特許第6974760号(P6974760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974760
(24)【登録日】2021年11月9日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】モータ組立体、及び、空気調和装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/20 20060101AFI20211118BHJP
   H02K 5/04 20060101ALI20211118BHJP
   H02K 7/14 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   H02K5/20
   H02K5/04
   H02K7/14 A
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-217435(P2019-217435)
(22)【出願日】2019年11月29日
(65)【公開番号】特開2021-87339(P2021-87339A)
(43)【公開日】2021年6月3日
【審査請求日】2020年11月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】中増 伸
(72)【発明者】
【氏名】藤井 浩和
(72)【発明者】
【氏名】岸 亮佑
(72)【発明者】
【氏名】河合 良樹
【審査官】 三島木 英宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−219950(JP,A)
【文献】 特開2015−162936(JP,A)
【文献】 特開2005−069574(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/20
H02K 5/04
H02K 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ(40)と、
封止部材(60)と、
前記モータ及び前記封止部材が固定されるフレーム(11)と、
を備えるモータ組立体(30)であって、
前記モータは、
コイル(42a)を保持するコイル保持部(42)と、前記コイル保持部から径方向外方に延びる環状の第1部(43)と、を有する固定子(41)と、
磁石(46b)と、前記磁石を保持する磁石保持部(46a)と、を有する回転子(46)と、
有し
前記磁石保持部は、前記コイル保持部の径方向外側に位置する環状の第1空間(S11)に位置し、
前記第1部は、前記第1空間(S11)に接する環状の第1面(43a)と、前記第1面の反対側の環状の第2面(43b)と、を有し、
前記第1部には、前記第1面から前記第2面まで貫通する貫通孔(43d)が形成され
前記封止部材は、
回転軸方向(CA1)において前記固定子の前記回転子とは反対側に配置され、
前記封止部材と前記固定子との間の第2空間(S12)が、前記第1空間(S11)以外の外部空間(S3)と連通しないように、前記フレームに固定される、
モータ組立体(30)。
【請求項2】
前記貫通孔は、周方向に延びる円弧状の孔である、
請求項1に記載のモータ組立体(30)。
【請求項3】
前記第1部には、2以上の前記貫通孔が形成されている、
請求項1又は2に記載のモータ組立体(30)。
【請求項4】
前記固定子(41)は、前記第1部(43)の外周端部から回転軸方向(CA1)に延びる外周部(44)をさらに有する、
請求項1から3のいずれかに記載のモータ組立体(30)。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のモータ組立体(30)と、
前記回転子に固定される回転体(14a)を有するファン(14)と、
を備え、前記ファンによって空気を室内に送る、空気調和装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
モータ組立体、及び、空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2019−103281号公報)に示されているように、従来のモータとして、コイルを有する固定子(ステータ)と、その固定子の外周側において回転する回転子(ロータ)とを備えるものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
固定子、及び、固定子の外周側において回転する回転子、を備えるモータでは、周囲環境によっては、固定子と回転子との隙間の空間に空気が滞留することがある。固定子と回転子との隙間やその近傍の空間に空気が滞留すると、モータの発熱が外部に逃げにくい状況が生じ、モータの回転数を上げることができない、あるいは、外部から強制的にモータを冷やす構造が必要になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点のモータは、固定子と、回転子とを備えている。固定子は、コイル保持部と、第1部とを有している。コイル保持部は、コイルを保持する。第1部は、コイル保持部から径方向外方に延びる。回転子は、磁石と、その磁石を保持する磁石保持部とを有している。磁石保持部は、環状の第1空間に位置する。第1空間は、コイル保持部の径方向外側に位置する。第1部は、第1空間に接する第1面と、その第1面に接していない第2面とを有している。第1部には、第1面から第2面に向かって凹む凹部、及び/又は、第1面から第2面まで貫通する貫通孔、が形成されている。
