特許第6976061号(P6976061)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6976061ジョブ装置、端末、認証関連情報の回復方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976061
(24)【登録日】2021年11月11日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】ジョブ装置、端末、認証関連情報の回復方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/33 20130101AFI20211118BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20211118BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20211118BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20211118BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20211118BHJP
【FI】
   G06F21/33
   B41J29/38
   B41J29/42 F
   G06F3/12 303
   G06F3/12 387
   G06F3/12 323
   G06F3/12 336
   H04N1/00 127Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-22055(P2017-22055)
(22)【出願日】2017年2月9日
(65)【公開番号】特開2018-128898(P2018-128898A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2020年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】萩原 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 浩
(72)【発明者】
【氏名】水谷 昭弘
(72)【発明者】
【氏名】井田 俊博
(72)【発明者】
【氏名】浜田 祐丞
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 浩士
(72)【発明者】
【氏名】上村 和広
(72)【発明者】
【氏名】小倉 一泰
【審査官】 吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−011438(JP,A)
【文献】 特開2014−211677(JP,A)
【文献】 特開2006−134109(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/33
B41J 29/38
B41J 29/42
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成部を備え、識別情報であるプリンタ情報を保有するジョブ装置であって、
登録済みのジョブ装置のプリンタ情報およびユーザの識別情報を対応付けた登録済みプリンタ情報を保有し当該ジョブ装置からの指示に基づき前記登録済みのジョブ装置にプリントジョブの実行指示を送信する第1クラウドから、前記ジョブ装置の登録完了時に当該ジョブ装置が取得する認証関連情報であって、前記第1クラウドがユーザ認証を承認済みであることを示す認証関連情報、を記憶するメモリと、
前記第1クラウドに前記ジョブ装置を登録する際に前記認証関連情報を記憶領域に保存し、前記第1クラウドによる前記承認後に前記メモリに前記認証関連情報が無い場合であって、当該ジョブ装置の前記プリンタ情報および前記ユーザの識別情報に対応付けられた前記登録済みプリンタ情報が前記第1クラウドにある場合、前記記憶領域から前記認証関連情報を取得するプロセッサと、
を備えるジョブ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のジョブ装置であって、
前記記憶領域は、第2クラウドが備えるジョブ装置。
【請求項3】
端末であって、
当該端末からの指示に基づき登録済みのジョブ装置にジョブの実行指示を送信するクラウドから、前記ジョブ装置の登録完了時に当該端末が取得する認証関連情報であって、前記クラウドが認証を承認済みであることを示す認証関連情報、を記憶するメモリと、
前記クラウドに前記ジョブ装置を登録する際に前記認証関連情報を記憶領域に保存し、前記クラウドによる前記承認後に前記メモリに前記認証関連情報が無い場合、前記記憶領域から前記認証関連情報を取得するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記承認後に、前記ジョブ装置が前記クラウドに登録済みであり、かつ前記メモリに前記認証関連情報が無い場合、前記クラウドから前記ジョブ装置の登録を削除するか、前記記憶領域から前記認証関連情報を取得するかの選択を受け付ける画面をディスプレイに表示する端末。
