【実施例】
【0054】
実施例1 天然抗体由来の可変領域の配列及び長さの変化の分析
HC−CDR3ループ領域に対するハイ−スループット次世代配列決定データをNCBI SRAアーカイブSRR400158(Lppolito et al., 2012(非特許文献20))からダウンロードし、カバト命名法(
図1)に従ってコード化されたHC−CDR3ループの長さ及びアミノ酸組成(
図2)について試験した。HC−CDR3ループ長分布はループ長12で最大値を有する(
図2)。天然抗体由来の7〜15のHC−CDR3ループ長に対する各ループ位置におけるアミノ酸組成は表1a〜1iに示されている。
【0055】
表1a. 天然抗体の長さ7のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0056】
【表1a】
【0057】
表1b. 天然抗体の長さ8のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0058】
【表1b】
【0059】
表1c. 天然抗体の長さ9のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰s色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0060】
【表1c】
【0061】
表1d. 天然抗体の長さ10のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0062】
【表1d】
【0063】
表1e. 天然抗体の長さ11のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0064】
【表1e】
【0065】
表1f. 天然抗体の長さ12のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0066】
【表1f】
【0067】
表1g. 天然抗体の長さ13のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0068】
【表1g】
【0069】
表1h. 天然抗体の長さ14のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0070】
【表1h】
【0071】
表1i. 天然抗体の長さ15のHC−CDR3ループについてのアミノ酸組成。各ループ位置(最上列のカバト命名法のHC−CDR3位置を灰色で示した)の下に、その位置で各アミノ酸に対して観測される頻度の率が示されている。観測された頻度が0.05%未満のアミノ酸は示されていない。
【0072】
【表1i】
【0073】
実施例2. 生殖細胞系列のVH−リンカー−VH一本鎖骨格の設計
一本鎖抗体に基づくファージ−ディスプレイ抗体ライブラリーを、広範なスペクトルのライブラリーレイアウトに対してうまく生成しており(Mondon et al., 2008(非特許文献2))、従って、このフォーマットをHC−CDR3多様性を導入する抗体フォーマットとして選択した。VH3/VK1可変領域のペアリングは、天然抗体で観測されるVH/VKの組み合わせの最も一般的なものの1つである(Huang et al. 1996(非特許文献21)、de Waldt et al., 1999(非特許文献22)、DeKosky et al.,2013(非特許文献23))。これはまた、天然の可変領域の組み換え一本鎖抗体ライブラリーにおいて高頻度で観測され(Glanville et al., 2010(非特許文献24))、良好な熱安定性を有し、効率よく発現もされる(Ewert et al., JMB 2003(非特許文献25))。生殖細胞系列の配列は、治療抗体に存在する場合に免疫原性を引き起こしうる体細胞突然変異の不存在、及び、多様なHC−CDR3領域の存在に対する固有の寛容性などの有利な特性有するので、VH3/VK1一本鎖骨格の組み立てに対して、ヒト生殖細胞系列抗体の配列を選択した。重鎖可変領域骨格のアミノ酸配列は、翻訳されたGenbank生殖細胞系列の配列M99660(配列番号1)、及び翻訳されたGenbank生殖細胞系列の配列J00256(J4断片)(配列番号2)から組み立てた。この骨格において、わずかなフランキングアミノ酸しか含まないHC−CDR3は、ライブラリーのクローニングの間に非開裂ベクターの除去を可能にする特有のEcoRV部位を含有するスタッファー断片によって表される(
