【文献】
スマホでドライブ中の現実と未来世界を融合させるARアプリ「漫画ドライブ」,Gigazine [online],2013年11月29日,URL:https://gigazine.net/news/20131129-manga-drive/,[2021年7月28日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
本発明の実施形態に係るゲームシステムXについて、図面を参照して説明する。
図1(a)によると、本実施形態のゲームシステムXは、サーバ装置1及び複数のゲーム装置2にて構成される。
ゲームシステムXでは、例えば、自動運転等が可能な自動車(車両)と対応づけて使用する、車載(ビルトイン)装置、スマートフォン、ゲーム専用機、VR(Virtual Reality)ゴーグル型装置、AR(Augmented Reality)ゴーグル型装置、眼鏡等に取り付けてレンズや網膜に投影するタイプの他装着型AR装置、MR(Mixed Reality)装置、SR(Substitutional Reality)装置を含む「XR」装置、カーナビゲーション装置等のゲーム装置2(コンピュータ)にインストールされるアプリケーションソフトウェア(Application Software、ネイティブ(Native)アプリ、以下、単に「アプリ」という。)を実行することで、PC(Personal Computer)サーバ等のサーバ装置1との間で通信を行い、ユーザにゲームを実行(プレイ)させるゲームシステムXを実現する。
サーバ装置1と各ゲーム装置2との間は、携帯電話網、インターネット(登録商標)等のWAN(Wide Area Network)、又は、Wifi(登録商標)や無線LAN等のLAN(Local Area Network)等のIPネットワーク等のネットワーク3で接続されている。ネットワーク3は、携帯電話網の場合には、4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等の規格の低レイテンシーで高速な通信ネットワークであってもよい。
なお、ゲーム装置2は、ゲームシステムXを実現するアプリがインストール可能な装置であれば、任意の装置を用いることが可能である。
【0011】
本実施形態で説明されるゲームの概要について説明する。このゲームにおいては、車両等による移動中に、例えば、ランドマークとなる地点付近で敵キャラクタのオブジェクト(モンスター)が出現するようなイベントが発生する。このイベントは、自動運転又は手動運転による車両の動きに対応して実行される。この際に、プレイヤキャラクタのオブジェクト(プレイヤ)とモンスターとが、現実空間に対応した仮想空間上で戦闘する。そして、本実施形態では、自動運転と手動運転によりイベントを変化させることが可能である。たとえば、手動運転では、運転するユーザの運転操作に合わせて、イベントを変化させる。また、例えば、自動運転では、ゲームのプレイに合わせてルートを設定し、多数のゾンビに取りつかれて低速運転になった後、それらを振り払うために高速になるとゾンビがはがれる等、イベントを変化させる。これらの際、車両の動きと連動して、プレイヤキャラクタを含む、車両に同乗する仮想キャラクタが動作するような演出を行う。そして、目的地312付近で、最終的なモンスター(ボスキャラ)との戦いに勝利等し、条件を満たした場合に終了となる。終了時には、映像や音声によるエンディングの演出があり、アイテムやコイン(ゲーム内通貨)等のオブジェクト等を取得することができる。つまり、本実施形態のゲームは、位置情報314(
図3)を利用したロールプレイングゲームやアクションゲーム等のゲームである。
【0012】
<ハードウェア構成について>
本実施形態のゲームシステムXのハードウェア構成について説明する。
ここでは、サーバ装置1のハードウェア構成、及び、このサーバ装置1とインターネット回線等のネットワーク3を介して互いに通信接続される複数のゲーム装置2のハードウェア構成について説明する。
【0013】
・サーバ装置1のハードウェア構成
サーバ装置1は、制御部10、記憶部11、及び接続部12を備える。
記憶部11及び接続部12は、それぞれ、専用のバス及びインターフェイス等を介して、サーバ装置1の制御部10に接続される。
【0014】
制御部10は、サーバ装置1の動作を制御する。
【0015】
記憶部11は、主にHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)で構成される。ROMは、書き換え可能なフラッシュメモリや、これらを用いたSSD(Solid State Drive)等も含む。
【0016】
接続部12は、サーバ装置1と各ゲーム装置2との間で、各種プロトコルによりデータを送受信するために、ネットワーク3に接続される。
【0017】
・ゲーム装置2のハードウェア構成
本実施形態では、ゲーム装置2が自動運転可能な車両であり、乗車したユーザが目的地312までプレイ可能な車載(ビルトイン)装置であり、ユーザがARゴーグルを装着している際の一例について記載する。
【0018】
ゲーム装置2には、操作部25、表示部26、及び音声入出力部27が備えられている。
このゲーム装置2は、ゲームプログラム210(
図2)及び各種データに基づいてゲームを進行させる。
ゲーム装置2は、他のゲーム装置2及びサーバ装置1との間で、ネットワーク3又は近距離無線通信等を介して、互いにデータ通信をすることが可能である。
【0019】
ゲーム装置2は、制御部20、記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、表示部26、音声入出力部27、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30を備える。
記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30は、専用のバス及びインターフェイス等を介して、制御部20に接続される。
【0020】
制御部20は、ゲーム装置2の動作を制御する。
【0021】
記憶部21は、主にHDD、RAM、及びROMで構成される。
【0022】
接続部22は、ネットワーク3に接続され、サーバ装置1と各ゲーム装置2との間で、又はゲーム装置2同士で、データを各種プロトコルで送受信する。
【0023】
画像処理部23は、制御部20の指示に従って、仮想空間及び各オブジェクト等を含む二次元又は三次元のゲーム画像を、例えば、フレーム単位で描画(レンダリング)する。画像処理部23にて描画されたゲーム画像は、ゲーム画面として、表示部26に表示される。なお、本実施形態のゲーム画像は、任意の解像度、色数、色深度、明度幅、視差数で表現され、任意のフォーマットの単数枚又は複数枚の静止画像、動画像、その他の画像、映像データ等を含む。さらに、ゲーム画像は、シースルー型のディスプレイに表示するための画像、及びARゴーグル用の画像が、別途、描画されてもよい。加えて、ゲーム画像は、例えば、計算機ホログラム像の干渉像のデータ、視聴覚障害者用の痛覚刺激、舌刺激用データ等も含まれていてもよい。
【0024】
音声処理部24は、制御部20の指示に対応して、音声データを再生及び合成し、D/A(Digital to Analog)変換してゲーム音声として出力する。この際、ゲーム音声は、音声処理部24に接続された音声入出力部27のスピーカやイヤホン出力端子等から音声出力される。さらに、音声処理部24は、音声入出力部27のマイクロフォンから入力した音声信号をA/D(Analog to Digital)変換して、入力することも可能である。
【0025】
操作部25は、タッチパネル及び各種センサにより、操作入力に関する操作情報を送受信することが可能である。ユーザは、操作部25により、ゲーム装置2へ操作指示を行う。操作部25は、例えば、別途、ゲーム用のコントローラを接続して、このコントローラの操作指示に係る操作情報を送信したり、撮像部30に撮像された車両の画像からユーザのジェスチャ等を取得して操作情報として送信したりすることも可能である。
【0026】
表示部26は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の平面ティスプレイ、プロジェクタ等である。
本実施形態において、表示部26は、フロントガラス、リアガラス、サイドガラス及び天井ガラスの少なくとも一面又は任意の面の組み合わせに表示されるシースルー型のディスプレイと、ユーザが装着するARゴーグルとを含む例について説明する。
【0027】
シースルー型のディスプレイでは、画像が表示される箇所が半透明又は不透明に描画され、それ以外の箇所は、外光を所定の透過率で透過させる。このため、実際の風景と、ゲーム画像とが重なって表示され、臨場感を高めることができる。本実施形態においては、このシースルー型のディスプレイとして、シースルーの半透明液晶ディスプレイ又は半透明投影可能なプロジェクタを用いることが好適である。
【0028】
ARゴーグルでは、シースルー型ディスプレイの表示に加えて、プレイヤキャラクタやモンスター等を立体的に、現実の風景と合わせて表示可能である。このプレイヤキャラクタは、各種仮想キャラクタとして、自動運転の車両を運転する仮想運転手のキャラクタ(以下、「ドライバー」という。)、助手席や後部座席に搭乗する仮想人物等のキャラクタ(以下、「同乗者」という。)等を含む。
なお、表示部26として、痛覚刺激、舌刺激等のディスプレイを用いることも可能である。
【0029】
音声入出力部27は、スピーカ、イヤホン出力端子、マイクロフォン等である。
本実施形態において、音声入出力部27は、車両に設けられたスピーカ及びマイクロフォンと、ARゴーグルに設けられたヘッドセットのスピーカ及びマイクロフォンとを含む。
【0030】
