(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
配車候補車両の位置情報に基づいて配車手続を行う配車アプリケーションのうち、利用者の端末に登録されている複数の登録済配車アプリケーションとの間において情報の授受を行うアプリケーション連携部と、
前記アプリケーション連携部が複数の前記登録済配車アプリケーションからそれぞれ取得する前記位置情報に基づいて、前記配車候補車両を選択させるための配車情報を前記端末の表示部に表示させるものであって、複数の前記登録済配車アプリケーションのうち、前記アプリケーション連携部に前記配車候補車両の前記位置情報を供給した前記登録済配車アプリケーションを示す識別画像を、前記配車情報上の前記配車候補車両の位置に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示される前記配車情報に対して利用者が行う、前記配車候補車両の中から配車対象の車両を選択する車両選択操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部が検出する前記車両選択操作に応じて、前記アプリケーション連携部を介して前記登録済配車アプリケーションに配車手続を行わせる配車指示部と、
を備える配車指示装置。
配車候補車両の位置情報に基づいて配車手続を行う配車アプリケーションのうち、利用者の端末に登録されている複数の登録済配車アプリケーションとの間において情報の授受を行うものであって、前記利用者の端末に未登録の配車アプリケーションを含んで構成されており、前記登録済配車アプリケーションが配車候補車両の検索を実施することに伴って、前記未登録の配車アプリケーションにおいても配車候補車両の検索を実施するアプリケーション連携部と、
前記アプリケーション連携部が複数の前記登録済配車アプリケーションからそれぞれ取得する前記位置情報に基づいて、前記配車候補車両を選択させるための配車情報を前記端末の表示部に表示させるものであって、前記端末の表示部に前記配車情報を表示させる際、前記登録済配車アプリケーションからの配車候補車に関する画像情報と、前記未登録の配車アプリケーションからの配車候補車両に関する画像情報とを識別可能に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示される前記配車情報に対して利用者が行う、前記配車候補車両の中から配車対象の車両を選択する車両選択操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部が検出する前記車両選択操作に応じて、前記アプリケーション連携部を介して前記登録済配車アプリケーションに配車手続を行わせる配車指示部と、
を備える配車指示装置。
前記アプリケーション連携部は、前記登録済配車アプリケーションからの情報を受けることができない場合、前記未登録の配車アプリケーションのみで配車候補車両の検索を実施し、
前記表示制御部は、前記端末の表示部に表示される地図画像上に配車候補車両の位置を示す画像を表示させる際、前記未登録の配車アプリケーションからの配車候補車両に関する画像情報のみを表示させる
請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の配車指示装置。
配車候補車両の位置情報を少なくとも含む位置情報に基づいて配車手続を行う配車アプリケーションのうち、利用者の端末に登録されている複数の登録済配車アプリケーションとの間において情報の授受を行うアプリケーション連携部を備えるコンピュータに、
前記アプリケーション連携部が複数の前記登録済配車アプリケーションからそれぞれ取得する前記位置情報に基づいて、前記端末の表示部に前記配車候補車両を選択させるための配車情報を前記端末の表示部に表示させるステップであって、複数の前記登録済配車アプリケーションのうち、前記アプリケーション連携部に前記配車候補車両の前記位置情報を供給した前記登録済配車アプリケーションを示す識別画像を、前記配車情報上の前記配車候補車両の位置に表示させる表示制御ステップと、
前記表示部に表示される前記配車情報に対して利用者が行う、前記配車候補車両の中から配車対象の車両を選択する車両選択操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップにおいて検出される前記車両選択操作に応じて、前記アプリケーション連携部を介して前記登録済配車アプリケーションに配車手続を行わせる配車指示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
配車候補車両の位置情報を少なくとも含む位置情報に基づいて配車手続を行う配車アプリケーションのうち、利用者の端末に登録されている複数の登録済配車アプリケーションとの間において情報の授受を行うものであって、前記利用者の端末に未登録の配車アプリケーションを含んで構成されており、前記登録済配車アプリケーションが配車候補車両の検索を実施することに伴って、前記未登録の配車アプリケーションにおいても配車候補車両の検索を実施するアプリケーション連携部を備えるコンピュータに、
前記アプリケーション連携部が複数の前記登録済配車アプリケーションからそれぞれ取得する前記位置情報に基づいて、前記端末の表示部に前記配車候補車両を選択させるための配車情報を前記端末の表示部に表示させるステップであって、前記端末の表示部に前記配車情報を表示させる際、前記登録済配車アプリケーションからの配車候補車に関する画像情報と、前記未登録の配車アプリケーションからの配車候補車両に関する画像情報とを識別可能に表示させる表示制御ステップと、
前記表示部に表示される前記配車情報に対して利用者が行う、前記配車候補車両の中から配車対象の車両を選択する車両選択操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップにおいて検出される前記車両選択操作に応じて、前記アプリケーション連携部を介して前記登録済配車アプリケーションに配車手続を行わせる配車指示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、配車システム1の構成の一例について説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の配車システム1の構成の一例を示す図である。
