(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取引管理システムは、前記対象物が正常に動作することが前記売り手による前記対象物の発送前に確認されたことと、前記対象物が正常に動作することが前記買い手による前記対象物の受領後に確認されたこととの両方を、前記取引の完了の条件として含むことを特徴とする請求項1に記載の取引システム。
前記電子機器は、前記対象物が前記取引管理システムに登録された場合に、前記特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に前記対象物を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の取引システム。
前記取引管理システムは、前記買い手が前記売り手から前記対象物を購入する時点で前記売り手が前記所有者管理システムによって管理されている前記対象物の前記所有者であることを前記取引の完了の条件として含むことを特徴とする請求項6に記載の取引システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された取引システムにおいては、取引の対象物が正常に動作するか否かの確認の労力が大きいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、取引の対象物が正常に動作するか否かの確認の労力を抑えることができる取引システムおよび電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の取引システムは、取引を管理する取引管理システムと、前記取引の対象物が正常に動作するか否かを前記取引のために確認する動作確認機能を備える電子機器とを備え、前記取引管理システムは、前記対象物が正常に動作することが前記対象物の売り手による前記対象物の発送前に前記動作確認機能によって確認されたことと、前記対象物が正常に動作することが前記対象物の買い手による前記対象物の受領後に前記動作確認機能によって確認されたこととの少なくとも一方を、前記取引の完了の条件として含むことを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の取引システムは、取引の対象物が正常に動作することが電子機器の動作確認機能によって確認されたことを取引の完了の条件として含むことによって、取引の対象物が正常に動作することが人間によってではなく電子機器の動作確認機能によって確認されるので、取引の対象物が正常に動作するか否かの確認の労力を抑えることができる。
【0008】
本発明の取引システムにおいて、前記取引管理システムは、前記対象物が正常に動作することが前記売り手による前記対象物の発送前に確認されたことと、前記対象物が正常に動作することが前記買い手による前記対象物の受領後に確認されたこととの両方を、前記取引の完了の条件として含んでも良い。
【0009】
この構成により、本発明の取引システムは、取引の対象物が正常に動作するか否かが、売り手による取引の対象物の発送前と、買い手による取引の対象物の受領後との両方で確認されたことを取引の完了の条件として含むので、取引の対象物が正常に動作しないことによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。
【0010】
本発明の取引システムにおいて、前記電子機器は、特定の機能を使用不可の状態に前記対象物を設定することが可能であり、前記取引管理システムは、前記特定の機能を使用不可の状態の前記対象物を登録しても良い。
【0011】
この構成により、本発明の取引システムは、特定の機能を使用不可の状態の取引の対象物を取引管理システムが登録するので、取引管理システムに登録された取引の対象物が取引の完了前に使用されることによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。
【0012】
本発明の取引システムにおいて、前記電子機器は、前記取引管理システムへの前記対象物の登録のために前記対象物が正常に動作することを前記動作確認機能によって確認した場合に、前記特定の機能を使用不可の状態に前記対象物を自動で設定しても良い。
【0013】
この構成により、本発明の取引システムは、正常に動作することが動作確認機能によって確認された取引の対象物を、特定の機能を使用不可の状態に自動で設定するので、特定の機能を使用不可の状態に取引の対象物を設定する労力を抑えることができる。
【0014】
本発明の取引システムにおいて、前記電子機器は、前記対象物が前記取引管理システムに登録された場合に、前記特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に前記対象物を設定しても良い。
【0015】
この構成により、本発明の取引システムは、特定の機能を使用不可の状態の取引の対象物が取引管理システムに登録された場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に取引の対象物を設定するので、取引管理システムに登録された取引の対象物が取引の完了前に使用されることによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。
【0016】
本発明の取引システムは、前記対象物の所有者を管理する所有者管理システムを備え、前記電子機器は、前記所有者管理システムによって管理されている前記所有者が前記売り手である場合に、前記取引管理システムにおける前記対象物の登録が前記売り手によって解除されたとき、前記特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に前記対象物を設定しても良い。
【0017】
