(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974908
(24)【登録日】2021年11月9日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】皮下注入セットのための針ハブ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/158 20060101AFI20211118BHJP
【FI】
A61M5/158 500H
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-511954(P2019-511954)
(86)(22)【出願日】2017年9月14日
(65)【公表番号】特表2019-528843(P2019-528843A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】US2017051611
(87)【国際公開番号】WO2018053162
(87)【国際公開日】20180322
【審査請求日】2020年7月3日
(31)【優先権主張番号】62/395,203
(32)【優先日】2016年9月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ ソンデレッガー
【審査官】
竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2004/0260235(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0185441(US,A1)
【文献】
特表2004−524926(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0174319(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/158
A61M 25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
針を据え付けるための据付構造、
第1のパネルと第2のパネルとの間に形成される開口部を備えて前記据付構造に接続される、前記第1のパネルおよび前記第2のパネル、
患者への挿入のために前記据付構造に固定的に取り付けられる針、ならびに
前記開口部内部に配置され、その中央部において前記据付構造から片持ちされ、ならびに近位自由端に配置される作動ボタンおよび遠位自由端に配置されるラッチを有する、第1の作動レバーであって、前記ラッチは針ハブが医療デバイスと係合することを可能にする、第1の作動レバー、
を含むことを特徴とする針ハブ。
【請求項2】
その中央部において前記据付構造から片持ちされならびに近位自由端に配置される作動ボタンおよび遠位自由端に配置されるラッチを有する第2の作動レバーをさらに含み、前記第1の作動レバーおよび第2の作動レバーは、前記針ハブを医療デバイスに解放可能に連結させることを特徴とする請求項1に記載の針ハブ。
【請求項3】
前記第1のパネルおよび前記第2のパネルは各々、前記第1および第2の作動レバーの前記遠位自由端上に配置される前記ラッチよりもさらに遠位に延びる遠位端を含み、および前記第1および第2のパネルの前記遠位端は各々、前記医療デバイスの上側表面と係合することを特徴とする請求項2に記載される針ハブ。
【請求項4】
針ハブであって、
内側空洞、
前記内側空洞内に配置される据付構造であって、ユーザーの皮膚内に挿入するための導入針を据付可能に構成された据付構造、
前記据付構造にピボット可能に接続される少なくとも1つのレバー、および
前記据付構造に接続されおよび前記少なくとも1つのレバーよりもさらに遠位に延びる第1および第2のパネル、
を含む針ハブ、ならびに
注入セットのベースであって、
前記注入セットのベースから延びる中央ポスト、
前記ポストの近位端に配置されるヘッド、および
前記ポストおよびヘッドによって形成されるアンダーカット、
を含むベース、
を含み、前記レバーは、前記注入セットのベースの前記アンダーカットと係合して、前記針ハブを前記注入セットのベースと取り外し可能に係合させることを特徴とする挿入デバイス。
【請求項5】
前記レバーは、その遠位端に配置されるラッチを含んで、前記注入セットのベースの前記アンダーカットと取り外し可能に係合することを特徴とする請求項4に記載の挿入デバイス。
【請求項6】
前記据付構造にピボット可能に接続される複数のレバーをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の挿入デバイス。
【請求項7】
前記注入セットのベースの前記アンダーカットと取り外し可能に係合するための前記複数のレバーの各々の遠位端に配置されるラッチをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の挿入デバイス。
【請求項8】
前記針ハブは前記導入針を含み、前記据付構造は、その中に配置される前記導入針の少なくとも一部を有する針空洞を画定することを特徴とする請求項4に記載の挿入デバイス。
【請求項9】
医療デバイスと取り外し可能に係合する針ハブであって、前記針ハブは、
