【文献】
NEC,Discussion on IFDMA based scheme,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166634,フランス,3GPP,2016年08月12日
【文献】
Samsung,Proposals on uplink DMRS design enhancements,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166742,フランス,3GPP,2016年08月12日
【文献】
ZTE Corporation, ZTE Microelectronics,Discussion on UL DMRS enhancement for eFD-MIMO,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166326,フランス,3GPP,2016年08月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のスロットのための前記第1のコム値および前記第2のスロットのための前記第2のコム値を割り当てる前記送信構成のうちの前記少なくとも1つは、レイヤ1〜4のための異なるOCCの割当てを含む、請求項3に記載の方法。
前記送信コム値を前記選択することは、前記現在送信カウンタが奇数であるときに第1の送信コム値を選択し、前記現在送信カウンタが偶数であるときに前記第1の送信コム値とは異なる第2の送信コム値を選択するように構成される、請求項6に記載の方法。
前記第1のスロットのための前記第1のコム値および前記第2のスロットのための前記第2のコム値を割り当てる前記送信構成のうちの前記少なくとも1つは、レイヤ1〜4のための異なるOCCの割当てを含む、請求項10に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。むしろ、発明を実施するための形態は、本発明の主題の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。これらの具体的な詳細がすべての場合に必要であるとは限らないこと、および場合によっては、提示を明快にするために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示されることは当業者には明らかであろう。
【0023】
本開示は、一般に、ワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれる、2つ以上のワイヤレス通信システムの間の許可された共有アクセスを提供すること、またはそれに参加することに関する。様々な実施形態では、技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワーク、LTEネットワーク、GSM(登録商標)ネットワーク、ならびに他の通信ネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。本明細書で説明する「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に使用され得る。
【0024】
CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W-CDMA)および低チップレート(LCR)を含む。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。
【0025】
TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。3GPPは、GERANとしても示される、GSM(登録商標) EDGE(GSM(登録商標)進化型高速データレート)無線アクセスネットワーク(RAN)のための規格を定義する。GERANは、基地局(たとえば、AterインターフェースおよびAbisインターフェース)と基地局コントローラ(Aインターフェースなど)とを結合するネットワークとともに、GSM(登録商標)/EDGEの無線構成要素である。無線アクセスネットワークは、GSM(登録商標)ネットワークの構成要素を表し、GSM(登録商標)ネットワークを通じて、電話呼およびパケットデータが、公衆交換電話網(PSTN)およびインターネットと、ユーザ端末またはユーザ機器(UE)としても知られる加入者ハンドセットとの間でルーティングされる。モバイルフォン事業者のネットワークは、1つまたは複数のGERANを含むことがあり、そのようなGERANは、UMTS/GSM(登録商標)ネットワークの場合にUTRANと結合されることがある。事業者ネットワークはまた、1つもしくは複数のLTEネットワーク、および/または1つもしくは複数の他のネットワークを含み得る。様々な異なるネットワークタイプは、異なる無線アクセス技術(RAT)および無線アクセスネットワーク(RAN)を使用し得る。
【0026】
OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRA、およびGSM(登録商標)は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。特に、ロングタームエボリューション(LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM(登録商標)、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織から提供された文書に記載されており、cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は、知られているか、または開発中である。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、世界的に適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間の共同作業である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)モバイルフォン規格を改善することを目的とする3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。明快にするために、装置および技法のいくつかの態様について、LTE実装形態に関して、またはLTEを中心として以下で説明する場合があり、以下の説明の部分においてLTE用語が例示的な例として使用される場合があるが、説明はLTE適用例に限定されるものではない。実際には、本開示は、異なる無線アクセス技術または無線エアインターフェースを使用するネットワーク間のワイヤレススペクトルへの共有アクセスに関係する。
【0027】
キャリアグレードWiFiと互換性があり、無認可スペクトルを用いるLTE/LTE-AをWiFiの代替物にすることができる、無認可スペクトルに含まれるLTE/LTE-Aに基づく新しいキャリアタイプも提案されている。LTE/LTE-Aは、無認可スペクトルにおいて動作するとき、LTEの概念を活用することができ、無認可スペクトルにおける効率的な動作を実現し、規制要件を満たすために、ネットワークまたはネットワークデバイスの物理レイヤ(PHY)および媒体アクセス制御(MAC)の態様に何らかの変更を導入することができる。使用される無認可スペクトルは、たとえば、最低で数百メガヘルツ(MHz)から最高で数十ギガヘルツ(GHz)まで及ぶ場合がある。動作中、そのようなLTE/LTE-Aネットワークは、ローディングおよび利用可能性に応じて認可スペクトルまたは無認可スペクトルの任意の組合せを用いて動作することができる。したがって、本明細書で説明するシステム、装置および方法が他の通信システムおよび適用例に適用され得ることは、当業者には明らかであり得る。
