特許第6974598号(P6974598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6974598電気的接続要素を有する断熱グレージング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974598
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】電気的接続要素を有する断熱グレージング
(51)【国際特許分類】
   C03C 27/06 20060101AFI20211118BHJP
   E06B 3/66 20060101ALI20211118BHJP
   E06B 3/663 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   C03C27/06 101Z
   E06B3/66 Z
   E06B3/663 Z
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-512025(P2020-512025)
(86)(22)【出願日】2018年7月30日
(65)【公表番号】特表2020-531400(P2020-531400A)
(43)【公表日】2020年11月5日
(86)【国際出願番号】EP2018070585
(87)【国際公開番号】WO2019042679
(87)【国際公開日】20190307
【審査請求日】2020年4月24日
(31)【優先権主張番号】17188493.5
(32)【優先日】2017年8月30日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500374146
【氏名又は名称】サン−ゴバン グラス フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100116975
【弁理士】
【氏名又は名称】礒山 朝美
(72)【発明者】
【氏名】リーノ メッセル
【審査官】 若土 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/112685(WO,A1)
【文献】 特開昭63−252949(JP,A)
【文献】 特開2017−077307(JP,A)
【文献】 特表2015−527279(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C 27/00−29/00
E06B 3/54−3/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
・ 内側表面に少なくとも部分的にコーティング(13)を有しており、かつ前記コーティング(13)と接触するための2本のバスバー(14)を有している第1ペイン(2)、
・ 第2ペイン(3)、
・ 前記第1ペイン(2)及び前記第2ペイン(3)の周縁に延在し、かつ高分子材料の本体、2つのペイン接触面(6.1、6.2)、グレージング内面(24)、及び外面(8)を有する熱可塑性スペーサ(4)であって、前記第1ペイン(2)が前記スペーサ(4)の第1ペイン接触面(6.1)に直接支持されており、かつ前記第2ペイン(3)が前記スペーサ(4)の第2ペイン接触面(6.2)に直接支持されている、スペーサ(4)、
・ 前記第1ペイン(2)及び前記第2ペイン(3)の間で取り囲まれている内部空間(5)、
・ 前記外面(8)に隣接した、外部シール(9)が挿入されている外部ペイン間空間(7)、及び
・ 前記コーティング(13)と電気的に接触するための、外部端部及び内部端部(17、18)を有する電気的接続要素(15)であって、その外部端部(18)が前記外部シール(9)から突出している、電気的接続要素(15)、
を少なくとも備えている断熱グレージング(1)であって、
前記接続要素(15)の前記内部端部(17)と1本のバスバー(14)が、電気的に接続されており、かつ前記スペーサ(4)によって周縁を形成されている前記内部空間(5)の外側で、前記スペーサ(4)と前記第1ペイン(2)の間に配置されていることを特徴とする、
断熱グレージング。
【請求項2】
不透明な縁領域(16)が、前記接続要素(15)の前記内部端部(17)及び前記バスバー(14)に関連し、かつ前記接続要素(15)の前記内部端部(17)及び前記バスバー(14)を隠すために設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項3】
前記接続要素(15)は電気部品であり、特に、ケーブル及び/又は少なくとも一つの電気部品を有するフレキシブルプリント回路基板(22)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項4】
前記接続要素(15)は、前記断熱グレージング(1)から外へ横方向に向かっていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項5】
外側の前記不透明な縁領域(16)は、前記第1ペイン(2)の外縁で、10mmから35mmの幅で延在していることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項6】