配車システム1は、利用者Uによる配車要求に基づいて、車両(例えば、タクシーなど)の配車を行うシステムである。一例として、配車システム1は、配車指示装置10と、まとめサーバ20と、配車アプリケーションサーバ30と、配車拠点40と、配車候補車両TXとによって構成される。
【0022】
配車指示装置10は、利用者Uによる配車要求に利用される装置であり、例えば、スマートホン、タブレットなどの電子機器である。配車指示装置10には、既存の配車アプリケーションAPをインストール可能である。
【0023】
ここで、配車アプリケーションAPについて説明する。配車アプリケーションAPとは、利用者Uによる配車要求を受け付け、利用者Uの所望する場所に車両(例えば、タクシー)を配車する手続きを行うアプリケーションソフトウエアである。配車アプリケーションAPは、既に様々な組織(例えば、タクシー配車サービスの運営企業)から、多数の種類が提供されている。
例えば、タクシー配車サービスの運営企業(例えば、A社)と、タクシーを運行するタクシー運行会社(例えば、B社)とが業務提携している場合がある。この場合、タクシー配車サービス運営企業(A社)が提供する配車アプリケーションAP(例えば、配車アプリケーションAP1)を利用する利用者Uは、当該A社と提携しているタクシー運行会社(B社)の運行するタクシーの配車手続きを行うことができる。
一方、利用者Uは、A社が提供する配車アプリケーションAP1を利用する場合、提携されていない他のタクシー運行会社(例えば、C社)のタクシーの配車手続きを行うことはできない。タクシー運行会社(C社)のタクシーの配車手続きを行うためには、利用者Uは、当該C社と提携しているタクシー配車サービス運営企業(例えば、D社)が提供する配車アプリケーションAP(例えば、配車アプリケーションAP2)を利用する。
【0024】
タクシー配車サービスの運営企業と、タクシー運行会社との間には種々の提携関係がある。例えば、1社のタクシー配車サービスの運営企業が、複数社のタクシー運行会社と提携していてもよい。また、1社のタクシー運行会社が、複数社のタクシー配車サービスの運営企業と提携していてもよい。
また、タクシー運行会社がタクシーを運行する地域が限定されている場合には、当該運行地域でのみ利用できる配車アプリケーションAPも存在しうる。
【0025】
つまり、配車アプリケーションAPは、タクシー配車サービス運営企業と、タクシー運行会社との提携関係や、タクシーが運行される地域に基づいて、多数の種類が従来から提供されている。利用者Uは、これら多数の種類の配車アプリケーションAPの中から、自らのニーズに応じた配車アプリケーションAPを選択して配車指示装置10にインストールする。すなわち、配車指示装置10には、複数の種類の配車アプリケーションAPがインストールされ、これら複数の種類の配車アプリケーションAPが、利用者Uの状況に応じて使い分けられる、という場合がある。
【0026】
図1を参照して配車システム1の説明を続ける。本実施形態の一例では、配車指示装置10には、配車アプリケーションAP1〜APn(nは自然数。)のn種類の配車アプリケーションAPがインストールされている。複数の種類の配車アプリケーションAPのうち、配車指示装置10にインストールされている配車アプリケーションAPのことを、登録済配車アプリケーションRAPともいう。
【0027】
配車指示装置10には、配車まとめアプリケーションSAPがインストールされている。配車まとめアプリケーションSAPは、配車指示装置10にインストールされている複数の登録済配車アプリケーションRAPの表示や操作をまとめる機能を有する。以下の説明において、この機能のことを、単に「まとめ機能」ともいう。
配車まとめアプリケーションSAPは、登録済配車アプリケーションRAPをまとめるに際して、未起動の登録済配車アプリケーションRAPを起動させる機能を有していてもよいし、起動済みの登録済配車アプリケーションRAPを認識する機能を有していてもよい。すなわち、配車まとめアプリケーションSAPは、未起動の登録済配車アプリケーションRAPを起動させたのちに、登録済配車アプリケーションRAPの表示や操作をまとめる機能を提供してもよいし、起動済みの登録済配車アプリケーションRAPの表示や操作をまとめる機能を提供してもよい。
【0028】
まとめサーバ20は、配車まとめアプリケーションSAPのバックエンド機能を提供する。まとめサーバ20は、無線通信手段(または有線通信手段)によって、配車指示装置10にインストールされている配車まとめアプリケーションSAPと接続されている。
【0029】
配車アプリケーションサーバ30は、配車アプリケーションAPのバックエンド機能を提供する。配車アプリケーションサーバ30は、無線通信手段(または有線通信手段)によって、配車指示装置10にインストールされている登録済配車アプリケーションRAPと接続されている。
配車アプリケーションサーバ30は、複数の登録済配車アプリケーションRAPにそれぞれ対応している。例えば、登録済配車アプリケーションRAP1と、配車アプリケーションサーバ301とが対応する。また、登録済配車アプリケーションRAP2と、配車アプリケーションサーバ302とが対応する。
【0030】
配車拠点40は、例えば、タクシー運行会社の配車部門である。配車拠点40は、配車候補車両TX(例えば、空車状態のタクシー車両)の現在位置を把握し、配車アプリケーションサーバ30からの配車要求に応じて配車手続きを行う。
なお、配車拠点40には、配車手続きを自動的に行う装置が備えられていてもよいし、配車手続きを非自動的に(つまり、手動で)行う担当者が配置されていてもよい。
【0031】
配車手続きには、配車候補車両TXの現在位置の把握、乗車位置BL・降車位置ALの把握、配車候補車両TXの乗車位置BLへの誘導、配車要求元への配車状態の通知、などの各手続きが含まれる。
【0032】
