(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記携帯電話をアクティブ電力モードに設定するために電源から電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の基地局と関連する携帯電話によって実行可能なネットワークオンデマンドアクセス方法。
前記論理回路はさらに、受信した前記信号が前記携帯電話に対応するかどうかを判定するために前記整流回路からのみ電力を導出するように構成されることを特徴とする請求項6に記載の基地局と関連する携帯電話。
受信した前記信号が前記携帯電話に対応するかどうかを判定するために、前記論理回路に10dBm未満を供給するように構成された電源をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の基地局と関連する携帯電話。
【発明を実施するための形態】
【0013】
通信および他の様々な用途において、省電力は、ユーザ機器(UE)のデバイスの設計および開発にとって大きな関心事である。UEデバイス(例えば、携帯電話、パッド、ポケットベル、コンピュータ、スマートデバイス、センサなど)は、様々なチャネル(例えば、Wi-Fi、4G、5G、LTE、BLUEtooth、Zigbeeなど)を介してデータ、情報、および信号を送受信するために使用され得る。高速データ送信または受信はより高い電力消費を必要とする。省電力は、データをアクティブ的に送信または受信していないとき、すなわち、スリープ電力モード(「スリープモード」とも呼ばれることがある)に入るときに、制御された方法でUEデバイスの全部または一部の電源を切ることによって達成される。用語「スリープ電力モード」は、同じUE状態を指す他の同様の用語を含み得る。
【0014】
現在の技術では、アイドルモードおよび不連続受信(接続モード内のDRX)が電力節約のために提供されている。UEは、もはやアクティブにeNB(4Gにおける発展型ノードB、UEをネットワークに接続するハードウェアである。5Gでは、同様のハードウェアがgNBとして知られている)に接続されていないアイドルモードに入ることができる。例えば、携帯電話の電源が入ったばかりでデータ交換操作が行われていないとき、携帯電話はネットワークに接続されておらずアイドルモードにあり、ユーザがアプリケーションを利用してネットワーク(LTEなど)とデータを交換を開始すると接続モードに入る。それにもかかわらず、アイドルモードでは、ネットワーク依然としてページングを通じてUEを追跡することができる。各ページングサイクル中に、eNBは、ページングオケージョンと呼ばれる既知の期間にページングメッセージを送信することができる。UEは、ページングオケージョンにスリープ電力モードからウェイクアップし、ページングメッセージを聴取して(listen)それがページングされているかどうかを確認することができる。このようなページングオケージョン-非ページング(アクティブ-スリープ)サイクルが繰り返され、これは以下に説明されるDRXサイクルと同様であり得る。
【0015】
接続モードでは、eNBによって指示されるように、DRXは、UEが所定の間隔の間パワーダウンすることを可能にすることによって電力を節約することを可能にされ得る。例えば、携帯電話がインターネットを閲覧するために使用されるとき、当該携帯電話はネットワークに接続され、データが交換されるが、携帯電話が使用されずさらなるデータ交換が実行されないとき、当該携帯電話はDRXサイクルに入る。ユーザは、データを送信または受信するためにUE(例えば、携帯電話)を操作することができ、UEが接続モードにあるとき、UEと1つまたは複数の通信ノードとの間のそのような通信は「トラフィック」によって表すことができる。しばらくして、ユーザはUEを脇に置いておき、非アクティブタイマーが作動してもよい。非アクティブタイマー条件が満たされると、DRXサイクルが開始してもよい。DRXサイクルでは、UEデバイスは依然としてネットワークに接続されており、周期的にウェイクアップして制御チャネルを聴取することができる(例えば、着信通信またはPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)からのデータを聴取する)。すなわち、UEデバイスは、特定の時間間隔で、基地局(例えば、eNB、電気通信タワー、アンテナなど)などの通信ノードと積極的にウェイクアップし、依然として通信している可能性がある。DRX ONの間、UEはデータおよび制御アクティビティについて制御チャネルを監視し、eNBはUEとデータを交換することができる。DRX OFFの間、UEは、スリープ電力モードに入ることができ、そしてeNBは、いかなるデータもUEに送信することができない。UEがUL(アップリンク)データを送信するか、またはDL(ダウンリンク)データを受信すると、すぐに、DRXは終了する。UEは、接続モード(スリープ状態であっても)でネットワークに接続し、アイドルモードでネットワークに接続しない。したがって、接続モードのUEの場合、スリープモードは依然としてデータを交換しながら電力を節約する。
【0016】
着信メッセージまたはコール(call)の著しい遅延を防止するために、スリープモードの時間間隔は通常、数十または数百ミリ秒に設定され、これはユーザに気付かれることはほとんどない。しかしながら、この頻繁なウェイクアップ時間間隔は、アイドルモードと接続モードの両方において、時間の経過と共に端末デバイスに著しい電力消費を引き起こす可能性がある。したがって、UEデバイスのユーザビリティを改善するために、エネルギー効率の良いウェイクアップおよびページング方法およびシステムを提供することが望ましい。
【0017】
開示されたシステムは、(例えば、接続モードおよびアイドルモードにおける)電力消費をさらに最小限に抑えることを含めて、効率的なネットワークアクセスをサポートし、先行技術における1つまたは複数の問題を軽減または克服することができる。このような方法およびシステムは、本開示ではネットワークオンデマンドアクセスとも呼ばれることがある。開示されたシステムおよび方法は、受動的なトリガリングを介してUEのさらなる省電力化を達成することができる。すなわち、ウェイクアップ信号によってトリガされない限り、UEはスリープモードに留まることができる。ウェイクアップ信号は、UEから生成することができ(例えば、UEがウェイクアップしてUL送信を要求するように、より高いレイヤからのULデータ到着)、及び/又はUEによって受信することができる(例えば、ネットワークはオンデマンドでUEをウェイクアップして、DLデータを送信したり、システム情報の変更を実行する)。
