特許第6974921号(P6974921)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974921
(24)【登録日】2021年11月9日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】無人フォークリフト及びその荷役方法
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20211118BHJP
【FI】
   B66F9/24 L
   B66F9/24 A
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-218212(P2019-218212)
(22)【出願日】2019年12月2日
(65)【公開番号】特開2021-88424(P2021-88424A)
(43)【公開日】2021年6月10日
【審査請求日】2019年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】門地 正史
【審査官】 須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−008367(JP,A)
【文献】 特開平05−186200(JP,A)
【文献】 特開2018−177514(JP,A)
【文献】 特開平11−021098(JP,A)
【文献】 特開2005−255346(JP,A)
【文献】 特開2001−010797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物が載置されるパレットに差し込まれると共に、昇降及び前後進する一対のフォークと、
前記フォークの動作を制御する制御部と、
前記フォークの基端面が前記パレットに当接していることを検知する在荷センサと、
前記フォークが前記パレットに差し込まれていることを検知するパレットセンサと、
前記フォークの基端部分の上面が前記パレットに当接していることを検知する抜去センサと、を備え、
前記制御部は、
前記在荷センサによって、前記フォークの基端面が前記パレットに当接しているか否かを判定する在荷判定部と、
前記パレットセンサによって、前記フォークが前記パレットに差し込まれているか否かを判定するパレット判定部と、
前記抜去センサによって、前記フォークの基端部分の上面が前記パレットに当接しているか否かを判定する抜去判定部と、を備え、
前記在荷判定部が、前記フォークの基端面は前記パレットに当接していないと判定するとき、荷引込み動作が開始して、前記パレット判定部が、前記フォークは前記パレットに差し込まれていると判定するとき、前記フォークが上昇し、
前記抜去判定部が、前記フォークの基端部分の上面は前記パレットに当接していると判定するとき、前記フォークが連続して後進、下降及び前進して、荷引込み動作が終了する
ことを特徴とする無人フォークリフト。
【請求項2】
前記パレットは、一対の差込孔と、前記一対の差込孔の間に設けられた中壁と、を備え、
前記パレットセンサは、前記各フォークの側面に対向して設けられ、前記中壁を検知する光電センサで構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の無人フォークリフト。
【請求項3】
前記パレットセンサは、前記フォークの基端部分以外の本体部分に設けられる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無人フォークリフト。
【請求項4】
前記パレットセンサは、前記フォークの基端部分から0〜10cmだけ離れて配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の無人フォークリフト。
【請求項5】
無人フォークリフトの荷役方法であって、
前記無人フォークリフトは、
荷物が載置されるパレットに差し込まれると共に、昇降及び前後進する一対のフォークと、
前記フォークの動作を制御する制御部と、
前記フォークの基端面が前記パレットに当接していることを検知する在荷センサと、
前記フォークが前記パレットに差し込まれていることを検知するパレットセンサと、
前記フォークの基端部分の上面が前記パレットに当接していることを検知する抜去センサと、を備え、
前記制御部は、
前記在荷センサによって、前記フォークの基端面が前記パレットに当接しているか否かを判定する在荷判定部と、
前記パレットセンサによって、前記フォークが前記パレットに差し込まれているか否かを判定するパレット判定部と、
前記抜去センサによって、前記フォークの基端部分の上面が前記パレットに当接しているか否かを判定する抜去判定部と、を備え、
前記荷役方法は、
前記在荷判定部が、前記フォークの基端面は前記パレットに当接していないと判定するとき、荷引込み動作を開始して、前記パレット判定部が、前記フォークは前記パレットに差し込まれていると判定するとき、前記フォークを上昇し、
