(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】
図1は、本発明によるマスク用アタッチメント及びマスクの一実施形態を示す背面図である。また、
図2は、同実施形態を示す正面図である。マスク1は、マスク本体10、及び一対のマスク用アタッチメント20を備えている。マスク本体10は、シート状をしており、装着者の口を覆う。マスク本体10は、目、鼻及び口のうち、鼻及び口のみを覆ってもよいし、口のみを覆ってもよい。
図1及び
図2は、それぞれ、マスク本体10の内面(装着者の顔に対向する面)及び外面を示している。マスク本体10は、通気性を有する材料からなる。かかる材料としては、例えば、不織布、紙、又はガーゼを用いることができる。
【0015】
マスク本体10の左右両側には、一対の耳紐12が設けられている。マスク1の装着時、耳紐12は、装着者の耳に掛けられる。それにより、マスク本体10が装着者の顔に固定される。耳紐12は、その上端部12a及び下端部12bがマスク本体10に固定されている。マスク本体10の上端固定点(耳紐12の上端部12aが固定された部位)は、マスク本体10の上端10aの近傍に位置している。また、マスク本体10の下端固定点(耳紐12の下端部12bが固定された部位)は、マスク本体10の下端10bの近傍に位置している。耳紐12は、伸縮性を有している。耳紐12としては、例えばゴム紐を用いることができる。マスク本体10及び耳紐12としては、一般的な市販のマスク(使い捨てされるタイプ又は繰り返し使用されるタイプの何れであってもよい。)を用いてもよい。
【0016】
図3は、マスク本体10を示す背面図である。マスク本体10の内面には、マスク用アタッチメント20の取付位置を示す印14が付されている。本実施形態において印14は、2組の鍵印からなる。1組は、マスク本体10の左端10c付近に設けられた2つの鍵印からなり、片方のマスク用アタッチメント20の角の位置を示している。もう1組は、マスク本体10の右端10d付近に設けられた2つの鍵印からなり、もう片方のマスク用アタッチメント20の角の位置を示している。
【0017】
図1及び
図2に戻って、一対のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端(左端10c及び右端10d)に沿って取り付けられる。マスク用アタッチメント20は、マスク本体10に予め取り付けられていてもよいし、使用の際に装着者によって取り付けられてもよい。マスク用アタッチメント20は、正面視でマスク本体10の一部にのみ重なるように、マスク本体10に取り付けられる。このとき、マスク本体10を通じた呼吸の容易性を確保する観点から、マスク本体10の大部分(マスク本体10全体の面積の3/4以上の部分)がマスク用アタッチメント20に重ならないことが好ましい。
【0018】
片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の左端10cに沿って取り付けられる。もう片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の右端10dに沿って取り付けられる。これらのマスク用アタッチメント20は、互いに別体に設けられており、後述する切込部22、切込部24及び固定手段26の位置や大きさ等も含めて、互いに左右対称な構造をしている。
【0019】
マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端から食み出すようにマスク本体10に取り付けられる。具体的には、片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の左端10cから食み出すようにマスク本体10に取り付けられる。同様に、もう片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の右端10dから食み出すようにマスク本体10に取り付けられる。このように、各マスク用アタッチメント20は、正面視でその一部のみがマスク本体10に重なるように、マスク本体10に取り付けられる。
【0020】
また、マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端の全体に沿って取り付けられる。具体的には、片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の左端10cの全体に沿って取り付けられる。同様に、もう片方のマスク用アタッチメント20は、マスク本体10の右端10dの全体に沿って取り付けられる。