【0005】
ここでは、固定子のコイル保持部の径方向外側の第1空間に、回転子の磁石保持部が配置される。そして、その第1空間に接する固定子の第1部の第1面から、第1部の第2面に向かって、凹部、及び/又は、貫通孔が形成されている。この凹部あるいは貫通孔の存在によって、固定子のコイル保持部と回転子の磁石保持部との隙間やその近傍の空間に存在する空気には、回転子の回転に応じて乱れが生じる。この空気の乱れによって、固定子のコイル保持部と回転子の磁石保持部との隙間やその近傍の空間と、その空間以外の近隣の空間との間における空気の交換(対流)が促進されて、モータの放熱性が向上する。
【0006】
第2観点のモータは、第1観点のモータであって、第1部には、貫通孔が形成されている。貫通孔は、周方向に延びる円弧状の孔である。
【0007】
ここでは、貫通孔として、円孔ではなく円弧状の孔を第1部に形成している。このため、貫通孔の断面積を大きくすることが容易になり、更にモータの放熱性を向上させることができる。
【0008】
第3観点のモータは、第1観点又は第2観点のモータであって、第1部には、2以上の凹部及び/又は貫通孔が形成されている。
【0009】
ここでは、複数の凹部及び/又は貫通孔を第1部に形成している。このため、更にモータの放熱性を向上させることができる。
【0010】
なお、複数の貫通孔を第1部に形成している場合には、いずれかの貫通孔を入口とし、他方を出口とする還流による放熱が促進されたり、温度の高い(密度の低い)空気が上昇口としてのいずれかの貫通孔を通過し、他方の貫通孔を吸引口として温度の低い(密度の高い)空気が通過する熱対流が促進されたりする。
【0011】
第4観点のモータは、第1観点から第3観点のいずれかのモータであって、固定子は、外周部をさらに有する。外周部は、第1部の外周端部から、回転軸方向に延びる。
【0012】
第5観点のモータ組立体は、第1観点から第4観点のいずれかのモータと、封止部材と、フレームとを備えている。封止部材は、回転軸方向において固定子の回転子とは反対側に配置される。フレームには、モータ及び封止部材が固定される。第1部には、貫通孔が形成されている。封止部材は、封止部材と固定子との間の第2空間が、第1空間以外の外部空間と連通しないように、フレームに固定されている。
【0013】
ここでは、回転軸方向の固定子の両側のうち、回転子とは反対側に、封止部材を配置している。封止部材がフレームに固定されることで、封止部材と固定子との間の第2空間が、第1空間以外の外部空間と連通しなくなる。このため、第2空間を介した外部空間とモータの第1空間との連通が無くなり、外部空間から第1空間へと水や埃などの不要な物質が入り込む不具合が抑制される。一方、第2空間を利用して、固定子の第1部に貫通孔を形成することができるため、モータの放熱性は向上する。
【0014】
第6観点の空気調和装置は、ファンと、第1観点から第4観点のいずれかのモータ、あるいは、第4観点のモータ組立体とを備えている。ファンは、回転子に固定される回転体を有している。この空気調和装置では、ファンによって空気を室内に送る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】空調室内機の外観図。
図2】空調室内機の縦断面図。
図3】空調室内機のフレームなどを正面から見た図。
図4】フレーム、モータ、封止部材を含むモータ組立体を右斜め上から見た図。
図5図4のモータ組立体から、封止部材を外した状態を示す斜視図。
図6】モータに対するシール部材の巻き方を示す斜視図。
図7】モータを右斜め上方から見た図。
図8】シール部材が巻き付いたモータを左斜め上方から見た図。
図9】モータの固定子を左側から回転軸方向に沿って見た図。
図10】モータの固定子を右側から回転軸方向に沿って見た図。
図11】モータの回転子を右斜め上から見た図。
図12】モータを含むモータ組立体の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(1)空調室内機の全体構成
空調室内機10は、空調室外機(図示せず)と共に蒸気圧縮式の冷媒サイクルを構成し、室内の冷房、暖房、除湿等の空調運転を行う空気調和装置である。図1に、空調室内機10の外観を示し、図2に、空調室内機10の縦断面図を示す。
【0017】
空調室内機10は、後面を室内の壁にかけて用いる壁掛け型のユニットである。図1等では、空調室内機10を壁にかけ、正面側から壁に向かって空調室内機10を見たときの方向を、前、後、上、下、右、左の矢印で示している。
【0018】
空調室内機10は、フレーム11、前面パネル11a、本体カバー11b、熱交換器12、クロスフローファン14、フラップ15などを備えている。熱交換器12やクロスフローファン14は、フレーム11に支持され、前面パネル11aや本体カバー11bによって覆われる。
【0019】
本体カバー11bの上面には吸込口B2が形成され、本体カバー11bの下面には吹出口B1が形成されている。フラップ15は、吹出口B1に配置されている。
【0020】