【0028】
システム設計は、ビームフォーミングおよび他の機能を容易にするために、ダウンリンクおよびアップリンクのための様々な時間周波数基準信号をサポートすることができる。基準信号は、既知のデータに基づいて生成された信号であり、パイロット、プリアンブル、トレーニング信号、サウンディング信号などと呼ばれることもある。基準信号は、受信機によって、チャネル推定、コヒーレント復調、チャネル品質測定、信号強度測定などの様々な目的で使用され得る。複数のアンテナを使用するMIMOシステムは、一般に、アンテナ間の基準信号の送信の協調を実現するが、LTEシステムは、一般に、複数の基地局またはeNBからの基準信号の送信の協調を実現しない。
【0029】
いくつかの実装形態では、システムは時分割複信(TDD)を利用し得る。TDDの場合、ダウンリンクおよびアップリンクは、同じ周波数スペクトルまたはチャネルを共有し、ダウンリンク送信およびアップリンク送信は、同じ周波数スペクトル上で送られる。したがって、ダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答と相関し得る。相反性により、アップリンクを介して送られた送信に基づいてダウンリンクチャネルを推定することが可能になり得る。これらのアップリンク送信は、(復調後に基準シンボルとして使用され得る)基準信号またはアップリンク制御チャネルであり得る。アップリンク送信により、複数のアンテナを介した空間選択的チャネルの推定が可能になり得る。
【0030】
LTE実装形態では、直交周波数分割多重(OFDM)は、ダウンリンク(すなわち、基地局、アクセスポイントまたはeNodeB(eNB)からユーザ端末またはUE)に使用される。OFDMの使用は、スペクトルの柔軟性についてのLTE要件を満たし、高いピークレートで極めて広いキャリアのためのコスト効率の高いソリューションを可能にし、定着した技術である。たとえば、OFDMは、IEEE 802.11a/g、802.16、欧州電気通信標準化機構(ETSI)によって標準化された高性能無線LAN-2(HIPERLAN-2、LANはローカルエリアネットワークを表す)、ETSIの合同技術委員会によって発表されたデジタルビデオブロードキャスティング(DVB)、および他の規格などの規格において使用される。
【0031】
(簡潔にするために、本明細書ではリソースブロックまたは「RB」としても示される)時間周波数物理リソースブロックは、OFDMシステムにおいて、トランスポートデータに割り当てられるトランスポートキャリア(たとえば、サブキャリア)または間隔のグループとして定義され得る。RBは、時間および周波数の期間にわたって定義される。リソースブロックは、スロット内の時間および周波数のインデックスによって定義され得る、(簡潔にするために、本明細書ではリソース要素または「RE」としても示される)時間周波数リソース要素からなる。LTE RBおよびREのさらなる詳細は、たとえば、3GPP TS 36.211などの3GPP仕様に記載されている。
【0032】
UMTS LTEは、20MHzから1.4MHzに至るまでのスケーラブルなキャリア帯域幅をサポートする。LTEでは、RBは、サブキャリア帯域幅が15kHzであるときは12個のサブキャリア、またはサブキャリア帯域幅が7.5kHzであるときは24個のサブキャリアとして定義される。例示的な実装形態では、時間領域内には、10msの長さであり、それぞれ1ミリ秒(ms)の10個のサブフレームで構成される、定義された無線フレームがある。あらゆるサブフレームは、各スロットが0.5msである、2つのスロットで構成される。この場合の周波数領域におけるサブキャリア間隔は、15kHzである。(スロットごとに)これらのサブキャリアのうちの12個が一緒にRBを構成し、したがって、この実装形態では、1つのリソースブロックは180kHzである。6つのリソースブロックは1.4MHzのキャリアに適合し、100個のリソースブロックは20MHzのキャリアに適合する。
【0033】
本開示の様々な他の態様および特徴について、以下でさらに説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で具現化され得ること、および、本明細書で開示する任意の特定の構造、機能、または両方は代表的なものにすぎず、限定するものではないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示する一態様が任意の他の態様とは無関係に実装され得ること、および、これらの態様のうちの2つ以上が様々な方法で組み合わされ得ることを諒解されよう。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えて、他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置が実装されてもよく、またはそのような方法が実践されてもよい。たとえば、システム、デバイス、装置の一部として、かつ/またはプロセッサもしくはコンピュータ上で実行するためのコンピュータ可読媒体上に記憶された命令として、方法が実装されてもよい。さらに、一態様は、請求項の少なくとも1つの要素を含み得る。
【0034】
図1は、LTE-Aネットワークであり得る、通信のためのワイヤレスネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)105と他のネットワークエンティティとを含む。eNBは、UEと通信する局であってよく、基地局、ノードB、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各eNB105は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供することができる。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される状況に応じて、eNBのこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスしているeNBサブシステムを指すことができる。
【0035】
