【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年12月7日 App Storeにて、集客を支援するためのシステムに関するアプリケーションを公開した。 平成31年3月15日 google playにて、集客を支援するためのシステムに関するアプリケーションを公開した。 令和1年5月13日 ウェブサイト(https://sunny−good−shops.com/)にて、集客を支援するためのシステムに関するアプリケーションを公開した。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムでは、クーポンによる集客の効果を実感できない店舗が、当該システムの使用(クーポンの発行)を直ちに中止してしまう場合があった。例えば、クーポンによる集客以外の利益を店舗に対して付与することにより、各店舗は、システムの使用(クーポンの発行)を継続し易くなると考えられる。
【0005】
本発明は、店舗による継続的なクーポンの発行を支援することを目的の1つとする。本発明の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係るシステムは、クーポンを管理するためのクーポン管理システムであって、複数のユーザの各々に関するユーザ情報であって各ユーザに関連付けられている店舗を特定可能な情報を含む前記ユーザ情報を少なくとも記憶するように構成された情報記憶部と、ユーザによるクーポンの利用に応じて、前記ユーザ情報に少なくとも基づいて、ユーザに関連付けられている店舗を特定するように構成された店舗特定部と、特定した店舗に対して報酬を付与するように構成された報酬付与部と、を備える。
【0007】
この構成によれば、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザに関連付けられている店舗に対して報酬が付与されるから、店舗は、クーポンによる集客以外の利益を得ることができる。この結果、上記システムは、店舗による継続的なクーポンの発行を支援する。
【0008】
また、上記システムにおいて、前記報酬付与部は、前記特定した店舗に加えて、クーポンを利用したユーザに対して報酬を付与するように構成されている、ようにしても良い。こうすれば、ユーザによるクーポンの利用が促進される。
【0009】
また、上記システムにおいて、ユーザによるクーポンの利用に応じて、クーポンが利用される店舗に対して料金を請求する料金請求部をさらに備える、ようにしても良い。こうすれば、クーポンの利用に応じた、当該クーポンが利用される店舗(クーポンの発行元の店舗)に対する料金の請求が可能となる。
【0010】
また、上記システムにおいて、前記店舗特定部は、ユーザに関連付けられている店舗が存在しない場合(何れの店舗も関連付けられていない場合)には、(今回の)クーポンが利用される店舗をユーザに関連付けるように構成されている、ようにしても良い。こうすれば、例えば、ユーザが最初にクーポンを利用した店舗が当該ユーザに関連付けられ、当該店舗は、当該ユーザによる他の店舗でのクーポンの利用に応じて報酬が付与されることになる。この結果、店舗は、クーポンの初回の利用をユーザに促すことに対する動機付けが得られる。
【0011】
また、上記システムにおいて、前記情報記憶部は、前記ユーザ情報に加えて、複数のクーポンの各々に関するクーポン情報を少なくとも記憶するように構成されており、前記クーポン情報は、クーポンを利用可能な店舗を特定可能な情報を含み、前記店舗特定部は、前記クーポン情報に少なくとも基づいて、クーポンが利用される店舗を特定するように構成されている、ようにしても良い。こうすれば、クーポン情報に基づいて、クーポンが利用される店舗を特定することが可能となる。
【0012】
また、上記システムにおいて、前記報酬付与部は、報酬として仮想通貨を付与するように構成されている、ようにしても良い。こうすれば、仮想通貨(暗号通貨、コイン、又は、ポイント等が含まれる。)の使用を促進し得る。
【0013】
本発明の実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、クーポンを管理するためのクーポン管理方法であって、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも一部は、複数のユーザの各々に関するユーザ情報であって各ユーザに関連付けられている店舗を特定可能な情報を含む前記ユーザ情報を少なくとも記憶するように構成された情報記憶装置にアクセス可能であり、前記方法は、ユーザによるクーポンの利用に応じて、前記ユーザ情報に少なくとも基づいて、ユーザに関連付けられている店舗を特定する工程と、特定した店舗に対して報酬を付与する工程と、を備える。