【請求項4】
シートに画像を形成する画像形成部を備え識別情報であるプリンタ情報を保有するジョブ装置からの指示に基づき登録済みのジョブ装置にプリントジョブの実行指示を送信するクラウドから、前記ジョブ装置の登録完了時に当該ジョブ装置が取得する認証関連情報であって、前記クラウドが当該ジョブ装置によるユーザ認証を承認済みであることを示す認証関連情報、の当該ジョブ装置による回復方法であって、
前記クラウドは、前記登録済みのジョブ装置のプリンタ情報およびユーザの識別情報を対応付けた登録済みプリンタ情報を保有し、
前記ジョブ装置の登録完了時に前記認証関連情報を当該ジョブ装置のメモリおよび前記メモリと異なる記憶領域に記憶し、
前記クラウドからユーザ認証の承認を受け、
前記メモリに前記認証関連情報が無い場合であって、当該ジョブ装置の前記プリンタ情報および前記ユーザの識別情報に対応付けられた前記登録済みプリンタ情報が前記クラウドにある場合、前記記憶領域から前記認証関連情報を取得する認証関連情報の回復方法。
【請求項5】
末からの指示に基づき登録済みのジョブ装置にジョブの実行指示を送信するクラウドから、前記ジョブ装置の登録完了時に当該端末が取得する認証関連情報であって、前記クラウドが当該端末による認証を承認済みであることを示す認証関連情報、の当該端末による回復方法であって、
前記ジョブ装置の登録完了時に前記認証関連情報を当該端末のメモリおよび前記メモリと異なる記憶領域に記憶し、
前記クラウドから認証の承認を受け、
前記ジョブ装置が前記クラウドに登録済みであり、かつ前記メモリに前記認証関連情報が無い場合、前記クラウドから前記ジョブ装置の登録を削除するか、前記記憶領域から前記認証関連情報を取得するかの選択を受け付ける画面をディスプレイに表示し、
前記選択に応じて、前記クラウドからの前記ジョブ装置の登録の削除または前記記憶領域からの前記認証関連情報の取得を行う認証関連情報の回復方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、クラウドに対するジョブ装置の登録技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末からの印刷指示に基づき、印刷対象のコンテンツデータをプリンタに印刷させるクラウドプリンティングを行うクラウドが知られる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−146112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クラウドを利用するためには、ユーザが利用するプリンタの識別情報やユーザの識別情報を予めクラウドに登録する必要がある。端末は、該登録を完了すると、クラウドが端末およびユーザを承認済みであることを示す認証関連情報を生成する。端末は、クラウドにユーザログインした際に認証関連情報を用いることで、クラウドに対してプリンタが登録済みであることが認識され、クラウドを介して登録済みのプリンタを用いてプリントできる。
【0005】
ここで、端末が、ユーザの誤操作等により、認証関連情報を削除してしまうことがある。この場合、端末は、再度、プリンタの識別情報等をクラウドに登録し、認証関連情報を取得し直す必要がある。
【0006】
しかし、クラウドに対してプリンタの再登録を行うと、以前に既に当該プリンタの登録が行われているため、同一のプリンタがクラウドに多重登録されることとなる。クラウドの仕組みでは、同一のプリンタに対する多重登録が行われないことが前提となっているため、クラウドにプリンタが多重登録されると、クラウドを用いて正常にプリントできないおそれが生じる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、クラウドにジョブ装置を多重登録することを防止する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一般に、実施形態の端末は、メモリと、プロセッサと、を備える。メモリは、当該端末からの指示に基づき登録済みのジョブ装置にジョブの実行指示を送信する第1クラウドから、ジョブ装置の登録完了時に当該端末が取得する認証関連情報であって、第1クラウドが認証を承認済みであることを示す認証関連情報、を記憶する。プロセッサは、第1クラウドにジョブ装置を登録する際に認証関連情報を記憶領域に保存し、第1クラウドによる承認後にメモリに認証関連情報が無い場合、記憶領域から認証関連情報を取得する。
【0009】
