(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974874
(24)【登録日】2021年11月9日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】ヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチド及びその使用
(51)【国際特許分類】
C12N 15/11 20060101AFI20211118BHJP
C07K 7/08 20060101ALI20211118BHJP
C07K 14/00 20060101ALI20211118BHJP
A61K 45/00 20060101ALN20211118BHJP
A61P 43/00 20060101ALN20211118BHJP
【FI】
C12N15/11 Z
C07K7/08ZNA
C07K14/00
!A61K45/00
!A61P43/00 111
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-546150(P2019-546150)
(86)(22)【出願日】2018年1月25日
(65)【公表番号】特表2020-508069(P2020-508069A)
(43)【公表日】2020年3月19日
(86)【国際出願番号】CN2018074112
(87)【国際公開番号】WO2018153208
(87)【国際公開日】20180830
【審査請求日】2019年10月18日
(31)【優先権主張番号】201710105087.2
(32)【優先日】2017年2月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519253959
【氏名又は名称】朱乃碩
【氏名又は名称原語表記】ZHU,Naishuo
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】朱乃碩
(72)【発明者】
【氏名】劉宝修
【審査官】
佐久 敬
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第103936835(CN,A)
【文献】
国際公開第2016/086021(WO,A1)
【文献】
特表2014−534202(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/11
C07K 7/08
C07K 14/00
A61K 45/00
A61P 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1のアミノ酸配列からなるヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載のPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドをコードするコード遺伝子であって、
配列番号2に示されるヌクレオチド配列からなるコード遺伝子。
【請求項3】
コア配列として請求項1に記載のPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドを含み、そのC末端、N末端又は側鎖基においてPEGによって修飾されていることを特徴とする修飾されたペプチド。
【請求項4】
請求項1に記載のPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドが蛍光性基で修飾され、またはアイソトープでラベル化され、或いは化学発光基又は酵素標識試薬で修飾された分子であり、PD−L1タンパク質の検出に適用可能であることを特徴とする修飾されたポリペプチド。
【請求項5】
蛍光性基がFITCである、請求項4に記載の修飾されたポリペプチド。
【請求項6】
請求項1に記載のヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドの、PD−L1タンパク質アンタゴニストを製造するための使用。
【請求項7】
請求項1に記載のヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドの、PD−L1タンパク質発現の検出薬剤及び臨床検出試薬を製造するための使用。
【請求項8】
請求項2に記載のPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドのコード遺伝子の、PD−L1タンパク質のアンタゴニスト及びトレーシング・検出薬剤を製造するための使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物工学の分野に属し、具体的にはヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチド及びその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