この構成により、本発明の取引システムは、特定の機能を使用不可の状態の取引の対象物の登録が売り手によって取引管理システムにおいて解除された場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に取引の対象物を設定するので、利便性を向上することができる。
【0018】
本発明の取引システムは、前記対象物の所有者を管理する所有者管理システムを備え、前記所有者管理システムは、前記取引が完了したことが前記取引管理システムによって管理された場合に、前記所有者を前記売り手から前記買い手に変更し、前記電子機器は、前記所有者管理システムによって管理されている前記所有者が前記買い手である場合に、前記特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に前記対象物を設定しても良い。
【0019】
この構成により、本発明の取引システムは、特定の機能を使用不可の状態の取引の対象物の買い手がこの取引の対象物の所有者になった場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に取引の対象物を設定するので、利便性を向上することができる。
【0020】
本発明の取引システムは、前記対象物の所有者を管理する所有者管理システムを備え、前記所有者管理システムは、前記取引が完了したことが前記取引管理システムによって管理された場合に、前記所有者を前記売り手から前記買い手に変更しても良い。
【0021】
この構成により、本発明の取引システムは、取引の対象物の所有者を管理するので、取引の対象物に問題が生じた場合に取引の対象物の所有者に対してサポートが適切に提供されることができる。
【0022】
本発明の取引システムにおいて、前記取引管理システムは、前記買い手が前記売り手から前記対象物を購入する時点で前記売り手が前記所有者管理システムによって管理されている前記対象物の前記所有者であることを前記取引の完了の条件として含んでも良い。
【0023】
この構成により、本発明の取引システムは、買い手が売り手から取引の対象物を購入する時点で売り手が取引の対象物の所有者であることを取引の完了の条件として含むので、取引の対象物が正規品であることを買い手に対して保証することができる。
【0024】
本発明の電子機器は、取引の対象物が正常に動作するか否かを前記取引のために確認する動作確認機能を備え、前記対象物が正常に動作することを前記動作確認機能によって確認した場合に、特定の機能を使用不可の状態に前記対象物を自動で設定することを特徴とする。
【0025】
この構成により、本発明の電子機器は、取引の対象物が正常に動作するか否かを動作確認機能によって確認するとともに、正常に動作することが動作確認機能によって確認された取引の対象物を特定の機能を使用不可の状態に自動で設定するので、取引の対象物が正常に動作するか否かの確認の労力と、特定の機能を使用不可の状態に取引の対象物を設定する労力とを抑えることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の取引システムおよび電子機器は、取引の対象物が正常に動作するか否かの確認の労力を抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0029】
まず、本発明の一実施の形態に係る取引システムの構成について説明する。
【0030】
図1は、本実施の形態に係る取引システム10のブロック図である。
【0031】
図1に示す取引システム10は、取引システム10による取引の対象物(以下「取引対象物」という。)の製造業者によって管理されている。取引システム10の利用者には、取引対象物の製造業者によって識別情報(以下「利用者ID」という。)が付与される。取引システム10の利用者は、不要になったなど、様々な理由によって、取引システム10によって取引対象物を売却することができる。
【0032】
取引対象物には、MFP(Multifunction Peripheral)、プリンター専用機、コピー専用機、ファックス専用機、スキャナー専用機などの画像形成装置と、画像形成装置によって利用される物とが含まれている。ここで、画像形成装置によって利用される物には、フィニッシャーなどのオプション機器と、トナーコンテナなどの消耗品とが含まれている。
【0033】
取引システム10は、画像形成装置と、画像形成装置によって利用される物との所有者を管理する所有者管理システムとしての所有者管理サーバー20と、取引を管理する取引管理システムとしての取引管理サーバー30と、取引対象物が正常に動作するか否かを取引のために確認する動作確認機能を備える電子機器としての画像形成装置40と、PC(Personal Computer)などのコンピューター50とを備えている。
【0034】
所有者管理サーバー20、取引管理サーバー30、画像形成装置40およびコンピューター50は、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能である。
【0035】
取引システム10は、画像形成装置40以外にも、画像形成装置40と同様な画像形成装置を少なくとも1つ備えることが可能である。同様に、取引システム10は、コンピューター50以外にも、コンピューター50と同様なコンピューターを少なくとも1つ備えることが可能である。
【0036】
図2は、所有者管理サーバー20のブロック図である。
【0037】
図2に示すように、所有者管理サーバー20は、種々の操作が入力されるキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部23と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部24と、所有者管理サーバー20全体を制御する制御部25とを備えている。
【0038】
記憶部24は、所有者の履歴を示す所有者履歴情報24aを記憶している。
