(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ、空気調和装置の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
[1.第1実施形態]
[1−1.空気調和装置の構成]
図1は、第1実施形態に係る空気調和装置の構成の一例を概略的に示す図である。
空気調和装置10は、空調の対象空間である室内の空気の温度を所定の目標温度に調整する。本実施形態に係る空気調和装置10は、室内の温度を上昇させる暖房運転及び室内の温度を下降させる冷房運転の少なくとも1つを行う。
【0015】
空気調和装置10は、室内機100A,100Bと室外機200とを備えている。この空気調和装置10は、室外機200に対して複数台の室内機100A,100Bが並列に接続されたマルチタイプの空気調和装置10であり、例えば、多数の部屋を有するビルに適用される。
図1に示す例では、1台の室外機200に2台の室内機100A,100Bが接続されている。ただし、室外機200及び室内機100の台数は限定されない。なお、以下では、室内機100A,100Bをまとめて室内機100とも称する。室内機100A,100Bの構成要素についても同様に総称することがある。
【0016】
空気調和装置10は、冷媒回路300を有している。冷媒回路300は、室内機100と室外機200との間で冷媒を循環させる。冷媒回路300は、圧縮機230、室外熱交換器(熱源熱交換器)210、室内熱交換器(利用熱交換器)110A,110B、及びこれらを接続する冷媒配管301を備える。冷媒回路300は、膨張弁、液閉鎖弁、ガス閉鎖弁、四路切換弁等の図示しない弁を備えるが、詳細は省略する。
【0017】
室内機100A,100Bのそれぞれは、別々の部屋に設置される。室内機100Aは、1つの部屋の空気を調和し、室内機100Bは他の1つの部屋の空気を調和する。
【0018】
室内機100は、冷媒回路300に含まれる室内熱交換器110を備える。室内熱交換器110は、クロスフィンチューブ式又はマイクロチャネル式の熱交換器とされ、室内の空気と熱交換するために用いられる。
【0019】
室内機100は、さらに室内ファン120を備える。室内ファン120は、室内の空気を室内機100の内部に取り込み、取り込んだ空気と室内熱交換器110との間で熱交換を行わせた後、当該空気を室内に吹き出すように構成されている。室内ファン120は、インバータ制御によって運転回転数を調整可能なモータを備えている。
【0020】
室内機100は、さらに温度センサ130と、報知部140と、制御部150とを備える。温度センサ130は、室内温度を検出する。室内温度は、室内の負荷の一例である。
【0021】
報知部140は、ユーザに換気が必要であることを報知することができる。報知部140は、LED141とブザー142とを含む。LED141は、発光することによってユーザに換気が必要であることを報知し、ブザー142は、音を発することによってユーザに換気が必要であることを報知する。
【0022】
制御部150は、上記の室内機100の構成部品を制御することができる。
図2は、制御部の構成の一例を示すブロック図である。制御部150は、プロセッサ151と、不揮発性メモリ152と、揮発性メモリ153と、入出力インタフェース154とを備える。
【0023】
揮発性メモリ153は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等である。不揮発性メモリ152は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)等である。不揮発性メモリ152には、コンピュータプログラムである制御プログラム155及び制御プログラム155の実行に使用されるデータが格納される。室内機100の各機能は、制御プログラム155がプロセッサ151によって実行されることで発揮される。制御プログラム155は、フラッシュメモリ、ROM、CD−ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。
【0024】
プロセッサ151は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。ただし、プロセッサ151は、CPUに限られない。プロセッサ151は、GPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。プロセッサ151は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってもよいし、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスであってもよい。この場合、ASIC又はプログラマブルロジックデバイスは、制御プログラム155と同様の処理を実行可能に構成される。