eNBは、マクロセル、またはピコセルもしくはフェムトセルなどのスモールセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供することができる。マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。ピコセルなどのスモールセルは、一般に、比較的小さい地理的エリアをカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。フェムトセルなどのスモールセルも、一般に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスも提供することができる。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示す例では、eNB105a、105b、および105cは、それぞれ、マクロセル110a、110b、および110cのためのマクロeNBである。eNB105x、105y、および105zは、それぞれ、スモールセル110x、110y、および110zにサービスを提供するピコeNBまたはフェムトeNBを含む場合がある、スモールセルeNBである。eNBは、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートすることができる。
【0036】
ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、eNBは、同様のフレームタイミングを有することができ、異なるeNBからの送信は、時間的にほぼ整合し得る。非同期動作の場合、eNBは、異なるフレームタイミングを有することがあり、異なるeNBからの送信は、時間的に整合していないことがある。
【0037】
UE115は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは固定されていても移動式であってもよい。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1では、稲妻印(たとえば、通信リンク125)は、UEとサービングeNB(サービングeNBは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定されたeNBである)との間のワイヤレス送信、あるいはeNB間の所望の送信を示す。ワイヤードバックホール通信134は、eNB間で発生し得るワイヤードバックホール通信を示す。
【0038】
LTE/LTE-Aは、ダウンリンク上で直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(X個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調されてもよい。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において送られ、SC-FDMでは時間領域において送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(X)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Xは、1.4、3、5、10、15、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅に対して、それぞれ、72、180、300、600、900、および1200に等しくてもよい。システム帯域幅は、サブバンドに区分される場合もある。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーすることができ、1.4、3、5、10、15、または20MHzの対応するシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8または16個のサブバンドが存在し得る。
【0039】
図2は、
図1の基地局/eNBのうちの1つおよびUEのうちの1つであってもよい、基地局/eNB105およびUE115の設計のブロック図を示す。限定された関連付けシナリオの場合、eNB105は
図1のスモールセルeNB105zであってよく、UE115はUE115zであってよく、UE115zは、スモールセルeNB105zにアクセスするために、スモールセルeNB105zに対するアクセス可能UEのリストに含まれるはずである。eNB105はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。eNB105は、アンテナ234a〜234tを備える場合があり、UE115は、アンテナ252a〜252rを備える場合がある。
【0040】
eNB105において、送信プロセッサ220は、データソース212からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信することができる。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどに関するものであってもよい。データは、PDSCHなどに関するものであってもよい。送信プロセッサ220は、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれ、データシンボルおよび制御シンボルを取得することができる。送信プロセッサ220はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成することができる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、該当する場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、出力シンボルストリームを変調器(MOD)232a〜232tに提供することができる。各変調器232は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得することができる。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得することができる。変調器232a〜232tからのダウンリンク信号は、それぞれ、アンテナ234a〜234tを介して送信される場合がある。
【0041】
UE115において、アンテナ252a〜252rは、eNB105からダウンリンク信号を受信することができ、受信信号を、それぞれ、復調器(DEMOD)254a〜254rに提供することができる。各復調器254は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得することができる。各復調器254は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得することができる。MIMO検出器256は、すべての復調器254a〜254rから受信シンボルを取得し、該当する場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE115のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ280に提供することができる。
【0042】
アップリンク上で、UE115において、送信プロセッサ264は、データソース262からの(たとえば、PUSCHについての)データを受信および処理し、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、PUCCHについての)制御情報を受信および処理する場合がある。送信プロセッサ264はまた、基準信号のための基準シンボルを生成することができる。送信プロセッサ264からのシンボルは、該当する場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえばSC-FDMなどのために)変調器254a〜254rによってさらに処理され、eNB105に送信される場合がある。eNB105において、UE115からのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、該当する場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE115によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得することができる。プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供することができる。