図1に示すように、いくつかの実施形態では、通信ノード(例えば、gNB)は、データ(例えば、DLデータ)をスリープ電力モードにありえるUEに送信する必要があり得る。通信ノードは、信号(例えば、ウェイクアップ信号)をUEに送信することができる。UEデバイスは、スリープ電力モードからウェイクアップされ、非スリープ電力モード(例えば、アクティブモード)にあり、データトラフィックを送信または受信することができる。例えば、UEは、通信ノードをページングし、PDCCH復号化を実行し、そしてPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)復号化を実行することができる。UEデバイスは、データ受信を完了した後に(例えば、非活動タイマーがトリガしたときに)スリープモードに戻ることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークオンデマンドアクセス方法は、デバイス(例えば、UEデバイス)によって実装可能であり得、信号(たとえば、通信ノードからのウェイクアップ信号)を受信し、受信したウェイクアップから電力を導出することを含み得る。前記UEデバイスは、導出された電力を使用して、受信されたウェイクアップ信号がUEデバイスに対応しているかどうかを判定する。受信したウェイクアップ信号が前記デバイスに対応するという判定に応答して、前記デバイスをアクティブ電力モードに設定する。
【0018】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、DRXサイクル(接続モードの場合には)における周期的なウェイクアップおよびページングオケージョン(アイドルモードの場合には)を不要にする。ネットワークとのインタラクションに使用されていないとき、UEデバイスを拡張されたスリープモードに置き、消費を最小限に抑える。アクティブ通信はウェイクアップ信号でトリガされる。
【0019】
いくつかの実施形態では、開示されたシステムおよび方法は、高い接続性を有するエリア内の高密度のUEデバイスをサポートすることができる。開示されたシステムおよび方法は、ニューラジオ(NR)システムまたは他の無線通信システムの一部として実施されてもよい。NRシステムは、例えば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模機械タイプの通信、および超高信頼性および低遅延通信(ultra−reliable and low latency communications,URLLC)を含むすべての使用シナリオに対処する単一の技術的枠組みの目的で100GHzまでの周波数範囲を展開し得る。NRシステムは、以前のサービスやUEへのアクセスに影響を与えることなく、将来のサービスや機能のスムーズな導入または統合を保証する。さらに、(ネットワークの観点から)同じNRキャリア帯域幅内で異なる数秘術(numerologies)を多重化することがサポートされ、周波数分割多重化(FDM)および/または時分割多重化(TDM)を使用することができる。
【0020】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、大規模なマシンタイプの通信およびアイドルモードのUEネットワークアクセスを達成するのを助けることができる。NRシステムの大容量機械型通信(massive machine type communication,mMTC)は、バッテリーの電力を10〜15年以上持続させることを目標としている。マシンタイプの通信は、パーキングメーター、ユーティリティメーター、コネクテッドカーなどの自動車用記録装置、モノのインターネット(internet of things,LOT)、センサーネットワーク、自動ホームコントロールシステム、位置追跡デバイス、ウェアラブルデバイスなどとしても実装できる。例えば、生物医学センサ、通信装置(例えば、携帯電話、パッド)、コンピュータ、および電子識別システム。特に、開示されたシステムおよび方法は、既存の技術の欠点を克服し、効率的なネットワークアクセスを有するために、長期的なバッテリおよびmMTCデバイスまたはUEデバイスの効率的な動作を保証することができる。効率的なネットワークアクセスは、eMBBおよびURLLC展開シナリオにおけるスリープモードのUEデバイスのためのページング戦略にも適用される。本明細書に開示されているmMTCデバイスおよびUEデバイスは、携帯電話、ラップトップ、タブレット、パッド、データ端末などのモバイル端末を含み得る。
【0021】
図2は、本発明の例示的実施形態と一致する、ネットワークオンデマンドスアクセスのための受信機システム100を示す回路図である。受信機システム100はいくつかの構成要素を含むことができ、これらの構成要素のうちのいくつかは任意選択であり得る。いくつかの実施形態では、受信機システム100は、
図1に示すものよりもはるかに多くの構成要素を含み得る。しかしながら、例示的な実施形態を開示するためにこれらの構成要素の全てが示される必要はない。受信機システム100は、システム110(例えば、携帯電話システムまたは別のUEシステム)に結合されるかまたはそれに取り付けられてもよく、または受信機システム100はシステム110と統合されてもよい(例えば、受信機システム100およびシステム110は端末デバイス上で実施される)。すなわち、受信機システム100は、例えば、追加の回路を既存の携帯電話回路と統合することによって、既存の端末デバイス回路と統合することができる。いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態では、受信機システム100は、後方散乱技術を用いた端末デバイスの無線周波数識別(radio frequency identification,RFID)の受信機実装と同様であり得る。受信機システム100はまた、後方散乱技術の受信機実装と呼ばれることもある。
図2では、システム110とシステム110とを別々のシステムとして示しているが、受信機システム100はまた、複数のサブコンポーネントに分割され、1つまたは複数の他のコンポーネントと統合されて、UE/端末デバイスを形成し得る。例えば、受信機システム100とシステム110は統合され、
図5を参照して以下に説明される。したがって、プロセッサ504、メインメモリ506、I/Oインタフェース512、ROM508、電源ユニット514、電源回路5141、バッテリ5142、ネットワークインターフェース518、および記憶装置510は、などのシステム110のコンポーネントおよびサブコンポーネントおよび機能は、
図5に関して以下で参照される。
【0022】
いくつかの実施形態では、受信機システム100は、電圧整流器102に接続されたアンテナ101、ステートマシン103、メモリ104、および互いに結合された制御回路105を備えることができる。例えば
