(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
情報保持媒体に保持された第1の情報に基づいて所定の情報画面が表示された状態の通信端末から、前記情報保持媒体に保持され、前記情報画面が表示された状態にて読み取れる第2の情報を受信する受信部と、
前記通信端末から送信されてきた前記第2の情報と、前記通信端末にて当該第2の情報を読み取った際に前記通信端末に表示された前記情報画面とに応じた種別の付随情報を送信することを前記通信端末に要求する要求部と、
前記通信端末から前記付随情報を受信する取得部と、
前記通信端末から受信した前記第2の情報及び前記付随情報、並びに前記情報画面に応じた動作を前記通信端末に実行させる実行部とを備える、制御サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の端末制御システムの実施の一形態を示す図である。
図2は、
図1に示した情報カード10の構成例を示す図である。
図3は、
図1に示したスマートフォン20の構成例を示す図である。
図4は、
図1に示したWEBサーバ50の構成例を示す図である。
図5は、
図1に示した制御サーバ70の構成例を示す図である。
【0015】
本形態における端末制御システムは
図1に示すように、情報カード10と、任意のアクセスポイント30を介して通信回線80に接続可能なスマートフォン20と、通信回線80に接続可能なサーバ群40とから構成されている。サーバ群40は、WEBサーバ50と、認証サーバ60と、制御サーバ70とを有している。なお、情報カード10、スマートフォン20、アクセスポイント30及びWEBサーバ50はそれぞれ1つしか図示していないが、これらは複数存在している。
【0016】
情報カード10は、本願発明にて情報保持媒体となるものである。情報カード10は
図2に示すように、二次元コード11が表示されているとともに、パターン情報12及び把持部13を有している。二次元コード11は、本願発明の第1の情報となるWEBサーバ50におけるWEBサイトのURLをコード化して表示したものである。WEBサーバ50は、上述したように複数存在しているため、二次元コード11は、WEBサーバ50におけるWEBサイト毎に異なるものとなる。パターン情報12は、導電性物質からなる複数のパターン12a〜12cから構成されている。パターン情報12は、情報カード10を用いて提供するサービス毎にパターン12a〜12cの位置の組み合わせが異なっており、パターン12a〜12cの位置によって本願発明の第2の情報となるコード情報を識別可能とする。なお、情報カード10が備えるパターンの個数は、3つ図示しているが、3つ以外の数のパターンを備えても構わない。パターン情報12は、把持部13に接続されており、把持部13がユーザの手に持たれた状態で情報カード10のパターン12a〜12cの部分がスマートフォン20の操作部24(
図3参照)に重ねられると、操作部24により電気的にパターン12a〜12cに応じた位置がスマートフォン20にて認識されることとなる。
【0017】
スマートフォン20は、本願発明にて通信端末となるものである。スマートフォン20は
図3に示すように、通信部21と、通話部22と、表示部23と、操作部24と、撮像部25と、二次元コード認識部26と、パターン情報認識部27と、環境状況取得部28と、情報処理部29とを有している。
【0018】
通信部21は、アンテナを含む通信モジュールから構成され、アクセスポイント30を介して通信回線80に接続するものである。
【0019】
通話部22は、マイク及びスピーカ等から構成され、音声の入力及び出力を行う。
【0020】
表示部23は、LEDまたは有機EL、画像処理コントローラ等から構成され、アプリケーションプログラムによる情報や通信回線80を介して送信されてきた情報画面等を表示する。なお、情報カード10のタッチ位置が一定になるように、表示部23は、情報カード10の外周と同様の形の枠を表示することが好ましい。
【0021】
操作部24は、タッチパネル等から構成され、表示部23上に重ねて配置され、静電接触方式を用いてユーザの指等の接触による操作を検知する。上述した情報カード10が、把持部13がユーザの手に持たれた状態で操作部24上に重ねられると、情報カード10のパターン12a〜12cが通電可能となり、パターン12a〜12cに応じた位置において操作によるタッチが行われたと判断する。
【0022】
撮像部25は、カメラ等から構成され、情報カード10に表示された二次元コード11を撮像するものである。
【0023】
二次元コード認識部26は、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し、認識した二次元コード11をデコードしてURLに変換する。
【0024】
パターン情報認識部27は、操作部24にて認識されたタッチ位置に基づいてパターン情報12を認識し、登録されているパターン情報とコード情報との変換表を用いて、認識したパターン情報12からコード情報に変換する。ここで、情報カード10のタッチ位置(または角度)と、表示部23上の操作部24の位置(または角度)とが異なっていても、各パターン12a〜12c同士の相対的な位置関係を変換表に登録しておくことで、同じパターン情報なら同じコード情報に変換できる。ただし、同じパターン情報であっても異なる位置または異なる角度の場合に異なるコード情報に変換するようにしてもよい。例えば、スマートフォン20がアクセスポイント30を介してアクセスするWEBサーバ50から送信される情報画面において、表示部23にて異なるタッチ位置やタッチ角度の情報カード10の外周と同様の形の枠を表示することにより、同じパターン情報を用いても異なるコード情報に変換できる。なお、パターン情報12からコード情報に変換する機能は、WEBサーバ50または認証サーバ60に備えるように構成しても構わない。この場合、コード情報ではなく、パターン情報12をWEBサーバ50または認証サーバ60に送信する。
【0025】
環境状況取得部28は、GPS等を用いた位置取得手段や、タイマを用いた時刻取得手段、あるいはマイクや各種センサ等から構成され、付随情報となる、スマートフォン20の位置や周囲温度、周囲音、あるいは現在の時刻等の環境状況を取得する。なお、付随情報として、記憶装置(不図示)に記憶されたアプリケーションの動作やネットワーク接続先、ユーザの操作等の履歴情報を用いても構わない。また、履歴情報については、スマートフォン20に記憶されていても、制御サーバ70等のサーバ群40に含まれる記憶装置に記憶されていても構わない。
【0026】
情報処理部29は、撮像部25にて画像が撮像された場合に二次元コード認識部26にこの画像から二次元コード11を認識させ、操作部24にて判断されたタッチ位置に基づいてパターン情報認識部27にてパターン情報12を認識させる。また、情報処理部29は、二次元コード認識部26にて認識されたURLに基づいてWEBサーバ50におけるWEBサイトに通信部21を介してアクセスし、パターン情報認識部27にてパターン情報12から変換されたコード情報を通信部21を介して送信する。さらに、情報処理部29は、付随情報として、環境状況を送信する旨が通信部21を介して要求された場合、環境状況取得部28にて取得されたスマートフォン20の位置や周囲温度、周囲音、あるいは現在の時刻等の環境状況を通信部21を介して送信する。また、情報処理部29は、付随情報として、履歴情報を送信する旨の要求が通信部21を介して受信された場合、記憶装置に記憶された当該履歴情報を通信部21を介して送信する。なお、二次元コード認識部26、パターン情報認識部27および情報処理部29は、例えば、CPUとメモリ、実行されたソフトウェア等により実現される。