加速度センサ部28は、加速度センサ、地磁気センサ、高度センサ、ジャイロ等を含む、ゲーム装置2の加速度や姿勢を検出するセンサ群である。このうち、ゲーム装置2の姿勢としては、進行方向や地図上の方向に対する三次元での傾きや捻れ等を検出可能である。さらに、加速度センサ部28は、ゲーム装置2の速度や高度等についても検出可能である。本実施形態において、加速度センサ部28の取得したこれらの情報は、加速度情報及び/又は姿勢情報として出力される。
具体的に、本実施形態においては、加速度センサ部28は、車両がバックしたり、停止したりした場合に、検出可能である。
【0031】
位置取得部29は、GNSS(Global Navigation Satellite System)の位置情報314センサ、アンテナ、携帯電話網、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)、V2X(Vehicle to X)通信等の回路やアンテナ等を含む。位置取得部29は、地図上の座標(位置)、渋滞や事故等の情報、他の車両(ゲーム装置2)等の位置を取得することが可能である。
【0032】
撮像部30は、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサやCCD(Charge−Coupled Device)等の撮像素子と、レンズ等の光学素子とを組み合わせたカメラ等である。撮像部30は、ゲーム装置2の周囲の画像を画像データとして取得可能である。さらに、撮像部30は、畳み込みニューラルネットワークを用いた画像認識プロセッサ等を備え、ゲーム装置2の周囲の物体の位置及び種類を認識可能であってもよい。撮像部30は、複数のカメラを用いることも可能である。このため、撮像部30は、車両の外部の画像(外部画像)及び内部の画像(内部画像)を取得するように構成することも可能である。
【0033】
上述のサーバ装置1及びゲーム装置2の各部は、本実施形態のゲームプログラム110及びゲームプログラム210(
図2)を実行するハードウェア資源となる。
【0034】
・ゲームシステムXの制御の流れについて
次に、
図2により、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1及びゲーム装置2における、ゲーム実行時の制御の流れについて説明する。
【0035】
まず、ゲーム装置2には、ゲームアプリであるゲームプログラム210が、インストールされている。
【0036】
インストールされたゲームプログラム210が初回起動されると、ゲーム装置2とサーバ装置1とは、ネットワーク3を介して互いに通信を行う。
そして、サーバ装置1において、各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報211が付与される。元々、ユーザがアカウント情報211を付与されていた場合は、そのアカウント情報211を設定することも可能である。このアカウント情報211は、例えば、ID(識別符号)を含む固有の識別情報である。サーバ装置1は、各アカウントに対応付けられた、ゲームのプレイ上に必要なデータであるゲームデータ212を作成し、アカウント情報211に含ませて、ゲーム装置2へ送信する。
【0037】
ゲーム装置2は、サーバ装置1から、ゲームデータ212とアカウント情報211とを受信して、これを記憶部21に格納する。
その後、ゲーム装置2は、ゲームプログラム210及びゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
【0038】
本実施形態の一例として、ゲーム装置2は、後述するように、現在位置の位置情報314(
図3)を取得し、開始指示位置311から目的地312までの走行ルート313上で走行中にゲームを進行させる。
この際、ゲーム装置2は、操作部25によりユーザの指示を取得してゲームを実行する。そして、ゲーム装置2は、ゲーム進行に伴うゲーム演出として、ゲーム画像を表示部26に、ゲーム音声を音声入出力部27に、それぞれ出力等する。
【0039】
ここで、ゲーム装置2は、ゲームの開始時のみならず、ゲーム進行の特定タイミングでサーバ装置1にゲーム進行状況に関するデータを送信する。この特定タイミングとしては、例えば、イベント設定、イベント発生、戦闘終了時、アイテム消費時、ステージやゲーム課題のクリア等のデータ更新時が挙げられる。なお、ゲーム装置2とサーバ装置1とは、常時通信し続けてもよい。
【0040】
サーバ装置1は、このゲーム進行状況に関するデータをゲーム装置2から受信して解析する。この解析されたデータは、記憶部11のアカウントDB111のアカウント設定300として、アカウント毎に格納される。
【0041】
このように、ゲームシステムXは、アプリを介して、所定のタイミングでサーバ装置1とゲーム装置2で相互に通信を行い、サーバ装置1とゲーム装置2とで同期をとってゲームを進行させる。
【0042】
<ゲームシステムXの機能的構成について>
次に、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1の制御部10及びゲーム装置2の制御部20の機能的構成、及びデータの詳細構成について説明する。
【0043】
・サーバ装置1の制御部10の機能的構成
サーバ装置1の制御部10は、記憶部11に格納されたゲームプログラム110を実行することにより、ログイン手段100、及びゲーム情報処理手段101として機能する。
【0044】
ログイン手段100は、ゲーム装置2から、アカウント情報211を取得して、ユーザをゲームにログインさせる。その他にも、ログイン手段100は、ゲーム装置2からゲーム進行状況に関するデータを取得して、アカウントDB111のアカウント設定300に設定する。
【0045】
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2からゲーム進行状況に関するデータを取得して、アカウントDB111のアカウント設定300に設定する。この上で、ゲーム情報処理手段101は、ゲームの進行に対応して、ゲーム装置2とデータを送受信し、ゲームを進行させる。
【0046】
・サーバ装置1の記憶部11に格納されたデータの説明
サーバ装置1は、記憶部11に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム110及びアカウントDB111を格納している。
【0047】
ゲームプログラム110は、サーバ装置1を上述の機能的手段として動作させるためのプログラムである。
【0048】
アカウントDB111は、アカウント毎のアカウント設定300を格納している。アカウント設定300は、アカウント毎のアカウント情報211、ログイン情報、及びゲーム進行状況に関する情報を含む。
このうち、ログイン情報は、ユーザの電子メールアドレス、パスワード、その他のログイン時のユーザ認証に必要な情報である。これに加え、ログイン情報は、ユーザがアプリを起動した日時及び時間を示すプレイ時間情報を含んでいる。
【0049】
・ゲーム装置2の制御部20の機能的構成
再び
図2に戻ると、ゲーム装置2の制御部20は、記憶部21に格納されたゲームプログラム210を実行することにより、目的地設定手段200、イベント設定手段201、走行ルート設定手段202、現在位置取得手段203、及びイベント発生手段204として機能する。
【0050】
目的地設定手段200は、目的地312を設定する。具体的には、目的地設定手段200は、地図上の位置情報314を利用して、目的地312を設定することが可能である。または、目的地設定手段200は、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313に対応した目的地を設定することも可能である。
【0051】
イベント設定手段201は、ゲームのプレイ中に発生させる、車両の動きを伴うイベントを設定する。この「車両の動き」は、広義には、自動運転時のバック、停止、スピードの変更、急カーブでの姿勢の変化、悪路での揺動等の車両の加速、動作、姿勢等の変化も含む。
【0052】
走行ルート設定手段202は、イベント設定手段201により設定されたイベントに応じて、車両の走行ルート313を設定する。具体的には、走行ルート設定手段202は、地図データ310(
図3)上の位置間の走行ルート313を設定することが可能である。走行ルート設定手段202は、例えば、イベントの開始指示位置311、目的地312、及び、開始指示位置311から目的地312までの走行ルート313を、操作部25から取得し、又は、再設定することが可能である。
この際、走行ルート設定手段202は、走行ルート313の少なくとも一部を自動運転のルートとして設定することが可能である。
さらに、走行ルート設定手段202は、行き止まり及び/又はバックが可能な走行ルート313を設定することも可能である。これに対応して、走行ルート設定手段202は、目的地設定手段200に、走行ルート313に合わせて、目的地312を再設定させることも可能である。
このように、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313は、最適又最短距離のルートでなくてもよい。すなわち、走行ルート313は、イベントを優先した、遠回りのルートであってもよい。
加えて、走行ルート313は、ユーザが下車後の、車両の動くルートを含んでいてもよい。このようなルートとしては、例えば、下車後、自動運転で駐車場に駐車する際、下車した位置から駐車場の所定の位置に駐車するまでのルート、所定の位置に自動運転でユーザを乗せるために向かってくるルート等を含んでいてもよい。
【0053】
現在位置取得手段203は、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313の走行中に、現在の位置の位置情報314を取得する。
本実施形態において、現在位置取得手段203は、位置取得部29から取得した位置を基に、現在の位置を算出し、位置情報314として記憶部21に格納する。この際、現在位置取得手段203は、加速度センサ部28から、ゲーム装置2である車両の加速度情報及び/又は姿勢情報を取得することも可能である。
【0054】