前記接続要素(15)の前記内部端部(17)は、前記断熱グレージング(1)の外縁から10mmから13mm離れて、前記バスバー(14)に接触していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項7】
前記第1ペイン及び/又は第2ペイン(2、3)の厚さが、4mmから19mmであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項8】
前記スペーサ(4)が、およそ9mmの高さを有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項9】
前記コーティング(13)が、導電性であるか又は少なくとも電気的に切り替え可能であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項10】
前記コーティング(13)が透明であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項11】
前記外部シール(9)は、多硫化物、シリコーン、シリコーンゴム、ポリウレタン、ポリアクリレート、これらの共重合体、及び/又はこれらの混合物を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項12】
前記第1ペイン(2)が複合ペインであることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項13】
前記第1ペイン及び/又は第2ペイン(2、3)が、テクスチャ加工されたガラスとして設計されていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)。
【請求項14】
少なくとも以下を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)の製造方法:
(a)コーティング(13)を接続要素(15)と電気的に接触させること、ここで、前記コーティング(13)は第1ペイン(2)の内側表面に適用されている、
(b)高分子材料の本体を含む熱可塑性スペーサ(4)を前記第1ペイン(2)上へ直接押し出し、それによって、前記スペーサ(4)が前記接続要素(15)の内部端部(17)を取り囲むようにすること、
(c)前記第2ペイン(3)を前記スペーサ(4)に直接取り付け、それによって、前記スペーサ(4)を、前記第1ペイン(2)と前記第2ペイン(3)の間に、それぞれペイン接触面(6.1、6.2)を介して配置するようにすること、
(d)前記組立品をプレスすること、及び
(e)外部シール(9)を前記外部ペイン間空間(7)へ挿入すること。
【請求項15】
建物内部グレージング、建物外部グレージング、及び/又はファサードグレージングとしての、請求項1から13のいずれか一項に記載の断熱グレージング(1)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱グレージング、断熱グレージングの製造方法、及び断熱グレージングの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
断熱グレージングは、建物のガラス製ファサードにおいて、特に、ファサードが視覚的に全面ガラス張りのファサードとして実現されている場合に、美的理由から、ますます頻繁に取り付けられている。そのような断熱グレージングは、スペーサによって互いから距離を置いて保持されている少なくとも2枚のペインでできている。ペインには、コーティング、なかでも防熱及び/又は太陽光線保護用のコーティングをすることができる。高い熱伝導率を有する材料、例えばアルミニウムでできたスペーサは、低い外気温によってペインの縁が極端に冷やされ、断熱性が低下し、かつ建物内部側のペイン上に結露が発生しうるという欠点がある。それゆえ、低い熱伝導率を有する材料でできたスペーサ(いわゆる、「ウォームエッジ」システム)が、好ましくは使用されている。高分子材料でできたスペーサは、このような改善された断熱特性を有する。例えば、空洞部又は凹部に乾燥剤を含むか、又は乾燥剤で充填されたマトリクスを含む、寸法安定性があるプラスチック形状が知られている。こうした複数要素を有するスペーサは、しばしば、多くの個別のプロセスステップで組み立てる必要があり、製造に費用がかかる。
【0003】
既製形状として作製した後にペインの間に固定するか、又はペインへ直接押し出し加工するスペーサの製造のために、熱可塑性材料を利用することが知られている。前者の場合、スペーサのペイン接触面は、別の製造工程で接着剤を具備する必要がある。ペインからのスペーサの剥離を防ぐために、材料特性を互いに厳密に調整する必要がある。
【0004】
ポリイソブチレンやブチルゴムなどのシーリング材料でできた、注入可能な熱可塑性スペーサ(TPSスペーサ)が知られており、これはマトリクスに乾燥剤を含んでいて、それによって、寸法安定性があるスペーサの中空体を塞ぐ工程を排除するようになっている。加えて、スペーサそれ自体が、すでに適切なシーリング材料でできているため、これらのスペーサには、別のシーリング手段又は接着剤は必要ない。これらのスペーサはペインへ直接取り付けることができる。また、熱可塑性スペーサは、比較的高い機械的柔軟性の点で有利であり、それによって、グレージングの個々の構成要素の異なる熱膨張を相殺することができるようになっている。これは、断熱グレージングに異なるペイン材料を使用する際に有利である。