【0027】
WEBサーバ50は、本願発明にて第1のサーバとなるものである。WEBサーバ50は
図4に示すように、通信部55と、情報画面提供部51と、コード情報取得部52と、トークン生成部53と、コード情報送信部54とを有しており、例えば、サーバ用のコンピュータ等で構成される。
【0028】
通信部55は、例えばLANコネクタや通信コントローラ等で実現され、WEBサーバ50が通信回線80を介してスマートフォン20や制御サーバ70との間で情報をやりとりするためのものである。
【0029】
情報画面提供部51は、通信回線80を介してアクセスしてきたスマートフォン20に対してWEBサイトによる情報画面を提供する。情報画面は、ユーザに対して情報カード10を表示部23上の操作部24にタッチするように促すタッチサイト画面データを含む。なお、タッチサイト画面データには、スマートフォン20の表示部23上の操作部24に対応して、情報カード10のタッチ位置やタッチ角度がユーザに判別できるように、情報カード10の外周と同様の形の枠の図形データを含むことが好ましい。また、情報画面提供部51は、サイト識別子が異なる複数のWEBサイトをスマートフォン20に対して提供してもよい。
【0030】
コード情報取得部52は、情報画面提供部51から提供した情報画面を用いてスマートフォン20から通信回線80を介して送信されてきたコード情報を受信する。
【0031】
トークン生成部53は、スマートフォン20から通信回線80を介して送信されてきたコード情報をコード情報取得部52が受信した場合、その後の通信を識別するために用いるトークンを生成する。なお、トークンを生成するタイミングは、コード情報を受信したタイミングではなく、スマートフォン20に対してWEBサイトによる情報画面を提供するタイミング等、どのスマートフォン20との通信かを識別できれば、他のタイミングでも構わない。
【0032】
コード情報送信部54は、スマートフォン20から通信回線80を介して送信されてきたコード情報をコード情報取得部52が受信した場合、受信したコード情報と、情報画面提供部51からスマートフォン20に提供したWEBサイトを特定可能なサイト識別子とを、トークン生成部53にて生成されたトークンを付与して通信部55を介して制御サーバ70に送信する。サイト識別子は、英字を用いたコードにて例示するが、数字や記号を用いても構わない。また、例示したコード以外のURLやドメイン名、IPアドレス、サーバ名等でも構わない。
【0033】
これら情報画面提供部51、コード情報取得部52、トークン生成部53及びコード情報送信部54は、例えば、CPUとメモリ、実行されたソフトウェア等により実現される。
【0034】
認証サーバ60は、本願発明にて第3のサーバとなるものである。認証サーバ60は、制御サーバ70から認証依頼があった場合、認証依頼に含まれる少なくともコード情報に基づいて認証を行い、その認証結果を制御サーバ70に送信する。例えば、認証サーバ60は、認証依頼に含まれるコード情報とサイト識別子とに基づいて認証を行ってもよい。認証サーバ60は、例えば、サーバ用のコンピュータやデータベース等で構成され、CPUとメモリ、ハードディスク、実行されたソフトウェア等により実現される。
【0035】
制御サーバ70は、本願発明にて第2のサーバとなるものである。制御サーバ70は
図5に示すように、通信部79と、コード情報受信部71と、認証依頼部72と、認証結果取得部73と、付随情報種別抽出部74と、付随情報要求部75と、付随情報取得部76と、サービスデータ抽出部77と、サービスデータ送信部78とを有しており、例えば、サーバ用のコンピュータ等で構成される。制御サーバ70はさらに、付随情報種別データベース91と、サービス識別子データベース92と、サービス内容データベース93とを有している。
【0036】
通信部79は、例えばLANコネクタや通信コントローラ等で実現され、制御サーバ70が通信回線80を介してWEBサーバ50や認証サーバ60との間で情報をやりとりするためのものである。
【0037】
コード情報受信部71は、WEBサーバ50から送信されたコード情報とサイト識別子とをトークンが付与された状態で通信回線80及び通信部79を介して受信する。
【0038】
認証依頼部72は、WEBサーバ50から送信されたコード情報及びサイト識別子がコード情報受信部71にて受信された場合、少なくともコード情報を通信部79及び通信回線80を介して認証サーバ60に送信することで、認証サーバ60に認証を依頼する。なお、認証サーバ60がコード情報とサイト識別子とに基づいて認証を行う場合は、サイト識別子も合わせて送信する。
【0039】
認証結果取得部73は、認証サーバ60から送信された認証結果を通信回線80及び通信部79を介して受信する。
【0040】
付随情報種別抽出部74は、認証結果取得部73にて受信された認証結果が認証OKを示すものであった場合、コード情報受信部71にて受信されたコード情報とサイト識別子とに応じて取得すべき付随情報の種別を付随情報種別データベース91から抽出する。付随情報種別データベース91には、情報カード10のパターン情報12とWEBサーバ50におけるWEBサイトとに応じて、付随情報として取得すべき環境状況及び/または履歴情報の種別が登録されているため、付随情報種別抽出部74は、コード情報受信部71にて受信されたコード情報とサイト識別子とに応じて取得すべき付随情報の種別を付随情報種別データベース91から抽出することができる。
【0041】
付随情報要求部75は、付随情報種別抽出部74にて抽出された種別の付随情報を通信部79及び通信回線80を介してスマートフォン20に要求する。なお、制御サーバ70にて取得すべき付随情報に履歴情報が含まれる場合は、スマートフォン20または、制御サーバ70等のサーバ群40に含まれる記憶装置に履歴情報を要求する。例えば、記憶装置が制御サーバ70に設けられている場合、記憶装置が付随情報要求部75からの履歴情報の要求を受信し、当該履歴情報を読み出して、付随情報取得部76に送信する。
【0042】
付随情報取得部76は、スマートフォン20から送信されてきた環境状況を通信回線80及び通信部79を介して受信する。なお、取得すべき付随情報に履歴情報が含まれる場合は、スマートフォン20または、制御サーバ70等のサーバ群40に含まれる装置から履歴情報を受信する。
【0043】
サービスデータ抽出部77は、スマートフォン20から付随情報として送信されてきた環境状況が付随情報取得部76にて受信された場合、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報として付随情報取得部76にて受信されたスマートフォン20の環境状況とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出し、抽出したサービス識別子によって特定されるサービスデータをサービス内容データベース93から抽出する。サービス識別子データベース92には、情報カード10のパターン情報12に対応するコード情報とWEBサーバ50におけるWEBサイトに対応するサイト識別子とスマートフォン20の環境状況及び/または履歴情報とに応じて、スマートフォン20に提供するサービスを特定するためのサービス識別子が登録されているため、サービスデータ抽出部77は、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて受信されたスマートフォン20の環境状況及び/または履歴情報とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することができる。また、サービス内容データベース93には、スマートフォン20に提供するサービスデータがそのサービスを特定可能なサービス識別子と対応づけて登録されているため、サービスデータ抽出部77は、サービス識別子データベース92から抽出されたサービス識別子によって特定されるサービスデータをサービス内容データベース93から抽出することができる。つまり、情報カード10のパターン情報12とWEBサーバ50におけるWEBサイトと付随情報との組み合わせにより、スマートフォン20に提供するサービスを変えることができる。
