(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態の情報処理装置の一例を説明するための図である。情報処理装置1は、ホスト装置1aと表示デバイス1bを備える。ホスト装置1aと表示デバイス1b間は、通信インタフェースif1を有している。通信インタフェースif1は、ホスト装置1aから表示デバイス1bに向かって伝送が行われる片方向通信の通信インタフェースであり、例えば、MIPI−DSIである。
【0012】
表示デバイス1bは、表示部1b1と入力部1b2を含む。表示部1b1は、画像表示を行う。表示部1b1は例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)に該当する。入力部1b2は、表示部1b1への入力操作を行う。入力部1b2は例えば、タッチパネルに該当する。また、入力部1b2は、固有識別子を有している。
【0013】
ホスト装置1aは、制御部1a1と記憶部1a2を含む。記憶部1a2は、固有識別子と、表示部1b1の画像表示を制御するための制御パラメータとを対応付けた変換テーブルtaを格納する。制御パラメータには、表示デバイス1bのデバイス情報(輝度、コントラストといった各種パラメータの設定値等)が含まれる。
【0014】
制御部1a1は、固有識別子を読み取り、変換テーブルtaによって固有識別子を制御パラメータに変換する。そして、制御部1a1は、通信インタフェースif1を通じて、制御パラメータにもとづいて表示部1b1の画像表示を制御する。
なお、制御部1a1の機能は、例えば、情報処理装置1が備える図示しないプロセッサが、所定のプログラムを実行することによって実現することができる。
【0015】
動作の流れについて説明する。
〔ステップS1〕記憶部1a2に変換テーブルtaが格納される。変換テーブルtaには、固有識別子AAと制御パラメータPとが対応付けられているとする。
〔ステップS2〕固有識別子AAの入力部1b2を有する表示デバイス1bがホスト装置1aに接続される。
【0016】
〔ステップS3〕制御部1a1は、入力部1b2にアクセスして、固有識別子AAを読み取る。
〔ステップS4〕制御部1a1は、変換テーブルtaによって固有識別子AAを制御パラメータPに変換する。
【0017】
〔ステップS5〕制御部1a1は、表示デバイス1bに向かって伝送が行われる片方向通信を有する通信インタフェースif1を通じて、制御パラメータPにもとづいて、表示部1b1の画像表示を制御する。
【0018】
このように、情報処理装置1では、制御部1a1は、固有識別子を持つ入力部1b2を有する表示デバイス1bから固有識別子を読み取り、変換テーブルtaによって固有識別子を制御パラメータに変換し、制御パラメータにもとづき表示デバイス1bの画像表示を制御する。
【0019】
これにより、制御部1a1では、通信インタフェースif1を介さずに、ホスト装置1aに接続される表示デバイス1bの制御パラメータ(デバイス情報)を認識できる。したがって、ホスト装置1aと表示デバイス1b間が、表示デバイス1bからデバイス情報を取得不可の通信インタフェースif1で接続されていても、変換テーブルtaから認識した制御パラメータにより表示デバイス1bの画像表示制御を行うことができ、表示デバイス1bの制御仕様の変更を容易に行うことが可能になる。
【0020】
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態として、
図1の情報処理装置1の機能を適用した、MIPI−DSIの通信インタフェースを有する情報処理装置の構成および動作について以降詳しく説明する。最初に、MIPI−DSIの通信インタフェースと、他の通信インタフェースとの差異について説明する。なお、以降ではホスト装置を単にホストと呼ぶ。
【0021】
<MIPI−DSI>
図2はホストと表示デバイス間の通信インタフェースの一例を示す図である。情報処理装置(例えば、ラップトップ型端末)110は、ホスト111と表示デバイス112を備え、eDP(embedded Display Port)やHDMI(High Definition Multimedia Interface:HDMIは登録商標)/DPの通信インタフェースでホスト111と表示デバイス112が接続される。ホスト111からは、画像情報に関するクロックレーン(CK Lane)およびデータレーン(Data Lane)が表示デバイス112に送信される。
【0022】
また、情報処理装置110では、AUX(Auxiliary Channel)やDDC(Display Data Channel)のインタフェースにより、ホスト111と表示デバイス112間で表示デバイス112のデバイス情報を互いに通信することができる。
【0023】
一方、情報処理装置(例えば、モバイル型端末)120は、ホスト121と表示デバイス122を備え、MIPI−DSIの通信インタフェースでホスト121と表示デバイス122が接続される。
【0024】
ホスト121からは、画像情報に関するクロックレーンおよびデータレーンが表示デバイス122に送信される。また、MIPI−DSIは、ホスト121と表示デバイス122間で表示デバイス122のデバイス情報を通信するインタフェースは存在しない。
【0025】
ここで、モバイル型端末のような情報処理装置120では、表示デバイス122を構成するデバイスの安定供給が求められ、さらに競争力強化のために継続したコストダウンが求められる。このため、制御仕様が異なる表示デバイス122を市場投入後に変更するケースが多く発生しやすい。
【0026】
しかし、情報処理装置120に使用されるMIPI−DSIは、内部インタフェースのeDPや、外部インタフェースのHDMI/DPとは異なり、ホスト121と表示デバイス122間でデバイス情報を通信するAUXやDDCのインタフェースが存在しない。
