(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施形態の巻き付け装置は、シート状のプリプレグをマンドレル巻き付ける装置であって、異形断面を有するマンドレルであっても張力のバラつきが少なくなるように巻き付けることができるようにしたことに特徴を有している。
【0013】
<筒状部材C>
まず、本実施形態の巻き付け装置10を説明する前に、本実施形態の巻き付け装置10を使用してマンドレルMに巻き付けられたプリプレグPから製造される筒状部材Cについて説明する。
【0014】
図7に示すように、筒状部材Cは、軸方向に延びる筒状の部材であり、その断面が異形断面となるように形成されたものである。本明細書でいう異形断面とは、円形以外の断面を意味している。例えば、
図7(A)、(B)に示すような四角形や六角形の断面等の多角形断面や、
図7(C)に示すような楕円形断面、また、
図7(D)に示すような特殊な断面が本明細書でいう異形断面に含まれる。
【0015】
かかる筒状部材Cは、以下の方法で製造することができる。
まず、異形断面を有するマンドレルMの表面に密着するようにプリプレグPを巻き付けて、プリプレグPが巻き付けられたマンドレルMを加熱してプリプレグPを硬化させる。そして、硬化したプリプレグPをマンドレルMから引き抜けば、マンドレルMの断面形状と同じ形状の貫通孔Chを有し、外形がマンドレルMの断面形状と相似形に形成された筒状部材Cを製造することができる。
【0016】
なお、マンドレルMの表面にプリプレグPを巻き付ける回数、つまり、筒状部材Cの層数はとくに限定されない。1層でもよいし2層以上でもよい。また、マンドレルMの表面に巻き付けるプリプレグPの枚数は1枚でもよいし2枚以上でもよい。マンドレルMの表面に2枚以上のプリプレグPを巻き付ける場合、各プリプレグPの繊維の配向方向は異なっていてもよい。例えば、1枚目のプリプレグPは繊維の配向方向をマンドレルMの軸方向と平行にし、2枚目のプリプレグPは繊維の配向方向をマンドレルMの軸方向と直交するようにしてもよい。
【0017】
上述したような異形断面の筒状部材Cでは、最大断面径とは貫通孔Chの最も長い断面径、最小断面径とは貫通孔Chの最も短い断面径、と定義することができる。ここでいう断面径とは、筒状部材Cの軸方向と直交する断面において、筒状部材Cの中心軸CLを通る直線が筒状部材Cの側壁内面と交わる2点間の長さを意味している。例えば、
図7(A)〜(D)では、図中のLRが最大断面径になり、SRが最小断面径になる。例えば、
図7(A)のように断面が正方形であれば、対向する面間の長さが最小断面径SRとなり、対角線の長さが最大断面径LRになる。また、
図7(C)のように断面が楕円形であれば、短軸の長さが最小断面径SRとなり、長軸の長さが最大断面径LRになる。
【0018】
一方、異形断面のマンドレルMでも、最大断面径MLおよび最小断面径MSを定義することができる。異形断面のマンドレルMの断面径とは、マンドレルMの回転軸方向と直交する断面において、マンドレルMの回転軸を通る直線がマンドレルMの表面と交わる2点間の長さを意味している。
【0019】
そして、筒状部材Cは、その貫通孔ChがマンドレルMの形状を転写したものとなるので、後述するマンドレルMの最大断面径MLおよび最小断面径MSは、実質的に、製造される最大断面径LRおよび最小断面径SRと同じ長さになる。
【0020】
<本実施形態の巻き付け装置10>
図1に示すように、本実施形態の巻き付け装置10は、マンドレルMを保持する保持手段12と、一対のロール11,11と、付勢手段20と、搬送ベルト14と、を備えている。
【0021】
<保持手段12>
図1において、符号MがマンドレルMを示している。マンドレルMはプリプレグPが巻き付けられる本体部Mbと、本体部Mbの軸方向の端部に位置する軸部Maとを備えている。なお、以下の説明で、マンドレルMの本体部MbにプリプレグPを巻き付けることを説明する場合には、単に、マンドレルMにプリプレグPを巻き付けると説明する場合がある。
【0022】