【0039】
記憶部24は、取引対象物の「販売モード」を解除不可の状態から解除可能の状態に変更するための暗号鍵を示す暗号鍵情報24bを記憶している。ここで、「販売モード」とは、取引対象物が特定の機能を使用不可の状態のモードである。特定の機能とは、例えば、取引対象物の通常の使用可能な全ての機能でも良い。例えば、取引対象物は、「販売モード」である場合、通常の使用可能な全ての機能を使用不可であって、動作確認機能を1回のみ利用可能でも良い。「通常の使用可能な全ての機能」とは、例えば、取引対象物の一般の利用者が使用可能な全ての機能、すなわち、取引対象物のサービスパーソンのみが使用可能なメンテナンスモードにおける取引対象物の保守・点検のための動作確認機能を除く、全ての機能でも良い。
【0040】
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行する。
【0041】
図3は、所有者履歴情報24aの一例を示す図である。
【0042】
図3に示すように、所有者履歴情報24aは、製品の識別情報(以下「製品ID」という。)と、製品の所有者の履歴とを製品毎に対応付けて示している。製品IDは、例えば、製品の製造番号である。製品の所有者の履歴は、履歴の対象の製品の過去および現在の所有者の利用者IDと、履歴の対象の製品の過去および現在の所有者が履歴の対象の製品の所有者になった日付とを対応付けて示している。
【0043】
履歴の対象の製品の最初の所有者の利用者IDは、履歴の対象の製品が最初の所有者に販売された場合に販売者によって所有者履歴情報24aに入力される。履歴の対象の製品の2番目以降の所有者の利用者IDは、取引システム10による履歴の対象の製品の取引が完了した場合に所有者管理サーバー20によって所有者履歴情報24aに入力される。
【0044】
履歴の対象の製品の最初の所有者が履歴の対象の製品の所有者になった日付は、履歴の対象の製品が最初の所有者に販売された場合に販売者によって所有者履歴情報24aに入力されても良いし、履歴の対象の製品の使用開始日に画像形成装置によって履歴の対象の製品の記憶媒体に記憶された後、取引システム10による履歴の対象の製品の取引が完了した場合に、履歴の対象の製品の記憶媒体に記憶された日付が所有者管理サーバー20によって所有者履歴情報24aに入力されても良い。履歴の対象の製品の2番目以降の所有者が履歴の対象の製品の所有者になった日付は、取引システム10による履歴の対象の製品の取引が完了した場合に所有者管理サーバー20によって所有者履歴情報24aに入力される。
【0045】
図4は、暗号鍵情報24bの一例を示す図である。
【0046】
図4に示すように、暗号鍵情報24bは、製品IDと、暗号鍵とを製品毎に対応付けて示している。
【0047】
図5は、取引管理サーバー30のブロック図である。
【0048】
図5に示すように、取引管理サーバー30は、種々の操作が入力されるキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部34と、取引管理サーバー30全体を制御する制御部35とを備えている。
【0049】
記憶部34は、配達業者を手配するための配達業者手配用情報34aと、製品を管理するための製品管理用情報34bとを記憶可能である。
【0050】
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行する。
【0051】
制御部35は、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行することによって、取引を管理するウェブサイトとしての取引サイト35aを実現する。
【0052】
取引サイト35aは、登録された取引対象物毎に取引状況を管理する。取引対象物の売り手および買い手は、取引サイト35aにログインすることによって、自身が関与する取引の取引状況を取引サイト35aにおいて確認することができる。
【0053】
図6は、配達業者手配用情報34aの一例を示す図である。
【0054】
図6に示すように、配達業者手配用情報34aは、大型の製品など、配達業者を手配する必要がある製品の種類を示している。
【0055】
図7は、製品管理用情報34bの一例を示す図である。
【0056】
図7に示すように、製品管理用情報34bは、製品の種類毎に製品IDを示している。
【0057】
図8は、MFPである場合の画像形成装置40のブロック図である。
【0058】
図8に示すように、画像形成装置40は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの操作デバイスである操作部41と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部42と、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター43と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー44と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部45と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部46と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部47と、画像形成装置40全体を制御する制御部48とを備えている。
【0059】
記憶部47は、取引を実現するための取引用プログラム47aを記憶している。取引用プログラム47aは、例えば、画像形成装置40の製造段階で画像形成装置40にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から画像形成装置40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から画像形成装置40に追加でインストールされても良い。