図2に示すように、受信機システム100の構成要素を結合する様々な方法があり得る。
図2に示すように、アンテナ101は制御回路105と電圧整流器102に結合し電圧整流器102はステートマシン103に結合し、ステートマシン103はメモリ104に結合し、メモリ104は制御回路105に結合する。電圧整流器はメモリ104に結合し、メモリ104はステートマシン103に結合し、ステートマシン103は制御回路105に結合する。あるいは、受信機システム100の構成要素は通信バスに結合することができる(例えば、有線または無線通信バス)。受信機システム100は、オプションのの電源106(例えば、バッテリ)をさらに含み得る。例示的な実施形態では、受信機システム100は受動装置として実施することができる。すなわち、受信機システム100は電源106を含まず、それ自体の電源から電力を受け取る必要がない。受信機システム100は、受信信号の電磁波からのみ電力を導出するように構成される。別の例示的な実施形態では、受信機システム100は電源106を含み、受信信号の電磁波と電源106のみから電力を導出する。電源106から導出される電力は信号の受信を改善するためにのみ使用される。両方の実施形態において、受信機システム100はシステム110から電力供給を受けない。
【0023】
いくつかの実施形態では、アンテナ101は、通信ノード、例えば無線送信機、基地局から、無線周波数(RF)信号などの特定の周波数範囲の信号を受信するように構成されてもよい。アンテナ101は、受信信号の電磁波によって励起されるように構成された非常に反応性の高いRFフロントエンド(例えば、1つまたは複数の誘導結合または容量結合コイル)とすることができる。受信した信号は、受信機システム100の様々な構成要素に電力を供給することもできる。当業者であれば、受信システム100が受信電磁波から誘導結合、磁気結合、高結合などの電力を無線で導出するための様々な方法を理解するであろう。電圧整流器102は、アンテナ101によって受信されたRF信号をDC電力に変換して受信機システム100の他の構成要素に電力を供給するように構成された整流器回路を備えることができる。例えば、RF電界が通信ノードによって送信され、アンテナ101のコイルを通過するとき、AC電圧がコイルを横切って生成され得、そしてAC電圧が整流されて受信機システム100に電力を供給し得る。従って、アンテナ101、電圧整流器102、ステートマシン103、メモリ104、および/または制御回路105は、アクティブ電源(例えば、バッテリ、電源コンセントに接続されている場合は充電器など)によって電力を供給されなくてもよい。RFIDにおける後方散乱とは異なり、信号はタグによって無線から受信され、タグを識別するためにタグによって無線に反射されるので、ここで反射を行う必要はなく、少なくとも反射伝送のための電力損失を防ぐことができる。
【0024】
ステートマシン103は、制御回路105のスイッチ動作など、受信機システム100の1つまたは複数の構成要素を制御するように構成されたプロセッサを備えることができる。メモリ104は、ステートマシン103によって実行されたときに受信機システム100の1つまたは複数の構成要素に本明細書に開示された方法を実行させる命令を格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とすることができる。メモリ104はまた、以下に記載される識別子などの様々なデータまたは情報を記憶するように構成され得る。制御回路105は、
図1に示す状態1と状態2のように、2つ以上の状態の間で切り替わるように構成されてもよい。制御回路105は、状態切り替えを実行するために1つ以上のトランジスタを含み得る。制御回路105は、状態切り替えを実行するために、端末/UE装置の様々な構成要素に結合してもよい。例えば、制御回路105は、UE装置の電力回路(例えば、電力回路5141)および1つまたは複数のバッテリ(例えば、バッテリ5142)を含む電力装置(例えば、電力装置514)に結合してもよい。制御回路105は、電源装置を介してUE装置の電源制御を実行することができる。すなわち、制御回路105を切り替えることは、UEデバイスを非スリープ(例えば、アクティブ)電力モード(例えば、UEデバイスをスリープモードからアクティブ電力モードにウェイクアップさせる)または非アクティブ電力モードにすることができる(例えば、UEデバイスを現在のスリープモードにすること)。非スリープ電力モードでは、UEデバイスは、通常の機能を引き受け、通常の電力を消費し、データを送信または受信するために通常の動作方式で通信ネットワークにアクセスすることができる。スリープ電力モードでは、UEデバイスは最小の(例えば、ゼロ)電力を消費し、通信ネットワークにアクセスしないことができる。ここで、通常電力と最小電力は、UE装置の様々な電力状態に対応する相対的な用語である。
【0025】
一例では、ステートマシン103は、電圧整流器102からのDC電力をしきい値と比較することができる。DC電力が閾値よりも大きい場合、状態機械103は制御回路105を状態1に切り替える。さもないと、ステートマシン103は制御回路105を状態2に切り替える。スリープモードにあるUEデバイスの場合、状態1において、制御回路105は、UEデバイスをスリープ電力モードから非スリープモード(例えば、アクティブ)である電力モードにウェイクアップせることができる。状態2において、制御回路105は、UEデバイスをスリープ電力モードのままにしてもよい。任意選択的にまたは代替的に、制御回路105は、通信ノードが状態1と状態2の間で切り替えできるように、後方散乱信号を変調することができる。
【0026】
別の例では、ステートマシン103は、コントローラ機能を有する論理回路、例えば制御論理モジュールを含み得る。ステートマシン103は、受信した信号を復調するように構成されてもよい。制御論理モジュールは、アンテナ101によって受信された波形を復調し、受信信号の内容を復調するように構成された変調回路を含むことができる。受信した信号の内容は、過度の電力消費を伴う複雑な制御論理機能を回避するために単純かつ直接的であり得る。例えば、アンテナ101によって受信された信号および/または電圧整流器102によって変換されたDC電力は、8桁、16桁、またはUE IDもしくは一時的IDの他のフォーマットに変換可能であり得る。ステートマシン103は、受信信号を復調および復号して、UEまたは一時的なIDを取得することができる。次いで、ステートマシン103は、UE IDまたは一時的IDを、メモリ104に格納させ、受信機システム100に関連付けられた端末デバイスに対応するデバイスIDと比較して、端末デバイスをウェイクアップするかどうかを判定することができる。
