(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
摺動素子及びセンサー先端(15.4)を備え、ここでセンサー先端(15.4)は、センサーアーム(13.1)の外面端の領域に配置され、センサーアームは、前後軸(LA)と平行な長手方向伸張部分を有してこ状様式にて装着される、粗さ測定センサー(15)であって、
摺動素子は、スキッド(15.3)の形態で形成されており、
スキッド(15.3)は、前後軸(LA)に垂直に位置する横断面(SE)で見た状態において、センサー先端(15.4)の横に隣接して配置されており、
センサー先端(15.4)は、前後軸(LA)に垂直に位置する横断面(SE)で見た状態において、最低接点(15.1)を定義し、スキッド(15.3)は、横断面(SE)で見た状態において、最低摺動点(15.2)を有する湾曲したプログレッション部を有する、
ことを特徴とする粗さ測定センサー。
センサーアーム(13.1)は、その外面端の領域において円柱、中空円筒、あるいは他のロッド形状要素の形状を有し、センサー先端(15.4)は、ロッド形状要素の外周に配置され、ここでセンサー先端(15.4)は、前後軸(LA)に対して半径方向に延在する、請求項1に記載の粗さ測定センサー。
スキッド(15.3)の最低摺動点(15.2)は、スキッド(15.3)の底の縦エッジ(15.11)から横方向距離(A1)を有し、及びスキッド(15.3)の底の横エッジ(15.10)から縦方向距離(A2)を有する、請求項1に記載の粗さ測定センサー。
スキッド(15.3)は、縦断面で見た状態において凸状で湾曲したプログレッション部を有し、該凸状で湾曲したプログレッション部は、湾曲したプログレッション部の上り勾配がゼロに等しいポイント(P1)を有し、該ポイントは、センサー先端(15.4)の最低接点(15.1)と同じ横断面(SE)に位置する、請求項1から4のいずれかに記載の粗さ測定センサー。
少なくとも部分的に中空あるいは開口した形態で形成した領域を備え、センサーアーム(13.1)がレバーの形態で装着されることにより、上記領域の内側にレバーアームベアリングを収容する、請求項1から5のいずれかに記載の粗さ測定センサー。
当該粗さ測定センサーは、センサーアーム(13.1)の外面端領域に非対称な構成を有し、非対称構成では、スキッド(15.3)は、センサー先端(15.4)の右あるいは左の横方向に位置する、請求項1から6のいずれかに記載の粗さ測定センサー。
当該粗さ測定センサー(15)は、センサーアーム(13.1)の外面端領域に対称な構成を有し、対称構成では、一つのスキッド(15.3)がセンサー先端(15.4)の右の横方向に位置し、一つのスキッド(15.3)がセンサー先端(15.4)の左の横方向に位置する、請求項1から6のいずれかに記載の粗さ測定センサー。
歯車(11)の歯面の表面粗さを測定する間、歯面に沿った輪郭方向に均一な方法にて粗さ測定センサー(15)を前後軸(LA)に案内することを可能にするため、一つもしくは幾つかのセンサー軸を備える、請求項9に記載の装置。
【背景技術】
【0002】
部品又は材料の表面構造は、多くの技術分野において重要な品質特徴である。
【0003】
したがって、表面の粗さ又は粗さの深さを検出するための異なる粗さ測定装置がある。センサー先端は、典型的に機械的走査にて表面にわたって案内される。その結果は、走査経路にわたり記録された高さ信号であり、また表面輪郭としても知られている。
【0004】
図1Aにおいて概略的に示されるように、スキッドプローブ1が知られている。スキッドプローブ1はスキッド2を備え、これはアプリケーションに応じて大きな又は小さな半径を有し、摺動素子として使用される。センサー3のセンサー先端4は、測定される表面Fにスキッド2と共に置かれ、スキッド2の経路に関連する表面輪郭をセンサー先端4によって検出する。スキッド2は、表面Fにおける巨視的な凹凸、つまり起伏及び巨視的な形状に従う。一方、小さな先端半径を有するセンサー先端は、表面粗さを検出し、スキッドがはるかに大きな有効半径を有することからスキッド2によって例えばブリッジされた溝を検出する。したがってスキッド2は、機械的な高域フィルタの振る舞いにて作用する。
【0005】
図1Bは、概略形態において