ここで、配車指示装置10に複数の登録済配車アプリケーションRAPがインストールされている場合には、配車まとめアプリケーションSAPによる「まとめ機能」が提供されていない場合であっても、複数の登録済配車アプリケーションRAPを個別に動作させることにより、配車要求を行うことも可能である。
一方で、上述の場合には、利用者Uは、登録済配車アプリケーションRAPごとに個別の配車要求の操作を行うことになり、操作が煩雑になる。
【0033】
本実施形態の配車指示装置10は、配車まとめアプリケーションSAPを備える。配車まとめアプリケーションSAPは、登録済配車アプリケーションRAPによって各様の表示および操作をまとめることにより、利用者Uの利便性を向上させる。
この配車指示装置10の具体的な構成の一例について説明する。
【0034】
[配車指示装置10の外観構成]
図2は、本実施形態の配車指示装置10の外観構成の一例を示す図である。本実施形態の配車指示装置10は、例えばスマートホンであり、表示部11と、操作部12と、制御部13とを備える。
表示部11は、例えば液晶ディスプレイを備えており、制御部13の制御に基づいて各種の画像を表示する。
操作部12は、例えばタッチパネルを備えており、利用者Uによって操作される。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備えており、配車指示装置10の各部を制御する。
【0035】
[配車指示装置10の機能構成]
図3は、本実施形態の配車指示装置10の機能構成の一例を示す図である。
制御部13は、配車まとめアプリケーションSAPと、登録済配車アプリケーションRAPとを動作させる。
配車まとめアプリケーションSAPは、その機能部として、アプリケーション連携部110と、表示制御部120と、操作検出部130と、配車指示部140とを備える。
【0036】
アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPとの間において情報の授受を行う。上述したように、配車指示装置10には、複数の登録済配車アプリケーションRAPをインストール可能である。アプリケーション連携部110は、配車指示装置10に複数の登録済配車アプリケーションRAPがインストールされている場合には、これら複数の登録済配車アプリケーションRAPそれぞれとの間において、情報の授受を行う。
【0037】
すなわち、アプリケーション連携部110は、配車候補車両TXの車両位置情報LDTに基づいて配車手続を行う配車アプリケーションAPのうち、利用者Uの端末に登録されている複数の登録済配車アプリケーションRAPとの間において情報の授受を行う。
【0038】
一例として、アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPとの間において、車両位置情報LDTや端末位置情報LDUを授受する。
具体的には、登録済配車アプリケーションRAPは、配車アプリケーションサーバ30を介して、配車拠点40から配車候補車両TXの現在位置を示す車両位置情報LDTを取得する。アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPが配車拠点40から取得した車両位置情報LDTを取得する。
また、アプリケーション連携部110は、端末位置情報LDUを取得する。この端末位置情報LDUは、利用者Uの現在位置PLを示す。アプリケーション連携部110は、端末位置情報LDUを登録済配車アプリケーションRAPに出力する。登録済配車アプリケーションRAPは、配車アプリケーションサーバ30を介して、配車拠点40に端末位置情報LDUを出力する。
【0039】
表示制御部120は、表示部11に各種の画像を表示させる。例えば、アプリケーション連携部110が車両位置情報LDTと端末位置情報LDUとを取得した場合、表示制御部120は、地図画像MP上に、端末位置情報LDUが示す現在位置PLと、配車候補車両TXの位置を示す配車候補車両画像TIとを、表示部11に表示させる。
【0040】
すなわち、表示制御部120は、アプリケーション連携部110が複数の登録済配車アプリケーションRAPからそれぞれ取得する車両位置情報LDTに基づいて、端末の表示部11に表示される地図画像MP上に、配車候補車両TXの位置を示す画像(例えば、配車候補車両画像TI)を表示させる。
なお、本実施形態の一例では、表示制御部120は、地図画像MP上に現在位置PLや配車候補車両画像TIを表示させる場合を一例にして説明するが、これに限られない。表示制御部120は、例えば、配車候補車両TXの一覧を表形式(リスト形式)にして表示してもよい。地図画像MPや、配車候補車両TXの一覧を表形式(リスト形式)にした画像は、配車情報の一例である。
この場合には、表示制御部120は、アプリケーション連携部110が複数の登録済配車アプリケーションRAPからそれぞれ取得する車両位置情報LDTに基づいて、配車候補車両TXを選択させるための配車情報を表示させる。
【0041】
操作検出部130は、利用者Uによる操作部12に対する操作を検出する。この利用者Uの操作には、次に示す種々の操作が含まれる。
(1)車両選択操作
車両選択操作とは、複数の配車候補車両TXの中から配車対象の車両を選択する操作である。例えば、地図画像MP上には、配車可能な配車候補車両TXが複数表示される場合がある。この場合において、利用者Uが複数の配車候補車両TXから配車対象の車両(つまり、乗車したい車両)を選択することができる。
(2)アプリケーション選択操作
アプリケーション選択操作とは、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうちから特定の登録済配車アプリケーションRAPを選択する操作である。例えば、1台の配車候補車両TXについて、複数の登録済配車アプリケーションRAPを利用した配車が可能である場合がある。この場合において、利用者Uが複数の登録済配車アプリケーションRAPのうちから、配車手続きを行う登録済配車アプリケーションRAPを選択することができる。
(3)乗車位置指定操作
乗車位置指定操作とは、利用者Uが車両に乗車する位置(すなわち、乗車位置BL)を指定する操作である。
(4)降車位置指定操作
