(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6975801
(24)【登録日】2021年11月10日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】空気調和機のケーシングアセンブリ及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/20 20060101AFI20211118BHJP
【FI】
F24F13/20
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-557475(P2019-557475)
(86)(22)【出願日】2018年9月27日
(65)【公表番号】特表2020-517895(P2020-517895A)
(43)【公表日】2020年6月18日
(86)【国際出願番号】CN2018108038
(87)【国際公開番号】WO2019148867
(87)【国際公開日】20190808
【審査請求日】2019年10月21日
(31)【優先権主張番号】201820181559.2
(32)【優先日】2018年1月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR−CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】何甜
(72)【発明者】
【氏名】云前
(72)【発明者】
【氏名】彭杰林
(72)【発明者】
【氏名】王▲クン▼瑶
【審査官】
渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第107166511(CN,A)
【文献】
実開昭56−119916(JP,U)
【文献】
特開2000−161766(JP,A)
【文献】
中国実用新案第205208874(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前吹出口が設けられるフレームと、
2つであり、前記フレームの左端及び右端にそれぞれ設けられたエンドカバーであって、少なくとも1つの前記エンドカバーの底部に前上方へ折り曲げた延在部が設けられ、前記延在部が前記フレームの前側に位置して前記フレームとともに補助吹出通路を画定し、前記少なくとも1つのエンドカバーに前記補助吹出通路と連通した側部吹出口が設けられ、空気調和機において前記延在部の外側、かつ、前記前吹出口に対向する位置に前記フレームにより保持される導風板が開閉する過程で前記導風板は前記延在部の前面と接触し、前記延在部の前面には間隔をあけている複数の溝を有するエンドカバーと、を含む、
ことを特徴とする空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項2】
2つの前記エンドカバーは、いずれも前上方へ折り曲げた前記延在部を有し、各前記延在部が前記フレームとともにいずれも前記補助吹出通路を画定し、各前記エンドカバーには対応する前記補助吹出通路と連通した前記側部吹出口が設けられ、各前記延在部の前面には間隔をあけている複数の溝を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項3】
前記溝は、左右方向に沿って延在する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項4】
複数の前記溝は、前記延在部の延在方向に沿って間隔をあけている、
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項5】
前記フレームと前記エンドカバーとの一方に係合フックが設けられ、前記フレームと前記エンドカバーとの他方に前記係合フックと結合される係合溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項6】
前記係合フックは、複数であり、
前記係合溝は、複数であり、複数の前記係合フックと一対一で対応する、
ことを特徴とする請求項5に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項7】
前記フレームに左右方向に沿って延在するガイド溝が設けられ、前記エンドカバーに前記ガイド溝と結合されるガイド突起が設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項8】
前記ガイド溝の入口端の端部の少なくとも1つの側壁は、ガイド斜面を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項9】
前記ガイド突起は、前記延在部の自由端の端部に設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和機のケーシングアセンブリ。