イベント発生手段204は、特定条件になった場合に、イベント設定手段201により設定されたゲーム内のイベントを発生させる。この特定条件は、例えば、現在位置取得手段203により取得された位置情報314に応じたものであってもよい。具体的には、この特定条件は、位置情報314が、走行ルート313に設定された設定位置の特定範囲内である場合を含む。
イベント発生手段204は、車両の位置情報314が行き止まり及び/又はバックである場合、対応するイベントを発生させる。
さらに、イベント発生手段204は、走行ルート313上の目的地312に到達した際に、下車後の車両の動きに合わせて、描画されたオブジェクトが外部から見えるように描画することが可能である。
【0055】
また、イベント発生手段204は、設定位置で発生されたイベントにおけるフラグの取得状況等に対応して、イベントの発生やゲームの進行等を調整することも可能である。フラグ等でイベントが変化している場合、イベント発生手段204は、調整されたイベントを実行可能である。
本実施形態においては、イベント発生手段204は、走行中の外部画像及び/又は位置情報314に基づいて、表示部26にイベントのゲーム画像を表示させる。
【0056】
さらに、イベント発生手段204は、操作部25から取得されたユーザの指示によりゲームを実行するためのゲームの主要な機能を提供する。ゲームの実行時、イベント発生手段204は、ゲームデータ212を基に、ゲームを進行させる。具体的には、イベント発生手段204は、ゲームを実行する際に、ユーザのアカウント情報211をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1との通信を維持する。この通信において、イベント発生手段204は、ゲーム進行状況に関するデータを、ゲーム進行の特定タイミングでサーバ装置1に送信する。
【0057】
加えて、イベント発生手段204は、イベント発生手段204により発生させたイベントの画像を、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像として表示部26に表示させる。
イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じて、車両の走行面の傾斜及び/又は加速度を算出することも可能である。そして、イベント発生手段204は、傾斜及び/又は加速度に基づいて、オブジェクトとは別の画像を生成し、ゲーム画像に含めることも可能である。
【0058】
・ゲーム装置2の記憶部21に格納されたデータの説明
ゲーム装置2は、記憶部21に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム210、アカウント情報211、及びゲームデータ212を格納している。
【0059】
ゲームプログラム210は、ゲーム装置2を上述の機能的手段として動作させるためのプログラムである。
【0060】
ゲームデータ212は、ゲームのプレイ上に必要なデータである。このゲームデータ212は、サーバ装置1により作成された、ゲーム進行状況に関するデータを含む。ゲームプログラム210により、ゲームデータ212の各種データが選択されて、ユーザのアカウント情報211に対応したゲームのプレイが実現可能となる。
ゲームデータ212の詳細については後述する。
【0061】
アカウント情報211は、ユーザのID(識別符号)を含む固有の識別情報等である。
【0062】
これら以外にも、記憶部21には、例えば、他のゲーム装置2に送信するアカウント情報211、フレンドに関する情報、及び他のゲーム装置2から受信した他のアカウント情報211等が含まれている。
【0063】
図3により、ゲームデータ212の詳細について説明する。
ゲームデータ212は、地図データ310、開始指示位置311、目的地312、走行ルート313、位置情報314、到着予定時刻315、イベントデータ316、オブジェクトデータ317、及び進行状況データ318等を含んでいる。
【0064】
地図データ310は、位置情報314に対応した地図のデータである。地図データ310は、ゲーム装置2に予めインストールされていても、サーバ装置1やクラウド上の地図サービスのサーバ(図示せず)からダウンロードされても、車両のカーナビゲーション装置等から取得されてもよい。
【0065】
開始指示位置311は、ゲームのイベントの発生が開始される地図上の位置の設定である。このイベントの開始位置は、例えば、初期値として、走行ルート313の始点の位置が設定される。この始点の位置は、ゲームを起動した際の位置であっても、この位置とは別に設定されてもよい。すなわち、ユーザ等が設定した位置からゲームを開始することが可能である。さらに、イベントの開始位置は、必ずしもユーザが車両に乗車した乗車位置、ゲームを起動した際の位置情報314に基づく起動位置でなくてもよい。なお、開始指示位置311は、走行ルート313の再設定等により、変更することが可能である。
【0066】
目的地312は、ゲームのイベントの発生が終了する位置の設定である。本実施形態において、このゲームのイベントの発生が終了する位置は、例えば、車両に乗車したユーザが移動する際の目的とする位置、自動運転の場合は到着地の位置である。この目的地312は、初期値として、走行ルート313の終点(到着地)の位置が設定される。具体的に、例えば、目的地312は、自動運転の停留所、ユーザの自宅等であってもよい。
なお、目的地312は、走行中に再設定可能であってもよく、走行ルート313の再設定等によっても変更することが可能であってもよい。
【0067】
走行ルート313は、開始指示位置311から目的地312までの道順を示すデータである。この走行ルート313は、例えば、地図データ310上でゲームのイベントが発生し終了するまでの道の座標等が指定されている。本実施形態においては、例えば、走行ルート313は、ゲーム装置2である車両等が、少なくとも一部は、自動運転で走行するルートであってもよい。この上で、本実施形態において、走行ルート313は、後述するように、イベントに応じて修正される。この修正は、行き止まりの道をバックしたり、停止したりするものも含む。
なお、走行ルート313は、ゲーム中で、位置情報314の現在の位置等に応じて、再設定、再指定されてもよい。さらに、走行ルート313は、一回にひとまとまりとしてプレイされるゲームの単位であるステージを構成してもよい。
【0068】
加えて、走行ルート313中には、イベントに関連する設定位置が設定される。
この設定位置は、イベントの発生条件となるフラグを取得できる位置であってもよい。さらに、この設定位置は、地図データ310上のランドマークとなるような箇所の位置が設定されていてもよい。このランドマークは、例えば、特定の建造物、特徴ある地点、通り、信号、その他、ユーザに認識されやすい地図上の位置等を含む。
さらに、本実施形態では、走行ルート313上で、イベントに合わせて修正された行き止まりや停止の位置が設定位置として設定される。
【0069】
加えて、設定位置は、ランドマーク以外にも、コンビニエンスストア、病院、郵便局等の施設、特定の店舗、ゲーム結果の累計により指定された指定場所等の位置を含む。このうち、指定場所としては、例えば、以前のゲームプレイにおいて、多数のゾンビ等のモンスターが振り落とされた場所、多数のモンスターが倒された場所、ゲームオーバーが頻発した場所等を含む。
【0070】
位置情報314は、現在位置の情報である。位置情報314は、位置取得部29から取得した位置を基に算出される。
【0071】
到着予定時刻315は、位置情報314と走行ルート313とから算出される、目的地312に到着するまでの予定時刻である。
【0072】
イベントデータ316は、ゲーム進行上のイベントに関連する各種データである。イベントデータ316は、例えば、イベントの種類や発生頻度(エンカウント率)、イベント終了条件、出現するモンスター等の種類や出現頻度(確率)、当該イベントで取得可能なアイテムの種類及び出現頻度等を含む。
これに加えて、本実施形態のイベントデータ316は、ドライバーのキャラクタ等を含むプレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ(NPC)のオブジェクトや台詞、動作、表情の変化等のイベント動作データを含む。このイベント動作データは、イベントの種類に応じて、設定可能である。
【0073】
さらに、本実施形態のイベントデータ316は、ゲーム進行のシナリオのデータ、障害物や背景オブジェクト、その他のゲーム上のイベントに必要なデータを含む。さらに、イベントとして、ゲーム進行上で倒すことを目的としているような特別なモンスター(以下、「ボスキャラ」という。)等に関するデータも含む。このうち、イベント終了条件としては、例えば、特定時間の経過、発生させたモンスターの全滅又はユーザの逃亡、モンスターを振り落として車両とモンスターとの関連付けが解除された、モンスターのヒットポイントがゼロになった等の条件を設定可能である。また、シナリオのデータは、走行ルート313中の設定位置に対応した、各イベントの種類のテーブル等を含む。
ここで、本実施形態のイベントは、特定のタイミング及び出現頻度で発生するもの、及び、設定位置に到達した場合に実行されるもの、及び常時実行されるものを含む。さらに、本実施形態のイベントは、後述するボスキャラとの戦いやエンディングのような特別なものを含む。
これに加え、本実施形態において、イベントデータ316は、各イベントにおける車両の動きを指定する動き指定データを含んでいる。
【0074】
オブジェクトデータ317は、プレイヤキャラクタ、敵キャラクタ、NPC、アイテム等の各種オブジェクトに関するデータである。本実施形態において、プレイヤキャラクタは、ドライバーや同乗者のキャラクタも含まれる。これらのオブジェクトには、ゲーム上の各種属性が設定され、イベントと対応づけられることもある。オブジェクトデータ317は、オブジェクトの種類と所持数等のデータも含んでいる。
【0075】