降車位置指定操作とは、利用者Uが乗車中の車両から降車する位置(すなわち、降車位置AL)を指定する操作である。
【0042】
この一例では、操作検出部130は、車両選択操作を検出する。すなわち、操作検出部130は、表示部11に表示される地図画像MPに対して利用者Uが行う、配車候補車両TXの中から配車対象の車両を選択する車両選択操作を検出する。
【0043】
配車指示部140は、操作検出部130が検出する車両選択操作に応じて、アプリケーション連携部110を介して登録済配車アプリケーションRAPに配車手続を行わせる。
【0044】
なお、配車指示装置10は、端末位置情報取得部150を備えていてもよい。端末位置情報取得部150は、自端末(すなわち、配車指示装置10)の位置を示す端末位置情報LDUを取得する。この端末位置情報LDUは、例えば、GPS(Global Positioning System)によって配車指示装置10の位置を算出する自位置算出部(不図示)が算出する。端末位置情報取得部150は、この自位置算出部から端末位置情報LDUを取得する。
この場合、表示制御部120は、端末位置情報取得部150が取得する端末位置情報LDUが示す端末の位置(現在位置PL)を、地図画像MP上に表示させる。
【0045】
[配車指示装置10の動作:連携動作(1)]
次に、
図4を参照して、配車まとめアプリケーションSAPが配車指示装置10にインストールされた際の、配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとの連携動作の一例について説明する。
【0046】
図4は、本実施形態の配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとの連携動作の一例を示す図である。
なお、配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとの連携とは、配車まとめアプリケーションSAP及び登録済配車アプリケーションRAPの相互間で情報の授受を可能にすることをいう。
【0047】
(ステップS110)配車まとめアプリケーションSAPは、配車指示装置10にインストールされると、既にインストールされている登録済配車アプリケーションRAPを検出する。この一例では、配車まとめアプリケーションSAPは、登録済配車アプリケーションRAP1〜登録済配車アプリケーションRAPnのn種類の登録済配車アプリケーションRAPを検出する。
【0048】
(ステップS120)配車まとめアプリケーションSAPは、登録済配車アプリケーションRAPとの連携可否を確認する。例えば、利用者Uは、登録済配車アプリケーションRAPのうち、特定の登録済配車アプリケーションRAPについて、配車まとめアプリケーションSAPと連携させたくないと考える場合がある。配車まとめアプリケーションSAPの表示制御部120は、登録済配車アプリケーションRAPを配車まとめアプリケーションSAPと連携させるか否かの選択操作画像を表示部11に表示させる。配車まとめアプリケーションSAPの操作検出部130は、操作部12を介して利用者Uの選択操作を検出する。配車まとめアプリケーションSAPは、利用者Uの選択操作に基づいて、配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとを連携させるか否かを判定する。
なお、配車まとめアプリケーションSAPは、複数の登録済配車アプリケーションRAPを検出した場合には、それぞれの登録済配車アプリケーションRAPごとに連携させるか否かを判定するようにしてもよい。
【0049】
(ステップS130)配車まとめアプリケーションSAPは、ステップS120における連携可否の判定結果に基づいて、配車まとめアプリケーションSAPと、登録済配車アプリケーションRAPとを連携させる。
【0050】
[配車指示装置10の動作:連携動作(2)]
次に、
図5を参照して、配車まとめアプリケーションSAPがインストール済みである場合に、配車アプリケーションAPがインストールされた場合における、配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとの連携動作の一例について説明する。
図5は、本実施形態の配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとの連携動作の他の一例を示す図である。
【0051】
(ステップS150)配車まとめアプリケーションSAPは、配車指示装置10に新たに配車アプリケーションAPがインストールされたこと(つまり、登録済配車アプリケーションRAPが追加されたこと)を検出する。
【0052】
(ステップS160)配車まとめアプリケーションSAPは、追加された登録済配車アプリケーションRAPとの連携可否を確認する。具体的には、配車まとめアプリケーションSAPの表示制御部120は、追加された登録済配車アプリケーションRAPを配車まとめアプリケーションSAPと連携させるか否かの選択操作画像を表示部11に表示させる。配車まとめアプリケーションSAPの操作検出部130は、操作部12を介して利用者Uの選択操作を検出する。配車まとめアプリケーションSAPは、利用者Uの選択操作に基づいて、配車まとめアプリケーションSAPと登録済配車アプリケーションRAPとを連携させるか否かを判定する。
【0053】
(ステップS170)配車まとめアプリケーションSAPは、ステップS160における連携可否の判定結果に基づいて、配車まとめアプリケーションSAPと、追加された登録済配車アプリケーションRAPとを連携させる。
【0054】
[配車指示装置10の動作:配車指示動作]
次に、
図6を参照して、配車まとめアプリケーションSAPによる配車指示動作の一例について説明する。
【0055】
図6は、本実施形態の配車指示動作の一例を示す図である。
なお、以下の説明において、動作の主体が配車まとめアプリケーションSAPの各機能部(例えば、アプリケーション連携部110〜端末位置情報取得部150)である場合には、各機能部を動作の主体として記載する。
【0056】
