特許第6976304号(P6976304)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6976304
(24)【登録日】2021年11月11日
(45)【発行日】2021年12月8日
(54)【発明の名称】無人飛行体
(51)【国際特許分類】
   B64D 27/26 20060101AFI20211125BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20211125BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20211125BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20211125BHJP
   B64C 1/30 20060101ALI20211125BHJP
   B64C 3/56 20060101ALI20211125BHJP
【FI】
   B64D27/26
   B64D27/24
   B64C39/02
   B64C27/08
   B64C1/30
   B64C3/56
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-208084(P2019-208084)
(22)【出願日】2019年11月18日
(65)【公開番号】特開2021-79788(P2021-79788A)
(43)【公開日】2021年5月27日
【審査請求日】2021年7月27日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年10月9日〜同年10月11日にリード エグジビション ジャパン株式会社主催の第9回農業Week東京にて発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】321005537
【氏名又は名称】株式会社NTT e−Drone Technology
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(72)【発明者】
【氏名】石井 太郎
(72)【発明者】
【氏名】北川 侑
(72)【発明者】
【氏名】小野澤 康仁
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第110937098(CN,A)
【文献】 国際公開第2019/143255(WO,A1)
【文献】 特開2017−109626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 27/26
B64D 27/24
B64C 39/02
B64C 27/08
B64C 1/30
B64C 3/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体から延在する複数のアームの自由端側に配置されるモーターの回転軸に接続されたプロペラの回転によって推力を得て飛行する無人飛行体であって、
前記筐体に固定され、前記アームの数と同数の固定部材と、
前記固定部材と接続され、前記アームを保持するアーム保持部材と、
を有し、
隣り合う2つの前記アーム保持部材のうち、少なくとも一つの前記アーム保持部材は、鉛直方向に対して所定の傾斜を有する回動軸を中心として回動可能な状態で前記固定部材に接続され、
前記回動軸の前記所定の傾斜は、隣り合う2つの前記アームが、互いに近づく方向であって、かつ、前記筐体に近づく方向に向かって折り畳まれるときに、互いに干渉しない角度として規定されている、
無人飛行体。
【請求項2】
前記回動軸の前記所定の傾斜の角度は、5度より大きく45度より小さい範囲において規定される、
請求項1に記載の無人飛行体。
【請求項3】
前記プロペラは、折り畳み可能に構成されている、請求項1または請求項2に記載の無人飛行体
【請求項4】
前記アーム保持部材は、前記アーム保持部材の長手方向における前記アームが接続される側とは反対側の位置において、前記回動軸を構成する棒状部材を貫通させるための第一の孔が形成された舌状部を有し、
前記固定部材は、筒状に形成されており、前記固定部材の長手方向における前記筐体が接続される側である筐体側とは反対側の位置に形成され、前記舌状部を回動可能な状態で挟持するように形成された挟持部を有し、
前記固定部材の周壁において、
前記舌状部を挟持するに領域は、前記筐体側とは反対側の開口部と連続する切欠き部として構成されており、
前記切欠き部から前記筐体側へ向かう方向の所定の領域は、前記切欠き部と連続し、前記切欠き部よりも幅が広い拡大切欠き部として構成されており、
前記舌状部が前記切欠き部及び前記拡大切欠き部から前記固定部材の外側へ突出した状態において、前記アーム保持部材が前記固定部材に対して回動することができるように構成されている、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無人飛行体。