前記抜去判定部が、前記フォークの基端部分の上面は前記パレットに当接していると判定するとき、前記フォークを連続して後進、下降及び前進して、荷引込み動作を終了する
ことを特徴とする無人フォークリフトの荷役方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を載せたパレットをフォークで荷役する際に、フォークの動作を制御して荷役する無人フォークリフト及びその荷役方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物流倉庫等では、効率化及び省力化を向上するために、無人フォークリフトが荷物を運搬する。無人フォークリフトの自動走行として、電磁や磁気を検知して走行する方式(電磁誘導式・磁気誘導式)がある。この方式では、無人フォークリフトは、磁気テープ等の誘導手段からの電磁や磁気等を検知して、予め設定された経路に従って自動走行する。
【0003】
また、無人フォークリフトの自動走行として、レーザーを水平に360度回転しながら反射板に送受信して走行する方式(レーザー式)がある。この方式では、無人フォークリフトは、倉庫内の走行経路に沿って配置された複数の反射板をレーザースキャナで認識する。無人フォークリフトは、走行中の自己位置を認識しながら、予め設定された経路に従って自動走行する。
【0004】
無人フォークリフトは、荷物の位置や荷役動作等の運行情報を記憶して、運行情報に基づいて荷役作業を行う。複数の棚が、倉庫内に設置されており、複数の荷物を保管する。無人フォークリフトは、予め設定されている荷役位置まで走行し、フォークを昇降及び前後進することで荷役動作(荷の積み降ろし動作)を行う。荷物はパレットに載置される。パレットに設けられた一対の差込孔に各フォークが差し込まれて、荷役作業が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
上記の通り、荷役作業が行われる際、無人フォークリフトが荷役位置で停止して、フォークが上昇及び前進してパレットの差込孔に差し込まれる。フォークは、先端と反対の基端側に設けられた在荷センサを備える。そして、フォークが前進して、在荷センサによって、フォークの基端面がパレットに確実に差し込まれたことを検知する。ここで、フォークの基端面がパレットに確実に差し込まれていないと、荷重バランスの関係で、パレットがフォークから落下するおそれがある。
【0006】
ところで、パレットが棚の所定位置より奥行方向(フォーク前進方向)にずれた奥行位置に載置されている場合がある。その場合、フォークが予め設定された距離だけ前進して、フォークがパレットに差し込まれるが、無人フォークリフトの停止位置と棚との間の距離及びフォークの前進可能な距離は限界があるので、在荷センサが、フォークの基端面がパレットに確実に差し込まれたことを検知しない。それにより、荷役動作が中止されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−169698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、パンフレットが所定位置よりも奥行方向にずれた奥行位置に載置されている場合でも、フォークの基端面までフォークをパレットに確実に差し込むことができる無人フォークリフト及びその荷役方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る無人フォークリフトは、
荷物が載置されるパレットに差し込まれると共に、昇降及び前後進する一対のフォークと、
フォークの動作を制御する制御部と、
フォークの基端面がパレットに当接していることを検知する在荷センサと、
フォークがパレットに差し込まれていることを検知するパレットセンサと、
フォークの基端部分の上面がパレットに当接していることを検知する抜去センサと、を備え、
制御部は、
在荷センサによって、フォークの基端面がパレットに当接しているか否かを判定する在荷判定部と、
パレットセンサによって、フォークがパレットに差し込まれているか否かを判定するパレット判定部と、
抜去センサによって、フォークの基端部分の上面がパレットに当接しているか否かを判定する抜去判定部と、を備え、
在荷判定部が、フォークの基端面はパレットに当接していないと判定するとき、荷引込み動作が開始して、パレット判定部が、フォークはパレットに差し込まれていると判定するとき、フォークが上昇し、
抜去判定部が、フォークの基端部分の上面はパレットに当接していると判定するとき、フォークが連続して後進、下降及び前進して、荷引込み動作が終了する
【0010】
好ましくは、
パレットは、一対の差込孔と、一対の差込孔の間に設けられた中壁と、を備え、
パレットセンサは、各フォークの側面に対向して設けられ、中壁を検知する光電センサで構成される。
【0011】
好ましくは、
パレットセンサは、フォークの基端部分以外の本体部分に設けられる。
【0012】
好ましくは、
パレットセンサは、フォークの基端部分から0〜10cmだけ離れて配置される。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る無人フォークリフトの荷役方法は、