さらに、オブジェクトデータ317は、各種のパラメータが設定されている。このパラメータは、例えば、オブジェクト毎に、キャラクタの名称、能力値、属性、ランク、特殊攻撃等のパラメータが設定されていてもよい。この能力値は、耐久値(ヒットポイント)、攻撃力、防御力、張り付き値、スキルレベル、及びランク等を含む。アイテムの場合、武器、防具等の装備品、回復用アイテム、合成用アイテム、その他の特殊なアイテムが、種類としてIDにより設定される。武器としては、例えば、銃や弓や爆弾等の投射系の武器、剣や斧やバールといった打撃系の武器等が設定される。特殊なアイテムは、レアなアイテム(レアアイテム)、イベントにおけるフラグを取得できるアイテムを含む。これに加え、オブジェクトデータ317は、ゲーム内通貨等のデータを含んでいる。さらに、オブジェクトデータ317は、イベント発生時に、車両と、発生させたオブジェクトとの関連付けを行うことも可能である。
【0076】
進行状況データ318は、サーバ装置1から受信された、ゲーム進行状況に関するデータである。
進行状況データ318は、ユーザが所有するオブジェクトのデータ、プレイヤの各種データ、ステージのデータ、イベントのデータ等を含んでいる。
【0077】
加えて、ゲームデータ212は、各オブジェクトの画像データ、モデリングデータ、メニューやホーム画面のデータ、文字データ、音声データ等、ゲームをプレイするために必要な各種データを含んでいる。
【0078】
<ゲーム進行処理について>
次に、
図4〜
図5を用いて、本実施形態のゲームシステムXにより実行されるゲーム進行処理について説明する。
【0079】
本実施形態のゲーム進行処理においては、ゲーム装置2を自動運転の車両として、この走行に係る走行ルート313上でユーザにゲームをプレイさせる際に、車両の動きを伴うイベントを設定させる。そして、このイベントに応じて、走行ルート313を設定する。そして、現在の位置の位置情報を取得し、走行ルート313上で、特定条件でゲーム内のイベントを発生させる。発生させたイベントの画像は、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像として表示部26に表示される。
【0080】
以下で、
図4のフローチャートを参照して、ゲーム進行処理のフローを説明する。ここでは、主にゲーム装置2で実行される各処理の詳細をステップ毎に説明する。
【0081】
(ステップS100)
まず、目的地設定手段200は、目的地設定処理を行う。
地図データ310上の位置情報314を利用して、前記目的地312を設定する。
目的地設定手段200は、例えば、自動運転の車両が停車位置まで到着し、ユーザが搭乗し、目的地312まで手持ち無沙汰なユーザがゲームを開始する指示を行ったことを検知する。
この指示は、車載パネル端末、XRゴーグル等のコントローラ、車窓の表示部26に表示されるメニュー等から行うことが可能である。この指示は、例えば、操作部25のタッチパネルにより、アプリ一覧やショートカット等から起動するタッチ、スワイプ等により行われる。
【0082】
本実施形態においては、目的地設定手段200は、例えば、ユーザによるゲームの起動位置を開始指示位置311として設定し、この上でユーザが車両で移動する目的地312を設定する。目的地設定手段200は、例えば、ユーザによるカーナビゲーション装置の操作に連動して、操作部のタッチパネルにより、これらのデータの取得し、設定してもよい。
図5(a)によると、例えば、位置取得部29から取得された位置を中心とした地図データ310(
図3)において、イベントの開始指示位置311を丸印に「S」のアイコン、目的地312を丸印に「E」のアイコンで示している。
【0083】
(ステップS200) ここで、サーバ装置1のログイン手段100が、ログイン処理を行う。
ログイン手段100は、送信されたアカウント情報211に基づいて、アカウント設定300を参照してユーザの認証を行う。これにより、ユーザをログインさせる。
ログイン後、ログイン手段100は、アカウント設定300からゲームデータ212を作成して、ゲーム装置2に送信する。
この際、ログイン手段100は、車両の周囲の地図データ310等もゲームデータ212に含めて送信することが可能である。さらに、ゲームデータ212は、ゲーム全体のデータではなく、前回送信した差分のデータを含む差分データであってもよい。
【0084】
(ステップS101)
次に、イベント設定手段201が、イベント設定処理を行う。
イベント設定手段201は、ゲームのプレイ中に発生させる、車両の動きを伴うイベントを設定する。
イベント設定手段201は、例えば、特定のタイミングで、モンスター等のオブジェクトが発生するような種類のイベントを、走行ルート313中の設定位置を指定して、イベントデータ316に設定する。本実施形態においては、この際に、イベント設定手段201は、車両の動きを伴うイベントを設定することが可能である。イベント設定手段201は、この車両の動きとしては、通常の自動運転では行わないような、車両がバックするようなイベントを実行可能とするよう、動き指定データに設定することも可能である。さらに、イベント設定手段201は、車両が停止(駐車)するように、動き指定データに設定することも可能である。この際に、イベント設定手段201は、動き指定データに対応するイベント動作データを、イベントデータ316に設定することが可能である。
【0085】
さらに、イベント設定手段201は、走行ルート313の途中に出現させる特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)やボスキャラとの戦闘を行わせたりするようなイベントを設定することも可能である。イベント設定手段201は、その他にも、シナリオに対応したNPCと出会わせたり、各種アイテムを回収させたりするようなイベントを設定することが可能である。
この他にも、イベント設定手段201は、走行ルート313の途中に出現させる通常のモンスター(以下、「通常モンスター」という。)の出現頻度、特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)の出現頻度、取得可能なアイテムの種類や出現頻度等も設定可能である。
【0086】
(ステップS102)
次に、走行ルート設定手段202が、ルート設定処理を行う。
走行ルート設定手段202は、イベント設定手段201により設定されたイベントに応じて、車両の走行ルート313を設定する。
ここで、本実施形態の車両は、自動運転可能である。このため、走行ルート設定手段202は、走行ルート313の少なくとも一部を自動運転のルートとして設定する。
【0087】
具体的には、走行ルート設定手段202は、例えば、地図データ310から、カーナビゲーション装置で設定された車両の移動の道順(ルート)を走行ルート313の候補として設定する。この際、走行ルート設定手段202は、ユーザの指示を取得し、「推奨、一般道優先、有料優先、距離優先」といった一般的なカーナビゲーション装置のルート検索と同様の条件でルートを検索し、走行ルート313の候補に設定可能である。さらに、走行ルート設定手段202は、イベント発生手段204は、「イベント優先、アイテム優先、通常のモンスター(雑魚敵)優先、ボス優先」、ゲームの難度(イージー〜ベリーハード)等のゲーム要素を基準にしたルートを検索し、走行ルート313の候補として設定可能である。
【0088】
走行ルート設定手段202は、これらの走行ルート313の候補について、イベントデータ316の動き指定データに対応したルートになるよう、適宜、修正する。たとえば、走行ルート設定手段202は、行き止まり及び/又はバックが可能な走行ルート313を設定することが可能である。さらに、走行ルート設定手段202は、イベントデータ316の動き指定データに合わせて、走行ルート313に、ゆっくり目に走行(低速運転)する、高速で走行する(高速運転)等の速度の目安を設定したり、渋滞の道路と、交通の流れがスムーズな道路とを設定したりする等の処理を行うことも可能である。
【0089】
具体的には、例えば、動き指定データにて、行き止まりに行き、バックで後戻りするようなイベントが設定された場合、走行ルート設定手段202は、バックができるルートを選択して、走行ルート313に設定する。これは、走行ルート設定手段202は、実際に行き止まりに行くようなルートを設定してもよいし、バックしても安全な場所に車両を誘導するように設定してもよい。さらに、走行ルート設定手段202は、安全な位置で停止(駐車)するような箇所も走行ルート313に設定することが可能である。
この上で、走行ルート設定手段202は、この修正した箇所を、走行ルート313中の設定位置としてイベントデータ316に設定する。
【0090】
走行ルート313の設定後、イベント発生手段204が、ネットワーク3を介してサーバ装置1と通信を開始する。イベント発生手段204は、アカウント情報211をサーバ装置1へ送信する。
【0091】
(ステップS103)
次に、現在位置取得手段203が、現在位置取得処理を行う。
現在位置取得手段203は、走行ルート313の走行中に、現在の位置の位置情報314を取得する。
本実施形態においては、現在位置取得手段203は、位置取得部29から取得した位置の情報を取得し、地図データ310内の位置を算出する。この地図データ310内の位置が、現在の位置となる。この際に、現在位置取得手段203は、現在の位置が走行ルート313内にあるかどうかについても算出する。現在位置取得手段203は、これらの算出されたデータを、位置情報314として記憶部21に格納する。
図5(a)の例では、地図データ310中で、位置情報314に設定される現在の位置を、車のマークのアイコンで示している。
【0092】
(ステップS104)
次に、イベント発生手段204が、イベント発生の特定条件に合致したか否かを判断する。
上述したように、イベント発生手段204は、位置情報314に応じて、走行ルート313上で特定条件となった場合に、離散的にイベントを発生させる。