熱交換器12の伝熱管の内部を冷媒が流れ、その冷媒が、熱交換器の周囲を流れる空気と熱交換を行う。空気は、クロスフローファン14が回転することによって、吸込口B2から吸い込まれる。吸込口B2から熱交換器12へと流れた空気は、クロスフローファン14を通って吹出口B1から室内空間へと吹き出される。吹き出される空気の向きは、フラップ15の位置によって変えることができる。
【0021】
クロスフローファン14は、左右に長く延びる円筒状のファンロータ14aを有するファンである。クロスフローファン14の右側には、ファンロータ14aを回転させるモータ40が配置される。クロスフローファン14は、図3に示すフレーム11のファン収容空間20Aに配置される。モータ40は、図3に示すフレーム11のモータ収容空間20Bに配置される。フレーム11は、ドレンパンを兼ねる後面部21、クロスフローファン14の下方に位置するスクロール部22、モータ40を支持する第1モータ支持部23、などを有する樹脂製の部材である。
【0022】
(2)モータ及びモータ組立体の概要
図4に、フレーム11にモータ40及び封止部材60(後述)が固定されたモータ組立体30を示す。図4は、右斜め上からモータ組立体30を見た図である。クロスフローファン14のファンロータ14aを回転させるモータ40は、後述するシール部材50が巻かれた状態で、フレーム11に固定される。
【0023】
図5は、図4のモータ組立体30から封止部材60を外した状態を示す。図5においては、モータ40が露出している。図5に示す状態では、モータ40は、後述するシール部材50を介して、フレーム11に載置されている。この図5に示すモータ40の上から第2モータ支持部材24を被せ、さらに封止部材60を右側から装着することで、モータ40がフレーム11に固定される。
【0024】
なお、図4及び図5において、理解の容易のため、クロスフローファン14などの他の部品の図示は省略している。
【0025】
図6は、モータ40に対するシール部材50の巻き方を示す図である。シール部材50は、ゴム製の部材であり、図6の矢印で示すように、径方向外側からモータ40の外周部44に巻かれる。シール部材50は、モータ40の振動がフレーム11に伝わることを抑制する防振ゴムとしての役割と、モータ40の左右の空間S2,S3(図12参照)との間で空気が行き来することを抑制する役割とを担う、兼用の部材である。後者のモータ40の左右の空間S2,S3を仕切る役割は、シール部材50の他、フレーム11や封止部材60によって達成される。
【0026】
(3)モータ及びモータ組立体の詳細構成
次に、モータ40の構造や、モータ40及び封止部材60がフレーム11に固定されたモータ組立体30の構造について、詳述する。
【0027】
(3−1)モータ
図12及び図9図11を参照して、モータ40について説明する。モータ40は、主として、固定子41と、回転子46と、を有する。
【0028】
固定子41は、コイル42aと、コイル42aを保持するコイル保持部42と、ドーナツ状の第1部43と、円筒状の外周部44と、を有している。第1部43は、コイル保持部42の右端部から径方向外方に延びる。外周部44は、第1部43の外周端部から左側に延びる。コイル保持部42、第1部43及び外周部44は、一体的に成形された樹脂製の部材の部分である。
【0029】
回転子46は、磁石46bと、その磁石46bを保持する磁石保持部46aと、を有している。磁石保持部46aは、回転子46の円筒状の外周部であり、環状の第1空間S11に位置する。第1空間S11は、固定子41のコイル保持部42の径方向外側に位置する空間である。回転子46の内周部には、モータ回転軸49が固定されている。図12では図示を省略しているが、モータ回転軸49の左端部には、クロスフローファン14のファンロータ14aが固定される。図11は、回転子46を右斜め上から見た図である。
【0030】
固定子41の第1部43は、図12図9及び図10に示すように、第1空間S11に接する第1面43aと、その第1面43aに接していない第2面43bとを有している。第1面43aは、第1部43の左側の面であり、第2面43bは、第1部43の右側の面である。固定子41の第1部43には、第1面43aから第2面43bに向かって凹む凹部43cと、第1面43aから第2面43bまで貫通する3つの貫通孔43dとが形成されている。貫通孔43dは、周方向に円弧状に延びる長い孔である。
【0031】
固定子41のコイル42aに電流が流れると、磁界が生じ、磁石46bを有する回転子46が回転する。これにより、モータ回転軸49が回転し、そのモータ回転軸49に固定されているクロスフローファン14のファンロータ14aが回転する。固定子41の内周部とモータ回転軸49との間には、図12に示すベアリング48が配置されている。これらのベアリング48を介して、モータ回転軸49及び回転子46は、固定子41に支持されている。
【0032】
(3−2)モータ組立体
モータ組立体30は、モータ40と、封止部材60と、第1モータ支持部23及び第2モータ支持部材24を含むフレーム11と、を備えている。封止部材60は、回転軸方向CA1において、固定子41の回転子46とは反対側(固定子41の右側)に配置される。フレーム11の第1モータ支持部23及び第2モータ支持部材24には、モータ40及び封止部材60が固定される。
【0033】