腫瘍は人間の健康を脅かす重要な疾患であり、かつ効果的な予防が困難である。現在腫瘍を治療する方法は主に放射線療法、化学療法及び手術治療等があるが、効果は不十分であり、手術後の5年間の生存率が低い。腫瘍を効果的に治療する薬物を開発することは現在の腫瘍研究のホットな課題である。抗PD−1/PD−L1に代表される免疫チェックポイント療法は近年盛んに行われており、FDAによって臨床治療用に承認されたPD−1/PD−L1抗体類薬物は3つがあり、これらは一定の効果があるが、低効率、副作用及びオフ・ターゲットの表現も伴うのである。したがって、効率的で、持続性であり、広い治療作用を有する薬物の開発が迫っている。
【0003】
化学的方法で合成し、精製した後に目的のポリペプチドを得る。ELISAの方法でポリペプチドとPD−L1タンパク質の解離定数を検出し、かつ該ポリペプチドのPD−1/PD−L1信号経路に対するインビトロ遮断作用を検出する。フローサイトメーターで該ポリペプチドの細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質への親和性を検出する。最後にマウスの腫瘍動物モデルに注射し、マウスの腫瘍の大きさの変化及び生存時間の変化を観察することにより該ポリペプチドが腫瘍を治療する潜在的価値を推測する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチド及びその腫瘍治療における使用を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が提供されるヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチド(PPLCと記す)は、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有し、次のような機能的な特徴を有する:(1)ヒトPD−L1タンパク質に対して、測定される解離定数が0.75μM(Kd値は、レセプターの半分がリガンドによって結合されたときのリガンドの濃度を示し、Kd値が小さければ小さいほど、リガンドに対するレセプター親和性が高くなる。)に達することができる。(2)PD−1/PD−L1タンパク質の結合を効果的に阻害することができる。(3)細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質と効果的に結合することができる。(4)腫瘍に感染した動物に注射することで、腫瘍の成長を効果的に抑制し、動物生存時間を延長することができる。
【0006】
さらに、本発明は前記ヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドをコードする遺伝子(対応するアミノ酸の縮重コドンからなる)を提供し、そのヌクレオチド配列が配列番号2に示す。
【0007】
さらに、生物工学的修飾により、本発明は一連の配列が異なるが、配列番号1に示すペプチドと同じ機能を有するペプチド配列が得られ、その配列が主に、配列番号3、配列番号4を含む。
【0008】
さらに、本発明は、PD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドのアミノ酸配列が配列番号1、配列番号3及び配列番号4に示すペプチド配列を同時に含み、単一リピート又は複数リピートを有するタンデム又は分岐ペプチド分子配列であり、及びこれらのコア配列特徴(相同性が70%以上)を含む分子を提供し、そのペプチドアミノ酸の配列が、配列番号5に示す。
【0009】
さらに、本発明は、コア配列としてPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドを含み、そのC末端(又はN末端、又は側鎖)基においてPEGによって修飾されたか又は他の分子基で共有結合によって修飾された構造的に特徴のある分子である、生物的に修飾された又は化学基によって修飾されたペプチドを提供する。
【0010】
さらに、本発明は、上記各種のPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドを含み、PD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドをFITCなどの蛍光性基で修飾され、またはアイソトープでラベル化され、或いは化学発光基又は酵素標識試薬で修飾された分子であり、PD−L1タンパク質の検出に適用可能な修飾されたポリペプチドを提供する。
【0011】
さらに、本発明は、上記各種のヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドの、PD−L1タンパク質アンタゴニストを製造するための使用を提供する。
【0012】
さらに、本発明は、上記各種のヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドの、PD−L1タンパク質発現の検出薬剤及び臨床検出試薬を製造するための使用を提供する。
【0013】
さらに、本発明は、配列番号2に記載のヌクレオチド配列を有するペプチド遺伝子の、PD−L1タンパク質発現のアンタゴニストの製造及びトレーサー検出のための使用を提供する。
【0014】
本発明の配列番号1に示すアミノ酸配列を有するペプチドは、PD−L1タンパク質のアンタゴニストとすることができる。該ペプチドは、PD−L1タンパク質と強い親和性を有し、ヒト免疫の負の調節信号経路PD−1/PD−L1を遮断して免疫を活性化させ、腫瘍に対するT細胞の殺傷を開始し、潜在的な腫瘍標的治療の薬物とすることができる。本発明の配列番号3、配列番号4のアミノ酸配列を有するペプチドは、同様にPD−L1タンパク質のアンタゴニストとすることができる。この2本のペプチドも、PD−L1タンパク質と高親和性を有し、かつPD−1/PD−L1の結合を阻害でき、免疫による腫瘍細胞への殺傷を発動することができる。
