(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記外光判定処理部が、前記搬送方向で最も上流側に位置する前記搬送媒体検出センサを除いた他の搬送媒体検出センサのうち、いずれか1つ以上に外光が入射していると判定した場合には、前記制御部はすべての前記搬送媒体検出センサを無効にする制御を行い、
前記外光判定処理部が、前記他の搬送媒体検出センサに外光が入射しておらず、前記搬送方向で最も上流側に位置する前記搬送媒体検出センサに外光が入射していると判定した場合には、前記制御部は前記搬送方向で最も上流側に位置する前記搬送媒体検出センサを無効にする制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。
媒体が前記搬送媒体検出センサを通過してから後続の媒体が前記搬送媒体検出センサに到達するまでの間に、前記発光部を消灯して前記外光判定処理部によって外光が前記受光部に入射しているかを判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の媒体搬送装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例1)
図1は本発明の一実施形態に係る媒体搬送装置の一例としての画像読取装置Aの概略図である。
【0011】
<装置の構成>
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数の搬送媒体Sを1つずつ媒体取込口から装置内に取り込み、経路RTに沿って搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。画像読取装置Aは、上部ユニット103と下部ユニット104とに分かれており、それぞれのユニット内に搬送媒体Sを搬送するための機構を設けている。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。
【0012】
<給紙>
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上から媒体取込口に取り込まれた搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。本実施形態では、経路RTは水平方向(装置設置面)に対して傾斜しており、媒体Sは、鉛直方向の装置上部に開口する給送口から取り込まれ、水平方向に傾斜した経路RTを通って鉛直方向の装置下部から装置外へ排出される。なお、搬送路RTは、その一部でカーブしていてもよいし、ストレートパスでもよい。
【0013】
<駆動部>
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、給送時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sの逆送りの場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となり、給送時とは逆回転する分離ローラ12によって搬送媒体Sが逆送される。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
【0014】
<分離構造>
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
【0015】
分離ローラ12はトルクリミッタ12aにより駆動力伝達が規制されるため、送りローラ11と当接している際は送りローラ11に連れ回りする方向(破線矢印方向)に回転する。これにより、複数の搬送媒体Sが送りローラ11と分離ローラ12との圧接部に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上の搬送媒体Sが下流に搬送されないようにせき止められる。
【0016】
なお、本実施形態では分離ローラ12と送りローラ11とで分離機構を構成したが、このような分離機構は必ずしも設けなくてもよく、経路RTに搬送媒体Sを1つずつ順次給送する給送機構であればよい。また、分離機構を設ける場合においては、分離ローラ12のような構成の代わりに、搬送媒体Sに摩擦力を付与する分離パッドを送りローラ11に圧接させて、同様の分離作用を持たせるようにしてもよい。
【0017】
<搬送構造>
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
【0018】
このような第2搬送部20よりも搬送方向下流側にある第3搬送部30は、駆動ローラ31と、駆動ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきた搬送媒体Sを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。駆動ローラ31にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は駆動ローラ31に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ31に連れまわる。この従動ローラ32は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ31に対して付勢された構成としてもよい。
【0019】
排出トレイ2は、画像読取装置Aに対して回動可能なように、画像読取装置Aの下方に設けられた第1ヒンジを介して軸支されている。また、第1ヒンジ側の第1排出トレイ2aとその先端側に接続された第2排出トレイ2bとから構成されており、第2排出トレイ2bは第1排出トレイ2aに対して回動可能に軸支されている。
【0020】
<画像読取構造、制御>
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
【0021】
なお、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度と、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度とを同一条件とした場合でも、駆動部3を制御して後続搬送媒体Sの給送開始タイミングを間欠的にずらすことにより先行搬送媒体Sと後続搬送媒体Sとの間に最低限の間隔を形成することも可能である。
【0022】
<異常検知センサ>
