特許第6976046号(P6976046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6976046管理装置、管理システム、管理方法および管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976046
(24)【登録日】2021年11月11日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム、管理方法および管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20211118BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20211118BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20211118BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301C
   H04Q9/00 311J
   G08B25/00 510M
   G08B25/04 E
   H04M11/00 301
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-155557(P2016-155557)
(22)【出願日】2016年8月8日
(65)【公開番号】特開2018-26621(P2018-26621A)
(43)【公開日】2018年2月15日
【審査請求日】2019年3月22日
【審判番号】不服2020-10575(P2020-10575/J1)
【審判請求日】2020年7月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000682
【氏名又は名称】特許業務法人ワンディーIPパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】山本 剛史
(72)【発明者】
【氏名】秋元 英男
【合議体】
【審判長】 佐藤 智康
【審判官】 山中 実
【審判官】 吉田 隆之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−131159(JP,A)
【文献】 特開2005−26916(JP,A)
【文献】 特開2000−69456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00 301, H04Q 9/00 311, G08B 25/00 510, G08B 25/04, H04M 11/00 301
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部とを備え、
前記第1のセンサは複数存在し、
前記制御部は、前記検知情報の送信元の前記第1のセンサに対応する範囲に前記検知範囲を変更するとともに、前記検知情報の示す前記検知結果がドアが開いた旨を示す場合、前記ドアが開いた状態を維持する制御を行い、前記検知情報の示す前記検知結果に応じて、前記検知範囲として、検知対象が存在する第1のエリア、または前記第1のエリアと異なるエリアであって保護対象が存在するエリアである第2のエリアを選択する、管理装置。
【請求項2】
前記第1のセンサと前記第2のセンサとは異なる種類のセンサである、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記取得部は、無線伝送路を介して前記検知情報を取得する、請求項1または請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記取得部の取得する前記検知情報は、前記第1のセンサの検知結果が所定条件を満たす場合に前記第1のセンサから送信される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、他の機器の動作をさらに制御することにより前記検知範囲を変更する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記第2のセンサはカメラである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
第1のセンサと、
第2のセンサと、
前記第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得し、取得した前記検知情報に基づいて、前記第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する管理装置とを備え、
前記第1のセンサは複数存在し、
前記管理装置は、前記検知情報の送信元の前記第1のセンサに対応する範囲に前記検知範囲を変更するとともに、前記検知情報の示す前記検知結果がドアが開いた旨を示す場合、前記ドアが開いた状態を維持する制御を行い、前記検知情報の示す前記検知結果に応じて、前記検知範囲として、検知対象が存在する第1のエリア、または前記第1のエリアと異なるエリアであって保護対象が存在するエリアである第2のエリアを選択する、管理システム。
【請求項8】
管理装置における管理方法であって、
第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得するステップと、