【0044】
サービスデータ送信部78は、サービスデータ抽出部77にてサービス内容データベース93から抽出されたサービスデータを通信部79及び通信回線80を介してスマートフォン20に送信する。
【0045】
これらコード情報受信部71、認証依頼部72、認証結果取得部73、付随情報種別抽出部74、付随情報要求部75、付随情報取得部76、サービスデータ抽出部77及びサービスデータ送信部78は、例えば、CPUとメモリ、実行されたソフトウェア等により実現される。また、付随情報種別データベース91、サービス識別子データベース92及びサービス内容データベース93は、制御サーバ70が有していなくても、制御サーバ70とネットワーク接続されたハードディスク装置または、ハードディスク装置を有しデータベースソフトウェアが実行されたサーバ等で実現されてもよい。これら付随情報種別データベース91、サービス識別子データベース92及びサービス内容データベース93は、管理端末(不図示)からアクセスされることで、情報の登録、更新が可能となっている。
【0046】
以下に、上記のように構成された端末制御システムにおける端末制御方法について説明する。
【0047】
まず、スマートフォン20のユーザが、情報カード10を用いてサーバ群40にアクセスし、サーバ群40にて認証を行うまでの処理について説明する。
【0048】
図6は、
図1〜
図5に示した端末制御システムにおいて、スマートフォン20のユーザが情報カード10を用いてサーバ群40にアクセスし、サーバ群40にて認証を行うまでの処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0049】
スマートフォン20のユーザが、本形態の端末制御システムを利用するために、情報カード10に表示された二次元コード11をスマートフォン20の撮像部25にて撮像すると、まず、スマートフォン20の二次元コード認識部26が、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し(ステップ1)、認識した二次元コード11をデコードしてURLを認識する(ステップ2)。
【0050】
すると、情報カード10に表示された二次元コード11が、上述したように、WEBサーバ50におけるWEBサイトのURLをコード化して表示したものであるため、スマートフォン20の情報処理部29及び通信部21は、アクセスポイント30及び通信回線80を介して、デコードしたURLに対応するWEBサーバ50におけるWEBサイトにアクセスする(ステップ3)。
【0051】
WEBサーバ50は、二次元コード11によって表示されたURLに応じたWEBサイトにアクセスがされると、情報画面提供部51が、アクセスされたWEBサイトによる情報画面を通信回線80を介してスマートフォン20に送信、提供する(ステップ4)。
【0052】
スマートフォン20によってアクセスされたWEBサイトによる情報画面がWEBサーバ50からスマートフォン20に送信されると、スマートフォン20の通信部21が、WEBサーバ50から送信されたWEBサイトによる情報画面を受信し、表示部23が情報画面を表示する(ステップ5)。これにより、スマートフォン20は所定の情報画面が表示された状態となる。この所定の情報画面が表示された状態の具体例としては、WEBサイトによる情報画面として、ユーザに対して情報カード10を表示部23上の操作部24にタッチするように促すタッチサイト画面が含まれて表示されている状態である。なお、当該情報画面には情報カード10のタッチ位置やタッチ角度がユーザに判別できるように、情報カード10の外周と同様の形の枠の図形データが含まれて表示されていてもよい。
【0053】
WEBサーバ50から送信され、上述したようにスマートフォン20に表示される情報画面は、情報カード10のパターン情報12を読み取るためのタッチサイト画面であるため、スマートフォン20のユーザが、情報カード10の把持部13を手で持った状態でスマートフォン20の操作部24上に情報カード10を重ねると、操作部24が、パターン情報12を構成するパターン12a〜12cに対向する領域にタッチが行われたと認識し、パターン情報認識部27が、操作部24にて認識されたタッチ位置に基づいてパターン情報12を認識する(ステップ6)。
【0054】
パターン情報認識部27は、パターン情報12を認識すると、認識したパターン情報12をコード情報に変換し、このコード情報を通信部21がアクセスポイント30及び通信回線80を介してWEBサーバ50に送信する(ステップ7)。
【0055】
コード情報がスマートフォン20からWEBサーバ50に送信されると、WEBサーバ50のコード情報取得部52が通信部55を介してコード情報を受信する(ステップ8)。
【0056】
すると、WEBサーバ50のトークン生成部53が、スマートフォン20からコード情報が送信されてきた処理毎、すなわち、スマートフォン20のユーザが情報カード10をスマートフォン20に重ねることでパターン情報12が認識された処理毎にトークンを生成する(ステップ9)。なお、トークンは、ステップ9以外の例えば、ステップ4の段階で生成され、スマートフォン20との通信に使用してもよい。
【0057】
そして、WEBサーバ50のコード情報送信部54が、通信部55が受信したコード情報と、情報画面提供部51からスマートフォン20に提供したWEBサイトを特定可能なサイト識別子とを、トークン生成部53にて生成されたトークンを付与して通信部55を介して制御サーバ70に送信する(ステップ10)。
【0058】
WEBサーバ50からコード情報とサイト識別子とがトークンが付与されて制御サーバ70に送信されると、制御サーバ70のコード情報受信部71が、これらコード情報とサイト識別子とをトークンが付与された状態で受信する(ステップ11)。ここで、受信したコード情報と、WEBサイトを特定可能なサイト識別子と、トークンとを記憶装置に一次的またはログとして記憶してもよい。
【0059】
すると、制御サーバ70はまず、認証依頼部72が、WEBサーバ50から受信したコード情報を通信回線80を介して認証サーバ60に送信することで、認証サーバ60に認証を依頼する(ステップ12)。なお、コード情報だけでなく、コード情報とともにサイト識別子を認証サーバ60に送信することで認証サーバ60に認証を依頼してもよい。
【0060】