【請求項5】
前記アーム保持部材において、前記アーム保持部材の長手方向と直交する方向における前記舌状部が形成されている位置と反対側の位置において、前記アーム保持部材の外周に沿って突出して凸部が形成されており、
前記固定部材において、前記挟持部と反対側の位置には、前記凸部と係合する凹部が形成されている、
請求項4に記載の無人飛行体。
【請求項6】
前記舌状部は、前記アーム保持部材の長手方向と直交する方向の断面における一方の側の位置に形成されており、前記舌状部が形成されていない領域は前記アーム保持部材の内部空間への出入口である開口部として構成されており、
前記固定部材の前記挟持部は、前記固定部材の長手方向と直交する方向の断面における一方の側の位置に形成されており、前記挟持部が形成されていない領域は固定部側空間として構成されており、
前記アーム保持部材と前記固定部材が接続された状態において、前記アーム保持部材の前記内部空間と前記固定部側空間は連通する、
請求項4または請求項5に記載の無人飛行体。
【請求項7】
前記舌状部には、前記第一の孔と、前記アーム保持部材の基部との間に、振動を吸収するための第三の孔が形成されている、請求項4に記載の無人飛行体。
【請求項8】
隣り合う2つの前記アームは、前記無人飛行体の進行方向を前後方向とするとき、前記筐体の左右方向に位置する面に向かって折り畳まれる、請求項1に記載の無人飛行体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロペラを回転させるためのモーターが配置されたアームを折り畳むことができる無人飛行体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小型無人飛行体(「ドローン」とも呼ばれる。)の利用が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−24488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドローンは、一般的に、制御装置やバッテリーを搭載した筐体に対して、複数のアームを外側に延びるように固定し、各アームの自由端側にモーターを配置し、各モーターの回転軸に接続されたプロペラの回転を制御することによって、安定した飛行を実現している。ところで、ドローンを保管、あるいは、運搬するときには、ドローンは小さい方が望ましい。ここで、上述のアームがドローンの水平方向の大きさ(平面視における大きさ)を決定する一つの要因となる。このため、アームを折り畳むことができるドローンが提案されている。しかし、従来のアームの折り畳み構造においては、アームを折り畳んでも、ドローンの大きさを十分に小さくすることはできない。
【0005】
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、保管等のために、無人飛行体の大きさを十分に小さくすることができる無人飛行体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の発明は、筐体から延在する複数のアームの自由端側に配置されるモーターの回転軸に接続されたプロペラの回転によって推力を得て飛行する無人飛行体であって、前記筐体に固定され、前記アームの数と同数の固定部材と、前記固定部材と接続され、前記アームを保持するアーム保持部材と、を有し、隣り合う2つの前記アーム保持部材のうち、少なくとも一つの前記アーム保持部材は、鉛直方向に対して所定の傾斜を有する回動軸を中心として回動可能な状態で前記固定部材に接続され、前記回動軸の前記所定の傾斜は、隣り合う2つの前記アームが、互いに近づく方向であって、かつ、前記筐体に近づく方向に向かって折り畳まれるときに、互いに干渉しない角度として規定されている、無人飛行体である。
【0007】
第一の発明の構成によれば、隣り合う2つのアーム保持部材のうち、少なくとも一つのアーム保持部材は、固定部材の長さ方向と直交する断面において鉛直方向に対して所定の傾斜を有する回動軸を中心として回動可能な状態で固定部材に接続されている。そして、回動軸の所定の傾斜は、折り畳み状態において、隣り合う2つのアームが互いに干渉しない角度として規定されている。このため、隣り合う2つのアームは、筐体の面の近傍、または、筐体の面に接した状態において、互いに干渉することなく折り畳むことができる。さらに、回動軸が所定の傾斜を有することにより、アームを折り畳むと、アームの表面における位置(例えば、展開時において鉛直方向における真上を向いていた位置)が当初の位置から移動する。そうすると、例えば、アームに配置されたモーターが扁平な円柱状の形状を有する場合には、アームが展開された展開状態、すなわち、飛行するときの状態において上方から視た図、すなわち、平面視の図においては円形であったのに対して、折り畳み状態においては傾斜するから、平面視におけるモーターの面積は減少する。これにより、無人飛行体の水平方向の大きさを十分に小さくすることができる。