【0025】
入出力インタフェース154は、制御部150と室内機100の構成部品との間でのデータの入出力に用いられる。入出力インタフェース154は、温度センサ130、LED141、及びブザー142に接続される。さらに入出力インタフェース154は、図示しない通信部に接続されており、当該通信部を介してリモートコントローラ160に信号を送信し、リモートコントローラ160からの信号を受信することができる。
【0026】
リモートコントローラ160は、表示部161と操作部162とを含む。表示部161
は、例えば液晶パネルを含み、設定されている運転モード(冷房モード、暖房モード等)、設定温度等の情報を表示する。操作部162は、例えば複数のボタンスイッチを含み、ユーザからの操作を受け付けることができる。ユーザは、操作部162を操作することによって、運転モード及び設定温度を指定することができる。リモートコントローラ160は、図示しない通信部を含み、ユーザから受け付けた運転モード及び設定温度の指令値を制御部150へ送信することができる。制御部150は、受信された運転モード及び設定温度の指令値に従って、室内機100の構成部品の各部を制御する。
【0027】
表示部161は、ユーザへの報知情報を表示することができる。制御部150は、ユーザへ情報を報知する必要があるイベントが発生した場合、リモートコントローラ160へ報知情報の表示指令を送信する。リモートコントローラ160は当該指令を受信すると、表示部161に報知情報を表示させる。
【0028】
再び
図1を参照する。
室外機200は、冷媒回路300に含まれる圧縮機230及び室外熱交換器210を備える。
【0029】
圧縮機230は、低圧のガス冷媒を吸引し高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機230は、インバータ制御によって運転回転数を調整可能なモータを備え、当該モータによってガス冷媒を圧縮する。室外熱交換器210は、例えばクロスフィンチューブ式又はマイクロチャネル式の熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換するために用いられる。
【0030】
室外機200は、さらに室外ファン220を備える。室外ファン220は、インバータ制御によって運転回転数を調整可能なモータを備えている。室外ファン220は、屋外の空気を室外機200の内部に取り込み、取り込んだ空気と室外熱交換器210との間で熱交換を行わせた後、当該空気を室外機200の外部に吹き出すように構成されている。
【0031】
上記構成の空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転を行う場合、液状又はガス状の冷媒が冷媒配管301を循環し、室外熱交換器210によって冷媒と室外空気との間で熱交換が行われ、室内熱交換器110によって冷媒と室内空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器210によって加熱又は冷却された室外空気は、室外ファン220によって室外機200の外部へ放出される。室内熱交換器110によって冷却又は加熱された室内空気は、室内ファン120によって室内機100から室内に放出される。
【0032】
[1−2.空気調和装置の動作]
厚生労働省は、COVID-19の感染拡大防止のため、1時間に2回以上の換気を提言している。本実施形態に係る空気調和装置10は、一定期間中に十分な時間の換気が行われたか否かを判定し、十分な時間の換気が行われていないと判定された場合に、ユーザに換気が必要であることを報知する。一定期間中に十分な時間の換気が行われたか否かの判定には、負荷条件が用いられる。負荷条件は、第1時間において室内における負荷の変動が所定範囲内にあることを示す条件である。本実施形態に係る空気調和装置10は、例えば、上述した厚生労働省の提言にしたがい、第1時間P
1に1回以上、十分な時間(第2時間P
2以上)の換気が行われたか否かを判定する。本実施形態では、負荷条件は、第1時間P
1の全体において、温度センサ130によって検出された室内の温度が基準温度T
0によって定まる規定範囲を外れる時間が、第1時間P