送りローラ11と分離ローラ12との圧接部から搬送方向D1に沿って、
図2のように等間隔で第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156が設けられている。本実施形態の第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156は光学センサであり、発光部160と対応する受光部161とを備えている。発光部160は、LEDである。受光部161は、LEDの光エネルギーを感知できるフォトトランジスタである。以下の説明では、異常検知センサ151〜156は搬送媒体検出センサの一例であり、表現上まとめて異常検知センサ150と呼ぶことがある。
【0023】
図3のように下部ユニット104には発光部160を配置し、発光部160の対向側の上部ユニット103に受光部161を配置している。本実施形態では、媒体搬送装置のフットプリントを低減し、省スペースな設置を可能にするために、載置台1からの給送方向が装置載置面に対して傾きを持つように設け、搬送路RTの給送口が鉛直方向上側を向くように設けられている。この構成によれば、通常上方に配置されることが多い照明光などが給送口に侵入しやすくなるが、受光部161を上部ユニット103に設けることで、外光が受光部161に直接入りにくくなっている。
【0024】
また、受光部161を上部ユニット103に設けることで、埃等が積もりにくくなり、埃等による誤検知を防ぐことができる。なお、異常検知センサ150は、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出するため、発光部160と受光部161とを一つのモールド部品にまとめたフォトインタラプタでもよい。異常検知センサ150は、詳細は後述するが、発光部160が点灯して発光した光を受光部161で検出し、搬送媒体Sが到達するとその光が遮られて受光部161の検出値が下がることによって搬送媒体Sが到達したことと抜けたことを検出する。搬送媒体Sが到達した時間(タイミング)から搬送媒体Sの挙動を読み、異常な挙動をしていれば搬送媒体Sの搬送を停止し、ユーザーにエラーを通知する。
【0025】
<重送検出>
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
【0026】
<レジストセンサ>
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化すること
を原理として搬送媒体Sを検出する。
【0027】
本実施形態の場合、搬送媒体Sの先端が媒体検出センサ50で検出されると、搬送媒体Sが重送検出センサ40により重送を検出可能な位置に到達しているように、上記の媒体検出センサ50は重送検出センサ40の近傍においてその下流側に設けられている。なお、この媒体検出センサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、搬送媒体Sの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよいし、経路RTに突出したレバー型のセンサでもよい。
【0028】
媒体検出センサ50とは別の媒体検出センサ60が画像読取ユニット70よりも上流側に配置されている。第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の検出センサとしての一例であり、第2搬送部20により搬送される搬送媒体Sの位置を検出する。媒体検出センサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、媒体検出センサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。なお、本実施形態では、第2搬送部20の搬送方向上流側と下流側のそれぞれに媒体検出センサ50、60を配置したが、何れか一方だけでもよい。
【0029】
<CISの配置>
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
【0030】
<ブロック図の説明>
図4を参照して制御部80について説明する。
図4は画像読取装置Aの制御部80のブロック図である。
【0031】
制御部80はCPU81、記憶部82、操作部83、通信部84及びインターフェース部86を備える。CPU81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置A全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、スイッチやタッチパネル等で構成され、操作者からの操作を受け付ける。本実施形態では、タッチパネルとする。
【0032】
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインターフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインターフェースやSCSIインターフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインターフェースの他、通信部84は無線通信のインターフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインターフェースを備えていてもよい。
【0033】
インターフェース部86はアクチュエータ85やセンサ87とのデータの入出力を行うI/Oインターフェースである。アクチュエータ85には、駆動部3、駆動部4、伝達部5等が含まれる。センサ87には、異常検知センサ151〜156、重送検出センサ40、媒体検出センサ50及び60、画像読取ユニット70等が含まれる。
【0034】
<PCからの開始指示受信による駆動>
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。
【0035】
<異常検知センサの制御>
送りローラ11と分離ローラ12との付近で、搬送媒体Sが異常な挙動をした場合、搬送を停止するために異常検知センサ150が設けられている。異常搬送判定条件を満たすと判定され、異常な挙動が検知されない限り、搬送を継続する。異常な挙動は、例えば、伝票などの薄い搬送媒体Sを搬送した時に発生しやすい。
【0036】