取得した前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更するステップとを含み、
前記第1のセンサは複数存在し、
前記検知範囲を変更するステップにおいては、前記検知情報の送信元の前記第1のセンサに対応する範囲に前記検知範囲を変更するとともに、前記検知情報の示す前記検知結果がドアが開いた旨を示す場合、前記ドアが開いた状態を維持する制御を行い、前記検知情報の示す前記検知結果に応じて、前記検知範囲として、検知対象が存在する第1のエリア、または前記第1のエリアと異なるエリアであって保護対象が存在するエリアである第2のエリアを選択する、管理方法。
【請求項9】
管理装置において用いられる管理プログラムであって、
コンピュータを、
第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部と、
として機能させるためのプログラムであり、
前記第1のセンサは複数存在し、
前記制御部は、前記検知情報の送信元の前記第1のセンサに対応する範囲に前記検知範囲を変更するとともに、前記検知情報の示す前記検知結果がドアが開いた旨を示す場合、前記ドアが開いた状態を維持する制御を行い、前記検知情報の示す前記検知結果に応じて、前記検知範囲として、検知対象が存在する第1のエリア、または前記第1のエリアと異なるエリアであって保護対象が存在するエリアである第2のエリアを選択する、管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理システム、管理方法および管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視対象エリアに設けられたセンサの管理に関する技術が開発されている。たとえば、特開2015−220758号公報(特許文献1)には、以下のようなセンサベース検出システムが記載されている。すなわち、センサベース検出システムおいて用いられる方法は、ある時間間隔でデータストリームを受信する工程であって、該データストリームはセンサと関連している、受信工程と、前記時間間隔での前記データストリームが、警報を発動するための一定基準を満たすかどうかを判定する工程と、前記データストリームが前記一定基準を満たすことの判定に応答して、前記警報を送信する工程と、前記センサの前記データストリームと関連している情報をグラフィカルユーザインタフェース上に表示する工程とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−220758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に記載のシステムのように、センサの検知結果に関連する画像またはビデオ映像などを撮像して表示することにより、監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0005】
しかしながら、このようなシステムでは、センサの検知範囲を撮影できるようにカメラを設置する必要がある。このため、設置した1つのカメラではセンサの検知範囲の全体を撮影することができない場合、たとえば複数のカメラを設置する必要があり、設置コストが増大することが考えられる。
【0006】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することのできる管理装置、管理システム、管理方法および管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる管理装置は、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部とを備える。
【0008】
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる管理システムは、第1のセンサと、第2のセンサと、前記第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得し、取得した前記検知情報に基づいて、前記第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する管理装置とを備える。
【0009】
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる管理方法は、管理装置における管理方法であって、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得するステップと、取得した前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更するステップとを含む。
【0010】
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる管理プログラムは、管理装置において用いられる管理プログラムであって、コンピュータを、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部と、として機能させるためのプログラムである。
【0011】
本発明は、管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
【0012】