本実施形態において、イベント発生手段204は、例えば、現在の位置が走行ルート313上である場合、乱数値を取得し、イベントデータ316に含まれるイベントの発生頻度に対応した確率で、イベント発生条件となる特定条件に合致したと判断する。
【0093】
さらに、イベント発生手段204は、例えば、イベント設定手段201により設定された特定条件になった場合には、イベントを発生させる。具体的には、イベント発生手段204は、車両の位置情報314が設定位置の特定範囲内である場合にも、特定条件に合致したと判断する。この特定範囲としては、例えば、数百m単位、ランドマークがユーザから見える位置の範囲、行き止まりの道に入った際、バック開始した際、その他の範囲が設定可能である。さらに、イベント発生手段204は、車両の走行中だけでなく停止中であっても、特定条件を判断して、イベントを発生させることが可能である。
【0094】
さらに、イベント発生手段204は、目的地312へ到着する特定範囲内に近づいた場合も、特定条件に合致したと判断することが可能である。
加えて、イベント発生手段204は、常時実行されるイベントの場合、当該イベントについては、走行ルート313上では常に特定条件に合致したと判断することが可能である。
【0095】
さらに、イベント発生手段204は、例えば、急発進した、道路の段差等により車両が揺動した等の状況を判断し、この状況に加えて乱数値が閾値を超えていた場合等に、特定条件として、イベントを発生させることも可能である。
【0096】
これに加えて、イベント発生手段204は、走行ルート313上で、常時イベントとしてイベントをずっと発生させ続けることも可能である。この場合、イベント発生手段204は、走行ルート313と判断された最初の位置で、特定条件に合致したと判断することが可能である。
【0097】
イベント発生手段204は、イベント発生条件に合致した場合に、Yesと判断する。
イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS110に進める。
【0098】
(ステップS105)
イベント発生の特定条件に合致した場合、イベント発生手段204が、イベント発生処理を行う。
イベント発生手段204は、イベントデータ316を読み出し、上述の特定条件に応じた種類のイベントを発生させる。
イベント発生手段204は、例えば、上述の確率でモンスターを出現させてプレイヤキャラクタとの戦闘を行わせるイベントを発生させることが可能である。
または、イベント発生手段204は、車両の位置情報314が行き止まり及び/又はバックである場合、対応するイベントを発生させる。
【0099】
図5(a)において、地図データ310中に太線で示す走行ルート313では、行き止まりDに行くルートに修正された例を示している。つまり、後述するように、車両がこの行き止まりDまで走行すると、バックで後戻りするイベントが発生する。
具体的には、イベント発生手段204は、行き止まりの道の先からモンスターが現れて、追いかけられ、バックするようなイベントを発生可能である。
【0100】
イベント発生手段204は、例えば、車両がバックしている場合、前方からモンスターや障害物が迫ってくるようなイベントを発生可能である。さらに、これらの際に、イベント発生手段204は、モンスターに、へばりつかれたりするようなイベントを発生可能である。さらに、イベント発生手段204は、車両と、へばりつかれたモンスターのオブジェクトとを関連付け、特定の張り付き値を設定してもよい。
【0101】
同様に、イベント発生手段204は、例えば、モンスターや流水や岩等に追われているような緊迫感を高めるイベント、仮想の障害物で停止してモンスターに襲われるイベント等も発生させることが可能である。
加えて、イベント発生手段204は、車両がバックした場合にフロントガラスにモンスターが落ちてきたりするようなイベントの種類を設定することが可能である。
【0102】
さらに、イベント発生手段204は、車両が急発進した場合に、ゾンビ等のモンスターが背後に発生するようなイベントを発生させることが可能である。加えて、イベント発生手段204は、バックや急カーブを曲がる等をすることで、モンスターが振り落とされて、車両と関連づけられていたオブジェクトの関連付けが解除されるようなイベント等も発生可能である。
【0103】
イベント発生手段204は、自動運転の場合、走行ルート313の速度の目安の設定に合わせて、低速運転になった際に、多数のモンスターに取りつかれるようなイベントに変化させたり、高速運転になった際に、そのモンスターが剥がれる等、イベントを変化させたりすることが可能である。
さらに加えて、イベント発生手段204は、手動運転の運転操作に合わせて、イベントを変化させることも可能である。たとえば、手動運転の場合、急ブレーキをかけたり、バックや急なハンドル操作をした場合に、前方にモンスターが現れたり、張り付いたモンスターが振り落とされたりといったイベントを発生させることも可能である。
【0104】
図5(b)の画面例500によると、イベント発生手段204は、走行中の外部画像及び/又は位置情報314に基づいて、イベントのゲーム画像を描画し、表示部26に表示させる。
図5(b)では、モンスターMが、車両のシースルー型のディスプレイに表示されている例を示す。
【0105】
具体的には、イベント発生手段204は、イベント動作データに応じて、発生させたイベントのゲーム画像を、車両の外部画像及び/又は車両内の内部画像に対応したゲーム画像として表示部26に表示させる。
イベント発生手段204は、例えば、撮像部30で撮像された車両の外部(周囲)の画像データや内部の画像データについて、周囲の物体の位置及び種類を認識結果のデータを基に、これらの車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像を描画する。このゲーム画像は、必要なオブジェクトが画像データに上書きされていてもよい。すなわち、イベント発生手段204は、イベントのゲーム画像を、拡張現実(AR)、VR、MR、SR等のXR画像として描画することが可能である。
【0106】
イベント発生手段204は、外部画像対応したゲーム画像としては、例えば、ランドマークのビルを廃墟のビルに変更したり、自動車に乗ったモンスターが襲ってきたり、道の先からモンスターが襲ってきたりする等のゲーム画像を表示可能となる。
【0107】
イベント発生手段204は、内部画像に対応したゲーム画像としては、例えば、モンスターから逃げるため、ドライバーのキャラクタがアクセルを踏む、ブレーキを踏む、ハンドルを回す等のゲーム画像を描画可能である。この際、イベント発生手段204は、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの動きと、キャラクタの手や足の動きが連動しているように描画する。さらに、イベント発生手段204は、車両がバックするときに助手席に手をかけるようにしたり、急ブレーキに気をつけるように、ユーザに警告したりすることが可能である。加えて、イベント発生手段204は、ドライバーのキャラクタが、助手席に手をかけて後ろを見ながらバックの運転操作をするような、複雑な動作を行うようにしてもよい。
さらに、例えば、イベント発生手段204は、車両内でドライバーが負傷したり、急ブレーキでゾンビがフロントガラスを割って外に投げ出されたり、隣にあるモンスターの死体が急カーブで自分の足元に転がってきたりする等のゲーム画像の描画を行うことが可能である。
【0108】
図5(c)の画面例501は、現れたモンスターにドライバーが焦って急加速をしようとしたゲーム演出を表示させた例を示している。
【0109】
このように、イベント発生手段204は、車両の走行状態、停止状態、及び/又は姿勢状態等により把握される車両の動きに応じたイベントにより演出する。これにより、イベント発生手段204は、現実中でゲームのイベントが起こっているように表示させることが可能である。この際、仮想キャラクタのオブジェクト等によりイベントを盛り上げることができる。よって、臨場感の高いゲームを実現することができる。
この他に、イベント発生手段204のゲーム画像の描画に合わせて、音声処理部24からゲーム音声を出力することも可能である。このゲーム音声は、ゲームの演出に合わせて立体音声で構成されていてもよく、低音で恐怖感を強調したものであってもよい。さらに、仮想キャラクタの音声がヘッドセットから聞こえるような演出を行ってもよい。
【0110】
なお、イベント発生手段204は、イベントとして、ドライバーがカーナビゲーション装置を設定する、ユーザの指示により音楽をセレクトする、急ブレーキのときに安全を確保してくれる、渋滞中にイライラして何かミニゲームを提案する等の演出を行ってもよい。
【0111】
このイベントの際、イベント発生手段204は、操作部25から、ユーザの操作情報を取得する。この操作情報は、ユーザによるコントローラの操作やジェスチャ等を基に、攻撃する方向や種類等の指示等も取得可能である。
【0112】
さらに、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報の値によって、イベントに登場するモンスターのパラメータを調整して、倒しやすくしたり、逆に、倒しにくくしたり調整することも可能である。たとえば、車両が、加速したり、停止したり、バックしたり、姿勢が傾いていたりした場合、モンスターの耐久値や攻撃値が高くなるよう変更して、よりユーザを焦らせて臨場感を高めてもよい。
【0113】
加えて、イベント発生手段204は、イベント発生処理により発生されたイベントを、イベントデータ316に設定されたイベント終了条件に対応して終了させることも可能である。イベント発生手段204は、このイベント終了条件になったことを検出して、発生させたイベントを終了させる。
【0114】
さらに、イベント発生手段204は、他にも取得したゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
