【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の主題による第一の態様によれば、折り畳み装置の動作折り畳みモード中に移動する物品に折り目を連続的に生成するように構成された被駆動接触装置を備える折り畳み装置が提供され、折り畳み装置の向きは、第一、第二、および第三の軸によって記述される三次元ユークリッド空間に対して規定され、
動作折り畳みモードでは、物品は、前記第一の軸に平行な運動方向に、第一および第二の軸によって規定される基準平面に沿って移動し、
折り畳み装置は、接触装置に接続され、それを支持するように構成された支持構造体を備え、
接触装置は、少なくとも1つの回転軸の周りに少なくとも部分的に延在する周面を備え、周面は、そこから外向きに突出する複数の細長いフィンガ(44)と、
を備え、
折り畳み装置の動作折り畳みモードでは、フィンガは、物品を連続的かつ増分的に係合し、折り畳む。
【0007】
本出願の主題による第二の態様によれば、物品の運動中に、そのそれぞれの折り畳み線に沿って少なくとも1つの折り目を連続的に生成するように構成された折り畳みシステムが提供され、このシステムは、
折り畳み装置と、
物品を運動方向に搬送するように構成されたコンベヤであって、折り畳まれる前に、物品がコンベヤから離れて面する第一の物品表面と、コンベヤに面して接触する第二の物品表面を備える、コンベヤと、
保持部材縁部を備える保持部材であって、保持部材のみが折り畳み時に前記物品の少なくとも一部分を運動方向に直角な方向に保持するように構成され、保持部材縁部に沿って物品の折り畳み線を規定するように構成される、保持部材と、
を備える。
【0008】
本出願の主題による第三の態様によれば、以下のステップを含む連続的な物品折り畳み方法が提供され、この方法は、
a.少なくとも1つの折り畳みシステムを提供するステップと、
b.物品と少なくとも1つの折り畳み装置との間で、運動方向に連続的な相対運動を可能にするステップと、
c.保持部材を用いて物品を保持するステップと、
d.保持部材縁部を使用し、物品内で折り畳み線の位置および向きを確立するステップと、
e.フィンガを使用して、第二の物品表面を連続的に係合し、折り畳み線上で少なくとも運動方向に直角な方向に、物品を収集し、折り畳むステップと、
を含む。
【0009】
本出願の主題による第四の態様によれば、衣類コンベヤ上を運動方向に移動する衣類を係合し、折り畳むように構成された衣類折り畳み装置が提供され、この折り畳み装置は、
衣類折り畳みマシンに装着されるように構成された支持アームと、
支持アームに取り付けられた接触装置であって、支持アームが折り畳みマシンに装着されるとき、接触装置が衣類コンベヤ上に配置されるようになり、接触装置は、
接触装置の伸長軸に沿って互いに離間し、それぞれ第一および第二の回転軸を有する第一および第二のプーリと、
離間したプーリの周りに巻かれ、伸長軸に沿ってベルト回転方向に回転するように構成されたベルトであって、ベルトは外側に突出する複数の細長いフィンガを備える外側ベルト表面を有する、ベルトを備える、接触装置と、
接触部材に動作可能に接続され、第一および第二のプーリの少なくとも一方を駆動し、それによってベルトを回転させるように構成された駆動モータと、
を備える。
【0010】
本出願の主題による第五の態様によれば、衣類物品を折り畳むように構成された衣類折り畳みシステムが提供され、このシステムは、
コンベヤ平面を規定し、長手方向軸を有する衣類コンベヤであって、長手方向軸に沿った運動方向に物品を支持し、輸送するように構成された衣類コンベヤと、
保持部材縁部を有し、運動方向に沿って衣類コンベヤ上で輸送される物品を、少なくとも運動方向に直角な方向に保持するように構成された保持部材と、
衣類コンベヤ上に配置された折り畳み装置と、
を備え、
衣類コンベヤの上面図では、保持部材と折り畳み装置が少なくとも部分的に重なり合い、
動作折り畳みモードの間、物品が衣類コンベヤ上を運動方向(MD)に輸送されるとき、ベルトの周面に設けられた複数の細長いフィンガは、衣類物品の縁部を保持部材縁部上に係合させて付勢し、それによって物品に折り畳み線を形成するように構成される。
【0011】
