【実施例1】
【0010】
図1は、実施例1に係る駅務機器システム100の概略構成図の一例である。駅務機器システム100は、比較的小さなシステムの一例で、係員用駅務機器1、入場機としての改札機2、出場機としての改札機3及び上位装置4がLAN5を介して通信可能に接続された場合を示している。通常、上位装置4は、通信回線6を介してセンター装置7に接続される構成になる場合が多いが、この部分は、本願発明の趣旨ではないので破線表示としその説明を省略する。
【0011】
係員用駅務機器1は、操作表示部・制御部10、磁気カード処理部20、磁気券発券部30、乗車券類発行部40、モバイルトレイ部50、客用表示部60、ジャーナルプリンタ部70、係員カード読取装置80、自動入出金装置としての自動釣銭機90及び電源制御部(図示しない)等を有して構成される。
【0012】
操作表示部・制御部10は、操作表示部11及び制御部12を有して構成され、当該係員用駅務機器1を構成する各部と通信が可能であり、当該係員用駅務機器1全体を制御する。詳細は後述する。
【0013】
磁気カード処理部20は、図示しない、挿入返却部、磁気処理部、印刷部及びパンチ部等を有して構成され磁気券の処理を行う。
【0014】
挿入返却部は、磁気カード、磁気定期券、エドモンソン券(普通券、回数券)、大型券の挿入、返却を行う。
【0015】
磁気処理部は、磁気カード、磁気定期券、大型券、エドモンソン券の磁気情報の読取り、書込みを行う。
【0016】
印刷部は、磁気定期券に対しては印刷を行わないが、大型券、エドモンソン券に対しては表面に印刷を行い、磁気カードに対しては、表面及び裏面の印刷を行う。
【0017】
パンチ部は、磁気定期券に対してはパンチを行わないが、磁気カードに対しては、金額に合致した位置に目安パンチを行う。また、エドモンソン券、大型券に対しては入場パンチを行う。
【0018】
磁気券発券部30は、磁気券(磁気定期券、大型券、エドモンソン券)に対して磁気エンコード情報、定期券磁気情報、氏名磁気情報を書込み、読出しを行う。
【0019】
乗車券類発行部40は、制御部、処理機構部及び電源部等を有して構成される。
【0020】
制御部は、乗車券類発行部40の制御を行うと共に、操作表示部・制御部10との通信を行う。
【0021】
処理機構部は、挿入返却部、ホッパー部、無線R/W部、印刷処理部等を有して構成される。
【0022】
挿入返却部は、ICカードの挿入、返却を行う。
【0023】
ホッパー部は、内部に設けたカセットにICカードを複数枚(例えば、100枚)収納し、着脱可能である。
【0024】
無線R/W部は、ICカードの読取り、書込みを行う。
【0025】
印刷処理部は、IC定期券、ICFSカード(記名式)及び旧カードの更新(リライト)印刷を行う。なお、印刷及び消去はサーマルヘッドで行う。
【0026】
モバイルトレイ部50は、制御部、無線R/W(Read Write:読取り書込み)部、アンテナ面表示部及び電源部等を有して構成され、小型、軽量であることから移動が容易であり、モバイルトレイ部と称される所以である。本実施例では、当該モバイルトレイ部50は、駅出札窓口に設置され、旅客等利用者が所持するIC乗車券が上記アンテナ面表示部に翳された際、当該IC乗車券の読取り、書込みを行う。また、上述した操作表示部・制御部10との通信を行う。
【0027】
客用表示部60は、収受額、返金額、カード残額等を旅客等の利用者へ表示する。
【0028】
ジャーナルプリンタ部(レシートプリンタ)70は、業務別データ、締切データ等を、定められたフォーマットに従い、記録用紙に印刷出力する。
【0029】
係員カード読取装置80は、操作表示部・制御部10の制御部12とUSB接続されており、係員が携帯する係員カードを読取る読取装置である。
【0030】
自動釣銭機90は、硬貨自動釣銭機91、紙幣自動釣銭機92及びコイントレー93を有して構成される。
【0031】
自動釣銭機90は、国内発行硬貨6金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円)と日本銀行券4種(千円(含む旧札)、二千円、五千円(含む旧札)、一万円(含む旧札))を取扱う。出札窓口処理機(本実施例では係員用駅務機器1が該当する。)と連動することで釣銭放出、入出金を行う。
【0032】