【請求項10】
空気調和機であって、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気調和機のケーシングアセンブリと、
前記延在部の外側、かつ、前記前吹出口に対向する位置に前記フレームにより保持され、開閉する過程で前記延在部の前面に接触する導風板と、を含む、
ことを特徴とする空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本開示は、出願番号が201820181559.2、出願日が2018年01月31日の中国特許出願に基づいて提出され、上記中国特許出願の優先権を主張し、それらの全内容が引用により本開示に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、空気調和機技術分野に関し、特に空気調和機のケーシングアセンブリ及び空気調和機に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、コアンダ効果による空気調和機の熱交換効率への影響を減らすために、空気調和機の側壁面のエンドカバーにデフレクタを設け、空気調和機が運転停止したとき、デフレクタと外側導風板とが密着する。導風板が開閉中に、デフレクタとの間の摩擦によりデフレクタに傷をつけやすく、その外観に影響を与え、そしてデフレクタ自体の構造強度がより低く、耐用年数がより短い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、従来の技術に存在する技術的問題の少なくとも1つを解決することを意図している。そのため、本開示は構造が簡単であり、熱交換効率が高い空気調和機のケーシングアセンブリを提供する。
【0005】
本開示は、更に、上記ケーシングアセンブリを含む空気調和機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例に係る空気調和機のケーシングアセンブリは、前吹出口が設けられるフレームと、2つであり、前記フレームの左端及び右端にそれぞれ設けられたエンドカバーであって、少なくとも1つの前記エンドカバーの底部に前上方へ折り曲げた延在部が設けられ、前記延在部が前記フレームの前側に位置して前記フレームとともに補助吹出通路を画定し、前記少なくとも1つのエンドカバーに前記補助吹出通路と連通した側部吹出口が設けられ、空気調和機
において前記延在部の外側
、かつ、前記前吹出口に対向する位置
に前記フレームにより保持される導風板が開閉する過程で前記導風板は前記延在部の前面と接触し、前記延在部の前面に間隔をあけている複数の溝を有するエンドカバーと、を含む。
【0007】
本開示の実施例に係る空気調和機のケーシングアセンブリは、エンドカバー底部の延在部の前面に間隔をあけている複数の溝を設けることにより、エンドカバーの構造強度を高め、空気調和機の外観を美しくする。また、延在部外側の導風板を閉じる時、延在部に傷をつけにくいため、延在部の耐用年数を延ばす。
【0008】
本開示のいくつかの実施例によれば、2つの前記エンドカバーはいずれも前上方へ折り曲げた前記延在部を有し、各前記延在部が前記フレームとともにいずれも前記補助吹出通路を画定し、各前記エンドカバーには対応する前記補助吹出通路と連通した前記側部吹出口が設けられ、各前記延在部の前面には間隔をあけている複数の溝を有する。
【0009】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記溝は左右方向に沿って延在する。
【0010】
本開示のいくつかの実施例によれば、複数の前記溝は前記延在部の延在方向に沿って間隔をあけている。
【0011】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記フレームと前記エンドカバーとの一方に係合フックが設けられ、前記フレームと前記エンドカバーとの他方に前記係合フックと結合される係合溝が設けられる。
【0012】
さらに、前記係合溝は複数で、且つ複数の前記係合フックと一対一で対応する。
【0013】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記フレームに左右方向に沿って延在するガイド溝が設けられ、前記エンドカバーに前記ガイド溝と結合されるガイド突起が設けられる。
【0014】
更に、前記ガイド溝の入口端の端部の少なくとも1つの側壁は、ガイド斜面を有する。
【0015】
本開示のいくつかの実施例においては、前記ガイド突起は前記延在部の自由端の端部に設けられる。
【0016】
本開示の空気調和機によれば、前記ケーシングアセンブリと、前記延在部の外側
、かつ、前記前吹出口に対向する位置に前記フレームにより保持され、開閉する過程で前記延在部の前面に接触す
る導風板と、を含む。
【発明の効果】
【0017】