(ステップS210)アプリケーション連携部110は、連携済みの登録済配車アプリケーションRAPと接続する。この接続により、配車まとめアプリケーションSAPと、登録済配車アプリケーションRAPとは、相互に情報の授受が可能になる。
このステップS210における処理は、アプリケーションSAPを起動するための利用者Uによる操作を操作検出部130が検出し、アプリケーションSAPが起動されることにより実施される。
【0057】
(ステップS220)端末位置情報取得部150は、端末位置情報LDUを取得する。この端末位置情報LDUは、配車指示装置10の現在位置PLを示している。利用者Uが配車指示装置10を携帯している場合には、配車指示装置10の現在位置PLは、利用者Uの現在位置PLを示している。つまりこの場合、端末位置情報取得部150は、利用者Uの現在位置PLを取得する。
【0058】
(ステップS230)操作検出部130は、利用者Uによる乗車位置指定操作を検出する。また、操作検出部130は、利用者Uによる降車位置指定操作を検出する。
操作検出部130は、検出した操作に応じた乗降位置情報をアプリケーション連携部110に出力する。より具体的には、操作検出部130は、乗車位置指定操作によって指定された乗車位置BLを示す乗車位置情報LDBと、降車位置指定操作によって指定された降車位置ALを示す降車位置情報LDAとを、アプリケーション連携部110に出力する。
なお、乗車位置BLが指定されれば配車は可能であるため、配車指示において降車位置指定操作は必須ではない。この場合、操作検出部130は、降車位置指定操作の検出を省略する。
【0059】
(ステップS240)表示制御部120は、表示部11の地図画像MP上に配車候補車両TXの車両情報を表示させる。このステップS240における配車指示装置10の動作の詳細について、
図7を参照して説明する。
【0060】
図7は、本実施形態の地図画像MPの表示動作の一例を示す図である。
(ステップS2410)アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPから車両情報を取得する。
具体的には、アプリケーション連携部110は、ステップS220において取得した現在位置PLを、ステップS130において連携された登録済配車アプリケーションRAPに対して出力する。登録済配車アプリケーションRAPは、配車アプリケーションサーバ30に問い合わせを行い、現在位置PLの付近に存在する配車候補車両TXを検索する。登録済配車アプリケーションRAPは、検索結果として得られた配車候補車両TXの車両情報を、アプリケーション連携部110に供給する。
登録済配車アプリケーションRAPから供給される車両情報の一例を
図8に示す。
【0061】
図8は、本実施形態の車両情報の一例を示す図である。車両情報とは、車両IDと、ドライバIDと、稼働状態を示す情報と、車両の現在位置を示す情報とが互いに対応付けられた情報である。車両IDとは、配車候補車両TXを識別する情報である。ドライバIDとは、配車候補車両TXを運転するドライバを識別する情報である。稼働状態を示す情報とは、配車候補車両TXの稼働状態(例えば、実車、空車、回送、帰庫など)を示す情報である。現在位置を示す情報とは、配車候補車両TXの現在の位置を示す情報である。
【0062】
車両情報は、配車拠点40を介して配車アプリケーションサーバ30が収集し、配車アプリケーションサーバ30が備える記憶部(不図示)に記憶されている。
上述したように、アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPを介して、配車アプリケーションサーバ30から車両情報を取得する。アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPを介して取得した車両情報を表示制御部120に出力する。
【0063】
(ステップS2420)
図7に戻り、表示制御部120は、それぞれの登録済配車アプリケーションRAPの座標形式を、地図画像MPの座標形式に変換する。
【0064】
[表示位置の座標変換]
表示制御部120が行う座標形式の変換について説明する。上述したように、配車候補車両TXの現在位置を示す車両位置情報LDTは、登録済配車アプリケーションRAPを介して取得される。ここで、登録済配車アプリケーションRAPにおいて扱われる座標形式が、登録済配車アプリケーションRAPごとに互いに異なる場合がある。この登録済配車アプリケーションRAPごとに定められた座標形式と、地図画像MPの座標形式とが互いに異なっている場合、配車候補車両TXの現在位置が、地図画像MP上に正しく表示されない場合が生じうる。
表示制御部120は、それぞれの登録済配車アプリケーションRAPの座標形式を、地図画像MPの座標形式に変換する。この結果、登録済配車アプリケーションRAPごとに座標形式が互いに異なっている場合であっても、配車候補車両TXの現在位置が、地図画像MP上に正しく表示される。
【0065】
すなわち、表示制御部120は、アプリケーション連携部110が複数の登録済配車アプリケーションRAPからそれぞれ取得する位置情報LDの座標形式を、地図画像MPの座標形式に変換して、地図画像MPに配車候補車両TXの位置を表示させる。
【0066】
(ステップS2430)表示制御部120は、地図画像MP上に、現在位置PL、乗車位置BL、降車位置AL、配車候補車両TXの配車候補車両画像TI、識別画像BI、および評価情報RDを表示させる。
表示制御部120が表示させる地図画像MPの一例について
図9を参照して説明する。
【0067】
図9は、本実施形態の表示部11に表示される地図画像MPの一例を示す図である。この地図画像MPには、配車指示に関する種々の情報が表示される。
【0068】
[利用者Uの現在位置・乗車位置・降車位置の表示]
地図画像MPには、利用者Uの現在位置PL、利用者Uが希望する乗車位置BL、利用者Uが希望する降車位置ALが表示される。なお、乗車位置BLと降車位置ALとの距離が比較的離れている場合などにおいて、地図画像MPの縮尺によっては、降車位置ALが地図画像MP上に含まれない場合がある。この場合には、降車位置ALは地図画像MP上に表示されなくてもよい。
【0069】
[配車候補車両TXの現在位置の表示]