図1Aのスキッドプローブ1の走査結果を示す。表面Fにおける隆起の前の挙動は、例えばスキッドプローブ1に関する特徴である。スキッドプローブ1は表面Fにわたって引かれ、よってスキッド2は、センサー先端4の前にこの隆起に到達する。よってセンサー3の全体が持ち上げられ、センサー先端4は、センサハウジングの周囲からさらに下方へ突出する。このことは、あたかもセンサー先端4が明らかに表面Fの凹部にあるかのような様式で記録される(
図1Bの領域B1を参照)。
【0006】
改善されたスキッドプローブは、公開特許出願WO2010079019A2から知られている。このスキッドプローブは、それぞれの機能的視点において
図2Aに示されている。
図1Aの解決策を有する
図2Aの改善されたスキッドプローブの比較を可能にするために、ここでは同じ参照数字を使用している。摺動素子2は、センサーピンの外面端に配置される。センサー先端4は、センサーピンに配置され、ここでは摺動素子2とセンサー先端4との間の距離Aは、固定の既定値である。
【0007】
さらなる例示のスキッドプローブ1が
図2Bに示されている。
図2Bのスキッドプローブ1は、
図2Aの基本原理に基づくものである。
図2Aと異なるものとして、センサー先端4と摺動素子2との配列が逆になっている。
図2Bに示す例では、センサー先端4は、摺動素子2の前に位置している。この場合もまた、摺動素子とセンサー先端4との間の距離Aは、固定の既定値である。
【0008】
スキッドプローブは、部分的に歪んだ結果を供給可能である。これは、例えば、スキッド2の移動がセンサー先端4の移動と構造的に重なり、非常に高い出力信号が供給される場合、又は、互いの移動が完全にあるいは部分的に相殺し、非常に低い信号が供給される場合である。
【0009】
例えば歯面の表面特性を測定する場合、他の問題が生じる。一つには、現在のスキッドプローブは、小さなモジュールの歯車の歯間ギャップまで入ることができない。他方では、摺動素子2が歯面の歯先面に到達している場合には、摺動素子2は自由に動く。その結果、歯面の形状は、歯先面に接近して測定することができない。センサー先端4が歯先面に達したとき空部分を動くことから、
図2Aによる解決策は適切ではない。他方、
図2Bによる解決策では、スキッド2は、歯先面に達したとき自由に動くであろう。
【発明の概要】
【0011】
本発明の目的は、小さなモジュールにおける歯車及び他の三次元構造においても、測定されるべき表面においてできるだけ大きな表面部分が高精度で測定される、粗さ測定の実行を可能にする粗さ測定センサーを提供することである。
【0012】
さらに本発明は、例えば歯車の歯面において改善された粗さ測定を行なうことを可能にする適切な粗さ測定センサーを有する(測定)装置を提供することに関する。本発明は、さらにそのような粗さ測定センサーの使用に関する。
【0013】
本発明のさらなる目的は、同一の部品の正確な既定位置で粗さ測定が実行可能であることである。
【0014】
この目的は、請求項1による粗さ測定センサー、請求項8による装置、及び請求項10による粗さ測定センサーの使用によって達成される。
【0015】
本発明による測定センサーは、摺動素子とセンサー先端とを備え、ここでセンサー先端は、センサーアームの外面端に配置され、センサーアームは前後軸と平行な長手方向伸張部分を有し、てこ状様式に装着される。粗さ測定センサーは、摺動素子がスキッドの様式で形成され、スキッドが、前後軸に垂直な断面において見たとき、センサー先端の横に隣接して配置される、という点で特徴づけられる。
【0016】
全ての実施形態は、一方で、表面走査において有効な統合効果(integration effect)を示すためにスキッドが大きな半径を有し、他方で、センサー先端の最低接点とスキッドの最低摺動点(lowermost sliding point)との間の距離ができるだけ小さい、という点で好ましくは特徴づけられる。
【0017】
本発明による粗さ測定センサーは、センサーアームの外面端の領域において非対称な構成を有することができ、ここではスキッドがセンサー先端の横に隣接して右のみあるいは左のみに位置する。
【0018】
本発明による粗さ測定センサーは、また、一つのスキッドがセンサー先端の横に隣接して右に位置し、及び一つのスキッドがセンサー先端の横に隣接して左に位置する、センサーアームの外面端の領域において非対称な構成を有することもできる。このような粗さ測定センサーは、左のみあるいは右のみのスキッドがそれぞれセンサー先端と協働して使用されるように、好ましくはわずかに斜めの位置において使用される。
【0019】
好ましくは、すべての実施形態においてスキッドは、最低摺動点を有する凸面を有し、その摺動点は、測定装置の方向においてスキッドの端部表面/端面に対してスキッド上で幾らか後ろ側に配置される。
【0020】
スキッドは、横断面で示されるように、すべての実施形態において湾曲した横断面のプログレッション部(curved cross-sectional progression)を有し、ここで最低摺動点は、湾曲した横断線のプログレッション部(curved transversal progression)のゼロ移動(zero passage)を定義する。これは、ゼロ移動を起点として湾曲した横断線が右及び左に上昇することを意味する。このような解決策は、有効な統合効果、及び良好な摺動挙動を示す。
【0021】
好ましくは、スキッドは、縦断面にて示されるように、すべての実施形態において湾曲した縦のプログレッション部(curved longitudinal progression)を有する。ここで最低摺動点は、スキッドの端部表面/端面には存在しない。このような解決策は、有効な統合効果及び良好な摺動挙動を示す。
【0022】
スキッドは、好ましくは、すべての実施形態において湾曲した縦のプログレッション部を有し、これは、縦断面で見られるように、スキッドの端部表面/端面に最初の出発点を有している。縦のプログレッション部が測定装置の方向において前後軸の方向と平行に後方へ続く場合、縦のプログレッション部は、そこから下方へ延在する。断面において、縦のプログレッション部は、縦断面においてその最低点を有している。最低点の後、縦のプログレッション部が後方へ平行な様式で前後軸の方向にさらに続く場合、縦のプログレッション部は、上昇を示す。ここで縦のプログレッション部は、すべての実施形態において好ましくはスキッドの後端表面/端面の方へ通じる。
【0023】
本発明による装置は、発明による粗さ測定センサーを有する粗さセンサーシステムを備える。ここで粗さセンサーシステムは、歯車の歯面の表面粗さの測定用に特に形成される。
【0024】
本発明による粗さ測定センサーの使用は、歯車の歯面の表面粗さの測定のために特に使用される。ここで粗さ測定センサーの前後軸は、輪郭方向(profile direction)に平行なあるいは斜めに歯面にわたり均一な方法でガイドされるような方法にてガイドされる。
【0025】
本発明による、粗さ測定センサー、装置、及び使用の有利な実施形態は、従属請求項において提供される。
【0026】
本発明は、1D、2D及び3D測定装置に関して使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
発明の実施形態は、図面を参照することによってより詳細に以下に述べられるだろう。
【0029】
関連する出版物及び特許においても使用されている用語が本記述と共に使用されている。しかしながら、これらの用語の使用は、よりよい理解のためにのみ提供されることに注意すべきである。発明の概念、及び特許の請求範囲の保護範囲は、それら用語の特定の選定によって理解が限定されるべきではない。本発明は、他の用語のシステム及び/又は技術分野に容易に移行してもよい。よって、それらの用語は、他の技術分野に適用されるべきものである。
【0030】
用語「粗さ」は、本件では、表面Fの表面品質を指定するために使用される。この粗さは、点状のあるいは特定の記述の用語内でむしろ微視的なものに限定される。表面Fの構造、要素、及び特徴は、典型的に粗さに関連して関係するものであり、nmから約500μmまでの範囲の大きさを有する。特に、歯車11の歯面及び類似製品の表面の測定は、本件に関係する。
【0031】
表面F、例えば歯7の歯面(
図4を参照)、の評価あるいは走査を可能にするために、典型的には、直線、曲線、あるいは表面Fに沿ったいくつかの測定点を走査することが必要である。
【0032】
図3Aから
図3Dは、本発明による粗さ測定センサー15の好ましい実施形態の詳細を示している。粗さ測定センサー15は、摺動素子15.3と、これは以下でより詳細に説明されるだろう、及びセンサー先端15.4とを備える。センサー先端15.4は、センサーアーム13.1の外面端(extremal end)の領域に配置される。摺動素子15.3は、できるだけ接近してセンサー先端15.4の横に隣接して配置される。
【0033】
センサーアーム13.1は、すべての実施形態において、前後軸LAと平行な長手方向伸張部分を有することで特徴づけられる。センサーアーム13.1は、すべての実施形態において好ましくは長くて狭い(例えば、
図3Eに示すように小さい直径D1を有する)ものであり、その結果、粗さ測定センサー15は、隣接した歯7間の狭い歯ギャップにおける歯根8(
図4を参照)まで入ることができる。
【0034】
粗さ測定センサー15は、すべての実施形態において、てこ状のベアリング(lever-like bearing)をさらに備え、それはセンサー先端15.4のz−方向における小さな偏向を、レバーアームの反対端でそれぞれの偏向に変換するように形成されている。センサーアーム13.1のてこ状ベアリングは、本件のすべての実施形態において設けることができ、このベアリングは、z−方向におけるセンサー先端15.4の偏向について機械的な1:1変換を実行する。しかしながら、センサーアーム13.1のてこ状ベアリングはまた、全ての実施形態において、z−方向におけるセンサー先端15.4の偏向について増加する変換を実行するように設けることもできる。この場合、センサー先端15.4のz−方向における小さな偏向は、z−方向においてセンサーアーム13.1の反対端のより大きな偏向に変換される。また、すべての実施形態において、てこ状ベアリングの低下、減少を提供することも可能である。
【0035】
実施形態に応じて、センサーアーム13.1は、てこ状様式(例えばハウジング19の内側)にて装着することができる。あるいは、粗さ測定センサー15における異なるセクション(例えば中空円筒13.3)がセンサーアーム13.1のてこ状ベアリングを収納するように使用することができる。
【0036】
本発明によれば、第1例を参照する
図3Aから
図3Dに示すように、摺動素子は、スキッド15.3の形態で形成されている。このスキッド15.3は、すべての実施形態において、センサー先端15.4の横に隣接して配置されている。用語「横に隣接して」は、本件では、前後軸LAに垂直に位置する交差面SEに関連する。この交差面SEは、
図3Cにおいて概略的に示されている。センサー先端15.4に隣接しているスキッド15.3の横の配置は、第1実施形態において
図3Dにより詳しく示され、第2実施形態のセンサー先端15.4に隣接しているスキッド15.3の横の配置は
図3Eに示されている。
【0037】
すべての実施形態において、センサーアーム13.1は、少なくともその外面端の領域において中空円筒(
図3Eを参照)あるいは完全な円柱(
図3Dを参照)の形状を有することができる。センサーアーム13.1はまた、すべての実施形態において他の任意の適切なロッド形状を有することもできる。これが、参照するものがロッド形状、細長いセンサーアーム13.1に作製されている理由である。
【0038】
センサーアーム13.1は、すべての実施形態において例えば中空円筒13.3の内側へ延在することができ、この中空円筒は、内側においてレバーアームベアリングを実現するために少なくとも部分的に中空のあるいは開口した形態にてアレンジ可能であり、これによってセンサーアーム13.1は、てこ状の形態にて装着される。
【0039】
センサーアーム13.1は、すべての実施形態において例えば中空円筒13.3の内側を完全に通って延在することができ、この中空円筒は完全に中空形態において形成される。この場合、センサーアーム13.1は、好ましくは、例えばハウジング19の内側においてその後てこ状様式にて装着されるために、中空円筒13.3を完全に通って延在する。
【0040】
センサー先端15.4は、すべての実施形態において
図3Aから
図3Dに示すように、上述のロッド形状で細長いセンサーアーム13.1の外周に位置することができる。
【0041】
実施形態は、センサー先端15.4が前後軸LAに対して半径方向に延在するのが特に好ましい。
【0042】
センサー先端15.4は、すべての実施形態において部分的にあるいは完全にセンサーアーム13.1を突き抜けることができる。センサーアーム13.1が少なくとも外面端の正面の領域で中空円筒として形成され、及びセンサー先端15.4がセンサーアーム13.1を完全に突き抜けている実施形態が