1よりも短い第2時間P
2以上継続しないことである。第1時間P
1は例えば30分であり、第2時間P
2は例えば5分である。
【0033】
図3は、本実施形態に係る空気調和装置10の動作の手順の一例を示すフローチャートである。プロセッサ151が制御プログラム155を起動することにより、プロセッサ151は以下のような処理を実行する。
【0034】
プロセッサ151は、第1タイマをセットし(ステップS101)、第2タイマをセットする(ステップS102)。第1タイマと第2タイマとは異なるタイマであり、互いに異なるタイミングで計時を開始することができる。
【0035】
温度センサ130は、所定の周期で室内温度を検出し、検出室内温度を出力する。プロセッサ151は、温度センサ130から出力された検出室内温度を受信する(ステップS103)。
【0036】
次にプロセッサ151は、検出室内温度が基準温度によって定まる規定範囲を外れるか否かを判定する(ステップS104)。暖房又は冷房によって室内温度は室外温度から乖離し、設定温度に近い温度となっている。例えば、換気装置が作動したり、ドア及び窓が開放されたりして部屋の換気が行われている場合、室内の負荷が変動する。負荷変動の具体的な一例として、室内温度が変化し、室外温度に近づく。したがって、検出室内温度は規定範囲から外れる。他方、換気が行われていない場合、室内温度は設定温度に近い値を維持する。したがって、検出室内温度は規定範囲内に収まる。このように、ステップS104では、負荷変動に基づいて換気が行われているか否かが判断される。
【0037】
本実施形態では、基準温度はユーザにより指定された設定温度(冷房運転又は暖房運転のための設定温度)である。規定範囲は、予め設定された温度範囲である。例えば、規定範囲は、基準温度T
0から設定値Sだけ高い温度T
0+Sを上限とし、基準温度T
0から設定値Sだけ低い温度T
0−Sを下限とする範囲である。設定値Sは、例えば室内に室内機100を取り付ける際にサービスマンによって設定される。設定値Sは、空気調和装置10の冷房及び暖房の能力、部屋の広さ等に応じて決定され得る。なお、規定範囲は基準温度を含む温度範囲であればよく、上記とは異なる範囲であってもよい。
【0038】
検出室内温度が基準温度によって定まる規定範囲を外れていない場合(ステップS104においてNO)、換気が行われていないと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、第1タイマの値が第1時間P
1を超えるか否かを判定する(ステップS105)。第1時間P
1は、換気不足を判断するための時間であり、予め設定される。第1時間P
1は、例えば空気調和装置10の工場出荷時に設定される。
【0039】
第1タイマの値が第1時間P
1を超えていない場合(ステップS105においてNO)、プロセッサ151はステップS102に戻る。これにより、第2タイマがリセットされる。
【0040】
第1タイマの値が第1時間P
1を超えている場合(ステップS105においてYES)、プロセッサ151はステップS108に進む。ステップS108については後述する。
【0041】
検出室内温度が基準温度によって定まる規定範囲を外れている場合(ステップS104においてYES)、換気が行われていると判断することができる。この場合、プロセッサ151は、第2タイマの値が第2時間P
2を超えるか否かを判定する(ステップS106)。第2時間P
2は、十分な換気が行われているか否かを判断するための時間であり、予め設定される。第2時間P
2は、第1時間P
1より短い。第2時間P
2は、例えば空気調和装置10の工場出荷時に設定される。
【0042】
第2タイマの値が第2時間P
2を超えていない場合(ステップS106においてNO)、プロセッサ151は、第1タイマの値が第1時間P
1を超えるか否かを判定する(ステップS107)。第1タイマの値が第1時間P
1を超えていない場合(ステップS107においてNO)、プロセッサ151はステップS103に戻る。
【0043】
図4Aは、換気が十分に行われている場合の室内温度の時間変化の一例を示すグラフであり、
図4Bは、換気が十分に行われていない場合の室内温度の時間変化の一例を示すグラフである。
図4A及び
図4Bは、冷房が行われている部屋における室内温度の変化を示している。空気調和された室内温度Tは、設定温度である基準温度T
0に近い値を取る。換気が行われていなければ、室内温度Tは基準温度T
0付近の値を維持する。換気が行われると、室内温度Tが変化し、規定範囲の上限T
0+Sを超える。
【0044】