【0008】
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記回動軸の前記所定の傾斜の角度は、5度より大きく45度より小さい範囲において規定される、無人飛行体である。
【0009】
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成において、前記プロペラは、折り畳み可能に構成されている、無人飛行体である。
【0010】
第三の発明の構成によれば、プロペラも折り畳み可能であるから、折り畳み時における無人飛行体の水平方向の大きさをさらに十分に小さくすることができる。
【0011】
第四の発明は、第一の発明乃至第三の発明のいずれかの構成において、前記アーム保持部材は、前記アーム保持部材の長手方向における前記アームが接続される側とは反対側の位置において、前記回動軸を構成する棒状部材を貫通させるための第一の孔が形成された舌状部を有し、前記固定部材は、筒状に形成されており、前記固定部材の長手方向における前記筐体が接続される側である筐体側とは反対側の位置に形成され、前記舌状部を回動可能な状態で挟持するように形成された挟持部を有し、前記固定部材の周壁において、前記舌状部を挟持するに領域は、前記筐体側とは反対側の開口部と連続する切欠き部として構成されており、前記切欠き部から前記筐体側へ向かう方向の所定の領域は、前記切欠き部と連続し、前記切欠き部よりも幅が広い拡大切欠き部として構成されており、前記舌状部が前記切欠き部及び前記拡大切欠き部から前記固定部材の外側へ突出した状態において、前記アーム保持部材が前記固定部材に対して回動することができるように構成されている、無人飛行体である。
【0012】
第四の発明の構成によれば、舌状部が挟持部に挟持された状態において、アーム保持部材は固定部材に回動可能な状態で接続される。また、固定部材の周壁に形成された切欠き部と拡大切欠き部によって、舌状部が固定部材の周壁部と干渉することなく回動することができ、筐体に近づくことができる。これにより、折り畳み状態において、より一層、無人飛行体の大きさを小さくすることができる。
【0013】
第五の発明は、第四の発明の構成において、前記アーム保持部材において、前記アーム保持部材の長手方向と直交する方向における前記舌状部が形成されている位置と反対側の位置において、前記アーム保持部材の外周に沿って突出して凸部が形成されており、前記固定部材において、前記挟持部と反対側の位置には、前記凸部と係合する凹部が形成されている、無人飛行体である。
【0014】
第五の発明の構成によれば、アーム保持部材の凸部と固定部材の凹部が係合することによって、アーム保持部材と固定部材が確実に位置決めされる。
【0015】
第六の発明は、第四の発明または第五の発明の構成において、前記舌状部は、前記アーム保持部材の長手方向と直交する方向の断面における一方の側の位置に形成されており、前記舌状部が形成されていない領域は前記アーム保持部材の内部空間への出入口である開口部として構成されており、前記固定部材の前記挟持部は、前記固定部材の長手方向と直交する方向の断面における一方の側の位置に形成されており、前記挟持部が形成されていない領域は固定部側空間として構成されており、前記アーム保持部材と前記固定部材が接続された状態において、前記アーム保持部材の前記内部空間と前記固定部側空間は連通する、無人飛行体である。
【0016】
第六の発明の構成によれば、アーム保持部材の内部空間と固定部側空間は連通しているから、アームの自由端部に配置されたモーターへ電力を供給するためのケーブルを通過させることができる。
【0017】
第七の発明は、第四の発明の構成において、前記舌状部には、前記第一の孔と、前記アーム保持部材の基部との間に、振動を吸収するための第三の孔が形成されている、無人飛行体である。
【0018】
第七の発明の構成によれば、例えば、無人飛行体の運搬時において振動が生じても、第三の孔によって吸収することができる。
【0019】
第八の発明は、第一の発明の構成において、隣り合う2つの前記アームは、前記無人飛行体の進行方向を前後方向とするとき、前記筐体の左右方向に位置する面に向かって折り畳まれる、無人飛行体である。
【0020】
第八の発明の構成によれば、隣り合う2つのアームは、無人飛行体の左右方向に位置する面に向かって折り畳まれるから、無人飛行体の前後方向に位置する面おけるデザインや、装備の配置態様の自由度が大きい。さらに、バッテリーの交換、部品の交換及び点検等に際して、無人飛行体の前方及び後方からの無人飛行体へのアクセスが容易になる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、保管等のために、無人飛行体の大きさを十分に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る無人飛行体を示す斜視図である。