図3)。スタッファー断片は、その5’末端にPstl部位を、その3’末端にStyl部位を含有し、ライブラリーの生成の間の断片の除去、及びHC−CDR3の多様性をコード化するオリゴヌクレオチドのクローニングを可能にする、(
図4)。Pstl(CTGCAG)及びStyl(CCWWGG)が、コドンをコード化するトリマーブロックの組み合わせがほんのわずかである(
図5)ので選択され、HC−CDR3多様性コード化オリゴヌクレオチドを合成するのに使用され、Pstl及びStyl認識部位を生成する。従って、His及びGlnトリマーブロック(CAT及びCAG)が、続いて、HC−CDR3の多様性をコード化するオリゴヌクレオチドの設計から排除された。軽鎖可変領域のアミノ酸骨格配列を、翻訳されたGenbank生殖細胞系列の配列X93627(配列番号3)及びGenbank生殖細胞系列の配列の配列J00242(VK−1 J1断片)(配列番号4)から組み立てた。LC−CDR3ループの長さは、天然抗体におけるVH3/VK1重鎖/軽鎖の組み合わせで最も頻繁に観測される長さである(DeKosky et al., 2013(非特許文献23))9アミノ酸となるように選択した。LC−CDR3ループのアミノ酸配列は、VH3/VK1の組み合わせにおいて長さ9のLC−CDR3ループで最も頻繁に観測されるアミノ酸によって表される(
図5)。LC−CDR3ループのアミノ酸配列において、Trpをコード化するVK−1 J1断片(TGG)由来の開始コドン(initial codon)をCTG(Leu)によって置換した。ここで、CGT(Leu)は、VH3/VK1の組み合わせを有する長さ9の天然抗体のLC−CDR3ループにおいてこの位置で最も頻繁に観測されるアミノ酸である(DeKosky et al., 2013(非特許文献23))。追加の特有の制限部位を、軽鎖LC−CDR1領域及びLC−CDR3領域の上流及び下流に導入した(
図3)。次に、一本鎖骨格が、結合性GGGGSGGGGSGGGGSリンカー(配列番号6)によってVH/VL一本鎖トポロジーに組み立てられ(
図3)、望まない制限部位が代替コドンを選択することによって除去され、得られた核酸配列は、E.coli(配列番号7)での発現のためにコドンを最適化された。
【0074】
実施例3. 一本鎖HC−CDR3のみのライブラリーを生成できるディスプレイベクターであるベースベクター_VH3_VK1_v22(BaseVector_VH3_VK1_v22)の設計及び生成
ライブラリー構築のためのファージディスプレイベクターは、pCANTAB5ベクター(McCafferty et al., 1994(非特許文献26))の誘導体である、pCANTAB6ベクターに基づく。pCANTAB6の配列は、McCafferty et al., 1994(非特許文献26)に略述されている修飾を導入したGenbank登録U14321から開始して再構築された。pCANTAB6のscFvクローニング部位を、スタッファーセグメントを含むVH3−リンカー−VK1一本鎖骨格によって置き換えた(
図6)。望まない制限部位を除去するためのいくつかの一塩基置換の導入と、以下に列記した複製起源の配列の回復により、ベースベクター_VH3_VK1_v22(配列番号8)の配列を得た。
【0075】
ディスプレイベクターであるベースベクター_VH3_VK1_v22の組成:
位置1〜2334:以下の修飾を有するU14321由来
320 C−>T Xhol部位を除去する
617 G−>C Pvul部位を除去する
1379 T−>C 他のファージミドベクターと同一の複製起源の配列を作成する
2328 C−>G Styl部位を除去する
【0076】
位置2335〜3366:VH3−リンカー−VK1一本鎖骨格(配列番号7)
【0077】
位置3367〜3447:McCafferty et al., 1994(非特許文献26)に示される、軽鎖可変領域のC−末端をpIIIタンパク質と連結するセグメント
【0078】
位置3448〜5540:以下の修飾を含むU14321由来:
4029 G−>A BamHI部位を除去する
4788 A−>C Pvul部位を除去する
【0079】
一本鎖骨格が挿入されたベースベクター_VH3_VK1_v22の概略配置図を
図6に示す。Pstl及びStylを含むスタッファー領域の除去は、HC−CDR3多様性をコード化するオリゴヌクレオチドのクローニングを可能にする。追加の特有の制限部位は、完全な一本鎖抗体、個々の可変軽鎖又は重鎖の除去、又は可変軽鎖領域内の追加の多様性の導入を可能にする(
図7)。次に、ベースベクター_VH3_VK1_v22を合成し、標準的な方法(Genscript Corporation)によって組み立てた。
【0080】
実施例4. HC−CDR3ループ長分布の最適化、及び各HC−CDR3ループ内の位置ごとのアミノ酸多様性の最適化
His及びGlnを、His及びGlnトリマーブロックによってHC−CDR3ループ内のPstl及びStyl部位の生成を排除するためにHC−CDR3多様性の設計から除外した。この除外は、天然抗体のHC−CDR3配列の組成が、His及びGlnが一般に非常にわずかな頻度で観測される(表1a〜1i)ことを示しているので、受け入れ可能である。対形成していないCys残基を通した分子間ジスルフィド架橋の形成を防止するために、CysをHC−CDR3ループのどの位置においても除外した。酸化の傾向のあるMetもいずれの位置においても排除した。位置101の前の位置を除いて、Metは一般に、天然のHC−CDR3配列には非常に低い頻度で存在する(表1a〜1i)。位置101はAspとして、常に固定されたままである。
【0081】
ループ長7〜15(ループ長分布及び位置ごとのアミノ酸の可変性)に対するHC−CDR3ループの多様性の設計は、スプレッドシートアプリケーションを使用して最適化される。このアプリケーションにおいて、ライブラリー内の各HC−CDR3ループ長についての分率(percent fraction)、及び、各HC−CDR3ループ長についてのHC−CDR3位置(HC−CDR3ループの前のPos94も含む)の各々における可変性(異なるアミノ酸の数)を調節することができる。次に、アプリケーションは、各HC−CDR3ループ長、理論的に可能な変異の数、実際に存在するクローンの数(=ライブラリーの全複雑さ×特定のHC−CDR3ループ長の分率(percent fraction))、実際に存在する理論的に可能な全ての変異の割合についてのポアソン(Poisson)評価、ポアソン評価に従って存在する異なる変異の実際の数、及び冗長性(各変異が平均して存在する回数)につて計算する。
【0082】
ポアソン評価:1−e
(-1*N/M)
式中、
N=複雑さCのライブラリーにおいて、長さLのHC−CDR3ループを有するクローンの数
M=各ループ位置でアミノ酸の特定の組成を有する長さLのHC−CDR3ループについての、理論的に可能な変異の数
【0083】
最初に、各HC−CDR3ループ一での異なるアミノ酸の数を、位置101及び102(それぞれ、5及び8個の異なるアミノ酸)を除いて、16(Cys、Gln、His及びMetを除く全てのアミノ酸)までに設定し、各HC−CDR3ループ長に対する初期分率(percent fraction)を7〜15までのループ長に対して天然の抗体で観測されるHC−CDR3ループ長分布にした。即ち100%に再正規化した。この構成では、より短いHC−CDR3ループが過剰に表れ、10〜15のHC−CDR3ループ長に対しては、理論的に可能な変異の1%未満がライブラリー内に存在する(表2A)。治療抗体又は臨床開発の抗体で富化される(
図8〜9)長さ10のHC−CDR3ループに対しては、全ての可能な変異の極一部がライブラリー内に実際に存在する。
【0084】
表2A. 超可変位置で16個の異なるアミノ酸を、位置101で5個の異なるアミノ酸を、そして位置102で8個の異なるアミノ酸を有する天然アミノ酸と同様のHC−CDR3ループ長分布を持つ、全複雑さ1.3×10
10のHC−CDR3のみのライブラリーのための設計スキーム。位置を考慮した超可変領域は、アンダーラインを付した異なるアミノ酸の数を有する。カバト位置94は変化しない。
【0085】
【表2A】
【0086】
超可変領域で16から8個に異なるアミノ酸の数を減少すると、11までのHC−CDR3ループ長をよく表すライブラリーが生成されるが、同時に、冗長性(変異が存在する回数の平均)はかなり増強される(表2B)。
【0087】
表2B. 超可変位置で8個の異なるアミノ酸を、位置101で一定のアミノ酸を、そして位置102で8個の異なるアミノ酸を有する天然アミノ酸と同様のHC−CDR3ループ長分布を持つ、全複雑さ1.3×10
10のHC−CDR3のみのライブラリーのための設計スキーム。位置を考慮した超可変領域は、アンダーラインを付した異なるアミノ酸の数を有する。カバト位置94は変化しない。
【0088】
【表2B】
【0089】
