(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
本発明の実施形態に係るゲームシステムXについて、図面を参照して説明する。
図1(a)によると、本実施形態のゲームシステムXは、サーバ装置1及び複数のゲーム装置2にて構成される。
ゲームシステムXでは、例えば、自動運転等が可能な自動車(車両)と対応づけて使用する、車載(ビルトイン)装置、スマートフォン、ゲーム専用機、VR(Virtual Reality)ゴーグル型装置、AR(Augmented Reality)ゴーグル型装置、眼鏡等に取り付けてレンズや網膜に投影するタイプの他装着型AR装置、MR(Mixed Reality)装置、SR(Substitutional Reality)装置を含む「XR」装置(以下、「XRゴーグル」という。)、カーナビゲーション装置等のゲーム装置2(コンピュータ)にインストールされるアプリケーションソフトウェア(Application Software、ネイティブ(Native)アプリ、以下、単に「アプリ」という。)を実行することで、PC(Personal Computer)サーバ等のサーバ装置1との間で通信を行い、ユーザにゲームを実行(プレイ)させるゲームシステムXを実現する。
サーバ装置1と各ゲーム装置2との間は、携帯電話網、インターネット(登録商標)等のWAN(Wide Area Network)、又は、Wifi(登録商標)や無線LAN等のLAN(Local Area Network)等のIPネットワーク等のネットワーク3で接続されている。ネットワーク3は、携帯電話網の場合には、4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等の規格の低レイテンシーで高速な通信ネットワークであってもよい。
なお、ゲーム装置2は、ゲームシステムXを実現するアプリがインストール可能な装置であれば、任意の装置を用いることが可能である。
【0011】
本実施形態で説明されるゲームの概要について説明する。このゲームにおいては、車両等による移動中に、例えば、撮像された他の車両等を、敵キャラクタのオブジェクト(以下、「モンスター」という。)に変化させるような表示を行う。たとえば、赤い車両は飛竜、白い車両は一角獣(ユニコーン)のような表示を行うことが可能である。車両の移動ルート中で、イベントが発生する。イベントでは、プレイヤキャラクタのオブジェクト(プレイヤ)とモンスターとが、現実空間に対応した仮想空間上で戦闘する。
【0012】
加えて、本実施形態のゲームでは、ゲーム上で特別な役割を設定された特別車両が設定される。この特別車両は、例えば、ゲーム内で、特別な敵や味方やNPC等のキャラクタ、特別なアイテム等が含まれたり、付けられたり、変化したりして、特別な役割を設定された車両である。この特別なキャラクタは、例えば、オバケのように憑依を可能とする特別なモンスター、幸運の女神、貧乏神等のようなキャラクタが設定され、通常又は特別な攻撃で倒せても、倒せなくてもよい。この特別車両に設定されると、ゲームの進行上、利益又は不利益を与えるようにする。加えて、この特別車両に近づくと特別車両が変更されたり、特別車両を申告して当てたりするようなイベントも発生する。このため、本実施形態では、複数のゲーム装置2のユーザ同士で、協力したり、競ったりしてゲームを進行させる。
【0013】
最終的には、目的地312(
図3)付近で、最終的なモンスター(ボスキャラ)との戦いに勝利等し、条件を満たした場合に終了となる。終了時には、映像や音声によるエンディングの演出があり、アイテムやコイン(ゲーム内通貨)等のオブジェクト等を取得することができる。つまり、本実施形態のゲームは、位置情報214(
図2)を利用したロールプレイングゲームやアクションゲーム等のゲームである。
【0014】
<ハードウェア構成について>
本実施形態のゲームシステムXのハードウェア構成について説明する。
ここでは、サーバ装置1のハードウェア構成、及び、このサーバ装置1とインターネット回線等のネットワーク3を介して互いに通信接続される複数のゲーム装置2のハードウェア構成について説明する。
【0015】
・サーバ装置1のハードウェア構成
サーバ装置1は、制御部10、記憶部11、及び接続部12を備える。
記憶部11及び接続部12は、それぞれ、専用のバス及びインターフェイス等を介して、サーバ装置1の制御部10に接続される。
【0016】
制御部10は、サーバ装置1の動作を制御する。
【0017】
記憶部11は、主にHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)で構成される。ROMは、書き換え可能なフラッシュメモリや、これらを用いたSSD(Solid State Drive)等も含む。
【0018】
接続部12は、サーバ装置1と各ゲーム装置2との間で、各種プロトコルによりデータを送受信するために、ネットワーク3に接続される。
【0019】
・ゲーム装置2のハードウェア構成
本実施形態では、ゲーム装置2が自動運転可能な車両であり、乗車したユーザが目的地312までプレイ可能な車載(ビルトイン)装置であり、ユーザがXRゴーグルを装着している際の一例について記載する。
【0020】
ゲーム装置2には、操作部25、表示部26、及び音声入出力部27が備えられている。
このゲーム装置2は、ゲームプログラム210(
図2)及び各種データに基づいてゲームを進行させる。
ゲーム装置2は、他のゲーム装置2及びサーバ装置1との間で、ネットワーク3又は近距離無線通信等を介して、互いにデータ通信をすることが可能である。
【0021】
ゲーム装置2は、制御部20、記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、表示部26、音声入出力部27、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30を備える。
記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30は、専用のバス及びインターフェイス等を介して、制御部20に接続される。
【0022】
制御部20は、ゲーム装置2の動作を制御する。
【0023】
記憶部21は、主にHDD、RAM、及びROMで構成される。
【0024】
接続部22は、ネットワーク3に接続され、サーバ装置1と各ゲーム装置2との間で、又はゲーム装置2同士で、データを各種プロトコルで送受信する。
【0025】
画像処理部23は、制御部20の指示に従って、仮想空間及び各オブジェクト等を含む二次元又は三次元のゲーム画像を、例えば、フレーム単位で描画(レンダリング)する。画像処理部23にて描画されたゲーム画像は、ゲーム画面として、表示部26に表示される。なお、本実施形態のゲーム画像は、任意の解像度、色数、色深度、明度幅、視差数で表現され、任意のフォーマットの単数枚又は複数枚の静止画像、動画像、その他の画像、映像データ等を含む。さらに、ゲーム画像は、シースルー型のディスプレイに表示するための画像、及びXRゴーグル用の画像が、別途、描画されてもよい。加えて、ゲーム画像は、例えば、計算機ホログラム像の干渉像のデータ、視聴覚障害者用の痛覚刺激、舌刺激用データ等も含まれていてもよい。
【0026】
音声処理部24は、制御部20の指示に対応して、音声データを再生及び合成し、D/A(Digital to Analog)変換してゲーム音声として出力する。この際、ゲーム音声は、音声処理部24に接続された音声入出力部27のスピーカやイヤホン出力端子等から音声出力される。さらに、音声処理部24は、音声入出力部27のマイクロフォンから入力した音声信号をA/D(Analog to Digital)変換して、入力することも可能である。
【0027】
操作部25は、タッチパネル及び各種センサにより、操作入力に関する操作情報を送受信することが可能である。ユーザは、操作部25により、ゲーム装置2へ操作指示を行う。操作部25は、例えば、別途、ゲーム用のコントローラを接続して、このコントローラの操作指示に係る操作情報を送信したり、撮像部30に撮像された車両の画像からユーザのジェスチャ等を取得して操作情報として送信したりすることも可能である。
【0028】
表示部26は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の平面ティスプレイ、プロジェクタ等である。
本実施形態において、表示部26は、フロントガラス、リアガラス、サイドガラス及び天井ガラスの少なくとも一面又は任意の面の組み合わせに表示されるシースルー型のディスプレイと、ユーザのXRゴーグルとを含む例について説明する。
【0029】
シースルー型のディスプレイでは、画像が表示される箇所が半透明又は不透明に描画され、それ以外の箇所は、外光を所定の透過率で透過させる。このため、実際の風景と、ゲーム画像とが重なって表示され、臨場感を高めることができる。本実施形態においては、このシースルー型のディスプレイとして、シースルーの半透明液晶ディスプレイ又は半透明投影可能なプロジェクタを用いることが好適である。
【0030】
XRゴーグルでは、シースルー型ディスプレイの表示に加えて、プレイヤキャラクタやモンスター等を立体的に、現実の風景と合わせて表示可能である。このプレイヤキャラクタは、各種仮想キャラクタとして、自動運転の車両を運転する仮想運転手のキャラクタ(以下、「ドライバー」という。)、助手席や後部座席に搭乗する仮想人物等のキャラクタ(以下、「同乗者」という。)等を含む。
なお、表示部26として、痛覚刺激、舌刺激等のディスプレイを用いることも可能である。
【0031】
音声入出力部27は、スピーカ、イヤホン出力端子、マイクロフォン等である。
本実施形態において、音声入出力部27は、車両に設けられたスピーカ及びマイクロフォンと、XRゴーグルに設けられたヘッドセットのスピーカ及びマイクロフォンとを含む。
【0032】
加速度センサ部28は、加速度センサ、地磁気センサ、高度センサ、ジャイロ等を含む、ゲーム装置2の加速度や姿勢を検出するセンサ群である。このうち、ゲーム装置2の姿勢としては、進行方向や地図上の方向に対する三次元での傾きや捻れ等を検出可能である。さらに、加速度センサ部28は、ゲーム装置2の速度や高度等についても検出可能である。本実施形態において、加速度センサ部28の取得したこれらの情報は、加速度情報及び/又は姿勢情報として出力される。
具体的に、本実施形態においては、加速度センサ部28は、車両がバックしたり、停止したりした場合に、検出可能である。
【0033】
位置取得部29は、GNSS(Global Navigation Satellite System)の位置情報センサ、アンテナ、携帯電話網、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)、V2X(Vehicle to X)通信等の回路やアンテナ等を含む。位置取得部29は、地図上の座標(位置)、渋滞や事故等の情報、他の車両(ゲーム装置2)等の位置を取得することが可能である。
【0034】
撮像部30は、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサやCCD(Charge−Coupled Device)等の撮像素子と、レンズ等の光学素子とを組み合わせたカメラ等である。撮像部30は、ゲーム装置2の周囲の画像を画像データとして取得可能である。さらに、撮像部30は、畳み込みニューラルネットワークを用いた画像認識プロセッサ等を備え、ゲーム装置2の周囲の物体の位置及び種類を認識可能であってもよい。撮像部30は、複数のカメラを用いることも可能である。このため、撮像部30は、車両の外部の画像(外部画像)及び内部の画像(内部画像)を取得するように構成することも可能である。
【0035】
上述のサーバ装置1及びゲーム装置2の各部は、本実施形態のゲームプログラム110及びゲームプログラム210(
図2)を実行するハードウェア資源となる。
【0036】
・ゲームシステムXの制御の流れについて
次に、
図2により、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1及びゲーム装置2における、ゲーム実行時の制御の流れについて説明する。
【0037】
まず、ゲーム装置2には、ゲームアプリであるゲームプログラム210が、インストールされている。
【0038】
インストールされたゲームプログラム210が初回起動されると、ゲーム装置2とサーバ装置1とは、ネットワーク3を介して互いに通信を行う。