また、地図画像MPには、配車候補車両TXの現在位置を示す画像として、配車候補車両画像TIが表示される。この配車候補車両画像TIは、登録済配車アプリケーションRAPを介して取得した車両位置情報LDTに基づいた位置に表示される。
【0070】
[配車アプリケーションAPのブランド名表示]
表示制御部120は、地図画像MPに識別画像BIを表示する。識別画像BIとは、登録済配車アプリケーションRAPの種類(例えば、ブランド)を示す画像である。同図には、識別画像BIの一例として、配車アプリケーションAP1のブランド名である「AP1」、配車アプリケーションAP2のブランド名である「AP2」…、がそれぞれ表示される例を示す。
【0071】
上述したように、配車指示装置10には、複数の配車アプリケーションAPをインストール可能である。配車指示装置10に複数の登録済配車アプリケーションRAPがインストールされている場合、複数の登録済配車アプリケーションRAPのそれぞれから、アプリケーション連携部110に対して車両位置情報LDTが供給される。アプリケーション連携部110は、複数の登録済配車アプリケーションRAPからそれぞれ供給される車両位置情報LDTを取得する。
この場合において、アプリケーション連携部110は、車両位置情報LDTの供給元の登録済配車アプリケーションRAPの種類を識別する。アプリケーション連携部110は、取得した車両位置情報LDTとともに、車両位置情報LDTの供給元の登録済配車アプリケーションRAPの種類を示す情報を、表示制御部120に出力する。
表示制御部120は、アプリケーション連携部110から取得した車両位置情報LDTに基づいて、表示部11に、配車候補車両TXの現在位置を示す画像(配車候補車両画像TI)を表示させる。また、表示制御部120は、配車候補車両画像TIの近傍に、又は配車候補車両画像TIに代えて、車両位置情報LDTの供給元の登録済配車アプリケーションRAPの種類を示す識別画像BI(例えば、ブランド名の画像)を表示させる。
【0072】
すなわち、表示制御部120は、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうち、アプリケーション連携部110に配車候補車両TXの位置情報LDを供給した登録済配車アプリケーションRAPを示す識別画像BIを、地図画像MP上の配車候補車両TXの位置に表示させる。
【0073】
[ドライバの評価の表示]
なお、表示制御部120は、地図画像MP上に、ドライバの評価を示す画像を表示させてもよい。この場合、上述した車両情報に含まれるドライバIDには、車両を運転するドライバの評価を示す評価情報RDが紐づけられている。
図10を参照して評価情報RDの一例について説明する。
【0074】
図10は、本実施形態の評価情報RDの一例を示す図である。評価情報RDとは、ドライバIDと、ドライバの評価とが互いに対応付けられた情報である。評価は、種々の手段によって収集された情報に基づいて、ドライバごとに判定される。評価情報RDは、上述した車両情報とともに配車アプリケーションサーバ30に記憶されている。
この一例では、車両情報と評価情報RDを区別せず、車両情報に評価情報RDが含まれているものとして説明する。
【0075】
すなわち、アプリケーション連携部110が登録済配車アプリケーションRAPから取得する情報には、配車候補車両TXの運転者の評価情報RDが含まれている。
【0076】
図11は、本実施形態のドライバの評価の表示の一例を示す図である。表示制御部120は、アプリケーション連携部110が取得した車両情報に含まれる評価情報RDに基づいて、地図画像MP上に評価画像RIを表示させる。評価画像RIとは、ドライバの評価を示す画像である。一例として、評価画像RIは、ドライバの評価段階を星の数(例えば、三つ星、二つ星、一つ星など)によって示す。
表示制御部120は、評価情報RDに基づく評価画像RIを、地図画像MP上の配車候補車両TXの位置に表示させる。
【0077】
[配車アプリケーションの優先表示]
上述したように、1台の配車候補車両TXに複数の登録済配車アプリケーションRAPが紐づけられている場合がある。この場合、アプリケーション連携部110は、ある特定の配車候補車両TXの車両情報(例えば、位置情報LD)を、複数の登録済配車アプリケーションRAPから取得する。つまり、配車候補車両TXのうちの特定の車両の車両情報を、複数の登録済配車アプリケーションRAPがアプリケーション連携部110にそれぞれ供給している場合がある。
【0078】
この場合、表示制御部120は、配車候補車両TXのうちの特定の車両の位置情報LDを、複数の登録済配車アプリケーションRAPがアプリケーション連携部110にそれぞれ供給している場合において、所定の表示優先度に基づいて、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうちから選択される特定の登録済配車アプリケーションRAPを示す識別画像BIを、地図画像MP上の配車候補車両TXの位置に表示させる。
【0079】
ここで、配車アプリケーションAPの表示優先度について、
図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態の配車アプリケーションAPの表示優先度の一例を示す図である。この一例において、登録済配車アプリケーションRAP1には、中程度の表示優先度が与えられている。登録済配車アプリケーションRAP2には、高程度の表示優先度が与えられている。
【0080】
図13は、本実施形態の複数の配車アプリケーションAPの優先表示の一例を示す図である。アプリケーション連携部110が、ある特定の配車候補車両TXの位置情報LDを登録済配車アプリケーションRAP1と、登録済配車アプリケーションRAP2とからそれぞれ取得している場合がある。この場合、表示制御部120は、この特定の配車候補車両TXについて、登録済配車アプリケーションRAP1の識別画像BIである「AP1」と、登録済配車アプリケーションRAP2の識別画像BIである「AP2」とを表示する。すなわち、表示制御部120は、登録済配車アプリケーションRAP1と、登録済配車アプリケーションRAP2とをいずれも選択可能であることを表示する。