本開示の実施例に係る空気調和機は、エンドカバーの底部の延在部の前面に間隔をあけている複数の溝を設けることにより、エンドカバーの構造強度を高め、空気調和機の外観性を高める。また、延在部外側導風板を閉じる時、延在部に傷をつけにくいため、延在部の耐用年数が延びる。
【0018】
本開示の追加の態様及び利点は、以下の説明において部分的に説明され、その一部は、以下の説明から明らかになるか、または本開示を実施することによって把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本開示の上記及び/または追加の態様及び利点は、以下の図面を参照しながら実施例を説明することによって明らかで容易に理解できるようになる。
【0020】
【
図1】本願の実施例に係る空気調和機の構造模式図である。
【
図2】
図1におけるAで示される部分の拡大図である。
【
図3】本願の実施例に係る空気調和機のケーシングアセンブリのエンドカバーの構造模式図である。
【
図4】
図3においてBで示される部分の拡大図である。
【
図5】本願の実施例に係る空気調和機の構造模式図で、ここで、導風板は図示されていない。
【
図6】
図5においてCで示される部分の拡大図である。
【
図7】本願の実施例に係る空気調和機のケーシングアセンブリのフレームの構造模式図である。
【
図8】本願の実施例に係る空気調和機の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は、図面に示され、図面を通じて同じまたは類似した符号は、同じまたは類似した素子または同じまたは類似機能を有する素子を示す。以下、図面を参照しながら説明する実施例は、例示的なものであり、本開示を解釈するためのものにすぎず、本開示を制限するものとして理解すべきではない。
【0022】
本開示の説明において、「長さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の用語が示す方位または位置関係は、図面に示される方位または位置関係に基づき、本開示を説明及び簡単に説明するものであり、所定の装置または素子は必ず特定な方位を有し、特定な方位で構造及び操作しなければならないことを指示または示唆するものではないため、本開示に対する制限として理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」の限定された特徴は、1つまたは複数のこの特徴を明確または曖昧に含んでも良い。本開示の説明において、特に具体的に限定されない限り、「複数」は、2つ以上を意図する。
【0023】
本開示の説明において、説明すべきは、特に明確に規定や限定しない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」という用語を広義に理解すべきである。例えば、常時接続、取り外し可能な接続、または一体的接続でもよいし、機械的接続、電気的接続でもよいし、直接つながり、中間物によって間接つながってもよいし、2つの素子内部の連通でもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、上記用語の本発明での具体的な意味を理解することができる。
【0024】
以下、
図1〜
図8を参照して、本開示の実施例に係るケーシングアセンブリ100を説明する。
【0025】
図1〜
図8に示すように、本開示の実施例に係るケーシングアセンブリ100は、フレーム1とエンドカバー2を含む。
【0026】
具体的に、
図1と
図5、
図7に示すように、フレーム1に前吹出口11が設けられ、前吹出口11はフレーム1の前側の底部に位置することができ、且つ前吹出口11はフレーム1の長手方向(
図1に示される左右方向)に沿って延在することができる。前吹出口11は気流に対してガイド作用があり、空気調和機1000が生成した冷却空気または加熱空気はフレーム1の前吹出口11を介して室内に流れることができる。
【0027】
図2〜
図4と
図7に示すように、エンドカバー2は2つで、フレーム1の左端(
図1に示される左端)と右端(
図1に示される右端)にそれぞれ設けられ、少なくとも1つのエンドカバー2の底部に前上方へ折り曲げた延在部21を有し(フレーム1の左端に位置するエンドカバー2の底部に前上方へ折り曲げた延在部21を有し、またはフレーム1の右端に位置するエンドカバー2の底部に前上方へ折り曲げた延在部21を有し、またはフレーム1の左端に位置するエンドカバー2及びフレーム1右端に位置するエンドカバー2の底部にいずれも前上方に折り曲げた延在部21を有する)、延在部21はフレーム1の前側に位置し且つフレーム1と共に補助吹出通路を画定し、延在部21が設けられているエンドカバー2に補助吹出通路と連通した側部吹出口22が設けられ、気流は側部吹出口22を介して室内に流れることができる。
【0028】
図3〜