一般に、実施形態の認証関連情報の回復方法は、当該端末からの指示に基づき登録済みのジョブ装置にジョブの実行指示を送信するクラウドから、ジョブ装置の登録完了時に当該端末が取得する認証関連情報であって、クラウドが当該端末による認証を承認済みであることを示す認証関連情報、の当該端末による回復方法であって、ジョブ装置の登録完了時に認証関連情報を当該端末のメモリおよびメモリと異なる記憶領域に記憶し、クラウドから認証の承認を受け、メモリに認証関連情報が無い場合、記憶領域から認証関連情報を取得する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】プリンティングシステムの構成を示す図である。
図2】クライアント端末による登録処理を示すフローチャートである。
図3】第1サーバ群へのログイン画面を示す図である。
図4】MFPの登録内容の確認画面を示す図である。
図5】MFPの登録後の登録処理を示すフローチャートである。
図6】MFPの登録の回復画面を示す図である。
図7】MFPの登録を削除することを示す画面を示す図である。
図8】MFPの登録の回復画面を示す図である。
図9】MFPの登録を削除することを示す画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、プリンティングシステム100の構成を示す図である。
プリンティングシステム100は、クライアント端末1、MFP2、第1サーバ群3、および第2サーバ群4を備える。
【0012】
図1では、クライアント端末1として、PC (Personal Computer)やスマートフォン等を想定して描いているが、後述するが、クライアント端末1はMFP2であってもよい。MFP2(Multi-Function Peripheral)は、プリントやスキャン、FAX、e-mail送信等の複数の機能を有する。第1サーバ群3は、クラウドプリンティングを行うクラウド(第1クラウド)を形成する。クラウドとは、インターネット経由でサービスを提供する主体を指す。第2サーバ群4は、記憶領域を提供するクラウド(第2クラウド)を形成する。各要素1〜4は、インターネットを介してネットワーク化され、互いに接続する。クライアント端末1およびMFP2は、図1では1つしか描かれていないが、複数がネットワークに接続されているものとする。
【0013】
クライアント端末1は、プロセッサ11、メモリ12、HDD13(Hard Disk Drive)、ディスプレイ14、入力部15を備える。
【0014】
プロセッサ11は、クライアント端末1全体を制御する。プロセッサ11は、メモリ12やHDD13内のプログラムを実行することにより、各機能を実現する。HDD13は、プロセッサ11の処理に必要な各種の情報を記憶する。ディスプレイ14は、画像を表示する。入力部15は、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザの操作を受け付ける。
【0015】
HDD13は、OS131(Operating System)、アプリケーション132、プリントアプリケーション133、レジストリ134を記憶する。プロセッサ11は、OS131を起動させ、アプリケーション132,133を読み込むことによって各種の機能を実現する。プリントアプリケーション133は、各種のファイルを第1サーバ群3に送信し、MFP2にてプリントするためのプログラムである。また、プリントアプリケーション133は、後述のAct11〜14、21〜28をプロセッサ11が実行するための機能を有する。
【0016】
レジストリ134は、OS131で用いられる設定情報のデータベースである。レジストリ134は、OS131に関する基本情報やアプリケーション132,133の設定、ユーザパスワード等を記憶する。プリントアプリケーション133は、後述する認証関連情報135をレジストリ134に保存する。
【0017】
MFP2は、要素11〜15と同様の要素21〜25を備えるほか、画像形成部26、およびスキャナ27を備える。画像形成部26は、シートに画像を形成する。画像形成部26は、レーザにて感光体に潜像を形成し、潜像をトナーにより現像して感光体上にトナー像を形成する。画像形成部26は、感光体上のトナー像をシートに転写する。画像形成部26は、ヘッドからインクを噴射してシートに画像を形成してもよい。スキャナ27は、シート上の画像を撮像素子により撮像し、画像データを生成する。HDD23は、MFP2の識別情報であるプリンタ情報231を予め記憶する。プリンタ情報231は、モデル名、シリアル番号、MACアドレス等であり、MFP2に固有の識別情報を含む。
【0018】
第1サーバ群3は、処理部31および記憶部32として機能する。第1サーバ群3を構成する複数のサーバが提携して各機能部31,32を担ってもよい。処理部31は、クラウドプリンティングサービスをクライアント端末1に提供する。すなわち、処理部31は、ユーザの認証の承認を受けたクライアント端末1から、プリント対象の各種のファイルおよびプリント指示を受け付ける。処理部31は、クライアント端末1の認証関連情報135を参照し、ユーザの識別情報に対応付けられた登録済みプリンタ情報321を特定する。
【0019】