【0027】
このため、ホスト121は、表示デバイス122からデバイス情報を取得して、表示デバイス122の制御仕様を変更する(ソースコードの追加等)といった動作を行うことができず、従前ではホスト121のBIOSのプログラムを保守側で逐一変更する作業が行われている。
【0028】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、表示用通信インタフェースとしてMIPI−DSIを備える装置であっても、BIOSのプログラム変更を不要として、表示デバイスの制御仕様の変更を容易に行うことを可能にするものである。
【0029】
<装置構成>
図3は第2の実施の形態の情報処理装置の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、ホスト10aおよび表示デバイス13を備える。ホスト10aは、制御部11、記憶部12およびDC(Direct Current)/DCコンバータ14a、14bを含む。
【0030】
制御部11は、表示デバイス13の画像表示制御および情報処理装置10全体の運用制御を行う。記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)で実現され、BIOS等のプログラムや上述の変換テーブルを格納する。また、記憶部12は、SPI(Serial Peripheral Interface)を通じて制御部11に接続される。
【0031】
表示デバイス13は、タッチパネル付きの液晶ディスプレイであり、バックライトドライバ13a、タイミングコントローラ13bおよびタッチパネルコントローラ13cを含む。
【0032】
バックライトドライバ13aは、液晶ディスプレイのバックライトの駆動制御を行う。タイミングコントローラ13bは、制御部11からMIPI−DSIを通じて送信される画像データおよび後述のMIPI−DSIコマンドにもとづいて、液晶ディスプレイに画像データを表示させる論理タイミングの制御を行う。
【0033】
タッチパネルコントローラ13cは、タッチパネルの制御を行う。また、タッチパネルコントローラ13cは、固有IDとして、例えば、ベンダID(VID:Vender ID)、プロダクトID(PID:Product ID)、デバイスID(Device ID)およびファームウェアID(FWID:Firm Ware ID)を有している。
【0034】
制御部11は、バックライトドライバ13aへのイネーブル信号としてバックライト制御イネーブル信号e1を出力し、さらにバックライトドライバ13aに対して、バックライトの輝度等の調光制御を行うためのバックライトディミング(dimming)イネーブル信号e2を出力する。バックライトドライバ13aは、バックライトディミングイネーブル信号e2によってアサートされると、PWM(Pulse Width Modulation)にもとづく変調制御を実行する。
【0035】
また、制御部11は、MIPI−DSIを通じて、画像データおよびMIPI−DSIコマンドをタイミングコントローラ13bに送信する。さらに、制御部11は、シリアルバス通信インタフェースであるI
2C(Inter-Integrated Circuit:I
2Cは登録商標)の通信インタフェースを通じて、タッチパネルコントローラ13cと互いに通信を行う。
【0036】
一方、DC/DCコンバータ14aは、制御部11から出力される論理パワー制御イネーブル信号e11にもとづいて、論理制御電源部V1に直流電力を供給する。DC/DCコンバータ14bは、制御部11から出力されるバックライトパワー制御イネーブル信号e12にもとづいて、バックライト電源部V2に直流電力を供給する。論理制御電源部V1は、タイミングコントローラ13bへの電力供給を行い、バックライト電源部V2は、バックライトドライバ13aへの電力供給を行う。
【0037】
図4は記憶部の格納領域の一例を示す図である。記憶部12は、格納領域として、デスクリプタ領域、BIOS領域、セキュリティ領域およびコントローラFW領域を有する。固有IDを制御パラメータに変換する変換テーブルTaは、データの書き換え可能なBIOS領域に格納される(変換テーブルTaの詳細は
図7で後述する)。
【0038】
<ハードウェア構成>
図5は情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ(コンピュータ)100によって全体制御されている。プロセッサ100は、制御部11の機能を実現する。プロセッサ100には、バス103を介して、メモリ101、入出力インタフェース102およびネットワークインタフェース104が接続されている。
【0039】
プロセッサ100は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ100は、CPU、FPGA、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
【0040】
メモリ101は、記憶部12の機能を実現し、情報処理装置10の主記憶装置として使用される。メモリ101には、プロセッサ100に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ101には、プロセッサ100による処理に要する各種データが格納される。
【0041】
メモリ101は、情報処理装置10の補助記憶装置としても使用され、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。メモリ101は、補助記憶装置として、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置やHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体を含んでもよい。