【0014】
この構成によれば、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザに関連付けられている店舗に対して報酬が付与されるから、店舗は、クーポンによる集客以外の利益を得ることができる。この結果、上記方法は、店舗による継続的なクーポンの発行を支援する。
【0015】
本発明の実施形態に係るプログラムは、クーポンを管理するためのクーポン管理プログラムであって、複数のユーザの各々に関するユーザ情報であって各ユーザに関連付けられている店舗を特定可能な情報を含む前記ユーザ情報を少なくとも記憶するように構成された情報記憶装置に少なくとも一部がアクセス可能な1又は複数のコンピュータに、ユーザによるクーポンの利用に応じて、前記ユーザ情報に少なくとも基づいて、ユーザに関連付けられている店舗を特定する処理と、特定した店舗に対して報酬を付与する処理と、を実行させる。
【0016】
この構成によれば、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザに関連付けられている店舗に対して報酬が付与されるから、店舗は、クーポンによる集客以外の利益を得ることができる。この結果、上記プログラムは、店舗による継続的なクーポンの発行を支援する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の様々な実施形態は、店舗による継続的なクーポンの発行を支援する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。また、以下の実施の形態は、本開示技術を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係るクーポン管理サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワークNWを介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。
図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。クーポン管理サーバ10は、複数の店舗に関する情報を提供する店舗情報提供サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。店舗情報提供サービスは、各店舗によるクーポンの発行及び当該クーポンのユーザ(消費者)による利用を管理する機能を含む。
【0021】
クーポン管理サーバ10は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。具体的には、サーバ10は、
図1に示すように、CPU又はGPUとして構成されるコンピュータプロセッサ11と、DRAM等によって構成されデータやプログラムを一時的に記憶するメインメモリ12と、有線又は無線の通信を制御する通信インタフェース14と、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成されデータやプログラムを記憶するストレージ15とを備える。コンピュータプロセッサ11は、ストレージ15等に記憶されているプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる命令を実行する。
【0022】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。
【0023】
本実施形態において、ストレージ15は、
図1に示すように、クーポンを利用するユーザ(消費者)に関する情報を管理するユーザ情報テーブルTA1と、クーポンに関する情報を管理するクーポン情報テーブルTA2と、店舗情報提供サービスにおける情報提供の対象となる店舗に関する情報を管理する店舗情報テーブルTA3とを有する。
【0024】
図2は、ユーザ情報テーブルTA1において管理される情報を例示する。ユーザ情報テーブルTA1は、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザID」に対応付けて、氏名、連絡先、支払情報(クレジットカード情報等)等を含む「基本情報」、「還元店舗ID」、「コイン数」、「クーポン利用履歴」等の情報を管理する。「還元店舗ID」は、このユーザによるクーポンの利用に応じてコインが還元される店舗を識別する情報である。コインは、対象の店舗において利用可能な電子的・仮想的なアイテムであり、例えば、各店舗における支払に利用することができる。
【0025】