本実施形態では、室内温度Tが規定範囲を外れる時間が、第2時間P
2を超えていれば十分な換気が行われていると判断される。
図4Aの例では、室内温度Tが基準温度T
0によって定まる規定範囲を外れる時間P
exが、第2時間P
2を超えている。したがって、
図4Aの例では、十分な換気が行われている。
【0045】
本実施形態では、室内温度Tが規定範囲を外れている時間が、第2時間P
2を超えていない場合は、十分な換気が行われていないと判断される。なお、室内温度Tが規定範囲内である場合も、十分な換気が行われていないと当然に判断される。
図4Bの例では、室内温度Tが基準温度T
0によって定まる規定範囲を外れる時間P
exが、第2時間P
2を超えていない。したがって、
図4Aの例では、十分な換気が行われていない。
【0046】
再び
図3を参照する。ステップS107においてNOであれば、第2タイマがリセットされることなくステップS103以降が実行され、第2タイマの値が加算される。したがって、室内温度Tが規定範囲を外れた状態が維持されれば、第2タイマの値が第2時間P
2を超えない間、ステップS103,S104,S106,S107が繰り返される。
【0047】
ステップS106において、第2タイマの値が第2時間P
2を超える場合(ステップS106においてYES)、十分な時間の換気が行われたと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、処理を終了する。
【0048】
ステップS107において、第1タイマの値が第1時間P
1を超える場合(ステップS107においてYES)、第2タイマの値が第2時間P
2を超えないまま、第1タイマの値が第1時間P
1を超えている。したがって、第1時間P
1の全体において、十分な換気が行われていないと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、換気が必要であること(換気不足)をユーザに報知する(ステップS108)。室内に換気機能が設けられていない場合、換気が必要であることを知ったユーザは、例えば、窓及びドアを解放することができる。室内に換気装置が設けられているが、換気装置が停止している場合、換気が必要であることを知ったユーザは、換気装置を動作させることができる。
【0049】
ステップS105においてYESの場合、第2タイマの値が一度も第2時間P
2を超えないまま、第1タイマの値が第1時間P
1を超えている。この場合も、プロセッサ151はステップS108に進む。
【0050】
ステップS108では、具体的には、プロセッサ151がLED141を発光させるよう制御し、ブザー142を鳴動させるよう制御し、表示部161に報知情報を表示する指令を出力する。これにより、LED141の発光、ザー142の鳴動、及び表示部161による表示によって換気不足がユーザに報知される。表示部161において表示される報知情報は、例えば、「換気が不足しています。換気をしてください。」のような文字情報を含む。
【0051】
上記のような換気不足の報知は、室内機110A,110B毎に実行される。室内機110Aが設置された部屋において換気不足が発生し、室内機110Bが設置された部屋においては換気不足が発生していない場合、室内機110Aは換気不足を報知し、室内機110Bは換気不足を報知しない。室内機110Aが設置された部屋において換気不足が発生せず、室内機110Bが設置された部屋において換気不足が発生している場合、室内機110Aは換気不足を報知せず、室内機110Bは換気不足を報知する。室内機110Aが設置された部屋において、LED141A,ブザー142A,及び表示部161Aによって換気不足が報知された場合、当該部屋にいるユーザが、当該部屋において換気を実施する。室内機110Bが設置された部屋において、LED141B,ブザー142B,及び表示部161Bによって換気不足が報知された場合、当該部屋にいるユーザが、当該部屋において換気を実施する。
【0052】
[2.第2実施形態]
本実施形態では、空気調和の結果、収束した室内温度に基準温度が設定される。
図5は、本実施形態に係る空気調和装置10の基準温度の設定の手順の一例を示すフローチャートである。
【0053】
温度センサ130は、所定周期で繰り返し検出室内温度を出力する。プロセッサ151は、温度センサ130から検出室内温度を継続して受信する(ステップS201)。こうして、プロセッサ151は、一定期間の時系列の検出室内温度を取得する。次にプロセッサ151は、一定期間継続して検出室内温度が同一であったか否かを判定する(ステップS202)。なお、ステップS202において、検出室内温度が継続して一定の許容範囲内にあれば、検出室内温度が同一であると判定することができる。