【0042】
バス103に接続されている周辺機器としては、入出力インタフェース102およびネットワークインタフェース104がある。入出力インタフェース102は、情報処理装置10と他装置との入出力インタフェース制御を行う。また、入出力インタフェース102は、キーボードやマウス等の情報入力装置を接続可能であって、情報入力装置から送られてくる信号をプロセッサ100に送信する。
【0043】
さらに、入出力インタフェース102は、周辺機器を接続するための通信インタフェースとしても機能する。例えば、入出力インタフェース102は、レーザ光等を利用して、光ディスクに記録されたデータの読み取りを行う光学ドライブ装置を接続することができる。光ディスクには、Blu−rayDisc(登録商標)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)等がある。
【0044】
また、入出力インタフェース102は、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、入出力インタフェース102との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
【0045】
ネットワークインタフェース104は、ネットワークに接続してネットワークインタフェース制御を行う。ネットワークインタフェース104は、例えば、NIC(Network Interface Card)や無線LAN(Local Area Network)カード等を使用することもできる。ネットワークインタフェース104で受信されたデータは、メモリ101やプロセッサ100に出力される。
【0046】
以上のようなハードウェア構成によって、情報処理装置10の処理機能を実現することができる。例えば、情報処理装置10は、プロセッサ100が所定のプログラムを実行することで、本発明の処理を実行することができる。
【0047】
情報処理装置10は、例えば、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、上記の機能を実行することができる。情報処理装置10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。
【0048】
例えば、情報処理装置10に実行させるプログラムを補助記憶装置に格納しておくことができる。プロセッサ100は、補助記憶装置内のプログラムの少なくとも一部を主記憶装置にロードし、プログラムを実行する。
また、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ100からの制御により、補助記憶装置にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ100が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0049】
<フローチャート>
図6は情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップS11〕ホスト10a内の記憶部12のBIOS領域に変換テーブルTaが格納される。
〔ステップS12〕ホスト10aに、VID/PID等の固有IDを有するタッチパネルが付帯された液晶ディスプレイである表示デバイス13が接続される。
【0050】
〔ステップS13〕ホスト10a内の制御部11は、起動時に、表示デバイス13のタッチパネルから固有IDを読み取る。
〔ステップS14〕制御部11は、固有IDと制御パラメータとを対応付けた変換テーブルTaにもとづいて、読み取った固有IDを制御パラメータに変換する。
〔ステップS15〕制御部11は、制御パラメータにもとづいて、表示デバイス13の画像表示制御を行う。
【0051】
<変換テーブル>
図7は変換テーブルの一例を示す図である。変換テーブルTaは、表示デバイス13に付帯されるタッチパネルが有する固有IDを、制御パラメータに変換するためのテーブルであり、記憶部12のBIOS領域に格納される。
【0052】
ここで、3つの表示デバイス13−1、13−2、13−3があるとする。そして、表示デバイス13−1に付帯のタッチパネルの固有IDをVID:0x01、PID:0xAAとし、表示デバイス13−2に付帯のタッチパネルの固有IDをVID:0x02、PID:0xABとし、表示デバイス13−3に付帯のタッチパネルの固有IDをVID:0x03、PID:0xACとする。
なお、固有IDをVIDおよびPIDとしたが、これは一例であって、一意に識別されるIDであれば、他のIDを固有IDとして用いてもよい。
【0053】
変換テーブルTaには、表示デバイス13−1(VID:0x01、PID:0xAA)、表示デバイス13−2(VID:0x02、PID:0xAB)および表示デバイス13−3(VID:0x03、PID:0xAC)それぞれに対する制御パラメータが登録されている。
【0054】
制御パラメータは、時間T−pon1、・・・、T−pon4(総称する場合は時間T−pon)、時間T−poff1、・・・、T−poff4(総称する場合は時間T−poff)、およびMIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnを含む。
【0055】
時間T−pon1、・・・、T−pon4は、表示デバイス13に対するイネーブル信号をHレベルに設定する際に、イネーブル信号をHレベルに立ち上げる前の所定ポイントからHレベルの立ち上げ終了ポイントまでに要する遅延時間を示す(
図8で後述)。
【0056】
時間T−poff1、・・・、T−poff4は、表示デバイス13に対するイネーブル信号をLレベルに設定する際に、イネーブル信号をLレベルに立ち下げる前の所定ポイントからLレベルの立ち下げ終了ポイントまでに要する遅延時間を示す(