そして、サーバ装置1において、各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報211が付与される。元々、ユーザがアカウント情報211を付与されていた場合は、そのアカウント情報211を設定することも可能である。このアカウント情報211は、例えば、ID(識別符号)を含む固有の識別情報である。サーバ装置1は、各アカウントに対応付けられた、ゲームのプレイ上に必要なデータであるゲームデータ212を作成し、アカウント情報211に含ませて、ゲーム装置2へ送信する。
【0039】
ゲーム装置2は、サーバ装置1から、ゲームデータ212とアカウント情報211とを受信して、これを記憶部21に格納する。
その後、ゲーム装置2は、ゲームプログラム210及びゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
【0040】
本実施形態の一例として、ゲーム装置2は、後述するように、現在位置の位置情報214を取得し、開始指示位置311から目的地312までの走行ルート313上で走行中にゲームを進行させる。
この際、ゲーム装置2は、操作部25によりユーザの指示を取得してゲームを実行する。そして、ゲーム装置2は、ゲーム進行に伴うゲーム演出として、ゲーム画像を表示部26に、ゲーム音声を音声入出力部27に、それぞれ出力等する。
【0041】
ここで、ゲーム装置2は、ゲームの開始時のみならず、ゲーム進行の特定タイミングでサーバ装置1にゲーム進行状況に関するデータを送信する。この特定タイミングとしては、例えば、イベント設定、イベント発生、戦闘終了時、アイテム消費時、ステージやゲーム課題のクリア等のデータ更新時が挙げられる。なお、ゲーム装置2とサーバ装置1とは、常時通信し続けてもよい。本実施形態においては、特別イベントの際にも、ゲーム装置2とサーバ装置1とが通信することが可能である。
【0042】
サーバ装置1は、このゲーム進行状況に関するデータをゲーム装置2から受信して解析する。この解析されたデータは、記憶部11のアカウントDB111のアカウント設定300として、アカウント毎に格納される。
【0043】
このように、ゲームシステムXは、アプリを介して、所定のタイミングでサーバ装置1とゲーム装置2で相互に通信を行い、サーバ装置1とゲーム装置2とで同期をとってゲームを進行させる。
【0044】
<ゲームシステムXの機能的構成について>
次に、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1の制御部10及びゲーム装置2の制御部20の機能的構成、及びデータの詳細構成について説明する。
【0045】
・サーバ装置1の制御部10の機能的構成
サーバ装置1の制御部10は、記憶部11に格納されたゲームプログラム110を実行することにより、ログイン手段100、及びゲーム情報処理手段101として機能する。
【0046】
ログイン手段100は、ゲーム装置2から、アカウント情報211を取得して、ユーザをゲームにログインさせる。その他にも、ログイン手段100は、ゲーム装置2からゲーム進行状況に関するデータを取得して、アカウントDB111のアカウント設定300に設定する。
【0047】
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2からゲーム進行状況に関するデータを取得して、アカウントDB111のアカウント設定300に設定する。この上で、ゲーム情報処理手段101は、ゲームの進行に対応して、ゲーム装置2とデータを送受信し、ゲームを進行させる。この際、ゲーム情報処理手段101は、他の車両の位置情報214を送信することも可能である。ここで、ゲーム情報処理手段101は、ゲームの内容によっては、特別車両が設定された車両の位置情報214を送信することも可能である。
加えて、ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2に対して、車両情報213との照合に用いられる照合用データ301も、ゲーム装置2へ送信する。
【0048】
・サーバ装置1の記憶部11に格納されたデータの説明
サーバ装置1は、記憶部11に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム110、アカウントDB111、及び照合用データ301を格納している。
【0049】
ゲームプログラム110は、サーバ装置1を上述の機能的手段として動作させるためのプログラムである。
【0050】
アカウントDB111は、アカウント毎のアカウント設定300を格納している。アカウント設定300は、アカウント毎のアカウント情報211、ログイン情報、及びゲーム進行状況に関する情報を含む。
このうち、ログイン情報は、ユーザの電子メールアドレス、パスワード、その他のログイン時のユーザ認証に必要な情報である。これに加え、ログイン情報は、ユーザがアプリを起動した日時及び時間を示すプレイ時間情報を含んでいる。
【0051】
これに加え、アカウントDB111は、ゲーム装置2へ送信するゲームデータの基となるデータ、車両情報213の基となるデータについても含んでいる。この車両情報213の基となるデータは、特別車両を設定するためのデータを含んでいてもよい。
【0052】
照合用データ301は、ゲーム装置2で認識された車両情報213に対応して、どのオブジェクト等のゲーム画像を表示するのかを決定するためのデータである。照合用データ301は、車両情報213とオブジェクトを示すID(Identification)の関係を示すテーブルを含んでいてもよい。このテーブルは、例えば、車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車している人の数(乗車人数)や性別等に対応して、描画されるオブジェクトのIDが設定されている。さらに、それぞれ、シナリオやイベントに対応して、別々のIDが設定されていてもよい。具体的には、例えば、乗用車で赤い色のものは飛竜、白いものは一角獣のオブジェクトのIDが設定される。または、例えば、トラックは地竜、自動車運搬車は親子亀のようなオブジェクトのIDが設定されてもよい。さらに、ナンバープレートの数値の下一桁により異なるオブジェクトが設定されたり、乗車人数により竜の首の数が変わったりしてもよい。さらに、照合用データ301は、IDだけでなく、オブジェクトのデータそのものを含んでいてもよい。
【0053】
・ゲーム装置2の制御部20の機能的構成
再び
図2に戻ると、ゲーム装置2の制御部20は、記憶部21に格納されたゲームプログラム210を実行することにより、情報認識手段200、特別車両設定手段201、情報送受信手段202、伝達手段203、イベント発生手段204、描画手段205、及びゲーム実行手段206として機能する。
【0054】
情報認識手段200は、撮像部30により撮像された画像データから、他の車両の車両情報213を認識する。情報認識手段200は、例えば、畳み込みニューラルネット等の各種画像認識処理を実行して、この結果を車両情報213として記憶部21に格納する。さらに、情報認識手段200は、車両の周囲の周辺情報215を更に認識することも可能である。
本実施形態において、情報認識手段200は、画像データに基づいて特別車両であると認識する。または、情報認識手段200は、他のゲーム装置2の車両情報213に特別情報320が含まれている場合、特別車両と認識可能である。
【0055】
特別車両設定手段201は、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応して、特別車両を設定する。特別車両設定手段201は、例えば、情報認識手段200により特別車両と認識された場合に、この認識結果を、車両情報213に特別情報320として設定することで実行してもよい。または、特別車両設定手段201は、例えば、サーバ装置1から取得されたり、他のゲーム装置2から取得されたりした、他のゲーム装置2の位置情報214又は近距離通信により、特別車両を設定することも可能である。さらに、特別車両設定手段201は、これらのいずれか又は任意の組み合わせにより、総合的に特別車両を設定することも可能である。
【0056】
情報送受信手段202は、他の車両と通信して相互に位置情報214を送受信する。情報送受信手段202は、例えば、接続部22を介して、他の車両との各種情報の送受信の際に、位置情報214も相互に交換可能である。本実施形態においては、この「他の車両」は、車両に対応づけられた他のゲーム装置2である例について記載する。これに加え、情報送受信手段202は、ゲーム装置2として構成されていない、通常のコネクテッドカーのような他の車両から、位置情報214自体を送受信することも可能である。
加えて、情報送受信手段202は、位置取得部29から取得した位置を基に、自装置であるゲーム装置2の現在の位置を算出し、位置情報214として記憶部21に格納する。この際、情報送受信手段202は、加速度センサ部28から、ゲーム装置2である車両の加速度情報及び/又は姿勢情報を取得することも可能である。
さらに、情報送受信手段202は、他のゲーム装置2との間で、車両情報213を送受信することも可能である。この車両情報213には、特別情報320が含まれていてもよい。
【0057】
伝達手段203は、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに、特別車両に関する情報を伝達する。この伝達は、例えば、ゲーム内のチャットや音声チャット、イベント内で特別に設定されたGUI(Graphical User Interface)のボタン等、リアルタイム性の高いSNS(Social Networking Service)等の通信を介して行われてもよい。または、伝達手段203は、特別車両に接近した場合、自動的に、特別車両に関する情報を、他のゲーム装置2へ伝達するようにしてもよい。
【0058】
イベント発生手段204は、特定条件になった場合に、ゲーム内のイベントを発生させる。
この特定条件は、例えば、特別車両設定手段201により、自装置(ゲーム装置2自身)が対応づけられている車両(自車両)又は他の車両が特別車両と設定された場合である。この場合、イベント発生手段204は、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。すなわち、イベント発生手段204は、特別車両設定手段201により、自車両又は他の車両が特別車両と設定された場合、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。
【0059】
この特別イベントは、例えば、ユーザに対して、自車両を又は他の車両を特別車両に設定した旨の告知をせずに、「特別車両を探そう」といったメッセージを表示させる。このように、告知をしないため、例えば、伝達手段203は、ゲーム的に不利になったり有利になったりした結果から、自車両又は他の車両のうち、どの車両が特別車両であるか推測することになる。
【0060】
この際、イベント発生手段204は、特別車両設定手段201により設定された特別車両に、利益又は不利益を与えることが可能である。さらに、イベント発生手段204は、自車両が特別車両であった場合に、特別イベントの発生時には、自装置のユーザに知らせず、特定のタイミングで自装置のユーザに特別車両であった旨の「答え合わせ」の報知することも可能である。
さらに加えて、イベント発生手段204は、特別車両の設定結果に応じて特典を付与することも可能である。すなわち、イベント発生手段204は、ユーザが、特別イベントでの特別車両の報知前に自身で「特別車両である」と認識した場合、申告可能である。この場合、イベント発生手段204は、例えば、報知前に、特別車両であると推定する申告を取得し、推定が正解であれば、申告したユーザに特典を付与する。逆に、イベント発生手段204は、申告が不正解ならペナルティを付与してもよい。
【0061】
または、イベント発生手段204は、特定条件として、情報送受信手段202により取得された位置情報214が、走行ルート313に設定された設定位置の特定範囲内である場合にも、イベントを発生させてもよい。
また、イベント発生手段204は、設定位置で発生されたイベントにおけるフラグの取得状況等に対応して、イベントの発生やゲームの進行等を調整することも可能である。フラグ等でイベントが変化している場合、イベント発生手段204は、調整されたイベントを実行可能である。