【0027】
比較結果が一致した場合、ステートマシン103は、関連するUEデバイスをウェイクアップ/アクティブさせるように制御回路105を制御し、当該UEデバイスを非スリープ(例えば、アクティブ)電力モードに切り替えさせることができる。比較結果が不一致である場合、ステートマシン103は、関連するUEデバイスをウェイクアップ/アクティブしないように制御回路105を制御し、UEデバイスをスリープ電力モードに維持させることができる。
【0028】
したがって、受信機システム100は、必要なとき(例えば、通信ノードがUEデバイスに信号を送信するとき)にのみUEデバイスをウェイクアップさせることができ、不必要なウェイクアップおよび電力消費を防止する。さらに、受信機システム100は、到来する電磁波のみから電力を導出し、UEデバイスからの電力を一切使用せずに接続されたUEデバイスをウェイクアップし、UEデバイスのエネルギー節約を達成することができる。いくつかの他の実施形態では、受信機システム100はまた、電源を備えてもよく、アクティブデバイスと呼ばれる常に自己給電式になってもよい。あるいは、受信機システム100は電源を備え、信号が受信されると自己給電するようにしてもよい。受信機システム100は受動的に、能動的に低電力であり得るが、ここでの議論は受動的に電力を供給されること、すなわち電磁波信号からのみ電力を導出すること、または低電力に焦点を合わせる。
【0029】
電気通信の様々な実施形態では、通信ノードからの送信信号は狭い周波数帯域(狭帯域ビーコン(beacon)と呼ばれる)を有することができる。狭帯域ビーコンは、拡張カバレッジのために高エネルギー集中を提供し、アイドルモードまたはスリープモードのUEによって検出され得る。そのような実装形態は、ブロードキャストタイプのオンデマンドアクセスには有効であるが、ブロードキャスト範囲内のすべてのUEの中で特定のUEをウェイクアップことはできない。本明細書に開示されているような受信機システム100に対する改良を用いて(例えば、以下の
図3を参照して)、これらの実施形態は、UE特有のオンデマンドアクセスシステムにおいて使用することができる。
【0030】
図3は、本発明の例示的実施形態と一致する、オンデマンドスアクセスのためのシステム200を示すグラフ図である。システム200はいくつかの構成要素を含むことができ、そのうちのいくつかは任意選択であり得る。いくつかの実施形態では、システム200は、
図3に示すものよりもはるかに多くの構成要素を含み得る。しかしながら、例示的な実施形態を開示するためにこれらの構成要素の全てが示されている必要はない。システム200は、装置202〜204と無線通信する装置201を備えることができる。デバイス201は、無線データ送信機などの通信ノードを含み得る。デバイス202〜204は、携帯電話などの1つまたは複数のUEデバイスを含み得る。デバイス201は、様々なデバイス依存周波数または周波数の組み合わせを介してデバイス202〜204と通信することができる。
図3に示すように、デバイスに依存する周波数または周波数の組み合わせは異なる色で表すことができる。装置202〜204はそれぞれ上記のシステム100を含むことができ、システム200は上記のNRシステムとして実施することができる。
【0031】
システム200は、UE特有のオンデマンドアクセスをサポートすることができる。いくつかの実施形態では、複数のビーコンを用いた後方散乱の制御ロジックは、各UEデバイスを、
図2にかかるUEデバイスによって受信されたウェイクアップ信号に含まれるデバイス特有のビーコンの組み合わせと関連付けることである。ビーコンの組み合わせは
図3において様々なカラーバンドとして示されている。一例では、通信ノードは複数のビーコンを送信する。各ビーコンは異なる周波数サブバンドにある。複数のビーコンが同じ時間間隔または異なる時間間隔で通信ノードから送信され得る。いくつかの実施形態では、UEデバイスは、トリガ機能としてビーコンの選択された組合せを用いて通信ノード201によって構成される。すなわち、UEデバイスは、2つ以上の周波数または周波数帯域に基づく固有の組み合わせに関連付けられてもよい。例えば、通信ノード201は、固有のIDとして各UEデバイスにデバイス特有の周波数の組み合わせを割り当てる。別の例では、各UEデバイスまたはステートマシンは、通信ノードから受信した信号に従って固有のIDを作成する。当該固有のIDを用いて、UEデバイスは、ブロードキャスト信号からデバイス特有の信号を区別し、残りを無視することができる。対応して、UEは、受信機システム100がデバイス特有の組み合わせを検出した場合に限り、ステートマシン103がアイドル状態のUEをウェイクアップするように、そのエネルギー検出器、例えばステートマシン103を設定ビーコンの組み合わせに合わせることができる。
【0032】
ビーコン/周波数の組み合わせを使用する利点には、拡張されたカバレッジエリアと個々のデバイスのオンデマンドトリガーが含まれることができる。一例では、10個のビーコンまたは通信周波数が通信ノードによって送信される場合、制御ロジックが1つの異なるビーコンまたは周波数を受信するように設計されている場合、システムは最大10個のスリープモードデバイスをサポートする。制御ロジックが10個のビーコンのうち2個の異なるビーコンの組み合わせを受信することができる場合、10個のビーコンのうちの2個の45個の異なる組み合わせがあるので、システムは最大45個のスリープモードのUEデバイスをサポートすることができる。同様に、3つの異なるビーコンの組み合わせに対して、システムは120個のスリープモードのUEデバイスをサポートすることができる。システム200によって開示されるように、UEデバイスの制御ロジックはそれぞれ、デバイス特有のビーコン/周波数の組み合わせを受信することができる。システム200のマルチビーコン後方散乱によるエネルギー検出は、ビーコンの正確なデバイス特有の組み合わせに対応する信号を検出することによって、UE特有のオンデマンドアクセスをサポートすることができる。したがって、システム200は、通信帯域幅が提供された多数のUEデバイスに対するオンデマンドアクセスをサポートすることができる。
【0033】
図4Aは、本発明の例示的実施形態と一致する、ネットワークオンデマンドスアクセス方法300を示す流れ図である。
図4Aは、本開示の例示的実施形態による、ネットワークオンデマンドアクセス方法300を示す流れ図である。 方法300は以下のステップを含むことができ、それらのステップのうちのいくつかは任意選択であり得る。ステップの順序は他の順序で並べ替えてもよい。当該方法300は、デバイス(例えば、システム100、200、もしくは500、またはシステム100および110)によって実施することができる。当該デバイスは携帯電話を含み得る。