【0021】
図4は、マスク用アタッチメント20を示す正面図である。同図は、一対のマスク用アタッチメント20を代表して、マスク本体10の左端10cに沿って取り付けられる方のマスク用アタッチメント20の外面を示している。ここで、マスク用アタッチメント20の外面とは、マスク用アタッチメント20がマスク本体10に取り付けられた状態(以下「取付状態」という。)で、装着者の顔に対向する面である内面とは反対側の面をいう。本実施形態において各マスク用アタッチメント20は、矩形のシート状をしている。各マスク用アタッチメント20の左右方向(マスク本体10の左右方向に等しい。)の長さは、例えば1cm以上4cm以下である。各マスク用アタッチメント20の上下方向(マスク本体10の上下方向に等しい。)の長さは、マスク本体10の左端10c及び右端10dの長さに略等しく、例えば7cm以上11cm以下である。
【0022】
各マスク用アタッチメント20は、切込部22(第1の切込部)及び切込部24(第2の切込部)、並びに固定手段26を有している。切込部22は、取付状態で各耳紐12の中間部の一箇所12cが固定される固定部(第1の固定部)である。取付状態で、切込部22には各耳紐12の中間部の箇所12cが掛止されることにより固定される。切込部24は、取付状態で各耳紐12の中間部の他の箇所12dが固定される固定部(第2の固定部)である。取付状態で、切込部24には各耳紐12の中間部の箇所12dが掛止されることにより固定される。耳紐12の中間部は、耳紐12における上端部12a及び下端部12bを除いた部分である。
【0023】
切込部22は、一直線状の切込線からなる。切込部22の長さは、例えば5mm以上15mm以下である。本実施形態において切込部22は、マスク本体10の上下方向に対して斜めに延在している。具体的には、切込部22は、各マスク用アタッチメント20の外側端に近づくにつれて、当該各マスク用アタッチメント20の上端から次第に遠ざかっている。ここで、マスク用アタッチメント20の外側端とは、各マスク用アタッチメント20の両側端のうち、取付状態でマスク本体10の中心線(マスク本体10を左右に二等分する直線)から遠い方の側端をいう。
【0024】
切込部22の始端22aは、各マスク用アタッチメント20の外側端上に位置している。切込部22の終端22bは、各マスク用アタッチメント20の中央部(各マスク用アタッチメント20の端部以外の部分)に位置している。すなわち、切込部22は、各マスク用アタッチメント20の外側端から中央部まで延在している。また、切込部22の全体が、各マスク用アタッチメント20の食出部(取付状態でマスク本体10から食み出す部分)内に存在している。耳紐12を切込部22に掛止するには、耳紐12を始端22aから切込部22に通して終端22bまで差し込めばよい。このとき、耳紐12の上端部12aから箇所12cまでの部分に緩みがないようにすることが好ましい。
【0025】
切込部22の終端22bは、取付状態で、マスク本体10の上下方向について耳紐12の上端部12aと下端部12bとの間に位置している(
図1及び
図2参照)。すなわち、正面視で、終端22bからマスク本体10の上端10aを含む直線までの距離は上端部12aから当該直線までの距離よりも大きく、かつ終端22bからマスク本体10の下端10bを含む直線までの距離は下端部12bから当該直線までの距離よりも大きい。
【0026】
切込部22の終端22bは、取付状態で、耳紐12の下端部12bよりも上端部12a寄りに位置する。すなわち、終端22bから上端部12aまでの距離は、終端22bから下端部12bまでの距離よりも小さい。取付状態で、終端22bから上端部12aまでの上下方向の距離d1(
図5参照)は、5mm以上20mm以下であることが好ましい。距離d1は、上端部12aを通りマスク本体10の左右方向に延びる直線L1と、終端22bを通りマスク本体10の左右方向に延びる直線L2との間の距離として定義される。
【0027】
切込部24は、一直線状の切込線からなる。切込部24の長さは、例えば5mm以上15mm以下である。本実施形態において切込部24は、マスク本体10の上下方向に対して斜めに延在している。具体的には、切込部24は、各マスク用アタッチメント20の外側端に近づくにつれて、当該各マスク用アタッチメント20の下端から次第に遠ざかっている。
【0028】