無人フォークリフトであって、
無人フォークリフトは、
荷物が載置されるパレットに差し込まれると共に、昇降及び前後進する一対のフォークと、
フォークの動作を制御する制御部と、
フォークの基端面がパレットに当接していることを検知する在荷センサと、
フォークがパレットに差し込まれていることを検知するパレットセンサと、
フォークの基端部分の上面がパレットに当接していることを検知する抜去センサと、を備え、
制御部は、
在荷センサによって、フォークの基端面がパレットに当接しているか否かを判定する在荷判定部と、
パレットセンサによって、フォークがパレットに差し込まれているか否かを判定するパレット判定部と、
抜去センサによって、フォークの基端部分の上面がパレットに当接しているか否かを判定する抜去判定部と、を備え、
荷役方法は、
在荷判定部が、フォークの基端面はパレットに当接していないと判定するとき、荷引込み動作を開始して、パレット判定部が、フォークはパレットに差し込まれていると判定するとき、フォークを上昇し、
抜去判定部が、フォークの基端部分の上面はパレットに当接していると判定するとき、フォークを連続して後進、下降及び前進して、荷引込み動作を終了する
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る無人フォークリフト及びその荷役方法は、パレットが所定位置よりも奥行方向にずれた奥行位置に載置されている場合でも、フォークの基端面までフォークをパレットに確実に差し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】無人フォークリフト及び棚を示す斜視図。
図2】パレット及び荷物を示す斜視図。
図3】無人フォークリフト及び棚を示す側面図。
図4】(A)はフォークを示す平面図、(B)はフォークを示す側面図。
図5】無人フォークリフトの構成を示す図。
図6】無人フォークリフトの荷引込み動作を説明する図。
図7】無人フォークリフトの荷役動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、本発明に係る無人フォークリフト及びその荷役方法の一実施形態を説明する。
【0017】
[構成]
図1図5に基づいて、無人フォークリフトの構成を説明する。
【0018】
図1の通り、無人搬送システムは、荷物を保管する複数の棚Cと、荷物を搬送する無人フォークリフト1を備える。無人搬送システムは、各棚Cの間に形成される通路に敷設された磁気テープ等からなる誘導線路(不図示)を備える。無人フォークリフト1は、車体10に磁気検出センサ(不図示)を備えており、この磁気検出センサで誘導線路に沿って自律走行する。無人フォークリフト1は、誘導線路に沿って棚Cの間の通路に進入して、設定された棚Cに対して荷物を積み降ろす荷役動作を行う。
【0019】
図2の通り、荷物MはパレットPに載せられて搬送される。パレットPは、上壁Pc及び下壁Pdを備え、上下壁Pc,Pdは、両側に設けられた左右壁Peと中央に設けられた中壁Pbとにより支持される。これにより、パレットPは、左右壁Peと中壁Pbとの間に、一対の差込孔Paが形成される。
【0020】
図3の通り、無人フォークリフト1は、一対のフォーク11を備える。無人フォークリフト1は、フォーク11をパレットPの差込孔Paに差し込んで荷役動作を行う。図5の通り、無人フォークリフト1は、フォーク11を昇降する昇降機構13と、フォーク11を前後進する前後進機構14を備える。昇降機構13は、一対のマスト12を備える。なお、フォーク11の前進方向は、フォーク11の先端111に向かう方向とし、フォーク11の後進方向は、フォーク11の基端面110に向かう方向とする(図4)。
【0021】
図4の通り、フォーク11は、L字形状であって、水平部11a及び垂直部11bを備える。フォーク11の基端面110は、垂直部11bにおける水平部11a側の面である。フォーク11の先端111は、水平部11aにおける垂直部11bと反対側の部分である。無人フォークリフト1は、フォーク11に設けられた在荷センサ21、パレットセンサ22及び抜去センサ23を備える。
【0022】
在荷センサ21は、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していることを検知する。在荷センサ21は、回転軸210を介して、フォーク11の垂直部11bに対して回転自在に設けられた回転センサで構成される。通常時では、在荷センサ21は、垂直部11bからフォーク11の先端111に向けて突出している。そして、パレットPがフォーク11の基端面110に当接すると、在荷センサ21が所定量だけ回転することで、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していることを検知する。
【0023】