【0005】
断熱グレージングの断熱性能は、単一平面ガラスの断熱性能よりもはるかに優れており、かつ特殊なコーティングがなされた三重グレージングの場合は、さらに断熱性能を改善することが可能である。とりわけ、銀含有コーティングは、赤外線放射の透過率を減少させることができ、その結果、建物内部の温度を下げることができる。重要な断熱特性に加えて、機能的、光学的及び美的な特性が、建築用グレージングの分野でますます重要な役割を果たしている。
【0006】
特に、広範囲に及ぶガラス製の外装ファサードを備える建物の場合に、断熱効果は、コスト的な理由にとどまらず、重要な役割を果たす。非常に薄いガラスの断熱性能は、通常は石造よりも劣るため、この領域で改善が必要である。
【0007】
原則として、追加の構成要素は、それぞれ、断熱グレージングの複雑性を増加させる。機能性コーティングを有するそのような断熱グレージングの製造における1つの問題は、このコーティングを供給電圧と電気的に接触させることにある。このコーティングの電気的接続要素は、シールされている内部空間から外側へと向かう。特に、断熱グレージングの内側から、このグレージングの外部領域へと続くすべての構成要素は、通常はグレージングの断熱効果を低下させる。とりわけ、必要な接続点によって、湿気が断熱グレージングへ侵入してしまうことがある。加えて、断熱グレージング内部に存在する不活性ガス、例えば窒素やアルゴンは、簡単に漏れてしまいかねない。断熱効果の低下に加えて、断熱グレージングの光学的透明性及び全体的な印象がしばしば低下する。
【0008】
独国実用新案第20 2006 020 185 U1号明細書は、ガラス警報ペインの形態の断熱グレージングユニットを開示している。ガラス警報ペインは、縁領域に導電構造を含む強化処理したペインを備えている。導電構造の接続点は、断熱グレージングの縁領域であって、断熱領域の外側に位置している。縁領域は、好ましくは多硫化物でシールされている。そのような断熱グレージングユニットは、グレージングを通じた視野領域(透過視野領域)が非常に限られている。
【0009】
国際公開第2017/112685 A1号は、エレクトロクロミック特性を有する断熱グレージングユニットにおけるバスバーの配置を開示している。バスバーは、エレクトロクロミック層と、断熱グレージングユニットの一次シール内のスペーサとの間に組み込まれており、言い換えれば、バスバーは、実質的に透明な基板とスペーサとの間にサンドイッチ状に配置されている。ここで説明されている実施形態は、エレクトロクロミック装置又は他の光学的状態変化デバイス用のバスバーを含む。バスバーは、色の点で周囲と調和することが意図されている。また、そのようなバスバーは透明でありうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、グレージングを通じた視野領域(透過視野領域)を拡大した断熱グレージングを提供することである。
【0011】
本発明の目的は、請求項1に係る断熱グレージングによって、本発明に基づき達成される。好適な実施形態は、従属請求項から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る断熱グレージングは、その内側表面に少なくとも部分的にコーティングを有しており、かつこのコーティングと接触するための2本のバスバーを有する第1ペインと、第2ペインと、第1ペイン及び第2ペインの周縁に延在し、かつ高分子材料の本体、2つのペイン接触面、グレージング内面、及び外面を有するスペーサとを備えている。シーリング材料でできたそのようなスペーサは、熱可塑性スペーサ(TPS)とも呼ばれ、かつ非常に長い耐用年数を有することで区別されている。断熱グレージングは、第1ペイン及び第2ペインの間で取り囲まれている内部空間、外面に隣接した、外部シールが挿入されている外部ペイン間空間、及びコーティングと電気的に接触するための、外部端部及び内部端部を有する電気的接続要素をさらに備えており、電気的接続要素の外部端部は外部シールから突出している。第1ペインはスペーサの第1ペイン接触面に支持されており、第2ペインはスペーサの第2ペイン接触面に支持されている。接続要素の内部端部と1本のバスバーが電気的に接続されており、この内部端部とバスバーとの接触は、スペーサによって周縁を形成されている内部空間の外側で、スペーサと第1ペインの間に配置されている。
【0013】
この断熱グレージングの利点は、シーリング材料でできたスペーサとコーティングを有するペインの本発明に係る組み合わせ、及び断熱グレージングの内部空間の外側でのスペーサとペインの接触によってもたらされる。結果的に、断熱グレージングの視野とも呼ばれる、直接透過視野領域を大きく拡大することができる。熱可塑性スペーサは、従来技術の剛性スペーサと比較してより高い可撓性を有し、それによって、隣接する材料の異なる熱膨張をとても良く相殺することができる。熱可塑性スペーサと、ペインに適用するコーティングを接触させるための接続要素の利用とを組み合わせることは非常に有利である。スペーサはペイン間空間へ直接押し出されるので、非常に安定した接合を作り出しながら、接続要素の輪郭へ最も適切に適合させることができ、その上、構成要素の追加の接着は必要ない。ここで、接続要素はスペーサから外側へ延在する。