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える管理システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする管理方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る管理システムの構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。
図3図3は、本発明の実施の形態に係る管理システムの動作手順を定めたシーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
【0016】
(1)本発明の実施の形態に係る管理装置は、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部とを備える。
【0017】
このような構成により、たとえば、複数の第2のセンサを用いることなく、第1のセンサの検知範囲を1つの第2のセンサで検知することができるため、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0018】
(2)好ましくは、前記第1のセンサと前記第2のセンサとは異なる種類のセンサである。
【0019】
このような構成により、第1のセンサから得ることのできない情報を第2のセンサから得ることが可能であるため、監視対象エリアのより詳細な状況を把握することができる。
【0020】
(3)好ましくは、前記第1のセンサは複数存在し、前記制御部は、前記検知情報の送信元の前記第1のセンサに対応する範囲に前記検知範囲を変更する。
【0021】
このような構成により、検知範囲が互いに異なる複数の第1のセンサが監視対象エリアに設けられている場合であっても、当該監視対象エリアのうちの適切な範囲を第2のセンサの検知範囲とすることができる。
【0022】
また、検知範囲が互いに異なる複数の第1のセンサが監視対象エリアに設けられている場合であっても、各第1のセンサの検知範囲を、たとえば1つの第2のセンサで検知することが可能であるため、設置コストを抑えることができる。また、たとえば監視対象エリアに複数の第2のセンサを設ける場合であっても、第2のセンサを第1のセンサの数ほど設ける必要がない。
【0023】
(4)好ましくは、前記取得部は、無線伝送路を介して前記検知情報を取得する。
【0024】
このような構成により、多数の第1のセンサを容易に設置することができる。
【0025】
(5)好ましくは、前記取得部の取得する前記検知情報は、前記第1のセンサの検知結果が所定条件を満たす場合に前記第1のセンサから送信される。
【0026】
このような構成により、第1のセンサから管理装置へ送信される情報の量を減らすことができる。また、第1のセンサから管理装置へ送信される情報の量を減らすことができるため、第1のセンサと管理装置との間で無線通信が行われる場合に、このような構成が特に有効である。
【0027】
(6)好ましくは、前記制御部は、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、他の機器の動作をさらに制御することにより前記検知範囲を変更する。
【0028】
このような構成により、他の機器を駆動して第2のセンサの検知範囲を広げるなど、第1のセンサの検知結果に応じた適切な範囲を第2のセンサの検知範囲に設定し、監視対象エリアのより詳細な状況を把握することができる。
【0029】
(7)好ましくは、前記第2のセンサはカメラである。
【0030】
このような構成により、監視対象エリアの詳細な状況を視覚的に把握することができる。
【0031】
(8)本発明の実施の形態に係る管理システムは、第1のセンサと、第2のセンサと、前記第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得し、取得した前記検知情報に基づいて、前記第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する管理装置とを備える。
【0032】
このような構成により、たとえば、複数の第2のセンサを用いることなく、第1のセンサの検知範囲を1つの第2のセンサで検知することができるため、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0033】
(9)本発明の実施の形態に係る管理方法は、管理装置における管理方法であって、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得するステップと、取得した前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更するステップとを含む。
【0034】
このような方法により、たとえば、複数の第2のセンサを用いることなく、第1のセンサの検知範囲を1つの第2のセンサで検知することができるため、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0035】
(10)本発明の実施の形態に係る管理プログラムは、管理装置において用いられる管理プログラムであって、コンピュータを、第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部と、として機能させるためのプログラムである。
【0036】