図3は、クーポン情報テーブルTA2において管理される情報を例示する。クーポン情報テーブルTA2は、図示するように、個別のクーポンを識別する「クーポンID」に対応付けて、このクーポンの発行元である店舗を識別する「発行元店舗ID」、このクーポンに対応する画像に関する情報である「画像情報」、「説明文」、「有効期限」等の情報を管理する。これらの情報は、発行元の店舗によって設定される。
【0026】
図4は、店舗情報テーブルTA3において管理される情報を例示する。店舗情報テーブルTA3は、図示するように、個別の店舗を識別する「店舗ID」に対応付けて、店舗名、連絡先、支払情報(クレジットカード情報等)等を含む「基本情報」、営業時間、予算、紹介文等を含む「営業情報」、「コイン数」、この店舗に対する請求に関する情報である「請求情報」等の情報を管理する。本実施形態において、店舗は、コインを現実の通貨に交換することができる。
【0027】
図1に戻り、クーポン管理サーバ10は、ストレージ15等に記憶されているプログラムに含まれる命令をコンピュータプロセッサ11が実行することによって、図示するように、クーポン管理部112、店舗特定部114、報酬付与部116、及び、料金請求部118として機能するように構成されている。
【0028】
クーポン管理部112は、クーポンの管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、クーポン管理部112は、ユーザからの要求に応答して、クーポンの一覧を提示するように構成されている。また、例えば、クーポン管理部112、ユーザによって指定されたクーポンの当該ユーザによる利用要求に応答して、当該ユーザのクーポンの利用履歴を更新するように構成されている。
【0029】
店舗特定部114は、ユーザに対して設定されている還元店舗の特定に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、店舗特定部114は、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザの還元店舗を、ユーザ情報テーブルTA1の還元店舗IDに基づいて特定するように構成されている。
【0030】
報酬付与部116は、ユーザ及び店舗に対する報酬の付与に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、報酬付与部116は、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザ、及び、当該ユーザの還元店舗に対して、所定数のコインを付与するように構成されている。
【0031】
料金請求部118は、店舗情報提供サービスにおける料金請求に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、料金請求部118は、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該クーポンの発行元店舗に対して料金(クーポン管理機能の使用料金と言うこともできる。)を請求するように構成されている。
【0032】
ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとしての構成を有する。具体的には、ユーザ端末30は、
図1に示すように、CPU又はGPUとして構成されるコンピュータプロセッサ31と、DRAM等によって構成されデータやプログラムを一時的に記憶するメインメモリ32と、ユーザ等との間で情報のやり取りを行う入出力インタフェース33と、有線又は無線の通信を制御する通信インタフェース34と、磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成されデータやプログラムを記憶するストレージ35とを備える。コンピュータプロセッサ31は、ストレージ35等に記憶されているプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる命令を実行する。
【0033】
入出力インタフェース33は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置、ディスプレイ等の画像出力装置、及びスピーカ等の音声出力装置を含む。通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。
【0034】
ユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブルデバイス等として構成される。ユーザ端末30は、ストレージ35等にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーションを介したサーバ10との間の通信を伴って各種の画面を表示する。