【0043】
コントローラ/プロセッサ240および280は、それぞれ、eNB105およびUE115における動作を指示することができる。eNB105におけるコントローラ/プロセッサ240ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示することができる。また、UE115におけるコントローラ/プロセッサ280ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図5、
図7、および
図8に示す機能ブロック、ならびに/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示することができる。メモリ242および282は、それぞれ、eNB105およびUE115のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信のためにUEをスケジュールすることができる。
【0044】
多入力多出力(MIMO)技術は、システムの性能を改善するためにLTE仕様に追加されている通信技術である。この技術はLTEに、OFDMの使用によって得られるものを超えてそのデータスループットおよびスペクトル効率をさらに改善する能力をもたらしている。MIMOの基本概念は、地上波通信に存在するマルチパス信号伝搬を使用する。干渉をもたらすのではなく、これらのパスは、有利に使用され得る。送信機および受信機は通常、2つ以上のアンテナを有しており、リンクの両側において利用可能な処理能力を使用して、信号対雑音のデータレートの改善をもたらすために2つのエンティティの間で異なるパスを使用することが可能である。
【0045】
MIMO通信システムは、単一ユーザMIMO(SU-MIMO)またはマルチユーザMIMO(MU-MIMO)として提供され得る。SU-MIMOシステムでは、eNBは、所与の時間にたった1つのUEと通信する。対照的に、MU-MIMOシステムにおけるeNBは、一度に複数のUEと通信することが可能である。SU-MIMOシステムおよびMU-MIMOシステムは、マルチユーザ通信システムのための2つの可能な構成である。これらのシステムは、基地局におけるアンテナの数とユーザにおけるアンテナの数との間の最小値として得られる全多重化利得を実現することが可能であり得る。複数のユーザが同じスペクトルで同時に通信し得ることで、システム性能を改善する。それでも、MU-MIMOネットワークは、SU-MIMOネットワークの場合にはない強い同一チャネル干渉にさらされる。MU-MIMOシステムは、ビームフォーミングに基づく技法を含む様々な干渉管理技法を使用して、そのような干渉に対処する。MU-MIMOシステムのビームフォーミングは、サービスされるUEのチャネル状態情報(CSI)フィードバックから恩恵を受ける。
【0046】
eNBは、セル固有CSI基準信号(CSI-RS)をブロードキャストすることができ、セル固有CSI基準信号(CSI-RS)に関してUEは、CSI-RSリソース構成および送信モードなど、RRCを介してeNBによってシグナリングされた構成に基づいてCSIを測定する。CSI-RSは、5、10、20、40、80msなどの周期で周期的に送信される。UEは、同じくeNBによって構成されたCSI報告インスタンスでCSIを報告し得る。CSI報告の一部として、UEは、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)を生成し報告する。CSIは、PUCCHまたはPUSCHのいずれかを介して報告されてよく、潜在的に異なる粒度で周期的または非周期的に報告され得る。PUCCHを介して報告されるとき、CSIのためのペイロードサイズは制限され得る。
【0047】
MU-MIMOシステムは、低次アンテナアレイ(たとえば、N
T≦8)または高次すなわち「マッシブ」アンテナアレイ(たとえば、N
T≧8)で構成されたeNBにより実装されてもよく、ここで、N
TはeNBの送信アンテナの数を表す。システム容量を増大させるために、全次元(FD)-MIMO技術が検討されており、FD-MIMO技術では、eNBは、水平軸と垂直軸の両方を有するアンテナポートを備えた多数のアンテナを有する2次元(2D)アクティブアンテナアレイを使用し、多数のトランシーバユニットを有する。従来のMIMOシステムの場合、ビームフォーミングは通常、3Dマルチパス伝搬であるが、アジマス次元のみを使用して実施されている。だが、FD-MIMOの場合、各トランシーバユニットがそれ自体の独自の振幅および位相の制御を有する。2Dアクティブアンテナアレイとともにそのような能力は、送信信号が従来のマルチアンテナシステムの場合のような水平方向のみではなく、水平方向と垂直方向の両方において同時にステアリングされることを可能にし、eNBからUEへのビーム方向を形成する際の柔軟性の向上がもたらされる。垂直方向における動的なビームステアリングをもたらすことは、干渉回避の大幅な利得につながることが示されている。したがって、FD-MIMO技術は、アジマスビームフォーミングとエレベーションビームフォーミングの両方を利用することができ、MIMOシステム容量および信号品質が大幅に改善することになる。
【0048】
図3は、典型的な2Dアクティブアンテナアレイ30を示すブロック図である。アクティブアンテナアレイ30は、64-送信機、4つの列を含む交差偏波均一平面アンテナアレイ(Cross-polarized Uniform Planar Antenna Array)であり、各列が8つの交差偏波垂直アンテナ要素を含む。アクティブアンテナアレイは、アンテナ列の数(N)、偏波タイプ(P)、および1つの列における同じ偏波タイプを有する垂直要素の数(M)に従って説明されることが多い。したがって、アクティブアンテナアレイ30は、8つの垂直(M=8)交差偏波垂直アンテナ要素(P=2)を備える4つの列(N=4)を有する。2Dアレイ構造の場合、エレベーションビームフォーミングによって垂直次元を活用するために、基地局においてCSIが使用される。CSIは、PMI、RI、およびCQIに関して、ダウンリンクチャネル推定および既定のPMIコードブックに基づいて、移動局によって基地局にフィードバックされ得る。
【0049】
現在のLTEシステムでは、アップリンク復調基準信号(DMRS)は一般に、同じ帯域幅を占有するPUSCHデータシンボルと時間多重化される。スロットごとに1つのSC-FDMAシンボルでアップリンクDMRSが送信され得る。したがって、サブフレームごとに2つのDMRSシンボルが送信され得る。その場合、MU-MIMO動作に参加している異なるUEに対してDMRSを分けるために、複合サイクリックシフト(CS)および時間領域直交カバーコード(OCC)が使用され得る。サブキャリアの同じセットで送信しているUEは、直交DMRS多重化をもたらすために、同じ基本シーケンスの異なるサイクリックシフトを使用することができる。不均等な帯域幅割当ての場合、UEは、DMRSポート直交性を維持するために時間領域拡散のための異なるOCCを割り当てられてよく、たとえば、サブフレームにおける2つのDMRSシンボルを拡散するために、あるUEの場合はOCC=[1 1]、別のUEの場合はOCC=[1 -1]を割り当てられてよい。