【0060】
制御部48は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。CPUは、記憶部47またはROMに記憶されているプログラムを実行する。
【0061】
制御部48は、取引用プログラム47aを実行することによって、取引対象物が正常に動作するか否かを確認する動作確認機能48aと、特定の機能を使用不可の状態に取引対象物を設定する使用不可状態設定手段48bと、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に取引対象物を設定する解除不可状態設定手段48cと、取引を制御する取引制御手段48dとを実現する。
【0062】
動作確認機能48aは、取引対象物が正常に動作するか否かの確認の工程を取引対象物の種類毎に備えている。
【0063】
使用不可状態設定手段48bは、特定の機能を使用不可の状態に取引対象物を設定する場合、特定の機能を使用不可の状態であるという情報を取引対象物の記憶媒体に記憶する。使用不可状態設定手段48bは、特定の機能を使用可能の状態に取引対象物を設定する場合、特定の機能を使用不可の状態であるという情報を取引対象物の記憶媒体から削除する。
【0064】
解除不可状態設定手段48cは、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に取引対象物を設定する場合、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態であるという情報を取引対象物の記憶媒体に記憶する。解除不可状態設定手段48cは、特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に取引対象物を設定する場合、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態であるという情報を取引対象物の記憶媒体から削除する。
【0065】
図9は、コンピューター50のブロック図である。
【0066】
図9に示すように、コンピューター50は、種々の操作が入力されるキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部51と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部52と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部53と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部54と、コンピューター50全体を制御する制御部55とを備えている。
【0067】
制御部55は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部54に記憶されているプログラムを実行する。
【0068】
次に、取引システム10の動作について説明する。
【0069】
まず、取引対象物を「販売モード」に設定する場合の画像形成装置40の動作について説明する。
【0070】
図10は、取引対象物を「販売モード」に設定する場合の画像形成装置40の動作のフローチャートである。
【0071】
取引対象物の売り手は、売却することを希望する取引対象物を「販売モード」に設定するように操作部41を介して画像形成装置40に指示することが可能である。ここで、取引対象物が画像形成装置40によって利用される物である場合には、画像形成装置40が取引対象物と通信可能な状態である必要がある。画像形成装置40の使用不可状態設定手段48bは、取引対象物を「販売モード」に設定するように指示されると、
図10に示す動作を実行する。
【0072】
図10に示すように、使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が正常に動作するか否かを動作確認機能48aに確認させる(S101)。
【0073】
使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が正常に動作することがS101において確認されたか否かを判断する(S102)。
【0074】
使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が正常に動作することがS101において確認されたとS102において判断すると、取引対象物を「販売モード」に設定した(S103)後、取引対象物を「販売モード」に設定したことを表示部42によって通知して(S104)、
図10に示す動作を終了する。
【0075】
使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が正常に動作することがS101において確認されなかった、すなわち、取引対象物が正常に動作しないことがS101において確認されたとS102において判断すると、取引対象物を「販売モード」に設定することができなかったことを表示部42に通知して(S105)、
図10に示す動作を終了する。
【0076】
次に、取引対象物の売り手が取引サイト35aに取引対象物を登録する場合の取引システム10の動作について説明する。
【0077】
図11は、取引対象物の売り手が取引サイト35aに取引対象物を登録する場合の取引システム10の動作のシーケンス図である。
【0078】
取引対象物の売り手は、取引対象物を取引サイト35aに登録するように操作部41を介して画像形成装置40に指示することが可能である。ここで、取引対象物が画像形成装置40によって利用される物である場合には、画像形成装置40が取引対象物と通信可能な状態である必要がある。
【0079】
画像形成装置40の取引制御手段48dは、取引対象物を取引サイト35aに登録するように指示されると、