【0062】
さらに、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じて、車両の走行面の傾斜及び/又は加速度を算出することも可能である。そして、イベント発生手段204は、傾斜及び/又は加速度に基づいて、オブジェクトとは別の画像を生成し、ゲーム画像に含めることも可能である。
【0063】
描画手段205は、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応したゲーム画像を描画する。描画手段205は、例えば、ゲーム画像を、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像として表示部26に表示させる。この際、描画手段205は、例えば、車両情報213と、外部のサーバ又はゲーム装置2に格納されている照合用データ301とを照合し、照合された照合用データ301に対応したゲーム画像を描画することが可能である。
さらに、描画手段205は、車両の動きに合わせて、車両情報213に対応した画像を選択した描画を行うことが可能である。
加えて、描画手段205は、他の車両の位置情報214に対応した描画を行うことも可能である。
さらに、描画手段205は、情報認識手段200により認識された周辺情報215に対応したゲーム画像も描画することも可能である。
【0064】
ゲーム実行手段206は、描画手段205により描画されたゲーム画像を利用して、ゲームを進行させる。具体的には、ゲーム実行手段206は、操作部25から取得されたユーザの指示によりゲームを実行するためのゲームの主要な機能を提供する。すなわち、ゲームの実行時、ゲーム実行手段206は、ゲームデータ212を基に、ゲームを進行させる。
さらに、ゲーム実行手段206は、ゲームを実行する際に、ユーザのアカウント情報211をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1との通信を維持する。この通信において、ゲーム実行手段206は、ゲーム進行状況に関するデータを、ゲーム進行の特定タイミングでサーバ装置1に送信する。
【0065】
さらに、ゲーム実行手段206は、例えば、イベントの開始指示位置311、目的地312、及び、開始指示位置311から目的地312までの走行ルート313を、操作部25から取得し、又は、再設定することが可能である。加えて、ゲーム実行手段206は、イベント発生手段204により設定されたイベントに応じて、地図データ310(
図3)上の位置間の走行ルート313を設定することが可能であってもよい。
【0066】
・ゲーム装置2の記憶部21に格納されたデータの説明
ゲーム装置2は、記憶部21に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム210、アカウント情報211、ゲームデータ212、車両情報213、位置情報214、及び周辺情報215を格納している。
【0067】
ゲームプログラム210は、ゲーム装置2を上述の機能的手段として動作させるためのプログラムである。
【0068】
ゲームデータ212は、ゲームのプレイ上に必要なデータである。このゲームデータ212は、サーバ装置1により作成された、ゲーム進行状況に関するデータを含む。ゲームプログラム210により、ゲームデータ212の各種データが選択されて、ユーザのアカウント情報211に対応したゲームのプレイが実現可能となる。
ゲームデータ212の詳細については後述する。
【0069】
アカウント情報211は、ユーザのID(識別符号)を含む固有の識別情報等である。
【0070】
車両情報213は、情報認識手段200により認識された車両の情報である。車両情報213は、例えば、車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数や性別等の情報を含んでいる。これに加え、車両情報213は、車両をオブジェクトに置き換えて描画するための、認識された車両の座標、形状の情報等も含んでいてもよい。この座標は、ゲーム画像上の座標、ゲーム装置2からの距離等、表示部26にXR表示するためのデータを含んでいる。
さらに、車両情報213は、特別車両に関する情報も含んでいてもよい。この詳細については、後述する。
【0071】
位置情報214は、現在位置の情報である。位置情報214は、位置取得部29から取得した位置を基に算出される。
【0072】
周辺情報215は、認識された、周囲の建物、標識、及び信号等、ゲーム装置2の周囲で認識された物体の情報である。周辺情報215は、これらの認識された物体をオブジェクトに置き換えて描画するための、認識された物体の座標、形状の情報等も含んでいてもよい。
【0073】
これら以外にも、記憶部21には、例えば、他のゲーム装置2に送信するアカウント情報211、フレンドに関する情報、及び他のゲーム装置2から受信した他のアカウント情報211等が含まれている。
【0074】
図3により、ゲームデータ212及び車両情報213の詳細について説明する。
ゲームデータ212は、地図データ310、開始指示位置311、目的地312、走行ルート313、到着予定時刻315、イベントデータ316、オブジェクトデータ317、進行状況データ318、認識用データ319、及び特別情報320等を含んでいる。
車両情報213は、特別情報320等を含んでいる。
【0075】
地図データ310は、位置情報214に対応した地図のデータである。地図データ310は、ゲーム装置2に予めインストールされていても、サーバ装置1やクラウド上の地図サービスのサーバ(図示せず)からダウンロードされても、車両のカーナビゲーション装置等から取得されてもよい。
【0076】
開始指示位置311は、ゲームのイベントの発生が開始される地図上の位置の設定である。このイベントの開始位置は、例えば、初期値として、走行ルート313の始点の位置が設定される。この始点の位置は、ゲームを起動した際の位置であっても、この位置とは別に設定されてもよい。すなわち、ユーザ等が設定した位置からゲームを開始することが可能である。さらに、イベントの開始位置は、必ずしもユーザが車両に乗車した乗車位置、ゲームを起動した際の位置情報214に基づく起動位置でなくてもよい。なお、開始指示位置311は、走行ルート313の再設定等により、変更することが可能である。
【0077】
目的地312は、ゲームのイベントの発生が終了する位置の設定である。本実施形態において、このゲームのイベントの発生が終了する位置は、例えば、車両に乗車したユーザが移動する際の目的とする位置、自動運転の場合は到着地の位置である。この目的地312は、初期値として、走行ルート313の終点(到着地)の位置が設定される。具体的に、例えば、目的地312は、自動運転の停留所、ユーザの自宅等であってもよい。
なお、目的地312は、走行中に再設定可能であってもよく、走行ルート313の再設定等によっても変更することが可能であってもよい。
【0078】
走行ルート313は、開始指示位置311から目的地312までの道順を示すデータである。この走行ルート313は、例えば、地図データ310上でゲームのイベントが発生し終了するまでの道の座標等が指定されている。本実施形態においては、例えば、走行ルート313は、ゲーム装置2である車両等が、少なくとも一部は、自動運転で走行するルートであってもよい。
なお、走行ルート313は、ゲーム中で、位置情報214の現在の位置等に応じて、再設定、再指定されてもよい。さらに、走行ルート313は、一回にひとまとまりとしてプレイされるゲームの単位であるステージを構成してもよい。
【0079】
加えて、走行ルート313中には、イベントに関連する設定位置が設定される。
この設定位置は、イベントの発生条件となるフラグを取得できる位置であってもよい。さらに、この設定位置は、地図データ310上のランドマークとなるような箇所の位置が設定されていてもよい。このランドマークは、例えば、特定の建造物、特徴ある地点、通り、信号、その他、ユーザに認識されやすい地図上の位置等を含む。
【0080】
加えて、設定位置は、ランドマーク以外にも、コンビニエンスストア、病院、郵便局等の施設、特定の店舗、ゲーム結果の累計により指定された指定場所等の位置を含む。このうち、指定場所としては、例えば、以前のゲームプレイにおいて、多数のゾンビ等のモンスターが振り落とされた場所、多数のモンスターが倒された場所、ゲームオーバーが頻発した場所等を含む。
【0081】
到着予定時刻315は、位置情報214と走行ルート313とから算出される、目的地312に到着するまでの予定時刻である。
【0082】
イベントデータ316は、ゲーム進行上のイベントに関連する各種データである。イベントデータ316は、例えば、イベントの種類や発生頻度(エンカウント率)、イベント終了条件、出現するモンスター等の種類や出現頻度(確率)、当該イベントで取得可能なアイテムの種類及び出現頻度等を含む。
これに加えて、本実施形態のイベントデータ316は、ドライバーのキャラクタ等を含むプレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ(NPC)のオブジェクトや台詞、動作、表情の変化等のイベント動作データを含む。このイベント動作データは、イベントの種類に応じて、設定可能である。
【0083】
加えて、本実施形態のイベントデータ316は、特別車両に対応した特別イベントのデータを含んでいる。この特別イベントのデータ
は、特別車両に設定されている特別なキャラクタのオブジェクトの種類や役割、利益又は不利益のデータ、特典のデータ等を含む。このうち、利益又は不利益のデータは、特別車両に対応した利益又は不利益として、与えられるイベントのデータやゲーム内通貨、モンスターの種類や出現頻度、その他のパラメータ変化等のデータを含む。すなわち、例えば、当該特別車両に設定された場合、設定されたアイテムを得やすく又は得にくくなる、ゲーム内通貨を取得又は失い、得られやすく又は得られにくくなる、モンスターが出現しやすく又は出現しにくくなる、弱く又は強くなる等のデータを含んでいてもよい。さらに、この利益又は不利益のデータは、特別車両のユーザに利益を与える恩恵ではなく、他の車両のユーザに利益を与えるように設定されたものであってもよい。一方、特典のデータは、特別車両と推定して申告したユーザに与える特典のアイテムやゲーム内通貨、その他の称号等のデータも含んでいてもよい。
【0084】
さらに、本実施形態のイベントデータ316は、ゲーム進行のシナリオのデータ、障害物や背景オブジェクト、その他のゲーム上のイベントに必要なデータを含む。さらに、イベントとして、ゲーム進行上で倒すことを目的としているような特別なモンスター(以下、「ボスキャラ」という。)等に関するデータも含む。このうち、イベント終了条件としては、例えば、特定時間の経過、発生させたモンスターの全滅又はユーザの逃亡、モンスターを振り落として車両とモンスターとの関連付けが解除された、モンスターのヒットポイントがゼロになった等の条件を設定可能である。また、シナリオのデータは、走行ルート313中の設定位置に対応した、各イベントの種類のテーブル等を含む。
ここで、本実施形態のイベントは、特定のタイミング及び出現頻度で発生するもの、及び、設定位置に到達した場合に実行されるもの、及び常時実行されるものを含む。さらに、本実施形態のイベントは、特別イベントの他にも、後述するボスキャラとの戦いやエンディングのような特別なものを含む。
これに加え、本実施形態において、イベントデータ316は、各イベントにおける車両の動きを指定する動き指定データを含んでいる。
【0085】
オブジェクトデータ317は、プレイヤキャラクタ、敵キャラクタ、NPC、アイテム等の各種オブジェクトに関するデータである。本実施形態において、プレイヤキャラクタは、ドライバーや同乗者のキャラクタも含まれる。これらのオブジェクトには、ゲーム上の各種属性が設定され、イベントと対応づけられることもある。オブジェクトデータ317は、オブジェクトの種類と所持数等のデータも含んでいる。
【0086】
さらに、オブジェクトデータ317は、各種のパラメータが設定されている。このパラメータは、例えば、オブジェクト毎に、キャラクタの名称、能力値、属性、ランク、特殊攻撃等のパラメータが設定されていてもよい。この能力値は、耐久値(ヒットポイント)、攻撃力、防御力、張り付き値、スキルレベル、及びランク等を含む。アイテムの場合、武器、防具等の装備品、回復用アイテム、合成用アイテム、その他の特殊なアイテムが、種類としてIDにより設定される。武器としては、例えば、銃や弓や爆弾等の投射系の武器、剣や斧やバールといった打撃系の武器等が設定される。特殊なアイテムは、レアなアイテム(レアアイテム)、イベントにおけるフラグを取得できるアイテムを含む。これに加え、オブジェクトデータ317は、ゲーム内通貨等のデータを含んでいる。さらに、オブジェクトデータ317は、イベント発生時に、車両と、発生させたオブジェクトとの関連付けを行うことも可能である。