保持手段12は、このマンドレルMの軸部Maを保持するものであり、中心軸まわりに回転できるように軸受け12bに支持された回転軸12aを備えている。この回転軸12aの先端には、マンドレルMの軸部Maが着脱可能に取り付けられている。なお、回転軸12aとマンドレルMとを着脱可能に保持する機構はとくに限定されない。
【0023】
しかも、回転軸12aは、その中心軸がマンドレルMの中心軸と同軸となるようにマンドレルMを保持している。この回転軸12aの基端はモータ等の駆動源12cに連結されており、この駆動源12cが作動すると回転軸12aが中心軸まわりに回転するようになっている。
【0024】
したがって、駆動源が作動すると、マンドレルMをその中心軸まわりに回転させることができるように、保持手段12はマンドレルMを保持している。
【0025】
なお、
図1では、保持手段12はマンドレルMの一方の軸部Ma(左側の軸部Ma)のみを保持しているが、保持手段12はマンドレルMの他方の軸部Ma(右側の軸部Ma)も保持することが望ましい。この場合、他方の軸部Maを軸受け12bに支持された回転軸12aに連結するようにしてもよいし、マンドレルMの他方の軸部Maを直接軸受け12bによって保持するようにしてもよい。
【0026】
<一対のロール11,11>
図1に示すように、一対のロール11,11は、互いに距離を空けて配置されている。具体的には、回転軸12aにマンドレルMを取り付けた状態において、一対のロール11,11間にマンドレルMを挟むように、一対のロール11,11は設けられている。
【0027】
しかも、一対のロール11,11は、その中心軸が、互いに平行かつマンドレルMの回転軸と平行となるように配置されている。より詳しくいえば、一対のロール11,11の中心軸を通る面を基準面SFとすると(
図4(A)参照)、この基準面SF上にマンドレルMの回転軸が位置するように、一対のロール11,11は配設されている。
【0028】
なお、一対のロール11,11は、基準面SFが若干マンドレルMの回転軸からズレた状態となるように配設されていてもよい。しかし、後述するように、一対のロール11,11とマンドレルMの表面との間にプリプレグPをしっかりと挟んだ状態とする上では、マンドレルMの回転軸が基準面SF上に位置する方が好ましい。
【0029】
<付勢手段20>
図1に示すように、各ロール11の端部は、それぞれ付勢手段20の軸受け22によって回転可能に保持されている。この軸受け22は、それぞれエアシリンダ21のロッドに取り付けられている。つまり、各ロール11は、それぞれ2本のエアシリンダ21によって支持されており、一対のロール11,11を4本のエアシリンダ21が支持している。
【0030】
なお、4本のエアシリンダ21は全て同じエアシリンダであることが望ましいが、後述するように作動させることができるのであれば、異なるエアシリンダ21を使用してもよい。
【0031】
付勢手段20は、4本のエアシリンダ21の作動を制御する制御部25を備えている。この制御部25は、4本のエアシリンダ21に対する空気を供給するタイミングや空気の流量、供給する空気圧等を制御する機能を有している。
【0032】
例えば、制御部25は、空気を供給するタイミングを制御することによってエアシリンダ21が伸張するタイミングを制御している。また、制御部25は、エアシリンダ21に供給する空気の流量を制御することによってエアシリンダ21の伸縮速度および伸縮量を制御している。さらに、制御部25は、エアシリンダ21に供給する空気の圧力を制御することによって、エアシリンダ21を収縮させる方向に力が加わった際に、どの程度の力が加わった際に収縮するかを制御している。
【0033】
この制御部25は、エアシリンダ21に対する空気を供給するタイミングと流量を制御して、一つのロール11を支持する一対のエアシリンダ21,21が同じタイミングで同じ量だけ伸縮するように、エアシリンダ21の作動を制御している。つまり、各ロール11の中心軸がマンドレルMの回転軸と平行な状態を維持したままロール11がマンドレルMに接近離間するように、制御部25は4本のエアシリンダ21の作動を制御している。
【0034】
そして、制御部25は、エアシリンダ21に対する空気を供給するタイミングと流量を制御して、一対のロール11,11を準備位置と巻き付け位置との間で移動させる機能を有している。
【0035】