認証サーバ60は、制御サーバ70による認証依頼があった場合、認証依頼に含まれるコード情報に基づいて認証を行い、認証がOKであれば認証OKを示す認証結果を制御サーバ70に送信する。また、認証がNGであればエラーを認証結果として制御サーバ70に送信する。認証サーバ60においては、サービスを利用可能なコード情報が登録されており、登録されたコード情報と制御サーバ70から送信されてきたコード情報とを照合することで、認証を行うことができる。なお、制御サーバ70による認証依頼にコード情報とサイト識別子とが含まれる場合、認証サーバ60は、コード情報とサイト識別子との組み合わせに基づいて認証を行う。この場合、認証サーバ60においては、サービスを利用可能なコード情報とサイト識別子とが登録されており、登録されたコード情報とサイト識別子との組み合わせと、制御サーバ70から送信されてきたコード情報とサイト識別子との組み合わせとを照合することで、認証を行うことができる。
【0061】
制御サーバ60は、認証結果取得部73が、認証サーバ60から送信された認証結果を通信回線80及び通信部79を介して受信する(ステップ13)。
【0062】
次に、サーバ群40がスマートフォン20の環境状況の送信を要求し、スマートフォン20にサービスデータを提供するまでの処理について説明する。
【0063】
図7は、
図1〜
図5に示した端末制御システムにおいて、サーバ群40がスマートフォン20の環境状況の送信を要求し、スマートフォン20にサービスデータを提供するまでの処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0064】
制御サーバ70は、認証サーバ60から送信されてきた認証結果が、認証がOKである旨を示すものである場合、まず、付随情報種別抽出部74は、コード情報受信部71にて受信されたコード情報とサイト識別子とに応じて取得すべき環境状況の種別を付随情報種別データベース91から抽出する(ステップ21)。なお、サイト識別子は、スマートフォン20にて現在表示されている情報画面となるWEBサイトを識別するものであるため、付随情報種別抽出部74は、コード情報とスマートフォン20にて表示された情報画面とに応じて取得すべき付随情報の種別を抽出することになる。
【0065】
図8は、
図5に示した付随情報種別データベース91の構成例を示す図である。
【0066】
図8に示すように、
図5に示した付随情報種別データベース91には、情報カード10のパターン情報12によるコード情報とWEBサーバ50におけるWEBサイトを特定可能なサイト識別子とに対応づけて、スマートフォン20から取得すべき付随情報の種別が登録されている。そのため、付随情報種別抽出部74は、コード情報受信部71にて受信されたコード情報とサイト識別子とに応じてスマートフォン20から取得すべき付随情報の種別を付随情報種別データベース91から抽出することができる。
【0067】
スマートフォン20から取得すべき付随情報の種別が付随情報種別データベース91から抽出されると、制御サーバ70の付随情報要求部75が、付随情報種別抽出部74にて抽出された種別の付随情報をWEBサーバ50経由でスマートフォン20に要求する(ステップ22)。
【0068】
スマートフォン20は、付随情報の要求を通信回線80及びアクセスポイント30を介して受信すると(ステップ23)、環境状況取得部28にて取得された環境状況のうち、制御サーバ70から要求された種別の付随情報に対応する環境状況をアクセスポイント30及び通信回線80を介して送信する(ステップ24)。例えば、制御サーバ70から要求された付随情報の種別が「範囲」である場合は、GPS等を用いた位置取得手段によって取得されたスマートフォン20の現在の位置情報を送信し、また、制御サーバ70から要求された付随情報の種別が「時刻」である場合は、タイマを用いた時刻取得手段によって取得された現在の時刻を送信することになる。
【0069】
スマートフォン20から環境状況が送信されると、制御サーバ70の付随情報取得部76が、スマートフォン20から送信されてきた環境状況を付随情報としてWEBサーバ50経由で受信する(ステップ25)。
【0070】
すると、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77がまず、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて付随情報として受信されたスマートフォン20の環境状況とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出する(ステップ26)。
【0071】
図9は、
図5に示したサービス識別子データベース92の構成例を示す図である。
【0072】
図9に示すように、
図5に示したサービス識別子データベース92には、情報カード10のパターン情報12によるコード情報と、WEBサーバ50におけるWEBサイトを特定可能なサイト識別子と、スマートフォン20に係る付随情報に応じて、スマートフォン20に提供するサービスを特定するためのサービス識別子が登録されている。そのため、サービスデータ抽出部77は、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて受信されたスマートフォン20の環境状況とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することができる。
【0073】
サービスデータ抽出部77は次に、サービス識別子データベース92から抽出されたサービス識別子によって特定されるサービスデータをサービス内容データベース93から抽出する(ステップ27)。
【0074】
図10は、
図5に示したサービス内容データベース93の構成例を示す図である。
【0075】
図10に示すように、
図5に示したサービス内容データベース93には、サービス識別子データベース92に登録されたサービス識別子に対応して、スマートフォン20に提供するサービスデータとなる提供コンテンツ情報が登録されている。そのため、サービスデータ抽出部77は、ステップ27にてサービス識別子データベース92から抽出したサービス識別子に対応し、このサービス識別子によって特定される提供コンテンツ情報をサービス内容データベース93から抽出することができる。
【0076】
提供コンテンツがサービス内容データベース93から抽出されると、制御サーバ70のサービスデータ送信部78が、サービス内容データベース93から抽出された提供コンテンツをWEBサーバ50経由でスマートフォン20に送信する(ステップ28)。
【0077】
スマートフォン20は、サービスデータ送信部78から送信された提供コンテンツを通信回線80及びアクセスポイント30を介して通信部21にて受信し、表示部24に表示することとなる(ステップ29)。
【0078】
なお、制御サーバ70からスマートフォン20に送信するサービスデータとしての提供コンテンツとしては、コンテンツが掲載されたWEBサイトのデータの他、動画像ファイルや静止画ファイル等のコンテンツそのもののデータが考えられ、さらには、スマートフォン20にてそれらを表示させる他、制御サーバ70からプログラムを送信してスマートフォン20にてそのプログラムを実行させることが考えられる。さらには、サービス識別子データベース92に、スマートフォン20に表示させたいサービス提供サイトのURLを登録しておき、スマートフォン20をそのURLにリダイレクトさせることも考えられる。また、サービス提供サイトは、WEBサーバ50が提供しても他のサーバが提供しても構わない。
【0079】
また、スマートフォン20に提供するサービスデータがURLの場合において、秘匿設定を設定可能とすることも考えられる。その場合、そのサービスデータに設定された秘匿設定を読み取り、秘匿設定がONの場合は、今回の送信のみに用いる一時的(一定時間有効、セッションが接続中のみ有効)なURLを生成し、そのURLのWEBサイトのデータを送信することになる。また、秘匿設定がOFFの場合は、公開されているURLのWEBサイトのデータを送信することになる。この場合、WEBサイトのデータがサービスデータにあたり、スマートフォン20をそのWEBサイトのURLにリダイレクトさせることになる。