【0050】
eNBにおいてマッシブアンテナが配置されるとき、アップリンクにおける高次MU-MIMOの場合のDMRSポート直交性を増大させる必要がある。たとえば、部分的に重複する帯域幅割当てを受けた3つ以上のUEをサポートする。Rel-14におけるワイヤレス技術に関して、インターリーブされた周波数分割多重(FDM)またはコムベースのDMRSが提案されている。そのような提案されているシステムでは、異なるコム値を使用しているか、またはサブキャリアのインターリーブされたセットを占有している異なるユーザのDMRS送信は、依然として直交のままであり得る。2および4のコム数の場合、部分的に重複する帯域幅割当てを受けた最大で4個および8個のUEが、時間領域OCCと組み合わせることによってサポートされ得る。
【0051】
図4Aは、UE115と基地局105との間で通信されるサブフレーム40を示すブロック図である。サブフレーム40内の2つの影付きSC-FDMAシンボルは、UE115によって送信されるDMRSシンボルを表す。
【0052】
図4Bは、UE115a〜115dと基地局105aとの間で通信されるサブフレーム41を示すブロック図である。基地局105aにおけるマッシブMIMOなど、eNBにおける高次アンテナアレイの配置に伴い、アップリンク通信における高次MU-MIMOの場合のDMRSポート直交性の増大が有益であり得る。マルチユーザMIMO(MU-MIMO)動作に参加しているUE115a〜115dなどの異なるUEに対してDMRSを分けるために、複合サイクリックシフトおよび時間領域OCCが使用される。たとえば、異なるコム値を使用しているか、またはサブキャリアのインターリーブされたセットを占有している異なるユーザのDMRS送信は、直交のままであり得る。
【0053】
2および4のコム値数の場合、部分的に重複する帯域幅割当てを受けた、それぞれ最大で4個および8個のUEが、時間領域OCCと組み合わせることによってサポートされ得る。たとえば、
図4Bに示すように、UE115a〜115dは、2のコム数を使用して適応され得る。UE115a〜115bおよびUE115c〜115dのDMRSは、DMRS送信を持っているサブフレーム41の2つのSC-FDMAシンボルにおいて、異なる陰影によって表される。UE115a〜115bの多重化されたDMRSは、ポート直交性を維持するために時間領域拡散のための異なるOCCを割り当てられ得る(たとえば、サブフレームにおける2つのDMRSシンボルを拡散するために、UE115aの場合はOCC=[1 1]、UE115bの場合はOCC=[1 -1])。だが、IFDM DMRSに関して生じ得る1つの問題は、小さいRB割当てにそれを適用することであり、その理由は、DMRSシーケンスの長さが一般にコム数によって分割され、縮小されたDMRSシーケンスの場合にシーケンス直交性が通常は維持できないことである。生じ得る別の問題は、新しいDMRSシーケンス設計がIFDM DMRSにとって有用であり得ることであり、その理由は、DMRSシーケンス長が、コム数およびRB割当てのいくつかの組合せの場合に9、15、18、24、27、30であり得、これらが現在サポートされていないことである。
【0054】
図4Cは、UE115a〜115hと基地局105aとの間で通信されるサブフレーム42を示すブロック図である。部分的に重複する帯域幅割当てを受けた8つのUE、UE115a〜115hは、4のコム値数と時間領域OCCとの組合せを使用して適応され得る。UE115a〜115hのDMRSは、複合サイクリックシフト(CS)および時間領域OCCを使用してSC-FDMAシンボルにおいて分けられ、それにより、UEのうちの4つは、第1のスロットのSC-FDMAシンボルにおいてDMRSを多重化し、UEのうちの他の4つは、第2のスロットのSC-FDMAシンボルにおいてDMRSを多重化する。
【0055】
1つのサブフレームにおける2つのDMRSシンボルに同じコム値を現在使用していることは、DMRS干渉ランダム化にとって最適ではないことがあるが、本開示の様々な態様は、同じサブフレームにおける2つのスロットのために異なるコム値が割り当てられることを可能にすることを対象とする。したがって、サブフレームにおける2つのDMRSシンボルのためのサイクリックシフト、OCC、およびコム値の組合せは、IFDMA DMRSのための同じコム値または異なるコム値のいずれかを割り当てられ得る。たとえば、割当ては、2のコム値を有するIFDMA DMRSに対するアップリンク許可を通じて、4つの可能なコム組合せ、たとえば、[0 0]、[1 1]、[0 1]、および[1 0]、のうちの1つを動的に示し得る。アップリンク許可において既存の3ビットのサイクリックシフトフィールド(CSF:cyclic shift field)を再利用することによって、OCC、サイクリックシフト、およびコム値の間のジョイントコーディングテーブルを有することも考えられ得る。したがって、セット{000, 001, 010, 111}におけるCSFごとに、レイヤ1および2のOCCは、レイヤ3および4のOCCとは異なってよく、異なるコム値が2つのスロットに使用されてよい。その上、セット{011, 100, 101, 110}におけるCSFオプションごとに、レイヤ1〜4のOCCは同じであり得る一方、同じコム値が2つのスロットに使用されてもよい。上記の2つのCSFサブセットの各々について、異なるコムが、同じOCCを伴うCSFにマッピングされ得る。すなわち、CSFオプション{000}および{111}のコム値は異なり得る一方、レイヤ1および2のOCCは、2つのCSFオプションの場合に同じである。同様に、異なるコム値が、レイヤ1〜4で同じOCCを使用するCSFオプション{011}および{100}に使用され得る。
【0056】
図5は、本開示の一態様を実施するように実行される例示的なブロックを示すブロック図である。例示的なブロックはまた、
図9に示すようなeNB105に関して説明される。
図9は、本開示の一態様に従って構成されたeNB105を示すブロック図である。eNB105は、
図2のeNB105に関して示すような構造、ハードウェア、および構成要素を含む。たとえば、eNB105は、コントローラ/プロセッサ240を含み、コントローラ/プロセッサ240は、eNB105の特徴および機能を提供するeNB105の構成要素を制御するとともに、メモリ242に記憶された論理またはコンピュータ命令を実行するように動作する。eNB105は、コントローラ/プロセッサ240の制御下で、ワイヤレス無線機900a〜tおよびアンテナ234a〜tを介して信号を送信および受信する。ワイヤレス無線機900a〜tは、変調器/復調器232a〜t、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、およびTX MIMOプロセッサ230を含む、eNB105に関して