このような構成により、たとえば、複数の第2のセンサを用いることなく、第1のセンサの検知範囲を1つの第2のセンサで検知することができるため、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0037】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0038】
<構成および基本動作>
[管理システム]
図1は、本発明の実施の形態に係る管理システムの構成を示す図である。
【0039】
図1を参照して、管理システム201は、管理装置101と、受信機102と、1または複数の第1のセンサ121と、第2のセンサ122とを備える。
【0040】
受信機102、第1のセンサ121および第2のセンサ122は、監視対象エリアに設けられる。
【0041】
第1のセンサ121は、工場またはオフィス等の監視対象エリアに関する検知動作を行う。そして、第1のセンサ121は、たとえば、監視対象エリアにおける異常を検知した場合、検知結果および自己のID(Identification)を示す検知情報を、無線伝送路を介して受信機102へ送信する。
【0042】
たとえば、第1のセンサ121は、検知結果が所定条件を満たす場合、監視対象エリアにおける異常を検知した旨の検知情報を受信機102へ送信する。
【0043】
具体的には、第1のセンサ121は、たとえば、比較的安価な電池式の温度センサ、ドア開閉センサまたは煙センサである。
【0044】
温度センサ121は、たとえば、監視対象エリアの温度の検知動作を行い、所定値以上の温度を検知した場合、検知した温度および自己のIDを示す検知情報を受信機102へ送信する。
【0045】
ドア開閉センサ121は、たとえば、監視対象エリアに設けられたドアの開閉の検知動作を行う。この例では、当該ドアは、通常閉じているとする。そして、ドア開閉センサ121は、たとえば、当該ドアが開いたことを検知した場合、当該ドアが開いた旨および自己のIDを示す検知情報を受信機102へ送信する。
【0046】
煙センサ121は、監視対象エリアにおける煙の検知動作を行い、煙を検知した場合、煙が発生した旨および自己のIDを示す検知情報を受信機102へ送信する。
【0047】
なお、第1のセンサ121は、異常を検知した場合に限らず、監視対象エリアに関する検知動作を行う度に検知情報を受信機102へ送信する構成であってもよい。また、第1のセンサ121は、たとえば有線通信によって検知情報を受信機102へ送信する構成であってもよい。
【0048】
また、図1に示す管理システム201は、異なる種類の3つの第1のセンサ121を備えているが、管理システム201は、同じ種類の複数の第1のセンサ121を備えてもよい。
【0049】
受信機102は、第1のセンサ121から検知情報を受信すると、受信した検知情報をネットワーク131経由で管理装置101へ送信する。
【0050】
管理装置101は、受信機102から検知情報を受信すると、受信した検知情報に基づいて、たとえば、異常の発生したエリアに関する詳細な情報が得られるように、第2のセンサ122の検知範囲すなわち検知エリアを変更する。
【0051】
第2のセンサ122は、第1のセンサ121とは異なる種類のセンサであり、監視対象エリアに関する検知動作を行う。第2のセンサ122は、たとえば内部に駆動部10を有し、駆動部10により自己の検知範囲が変更される。なお、駆動部10は、第2のセンサ122と別体であってもよい。
【0052】
具体的には、第2のセンサ122は、たとえば、PTZ(パン・チルト・ズーム)カメラであり、駆動部10として内蔵されたモータの駆動等によって撮影方向の変更および画角の変更を行う。
【0053】
たとえば、管理装置101は、第1のセンサ121から受信した検知情報に基づいて、PTZカメラ122の駆動部10をネットワーク131経由で制御することにより、PTZカメラ122の検知範囲を変更する。すなわち、管理装置101は、駆動部10を制御することにより、PTZカメラ122の撮影方向および画角を変更する。
【0054】
なお、第2のセンサ122は、他の装置からの制御により検知範囲を変更可能なセンサであれば、PTZカメラに限られない。第2のセンサ122は、カメラスライダーに取り付けられたカメラ、ドローン、可動部を備えた温度センサ、可動部を備えた煙センサ、または可動部を備えた振動センサなどであってもよい。
【0055】
また、管理システム201は、複数の第2のセンサ122を備えてもよい。
【0056】
[管理装置]
図2は、本発明の実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。
【0057】
管理装置101は、受信部(取得部)11と、制御部12と、記憶部13とを備える。
【0058】
受信部11は、第1のセンサ121から検知情報を受信し、受信した検知情報を制御部12へ出力する。
【0059】
記憶部13には、たとえば、監視対象エリアに設けられた各第1のセンサ121に第2のセンサ122の検知範囲が対応づけられた対応関係テーブルが記憶されている。なお、各第1のセンサ121に対応する検知範囲は、ユーザが任意に設定可能である。
【0060】
なお、対応関係テーブルでは、同一の第1のセンサ121であっても、検知結果に応じた異なる検知範囲が対応づけられてもよい。
【0061】