図3Eに示されている。
図3Eは、センサー先端15.4がセンサーアーム13.1を完全に突き抜けた実施形態を示し、これは、センサー先端15.4の後端15.5がセンサーアーム13.1から外へ上方に突出するように認識することができる。
【0043】
センサー先端15.4は、例えば先端を備えることができ、この先端は、
図3C及び
図3Eにて認識可能なように、スキッド15.3及びセンサーが15.4が、
図3Eに示すように(この場合、表面Fは直線G1と一致する)、理想的に滑らかな表面Fに位置するとき、直線G1にあるポイント(センサー先端15.4の最低接点15.1として知られる)を形成する。最低接点15.1に基づいて、センサー先端15.4は、例えば三角形あるいはピラミッド型を有することができ、この形はセンサーアーム13.1の領域において長方形あるいは正方形のプレート15.7に収束し、これはその部分の状態で上述の後端15.5まで延在する(
図3E参照)。
【0044】
しかしながらすべての実施形態において、センサー先端15.4は、最低の領域(最低接点15.1に接近する)において、円錐形状(コーン形)を有することができ、これは円筒状の領域に上方へ収束する。
【0045】
好ましくは、センサー先端15.4は、すべての実施形態においてセンサー先端15.4の上述の最低接点15.1(
図3Cあるいは
図3Eを参照)を形成する。前後軸LAに垂直に位置する横断面(これはすべての実施形態において交差面SEに一致することができる)において見られるように、スキッド15.3は、
図3Cにおいて直線G1上の小円によって示されるように、好ましくは最低摺動点15.2を有する円弧のプログレッション部(progression)を有している。最低接点15.1及び最低摺動点15.2もまた、
図3Eにおいて明確に示されている。
【0046】
最低摺動点15.2は、実施形態において最低接点15.1と共に共通の直線G1(スキッド15.3及びセンサー先端15.4が理想的に滑らかな表面Fに置かれる場合)に位置する。
図3Eに示されるように、直線G1は横断面にあり、すべての実施形態において水平に(つまり、X軸と平行に)延在することができる。
【0047】
直線G1は、前後軸LAに垂直に延長することが一般的に述べることができる。
【0048】
スキッド15.3は、好ましくは、すべての実施形態において、縦断面にて見られるように凸状で湾曲したプログレッション部、及び/又は横断面にて見られるような凸状で湾曲したプログレッション部を有する。縦断面は、前後軸LAと平行に延在する平面である。横断面は、前後軸LAに垂直に位置する平面である。
【0049】
スキッド15.3は、好ましくは、すべての実施形態において、最低摺動点15.2を有する凸面を有し、この摺動点は、スキッド15.3の端部表面/端面15.8に対して、スキッド15.3において幾らか後ろ(測定装置の方向において)に配置される。この詳細は、例えば
図3Cに示されている。
図3Cは、直線G2が通る、スキッド15.3の端部表面/端面15.8の正面の端点P2の位置を示し、直線G2は直線G1に平行に延在する。2つの直線G1及びG2が共通のXY平面へ投影された場合、直線G2が直線G1の前に位置することが認識可能である。
【0050】
さらなる詳細は、
図3Eに示されている。
図3Eの実施形態の詳細はまた、
図3Aから
図3Dの実施形態に適用することができる。直線G2もまた、
図3Eに示されている。2つの直線G1及びG2が共通のXZ平面へ投影された場合、直線G2が直線G1の上方に位置する、つまり、端点P2は、最低摺動点15.2及び最低接点15.1に対して幾らか後ろにオフセットされている(つまり上向きにオフセットされる)ことが認識可能である。
【0051】
スキッド15.3は、好ましくは、横断面で見られるように、すべての実施形態において湾曲して斜めに伸びている(curved transverse)プログレッション部を有し、ここでは最低摺動点15.2は、湾曲して斜めに伸びているプログレッション部のゼロ移動(zero passage)P1を形成(defines)する。横断面は、前後軸LAに対して横方向に位置する。即ち、横断面は、XZ平面に平行に位置する。湾曲して斜めに伸びているプログレッション部は、
図3D及び