切込部24の始端24aは、各マスク用アタッチメント20の外側端上に位置している。切込部24の終端24bは、各マスク用アタッチメント20の中央部に位置している。すなわち、切込部24は、各マスク用アタッチメント20の外側端から中央部まで延在している。また、切込部24の全体が、各マスク用アタッチメント20の食出部内に存在している。耳紐12を切込部24に掛止するには、耳紐12を始端24aから切込部24に通して終端24bまで差し込めばよい。このとき、耳紐12の下端部12bから箇所12dまでの部分に緩みがないようにすることが好ましい。
【0029】
切込部24の終端24bは、取付状態で、マスク本体10の上下方向について切込部22の終端22bと下端部12bとの間に位置している(
図1及び
図2参照)。すなわち、正面視で、終端24bからマスク本体10の上端10aを含む直線までの距離は終端22bから当該直線までの距離よりも大きく、かつ終端24bからマスク本体10の下端10bを含む直線までの距離は下端部12bから当該直線までの距離よりも大きい。
【0030】
切込部24の終端24bは、取付状態で、耳紐12の上端部12aよりも下端部12b寄りに位置する。すなわち、終端24bから下端部12bまでの距離は、終端24bから上端部12aまでの距離よりも小さい。取付状態で、終端24bから下端部12bまでの上下方向の距離d2(
図5参照)は、5mm以上20mm以下であることが好ましい。距離d2は、下端部12bを通りマスク本体10の左右方向に延びる直線L3と、終端24bを通りマスク本体10の左右方向に延びる直線L4との間の距離として定義される。
【0031】
固定手段26は、各マスク用アタッチメント20の内側端(外側端とは反対側の側端)付近に配設されており、当該内側端に沿って延在している。固定手段26は、各マスク用アタッチメント20をマスク本体10に固定するための手段である。本実施形態において固定手段26は、粘着剤からなる。片方のマスク用アタッチメント20は、固定手段26を介してマスク本体10の内面に貼着されることにより、マスク本体10の左端10c付近に固定される。もう片方のマスク用アタッチメント20は、固定手段26を介してマスク本体10の内面に貼着されることにより、マスク本体10の右端10d付近に固定される。
【0032】
マスク用アタッチメント20は、マスク本体10に対して着脱可能である。ここで、着脱可能とは、マスク本体10及びマスク用アタッチメント20を損傷することなく、マスク用アタッチメント20がマスク本体10に取り付けられた状態と取り付けられていない状態とを交互に何度も切り替えられることをいう。かかる着脱可能なマスク用アタッチメント20は、粘着剤(固定手段26)の粘着力を適度に調整することにより実現することができる。
【0033】
マスク用アタッチメント20は、柔軟性を有している。マスク用アタッチメント20の材料は、マスク本体10の材料と同一であってもよいし、異なっていてもよい。マスク用アタッチメント20の材料としては、例えば、不織布、紙、ガーゼの他、ウレタン、軟質ゴム、シリコン等を用いることができる。本実施形態においてマスク用アタッチメント20の厚みは、マスク本体10の厚みよりも大きい。マスク用アタッチメント20は、マスク本体10と同一の色を有していてもよいし、異なる色を有していてもよい。マスク用アタッチメント20には、図柄が描かれていてもよい。かかる図柄としては、例えば、動物、スイーツ(デザート)、乗り物、又は、アニメや漫画等のキャラクターの図柄が挙げられる。
【0034】
本実施形態の効果を説明する。マスク用アタッチメント20は、耳紐12の中間部の一箇所12cが固定される固定部(切込部22)を有している。取付状態においては、耳紐12の箇所12cがマスク用アタッチメント20に固定される。これにより、耳紐12からマスク本体10に直接働く力が緩和されるため、マスク本体10の両側端が弛みにくくなる。したがって、マスク本体10内の空間に有害粒子を侵入しにくくするマスク用アタッチメント20、及びそれを備えたマスク1が実現されている。
【0035】
さらに、マスク用アタッチメント20は、耳紐12の中間部の他の箇所12dが固定される固定部(切込部24)を有している。取付状態においては、耳紐12の箇所12dもマスク用アタッチメント20に固定される。これにより、耳紐12からマスク本体10に直接働く力が一層緩和されるため、マスク本体10の両側端が一層弛みにくくなる。
【0036】
このように本実施形態においては、耳紐12からの力の作用点をマスク本体10の上端固定点及び下端固定点からそれぞれマスク用アタッチメント20の切込部22及び切込部24にシフトさせることにより、耳紐12からの力をマスク本体10からマスク用アタッチメント20に逃がしている。これにより、マスク本体10の両側端の弛みの原因となる力が、マスク本体10に直接働きにくいようにすることができる。