内側空洞およびその中に配置される据付構造であって、前記据付構造は、前記内側空洞と同軸アラインメントにある導入針空洞を画定し、前記針空洞は、前記医療デバイス内に取り外し可能に挿入するためのその中に配置される導入針を有する、据付構造、および
第1のパネルおよび第2のパネル間に形成される開口部を備えて前記据付構造に接続される前記第1のパネルおよび前記第2のパネル、
を含み、
前記内側空洞は、前記開口部内部に配置される作動アームを前記医療デバイスと取り外し可能に係合させるための前記据付構造に接続されるピボット部を含むことを特徴とする針ハブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2016年9月15日に出願された米国仮出願シリアル番号第62/395,203号から、米国特許法第119条(e)の下、優先権を請求する。
【0002】
本発明は、概して針ハブに、およびより具体的には、インスリンおよび他の薬剤の注入において注入ポンプと併せて使用される皮下注入デバイスのような、注入デバイスとの使用のための導入針ハブに関する。
【背景技術】
【0003】
糖尿病のためのインスリン注入治療の1つのモードは、カテーテル、針または他のタイプのカニューレを介した注入ポンプセラピーを含む。注入ポンプは、インスリンの持続注入(continuous infusion)、精密な投薬、およびプログラム可能な送達スケジュールの利点を提供する。合わせて、これらの利点は、より正確な血糖コントロールをもたらす。インスリン注入治療のこのモードにおいて、注入ポンプは、ユーザーに取り付けられたままであり、およびインスリンの必要とされる用量は、ポンプを介してユーザーに送達される。
【0004】
カニューレの1つのタイプは、カテーテルであり、これは、概して、体内へ挿入されて流体の投与を可能にすることができるチューブである。注入ポンプセラピーにおいて、カテーテルのタイプおよびサイズは変動してもよいが、概して、カテーテルは、細い(thin)可撓性のチューブである。しかしながら、いくつかの使用において、それは、より大きくおよび/または剛性であってもよい。
【0005】
従来の注入セットの1つのタイプは、メドトロニック社(Medtronic)によってQuick−Set(登録商標)注入セットとして販売される。そのようなデバイスにおいて、注入ポンプは、チュービングを介してポンプに接続されるカテーテル組立品を含み、および別個の挿入デバイスは、カテーテル組立品を、ユーザー内に、注入セットの一部として提供される導入針を介して挿入および/または取り付ける。また、注入セットおよび挿入デバイスは、注入セットおよび挿入デバイスを1つのユニット内に組み合わせる「オールインワン」設計である、メドトロニック社によって販売されるMio(登録商標)注入セットにおけるように、組み合わされ得る。
【0006】
従来の注入デバイスは、流体コネクタハブを含むことができ、これは、ユーザーの皮膚に固定され得るベースに解放可能に取り付けられてもよい。注入ポンプは、流体コネクタハブ/ベース係合を介して流体をカテーテルに供給する。
【0007】
しかしながら、従来の注入デバイスについて、カテーテルの挿入の前および間に、導入針およびカテーテルが互いに関して移動する可能性があるという懸念がある。一般にライディスタンス(lie distance)として知られている、針の先端とカテーテルとの間の軸方向の関係がある。ライディスタンスは、理想的には、針の先端を使用して皮膚を穿刺するときに、ユーザー内へのカテーテルの挿入の間、適当な範囲内に維持され、およびまた、理想的には、針の柄(shank)がカテーテルを皮下領域内に運ぶ際に、適当な範囲内に維持される。
【0008】
しかしながら、適当なライディスタンスは、ときおり、導入針とカテーテルとの間の相対移動のために、維持され得ない。ライディスタンスが適当でない場合、穿刺抵抗(piercing resistance)は増大し、および患者に著しい痛みを引き起こし得る。
【0009】
そのため、上述の問題に対処しならびに単純で製造するのに低コストである、挿入針のための新しいおよび改善された針ハブの継続的な必要性が存在することは理解されよう。本発明の実施形態は、この必要性を実質的に満たす。
【発明の概要】
【0010】
本発明の態様に従って、針ハブは、コア据付構造、第1のパネルと第2のパネルとの間に形成される開口部を備えてコア据付構造に接続される第1のパネルおよび第2のパネル、患者への挿入のためにコア据付構造に固定的に取り付けられる針、ならびにその中央部においてコア据付構造から片持ちされならびに近位自由端に配置される作動ボタンおよび遠位自由端に配置されるラッチを有する作動レバー、を含む。
【0011】
本発明の別の態様に従って、挿入デバイスは、内側空洞、内側空洞内に配置されるコア据付構造、およびコア据付構造にピボット可能に接続される少なくとも1つのレバーを含む針ハブを含み、ならびに注入セットのベースは、注入セットのベースから延びる柱、ポストの近位端に配置されるヘッド、および柱およびヘッドによって形成されるアンダーカットを含み、レバーは、注入セットのベースのアンダーカットと係合して、針ハブを注入セットのベースと取り外し可能に係合させる。
【0012】