【0014】
有利なことに、断熱グレージングは、接続要素の内部端部及びバスバーに関連し、かつ接続要素の内側端部及びバスバーを隠すために設けられている不透明な縁領域を有している。接続要素の内部端部とバスバーは、断熱グレージングの外側の不透明な縁領域で接触する。外側の不透明な(透明ではない)縁領域は、第1ペイン及び/又は周縁ペインフレームの縁領域の着色、とりわけ黒い着色を含む。
【0015】
外側の不透明な縁領域は、第1ペインの外縁で、好ましくは10mmから35mmの幅で、特に好ましくは13mmの幅で延在している。これは、断熱グレージングの直接透過視野領域を改善する上で有利である。
【0016】
断熱グレージングのペインは、特に、断熱ガラスペイン、複合ペイン、又は単一ガラスペインである。複合ペインは、中間層を介して互いに接合している少なくとも2つのペインを含むことができる。中間層は、好ましくは、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの熱可塑性材料、又はそれらの多数の層とすることができ、好ましくは0.3mmから0.9mmの厚さである。ペイン間空間は、空気又はガス、とりわけ、アルゴンやクリプトンなどの希ガスで充填することができる。
【0017】
本発明に係る断熱グレージングの有利な実施形態では、ペインは平板ガラス、フロートガラス、ソーダ石灰ガラス、石英ガラス、又はホウケイ酸ガラスで作ることができる。各ペインの厚さは変動してもよく、したがって個々のケースの要件へ適合させることができる。好ましくは、4mmから19mmの標準的な厚さのペイン、好ましくは3mmから19mmの厚さのペインが使用される。好ましくは、少なくとも一つのペインは、テクスチャ加工されたガラスとして実施される。
【0018】
ペインは無色であっても着色されていてもよく、かつ/又はコーティングを有していてもよく、特に、透明なコーティング、及び/又は導電性若しくは少なくとも電気的に切り替え可能なコーティングを有していてもよい。そのようなコーティングは、照明、加熱、又はアンテナとして機能することができ、あるいはディスプレイやエレクトロクロミックグレージングなどの電気的に切り替え可能なグレージングにおいて使用することができる。
【0019】
エレクトロクロミックグレージングは、少なくとも2つの電極層と、この2つの電極層の間に位置し、電解質層によって互いから離間した2つの電気化学的に活性な層を含む。2つの活性層は、それぞれ小さなイオンを可逆的に貯蔵可能であり、2つの層のうちの少なくとも一つは、イオンを貯蔵した状態又は放出した状態に相当し、かつ異なる色付けがされる異なる酸化状態を有するエレクトロクロミック材料でできている。異なる極性の電圧を印加することで、イオンの貯蔵又は放出を制御することができ、それによって、コーティングの光学的透過率に選択的に影響を及ぼすことができるようになっている。
【0020】
本発明に係る断熱グレージングの有利な更なる展開では、第1ペインは透明な導電性コーティングを有している。透明な導電性コーティングは。電磁放射に対して透過性を有することができ、好ましくは300〜1300nmの波長の電磁放射、特に390nmから780nmの可視光に対して透過性を有することができる。「透過性を有する」とは、ペインの全透過率が、特に可視光に対して、好ましくは70%超であり、特に好ましくは75%超であることを意味する。
【0021】
透明な導電性コーティングは、好ましくは機能性コーティングであり、特に好ましくは太陽光線から保護する機能性コーティングである。太陽光線から保護するコーティングは、赤外領域で、したがって日光の領域で反射特性を有する。透明な導電性コーティングは、非常に低い放射率(low−E)を有することができる。結果的に、日光による建物内部の加熱が、有利なことに低減する。
【0022】
そのようなコーティングは当業者には知られており、典型的には少なくとも一つの金属、特に、銀又は銀を含有する合金を含む。透明な導電性コーティングは、一連の多くの個別の層、特に、少なくとも一つの金属層と、例えば少なくとも一つの金属酸化物を含む複数の誘電体層とを含むことができる。金属酸化物は、好ましくは、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなど、又はこれらのうちの一つ若しくはそれを超える組み合わせを含む。また、誘電材料は、窒化ケイ素、炭化ケイ素、又は窒化アルミニウムを含むことができる。
【0023】
この層構造は、概して、磁場増幅カソードスパッタリングなどの真空法によって行われる一連の堆積工程によって得られる。特にチタン又はニオブを含む非常に微細な金属層を、銀の層の両側に設けることもできる。より下側の金属層は、接着・結晶化層として機能する。上側の金属層は、保護・ゲッタ層として機能し、更なるプロセス工程の間の銀の変質を防ぐ。
【0024】