【0087】
進行状況データ318は、サーバ装置1から受信された、ゲーム進行状況に関するデータである。
進行状況データ318は、ユーザが所有するオブジェクトのデータ、プレイヤの各種データ、ステージのデータ、イベントのデータ、設定された特別車両に関するデータ等を含んでいる。
【0088】
認識用データ319は、情報認識手段200により画像認識させるための畳み込みニューラルネットのモデル、特別車両を認識するための情報である。
この特別車両を認識するための情報は、特別車両として認識するための条件(以下、「認識条件」という。)の設定を含む。この認識条件は、例えば、特定の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数や性別等を含む。
【0089】
特別情報320は、自車両又は他の車両が特別車両として認識されたことを示すフラグ等のデータである。すなわち、この特別情報320は、例えば、ユーザが乗車する自車両に対応づけられたゲーム装置2が特別車両であった場合、サーバ装置1により、ゲームデータ212に設定されてもよい。または、他の車両に対応づけられた他のゲーム装置2が特別車両であったと認識された際に、特別情報320は、車両情報213に設定されてもよい。
具体的には、特別情報320は、例えば、特定の敵やレア車両等のオブジェクトを示すIDと、利益又は不利益の種類、耐久値、消滅までの時間等が設定されていてもよい。
【0090】
加えて、ゲームデータ212は、各オブジェクトの画像データ、モデリングデータ、メニューやホーム画面のデータ、文字データ、音声データ等、ゲームをプレイするために必要な各種データを含んでいる。
【0091】
<ゲーム進行処理について>
次に、
図4〜
図6を用いて、本実施形態のゲームシステムXにより実行されるゲーム進行処理について説明する。
【0092】
本実施形態のゲーム進行処理においては、ゲーム装置2を自動運転の車両として、この走行に係る走行ルート313上でユーザにゲームをプレイさせる際に、他の車両の車両情報213を認識し、この車両情報213に対応したゲーム画像を描画する。そして、描画されたゲーム画像を利用して、ゲームを進行させる。この際、車両情報213に対応して、ゲーム上で特別な役割を設定された特別車両を設定し、この特別車両に対応した特別イベントを発生させる。発生させた特別イベントの画像は、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像として表示部26に表示される。
【0093】
以下で、
図4のフローチャートを参照して、ゲーム進行処理のフローを説明する。ここでは、主にゲーム装置2で実行される各処理の詳細をステップ毎に説明する。
【0094】
(ステップS100)
まず、ゲーム実行手段206は、ゲーム開始処理を行う。
ゲーム実行手段206は、例えば、自動運転の車両が停車位置まで到着し、ユーザが搭乗し、目的地312まで手持ち無沙汰なユーザがゲームを開始する指示を行ったことを検知する。
この指示は、車載パネル端末、XRゴーグル等のコントローラ、車窓やコンソールの表示部26に表示されるメニュー等から行うことが可能である。この指示は、例えば、操作部25のタッチパネルにより、アプリ一覧やショートカット等から起動するタッチ、スワイプ等により行われる。
【0095】
本実施形態においては、ゲーム実行手段206は、例えば、ユーザによるゲームの起動位置を開始指示位置311として設定し、この上でユーザが車両で移動する目的地312を設定する。
ゲーム実行手段206は、例えば、ユーザによるカーナビゲーション装置の操作に連動して、操作部のタッチパネルにより、これらのデータの取得し、設定してもよい。
具体的には、ゲーム実行手段206は、例えば、地図データ310から、カーナビゲーション装置で設定された車両の移動の道順(ルート)を走行ルート313の候補として設定する。この際、ゲーム実行手段206は、ユーザの指示を取得し、「推奨、一般道優先、有料優先、距離優先」といった一般的なカーナビゲーション装置のルート検索と同様の条件でルートを検索し、走行ルート313の候補に設定可能である。
【0096】
これに加え、ゲーム実行手段206は、走行ルート313の少なくとも一部を自動運転のルートとして設定してもよい。
この際、ゲーム実行手段206は、他の車両と遭遇しやすい走行ルート313を設定することが可能である。これにより、他の車両と近づいて認識、通信しやすくなり、特別イベントも発生させやすくなる。
【0097】
さらに、ゲーム実行手段206は、ゲーム実行手段206は、「イベント優先、アイテム優先、通常のモンスター(雑魚敵)優先、ボス優先」、ゲームの難度(イージー〜ベリーハード)等のゲーム要素を基準にしたルートを検索し、走行ルート313の候補として設定可能である。
【0098】
図5(a)によると、例えば、位置取得部29から取得された位置を中心とした地図データ310(
図3)において、イベントの開始指示位置311を丸印に「S」のアイコン、目的地312を丸印に「E」のアイコンで示している。
【0099】
ゲーム実行手段206は、走行ルート313の設定後、ネットワーク3を介してサーバ装置1と通信を開始する。ゲーム実行手段206は、アカウント情報211をサーバ装置1へ送信する。
【0100】
(ステップS200)
ここで、サーバ装置1のログイン手段100が、ゲーム進行開始を行う。
ログイン手段100は、送信されたアカウント情報211に基づいて、アカウント設定300を参照してユーザの認証を行う。これにより、ユーザをログインさせる。
ログイン後、ログイン手段100は、アカウント設定300からゲームデータ212、及び照合用データ301を作成して、ゲーム装置2に送信する。
【0101】
この際、ログイン手段100は、例えば、ゲーム装置2が走行ルート313上で遭遇する可能性のある車両中からランダムに、特別車両を設定し、この特別車両のナンバープレートの文字等のデータを、ゲームデータ212の認識用データ319に含めて送信することが可能である。具体的には、ログイン手段100は、例えば、車両の色が赤、ナンバープレート下1桁が「5」等の認識条件を、ゲームやステージやイベントに対応して、認識用データ319に設定する。さらに、ログイン手段100は、自車両が特別車両に設定された場合、ゲームデータ212に特別情報320を含めることも可能である。この場合、他のゲーム装置2では、後述する特別イベントでの利益や不利益を基に、自車両が特別車両であることを推測可能である。
さらに、ログイン手段100は、車両の周囲の地図データ310等もゲームデータ212に含めて送信することが可能である。この際、ゲームデータ212は、ゲーム全体のデータではなく、前回送信した差分のデータを含む差分データであってもよい。
【0102】
これらのデータを受信したゲーム装置2では、イベント発生手段204が、例えば、特定のタイミングで、モンスター等のオブジェクトが発生するような種類のイベントを、走行ルート313中の設定位置を指定して、イベントデータ316に設定する。
さらに、イベント発生手段204は、走行ルート313の途中に出現させる特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)やボスキャラとの戦闘を行わせたりするようなイベントを設定することも可能である。イベント発生手段204は、その他にも、シナリオに対応したNPCと出会わせたり、各種アイテムを回収させたりするようなイベントを設定することが可能である。
この他にも、イベント発生手段204は、走行ルート313の途中に出現させる通常のモンスター(以下、「通常モンスター」という。)の出現頻度、特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)の出現頻度、取得可能なアイテムの種類や出現頻度等も設定可能である。
【0103】
(ステップS101)
ここで、情報認識手段200が、情報認識処理を行う。
情報認識手段200は、撮像部30により撮像された画像データから、他の車両の車両情報213を認識する。
具体的には、情報認識手段200は、例えば、撮像された画像データについて認識用データ319のモデルを用いた画像認識を行って、他の車両を認識する。この際、例えば、情報認識手段200は、他の車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数や性別等を認識する。さらに、情報認識手段200は、画像データから、情報認識手段200は、例えば、認識用データ319に基づいて、認識した画像の認識結果が認識条件に適合した場合に特別車両と認識する。具体的には、上述の例では、情報認識手段200は、他の車両の色が赤、又は、ナンバープレート下1桁が「5」であれば、特別車両と認識する。情報認識手段200は、これらの認識結果を車両情報213として、記憶部21に格納する。
さらに、情報認識手段200は、例えば、撮像された画像データから、周囲の建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせも認識し、周辺情報215として、記憶部21に格納する。
【0104】
(ステップS102)
次に、情報送受信手段202が、他装置通信処理を行う。
まず、情報送受信手段202は、他の車両等である他のゲーム装置2が周囲に存在した場合、他のゲーム装置2の位置情報214を、サーバ装置1を介した通信、又は、車両間の近距離通信等により取得可能である。
そして、情報送受信手段202は、他の車両等である他のゲーム装置2が周囲に存在した場合、そのゲーム装置2と、ネットワーク3を介して接続する。そして、情報送受信手段202は、ネットワーク3を介して、当該ゲーム装置2と通信し、相互に位置情報214及び車両情報213を送受信する。この際、情報送受信手段202は、サーバ装置1に、他のゲーム装置2との仲介を求めてもよい。さらに、情報認識手段200は、自車両が特別車両に設定された場合、すれ違い通信として、ゲームデータ212に含まれる特別情報320を、車両情報213に含めて、他のゲーム装置2へ送信してもよい。
そして、受信した他のゲーム装置2の車両情報213に特別情報320が含まれている場合、特別車両と認識する。
加えて、情報送受信手段202は、ゲーム装置2でない他の車両についても、位置情報214のみ取得することが可能である。
さらに、情報送受信手段202は、ゲームの内容によっては、特別車両の位置情報214も取得し、特別車両を認識することが可能である。この際、自車両の近くに、特別車両が存在する場合のみ、その特別車両を認識してもよい。
【0105】
このように、情報認識手段200及び情報送受信手段202により、特別車両が接近した場合、特別車両と認識することが可能である。すなわち、位置情報、近距離通信、及び画像データのいずれか又は任意の組み合わせによる認識により、他の車両を特別車両として認識可能となる。すなわち、少なくとも一種類の情報、通信等により、他の車両を特別車両として認識できる。
【0106】
加えて、情報送受信手段202は、走行ルート313の走行中に、現在の位置の位置情報214を取得する。
本実施形態においては、情報送受信手段202は、位置取得部29から取得した位置の情報を取得し、地図データ310内の位置を算出する。この地図データ310内の位置が、現在の位置となる。この際に、情報送受信手段202は、現在の位置が走行ルート313内にあるかどうかについても算出する。情報送受信手段202は、これらの算出されたデータを、位置情報214として記憶部21に格納する。
図5(a)の例では、地図データ310中で、位置情報214に設定される現在の位置を、車のマークのアイコンで示している。
【0107】
(ステップS103)
次に、特別車両設定手段201は、他のゲーム装置2が特別車両であるか否かを判断する。特別車両設定手段201は、他のゲーム装置2に特別情報320が設定されていた場合に、Yesと判断する。特別車両設定手段201は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、特別車両設定手段201は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、特別車両設定手段201は、処理をステップS105に進める。