【0034】
ステップ301において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素(たとえば、アンテナ101)は、信号(たとえば、
図1〜
図3に係るウェイクアップ信号)を受信することができる。当該システムは、スリープ電力モードにある間に信号を受信することができる。いくつかの実施形態では、信号を受信することは、1つまたは複数の通信ノードから信号を受信することを含み得る。受信した信号は2つ以上の周波数または周波数帯域を含んでもよく、デバイスは2つ以上の周波数または周波数帯域に基づく固有の組み合わせに関連付けられる。
【0035】
ステップ302において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素(例えば、電圧整流器102)は、受信したウェイクアップ信号から電力を導出することができる。例えば、アンテナ101は受信したウェイクアップ信号を電圧整流器102に送信し、当該電圧整流器102は受信した信号をDC電力に変換して電力を状態機械103および制御回路に供給することができる。
【0036】
ステップ303において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素(例えば、メモリ104および/またはステートマシン103(または代替的にはプロセッサ))は、受信したウェイクアップ信号がデバイスに対応するか否かを判定できる。
図3を参照して上述したように、通信ノードは複数の周波数の信号をブロードキャストすることができ、それらの信号のうちのいくつかは1つのデバイスに対応し、そのうちのいくつかは別のデバイスに対応することができる。ステートマシン103は、受信したウェイクアップ信号から導出され、電圧整流器102によって変換された電力を少なくとも使用して判定を下す。いくつかの実施形態では、ステートマシン103は、判定を行うために、受信されたウェイクアップ信号から導出され電圧整流器102によって変換された電力のみを使用することができる。いくつかの実施形態では、ステートマシン103は他の電源からの電力も使用することができる。
【0037】
ステップ304において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素(例えば、ステートマシン103またはプロセッサの制御下にある制御回路105))は、次のものに応答してもよい。いくつかの実施形態では、受信信号がデバイスに対応するという判定に応答して、デバイスを非スリープ電力モードに設定するための信号を送信することは、受信信号がデバイスに対応すると判定したことに応答して、デバイスをスリープ電力モードから非スリープ電力モードにウェイクアップさせることをさらに含んでもよい。前記ネットワークオンデマンドスアクセス方法は、受信された信号がデバイスに対応しないと判定したことに応答して、デバイスをスリープ電力モードにしたままにすることをさらに含むことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、システム100は、受信した信号の電磁波のみから電力を導出するように構成されてもよく、デバイスは、受信した信号に基づいていかなる信号も反射しないようにしてもよい。言い換えれば、システム100は、電源からの電力供給なしに、受信されたウェイクアップ信号から導出された電力のみを使用して上述のステップ301〜304を実行する。いくつかの他の実施形態では、システム100は、電源からの電力供給なしに、受信されたウェイクアップ信号から導出された電力のみを使用して、ステップ301〜304のうちの1つまたは複数、たとえばステップ301〜303を実行し得る。
【0039】
システム100は、受信信号の電磁波と電源、例えばオプションの電源106とからのみ電力を導出するように構成されてもよく、電源から導出された電力は信号の受信にのみ使用されてもよい。前記デバイスは、受信した信号に基づいて信号を反射しなくてもよい。電源、例えばオプションの電源106は、受信したウェイクアップ信号がデバイスに対応するかどうかを判定するために10dBm未満の電源をステートマシン103に供給するように構成された低電源であり得る。別の実施形態では、電源は、受信したウェイクアップ信号がデバイスに対応するかどうかを判定するために、1dBm未満の電源をステートマシン103に供給するように構成される。
【0040】
発明の一態様によれば、上記のステップ301〜304のうちの1つまたは複数、またはすべては、デバイスがスリープ電力モードにある間に実行される。
【0041】
いくつかの実施形態では、受信した信号が装置に対応するかどうかを判定することは、識別子に対応する1つまたは複数の周波数の組み合わせを取得するために受信した信号を復号すること、および取得された識別子を装置のメモリに格納されたされた1つまたは複数の識別子と比較することを含む。受信した信号がデバイスに対応すると判定することに応答して、デバイスを非スリープ電力モードに設定するための信号を送信することは、取得された識別子が1つまたは複数の格納されたされた識別子を含むことに応答して、信号を送信してデバイスを非スリープ電力モードに設定することを含み得る。
【0042】
図4Bは本発明の例示的実施形態と一致する、ネットワークオンデマンドスアクセス方法350を示す流れ図である。前記方法350法350は以下のステップを含むことができ、そのうちのいくつかは任意選択であり得る。これらのステップの順序は他の順序で並べ替えてもよい。前記方法350は、デバイス(例えば、システム100、200、もしくは500、またはシステム100および110)によって実施することができる。前記デバイスは携帯電話を含み得る。
【0043】
ステップ311において、システム100、200、または500のうちの1つまたは複数の構成要素は、デバイスがスリープ電力モードにある間に信号を受信することができる。
【0044】
ステップ312において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、DC電力を導出するために受信した信号を整流することができる。
【0045】
ステップ313で、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、導出されたDC電力を使用して、受信した信号がいるデバイスに対応するかどうかを判定することができる。
【0046】
ステップ314で、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、受信した信号がデバイスに対応するとの判定に応答して、導出されたDC電力を使用してデバイスをアクティブ電力モードに設定することができる。