【0035】
次に、このように構成された本実施形態のクーポン管理サーバ10の動作について説明する。
図5は、ユーザがクーポンを利用する際に、サーバ10及びユーザ端末30によって実行される処理を例示するシーケンス図である。まず、ユーザ端末30が、ユーザによるクーポンの指定を受け付ける(ST100)。ユーザによるクーポンの指定は、ユーザ端末30において表示される画面を介して行われる。
【0036】
図6は、ユーザ端末30において表示される店舗画面50を例示する。当該画面50は、特定の店舗に関する情報を表示し、当該店舗は、例えば、地図上に表示されている1又は複数の店舗の中からユーザによって指定され、キーワード検索によって表示された1又は複数の店舗の中からユーザによって指定され、又は、店舗に設置されているビーコン装置からのビーコン信号に基づいて特定される。
【0037】
店舗画面50は、
図6に示すように、店舗に関する画像を表示する画像表示領域52と、メニューボタン54と、クーポンボタン56と、店舗に関する情報を表示する情報表示領域58とを有する。メニューボタン54は、対応する店舗が取り扱う商品に関する情報を表示するためのオブジェクトである。また、情報表示領域58は、例えば、予算、営業時間、紹介文等の営業情報を表示する。
【0038】
クーポンボタン56は、対応する店舗が発行しているクーポンを利用するためのオブジェクトである。当該ボタン56がユーザによって選択されると、
図7に例示するクーポン一覧画面60がユーザ端末30において表示される。当該画面60は、図示するように、クーポンを一覧表示する一覧表示領域62を有する。当該領域62には、各々が個別のクーポンに関する情報を表示する1又は複数の個別表示領域621が上下方向に並べて配置されている。個別表示領域621は、対応するクーポンの画像、特典の内容(
図7の例では、「ワンドリンクサービス」及び「食事メニュ100円割引」)、有効期限、還元コイン数等を表示する。なお、対応する店舗が発行しているクーポンのうち、対応するユーザによって既に利用されているクーポン(ユーザ情報テーブルTA1のクーポン利用履歴を参照することによって特定され得る。)については、対応する個別表示領域621が非表示となり、又は、当該領域621において使用済みであることを示す情報が付加される。
【0039】
一覧表示領域62に表示されている何れかの個別表示領域621が選択されると、
図8に例示するクーポン個別画面70がユーザ端末30において表示される。当該画面70は、図示するように、対応するクーポンに関する情報(画像、特典の内容、有効期限、還元コイン数等)を表示する情報表示領域72と、クーポン使用ボタン74とを有する。ユーザは、当該ボタン74を選択することによって、対応するクーポンを、利用するクーポンとして指定することができる。
【0040】
図5のシーケンス図に戻り、クーポンの指定を受け付けると、次に、ユーザ端末30は、指定されたクーポンを利用する店舗に設置されているNFCタグの読取を行う(ST102)。
図9は、クーポン個別画面70のクーポン使用ボタン74の選択に応じて当該画面70に重ねて表示される情報表示オブジェクト80を例示する。当該オブジェクト80は、「お店のタグにタッチして下さい。」というテキスト情報を表示する。当該情報表示オブジェクト80が表示されている状態で、ユーザが、ユーザ端末30をNFCタグに近づけると、ユーザ端末30は、当該NFCタグに書き込まれている情報を読み取る。本実施形態において、NFCタグには、当該タグが設置されている店舗の店舗IDが書き込まれている。つまり、店舗に設置されているNFCタグの読取は、当該店舗への実際の来店を示す。
【0041】
図5のシーケンス図に戻り、次に、ユーザ端末30は、サーバ10に対して、クーポンの利用要求を行う(ST104)。クーポンの利用要求に伴って、指定されているクーポンのクーポンID、及び、NFCタグから読み取られた店舗IDが送信される。
【0042】
続いて、サーバ10が、クーポンが利用される店舗の照合を行う(ST106)。具体的には、ユーザ端末30から受信したクーポンIDによって特定されるクーポンの発行元店舗ID(クーポン情報テーブルTA2において管理されている。)と、同じくユーザ端末30から受信した、NFCタグから読み取られた店舗IDと、を照合する。なお、これらの店舗IDが一致しない場合(例えば、ユーザが指定したクーポンの発行元店舗が、NFCタグが設置されている(つまり、来店した)店舗ではない場合等)には、所定のエラー処理が行われる。
【0043】
次に、サーバ10が、クーポンの利用履歴の更新を行う(ステップS107)。具体的には、ユーザ情報テーブルTA1において、対応するユーザのクーポン利用履歴に対して、今回のクーポンの利用が反映される(例えば、クーポンIDと利用日時との組合せが利用履歴として追加される。)。