【0015】
PD−L1タンパク質への該ペプチドの親和性アッセイの結果
96ウエルELISAプレートを4℃で一晩、2μg/mlのPD−L1タンパク質でコートし、異なる濃度のFITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、1時間インキュベーションした後、HRP結合抗FITCモノクローナル抗体を加え、1時間インキュベーションし、次に、ABTS着色溶液を加え、M5マイクロプレートリーダーでOD410数値を読み取り、GraphPad Prism 6でプロットして分析した。この結果は、PPLCがPD−L1タンパク質と極めて強い親和性を有することを立証し、解離定数が0.75μMであった(
図1)。
【0016】
PD−L1タンパク質への該ペプチドとPD−1競合結合の実験結果
2μg/mlのPD−L1タンパク質を4℃で96ウエルELISAプレートに一晩コートし、異なる濃度のPPLCと1μg/mlのPD−1タンパク質を混合し、インキュベーションした後、ウサギ抗ヒトPD−1のモノクローナル抗体を一次抗体とし、HRP標識のヤギ抗ウサギIGgのモノクローナル抗体を二次抗体として加え、ABTS発色した後にM5マイクロプレートリーダーでOD410を読み取り、GraphPad Prism 6でプロットして分析した。結果は、PPLCがPD−1/PD−L1の結合を効果的に阻害できることを示した(
図2)。
【0017】
該ペプチドと細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質との結合の実験結果
組換えヒトPD−L1タンパク質組換えプラスミドをCHO細胞株にトランスフェクションし、36時間培養後、PD−L1タンパク質モノクローナル抗体又はFITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、4℃で、30分間インキュベーションし、フローサイトメーターで検出を行った(
図3)。プラスミドをトランスフェクションした後、36時間培養を続け、FITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、37℃で30分間インキュベーションし、蛍光共焦点検出を行った(
図4)。結果は、PPLCペプチドが細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質と効果的に結合できることを示した(
図3/
図4)。
【0018】
該ペプチドの腫瘍動物モデルにおける腫瘍体積の大きさへの影響
実験動物をPBS群とPPLC群に分け、6週齢の雌Balb/cに腫瘍を皮下注射し、2週間後に腫瘍が100mm
3になると、PPLC薬の治療を行った。マウス腫瘍の大きさを毎日秤量し、差異を記録した。その結果は、当該ペプチドが、マウス腫瘍の成長速度を顕著に低下させ(
図5)、マウスの生存時間を延長できる(
図6)ことを見出した。
【0019】
以上より、該ペプチドは、PD−L1タンパク質に対して極めて強い親和性を有し、該ペプチドよりヒト体内のPD−1/PD−L1タンパク質の結合を阻害し、腫瘍の免疫寛容を破壊し、免疫を活性化し、腫瘍治療の目的を達成することが分かった。したがって、該ペプチドを腫瘍標的治療の薬物とすることができる。PPLCペプチドは、PD−L1タンパク質に高親和性を有するため、PD−L1タンパク質を検出するためのプローブの調製に使用でき、PPLCペプチドをFITCなどの蛍光性基、アイソトープ、化学発光基又は酵素試薬でラベルされた分子は、様々な生体試料や細胞PD−L1タンパク質の存在を定量、定性、位置決めの検出に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1はPD−L1タンパク質へのPPLCの結合親和性を示す。
【
図2】
図2はPPLCがPD−1/PD−L1タンパク質の結合を阻害することを示す。
【
図3】
図3はフローサイトメトリーの結果を示す。ここで、左図はPD−L1モノクローナル抗体(PD−L1−Ab)の検出結果を示し、右図はポリペプチドPL−Cの検出結果を示す。灰色の影はPD−L1陰性対照の細胞を表し、赤色及び青色の線はPD−L1陽性のCHO−PDL1発現細胞を表す。
【
図4】
図4は蛍光共焦点試験の結果を示す。ここで、右上図は共焦点顕微鏡によって観察されたFITCでラベルしたPPLCペプチドとCHO細胞表面で発現したPD−L1との高親和性を立証する検出の結果を示す。
【
図5】
図5はPPLCがマウス腫瘍の成長を抑制することを示す。
【
図6】
図6はPPLCがマウスの生存時間を延長することを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
化学的方法によって人工的に合成した所望のポリペプチド配列は、PD−L1タンパク質に親和性を有し、PD−1/PD−L1タンパク質の結合を阻害することができる。
【0024】