図2】無人飛行体を示す平面図である。
図3】無人飛行体を示す正面図である。
図4】無人飛行体を示す背面図である。
図5】無人飛行体を示す左側面図である。
図6】無人飛行体の折り畳み状態を示す斜視図である。
図7】無人飛行体の折り畳み状態を示す平面図である。
図8】無人飛行体の折り畳み状態を示す正面図である。
図9】無人飛行体の折り畳み状態を示す背面図である。
図10】無人飛行体の折り畳み状態を示す左側面図である。
図11】固定部材を示す概略斜視図である。
図12】固定部材の概略側面図である。
図13】固定部材の概略断面図である。
図14】筐体への固定部材の配置状態を示す概念図である。
図15】アーム保持部材を示す概略斜視図である。
図16】接続ナットを示す概略斜視図である。
図17】アームの接続構造を示す概略図である。
図18】平面視におけるアーム保持部材の回動状態を示す概念図である。
図19】傾斜軸を中心とする回動に伴い、モーターが傾斜する原理を示す概念図である。
図20】アームを折り畳む状態を示す概念図である。
図21】アームを折り畳む状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
【0024】
図1乃至図10を参照して、本実施形態の無人飛行体1(以下、「無人機1」という。)の構造の概略を説明する。図1乃至図5は無人機1のアームを展開した状態(以下、「展開状態」と呼ぶ。)を示し、図6乃至図10は無人機1のアームを折り畳んだ状態(以下、「折り畳み状態」と呼ぶ。)を示す。展開状態は、無人機1が飛行するときの状態である。折り畳み状態は、無人機1が保管、あるいは、運搬されるときの状態である。
【0025】
無人機1は、複数のモーター6の回転軸にそれぞれ接続されたプロペラ8の回転によって推力を得て飛行するように構成されている。無人機1は無人飛行体の一例である。
【0026】
図1等に示すように、無人機1は、筐体2を有する。筐体2の内部には、無人機1の各部を制御するコンピュータ、自律飛行装置、無線通信装置、GPS(Global Positioning System)などの航法衛星システムを構成する航法衛星からの測位用電波を利用する測位装置等が配置されている。自律飛行装置は、コンピュータで構成され、慣性計測装置(Inertial Measurement Uunit:IMU)、気圧センサー等の電子部品を備える。慣性計測装置は、例えば、3軸のジャイロと3方向の加速度計から構成され、3次元の角速度と加速度を求めることができる。
【0027】
筐体2から外側へ延在するようにアーム4A,4B,4C及び4Dが配置されている。以下、アーム4A等を区別する必要がない場合には、単に、「アーム4」という。無人機1は、アーム4を4本有する。アーム4は、円筒状の部材であり、内部は空間となっている。
【0028】
アーム4は、アーム保持部材30(図15参照)に保持され、アーム保持部材30は固定部材20(図11参照)に回動可能に接続される。固定部材20は筐体2に固定される。すなわち、アーム4は、アーム保持部材30を介して固定部材20と接続され、アーム保持部材30及び固定部材20を介して筐体2に接続されている。
【0029】
アーム保持部材30と固定部材20の長手方向が一致した状態において、アーム保持部材30と固定部材20が接続ナット40(図16参照)によって固定され、その状態が維持される。接続ナット40を外すと、アーム保持部材30は固定部材20に対して回動可能な状態になる。
【0030】
アーム4の自由端側の位置には、それぞれ、モーター6が配置され、モーター6の回転軸(図示せず)にはプロペラ8が接続されている。図1乃至図10に示すように、プロペラ8は、プロペラ8の回転面における方向において、折り畳み可能に構成されている。図1に示すように、各プロペラ8は一対の羽根8a及び8bから構成されている。羽根8a及び8bは、それらの根本を軸として、プロペラ8の回転面において回動可能に構成されている。
【0031】
本明細書において、複数のプロペラ8の回転面の中心位置を結んで形成される仮想の面を「基準面」呼ぶ。基準面は、無人機1が空中停止(ホバリング)している状態においては、水平方向の面である。基準面は、例えば、図2に示すように、4つのプロペラ8の回転面の中心位置を結んだ面A1である。本明細書において、鉛直方向は、基準面と直交する方向として定義する。
【0032】