【0081】
ここで、表示制御部120は、
図12に示した配車アプリケーションAPごとの表示優先度に基づいて表示する。上述したように、この一例では、登録済配車アプリケーションRAP1の表示優先度よりも、登録済配車アプリケーションRAP2の表示優先度のほうが高い。この場合、表示制御部120は、登録済配車アプリケーションRAP1よりも、登録済配車アプリケーションRAP2を選択させやすくして、識別画像BIを表示する。
なお、表示制御部120は、配車アプリケーションAPごとの表示優先度に基づいて識別画像BIを表示すれば、どのような表示方法によって識別画像BIを表示させてもよい。例えば、表示制御部120は、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうちから表示優先度の高い識別画像BIと、表示優先度の低い識別画像BIとをそれぞれ選択して、地図画像MP上の配車候補車両TXの位置に表示させてもよい。
【0082】
ある登録済配車アプリケーションRAPを選択させやすくする表示方法には、次に示すような種々の変形例があってもよい。
(1)表示制御部120は、表示優先度が低い識別画像BIの上に重ねて、表示優先度が高い識別画像BIを表示する。
(2)表示制御部120は、表示優先度が低い識別画像BIの面積を小さく、表示優先度が高い識別画像BIの面積を大きくして表示する。
(3)表示制御部120は、表示優先度が低い識別画像BIの明度を低く(暗く)、表示優先度が高い識別画像BIの明度を高く(明るく)して表示する。
【0083】
なお、配車アプリケーションAPの表示優先度の設定条件には、種々の変形例があってもよい。
例えば、表示優先度は、配車アプリケーションAPのユーザ数・人気度・利用頻度、配車まとめアプリケーションSAPに配車アプリケーションAPを連携させる場合の契約内容、利用者Uによる表示優先度の設定結果、などに基づいて定められていてよい。
また、配車アプリケーションAPの表示優先度は、設定条件の変化によって随時変更されるものであってもよい。
なお、各配車アプリケーションRAPにおける位置情報の取得タイミングが、配車アプリケーションRAP相互間で異なると、複数の配車まとめアプリケーションSAPにおいて同一の配車候補車両TXの位置情報を収集したにもかかわらず、位置情報が互いに異なることが起こり得る。このような場合には、表示優先度の高い配車アプリケーションRAPから取得した位置情報を利用する、あるいは、配車アプリケーションRAPの種類にかかわらず直近に入手した位置情報を利用するとしてもよい。
【0084】
図6に戻り、配車指示動作の説明を続ける。
(ステップS250)操作検出部130は、利用者Uによる配車候補車両TXの選択操作を検出する。配車候補車両TXの選択操作とは、例えば、地図画像MP上に表示されている配車候補車両画像TIまたは識別画像BIを利用者Uがタップする操作である。操作検出部130は、地図画像MP上に表示されている配車候補車両TXのうち、いずれの配車候補車両TXが選択されたのかを示す操作情報CDを、配車指示部140に出力する。
【0085】
(ステップS260)なお、
図13を参照して説明したように、1台の配車候補車両TXに複数の登録済配車アプリケーションRAPが紐づけられている場合がある。この場合には、操作検出部130は、利用者Uによる登録済配車アプリケーションRAPの選択操作を検出する。登録済配車アプリケーションRAPの選択操作とは、例えば、地図画像MP上に表示されている複数の識別画像BIのうち、いずれかの識別画像BIを利用者Uがタップする操作である。操作検出部130は、地図画像MP上に表示されている識別画像BIのうち、いずれの識別画像BIが選択されたのかを示す操作情報CDを、配車指示部140に出力する。
【0086】
すなわち、操作検出部130は、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうちから特定の登録済配車アプリケーションRAPを利用者Uが選択するアプリケーション選択操作をさらに検出する。
【0087】
(ステップS270)配車指示部140は、ステップS250において選択された配車候補車両TXに対する配車指示情報を、アプリケーション連携部110を介して登録済配車アプリケーションRAPに出力する。この配車指示情報には、ステップS230において取得された乗降位置を示す情報と、ステップS250において選択された配車候補車両TXを特定する情報とが含まれている。
【0088】
すなわち、アプリケーション連携部110が登録済配車アプリケーションRAPに供給する情報には、乗車位置BLを示す乗車位置情報LDBが含まれている。
配車指示部140は、操作検出部130が検出する乗車位置指定操作が示す乗車位置情報LDBを、アプリケーション連携部110を介して登録済配車アプリケーションRAPに供給することにより、配車手続を行わせる。
【0089】
また、アプリケーション連携部110が登録済配車アプリケーションRAPに供給する情報には、降車位置ALを示す降車位置情報LDAが含まれている。
配車指示部140は、操作検出部130が検出する降車位置指定操作が示す降車位置情報LDAを、アプリケーション連携部110を介して登録済配車アプリケーションRAPに供給することにより、配車手続を行わせる。
【0090】
なお、1台の配車候補車両TXに複数の登録済配車アプリケーションRAPが紐づけられている場合には、配車指示部140は、ステップS260において選択された登録済配車アプリケーションRAPに対して、配車指示情報を出力する。
【0091】
すなわち、配車指示部140は、配車候補車両TXのうちの特定の車両の位置情報LDについて、複数の登録済配車アプリケーションRAPがアプリケーション連携部110にそれぞれ供給している場合において、複数の登録済配車アプリケーションRAPのうち、操作検出部130が検出するアプリケーション選択操作に基づく特定の登録済配車アプリケーションRAPに、アプリケーション連携部110を介して配車手続を行わせる。
【0092】