【0108】
(ステップS104)
特別車両であった場合、特別車両設定手段201が、特別車両設定処理を行う。
特別車両設定手段201は、情報認識手段200により他の車両が特別車両と認識された場合に、この認識結果を、特別情報320として車両情報213に設定する。これにより、下記で説明するように、特別イベントが発生する。
さらに、下記で説明するように、自車両のゲームデータ212に特別情報320が含まれる場合も、自車両が特別車両に設定されているため、特別イベントが発生する。
【0109】
(ステップS105)
ここで、イベント発生手段204が、イベント発生の特定条件に合致したか否かを判断する。
イベント発生手段204は、他の車両が特別車両である、すなわち、特別車両設定手段201により特別車両と設定された場合に、イベント発生の特定条件に合致したと判断する。これは、上述のように、特別車両の位置情報214を取得した、近距離通信等で取得した他の車両の車両情報213に特別情報320の含まれていた、及び/又は画像から認識された他の車両の車両情報213に、特別情報320が設定されていた等の場合である。
または、イベント発生手段204は、自車両が特別車両である、すなわち、ゲームデータ212bに特別情報320が設定されている場合にも、イベント発生の特定条件に合致したと判断する。
これらの際に、イベント発生手段204は、特別車両の関連の特別イベントを発生させる特定条件であると判断する。
【0110】
一方、イベント発生手段204は、位置情報214に応じて、走行ルート313上で特定条件となった場合に、離散的にイベントを発生させる。
本実施形態において、イベント発生手段204は、例えば、現在の位置が走行ルート313上である場合、乱数値を取得し、イベントデータ316に含まれるイベントの発生頻度に対応した確率で、イベント発生条件となる特定条件に合致したと判断する。
【0111】
さらに、イベント発生手段204は、例えば、イベント発生手段204により設定された特定条件になった場合には、イベント発生の特定条件に合致したと判断する。具体的には、イベント発生手段204は、車両の位置情報214が設定位置の特定範囲内である場合にも、特定条件に合致したと判断する。この特定範囲としては、例えば、数百m単位、ランドマークがユーザから見える位置の範囲を設定可能である。さらに、イベント発生手段204は、車両の走行中だけでなく停止中であっても、特定条件を判断して、イベントを発生させることが可能である。
【0112】
または、イベント発生手段204は、目的地312へ到着する特定範囲内に近づいた場合も、特定条件に合致したと判断することが可能である。
加えて、イベント発生手段204は、常時実行されるイベントの場合、当該イベントについては、走行ルート313上では常に特定条件に合致したと判断することが可能である。
【0113】
加えて、イベント発生手段204は、例えば、急発進した、道路の段差等により車両が揺動した等の状況を判断し、この状況に加えて乱数値が閾値を超えていた場合等に、特定条件として、イベントを発生させることも可能である。
【0114】
さらに加えて、イベント発生手段204は、走行ルート313上で、常時イベントとしてイベントをずっと発生させ続けることも可能である。この場合、イベント発生手段204は、走行ルート313と判断された最初の位置で、特定条件に合致したと判断することが可能である。
【0115】
イベント発生手段204は、イベント発生の特定条件に合致した場合に、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS106に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS109に進める。
【0116】
(ステップS106)
特定条件に合致した場合、イベント発生手段204は、更に特別イベントであるか否かを判定する。イベント発生手段204は、特別イベントを発生させる特定条件であった場合に、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外、すなわち通常のゲーム内のイベントの場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS108に進める。
【0117】
(ステップS107)
特別イベントであった場合、イベント発生手段204及び伝達手段203は、特別イベント処理を行う。
イベント発生手段204は、他の車両が、特別車両設定手段201により特別車両と設定された場合、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。
または、イベント発生手段204は、自車両が特別車両であると設定された場合も、特別イベントを発生させる。
その際、伝達手段203により、特別車両の情報を、ユーザ同士で共有することが可能である。
この特別イベント処理の詳細については後述する。
【0118】
(ステップS108)
特別イベントでなかった場合、イベント発生手段204が、通常イベント発生処理を行う。
イベント発生手段204は、イベントデータ316を読み出し、上述の特定条件に応じた種類のイベントを発生させる。
イベント発生手段204は、例えば、上述の確率でモンスターを出現させてプレイヤキャラクタとの戦闘を行わせるイベントを発生させることが可能である。
【0119】
たとえば、イベント発生手段204は、モンスターに、へばりつかれたりするようなイベントを発生可能である。さらに、イベント発生手段204は、車両と、へばりつかれたモンスターのオブジェクトとを関連付け、特定の張り付き値を設定してもよい。
同様に、イベント発生手段204は、例えば、モンスターや流水や岩等に追われているような緊迫感を高めるイベント、仮想の障害物で停止してモンスターに襲われるイベント等も発生させることが可能である。
【0120】
さらに、イベント発生手段204は、車両が急発進した場合に、ゾンビ等のモンスターが背後に発生するようなイベントを発生させることが可能である。加えて、イベント発生手段204は、バックや急カーブを曲がる等をすることで、モンスターが振り落とされて、車両と関連づけられていたオブジェクトの関連付けが解除されるようなイベント等も発生可能である。
【0121】
イベント発生手段204は、自動運転の場合、走行ルート313の速度の目安の設定に合わせて、低速運転になった際に。多数のモンスターに取りつかれるようなイベントに変化させたり、高速運転になった際に、そのモンスターが剥がれる等、イベントを変化させたりすることが可能である。
さらに加えて、イベント発生手段204は、手動運転の運転操作に合わせて、イベントを変化させることも可能である。たとえば、手動運転の場合、急ブレーキをかけたり、バックや急なハンドル操作をした場合に、前方にモンスターが現れたり、張り付いたモンスターが振り落とされたりといったイベントを発生させることも可能である。
【0122】
(ステップS109)
ここで、描画手段205が、ゲーム画像描画処理を行う。
描画手段205は、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応したゲーム画像を描画する。
描画手段205は、車両情報213と、外部のサーバ又はゲーム装置2に格納されている照合用データ301とを照合し、照合された照合用データ301に対応したゲーム画像を描画する。本実施形態においては、描画手段205は、照合用データ301に対応したオブジェクトをオブジェクトデータから読み出して、表示部26にXR表示する。描画手段205は、例えば、撮像部30で撮像された自装置の外部(周囲)の画像データや内部の画像データについて、車両情報213を基に、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像を描画する。すなわち、描画手段205は、ゲーム画像を、拡張現実(AR)、VR、MR、SR等のXR画像として描画することが可能である。
このように、本実施形態のゲーム画像では、他の車両が、車両情報213と対応する照合用データ301に含まれるオブジェクトの画像データで置き換えられる。たとえば、上述のように、描画手段205は、赤い車両は飛竜として表示し、白い車両は一角獣として表示する等、車両を変化させて表示することが可能である。
【0123】
図5(b)の画面例500によると、描画手段205は、走行中の外部画像に基づいて、ゲーム画像を描画し、側面の窓に対応したシースルー型ディスプレイである表示部26に表示されている例を示す。
図5(b)では、モンスターMが、他の車両を置き換えるように表示されている。
【0124】
さらに、描画手段205は、例えば、車両の動きに合わせて、車両情報213に対応した画像を選択した描画を行うことが可能である。たとえば、描画手段205は、車両が近づいた、離れた、前にいる、横にいる等の車両の動きに合わせた描画を行う。加えて、この「車両の動き」は、広義には、自動運転時のバック、停止、スピードの変更、急カーブでの姿勢の変化、悪路での揺動等の車両の加速、動作、姿勢等の変化も含む。
この際、描画手段205は、他の車両の位置情報214に対応して描画を行うことも可能である。すなわち、描画手段205は、位置情報214に基づいて、他の車両の位置、走行、停止、曲がった等の表示を、表示部26に行うことが可能である。これにより、上述の画像認識の結果と合わせて、整合性を高めて表示することが可能となる。
さらに、描画手段205は、車両に羽が生える、車両の上空に天使の輪が浮かぶ等の表示を行うことも可能である。
【0125】
本実施形態においては、描画手段205は、走行中の外部画像及び/又は位置情報214に基づいて、表示部26にイベントのゲーム画像を表示させることが可能である。この際、特別車両に対応した特別イベントのゲーム画像も表示可能である。この特別イベントについては、後述する。
【0126】
加えて、描画手段205は、情報認識手段200により認識された周辺情報215に対応したゲーム画像も描画することも可能である。
描画手段205は、周辺情報215に対応したゲーム画像としては、例えば、建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせを、これに対応したオブジェクトに置き換えるようなものを描画する。描画手段205は、例えば、ランドマークのビルを廃墟のビルやモンスターの巣に変更したり、標識を木やトーテムポールのような背景のオブジェクトに変更したりする等のゲーム画像を、表示部26に表示させる。または、描画手段205は、信号等についても、アイテムそのものとして表示したり、攻撃等を当てるとアイテムが得られるようなボックス状に表示したりすることが可能である。
その他にも、描画手段205は、周辺情報215で認識された以外の箇所、例えば、ゲームの進行に合わせて、晴れた日であっても、雨雲や稲妻等に天候を変更したゲーム画像を作成し、表示部26に表示させてもよい。
【0127】
加えて、描画手段205は、内部画像に対応したゲーム画像として、例えば、モンスターから逃げるため、ドライバーのキャラクタがアクセルを踏む、ブレーキを踏む、ハンドルを回す等のゲーム画像を描画可能である。この際、描画手段205は、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの動きと、キャラクタの手や足の動きが連動しているように描画する。さらに、描画手段205は、車両がバックするときに助手席に手をかけるようにしたり、急ブレーキに気をつけるように、ユーザに警告したりすることが可能である。加えて、描画手段205は、ドライバーのキャラクタが、助手席に手をかけて後ろを見ながらバックの運転操作をするような、複雑な動作を行うようにしてもよい。
さらに、例えば、描画手段205は、車両内でドライバーが負傷したり、急ブレーキでゾンビがフロントガラスを割って外に投げ出されたり、隣にあるモンスターの死体が急カーブで自分の足元に転がってきたりする等のゲーム画像の描画を行うことが可能である。
【0128】
(ステップS110)
次に、ゲーム実行手段206が、ゲーム実行処理を行う。