【0054】
一定期間継続して検出室内温度が同一でない場合(ステップS202においてNO)、プロセッサ151はステップS201に戻る。
【0055】
一定期間継続して検出室内温度が同一である場合(ステップS202においてYES)、室内温度は一定値に収束したと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、基準温度を検出室内温度に設定する(ステップS203)。以上で、基準温度の設定が終了する。
【0056】
以上のようにして設定された基準温度は、第1実施形態において説明した換気が必要であるか否かの判定に使用される。
【0057】
[3.第3実施形態]
本実施形態では、室内の負荷変動として、室内機100における消費電力の変動を用いる。
【0058】
図6は、本実施形態に係る空気調和装置の室内機の構成の一例を概略的に示す図である。本実施形態に係る室内機100は、電流センサ310と、電圧センサ320とを備える。商用電源から室内機100に供給される交流電力は、室内機100に内蔵される図示しない電力変換器によって直流電力に変換される。直流電力は、室内ファン120、各種弁等の室内機100の構成部品に供給される。電流センサ310は、直流電力変換器の出力電流を検出する。電圧センサ320は、直流電力変換器の出力電圧を検出する。
【0059】
電流センサ310及び電圧センサ320のそれぞれは、制御部150の入出力インタフェース154(
図2参照)に接続される。電流センサ310の検出電流値及び電圧センサ320の検出電圧値は、入出力インタフェース154を介してプロセッサ151に与えられる。プロセッサ151は、検出電流値及び検出電圧値を用いて、室内機100の消費電力を算出することができる。
【0060】
なお、本実施形態に係る室内機100のその他の構成は、第1実施形態において説明した室内機100と同様であるので、同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
図7は、本実施形態に係る空気調和装置10の動作の手順の一例を示すフローチャートである。プロセッサ151は、第1タイマをセットし(ステップS301)、第2タイマをセットする(ステップS302)。
【0062】
電流センサ310及び電圧センサ320のそれぞれは、所定の周期で電流値及び電圧値を検出し、検出電流値及び検出電圧値を出力する。プロセッサ151は、電流センサ310及び電圧センサ320から出力された検出電流値及び検出電圧値を受信する(ステップS303)。
【0063】
続いてプロセッサ151は、受信された検出電流値及び検出電圧値を用いて、消費電力を算出する(ステップS304)。プロセッサ151は、消費電力が基準電力によって定まる規定範囲を外れるか否かを判定する(ステップS305)。暖房又は冷房によって室内温度は室外温度から乖離し、設定温度に近い温度となっている。例えば、換気装置が作動したり、ドア及び窓が開放されたりして部屋の換気が行われている場合、室内温度が変化し、室外温度に近づく。室内温度が上昇し、設定温度から離れると、室内温度を設定温度に近づけるよう、室内ファン120及び冷媒回路300が高い消費電力で動作する。したがって、室内機100の消費電力が増大し、規定範囲から外れる。他方、換気が行われていない場合、室内温度は設定温度に近い値を維持する。したがって、室内ファン120及び冷媒回路300は低い消費電力で動作し、室内機100の消費電力は規定範囲内に収まる。このように、ステップS305では、負荷変動に基づいて換気が行われているか否かが判断される。
【0064】
本実施形態では、基準電力は、設定温度付近で室内機100が動作するときの消費電力である。規定範囲は、予め設定された電力範囲である。
【0065】
消費電力が基準電力によって定まる規定範囲を外れていない場合(ステップS305においてNO)、換気が行われていないと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、第1タイマの値が第1時間P
1を超えるか否かを判定する(ステップS306)。
【0066】
第1タイマの値が第1時間P
1を超えていない場合(ステップS306においてNO)、プロセッサ151はステップS302に戻る。これにより、第2タイマがリセットされる。
【0067】
第1タイマの値が第1時間P