図11に示すように、取引サイト35aにログインするように表示部42による表示によって取引対象物の売り手に指示する(S121)。
【0080】
次いで、取引制御手段48dは、売り手の利用者IDと、パスワードなどの認証情報とが操作部41を介して入力されると、入力された利用者IDおよび認証情報の組み合わせによるログインを取引サイト35aに依頼する(S122)。
【0081】
取引サイト35aは、S122において依頼されたログインを許可する場合、ログインの許可を画像形成装置40に通知する(S123)。
【0082】
画像形成装置40の取引制御手段48dは、S123の通知を受けると、取引対象物の登録を取引サイト35aに依頼する(S124)。ここで、S124の依頼には、取引対象物の製品IDが含まれている。
【0083】
取引サイト35aは、S124の依頼を受けると、S124において通知された製品IDによって特定される取引対象物を登録していない場合、S124において登録が依頼された取引対象物が「販売モード」であるか否かを画像形成装置40に問い合わせる(S125)。
【0084】
画像形成装置40の取引制御手段48dは、S125の問い合わせを受けると、S124において登録を依頼した取引対象物が「販売モード」であるか否かを取引サイト35aに回答する(S126)。
【0085】
取引サイト35aは、S126の回答を受けると、取引対象物が「販売モード」であるとS126において回答された場合、S122において通知された利用者IDによって特定される利用者、すなわち、売り手が、この取引対象物の現在の所有者であるか否かを所有者管理サーバー20に問い合わせる(S127)。
【0086】
所有者管理サーバー20の制御部25は、S127の問い合わせを受けると、S127において通知された利用者IDによって特定される利用者が、S127において通知された製品IDによって特定される取引対象物の現在の所有者であるか否かを所有者履歴情報24aに基づいて判定し(S128)、S128における判定の結果を取引サイト35aに回答する(S129)。
【0087】
取引サイト35aは、取引対象物の売り手がこの取引対象物の現在の所有者であるとS129において回答されると、S124において通知された製品IDを登録する(S130)。すなわち、取引対象物は、取引サイト35aにおいて出品される。
【0088】
取引サイト35aは、S130の処理の後、取引対象物の登録の完了を画像形成装置40に通知する(S131)。
【0089】
画像形成装置40の解除不可状態設定手段48cは、S131の通知を受けると、取引対象物の「販売モード」を解除不可の状態に取引対象物を設定する(S132)。
【0090】
なお、取引対象物の「販売モード」を解除不可の状態から解除可能の状態に変更するためには、暗号鍵情報24bにおいて取引対象物に対応付けて記憶されている暗号鍵を使用する必要がある。
【0091】
次に、取引対象物の売り手が取引サイト35aにおける取引対象物の登録を解除する場合の取引システム10の動作について説明する。
【0092】
図12は、取引対象物の売り手が取引サイト35aにおける取引対象物の登録を解除する場合の取引システム10の動作のシーケンス図である。
【0093】
取引対象物の売り手は、取引サイト35aに登録した取引対象物が未だ購入されていない場合など、特定の場合に、取引サイト35aにおける取引対象物の登録を解除するように操作部41を介して画像形成装置40に指示することができる。ここで、取引対象物が画像形成装置40によって利用される物である場合には、画像形成装置40が取引対象物と通信可能な状態である必要がある。
【0094】
画像形成装置40の取引制御手段48dは、取引サイト35aにおける取引対象物の登録を解除するように指示されると、
図12に示すように、取引サイト35aにログインするように表示部42による表示によって取引対象物の売り手に指示する(S151)。
【0095】
次いで、取引制御手段48dは、売り手の利用者IDと、パスワードなどの認証情報とが操作部41を介して入力されると、入力された利用者IDおよび認証情報の組み合わせによるログインを取引サイト35aに依頼する(S152)。
【0096】
取引サイト35aは、S152において依頼されたログインを許可する場合、ログインの許可を画像形成装置40に通知する(S153)。
【0097】
画像形成装置40の取引制御手段48dは、S153の通知を受けると、取引対象物の登録の解除を取引サイト35aに依頼する(S154)。ここで、S154の依頼には、取引対象物の製品IDが含まれている。
【0098】
取引サイト35aは、S154の依頼を受けると、S154において通知された製品IDによって特定される取引対象物を登録している場合、S152において通知された利用者IDによって特定される利用者が、この取引対象物の売り手であることを、この取引対象物の取引状況に基づいて判定したとき、この取引対象物の製品IDの登録を解除する(S155)。すなわち、取引対象物は、取引サイト35aにおける出品が取り止められる。
【0099】
次いで、取引サイト35aは、S154において通知された製品IDによって特定される取引対象物の暗号鍵を所有者管理サーバー20に要求する(S156)。
【0100】
所有者管理サーバー20の制御部25は、S156の要求を受けると、S156において通知された製品IDに暗号鍵情報24bにおいて対応付けられている暗号鍵を取引サイト35aに送信する(S157)。
【0101】
取引サイト35aは、S157において送信されてきた暗号鍵を受信すると、受信した暗号鍵を画像形成装置40に送信する(S158)。
【0102】
画像形成装置40の解除不可状態設定手段48cは、S158において送信されてきた暗号鍵を受信すると、受信した暗号鍵を使用して取引対象物の「販売モード」を解除可能の状態に取引対象物を設定する(S159)。