ゲーム実行手段206は、描画手段205により描画されたゲーム画像を利用して、ゲームを進行させる。ゲーム実行手段206は、操作部25から取得されたユーザの指示によりゲームを実行する。すなわち、ゲーム実行手段206は、操作部25から、ユーザの操作情報を取得する。この操作情報は、ユーザによるコントローラの操作やジェスチャ等を基に、攻撃する方向や種類等の指示等も取得可能である。この際、ゲーム実行手段206は、自車両の走行状態、停止状態、及び/又は姿勢状態等により把握される車両の動きに応じたイベントにより演出する。これにより、ゲーム実行手段206は、現実中でゲームのイベントが起こっているように表示させることが可能である。よって、臨場感の高いゲームを実現することができる。
この他に、ゲーム実行手段206のゲーム画像の描画に合わせて、音声処理部24からゲーム音声を出力することも可能である。このゲーム音声は、ゲームの演出に合わせて立体音声で構成されていてもよく、低音で恐怖感を強調したものであってもよい。さらに、仮想キャラクタの音声が、ヘッドセットから聞こえるような演出を行ってもよい。
【0129】
ここで、ゲーム実行手段206は、加速度情報及び/又は姿勢情報の値によって、イベントに登場するモンスターのパラメータを調整して、倒しやすくしたり、逆に、倒しにくくしたり調整することも可能である。具体的には、車両が急加速したり、急カーブ等で姿勢等が変わった場合、モンスターが振り切られたりして、どの程度攻撃すれば車両から離れるかの「張り付き値」が減少し、倒しやすくなるように調整されてもよい。逆に、たとえば、車両が、加速したり、停止したり、バックしたり、姿勢が傾いていたりした場合、ユーザに加わる加速度も変化するため、これをモンスターの攻撃と連動させることが可能である。すなわち、モンスターの耐久値や攻撃値が高くなるよう変更して、よりユーザを焦らせて臨場感を高めてもよい。
【0130】
加えて、ゲーム実行手段206は、イベント発生処理により発生されたイベントを、イベントデータ316に設定されたイベント終了条件に対応して終了させることも可能である。すなわち、ゲーム実行手段206は、このイベント終了条件になったことを検出して、発生させたイベントを終了させる。
【0131】
さらに、ゲーム実行手段206は、他にも取得したゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
ここで、上述したようなゲームの設定やプレイ時の特定タイミングで、ゲーム実行手段206は、サーバ装置1にゲームデータ212のうち、変化があった差分データを送信する。
具体的には、ゲーム実行手段206は、ゲームデータ212において、上述のイベントを含むゲーム進行で変化した箇所についての差分データを送信する。この差分データは、特別イベントで取得したアイテムやゲーム内通貨、その他の特典に関する称号等も含む。
【0132】
(ステップS201)
ここで、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、ゲーム情報処理を行う。
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2から差分データを受信する。そして、ゲーム情報処理手段101は、アカウントDB111のアカウント設定300に、差分データを設定する。これにより、次回ログインした際に、この差分データを基にしたゲームを実行可能となる。
【0133】
(ステップS111)
ここで、ゲーム装置2のゲーム実行手段206が、目的地312に到着したか否かを判断する。
ゲーム実行手段206は、現在の位置が走行ルート313上で目的地312に到着した場合、Yesと判断する。ゲーム実行手段206は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、ゲーム実行手段206は、処理をステップS112に進める。
Noの場合、ゲーム実行手段206は、処理をステップS101に戻して、ゲームの進行を続ける。
【0134】
(ステップS112)
目的地312に到着した場合、ゲーム実行手段206が、ゲーム終了処理を行う。
ゲーム進行処理が終了した場合、ゲーム実行手段206は、例えば、ボスキャラとの戦闘を終了させ、ステージの終了の処理を行い、ゲームデータ212に設定する。この上で、ゲーム実行手段206は、エンディングの演出を表示部26に表示し、音声入出力部27から音声出力する。
【0135】
その後、ゲーム実行手段206は、ステージが終了した旨のデータと、上述のゲームデータ212の差分データをサーバ装置1へ送信する。
サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、この差分データを受信して、アカウントDB111のアカウント設定300に格納する。
以上により、本発明の実施形態に係るゲーム進行処理を終了する。
【0136】
次に、
図6により、
図4のステップS107の特別イベント処理の詳細について説明する。
本実施形態の特別イベント処理では、例えば、上述したようにランダムで設定された特別車両を当てたり、利益又は不利益を与えたりする。これにより、ゲームの戦略性を高めることが可能である。
【0137】
(ステップS120)
まず、イベント発生手段204は、特別車両申告処理を行う。
特別イベントの発生時から後述する特定のタイミングになるまでは、イベント発生手段204は、どの車両が特別車両であるかをユーザには知らせない。すなわち、この場合、自車両が特別車両であっても、自装置のユーザにも報知しない。しかしながら、自車両や他の車両の特別イベントでの挙動の違い、例えば、上述の利益や不利益を観察して、どの車両が特別車両であるかが推測可能であるようにしてもよい。
この上で、イベント発生手段204は、特別イベントが発生している場合、自車両が特別車両であると推定する申告をすることが可能になるよう制御する。
または、イベント発生手段204は、他の車両に当たりをつけて、特定車両であると申告することも可能である。この「他の車両である」との申告は、他の車両に対応づけられたゲーム装置2へ、伝達手段203を介して送信される。
なお、後述する伝達処理において、この申告を行うことも可能である。
【0138】
(ステップS121)
次に、イベント発生手段204は、特別車両干渉処理を行う。
イベント発生手段204は、接近した他の車両との間で、持っているアイテムを投げ合ったり、攻撃したりするようなレースやシューティング等、他の車両と干渉するイベントを発生させることが可能である。すなわち、イベント発生手段204は、例えば、ミニゲームのように、通常のモンスターとの戦闘とは異なる特別イベントを発生させる。この特別イベントは、ゲームのステージや進行に影響しても、しなくてもよい。または、特別イベントは、イベントデータ316のシナリオを変更するようなものであってもよい。
さらに、イベント発生手段204は、この特別イベントの発生について、サーバ装置1へ送信して、干渉する他の車両以外の車両のユーザに対して、影響させてもよい。
【0139】
加えて、イベント発生手段204は、接近した他の車両との間で、特別車両の設定自体を変更するようにしてもよい。すなわち、イベント発生手段204は、特定の条件に対応して、他の車両が特別車両であった場合に、自車両が特別車両となり、他の車両が特別車両でなくなるようにしてもよい。この場合、イベント発生手段204は、特別情報320を、自車両のゲームデータ212に含めて、他の車両のゲーム装置2から消去する。
逆に、イベント発生手段204は、特定の条件に対応して、他の車両が特別車両となり、自車両が特別車両でなくなるようにしてもよい。この場合、イベント発生手段204は、特別情報320を、自車両のゲームデータ212から消去して、他の車両のゲーム装置2に含めるようにする。
これらの特定の条件は、例えば、特別イベントの勝ち負けを反映してもよい。または、イベント発生手段204は、特定の時間、他の車両と接近しているだけで、特別なキャラクタのオブジェクトが『乗り移る』ようにして、特定車両を変更してもよい。さらに、イベント発生手段204は、ユーザが持つアイテム等を投げつけられたりすることで、特定車両を変更してもよい。
【0140】
(ステップS122)
次に、イベント発生手段204が、自車両が特別車両であるか否かを判断する。
イベント発生手段204は、ゲームデータ212に車両情報213が設定されていた場合、自車両が特別車両であるとして、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS123に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS124に進める。
【0141】
(ステップS123)
自車両が特別車両である場合、イベント発生手段204が、利益又は不利益付加処理を行う。
イベント発生手段204は、自車両のゲーム装置2について、特別車両に対応した利益又は不利益を与えることが可能である。
たとえば、イベント発生手段204は、イベントデータ316の特別イベントのデータに含まれる利益又は不利益のデータを参照し、アイテムやゲーム内通貨を与えたり減らしたりする。さらに、イベント発生手段204は、この利益又は不利益のデータに基づいて、モンスターの種類や出現頻度、その他のパラメータを変化させる。
ここで、本実施形態においては、上述したように、特定のタイミングになるまで、イベント発生手段204は、自装置のユーザに、自車両が特別車両であることを特に報知せずに、上述のパラメータ等を変化させる。
【0142】
(ステップS124)
ここで、伝達手段203が、伝達処理を行う。
伝達手段203は、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに、特別車両に関する情報を伝達する。この伝達は、例えば、ゲーム内の文字チャットや音声チャット、イベント内の通信、SNS等を介して行われてもよい。すなわち、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに、どこで特別車両を目撃したか、どちらの方向へ移動したか等の情報を伝達することが可能である。
伝達手段203は、これらの情報を、自動的に他のゲーム装置2へ伝達することも可能である。この際、伝達手段203は、位置情報214、移動方向、移動したルート等についても伝達可能である。
加えて、伝達手段203は、これらの情報を、複数のユーザで共有、閲覧可能としてもよい。この際、伝達手段203は、チャットや通信やSNS等のURLリンク共有、会議室機能、その他の共有機能を用いて共有、閲覧可能とすることが可能である。
【0143】
(ステップS125)
ここで、イベント発生手段204が、特定のタイミングであるか否かを判断する。
イベント発生手段204は、特定のタイミングであった場合、Yesと判断する。この特定のタイミングは、例えば、特別イベントが開始されてから特定の時間が経過した場合、特別イベントが終了した場合、特別なアイテムが発見された場合、及び他のゲーム装置2のユーザにより特別車両が特定された場合等のいずれかを含む。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS126に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、特別イベント処理を終了する。
【0144】
(ステップS126)
特定のタイミングであった場合、イベント発生手段204が、特別車両報知処理を行う。
イベント発生手段204は、自車両が特別車両である場合に、自装置のユーザに知らせず、特定のタイミングで自装置のユーザに特別車両であった旨を報知する。この報知は、例えば、表示部26に『特別イベント終了。実は、あなたが特別車両でした!』といった表示を行うことで示してもよい。
【0145】
または、イベント発生手段204は、他の車両が特定車両であった場合に、その旨のマーク等を表示して示すことも可能である。
図5(c)の画面例501によると、イベント発生手段204は、走行中の外部画像に基づいて、描画手段205にゲーム画像を描画させ、表示部26に表示した例を示している。この例では、他の車両に、特別車両として特別なキャラクタのオブジェクトBが付いて(憑いて)いるように表示している。
【0146】
(ステップS127)
次に、イベント発生手段204が、申告が正解であったか否かを判断する。
イベント発生手段204は、ユーザの申告が正解であった場合、Yesと判断する。イベント発生手段204は、他のユーザからの自車両に対する申告が正解した場合も、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS128に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、特別イベント処理を終了する。
