特許6974983IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

転がり摺動部材及びその製造方法、並びに、当該転がり摺動部材を備えた
転がり軸受

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

前述の、SCM鋼や、SNCM鋼のような浸炭鋼では、炭素の含有率が相対的に低い。製品寿命の向上に貢献できる表面層を得るには、長時間に亘って浸炭処理を施す必要がある。長時間に亘る浸炭処理は、製造コストが高くつくという問題がある。 しかも、浸炭処理に要する時間が長いと、結晶粒が粗大化するので、結晶粒の大きさを所望の大きさに整えるために、二次焼入れを行なう必要がある。長時間の浸炭処理に加え、二次焼入れを行なうと、前述の製造コストがさらに膨らんでしまう。 浸炭処理に要する時間が長いと、素形材の表面において、粒界酸化層の形成が促される。発達した粒界酸化層は表面層の強度を低下させるので、転がり摺動部材に発達した粒界酸化層が残存すると、荷重の作用により粒界酸化層部分でクラックが生じやすく、耐割損性が低下してしまう。しかも、粒界酸化層は脱落しやすく、この脱落が生じた場合には、この脱落物が異物として軸受のような製品の内部に入り込み、異物の噛み込みが生じる恐れがある。異物の噛み込みは、製品寿命に悪影響を及ぼす。 本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図るとともに、製品寿命の向上に貢献できる、転がり摺動部材及びその製造方法、並びに、当該転がり摺動部材を備えた転がり軸受を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る転がり摺動部材は、相手部材との間で相対的に接触する転がり摺動面を有する転がり摺動部材であって、炭素0.30〜0.45質量%と、ケイ素0.15〜0.45質量%と、マンガン0.40〜1.50質量%と、クロム0.60〜2.00質量%と、モリブデン0.10〜0.35質量%と、バナジウム0.20〜0.40質量%と、アルミニウム0.005〜0.100質量%とを含有し、残部が鉄及び不可避的不純・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の転がり摺動部材及びその製造方法は、製造コストの低減を図るとともに、製品寿命の向上に貢献できるという効果を奏する。すなわち、本発明によれば、製造コストの低減を図るとともに、製品寿命の向上に貢献できる、転がり摺動部材及びその製造方法、並びに、当該転がり摺動部材を備えた転がり軸受を得ることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の一転がり軸受の一例である円すいころ軸受が示された要部断面図である。

【図2】図2は、外輪の等価直径を得るために用いられる各部の寸法が示された断面図である。

【図3】図3は、内輪の等価直径を得るために用いられる各部の寸法が示された断面図である。

【図4】図4は、円すいころの等価直径を得るために用いられる各部の寸法が示された断面図である。

【図5】図5は、円すいころ軸受の構成部品である内輪の製造の流れが示された工程図である。

【図6】図6は、熱処理条件の一例が示された線図である。

【図7】図7は、熱処理条件の他の例が示された線図である。

【図8】図8は、転がり摺動部材の圧壊試験で用いられる試験機が示された概略図である。

【図9】図9は、実施例3の転がり摺動部材における表面部分の状態が示された金属顕微鏡写真である。

【図10】図10は、比較例3の転がり摺動部材における表面部分の状態が示された金属顕微鏡写真である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

2:転がり軸受、4:外輪、6:内輪、8:転動体、10:保持器、12:外輪4の転がり摺動面、14:内輪6の転がり摺動面、16:転動体8の転がり摺動面、18:転がり摺動部材、20:外輪4の基体部、22:外輪4の表面層、24:内輪6の基体部、26:内輪6の表面層、28:転動体8の基体部、30:転動体8の表面層、32:転がり摺動部材18の基体部、34:転がり摺動部材18の表面層

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります