特許6976192IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ケーソンを地盤中に沈設するケーソン沈設方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に記載されたケーソン沈設方法のように、ケーソンの刃口部の下方の地盤を砂杭に置換して地盤改良を施す場合、砂杭の周囲の原地盤に変位が生じ易いなどの問題がある。また、セメントを充填して地盤改良を施す場合、周囲の原地盤の変位についての懸念は解消し得るが、地盤改良体の強度が過大になってしまうため、ケーソンを容易に沈設させることが困難になる。 本発明は、このような実状に着目してなされたものであり、ケーソンの過沈下及び原地盤への影響を抑制又は防止しつつ、ケーソンを容易に沈設することが可能なケーソン沈設方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題に対して、本発明に係るケーソン沈設方法は、その一態様として、刃口部を備えるケーソンを、前記刃口部を下方に向けて地盤の地表面側から所定深さまで沈下させて設置するケーソン沈設方法であって、前記ケーソンの沈下領域における前記刃口部の下方に位置する刃口部下方地盤の少なくとも一部を凍結させる凍結処理により、前記刃口部下方地盤の少なくとも一部に凍結改良体を予め構築した後に、前記ケーソンを沈下させ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明に係るケーソン沈設方法の一態様によると、前記凍結処理により、刃口部下方地盤の少なくとも一部を凍結させて、刃口部下方地盤の少なくとも一部に凍結改良体を予め構築した後に、ケーソンを沈下させている。これにより、例えば、刃口部下方地盤の一部に、軟弱地盤が存在することが事前のボーリング調査により分かっている場合等には、その部分について前記凍結処理を施すことにより、その部分の強度(例えば、一軸圧縮強さ)を少なくとも原地盤よりも高めることができるため、ケーソンの過沈下を抑制又は防止することができる。また、凍結改良体は原地盤を凍結させることにより造成したものであるため、従来の砂杭と比較して改良体自体の自立性を容易に高めることができることができ、ひいては、周囲の原地盤の変位を、砂杭の場合よりも抑制又は防止することができる。そして、凍結改良体は、従来のセメントを用いた地盤改良体と比較すると低強度に造成することができるため、ケーソン沈下の際に凍結改良体を容易に掘削することができる。したがって、ケーソンを容易に沈下させることができる。 このようにして、ケーソンの過沈下及び原地盤への影響を抑制又は防止しつつ、ケーソンを容易に沈設することが可能なケーソン沈設方法を提供することができる。 また、従来の砂杭やセメントを用いた地盤改良体の場合、地盤内へのケーソンの設置が完了した状態で、地盤内におけるケーソンの周囲等に掘削されずに残った地盤改良体の残余部分について、地盤内にそのまま残置させずに撤去すると共に埋戻し、原地盤に復帰させることを要求されることがある。この点、本発明に係るケーソン沈設方法の一態様によると、地盤内へのケーソンの設置が完了した状態で、凍結改良体の一部が掘削されずに地盤内におけるケーソンの周囲等に残ったとしても、その凍結改良体の残余部分を解凍させるだけで原地盤に復帰させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1実施形態におけるケーソンの概略構成を説明するための概念図である。

【図2】図1に示すA−A線矢視断面図である。

【図3】第1実施形態におけるケーソン沈設方法の手順を説明するための概念図であり、ボーリング工程を示す図である。

【図4】図3に示すB−B線矢視断面図である。

【図5】図4に続く冷媒管挿通工程を示す図である。

【図6】図5の要部拡大図である。

【図7】図6に示すC方向から視た要部上面図である。

【図8】凍結改良体の構築工程を示す図である。

【図9】前記凍結改良体の凍結温度と強度との関係を説明するための図である。

【図10】図9に続く第1ロットケーソンの構築工程を示す図である。

【図11】前記第1ロットケーソンの構築後の状態を示す図である。

【図12】図11の第1ロットケーソンの刃口部と凍結改良体との位置関係を示す部分拡大断面図である。

【図13】図12に続く第1ロットの掘削沈下工程を示す図である。

【図14】図13に示すD−D線矢視断面図である。

【図15】第2ロットケーソンの設置工程を示す図である。

【図16】第1〜第5ロットケーソンを設置した状態を示す図である。

【図17】ケーソン内部への中埋めコンクリートの打設工程を示す図である。

【図18】図17に続く頂版設置工程を示す図である。

【図19】沈設が完了したケーソン上に橋脚を配置した状態を示す図である。

【図20】前記第1実施形態の変形例を説明するための概念図である。

【図21】本発明の第2実施形態におけるケーソン沈設方法の手順を説明するための概念図であり、第1ロットの掘削沈下工程を示す図である。

【図22】第2実施形態におけるケーソンの沈設が完了した状態を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1,1’…ニューマチックケーソン(ケーソン)、6…刃口部、20…ボーリング孔、21,21’…凍結改良体、21a…柱体、30…第1冷媒管、40…第2冷媒管、50…第3冷媒管、70…長尺部材、71…鋼矢板

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