【0080】
このように本形態においては、スマートフォン20が情報カード10に表示された二次元コード11を用いてWEBサイトにアクセスした動作状態にて、情報カード10に設けられたパターン情報12がスマートフォン20にて認識されると、制御サーバ70がこのWEBサイト及びパターン情報12に応じた種別の環境状況の送信をスマートフォン20に要求し、その後、制御サーバ70が、これらWEBサイトとパターン情報12とスマートフォン20の環境状況とに応じたサービスをスマートフォン20に提供する等、スマートフォン20にこれらWEBサイトとパターン情報12とスマートフォン20の環境状況とに応じた動作を実行させるので、スマートフォン20にて読み取られた情報に基づいてスマートフォン20に所定の動作を実行させる構成において、スマートフォン20に実行させる動作毎に、その動作に応じたスマートフォン20の状況等に合った動作をスマートフォン20に実行させることができる。また、情報カード10に同一のパターン情報12を設けたとしても、スマートフォン20がアクセスするWEBサイト毎に異なるコンテンツを提供することができる。
【0081】
また、制御サーバ70において、認証サーバ60における認証結果が認証がOKであることを示すスマートフォン20に対してのみ、環境状況を送信することを要求することにより、通信回線の輻輳が回避されることになる。
【0082】
なお、本形態においては、導電性物質からなる複数のパターン12a〜12cから構成されたパターン情報12が情報カード10に設けられており、情報カード10がスマートフォン20の操作部24上に重ねられると、情報カード10のパターン12a〜12cに応じた位置において操作によるタッチが行われたと判断され、それにより、パターン情報12によるコード情報が認識されているが、情報カードに非接触状態で通信可能なICチップ及びアンテナを内蔵し、このICチップに書き込まれたコード情報をスマートフォン20が非接触状態で読み取ることで、コード情報を認識する構成としてもよい。情報カード10には、第2の情報であるコード情報を一意に導き出す情報であるパターン情報が記憶されていてもよいし、コード情報が記憶されていてもよい。このため、コード情報を導き出すパターン情報も第2の情報としてもよい。なお、コード情報は、サービス提供の可否を判断するための情報の1つであればよく、コード情報を導き出す情報はパターン情報以外でもよい。
【0083】
また、本形態においては、情報カード10に表示された二次元コード11をスマートフォン20の撮像部25にて撮像すると、まず、スマートフォン20の二次元コード認識部26が、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し、認識した二次元コード11として表示されたURLを認識するものを例に挙げて説明したが、二次元コードではなくアイコンや企業のロゴマークを撮像部25にて撮像してURLを認識する構成とすることも考えられる。ここで、所定のWEBサイトにアクセスするためのURLだけでなく、そのURLを導き出す二次元コードまたはアイコン、マークも含めて、第1の情報としてもよい。つまり、情報カード10は、第2の情報と、この第2情報を読み取るための所定の情報画面をスマートフォン20に表示させるための第1の情報との両方を具備していると言える。なお、第1の情報と第2の情報は異なる情報である。
【0084】
また、本形態においては、スマートフォン20が情報カード10に表示された二次元コード11を用いてWEBサイトにアクセスした状態にて、情報カード10に設けられたパターン情報12がスマートフォン20にて認識されると、制御サーバ70がこのWEBサイト及びパターン情報12に応じた種別の環境状況の送信をスマートフォン20に要求するものを例に挙げて説明したが、WEBサイトのみまたはパターン情報12のみに応じた種別の環境状況の送信をスマートフォン20に要求するものであってもよい。具体的には、本形態では、コード情報とサイト識別子とに応じて取得すべき環境状況の種別を付随情報種別データベース91から抽出することとして説明したが、付随情報種別抽出部74が、少なくともコード情報とサイト識別子の少なくとも1つに応じて取得すべき付随情報の種別を付随情報種別データベース91から抽出するようにしてもよい。この場合、付随情報種別データベース91には、情報カード10のパターン情報12とWEBサーバ50におけるWEBサイトの少なくとも1つが、付随情報として取得すべき環境状況および/または付随情報の種別に対応して登録されている。また、取得すべき付随情報の種別の1つである履歴情報は、スマートフォン20ではなく、制御サーバ70等のサーバ群40に含まれる記憶装置に記憶されている履歴情報であってもよい。また、取得すべき付随情報は、1種類でも複数種類でも構わない。
【0085】
また、通信回線の輻輳を考慮しなくてもよい場合は、制御サーバ70において、制御サーバ70のコード情報受信部71がコード情報とサイト識別子とを受信した際に、スマートフォン20に対して、付随情報として環境状況を送信することを要求してもよい。具体的に記載すると、ステップ11にて、制御サーバ70のコード情報受信部71がこれらコード情報とサイト識別子とをトークンが付与された状態で受信した後、制御サーバ70の付随情報種別抽出部74が、コード情報受信部71にて受信されたコード情報とサイト識別子との少なくとも1つに応じて取得すべき付随情報の種別を付随情報種別データベース91から抽出し、制御サーバ70の付随情報要求部75が、付随情報種別抽出部74にて抽出された種別の付随情報に対応する環境状況をWEBサーバ50経由でスマートフォン20に要求するようにしてもよい。付随情報が履歴情報の場合は、履歴情報をスマートフォン20またはサーバ群に含まれる装置に要求する。
【0086】
この場合、制御サーバ70の付随情報取得部76が、スマートフォン20から送信されてきた環境状況をWEBサーバ50経由で受信すると、制御サーバ70の認証依頼部72が、認証依頼として、コード情報だけでなく、サーバ識別子と付随情報の1つ以上を含めて通信回線80を介して認証サーバ60に送信してもよい。この場合、認証サーバ60は、制御サーバ70による認証依頼があった場合、認証依頼に含まれるコード情報に加え、サーバ識別子と付随情報のうち1つ以上に基づいて認証を行い、認証結果を制御サーバ70に送信する。その後、制御サーバ70は、認証サーバ60から送信されてきた認証結果が、認証がOKである旨を示すものである場合、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77が、コード情報及びサイト識別子と付随情報とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出する。
【0087】
(他の実施の形態)