薄い搬送媒体Sが送りローラ11と分離ローラ12とで分離されるときにジャムしやすい傾向がある。ジャムが発生した場合、搬送媒体Sは正常な搬送時よりも遅く異常検知センサ150を通過することになる。例えば、1枚の搬送媒体Sが正常に搬送される場合は、第1異常検知センサ151と第3異常検知センサ153間の搬送媒体Sの通過時間T1と、第3異常検知センサ153から第5異常検知センサ155間の搬送媒体Sの通過時間T2はほぼ同じになる。しかし、ジャムが発生すると通過時間T1<通過時間T2という関係になりやすい。CPU81は、通過時間T1とT2とが異なる場合にジャムが発生したと判断し、搬送を停止する。なお、異常の判定基準は一例であり、装置に合わせて適宜調整してよい。
【0037】
<重送時の制御>
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
【0038】
<レジストセンサの出力に応じた読取開始>
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
【0039】
図5を用いて、実施例1に係る画像読取装置における異常検知の詳細な動作を説明する。
【0040】
<外光判定>
電源投入後、発光部点灯制御によって異常検知センサ150の発光部160をOFF(消灯)にする(ステップS200)。発光部160をOFFにした状態で、異常検知センサ150の受光部161の出力値(出力信号)を外光判定処理部の一例であるCPU81が取得する(ステップS201)。CPU81は、各異常検知センサ150の出力値を、あらかじめ記憶部82に記憶しておいた外光判定閾値と比較し、外光が入射しているかどうかを判定する(ステップS202)。発光部点灯制御部はCPU81の一つの機能として実現されていても良いし、CPU81とは別のICなどによって構成されていても良い。
【0041】
外光判定閾値とは、異常検知センサ150に外光が入射していると判定するための閾値である。例えば、出力値が外光判定閾値より大きい場合は、搬送媒体Sの検知に影響を及ぼす外光量が異常検知センサ150に入射していると判断する。
【0042】
本実施形態の場合、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156に対して外光判定閾値は共通した1つのみ設定している。しかし、外光判定閾値は1つに限らず、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156それぞれに設定してもよい。例えば、本実施形態だと外光は画像読取装置Aの上方向から入射してくる。つまり、搬送方向D1の上流に設けているセンサほど外光が入射しやすく、下流側に設けているセンサほど外光が入射しにくい。そこで、各異常検知センサ150の搬送方向D1に対する位置によって外光判定閾値を変えてもよい。
【0043】
図11を用いて、その詳細を説明する。
図11は発光部160をOFFにしたときの第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156それぞれの受光部161に入射している外光量を表したものである。外光量は0〜255の範囲で表示され、入射する外光量が大きくなると255に近づく。本実施形態においては、
図1に示すように経路RTが画像読取装置の載置面に対して傾斜しており、媒体取込口が上方に向かって開口している。従って、経路RTの上流側に配置される異常検知センサ150の方が受光部161に外光が入射しやすくなっている。
【0044】
外光判定閾値THは、第1閾値TH1は第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152に、第2閾値TH2は第3異常検知センサ153と第4異常検知センサ154に、第3閾値TH3は第5異常検知センサ155と第6異常検知センサ156に対する外光判定閾値THとして設定されている。第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の外光量が第1閾値TH1より大きい場合、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152を無効にする。第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156も同様に受光部161に入射する外光量が外光判定閾値THより大きい場合に無効にする。なお、異常検知センサ150への光入射は、装置外装での光反射や直接光の到来のみならず、載置台1上に載置される媒体面や経路RTを形成する部材での光反射によっても発生する。
【0045】
図5に戻り、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値が、どれか1つでも外光判定閾値TH以上である場合には(ステップS202 YES)、第1検知センサ151〜第6異常検知センサ156の全てを無効にする(ステップS204)。但し、本実施形態では全て無効にしているが、外光判定閾値THより大きい出力値になっている異常検知センサ150のみ無効にしてもよく、詳細は後述する。異常検知センサ150を無効にした後は、発光部160を調光せずに搬送媒体Sを搬送する。また、ステップS204は、ユーザーに異常検知センサ150を無効にしていることを通知するように変更してもよい。ユーザーへの通知方法は、実施例6で詳細を説明する。
【0046】
このように、制御部の一例であるCPU81は、外光判定の判定結果に基づいて変更条件を満たすかどうかを判断し、異常検知センサ150における検出制御方法を制御する。その他の制御方法については順次説明する。
【0047】
ステップS202において、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156のすべての出力値がそれぞれの外光判定閾値THより小さい場合は、外光が搬送媒体Sの検知に影響のない外光量であると判断し(ステップS202 NO)、異常検知センサ150は無効にせず、搬送媒体Sの検知を行う。
【0048】
この場合には、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156を調光する(ステップS203)。調光が終了したら搬送媒体Sの搬送を開始する(ステップS205)。第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156のどれか一つでも調光が正常に終了できない場合には、調光エラーを操作部83(一例として、タッチパネル)などに表示し、ユーザーに調光エラーを通知して動作を終了するようにしても良い。