制御部12は、受信部11から検知情報を受けると、当該検知情報の示すIDを確認することにより、当該検知情報の送信元である第1のセンサ121を特定する。
【0062】
そして、制御部12は、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、たとえば、特定した第1のセンサ121に対応する検知範囲を第2のセンサ122の検知範囲として決定する。
【0063】
そして、制御部12は、第2のセンサ122の検知範囲が決定した範囲となるように、たとえば、駆動部10に対する制御内容を示す制御情報を作成し、作成した制御情報をネットワーク131経由で駆動部10へ送信する。
【0064】
駆動部10は、管理装置101における制御部12から制御情報を受信すると、受信した制御情報に従って動作することにより、第2のセンサ122の検知範囲を変更する。
【0065】
第2のセンサ122は、駆動部10による変更後の検知範囲において検知動作を行い、検知結果をたとえば自己の記憶部に保存する。
【0066】
(具体例1)
たとえば、監視対象エリアにおいて火災が発生したことにより、温度センサ121が所定値以上の温度を検知したとする。また、第2のセンサ122がPTZカメラであるとする。
【0067】
この場合、温度センサ121は、検知した温度および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信する。
【0068】
管理装置101における制御部12は、検知情報を受信部11経由で受信し、受信した検知情報に含まれるIDを確認することにより、当該検知情報の送信元を温度センサ121と特定する。そして、制御部12は、たとえば、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、温度センサ121の設置場所を含む所定範囲E1をPTZカメラ122の検知範囲として決定する。
【0069】
そして、制御部12は、第2のセンサ122の検知範囲が決定した範囲となるように、たとえば、PTZカメラ122の撮影方向および画角を示す制御情報を作成し、作成した制御情報を駆動部10へ送信する。そして、駆動部10は、管理装置101から制御情報を受信し、受信した制御情報に従ってPTZカメラ122の撮影方向および画角を変更する。
【0070】
これにより、PTZカメラ122は、検知動作として、たとえば、画角を狭くして、所定範囲E1の拡大画像を撮影する。なお、PTZカメラ122は、静止画を撮影してもよいし、動画を撮影してもよい。
【0071】
このようにしてPTZカメラ122により撮影された撮影画像には、所定範囲E1における火、煙または燃えている物等が写り、管理者は、当該撮影画像を確認することで監視対象エリアの詳細な状況を視覚的に把握することができる。
【0072】
(具体例2)
たとえば、監視対象エリア内へ人が侵入したことにより、ドア開閉センサ121が、ドアが開いたことを検知したとする。また、第2のセンサ122がPTZカメラであるとする。
【0073】
この場合、ドア開閉センサ121は、ドアが開いた旨および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信する。
【0074】
管理装置101における制御部12は、検知情報を受信部11経由で受信し、受信した検知情報に含まれるIDを確認することにより、当該検知情報の送信元をドア開閉センサ121と特定する。そして、制御部12は、たとえば、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、ドア開閉センサ121の検知対象であるドアの設置場所を含む所定範囲E2をPTZカメラ122の検知範囲として決定する。
【0075】
そして、制御部12は、第2のセンサ122の検知範囲が決定した範囲となるように、たとえば、PTZカメラ122の撮影方向および画角を示す制御情報を作成し、作成した制御情報を駆動部10へ送信する。そして、駆動部10は、管理装置101から制御情報を受信し、受信した制御情報に従ってPTZカメラ122の撮影方向および画角を変更する。
【0076】
これにより、PTZカメラ122は、検知動作として、たとえば、画角を狭くして、所定範囲E2の拡大画像を撮影する。
【0077】
このようにしてPTZカメラ122により撮影された撮影画像には、所定範囲E2に存在する侵入者等が写り、管理者は、当該撮影画像を確認することで監視対象エリアの詳細な状況を視覚的に把握することができる。
【0078】
<動作>
次に、本発明の実施の形態に係る管理システム201の動作について説明する。
【0079】
管理システム201における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
【0080】
図3は、本発明の実施の形態に係る管理システムの動作手順を定めたシーケンスを示す図である。
【0081】
ここでは、第2のセンサ122が駆動部10を含むとする。
【0082】
図3を参照して、まず、第1のセンサ121は、監視対象エリアに関する検知動作を行う(ステップS11)。
【0083】
次に、第1のセンサ121は、たとえば、検知結果が所定条件を満たさない場合、すなわち監視対象エリアにおける異常を検知しなかった場合(ステップS12において「NO」)、検知情報の送信を行わずに、監視対象エリアに関する検知動作を再び行う。
【0084】