【0047】
図4Cは、本発明の例示的実施形態と一致する、ネットワークオンデマンドスアクセス方法400を示す流れ図である。前記方法400方法は以下のステップを含むことができ、そのうちのいくつかは任意選択であり得る。それらのステップの順序は他の順序で並べ替えてもよい。前記方法400は、デバイス(例えば、システム100、200、もしくは500、またはシステム100および110)によって実施することができる。前記デバイスは携帯電話を含み得る。
【0048】
ステップ401において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、1つまたは複数の周波数を含む信号を受信することができる。例えば、アンテナ101は、2つ以上の周波数サブバンドを含むビーコン信号または周波数組み合わせ信号を受信してもよい。
【0049】
ステップ402で、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、IDを取得するために受信信号を復号することができる。例えば、ステートマシン103は受信した信号を復号してIDを取得してもよい。
【0050】
ステップ403で、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、取得されたIDを格納されているIDと比較することができる例えば、ステートマシン103は、取得されたIDを端末装置に関連付けられてメモリ104に格納されたIDと比較することができる。格納されたIDは、ステップ
403の前に通信ノードおよび/または端末装置によって構成され得る。例えば、当該格納されたされたIDは周波数結合信号に対応し得る。
【0051】
ステップ404において、システム100、200、または500の1つまたは複数の構成要素は、取得されたIDが格納されたされたIDと一致すると判定したことに応答して端末装置をアクティブすることができる。例えば、方法
400を通して、端末装置はスリープモードにあることができ、取得されたIDが格納されたされたIDと一致するとステートマシンが判定した場合、ステートマシン103は端末装置をアクティブまたはウェイクアップすることができる。そうでなければ、端末装置はスリープモードのままであり得る。
【0052】
スリープモードのUEデバイスのためのオンデマンドネットワークアクセスのためのシステム、方法、および装置が開示される。前記システムは、周波数結合信号との高い接続性を有するエリア内の高密度のUEデバイスをサポートすることができる。オンデマンドアクセスは、UEデバイスがスリープモードに留まり、必要なときにだけウェイクアップすることを可能にするだろう。スリープモードは、ロングDRX構成におけるロングスリープモードを含むDRX構成におけるスリープモード、またはUEアクティブ状態におけるスリープモード(「マイクロスリープモード」とも呼ばれ得る)であり得る。後方散乱は、デバイ自体からの電力供給なしに、受信した信号の電磁波をDC電力に変換してデバイのウェイクアップをトリガーすることができる。
【0053】
図5は、本明細書に記載の実施形態のうちのいずれかを実施することができるシステム500を示すブロック図であるシステム500は、携帯電話、コンピュータ、パッド、ウェアラブル電子デバイスなどの様々なデバイスとして実装することができる。システム500は、通信ネットワークへのオンデマンドアクセスを提供するために、バス502または情報を通信するための他の通信機構を含み、また、上記で説明されバス502と結合されるシステム100を含む。システム500はまた、情報を処理するためにバス502に結合された1つまたは複数のハードウェアプロセッサ504を含む。 ハードウェアプロセッサ504は、例えば、1つまたは複数の汎用マイクロプロセッサ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)などとすることができる。例えば、システム500は、携帯電話またはセンサとして実装することができ、プロセッサ(1つまたは複数の)504は、携帯電話またはセンサの様々な機能を制御するように構成され得る。
【0054】
システム500はまた、プロセッサ502によって実行される情報および命令を記憶するためにバス502に結合された、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュ、および/または他の動的記憶装置などのメインメモリ506を含む。メインメモリ506はまた、プロセッサ504によって実行される命令の実行中に一時変数または他の中間情報を格納するために使用されてもよい。そのような命令は、プロセッサ504にアクセス可能な記憶媒体に格納されると、システム500を命令で指定された動作を実行するようにカスタマイズされた特殊用途の機械にする。システム500はさらに、静的情報およびプロセッサ504用の命令を格納するためにバス502に結合された読み出し専用メモリ(ROM)508または他の静的記憶装置を含む。磁気ディスク、光ディスク、またはUSBサムドライブ(フラッシュドライブ)などの記憶装置510などが提供され、情報および命令を記憶するためにバス502に結合される。
【0055】
システム500は、カスタマイズされたハードワイヤードロジック、1つまたは複数のASICまたはFPGA、ファームウェアおよび/またはプログラムロジックを使用して、本明細書に記載の技法を実装することができる。前記プログラムロジックとコンピュータシステムと組み合わせてシステム500を専用機にするか、または、専用機にするようにプログラムする。一実施形態によれば、本明細書の技法は、メインメモリ506に含まれる1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行するプロセッサ504に応答してシステム500によって実行される。このような命令は別の記憶媒体(例えば、記憶装置510)からメインメモリ506に読み込まれ得る。メインメモリ506に含まれる命令シーケンスの実行は、プロセッサ504に本明細書に記載の方法および/またはプロセスステップを実行させる。別の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせてハードワイヤード回路を使用することができる。
【0056】