処理部31は、クライアント端末1から受信するファイルおよびプリント指示に基づいて、登録済みプリンタ情報321が示すMFP2が実行可能なプリントジョブを生成する。処理部31は、プリントジョブを登録済みプリンタ情報321が示すMFP2に送信し、MFP2にプリントジョブを実行させる。記憶部32は、第1サーバ群3内にあるHDD等の記憶装置を含み、後述する登録済みプリンタ情報321を記憶する。
【0020】
第2サーバ群4は、処理部41および記憶部42として機能する。処理部41は、クラウドストレージサービスをクライアント端末1に提供する。記憶部42は、第2サーバ群4内にあるHDD等の記憶装置を含み、後述する認証関連情報135を記憶する。
【0021】
クライアント端末1は、第1サーバ群3からクラウドプリンティングサービスの提供を受けるに当たり、使用するMFP2を第1サーバ群3に登録する必要がある。以下、クライアント端末1による登録処理を図2のフローチャートを参照して説明する。
【0022】
図3は、第1サーバ群3へのログイン画面51を示す図である。
クライアント端末1は、第1サーバ群3にアクセスし、ログイン画面51を開く。ログイン画面51を含む後述の各ウェブページ画面52〜56は、クライアント端末1が、第1サーバ群3から受信するデータ等を用いてディスプレイ14に表示する。
【0023】
クライアント端末1は、ログイン画面51にてアカウントやパスワードを含むユーザの識別情報を受け付ける。クライアント端末1は、ユーザの識別情報を第1サーバ群3に送信し、ユーザ認証の承認を第1サーバ群3から受ける(Act11)。本実施形態では、第2サーバ群4は、第1サーバ群3と提携しているものとし、第1サーバ群3のユーザ認証の承認により、クライアント端末1に対してユーザ認証の承認を行う。
【0024】
図4は、MFP2の登録内容の確認画面52を示す図である。
クライアント端末1は、不図示の入力画面にて、登録するMFP2の入力をユーザから受け付ける。クライアント端末1は、例えばネットワーク内のMFP2と通信し、ネットワーク内のMFP2の一覧を表示する。そして、クライアント端末1は、ユーザからMFP2の選択を受け付け、選択を受け付けたMFP2から該MFP2のプリンタ情報231を取得する。
【0025】
クライアント端末1は、プリンタ情報231およびユーザの識別情報に基づき、MFP2の登録内容の確認画面52を表示する。確認画面52は、例えばユーザの識別情報であるプリンタ管理者アカウントと、プリンタ情報231に含まれるモデル名およびシリアル番号とを表示する。クライアント端末1は、確認画面52における開始ボタン521の入力を受け付け、プリンタ情報231およびユーザの識別情報を第1サーバ群3に送信する。
【0026】
第1サーバ群3は、プリンタ情報231およびユーザの識別情報を対応付けて登録済みプリンタ情報321として記憶部32に記憶する。登録済みプリンタ情報321は、ユーザの識別情報に対し、MFP2のプリンタ情報231毎に複数あってもよい。クライアント端末1は、このようにして、第1サーバ群3にMFP2を登録する(Act12)。
【0027】
この際、クライアント端末1は、第1サーバ群3からアクセストークンやリフレッシュトークン、XMPP jabber ID等を取得する。クライアント端末1は、これらアクセストークンやリフレッシュトークン、XMPP jabber ID、およびプリンタ情報231を含む認証関連情報135を生成する(Act13)。認証関連情報135は、第1サーバ群3がクライアント端末1によるユーザの認証を承認済みであることを示す情報である。クライアント端末1は、認証関連情報135を用いることで、第1サーバ群3に対し、登録済みプリンタ情報321に対応付けられたクライアント端末1と認識させることができる。
【0028】
例えば、アクセストークンは、承認済みのクライアント端末1を識別するための文字列である。クライアント端末1は、第1サーバ群3からリクエストを受信する度にアクセストークンを送信する。これにより、第1サーバ群3は、クライアント端末1を、登録済みプリンタ情報321に対応付けられたクライアント端末1と認識する。
【0029】
登録済みプリンタ情報321を第1サーバ群3から削除する前に、クライアント端末1は、ユーザの誤操作でプリントアプリケーション133を削除してしまうこと等により、認証関連情報135を削除してしまうことがある。この場合、背景技術で説明したように、クライアント端末1が第1サーバ群3にユーザ認証の承認を受けても、第1サーバ群3から、登録済みプリンタ情報321に対応するクライアント端末1と認識されない。そのため、従来は、認証関連情報135を得るために、再度、新たな登録済みプリンタ情報321を登録する必要が生じ、同一のMFP2に対して古い登録済みプリンタ情報321と新たな登録済みプリンタ情報321とが2重に登録される事態が生じていた。
【0030】
このような課題を解決すべく、本実施形態のクライアント端末1は、認証関連情報135を第2サーバ群4に保存し、認証関連情報135をバックアップする(Act14)。