【0103】
次に、取引対象物の「販売モード」を解除する場合の画像形成装置40の動作について説明する。
【0104】
図13は、取引対象物の「販売モード」を解除する場合の画像形成装置40の動作のフローチャートである。
【0105】
取引対象物の売り手は、取引対象物の「販売モード」を解除するように操作部41を介して画像形成装置40に指示することが可能である。ここで、取引対象物が画像形成装置40によって利用される物である場合には、画像形成装置40が取引対象物と通信可能な状態である必要がある。画像形成装置40の使用不可状態設定手段48bは、取引対象物の「販売モード」を解除するように指示されると、
図13に示す動作を実行する。
【0106】
図13に示すように、使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が「販売モード」を解除可能の状態であるか否かを判断する(S181)。
【0107】
使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が「販売モード」を解除可能の状態であるとS181において判断すると、取引対象物の「販売モード」を解除した(S182)後、取引対象物の「販売モード」を解除したことを表示部42によって通知して(S183)、
図13に示す動作を終了する。
【0108】
使用不可状態設定手段48bは、取引対象物が「販売モード」を解除可能の状態ではないとS181において判断すると、「販売モード」を解除することができなかったことを表示部42に通知して(S184)、
図13に示す動作を終了する。
【0109】
次に、取引サイト35aに登録されている取引対象物が購入される場合の取引システム10の動作について説明する。
【0110】
図14は、取引サイト35aに登録されている取引対象物が購入される場合の取引システム10の動作のシーケンス図である。
【0111】
取引対象物の買い手は、取引サイト35aに登録された取引対象物のうち、未だ購入されていないいずれかを購入するように操作部51を介してコンピューター50に指示することができる。
【0112】
コンピューター50の制御部55は、取引サイト35aに登録された取引対象物のうちいずれかを購入するように指示されると、
図14に示すように、取引サイト35aにログインするように表示部52による表示によって取引対象物の売り手に指示する(S201)。
【0113】
次いで、制御部55は、買い手の利用者IDと、パスワードなどの認証情報とが操作部51を介して入力されると、入力された利用者IDおよび認証情報の組み合わせによるログインを取引サイト35aに依頼する(S202)。
【0114】
取引サイト35aは、S202において依頼されたログインを許可する場合、ログインの許可をコンピューター50に通知する(S203)。
【0115】
コンピューター50の制御部55は、S203の通知を受けると、購入するように指示された取引対象物の購入を取引サイト35aに依頼する(S204)。ここで、S204の依頼には、取引対象物の製品IDが含まれている。
【0116】
取引サイト35aは、S204の依頼を受けると、S204において購入が依頼された取引対象物が、S202において通知された利用者IDによって特定される買い手によって購入されたことを、この取引対象物の取引状況に反映する(S205)。
【0117】
なお、取引対象物の売り手の住所は、取引対象物の買い手による取引対象物の購入時以前に、取引対象物の売り手によって取引サイト35aに登録される。同様に、取引対象物の買い手の住所は、取引対象物の買い手による取引対象物の購入時以前に、取引対象物の買い手によって取引サイト35aに登録される。
【0118】
取引サイト35aは、S205の処理の後、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があるか否かを判定する(S206)。ここで、取引サイト35aは、S204において通知された製品IDに製品管理用情報34bにおいて対応付けられている製品の種類が配達業者手配用情報34aに含まれる場合、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があると判定する。一方、取引サイト35aは、S204において通知された製品IDに製品管理用情報34bにおいて対応付けられている製品の種類が配達業者手配用情報34aに含まれない場合、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要がないと判定する。
【0119】
取引サイト35aは、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があるとS206において判定すると、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があることを取引システム10の管理者の宛先に通知する(S207)。したがって、取引システム10の管理者は、取引対象物の発送に関して配達業者を手配することができる。すなわち、取引システム10の管理者は、取引対象物の売り手の住所に配達業者を向かわせて取引対象物を配達業者に集荷させた後、取引対象物の買い手の住所に配達業者を向かわせて取引対象物を配達業者に配達させることができる。
【0120】
なお、取引サイト35aは、配達業者手配用情報34aに示される製品であっても、例えば、取引対象物の売り手および買い手の少なくとも一方の希望によっては、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があることを取引システム10の管理者の宛先に通知しなくても良い。また、取引サイト35aは、配達業者手配用情報34aに示されない製品であっても、例えば、取引対象物の売り手および買い手の少なくとも一方の希望によっては、購入された取引対象物に対して配達業者を手配する必要があることを取引システム10の管理者の宛先に通知しても良い。