ここで、上述したようなゲームの設定やプレイ時の特定タイミングで、イベント発生手段204は、サーバ装置1にゲームデータ212のうち、変化があった差分データを送信する。
【0115】
(ステップS201)
ここで、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、ゲーム情報処理を行う。
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2から差分データを受信する。そして、ゲーム情報処理手段101は、アカウントDB111のアカウント設定300に、差分データを設定する。これにより、次回ログインした際に、この差分データを基にしたゲームを実行可能となる。
【0116】
(ステップS106)
ここで、ゲーム装置2のイベント発生手段204が、目的地312に到着したか否かを判断する。
イベント発生手段204は、現在の位置が走行ルート313上で目的地312に到着した場合、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。 Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS112に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS101に戻して、ゲームの進行を続ける。
【0117】
(ステップS107)
走行ルート313上の目的地312に到達した場合、イベント発生手段204が、外部描画表示処理を行う。
まず、イベント発生手段204は、例えば、ボスキャラとの戦闘を終了させ、ステージの終了の処理を行い、ゲームデータ212に設定する。この上で、イベント発生手段204は、エンディングの演出を表示部26に表示し、音声入出力部27から音声出力する。
【0118】
そして、イベント発生手段204は、下車後の車両の動きに合わせて、描画されたオブジェクトが外部から見えるように描画する。
具体的には、イベント発生手段204は、例えば、表示部26にドライバーや同乗者のオブジェクトを前記車両の外部及び/又は内部に描画することが可能である。すなわち、自動運転の車両の動きを外から見る際に、仮想キャラクタであるドライバーや同乗者が乗っているように見せることが可能である。イベント発生手段204は、この描画の際に、オブジェクトを車両の動きに合わせて動くように描画することが可能である。たとえば、イベント発生手段204は、停車して、パーキングブレーキをセットし、ドアを明けるといった一連の動作を描画することができる。
同様に、シースルーディスプレイを介して、有人の車両を外部から見せることも可能である。この場合、イベント発生手段204は、ユーザのARグラスや身体の箇所を、仮想キャラクタの画像データに変換して描画してもよい。この画像も車両の動きに合わせて動くように見せることが可能である。
【0119】
その後、イベント発生手段204は、ステージが終了した旨のデータと、上述のゲームデータ212の差分データをサーバ装置1へ送信する。
サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、この差分データを受信して、アカウントDB111のアカウント設定300に格納する。
以上により、本発明の実施形態に係るゲーム進行処理を終了する。
【0120】
[発明の効果]
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1に記載されたようなゲームでは、単純に、ゲーム装置の移動した位置情報314によりイベントを発生させるだけであった。
このため、車両等の中でゲームをプレイする場合であっても、特に、車両の動きとゲームとが連動するようなことはないため、臨場感に乏しくなるという問題があった。
【0121】
これに対して、本実施形態のゲームプログラム210は、記憶部21及び表示部26を備え、車両と対応づけて使用するゲーム装置2により実行されるゲームプログラムであって、ゲーム装置2を、ゲームのプレイ中に発生させる、車両の動きを伴うイベントを設定するイベント設定手段201と、イベント設定手段201により設定されたイベントに応じて、車両の走行ルート313を設定する走行ルート設定手段202と、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313の走行中に、現在の位置の位置情報314を取得する現在位置取得手段203と、現在位置取得手段203により取得された位置情報314に応じて、イベント設定手段201により設定されたゲーム内のイベントを発生させるイベント発生手段204として機能させることを特徴とする。
【0122】
このように構成することで、車内にいるユーザに臨場感を高めたゲームを提供することができる。このため、自動運転の自動車等で手持ち無沙汰なユーザに、ゲーム性の高いゲームをプレイさせることが可能となる。結果として、ユーザのゲームプレイの意欲を惹起することができる。
【0123】
本実施形態のゲームプログラム210は、ゲーム装置2を、地図上の位置情報314を利用して、目的地312を設定する目的地設定手段200として更に機能させることを特徴とする。
このように構成することで、目的地312を設定した上で、ゲーム性の高いゲームをプレイさせ、より臨場感を高めることが可能となる。
【0124】
本実施形態のゲームプログラム210は、車両は自動運転可能であり、走行ルート設定手段202は、走行ルート313の少なくとも一部を自動運転のルートとして設定することを特徴とする。
このように構成することで、自動運転の自動車等の車両について、ゲームに合わせた自動運転のルートを設定することが可能である。これにより、単に自動運転の自動車に乗ってゲームをするのではなく、ゲーム自体と自動運転とを連動させることができ、より臨場感を高めることが可能となる。
【0125】
本実施形態のゲームプログラム210は、走行ルート設定手段202は、行き止まり及び/又はバックが可能な走行ルート313を設定し、イベント発生手段204は、車両の位置情報314が行き止まり及び/又はバックである場合、対応するイベントを発生させることを特徴とする。
このように構成することで、例えば、行き止まりの道をバックするようなルートを走行ルート313として設定し、この設定位置に合わせたイベントを発生させることが可能となる。このため、イベントと車両の移動とを連動させ、より臨場感を高めることが可能となる。
【0126】
本実施形態のゲームプログラム210は、イベント発生手段204は、下車後の車両の動きに合わせて、描画されたオブジェクトが外部から見えるように描画することを特徴とする。
このように構成することで、ゲームに合わせたドライバーや同乗者等を描画することができ、ゲームをプレイしたい、車両に乗りたいという他のユーザの気分を高めることができる。よって、ユーザのゲームプレイの意欲を惹起することができる。
【0127】
本実施形態のゲームプログラム210は、イベント発生手段204は、地図データ310中の設定位置に対応してイベントを発生させることを特徴とする。
このように構成することで、走行ルート313中に設定されたランドマークや施設や店舗や指定位置等でイベントを発生させることができる。よって、ゲームの進行にメリハリをつけることができ、ゲーム性を高めることができる。さらに、これらの設定位置の外部風景に注目させることができ、広告効果も期待できる。
【0128】
[他の実施形態]
図2〜
図5において説明した制御手段及び処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0129】
上述の実施の形態においては、イベントを設定してから、そのイベントに合わせて走行ルート313を設定するように記載した。
しかしながら、走行ルート313を設定してから、その走行ルート313に合わせてイベントを設定するように構成することも可能である。
【0130】
すなわち、本実施形態の他の実施の形態に係るゲームプログラム210は、記憶部及び表示部を備え、車両内と対応付けて使用するゲーム装置により実行されるゲームプログラムであって、ゲーム装置を、車両の走行ルート313を設定する走行ルート設定手段202と、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313に合わせて、ゲームのプレイ中に発生させる、車両の動きを伴うイベントを設定するイベント設定手段201と、走行ルート313の走行中に、現在の位置の位置情報314を取得する現在位置取得手段203と、現在位置取得手段203により取得された位置情報314に応じて、イベント設定手段201により設定されたゲーム内のイベントを発生させるイベント発生手段204として機能させるように構成してもよい。
【0131】
ここで、
図7により、走行ルート313に合わせてイベントを設定する、本発明の他の実施形態のゲーム進行処理について説明する。
図7では、ステップS100〜S107、S200〜S201については、
図4と同様の処理を行う。このため、差分のあるステップS121及びステップS122について、ステップ毎に説明する。
【0132】
(ステップS121)
走行ルート設定手段202が、ルート設定処理を行う。
走行ルート設定手段202は、車両の走行ルート313を設定する。走行ルート設定手段202は、例えば、表示部26に、カーナビゲーション装置と同様のカーナビゲーション画面として地図データ310を表示させ、ユーザがなぞって指定し、これを取得することで、設定可能である。この際、ユーザは、例えば、行き止まりに行って戻るようなルートを指定することが可能である。さらに、ユーザは、特定の位置で停止するよう指定することも可能である。
さらに、走行ルート設定手段202は、カーナビゲーション画面に、いくつか候補を表示して、これをユーザが選択して指定することも可能である。この表示された候補を、ユーザが調整して指定することも可能である。この候補として、走行ルート設定手段202は、