図5に示す外光判定の処理のタイミングは、電源投入後に限らない。例えば、搬送媒体Sを搬送する命令が通信部84を介して画像読取装置Aに伝達された時に行ってもよい。
【0049】
なお、異常検知センサ150を調光する実施例を説明したが、電気回路上、調光しない構成である場合も本実施例は実施可能である。また、発光部160はLED以外の照射構造を有していてもよく、回路構成上、ON/OFF制御ができる構成になっていればいかなる発光手段でもよい。
【0050】
また、無効にした異常検知センサ150は、複数の搬送媒体Sを連続して搬送している途中で、入射する外光量が外光判定閾値THよりも小さくなった時点から有効にしてもよく、具体的な処理については、実施例5で詳細を説明する。
【0051】
また、本実施例の異常検知センサ150は、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156に限らない。画像読取装置A内の搬送媒体Sを検知する光学センサ全てで上述の外光判定制御を実施してもよい。特に外光が入射しやすい位置のセンサであれば本発明の効果が高い。
【0052】
(実施例2)
以下、本発明の実施例2について説明するが、その多くの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0053】
実施例1では、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156のどれか一つでも外光判定閾値THより大きければ、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156全てを無効にしていた。
【0054】
それに対し実施例2では、外光が入射しているセンサが、ある一定数以上になった場合に、異常検知センサ151〜156全てを無効にし、一定数よりも少ない場合には、外光が入射していると判定しているセンサのみを無効とする。実施例2の場合は、特に搬送方向D1に対して複数の搬送媒体検知センサを用いて、搬送媒体Sの異常を検知する場合に効果がある。例えば本実施形態では、搬送媒体Sが第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156に到達する時間から搬送媒体Sの搬送における異常な挙動を読み取る。そのため、複数の異常検知センサ150が有効になっていれば、搬送媒体Sの挙動を検知することができる。
【0055】
そこで、無効にする異常検知センサ150が一定数以下であれば、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の全てを無効にせず、外光判定閾値より大きい出力値であった異常検知センサ150だけを無効にする。
【0056】
図6を用いて、実施例2を説明する。実施例1と同様の処理の場合、説明は省略する。なお、実施例2におけるハードウェア構成は実施例1と同様である。実施例1のステップS200、ステップS201と、実施例2のステップS210、ステップS211は同様なので説明を省略する。
【0057】
本実施例のステップS212において、CPU81は、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値をあらかじめ記憶部82に記憶させておいた外光判定閾値THと比較し、外光判定閾値THより大きい出力値となる異常検知センサが二個以上あるかを判定する。
【0058】
第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値のうち二個以上が外光判定閾値THより大きい場合は、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156全てを無効にする(ステップS215)。例えば、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152、第3異常検知センサ153の出力値が外光判定閾値THより大きい場合、第4異常検知センサ154、第15異常検知センサ155、第6異常検知センサ156の出力値が外光判定閾値THより小さかったとしても、異常検知センサ150全てを無効にする。
【0059】
センサを無効にした場合、実施例1と同様に異常検知センサ150の調光を行わずに搬送媒体Sを搬送する、もしくは、ユーザーに異常検知センサ150を無効にしたことを通知してもよい。
【0060】
異常検知センサ150の出力値が、外光判定閾値THより大きくなるものが二個未満であれば、出力値が外光判定閾値THより大きい異常検知センサ150のみを無効にする(ステップS213)。例えば、搬送方向上流側であり、他の異常検知センサ150に比べて比較的外光が入射しやすい第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の出力値のみが外光判定閾値THより大きい場合、第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152のみ無効にし、それら以外の異常検知センサ150で搬送媒体Sを検知する。
【0061】
異常検知センサ150の有効/無効の判定が決まったら、有効になっている異常検知センサの調光を行う(ステップS214)。調光が終了したら搬送媒体Sを搬送する(ステップS216)。なお、ステップS214において、無効になっている異常検知センサ150は、調光しなくてもよい。
【0062】
実施例1と同様に調光が正常にできない場合は、ユーザーに調光エラーを出して、動作を終了する。
【0063】
なお、本実施例ではステップS212において、ステップS217に遷移するための条件としての、外光判定閾値THを上回る異常検知センサ150の個数を2個としたが、これに限らず、例えば、3つ以上、もしくは搬送方向D1における複数個、などとしても良い。
【0064】
(実施例3)
以下、本発明の実施例3について説明するが、その多くの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0065】