一方、第1のセンサ121は、たとえば、検知結果が所定条件を満たす場合、すなわち監視対象エリアにおける異常を検知した場合(ステップS12において「YES」)、当該検知結果および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信する(ステップS13)。なお、第1のセンサ121は、検知情報を送信した後も、監視対象エリアに関する検知動作を再び行う。
【0085】
次に、管理装置101は、第1のセンサ121から検知情報を受信すると、受信した検知情報に含まれるIDを確認することにより、当該検知情報の送信元を特定する(ステップS14)。
【0086】
次に、管理装置101は、たとえば、特定した送信元である第1のセンサ121に対応づけられた検知範囲を、第2のセンサ122の検知範囲として決定する(ステップS15)。
【0087】
次に、管理装置101は、決定した検知範囲が第2のセンサ122により検知されるように、駆動部10に対する制御内容を示す制御情報を作成し(ステップS16)、作成した制御情報を第2のセンサ122における駆動部10へ送信する(ステップS17)。
【0088】
次に、第2のセンサ122における駆動部10は、管理装置101から制御情報を受信すると、受信した制御情報に従って第2のセンサ122の検知範囲を変更する(ステップS18)。
【0089】
次に、第2のセンサ122は、駆動部10により変更された後の検知範囲の検知動作を行い(ステップS19)、検知結果をたとえば自己の記憶部に保存する。
【0090】
<変形例1>
管理装置101における制御部12は、第1のセンサ121からの検知情報に基づいて、他の機器の動作をさらに制御することにより、第2のセンサ122の検知範囲を変更してもよい。
【0091】
たとえば、ドア開閉センサ121が、ドアが開いたことを検知し、当該ドアが開いた旨および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信したとする。また、当該ドアは、たとえば開閉制御装置により開閉が制御可能であるとする。
【0092】
この場合、制御部12は、第1のセンサ121から受信部11経由で検知情報を受信すると、受信した検知情報に含まれるIDを確認することにより、当該検知情報の送信元をドア開閉センサ121と特定する。そして、制御部12は、たとえば、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、ドア開閉センサ121の設置場所を含む所定範囲E2を第2のセンサ122の検知範囲として決定する。
【0093】
そして、制御部12は、たとえば、駆動部10に対する制御内容を示す制御情報を作成し、作成した制御情報を駆動部10へ送信する。
【0094】
また、制御部12は、たとえば、当該ドアの開閉制御装置へ、当該ドアが開いた状態を維持するように指示する。
【0095】
開閉制御装置は、管理装置101からの指示を受けると、当該指示に従って当該ドアが開いた状態を維持するように制御する。
【0096】
また、駆動部10は、管理装置101から制御情報を受信すると、受信した制御情報に従って第2のセンサ122の検知範囲を変更する。
【0097】
これにより、第2のセンサ122は、たとえば、監視対象エリア内である所定範囲E2に加えて、さらに当該ドアの向こう側である監視対象エリア外を検知することができる。
【0098】
具体的には、第2のセンサ122がPTZカメラであるとすると、PTZカメラ122による撮影画像には、たとえば、当該ドア付近の監視対象エリア内および監視対象エリア外の状況が写る。
【0099】
なお、制御部12は、ドア開閉センサ121からの検知結果に基づいて、当該ドア開閉センサ121の検知対象であるドア以外のドアの開閉を制御してもよい。
【0100】
また、制御部12は、ドア開閉センサ121に限らず他の第1のセンサ121からの検知情報に基づいて、監視対象エリアに設けられたドア、照明もしくはアラームなどの特定の機器、または、監視対象エリアの出入り口に設けられたゲートなどの機器を制御してもよい。
【0101】
<変形例2>
管理装置101は、第1のセンサ121からの検知情報の示す検知結果に応じて、第2のセンサ122の検知範囲を異なる範囲に決定してもよい。
【0102】
具体的には、ドア開閉センサ121が、ドアが開いたことを検知し、当該ドアが開いた旨および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信したとする。この場合、管理装置101における制御部12は、たとえば、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、当該ドアの設置場所を含む所定範囲E2を第2のセンサ122の検知範囲として決定する。
【0103】
また、ドア開閉センサ121が、ドアが閉じたことを検知し、当該ドアが閉じた旨および自己のIDを示す検知情報を管理装置101へ送信したとする。この場合、管理装置101における制御部12は、たとえば、記憶部13に記憶されている対応関係テーブルを参照して、監視対象エリア内の所定範囲E3を第2のセンサ122の検知範囲として決定する。なお、所定範囲E3は、所定範囲E2と異なるエリアであって、たとえば、重要な保護対象が存在するエリアである。
【0104】
ところで、上述した特許文献1に記載のシステムのように、センサの検知結果に関連する画像またはビデオ映像などを撮像して表示することにより、監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0105】