図8で後述)。
【0057】
MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnは、表示デバイス13−1、13−2、13−3に画像表示を実行させる際の初期化コマンド、および画像表示の実行を終了させる際の終了コマンドを含む。また、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnによって、例えば、表示デバイス13のデバイス情報(輝度、コントラストといった各種パラメータの設定値等)を設定することができる。
【0058】
なお、表示デバイス13−1、13−2、13−3それぞれのデバイスの違いにより、MIPI−DSIコマンドの数も異なる。
図7の例では、表示デバイス13−1のMIPI−DSIコマンドはn個としているが、表示デバイス13−2、13−3のMIPI−DSIコマンドはn個未満としている。したがって、表示デバイス13−2、13−3のMIPI−DSIコマンドには“Brank”表記の欄が示されている。
【0059】
変換テーブルTaは、表示デバイス13−1の固有IDと、該固有IDに対応する制御パラメータとを含むデータ列d1に、表示デバイス13−2の固有IDと、該固有IDに対応する制御パラメータとを含むデータ列d2が追加される。同様に、表示デバイス13−3の固有IDと、該固有IDに対応する制御パラメータとを含むデータ列d3が追加される。
【0060】
このような変換テーブルTaのテーブル構成により、ホスト10aに接続されうる複数の多様な表示デバイス13に対応して制御パラメータを柔軟に追加登録することができる。したがって、新たな表示デバイス13がホスト10aに接続される可能性がある場合、その表示デバイス13に付帯されるタッチパネルが持つ固有IDと、制御パラメータとを追加しておけばよいので、BIOSプログラムの変更作業が不要となり、作業効率の向上を図ることが可能になる。
【0061】
また、変換テーブルTaには制御パラメータとして、上記のように、時間T−pon、時間T−poff、およびMIPI−DSIコマンドが登録される。時間T−ponは、制御部11から表示デバイス13に向けて送信されるイネーブル信号をHレベル(第1のレベル)にして、表示デバイス13をイネーブル状態に設定する際のタイミングを示す情報(第1のタイミング情報)である。
【0062】
また、時間T−poffは、制御部11から表示デバイス13に向けて送信されるイネーブル信号をLレベル(第2のレベル)にして、表示デバイス13をディセーブル状態に設定する際のタイミングを示す情報(第2のタイミング情報)である。
【0063】
また、MIPI−DSIコマンドは、表示デバイス13に画像表示を実行させる際の初期化を行う初期化コマンドおよび画像表示の実行を終了させる終了コマンドを含む。
変換テーブルTaには、固有IDから変換されるこのような制御パラメータが登録されている。このため、制御部11は、表示デバイス13側からデバイス情報を取得することなく、MIPI−DSIを通じて、制御パラメータにもとづいて表示デバイス13の電源シーケンスを含めた画像表示制御を精度よく行うことが可能になる。
【0064】
<表示デバイスの動作制御>
図8は表示デバイスの動作制御における波形タイミングの一例を示す図である。制御部11が固有IDから変換した制御パラメータにもとづいて、表示デバイス13への画像表示制御を行う際の波形タイミングを示している。
【0065】
〔ステップS20〕制御部11は、論理パワー制御イネーブル信号e11をHレベルに設定する。論理パワー制御イネーブル信号e11がHレベルになることで、DC/DCコンバータ14aはイネーブル状態になって、表示デバイス13内の論理制御系(タイミングコントローラ13bを含む)に電力が供給される。
【0066】
〔ステップS21〕制御部11は、論理パワー制御イネーブル信号e11の立ち上がり終了ポイントp1から時間T−pon1の経過後に、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、CnをMIPI−DSIを通じて表示デバイス13−1内のタイミングコントローラ13bに送信する。なお、時間T−pon1の経過後に送信されるMIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnは、表示デバイス13の初期化を行うための初期化コマンドである。
【0067】
〔ステップS22〕制御部11は、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnの送信終了後に、MIPI−DSIを通じて、画像データをタイミングコントローラ13bに送信する。
〔ステップS23〕制御部11は、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnの送信終了後(画像データ送信開始後)から時間T−pon2の経過後に、バックライトパワー制御イネーブル信号e12をHレベルに設定する。バックライトパワー制御イネーブル信号e12がHレベルになることで、DC/DCコンバータ14bはイネーブル状態になって、表示デバイス13内の画像表示系(バックライトドライバ13aを含む)に電力が供給される。
【0068】
〔ステップS24〕制御部11は、バックライトパワー制御イネーブル信号e12の立ち上がり終了ポイントp2から時間T−pon3の経過後に、バックライト制御イネーブル信号e1をHレベルに設定する。バックライト制御イネーブル信号e1がHレベルになることで、表示デバイス13内のバックライトドライバ13aはイネーブル状態になる。
【0069】