図2に示すような様々な構成要素およびハードウェアを含む。
【0057】
ブロック500において、eNBは、複数のサービスされるUEの各々のサブフレームにおけるDMRSのための送信構成を決定し、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、OCC、およびコム値の組合せを含む。たとえば、eNB105は、コントローラ/プロセッサ240の制御下で、サイクリックシフト、OCC、およびコム値のどの組合せを割り当てるかを決定するために、メモリ242に記憶された送信構成901にアクセスする。次いでeNB105は、特定のサービスされるUEへの割当てのためのCSFオプションを含み得る適切な送信構成を選択し得る。
【0058】
ブロック501において、eNBは、複数のサービスされるUEの各々に送信構成を動的にシグナリングし、送信構成のうちの少なくとも1つは、サブフレームの第1のスロットのための第1のコム値および第1のコム値とは異なるサブフレームの第2のスロットのための第2のコム値を割り当てる。たとえば、eNB105は、コントローラ/プロセッサ240の制御下で、選択された送信構成を含むサービスされるUEに対するアップリンク許可を生成するために、メモリ242に記憶されたアップリンク許可生成器論理902とともにスケジューラ244を動作させる。アップリンク許可の送信構成のために選択されたCSFオプションの一部は、サブフレームにおけるスロットごとに異なるコム値を許容する。eNB105は、ワイヤレス無線機900a〜tおよびアンテナ234a〜tを使用してアップリンク許可を介して、割り当てられたCSFオプションを動的にシグナリングし得る。
【0059】
下のTable 1(表1)は、2のコム値の場合のサイクリックシフト/OCC/コムマッピングテーブル設計の例を示す。
【0061】
図6Aおよび
図6Bは、本開示の一態様に従って構成されたUE115とeNB105との間で通信されるサブフレーム60および61を示すブロック図である。eNB105は、UE115のアップリンクDMRSのための送信構成を決定するとき、2つのスロットの各SC-FDMAシンボルのための異なるコム値の割当てを含む、CSFオプション{000, 001, 010, 111}を選択し得る。サブフレーム60は、コム値割当て[0 1](CSFオプション{000, 001})を示す一方、サブフレーム61は、コム値割当て[1 0](CSFオプション{010, 111})を示す。異なるコム値はDMRS送信のための異なるサブキャリアをもたらし、それにより、サブフレーム内の干渉ランダム化が増大し得る。
【0062】
さらなる干渉ランダム化を達成するために、本開示の追加の態様は、サブフレーム間コムホッピングを実現する。たとえば、DMRSに使用されるコム値は、事前定義関数に従って決定され得る。例示的な一実装形態では、そのようなサブフレーム間コムホッピングは、以下の関数に従って決定され得る。
n
comb(n
s)=mod(n
comb, DMRS(mod(n
s, 2))+f(n
s/2), K
TC) (1)
ここで、n
sは、サブフレームインデックスを表し、n
comb, DMRSは、アップリンク許可におけるCSFによって与えられるコム値を表す。コムシフトパターンf(i)は、サブフレームインデックスおよびセル識別子(ID)に基づいて決定され得る一方、K
TCは、IFDMA DMRSのために構成されたコムの数、たとえば、K
TC=2または4である。サブフレーム間コムシフトホッピングは、RRCシグナリングによって構成され得る。同様に、RB間コムシフトホッピングも構成されてよく、そのような場合、擬似ランダムパターンに従って異なるRBに異なるコムが割り当てられ得る。
【0063】
図7は、本開示の一態様を実施するように実行される例示的なブロックを示すブロック図である。例示的なブロックはまた、
図10に示すようなUE115に関して説明される。
図10は、本開示の一態様に従って構成されたUE115を示すブロック図である。UE115は、
図2のUE115に関して示すような構造、ハードウェア、および構成要素を含む。たとえば、UE115は、コントローラ/プロセッサ280を含み、コントローラ/プロセッサ280は、UE115の特徴および機能を提供するUE115の構成要素を制御するとともに、メモリ282に記憶された論理またはコンピュータ命令を実行するように動作する。UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、ワイヤレス無線機1000a〜rおよびアンテナ252a〜rを介して信号を送信および受信する。ワイヤレス無線機1000a〜rは、変調器/復調器254a〜r、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、およびTX MIMOプロセッサ266を含む、UE115に関して
図2に示すような様々な構成要素およびハードウェアを含む。
【0064】
ブロック700において、UEは、サブフレームにおけるDMRSの送信のためにサービング基地局から送信構成を受信し、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、OCC、およびコム値の組合せを含む。たとえば、UE115は、アンテナ252a〜rおよびワイヤレス無線機1000a〜rを介してサブフレームでのDMRS送信のためのアップリンク許可内でCSFオプションを受信し得る。次いで送信構成は、メモリ282におけるDMRS構成1001に記憶されてよく、これは、サイクリックシフト、OCC、およびサービング基地局によって割り当てられたコム値の特定の組合せを含む。
【0065】
ブロック701において、UEは、送信構成において受信されたコム値にホッピング関数を適用することによって送信コム値を決定する。たとえば、UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、メモリ282に記憶されたホッピング関数1003を実行し、送信構成において受信されたコム値にホッピング関数を適用する。ホッピング関数1003は、CSFオプションを通じて受信された送信構成において受信されたコム値に適用されるランダムまたは擬似ランダムホッピング関数であり得る。
【0066】
ブロック702において、UEは次いで、送信コム値によって変更された送信構成に従ってDMRSを送信し得る。たとえば、UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、DMRS生成器1002を実行し、DMRS構成1001に記憶されたサイクリックシフトおよびOCC値、ならびにホッピング関数1003を適用したことから生じた変更されたコム値を通じて、ワイヤレス無線機1000a〜rおよびアンテナ252a〜rを介してDMRSを送信し得る。
【0067】