図6に示すように、延在部21の前面に間隔をあけている複数の溝211があって、エンドカバー2とフレーム1と補助吹出通路を形成し、延在部21の強度が低下し、延在部21に設けられている溝211は延在部21の構造強度を高めることができるため、エンドカバー2の構造強度を高め、空気調和機1000の作動の信頼性を高める。また、導風板200を開閉する過程において、延在部21の前面は導風板200の内面と摩擦を生じやすく、延在部21の前面に設けられている溝211は導風板200を開閉する過程において、延在部21の前面に傷を付けることを回避することができる。または、延在部21の前面に溝211が設けられ、導風板200を開けている状態で、空気調和機1000の外観を美しくする。
【0029】
本開示の実施例に係る空気調和機1000のケーシングアセンブリ100は、エンドカバー2底部の延在部21の前面に間隔をあけている複数の溝211を設けることにより、エンドカバー2の構造強度を高め、空気調和機1000の外観を美しくする。また、延在部21外側の導風板200を閉じる時、延在部21が導風板によって傷をつけられにくいため、延在部21の耐用年数が延びる。
【0030】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図5〜
図7に示すように、2つのエンドカバー2はいずれも前上方へ折り曲げた延在部21があって、各延在部21がフレーム1とともにいずれも補助吹出通路を画定し、各エンドカバー2には対応する補助吹出通路に連通した側部吹出口22があって、各延在部21の前面に間隔をあけている複数の溝211がある。
【0031】
これにより、空気調和機1000の吹出範囲を大きくし、ユーザーの快適さを高め、同時に、フレーム1の左端(
図5に示される左端)エンドカバー2及び右端(
図5に示される右端)エンドカバー2の構造の強度を高め、空気調和機1000の作動の信頼性を高める。また、導風板200を開けている状態で、空気調和機1000の外観を美しくし、且つエンドカバー2の延在部21が、導風板200を閉じる時に導風板200に傷つけられることを回避する。
【0032】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図5と
図6に示すように、溝211は左右方向(
図5に示される左右方向)に沿って延在する。これにより、延在部21の構造強度を高めるだけではなく、延在部21の耐用年数も延長し、さらに、エンドカバー2の加工工程を簡約化することができ、生産サイクルを短縮し、生産コストを低下する。当然ながら、本開示はこれに限定されず、溝211は更に延在部21の延在方向に沿って延在でき、または溝211の延在方向は水平方向即ち左右方向との間に一定の角度を成すことができる。
【0033】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図5及び
図6に示すように、複数の溝211は延在部21の延在方向(
図6に示される上下方向)に沿って間隔をあけている。これにより、更に延在部21の構造強度を高め、延在部21の耐用年数を延ばし、更にエンドカバー2の加工工程を簡約化し、生産サイクルを短縮し、生産コストを低下することができる。
【0034】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図3と
図5、
図7に示すように、フレーム1とエンドカバー2との一方に係合フック3が設けられ、フレーム1とエンドカバー2との他方に係合フック3と結合する係合溝4が設けられる。係合フック3と係合溝4とが結合されることにより、フレーム1とエンドカバー2との装着を達成し、且つその他の部品(例えばボルト、ネジ)を利用せずに、フレーム1とエンドカバー2の接続と固定を達成することができ、更にエンドカバー2の装着効率を高め、メンテナンスと取り外しがしやすくなる。例えば、
図3と
図7に示す実施例において、エンドカバー2に係合フック3が設けられ、フレーム1に係合溝4が設けられる。
【0035】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図3と
図5、
図7に示すように、係合フック3は複数であり、係合溝4は複数で、且つ複数の係合フック3と一対一で対応する。これにより、フレーム1とエンドカバー2の接続強度を高め、フレーム1とエンドカバー2とを更に密着させ、空気調和機1000の作動過程において、エンドカバー2とフレーム1の間で揺れることを回避し、更に空気調和機1000の作動過程に発生した騒音を軽減し、ユーザーが利用する快適さを高める。
【0036】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図3〜
図7に示すように、フレーム1に左右方向(
図7に示される左右方向)に沿って延在するガイド溝5が設けられ、エンドカバー2にガイド溝5と嵌め合うガイド突起6が設けられる。エンドカバー2のガイド突起6は、フレーム1のガイド溝5内でスライドでき、フレーム1とエンドカバー2の間で接続しやすいように、エンドカバー2の取り付けにガイド作用を果たす。