実施例3では、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156のうち外光判定閾値THより大きい出力値になっているものが、異常検知センサ150に設定された組み合わせ条件に当てはまる場合に、異常検知センサ150全てを無効にする。
【0066】
本実施例における組み合わせ条件とは、異常検知センサ150全てを無効にする条件のことであり、本実施例における組み合わせ条件の一例として、
第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156のどれかに外光判定閾値THより大きい外光が入射していたら、異常検知センサ150すべてを無効にする。
【0067】
このとき、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152のどちらか、もしくは両方に外光判定閾値TH以上の外光が入射していて、第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156に外光判定閾値TH以上の外光が入射していない場合は、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の2つのみを無効にし、その他の第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156は有効にする。
【0068】
本実施例は、実施例2と同様、複数のセンサを用いて搬送媒体Sの異常を検知する場合に効果がある。また、組み合わせ条件によっては、画像読取装置A内で反射した外光によるセンサ誤検知も未然に防ぐことが可能である。
【0069】
図7を用いて、実施例3の動作フローについて説明する。実施例1と同様の処理の場合、説明は省略する。なお、実施例3におけるハードウェア構成は実施例1と同様である。実施例1のステップS200、ステップS201と、実施例3のステップS220、ステップS221は同様なので説明を省略する。
【0070】
ステップS222において、CPU81は、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値をあらかじめ記憶部82に記憶させておいた外光判定閾値THと比較し、外光判定閾値THより大きい出力値になっている異常検知センサ150が上記組み合わせ条件に当てはまっているかを判定する。
【0071】
第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156のいずれかの出力値が外光判定閾値TH以上の場合(ステップS222 YES)、異常検知センサ150全てを無効にする(ステップS225)。異常検知センサ150全てを無効にしたら、実施例1と同様に調光せずに搬送媒体Sを搬送する(ステップS227)、もしくは、ユーザーに異常検知センサ150すべてを無効にしたことを通知し動作を終了してもよい。
【0072】
第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156の出力値がいずれも外光判定閾値THより小さい場合(ステップS222 NO)、且つ第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の出力値のどちらか一方、もしくは両方が外光判定閾値TH以上の場合(ステップS223 No)、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の両方を無効にする(ステップS224)。本実施形態では、第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152両方を搬送媒体Sが通過するタイミングを用いて媒体Sの搬送異常を検知しているため、左右どちらかの異常検知センサ150に外光判定閾値THより大きい外光が入射していると、通過のタイミングが正確に取得できない。そのため、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152どちらかの出力値が外光判定閾値TH以上となっている場合には、第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152の両方を無効にしている。なお、第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152の両方を通過するタイミングを検知しないように構成した場合は、両方のセンサを無効にする必要はなく、出力値が外光判定閾値THより大きい方のセンサのみ無効にしてもよい。第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の出力値がどちらも外光判定閾値THより小さければ(ステップS223 Yes)いずれのセンサも無効にしなくてよい。
【0073】
ステップS223、S224の処理が終了したら。有効になっている異常検知センサ150を調光する(ステップS226)。調光が終了したら搬送媒体Sを搬送する(ステップS227)。なお、組み合わせ条件は本実施例のものに限らない。また、本実施例で説明した動作は、異常検知センサ150に限らず、光学式センサにも適用可能である。
【0074】
(実施例4)
以下、本発明の実施例4について説明するが、その多くの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0075】
本実施例では、有効になっている異常検知センサ150の組み合わせによって、搬送媒体Sの異常搬送判定条件を変更する。異常搬送判定条件とは、搬送媒体Sの挙動を異常と判定する条件のことである。具体的には、それぞれの異常検知センサ150間の通過時間T1、T2が3msec未満になっていることが異常搬送判定条件である状況が初期設定となっている状態を例に挙げて説明する。この場合、3msec以上となる箇所が4か所より多い場合は、異常な挙動が発生していると判定する。なお、異常搬送判定条件は上記に限らず、装置ごとに適宜調整してよい。
【0076】
図8を用いて、実施例4の動作フローを説明する。実施例1と同様の処理の場合、説明は省略する。なお、実施例4におけるハードウェア構成は実施例1と同様である。実施例3のステップS220、ステップS222と、実施例4のステップS230、ステップS231は同様なので説明を省略する。
【0077】
ステップS232において、第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156の出力値のいずれかが外光判定閾値THより大きい場合(ステップS232 YES)、異常検知センサ150全てを無効にする(ステップS236)。異常検知センサ150全てを無効にしたら、実施例3と同様に調光せずに搬送媒体Sを搬送する(ステップS237)、もしくは、ユーザーに異常検知センサ150を無効にしたことを通知し動作を終了してもよい。
【0078】
第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156の出力値がすべて外光判定閾値THより小さい場合(ステップS232 NO)、且つ第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の出力値のどちらか一方、もしくは両方が外光判定閾値TH以上となる場合、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の両方を無効にする(ステップS233、S234)。第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の出力値がどちらも外光判定閾値THより小さければ、どちらのセンサも有効とする。
【0079】
ステップS234の処理が終了したら、異常搬送判定処理部における異常搬送判定条件を変更する(ステップS235)。ステップS233において、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152を無効にしていない場合、異常搬送判定条件は変更せずに、ステップS237に進む。第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152を無効にした場合、異常搬送判定条件を変更する。具体的には、それぞれの異常検知センサ間の通過時間を異常搬送判定条件として用いており、センサ間隔は11箇所設定されている。設定された異常検知センサのセンサ間隔の通過時間が所定の時間以上となる箇所が4か所より多ければ異常と判定していたものに対して、第1異常検知センサ151と第2異常検知センサ152とを無効にしていることから、異常検知センサのセンサ間隔は、6箇所設定されていて、通過時間が所定の時間以上となる箇所が2カ所より多ければ異常と判定するように変更する。
【0080】
ステップS233からステップS235の処理が終わったら、異常検知センサを調光する(ステップS237)。調光が終了したら搬送媒体Sを搬送する(ステップS238)。実施例1と同様に調光が正常にできない場合は、ユーザーに調光エラーを出し、動作を終了する。
【0081】
本実施例は異常検知センサ150に限らず、光学式センサにも適用可能である。また、異常搬送判定条件も本実施例の方法に限らず、装置ごとに最適化してよい。
【0082】
本実施形態においては、異常搬送判定処理部としてCPU81を用いて実現しているが、CPU81以外のIC等によって構成しても良い。
【0083】
(実施例5)
以下、本発明の実施例5について説明するが、その多くの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0084】
本実施例は、搬送媒体S同士の間隔中にも異常検知センサ150の発光部160をOFFにして外光が入射しているかを判定し、異常検知センサ150の有効無効の状態を変更する。
【0085】
搬送媒体S同士の間隔中に発光部160をOFFするタイミングとしては、先行搬送媒体Sが異常検知センサ150を通過した直後に発光部160をOFFする。
【0086】
本実施例の場合、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152が他の異常検知センサ150よりも先に先行搬送媒体Sの後端が通過する。搬送媒体Sが抜けた直後、第1異常検知センサ151、第2異常検知センサ152の発光部160をOFFにする。その後、受光部161の出力値を外光判定閾値THと比較して、有効/無効の判定を行う。第3異常検知センサ153〜第6異常検知センサ156も同様に、先行搬送媒体Sの後端が通過したら発光部160をOFFにし、受光部161の出力値を外光判定閾値THと比較し、異常検知センサ150の有効/無効の状態を変更する。
【0087】
複数の搬送媒体Sを連続して搬送している途中で異常検知センサ150の出力値が外光判定閾値TH以上になった場合は、異常検知センサ150を有効から無効に変更する。出力値が外光判定閾値THより小さくなった場合は、異常検知センサ150を無効から有効に変更する。
【0088】
実施例1に本実施例を組み合わせて適用する場合には、異常検知センサ150を有効として搬送しているときは、ステップS202で、いずれかの異常検知センサ150の出力値が外光判定閾値TH以上となった時点でステップS204に進み、全ての異常検知センサ150を無効とする。異常検知センサ150が無効となっている状態では、外光判定閾値THを下回った異常検知センサ150の情報を何らかの記憶手段に記憶しておき、すべての異常検知センサ150についての出力値が外光判定閾値THを下回った時点で、全ての異常検知センサ150を有効にすれば良い。
【0089】
実施例2に本実施例を組み合わせて適用する場合には、異常検知センサ150を有効として搬送しているときは、ステップS212で、いずれかの異常検知センサ150の出力値が外光判定閾値TH以上となった場合、その情報を記憶するとともにその異常検知センサ150を無効にしておき、出力値が外光判定閾値TH以上となった異常検知センサ150が実施例2で説明した条件を満たした時点(一例としては、2個の異常検知センサ150の出力値が外光半知識位置TH以上)でステップS217に進み、全ての異常検知センサ150を無効とするなどの動作を行えばよい。すべての異常検知センサ150が無効となっている状態では、外光判定閾値THを下回った異常検知センサ150の情報もしくは外光判定閾値TH以上となっている異常検知センサ150の情報を何らかの記憶手段に記憶しておき、実施例2で説明した条件を満たした時点で全ての異常検知センサ150を有効にすれば良い。
【0090】
実施例3に本実施例を組み合わせて適用する場合にも同様に、ステップS222において出力値が外光判定閾値TH以上となった異常検知センサ150を記憶手段に記憶しておき、特定の組み合わせかどうかの判定条件を満たすときにステップS225へ進み、それ以外の場合にはステップS223に進むように構成すれば良い。