【0037】
また、マスク用アタッチメント20がマスク本体10の両側端と顔との間の隙間の少なくとも一部を塞ぐため、マスク本体10内の空間の湿度を高く保ちやすくなる。当該空間の湿度を高めることにより、インフルエンザウィルス等の感染力を低下させる効果も期待できる。
【0038】
本実施形態においては、耳紐12の中間部の箇所12cが固定される第1の固定部として、当該箇所12cが掛止される切込部22が設けられている。これにより、簡易な構成で、第1の固定部を実現することができる。同様に、耳紐12の中間部の箇所12dが固定される第2の固定部として、当該箇所12dが掛止される切込部24が設けられている。これにより、簡易な構成で、第2の固定部を実現することができる。
【0039】
切込部22の終端22bは、取付状態で、マスク本体10の上下方向について耳紐12の上端部12aと下端部12bとの間に位置している。この場合、終端22bが各マスク用アタッチメント20の上端近傍(
図5に示した直線L1上の領域、及び直線L1よりも上の領域)に位置する場合に比して、切込部22が耳紐12から内向きの力を受けにくくなる。
【0040】
切込部24の終端24bは、取付状態で、マスク本体10の上下方向について切込部22の終端22bと下端部12bとの間に位置している。この場合、終端24bが各マスク用アタッチメント20の下端近傍(
図5に示した直線L3上の領域、及び直線L3よりも下の領域)に位置する場合に比して、切込部24が耳紐12から内向きの力を受けにくくなる。
【0041】
図6〜
図8を参照しつつ、マスク用アタッチメント20が耳紐12から内向きの力を受けにくくなる機序を説明する。
図6は、終端22b及び終端24bがそれぞれ各マスク用アタッチメント20の上端近傍及び下端近傍に位置する場合を示している。この場合、マスク1の装着時、終端22bが耳紐12から斜め下向きの力F1を受けるとともに、終端24bが耳紐12から斜め上向きの力F2を受ける。そのため、力F1の分力f1及び力F2の分力f2が、内向きの力となり、それぞれ終端22b及び終端24bに働く。分力f1及び分力f2は、それぞれ力F1及び力F2をマスク本体10の上下方向と左右方向とに分解したときの上下方向の分力である。かかる内向きの力が、
図7に示すように、マスク用アタッチメント20の弛みを引き起こす原因となる。同図は、
図6のマスク用アタッチメント20を右方向から見た図である。
【0042】
これに対し、
図8は、マスク本体10の上下方向について、終端22bが耳紐12の上端部12aと下端部12bとの間に位置するとともに終端24bが終端22bと下端部12bとの間に位置する場合を示している。この場合、力F1及び力F2の向きは、水平(マスク本体10の左右方向)に近づく。すると、分力f1及び分力f2の値(内向きを正とする。)が小さくなる。このことは、マスク用アタッチメント20が耳紐12から内向きの力を受けにくくなることを意味する。これにより、マスク用アタッチメント20が弛みにくくなるため、マスク1の装着時、マスク用アタッチメント20の顔に対する密着度を高めることができる。
【0043】
切込部22の終端22bは、取付状態で、耳紐12の下端部12bよりも上端部12a寄りに位置している。かかる構成は、耳紐12からの力の作用点をマスク本体10の上端固定点からマスク用アタッチメント20の切込部22にシフトさせるのに適している。また、切込部24の終端24bは、取付状態で、耳紐12の上端部12aよりも下端部12b寄りに位置している。かかる構成は、耳紐12からの力の作用点をマスク本体10の下端固定点からマスク用アタッチメント20の切込部24にシフトさせるのに適している。
【0044】
切込部22の終端22bから耳紐12の上端部12aまでの上下方向の距離d1が大きい方が、上述の分力f1を小さくするのに有利である。かかる観点から、距離d1は、5mm以上であることが好ましい。他方、距離d1が大きすぎると、マスク1の装着時、各マスク用アタッチメント20の上部(
図5に示した直線L2よりも上の部分)が捲れやすくなってしまう。かかる観点から、距離d1は、20mm以下であることが好ましい。
【0045】
切込部24の終端24bから耳紐12の下端部12bまでの上下方向の距離d2が大きい方が、上述の分力f2を小さくするのに有利である。かかる観点から、距離d2は、5mm以上であることが好ましい。他方、距離d2が大きすぎると、マスク1の装着時、各マスク用アタッチメント20の下部(
図5に示した直線L4よりも下の部分)が捲れやすくなってしまう。かかる観点から、距離d2は、20mm以下であることが好ましい。