硬貨自動釣銭機91は、硬貨投入口912を有し、釣銭準備金や受取金を硬貨投入口912から投入することで、硬貨を内部に搬送し、係数を行う。また、硬貨収納庫から硬貨払出を行う。入金、払出した金額を係数し、釣銭機内の在高を硬貨釣銭機単体で管理する。管理している金額は、操作表示部・制御部10へ通知することができる。
【0033】
紙幣自動釣銭機92は、紙幣入口を有し、釣銭準備金や受取金の紙幣を投入口から投入することで、紙幣を内部へ搬送し、係数を行う。また、紙幣収納部から紙幣払出を行う。入金、払出した金額を計数し、釣銭機内の在高を紙幣釣銭機単体で管理する。管理している金額は、操作表示部・制御部10へ通知することができる。
【0034】
コイントレー93は、手動式の硬貨トレーである。トレーには、各硬貨を収納することができる。利用者から預かったお金を自動硬貨釣銭機で認識できないとき等に、このトレーに収納した硬貨を代替で使用することができる。
【0035】
図2は、実施例1に係る係員用駅務機器1を構成する操作表示部・制御部10の概略構成図である。操作表示部・制御部10は、上述したように、操作表示部11及び制御部12を有して構成される。
【0036】
操作表示部11は、操作に必要な項目の表示を行うカラーLCD11aを有する表示手段及びカラーLCD11a上に配置(表示と同義)されたテンキー、業務釦、条件釦等で構成された入力手段を有し、これらテンキー、業務釦、条件釦等を、指で押下することにより入力できるタッチパネル11bを有して構成される。
【0037】
制御部12は、CPU12a、メモリ12b、記憶部12c(磁気ディスク(HDD))、キーボード13、マウス14等が接続されて構成され、シリアルインターフェース12d、パラレルインターフェース12e又はLANインターフェース12fに接続された当該係員用駅務機器1を構成する各部を制御すると共に、上位装置4と通信可能に接続される。
【0038】
図3は、実施例1に係る操作表示部11の操作画面の一例である。図示した操作画面は、IC定期券誤発行再交付業務の場合の例である。標準的な操作表示部である。図中左側には、当該業務に係る氏名、生年月日、年令、・・、などの項目釦が表示される。図中右側には、数字テンキー釦11aが表示される。なお、本実施例では、各数字テンキー釦11aの端部(図示した例では右下部の黒丸部分)には、通常表示される数字と異なる数字が表示される。
【0039】
本実施例では、業務に係る入力項目が個人情報入力に該当する場合には、各数字テンキー釦11aの端部に通常表示される数字と異なる数字(以下、小数字と称する。)が表示される。この小数字が実際の入力の際に使用される。
【0040】
一例を以下に示す。上述したIC定期券誤発行再交付業務の場合、利用者が所持している原券(再発行前のIC乗車券)をモバイルトレイ部50又は乗車券類発行部40で読取らせると、IC乗車券に登録されている電子情報が当該操作表示部11の左側に表示される。
【0041】
例えば、利用者の氏名が誤記若しくはその他の理由(結婚など)で変更になる場合、氏名釦を押下すると、氏名入力画面(
図6参照)が表示される。
図6はカタカナ入力画面であるが、
図8に示す英字入力画面を用いた氏名入力も可能である。
【0042】
上述した氏名の他、本実施例に関る個人情報表示に関する部分としては、生年月日、年令、電話番号などの入力が同様に可能である。
【0043】
なお、上述した生年月日、年齢、電話番号は情報が数字であるため、
図3の右側に表示した数字テンキー釦11aを用いて入力することができる。
【0044】
図4は、実施例1に係る操作表示部11の数字テンキー釦表示の一例である。
図5は、実施例1に係る操作表示部11の数字テンキー用次回使用セット情報値の一例である。
【0045】
本実施例では、上述したように、業務に係る入力項目が個人情報入力に該当する場合には、各数字テンキー釦の端部(図示した例では右下部の部分)に、通常表示される数字と異なる小数字が表示される。図示した通常表示される数字テンキー釦表示「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」に対応するセット番号1の小数字は、以下のように対応する。
【0046】
(セット番号1の場合)
釦表示「0」→小数字「5」
釦表示「1」→小数字「8」
釦表示「2」→小数字「7」
釦表示「3」→小数字「6」
釦表示「4」→小数字「3」
釦表示「5」→小数字「1」
釦表示「6」→小数字「0」
釦表示「7」→小数字「2」
釦表示「8」→小数字「9」