しかしながら、このようなシステムでは、センサの検知範囲を撮影できるようにカメラを設置する必要がある。このため、設置した1つのカメラではセンサの検知範囲の全体を撮影することができない場合、たとえば複数のカメラを設置する必要があり、設置コストが増大することが考えられる。
【0106】
これに対して、本発明の実施の形態に係る管理装置101では、受信部11は、第1のセンサ121による検知結果を示す検知情報を受信する。また、制御部12は、受信部11により受信された検知情報に基づいて、第2のセンサ122の検知範囲を変更可能な駆動部10を制御することにより、第2のセンサ122の検知範囲を変更する。
【0107】
このような構成により、たとえば、複数の第2のセンサ122を用いることなく、第1のセンサ121の検知範囲を1つの第2のセンサ122で検知することができるため、効率的に監視対象エリアの詳細な状況を把握することができる。
【0108】
また、本発明の実施の形態に係る管理システム201では、第1のセンサ121と第2のセンサ122とは異なる種類のセンサである。
【0109】
このような構成により、第1のセンサ121から得ることのできない情報を第2のセンサ122から得ることが可能であるため、監視対象エリアのより詳細な状況を把握することができる。
【0110】
また、本発明の実施の形態に係る管理システム201では、第1のセンサ121は複数存在する。また、管理装置101では、制御部12は、検知情報の送信元の第1のセンサ121に対応する範囲に、第2のセンサ122の検知範囲を変更する。
【0111】
このような構成により、検知範囲が互いに異なる複数の第1のセンサ121が監視対象エリアに設けられている場合であっても、当該監視対象エリアのうちの適切な範囲を第2のセンサ122の検知範囲とすることができる。
【0112】
また、検知範囲が互いに異なる複数の第1のセンサ121が監視対象エリアに設けられている場合であっても、各第1のセンサ121の検知範囲を、たとえば1つの第2のセンサ122で検知することが可能であるため、設置コストを抑えることができる。また、たとえば監視対象エリアに複数の第2のセンサ122を設ける場合であっても、第2のセンサ122を第1のセンサ121の数ほど設ける必要がない。
【0113】
また、本発明の実施の形態に係る管理装置101では、受信部11は、無線伝送路を介して検知情報を受信する。
【0114】
このような構成により、多数の第1のセンサ121を容易に設置することができる。
【0115】
また、本発明の実施の形態に係る管理装置101では、受信部11の受信する検知情報は、第1のセンサ121の検知結果が所定条件を満たす場合に第1のセンサ121から送信される。
【0116】
このような構成により、第1のセンサ121から管理装置101へ送信される情報の量を減らすことができる。また、第1のセンサ121から管理装置101へ送信される情報の量を減らすことができるため、第1のセンサ121と管理装置101との間で無線通信が行われる場合に、このような構成が特に有効である。
【0117】
また、本発明の実施の形態に係る管理装置101では、制御部12は、受信部11により受信された検知情報に基づいて、他の機器の動作をさらに制御することにより、第2のセンサ122の検知範囲を変更する。
【0118】
このような構成により、他の機器を駆動して第2のセンサ122の検知範囲を広げるなど、第1のセンサ121の検知結果に応じた適切な範囲を第2のセンサ122の検知範囲に設定し、監視対象エリアのより詳細な状況を把握することができる。
【0119】
また、本発明の実施の形態に係る管理システム201では、第2のセンサ122はカメラである。
【0120】
このような構成により、監視対象エリアの詳細な状況を視覚的に把握することができる。
【0121】
なお、本発明の実施の形態に係る管理装置の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の実施の形態に係る管理装置が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
【0122】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0123】
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
【0124】
[付記1]
第1のセンサによる検知結果を示す検知情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記検知情報に基づいて、第2のセンサの検知範囲を変更可能な駆動部を制御することにより前記検知範囲を変更する制御部とを備え、
前記第1のセンサは、温度センサ、ドア開閉センサまたは煙センサであり、
前記第2のセンサは、前記駆動部であるモータを内蔵したPTZカメラであり、
前記駆動部は、前記PTZカメラの撮影方向および画角を変更することにより前記検知範囲を変更する、管理装置。
【符号の説明】
【0125】
10 駆動部
11 受信部(取得部)
12 制御部
13 記憶部
101 管理装置
102 受信機
121 第1のセンサ
122 第2のセンサ
131 ネットワーク
201 管理システム
図1
図2
図3