HC−CDR3ループ長分布に対するパーセントの値を調節し、HC−CDR3ループ長7〜11に対して位置94で追加の可変性を導入し、より大きなHC−CDR3ループに対して超可変位置に存在する異なるアミノ酸の数を徐々に減少し、位置102及び位置101の前の位置での異なるアミノ酸の数を減少すると、有利な特性を有するライブラリーの設計が得られる(表2C)。冗長性は、短いHC−CDR3ループに対してかなり減少され、9〜11の長さのループに対する変異の対象範囲は高く、より大きなHC−CDR3ループもかなりよく表れる(表2C)。最適化されたHC−CDR3ループ長分布は、天然抗体で観測されるHC−CDR3ループ長分布及び既に承認された治療抗体又は臨床開発中の治療抗体に対するものと共に、
図10に示されている。
【0090】
表2C. 最適化されたHC−CDR3ループ長分布を有し、及びカバト位置94及び各HC−CDR3ループの各位置で最適化された可変性を有する、全複雑さ1.3×10
10のHC−CDR3のみのライブラリーに対する設計スキーム。位置を考慮した超可変領域は、アンダーラインを付した異なるアミノ酸の数を有する。
【0091】
【表2C】
【0092】
実施例5. 最適化されたライブラリーの設計に従ったオリゴヌクレオチドの設計
各HC−CDR3ループ長に対するアミノ酸組成を、表2Cに示される最適化されたライブラリーの設計に基づいて集めた。各位置で、及び各HC−CDR3ループ長に対して、表2Cに示されたアミノ酸の数は、表1a〜1iに従ったそのHC−CDR3ループ長及び位置に対する天然抗体で最も頻繁に観測されるアミノ酸から選択され、パーセントの値は100に再正規化された。最適化されたライブラリーの設計に従ってHC−CDR3長7〜15に対するアミノ酸組成と頻度のパーセントを表3A〜3Iに示す。例えば、HC−CDR3ループ長7に対しては、表2Cは、3つの異なるアミノ酸が位置94に存在する必要があることを示す。長さ7の天然のHC−CDR3ループで最も頻繁に観測される3つのアミノ酸は、Arg63.4%、Ser8.9%、及びThr7.3%(表1a)である。これらのアミノ酸についてパーセントの値を100%に再正規化すると、Arg79.6%、Ser11.2%、及びThr9.2%となる。
【0093】
-表3A. 長さL=7を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。全体の可変性を増加するために、HC−CDR3ループの前の位置94もHC−CDR3ループ長7に対して変化されている。
【0094】
【表3A】
【0095】
表3B. 長さL=8を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。全体の可変性を増加するために、HC−CDR3ループの前の位置94もHC−CDR3ループ長8に対して変化されている。
【0096】
【表3B】
【0097】
表3C. 長さL=9を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。全体の可変性を増加するために、HC−CDR3ループの前の位置94もHC−CDR3ループ長9に対して変化されている。
【0098】
【表3C】
【0099】
表3D. 長さL=10を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。全体の可変性を増加するために、HC−CDR3ループの前の位置94もHC−CDR3ループ長10に対して変化されている。
【0100】
【表3D】
【0101】
表3E. 長さL=11を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。全体の可変性を増加するために、HC−CDR3ループの前の位置94もHC−CDR3ループ長11に対して変化されている。
【0102】
【表3E】
【0103】
表3F. 長さL=12を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。
【0104】
【表3F】
【0105】
表3G. 長さL=13を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。
【0106】
【表3G】
【0107】
表3H. 長さL=14を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。
【0108】
【表3H】
【0109】
表3I. 長さL=15を有するHC−CDR3ループに対する最適化されたライブラリーのアミノ酸組成。各位置に対して、存在する異なるアミノ酸がそれらの相対頻度と共に示されている。
【0110】
【表3I】
【0111】
次に、各HC−CDR3ループ長に対するオリゴヌクレオチドを、表3A〜Iの値に基づいて設計した。1を超えるアミノ酸を有する位置で、