本開示の追加の態様では、HARQ再送信など、アップリンク許可を伴わないPUSCH送信の場合、コム値は、第1の送信と再送信とでは異なり得る。たとえば、現在の送信または再送信のインデックスを維持するカウンタ(現在送信カウンタ)の値に基づいて、カウンタは、PUSCH送信の数をカウントする。UEは、RRCシグナリングを介するなどして、このコムシフトホッピングのための構成を受信し得る。受信された構成は、サブフレームごと、またはRBごとに発生するコムシフティングをもたらす。コムシフティング関数を使用して、コムは、現在送信カウンタにおける奇数および偶数の場合に異なるコムを割り当てることによって決定されてよく、たとえば、第1の送信中に2つのスロットに同じコムが使用される場合に[0 0]と[1 1]との間、または第1の送信で2つのスロットに異なるコムが使用される場合に[0 1]と[1 0]との間の適応がある。得られる利益は、2つのUEが同時に第1のUL送信を開始しない限り、セル間干渉ランダム化を実現することである。
【0068】
図8は、本開示の一態様を実施するように実行される例示的なブロックを示すブロック図である。例示的なブロックはまた、
図10に示すようなUE115に関して説明される。
図10は、本開示の一態様に従って構成されたUE115を示すブロック図である。UE115は、
図2のUE115に関して示すような構造、ハードウェア、および構成要素を含む。たとえば、UE115は、コントローラ/プロセッサ280を含み、コントローラ/プロセッサ280は、UE115の特徴および機能を提供するUE115の構成要素を制御するとともに、メモリ282に記憶された論理またはコンピュータ命令を実行するように動作する。UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、ワイヤレス無線機1000a〜rおよびアンテナ252a〜rを介して信号を送信および受信する。ワイヤレス無線機1000a〜rは、変調器/復調器254a〜r、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、およびTX MIMOプロセッサ266を含む、UE115に関して
図2に示すような様々な構成要素およびハードウェアを含む。
【0069】
ブロック800において、UEは、サブフレームにおけるDMRSの送信のためにサービング基地局から送信構成を受信し、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、OCC、およびコム値の組合せを含む。たとえば、UE115は、アンテナ252a〜rおよびワイヤレス無線機1000a〜rを介してサブフレームでのDMRS送信のためのアップリンク許可内でCSFオプションを受信し得る。次いで送信構成は、メモリ282におけるDMRS構成1001に記憶されてよく、これは、サイクリックシフト、OCC、およびサービング基地局によって割り当てられたコム値の特定の組合せを含む。
【0070】
ブロック801において、UEは、DMRSの再送信を準備し、再送信は、現在送信カウンタによってカウントされる。UE115は、再送信の指示を受信したときに、メモリ282におけるDMRS生成器1002を実行する。指示は、メモリ282中の現在送信カウンタ1004において維持されるカウンタを増分するトリガにもなる。
【0071】
ブロック802において、UEは、再送信のための送信コム値を選択し、送信コム値は、現在送信カウンタにおける現在数に基づいて選択され、送信コム値は、DMRSの送信において使用された元のコム値とは異なる。たとえば、DMRS生成器1002の実行環境内で、再送信を生成するとき、UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、再送信されるDMRSにおいてどのコム値を使用するかを決定するために、メモリ282に記憶された再送信コム値1005にアクセスする。再送信するとき、再送信コム値DMRSから選択されたコム値は、現在送信カウンタ1004の値に対応することができ、元のDMRS送信で使用されたコム値とは異なるコム値であり得る。
【0072】
ブロック803において、UEは、送信コム値を使用して再送信を送信する。UE115はその場合、ワイヤレス無線機1000a〜rおよびアンテナ252a〜rを介してDMRSを再送信し得る。
【0073】
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表されてもよいことを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0074】
本開示は、プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体などの第1の態様を含み、プログラムコードは、
複数のサービスされるユーザ機器(UE)の各々のサブフレームにおける復調基準信号(DMRS)のための送信構成を決定することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、直交カバーコード(OCC)、およびコム値の組合せを含む、プログラムコードと、
複数のサービスされるUEの各々に送信構成を動的にシグナリングすることをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、送信構成のうちの少なくとも1つは、サブフレームの第1のスロットのための第1のコム値および第1のコム値とは異なるサブフレームの第2のスロットのための第2のコム値を割り当てる、プログラムコードとを含む。
【0075】
第1の態様に基づいて、第2の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、動的にシグナリングすることをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードは、
複数のUEの各々にアップリンク許可において送信構成を動的に送信することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードを含む。
【0076】
第2の態様に基づいて、第3の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、送信構成は、サイクリックシフト、OCC、およびコム値のジョイントコーディングを介してシグナリングされる。
【0077】
第3の態様に基づいて、第4の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、第1のスロットのための第1のコム値および第2のスロットのための第2のコム値を割り当てる送信構成のうちの少なくとも1つは、レイヤ1〜4のための異なるOCCの割当てを含む。
【0078】
第4の態様に基づいて、第5の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、第1および第2のスロットに同じコム値を割り当てる別の送信構成は、レイヤ1〜4のための同じOCCの割当てを含む。
【0079】
第1から第5の態様の任意の組合せの非一時的コンピュータ可読媒体の第6の態様。
【0080】
本開示は、プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体などの第7の態様を含み、プログラムコードは、
サブフレームにおける復調基準信号(DMRS)の送信のためにサービング基地局から送信構成を受信することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、直交カバーコード(OCC)、およびコム値の組合せを含む、プログラムコードと、
送信構成において受信されたコム値にホッピング関数を適用することによって送信コム値を決定することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードと、