準備位置とは、一対のロール11,11間の距離がマンドレルMの最大断面径MLよりも長くなる位置である。
【0036】
また、巻き付け位置とは、一対のロール11,11のうち少なくとも一方のロール11が準備位置よりもマンドレルMに接近した位置である。例えば、一対のロール11,11間の距離(つまり一対のロール11,11の表面間の最短距離)がマンドレルMの最小断面径MSよりも短くなる位置や、一対のロール11,11間の距離はマンドレルMの最小断面径MSよりも長いがマンドレルMの表面から各ロール11,11の表面までの最短距離がいずれもプリプレグPの厚さと後述する搬送ベルト14の厚さを加えた長さよりも短くなる位置が、巻き付け位置に相当する。
【0037】
なお、一対のロール11,11を準備位置と巻き付け位置との間で移動させる場合において、一対のロール11,11を両方とも移動させてもよいし、一方のロール11のみを移動させて他方のロール11を移動させなくてもよい。
【0038】
また、一対のロール11,11を同時に移動させる場合には、4本のエアシリンダ21,21が同じタイミングで伸縮するように、制御部25はエアシリンダ21の作動を制御する。一方、一対のロール11,11を同時に移動させる必要がない場合には、一つのロール11を支持する2つのエアシリンダ21,21が同じタイミングで伸縮するように、制御部25はエアシリンダ21の作動を制御する。
【0039】
<搬送ベルト14>
搬送ベルト14は、マンドレルMを巻き付けるプリプレグPをマンドレルMに案内するものである。
図1に示すように、搬送ベルト14は、一対のロール11,11とマンドレルMとの間を通過するように巻き掛けられている。具体的には、搬送ベルト14の表面(プリプレグ配置面14a)がマンドレルMの表面に接触し、その裏面(反プリプレグ配置面14b)が一対のロール11,11の表面に接触するように配設されている。この搬送ベルト14は無端ベルトであり、
図1に示すように複数のローラーrによって支持されており、マンドレルMが回転すると、その回転によって走行するようになっている。
【0040】
なお、搬送ベルト14の素材やその表面処理はとくに限定されない。プリプレグ配置面14aにプリプレグPを配置してプリプレグPをマンドレルMに巻き付けた際に、プリプレグPがスムースにプリプレグ配置面14aから剥がれてマンドレルMに巻きつくものであればよい。
【0041】
<プリプレグPの巻き付け作業>
次に、
図2〜
図4を参照して、本実施形態の巻き付け装置10によってプリプレグPをマンドレルMに巻き付ける作業を説明する。
【0042】
まず、エアシリンダ21を伸長させて、一対のロール11,11を巻き付け位置に配置する(
図2(A)、
図4(A))。すると、一対のロール11,11とマンドレルMの間に搬送ベルト14を挟んだ状態とすることができる。
【0043】
ついで、搬送ベルト14のプリプレグ配置面14aにプリプレグPを配置して(
図2(A)、
図4(A))、マンドレルMを回転させれば、マンドレルMの回転にともなって搬送ベルト14が移動する。すると、搬送ベルト14のプリプレグ配置面14aに配置されているプリプレグPがマンドレルMに向かって移動し、やがて、プリプレグPはマンドレルMと搬送ベルト14に挟まれた状態となる(
図2(B)、
図4(B))。
【0044】
ここで、搬送ベルト14はマンドレルMに巻き掛けられているので、さらにマンドレルMが回転すると、搬送ベルト14に案内されてプリプレグPはマンドレルMに巻きつくことになる(
図2(B)、
図3、
図4(B)、(C))。
【0045】
しかも、一対のロール11,11は上述した巻き付け位置に配置されているので、搬送ベルト14を介して、プリプレグPは一対のロール11,11によってマンドレルMに押圧される。つまり、マンドレルMの表面にある程度の張力が発生した状態で、プリプレグPはマンドレルMに巻き付けられる。
【0046】
ここで、マンドレルMが異形断面になっているので、一対のロール11,11の表面からマンドレルMの表面(プリプレグPが巻き付いている場合にはその表面)までの距離はマンドレルMの回転にともなって変化する(