【0147】
(ステップS128)
申告が正解であった場合、イベント発生手段204が、特典付与処理を行う。
イベント発生手段204は、特別車両であると推定する申告に対して、この推定が正解であれば、申告したユーザに特典を付与する。すなわち、自車両のユーザの申告が正解である場合、その自車両のユーザに特典を付与する。または、他の車両からの自車両に対する申告が正解した場合、他の車両のユーザに特典を付与するよう、他の車両へ通信する。この際、サーバ装置1を介した通信を行ってもよい。
これらの際、イベント発生手段204は、イベントデータ316の特別イベントのデータに含まれる特典のデータにより、ユーザに与える特典を選択して、自装置又は他のユーザのゲーム装置2のゲームデータ212に設定させる。
以上により、特別イベント処理を終了する。
【0148】
[発明の効果]
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1に記載されたようなゲームでは、単純に、ゲーム装置の移動した位置情報214によりイベントを発生させるだけであった。
このため、車両等の中でゲームをプレイする場合であっても、特に、車両の外部の景色等とゲームとが連動するようなことはないため、臨場感に乏しくなるという問題があった。
【0149】
これに対して、本実施形態のゲームプログラム210は、記憶部11と、表示部26と、周囲を撮像する撮像部30とを備え、車両と対応づけられたゲーム装置2により実行されるゲームプログラム210であって、ゲーム装置2を、撮像部30により撮像された画像データから、他の車両の車両情報213を認識する情報認識手段200と、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応したゲーム画像を描画する描画手段205と、描画手段205により描画されたゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段206として機能させることを特徴とする。
このように構成することで、現実の風景と連動させて、車両を別のオブジェクトに置き換える等して表示し、臨場感を高めたゲームを提供することができる。このため、自動運転の自動車等で手持ち無沙汰なユーザに、ゲーム性の高いゲームをプレイさせることが可能となる。結果として、ユーザのゲームプレイの意欲を惹起することができる。
【0150】
本実施形態のゲームプログラム210では、描画手段205は、車両情報213と、外部のサーバ又はゲーム装置2に格納されている照合用データ301とを照合し、照合された照合用データ301に対応したゲーム画像を描画することを特徴とする。
このように構成することで、照合用データ301に基づいて、ゲームの内容に合わせて車両の画像を変更することができ、ゲーム性の高いゲームをプレイさせ、より臨場感を高めることが可能となる。
【0151】
本実施形態のゲームプログラム210では、描画手段205は、車両の動きに合わせて、車両情報213に対応した画像を選択した描画を行うことを特徴とする。
このように構成することで、車両が近づいた、離れた、前にいる、横にいる等の車両の動きに合わせた描画を行うことができる。
【0152】
本実施形態のゲームプログラム210は、ゲーム装置2を、他の車両と通信して相互に位置情報214を送受信する情報送受信手段202として更に機能させ、描画手段205は、他の車両の位置情報214に対応した描画を行うことを特徴とする。
このように構成することで、位置情報214にも基づいて他の車両を描画することができ、例えば、画像認識の結果が誤っていても、適切な表示を行うことができる。
【0153】
本実施形態のゲームプログラム210は、ゲーム装置2を、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段201と、特別車両設定手段201により特別車両と設定された場合、特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段204として更に機能させることを特徴とする。
このように構成することで、認識された車両情報213又は特別車両自体から得た情報から特別車両であると判断し、特別車両に基づいた表示を行うことができる。
【0154】
本実施形態のゲームプログラム210は、情報認識手段200は、画像データ、又は特別車両から通信で得られた特別情報320に基づいて特別車両であると認識し、イベント発生手段204は、特別車両設定手段201により設定された特別車両に対応した利益又は不利益を与えることを特徴とする。
このように構成することで、特別車両の特別イベントを実行する際に、ユーザにインセンティブを与えることができ、ユーザがゲームをプレイしたいという意欲を惹起できる。
【0155】
本実施形態のゲームプログラム210は、イベント発生手段204は、自車両が特別車両である場合に、自装置のユーザに知らせず、特定のタイミングで自装置のユーザに特別車両であった旨を報知することを特徴とする。
このように構成することで、自装置のユーザに対して、特別イベント等で必要な時点まで特別車両であることを隠しておくことが可能となり、自車両が特別車両であるかを推測させる楽しみを提供できる。よって、ユーザがゲームをプレイしたいという意欲を惹起できる。
【0156】
本実施形態のゲームプログラム210は、イベント発生手段204は、報知前に、特別車両であると推定する申告を取得し、推定が正解であれば、申告したユーザに特典を付与することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザに対して、特別車両であるかどうかを当てる意欲を惹起でき、ゲーム性を高めることができる。
【0157】
本実施形態のゲームプログラム210は、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに特別車両に関する情報を伝達する伝達手段203を更に備えることを特徴とする。
このように構成することで、特別車両を複数のユーザで追い求めるようなイベントを構成することができ、ゲームの戦略性を高め、プレイしたいという意欲を惹起できる。
【0158】
本実施形態のゲームプログラム210は、イベント発生手段204は、特別車両がユーザに認識された場合、特別イベントを発生させる、又は特典を付与することを特徴とする。
このように構成することで、特別車両について通常のモンスターとの戦闘等とは異なるイベントを発生させることができ、ゲームに変化を生じさせ、プレイしたいという意欲を惹起できる。
【0159】
本実施形態のゲームプログラム210は、情報認識手段200は、周囲の建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせを周辺情報215として更に認識し、描画手段205は、情報認識手段200により認識された周辺情報215に対応したゲーム画像も、画像データに重ねて描画することを特徴とする。
このように構成することで、車両だけでなく周囲の環境についても置き換えて表示することができ、よりゲームの臨場感を高めることができる。さらに、このように構成することで、走行ルート313中に設定されたランドマークや施設や店舗や指定位置等を目立たせることもできる。すなわち、これらの設定位置の外部風景に注目させることができ、広告効果も期待できる。
【0160】
[他の実施形態]
図2〜
図5において説明した制御手段及び処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0161】
上述の実施の形態においては、特別車両の設定をゲームの開始時に行うように記載した。
しかしながら、地図データ310上の特定の座標に入ったり、乱数や戦闘にて特定のアイテムを得たりした場合に、特別車両として設定されるように構成してもよい。
【0162】
また、上述の実施の形態においては、特別車両の判定を主にゲーム装置2で実行するように記載し、特に特別車両のイベントについて、サーバ装置1で管理するかどうかについては記載していなかった。
これについて、イベント発生手段204は、サーバ装置1に特別車両に設定されたことを報告して、これを基にサーバ装置1にて、特別車両の管理を行うことが可能である。または、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、特別車両の設定や特別イベントの設定や進行を行って管理してもよい。
さらに、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、一つの車両が特別車両に設定された場合、他の車両が特別車両に設定されないように設定させたり、特別車両の発生を他の車両に報知してもらったりしてもよい。
加えて、ゲーム情報処理手段101は、ゲームを実行しているゲーム装置2が特別車両に必ず遭遇するように、例えば、走行中の車両のデータやそれらの走行のデータから、特別車両となる条件を設定することも可能である。
【0163】
上述の実施の形態においては、他の車両を認識、車両情報を通信等することで、特別イベントを発生させる例について記載した。
しかしながら、ゲームの開始時に、既に特別車両が設定され、特別イベントをゲームの進行にかかわらず、ゲーム中でずっと実行するような構成も可能である。
【0164】
また、上述の実施の形態においては、特別車両を設定して、特別イベントを発生させる例について記載した。
しかしながら、ゲームの内容や設定によっては、特別イベントを発生させないようにすることも可能である。
【0165】
また、ゲーム実行手段206により目的地312を設定しない状態で、イベント発生手段204によりイベントを発生させるような構成も可能である。
たとえば、自動運転や手動運転にて、特定エリアを周回したり、ゲームプレイに適した走行ルート313を走行したりする等の条件でも、イベント発生手段204によりイベントを発生させることが可能である。すなわち、イベント発生手段204により走行ルート313は設定するものの、目的地312が不要な場合でも、上述のように運転中の車両の動きを伴うイベントを発生させることが可能である。
【0166】
さらに、イベント発生手段204は、車両の状態を把握して、上述のような自動運転のレベルに対応して、開始指示位置311の設定位置に関わらず、イベントを開始したり、開始しなかったりするような制御を行うように構成することも可能である。
【0167】
加えて、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報により、オブジェクトに設定されたパラメータを変動させてもよい。具体的には、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてオブジェクトの動作、各種パラメータ等を制御することが可能である。
【0168】
たとえば、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてモンスターに力を加えるような物理演算を行い、モンスターの動作を変更させる。具体的には、車両が左右に曲がったり、バックしたりした場合、遠心力で車両にへばりついたモンスターが振り落とされて飛んでいくようにすることが可能である。
すなわち、イベント発生手段204は、カーブやバック等でモンスターに力が加わると、モンスターの張り付き値やヒットポイントを減少させ、この値が閾値以下になると振り落とされ、車両とモンスターとの関連付けが解除されるように、ゲーム演出することが可能である。
【0169】
加えて、イベント発生手段204は、ユーザの操作情報に応じて各オブジェクトのパラメータを変更することも可能である。具体的には、イベント発生手段204は、ユーザが武器で攻撃すると、この攻撃の攻撃値に対応して張り付いているゾンビ等のモンスターの張り付き値を減少させ、この値が閾値以下になると振り落とされるようにしてもよい。これにより、車両とモンスターとの関連付けが解除される。この際、イベント発生手段204は、攻撃に対応してモンスターのヒットポイントが減少するように、パラメータを変更することも可能である。
さらに、イベント発生手段204は、車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けるように調整を行うことも可能である。すなわち、イベント発生手段204は、実際の道路の段差等による車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けてもよい。