特に適切な透明導電性コーティングは、少なくとも一つの金属、好ましくは、銀、ニッケル、クロム、ニオブ、スズ、チタン、銅、パラジウム、亜鉛、金、カドミウム、アルミニウム、シリコン、タングステン、若しくはこれらの合金を含み、かつ/又は少なくとも一つの金属酸化物層、好ましくは、スズをドープした酸化インジウム(ITO)、アルミニウムをドープした酸化亜鉛(AZO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO、SnO:F)、アンチモンをドープした酸化スズ(ATO、SnO:Sb)を含み、かつ/又はカーボンナノチューブ、及び/又は光学的に透明な導電性ポリマー、好ましくは、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリスチレンスルホネート、ポリ(4,4−ジオクチル−シクロペンタジチオフェン)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン、これらの混合物、及び/又はこれらの共重合体を含む。
【0025】
透明導電性コーティングの厚さは、広く変えることができ、個々のケースの要件へ適合させることができる。本発明の文脈では、「透明導電性コーティングの厚さ」は、第1ペインの面に対して垂直な寸法の平均値を意味する。透明導電性コーティングの厚さがそれほど大きくないため、電磁放射に対して非透過的であり、好ましくは300nm〜1300nm(ナノメートル)の波長の電磁放射、特に390nmから780nmの可視光に対して非透過的であることが、ここでは不可欠である。透明導電性コーティングは、好ましくは10nm(ナノメートル)から5μm(マイクロメートル)の層厚を有し、特に好ましくは30nmから1μmの層厚を有する。
【0026】
透明導電性コーティングのシート抵抗は、好ましくは0.35Ω/sqから200Ω/sqであり、好ましくは0.5Ω/sqから200Ω/sqであり、最も好ましくは0.6Ω/sqから30Ω/sqであり、特に2Ω/sqから20Ω/sqである。透明導電性コーティングは、原則として、0.35Ω/sqよりも低いシート抵抗を有することもでき、特にそのような抵抗のものが使用される場合、低い光透過率だけが必要とされる。
【0027】
本発明に係る断熱グレージングの有利な一実施形態では、導電性コーティングは、第1ペインの透過視野領域の少なくとも70%、好ましくは80%から100%、特に好ましくは98%から100%に配置される。この透過視野領域は、不透明な縁領域、フレーム、スペーサ、又は他の取り付け構成要素によって透過視野が妨げられない、第1ペインの領域である。
【0028】
本発明に係る断熱グレージングの有利な更なる展開では、接続要素は、電気部品、特にケーブル及び/又は少なくとも一つの電気部品を有するフレキシブルプリント回路基板を含む。ケーブル、特にフラットケーブル又は丸形ケーブルは、1つ又は複数の導体を有することができる。フレキシブルプリント回路基板は、通常は、例えばポリエステルフィルム、ポリイミド、マイラー、又はナイロンである柔軟なプラスチックの担体を有し、これに電子回路が印刷されている。
【0029】
接続要素の内部端部は、好ましくは断熱グレージングの外縁から10mmから13mm離れて、バスバーに接触している。
【0030】
スペーサは、好ましくはおよそ9mmの高さを有する。
【0031】
好ましくは、外部シールは、スペーサに隣接する外部ペイン間空間に位置する。外部シールは、一次シーリング手段と組み合わせて使用することも、スペーサの本体に直接隣接して使用することもできる。外部シールは、第1ペインと第2ペインの間の幅全体の外部ペイン間空間を埋める。外部シールは、第1ペインと第2ペインを接合し、したがって、断熱グレージングの十分な機械的安定性を確保する。外部シールは、好ましくは、ポリマー又はシラン変性ポリマーを含み、特に好ましくは、有機多硫化物、シリコーン、室温硬化型シリコーンゴム、高温硬化型シリコーンゴム、過酸化物加硫シリコーンゴム及び/若しくは付加加硫シリコーンゴム、ポリウレタン、並びに/又はブチルゴムを含む。そのような材料はガラスに非常によく接着するので、外部シールがとりわけペインの接着に役立ち、かつ断熱グレージングの機械的安定性に寄与する。任意選択的な実施形態では、耐老化性を向上させるための添加物、例えばUV安定剤を含むこともできる。
【0032】
第1ペイン又は第2ペインは、追加のスペーサを介して追加の第3ペインへ接合することができ、したがって、三重グレージングを備える断熱グレージングを形成する。
【0033】
本発明は、本発明に係る断熱グレージングの製造方法をさらに含む。本発明に係る方法の第1工程では、コーティングは接続要素と電気的に接触しており、ここで、このコーティングは第1ペインの内側表面に適用される。そして、高分子材料の本体を含むスペーサを、第1ペインと第2ペインの間の中間空間へ押し出す。スペーサは、いずれの場合もペイン接触面を介して、第1ペインと第2ペインの間に取り付けられる。その後、組立品をプレスし、かつ外部シールを外部ペイン間空間へ挿入する。
【0034】
好ましくは、ペイン組み立て品の内部ペイン間空間を保護ガスで充填する。
【0035】
本発明の別の態様は、建物内部グレージング、建物外部グレージング、及び/又はファサードグレージングとしての、本発明に係る断熱グレージングの使用を含む。
【0036】