本実施形態とは異なり、例えば、プロペラ8(及びモーター6)が8個存在し、プロペラ8の回転面(高さ)が一様ではないとする。この場合、プロペラ8の回転面の高さ方向における位置の同一性によって、プロペラ8の組を観念する。例えば、第一の組が4つのプロペラで構成され、第二の組が4つのプロペラで構成されるとし、各組におけるプロペラ8の回転面の中心位置(高さ)は同一であるが、第一の組のプロペラ8の回転面の中心位置と第二の組のプロペラ8の中心位置が異なるとする。この場合、第一の組において基準面(以下、「第一の基準面」という。)を観念することができ、第二の組においても基準面(以下、「第二の基準面」という。)を観念することができる。ただし、第一の基準面と第二の基準面の方向は同一であるから、基準面と直交する方向として定義した鉛直方向は、第一の基準面を基準としても、第二の基準面を基準としても変わりはない。
【0033】
モーター6の回転を制御する駆動回路(ESC:Electric Speed Controller、図示せず)は、モーター6の下方に配置されている。モーター6は、アウターローター式のブラシレスDC(Direct current)モーターである。モーター6の外形は、扁平な円柱形状に形成されている。すなわち、モーター6は、上方から視た平面視において円形であり、側面視において長方形である。このため、上方から視たモーター6の面積、すなわち、基準面の方向におけるモーター6の面積は、側面視におけるモーター6の面積よりも大きい。言い換えると、モーター6が傾斜するほど、上方から視た面積は小さくなり、90度に傾斜すると側面視の面積と同一になり、面積は最小になる。
【0034】
無人機1は、農薬等を散布することができ、筐体2の下部には農薬等を格納するタンク10が配置されている。タンク10へ農薬等を格納するために脱着可能なキャップ10a(図2参照)が、筐体2の後部に配置されている。
【0035】
図6乃至図10に示すように、無人機1の保管時や運搬時において、隣り合う2つのアーム4(例えば、アーム4Aと4B)は、互いに近づく方向であって、かつ、筐体2に近づく方向に向かって折り畳まれる。後述のように、アーム4が回動する回動軸が、固定部材20の長手方向に直交する面内において所定の傾斜を有することによって、隣り合う2つのアーム4は、筐体2の共通の面に向かって折り畳まれても互いに干渉することがなく、また、モーター6は傾斜する。これにより、水平方向において、無人機1の折り畳み時における大きさを小さくすることができる。なお、アーム4の展開時において、固定部材20及びアーム保持部材30保持の長手方向は、アーム4の長手方向と一致する。
【0036】
また、隣り合う2つのアーム4で構成される各組(例えば、第一組がアーム4Aとアーム4B、第2組がアーム4Cとアーム4D)において、アーム4は、筐体2の共通の面、具体的には、側面に向かって折り畳まれる。このため、筐体2の前方の面及び後方の面に対しては、アーム4が折り畳まれないから、アーム4は筐体2の後部に位置するタンク10のキャップ10aと干渉しない。このため、無人機1を折り畳んだ状態において、タンク10に農薬等を効率的に格納することができる。さらに、アーム4が折り畳まれない位置である筐体2の前部と後部の形状は自由度が大きく、上述のキャップ10aに限らず、例えば、カメラやレーザースキャナ等の装備の配置方法(配置態様)の自由度が大きい。
【0037】
展開状態における基準面方向の無人機1の大きさ、すなわち、平面視における大きさは、4つのプロペラ8の先端部分を含めると、例えば、90センチメートル(centimeter)以上150センチメートル以下である。これに対して、折り畳み状態においては、30センチメートル以上70センチメートル以下である。
【0038】
<固定部材の構造>
図11及び図12に示すように、固定部材20は、中空に形成されており、基部22と前方部24が一体に形成されている。基部22が筐体2に固定される。すなわち、無人機1が組み立てられた状態において(図1乃至図10参照)、基部22は筐体2に固定される。固定部材20は、金属で形成され、例えば、アルミニウム合金で形成されている。矢印X1で示す方向が、固定部材20の長手方向である。
【0039】
前方部24は、全体として、円筒状に形成されており、前方部24の外周部には、雄螺子24aが形成されている。図11及び図12に示すように、雄螺子24aは前方部24の外周の全周にわたって連続するのではなく、2か所に分かれて形成されている。雄螺子24aの各部分は、外周の4分の1未満を占める。2か所に形成された雄螺子24aは、外周において互いに反対側に位置している。前方部24の先端部は、凹部24bbを有する突出部24bとなっている。
【0040】
筐体2と固定される側とは反対側の位置において、前方部24の内側には、上方挟持部26及び下方挟持部28が形成されている。上方挟持部26及び下方挟持部28によって、後述のアーム保持部30の舌状部36を図12の矢印A1方向に回動可能な状態で挟持する挟持部を構成している。上方挟持部26及び下方挟持部28は、固定部材20の長手方向と直交する方向の断面における全体には形成されておらず、一方の側に偏って形成されている。他方の側には、上方挟持部26及び下方挟持部28は形成されておらず、上方挟持部26及び下方挟持部28と前方部24の内面24cとの間は固定部側空間S1(以下、「空間S1」という。)となっている。
【0041】
上方挟持部26には貫通孔H1aを画する周壁26aが形成され、下方挟持部28には貫通孔H1bを画する周壁28aが形成されている。貫通孔H1a及びH1bは共通の仮想軸を有し、第二の孔の一例である。
【0042】
上方挟持部26及び下方挟持部28の間は空間S2となっている。上方挟持部26及び下方挟持部28及び空間S2は露出しており、前方部24の外周壁が存在しない開口部となっている。
【0043】
前方部24の外周壁に着目すると、図12に示すように、上方挟持部26及び下方挟持部28の間の空間S2に対応する部分は、前方部24の外周壁が存在しない切欠き部24dとなっている。すなわち、舌状部36を挟持する領域は、筐体2側とは反対側の略円形の開口部と連続する切欠き部24dとして構成されている。
【0044】
さらに、切欠き部24dから基部22側へ向かう方向の所定の領域は、切欠き部24dと連続し、切欠き部24dよりも幅が広い拡大切欠き部24eとして構成されている。
【0045】
上記の切欠き部24dと拡大切欠き部24eによって、舌状部36が切欠き部24d及び拡大切欠き部24eから固定部材20の外側へ突出した状態において、アーム保持部材30が固定部材20に対して矢印A1方向へ回動することができるようになっている。
【0046】
図13は、固定部材20の長手方向に直行する方向における概略断面図である。図13に示すように、貫通孔H1a及び貫通孔H1bは、共通の軸Z2を有する貫通孔H1を形成している。軸Z2は、アーム保持部材30が固定部材20に対して回動するときの回転軸である。軸Z2は、図13の断面において、鉛直方向に対して所定の傾斜θ1を有する。傾斜θ1は、隣り合う2つのアーム4が、互いに近づく方向であって、かつ、筐体2に近づく方向に向かって折り畳まれるときに、互いに干渉しない角度として規定されている。また、傾斜θ1は、隣り合う2つのアーム4が、互いに近づく方向であって、かつ、筐体2に近づく方向に向かって折り畳まれるときに、モーター6が、他のアーム4やモーター6と干渉しない角度として規定されている。傾斜θ1は、無人機1の筐体2の大きさや形状、アーム4の長さ等に応じて、上記の角度として規定される。ただし、傾斜θ1は、5度より大きく45度より小さい範囲の角度として規定され、望ましくは、15度以上30度以下であり、本実施形態においては20度である。
【0047】
本実施形態においては、固定部材20が筐体2に固定されたときに、すべての固定部材20の軸Z2は傾斜θ1を有しているが、隣り合う固定部材20のうち、少なくとも一方の軸Z2が傾斜θ1を有していればよい。すなわち、本実施形態とは異なり、隣り合う2つの固定部材20のうち、一方の固定部材20の軸Z2は傾斜θ1を有さないものとして構成してもよい。例えば、隣り合う2つの固定部材20のうち、一方の軸Z2は鉛直方向であってもよい。これにより、後述のアーム保持部材30についても、隣り合う2つのアーム保持部材30のうち、一方の回動軸は、傾斜θ1を有するが、他方の回動軸は傾斜θ1を有さないことになる。無人機1の筐体2の大きさや形状、アーム4の長さ等によっては、隣り合う2つのアーム保持部材30のうち、一方の回動軸のみが傾斜θ1を有することによって、隣り合う2つのアーム4が、互いに近づく方向であって、かつ、筐体2に近づく方向に向かって折り畳まれるときに、他のアーム4やモーター6と干渉しないことが可能である。
【0048】
図14を参照して、筐体2への固定部材20の配置状態を概念的に説明する。図14(a)は図1の無人機1の左側面を示す概念図であり、図14(b)は無人機1の右側面を示す概念図である。図14(a)の左側の固定部材20(以下、「固定部材20(4A)」と呼ぶ。)は、アーム保持部材30を介してアーム4Aに接続される。図14(a)の右側の固定部材20(以下、「固定部材20(4B)」と呼ぶ。)は、アーム保持部材30を介してアーム4Bに接続される。固定部材20(4A)と固定部材20(4B)は同一仕様であるが、固定部材20(4A)に対して、固定部材20(4B)は、180度回転して筐体2へ配置される。そして、固定部材20(4A)の上方挟持部26及び下方挟持部28と、固定部材20(4B)の上方挟持部26及び下方挟持部28が、対面するように筐体2に配置される。このように配置することによって、固定部材20(4A)における回動軸の傾斜と、固定部材20(4B)における回動軸の傾斜は、同一となる。そして、固定部材20(4A)に接続されたアーム4Aは斜め下方に向かって折り畳まれ、固定部材20(4B)に接続されたアーム4Bは斜め上方に向かって折り畳まるから、互いに干渉することがない。
【0049】
また、図14(b)の左側の固定部材20(以下、「固定部材20(4C)」と呼ぶ。)は、アーム保持部材30を介してアーム4Cに接続される。図14(b)の右側の固定部材20(以下、「固定部材20(4D)」と呼ぶ。)は、アーム保持部材30を介してアーム4Dに接続される。固定部材20(4C)と固定部材20(4D)は同一仕様であるが、固定部材20(4C)に対して、固定部材20(4D)は、180度回転している。そして、固定部材20(4C)の上方挟持部26及び下方挟持部28と、固定部材20(4D)の上方挟持部26及び下方挟持部28が、対面するように配置される。このように配置することによって、固定部材20(4C)における回動軸の傾斜と、固定部材20(4D)における回動軸の傾斜は、同一となる。そして、固定部材20(4C)に接続されたアーム4Cは斜め下方に向かって折り畳まれ、固定部材20(4D)に接続されたアーム4Dは斜め上方に向かって折り畳まるから、互いに干渉することがない。
【0050】
図14(a)及び(b)において明らかなように、固定部材20(4A)、20(4B)、20(4C)及び20(D)は、同一仕様である。したがって、部品の種類は最小限度で足りる。
【0051】
<アーム保持部材の構造>
図15に示すように、アーム保持部材30は、筒状に形成されている。アーム保持部材30は、基部32を有し、基部32の先端は拡径部34として形成されている。基部32にアーム4が挿入され、固定される。拡径部34は、アーム4が挿入される側とは反対側に形成されている。拡径部34の面34aから突出する態様において、舌状部36と凸部38が形成されている。アーム保持部材30は、金属で形成され、例えば、アルミニウム合金で形成されている。矢印X1で示す方向が、アーム保持部材30の長手方向である。
【0052】
舌状部36は、アーム保持部材30の長手方向と直交する方向の断面における一方の側に偏った位置(領域)に形成されている。舌状部36が形成されていない領域は開口部となっており、アーム保持部材30の内部空間S3への出入口となっている。
【0053】
凸部38は、舌状部36とは反対側の面34aの位置において、アーム保持部材30の外周の縁部に沿って突出している。固定部材20とアーム保持部材30が接続するときに、凸部38が固定部材20の凹部24bbと係合することによって、無人機1の展開状態における固定部材20とアーム保持部材30が位置決めされる。
【0054】
舌状部36には、貫通孔H2を画する周壁36aが形成されている。貫通孔H2は第一の孔の一例である。後述のボルト52(図17参照)が、貫通孔H2、固定部材20の貫通孔H1a及びH1bを貫通することによって、固定部材20に対するアーム保持部材30の回動軸を形成する。
【0055】
舌状部36には、また、貫通孔H3を画する周壁36bが形成されている。貫通孔H3は、貫通孔H2と基部32の間に形成されている。貫通孔H3は第三の孔の一例である。
貫通孔H3の開口形状は円形ではなく、水平方向の長さは、貫通孔H2の直径よりも長い。貫通孔H3をこの位置において、この形状に形成することによって、振動を吸収すると共に、アーム保持部材30の重量を低減することができる。例えば、無人機1を折り畳み状態において運搬する際に、矢印F1方向またはF2方向の成分を有する振動が生じる場合があるが、貫通孔H3によって、舌状部36がわずかに弾性変形し、その振動を吸収することができる。
【0056】
<接続ナットの構造>
図16に示すように、接続ナット40は、全体として円筒状に形成されており、先端部44は縮径している。内面には雄螺子42aが形成されている。雄螺子42aは内面の全周にわたって連続するのではなく、2か所に分かれて形成されている。なお、図16においては、一か所に形成された雄螺子42aのみを示し、他方の雄螺子42aは省略している。雄螺子42aの各部分は、内周の4分の1未満を占める。2か所に形成された雄螺子42aは、内周において互いに反対側に位置している。接続ナット40は、金属で形成され、例えば、アルミニウム合金で形成されている。
【0057】
<固定部材とアーム保持部材の接続>
図17を参照して、無人機1の展開状態における固定部材20とアーム保持部材30の接続について説明する。図17に示すように、固定部材20は筐体2に固定される。アーム保持部材30の舌状部36の貫通孔H2に、貫通孔を有するブッシュ50が上下から嵌められる。この状態において、舌状部36が固定部材20の上方挟持部26及び下方挟持部28の間、すなわち、空間S2に配置され、ボルト52が貫通孔H1及びH2を貫通し、六角ナット54によって固定される。このとき、凸部38が固定部材20の凹部24bbと係合して位置決めされる。また、突出部24bの先端面24baは、固定部材20の拡径部34の面34aと接する。
【0058】
アーム4は、アーム保持部材30に挿入される。接続ナット40は、固定部材20及びアーム保持部材30の双方を覆うように嵌められる。接続ナット40の雄螺子42aは固定部材30の雄螺子24aと係合し、接続ナット40の先端部44の内面44aは、アーム保持部材30の外周面と接する。これにより、固定部材20とアーム保持部材30が固定される。