【0046】
切込部22は、マスク本体10の上下方向に対して斜めに延在している。この場合、切込部22の延在方向がマスク本体10の上下方向に対して垂直である場合に比して、耳紐12が切込部22に掛止された状態を安定的に維持しやすくなる。
【0047】
切込部24は、マスク本体10の上下方向に対して斜めに延在している。この場合、切込部24の延在方向がマスク本体10の上下方向に対して垂直である場合に比して、耳紐12が切込部24に掛止された状態を安定的に維持しやすくなる。
【0048】
切込部22は、各マスク用アタッチメント20の外側端に近づくにつれて、当該マスク用アタッチメント20の上端から次第に遠ざかるように斜めに延在している。同様に、切込部24は、各マスク用アタッチメント20の外側端に近づくにつれて、当該マスク用アタッチメント20の下端から次第に遠ざかるように斜めに延在している。この場合、
図9に示すように、各マスク用アタッチメント20の切込部22及び切込部24に外向きの力(分力f3,f4)が働きやすくなる。分力f3は、力F1を切込部22に平行な方向と垂直な方向とに分解したときの垂直方向の分力である。また、分力f4は、力F2を切込部24に平行な方向と垂直な方向とに分解したときの垂直方向の分力である。これにより、マスク用アタッチメント20が上下に引っ張られるため、マスク用アタッチメント20を一層弛みにくくすることができる。
【0049】
切込部22の始端22aは、マスク用アタッチメント20の外側端上に位置している。かかる構成は、耳紐12を切込部22に通しやすくするのに有利である。同様に、切込部24の始端24aは、マスク用アタッチメント20の外側端上に位置している。かかる構成は、耳紐12を切込部24に通しやすくするのに有利である。
【0050】
マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端から食み出すようにマスク本体10に取り付けられる。このため、各マスク用アタッチメント20の食出部で、マスク本体10内の空間に侵入しようとする有害粒子を遮断することができる。このようにマスク本体10の外側で有害粒子を遮断することにより、マスク本体10内の空間への有害粒子の侵入を未然に防ぐことができる。
【0051】
マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端の全体に沿って取り付けられる。この場合、マスク用アタッチメント20がマスク本体10の両側端の一部にのみ沿って取り付けられる場合に比して、マスク用アタッチメント20による有害粒子の遮断効果を高めることができる。
【0052】
マスク用アタッチメント20の厚みは、マスク本体10の厚みよりも大きい。これにより、有害粒子がマスク用アタッチメント20を通り抜けにくくなる。このことも、マスク用アタッチメント20による有害粒子の遮断効果の向上に資する。また、マスク用アタッチメント20の厚みを大きくすることは、耳紐12が切込部22,24に掛止された状態を安定的に維持する上でも有利である。
【0053】
マスク用アタッチメント20がマスク本体10と異なる色を有する場合、マスク1のファッション性を向上させることができる。マスク用アタッチメント20に図柄が描かれている場合も、同様である。特に、動物、スイーツ、乗り物、又はキャラクターの図柄は、子供の関心を強く惹く。そのため、これらの図柄がマスク用アタッチメント20に描かれている場合、子供が嫌がらずにマスク1を装着し易くなる。
【0054】
マスク用アタッチメント20は、固定手段26を有している。このため、固定手段を別途用意しなくても、マスク用アタッチメント20をマスク本体10に固定することができる。特に固定手段26が接着剤である場合、マスク本体10に対するマスク用アタッチメント20の固定を容易に行うことができる。
【0055】
マスク用アタッチメント20は、マスク本体10に対して着脱可能である。これにより、マスク1は、マスク本体10に対してマスク用アタッチメント20が取り付けられた状態、取り外された状態の何れでも使用することができるため、装着者にとっての利便性が高まる。
【0056】
マスク本体10には、マスク用アタッチメント20の取付位置を示す印14が付されている。これにより、マスク用アタッチメント20を取り付ける際、マスク本体10に対する各マスク用アタッチメント20の位置合わせを容易に行うことができる。
【0057】