図5(a)の行き止まりDのような箇所を含むものを表示してもよい。
【0133】
(ステップS122)
次に、イベント設定手段201が、イベント設定処理を行う。
イベント設定手段201は、設定された走行ルート313に合わせて、ゲームのプレイ中に発生させる、車両の動きを伴うイベントをイベントデータ316に設定する。イベント設定手段201は、走行ルート313上の行き止まりや停止の位置を検出した場合、それらに合わせたイベントを実行するように、イベントデータ316に設定してもよい。
イベント設定手段201は、その他については、上述の
図4のステップS101と同様に設定可能である。
【0134】
このように構成することで、ユーザが走行ルート313を自ら指定して、これに合わせてイベントを設定できるという効果が得られる。これにより、よりユーザの期待度を高めて、ゲームをプレイしたい、車両に乗りたいという意欲を惹起できる。
【0135】
なお、上述の実施の形態では、ユーザが目的地312を設定する例について説明した。
しかしながら、ゲームの実行時に、既に目的地312が決まっていてもよい。
このように構成することで、シャトルバス、テーマパークの車両、アーケードゲーム機器等、ユーザが目的地312を設定できないような車両にも適用でき、柔軟な構成に対応できる。
【0136】
上述の実施の形態においては、確率等で発生するイベントと、走行ルート313上の設定位置の近くを通ったときに開始されるイベントが別々に発生するように記載した。
しかしながら、これらのイベントが重なった場合、イベント発生手段204は、どちらかを優先しても良いし、同時に発生させてもよい。これらのイベントのいずれかを優先する場合、イベント発生手段204は、片方のイベントを発生させなくするような演出を行うことも可能である。たとえば、イベント発生手段204は、ゾンビに襲われていたが、巨大な骸骨にゾンビが踏みつぶされて対戦相手が代わる、といった演出を行うことが可能である。
【0137】
加えて、イベント発生手段204は、到着予定時刻315に合わせてイベントの発生を調整することも可能である。具体的には、イベント発生手段204は、例えば、到着予定時刻315でイベントが終了するようにイベントを発生させることで、ゲームの進行を調整してもよい。イベント発生手段204は、例えば、イベントの種類、発生頻度、発生する方向、その他のイベントに関するパラメータを調整することが可能である。
【0138】
上述の実施の形態においては、ゲームの開始指示位置311の設定として、ユーザの現在位置、又は指定した位置とする例について記載した。
これに対して、車両やゲーム装置2の状態と連動して開始指示位置311が設定されてもよい。たとえば、高速道路で自動運転のレベルが上がり、ユーザの手放しでの自動運転が可能となる場合、この高速道路に入った位置を開始指示位置311として設定することが可能である。逆に、ユーザの乗車時に自動運転のレベルが下がるような道路について走行ルート313が設定された場合、そのような道路に到着する箇所を開始指示位置311として設定し、その位置に着くまでイベントが発生しないようにすることも可能である。
これらの場合、目的地設定手段200は、自動運転の終了する箇所を、目的地312として設定可能である。
【0139】
上述の実施の形態では、目的地設定手段200が、位置情報314を利用して目的地312を設定する例について記載した。
しかしながら、目的地設定手段200は、走行ルート設定手段202により設定された走行ルート313に対応した目的地312を設定することも可能である。
この際、走行ルート設定手段202は、イベント内容に応じて走行ルート313を設定することが可能である。たとえば、バックするイベントであれば、走行ルート設定手段202は、まずバックできる地図データ310上の場所を検知し、バックするイベントを発生させうる走行ルート313を設定する。これに対応して、目的地設定手段200は、設定された走行ルート313に対応した目的地312を設定することが可能である。すなわち、走行ルート313に合わせて、目的地312を設定することが可能である。この場合、走行ルート313の設定より先にユーザに指示された位置に近い箇所を、目的地312として設定可能である。または、ユーザの指示を取得し、目的地設定手段200により目的地312を再設定したり、そもそも走行ルート313や目的地312を秘密にして、車両を走行させたりするような構成も可能である。
【0140】
これに加え、目的地設定手段200により目的地312を設定しない状態で、イベント発生手段204によりイベントを発生させるような構成も可能である。
たとえば、自動運転や手動運転にて、特定エリアを周回したり、ゲームプレイに適した走行ルート313を走行したりする等の条件でも、イベント発生手段204によりイベントを派生させることが可能である。すなわち、イベント発生手段204により走行ルート313は設定するものの、目的地312が不要な場合でも、上述のように運転中の車両の動きを伴うイベントを発生させることが可能である。
【0141】
さらに、イベント発生手段204は、車両の状態を把握して、上述のような自動運転のレベルに対応して、開始指示位置311の設定位置に関わらず、イベントを開始したり、開始しなかったりするような制御を行うように構成することも可能である。
【0142】
加えて、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報により、オブジェクトに設定されたパラメータを変動させてもよい。具体的には、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてオブジェクトの動作、各種パラメータ等を制御することが可能である。
【0143】
たとえば、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてモンスターに力を加えるような物理演算を行い、モンスターの動作を変更させる。具体的には、車両が左右に曲がったり、バックしたりした場合、遠心力で車両にへばりついたモンスターが振り落とされて飛んでいくようにすることが可能である。
すなわち、イベント発生手段204は、カーブやバック等でモンスターに力が加わると、モンスターの張り付き値やヒットポイントを減少させ、この値が閾値以下になると振り落とされ、車両とモンスターとの関連付けが解除されるように、ゲーム演出することが可能である。
【0144】
加えて、イベント発生手段204は、ユーザの操作情報に応じて各オブジェクトのパラメータを変更することも可能である。具体的には、イベント発生手段204は、ユーザが武器で攻撃すると、この攻撃の攻撃値に対応して張り付いているゾンビ等のモンスターの張り付き値を減少させ、この値が閾値以下になるとが振り落とされるようにしてもよい。これにより、車両とモンスターとの関連付けが解除される。この際、イベント発生手段204は、攻撃に対応してモンスターのヒットポイントが減少するように、パラメータを変更することも可能である。
さらに、イベント発生手段204は、車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けるように調整を行うことも可能である。すなわち、イベント発生手段204は、実際の道路の段差等による車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けてもよい。
【0145】
上述の実施形態においては、イベントの発生条件として確率を用いる例について説明した。
しかしながら、撮像部30により撮像された車両の外部画像及び/又は内部画像から、画像認識プロセッサ等で認識された結果を基に、イベントを発生させることも可能である。たとえば、車両の外に人が多い場合は、それらの人がゾンビになるようなイベントを発生可能である。さらに、車内が乱雑であったり食べ残しが多かったりする場合、「もったいないお化け(付喪神)」「キノコおばけ」のような特定のモンスターが出現するといったイベントを発生させてもよい。
【0146】
上述の実施形態においては、ゲーム開始後に表示部26へゲーム画像が表示される例について記載した。
しかしながら、表示部26に表示されるゲーム画像は、車両の外にいるときに、車内に見えてもよい。すなわち、ユーザが車両に乗り込むときには、既にゲーム画像が見えていてもよい。この場合、例えば、ゴーグル型装置、ARゴーグル型装置、他装着型AR装置等の表示部26、シースルー型のディスプレイ等に、プレイヤキャラクタや敵キャラクタ等の各オブジェクトを含むゲーム画像が表示される。
この際のゲーム画像は、例えば、デモ用の画像であってもよい。または、ユーザが車両に乗る前に、サーバ等を通じてゲームの開始を設定することで、プレイ開始やプレイ中に対応するゲーム画像を表示してもよい。
【0147】
イベント発生手段204は、現在位置取得手段203により取得された加速度情報及び/又は姿勢情報に応じて、イベントの内容を調整することも可能である。この調整として、イベント発生手段204は、車両の動きに連動するオブジェクトが発生するイベントを発生させ、加速度情報及び/又は姿勢情報に応じてオブジェクトを制御することも可能である。
【0148】
さらに、イベント発生手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報により、オブジェクトデータ317に設定されたモンスター等のオブジェクトのパラメータを変動させることで、イベントの内容を調整することも可能である。この際、イベント発生手段204は、操作部25からユーザの操作情報を取得し、当該操作情報に応じてモンスター等のオブジェクトのパラメータを変更することも可能である。
【0149】
上述の実施形態では、イベント発生手段204は、走行ルート313上の目的地312に到達した際に、描画されたオブジェクトが外部から見えるように描画する例について記載した。