1を超えている場合(ステップS306においてYES)、プロセッサ151はステップS309に進む。
【0068】
消費電力が基準電力によって定まる規定範囲を外れている場合(ステップS305においてYES)、換気が行われていると判断することができる。この場合、プロセッサ151は、第2タイマの値が第2時間P
2を超えるか否かを判定する(ステップS307)。
【0069】
第2タイマの値が第2時間P
2を超えていない場合(ステップS307においてNO)、プロセッサ151は、第1タイマの値が第1時間P
1を超えるか否かを判定する(ステップS308)。第1タイマの値が第1時間P
1を超えていない場合(ステップS308においてNO)、プロセッサ151はステップS303に戻る。
【0070】
ステップS308においてNOであれば、第2タイマがリセットされることなくステップS303以降が実行され、第2タイマの値が加算される。したがって、消費電力が規定範囲を外れた状態が維持されれば、第2タイマの値が第2時間P
2を超えない間、ステップS303,S304,S305,S307,S308が繰り返される。
【0071】
ステップS307において、第2タイマの値が第2時間P
2を超える場合(ステップS307においてYES)、十分な時間の換気が行われたと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、処理を終了する。
【0072】
ステップS308において、第1タイマの値が第1時間P
1を超える場合(ステップS308においてYES)、第2タイマの値が第2時間P
2を超えないまま、第1タイマの値が第1時間P
1を超えている。したがって、第1時間P
1の全体において、十分な換気が行われていないと判断することができる。この場合、プロセッサ151は、換気が必要であること(換気不足)をユーザに報知する(ステップS309)。
【0073】
ステップS306においてYESの場合、第2タイマの値が一度も第2時間P
2を超えないまま、第1タイマの値が第1時間P
1を超えている。この場合も、プロセッサ151はステップS309に進む。
【0074】
[4.実施形態の作効果]
(1)空気調和装置10は、検出部(温度センサ130、電流センサ310及び電圧センサ320)と、報知部140と、制御部150とを備える。検出部は、室内の負荷を検出する。報知部140は、ユーザに情報を報知する。制御部150は、検出部によって検出された負荷の変動が、第1時間P
1において所定範囲内にあることを示す負荷条件を満たす場合、報知部140に、ユーザに換気が必要であることを報知させる。
【0075】
第1時間P
1内に室内の負荷変動が所定範囲内である場合、室内の換気量が不足している可能性がある。負荷条件を満たした場合にユーザに換気が必要であることを報知することにより、ユーザに換気を促すことができる。
【0076】
(2)検出部は、室内の温度を検出する温度センサ130を含んでもよい。負荷条件は、第1時間P
1の全体において、温度センサ130によって検出された室内の温度が基準温度T
0によって定まる規定範囲を外れる時間が、第1時間P
1よりも短い第2時間P
2以上継続しないこととすることができる。
このような構成によって、室内の負荷を室温として検出することができる。換気が行われれば空気調和された室温が変化するため、室温の変動によって換気量が十分か否かを判断することができる。第1時間P
1の全体において、室温が基準温度T
0から規定範囲を外れる時間が第2時間P
2以上継続しない場合、室内の換気量が不足している可能性があるため、ユーザに換気が必要であることを報知することで換気量不足を解消することができる。
【0077】
(3)空気調和装置10は、情報を表示する表示部161を含む。制御部150は、負荷条件を満たす場合、換気が必要であることを表示部161に表示させる。
このような構成によって、ユーザは表示部161の表示を確認することで、換気が必要であることを把握することができる。
【0078】
(4)空気調和装置10が設置される室内には、換気機能が設けられていなくてもよい。
換気機能が設けられていない室内において、窓又はドアを開けることによる換気をユーザに促すことができる。
【0079】
[5.補記]
なお、本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【解決手段】空気調和装置10は、室内の負荷を検出する検出部130と、ユーザに情報を報知する報知部140と、制御部150と、を備え、制御部150は、検出部130によって検出された負荷の変動が、第1時間P