図4(B)、(C)参照)。言い換えれば、巻き付け位置に配置された一対のロール11,11間の距離よりも、上述した基準面SFの位置におけるマンドレルMの断面径(プリプレグPが巻き付いている場合にはプリプレグPの厚さも含めた径)が大きくなる状態が生じる((
図4(B)参照)。
【0047】
しかし、一対のロール11,11はエアシリンダ21によってマンドレルMに対して付勢された状態になっている。エアシリンダ21に供給する空気の圧力を調整して、マンドレルMから一対のロール11,11を離す方向に力が加われば、エアシリンダ21が収縮できるようにしておく。すると、マンドレルMが回転しても、一対のロール11,11とマンドレルMによってプリプレグPが挟まれた状態を自動的に維持することができる。つまり、エアシリンダ21によって一対のロール11,11間の距離を、マンドレルMの回転に合わせて自動で調整することができる。
【0048】
上記例では、プリプレグPを巻き付ける前作業として、一対のロール11,11を準備位置から巻き付け位置に移動させる場合を説明した。つまり、巻き付け作業を実施しないときには、一対のロール11,11が準備位置に配置されていることを前提として説明した。しかし、一対のロール11,11は、常時巻き付け位置に配置しておくようにしてもよいし、状況に応じて準備位置と巻き付け位置のいずれかに配置してもよい。
【0049】
また、上記例では、付勢手段20が一対のロール11,11を巻き付け位置と準備位置との間で移動させる機能を有している場合を説明したが、付勢手段20は、一対のロール11,11を準備位置に移動させる機能を有していなくてもよい。しかし、付勢手段20が一対のロール11,11が巻き付け位置と準備位置との間で移動させる機能を有していれば、マンドレルMにプリプレグPの端部を取り付ける作業や、マンドレルMやロール11、搬送ベルト14等のメンテナンス・交換等を容易にできるという利点が得られる。
【0050】
また、上記例では、搬送ベルト14によってプリプレグPが搬送されると、プリプレグPが自動でマンドレルMに巻きつく場合を説明した。しかし、プリプレグPの端部をマンドレルMに固定してから、搬送ベルト14によってプリプレグPを搬送するようにしてもよい。具体的には、プリプレグPを配置する際に、エアシリンダ21を収縮させて、一対のロール11,11をマンドレルMから離間させて準備位置に配置する。すると、マンドレルMと搬送ベルト14との間に隙間が形成されるので、プリプレグPをマンドレルMに容易に固定できる。その後、一対のロール11,11を巻きつけ位置に配置すれば、マンドレルMと搬送ベルト14の間(言い換えれば、マンドレルMと一対のロール11,11との間)にプリプレグPが挟まれた状態となる。この状態からマンドレルMを回転させれば、搬送ベルト14によってプリプレグPがマンドレルMに搬送された際に、確実にプリプレグPをマンドレルMに巻き付けることができる。
【0051】
なお、一対のロール11,11をマンドレルMから離間させて準備位置に配置した際に、マンドレルMにプリプレグPに固定せずに、マンドレルMと搬送ベルト14との間に隙間に単にプリプレグPの端部を配置してもよい。この場合でも、一対のロール11,11を巻き付け位置に配置すれば、搬送ベルト14を介してプリプレグPがマンドレルMに押し付け得られる。すると、マンドレルMにプリプレグPに固定することができる。
【0052】
<他の実施形態>
上記例では、本実施形態の巻き付け装置10が搬送ベルト14を有している場合を説明したが、
図5に示すように搬送ベルト14は必ずしも設けなくてもよい。この場合は、
図5に示すように、プリプレグPを直接マンドレルMに供給すればよい。
【0053】
具体的には、エアシリンダ21を収縮させて、一対のロール11,11をマンドレルMから離間させて準備位置に配置する。すると、マンドレルMと一対のロール11,11との間に隙間が形成される(
図5(A)、
図6(A))。
【0054】
なお、一対のロール11,11のうち、下方のロール11だけを準備位置に配置してもよい。その状態で、ロール11(
図5(A)、
図6(A)では下方のロール11)とマンドレルMとの間にプリプレグPの端部を配置する(
図5(A)、
図6(A))。また、上方のロール11だけを準備位置に配置して上方のロール11とマンドレルMとの間にプリプレグPの端部を配置してもよい。この場合、他方のロール11は巻き付け位置に配置した状態になる。