【0091】
実施例4に本実施例を組み合わせて適用する場合も同様である。
【0092】
なお、搬送媒体S同士の間隔中に発光部160をOFFにし、異常検知センサ150の有効/無効の状態を更新し、調光までの一連の処理を行うタイミングは本実施例の形態に限らない。一連の処理を行う場合は、搬送媒体Sが異常検知センサ150にかかっていない時であればよく、後続搬送媒体Sの検知までに一連の処理が終了できればよい。
【0093】
(実施例6)
以下、本発明の実施例6について説明するが、その多くの構成は実施例1と同様であるため説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0094】
実施例6は、ユーザーに外光判定閾値THより大きい外光が異常検知に入射していることを通知する方法を説明する。
【0095】
図9を用いて、本実施例を説明する。実施例1と同様処理の場合、説明は省略する。なお、本実施例におけるハードウェア構成は実施例1と同様である。実施例1のステップS200〜ステップS205と、実施例6のステップS40〜ステップS245は同様なので説明を省略する。
【0096】
ステップS245で異常検知センサ150全てを無効にした後、ユーザーに異常検知センサ150全てを無効にしたことを通知する(ステップS246)。通知方法は、ブザー音で知らせたり、LCD等の画面にメッセージを表示させたりしてもよい。本実施例の場合はタッチパネルにメッセージを表示する。ユーザーに通知後、動作を終了する。
【0097】
なお、通知方法はこれに限らず、例えば、
図10の方法が考えられる。
図10の場合は、ユーザーに異常検知センサ150の無効を通知すると共に画像読取装置Aの移動を促すメッセージを表示させる。
【0098】
ステップS250〜ステップS256は
図9の処理と同じだが、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値全てが外光判定閾値THより小さくなるまで継続してメッセージを表示させる。一定周期ごとにステップS251の処理を行い、ステップS252の処理において第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値が外光判定閾値THより小さくなったら、メッセージを消し、ステップS253、ステップS254の処理を行う。
【0099】
ブザー等の音の場合は、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156の出力値が外光判定以下になるまで音を鳴らし続ける。
【0100】
但し、LCD等の表示部にメッセージを表示する場合、ブザー等の音で通知する場合のいずれかに関わらず、ユーザーへの通知としては搬送動作中もしくは載置台1上に媒体が積載されている場合などの、場合に限って通知しても良い。この場合、ユーザーにとっては不要な状態では通知されずに、煩わしくない。
【0101】
図10のフローの場合、特に持ち運びや移動が容易な機器やセンサ数が少ない装置に有効である。特にバッテリを内蔵しているものが好ましく、異常検知センサと通知部のみを駆動するように制御し、少なくとも所定時間の間その電力を確保できるようなバッテリを搭載していることが好ましい。
【0102】
(実施例7)
ここで、
図12を用いて、本発明の実施形態における給紙部の構造について説明する。この構造は実施例1から実施例7のいずれにおいても適用でき、適宜組み合わせて使用可能である。
【0103】
図12は、載置台1と平行に搬送方向の後方から見た状態を示している。
図2や
図3を用いて説明したように、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156は、搬送路RT内を挟んで対向するように受光部161および発光部160が設けられている。
【0104】
すなわち、給送口から外光が入射しない位置に各異常検知センサ150を配置できればよいが、実施例1で説明したように、載置台1が上方に向かって傾斜しており、それに伴って給送口が上方に向かって開口し、また、載置台1に積載された用紙を下から1枚ずつ分離して分離給送すべく、搬送路RTの上流端位置に送りローラ11と分離ローラ12とを配置した画像読取装置において、搬送路RTに隣接して異常検知センサ150を配置する以上難しく、如何に給送口から入射する外光の量を低減するかが異常検知センサ150にとって重要となる。
図12に示すように、給送口の中央部には分離ローラ12やストッパ202が配置されている。搬送媒体Sの分離動作中の挙動を検知可能なように、異常検知センサ150は、搬送方向と直交する幅方向に対して、分離ローラ12やストッパ202の外側に配置されている。この配置により、異常検知センサ150の上流側には外光を防ぐものが配置されておらず、外光の影響を受けやすい状態となっている。
【0105】
本実施形態においては、
図1に示すように、本体筐体Aを形成する上部ユニット103における給送口側の上流端における側壁の一部を搬送路側に延設して庇部201を形成している。
【0106】
図12に示すように、載置台1と上部ユニット103を形成する外装部材との間に給送口が形成されており、庇部201は、搬送路RTの幅方向をカバーするようになっている。これは、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156は、搬送路RTを搬送される様々な大きさ(幅)の搬送媒体Sに対しても好適に用いることができるように、幅方向におけるある程度内側に配置されていることが好ましいが、外光はどの角度から侵入するかが不明なため、できるだけ光を遮蔽することが好ましいことからである。
【0107】
庇部201は、幅方向の両端側に位置し、搬送路RT側への突出量の大きい第1庇部201aと、幅方向の中央部に位置し、搬送路RT側への突出量の小さい第2庇部201bとからなる。庇部201の下流側には、上部ユニット103の外装部材によって形成される傾斜面204が設けられており(
図1参照)、搬送方向下流側へ向かうにつれて搬送経路RTが搬送媒体Sの厚み方向に対して狭くなるようになっている。
【0108】