封止部材60は、封止部材60と固定子41との間の第2空間S12が、第1空間S11以外の外部空間である空間S3と連通しないように、フレーム11に固定されている。空間S3は、モータ40及び封止部材60の右側の空間であり、熱交換器12を通った空気が流れるクロスフローファン14の配置空間である空間S2とは仕切られている。封止部材60の外周部と、固定子41の外周部44との間には、全周にシール部材50が存在しており、第2空間S12と、封止部材60の右側の空間S3とが連通不能に仕切られている(図5参照)。
【0034】
封止部材60は、図4に示すように、フレーム11にネジ止めされ、フレーム11に固定される。フレーム11に固定された状態で、封止部材60は、モータ40及びシール部材50を回転軸方向CA1左側に押圧する。
【0035】
図12に示すように、板状の封止部材60は、シール部材50の端面を右側から押すことで、モータ40及びシール部材50をフレーム11の第1モータ支持部23に押し付ける。
【0036】
また、図12に示すように、モータ40の外周部44の外周面は、回転子46の外周部である磁石保持部46aの外周面よりも、クロスフローファン14の回転中心線CAから径方向に離れている。図12に示す回転子46の外周部の一部46cは、モータ40の外周部44のクロスフローファン側(左側)の縁よりも、クロスフローファン14側(左側)に位置している。この回転子46の外周部の一部46cの径方向外側の空間において、シール部材50が、モータ40と、フレーム11の第1モータ支持部23及び第2モータ支持部材24との間の隙間をシールする。
【0037】
(4)特徴
(4−1)
空調室内機10のモータ40では、固定子41のコイル保持部42の径方向外側の第1空間S11に、回転子46の磁石保持部46aが配置される。そして、その第1空間S11に接する固定子41の第1部43の左側の第1面43aから、第1部43の右側の第2面43bに向かって、凹部43c及び貫通孔43dが形成されている。これらの凹部43c及び貫通孔43dの存在によって、固定子41のコイル保持部42と回転子46の磁石保持部46aとの隙間やその近傍の空間(磁石保持部46aの右側の空間)に存在する空気には、回転子46の回転に応じて乱れが生じる。この空気の乱れによって、固定子41のコイル保持部42と回転子46の磁石保持部46aとの隙間やその近傍の空間と、その空間以外の近隣の空間S2,S12との間における空気の交換(対流)が促進されて、モータ40の放熱性が向上している。
【0038】
(4−2)
空調室内機10のモータ40では、貫通孔43dとして、円孔ではなく円弧状の孔を採用して固定子41の第1部43に形成している。このため、貫通孔43dの断面積が大きくなっており、モータ40の放熱性が良くなっている。
【0039】
(4−3)
空調室内機10のモータ40では、複数(3つ)の貫通孔43dを固定子41の第1部43に形成している。このため、貫通孔43dによる空気流路の断面積の合計が大きくなっている。これにより、モータ40の放熱性が向上している。
【0040】
また、空調室内機10のモータ40では、いずれかの貫通孔43dを入口とし、他方の貫通孔43dを出口とする還流による放熱が促進される。さらに、温度の高い(密度の低い)空気が上昇口としてのいずれかの貫通孔43dを通過し、他方の貫通孔43dを吸引口として温度の低い(密度の高い)空気が通過する熱対流が促進される。
【0041】
(4−4)
空調室内機10では、回転軸方向CA1の固定子41の両側(右側及び左側)のうち、回転子46とは反対側(右側)に、封止部材60を配置している。封止部材60がフレーム11に固定されることで、封止部材60と固定子41との間の第2空間S12が、第1空間S11以外の外部空間(封止部材60の右側の空間S3)と連通しなくなっている。このため、第2空間S12を介した空間S3とモータ40の第1空間S11との連通が無くなり、空間S3から第1空間S11へと水や埃などの不要な物質が入り込む不具合が抑制されている。一方、第2空間S12を利用して、固定子41の第1部43に貫通孔43dを形成することができているため、モータ40の放熱性は向上している。
【0042】
(5)変形例
(5−1)
上記の実施形態では、貫通孔43dとして、周方向に延びる円弧状の孔を採用しているが、他の流路断面形状を持つ貫通孔を採用してもよい。
【0043】
また、上記の実施形態では、2以上の貫通孔43dを固定子41の第1部43に形成しているが、貫通孔を1つだけ形成してもよい。
【0044】
(5−2)
上記の実施形態では、固定子41の第1部43に、凹部43c及び貫通孔43dを形成しているが、凹部43c及び貫通孔43dのいずれか一方だけを形成してもよい。また、凹部43cの大きさや数を変更してもよい。
【0045】
(5−3)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0046】
10 空調室内機(空気調和装置)
11 フレーム
14 ファン(クロスフローファン)
14a ファンロータ(回転体)
30 モータ組立体
40 モータ
41 固定子
42 コイル保持部
42a コイル
43 第1部
43a 第1面
43b 第2面
43c 凹部
43d 貫通孔
44 外周部
46 回転子
46a 磁石保持部
46b 磁石
60 封止部材
CA1 回転軸方向
S11 第1空間
S12 第2空間
S3 空間(外部空間)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開2019−103281号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12