送信コム値によって変更された送信構成に従ってDMRSを送信することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードとを含む。
【0081】
第7の態様に基づいて、第8の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、ホッピング関数は、サブフレームインデックス、セル識別子(ID)、およびDMRS送信のために構成されたコムの数に少なくとも部分的に基づく擬似ランダム関数である。
【0082】
第7の態様に基づいて、第9の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、ホッピング関数は、サービング基地局から無線リソース制御(RRC)信号を介して受信される。
【0083】
本開示は、ホッピング関数が、リソースブロック(RB)またはサブフレームのうちの異なるものに異なるコム値を割り当てるように構成される、第7の態様を含む。
【0084】
第7から第10の態様の任意の組合せの非一時的コンピュータ可読媒体の第11の態様。
【0085】
本開示は、プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体などの第12の態様を含み、プログラムコードは、
サブフレームにおける復調基準信号(DMRS)の送信のためにサービング基地局から送信構成を受信することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、送信構成は、少なくともサイクリックシフト、直交カバーコード(OCC)、およびコム値の組合せを含む、プログラムコードと、
DMRSの再送信を準備することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、再送信は、現在送信カウンタによってカウントされる、プログラムコードと、
再送信のための送信コム値を選択することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードであって、送信コム値は、現在送信カウンタにおける現在数に基づいて選択され、送信コム値は、DMRSの送信において使用された元のコム値とは異なる、プログラムコードと、
送信コム値を使用して再送信を送信することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードとを含む。
【0086】
第12の態様に基づいて、第13の態様の非一時的コンピュータ可読媒体において、送信コム値を選択することをコンピュータに行わせるためにコンピュータによって実行可能なプログラムコードは、現在送信カウンタが奇数であるときに第1の送信コム値を選択し、現在送信カウンタが偶数であるときに第1の送信コム値とは異なる第2の送信コム値を選択するように構成される。
【0087】
本明細書で説明する機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0088】
本明細書の開示に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性について明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記で概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装してもよいが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。当業者はまた、本明細書で説明する構成要素、方法、または相互作用の順序または組合せは例にすぎないこと、および、本開示の様々な態様の構成要素、方法、または相互作用は、本明細書で図示および説明する方法とは異なる方法において組み合わされるか、または実行される場合があることを容易に認識されよう。
【0089】
本明細書の開示に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明する機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを用いて、実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0090】
本明細書の開示に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその2つの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在する場合がある。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化してよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在する場合がある。ASICはユーザ端末に存在する場合がある。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末に存在する場合がある。
【0091】
1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいてコンピュータ実行可能命令を通じて実装されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝達を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、接続は、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる場合がある。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0092】
特許請求の範囲内を含む本明細書で使用する「および/または」という用語は、2つ以上の項目の列挙において使用されるとき、列挙される項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙される項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成物が構成要素A、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、組成物は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、AとCとの組合せ、BとCとの組合せ、またはAとBとCとの組合せを含み得る。また、特許請求の範囲内を含む本明細書で使用する「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいはそれらの任意の組合せにおけるこれらのいずれかを意味するような、選言的な列挙を示す。
【0093】
本開示のこれまでの説明は、任意の当業者が本開示を作製または使用できるようにするために提供される。本開示の様々な変更が当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものでなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。