(ステップS280)登録済配車アプリケーションRAPは、アプリケーション連携部110から供給される乗降位置を示す情報と、配車候補車両TXを特定する情報とに基づいて、配車手続きを行う。また、登録済配車アプリケーションRAPは、配車された車両の利用にかかる費用を、利用者Uに請求する精算手続きを行う。
【0093】
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の配車システム1は、配車まとめアプリケーションSAPを備えている。この配車まとめアプリケーションSAPは、アプリケーション連携部110によって、配車指示装置10にインストールされている1又は複数の登録済配車アプリケーションRAPと連携する。配車まとめアプリケーションSAPは、登録済配車アプリケーションRAPのまとめ機能を提供する。
【0094】
このように構成された配車システム1によれば、利用者Uは、複数の登録済配車アプリケーションRAPを個別に操作することなく、車両の配車サービスの提供を受けることができる。このため、配車システム1によれば、利用者Uにとっては、登録済配車アプリケーションRAPが、複数ある車両運行会社(例えば、タクシー運行会社)のうち、どの車両運行会社と業務提携しているのかという点を気にすることなく、車両の配車サービスの提供を受けることができる。また、配車システム1によれば、車両運行会社にとっては、自社が業務提携している登録済配車アプリケーションRAPを利用者Uに利用してもらう機会を増やすことができる。
つまり、このように構成された配車システム1によれば、利用者Uと、車両運行会社との双方にとって車両の配車サービスの利便性を向上させることができる。
【0095】
また、本実施形態の配車システム1は、複数の登録済配車アプリケーションRAPが1台の車両に紐づけられている場合、利用者Uがいずれの登録済配車アプリケーションRAPを利用するのかを選択させることができる。
このように構成された配車システム1によれば、利用者Uは、個別の登録済配車アプリケーションRAPを操作せずに、複数の登録済配車アプリケーションRAPの中から所望の登録済配車アプリケーションRAPを選択することができる。
つまり、このように構成された配車システム1によれば、利用者Uにとっての車両の配車サービスの利便性を向上させることができる。
【0096】
また、本実施形態の配車システム1は、複数の登録済配車アプリケーションRAPが1台の車両に紐づけられている場合、登録済配車アプリケーションRAPに優先度を与えて、識別画像BIを表示させる。
このように構成された配車システム1によれば、利用者Uは、複数の登録済配車アプリケーションRAPのなかから所望の登録済配車アプリケーションRAPを容易に選択することができる。
つまり、このように構成された配車システム1によれば、利用者Uにとっての車両の配車サービスの利便性を向上させることができる。
【0097】
なお、本実施形態の配車システムは、
図14に示すように構成されていてもよい。
図14は、本実施形態の配車システムの構成の別の一例を示す図である。配車システム1aは、上述した配車システム1に対し、提携先配車システムサーバ21(例えば、提携先配車システムサーバ211及び提携先配車システムサーバ212)が追加されている。配車システム1aにおいては、まとめサーバ20が、提携先配車システムサーバ21の連携機能を備える。配車まとめアプリケーションSAPには、提携先配車システムサーバ21によって提供される配車アプリケーションRAPM(例えば、配車アプリケーションRAPM1及び配車アプリケーションRAPM2)が含まれている。
この一例において、配車アプリケーションRAPMとは、上述した登録済配車アプリケーションRAPによる配車サービスに参加していないタクシー運行会社が提携しているアプリケーションである。また、配車アプリケーションRAPMとは、配車まとめアプリケーションSAPを提供する事業者が独自に提携するタクシー事業者の配車サービスである。
【0098】
配車システム1aは次のように構成されていてもよい。すなわち、アプリケーション連携部110は、利用者Uの端末に未登録の配車アプリケーション(例えば、配車アプリケーションRAPM)を含んで構成されている。アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPが配車候補車両TXの検索を実施することに伴って、未登録の配車アプリケーションにおいても配車候補車両TXの検索を実施する。
表示制御部120は、端末の表示部11に表示される地図画像MP上に配車候補車両TXの位置を示す画像を表示させる際、登録済配車アプリケーションRAPからの配車候補車に関する画像情報と、未登録の配車アプリケーションからの配車候補車両に関する画像情報とを識別可能に表示させる。
【0099】
また、配車システム1aは次のように構成されていてもよい。すなわち、アプリケーション連携部110は、登録済配車アプリケーションRAPからの情報を受けることができない場合、未登録の配車アプリケーションRAPMのみで配車候補車両TXの検索を実施する。
表示制御部120は、端末の表示部11に表示される地図画像MP上に配車候補車両TXの位置を示す画像を表示させる際、未登録の配車アプリケーションRAPMからの配車候補車両TXに関する画像情報のみを表示させる。
【0100】
配車システム1aによれば、利用者Uが利用する登録済配車アプリケーションRAPのサービス提供地域外において配車サービスを受けようとする場合、配車まとめアプリケーションSAPを提供する事業者が独自に提携する当該地域のタクシー事業者の配車サービスと連携することができる。
すなわち、利用者Uは、配車まとめアプリケーションSAPを操作することにより、登録済配車アプリケーションRAPによる配車サービスに加え、配車アプリケーションRAPMによる配車サービスを受けることができる。
【0101】
なお、上述した実施形態における各装置が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0102】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0103】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。