【0121】
配達業者を手配する必要があることが取引システム10の管理者の宛先に通知されない場合には、取引対象物の売り手が取引対象物の買い手の住所宛てに取引対象物を発送する。
【0122】
なお、取引サイト35aは、取引対象物の配送に関して、公知の匿名配送の仕組みを利用しても良い。
【0123】
次に、取引対象物の買い手が取引対象物を受領する場合の取引システム10の動作について説明する。
【0124】
図15は、取引対象物の買い手が取引対象物を受領する場合の取引システム10の動作のシーケンス図である。
【0125】
取引対象物の買い手は、取引対象物が画像形成装置40である場合には、取引サイト35aにおいて購入した取引対象物を受領すると、画像形成装置40を起動する。また、取引対象物の買い手は、取引対象物が画像形成装置によって利用される物である場合には、取引サイト35aにおいて購入した取引対象物を受領すると、取引システム10に含まれる画像形成装置を取引対象物と通信可能な状態にするとともに、この画像形成装置を起動する。
【0126】
以下、取引対象物の買い手が取引対象物を受領する場合の取引システム10の動作の説明において、取引対象物が画像形成装置40である場合の画像形成装置40と、取引対象物が画像形成装置によって利用される物である場合に取引対象物と通信可能な状態にされる画像形成装置とを、単に「画像形成装置」という。
【0127】
画像形成装置の取引制御手段は、取引対象物が「販売モード」であるので、
図15に示すように、取引サイト35aにログインするように画像形成装置の表示部による表示によって取引対象物の買い手に指示する(S221)。
【0128】
次いで、取引制御手段は、買い手の利用者IDと、パスワードなどの認証情報とが画像形成装置の操作部を介して入力されると、入力された利用者IDおよび認証情報の組み合わせによるログインを取引サイト35aに依頼する(S222)。
【0129】
取引サイト35aは、S222において依頼されたログインを許可する場合、ログインの許可を画像形成装置に通知する(S223)。
【0130】
画像形成装置の取引制御手段は、S223の通知を受けると、取引対象物の受領の処理を取引サイト35aに依頼する(S224)。ここで、S224の依頼には、取引対象物の製品IDが含まれている。
【0131】
取引サイト35aは、S224の依頼を受けると、S224において通知された製品IDによって特定される取引対象物を登録している場合、S222において通知された利用者IDによって特定される利用者が、この取引対象物の買い手であることを、この取引対象物の取引状況に基づいて判定したとき、この取引対象物を買い手が受領したことを、この取引対象物の取引状況に反映し(S225)、取引対象物の受領を取引状況に反映したことを画像形成装置に通知する(S226)。
【0132】
画像形成装置の取引制御手段は、S226の通知を受けると、取引対象物が正常に動作するか否かを画像形成装置自身の動作確認機能に確認させる(S227)。
【0133】
取引制御手段は、取引対象物が正常に動作することがS227において確認された場合、取引対象物の最終的な確認の終了を画像形成装置の表示部による表示によって買い手に問い合わせる(S228)。
【0134】
取引制御手段は、S228の処理の後、取引対象物の最終的な確認の終了が画像形成装置の操作部を介して回答されると、取引対象物の最終的な確認が終了したことを取引サイト35aに通知する(S229)。
【0135】
取引サイト35aは、S229の通知を受けると、取引対象物の取引の完了を、この取引対象物の取引状況に反映し(S230)、この取引対象物の製品IDの登録を解除する(S231)。
【0136】
次いで、取引サイト35aは、S224において通知された製品IDによって特定される取引対象物の所有者を、S222において通知された利用者IDによって特定される利用者に変更することを所有者管理サーバー20に依頼する(S232)。
【0137】
所有者管理サーバー20の制御部25は、S232の依頼を受けると、S232の依頼通りに所有者履歴情報24aを変更する(S233)。ここで、制御部25は、新たな所有者が取引対象物の所有者になった日付として、S232の依頼を受けた日付を所有者履歴情報24aに入力する。
【0138】
制御部25は、S233の処理の後、S232において所有者の変更が依頼された取引対象物の製品IDに暗号鍵情報24bにおいて対応付けられている暗号鍵を取引サイト35aに送信する(S234)。
【0139】
取引サイト35aは、S234において送信されてきた暗号鍵を受信すると、受信した暗号鍵を画像形成装置に送信する(S235)。
【0140】
画像形成装置の解除不可状態設定手段は、S234において送信されてきた暗号鍵を受信すると、受信した暗号鍵を使用して取引対象物の「販売モード」を解除可能の状態に取引対象物を設定する(S236)。
【0141】
取引対象物の買い手は、取引対象物の「販売モード」を解除するように画像形成装置の操作部を介して画像形成装置に指示することが可能である。ここで、取引対象物が画像形成装置によって利用される物である場合には、画像形成装置が取引対象物と通信可能な状態である必要がある。画像形成装置の使用不可状態設定手段は、取引対象物の「販売モード」を解除するように指示されると、
図13に示す動作と同様の動作を実行する。
【0142】
なお、以上において説明した動作において、コンピューターによって実行している動作の少なくとも一部を画像形成装置によって実行可能である場合には、コンピューターによって実行している動作の少なくとも一部を画像形成装置によって実行しても良い。同様に、画像形成装置によって実行している動作の少なくとも一部をコンピューターによって実行可能である場合には、画像形成装置によって実行している動作の少なくとも一部をコンピューターによって実行しても良い。