図5から対応するトリマーブロックが選択され、混合物として所望の分率(percent fraction)で、設計に含まれる。完全なコドンをコード化するトリマーブロックを使用することは有利である。これは、それらが、オリゴヌクレオチドを変性する標準的な場合である望まない停止コドンの生成又は望まないアミノ酸の取り込みを起こさずに、各HC−CDR3ループの各々の位置で表3A〜Iに示されるアミノ酸組成及び頻度を生じることができるからである。オリゴヌクレオチドの定常部分(1つのみのアミノ酸が存在する位置、又はクローニングに必要な部分)が、代わりに設計され、標準のオリゴヌクレオチド合成によって合成される。15のHC−CDR3ループ長に対するオリゴヌクレオチドの設計が
図11に示されている。他のHC−CDR3ループ長に対するオリゴヌクレオチドを、表3A〜Iに与えられた値を用いて等価な方法で設計した。オリゴヌクレオチドは、これらのトリマーブロック技術を用いてEllaBiotechによって合成された。
【0112】
実施例6. ベースベクター_VH3_VK1_v22に、HC−CDR3多様性を含有するオリゴヌクレオチドを挿入することによるライブラリーの多様性の生成
第1ステップでは、HC−CDR3ループ多様性をコード化する一本鎖オリゴヌクレオチドを、プライマーSty_rev_1(配列番号9)及びHerculaseII−FusionDNAポリメラーゼ(Agilent cat#600679)と、以下の条件:98℃で35秒間の変性、47℃で15秒間のアニーリング、ループ長7〜11及び12〜15をコード化するオリゴヌクレオチドに対して、それぞれ47℃及び65℃で15秒間の伸長を用いて、プライマー伸長(二本鎖オリゴヌクレオチドの生成)にかけた。得られた二本鎖オリゴヌクレオチドを、次に、プライマーPstl_for_1(配列番号10)、及びSty_rev_2(配列番号11)を用い、HerculaseII−FusionDNAポリメラーゼ(Agilent cat#600679)を用い、以下の条件:95℃で15秒間の変性、52℃で15秒間のアニーリング、72℃で15秒間の伸長を16サイクル繰り返すことによって増幅した。
【0113】
増幅後、オリゴヌクレオチドをQiaquickヌクレオチドリムーバルキット(nucleotide Removal Kit)(Qiagen Cat#28304)により精製し、Pstl/Styl制限酵素での消化にかけ、各HC−CDR3ループ長に対して,別々に、挿入物:ベクター比1:6(5×10
7/10
8クローン/μgの範囲の形質転換効率)でPstl/Styl消化したファージミドベクターに結紮した。得られた結紮物を、次に、XL1ブルー−MRF’エレクトロコンピテントセル(50μl細胞中50ngベクター)に移入し、23×23cmの2XTYアガーバイオアッセイプレート上にプレート化し、37℃で一夜(o/n)成長させた。次の日の細胞を2XTYAG/グリセロール17%中でプレートから採取し、−80℃で保存した。所望のHC−CDR3ループ長分布及び1.3×10
10の全体にわたるライブラリーの複雑さを実現するため、形質転換の効率を、所望のHC−CDR3ループ長分布及び複雑さに到達するまで、クローンの採取サイクルを定期的に繰り返してチェックした。次に、全ての個々の採取サイクルからクローンを一緒にプールして最終ライブラリーを生成した。
【0114】
ファージフォーマットでライブラリーを調製するために、6mlのプールした細菌を4Lの2XTY/アンピシリン/2%グルコース中でインキュベートした。ここで、8.4×10
10の細菌の全体に対して、開始のOD600=0.1は約6.5倍のライブラリーの複雑さを示す。OD600=0.5が達成されたら、細胞をMOI=10でM13K07ヘルパーファージにより重複感染させ、媒体を2XTY/アンピシリン/カナマイシンに変更し、細胞を30℃で一夜振盪しながらインキュベートした。得られた細胞培養物を遠心分離し、ファージライブラリを含有する上清を、2回のPEG沈澱ステップ(3/10の容積について20%PEG8000/NaCl2.5Mを添加)にかけ、次いで、CsCl勾配での更なる精製ステップのために1XTE中でファージを再懸濁した。次に、ファージ個体群を勾配から集め、2Lの1XTEに対して一夜透析してCsClを除去し、個体群のファージ濃度をTU、pfu、及びPP/mlによって決定し、TBE1X、グリセロール15%、NaN
30.02%中に保存した。
【0115】
実施例7. ウシ血清アルブミン(BSA)への選択的結合の同定