上述した実施の形態においては、スマートフォン20のユーザが、情報カード10に表示された二次元コード11をスマートフォン20の撮像部25にて撮像した場合に、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し、認識した二次元コード11として表示されたURLを用いてWEBサーバ50におけるWEBサイトにアクセスし、情報カード10のパターン情報12を読み取るためのタッチサイト画面をスマートフォン20に表示させるものを例に挙げて説明したが、情報カード10に表示された二次元コード11をスマートフォン20の撮像部25にて撮像した場合に、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し、認識した二次元コード11に応じたアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムによって、情報カード10のパターン情報12を読み取るためのタッチサイト画面をスマートフォン20に表示させる構成としてもよい。
【0088】
図11は、
図1〜
図5に示した端末制御システムにおいて、スマートフォン20のユーザが情報カード10を用いてサーバ群40にアクセスし、サーバ群40にて認証を行うまでの処理の他の例を説明するためのフローチャートである。なお、上述した実施の形態で説明した内容と同様の内容については説明を省略する場合がある。
【0089】
スマートフォン20のユーザが、本形態の端末制御システムを利用するために、情報カード10に表示された二次元コード11をスマートフォン20の撮像部25にて撮像すると、まず、スマートフォン20の二次元コード認識部26が、撮像部25にて撮像された画像から二次元コード11を認識し(ステップ101)、認識した二次元コード11に応じたアプリケーションプログラムを起動する(ステップ102)。
【0090】
すると、スマートフォン20の表示部23は、起動したアプリケーションプログラムによって、情報カード10のパターン情報12を読み取るためのタッチサイト画面を表示する(ステップ103)。
【0091】
そして、タッチサイト画面が表示された状態において、スマートフォン20のユーザが、情報カード10の把持部13を手に持ってスマートフォン20の操作部24上に情報カード10を重ねると、操作部24が、パターン情報12を構成するパターン12a〜12cに対向する領域にタッチが行われたと認識し、パターン情報認識部27が、操作部24にて認識されたタッチ位置に基づいてパターン情報12を認識する(ステップ104)。
【0092】
パターン情報認識部27は、パターン情報12を認識すると、認識したパターン情報12をコード情報に変換し、このコード情報を通信部21がアクセスポイント30及び通信回線80を介してWEBサーバ50に送信する(ステップ105)。なお、コード情報の送信先となるWEBサーバ50は、起動したアプリケーションプログラムによって特定されることになる。
【0093】
コード情報がスマートフォン20からWEBサーバ50に送信されると、WEBサーバ50のコード情報取得部52が通信部55を介してコード情報を受信する(ステップ106)。
【0094】
すると、WEBサーバ50のトークン生成部53が、スマートフォン20からコード情報が送信されてきた処理毎、すなわち、スマートフォン20のユーザが情報カード10をスマートフォン20に重ねることでパターン情報12が認識された処理毎にトークンを生成する(ステップ107)。なお、トークンの代わり、またはトークンに追加して、スマートフォン20のアプリケーションにユーザ毎にユニークな識別子を記憶しておき、その識別子を用いても通信やユーザを識別しても構わない。
【0095】
そして、WEBサーバ50のコード情報送信部54が、通信部55が受信したコード情報と、スマートフォン20にて起動しているアプリケーションプログラムを特定可能なアプリ識別子とを、トークン生成部53にて生成されたトークンを付与して通信部55を介して制御サーバ70に送信する(ステップ108)。なお、WEBサーバ50においては、スマートフォン20にて起動するアプリケーションプログラムを特定可能なアプリ識別子を管理しており、ステップ105にてコード情報がスマートフォン20から送信されてきたことで、そのアプリケーションプログラムがスマートフォン20で起動していることを認識し、そのアプリケーションプログラムを特定可能なアプリ識別子を制御サーバ70に送信することとなる。
【0096】
WEBサーバ50からコード情報とアプリ識別子とがトークンが付与されて制御サーバ70に送信されると、制御サーバ70のコード情報受信部71が、これらコード情報とアプリ識別子とをトークンが付与された状態で受信する(ステップ109)。
【0097】
すると、制御サーバ70はまず、認証依頼部72が、少なくともWEBサーバ50から受信したコード情報を通信回線80を介して認証サーバ60に送信することで、認証サーバ60に認証を依頼する(ステップ110)。なお、コード情報以外にアプリ識別子も含めて、認証サーバ60に認証依頼してもよい。
【0098】
認証サーバ60は、制御サーバ70による認証依頼があった場合、認証依頼に含まれる少なくともコード情報に基づいて認証を行い、認証がOKであればそのコード情報を認証結果として制御サーバ70に送信する。また、認証がNGであればエラーを認証結果として制御サーバ70に送信する。認証サーバ60においては、少なくともサービスを利用可能なコード情報が登録されており、登録されたコード情報と制御サーバ70から送信されてきたコード情報とを照合することで、認証を行うことができる。なお、コード情報とアプリ識別子とを用いて認証を行う場合は、認証サーバ60には、サービスを利用可能なコード情報とアプリ識別子とが登録されている。
【0099】
制御サーバ60は、認証結果取得部73が、認証サーバ60から送信された認証結果を通信回線80及び通信部79を介して受信する(ステップ111)。
【0100】
その後の処理については、
図7に示したものと同様に行われる。ただし、
図7に示したものとは異なり、サイト識別子ではなくスマートフォン20にて起動しているアプリケーションプログラムを特定可能なアプリ識別子を用いることになる。
【0101】
(具体例)
以下に、上述した端末制御システムの具体例について説明する。
【0102】
上述した端末制御システムにおいては、スマートフォン20の現在の位置を、取得すべき環境状況(付随情報)の種別として用いることが考えられる。
【0103】
その場合、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77は、サービス識別子データベース92を参照し、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて受信されたスマートフォン20の現在の位置情報とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することになる。これにより例えば、旅行先の地域Aと地域Bとで異なる地域情報をコンテンツ情報としてスマートフォン20に提供して表示させることができる。また、スマートフォン20の現在の位置が、コンサート、スポーツ試合、展示会、発表会、演劇、物販、フード等のイベントの会場外である場合は、イベントに関する一般的なコンテンツを提供して表示させ、イベントの会場内である場合は、スペシャルコンテンツを提供して表示させることができる。
【0104】
また、現在の時刻を、取得すべき環境状況(付随情報)の種別として用いることが考えられる。
【0105】
その場合、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77は、サービス識別子データベース92を参照し、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて受信された現在の時刻情報とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することになる。これにより例えば、現在の時刻がイベント開催時間内である場合はスペシャルコンテンツをスマートフォン20に提供して表示させ、現在の時刻がイベントの開催時間外である場合は、イベントに関する一般的なコンテンツを提供して表示させることができる。また、イベントの開始前ではイベントの事前説明を提供して表示させ、イベントの開催時間内ではイベントに関するライブ情報を提供して表示させ、イベント終了後ではイベント結果等、イベントの開催時刻を起点にした時刻で異なるコンテンツを提供して表示させることが考えられる。
【0106】
また、スマートフォン20の現在の位置と現在の時刻とを、取得すべき環境状況(付随情報)の種別として用いることが考えられる。
【0107】
その場合、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77は、サービス識別子データベース92を参照し、コード情報受信部71にて受信されたコード情報及びサイト識別子と、付随情報取得部76にて受信されたスマートフォン20の現在の位置情報及び現在の時刻とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することになる。これにより例えば、スマートフォン20の現在の位置がイベントの会場外であって現在の時刻がイベント開始前である場合は、イベント会場への行き方をスマートフォン20に提供して表示させ、スマートフォン20の現在の位置がイベントの会場内であって現在の時刻がイベント開始前である場合は、物販サイトを提供して表示させ、スマートフォン20の現在の位置がイベントの会場内であって現在の時刻がイベント開催時間内である場合は、スペシャルコンテンツを提供して表示させ、スマートフォン20の現在の位置がイベントの会場内であって現在の時刻がイベント終了後である場合は、近くの公共交通手段への道順を提供して表示させることができる。
【0108】
また、スマートフォン20のユーザが利用者IDやパスワードによってログインした後に、上述した一連の処理が実行される場合や、電話番号やMACアドレス、WEBブラウザのクッキー、アプリケーションのユーザ固有の識別子、電話番号等のSIMカードに記憶された識別子等のスマートフォン20固有の識別子によって認証を行う場合、さらには、コード情報が情報カード10毎にユニークである場合、スマートフォン20のユーザを特定することができるため、スマートフォン20のユーザを特定できる識別子(以下、ユーザ識別子とする)またはコード情報に対応させて、制御サーバ70において受信した環境状況をその都度記憶装置に記憶することで履歴を管理してもよい。この場合、制御サーバ70は、取得すべき付随情報として、スマートフォン20に現在の環境状況を要求するとともに、記憶装置に記憶されたユーザ識別子に対応する環境状況の履歴情報を読み出し、受信した環境状況に加えて記憶された環境状況の履歴を付随情報として用いて、提供するサービスを選ぶための条件として使用してもよい。
【0109】
その場合、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77は、サービス識別子データベース92を参照し、スマートフォン20の現在の位置と記憶装置に記憶された位置情報の履歴とに応じたサービス識別子をサービス識別子データベース92から抽出することになる。これにより例えば、すごろくのようなシステムで行く順番が決められており、スマートフォン20の現在の位置が1つ目の位置範囲内であれば、1つ目に対応するコンテンツをスマートフォン20に提供して表示させ、ユーザ識別子またはコード情報に対応させてスマートフォン20の現在の位置を記憶装置に履歴として記憶しておき、スマートフォン20の現在の位置が、2つ目の位置範囲内であり、スマートフォン20のユーザ識別子またはコード情報に対応させて記憶装置に1つ目の位置範囲内の位置が履歴として記憶されている場合は、2つ目に対応するコンテンツを提供して表示させることができる。この場合、例えば、スマートフォン20の現在の位置が、2つ目の位置範囲内であり、スマートフォン20のユーザ識別子またはコード情報に対応させて記憶装置に1つ目の位置範囲内の位置が履歴として記憶されていない場合は、エラーまたは1つ目の位置範囲内に行くように促すメッセージをスマートフォン20に送信する。また、行く順番は決められていないが、スマートフォン20の現在の位置が、複数の範囲の内の1つの位置範囲内であり、スマートフォン20のユーザ識別子またはコード情報に対応させて記憶装置にいずれの範囲内の位置も履歴として記憶されていない場合は、1つ目に対応するコンテンツを提供して表示させ、スマートフォン20の現在の位置が、複数の範囲の内の1つの位置範囲内であり、スマートフォン20のユーザ識別子またはコード情報に対応させて記憶装置にn個の範囲内の位置が履歴として記憶されている場合は、(n+1)個目に対応するコンテンツを提供して表示させることができる。また、ユーザ識別子またはコード情報に対応させて特定の場所を訪れた回数を記憶装置に履歴として記憶しておき、スマートフォン20のユーザがその特定の場所を訪れた回数によって、提供されるコンテンツが変化する構成とすることも考えられる。例えば、スマートフォン20の現在の位置が、初めての位置範囲内であれば、1回目に対応するコンテンツを提供して表示させ、スマートフォン20のユーザ識別子またはコード情報に対応させて記憶装置に同じ位置範囲内の位置が履歴として記憶されており、2回目の位置範囲内であれば、2回目に対応するコンテンツを提供して表示させることが考えられる。
【0110】
また、スマートフォン20の付随情報を利用しないことも考えられる。
【0111】
例えば、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77が、情報カード10に設けられたコード情報を情報カード10の表裏で異なるものとし、このコード情報に基づいて、スマートフォン20の操作部24上に重ねられた情報カード10の表裏の向きを判定し、その表裏の向きの違いによって異なるコンテンツをスマートフォン20に提供して表示させることも考えられる。例えば、向きが表である場合はコンテンツを提供して表示させ、向きが裏である場合は入会サイトを提供して表示させることが考えられる。なお、情報カード10の表裏の向きの違いは、読み取られたコードの並び順によって判断することが考えられる。
【0112】