図3Eに示すように、ゼロ移動P1から始まって、右及び左に上昇する。これらの実施形態は、一方で、(所望の統合効果を示すために)スキッド15.3が最低摺動点15.2の直ぐ近くにおいてできるだけ大きな半径を有し、他方では、最低接点15.1からの横方向の距離Aができるだけ小さいという点で特徴づけられる。さらに、スキッド15.3が表面Fにわたって、縦のエッジ及び/又は斜めのエッジではなく、最低摺動点15.2の直ぐ近くによって案内されることから、これらの実施形態は、良好な摺動結果を生成する。
【0052】
スキッド15.3は、好ましくは、縦断面で見られるようにすべての実施形態において、湾曲した縦のプログレッション部(curved longitudinal progression)を有し、このプログレッション部は、YZ平面と平行に位置する。最低摺動点15.2は、スキッド15.3の端部表面/端面15.8に存在しないが、最低摺動点15.2は、スキッド15.3の湾曲した底側面15.9の領域に存在する。湾曲した底側面15.9の細長い一片が
図3Eに示されている。
図3Cは、湾曲した底側面15.9の全体を示している。
【0053】
スキッド15.3は、好ましくは、すべての実施形態において湾曲した縦のプログレッション部を有し、このプログレッション部は、縦断面で見られるように、スキッド15.3の端部表面/端面15.8に最初の出発点を有している。縦のプログレッション部は、後方に平行な方法で前後軸LAの方向に続く場合には、そこから下方へ延在する。交差面SEにおいて、縦のプログレッション部は、縦断面との交差のライン上にて、その最低点を有する。最低点の後、前後軸LAの方向が後方に平行な方法においてさらに続く場合には、縦のプログレッション部は、上昇を示す。ここで縦のプログレッション部は、好ましくは、すべての実施形態において、スキッド15.3の後方の端部表面/端面へ至る。
【0054】
スキッド15.3は、縦断面で見られるように、すべての実施形態において端点P2をさらに備えることができ、この端点は、最低摺動点15.2に対して後部へ上方に(つまりZ軸と平行)オフセットされる。この端点P2は、
図3Eに示されている。
【0055】
既に上述したように、最低摺動点15.2は、統合効果により、できるだけ大きな半径を有するべきである。さらに最低摺動点15.2は、スキッド15.3のエッジに直接位置するべきではない。そうでなければ、スキッド15.3は、表面Fにわたり上記エッジに沿って案内される傾向があるからである。この場合、統合効果は弱められるだろうし、及び摺動挙動は有益ではないであろう。これは、最低摺動点15.2が、すべての実施形態において好ましくは、スキッド15.3における底の縦エッジ15.11から横方向の距離A1(X軸に平行)を有し、かつ、スキッド15.3における底の横エッジ15.10から縦方向の距離A2(Y軸に平行)を有しているからである。縦方向の距離A2は、
図3Cに示されている。横方向の距離A1は、
図3Eに示されている。
【0056】
さらに加えて、最低摺動点15.2は、すべての実施形態において好ましくはまた、外側の底の縦エッジ15.12(これは
図3Cにおいてスキッド15.3の左側に示されている)からの横方向距離A3を有し、かつ、底の横エッジ15.13(これは
図3Cにおいてスキッド15.3の後部に示されている)からの距離A4を有する。
【0057】
スキッド15.3は、好ましくはすべての実施形態において、凹面の壁面15.10を有し、この壁面は、センサーアーム13.1の外側ジャケット表面に対して実質的に等距離の形態において延在する。
図3Eは、凹面の壁面15.10を示す。
この配置は、特にスキッド15.3とセンサーアーム13.1との間の短距離、及び機械的に頑丈な構成を可能にする。
【0058】
例示として理解されるべき
図3Aから
図3Cに示すように、粗さ測定センサー15は、縦形状を有し、その前部領域でスキッド15.3及びセンサー先端15.4が互いに隣接して位置している。粗さ測定センサー15は、前後軸LAに平行に、あるいは前後軸LAに対して僅かに傾斜して、延在する方向に移動するように形成されている。粗さ測定センサー15は、好ましくは引かれるが、これはまた押すこともできる。
【0059】
粗さ測定センサー15は、好ましくは縦形状を有し、例えば