【0059】
舌状部36が固定部材20の上方挟持部26及び下方挟持部28の間に配置され、固定部材20とアーム保持部材30が接続されると、固定部材20の空間S1とアーム保持部材30の内部空間S3は連通する。そして、アーム4の内部は空間であるから、モーター6を駆動するためのケーブルを固定部材20の空間S1、内部空間S3及びアーム4の内部の空間を通すことができる。
【0060】
<アーム保持部材の回動>
図18は、アーム保持部材30の回動の様子を示す平面図である。図18(a)は、アーム4の展開状態である。このとき、固定部材20とアーム保持部材30及びアーム4の長手方向は、一致している。アーム保持部材30とアーム4が固定された状態において、アーム保持部材30とアーム4の長手方向は一致した状態を維持する。このため、固定部材20に対してアーム保持部材30が回動することは、アーム4が回動することと同義である。図18(b)以下において、アーム4は省略している。
【0061】
固定部材20に対してアーム保持部材30が矢印A1に示す方向に回動し(図18(b)参照)、筐体2の側面と平行な状態に至る(図18(c)参照)。舌状部36が回動するときに、固定部材20の切欠き部24d及び拡大切欠き部24e(図12参照)の効果により、固定部材20の外周壁と干渉しないから、さらに、アーム保持部材30が回動することが可能であり、筐体2に近づくことができる(図18(c)参照)。
【0062】
<モーターの傾斜について>
本実施形態を説明する前提として、モーター6の傾斜を概念的に説明する。アーム4が回動する回動軸が鉛直方向に対して傾斜していると、アーム4の表面における位置、例えば、鉛直方向における上方を向く位置が変動する。これにより、アーム4に固定したモーター6において、上方を向く位置も変動する。
【0063】
例えば、本実施形態とは異なり、アーム4の回動軸が、アーム4の長手方向に垂直な断面において、鉛直方向の軸W1である場合には(図19(a)参照)、アーム4が軸W1を中心に矢印B1方向に回動しても、モーター6は傾斜せず、当初の角度を維持する。このため、扁平な円柱形状のモーター6の平面視における面積は維持される。
【0064】
また、本実施形態とは異なり、アーム4の回動軸が水平方向の軸W2である場合には(図19(b)参照)、アーム4が軸W2を中心に矢印C1方向に回動すると、モーター6は傾斜し、例えば、当初の状態から90度傾斜する。この場合、モーター6の平面視における面積は、回動前における側面視の面積と等しくなり、最小となる。
【0065】
上記の例に対して、図19(c)に示すように、本実施形態と同様に、回動軸が鉛直方向に対して傾斜した軸W3である場合には、モーター6は、アーム4が軸W3を中心に矢印A1方向に回転するに伴い、回転軸の傾斜に応じて傾斜する。そうすると、モーター6の平面視における面積は、傾斜に応じて小さくなる。本実施形態においては、この現象を利用し、折り畳み状態における無人機1の水平方向の大きさを小さくしている。
【0066】
<アームの折り畳み過程の様子>
図20及び図21は、無人機1の平面視における概念図、及び、その平面視における概念図に対応する側面視における概念図を示す。図20(a)は、無人機1の展開状態を示す。この状態から、アーム4Aが折り畳まれ(図20(b)参照)、筐体2に近接する位置に到達すると(図20(c)参照)、アーム4Aの折り畳みは完了する。このとき、アーム4に固定されたモーター6は傾斜している。また、プロペラ8は折り畳まれている。
【0067】
続いて、アーム4Bが折り畳まれ(図21(a)参照)、筐体2に近接する位置に到達すると(図21(c)参照)、アーム4Bの折り畳みは完了する。このとき、アーム4Bに固定されたモーター6は傾斜している。また、一組のアーム4A及び4Bは、互いに干渉しない。アーム4C及びアーム4Dも、上記と同様に折り畳まれる。
【0068】
図6乃至図10に示すように、隣り合う2つのアーム4A及び4Bは、無人機1の進行方向を前後方向とするとき、筐体2の左右方向に位置する面に向かって折り畳まれる。同様に、隣り合う2つのアーム4C及び4Dは、無人機1の進行方向を前後方向とするとき、筐体2の左右方向に位置する面に向かって折り畳まれる。
【0069】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。また、各実施形態及び変形例は、矛盾が生じない限り、適宜、組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0070】
1 無人飛行体
2 筐体
4 アーム
6 モーター
8 プロペラ
10 タンク
20 固定部材
30 アーム保持部材
40 接続ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21