【0170】
上述の実施形態においては、イベントの発生条件として確率を用いる例について説明した。
しかしながら、撮像部30により撮像された車両の外部画像及び/又は内部画像から、画像認識プロセッサ等で認識された結果を基に、イベントを発生させることも可能である。たとえば、車両の外に人が多い場合は、それらの人がゾンビになるようなイベントを発生可能である。さらに、車内が乱雑であったり食べ残しが多かったりする場合、「もったいないお化け(付喪神)」「キノコおばけ」のような特定のモンスターが出現するといったイベントを発生させてもよい。
【0171】
上述の実施形態においては、車両に乗ったユーザに対して、表示部26へゲーム画像を表示させる例について記載した。
しかしながら、表示部26に表示されるゲーム画像は、車両の外にいるときに、車内に見えてもよい。すなわち、ユーザが車両に乗り込むときには、既にゲーム画像が見えていてもよい。この場合、例えば、XRゴーグル等の表示部26、シースルー型のディスプレイ等に、プレイヤキャラクタや敵キャラクタ等の各オブジェクトを含むゲーム画像が表示される。
【0172】
イベント発生手段204は、情報送受信手段202により取得された加速度情報及び/又は姿勢情報に応じて、イベントの内容を調整することも可能である。この調整として、イベント発生手段204は、車両の動きに連動するオブジェクトが発生するイベントを発生させ、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてオブジェクトを制御することも可能である。
【0173】
さらに、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報により、オブジェクトデータ317に設定されたモンスター等のオブジェクトのパラメータを変動させることで、イベントの内容を調整することも可能である。この際、イベント発生手段204は、操作部25からユーザの操作情報を取得し、当該操作情報に応じてモンスター等のオブジェクトのパラメータを変更することも可能である。
【0174】
上述の実施形態は、モンスターと戦闘するアクションゲームやシューティングゲームのようなアプリを例にして記載されているものの、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、及びパズルゲーム等、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0175】
より具体的には、例えば、本発明の他の実施形態のゲームは、モンスターと戦うロールプレイングゲームとして構成されてもよい。この場合、特別車両は、特別なモンスターであり、このモンスターを車両でユーザが追いかけるように構成してもよい。
さらに、特別車両が『お邪魔モンスター』であり、これを押しつけられないようにしながら、ゴールを目指す、双六、モノポリー(登録商標)、レースのようなゲームであるように構成することも可能である。
【0176】
さらに、二輪車や四輪車等で追いかけてくる異星人等のモンスターを、銃器を模した操作部のガンコントローラで撃ち倒すようなSFゲームとして構成してもよい。または、車両の走行中に、ギャング、ロボット兵器、恐竜、巨大昆虫等と対戦するようなアクションゲームとして構成してもよい。この場合でも、目的地312付近にボスキャラが登場し、これを撃退することでエンディングとなるように構成できる。
【0177】
これらのゲームの変更やイベントの設定変更は、ゲームデータ212の特にイベントデータ316を差し換えることで、当業者に実現可能である。
【0178】
・ハードウェア構成のバリエーション
なお、制御部10、20は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサ)等を含む情報処理部であってもよい。
【0179】
記憶部11、21は、一時的でない記録媒体であり、主記憶部のRAMとしては、DRAMやSRAM等を用いてもよい。ROMは、補助記憶部として、EEPROM、フラッシュメモリ、3D Xポイント等の各種不揮発性で書き換え可能な半導体メモリを用いてもよい。加えて、補助記憶部として、HDDの代わりに、SSD(Solid State Drive)やeMMC(embedded Multi Media Card)を用いることも可能である。
【0180】
接続部12、22は、LAN、無線LAN、WAN、携帯電話網等のネットワーク3に接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続部である。
【0181】
画像処理部23は、GPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等の情報処理部であってもよい。画像処理部23は、専用のメモリを備えていてもよい。
【0182】
操作部25は、専用又は汎用のコントローラと接続されてもよい。コントローラに設けられたスティックやボタンやタッチパッド等を操作することにより、操作部25を介して、ゲーム装置2へ操作信号が入力される。このコントローラと操作部25とは、無線又は有線で接続される。この無線又は有線の接続は、USB、Bluetooth(登録商標)等であってもよい。
【0183】
なお、ゲーム装置において、制御部20及び画像処理部23は、GPU内蔵CPU等やチップ・オン・モジュールパッケージのように、一体的に形成されていてもよい。
また、制御部10、制御部20、及び画像処理部23は、RAMやROMやフラッシュメモリ等を内蔵していてもよい。
【0184】
・システム構成のバリエーション
上述の実施形態では、
図1に示すように、サーバ装置1とゲーム装置2とで構成されるゲームシステムXにてゲームプログラム210を実行させる例について記載した。
しかしながら、
図7を参照すると、単独のゲーム装置2bにより、本発明のゲームプログラム210を実行することも可能である。この場合、ゲーム装置2bには、ゲームデータ212内に、カーナビゲーションのように広範囲の地図データ310を格納しておくことも可能である。この図において、上述の各図と同じ符号は同種の構成であることを示している。
または、自動運転する車両を、携帯電話等のゲーム装置2から呼び寄せた際、車両の周囲の映像をゲーム装置2から閲覧して、XR表示することも可能である。
これらの実施形態においても、ゲーム装置2に対応づけされたゲームプログラム210を実行することで、上述の各構成を実現可能である。
【0185】
上述の実施の形態では、主に単体のゲーム装置2でゲームを実行する例について記載した。
しかしながら、複数のゲーム装置2が連携してゲームを実行することも可能である。たとえば、描画されたゲーム画像を他のゲーム装置2と共有で使用し、一緒にプレイするように構成してもよい。この場合、これらのゲーム装置2は、車両と携帯電話等であっても、同じ車両内にある携帯電話等であってもよい。
さらに、ゲーム装置2同士が離れた場所に存在していてもよい。この場合は、ゲーム装置2同士で、情報送受信手段202により描画されたゲーム画像、ゲームデータ212等を送受信可能であってもよい。
【0186】
逆に、ゲーム装置2は単なるデータの送受信と、画像音声出力のみの機能を実行して、サーバ装置1のゲームプログラム110を実行することで、上述のゲーム実行手段206、イベント発生手段204、イベント発生手段204、情報送受信手段202、及びイベント発生手段204として機能させてもよい。この図においては、上述の
図6の処理を行うように、イベント発生手段204とイベント発生手段204とが
図2とは逆に接続されている例を示す。
さらに、上述の各手段は、サーバ装置1及びゲーム装置2のいずれかで任意に実行しても、それぞれの機能を分担して一部又は任意の組み合わせで実行してもよい。
【0187】
さらに、上述の実施形態では、自動運転の自動車等の車両自体がゲーム装置2である、すなわち車両内で使用するゲーム装置2である例について記載した。
これについて、本実施形態のゲーム装置2が車両の場合、アミューズメントパーク等の乗り物、ジェットコースター、電車、運転手が運転するタクシー、バス、その他の車両を用いることが可能である。加えて、ゲームセンター等に提供されるアーケードゲーム筐体を用いて本発明を実現することもできる。または、ゲーム装置2は、仮想空間上の地図データ310上を動作する仮想の車両であってもよい。
さらに加えて、ゲーム装置2は、車両に限らず、ユーザが直接操縦しない乗り物、例えば、飛行機やドローン等に設けることも可能である。加えて、ゲーム装置2を用いて徒歩でゲームを行うことも可能である。
【0188】
本実施形態のゲーム装置2は、上述したように、スマートフォン、ゲーム専用機、VRゴーグル型装置、XRゴーグル、カーナビゲーション装置等の車両内でプレイされる装置であってもよい。この際に、加速度情報及び/又は姿勢情報は、ゲーム装置2の内蔵の加速度センサ部28で取得しても、車両に設けられたセンサで得たデータを取得してもよい。
このように構成することで、車両以外のゲーム装置2においても、ゲーム性を高めたゲームを実行することが可能となる。さらに、姿勢や目線のトラッキング等を備えたゲーム装置2の場合、ゲーム装置2やユーザの姿勢や目線に合わせたイベントを発生させ、よりゲームでの臨場感を高めることができる。
【0189】
加えて、ゲーム装置2がXRゴーグルであった場合、車内にもゲーム画像が表示され、モンスターが襲ってくるようなイベントを発生させることが可能である。同様に、ゲーム装置2の表示部26が、プロジェクタで投影する場合は、ガラス窓以外にも、壁部分に描画することが可能である。
この場合、プレイヤの身体の位置や向きを検知して、身体に重ならないようにモンスターを描画してもよいし、逆に、プレイヤの位置や向きも含めた情報で敵の位置や向きや行動が変化してもよい。
【0190】
加えて、上述の実施形態では、表示部26として、シースルー型のディスプレイ及びXRゴーグルにゲーム画像を表示する例について記載した。
しかしながら、表示部26は、シースルー型のディスプレイ及びXRゴーグルでなくてもよい。たとえば、表示部26として、上述のVRゴーグル型装置のディスプレイを用いることも可能である。このVRにおいても、撮像部30から撮像された画像と、ゲーム画像とを重ねてVRとして表示することが可能である。加えて、表示部26がプロジェクタである場合、霧(ミスト)や、ユーザの眼鏡や網膜にゲーム画像を投影することが可能である。
さらに、ゲーム装置2がスマートフォン、ゲーム専用機、カーナビゲーション装置等の携帯型や据置型装置であった場合に、これらのディスプレイを表示部26として用いることも可能である。この場合も、撮像部30から撮像された外部の画像とゲーム画像とを、XRにより表示することが可能である。加えると、ゲーム装置2が車両の場合、窓をなくして、外部を撮像する撮像部30の画像と、ゲーム画像とを、窓代わりの表示部26に表示するように構成することも可能である。
このように構成することで、様々な構成に対応することができる。
【0191】
上述の実施形態では、本実施形態のゲームプログラム210がネイティブアプリケーションである例について記載されたものの、ウェブアプリとして構成されていてもよい。すなわち、ゲームプログラム210は、ウェブブラウザー等で実行可能なアプリであってもよい。この場合は、記憶部21に格納されるゲームプログラム210及びゲームデータ212は、毎回、RAM等に一時的に格納されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、ゲーム装置2において、ゲームプログラム210自体が既にインストールされている例について記載した。この場合、ゲームプログラム210は、ゲーム装置2において、光学記録媒体やその他の記録媒体から読み込まれ、記憶部21にインストールされてもよい。加えて、ゲームプログラム210を、サーバ装置1からダウンロードするようにしてもよい。
【0192】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、及び他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【0193】
また、上記実施形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。