図3Aに示すように前部領域の方へ先細りになっている。粗さ測定センサー15は、すべての実施形態において、いくつかの要素から構成することができ、これらの要素は、前部領域の方へだんだんより小さな直径を有している。
【0060】
粗さ測定センサー15が表面Fにわたり案内されるとき、センサー先端15.4がスキッド15.3とは無関係にz−方向に偏向可能であることを確保するために、例えばスキッド15.3は、ハウジング19に堅く接続され、一方、例えば、その外面端にセンサー先端15.4が位置しているセンサーアーム13.1は、中空円筒13.3の内側へ延在している。
図3B及び
図3Cは、スキッド15.3が細長い本体に位置し、この本体は例えば中空円筒13.3に機械的に接続されていることを示している。この場合、センサーアーム13.1は、中空円筒13.3の内側に移動可能に装着される。
図3Cにおける領域B2には、センサーアーム13.1が中空円筒13.3の内側へどのように延在するかが示されている。
【0061】
スキッド15.3及びさらにセンサー先端15.4の両方は、衰耗にさらされることから、両方の要素15.3、15.4は、好ましくは、すべての実施形態において、交換可能に形成されている。したがって粗さ測定センサー15は、アダプター板15.6を介して装置10(例えば、
図5に示されるように、測定装置の形態で)に接続することができる。
【0062】
特許のEP1589317 B1(
図2Aに示されるもの)あるいは当初は言及された特許出願WO2010079019A2(
図6に示されるもの)に記述されているように、発明による粗さ測定センサー15は、すべての実施形態において、連結式のチェーンのように使用される(スプリング)平行四辺形構造に接続することができる。
【0063】
図4は、(粗さ)センサーシステム12の(スプリング)平行四辺形構造12.1への粗さ測定センサー15の接続に関する概略構成を示す。
【0064】
発明によれば、粗さ測定センサー15にスキッド15.3及びセンサー先端15.4を加えたものは、走査される表面Fにわたり共に移動される。平歯車の2つの歯7が
図4に示され、ここでは歯面の表面Fが走査される。
【0065】
スキッド15.3及びセンサー先端15.4は、走査される表面Fにおける粗さ測定の間、引かれあるいは押される。センサー先端15.4は、スキッド15.3の最低摺動点15.2に隣接して短い距離A(
図3E参照)で配置される。
図4の側面図では、センサー先端15.4は、場所的にスキッド15.3の前に位置している。
【0066】
距離Aは、すべての実施形態において0.1mmと1.5mmとの間にあることができる。
【0067】
センサー先端15.4は、好ましくはすべての実施形態において、nmからおよそ500μmまでの範囲のサイズを有する、表面Fにおける構造、要素及び特徴の走査あるいは測定を可能にするために、変動する(floating)、レバーアーム状の形態において装着される。
【0068】
図4に示す実施形態では、測定センサー15は、平行四辺形構造40に位置する。測定センサー15は、上述したように、任意的に(アダプター)板15.6を介してスプリング平行四辺形構造40に接続することができる。任意の(アダプター)板15.6は、点線で示されている。
【0069】
しかしながら、測定センサー15はまた、例えば異なる態様で、移動可能な測定軸あるいは装置10のセンサヘッドベースに接続することもできる。測定センサー15もまた、すべての実施形態においてスプリングヒンジに取り付けることができる。
【0070】
平行四辺形構造40は、2つの平行要素41と、それに垂直に位置する2つの他の平行要素42とを備えることができる。後ろの要素42は、基準ベースとして使用することができる。この場合、後ろの要素42は、タレットあるいは装置10(例えば
図5の連係測定システム)のセンサヘッドベースに接続される。指示要素43あるいはカンチレバーアームは、基準ベースに存在することができる。スキッド15.3が、隣接したセンサー先端15.4を加えて、z−方向と平行に偏向する場合、正面の要素42は、XZ平面に置き換えられる。XZ平面におけるこの横方向移動は、1D測定トランスデューサー44に対する指示要素43あるいはカンチレバーアームの相対移動で表現される。この測定トランスデューサー44は、定型化したタイプにおける均等目盛の形態で示されている。よって測定トランスデューサー44は、表面Fの(巨視的な)形状の表示(statement)を可能にする信号を供給することができる。