【0031】
以下、MFP1の登録後に第1サーバ群3から承認を受けた際の登録処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
クライアント端末1は、Act11と同様、第1サーバ群3にユーザ情報を送信して認証要求を行い、第1サーバ群3から承認を受ける(Act21)。
【0032】
クライアント端末1は、レジストリ134に認証関連情報135があるか否か判定する(Act22)。クライアント端末1は、認証関連情報135が有る場合(Act22:YES)、登録処理を終了する。
【0033】
クライアント端末1は、認証関連情報135が無い場合において(Act22:NO)、プリンタ情報231を有さないPC等である場合(Act23:NO)、ユーザ情報に対応付けられた第2サーバ群4の認証関連情報135を参照する(Act24)。
【0034】
クライアント端末1は、第2サーバ群4に、ユーザ情報に対応付けられた認証関連情報135が無い場合(Act24:NO)、前述のAct12〜14を行う。Act12〜14については後でも再度説明する。
【0035】
図6は、MFP2の登録の回復画面53を示す図である。
クライアント端末1は、第2サーバ群4に認証関連情報135がある場合(Act24:YES)、MFP2の登録の回復画面53を表示する(Act25)。回復画面53には、プリンタ(MFP2)が以前にユーザによって登録済みである旨が表示される。回復画面53には、新規にプリンタ(MFP2)を登録する場合は削除ボタン531を押し、登録済みのプリンタ(MFP2)を回復させる場合には回復ボタン532を押す旨が表示される。
【0036】
クライアント端末1は、ユーザによる回復ボタン532の入力を受け付ける場合(Act26:YES)、第2サーバ群4から、ユーザ情報に対応付けられた認証関連情報135を取得する(Act27)。
【0037】
図7は、MFP2の登録を削除することを示す画面54を示す図である。
クライアント端末1は、ユーザによる削除ボタン531の入力を受け付ける場合(Act26:NO)、ユーザの識別情報に対応付けられたMFP2の登録を削除することを示す画面54を表示し、OKボタン541の入力を受け付ける。すると、クライアント端末1は、第1サーバ群3から、ユーザの識別情報に対応付けられた登録済みプリンタ情報321を削除するとともに、第2サーバ群4から、ユーザの識別情報に対応付けられた認証関連情報135を削除する(Act28)。
【0038】
この際、クライアント端末1は、ユーザの識別情報に対応付けられた登録済みプリンタ情報321が複数ある場合には、いずれのMFP2の登録済みプリンタ情報321を削除するかの選択を受け付ける画面を表示してもよい。そして、クライアント端末1は、選択を受け付けたMFP2の登録済みプリンタ情報321を第1サーバ群3から削除するとともに、第2サーバ群4から、選択を受け付けたMFP2のプリンタ情報231およびユーザの識別情報に対応付けられた認証関連情報135を削除してもよい。
【0039】
クライアント端末1は、前述のAct12〜14を行い、ユーザが新たに選択するMFP2の登録済みプリンタ情報321を第1サーバ群3に登録し直す。また、クライアント端末1は、MFP2のプリンタ情報231およびユーザの識別情報に対応付けられた認証関連情報135を生成する。クライアント端末1は、バックアップとして認証関連情報135を第2サーバ群4に保存する(Act12〜14)。
【0040】
続いて、クライアント端末1がMFP2である場合の説明を行う。この場合、MFP2は、上記クライアント端末1と同様のOS131、アプリケーション132、プリントアプリケーション133、レジストリ134を備え、レジストリ134内に認証関連情報135およびプリンタ情報231を備えているものとする。
【0041】
クライアント端末1としてのMFP2は、Act11と同様、第1サーバ群3にユーザの識別情報を送信して認証要求を行い、第1サーバ群3から承認を受ける(Act21)。
【0042】
MFP2は、レジストリ134に認証関連情報135があるか否か判定する(Act22)。MFP2は、認証関連情報135がユーザの誤操作等によって無いと判定するものとする(Act22:NO)。MFP2は、プリンタ情報231を有するので(Act23:YES)、第1サーバ群3に、ユーザ情報に対応付けられた登録済みプリンタ情報の一覧を要求する(Act29)。
【0043】
MFP2は、第1サーバ群3から受信する登録済みプリンタ情報321の一覧に、当該MFP2の登録済みプリンタ情報321があるか否かを判定する(Act30)。MFP2は、例えば一覧の登録済みプリンタ情報321に、当該MFP2のプリンタ情報231が含むシリアル番号が含まれていない場合、該一覧に当該MFP2の登録済みプリンタ情報321が無いと判定する(Act30:NO)。この場合、MFP2は、自身のMFP2の登録済みプリンタ情報321を第1サーバ群3に登録するAct12〜14を行う。