しかしながら、走行中ずっと、イベント発生手段204は、仮想キャラクタ等のオブジェクトが外部から見えるように描画することも可能である。または、イベント発生手段204は、例えば、目的地に手動運転で到着後、駐車だけ自動運転に任せる際に、仮想キャラクタ等のオブジェクトが外部から見えるように描画するように構成することも可能である。
このように構成することで、仮想キャラクタと一緒にドライブしているように演出することができ、ゲームをプレイしたい、車両に乗りたいという他のユーザの気分を高めることができる。
【0150】
上述の実施形態は、モンスターと戦闘するアクションゲームやシューティングゲームのようなアプリを例にして記載されているものの、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、及びパズルゲーム等、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0151】
より具体的には、例えば、本発明の他の実施形態のゲームは、モンスターと戦うファンタジーロールプレイングゲームとして構成されてもよい。さらに、二輪車や四輪車等で追いかけてくる異星人等のモンスターを、銃器を模した操作部のガンコンとローラで撃ち倒すようなSFゲームとして構成してもよい。または、車両の走行中に、ギャング、ロボット兵器、恐竜、巨大昆虫等と対戦するようなアクションゲームとして構成してもよい。この場合でも、目的地312付近にボスキャラが登場し、これを撃退することでエンディングとなるように構成できる。
これらのゲームの変更やイベントの設定変更は、ゲームデータ212の特にイベントデータ316を差し換えること当業者に実現可能である。
【0152】
さらに、他の実施形態のゲームとして、仮想キャラクタとのコミュニケーションを中心としたゲームとして構成されてもよい。
たとえば、恋愛シミュレーションゲームのように、仮想キャラクタがドライバーとして運転をナビゲートしてくれるようなゲームの場合、ユーザのルートの選択や会話の受け答えにより好意度が変化するようにしてもよい。または、アンドロイドや動物を模した仮想キャラクタが、ドライバーとして運転したり、マスコットとしてミニゲームを提供したり、楽しい雰囲気を盛り上げてくれたりするように構成してもよい。
【0153】
・ハードウェア構成のバリエーション
なお、制御部10、20は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサ)等を含む情報処理部であってもよい。
【0154】
記憶部11、21は、一時的でない記録媒体であり、主記憶部のRAMとしては、DRAMやSRAM等を用いてもよい。ROMは、補助記憶部として、EEPROM、フラッシュメモリ、3D Xポイント等の各種不揮発性で書き換え可能な半導体メモリを用いてもよい。加えて、補助記憶部として、HDDの代わりに、SSD(Solid State Drive)やeMMC(embedded Multi Media Card)を用いることも可能である。
【0155】
接続部12、22は、LAN、無線LAN、WAN、携帯電話網等のネットワーク3に接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続部である。
【0156】
画像処理部23は、GPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等の情報処理部であってもよい。画像処理部23は、専用のメモリを備えていてもよい。
【0157】
操作部25は、専用又は汎用のコントローラと接続されてもよい。コントローラに設けられたスティックやボタンやタッチパッド等を操作することにより、操作部25を介して、ゲーム装置2へ操作信号が入力される。このコントローラと操作部25とは、無線又は有線で接続される。この無線又は有線の接続は、USB、Bluetooth(登録商標)等であってもよい。
【0158】
なお、ゲーム装置において、制御部20及び画像処理部23は、GPU内蔵CPU等やチップ・オン・モジュールパッケージのように、一体的に形成されていてもよい。
また、制御部10、制御部20、及び画像処理部23は、RAMやROMやフラッシュメモリ等を内蔵していてもよい。
【0159】
・システム構成のバリエーション
上述の実施形態では、
図1に示すように、サーバ装置1とゲーム装置2とで構成されるゲームシステムXにてゲームプログラム210を実行させる例について記載した。
しかしながら、
図8を参照すると、単独のゲーム装置2bにより、本発明のゲームプログラム210を実行することも可能である。この場合、ゲーム装置2bには、ゲームデータ212内に、カーナビゲーションのように広範囲の地図データ310を格納しておくことも可能である。この図において、上述の各図と同じ符号は同種の構成であることを示している。
逆に、ゲーム装置2は単なるデータの送受信と、画像音声出力のみの機能を実行して、サーバ装置1のゲームプログラム110を実行することで、上述の目的地設定手段200、イベント設定手段201、走行ルート設定手段202、現在位置取得手段203、及びイベント発生手段204として機能させてもよい。この図においては、上述の
図7の処理を行うように、イベント設定手段201と走行ルート設定手段202とが
図2とは逆に接続されている例を示す。
さらに、上述の各手段は、サーバ装置1及びゲーム装置2のいずれかで任意に実行しても、それぞれの機能を分担して一部又は任意の組み合わせで実行してもよい。
【0160】
さらに、上述の実施形態では、自動運転の自動車等の車両自体がゲーム装置2である、すなわち車両内で使用するゲーム装置2である例について記載した。
これについて、本実施形態のゲーム装置2が車両の場合、アミューズメントパーク等の乗り物、ジェットコースター、電車、運転手が運転するタクシー、バス、その他の車両を用いることが可能である。加えて、ゲームセンター等に提供されるアーケードゲーム筐体を用いて本発明を実現することもできる。または、ゲーム装置2は、仮想空間上の地図データ310上を動作する仮想の車両であってもよい。
さらに加えて、ゲーム装置2は、車両に限らず、ユーザが直接操縦しない乗り物、例えば、飛行機やドローン等に設けることも可能である。加えて、ゲーム装置2を用いて徒歩でゲームを行うことも可能である。
【0161】
本実施形態のゲーム装置2は、上述したように、スマートフォン、ゲーム専用機、VRゴーグル型装置、ARゴーグル型装置、他装着型AR装置、カーナビゲーション装置等の車両内でプレイされる装置であってもよい。この際に、加速度情報及び/又は姿勢情報は、ゲーム装置2の内蔵の加速度センサ部28で取得しても、車両に設けられたセンサで得たデータを取得してもよい。
このように構成することで、車両以外のゲーム装置2においても、ゲーム性を高めたゲームを実行することが可能となる。さらに、姿勢や目線のトラッキング等を備えたゲーム装置2の場合、ゲーム装置2やユーザの姿勢や目線に合わせたイベントを発生させ、よりゲームでの臨場感を高めることができる。
【0162】
加えて、ゲーム装置2がVRゴーグル型装置、ARゴーグル型装置、他装着型AR装置、であった場合、車内にもゲーム画像が表示され、モンスターが襲ってくるようなイベントを発生させることが可能である。同様に、ゲーム装置2の表示部26が、プロジェクタで投影する場合は、ガラス窓以外にも、壁部分に描画することが可能である。
この場合、プレイヤの身体の位置や向きを検知して、身体に重ならないようにモンスターを描画してもよいし、逆に、プレイヤの位置や向きも含めた情報で敵の位置や向きや行動が変化してもよい。
【0163】
加えて、上述の実施形態では、表示部26として、シースルー型のディスプレイ及びARゴーグルにゲーム画像を表示する例について記載した。
しかしながら、表示部26は、シースルー型のディスプレイ及びARゴーグルでなくてもよい。たとえば、表示部26として、上述のVRゴーグル型装置のディスプレイを用いることも可能である。このVRにおいても、撮像部30から撮像された画像と、ゲーム画像とを重ねてVRとして表示することが可能である。加えて、表示部26がプロジェクタである場合、霧(ミスト)や、ユーザの眼鏡や網膜にゲーム画像を投影することが可能である。
さらに、ゲーム装置2がスマートフォン、ゲーム専用機、カーナビゲーション装置等の携帯型や据置型装置であった場合に、これらのディスプレイを表示部26として用いることも可能である。この場合も、撮像部30から撮像された外部の画像とゲーム画像とを、ARにより表示することが可能である。加えると、ゲーム装置2が車両の場合、窓をなくして、外部を撮像する撮像部30の画像と、ゲーム画像とを、窓代わりの表示部26に表示するように構成することも可能である。
このように構成することで、様々な構成に対応することができる。
【0164】
上述の実施形態では、本実施形態のゲームプログラム210がネイティブアプリケーションである例について記載されたものの、ウェブアプリとして構成されていてもよい。すなわち、ゲームプログラム210は、ウェブブラウザー等で実行可能なアプリであってもよい。この場合は、記憶部21に格納されるゲームプログラム210及びゲームデータ212は、毎回、RAM等に一時的に格納されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、ゲーム装置2において、ゲームプログラム210自体が既にインストールされている例について記載した。この場合、ゲームプログラム210は、ゲーム装置2において、光学記録媒体やその他の記録媒体から読み込まれ、記憶部21にインストールされてもよい。加えて、ゲームプログラム210を、サーバ装置1からダウンロードするようにしてもよい。
【0165】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、及び他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【0166】
また、上記実施形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。