耳紐12は、伸縮性を有している。この場合、耳紐12の張力(収縮力)により、耳紐12からの力の作用点に働く力が大きくなる。そのため、耳紐12からの力に起因するマスク本体10の両側端の弛みの問題が顕著となる。それゆえ、上述のように耳紐12からマスク本体10に直接働く力を緩和することのできる本実施形態が特に有用となる。
【0058】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においてマスク本体10は、保水材が収容される袋状ないしポケット状の保水材収容部を有していてもよい。その場合、保水材収容部に保水材を収容した状態でマスク1を使用することにより、マスク本体10内の空間の湿度を高めることができる。
【0059】
上記実施形態においてマスク用アタッチメント20は、帯電状態にあってもよい。かかるマスク用アタッチメント20は、マスク用アタッチメント20の材料としてコロナ処理やプラズマ処理等により静電気を帯電させた不織布等を用いることにより実現することができる。この場合、マスク用アタッチメント20の静電気で有害粒子を吸着して捕捉することができる。これにより、マスク用アタッチメント20による有害粒子の遮断効果を一層向上させることができる。
【0060】
上記実施形態においてマスク用アタッチメント20は、抗菌成分を含有していてもよい。その場合、雑菌が繁殖するのを抑制することができるため、より衛生的にマスク用アタッチメント20ひいてはマスク1を使用することができる。
【0061】
上記実施形態においては、各マスク用アタッチメント20が、折り曲げられていない1枚のシートからなる場合を例示した。しかし、各マスク用アタッチメント20は、例えば
図10に示すように、1枚のシートを折り曲げることにより形成されてもよい。
図11は、
図10のマスク用アタッチメント20を下から見た様子を示す模式図である。また、
図12は、
図10のマスク用アタッチメント20を示す展開図である。なお、
図11においては、見やすくするため、折り曲げられたシート間に隙間を空けて図示している。
【0062】
各マスク用アタッチメント20は、山折線M1、谷折線V1〜V3、及び切目C1,C2を有している。山折線M1に沿って山折りするとともに谷折線V1〜V3に沿って谷折りすることにより、
図10に示したマスク用アタッチメント20を得ることができる。切目C1及び切目C2は、それぞれ切込部22及び切込部24を構成している。なお、切目C1,C2は、各マスク用アタッチメント20を山折線M1及び谷折線V1〜V3に沿って折り曲げる前に形成してもよいし、折り曲げた後に形成してもよい。このように1枚のシートを折り曲げて各マスク用アタッチメント20を形成することにより、薄いシートを用いても各マスク用アタッチメント20の厚みを大きく確保することができる。
【0063】
上記実施形態においては、マスク用アタッチメント20の厚みがマスク本体10の厚みよりも大きい場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20の厚みは、マスク本体10の厚みに等しくてもよいし、マスク本体10の厚みより小さくてもよい。
【0064】
上記実施形態においては、マスク用アタッチメント20がマスク本体10の両側端から食み出すようにマスク本体10に取り付けられる場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端から食み出さないようにマスク本体10に取り付けられてもよい。すなわち、マスク用アタッチメント20は、正面視でマスク用アタッチメント20の全体がマスク本体10に重なるように、マスク本体10に取り付けられてもよい。
【0065】
上記実施形態においては、マスク用アタッチメント20がマスク本体10の両側端の全体に沿って取り付けられる場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の両側端の一部にのみ沿って取り付けられてもよい。すなわち、片方のマスク用アタッチメント20はマスク本体10の左端10cの一部にのみ沿って取り付けられてもよいし、もう片方のマスク用アタッチメント20はマスク本体10の右端10dの一部にのみ沿って取り付けられてもよい。
【0066】
上記実施形態においては、切込部22の始端22a及び切込部24の始端24aが各マスク用アタッチメント20の外側端上に位置する場合を例示した。しかし、始端22a,24aは、各マスク用アタッチメント20の外側端以外の端部(内側端、上端、又は下端)上に位置してもよい。
【0067】
上記実施形態においては、切込部22の終端22bがマスク本体10の上下方向について耳紐12の上端部12aと下端部12bとの間に位置する場合を例示した。しかし、終端22bは、各マスク用アタッチメント20の上端近傍に位置してもよい。