【0044】
MFP2は、該一覧の登録済みプリンタ情報321に、当該MFP2のプリンタ情報231(例えばシリアル番号)が含まれる場合、該一覧に当該MFP2の登録済みプリンタ情報321が有ると判定する(Act30:YES)。
【0045】
図8は、MFP2の登録の回復画面55を示す図である。
この場合、MFP2は、MFP2の登録の回復画面55を表示する(Act25)。回復画面55には、当該プリンタ(MFP2)が以前に登録済みである旨が表示される。回復画面55には、新規に当該プリンタ(MFP2)を登録し直す場合には削除ボタン551を押し、当該プリンタ(MFP2)の登録を回復させる場合には回復ボタン552を押す旨が表示される。
【0046】
MFP2は、ユーザによる回復ボタン552の入力を受け付ける場合(Act26:YES)、第2サーバ群4から、ユーザの識別情報および当該MFP2のプリンタ情報231に対応付けられた認証関連情報135を取得する(Act27)。
【0047】
図9は、MFP2の登録を削除することを示す画面56を示す図である。
MFP2は、ユーザによる削除ボタン551の入力を受け付ける場合(Act26:NO)、当該MFP2の登録を削除することを示す画面56を表示し、OKボタン561の入力を受け付ける。すると、MFP2は、第1サーバ群3から、ユーザの識別情報および当該MFP2のプリンタ情報231に対応付けられた登録済みプリンタ情報321を削除する。また、MFP2は、第2サーバ群4から、ユーザの識別情報および当該MFP2のプリンタ情報231に対応付けられた認証関連情報135を削除する(Act28)。
【0048】
本実施形態は、このような構成を取ることにより、クラウドプリンティングサービス(第1サーバ群3)に登録されたプリンタが故障やミスにより認証関連情報135を消失してしまった場合に起こる多重登録を防止できる。
【0049】
本実施形態では、認証関連情報135のバックアップ先として、24時間稼働するクラウドとしての第2サーバ群4を利用するので、いつでも認証関連情報135の復帰処理を行うことができる。また、第2サーバ群4が無料のオンラインストレージサービスとして提供されている場合、本実施形態では、該第2サーバ群4を利用するので、認証関連情報135のバックアップ先として専用のサーバを設ける場合に比べてコストを低減できる。
【0050】
(変形例)
前記実施形態では、クライアント端末1からの指示に基づき、第1サーバ群3(クラウド)がジョブの実行指示を送信する対象のジョブ装置として、プリンタ(MFP2)を例に挙げた。しかし、ジョブ装置は、スキャナであってもよいし、ファクシミリであってもよい。第1サーバ群3は、スキャナに対し、スキャナにセットされたシートを読み取るスキャンジョブの実行指示や、スキャンして得た画像データのEmail送信ジョブの実行指示を送信してもよい。第1サーバ群3は、ファクシミリに対し、ファクシミリにセットされたシートを読み取って画像データをFAX送信する指示を送信してもよい。
【0051】
本明細書において、第1サーバ群3がジョブ装置にジョブの実行指示を送信するとは、ジョブ装置にジョブを送信することを含む。従って、第1サーバ群3が、プリンタにプリントジョブを送信することも、ファクシミリに、画像データおよび送信先設定を含むFAX送信ジョブを送信することも、第1サーバ群3がジョブ装置(プリンタやファクシミリ)にジョブの実行指示を送信することに含まれる。
【0052】
本明細書において、第1サーバ群3がジョブ装置にジョブの実行指示(コマンド)を送信するとは、ジョブ装置が保有するジョブの設定の指定および該設定によるジョブの実行指示を送信することや、ジョブの設定および実行指示そのものを送信することを含む。従って、第1サーバ群3が、スキャナに対し、スキャナにセットされたシートを読み取るスキャンジョブの設定(例えば保存先(送信先))および該設定によるスキャンジョブの実行指示を送信することは、第1サーバ群3がジョブ装置(例えばスキャナ)にジョブの実行指示を送信することに含まれる。
【0053】
前記実施形態では、認証関連情報135のバックアップ先として第2サーバ群4を例示した。しかし、認証関連情報135のバックアップ先は、クライアント端末1における認証関連情報135の格納先と異なる記憶領域であればよい。認証関連情報135のバックアップ先は、例えば、クライアント端末1に接続するHDD13と別体のHDDであってもよい。
【0054】
本実施形態は、クラウドに装置を多重登録することを防止する技術を提供できる。
【符号の説明】
【0055】
1…クライアント端末(端末)、2…MFP(ジョブ装置)、3…第1サーバ群(第1クラウド)、4…第2サーバ群(第2クラウド)、26…画像形成部、42…記憶部(記憶領域)、53,55…画面、134…メモリ、135…認証関連情報、321…登録済みプリンタ情報。
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