メインメモリ506、ROM508、および/またはストレージ510は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。本明細書で使用される「非一時的媒体」という用語および類似の用語は、機械を特定の方法で動作させるデータおよび/または命令を格納する任意の媒体を指す。そのような非一時的媒体は、不揮発性媒体および/または揮発性媒体を含み得る。不揮発性媒体は、例えば、記憶装置510のような光ディスクまたは磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ506のような動的メモリを含む。不揮発性媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ、または他の任意の磁気データ記憶媒体、CD-ROM、任意の他の光学データ記憶媒体、穴のパターンを有する任意の物理媒体、RAM、PROM、およびEPROM、 FLASH-EPROM、NVRAM、その他のメモリチップまたはカートリッジ、およびそれらのネットワークバージョンを含む。
【0057】
コンピュータの記憶媒体の例は、相変化RAM(Phase−change RAM,PRAM)、スタティックRAM(Static RAM,SRAM)、動的RAM(Dynamic RAM,DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)を含むが、これらに限定されない。 )、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory,EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disk Read−Only Memory,CD - ROM)、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc,DVD)または他の光学メモリ、カセット、カセットおよびディスクメモリ、または計算装置にアクセス可能な情報を記憶するために使用することができる他の磁気メモリ装置または任意の他の非伝送媒体。したがって、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号および搬送波などの一時的媒体を除外することができる。
【0058】
システム500は、バス502に結合された通信インターフェース518も含む。通信インターフェース518は、1つまたは複数のローカルネットワークに接続されている1つまたは複数のネットワークリンクへの双方向データ通信結合を提供する。 例えば、通信インターフェース518は、対応するタイプの電話線へのデータ通信接続を提供するための総合デジタル通信網(Integrated Services Digital Network,ISDN)カード、衛星チップ、またはモデムであり得る。通信インターフェース518は、無線通信リンク(例えば、4G、5G、LTE、無線など)を実装することができる。任意のそのような実施形態では、通信インターフェース518は、様々な種類の情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号、または光信号を送受信する。
【0059】
システム500は、I/Oインターフェース512(例えば、キーボード、タッチスクリーン、液晶ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォンなど)をさらに含むことができる。 I/Oインターフェース512は、外部環境から捕捉されたデータを入力すること、および/またはシステム500からデータを出力することができる。システム500は、ネットワーク、少なくとも1つのネットワークリンク、I/Oを通してメッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバは、インターネット、ISP、ローカルネットワーク、および通信インタフェース518を介してアプリケーションプログラムの要求されたコードを送信することができる。受信されたコードは、プロセッサ504によって以下のように実行され得る。それは受信され、および/または後で実行するために記憶装置510または他の不揮発性記憶装置に格納される。
【0060】
システム500は、電源ユニット514をさらに含むことができる。システム500は、電源ユニット514をさらに含むことができる。電源ユニット514は、電源回路5141と、バッテリの1つまたは複数の構成要素に電力を供給するように構成された1つまたは複数のバッテリ5142(例えばリチウムイオンバッテリバッテリ)とを含むことができる。電源回路5141は、1つまたは複数のバッテリ5142およびシステム100の制御回路105に結合することができる。バッテリ5142からの電力の供給は電力回路5141によって調整することができることを当業者は理解するであろう。電源回路5141は、(制御回路105を介して)上述のプロセッサ504および/またはステートマシン103によって制御することができる。例えば、1つまたは複数のプロセッサ504は、システム500が予め設定された時間を超えて動作しない場合、電力を抑制し、システム500をアイドルモードに設定して電力をほとんどまたはまったく消費しない。システム500が再び操作されたときに、システム500を、通常の速度で電力を消費するアクティブモードに設定することができる。別の例では、上述のように、ステートマシン103は、システム100によって受信された信号に応じて、システム500をスリープ電力モードからウェイクアップさせ、またはシステム500をスリープ電力モードにしておくことができる。これによって、入ってくる通信の受信を確実にしながら、電力消費を最小にする。
【0061】
別々のユニットとして示されているが、システム100の様々な構成要素はまた、システム500の他の構成要素に統合されてもよい。例えば、1つ以上のプロセッサ504またはその一部は、ステートマシン103を含んでもよい。メインメモリ506、ROM508、および記憶装置510はメモリ104を含むことができ、通信インターフェース518はアンテナ101および電圧整流器102などを含むことができる。
【0062】
前のセクションで説明した各プロセス、方法、およびアルゴリズムは、1つまたは複数のコンピュータシステムまたはコンピュータハードウェアを含むコンピュータプロセッサによって実行されるコードモジュールで実施し、完全または部分的に自動化することができる。プロセスおよびアルゴリズムは、部分的または全体的に特定用途向け回路で実施することができる。
【0063】