LYS(Dde)ワングレジンをDCM中に10分間浸潰し、DCMを排出した後、3倍の樹脂体積の25%ピぺリジン(ピペリジン/DMF)を加え、20分間窒素を通気した後にピぺリジンを排出した。DMFを加え、1分間パージした。6サイクル後、DMFを排出し、樹脂を取ってニンヒドリンによって青であることが検出された。この生成物は、H−Lys(Dde)ワングレジンである。樹脂に対する3倍当量のFmoc−Val−OH、HATU、DIEAをDMFに加えた。窒素で20分間パージした後、DMF反応溶液を排出した。DMFを加え、窒素で1分間パージした。3サイクル後、樹脂をニンヒドリンによって青であることが検出された。この製品は、Fmoc−Va1−Lys(Dde)ワングレジンである。同様の方法によって粗製品を得た。アセトニトリル及びMilli−Q水を用いるハンバン(Hanbang)YCMCl8カラムで精製を行った。このように、高特異性及び高活性を有する目的のポリペプチドを得た。
【0025】
3.PD−L1タンパク質へのPPLCの親和性及び動物実験結果
【0026】
(1)PD−L1タンパク質への該ペプチドの親和性アッセイの結果
96ウエルELISAプレートを4℃で一晩、2μg/mlのPD−L1タンパク質でコートし、異なる濃度のFITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、1時間インキュベーションした後、HRP結合抗FITCモノクローナル抗体を加え、1時間インキュベーションし、次に、ABTS着色溶液を加え、M5マイクロプレートリーダーでOD410数値を読み取り、GraphPad Prism 6でプロットして分析した。この結果は、PPLCがPD−L1タンパク質と極めて強い親和性を有することを立証し、解離定数が0.75μMであった。
【0027】
(2)PD−L1タンパク質への該ペプチドとPD−1競合結合の実験結果
2μg/mlのPD−L1タンパク質を4℃で96ウエルELISAプレートに一晩コートし、異なる濃度のPPLCと1μg/mlのPD−1タンパク質を混合し、インキュベーションした後、ウサギ抗ヒトPD−1のモノクローナル抗体を一次抗体とし、HRP標識のヤギ抗ウサギIGgのモノクローナル抗体を二次抗体として加え、ABTS発色した後にM5マイクロプレートリーダーでOD410を読み取り、GraphPad Prism 6でプロットして分析した。結果は、PPLCがPD−1/PD−L1の結合を効果的に阻害できることを示した。
【0028】
(3)該ペプチドと細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質との結合の実験結果
組換えヒトPD−L1タンパク質組換えプラスミドをCHO細胞株にトランスフェクションし、36時間培養後、PD−L1タンパク質モノクローナル抗体又はFITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、4℃で、30分間インキュベーションし、フローサイトメーターで検出を行った。プラスミドをトランスフェクションした後、36時間培養を続け、FITCでラベルしたPPLCペプチドを加え、37℃で30分間インキュベーションし、蛍光共焦点検出を行った。結果は、PPLCペプチドが細胞表面で発現されたPD−L1タンパク質と効果的に結合できることを示した。
【0029】
(4)該ペプチドの腫瘍動物モデルにおける腫瘍体積の大きさへの影響
実験動物をPBS群とPPLC群に分け、6週齢の雌Balb/cに腫瘍を皮下注射し、2週間後に腫瘍が100mm3になると、PPLC薬の治療を行った。マウス腫瘍の大きさを毎日秤量し、差異を記録した。その結果は、当該ペプチドが、マウス腫瘍の成長速度を顕著に低下させ、マウスの生存時間を延長できることを見出した。
【0030】
その結果(
図1〜
図6に示す)から、PPLCはPD−L1タンパク質に高親和性を有し、かつPD−1/PD−L1タンパク質の結合を分子レベルで阻害できることがわかった。動物実験結果によると、PPLCペプチドで治療された後のマウスの腫瘍体積は対照群より明らかに小さいことが示された。上記の結果は、PPLCが腫瘍免疫寛容を破壊し、T細胞の腫瘍細胞への殺傷を向上させて腫瘍治療の目的を達成できたことを立証した。
【0032】
腫瘍免疫療法は近年盛んになって腫瘍を治療する新たな手段であり、PD−1/PD−L1タンパク質に代表される免疫チェックポイント阻害療法はその中で重要な構成部分である。現在PD−1/PD−L1抗体類薬物は米国食品医薬品局によって承認されており、臨床使用及びメラノーマなどの疾患で優れた効果を示す。しかし、これと同時に、抗体治療は、高い免疫原性、高費用、大きな副作用、やオフ・ターゲット効果などの問題にも直面している。ターゲティングと小さな免疫原性の両方を備えた抗腫瘍薬の開発は、現在の免疫学の発展における一つの重要な方向である。本発明が提供するヒトPD−L1タンパク質に高親和性を有するペプチドは、PD−1/PD−L1タンパク質の結合を阻害し、腫瘍の免疫寛容を破壊し、腫瘍細胞の成長を顕著に抑制できるため、潜在的な腫瘍標的治療の薬物として有用である。また修飾されたPPLCペプチドを介して、ヒトPD−L1タンパク質の発現を検出し、検出試薬として用いることができる。
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]