パレットセンサ22は、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれていることを検知する。一対のパレットセンサ22は、フォーク11の水平部11aに対向して設けられた光電センサ(発光素子及び受光素子)で構成される。通常時では、パレットセンサ22は、発光素子からの発光を受光素子が受光している。そして、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれると、パレットセンサ22がパレットPの中壁Pbを検知することで、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれていることを検知する。
【0024】
抜去センサ23は、フォーク11の基端面110から先端111に向かう所定範囲に規定された基端部分112の上面がパレットPに当接していることを検知する。抜去センサ23は、回転軸230を介して、フォーク11の水平部11aに対して回転自在に設けられた回転センサで構成される。通常時では、抜去センサ23は、水平部11aから上方に向けて突出している。抜去センサ23は、基端部分112の上面で突出している。そして、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接すると、抜去センサ23が所定量だけ回転することで、フォーク11の基端部分112がパレットPに当接していることを検知する。
【0025】
パレットセンサ22は、フォーク11の水平部11aの基端部分112以外の本体部分113に設けられる。そして、後述するが、パレットセンサ22は、フォーク11の基端部分112の近くがよい。具体的には、パレットセンサ22は、フォーク11の基端部分112から0〜10cmだけ離れていることが好ましい。
【0026】
図5の通り、無人フォークリフト1は、フォーク11の昇降及び前後進の動作を制御する制御部30を備える。制御部30は、在荷センサ21、パレットセンサ22及び抜去センサ23に接続される。制御部30は、在荷判定部31、パレット判定部32及び抜去判定部33を備える。
【0027】
在荷判定部31は、フォーク11がパレットPの差込孔Paに向けて前進するとき、在荷センサ21によって、フォーク11の基端面110がパレットPに当接しているか否かを判定する。パレット判定部32は、パレットセンサ22によって、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれているか否かを判定する。抜去判定部33は、抜去センサ23によって、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接しているか否かを判定する。
【0028】
制御部30は、昇降機構13及び前後進機構14に接続される。制御部30は、在荷判定部31、パレット判定部32及び抜去判定部33による判定結果に基づいて、昇降機構13及び前後進機構14を駆動してフォーク11を昇降及び前後進し、後述の荷役動作及び荷引込み動作を行う。
【0029】
[荷役動作]
図6及び図7に基づいて、無人フォークリフトの荷役動作及び荷引込み動作を説明する。
【0030】
無人フォークリフト1は、予め設定された棚Cに載置されたパレットPに対して荷役動作を行う。無人フォークリフト1は、所定の荷役位置で停止する。図6(A)の通り、フォーク11とパレットPの差込孔Paとの高さが一致するように、フォーク11が上昇する。次に、予め設定された所定距離D1だけフォーク11がパレットPの差込孔Paに向けて前進する(ステップS1)。
【0031】
在荷判定部31が、在荷センサ21によって、フォーク11の基端面110がパレットPに当接しているか否かを判定する(ステップS2)。ここで、パレットPが、棚Cにおける予め設定された所定位置に載置されている場合、フォーク11の基端面110がパレットPに当接する。そのため、在荷判定部31は、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していると判定する。そして、荷役動作を続行する。
【0032】
一方、パレットPが、棚Cにおける予め設定された所定位置よりも奥行方向にずれた奥行位置に載置されている場合、予め設定された所定距離D1だけフォーク11がパレットPに向けて前進して停止しても、図6(B)の通り、フォーク11の基端面110は、パレットPから所定距離D2(例えば3〜10cm)だけ離れる。そのため、在荷判定部31は、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していないと判定する。
【0033】
そして、在荷判定部31が、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していないと判定した場合、次の荷引込み動作が開始される。
【0034】
パレット判定部32は、パレットセンサ22によって、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれているか否かを判定する(ステップS3)。パレット判定部32が、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれていないと判定した場合、荷役動作が中止される。一方、パレット判定部32が、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれていると判定した場合、フォーク11が上昇する(ステップS4)。