釦表示「9」→小数字「4」
従って、その効果は、個人情報としての電話番号「012−345−6789」を入力する場合は、小数字が表示されている通常表示の釦「657−490−3218」を入力することになり、他の利用者には、「657−490−3218」と入力されたものと視認されるため、他の利用者から盗み見されてしまうのを防止することができる。
【0047】
本実施例では、上述した小数字の表示に当たり下記、所定の基準に従って表示される。
【0048】
(1)小数字使用業務の限定
旅客等使用者の個人情報である生年月日、年齢、電話番号などを入力する際に表示する。但し、何れを個人情報とするかは、本製品仕様によって決定されるためこれに限らない場合もある。
【0049】
(2)釦表示と小数字の関連付けを業務ごとに更新
釦表示と小数字の関連付けは
図5に示す数字テンキー用次回使用セット情報値に基づいて設定され、小数字は、所定の基準に従って表示される。
【0050】
この設定方法は、係員用駅務機器1の電源オン後、係員用駅務機器1の制御部12が、初期化処理において、釦表示―入力値対応テーブルの送信要求を上位装置4に送信する。
【0051】
上位装置4は、係員用駅務機器1から釦表示―入力値対応テーブルの送信要求を受信し、送信要求を行った係員用駅務機器1に対して釦表示―入力値対応テーブルを送信する。
【0052】
係員用駅務機器1は、上位装置4から受信した釦表示―入力値対応テーブルを制御部12が管理する記憶部12cに保存する。
【0053】
釦表示―入力値対応テーブルには、数字テンキー用次回使用セット情報値が複数セット保存されており、制御部12は、上述した数字テンキー釦11aに通常表示される数字に対応する小数字を1セット読取り、操作表示部11に表示する。
図4はこのようにして表示したものであり、
図5は、通常表示される数字に対応する小数字がNセット(セット番号1〜セット番号N)保存された状態を示す。
【0054】
電源オン後には、セット番号1に示す1セットが通常表示される数字に対応する小数字として表示される。
【0055】
業務終了後、セット番号はインクルメント(+1)されてセット番号2になる。この状態で次の業務が行われた場合には、当該セット番号2に示す1セットが通常表示される数字に対応する小数字として以下のように表示される。
【0056】
(セット番号2の場合)
釦表示「0」→小数字「8」
釦表示「1」→小数字「3」
釦表示「2」→小数字「4」
釦表示「3」→小数字「5」
釦表示「4」→小数字「1」
釦表示「5」→小数字「0」
釦表示「6」→小数字「2」
釦表示「7」→小数字「6」
釦表示「8」→小数字「7」
釦表示「9」→小数字「9」
上述したインクルメントが繰り返され、セット番号がNに達した後は、セット番号1に戻り、業務ンごとにインクルメントを繰り返す。
【0057】
(3)小数字の表示方法
小数字は、利用者の個人情報が他の利用者から盗み見されてしまうことを防止することを目的にしているが、係員による小数字の視認性が悪く、操作性が著しく損なわれるようではその目的を達することは難しい。その場合には、小数字にすると共に、小数字を表示する色、若しくはコントラスト又はその両方を適用して小数字を表示することも可能である。なお、上記色、若しくはコントラスト又はその両方を適用して通常表示される文字と対照的に小数字を表示する方法は、後述する小カタカナ文字又は小英字文字の表示に適用可能なことは言うに及ばない。
【0058】
図6は、実施例1に係る操作表示部のカタカナテンキー釦表示文字の一例である。
図7は、実施例1に係る操作表示部11のカタカナテンキー用次回使用セット情報値の一例である。
【0059】
本実施例では、上述したように、業務に係る入力項目が個人情報入力に該当する場合には、各カタカナテンキー釦11bの端部(図示した例では右下部の部分)に、通常表示されるカタカナと異なる小カタカナ文字が表示される。図示した通常表示されるカタカナ釦表示「ア、イ、ウ、エ、オ」及び「カ、キ、ク、ケ、コ」に対応するセット番号1の小カタカナ文字は、以下のように対応する。
【0060】
(セット番号1)
釦表示「ア」→小カタカナ文字「エ」
釦表示「イ」→小カタカナ文字「ウ」
釦表示「ウ」→小カタカナ文字「オ」
釦表示「エ」→小カタカナ文字「ア」
釦表示「オ」→小カタカナ文字「イ」
釦表示「カ」→小カタカナ文字「ク」
釦表示「キ」→小カタカナ文字「コ」
釦表示「ク」→小カタカナ文字「ケ」
釦表示「ケ」→小カタカナ文字「カ」
釦表示「コ」→小カタカナ文字「キ」
なお、
図6に示すその他のカタカナテンキー釦11bについても同様に対応する小カタカナ文字が表示される。
【0061】
従って、その効果は、
図4及び
図5を用いて説明した数字テンキーの場合と同様であり、他の利用者から盗み見されてしまうのを防止することができる。
【0062】
本実施例では、上述した小カタカナ文字の表示に当たり下記、所定の基準に従って表示される。
【0063】
(1)旅客等使用者の個人情報である氏名を入力する際に表示する。但し、何れを個人情報とするかは、本製品仕様によって決定されるためこれに限らない場合もある。例えば、住所などをカタカナで入力する場合は、本発明の範囲に含まれる。
【0064】
(2)釦表示と小カタカナ文字の関連付を業務ごとに更新
釦表示と小数字の関連付けは、
図7に示すカタカナテンキー用次回使用セット情報値に基づいて設定される。
【0065】
この設定方法は、係員用駅務機器1の電源オン後、係員用駅務機器1の制御部12が、初期化処理において、釦表示―入力値対応テーブルの送信要求を上位装置4に送信する。
【0066】
上位装置4は、係員用駅務機器1から釦表示―入力値対応テーブルの送信要求を受信し、送信要求を行った係員用駅務機器1に対して釦表示―入力値対応テーブルを送信する。
【0067】
係員用駅務機器1は、上位装置4から受信した釦表示―入力値対応テーブルを制御部12が管理する記憶部12cに保存する。
【0068】
釦表示―入力値対応テーブルには、カタカナテンキー用次回使用セット情報値が複数セット保存されており、
ただし、小カタカナ文字は、小数字の場合と異なり、カタカナテンキー釦に通常表示される「ア、イ、ウ、エ、オ」(ア行と定義する。)に対応するア行内の小カタカナ文字「ア、イ、ウ、エ、オ」を対応させる。カ行、サ行、・・・も同様、当該行内の小カタカナ文字を対応させる。このような対応にする理由は、通常表示されるカタカナ釦表示にランダムに小カタカナ文字を対応させた場合は、係員がカタカナを探すのに時間がかかり、操作性が著しく損なわれる可能性がある。そのため、小カタカナ文字の対応をア行、カ行など、行の範囲内に限定し、係員の操作性が著しく損なわれないようにしながら、他の利用者から盗み見されてしまうのを防止する。
【0069】
上述したインクルメントが繰り返され、セット番号がNに達した後は、セット番号1に戻り、業務ンごとにインクルメントを繰り返す。
【0070】
図8は、実施例1に係る操作表示部の英字テンキー釦表示の一例である。
図9は、実施例1に係る操作表示部11の英字テンキー用次回使用セット情報値の一例である。英字テンキー釦表示に対応する小英字文字表示は、カタカナと英字の違いがあるが基本的に同様であるため、異なる部分のみを説明する。
【0071】
釦表示―入力値対応テーブルには、英字テンキー用次回使用セット情報値が複数セット保存されており、制御部12は、上述した英字テンキー釦11cに通常表示される英字文字に対応する小英字文字を1セット読取り、操作表示部11に表示する。
図8(1)は
、このようにして表示したものであり
、セット番号1の「A,B,C,D,E,F,G」部分のみ図
8(2)に示す。
【0072】
図9は、通常表示される英字文字に対応する小英字文字がNセット(セット番号1〜セット番号N)保存された状態を示す。
【0073】
電源オン後には、セット番号1に示す1セットが通常表示される英字文字に対応する小英字文字として表示される。
【0074】
業務終了後、セット番号はインクルメント(+1)されてセット番号2になる。この状態で次の業務が行われた場合には、当該セット番号2に示す1セットが通常表示される英字テンキー釦表示に対応する小英字文字として表示される。
【0075】
ただし、小英字文字表示は、小数字の場合と異なり、英字テンキー釦11cに通常表示される「A、B、C、D、E、F、G」(A行と定義する。)に対応するA行内の小英字文字「A、B、C、D、E、F、G」を対応させる。H行、O行、V行も同様、当該行内の小英字文字を対応させる。このような対応にする理由は、通常表示される英字文字にランダムに小英字文字を対応させた場合は、係員が英字を探すのに時間がかかり、操作性が著しく損なわれる可能性がある。そのため、小英字文字の対応をア行、カ行など、行の範囲内に限定し、係員の操作性が著しく損なわれないようにしながら、他の利用者から盗み見されてしまうのを防止する。
【0076】
上述したインクルメントが繰り返され、セット番号がNに達した後は、セット番号1に戻り、業務ンごとにインクルメントを繰り返す。
【0077】
なお、釦表示と小数字、小カタカナ文字及び小英字文字の関連付は、業務ごとに更新されるが、業務ごとに関して説明する。例えば、
図3に示すIC定期券誤発行再交付の場合、業務は、IC定期券誤発行再交付であり、その中で変更される可能性がある項目は、
図3に示されている全ての項目が該当する。その場合、上述したセット番号のインクルメントは、当該各項目の修正が全て完了した後に行われる。即ち、数字テンキー釦11aの場合は「OK」釦押下後、カタカナテンキー釦11b及び英字テンキー釦11cの場合は「確定」釦押下後、他の入力が全て完了した後に、上記セット番号の更新がおこなわれるのであって、上記各項の修正入力完了後に、項目ごとに行われるのではない。最初の業務と次の業務との間には所定の時間が確保されることから、セット番号のインクルメント処理を簡素化し、処理遅延を防止し、処理を容易にするためである。
【0078】
図10は、実施例1に係る個人情報表示の保護機能を備えた係員用駅務機器のフローチャートである。
【0079】
ステップS01で、係員用駅務機器1の電源を投入する。
【0080】
ステップS02で、係員用駅務機器1の制御部12が、初期化処理において、「釦表示―入力値対応テーブル」の送信要求を上位装置4に送信する。上位装置4は、係員用駅務機器1から「釦表示―入力値対応テーブル」の送信要求を受信し、送信要求を行った係員用駅務機器1に対して「釦表示―入力値対応テーブル」を送信する。係員用駅務機器1は、上位装置4から受信した「釦表示―入力値対応テーブル」を制御部12が管理する記憶部12cに保存する。
【0081】
ステップS03で、操作表示部11に業務選択画面を表示し、係員に業務を選択させる。
【0082】
ステップS04で、ステップS03で係員が選択した業務で入力・選択が必要な項目を入力・選択するための画面を作成し表示し、ステップS05に移行する。
【0083】
ステップS05で、係員によって入力・選択を行うための項目釦が押下されるまで待機し(S05のNo)、入力・選択を行うための項目釦が押下されると(S05のYes)、ステップS06に移行する。
【0084】
ステップS06で、テンキー入力を行う項目でない場合(S06のNo)、押下された項目釦に対する入力・選択の処理を行う。当該処理終了後(S07)、ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を継続する。
【0085】
ステップS06で、テンキー入力を行う項目の場合(S06のYes)、ステップS08に移行する。
【0086】
ステップS08で、本実施例に係る個人情報に該当する氏名釦の押下を確認する(S08)。ステップS08の確認の結果、氏名釦が押下された場合(S08のYes)、ステップS09に移行する。
【0087】
ステップS08の確認の結果、氏名釦の押下でない場合(S08のNo)、上記同様、個人情報に該当するに年令釦、電話番号釦、生年月日釦の何れかの押下を確認する(S12)。
【0088】
ステップS12による確認の結果、年令釦、電話番号釦、生年月日釦の何れかの押下が確認された場合(S12のYes)、操作表示部11の画面の向きに関する設置タイプを確認する(S13)。
【0089】
ステップS12による確認の結果、年令釦、電話番号釦、生年月日釦の何れかの押下が確認されなかった場合(S12のNo)、ステップS16に移行する。
【0090】
ステップS16で、確定釦の押下を確認する。この確認の結果、確定釦が押下されていない場合(S16のNo)、他の押下された項目釦に対する入力・選択の処理を行う(S17)。ステップS17の処理終了後、ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を継続ずる。
【0091】
ステップS16で確定釦が押下された場合(S16のYes)、ステップS18に移行する。
【0092】
ステップS18で、当該業務の入力が完了していない場合(S18のNo)、ステップS05に移行しステップS05以降の処理を継続する。
【0093】
一方、ステップS18で、当該業務の入力が完了している場合(S18のYes)、各テンキー用次回使用セット情報を更新するためにセット番号をインクルメント(+1)し(S19)、実施例1に係る個人情報表示の保護機能を備えた係員用駅務機器の処理を終了する。
【0094】
ステップS13で、操作画面11の画面の向きに関する設置タイプが、画面の向きが内向きの場合(S13の画面:内向)、テンキー釦の端部に少数字を表示しないか、又は少数字は表示されるが小数字を用いた入力を行わない。操作画面が他の利用者に視認されないため、利用者の個人情報が他の利用者から盗み見されてしまうことがないからである。
【0095】
この場合は、ステップS14で、数字テンキー釦を操作表示部に表示し、ステップS15で、表示されているテンキー釦の操作に対して氏名入力処理を行う。処理終了後ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を繰り返す。
【0096】
ステップS13で、操作画面11の画面の向きに関する設置タイプが、画面の向きが外向きの場合(S13の画面:外向)、利用者の個人情報が他の利用者から盗み見されてしまうことを防止する必要がある。この場合は、ステップS26以降の処理を行う。
【0097】
ステップS26で、制御部12は、記憶部12Cに保存されている「釦表示―入力値対応テーブル」から、上述したセット番号に基づく「数字テンキー用次回使用セット情報値」に基づき、各釦の端部に表示する小数字を読み出す。
【0098】
ステップS27で、数字テンキー釦の通常表示と読出した小数字を重ねて表示できる表示釦の作成処理を全ての数字テンキー釦について行う。
【0099】
ステップS28で、数字テンキー釦を表示する。
【0100】
ステップS29で、数字テンキー釦表示(数字テンキー釦の通常表示と小数字の表示の総称)を行う。その後、ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を繰り返す。
【0101】
ステップS09で、操作表示部11の画面の向きに関する設置タイプが、画面の向きが内向きの場合(S09の画面:内向)、カタカナテンキー釦又は英字テンキー釦の端部に少文字(カタカナ又は英字の総称)を表示しないか、又は少文字は表示されるが小文字を用いた入力を行わない。操作画面が他の利用者に視認されないため、利用者の個人情報が他の利用者から盗み見されてしまうことがないからである。
【0102】
この場合は、ステップS10で、上述した通常表示のカタカナテンキー釦又は英字テンキー釦を操作表示部に表示し、ステップS11で、表示されているテンキー釦の操作により氏名入力処理を行う。処理終了後ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を繰り返す。
【0103】
一方、ステップS09で、操作画面11の画面の向きに関する設置タイプが、画面の向きが外向きの場合(S09の画面:外向)、この場合は、利用者の個人情報が他の利用者から盗み見されてしまうことを防止する必要がある。この場合は、ステップS20以降の以降の処理を行う。
【0104】
ステップS20で、制御部12は、記憶部12Cに保存されている「釦表示―入力値対応テーブル」から、上述したセット番号に基づく「カタカナテンキー用次回使用セット情報値」に基づき、各釦の端部に表示する小カタカナ文字を読み出す。
【0105】
ステップS21で、制御部12は、記憶部12Cに保存されている「釦表示―入力値対応テーブル」から、上述したセット番号に基づく「英字テンキー用次回使用セット情報値」に基づき、各釦の端部に表示する小英字文字を読み出す。
【0106】
ステップ22で、カタカナテンキー釦の通常文字と読出した小カタカナ文字を重ねて表示する表示釦の作成処理を全文字処理する。
【0107】
ステップ23で、英字釦の通常文字と読出した小英字文字を重ねて表示する表示釦の作成処理を全文字処理する。
【0108】
ステップ24で、カタカナテンキー釦を表示する。
【0109】
ステップ25で、氏名入力処理を行う。入力操作の都度操作表示部の氏名表示箇所には押下された釦の文字を表示し、機器内部には、押下釦に対応した小文字を記憶する。処理終了後ステップS05に移行し、ステップS05以降の処理を継続する。
【0110】
以上説明したように、本実施例の個人情報表示の保護機能を備えた係員用駅務機器によれば、係員が、駅窓口に設置されている係員用駅務機器を操作する際、セキュリティ性の高い個人情報の氏名、年齢、電話番号又は生年月日等が他の利用者から盗み見されてしまうのを防止することができる。