本発明のさらに別の態様に従って、針ハブは、医療デバイスと取り外し可能に係合し、針ハブは、内側空洞およびその中に配置されるコア据付構造を含み、コア据付構造は、内側空洞と同軸アラインメントにある導入針空洞を画定し、針空洞は、医療デバイス内に取り外し可能に挿入するためのその中に配置される導入針を有し、内側空洞は、作動アーム(actuation arms)を医療デバイスと取り外し可能に係合させるためのコア据付構造に接続されるピボット部を有する。
【0013】
本発明の実施形態の上記および/または他の態様および利点は、添付図面と併せて以下の詳細な説明から、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に従う、挿入針のための針ハブ、注入セットのベースおよび挿入デバイスの斜視断面図である。
【
図2】第1の動作状態における
図1の針ハブ、および
図1のベース、の斜視断面図である。
【
図2A】第1の動作状態における
図1の針ハブ、および
図1のベース、の上面図である。
【
図3】第1の動作状態における
図1の針ハブ、および注入セットのベース、の断面図である。
【
図4】第2の動作状態における
図1の針ハブ、および
図1の注入セットのベース、の断面図である。
【
図5】完全に展開されおよび
図1の注入セットのベースから取り外された状態(fully deployed state)における
図1の針ハブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態の詳細な説明
次に、添付図面に示される本発明の実施形態への言及を詳細に行い、そこで同様の参照番号は全体を通して同様の要素を指す。本明細書に記載される実施形態は、図面を参照することによって本発明を例示するが、限定しない。
【0016】
本開示は、その適用において、以下の説明に述べられるまたは図面に示される構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことは、当業者によって理解されるであろう。本明細書における実施形態は、様々なやり方で、修正され、実施されまたは実行され得る。また、本明細書において使用される言葉遣いおよび用語は説明の目的のためであり、および限定としてみなされるべきではないことは理解されよう。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」、または「有する(having)」およびそれらの変形の使用は、この後に列挙されるアイテムおよびそれらの同等物および付加的なアイテムを包含することが意図される。別段の限定がない限り、本明細書における用語「接続され(connected)」、「連結され(coupled)」、および「据え付けられ(mounted)」ならびにそれらの変形は、広く用いられ、および直接的および間接的な接続、連結、および据付を包含する。加えて、用語「接続され(connected)」および「連結され(coupled)」ならびにそれらの変形は、物理的または機械的な接続または連結に制限されない。さらに、上(up)、下(down)、底(bottom)および上(top)のような用語は、相対的であり、ならびに例示を助けるために採用されるが、限定的ではない。
【0017】
図1は、注入セットのベース30と係合する本発明の針ハブ10の例示的な実施形態を示す。針ハブ10は、挿入デバイス50内に据え付けられ、および針カバー70は、導入針72を保護する。注入セットのベース30は、接着バッキングを有する接着(adhesive)パッチまたはパッド38に取り付けられ、これは、注入セットのベース30をユーザーの皮膚に固定するために使用される。好ましくは、取り外し可能な接着ライナーは、接着バッキングを保護する。
図1は、針ハブ10および注入セットのベース30が、針カバー70および接着ライナーの取り外し後における軟質(可撓性)カテーテル74および導入針72のユーザー内への挿入を促進する準備ができている状態を示す。
【0018】
図2は、断面図であり、および
図2Aは、注入セットのベース30および第1の動作状態にある針ハブ10の上面図である。針ハブ10は、内側空洞15を含む。好ましい実施形態において、コア据付構造27は、導入針空洞39を含み、および導入針72は、コア据付構造27の導入針空洞39に固定される。導入針72は、針ハブ10に関する軸方向運動に抗して固定される。
図2に示されるように、導入針空洞39は、内側空洞15と同軸アラインメントにある。針ハブ10は、導入針72およびカテーテル74をユーザー内に挿入するために使用され得る。導入針72は、好ましくは、鋭い傾斜が付けられた先端73を備える中空のステンレス鋼針である。
【0019】
図2から
図4は、針ハブ10の特徴をさらに示す。示されるように、針ハブ10は、挿入デバイス50から取り外された後に、注入セットのベース30と係合したまままとなる。内側空洞15内に位置するコア据付構造27は、ラッチのヒンジ20、22を介して第1および第2のレバー16、18に接続される。各レバー16、18は、その遠位端に配置されるラッチ24、26を含んで、針ハブ10を注入セットのベース30と係合させる(
図2および
図3参照)。加えて、各レバー16、18は、その近位端に配置される作動ボタン12、14を含む。レバー16、18は、その中央部においてコア据付構造27から長手方向に片持ちされる。針ハブ10の第1のパネル28および第2のパネル29(後者は