第2庇部201bの搬送方向側には、給送を停止しているときに載置台1に載置されている搬送媒体Sを堰き止めるためのストッパ202を有しており、ストッパ202は分離ローラ12の回転に連動して搬送路RTに対して出し入れされる。ストッパ202の上流側には、分離ローラカバー203が配置されている。
図12は、搬送媒体Sを搬送しない所謂待機状態を示しており、ストッパ202が搬送路RTを跨るように上方から下方に向けて突出している。
【0109】
分離ローラカバー203の下端部は、第2庇部201bの先端および第1庇部201aの先端よりも搬送路RT側に突出している。こうすることによって、ストッパ202を設けるスペースを確保しながら、ストッパ202によって第3の庇部を形成することで、第1異常検知センサ151〜第6異常検知センサ156への外光の入射量を効果的に低減している。また、外光を低減するため無闇に庇部201を搬送路RT側に突出させてしまうと、載置台1に載置した搬送媒体Sを庇部201によって堰き止めて給送性能の低下を招くことに繋がるが、分離ローラカバー203の突出量よりも少ない突出量で庇部201を設けることにより、入射する外光量の低減と給送性能の確保を両立している。
【0110】
なお、
図12においてはストッパ202が搬送方向と直交する幅方向に3つ設けられている。これを異常検知センサ150の上流側に対応する位置に左右1つずつ増やし、給送開始直前の、ストッパ202が搬送路に降りている状態で上述した搬送異常検知の制御を実行することで、外光の影響をさらに低減することができる。
【0111】
(実施例8)
以下、本発明の一実施形態における給紙リトライ機能を含めた制御について説明する。給紙を開始してから、媒体が媒体検出センサ50に到達するまでに、予め設定された時間以上が経過した場合に、送りローラ11を再駆動して媒体を供給しようとする給紙リトライ機能を有している。この機能は、搬送に異常がない場合でも媒体の摩擦の影響などによって給紙に時間がかかっている場合などに有効な手段である。
【0112】
一方、上記実施形態で説明したように、本発明に係る画像読取装置Aは、異常検知センサ150を備えており、送りローラ11を駆動するモータ3の回転量に対する各異常検知センサ150位置の通過時間によって媒体搬送の異常を検知している。
【0113】
給紙リトライ機能は、送りローラ11を駆動するモータ3を回転させ続ける制御であるが、異常検知センサ150における搬送異常の検知は、送りローラ11を駆動するモータ3の回転量と比較して行っているため、給紙リトライ機能の実行時に搬送異常検知を行ってしまうと、異常検知センサ150としては、搬送異常が行ったと判断してしまう。実際には上述したように、媒体にジャムなどの搬送異常が行っていない場合でも異常と判断してしまうことがある。
【0114】
それに対し、本実施形態においては、異常検知センサ150による搬送異常検知機能を有効にしたときに、給紙リトライ機能を無効とすることによって、媒体にジャムなどが起こっていない場合には、給紙リトライを実行したことにより搬送異常が起こったとして誤検出することがないように構成されている。
【0115】
また、重送検出センサ40によって重送が発生したと判断された際には、送りローラ11を逆回転することで、媒体を載置台1に戻すような分離リトライ機能が実行されるようになっている。
【0116】
このとき、送りローラ11が逆回転することで媒体が分離部まで戻され、再度分離されてから搬送される。ここで、送りローラ11が正逆を問わずに回転することによって異常検知センサ150による搬送異常検知動作を行うように構成していた場合には、分離リトライ機能においても同様に搬送異常の検知を行ってしまう。しかしながら、分離リトライ機能も上述した給紙リトライ機能と同様に、実際にはジャムなどの搬送異常が起こっているわけではない。
【0117】
したがって、分離リトライ機能の実行中においては、搬送異常の検知動作を停止することが好ましい。本実施形態においては、分離リトライ動作(送りローラ11の逆回転)中は、搬送異常が起こったことを異常検知センサ150が検知したとしても、無視して分離リトライ動作を実行、すなわち、異常検知センサ150を無効とし、媒体が停止した時に給紙モータの回転数をリセットし、改めて異常検知センサ150による搬送異常検知を有効にする。
【0118】
なお、本発明は上述した形態に限定されない。例えば、搬送媒体Sの一例として用紙などの媒体束を載置台上にセットすると、媒体束の最上面で反射した光が、給送口から装置内に入り込むことが考えられる。このような媒体反射は、その媒体の種類や表面状態等によって変化する。例えば、比較的黒い媒体であれば媒体反射は比較的抑えられるが、白い媒体であれば媒体反射が発生し易くなる。また、雑誌などの写真部分や光沢のある印刷面を有する媒体は光反射し易い。複数の種類の媒体が積載される異種混載では、媒体束内にそのような光反射し易い媒体が含まれることがある。そのため、媒体を1枚ずつ分離して給送する過程において、異常検知センサ群の少なくとも1つのセンサ(特に給送方向の上流側に配置されたセンサ)に入射する光の量を検出し、所定の閾値に基づいて、異常な光入射を一枚ずつ判断するようにしてもよい。
【0119】
媒体束から媒体を一枚ずつ分離し、その途中で異常な光入射があることを検出した場合には、例えば、異常検知自体を無効にしたり、あるいは異常検知の条件を変更したりすることも考えられるが、給送動作を一旦停止した状態でユーザーへ警告メッセージを示し、給送動作をそのまま続行するか、給送のやり直しを行うか、を選ばせるなど、その後の対応をユーザーに選択させるようにしてもよい。媒体束の処理を途中で自動的に中断してしまうと、一部のやり直しを伴うが、異常な光入射があっても媒体束の分離給送は正常に実施可能な場合があるため、ユーザーが続行を選べば一時停止とその後の続行に対する操作だけで済むため、一時停止までに行った処理が無駄にならず、やり直しを防ぐことができる。
【0120】
以上説明したように、本発明は、外光判定処理部(CPU81)によって異常検知センサ150に外光が入射していると判定されて、制御部(CPU81)によって変更条件を満たすと判断されたときに、検出制御方法を変更するものであり、検出制御方法の変更には、有効にする異常検知センサ150の組み合わせや異常検知センサ150の外光判定閾値THを変更することが含まれる。
【0121】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が適用可能である。