【0037】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図1と
図3、
図4に示すように、ガイド突起6は延在部21の自由端の端部に設けられる。これにより、延在部21の自由端とフレーム1を更に密着させ、延在部21がフレーム1に向けて外へ傾くことを回避し、空気調和機1000の外観性を高め、同時に補助吹出通路の密閉性を高める。
【0038】
本開示のいくつかの実施例によれば、
図4と
図5、
図7に示すように、ガイド溝5の入口端の端部の少なくとも1つの側壁にガイド斜面51がある。これにより、フレーム1とエンドカバー2とを装着する時、ガイド斜面51はガイド突起6とガイド溝5の間の装着に対してガイド作用を果たすため、フレーム1とエンドカバー2の間の装着難易度を低下し、装着の効率を高める。
【0039】
以下、
図1〜
図8を参照し、本開示の実施例によるケーシングアセンブリ100を説明する。理解すべきことは、下記の説明は例示的であり、本開示を解釈するために用いられており、本開示を制限すると理解してはならない。
【0040】
図1〜
図8に示すように、本開示の実施例に係るケーシングアセンブリ100は、フレーム1とエンドカバー2を含む。
【0041】
図3〜
図8に示すように、フレーム1に前吹出口11が設けられ、前吹出口11はフレーム1の底部に近づき、且つ前吹出口11はフレーム1の長手方向(
図5に示される左右方向)に沿って延在する。エンドカバー2は2つで、フレーム1の左端(
図5に示される左端)及び右端(
図5に示される右端)にそれぞれ設けられ、各エンドカバー2の底部にいずれも前上方へ折り曲げた延在部21がある。また、エンドカバー2に複数の係合フック3が設けられ、フレーム1に複数の係合溝4が設けられ、複数の係合溝4が複数の係合フック3と一対一で対応し、且つ係合フック3と係合溝4とが結合される。
【0042】
図3と
図5、
図7に示すように、延在部21はフレーム1の前側に位置し、且つフレーム1と共に補助吹出通路を画定し、各エンドカバー2にいずれも補助吹出通路と連通する側部吹出口22が設けられ、延在部21の前面に延在部21の延在方向に沿って間隔を開けている複数の溝211があって、且つ溝211はケーシングアセンブリ100の左右方向(
図5に示される左右方向)に沿って延在する。
【0043】
図5〜
図8に示すように、フレーム1に左右方向(
図7に示される左右方向)に沿って延在するガイド溝5が設けられ、ガイド溝5の入口端の端部の側壁にガイド斜面51があって、延在部21の自由端の端部にガイド溝5と嵌め合うガイド突起6が設けられる。
【0044】
以下、
図1〜
図8を参照し、本開示の実施例に係る空気調和機1000を説明する。
【0045】
図1と
図3、
図4に示すように、本開示の空気調和機1000は、ケーシングアセンブリ100、導風板200、台座、前パネルと後パネルを含む。ここで、導風板200はケーシングアセンブリの延在部21の外側に位置し、導風板200に間隔をあけている複数の導風孔7が均一に設けられる。
【0046】
本開示の実施例に係る空気調和機1000は、エンドカバー2底部の延在部21の前面に間隔をあけている複数の溝211を設けることにより、エンドカバー2の構造強度を高め、空気調和機1000の外観性を高める。また、延在部21外側の導風板200を閉じる時に、延在部21は導風板に傷つけられにくいため、延在部21の耐用年数が延びる。
【0047】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体例」、または「いくつかの例」等を参照した説明は、該実施例または例と組み合わせて説明されている特定の特徴、構造、材料または特性が、本開示の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例または例を意味するわけではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料または特性が、任意の1つまたは複数の実施例または例においては適切な組み合わせで一体化されていてもよい。
【0048】
本開示の実施例を例示して説明したが、当業者であれば、本開示の原理や精神から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、改定、置換や変形を行うことができ、本開示の範囲が特許請求の範囲及びその等価物により限定されることが理解できる。
【符号の説明】
【0049】
1000 空気調和機
100 ケーシングアセンブリ
1 フレーム
11 前吹出口
2 エンドカバー
21 延在部
211 溝
22 側部吹出口
3 係合フック
4 係合溝
5 ガイド溝
51 ガイド斜面
6 ガイド突起
200 導風板
7 導風孔