図2Aに示される)は、また、コア据付構造27に接続される。
図2および
図3に示されるように、第1のパネル28の遠位端23は、第1および第2のラッチ24、26よりもさらに遠位に延びて、注入セットのベース30の上側表面31と係合する。この係合は安定性を増進させる。好ましくは、第2のパネル29の遠位端は、同様に延びる。
【0020】
第1の状態(ユーザーが第1および第2の作動ボタン12、14を押し下げおよび注入セットのベース30から針ハブ10を取り外す前)における針ハブ10の特徴は、
図2および
図3に示される。示されるように、注入セットのベース30は、内部空洞33を取り囲む柱状ポスト32を含む。ヘッド34は、ポスト32の近位端に配置される。ヘッド34は、キノコ形状(mushroom-shape)に構成されてもよい。1つの実施形態に従って、カテーテル74は、柱状ポスト32の内部空洞33に固定的に接続される。導入針72は、注入セットのベース30と係合する針ハブ10によって維持されるライディスタンス(カテーテル先端75と針先端73との間の距離)を備えて、カテーテル74内部に取り外し可能に配置され得る。
【0021】
前に述べたように、作動ボタン12、14は、ラッチのヒンジ20、22を介してコア据付構造27に取り付けられるレバー16、18を含む。レバー16、18の各々は、その遠位端に配置されるラッチ24、26を含み、および注入セットのベース30上の柱32およびヘッド34によって形成されるアンダーカット36と取り外し可能に係合することができる。作動ボタン12、14が第1の非作動状態(first, non-actuated state)にあるとき、ラッチ24、26は、注入セットのベース
30のアンダーカット36ならびに注入セットのベース30の上側表面31上に座る第1および第2のパネル28、29の遠位端と係合する(
図3参照)。示されるように、ヘッド34は、針ハブ10の遠位開口部17内に延びる。
【0022】
図4は、ユーザーが作動ボタン12、14を押し下げた第2の状態における針ハブ10を示す。好ましくは、作動ボタン12、14は、ユーザーが作動ボタン12、14を押し下げたときに、針ハブ10の近位端11において、第1および第2のパネル28、29間の開口部を通って内方に屈曲する。レバー16、18は、ラッチのヒンジ20、22においてピボットし、ラッチ24、26を、注入セットのベース30上のアンダーカット36から離れて半径方向外方に屈曲させる。
図4に示されるように、作動ボタン12、14が第2の状態にありおよびラッチ24、26が注入セットのベース30のアンダーカット36から係合解除されたとき、第1および第2のパネル28、29は、注入セットのベース30の上側表面31上に配置されたままとなる。
【0023】
図5は、針ハブ10が注入セットのベース30から取り外される途中であり、および第1および第2のパネル28、29が注入セットのベース30の上側表面31から取り外された状態を示す。ユーザーは、注入セットのベース30に関して針ハブ10を持ち上げる間、少なくともラッチ24、26がヘッド34を通過する(clear)まで、作動ボタン12、14上の圧力を維持する。針ハブ10が取り外されおよびユーザーが作動ボタン12、14上の圧力を解放した後、ラッチのヒンジ20、22もまた、解放し(release)、およびラッチ24、26は、第1の状態の非屈曲位置(unflexed position)に戻る。
図5に示されるように、ユーザーは、今や、注入セットのベース30のカテーテル74からの導入針72の引き出し(withdrawal)を完了することができる。
【0024】
針刺し防止機構は何ら示されていないが、本発明のいくつかの実施形態は、針刺し防止機構を含む。ユーザーおよび医療関係者を針刺し負傷から保護する能力は、注入セットデバイスの分野における安全面である。
【0025】
戻って
図1を参照して、1つの実施形態において、針ハブ10は、針カバー70を含み、針カバー70は、初期状態において注入セットのベース30と係合する。1つの実施形態に従って、針ハブ10が注入セットのベース30から取り外されたとき、針カバー70は、
針ハブ10に据え付けられた導入針72を被覆して、針刺し負傷を防止することができる。例えば、ラッチ24、26は、例えば針カバーの外側の凹部を介して、針カバー70と係合して、針カバー70を針ハブ10上に保持し得る。代替的に、または付加的に、コア据付構造27の遠位端は、針カバー70の近位端が注入セットのベース30と嵌合するのと同様の方法で、針カバー70の近位端と嵌合するように構成され得る。
【0026】
別の実施形態に従って、別個の針先端シールドは、針ハブ10が注入セットのベース30から取り外されると直ぐに、針先端を被覆しおよび針ハブ10と係合することができる。
【0027】
本発明の範囲を逸脱することなく本明細書に記載される実施形態に変更を加えてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。異なる実施形態および請求項の特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、互いと組み合わされてもよいことに、特に注意されたい。そのような変更および組み合わせの全ては、添付される特許請求の範囲およびそれらの同等物によって定義される本発明の範囲内であるとみなされる。