【0068】
上記実施形態においては、切込部24の終端24bがマスク本体10の上下方向について切込部22の終端22bと下端部12bとの間に位置する場合を例示した。しかし、終端24bは、各マスク用アタッチメント20の下端近傍に位置してもよい。
【0069】
上記実施形態においては、各切込部22,24がマスク本体10の上下方向に対して斜めに延在する場合を例示した。しかし、各切込部22,24の延在方向は、マスク本体10の上下方向に対して平行であってもよいし、垂直であってもよい。
【0070】
上記実施形態においては、各切込部22,24が一直線状をしている場合を例示した。しかし、各切込部22,24は、例えば
図13に示すように、2本以上の線分(折線)からなっていてもよい。同図において、切込部22は、始端22aからマスク本体10の左右方向に延びる線分、及び当該線分と連続し終端22bまでマスク本体10の上下方向に延びる線分からなる。同様に、切込部24は、始端24aからマスク本体10の左右方向に延びる線分、及び当該線分と連続し終端24bまでマスク本体10の上下方向に延びる線分からなる。あるいは、各切込部22,24は、例えば
図14に示すように、曲線状をしていてもよい。
【0071】
上記実施形態においては、切込部22及び切込部24の双方がマスク用アタッチメント20に設けられた場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20には、切込部22又は切込部24の何れか一方のみが設けられていてもよい。切込部24のみが設けられる場合は、切込部24が「第1の切込部」に相当する。
【0072】
上記実施形態においては、マスク用アタッチメント20がマスク本体10の内面に固定される場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20は、マスク本体10の外面に固定されてもよい。その場合、印14は、マスク本体10の外面に付される。また、固定手段26は、マスク用アタッチメント20の内面に設けられる。
【0073】
上記実施形態においては、マスク用アタッチメント20に固定手段26が設けられた場合を例示した。しかし、マスク用アタッチメント20に固定手段26を設けることは、必須でない。マスク用アタッチメント20に固定手段26を設けない場合、装着者側で別途用意した粘着テープ等の固定手段により、マスク用アタッチメント20をマスク本体10に固定すればよい。
【0074】
上記実施形態においては、耳紐12が伸縮性を有する場合を例示した。しかし、耳紐12は、伸縮性を有していなくてもよい。その場合、耳紐12の材料としては、例えば不織布を用いることができる。
【0075】
上記実施形態においては、第1及び第2の固定部がそれぞれ第1及び第2の切込部である場合を例示した。しかし、第1及び第2の固定部としては、それぞれ耳紐12の中間部の箇所12c及び箇所12dを固定できるものである限り、切込み以外の手段を用いてもよい。例えば、第1及び第2の固定部は、それぞれ、
図15に示す挟持部32及び挟持部34であってもよい。挟持部32は、
図16に示すように、板状部32a及び連結部32bからなる。同図は、
図15の挟持部32をマスク本体10の上下方向から見た図である。連結部32bの一端は、板状部32aの一部(中心を含む部分)にのみ接続されている。連結部32bの他端は、マスク用アタッチメント20に固定されている。挟持部32は、板状部32aとマスク用アタッチメント20との間に耳紐12の中間部の箇所12cを挟み込んで固定する。
【0076】
挟持部34は、
図17に示すように、板状部34a及び連結部34bからなる。同図は、
図15の挟持部34をマスク本体10の上下方向から見た図である。連結部34bの一端は、板状部34aの一部(中心を含む部分)にのみ接続されている。連結部34bの他端は、マスク用アタッチメント20に固定されている。挟持部34は、板状部34aとマスク用アタッチメント20との間に耳紐12の中間部の箇所12dを挟み込んで固定する。かかる挟持部32,34の材料としては、例えば、金属、樹脂、紙等を用いることができる。
【0077】
あるいは、マスク用アタッチメント20がマスク本体10に予め取り付けられている場合、第1及び第2の固定部には、それぞれ耳紐12の箇所12c及び箇所12dが、溶着、接着又はホチキス留等の手段により予め固定されていてもよい。溶着としては、超音波溶着、熱溶着等が挙げられる。接着は、ホットメルト接着が好ましい。ホチキス留は、樹脂製又は紙製のホチキス針を用いることが好ましい。