以下の特徴のいずれも、単独または組み合わせのいずれかで、本出願の主題の上記態様のいずれかに適用可能であり得る。
【0012】
上面図では、物品は、第一および第二の物品表面と、その間に延在し、物品の外形を規定する周辺物品縁部を含み、第一の物品表面が接触装置と面し、第二の物品表面が接触装置から離れた面に向かい、動作折り畳みモードでは、折り目を形成する各フィンガが物品縁部および第二の物品表面を主として係合するように構成される。
【0013】
折り畳み装置は、連続的な折り畳みを可能にする接触装置を駆動する駆動モータを有する。
【0014】
周面は、回転軸がそれぞれ回転軸と一致する少なくとも1つのプーリの周りに延在するベルトの外側に面する外側ベルト表面とすることができる。
【0015】
折り畳み装置は、第一および第二の回転軸をそれぞれ有する第一および第二のプーリを含むことができ、周面は、第一および第二のプーリの周りに張られたベルトの外側に面する外側ベルト表面である。
【0016】
周面は、ベルト速度を有するベルトの外側に面するベルト表面であり、第三の軸に沿った図では、ベルト速度は、運動方向に向けられ、それと鋭角の速度角aVを形成するか、または運動方向から離れるように向けられ、それと鈍角180−aVを形成する。
【0017】
速度角aVは、30〜70°、好ましくは40〜60°の範囲とすることができる。
【0018】
少なくとも1つのフィンガは、丸みを帯びた断面または長方形の断面を有することができる。
【0019】
フィンガは、ゴムまたはポリマーで作られる。
【0020】
少なくとも1つのフィンガは、少なくとも部分的に変形可能であってもよい。
【0021】
少なくとも1つのフィンガは、平滑フィンガ周面を有することができる。
【0022】
各フィンガは、フィンガ上面と、そこから周面に向かって延在するフィンガ周面とを有し、フィンガ周面は、そこから外側に突出する複数のリッジを含むことができる。
【0023】
周面は、一列に並べられたフィンガを含むことができる。
【0024】
少なくとも1つのフィンガは、湾曲させること、またはその長手方向に少なくとも1つの屈曲部を含むことができる。
【0025】
フィンガは、周面から測定されたフィンガ長ELを有することができ、フィンガ長ELは少なくとも10mmである。
【0026】
接触装置は、接触装置長MLおよび接触装置幅MWを有し、寸法比LWR=ML/MWは0.5より大きい。
【0027】
保持部材は、それ自体の周りを回転しない。
【0028】
折り畳みシステムの動作折り畳みモードでは、物品はコンベヤと保持部材との間に配置され、接触装置の回転軸は物品の上方かつ保持部材の上方に配置される。
【0029】
折り畳みシステムの動作折り畳みモードでは、折り目は、物品と折り畳み装置との間で運動方向に相対運動中にのみ、物品内に生成される。
【0030】
接触装置の少なくとも1つの回転軸は、運動方向に対して決して垂直ではない。
【0031】
少なくとも1つのフィンガは、コンベヤとの間に物品が配置されていない場合、コンベヤと接触することができる。
【0032】
接触装置は、第一および第二の平行なプーリと、その周囲に張られた少なくとも1つのベルトとを含むことができる。
【0033】
折り畳みシステムは、2つまたは4つの折り畳み装置を含むことができる。
【0034】
折り畳みシステムは、2つまたは4つの細長い折り畳み装置を含むことができ、第三の軸に平行な折り畳みシステムの上面図では、それぞれの回転軸は、運動方向に沿って発散する。
【0035】
接触装置は、並んで配置された2つの異なるベルトを含むことができ、これらのベルトのそれぞれは、異なる折り畳みフィンガを含むことができる。
【0036】
周面は、ベルト速度BVを有するベルトの外側に面する外側ベルト表面とすることができ、第三の軸に沿った図では、ベルト速度BVは、運動方向に向けられ、それと鋭角の速度角aVを形成するか、または運動方向から離れるように向けられ、それと鈍角180−aVを形成する。
【0037】
接触装置カムは、回転軸の1つに沿って測定された接触装置幅と、伸長軸に沿った接触装置幅に垂直な接触装置長さとを有し、接触装置長さの接触装置幅に対する比は10より大きい。
【0038】
本出願の主題をより良く理解し、それが実際にどのように実行され得るかを示すために、添付の図面を参照する。