また、制御サーバ70のサービスデータ抽出部77が、スマートフォン20の操作部24上に重ねられた情報カード10の表裏の向きを判定する場合は、例えば、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた後に、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合に、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねたことによる処理が、その後の裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねたことによる処理に影響を与えることが考えられる。また、制御サーバ70が、スマートフォン20の操作部24上に重ねる情報カード10の表裏の向きの順番によって異なるコンテンツを提供することも考えられる。その場合、上述したユーザ識別子でスマートフォン20を特定し、WEBページにアクセスした後に、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた後、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合と、WEBページにアクセスした後に、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた後、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合とで、スマートフォン20に提供して表示させるコンテンツを異ならせることが考えられる。この場合、制御サーバ70が、ユーザ識別子とコード情報とを受信した際に、ユーザ識別子に対応させてコード情報を履歴として記憶装置に記憶しておくとともに、サービスデータ抽出部77が以前に同じユーザ識別子に対応させて記憶してあるコード情報の履歴を記憶装置から読み出し表裏の向きの順番を判定する。また、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合に表示されるコンテンツを用いて入会した場合に、制御サーバ70が、ユーザ識別子に対応させて、記憶装置に入会したことを履歴として記憶しておき、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合に得られるユーザ識別子とコード情報を受信した際に記憶装置に同じユーザ識別子に対応して入会した履歴が記憶してあるとサービスデータ抽出部77が判定すれば、スマートフォン20に提供、表示されるコンテンツに新しいコンテンツを追加することが考えられる。また、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた後に、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねた場合に、制御サーバ70が、上述した位置判定を追加することが考えられる。
【0113】
さらに、表向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねる動作と、裏向きで情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねる動作とを組み合わせることも考えられる。その場合、制御サーバ70が、ユーザ識別子に対応させて、記憶装置にコード情報が表向きか裏向きかの履歴を記憶しておき、サービスデータ抽出部77が付随情報としての履歴の表向きと裏向きの組み合わせで、提供するコンテンツを選択することができる。例えば、3回のタッチで最大8通り、5回のタッチで最大32通りのコンテンツを提供することができる。もしくは、その組み合わせからいずれか1つの組み合わせでコンテンツを提供することも考えられる。このように、連続したタッチの回数を設定することで、2の回数乗のパターン毎に、スマートフォン20に提供して表示させるコンテンツを指定できる。
【0114】
また、情報カード10に表示された二次元コード11を用いて、スマートフォン20が、くじを行うWEBサーバ50のWEBサイトとして抽選ページにアクセスした後、情報カード10をスマートフォン20の操作部24上に重ねることで情報カード10をタッチすると、制御サーバ70にて、抽選プログラムが実行され、抽選の結果をユーザ識別子に対応させて、記憶装置に履歴として記憶しておき、サービスデータ抽出部77が記憶装置に記憶されている履歴の抽選結果を判定することで、くじに外れたユーザのスマートフォン20には、ダブルチャンスへの招待ページを表示することも考えられる。ダブルチャンスへの招待ページには、会員登録するとダブルチャンスの抽選ができる旨と会員登録ページへのリンクが掲載されており、会員登録ページにて会員登録が完了した場合は、制御サーバ70が、ユーザ識別子に対応させて、記憶装置に会員登録完了の履歴を記憶しておき、再度WEBサーバ50のWEBサイトとしてダブルチャンスの抽選ページが表示され、情報カード10をタッチすると、制御サーバ70が、同じユーザ識別子に対応して、記憶装置に履歴としてくじに外れた抽選の結果と会員登録完了とが記憶されているかをサービスデータ抽出部77が判定し、ダブルチャンスの抽選プログラムを実行することが考えられる。
【0115】
また、制御サーバ70が、スマートフォン20の環境状況に応じたサービスを提供する際、サービスデータ抽出部77がサービス識別子データベース92を参照し、スマートフォン20の環境状況がサービス識別子データベース92に登録された環境状況に合致しない場合に、環境状況に合致するための対応をスマートフォン20に提供して表示させることも考えられる。例えば、環境状況の判定基準に時間が含まれる場合、何時間後に情報カード10をスマートフォン20にタッチすると特別なコンテンツが閲覧できるかを表示させることが考えられる。また、環境状況の判定基準に位置が含まれる場合、情報カード10をスマートフォン20にタッチする場所を特定し、その場所において情報カード10をスマートフォン20にタッチすれば特別なコンテンツが閲覧できる旨を表示させることが考えられる。また、環境状況の判定基準に履歴が含まれる場合、所定の動作(タッチする場所も含む)をしてから所定の動作をした場合に特別なコンテンツが閲覧できる旨を表示させることが考えられる。
【0116】
また、制御サーバ70は、スマートフォン20でこのシステムを利用する手段が、ブラウザによるものかこのシステム専用に作られたアプリケーションプログラムによるものかを取得すべき付随情報の種別としてスマートフォン20にブラウザか専用アプリケーションプログラムかを要求し、受信した回答を用いてサービスデータ抽出部77が判定し、この付随情報に応じたサービスを提供してもよい。例えば、ブラウザである場合はアプリダウンロードページを表示させ、専用アプリケーションプログラムである場合はコンテンツを表示させることが考えられる。
【0117】
また、制御サーバ70は、スマートフォン20のユーザが入会しているかどうかの履歴を、取得すべき付随情報の種別として要求し、判定に利用することも考えられる。その場合例えば、スマートフォン20のユーザが会員登録ページにて入会が完了した場合、記憶装置にユーザ識別子に対応させて入会完了の履歴を記憶しておき、入会完了後にWEBサーバ50がWEBサイトとして特別なタッチサイトをスマートフォン20に表示させ、そのタッチサイトにて情報カード10をスマートフォン20にタッチし、コード情報とその特別なタッチサイトのサイト識別子とを受信すると、同じユーザ識別子に対応させて記憶装置に記憶している履歴を読み出し、サービスデータ抽出部77が、コード情報とその特別なタッチサイトのサイト識別子と履歴情報とを用いて、特別なタッチサイトで該当する情報カード10でタッチし、入会完了と判定した場合は、特別なコンテンツをスマートフォン20に適用して表示させ、スマートフォン20のユーザが入会していないと判定した場合は、入会申込サイトを表示することが考えられる。
【0118】
また、スマートフォン20にて制御サーバ70から提供されたコンテンツを表示した後は、制御サーバ70は、コンテンツを表示する前に表示したWEBサーバ50のWEBサイトと同一のWEBサイトとして情報カード10をタッチするためのタッチ画面を再度表示してもよいし、コンテンツを表示する前に表示したWEBサーバ50のWEBサイトとは異なるWEBサイトとしてタッチ画面を表示してもよい。
【0119】
なお、本発明の制御サーバ70にて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。