図面及び好ましい実施形態を参照して、以下に本発明を詳細に説明する。図面は略図であり、縮尺通りではない。図面は本発明をまったく限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】接続要素を有する、本発明に係る断熱グレージングの断面図を示す。
図2】接続要素を有する、本発明に係る断熱グレージングの別の実施形態を示す。
図3】本発明に係る断熱グレージングの製造方法の実施形態のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、本発明に係る断熱グレージング1を断面で示す。断熱グレージング1は、スペーサ4を介して接合した2枚のペイン2及び3を備えている。スペーサ4は、平行に配置した第1ペイン2と第2ペイン3の間に取り付けられている。スペーサ4は、およそ9mmの高さを有している。スペーサ4は、内側の内部空間5へ隣接する本体をさらに有している。スペーサ4に隣接する内部空間5は、第1ペイン2と第2ペイン3により画定される空間として定義される。内部空間5は透過視野領域を持ち、したがって、断熱グレージング1の非常に広い直接視野を形成する。第1ペイン2は第1ペイン接触面6.1に隣接し、第2ペイン3は第2ペイン接触面6.2に隣接する。
【0039】
外部ペイン間空間7は、第1ペイン2、第2ペイン3、及びスペーサ4の外面8によって画定される。二次シーリング手段とも呼ばれるシール9は、スペーサ4の外面8に隣接する外部ペイン間空間7に位置する。シール9は実質的にシリコーンを含む。また、シール9は、耐老化性を向上させるために添加物、例えばUV安定剤を含むこともできる。
【0040】
第2ペイン3は、ソーダ石灰ガラスでできた厚さ4mmのガラスペインである。第1ペイン2は複合ペインとして実施される。第1ペイン2は、外部の空間を建物内部から分離するために設けられる。第1ペイン2は、ソーダ石灰ガラスでできた、異なる厚さの2枚のガラスペイン10及び11を備えている。厚さ2.2mm(ミリメートル)の薄いガラスペイン10は、厚さ0.76mmのポリビニルブチラールでできた積層フィルム12を介して、厚いガラスペイン11に接合されている。また、積層フィルム12は、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はそれらの多数の層などの熱可塑性材料を含むこともできる。
【0041】
厚いガラス板11はおよそ4mmの厚さを有する。厚いガラスペイン11の外面は外側を向いており、一方で、厚いガラス板11の内面は、積層フィルム12を介して薄いガラスペイン10の外面に接合している。本発明の文脈では、「内面」は、内部空間5に面しているガラスパインの面を指す。「外面」は、外部環境に面しているガラスパインの面を指す。不透明に着色した縁領域16は、積層フィルム12と厚いガラスペイン11の間に位置している。厚いガラスペイン11と、積層フィルム12を有する薄いガラスペイン10は、縁が同一平面にはなっていない。積層フィルム12を有する薄いガラスペイン10は、厚いガラスペイン11のペイン縁部から、シール9の厚さD1に相当するおよそ8mmの距離だけオフセットして配置することができる。
【0042】
薄いガラスペイン10は、内側表面に導電性コーティング13を有している。導電性コーティング13は透明である。導電性コーティング13は、コーティングが除去された縁の幅、例えば厚いガラスペイン11のペイン縁部から10mm(ミリメートル)を除いて、薄いガラスペイン10の内側表面のほぼ全体にわたって延在している。導電性コーティング13は、バスバー14及び接続要素15を介して電源に接続されている。接続要素15は、内部端部17及び外部端部18を有している。接続要素15の内側端部17は、バスバー14と接触するために与えられ、その一方、接続要素15の外部端部18は、電源(図示せず)に接続されている。
【0043】
導電性コーティング13は、薄いガラスペイン10の内側表面へのマグネトロンスパッタリングによって堆積した。導電性コーティング13は、3つの導電性の銀の層と、その間に配置されている誘電体層を備えており、かつ0.9Ω/sqのシート抵抗を有している。
【0044】
バスバー14を、導体ペーストを印刷することで製造し、かつ導電性コーティング13に接触させた。導体ペーストは銀粒子及びガラスフリットを含む。焼成した導体ペーストの層厚は、およそ5μmから20μm(マイクロメートル)である。あるいは、銅又はアルミニウムを含む、薄く細い金属箔片又は金属線もバスバー14として使用される。バスバー14は、厚いガラスペイン11のペイン縁部から距離A離れた端部領域を、薄いガラスペイン10の側端部に平行に延在する。厚いガラスペイン11のペイン縁部からのバスバー14の距離Aは、例えば10mmである。
【0045】
導電性コーティング13とバスバー14との電気的接触、及びバスバー14と接続要素15との電気的接触は、はんだ付け又は導電性接着剤を用いた接着によって確立された。バスバー14、及び接続要素15の内部端部とのその接触部は、不透明に着色した縁領域16の高さに位置し、それによって、外側から見えないようになっている。不透明に着色した縁領域16はおよそ10mmの幅であり、したがって、完全にバスバー14を隠している。
【0046】
