311は、これらの情報それぞれを、訪問情報データベース322内の対応するフィールドに格納することにより、訪問情報データベース322を構築及び更新する。
【0074】
訪問情報データベース322内の「施設識別情報」は、車両50が訪問した施設を識別するための情報であり、上述した地図情報321から取得される。施設識別情報としては、例えば、施設に一意に割り当てられた数字やアルファベットや、施設名や、施設の電話番号等を利用することができる。
【0075】
訪問情報データベース322内の「移動日時」は、移動体識別情報に対応する車両50が移動した日時を示す情報である。本実施形態では、例えば、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報の送信が一度開始されて終了するまでを1つの移動として扱う。そして、この1つの移動に対応する日時を移動日時として訪問情報データベース322内に格納する。
【0076】
訪問情報データベース322内の「移動体識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両50を識別する情報である。
【0077】
訪問情報データベース322内の「移動経路情報」は、1つの移動の間に受信した、時間離散的に変化する位置情報の全てに基づいて特定される移動経路を示す情報である。訪問情報データベース更新部311は、この時間離散的に変化する位置情報をつなぐことにより、車両50の移動経路を特定することができる。なお、本実施形態を実装した環境において、位置情報の精度が低いような場合には、訪問情報データベース更新部311は、地図情報321と位置情報を照らし合わせるマップマッチングを行って移動経路を特定するようにしてもよい。ただし、位置情報の精度が高いような場合には、必ずしもマップマッチングを行う必要はない。
【0078】
訪問情報データベース更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20から位置情報及び移動体識別情報の送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び移動体識別情報に基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより訪問情報データベース322を更新する。
【0079】
また、訪問情報データベース更新部311は、訪問情報データベース322を構築及び更新するにあたって、何れの車両50が何れの施設を訪れたのかを特定する必要がある。
そのために、訪問情報データベース更新部311は、受信した位置情報から、ユーザが車両50にて駐車した位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれているならば、この情報により駐車した位置を特定する。また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなすこともできる。
【0080】
そして、訪問情報データベース更新部311は、特定した駐車位置と、地図情報321に含まれる各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、一致した施設に車両50が訪問したと判定する。そして、この往路における駐車位置に対応する位置情報を受信するよりも前に受信したと判定する。なお、駐車位置と、施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
なお、情報分析装置30のユーザが、訪問情報データベース322を適宜修正するようにしてもよい。
【0081】
分析条件受付部312は、分析条件を受け付ける部分である。上述したように、分析条件は、ユーザが所望の分析情報を得るために入力する条件である。分析条件受付部312は、ユーザから分析条件の入力を受け付けるためのユーザインタフェースを生成し、生成したユーザインタフェースを、ディスプレイにより実現される表示部34に対して表示させる。ユーザは、このユーザインタフェースを参照して、キーボードやマウス等の入力インターフェースにより入力される入力部35にて、分析条件を入力する。
【0082】
ここで、分析条件には、例えば分析対象とする施設の指定が含まれる。また、分析条件は、他にも、分析方法の指定や、分析対象とする期間に関する指定や、分析対象とする時間帯の指定等を含んでいてもよい。
例えば、ユーザが「施設Aについての、9月における各日の移動体訪問率を知りたい。」という希望を持っている場合に、ユーザは、入力部35を用いて、この施設Aの「施設識別情報」と、分析方法である「移動体訪問率」の指定と、分析対象とする期間に関する「9月、各日」という内容を、分析条件として入力する。分析条件受付部312は、これらの入力に基づいた分析条件を生成する。
また、分析条件受付部312は、生成した分析条件を、訪問率算出部313に対して出力する。
【0083】
訪問率算出部313は、地図情報321と、訪問情報データベース322に格納されている各情報とに基づいて、分析条件受付部312から入力された分析条件に応じた分析情報を生成する部分である。
分析情報の生成のために、訪問率算出部313は、まず、地図情報321に基づいて、分析条件受付部312から入力された分析条件にて指定された分析対象とする施設(以下「対象施設」と称する。)を特定する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、施設Aを対象施設として特定する。
【0084】
また、訪問率算出部313は、更に地図情報321に基づいて、特定した対象施設に対応する領域(以下、「対応領域」と称する。)を特定する。この対応領域は、対象施設を訪れるために通過する必要がある領域であり、例えば、施設の入り口や施設の駐車場に隣接する道路の領域である。なお、1つの施設について入り口や複数の駐車場が複数存在する場合は、これに応じて、1つの施設に対応領域も複数存在することとなる。