【0071】
装置10(例えば
図5の連係測定システム)は、例えばチェックされる部品の方へ半径方向にスキッド15.3を移動させることができ、ここでは前後軸LAは、水平位置を有する。さらに装置10は、スキッド15.3が予め決定可能な表面Fに接触するまで、このプロセスにおいて部品11を回転あるいは移動させることができる。部品11のこの回転運動は、記号表示ω1と共に2つの矢印によって
図4に示されている。
【0072】
よって、部品11における歯7の湾曲した歯面Fは、例えば出発点(例えば、歯根8に接近している)において走査することができる。この目的のために、測定センサー15は、X−Y−Z座標系における装置10の前進移動によって進めることができ、かつ、空間における1、2あるいは3つの座標方向X、Y及びZのすべてにおける特別な平行四辺形構造の結果として、偏向可能であり、ここでこれらの偏向は信号を生成する。
【0073】
スキッド15.3は、表面Fにわたり出発点から終了点まで(例えば歯7の歯頭の近くに位置するポイントまで)移動される。
図4において矢印P3によって示されるように、スキッド15.3は、この表面Fにわたり好ましくは引かれる。スキッド15.3が引かれる場合、センサー先端15.4は、スキッドに隣接して進む。歯7の歯面の形状に従うために、装置10は、(粗さ)測定センサー15が歯面にわたり輪郭方向において均一な方法で(例えば接線方向に)ガイドされるように、調整された回転運動ω1を実行することができる。
【0074】
装置10は、例えば2つの出力信号を供給することができ、これらは関連している。第1の出力信号は、例えばスキッド15.3で表面Fを走査することからに由来する。第2の出力信号は、例えばセンサー先端15.4からに由来する。これらの信号は、空間的及び時間的な両方で、互いに対して相関関係にあり、また表面Fの構造についての表示作成を可能にする。
【0075】
記述した測定アレンジにより、装置10は、例えば直線に沿う(1D測定の場合)ことにおいて、XZ平面(2D測定の場合)において、及び3つの座標方向X、Y及びZ(3D測定の場合)によって決定された空間において、スキッド15.3の全ての偏向を検出することができる。例えば
図4に示されるように、Z−平面における偏向は、1D測定デバイスによって検出することができる。
【0076】
図5に示される発明の有利な実施形態は、本発明による測定センサー15が取り付けられる、完全に自動の、CNC制御された測定装置10に関するものである。この測定装置10は、その使用に関する幾つかの可能性を示すために、歯車を切断すること、及びカッター、ウォーム及びウォームギヤ、ホブカッタ、かさ歯車、及び回転対称な部品11の寸法、形状及び位置に対する一般的な誤差、を削ることだけでなく、表面の粗さ、平歯車の歯部の形状及び幾何学を検査すること、あるいはローブシャフト及びカムシャフトを測定すること、あるいはローターを測定すること、に適したものである。
【0077】
測定装置10は、トリガー手段(不図示)及びセンタリング手段14を介して駆動可能であるドライバー13を備える。ここでドライバー13及びセンタリング手段14は、
図5に示すように、定型化したシリンダー・ギヤー11に基づいてドライバー13とセンタリング手段14との間に測定される部品11を同軸に締め付け可能であるような方法において配置される。
【0078】
図5に示すように、測定装置10は、測定装置10に締め付けられた部品11の一次元の、二次元の、あるいは三次元の測定用の少なくとも1つの測定センサー15を備える。高さ(Z軸に平行)に対して移動が可能である、(スプリング)平行四辺形構造12.1を有するセンサーシステム12が好ましくは提供される。さらに測定センサー15は、さらなる前進移動(この場合、測定装置10の4軸の輪郭制御が使用される)を実行することができる。上述の回転運動ω1は、測定装置10のA1軸周りに行なわれる回転に関係する。
【0079】
実施形態に応じて、信号は、ハウジング19を介して平行四辺形構造40に接続されるスキッド15.3によって、及び粗さ測定センサー15に統合されるセンサー先端15.4の両方によって、生成することができる。
【0080】
装置10の正確な機能性についてのさらなる詳細は、公開された特許出願EP2199732A1に開示されている。