【0035】
フォーク11が上昇すると(ステップS4)、抜去判定部33は、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接しているか否かを判定する(ステップS5)。抜去判定部33が、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接していないと判定した場合、荷役動作が中止される。
【0036】
一方、抜去判定部33が、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接していると判定した場合、図6(C)の通り、フォーク11がパレットPと共に荷物Mを持ち上げて所定距離D3(例えば7〜10cm)だけ後進し(ステップS6)、フォーク11を下降してパレットPと共に荷物Mを載置する(ステップS7)。
【0037】
ここで、抜去判定部33が、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接しているか否かを判定する理由は次の通りである。フォーク11の基端部112以外の本体部分113がパレットPに当接して、フォーク11がパレットPと共に荷物Mを持ち上げると、荷重バランスの関係で、パレットPがフォーク11から落下する危険性がある。そのため、パレット11の基端部分112の上面がパレットPに当接して、フォーク11がパレットPと共に荷物Mを持ち上げる必要がある。
【0038】
また、上記の通り、パレットセンサ22は、フォーク11の基端部分112の近くがよい理由は次の通りである。パレットセンサ22が、フォーク11の基端部分112から離れている場合、すなわち、例えば、パレットセンサ22が、フォーク11の先端111付近に配置されている場合、フォーク11の先端111付近がパレットPの差込孔Paに差し込まれても、パレット判定部32は、フォーク11がパレットPの差込孔Paに差し込まれていると判定する。それによって、フォーク11が上昇する(ステップS4)。しかし、次に、抜去判定部33が、フォーク11の基端部分112の上面がパレットPに当接していないと判定するので(ステップS5)、荷役動作が中止される。すなわち、フォークの上昇(ステップS4)及び抜去判定(ステップS5)が不必要に行われないように、パレットセンサ22は、フォーク11の基端部分112の近くがよい。
【0039】
パレットPが、棚Cにおける予め設定された所定位置よりも奥行方向にずれた奥行位置に載置されている場合でも、上記の通り、フォーク11がパレットPと共に荷物Mを持ち上げて所定距離D3だけ後進し(ステップS6)、フォーク11を下降してパレットPと共に荷物Mを載置する(ステップS7)。それによって、パレットPは、奥行位置から予め設定された所定位置に載置される(荷引込み動作)。これにより、荷引込み動作が終了される。
【0040】
その後、フォーク11がパレットPの差込孔Paに向けて前進する(ステップS8)。そして、在荷判定部31が、在荷センサ21によって、フォーク11の基端面110がパレットPに当接しているか否かを判定する(ステップS9)。在荷判定部31が、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していると判定すると、荷役動作が続行される。すなわち、フォーク11が上昇してパレットPと共に荷物Mを持ち上げ、フォーク11が後進して、無人フォークリフト1がパレットPと共に荷物Mを搬送する。
【0041】
一方、在荷判定部31は、フォーク11の基端面110がパレットPに当接していないと判定すると、荷役動作が中止される。なお、荷役動作が中止されると、制御部30は、荷取りエラーとしてデータログを記憶して、予め設定された次の荷役動作が実行される。
【0042】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されない。例えば、以下のように変更することもできる。
・在荷センサ21は、光電センサ、近接センサ、圧力センサ、CCDカメラ画像による分析装置等でもよい。
・パレットセンサ22は、光電センサ、近接センサ、CCDカメラ画像による分析装置等でもよい。
・抜去センサ23は、光電センサ、近接センサ、圧力センサ、CCDカメラ画像による分析装置等でもよい。
【符号の説明】
【0043】
11 フォーク
21 在荷センサ
22 パレットセンサ
23 抜去センサ
30 制御部
31 在荷判定部
32 パレット判定部
33 抜去判定部
110 フォークの基端面
111 フォークの先端
112 フォークの基端部分
113 フォークの本体部分
M 荷物
P パレット
Pa 差込孔
Pb 中壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7