接続要素15は、フラットケーブル又はリボンケーブルとも呼ばれるフレキシブルケーブルからなる。ケーブルはT字形とすることができ、かつその両側腕部には、バスバー14と接触するために与えられた2つの金属接触面を有する。T字形ケーブルの側腕部は、接続要素15の内部端部を形成する。バスバー14はT字形ケーブルの接触面を完全に覆う。接続要素15の内部端部は、断熱グレージング1の外縁部21から好ましくはおよそ10mmの距離で、バスバー14に接触している。接続要素15は、スペーサ4の本体から出るまでずっと、第1ペイン2と平行に延在している。シール9内では、接続要素15は、第1区間19においてスペーサ4の長手方向と直角に延在している。第2区間20では、接続要素15は、第2ペイン3と平行に延在し、かつ断熱グレージング1の外縁部21でシール9から出てくる。
【0047】
あるいは、接続要素15は、スペーサ4の長手方向軸線と平行に延在し、断熱グレージング1の外側縁から突き出てもよい。
【0048】
さらに、断熱グレージング1は、断熱グレージング1を湿気に対してシールするために設けられるシーリング手段を含むことができる。ガス気密性も断熱グレージング1では本質的に重要であり、特に、断熱グレージング1の内部空間5が断熱ガス、例えばアルゴンで充填されている場合に重要である。
【0049】
図2は、本発明に係る断熱グレージング1の別の実施形態を示す。図2の断熱グレージング1は、ほぼ同じように構成されている。図1の断熱グレージング1とは対照的に、図2の接続要素15はフレキシブルプリント回路基板22として実施されている。フレキシブルプリント回路基板22は、内部端部と、この内部端部の反対側に外部端部を有している。内部端部で、フレキシブルプリント回路基板22はバスバー14と電気的に接触する。加えて、図2の断熱グレージング1は、不透明に着色した縁領域16の代わりに、外側周縁フレーム23を有する。フレーム23は厚いガラスペイン11の外面上に配置され、かつバスバー14と、バスバー14とプリント回路基板22の内部端部の接触部との両方を隠す。
【0050】
スペーサ4と第1ペイン2との間に、バスバー14とプリント回路基板22の内部端部の接触部を配置することで、この接触部が外側から見えないことを保証する。その結果、断熱グレージング1の直接視野の最適化を伴って、断熱グレージング1の透過視野領域を変える。
【0051】
本発明は、接続要素15としてのフレキシブルケーブル又はプリント回路基板に限定されないことが理解される。
【0052】
図3は、本発明に係る断熱グレージング1の製造方法の可能な実施形態のフローチャートを示し、この方法は、以下の工程Iから工程Vを含む:
・ 工程I: コーティング13を接続要素15と電気的に接触させること、ここで、コーティング13は、第1ペイン2の内側表面に配置されており、
・ 工程II: 高分子材料の本体を含むスペーサ4を第1ペイン2へ押し出し、それによって、スペーサ4が接続要素15の内部端部17を取り囲むようにすること、
・ 工程III: 第2ペイン3をスペーサ4へ配置し、それによって、スペーサ4を、第1ペイン2と第2ペイン3の間に、それぞれペイン接触面6.1、6.2を介して配置すること、
・ 工程IV: 第1ペイン2、第2ペイン3、及びスペーサ4を共に備えている組立品をプレスすること、及び
・ 工程V: 外部ペイン間空間7に外部シール9を充填すること。
【0053】
プレスする工程では、第1ペイン2と第2ペイン3は、ペイン2、3の4つのすべての縁部の周辺で、スペーサ4の第1接触面6.1又は第2接触面6.2にそれぞれプレスされる。これにより、ペイン2、3及びスペーサ4を備えた、固く接合した断熱グレージング1を製造する。
【0054】
加えて、断熱グレージングの内部空間5を保護ガスで充填することができる。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む:
[1] ・ 内側表面に少なくとも部分的にコーティング(13)を有しており、かつ前記コーティング(13)と接触するための2本のバスバー(14)を有している第1ペイン(2)、
・ 第2ペイン(3)、
・ 前記第1ペイン(2)及び前記第2ペイン(3)の周縁に延在し、かつ高分子材料の本体、2つのペイン接触面(6.1、6.2)、グレージング内面(24)、及び外面(8)を有するスペーサ(4)であって、前記第1ペイン(2)が前記スペーサ(4)の第1ペイン接触面(6.1)に支持されており、かつ前記第2ペイン(3)が前記スペーサ(4)の第2ペイン接触面(6.2)に支持されている、スペーサ(4)、
・ 前記第1ペイン(2)及び前記第2ペイン(3)の間で取り囲まれている内部空間(5)、
・ 前記外面(8)に隣接した、外部シール(9)が挿入されている外部ペイン間空間(7)、及び
・ 前記コーティング(13)と電気的に接触するための、外部端部及び内部端部(17、18)を有する電気的接続要素(15)であって、その外部端部(18)が前記外部シール(9)から突出している、電気的接続要素(15)、
を少なくとも備えている断熱グレージング(1)であって、
前記接続要素(15)の前記内部端部(17)と1本のバスバー(14)が、電気的に接続されており、かつ前記スペーサ(4)によって周縁を形成されている前記内部空間(5)の外側で、前記スペーサ(4)と前記第1ペイン(2)の間に配置されていることを特徴とする、