【0085】
次に、訪問率算出部313は、訪問情報データベース322に含まれる移動情報により特定される車両50の移動経路に基づいて、対応領域を通過した車両50を特定する。そして、訪問率算出部313は、対応領域を通過した車両50の台数を算出する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、9月において施設Aの対応領域を通過した車両50の台数を、各日毎に算出する。
【0086】
また、訪問率算出部313は、訪問情報データベース322を参照することにより、対象施設に訪問した車両50の台数を算出する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、9月において施設Aに訪問した車両50の台数を、各日毎に算出する。
更に、訪問率算出部313は、算出した対象施設に訪問した車両50の台数を、算出した対応領域を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出する。例えば、上述した分析条件の例であれば、訪問率算出部313は、9月における各日の移動体訪問率を算出する。
【0087】
このようにして訪問率算出部313は、移動体である車両50から取得した位置情報等の情報に基づいた分析を行うことができる。この移動体訪問率は、対象施設への訪問数のみならず、対応領域を通過した車両50の台数(総数)を考慮したものである。つまり、本実施形態によれば、訪問数以外の情報も考慮して、より詳細な分析を行うことができる。
【0088】
また、訪問率算出部313は、この移動体訪問率を、分析情報として表示部34に表示することにより、ユーザに提示する。
分析情報の表示例を
図6に示す。
図6に示すのは、上述した分析条件の例に基づいた分析情報の表示例である。図示するように、分析条件に応じて、9月における各日毎に、施設Aの対応領域を通過した車両50の台数である「施設前台数[千台]」と、施設Aを訪れた車両50の台数である「訪問台数[台]」と、これらから算出された「移動体訪問率[%]」とが、表示される。
【0089】
ユーザは、この表示を参照することにより、分析条件に基づいて算出された移動体訪問率等を把握することができる。ユーザが、この情報分析装置30から提示された分析情報を、様々な用途に利用することができる点については、上述した通りである。
なお、訪問率算出部313は、分析情報である移動体訪問率を、表示部34に表示する以外にも、他の装置に対して送信するようにしてもよい。そして、この他の装置が、分析情報である移動体訪問率をユーザに対して提示するようにしてもよい。また、訪問率算出部313は、分析情報である移動体訪問率を、記憶部32や、他の装置の記憶部に記憶させるようにしてもよい。
【0090】
<本実施形態の動作>
次に、
図7及び
図8のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、
図7は、もっぱら訪問情報データベース更新部311により行われる、位置情報の収集及び訪問情報データベース322の更新時の動作を示すフローチャートである。また、
図8は、もっぱら分析条件受付部312及び訪問率算出部313により行われる、分析処理時の動作を示すフローチャートである。
【0091】
まず、車載ナビゲーション装置10から収集した位置情報により、訪問情報データベース322の更新する場合の動作について
図7を参照して説明する。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
【0092】
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
【0093】
次に、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS14)。上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両50aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS14にてNo)、ステップS12における測位及びステップS13における送信が繰り返される。
【0094】
一方で、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS14にてYes)、ステップS15に進む。
【0095】
ステップS15では、情報分析装置30の訪問情報データベース更新部311が、ステップS12及びステップS13の繰り返しにより送信された位置情報に基づいて訪問情報データベース322を更新する(ステップS15)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び訪問情報データベースの更新が実現される。
【0096】
次に、携帯端末20から収集した位置情報により、訪問情報データベース322の更新する場合の動作について
図7を参照して説明する。この場合、上述の
図7を参照した説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部211に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオンとなり、車両50bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフとなり、車両50bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
【0097】
次に、
図8のフローチャートを参照して、分析処理時の動作について説明をする。
まず、分析条件受付部312が、入力部35を介して、ユーザから分析条件を受け付ける(ステップS21)。分析条件受付部312は、受け付けた分析条件を訪問率算出部313に対して出力する。