【0055】
ついで、エアシリンダ21を伸長させて、一対のロール11,11を準備位置から巻き付け位置に配置する。つまり、下方のロール11とマンドレルMとの間にプリプレグPが挟まれた状態となるように、一対のロール11,11を配置する。
【0056】
なお、巻き付け位置に配置された状態において、上方のロール11はマンドレルMの表面に接触していてもよいし、マンドレルMの表面との間に若干の隙間ができる程度としてもよい。若干の隙間とは、隙間の幅がプリプレグPの厚さよりも小さい隙間である。
【0057】
上記状態からマンドレルMを回転させると、マンドレルMの表面にプリプレグPが巻きついていく(
図5(B)、(C)、
図6(B)、(C))。このとき、一対のロール11,11とマンドレルMによってプリプレグPが挟まれているので、マンドレルMの表面にある程度の張力が発生した状態で、プリプレグPはマンドレルMに巻き付けられる。
【0058】
ここで、マンドレルMが異形断面になっているので、上述した基準面SFの位置における一対のロール11,11の表面からマンドレルMの表面(プリプレグPが巻き付いている場合にはその表面)までの距離はマンドレルMの回転にともなって変化する。言い換えれば、巻き付け位置に配置された一対のロール11,11間の距離よりも、上述した基準面SFの位置におけるマンドレルMの断面径(プリプレグPが巻き付いている場合にはプリプレグPの厚さも含めた径)が大きくなる場合がある。
【0059】
しかし、一対のロール11,11はエアシリンダ21によってマンドレルMに対して付勢された状態になっている。エアシリンダ21の空気圧を調整して、マンドレルMから一対のロール11,11に対して離間する方向に力が加わればエアシリンダ21が収縮できるようにしておく。すると、マンドレルMが回転して基準面SFの位置におけるマンドレルMの断面径が変化しても、一対のロール11,11とマンドレルMによってプリプレグPを挟まれた状態を自動で維持することができる。
【0060】
したがって、マンドレルMを回転させれば、マンドレルMの表面にある程度の張力が発生した状態で、プリプレグPをマンドレルMに巻き付けることができる。
【0061】
なお、プリプレグPの端部を最初にマンドレルMに巻き付ける際には、プリプレグPの端部がマンドレルMから離れないようにする。例えば、ドライヤー等(
図6(B)の符号DR参照)によって熱風を吹き付けてプリプレグPの端部をマンドレルMに付着させるようにしてもよい。また、別途設けた加熱した部材(例えば板材や棒材)等によってプリプレグPの端部をマンドレルMに押し付けて固定してもよい。なお、単なる風(冷風や常温の風)等を吹き付けたり加熱していない部材によってプリプレグPの端部をマンドレルMに押し付けたりしてもよい。しかし、プリプレグPの樹脂が硬化しないがある程度粘着性を発揮する温度となるような温度の熱風や加熱した部材を使用すれば、プリプレグPの端部がマンドレルMに固定された状態となるので、望ましい。もちろん、成形された筒状部材Cの性質に影響を与えないのであれば、接着剤やテープ等を使用してプリプレグPの端部をマンドレルMに固定してもよい。
【0062】
<付勢手段20について>
上記例では、付勢手段20がエアシリンダ21によって一対のロール11,11をマンドレルMに付勢する場合を説明したが、エアシリンダ21に代えて、バネやゴムなどの弾性変形する部材を使用してもよい。この場合も、弾性変形する部材が弾性変形してマンドレルMの回転に伴って自動で一対のロール11,11間の距離(つまり一対のロール11,11とマンドレルMとの距離)を調整することができる。
【0063】
なお、エアシリンダ21に代えて弾性変形する部材を使用した場合には、一対のロール11,11を移動させる移動機構を別途設ける必要がある。例えば、ネジ機構や油圧シリンダ機構、ラックピニオン機構等の移動機構を設けて、これらの機構と軸受22との間に弾性変形する部材を配置する。すると、移動機構によって一対のロール11,11を準備位置と巻き付け位置との間で移動させることができるし、巻き付け位置に配置した際に、マンドレルMの回転に伴って自動で一対のロール11,11間の距離を調整することができる。