選択の幾つかのステップにおいて、標準のブロッキングバッファーを2%ミルクで作成し、従ってこれは多量のウシアルブミンを含有するので、本発明者らは、この可溶性BSAが、選択のためのプラスチック上にコーティングされた標的組み換えBSAタンパク質と競合できると判断した。結論として、この標的に関するファージの選択に対して、1%カゼイン(ロッシュ(Roche))を含むブロッキングバッファー試薬を、標準のブロッキングバッファーに代えて使用した。加えて、コーティングに使用されたBSA溶液中に存在するNaN
3に対する特異的なファージの選択を防止するために、0.02%NaN
3を含有するブロッキングバッファー試薬を使用し、これによって、NaN
3に潜在的に特異的なファージを溶液内に残し、洗浄除去した。
【0116】
この標的に対して、ライブラリーからの2.1×10
12TU(ファージ)を、3mlの最終体積で、50μg/ml(第1ラウンド)の濃度で、イムノチューブ上にコーティングされ、それぞれ、30μg/ml及び15μg/mlにスケールダウンされた精製されたBSAと共に、以下の2種類の選択のラウンドでインキュベートした。
【0117】
入力/出力比は、特異的クローンの富化の尺度を表し、実際に、これは選択の第1ラウンドでは通常非常に高く、前のラウンドから溶出されたファージの個体群が特定のファーに対して段階的に富化される場合、引き続きのラウンドで急速に低下する。この標的に対して、入力/出力比は、パニングの第1ラウンドから第3ラウンドまでの特定のクローンの可能な富化を示唆した(
図12A)。ポリクローナルファージを、BSA及び幾つかの非関連抗原についてファージELISAによって試験した。抗−BSAM13−scFvクローンが、選択の第2及び第3ラウンドで存在した(
図12B)。ウェルにコーティングされた市販品として製造された抗原(BP180及びコラーゲンVII)への非特異的結合は、おそらく、製造者(MBL)によって使用されたBSAを含有するブロッキング試薬による(
図12B)。選択の第3ラウンドにおける抗−BSAクローンのパーセンテージは、89のうち50(56%)であった(
図12C)。分析された12の陽性クローンはすべて、BSAに特異的であった(
図12D)。
【0118】
実施例8. オバルブミン(OVA)への選択的結合の同定
この標的に対して、総クローンとして9.3×10
12TUからの陽性ファージの選択を、50μg/mlの濃度のOVAであって、選択の以下の2種類のラウンドにおいて、それぞれ30μg/ml及び10μg/mlにスケールダウンされたものでイムノチューブをコーティングすることにより実施した。入力/出力比は、パニングの第1ラウンドから第2及び第3ラウンドまでの特定のクローンの可能な富化を示唆した(
図13A)。ポリクローナルファージを、OVA及び幾つかの非関連抗原についてファージELISAによって試験した。抗−OVAM13−scFvクローンが、他の抗原へのいずれの非特異的結合もなく、選択のII及びIIIラウンドで存在した(
図13B)。選択の第3ラウンドにおける抗−OVAクローンのパーセンテージは、94のうち81(86%)であった(
図13C)。10の陽性クローンの分析は、それらの全てがOVAに特異的であることを示した(
図13D)。
【0119】
実施例9. デスモグレイン1(Dsg1)への選択的結合の同定
ライブラリーの選択を、10のDag1をプレコーティングしたウェル(MBL ELISA)及びライブラリーを含有するバッファーの1600μl中9.3×10
12TU(160μl/ウェル)を用いて実施した。コーティングした抗原の濃度は未知である。入力/出力比は、パニングの第1ラウンドから第3ラウンドまでの特定のクローンの可能な富化を示唆した(
図14A)。ポリクローナルファージを、Dsg1をプレコーティングしたウェル及び幾つかの非関連抗原についてファージELISAによって試験した。抗−Dsg1M13−scFvが、Des3及びDes3由来の構造物(EC−12)以外の他の抗原へのいずれの非特異的結合なく、選択の第2及び第3ラウンドで存在した(
図14B)。検出された交差反応性は、Dsg1及び3の間の高い配列相同性によると思われる。選択の第3ラウンドにおける抗−Dsg1クローンのパーセンテージは、94のうち86(91%)であった(
図14C)。8つの陽性クローンの分析は、それらの全てがDsg1に特異的であることを示した(
図14D)。
【0120】
実施例10. 線維芽細胞成長因子受容体4(FGFR4)への選択的結合の同定