【0143】
買い手から売り手への取引対象物の代金の支払いのタイミングは、様々なタイミングが採用されることができる。例えば、取引対象物の購入の際に、取引対象物の代金が買い手から取引システム10の管理者に支払われるとともに、取引対象物の代金が買い手から支払われたことを取引サイト35aが取引対象物の取引状況に反映し、その後、取引対象物の取引の完了の際に、取引対象物の代金が取引システム10の管理者から売り手に支払われるとともに、取引対象物の代金が売り手に支払われたことを取引サイト35aが取引対象物の取引状況に反映しても良い。
【0144】
以上に説明したように、取引システム10は、取引対象物が正常に動作することが画像形成装置の動作確認機能によって確認されたことを取引の完了の条件として含む(S125〜S126およびS227〜S229)ことによって、取引対象物が正常に動作することが人間によってではなく画像形成装置の動作確認機能によって確認されるので、取引対象物が正常に動作するか否かの確認の労力を抑えることができる。
【0145】
取引システム10は、取引対象物が正常に動作するか否かが、売り手による取引対象物の発送前と、買い手による取引対象物の受領後との両方で確認されたことを取引の完了の条件として含む(S125〜S126およびS227〜S229)ので、取引対象物が正常に動作しないことによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。
【0146】
なお、取引システム10は、S125〜S126の処理と、S227の処理とのいずれか一方を省略しても良い。
【0147】
取引システム10は、特定の機能を使用不可の状態の取引対象物を取引サイト35aが登録する(S130)ので、取引サイト35aに登録された取引対象物が取引の完了前に使用されることによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。なお、取引サイト35aに登録された取引対象物が取引の完了前に使用されることによるトラブルとしては、例えば、取引対象物の故障と、取引対象物が消耗品である場合の取引対象物の消耗とが存在する。
【0148】
取引システム10は、正常に動作することが動作確認機能によって確認された取引対象物を、特定の機能を使用不可の状態に自動で設定する(S102でYESおよびS103)ので、特定の機能を使用不可の状態に取引対象物を設定する労力を抑えることができる。
【0149】
取引システム10は、特定の機能を使用不可の状態の取引対象物が取引サイト35aに登録された場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除不可の状態に取引対象物を設定する(S132)ので、取引サイト35aに登録された取引対象物が取引の完了前に使用されることによるトラブルの発生の可能性を低減することができる。
【0150】
取引システム10は、特定の機能を使用不可の状態の取引対象物の登録が売り手によって取引サイト35aにおいて解除された場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に取引対象物を設定する(S159)ので、利便性を向上することができる。
【0151】
取引システム10は、特定の機能を使用不可の状態の取引対象物の買い手がこの取引対象物の所有者になった場合に、特定の機能を使用不可の状態を解除可能の状態に取引対象物を設定する(S236)ので、利便性を向上することができる。
【0152】
取引システム10は、所有者履歴情報24aによって取引対象物の所有者を管理するので、取引対象物に問題が生じた場合に取引対象物の所有者に対して取引対象物の製造業者によるサポートが適切に提供されることができる。例えば、製造業者は、製品に問題があることが判明した場合、問題があることが判明した製品の現在の所有者を所有者履歴情報24aに基づいて把握することができるので、問題があることが判明した製品の現在の所有者に対して適切なサポートを提供することができる。なお、製造業者と、製品の所有者との間で結ばれた製品のサポートの契約は、製品の所有者が変わるたびに、直前の所有者から新たな所有者に自動で譲渡される仕組みでも良い。
【0153】
取引システム10は、買い手が売り手から取引対象物を購入する時点で売り手が取引対象物の所有者であることを取引の完了の条件として含む(S129)ので、取引対象物が正規品であることを買い手に対して保証することができる。
【0154】
S159またはS236において使用される暗号鍵は、固定のものでも良いし、S132の処理の度に画像形成装置40の制御部48によって生成されるものでも良い。S132の処理の度に画像形成装置40の制御部48によって暗号鍵が生成される場合には、画像形成装置40の制御部48は、暗号鍵を生成する度に、生成した暗号鍵と、この暗号鍵の対象の取引対象物の製品IDとの組み合わせを所有者管理サーバー20に通知する。そして、所有者管理サーバー20の制御部25は、画像形成装置40から暗号鍵および製品IDの組み合わせが通知されると、画像形成装置40から通知された暗号鍵および製品IDの組み合わせを暗号鍵情報24bに記憶する。
【0155】
所有者管理システムは、本実施の形態において1つのコンピューターによって構成されているが、複数のコンピューターによって構成されても良い。同様に、取引管理システムは、本実施の形態において1つのコンピューターによって構成されているが、複数のコンピューターによって構成されても良い。所有者管理システムおよび取引管理システムは、それぞれを構成する少なくとも1つのコンピューターが共通でも良い。
【0156】
本発明の電子機器は、本実施の形態において画像形成装置であるが、PCなど、画像形成装置以外の電子機器でも良い。