【0044】
続いて、サーバ10が、クーポンが利用される店舗に対する請求を行う(ステップS108)。具体的には、クーポンの発行元店舗に対して所定の金額(例えば、300円)が請求され、当該請求が、店舗情報テーブルTA3の請求情報に反映される。請求金額は、例えば、利用されるクーポン毎に異なる値が設定され得る。また、この請求金額は、店舗情報提供サービスにおけるクーポン管理機能の使用料金(クーポンの利用に応じた従量料金)であると言える。
【0045】
そして、サーバ10が、ユーザに対してコインを付与する(ステップS110)。具体的には、ユーザに対して所定の数のコインが付与され、当該付与が、ユーザ情報テーブルTA1のコイン数に反映される。ユーザに対して付与されるコインの数は、例えば、クーポンの発行元店舗に対する請求金額に基づく値が設定され、例えば、請求金額の1/3に相当する数のコイン(例えば、請求金額が300円である場合は100コイン)がユーザに付与される。また、例えば、ユーザに対して付与されるコインの数は、利用されるクーポン毎に異なる値が設定され得る。このように、本実施形態では、クーポンの利用に応じてユーザに対してコインが付与されるから、ユーザによるクーポンの利用が促進される。
【0046】
続いて、対応するユーザに対して還元店舗の設定がない場合には(ST112においてYES)、今回のクーポンが利用される店舗を還元店舗に設定する(ST114)。具体的には、ユーザ情報テーブルTA1において、対応するユーザの還元店舗IDが設定されていない場合には、当該還元店舗IDとして、クーポンが利用される店舗の店舗ID(クーポンの発行元店舗ID、又は、NFCタグから読み取られた店舗ID)が設定される。つまり、本実施形態において、ユーザに対して設定される還元店舗は、店舗情報提供サービスのユーザが、当該サービスにおいて利用可能なクーポンを初めて利用する際の当該クーポンの発行元の店舗である。例えば、各店舗は、ユーザに対して、店舗情報提供サービスへの加入、及び、当該サービスにおいて利用可能な自店のクーポンの利用を促すことによって、当該ユーザの還元店舗として設定され、還元店舗として設定されると、当該ユーザの他の店舗でのクーポンの利用に応じてコインを得ることになる。
【0047】
そして、サーバ10が、還元店舗に対してコインを付与する(ステップS116)。具体的には、還元店舗に対して所定の数のコインが付与され、当該付与が、店舗情報テーブルTA3のコイン数に反映される。還元店舗に対して付与されるコインの数は、例えば、クーポンが利用される店舗に対する請求金額に基づく値が設定され、例えば、請求金額の1/6に相当する数のコイン(例えば、請求金額が300円である場合は50コイン)が還元店舗に付与される。また、例えば、還元店舗に対して付与されるコインの数は、利用されるクーポン毎に異なる値が設定され得る。還元店舗に対するコインの付与が行われると、サーバ10からユーザ端末30に対して完了通知(成功レスポンス)が送信される。
【0048】
続いて、ユーザ端末30が、クーポン利用完了画面を表示する(ST118)。
図10は、サーバ10から完了通知を受信した後のクーポン画面70(クーポン利用完了画面)を例示する。この状態のクーポン画面70は、上述したクーポン使用ボタン74に代えて、「利用完了」というテキスト情報が表示されている。ユーザは、この状態のクーポン画面70を店員に提示して、クーポンに対応する特典を得ることになる。
【0049】
本実施形態では、店舗に設置されているNFCタグの読取によって、ユーザ端末30が、実際に来店した店舗の店舗IDを取得するようにしたが、こうした店舗IDの取得方法は一例であって、これに限定されない。例えば、本発明の他の実施形態においては、店舗における印刷物等において表示されているQRコード(登録商標)等の二次元コードの読み取りによって店舗IDが取得され、又は、店舗に設置されているビーコン装置からのビーコン信号によって店舗IDが取得される。
【0050】
本実施形態では、ユーザによるクーポンの利用に応じて、ユーザ及び還元店舗に対してコインを付与するようにしたが、こうしたコインは報酬の一例であって、これに限定されない。また、ユーザによるクーポンの利用に応じた報酬が、当該ユーザに対しては付与されないようにすることもできる。
【0051】
以上説明した本発明の実施形態に係るクーポン管理サーバ10は、ユーザによるクーポンの利用に応じて、当該ユーザの還元店舗(当該ユーザに関連付けられている店舗)に対してコイン(報酬)を付与するから、店舗は、クーポンによる集客以外の利益を得ることができる。この結果、サーバ10は、店舗による継続的なクーポンの発行を支援する。