ライブラリーの選択を、10μg/mlの濃度でFGFR−4をコーティングした10のマイクロプレートウェル中、1600μlのライブラリー(160μl/ウェル)を用いて実施した。選択の3つのラウンドはすべて、同じ濃度のFGFR−4をコーティングしたウェルで実施した。FGFR−4組み換えタンパク質は、ヒトIgG1FCに融合されたキメラタンパク質であるので、選択される抗−FCファージの量を減少させるために、第1ラウンドはFCに融合された異なる組み換えタンパク質(8μg/mlのDsg3−FC)を用いて実施した。入力/出力比は、パニングの第1ラウンドから第3ラウンドまでの特定のクローンの可能な富化を示唆した(
図15A)。ポリクローナルファージを、FGFR−4及び幾つかの非関連抗原についてファージELISAによって試験した。抗−FGFR−4M13−scFvクローンが、他の抗原へのいずれの非特異的結合なく、選択の第2及び第3ラウンドで存在した(
図15B)。注目すべきことに、Dsg3−FCとの競合的選択は全ての抗−FCファージを除去しなかった。実際に、ポリクローナル混合物は、FGFR−4及びDsg3−FCの両方と反応した(
図15B)。選択の第3ラウンドの抗−FGFR−4−FCクローンのパーセンテージは、77のうち72(94%)であった(
図15C)。分析された20の陽性クローンはFGFR−4に結合し、4つがDsg3−FCにも弱く反応した(
図15D)。従って、Dsg3−FCとの競合的バイオパニングは抗−FCクローンの量を減少することに成功した。
【0121】
4つの標的についての選択の結果を表4にまとめた。
【0122】
表4− 4つの異なる確認標的についてのライブラリースクリーニングの結果のまとめ。A)各標的に対して陽性として選択されたファージの数とパーセンテージ、B)結合性対特異的標的又は他の非関連組み換えタンパク質に関する特異性、及び、各標的に対して見出された異なる配列の数(以下参照)
【0123】
【表4A】
【0124】
【表4B】
【0125】
4つの標的抗原の全てについて、選択が成功し、大量のクローンを生じ、そして重要なこととして、高い特異性で標的抗原を認識するクローンを生じた。
【0126】
実施例11. 選択されたファージのHC−CDR3DNA配列の同定
表4のパネルBに報告されているように、多くのクローンが各標的に対して配列決定され、その配列は分析されて、表5に示されているように配列されている(以下を参照)。
【0127】
BSAの場合、5つのクローンが配列決定され、それらの全てが同じHC−CDR3配列を示した。その代わりに、配列決定された10のOVA陽性クローンは全て、特有のクローンであり、少なくとも4つの異なるクローンのファミリーに対応した。また、Dsg1の場合には、8つの陽性クローンが配列決定され、これらの全てが特異的であり、8つのうちの5つが特有であり、3つの異なるクローンのファミリーであった。
【0128】
最後に、10のFGFR−4特異的クローンが配列決定され、7つが同一の配列を有することが示された。3つの異なるクローンのファミリーが同定された。
【0129】
M13−scFvクローン(cl.33)の、その標的FGFR−4に対する親和性を、ファージELISAによって決定し、ナノモル範囲(8,7×10
-8M)であることが見いだされた。この値は、これらのHC−CDR3のみのライブラリーで選択されたファージに対する105〜475nMの親和性を見出したPfizer(Mahon et al. J.Mol:Biol. 405, 1712, 2013(非特許文献7))によって報告された値と互角である。
【0130】
表5 選択を通して単離されたクローンのサブセットの配列分析。各標的に対して、5〜10のクローンが配列決定された。
【0131】
【表5】
【0132】
結論
得られた結果から、ライブラリーの設計は、4つの試験した標的抗原の全てに対して成功した。高い標的親和性が得られた(表4)ことに加えて、ライブラリーはまた、各標的に対して種々の異なるクローン配列のファミリーを提供する。重要なこととして、得られた結果が、11のHC−CDR3長を有するほとんどの配列を持つライブラリーの基本的設計原理をよく反映している。加えて、少数の(大抵1つのみ)の異なるアミノ酸のみを有する多くの選択されたクローンの存在により、設計で履行されたように9〜11の、最も重要なHC−CDR3長に対するすべてのHC−CDR3ループの変異について大きな対象範囲を提供することが確認される。
【0133】
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