断熱グレージング。
[2]不透明な縁領域(16)が、前記接続要素(15)の前記内部端部(17)及び前記バスバー(14)に関連し、かつ前記接続要素(15)の前記内部端部(17)及び前記バスバー(14)を隠すために設けられていることを特徴とする、上記[1]に記載の断熱グレージング(1)。
[3]前記接続要素(15)は電気部品であり、特に、ケーブル及び/又は少なくとも一つの電気部品を有するフレキシブルプリント回路基板(22)であることを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の断熱グレージング(1)。
[4]前記接続要素(15)は、前記断熱グレージング(1)から外へ横方向に向かっていることを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[5]外側の前記不透明な縁領域(16)は、前記第1ペイン(2)の外縁で、10mmから35mmの幅で延在していることを特徴とする、上記[2]〜[4]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[6]前記接続要素(15)の前記内部端部(17)は、前記断熱グレージング(1)の外縁から10mmから13mm離れて、前記バスバー(14)に接触していることを特徴とする、上記[1]〜[5]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[7]前記第1ペイン及び/又は第2ペイン(2、3)の厚さが、4mmから19mmであることを特徴とする、上記[1]〜[6]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[8]前記スペーサ(4)が、およそ9mmの高さを有することを特徴とする、上記[1]〜[7]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[9]前記コーティング(13)が、導電性であるか又は少なくとも電気的に切り替え可能であることを特徴とする、上記[1]〜[8]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[10]前記コーティング(13)が透明であることを特徴とする、上記[1]〜[9]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[11]前記外部シール(9)は、多硫化物、シリコーン、シリコーンゴム、ポリウレタン、ポリアクリレート、これらの共重合体、及び/又はこれらの混合物を含むことを特徴とする、上記[1]〜[10]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[12]前記第1ペイン(2)が複合ペインであることを特徴とする、上記[1]〜[11]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[13]前記第1ペイン及び/又は第2ペイン(2、3)が、テクスチャ加工されたガラスとして設計されていることを特徴とする、上記[1]〜[12]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)。
[14]少なくとも以下を含む、上記[1]〜[13]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)の製造方法:
(a)コーティング(13)を接続要素(15)と電気的に接触させること、ここで、前記コーティング(13)は第1ペイン(2)の内側表面に適用されている、
(b)高分子材料の本体を含むスペーサ(4)を前記第1ペイン(2)上へ押し出し、それによって、前記スペーサ(4)が前記接続要素(15)の内部端部(17)を取り囲むようにすること、
(c)前記第2ペイン(3)を前記スペーサ(4)に取り付け、それによって、前記スペーサ(4)を、前記第1ペイン(2)と前記第2ペイン(3)の間に、それぞれペイン接触面(6.1、6.2)を介して配置するようにすること、
(d)前記組立品をプレスすること、及び
(e)外部シール(9)を前記外部ペイン間空間(7)へ挿入すること。
[15]建物内部グレージング、建物外部グレージング、及び/又はファサードグレージングとしての、上記[1]〜[13]のいずれか一つに記載の断熱グレージング(1)の使用。
【符号の説明】
【0055】
1 断熱グレージング
2 第1ペイン
3 第2ペイン
4 スペーサ
5 内部空間
6.1 第1ペイン接触面
6.2 第2ペイン接触面
7 外部ペイン間空間
8 外面
9 シール
10 薄いガラスペイン
11 厚いガラスペイン
12 積層フィルム
13 導電性コーティング
14 バスバー
15 接続要素
16 不透明に着色した縁領域
17 接続要素の内部端部
18 接続要素の外部端部
19 接続要素の第1区間
20 接続要素の第2区間
21 断熱グレージング1の外縁部
22 プリント回路基板
23 フレーム
24 グレージング内面
D1 シール9の厚さ
A 厚いガラスペイン11のペイン縁部とバスバー14との間の距離
図1
図2
図3