〔ステップS25〕制御部11は、バックライト制御イネーブル信号e1の立ち上がり終了ポイントp3から時間T−pon4の経過後に、バックライトディミングイネーブル信号e2をHレベルに設定する。バックライトディミングイネーブル信号e2がHレベルになることで、バックライトドライバ13aにおいてPWMによる変調制御が開始される。
【0070】
〔ステップS26〕制御部11は、バックライトディミングイネーブル信号e2をLレベルに設定する。バックライトディミングイネーブル信号e2がLレベルになることで、バックライトドライバ13aの変調制御がディセーブル状態になって終了する。
【0071】
〔ステップS27〕制御部11は、バックライトディミングイネーブル信号e2の立ち下がり終了ポイントp4から時間T−poff1の経過後に、バックライト制御イネーブル信号e1をLレベルにする。バックライト制御イネーブル信号e1がLレベルになることで、バックライトドライバ13aがディセーブル状態になる。
【0072】
〔ステップS28〕制御部11は、バックライト制御イネーブル信号e1の立ち下がり終了ポイントp5から時間T−poff2の経過後に、バックライトパワー制御イネーブル信号e12をLレベルにする。バックライトパワー制御イネーブル信号e12がLレベルになることで、DC/DCコンバータ14bはディセーブル状態になって、表示デバイス13内のバックライトに対する電力供給の停止が実行される。
【0073】
〔ステップS29〕制御部11は、バックライトパワー制御イネーブル信号e12の立ち下がり終了ポイントp6から時間T−poff3の経過後に、画像データの送信を停止する。そして、制御部11は、MIPI−DSIを通じて、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnをタイミングコントローラ13bに送信する。なお、時間T−poff3の経過後に送信されるMIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnは、表示デバイス13の画像表示制御を終了させるための終了コマンドである。
【0074】
〔ステップS30〕制御部11は、MIPI−DSIコマンドC1、・・・、Cnの送信終了から時間T−poff4経過後に、論理パワー制御イネーブル信号e11をLレベルにする。論理パワー制御イネーブル信号e11がLレベルになることで、DC/DCコンバータ14aはディセーブル状態になって、表示デバイス13内のタイミングコントローラ13bに対する電力供給の停止が実行される。
【0075】
このように、制御部11は、MIPI−DSIを通じて、制御パラメータに含まれる初期化のためのMIPI−DSIコマンドを表示デバイス13に送信し、初期化コマンドの送信終了後に、MIPI−DSIを通じて画像データを表示デバイス13に送信する。そして、制御部11は、画像データの送信終了後に、MIPI−DSIを通じて、制御パラメータに含まれる画像表示終了のためのMIPI−DSIコマンドを表示デバイス13に送信する。これにより、MIPI−DSIを通じて、表示デバイス13の画像表示制御を行うことが可能になり、表示デバイス13の制御仕様の変更を容易に行うことができる。
【0076】
以上説明したように、本発明によれば、MIPI−DSIで接続される表示デバイスへの制御仕様の変更を行う場合であっても、BIOSのプログラム変更が不要となり、表示デバイスへの制御仕様の自律的な変更が可能になる。
【0077】
上記で説明した本発明の情報処理装置1、10の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、情報処理装置1、10が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0078】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶部、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶部には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
【0079】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたCD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶部に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0080】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶部からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0081】
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
【0082】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【解決手段】情報処理装置1は、ホスト装置1aと表示デバイス1bを備える。表示デバイス1bは、表示部1b1と入力部1b2を含む。表示部1b1は、画像表示を行う。入力部1b2は、表示部1b1への入力操作を行う。また、入力部1b2は、固有識別子を有している。ホスト装置1aは、制御部1a1と記憶部1a2を含む。記憶部1a2は、固有識別子と、表示部1b1の画像表示を制御するための制御パラメータとを対応付けた変換テーブルtaを格納する。制御部1a1は、固有識別子を読み取ると、変換テーブルtaによって固有識別子を制御パラメータに変換する。そして、制御部1a1は、表示デバイス1bに向かって伝送が行われる片方向通信を有する通信インタフェースif1を通じて、制御パラメータにもとづいて表示部1b1の画像表示を制御する。