【0098】
訪問率算出部313は、分析条件及び地図情報321に基づいて、対象施設及び対象領域を特定する。そして、訪問率算出部313は、訪問情報データベース322に含まれる移動情報により特定される車両50の移動経路に基づいて、対応領域を通過した車両50の台数を算出する(ステップS22)。
【0099】
訪問率算出部313は、訪問情報データベース322を参照することにより、対象施設に訪問した車両50の台数を算出し、算出した対象施設に訪問した車両50の台数を、ステップS22で算出した対応領域を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出する(ステップS23)。
【0100】
訪問率算出部313は、この移動体訪問率を、分析情報として表示部34に表示することにより、ユーザに提示する(ステップS24)。この場合の表示例については、
図6を参照して上述した通りである。また、ユーザが、この情報分析装置30から提示された分析情報を、様々な用途に利用することができる点についても、上述した通りである。
【0101】
以上説明した、本実施形態の動作によれば、移動体である車両50の位置情報等の情報に基づいて、より詳細な分析を行うことが可能となる。また、このより詳細な分析結果をユーザに対して、提示することができる。
【0102】
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、以下に説明する各変形例のような変更を施した形態での実施が可能である。
【0103】
<第1の変形例>
上述の実施形態において、訪問率算出部313は、対象施設に訪問した車両50の台数を、対応領域を通過した車両50の台数で除算することにより、移動体訪問率を算出していた。この場合に、対象施設に訪問した車両50が、対応領域を通過して対象施設へ右折で進入したか左折で進入したかを考慮して、分析を行うようにしてもよい。
【0104】
この場合、訪問率算出部313は、訪問情報データベース322に含まれる移動情報により特定される車両50の移動経路に基づいて、車両50それぞれが対応領域を通過して対象施設へ右折で進入したか左折で進入したかを判定する。そして、訪問率算出部313は、判定結果に基づいて、右折で進入した車両50についての対象施設への移動体訪問率と、左折で進入した車両50についての対象施設への移動体訪問率との少なくとも何れか又は双方を算出する。
そして、訪問率算出部313は、算出したこれらの移動体訪問率を、分析情報として、表示部34への表示等の方法で、ユーザに対して提示する。
【0105】
本変形例によれば、対象施設へ右折で進入したか左折で進入したかを考慮した分析を行うことができる。すなわち、より詳細な分析を行うことができる。また、このより詳細な分析結果をユーザに対して、提示することができる。
【0106】
<第2の変形例>
上述の実施形態を変形して、訪問率算出部313が、仮想の移動体訪問率を算出するようにしてもよい。この場合、分析条件受付部312は、分析条件として、ユーザから、地図情報321における、道路の任意の位置の指定を受け付ける。また、訪問率算出部313は、この指定された位置と同一の道路上に存在する他の施設への移動体訪問率を算出する。そして、訪問率算出部313は、この算出した他の施設への移動体訪問率を、ユーザから指定された道路の任意の位置に施設が存在した場合の仮想の移動体訪問率とみなす。そして、訪問率算出部313は、この仮想の移動体訪問率を分析情報として、分析情報として、表示部34への表示等の方法で、ユーザに対して提示する。
本変形例によれば、施設が実在しないような場合でも、仮想の移動体訪問率を算出できるので、新規店舗等の出店を検討しているユーザが、来客数の予測等を行うことができる。
【0107】
なお、訪問率算出部313は、ユーザから指定された位置と同一の道路上に存在する他の施設への移動体訪問率を、複数施設分算出し、この複数施設分の移動体訪問率の平均値を、仮想の移動体訪問率とするようにしてもよい。この場合に、訪問率算出部313は、例えば、施設の業態等の指定を受け付け、例えば、同じ業態の複数施設分の移動体訪問率の平均値を、仮想の移動体訪問率とするようにしてもよい。
【0108】
また、ユーザは、実際に施設が存在する位置を指定することにより、この実際に存在する施設の仮想の移動体訪問率を算出させるようにしてもよい。ユーザは、上述の実施形態により算出されたこの施設の実際の移動体訪問率と、本変形例により算出された仮想の移動体訪問率とを比較することにより、この施設が他の施設に比べて集客力があるか否かを把握することができる。
【0109】
<他の変形例>
他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報分析装置30が更に経路案内機能を備えており、情報分析装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
【0110】
また、他の変形例として、上述の実施形態では、情報分析装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報分析装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、情報分析装置30の各機能を実現してもよい。
すなわち、
図2、
図3、及び
図4の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図2、
図3、及び
図4の例に限定されない。
【0111】
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0112】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。