上記で説明した様々な特徴およびプロセスは、互いに無関係に使用することができ、あるいは様々な方法で組み合わせることができる。全ての可能な組み合わせおよびサブコンビネーションは、本開示の範囲内に入ることを意図している。さらに、いくつかの実装形態では、特定の方法またはプロセスブロックを省略することができる。本明細書に記載の方法およびプロセスもまた、特定の順序に限定されず、それに関連するブロックまたは状態は適切な他の順序で実行することができる。例えば、説明されたブロックまたは状態は、具体的に開示されたもの以外の順序で実行されてもよく、または複数のブロックまたは状態は単一のブロックまたは状態に組み合わされてもよい。例示的なブロックまたは状態は、直列に、並列に、または他の何らかの方法で実行され得る。ブロックまたは状態は、開示されている例示的な実施形態に追加または削除されてもよい。本明細書に記載の例示的なシステムおよび構成要素は、説明したものとは異なるように構成することができる。例えば、開示された例示的な実施形態に要素を追加し、削除し、または再配置することができる。
【0064】
本明細書に記載の例示的な方法の様々な動作は、一時的に(例えばソフトウェアによって)構成された、または関連する動作を実行するように恒久的に構成された1つまたは複数のプロセッサによって少なくとも部分的に実行され得る。一時的または恒久的に構成されているかどうかにかかわらず、そのようなプロセッサは、本明細書で説明される1つまたは複数の動作または機能を実行するように動作するプロセッサ実装エンジンを構成し得る。
【0065】
同様に、本明細書で説明されている方法は、少なくとも部分的にプロセッサ実装され得、特定の1つまたは複数のプロセッサがハードウェアの例である。例えば、方法の動作のうちの少なくともいくつかは、1つまたは複数のプロセッサまたはプロセッサ実装エンジンによって実行され得る。さらに、1つまたは複数のプロセッサはまた、「クラウドコンピューティング」環境において、または「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS)として、関連する動作の実行をサポートするように動作し得る。例えば、動作の少なくともいくつかは、(プロセッサを含む機械の例として)一群のコンピュータによって実行されてもよく、これらの動作は、ネットワーク(例えばインターネット)を介して及び1つ以上の適切なインタフェース(例えば アプリケーションプログラムインタフェース(API))。
【0066】
特定の操作のパフォーマンスは、単一のマシン内に存在するだけでなく、複数のマシンにまたがって配置されているプロセッサー間で分散させることができる。いくつかの例示的実施形態では、プロセッサまたはプロセッサ実装エンジンは、単一の地理的位置(例えば、家庭環境、オフィス環境、またはサーバファーム内)に配置されてもよい。他の例示的実施形態では、プロセッサまたはプロセッサ実装エンジンは、いくつかの地理的場所にわたって分散させることができる。
【0067】
本明細書を通して、複数のインスタンスが、単一のインスタンスとして説明されたコンポーネント、動作、または構造を実装することができる。1つまたは複数の方法の個々の動作は別々の動作として図示および説明されているが、1つまたは複数の個々の動作は同時に実行されてもよく、動作が図示の順序で実行される必要はない。例示的な構成において別々の構成要素として提示された構造および機能は、組み合わされた構造または構成要素として実装され得る。同様に、単一の構成要素として提示された構造および機能は、別々の構成要素として実装されてもよい。これらおよび他の変形、修正、追加、および改良は、本明細書の主題の範囲内に含まれる。
【0068】
本明細書に記載および/または添付の図面に示す流れ図中の任意のプロセス説明、要素、またはブロックは、潜在的にモジュール、セグメント、または1つまたは複数の実行可能命令を含むコードの一部を表すものとして理解されるべきである。プロセス内の特定の論理機能またはステップを実装する。当業者によって理解されるように、本明細書に記載の実施形態の範囲内に含まれる機能に応じて、実質的に同時または逆の順序で、要素または機能を削除し、図示または説明した順序と異なる順序で実行することもできる。
【0069】
本明細書で使用されるとき、用語「または」は、包括的または排他的のいずれかの意味で解釈され得る。さらに、本明細書で単一のインスタンスとして説明されているリソース、動作、または構造のために複数のインスタンスを提供することができる。さらに、様々なリソース、動作、エンジン、およびデータストア間の境界ははっきりしておらず、特定の動作は特定の例示的な構成の文脈で示されている。機能の他の割り当ても想定されており、本開示の様々な実施形態の範囲内にあり得る。一般に、例示的な構成において別々のリソースとして提示された構造および機能は、組み合わされた構造またはリソースとして実装され得る。同様に、単一のリソースとして提示された構造および機能は、別々のリソースとして実装されてもよい。これらおよび他の変形形態、修正形態、追加形態、および改良形態は、添付の特許請求の範囲によって表される本開示の実施形態の範囲内に含まれる。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。
【0070】
特に明記しない限り、または使用される文脈内で他に理解されていない限り、とりわけ、「する」、「できる」、「可能」、「可」は、特定の実施形態は、特定の特徴、要素、および/またはステップを含まないが、含まないことを伝える。したがって、そのような条件付き言語は、一般に、特徴、要素および/またはステップが、1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要であること、または1つまたは複数の実施形態がユーザ入力ありまたはなしで、これらの特徴、要素および/またはステップは含まれるか、または任意の特定の実施形態において実行されるべきである。
【0071】
特定の例示的な実施形態を参照して主題の概要を説明したが、本開示のより広い範囲の実施形態から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な修正および変更を加えることができる。主題のこのような実施形態は、単に便宜上、そして実際には1つより多い場合には任意の単一の開示または概念に自発的に限定することを意図することなく、用語「発明」によって個々にまたは集合的に本明細書で言及され得る。
【0072】
本明細書に例示された実施形態は、当業者が開示された教示を実施することを可能にするために十分に詳細に記載されている。本開示の範囲から逸脱することなく構造的および論理的な置換および変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、そこから導き出すことができる。したがって、詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきではなく、様々な実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲とそのような特許請求の範囲が権利を与える等価物の全範囲によってのみ定義される。